JP2000355892A - 脱墨剤 - Google Patents

脱墨剤

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JP2000355892A
JP2000355892A JP16625999A JP16625999A JP2000355892A JP 2000355892 A JP2000355892 A JP 2000355892A JP 16625999 A JP16625999 A JP 16625999A JP 16625999 A JP16625999 A JP 16625999A JP 2000355892 A JP2000355892 A JP 2000355892A
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JP
Japan
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acid
deinking
deinking agent
waste paper
fatty acid
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JP16625999A
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English (en)
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Kenji Kato
賢二 加藤
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NOF Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
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Abstract

(57)【要約】 【課題】残インキ量が少なく、白色度の高い再生紙が得
るための脱墨剤を提供する。 【解決手段】次の一般式(1) 【化1】 (但し、Rは炭素数5〜30の直鎖又は分岐のアルキル
基を表し、nは2〜20の整数を表す。)で示されるポ
リグリセリン脂肪酸エステルを含有することを特徴とす
る脱墨剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新聞故紙、雑誌故
紙等の更質系故紙、模造故紙、色上故紙等の上質故紙を
再生する際の脱インキに用いる脱墨剤に関する。さらに
詳しくは表面張力低下能、浸透性に優れ、更に安定な発
泡により脱インキ性の高い脱墨剤に関する。
【0002】
【従来の技術】故紙の再生には一般に苛性ソーダ等のア
ルカリ金属の水酸化物、炭酸塩や珪酸塩等の無機薬品
類、過酸化水素、次亜塩素酸ソーダ等の漂白剤と界面活
性剤とを故紙の離解工程時やソーキング工程時に添加し
て行われる。即ち、故紙に浸透し印刷インキやその他の
付着物を分離し、次いで分離したインキを乳化分散し、
更に分散した粒子を気泡に付着させて浮上させる工程か
らなっている。この故紙に浸透しインキを分離、乳化更
に分散及び分離させる薬剤即ち脱墨剤として、従来から
種々の界面活性剤が提案されている。例えば、脂肪酸石
鹸、非イオン型の界面活性剤としてポリオキシエチレン
アルキルエーテル、アルキルアリルエーテル、ポリオキ
シエチレン脂肪酸エステル(特開昭58−109696
号公報)等である。一方、近年製紙用原料パルプの不
足、資源の節約等で故紙の再生利用は一層重要になって
いる。一方で印刷インキ、印刷方法の多様化及び加工紙
の種類の増加に対応した脱インキは難しくなってきてい
る。更に再生紙の用途拡大に伴い脱インキ工程に求めら
れる技術レベルも高くなっており、従って脱インキ性能
に優れた界面活性剤の開発が望まれている。しかしなが
ら、上述の脂肪酸石鹸や非イオン型の界面活性剤では脱
墨性能が未だ十分ではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前述
の問題点を改良し残インキ量が少なく、白色度の高い再
生紙が得られる脱墨剤を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の問
題点に鑑み、鋭意検討した結果、特定の構造のポリグリ
セリン脂肪酸エステルが、優れた脱墨効果を有すること
の知見を得て、本発明を完成した。即ち本発明は、次の
とおりである。次の一般式(1)
【0005】
【化2】
【0006】(但し、Rは炭素数5〜30の直鎖又は分
岐のアルキル基を表し、nは2〜20の整数を表す。)
で示されるポリグリセリン脂肪酸エステルを含有するこ
とを特徴とする脱墨剤。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いる脱墨剤は、次の一
般式(1)
【0008】
【化3】
【0009】で示されるポリグリセリン脂肪酸エステル
を含有する脱墨剤である。ここで、Rは炭素数5〜30
の直鎖又は分岐のアルキル基を表し、nは2〜20の整
数を表す。式(1)のRの炭素数が4以下の場合はイン
キの捕集性が不十分となるので好ましくなく、30を超
える場合には溶解性が低くなり好ましくない。
【0010】上記Rを構成する原料脂肪酸としては炭素
数6〜31の天然又は合成脂肪酸であり、具体的にはヘ
キサン酸、オクタン酸、2−エチルヘキサン酸、ノナン
酸、イソノナン酸、デカン酸、ラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノー
ル酸、リノレン酸、ベヘン酸、エイコ酸及びそれらの混
合物からなるヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸、大豆油脂
肪酸、トール油脂肪酸、牛脂脂肪酸やこれらを部分又は
完全水素化したもの等が挙げられる。
【0011】前記式(1)のnはポリグリセリン部分の
重合度の平均値を示し、nは2〜20であるが、更に好
ましくは3〜10である。nが2未満ではインキへの浸
透性が低く脱墨性能が十分ではない。又、nが20を越
えるとインキの凝集性が低く捕集性に問題があり好まし
くない。
【0012】本発明に用いるポリグリセリン脂肪酸エス
テルの製造方法は、例えば、酸触媒の存在下に、脂肪酸
にグリシドールを開環付加重合することにより製造され
る。また、グリセリンのモノ脂肪酸エステルにさらにア
ルカリ触媒等を用いて、グリシドールを反応してもよ
い。
【0013】本発明の脱墨剤は、単独で用いてもよいが
他の脱墨剤であるポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、脂
肪酸のアルカノールアミド、高級アルコールの硫酸エス
テル等と併用してもよい。
【0014】本発明の脱墨剤の使用方法は、故紙の種類
にもよるが原料故紙に対して0.05〜0.5重量%を
添加して用いる。また、脱墨剤を添加する工程として
は、パルパー工程のみ、パルパー工程と次のリテンショ
ンタワー工程の両方及びパルパー工程とフローテーター
工程の両方等が好ましく挙げられる。
【0015】
【発明の効果】本発明の脱墨剤は、これを添加して故紙
の再生処理を行うと、フローテーターによる浮選処理工
程でインキ成分が適度の凝集し、気泡に付着、凝集され
て浮上し、インキ及び他の異物の除去が十分に行われる
ため白色度が高く、インキの残量の少ない再生パルプや
再生紙を得ることができる。
【0016】
【実施例】次に本発明を実施例により更に具体的に説明
する。実施例及び比較例で用いた脱墨剤および測定方法
は次のとおりである。以下%は重量%を示す。
【0017】〈白色度の測定方法〉抄紙した紙のハンタ
ー白色度を測定した。白色度は、ハンター白色度で、東
京電色工業社製の色差計「TC−8600型」を用い
た。 〈インキ残量の測定方法〉カーボンの残量を測定した。
インキ残量は倍率100倍の顕微鏡で、視野内のインキ
残量を大きなスポット:5点、中の大きさのスポット:
3点、小さなスポット:1点としその合計で求めた。
【0018】合成例1;脱墨剤Aの合成 圧力容器にラウリン酸 122g(1モル)、および触
媒としてパラトルエンスルホン酸を0.2g仕込み、窒
素ガスで3回置換した後、液温を140℃まで加熱し
た。次にグリシドール 488.4g(10%過剰)を
5時間で滴下し、更に2時間攪拌を続けた。反応液を1
%カセイソーダアルカリ水10mlで処理した後、10
mmHgで4時間減圧脱水して反応物520gを得た。
これを脱墨剤Aとする。得られた脱墨剤Aは求めた水酸
基の値からn=約6モル付加物であった。
【0019】合成例2〜8;脱墨剤B〜Hの合成 脂肪酸組成およびグリシドールの付加モル数を表1に示
したように変更した以外は、合成例1に準じて合成し
て、脱墨剤B〜Hを得た。結果を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】実施例1〜10(更質系故紙の処理例) 新聞、雑誌故紙50gを約2cm角に裁断し、これをミ
キサーに入れ30℃の水を加え故紙の含量を5%とし
た。この故紙の分散液に、故紙に対して脱墨剤(表1の
A〜H)0.2重量%、水酸化ナトリウム1.5重量
%、3号珪酸ナトリウム3.5重量%、50%過酸化水
素水2重量%を加えて離解処理を行った。次にこれを6
0℃に加温し2時間保ち、次に水で故紙含量が1%にな
るように希釈し、又30℃に調整した。この液をフロー
テーター(極東振興社製)に5分かけて浮選処理を行い
フロスを除去した。次に得られたパルプをタッピースタ
ンダードシートマシンで手抄で製紙をした。前記の方法
により白色度及びインキ残量を測定した。脱墨剤の配合
割合、白色度及びインキ残量の測定結果について表2に
示した。
【0022】比較例1〜3 実施例1に準じた方法で脱墨剤(表1のI〜K)を用い
て脱墨、抄紙及びその評価を行い、その結果を表2に示
した。
【0023】
【表2】
【0024】実施例11〜20(上質系故紙の処理例) 模造紙、色上質紙の故紙50gを 約2cm角に裁断
し、これをミキサーに入れ30℃の水を加え故紙の含量
を5%とした。この故紙の分散液に、故紙に対して脱墨
剤(表1のA〜H)0.2重量%、水酸化ナトリウム
1.5重量%、3号珪酸ナトリウム3.5重量%、50
%過酸化水素水3重量%を加えて離解処理を行った。
次にこれを60℃に加温し12時間保ち、次に水で故紙
含量が1%になるように希釈し、又30℃に調整した。
この液をフローテーター(極東振興社製)に5分かけて
浮選処理を行いフロスを除去した。次に得られたパルプ
をタッピースタンダードシートマシンで手抄で製紙をし
た。その後の評価は実施例1に準じた方法で行い結果を
表3に示した。
【0025】比較例4〜6 実施例11に準じた方法で脱墨剤(表1のI〜K)を用
い脱墨、抄紙及びその評価を行い、その結果を表3に示
した。
【0026】
【表3】
【0027】以上の結果から、更質系故紙に関する本発
明の実施例1〜10は、比較例1〜3に比べてハンター
白色度は同程度に良好であると共に特にインキ残数が少
なく、総合的に脱墨効果が優れていることがわかる。ま
た上質系故紙に関する本発明の実施例11〜20も、比
較例4〜6に比べて、上記と同様総合的に脱墨効果に優
れていることがわかる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の一般式(1) 【化1】 (但し、Rは炭素数5〜30の直鎖又は分岐のアルキル
    基を表し、nは2〜20の整数を表す。)で示されるポ
    リグリセリン脂肪酸エステルを含有することを特徴とす
    る脱墨剤。
JP16625999A 1999-06-14 1999-06-14 脱墨剤 Pending JP2000355892A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010248023A (ja) * 2009-04-13 2010-11-04 Daicel Chem Ind Ltd 表面修飾ナノダイヤモンド及びその製造法
JP2012082103A (ja) * 2010-10-12 2012-04-26 Shiga Univ Of Medical Science サイズ制御された表面修飾ナノダイヤモンド

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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