JP2000355604A - 多孔質材料の製造方法 - Google Patents

多孔質材料の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 該油中水滴型高分散相エマルションを形成す
る水相に使用した廃水を再使用する多孔質材料の製造方
法を提供する。 【解決手段】 油中水滴型高分散相エマルションを形
成して多孔質材料を製造するに際し、該製造工程で発生
した廃水を再使用することを特徴とする多孔質材料の製
造方法である。廃水は、不純物の除去やpHの調整後に
再使用することが好ましい。本発明によれば、50回の
廃水の再使用ができ、供給水量および廃棄水量を低減す
ることができる。なお、油中水滴型高分散相エマルショ
ンの反応後のpHが4〜9の範囲となるように調整する
と、連続した廃水の再使用も可能となるとともに得られ
た多孔質材料を低刺激性にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油中水滴型高分散
相エマルションを形成して多孔質材料を製造するに際
し、該油中水滴型高分散相エマルションを形成する水相
に使用した廃水を再使用するものである多孔質材料の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】孔径が微細で均一な連続気泡からなる多
孔質を得る方法として、特定の界面活性剤の存在下に油
中水滴型高分散相エマルション(Water in Oil type
High Internal Phase Emulsion)中で重合体を得
る方法がある。ここに、高分散相エマルションとは、該
エマルションの全容積に占める分散相の比率が70容量
%を超えるもの(K.J.LISSANT, Journal of Colloid an
d Interface Sciencevol.22,462(1966))と一般にいわ
れている。例えば米国特許第5334621号には、こ
のような油中水滴型高分散相エマルションに含まれる重
合性単量体を架橋重合する油中水滴型高分散相エマルシ
ョン法(以下、単にHIPE法と称す。)によって多孔
質材料を製造する方法が開示されている。
【0003】ここにHIPE法は、(i)油溶性ビニル
単量体と分子内に2以上の官能基を有する架橋単量体と
を含有する重合性単量体混合物、(ii)エマルション
の90重量%、より好ましくは95重量%、特に好まし
くは97重量%を占める水相、(iii)ソルビタン脂
肪酸エステルとグリセロールモノ脂肪酸エステルなどの
界面活性剤、および(iv)重合開始剤とを含有する油
中水滴型エマルションを調製し、該油中水滴型エマルシ
ョンを加熱し重合および架橋することで多孔質材料を製
造するものである。このHIPE法によれば、逆相乳化
重合により網目状の連続気泡からなる多孔質材料が形成
される。このため、HIPE法によって得られる多孔質
材料は低密度かつ吸水性、保持性、断熱性、防音性など
の特性を有するものとなる。
【0004】また、低密度つまり空孔率の高い多孔質材
料は種々の用途に有用であるが、嵩高い為に輸送や在庫
の効率が良くない。この欠点を解消するために、例えば
国際公開96/40823号には、HIPE法で多孔質
架橋重合体を重合し、厚みを数分の1に圧縮した圧縮多
孔質シートを製造する方法が開示されている。このよう
な圧縮多孔質シートは圧縮された形態を保持しつつ、大
量の液体に曝されると該液体をすばやく吸収して元の厚
みに回復する性質を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
なHIPE法による多孔質材料は、その製造工程の逆相
乳化重合の際の内相である水相と外相である油相の比、
つまりW/Oによって多孔の形成が影響を受ける。より
空孔容積率の大きい多孔質材料を得ようとすればW/O
は必然的に水相側の比率が高くなる。一方、このような
多孔質材料の需要は大きい。空孔容積率の大きな多孔質
材料は、吸収性に加え、断熱性や防音性にも優れるた
め、建築材料、オーディオ製品、園芸など数々の分野で
使用することができるからである。このため、多孔質材
料をHIPE法によって製造する場合、例えば上記米国
特許第5334621号では特に好ましくは97重量%
(W/O=33/1)であるとされ、一般的にもW/O
が30/1〜100/1で実施されることが多い。すな
わち、HIPE法によって多孔質材料を製造しようとす
れば、油中水滴型高分散相エマルションを形成するため
に多量の水が必要となる。このことは、HIPE法で多
孔質材料を製造する場合には、多孔質材料の製造後に該
多孔質材料に含まれる水分の脱水および乾燥の必要があ
り、多量の廃水が発生することを意味する。
【0006】しかも、HIPE法では、塩析作用を有す
る塩類を水相中に配合して乳化を円滑に進行させ、かつ
生成した油中水滴型高分散相エマルションの安定性を向
上させるため、アルカリ金属等の1〜3価の無機塩を使
用することが一般的である。従って、重合反応及び架橋
反応により多孔質架橋体を得た後に脱水して得た廃水
や、多孔質材料の洗浄後の廃水には、多量の塩類や重合
開始剤未反応物、重合開始剤分解物等の各種の不純物が
含有され、かつpHも変化している。換言すればHIP
E法では油中水滴型高分散相エマルションの調製工程を
経て多孔質材料が製造されるために、多量の水の供給が
大きな問題となると共に、使用後の塩類などを含有する
大量の廃水処理とが大きな問題となる。該廃水をそのま
ま廃棄すれば環境負荷が極めて大きく、その一方、これ
ら廃水を環境負荷無く処理するには、多大の費用並びに
労力が必要とされるからである。
【0007】一方、上記多孔質材料は、音や熱を吸収す
るために防音材や断熱材として使用され、芳香材や洗浄
材等を含浸させる薬液含浸基材とすることができ、更
に、油や有機溶剤などの吸収材として使用することがで
きるのであるが、これをオムツや衛生用品などの衛生材
としてまたは化粧用、医療用等の人体に直接触れる用途
に使用する場合は、製品たる多孔質材料の表面がかぶれ
や使用時の不快感を除くために皮膚に対する刺激を出来
るだけ少ないものとすることが必要である。
【0008】しかしながら、従来方法で得られた油中水
滴型エマルションを重合して得た多孔質材料の表面のpH
を測定すると、2〜3の低いpH値を示す場合がある。こ
の原因は配合された重合開始剤の分解物や重合性単量体
の加水分解物などが得られた多孔質材料に付着したまま
残存するからと考えられる。このため従来から、油中水
滴型エマルションを重合して得た多孔質架橋重合体を水
などで洗浄して酸性物質を含む刺激性物質を洗い流す方
法が採られているのであるが、上述するごとく製造する
多孔質材料の数倍から数十倍、時には数百倍もの洗浄水
を必要とし、多量の廃水を処理・排出しなければならず
製造コストの上昇、環境負荷の増大など好ましくない結
果をもたらす。
【0009】その一方、単に使用水量を低減させること
は容易でない。多孔質材料の機械的性質や吸収性は上記
W/Oに支配されるために、油中水滴型高分散相エマル
ション中の水相の重量%を低下することはできないから
である。多孔質材料は、衛生材料のコア材や廃油処理剤
等として使用され、断熱材や防音材などとして使用され
るため、これらの十分な特性を確保するにはその構造中
に微細な多孔を有することが好ましいが、上述のごとく
水相重量%が低いと微細かつ連続気泡の多孔質材料が得
られず機械的性質が劣化しまたは吸水特性等が低下する
からである。従って、廃水の量を減らし、或いは、廃水
を出さない、環境にやさしく廃水処理コストを低減でき
るプロセスの開発が望まれるのである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、HIPE
法による多孔質材料製造のプロセスを検討し、特定の処
理を行うことで廃水を製造系に再使用できることを見出
し、本発明を完成させた。すなわち、本願は以下の
(1)〜(17)を提供するものである。
【0011】(1) 油中水滴型高分散相エマルション
を形成して多孔質材料を製造するに際し、該製造工程で
得た廃水を該製造工程のいずれかで再使用することを特
徴とする多孔質材料の製造方法。
【0012】(2) 該廃水を該油中水滴型高分散相エ
マルションの形成に再使用することを特徴とする上記
(1)記載の多孔質材料の製造方法。
【0013】(3) 下記第1工程から第3工程を含
み、該第3工程で得た廃水の少なくとも一部を再使用す
るものである多孔質材料の製造方法。
【0014】第1工程;分子中に1個の重合性不飽和基
を有する重合性単量体および分子中に少なくとも2個の
重合性不飽和基を有する架橋性単量体からなる単量体成
分、界面活性剤、重合開始剤および水を必須成分とする
油中水滴型高分散相エマルションを形成する工程、 第2工程;該油中水滴型高分散相エマルションに含有さ
れる単量体成分を重合して多孔質架橋重合体を重合する
工程、 第3工程;該多孔質架橋重合体の圧縮または脱水により
廃水と多孔質材料とを得る工程。
【0015】(4) 該多孔質材料を洗浄した後に圧縮
または脱水により廃水を得る第4工程を含み、該第3工
程及び/又は該第4工程で得た廃水の少なくとも一部を
再使用するものである上記(3)記載の多孔質材料の製
造方法。
【0016】(5) 第4工程に次いで、多孔質材料の
湿潤化処理、乾燥、切断、薬剤含浸加工のいずれか1以
上の処理工程である第5工程を行うことを特徴とする上
記(4)記載の多孔質材料の製造方法。
【0017】(6) 該廃水を該第1工程で再使用する
ものである上記(3)〜(5)のいずれかに記載の多孔
質材料の製造方法。
【0018】(7) 該廃水に含まれる不純物を除去し
た後に再使用する事を特徴とする上記(1)〜(6)の
いずれかに記載の多孔質材料の製造方法。
【0019】(8) 該不純物の除去がろ過、遠心分離
または蒸留によるものである上記(7)記載の多孔質材
料の製造方法。
【0020】(9) 該不純物の除去が、連続遠心分離
によるものである上記(7)記載の多孔質材料の製造方
法。
【0021】(10) 該廃水のpHを7以上に調整し
た後に再使用する事を特徴とする上記(1)〜(9)の
いずれかに記載の多孔質材料の製造方法。
【0022】(11) 該廃水のpHを9〜12に調整
した後に再使用する事を特徴とする上記(10)記載の
多孔質材料の製造方法。
【0023】(12) 該廃水の再使用時の温度が、2
5〜100℃であることを特徴とする、上記(1)〜
(11)のいずれかに記載の多孔質材料の製造方法。
【0024】(13) 該廃水の再使用時の温度が、廃
水温度と再使用時の温度差が20℃以内であることを特
徴とする、上記(1)〜(11)のいずれかに記載の多
孔質材料の製造方法。
【0025】(14) 第1工程において、該油中水滴
型高分散相エマルションが更に湿潤剤を含有することを
特徴とする上記(3)〜(13)のいずれかに記載の多
孔質材料の製造方法。
【0026】(15) 該湿潤剤が、アルカリ金属また
はアルカリ土類金属と、塩酸、硫酸または硝酸との水溶
性塩であることを特徴とする上記(14)記載の多孔質
材料の製造方法。
【0027】(16) 第1工程において、油中水滴型
高分散相エマルションを架橋重合して多孔質架橋重合体
を得て多孔質材料を製造するに際し、該架橋重合後の反
応液をpH4〜9とすることを特徴とする上記(3)〜
(15)のいずれかに記載の多孔質材料の製造方法。
【0028】(17) 該多孔質材料の形態が、圧縮体
であることを特徴とする上記(1)〜(16)のいずれ
かに記載の多孔質材料の製造方法。
【0029】
【発明の実施の形態】(1)廃水の使用工程 本発明は多孔質材料の製造方法であって、油中水滴型高
分散相エマルションを形成して多孔質材料を製造するに
際し、該製造工程で得た廃水を該製造工程のいずれかで
再使用することを特徴とする。油中水滴型高分散相エマ
ルションを形成して多孔質架橋重合体を重合すると、連
続気泡の低密度多孔質材料が得られ優れた吸収性能と機
械的性質とを有する多孔質材料が得られるのであるが、
上記したごとく多量の原料供給水を必要とする。従っ
て、廃水を再使用して供給原料水とすることで、供給水
量の減量と廃水の減量とを同時に達成できるからであ
る。
【0030】廃水は、該製造工程のいずれの工程で得ら
れたものでもよい。従って、油中水滴型高分散相エマル
ションの水相を形成するために使用した水、多孔質材料
の乾燥に際して発生した水分などが例示できる。また、
該廃水は製造工程の何れで再使用することも可能であ
る。従って、油中水滴型高分散相エマルションの水相を
形成するために使用することも多孔質材料の洗浄に使用
することも、その他器具の洗浄など何れに使用してもよ
い。いずれにしても再使用により原料供給水量の低減お
よび廃水量の低減を図ることができるからである。
【0031】本発明で形成する油中水滴型高分散相エマ
ルションは、水相/油相(W/O)の比に特に制限は無
く、目的とする多孔質材料の使用目的等によって適宜選
択することができる。但し、W/Oによって空孔比率が
決定されるために、3/1以上であることが好ましく、
より好ましくは10/1〜250/1、特には、10/
1〜100/1である。W/Oがこの範囲であれば、オ
ムツや衛生材料等その他各種吸収材として使うに適する
多孔質材料が得られるからである。
【0032】具体的にこのような油中水滴型高分散相エ
マルションを形成した後に多孔質材料を得るには、一般
に以下の工程を経る。即ち、 第1工程;分子中に1個の重合性不飽和基を有する重合
性単量体および分子中に少なくとも2個の重合性不飽和
基を有する架橋性単量体からなる単量体成分、界面活性
剤、および水を必須成分として構成される油中水滴型高
分散相エマルションを製造する工程、 第2工程;該油中水滴型高分散相エマルションに含有さ
れる単量体成分を重合して多孔質架橋重合体を重合する
工程、 第3工程;該多孔質架橋重合体を圧縮または脱水によっ
て廃水と多孔質材料とを得る工程である。これに加え、 第4工程;該多孔質材料を洗浄した後に圧縮または脱水
により廃水を得る工程を含んでもよく、更にこれに加え
て、 第5工程;該脱水後の多孔質材料の湿潤化、乾燥、切
断、薬剤含浸加工等後の処理工程の1種以上を更に含ん
でもよい。
【0033】本発明では、上記工程の何れで発生する廃
水をも再使用できるのであるが、排出量を考慮すれば第
3工程や第4工程で得た廃水を再使用することが効率的
である。また、該廃水はどの工程で使用するかも問わな
いが、最も多量の使用水の確保が要求される第1工程の
油水滴型高分散相エマルションの水相の形成や、第4工
程の洗浄水として再使用することが好ましい。この場
合、第3工程で得た廃水を第1工程で使用するほか第4
工程で使用することや、第4工程で得た廃水を第1工程
で使用しまたは第4工程で使用することもできる。
【0034】(2)廃水の処理方法 該廃水は、通常、第1工程や第2工程で使用した各種原
料、該原料の誘導体、更に第4工程の洗浄水の成分を含
有する。従って、廃水は無処理のまま多孔質材料の製造
に使用することも可能であるが、これを継続再使用する
と不純物が濃縮され再使用回数が低下する。従って、該
廃水を上記第1工程に再使用する場合には、特に油中水
滴型高分散相エマルションを安定に形成できる処理工程
を経ることが好ましく、該廃水のpHの調整と不純物の
除去による処理工程が好ましい。これにより最も効率的
に廃水の再使用率を向上できるからである。
【0035】すなわち、多孔質材料となる多孔質重合架
橋体は適度に撹拌して形成された油中水滴型高分散相エ
マルションを静置重合して得るのであり、油中水滴型高
分散相エマルションの安定性が多孔質材料の性状に大き
な影響を与える。しかしながら、該廃水中には油中水滴
型高分散相エマルションに含有された反応分解物によっ
て酸性を呈し、かつ重合過程で生成した塩類などの不純
物の存在等により油中水滴型高分散相エマルションの安
定性が害される。しかし、油中水滴型高分散相エマルシ
ョンを最も簡便に安定化できる廃水の処理方法を検討し
たところ、不純物の除去とpHの調整を経た後に再使用
すると、数十回を越える再使用が可能となることが判明
した。
【0036】(a)不純物の除去 不純物としては、HIPE法による多孔質材料の製造で
必要でない成分であって、廃水に含有される水溶性成分
と水不溶性成分の双方がある。水溶性成分としては、硫
酸イオンや亜硫酸イオンなどの重合開始剤の分解生成物
などがある。また水不溶性成分としては、上記イオンの
水不溶性塩、油中水滴型高分散相エマルション重合体の
屑、錆、ゴミ等がある。
【0037】不純物の除去方法としては、廃水中に含ま
れる好ましくない成分をイオン交換樹脂、半透膜、中空
糸膜によって処理し、ろ紙、ろ布、限外ろ過膜によって
ろ過し、遠心分離し、または蒸留によって除去・精製す
る。本発明ではこれらの1種のほか2種以上を併用して
もよく、上記水溶性成分と水不溶性成分の除去とを同時
に行うこともできる。油中水滴型高分散相エマルション
の安定性を阻害する物質は、上記のごとく水溶性成分と
水不溶性成分であるが、なかでも水不溶性成分の影響が
大きく、これを除去すると安定性が効果的に改良され
る。水不溶性成分を除去する方法としては、ろ過、遠心
分離、蒸留などの方法があるが、遠心分離法が効率よ
く、特に連続遠心分離機にかけるのが最も効率の良い方
法であることを見いだした。
【0038】ここに、遠心分離機は、公知のものを使用
することができるが、連続式デカンター型遠心分離機、
連続式チューブラー型超遠心分離機、連続式デルバルタ
イプデスクマシン型遠心分離機、などを用いると効率よ
く連続的に水不溶分を除去できるので好ましく、連続式
デカンター型遠心分離機は大量の廃水処理に適した装置
で特に好ましい。このような不純物の除去処理により油
中水滴型高分散相エマルションが安定し、表面状態に優
れる多孔質材料を製造することができる。なお、不純物
の除去の程度は、油中水滴型高分散相エマルションの安
定性が阻害されない程度に廃水中から除去されていれば
よい。
【0039】(b)pHの調整 一方、再使用する廃水のpHの調整方法としては、該油
中水滴型高分散相エマルションを形成する際の架橋重合
前にpHを何らかの方法で調整し、その後に架橋重合し
てあれば、特に制限はない。例えば、該廃水に塩基性成
分を添加してpHを7以上より好ましくは9〜12に調
整し、この廃水を用いて該エマルションを形成させ、ま
たは該エマルション形成の際にpH調整剤を添加してp
Hを上記範囲に調整する。なお、油中水滴型高分散相エ
マルションは、配合する重合開始剤や乳化剤等によりそ
の重合後のpHが異なるため、あらかじめ重合実験を行
ってエマルションの重合後のpHを所望の値とするに要
する塩基性成分の量を決定しておく。
【0040】廃水には重合開始剤である過硫酸塩等から
発生する硫酸イオン、亜硫酸イオン、重合開始剤未反応
物質等が含有されるために酸性を呈することが多く、油
中水滴型高分散相エマルションを安定に維持することが
できない場合がある。そこで、油中水滴型高分散相エマ
ルションを安定に維持させて廃水の再使用率を向上させ
るために、pHを調整する。
【0041】また、pHを上記のように中性または弱ア
ルカリ性側に調整して再使用すると、得られる多孔質材
料を低刺激性にすることもできる点で特に優れる。酸性
物質を含有する多孔質材料は、人体に対して刺激を有す
るが、弱アルカリ性に調整した廃水を使用することで人
体に対する低刺激性の多孔質材料を製造することができ
るからである。なお、油中水滴型高分散相エマルション
を重合して得られる多孔質架橋重合体の表面のpHは、
使用する原料等によって変化するが酸性領域である事が
多く、このことは多孔質架橋重合体から脱水された廃水
のpHは5未満であることとも符合する。従って、重合
開始剤として用いる過酸化物、還元剤の分解生成物の影
響を除去するために、弱アルカリ側の廃水を再使用す
る。
【0042】pHの調整方法としては、具体的には、油
中水滴型高分散相エマルションの作成に再使用する水の
pHを7以上にしておくか水相のpHを中性付近に保つ
事のできる緩衝液を添加する事が好ましい。特には、廃
水に塩基を加えpHを9から12の範囲に調整する方法
が簡便であって特に好ましい。
【0043】この様な塩基としては、水酸化ナトリウ
ム,水酸化カリウム,水酸化カルシウムなどのアルカリ
金属またはアルカリ土類金属の水酸化物、トリエチルア
ミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエ
タノールアミン、ジメチルアミノエタノールなど有機塩
基、アンモニアなどがある。本発明ではこれらの1種を
単独で使用する場合の他2種以上を併用してもよい。
【0044】また、緩衝液としては、公知の緩衝液を使
用することができる。リン酸、ホウ酸、炭酸、酢酸など
の塩とその酸または塩基の混合物等、公知の緩衝液で水
相のpHを中性付近に保つ事のできる組成のものを用い
ることができる。なお、pHの調整は、再使用前に行っ
てもよいが、例えば油中水滴型高分散相エマルションの
形成に際して適宜調整してもよい。
【0045】(c)廃水の温度 本発明の多孔質材料の製造方法においては、油中水滴型
高分散相エマルションを形成する際の温度は、後記する
ように常温から100℃である。特に、該廃水は、油中
水滴型高分散相エマルションを重合した直後に脱水や圧
縮などして得られるため、重合温度に近い温度を有す
る。従って、このようにして得られた廃水の温度を保持
させることができれば、熱経済上有利である。
【0046】具体的には、廃水を使用する際の温度は、
25〜100℃、より好ましくは30〜95℃とするこ
とが好ましい。更に、廃水の発生時の温度と廃水を再使
用する際の温度差が少ない再使用に際して要する熱エネ
ルギーが節約できるので好ましい。廃水発生時の温度と
再使用時の温度差は20℃以内であることが好ましく、
10℃以内であることが特に好ましい。これによって、
改めて油中水滴型高分散相エマルション作成温度に加熱
する必要が無く、加熱エネルギーが少なくて済むため経
済的だからである。これに対して、新鮮な水を使う場合
は多くの場合には、数10℃加熱昇温して使うことにな
るから、廃水を保温してリサイクルすれば水の節約だけ
でなくエネルギーの節約にもなる。また、第4工程など
の洗浄工程においても廃水を使用する際の液温を上記範
囲とすれば洗浄効果が高く、洗浄後の脱水操作による多
孔質材の物性劣化も少なくなって好ましい。
【0047】このような保温方法としては、特に制限は
なく、不純物の除去やpHの調整後の温度が上記範囲に
あれば、これをそのまま使用することは何等問題ない。
その一方、そのままでは冷却して上記温度を保持できな
い場合には、廃水の処理及び再使用する場所までの経路
の廃水ラインをジャケットなどで被覆して保温して油中
水滴型高分散相エマルションの形成に再利用することが
できる。なお、該廃水を加温してもよい。
【0048】(3)再使用の形態 本発明では、廃水を再使用するに際して、その再使用量
も廃水の全量であるか一部であるか、更に廃水が特定の
処理を伴うものであるか否かを問わない。従って、
(i)多孔質材料の製造に際して排出される廃水の全量
を再使用し、実質的に油中水滴型高分散相エマルション
の形成が困難である場合に該廃水を廃棄すること、(i
i)多孔質材料の製造に際して排出される廃水の全量
を、あらかじめ設定した回数だけ第1工程及び/又は第
4工程で再使用し、その後廃棄すること、(iii)廃
水の一部を再使用し、残余の廃水を廃棄することの何れ
も選択可能である。また、廃水は、同量の多孔質材料を
製造するために原料供給水として使用すると量的に不足
する。従って、上記(i)〜(iii)の形態におい
て、再使用に際して多孔質材料の製造や洗浄工程で不足
する水を補充しながら廃水を再使用することもできる。
【0049】上記(i)〜(iii)の選択は、設備立
地の環境基準、排出処理コスト、廃水を用いても第1工
程の油中水滴型高分散相エマルションが安定であるかい
なか、第2工程の重合更には製品の品質に支障が無いか
どうか等を勘案して決め得る。油中水滴型高分散相エマ
ルションの水の使用量が膨大である事、環境保護の重要
性を考えれば、廃水全量を完全にリサイクルし、廃水を
排出しないようにすることが好ましい。
【0050】(4)HIPE法 (a)分子中に1個の重合性不飽和基を有する重合性単
量体 本発明で使用する重合性単量体は、分子内に1個の重合
性不飽和基を有する重合性単量体であり、分散または油
中水滴型高分散相エマルション中で気泡を形成できれば
特に制限されるものではない。本発明は、HIPE法に
おける水相の再利用により製造効率を向上させるものだ
からである。
【0051】具体的には、スチレン等のアリレン単量
体;エチルスチレン、アルファメチルスチレン、ビニル
トルエン、ビニルエチルベンゼンなどのモノアルキレン
アリレン単量体;(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)
アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メ
タ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸イソデ
シル、(メタ)アクリル酸2エチルヘキシル、(メタ)
アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル、
(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル
酸ベンジルなどの(メタ)アクリル酸エステル;塩化ビ
ニル、塩化ビニリデン、クロロメチルスチレン等の塩素
含有単量体;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等
のアクリロニトリル化合物;その他、酢酸ビニル、プロ
ピオン酸ビニル、N−オクタデシルアクリルアミド、エ
チレン、プロピレン、ブテン等が例示できる。これら
は、単量体成分中に1種を単独で使用する他、2種以上
を併用してもよい。
【0052】これら重合性単量体は、単量体成分中10
〜90重量%であることが好ましく、より好ましくは3
0〜70重量%である。この範囲で、微細な孔径の多孔
質材料が得られるからである。
【0053】(b)分子中に少なくとも2個の重合性不
飽和基を有する架橋性単量体 本発明では、架橋性単量体として分子内に少なくとも2
個の重合性不飽和基を有する単量体を使用する。本発明
で使用できる架橋性単量体としては、上記重合性単量体
と同様に、分散または油中水滴型高分散相エマルション
中で気泡を形成できれば特に制限されるものではない。
【0054】具体的には、ジビニルベンゼン、トリビニ
ルベンゼン、ジビニルトルエン、ジビニルキシレン、ジ
ビニルナフタレン、ジビニルアルキルベンゼン類、ジビ
ニルフェナンスレン、ジビニルビフェニル、ジビニルジ
フェニルメタン、ジビニルベンジル、ジビニルフェニル
エーテル、ジビニルジフェニルスルフィド等の芳香族系
単量体;ジビニルフラン等の酸素含有単量体;ジビニル
スルフィド、ジビニルスルフォン等の硫黄含有単量体;
ブタジエン、イソプレン、ペンタジエン等の脂肪族単量
体;エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブタンジオ
ールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオール
ジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレート、オクタンジオールジ(メタ)ア
クリレート、デカンジオールジ(メタ)アクリレート、
トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、トリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタ
エリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリス
リトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリト
ールジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトール
トリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテ
トラ(メタ)アクリレート、N,N’−メチレンビス
(メタ)アクリルアミド、イソシアヌル酸トリアリル、
トリアリルアミン、テトラアリロキシエタン、並びにヒ
ドロキノン、カテコール、レゾルシノール、ソルビトー
ルなどの多価アルコールとアクリル酸又はメタクリル酸
とのエステル化合物などが例示できる。これらは、単量
体成分中に1種を単独で使用する他、2種以上を併用し
てもよい。
【0055】これらは、単量体成分中に0.1〜50重
量%存在することが好ましく、より好ましくは、1〜4
0重量%、特に好ましは5〜30重量%である。0.1
重量%未満では、得られる多孔質材料の強度、弾性回復
力などが不足したり、充分な吸水量および吸水速度を確
保できないことがある一方、架橋性単量体の量が50重
量%を越えると、多孔質材料が脆くなったり吸水倍率が
不充分となることがある。
【0056】(c)重合開始剤 本発明は、逆相乳化重合で使用できる重合開始剤は、水
溶性、油溶性の何れも使用することができる。例えば、
2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩
等のアゾ化合物;過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウ
ム、過硫酸ナトリウム等の過硫酸塩;過酸化水素、過酢
酸ナトリウム、過炭酸ナトリウム、過酸化ベンゾイル、
クメンヒドロパーオキサイド、t−ブチルヒドロペルオ
キシド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジイソプロピ
ルベンゼンヒドロペルオキシド、p−メタンヒドロペル
オキシド、1,1,3,3−テトラメチルブチルヒドロ
ペルオキシド、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジ
ヒドロペルオキシド、ベンゾイルペルオキシド、メチル
エチルケトンペルオキシド等の過酸化物;上記過酸化物
と、重亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、L−ア
スコルビン酸、第1鉄塩、ホルムアルデヒド、ナトリウ
ムスルホキシレート、グルコース、デキストロース、ジ
メチルアニリン等の還元剤とを組み合わせてなるレドッ
クス開始剤等が挙げられる。これら重合開始剤は、単独
で用いてもよく、また、2種類以上を併用してもよい。
【0057】これら重合開始剤の配合量は、これら単量
体および重合開始剤の組み合わせにもよるが、単量体成
分に対して、0.05〜15重量%の範囲であることが
好ましく、好ましくは1.0〜10重量%である。重合
開始剤の使用量が0.05重量%未満の場合には、未反
応の単量体が多くなり、従って、得られる多孔質材料中
の残存単量体量が増加するので好ましくない。一方、重
合開始剤の使用量が15重量%を超える場合には、重合
の制御が困難となったり、得られる多孔質材料中の機械
的性質が劣化するので好ましくない。
【0058】(d)乳化剤 本発明の方法において、HIPE法で使用する乳化剤と
しては、油相中で水相を乳化し得るものであれば特に制
限はなく、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性
剤、両性界面活性剤等を例示できる。
【0059】ノニオン性界面活性剤としては、ノニルフ
ェノールポリエチレンオキサイド付加物;エチレンオキ
サイドとプロピレンオキサイドのブロックポリマー;ソ
ルビタンモノラウレート、ソルビタンモノミリスチレー
ト、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステ
アレート、ソルビタントリステアレート、ソルビタンモ
ノオレエート、ソルビタントリオレエート、ソルビタン
セスキオレエート、ソルビタンジステアレート等のソル
ビタン脂肪酸エステル;グリセロールモノステアレー
ト、グリセロールモノオレエート、自己乳化型グリセロ
ールモノステアレート等のグリセリン脂肪酸エステル;
ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチ
レンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエ
ーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオ
キシエチレン高級アルコールエーテル等のポリオキシエ
チレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルアリー
ルエーテル; ポリオキシエチレンソルビタンモノラウ
レート、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレー
ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート、
ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリ
オキシエチレンソルビタントリステアレート、ポリオキ
シエチレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチ
レンソルビタントリオレエート等のポリオキシエチレン
ソルビタン脂肪酸エステル;テトラオレイン酸ポリオキ
シエチレンソルビット等のポリオキシエチレンソルビト
ール脂肪酸エステル;ポリエチレングリコールモノラウ
レート、ポリエチレングリコールモノステアレート、ポ
リエチレングリコールジステアレート、ポリエチレング
リコールモノオレエート等のポリオキシエチレン脂肪酸
エステル;ポリオキシエチレンアルキルアミン;ポリオ
キシエチレン硬化ヒマシ油;アルキルアルカノールアミ
ド等があり、特にHLBが10以下のものが好ましい。
これらの内2種以上のノニオン性界面活性剤を併用して
もよく、併用により油中水滴型高分散相エマルションが
安定化する。
【0060】カチオン性界面活性剤としては、ステアリ
ルトリメチルアンモニウムクロライド、ジタロウジメチ
ルアンモニウムメチルサルフェート、セチルトリメチル
アンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモ
ニウムクロライド、アルキルベンジルジメチルアンモニ
ウムクロライド等の第四級アンモニウム塩;ココナット
アミンアセテート、ステアリルアミンアセテート等のア
ルキルアミン塩;ラウリルトリメチルアンモニウムクロ
ライド、ラウリルベタイン、ステアリルベタイン、ラウ
リルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウ
ムベタイン等のアルキルベタイン;ラウリルジメチルア
ミンオキサイド等のアミンオキサイドがある。カチオン
性界面活性剤を用いることにより、得られる吸水性樹脂
に抗菌性を付与することもできる。
【0061】なお、ノニオン性界面活性剤とカチオン性
界面活性剤を併用すると油中水滴型高分散相エマルショ
ンの安定性が改良される場合がある。
【0062】これら乳化剤の使用量は、単量体成分中、
1〜30重量%であることが好ましく、より好ましくは
3〜15重量%である。
【0063】(e)塩類 本発明の方法では、HIPE法に際し油中水滴型高分散
相エマルションの安定性を改良するために必要であれ
ば、塩化カルシウム、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウ
ム、硫酸マグネシウムなどのアルカリ金属、アルカリ土
類金属のハロゲン化物、硫酸塩、硝酸塩などの水溶性塩
を使用してもよい。この様な塩類の使用量は、水相中に
20重量%以下の添加量とすることが好ましく、より好
ましくは、0.5〜10重量%である。
【0064】(f)湿潤剤 本発明の多孔質材料の形状には制限はないが、これが圧
縮体とすることができる。輸送、保管などにおいて所有
スペースを少なくすることができるからである。このよ
うな圧縮体の多孔質材料(圧縮多孔質材料とも称す
る。)は、輸送、在庫の期間を通じて圧縮形態を保持す
るために適正範囲の水分を含有することが好ましく、該
多孔質材料中の水分量を適正範囲に保つ為に湿潤剤を用
いることができる。
【0065】湿潤剤としては、塩化カルシウム、硫酸ナ
トリウム、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、硫酸マ
グネシウムなどのアルカリ金属またはアルカリ土類金属
と塩酸、硫酸塩または硝酸塩との水溶性塩を使用するこ
とが好ましい。なお、これらの水溶性塩は油中水滴型高
分散相エマルションの安定性を改良する効果も認められ
る。従って、該湿潤剤は、HIPE法に際し油中水滴型
高分散相エマルションに添加することが好ましい。ここ
に、湿潤剤の使用量は、水相中に0.1〜20重量%の
添加量とすることが好ましく、より好ましくは、0.5
〜10重量%、特に好ましくは1〜5重量%である。な
お、圧縮多孔質材料に上記化合物の水溶液、分散液など
を含浸させて圧縮・脱水して湿潤化処理しても良い。こ
の場合の湿潤剤の使用量は、水相中に0.1〜20重量
%の添加量とすることが好ましく、より好ましくは、
0.5〜10重量%、特に好ましくは1〜5重量%であ
る。
【0066】なお、湿潤剤としては、公知のアニオン
性、ノニオン性、カチオン性の界面活性剤、高分子界面
活性剤なども有効で油中水滴型高分散相エマルションの
乳化剤として用いる界面活性剤が湿潤剤としての機能を
有する場合は該乳化剤以外の湿潤剤を使用しなくても良
い。
【0067】(g)pHの調整 本発明では、油中水滴型高分散相エマルション調整時の
使用水が、廃水の再使用水であるか否かを問わず、油中
水滴型高分散相エマルションの架橋重合後の反応液のp
Hが4〜9であること、より好ましくはpH5〜8とす
ることが好ましい。上記のごとく、製造工程で得た廃水
のpHを特定範囲に調整することで廃水の再使用率を向
上させることができるが、更に、pHを上記範囲に調整
すると、得られる多孔質材料を低刺激性にすることもで
きる点で特に優れ、これにより製品たる多孔質材料に含
まれる酸性成分の影響を無くすことができるからであ
る。また、従来は、この酸性成分を除去するために多孔
質材の製造工程において、多孔質材料の洗浄工程(第4
工程)を含める場合があった。しかしながら、油中水滴
型高分散相エマルションの架橋重合後の反応液のpHを
上記範囲とすることで、酸性成分の影響をなくすことが
でき、このような洗浄工程を省略できる。
【0068】この段階におけるpHの調整は、多孔質架
橋重合体に塩基性物質もしくは緩衝剤、またはこれらの
溶液を噴霧等で供給するか、溶液に浸漬する等の方法で
調整することができる。なお、操作の簡便性を考慮すれ
ば、該エマルションの架橋重合前にpHを調整すること
が好ましい。なお、使用できる塩基性物質もしくは緩衝
剤は、上記(b)pHの調整方法の項で記載したものを
使用することができる。
【0069】(h)重合方法 本発明の方法における油中水滴型高分散相エマルション
の製造方法を以下に具体的に説明する。
【0070】まず、重合性単量体、乳化剤、重合開始剤
からなる油相を所定温度で撹拌し均一の油相を調製す
る。
【0071】一方、水に重合開始剤や必要に応じて塩を
撹拌し水相溶液(以下、単に水相と称す。)を調製し、
30〜95℃の所定温度に加温する。水相に使用される
水は、純水、イオン交換水の他、本発明の目的である廃
水の再利用を図るべく、多孔質材料を製造して得た廃水
を無処理でまたは所定の処理を行ったものを使用するこ
とができる。水相と油相を効率よく混合し、適度のせん
断力をかける事により油中水滴型高分散相エマルション
を安定に調製することができる。
【0072】水相と油相とを撹拌するために使用する撹
拌機としては、公知の撹拌機、混練機が使用できる。例
えば、プロペラ型、櫂型、タービン型などの羽根の撹拌
機、ホモミキサー類、ラインミキサー、ピンミルなどが
例示でき、これらの何れでもよい。なお、油中水滴型高
分散相エマルションは、通常、白色、高粘度のエマルシ
ョンとなる。
【0073】これら水相および油相の至適温度は、常温
〜100℃の範囲であり、油中水滴型高分散相エマルシ
ョンの安定性の点からは、好ましくは40〜95℃の範
囲である。なお、油相及び/又は水相の温度を予め所定
に調整しておいて混合する。HIPE法では、水相の量
が多いため水相の温度を所定の温度に調整することが好
ましい。
【0074】重合方法は、静置重合法である。かかる重
合に使用する重合器としては、その材質は特に限定はな
く、アルミニウム、鉄、ステンレス鋼などの金属製、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂、ポリ塩化ビ
ニル、不飽和ポリエステル樹脂などの合成樹脂製、これ
らの合成樹脂をガラス繊維や炭素繊維などの繊維で補強
したFRPなどを使用できる。また、重合器の形状にも
特に制限はないが、静置重合による場合には、重合器形
状と同じ形状の重合体である多孔質材料が得られる。従
って、円形、角型、シート状などの製品を製造しようと
すれば、これに適した形状を選択すればよい。更に、ブ
ロック状に重合してからシート状に切断するなど任意の
形状に加工することもできる。
【0075】特に多孔質材料の最終形態をシート状で得
ようとすれば、該多孔質架橋重合体がシート状であるこ
とが好ましい。この場合、円筒形や立方体の容器中で重
合して得た多孔質架橋重合体をシート状に裁断して使用
することができる。また、油中水滴型高分散相エマルシ
ョンを一定の間隙にセットした2枚のガラス板の間にキ
ャストして重合すれば、該ガラス板の厚みのシート厚の
多孔質架橋重合体を得ることができる。更に、油中水滴
型高分散相エマルションを走行するベルト、シートまた
はフィルム上に供給して重合させ、または2枚のベルト
やシートまたはフィルム間に油中水滴型高分散相エマル
ションを連続的に一定の厚みで供給して重合させてもよ
い。多孔質材料を製造するには油中水滴型高分散相エマ
ルションを静置重合させるために、得られた多孔質架橋
重合体は、重合器の形状に成形されるからである。
【0076】重合温度は、常温〜100℃であるが、油
中水滴型高分散相エマルションの安定性、重合速度から
好ましくは40〜95℃である。重合時間は、重合開始
剤や重合温度の選択により数分から数十時間の範囲で十
分に重合可能である。なお、生産性の点から好ましくは
10時間までに重合を完結することが好ましい。
【0077】(i)脱水および圧縮処理 本発明では、重合反応によって多孔質材料が硬化したの
ち多孔質材料中に含有される水相を脱水するが、脱水方
法は、遠心、圧縮、減圧吸引及びこれらの組合せ等特に
制限はない。従って、該多孔質架橋重合体が硬化したの
ちに圧縮体の多孔質材料を得るために該多孔質架橋重合
体を圧縮すれば、脱水と同時に圧縮成型された圧縮多孔
質材料を得ることができる。多孔質材料は、脱水処理に
より幾分かの厚みの減少があるため、脱水処理後の厚み
が目的の範囲であれば更に圧縮処理を行う必要は無い。
【0078】脱水処理の後に圧縮処理を行う場合、また
は脱水処理を兼ねる圧縮処理は、所定の間隙に調整した
ロールやベルト間を通すなどの方法が採用できる。前工
程の脱水およびこの圧縮処理で多孔質架橋重合体を圧縮
する時の温度は、該多孔質架橋重合体のガラス転移温度
より高い温度で行うのが好ましい。温度が重合体のガラ
ス転移温度より低いと多孔質構造が破壊されたり、孔径
が変化することがあるからである。本発明の方法では、
圧縮処理は、圧縮多孔質材料の輸送や在庫スペースの節
約、取扱いやすさの点から、元の厚みの1/2以下に圧
縮するのが効果的であり、より好ましくは1/4以下で
ある。なお、圧縮は、上記第3工程、第4工程、第5工
程の何れで行うこともでき、また複数回行うことも可能
である。
【0079】なお、脱水率は通常できるだけ高い方が好
ましいが、乾燥後の多孔質材料1g当り、1〜10gの
含水量、好ましくは、1〜5gの含水量であればよい。
【0080】一般に、上記脱水工程では使用した水の5
0〜98%の水が脱水され、残りは多孔質材料に付着し
て残る。また、該多孔質材料をその表面状態を改良する
などの目的で更に水洗などの後処理をすると、多孔質材
料の酸性物質や実用上障害になる低分子化合物などを除
去する事ができるが、水洗後の脱水によっても廃水が発
生する。従ってこれら脱水量がそのまま廃水となるの
で、この全量を第1工程や第4工程に戻し、所定水量に
対して不足する量を新たに調製した水で補給して次回の
HIPE法による多孔質材料の製造に使用する。なお、
廃水の再使用は廃水全量に限られない。
【0081】上記によって得られた多孔質材料は、水洗
の他に任意の添加物を含む水溶液、溶剤で洗浄してもよ
い。また、水和性塩水溶液で洗浄すると上記の洗浄効果
と同時に多孔質材料の保湿性を改良する効果もある。
【0082】(j)湿潤化処理等の他の処理 湿潤化処理とは、多孔質材料に湿潤剤を添加することを
いう。湿潤化は、湿潤剤を含有する溶液に多孔質材料を
添加する行為の何れでもよく、浸漬、スプレー塗布、ロ
ール塗布などの方法で行う事が出来る。特に、圧縮体の
多孔質材料を圧縮体として得る場合に有効である。脱水
後の多孔質材料の含水量が少ないと圧縮多孔質材料が圧
縮された形態を保持することができず、その1部または
全体が元の厚みに膨れてしまい製品の品質が低下し、ま
た輸送や在庫面の優位性が出せなくなるからである。本
発明では、第1工程の油中水滴型高分散相エマルション
中に湿潤剤を添加すれば、多孔質架橋重合体を脱水また
は圧縮することで湿潤化した圧縮多孔質材料を製造する
ことができるが、油中水滴型高分散相エマルションに湿
潤剤を添加しなかった場合や、添加した場合であって
も、第3工程で得られた圧縮体の多孔質材料を、第4工
程や第5工程において湿潤剤を含有する溶液で洗浄する
ことで湿潤化処理を行うことができる。なお、第4工
程、第5工程で湿潤剤を含有した溶液で洗浄すると、上
記の洗浄効果と同時に圧縮多孔質材料の保湿性を改良す
る効果もある。
【0083】第3工程または第4工程を経て得られた多
孔質材料や、更に湿潤化処理を経て得られた多孔質材料
は、更に、加熱乾燥、熱風乾燥、減圧乾燥、赤外線乾
燥、マイクロ波乾燥、ドラムドライヤー乾燥、高温の水
蒸気を用いた高湿乾燥等、種々の方法を採用することが
できる。これらの処理は、特に限定されるものではな
く、1種以上を重複して行うこともできる。なお、乾燥
後に加湿して水分を調整してもよい。
【0084】(5)多孔質材料および製品 本発明の方法で得た多孔質材料の形状には特に制限はな
く、多孔質材料を更に圧縮整形した圧縮体の多孔質材料
を含む。特に圧縮体は、保管や輸送、使用時の便宜性が
ある。
【0085】このような本発明の製造方法による多孔質
材料は、後処理工程で含浸操作を行い、洗浄剤、芳香
剤、抗菌剤、消臭剤、香料、各種の無機粉末、発泡剤、
顔料、染料、親水性短繊維、可塑剤、粘着剤、界面活性
剤、酸化剤、還元剤、塩類等を添加し、または含浸加工
して機能性を付与させた多孔質材料を製造することもで
きる。
【0086】また、本発明の方法で得た多孔質材料は、
得られた形状のまま使用することもできるが、これを所
望の形状、サイズに切断して使用してもよい。切断は、
乾燥の後でも良いが、これに拘らず脱水前に多孔質架橋
重合体を切断し、次いで脱水工程に移ってもよい。ま
た、脱水後に洗浄工程をいれる場合は、洗浄後に再脱水
後など適当な段階で切断してもよい。
【0087】なお、HIPE法の水相として再使用して
も油中水滴型高分散相エマルションが安定である。この
ため、得られた多孔質材料は、均一かつ微細な多孔を有
し、吸収性および耐圧性等の機械的特性に優れる。従っ
て、水、尿など排泄物の吸収材としてオムツや生理用品
のコア材;油、有機溶剤などの吸収材として、廃油処理
剤、廃溶剤処理剤;エネルギー吸収材として、音、熱の
吸収および、自動車、建築用の防音材、断熱材;薬剤含
浸基材として、芳香剤、洗浄剤、つや出し剤、表面保護
剤、難燃化剤などを含浸させたトイレタリー製品として
使用することができる。
【0088】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例によりさ
らに詳しく説明するが、本発明の範囲がこれらの例によ
り限定されるものではない。
【0089】(実施例1) 〔1回目の製造〕円筒形容器に、2−エチルヘキシルア
クリレート3.2重量部、55%ジビニルベンゼン(他
成分はp−エチル−ビニルベンゼン)1.6重量部から
成る単量体成分、および乳化剤としてソルビタンモノオ
レート0.27重量部を加え均一に溶解して油相を調整
した。一方、塩化カルシウム12重量部及び過硫酸カリ
ウム0.125重量部を純水230重量部に溶解して水
相を調整し、60℃に加温した。
【0090】円筒形容器に撹拌機を取付け油相を60℃
で撹拌し、これに60℃に調温した水相を徐々に添加し
てW/O=50/1の安定な油中水滴型高分散相エマル
ションを得た。次いで円筒形容器から撹拌機を取り外
し、油中水滴型高分散相エマルションを60℃に保って
10時間静置し重合させた。
【0091】得られた多孔質架橋重合体を容器から取り
出し、濾水機で厚さ方向に圧縮して脱水した。塩化カル
シウムを含む水が約220重量部が脱水された。これを
廃水(1)−1とする。廃水(1)−1には塩化カルシ
ウム及び水が上記の仕込比率で含まれ、更に過硫酸カリ
ウムの分解生成物と推定される塩類などが少量含まれて
いた。pHは2.7であった。脱水した多孔質架橋重合
体を60℃の熱風乾燥機で3時間乾燥して、多孔質材料
(1)−1を得た。
【0092】〔2回目〕(廃水リサイクル1回目) 新しい塩化カルシウムと純水の代わりに上記の廃水
(1)−1の200重量部を用いた。純水と塩化カルシ
ウムの合計量が240重量部から200重量部に減少し
たので、油相及び過硫酸カリウムの使用量を200/2
40に縮小して再び油中水滴型高分散相エマルションを
作成し、同じ操作を繰返して廃水(1)−2(pH=
2.2)及び多孔質材料(1)−2を得た。
【0093】〔3回目〕(廃水リサイクル2回目) 上記の廃水(1)−2の180重量部を用い油相溶液及
び過硫酸カリウムの使用量を1回目の使用量の180/
240に縮小して同じ操作を繰返して、廃水(1)−3
(pH=1.9)及び多孔質材料を(1)−3を得た。
【0094】〔4回目〕(再び純水による製造) 廃水(1)−3を用いて油中水滴型高分散相エマルショ
ンを作成すると油中水滴型高分散相エマルション中に遊
離水が発生する傾向が見られたので、4回目は再び純水
及び新しい塩化カルシウムを用いた。このように水を3
回繰返して使うことにより、多孔質材料、単位生産量当
りの排水量を1/3に低減する事ができ、排水処理費
用、及び環境負荷が軽減された。
【0095】表1に各再使用して製造された多孔質材料
の圧縮強度、孔径分布、油中水滴型高分散相エマルショ
ンの安定性を示し、表2に廃水排出量を示した。得られ
た多孔質材料(1)−1〜(1)−3の品質は表1に示
したように良好なものであった。なお、得られた多孔質
材料の表面pHは2〜3であった。
【0096】(実施例2) 〔1回目の製造〕 単量体成分を2−エチルヘキシルアクリレート3.2重
量部、スチレン0.7重量部、エチレングリコールジメ
タクリレート0.9重量部とした他は実施例1の1回目
の製造と同じ操作を繰返して、廃水(2)−1、及び、
多孔質材料(2)−1を得た。
【0097】〔2〜5回目〕(廃水再使用1〜4回目) 廃水(2)−1のpHは2.5であったが、水酸化カル
シウムを加えてpHを6〜7に調節してこれを水相成分
として用いて実施例2の1回目の製造と同じ操作を繰返
した。単量体成分、乳化剤、過硫酸カリウムなどの使用
量は実施例1と同様に、再使用する廃水量に応じて減量
し、各成分の使用比率を1回目と同一とした。3回目以
降も廃水のpHを6〜7の範囲に調節して同じ操作を繰
返し、廃水(2)−2〜(2)−5、及び、多孔質材料
(2)−2〜(2)−5を得た。
【0098】〔6回目〕(再び純水による製造) 廃水(2)−5は僅かに析出物の存在が認められ、これ
を用いて油中水滴型高分散相エマルションを作ったとこ
ろ乳化状態がやや不安定であったので廃棄し、再び純水
及び新しい塩化カルシウムによる製造を行った。このよ
うに水を5回繰返して使うことにより、多孔質材料、単
位生産量当りの排水量を1/5に低減する事ができ、排
水処理費用及び環境負荷を軽減した。
【0099】表1に各再使用して製造された多孔質材料
の圧縮強度、孔径分布、油中水滴型高分散相エマルショ
ンの安定性を示し、表2に廃水排出量を示した。得られ
た多孔質材料(2)−1〜(2)−5の品質は表1に示
したように良好なものあった。なお、得られた多孔質材
料の表面pHは4〜5であった。
【0100】(実施例3)〔1回目の製造〕実施例2の
〔1回目の製造〕と同じ操作を繰返して、廃水(3)−
1、及び、多孔質材料(3)−1を得た。
【0101】〔2〜10回目〕(廃水リサイクル1〜9
回目) 廃水(3)−1のpHは2.5であったが、水酸化ナト
リウムを加えてpHを7.5に調節し、更に、再使用毎
に2000Gで遠心分離処理を行って析出物を除去して
水相成分として用い同じ操作を繰返した。単量体成分、
乳化剤、過硫酸カリウムなどの使用量は再使用する廃水
量に応じて減量し、各成分の使用比率を1回目と同一と
した。3回目以降廃水のpHを6.5〜7.5に調節し
ながら同じ操作を繰返し、廃水(3)−2〜(3)−1
0、及び、多孔質材料(3)−2〜(3)−10を得
た。ろ過工程を取り入れることにより、再使用する廃水
に析出物が蓄積することがなく、油中水滴型高分散相エ
マルションの安定性が損なわれず、多孔質材料の品質も
劣化しなかった。表1に各再使用して製造された多孔質
材料の圧縮強度、孔径分布、油中水滴型高分散相エマル
ションの安定性を示し、表2に廃水排出量を示した。
【0102】(実施例4) 〔1回目の製造〕実施例1の1回目の製造と同じ操作を
繰返して、廃水(4)−1、及び、多孔質材料(4)−
1を得た。
【0103】〔2〜50回目〕(廃水リサイクル1〜4
9回目) 〔1回目の製造〕と同量の油相(単量体成分4.8重量
部、乳化剤0.27重量部)に対し、廃水(4)−1を
110重量部、塩化カルシウム6重量部、純水115重
量部及び過硫酸カリウム0.125重量部からなる水相
を調整した。即ち、1回目と同スケールの製造を、水相
成分として必要な塩化カルシウム及び純水の合計量の1
/2を前回の製造で脱水した廃水(廃水(4)−1〜
(4)−49)を精製、調整することなくそのまま再使
用し、残り1/2は新しい原料を使って繰返し行った。
50回の繰返し実験を行っても、廃水に析出物が蓄積し
たり、油中水滴型高分散相エマルションの安定性が損な
われたり、多孔質材料の品質が劣化する現象が見られな
かった。表1に各再使用して製造された多孔質材料の圧
縮強度、孔径分布、油中水滴型高分散相エマルションの
安定性を示し、表2に廃水排出量を示した。
【0104】(実施例5) 〔1回目の製造〕実施例1の1回目の製造と同じ操作を
繰返して、廃水(5)−1、及び、多孔質材料(5)−
1を得た。
【0105】〔2〜10回目〕(廃水リサイクル1〜9
回目) 実施例1の1回目の製造と同量の油相(単量体成分4.
8重量部、乳化剤0.27重量部)に対し、廃水(5)
−1を216重量部、塩化カルシウム1.2重量部、純
水23重量部及び過硫酸カリウム0.125重量部から
なる水相を調整した。即ち、1回目と同スケールの製造
を、水相成分として必要な塩化カルシウム及び純水の合
計量の9/10を前回の製造で脱水した廃水(廃水
(5)−1〜(5)−9)を精製、調整することなくそ
のまま再使用し、残り1/10は新しい原料を使って繰
返した。10回の繰返したが、8〜10回目では油中水
滴型高分散相エマルションの均一性が低下し水分の遊離
する傾向が見られたが多孔質材料を製造することができ
た。表1に各再使用して製造された多孔質材料の圧縮強
度、孔径分布、油中水滴型高分散相エマルションの安定
性を示し、表2に廃水排出量を示した。
【0106】(実施例6) 〔1回目の製造〕実施例1の1回目の製造と同じ操作を
繰返して、廃水(6)−1、および多孔質材料(6)−
1を得た。
【0107】〔2〜50回目〕(廃水リサイクル1〜4
9回目) 上記1回目の製造と同量の油相(単量体成分4.8重量
部、乳化剤0.27重量部)に対し、廃水(6)−1を
216重量部、塩化カルシウム1.2重量部、純水23
重量部及び過硫酸カリウム0.125重量部からなる水
相を調整した。但し、廃水はpHを約11に調整し、遠
心分離機として、SM010型TOMO−Eチューブラ
ー型遠心分離機(巴工業(株)製、連続式チューブラー
型遠心分離機)を用いて、11500rpm、滞留時間
32秒の条件で連続的に析出物を除去して再使用した。
即ち、遠心分離処理を行って析出物を除去して使用し
た。本例では1回目と同スケールの製造実験を、水相成
分として必要な塩化カルシウム及び純水の合計量の9/
10を前回の製造で脱水した廃水(廃水(6)−1〜
(6)−49)のpHを約11に調整した上、析出物を
除去して使用し、残り1/10は新しい原料を使って繰
返し行った。
【0108】50回の繰返し実験を行っても、廃水に析
出物が蓄積したり、油中水滴型高分散相エマルションの
安定性が損なわれたり、多孔質材料の品質が劣化する現
象が見られなかった。表1に各再使用して製造された多
孔質材料の圧縮強度、孔径分布、油中水滴型高分散相エ
マルションの安定性を示し、表2に廃水排出量を示し
た。
【0109】(実施例7)単量体成分を2−エチルヘキ
シルアクリレート2.5重量部、スチレン0.8重量
部、ジビニルベンゼン1.5重量部とし、遠心分離機と
して、シャープレスBD型デカンターP−660BD
(巴工業(株)製、連続式デカンター型遠心分離機)を
用いて、6100rpm、滞留時間30秒の条件で連続
的に廃水中の析出物を除去し、且つ脱水から再使用まで
経路を保温して廃水の温度を50〜55℃に保って再使
用した以外は、実施例6の操作を繰返して、廃水(7)
−1〜(7)−49、及び、多孔質材料(7)−1〜
(7)−50を得た。50回の繰返し実験を行っても、
廃水に析出物が蓄積したり、油中水滴型高分散相エマル
ションの安定性が損なわれたり、多孔質材料の品質が劣
化する現象が見られなかった。表1に各再使用して製造
された多孔質材料の圧縮強度、孔径分布、油中水滴型高
分散相エマルションの安定性を示し、表2に廃水排出量
を示した。
【0110】(実施例8) 〔1回目の製造〕実施例7と同じ単量体組成で実施例1
と同じ操作を繰返して、廃水(8)−1、及び、多孔質
材料(8)−1を得た。
【0111】〔2〜50回目〕(廃水リサイクル1〜4
9回目) 〔1回目の製造〕と同量の油相(単量体成分4.8重量
部、乳化剤0.27重量部)に対し、廃水(8)−1の
内168重量部を精製、調整せずに再使用し、廃水
(8)−1の内48重量部をpHを10〜11に調整
し、再使用毎にろ過をして使用し、更に、塩化カルシウ
ム1.2重量部、純水23重量部及び過硫酸カリウム
0.125重量部を加えて水相を調整した。本例では1
回目と同スケールの製造を、水相成分として必要な塩化
カルシウム及び純水の合計量の7/10を前回の製造で
脱水した廃水(廃水(8)−1〜(8)−49)を無処
理で再使用し、2/10を前回の製造で脱水した廃水
(廃水(8)−1〜(8)−49)のpHを10〜11
に調整した上、析出物を除去して使用し、残り1/10
は新しい原料を使って繰返し行った。
【0112】50回の繰返しも、廃水に析出物が蓄積し
たり、油中水滴型高分散相エマルションの安定性が損な
われたり、多孔質材料の品質が劣化する現象が見られな
かった。表1に各再使用して製造された多孔質材料の圧
縮強度、孔径分布、油中水滴型高分散相エマルションの
安定性を示し、表2に廃水排出量を示した。
【0113】(実施例9) (A)第3工程から第1工程への水の再使用。
【0114】単量体成分を2−エチルヘキシルアクリレ
ート2.5重量部、スチレン0.8重量部、ジビニルベ
ンゼン1.5重量部とした他は実施例6の操作を繰返し
て、廃水(9)−1〜(9)−49及び、多孔質材料
(9)−1〜(9)−50を得た。50回の繰返し実験
を行っても、廃水に析出物が蓄積したり、油中水滴型高
分散相エマルションの安定性が損なわれたりする事はな
かった。
【0115】(B)第4工程での水の再使用 上で得られた多孔質材料(9)−1〜(9)−50に対
して水洗−再脱水処理を施した。水洗には多孔質材料の
ポリマー成分1g当り50gの水を使用し、水洗後、脱
水して含水率をポリマー成分1g当り約5gとした。脱
水された45g(ポリマー成分1g当り)の廃水のpH
を約7に調整し、これに新鮮な水5gを加えて50gと
し、次回の水洗に用いた。この様にして得られた多孔質
材料は50回の繰返しても品質が劣化する現象が見られ
なかった。表1に各再使用して製造された多孔質材料の
圧縮強度、孔径分布、油中水滴型高分散相エマルション
の安定性を示し、表2に廃水排出量を示した。
【0116】(実施例10)実施例7において、第3工
程から出る廃水と第4工程から出る廃水を合流し、pH
を7〜8に調整し、ろ過して第1工程の油中水滴型高分
散相エマルション作成用の水及び第4工程の洗浄水とし
て繰返し使用した。廃水(10)−1〜(10)−49
及び、多孔質材料(10)−1〜(10)−50を得
た。50回の繰返しを行っても廃水に析出物が蓄積した
り、油中水滴型高分散相エマルションの安定性が損なわ
れたりする事はなく、多孔質材料の品質が低下する事も
なかった。表1に各再使用して製造された多孔質材料の
圧縮強度、孔径分布、油中水滴型高分散相エマルション
の安定性を示し、表2に廃水排出量を示した。
【0117】(比較例1)実施例1の1回目の製造では
脱水工程で多孔質材料1重量部当り46重量部の廃水が
出るが、廃水をリサイクルせず毎回新しい原料を使って
製造を繰り返したところ、多孔質材料の生産量の46倍
の廃水が排出された。
【0118】(比較例2)実施例9の一回目の製造では
脱水工程で多孔質材料1重量部当り91重量部の廃水が
出たが、廃水をリサイクルせず毎回新しい原料を使って
製造を繰り返すと多孔質材料の生産量の91倍の廃水が
排出された。
【0119】
【表1】
【0120】多孔質材量の評価は、以下に従った。
【0121】(1)油中水滴型高分散相エマルションの
安定性として、油相と水相の分離の無い安定な油中水滴
型高分散相エマルションを形成した場合を○、油相と水
相の分離がある場合を△、油相と水相が分離し油中水滴
型高分散相エマルションを形成しない場合を×とした。
【0122】(2)多孔質材料の圧縮強度(psi)と
して、インストロン試験機による圧縮強度を測定した。
測定温度は20℃である。
【0123】(3)孔径分布(μm)を多孔質材料の電
子顕微鏡写真から測定した。全体積の80%以上をしめ
る空孔の孔径で表示した。
【0124】
【表2】
【0125】(実施例11) 〔1回目の製造〕円筒形容器に、2−エチルヘキシルア
クリレート3.2重量部、55%ジビニルベンゼン(他
成分はp−エチルビニルベンゼン)1.6重量部からな
る単量体成分、および乳化剤としてソルビタンモノオレ
ート0.27重量部を加え均一に溶解して油相を調製し
た。一方、塩化カルシウム2.4重量部および過硫酸カ
リウム0.125重量部を純水237.6重量部に溶解
して水相を調製し60℃に加温した。円筒形容器に撹拌
機を取付け油相を60℃で撹拌し、これに60℃に調温
した水相を徐々に添加してW/O=50/1の安定な油
中水滴型分散相エマルションを得た。次いで円筒形容器
から撹拌機を取り外し、油中水滴型分散相エマルション
を60℃に保って10時間、静置重合して多孔質架橋重
合体を得た。
【0126】次いで、多孔質架橋重合体を10mmの厚
みに切断して多孔質架橋重合体シートを得、更に、穴あ
きプレートの間で厚さ方向に圧縮して脱水した。塩化カ
ルシウムを含む水が約220重量部脱水された。これを
廃水(11)−1aとした。廃水(11)−1aには塩
化カルシウムおよび水が上記の仕込比率で含まれ、更に
過硫酸カリウムの分解生成物と推定される塩類などが少
量含まれていた。pHは約2.5であった。
【0127】脱水された多孔質架橋重合体シートは、水
洗を240重量部の純水で水洗し、脱水した。これによ
り廃水(11)−1bを220重量部を得た。次いで、
2%塩化カルシウム水溶液に圧縮多孔質材料を浸漬した
後脱水し、廃水(11)−1cを220重量部得た。次
いで、圧縮多孔質材料に含まれる塩化カルシウム(湿潤
剤)の含有量を約10重量%に調節した。
【0128】これをロールを通して約2mmの厚みに圧
縮した。これを60℃の熱風乾燥機に入れ重合体1重量
部当りの水分が0.3重量部となるまで乾燥した。これ
を圧縮多孔質材料(11)−1とする。
【0129】〔2回目〕(廃水再使用1回目) 新しい塩化カルシウムと純水の代わりに上記の廃水(1
1)−1a〜(11)−1cの混合物(これを(11)
−1と称する。)240重量部を用いて再び油中水滴型
分散相エマルションを作成し、同じ操作を繰返して廃水
(11)−2a〜(11)−2cおよび圧縮多孔質材料
(11)−2を得た。
【0130】〔3〜9回目〕(廃水再使用2〜8回目) 以降2回目と同様に前回の工程で発生した廃水の内24
0重量部を用いて油中水滴型分散相エマルションを作成
し、同じ操作を繰返して廃水(11)−3〜(11)−
9、および、圧縮多孔質材料(11)−3〜(11)−
9を得た。
【0131】〔10回目〕(再び新しい原料による製
造) 廃水(11)−9を用いて油中水滴型分散相エマルショ
ンを作成すると油中水滴型分散相エマルション中に遊離
水が発生する傾向が見られたので、10回目は再び純水
および新しい塩化カルシウムを用いた。
【0132】このように水を9回繰返して使うことによ
り、圧縮多孔質材料、単位生産量当りの排水量を約30
%低減する事ができ、排水処理費用、および環境負荷が
軽減された。得られた圧縮多孔質材料(11)−1〜
(11)−9の品質は表3に示した如く良好なものであ
った。
【0133】表3に各再使用して製造された圧縮多孔質
材料の圧縮強度、孔径分布、油中水滴型高分散相エマル
ションの安定性を示し、表4に廃水排出量を示した。
【0134】(実施例12) 〔1回目の製造〕単量体成分の組成をスチレン0.72
重量部,2−エチルヘキシルアクリレート3.2重量
部、エチレングリコールジメタクリレート0.88重量
部とする他は実施例11と同じ操作を繰返した。
【0135】圧縮多孔質材料(12)−1を得た。ま
た、廃水(12)−1a、廃水(12)−1b、廃水
(12)−1cを得た。
【0136】〔2回目〕(廃水再使用1回目) 新しい塩化カルシウムと純水の代わりに、上記の廃水
(12)−1a〜(12)−1cの混合物(これを(1
2)−1と称する。)240重量部に水酸化ナトリウム
を加えてpHを約8に調整した再使用水を用いて油中水
滴型分散相エマルションを作成し、同じ操作を繰返して
廃水(12)−2a〜(12)−2cおよび圧縮多孔質
材料(12)−2を得た。
【0137】〔3〜15回目〕(廃水再使用2〜14回
目) 2回目と同様に前回の工程で発生した廃水の内240重
量部を用いて油中水滴型分散相エマルションを作成し、
同じ操作を繰返して廃水(12)−3〜(12)−1
5、および、圧縮多孔質材料(12)−3〜(12)−
15を得た。
【0138】〔16回目〕(再び新しい原料による製
造) 廃水(12)−15を用いて油中水滴型分散相エマルシ
ョンを作成すると油中水滴型分散相エマルション中に遊
離水が発生する傾向が見られたので、16回目は再び純
水および新しい塩化カルシウムを用いた。このように水
を15回繰返して使うことにより、圧縮多孔質材料、単
位生産量当りの排水量を1/1.7に低減する事がで
き、排水処理費用、および環境負荷が軽減された。量を
約30%減少することができた。
【0139】表3に各再使用して製造された圧縮多孔質
材料の圧縮強度、孔径分布、油中水滴型高分散相エマル
ションの安定性を示し、表4に廃水排出量を示した。得
られた圧縮多孔質材料(12)−1〜(12)−15の
品質は表3に示したように良好なものであった。
【0140】(実施例13) 〔1回目の製造〕実施例12と同じ操作を繰返して、圧
縮多孔質材料(13)−1を得た。また、廃水(13)
−1a、廃水(13)−1b、廃水(13)−1cを得
た。
【0141】〔2回目〕(廃水再使用1回目) 新しい塩化カルシウムと純水の代わりに、上記の廃水
(13)−1a〜(13)−1cの混合物(これを(1
3)−1と称する。)240重量部に水酸化ナトリウム
を加えてpHを約8に調整した再使用水を用いて油中水
滴型分散相エマルションを作成し、同じ操作を繰返して
廃水(13)−2a〜(13)−2cおよび圧縮多孔質
材料(13)−2を得た。
【0142】〔3〜10回目〕(廃水再使用2〜10回
目) 2回目と同様に、前回の工程で発生した廃水の内240
重量部をpH調整して用いて油中水滴型分散相エマルシ
ョンを作成し、猶且つ、5回目以降は毎回廃水を濾過し
て使用した。その他は1回目と同じ操作を繰返して廃水
(13)−3〜10、および、圧縮多孔質材料(13)
−3〜(13)−10を得た。得られた圧縮多孔質材料
(13)−1〜(13)−10の品質は表3に示した如
く良好なものであった。また、各回で生成した油中水滴
型分散相エマルションの安定性も変化が認められなかっ
た。
【0143】このように水を20回繰返して使うことに
より、圧縮多孔質材料単位生産量当りの排水量を約30
%低減する事ができ、排水処理費用、および環境負荷が
軽減された。表3に各再使用して製造された圧縮多孔質
材料の圧縮強度、孔径分布、油中水滴型高分散相エマル
ションの安定性を示し、表4に廃水排出量を示した。
【0144】(実施例14) 〔1回目の製造〕円筒形容器に、2−エチルヘキシルア
クリレート3.2重量部、55%ジビニルベンゼン(他
成分はp−エチルビニルベンゼン)1.6重量部からな
る単量体成分、および乳化剤としてソルビタンモノオレ
ート0.27重量部を加え均一に溶解して油相を調製し
た。一方、塩化カルシウム4.8重量部および過硫酸カ
リウム0.125重量部を純水237.6重量部に溶解
して水相を調製し、60℃に加温した。
【0145】円筒形容器に撹拌機を取付け油相を60℃
で撹拌し、これに60℃に調温した水相を徐々に添加し
てW/O=50/1の安定な油中水滴型分散相エマルシ
ョンを得た。次いで円筒形容器から撹拌機を取り外し、
油中水滴型分散相エマルションを60℃に保って10時
間、静置重合して多孔質架橋重合体を得た。
【0146】次いで、多孔質架橋重合体を10mmの厚
みに切断して多孔質架橋重合体シートを得、更に、穴あ
きプレートの間で厚さ方向に圧縮且つ減圧吸引して脱水
した。塩化カルシウムを含む水が約220重量部脱水さ
れた。これを廃水(14)−1とする。脱水・圧縮した
多孔質圧縮シートを熱風乾燥機で重合体1重量部当りの
水分が0.3重量部となるまで乾燥した。これを圧縮多
孔質材料(14)−1とする。
【0147】〔2回目〕(廃水再使用1回目) 必要な塩化カルシウムと純水の量の1/2に当る120
gは、上記の廃水(14)−1を精製せずにそのまま用
い、新しい塩化カルシウムと純水を第1回目の1/2量
使用して1回目の操作を繰返し、廃水(14)−2およ
び圧縮多孔質材料(14)−2を得た。
【0148】〔3〜50回目〕(廃水再使用2〜49回
目) 2回目と同様の操作を50回まで繰返した。廃水(1
4)−3〜(14)−50、および圧縮多孔質材料(1
4)−3〜(14)−50を得た。その品質は表3に示
したように良好なものであった。また各回で生成した油
中水滴型分散相エマルションの安定性も変化が認められ
なかった。
【0149】このように水を50回繰返して使うことに
より、圧縮多孔質材料、単位生産量当りの排水量を1/
50に低減する事ができ、排水処理費用、および環境負
荷が軽減された。表3に各再使用して製造された圧縮多
孔質材料の圧縮強度、孔径分布、油中水滴型高分散相エ
マルションの安定性を示し、表4に廃水排出量を示し
た。
【0150】(実施例15) 〔1回目の製造〕実施例14と同じ油中水滴型分散相エ
マルションを作成し、この油中水滴型分散相エマルショ
ンを、フッ素樹脂加工された2枚のスチール板の間隙を
5mmに調節した型枠(複数)に流し込み充填した。油
中水滴型分散相エマルションを充填した型枠を60℃の
恒温槽に入れ、8時間重合硬化を行ない多孔質架橋重合
体(複数)を得た。
【0151】多孔質架橋重合体(複数)を型枠から取り
外し、穴あきプレートの間で厚さ方向に圧縮して脱水し
た。塩化カルシウムを含む水が約220重量部脱水され
た。これを廃水(15)−1とする。脱水・圧縮した多
孔質圧縮シートを熱風乾燥機で重合体1重量部当りの水
分が0.4重量部となるまで乾燥した。これを圧縮多孔
質材料(15)−1とする。
【0152】〔2回目〕(廃水再使用1回目) 必要な塩化カルシウムと純水の量の9/10に当る21
6gは、上記の廃水(14)−1を精製せずにそのまま
用い、新しい塩化カルシウムと純水を第1回目の1/1
0量使用して1回目の操作を繰返し、廃水(15)−2
および圧縮多孔質材料(15)−2を得た。
【0153】〔3〜10回目〕(廃水再使用2〜9回
目) 2回目と同様の操作を10回まで繰返した。廃水(1
5)−3〜(15)−10、および、圧縮多孔質材料
(15)−3〜(15)−10を得た。廃水の再使用回
数が増えるにつれ圧縮多孔質材料の孔径に乱れが生じ、
孔径の大きなボイドが発生する傾向が見られた。得られ
た圧縮多孔質材料の品質は表3に示した。表3に各再使
用して製造された圧縮多孔質材料の圧縮強度、孔径分
布、油中水滴型高分散相エマルションの安定性を示し、
表4に廃水排出量を示した。
【0154】(実施例16) 〔1回目の製造〕実施例15と同じ操作を繰返して、廃
水(16)−1および圧縮多孔質材料(16)−1を得
た。
【0155】〔2回目〕(廃水再使用1回目) 必要な塩化カルシウムと純水の量の9/10に当る21
6gは、上記の廃水(14)−1のpHを約11に調整
し、且つ、遠心分離機として、シャープレスBD型デカ
ンターP−660BD(巴工業(株)製、連続式デカン
ター型遠心分離機)を用いて、6100rpm、滞留時
間30秒の条件で連続的に析出物を除去して再使用し、
新しい塩化カルシウムと純水を第1回目の1/10量使
用して1回目の操作を繰返し、廃水(16)−2および
圧縮多孔質材料(16)−2を得た。
【0156】〔3〜50回目〕(廃水再使用2〜49回
目) 2回目と同様の操作を50回まで繰返した。廃水(1
6)−3〜(16)−50、および、圧縮多孔質材料
(16)−3〜(16)−50を得た。その品質は表3
に示した如く良好なものであった。また、各回で生成し
た油中水滴型分散相エマルションの安定性も変化が認め
られなかった。
【0157】このように水を50回繰返して使うことに
より、圧縮多孔質材料、単位生産量当りの排水量を1/
50に低減する事ができ、排水処理費用、および環境負
荷が軽減された。表3に各再使用して製造された圧縮多
孔質材料の圧縮強度、孔径分布、油中水滴型高分散相エ
マルションの安定性を示し、表4に廃水排出量を示し
た。
【0158】(実施例17)単量体成分を2−エチルヘ
キシルアクリレート3.2重量部、55%ジビニルベン
ゼン(他成分はp−エチルビニルベンゼン)1.6重量
部とし、塩化カルシウムを14.4重量部とした他は実
施例6と同じ操作を繰返して1回目と廃水を再使用した
2〜50回までの実験を行い、廃水(17)−1〜(1
7)−50、および、圧縮多孔質材料(17)−1〜
(17)−50を得た。その品質は表3に示した如く良
好なものであった。また、各回で生成した油中水滴型分
散相エマルションの安定性も変化が認められなかった。
【0159】このように水を50回繰返して使うことに
より、圧縮多孔質材料、単位生産量当りの排水量を1/
50に低減する事ができ、排水処理費用、および環境負
荷が軽減された。表3に各再使用して製造された圧縮多
孔質材料の圧縮強度、孔径分布、油中水滴型高分散相エ
マルションの安定性を示し、表4に廃水排出量を示し
た。
【0160】(実施例18) 〔1回目の製造〕単量体成分を2−エチルヘキシルアク
リレート3.2重量部、55%ジビニルベンゼン(他成
分はp−エチルビニルベンゼン)1.6重量部とし、塩
化カルシウムを14.4重量部とした他は実施例16と
同じ操作を繰返して1回目の製造を行った。廃水(1
8)−1および圧縮多孔質材料(18)−1を得た。
【0161】〔2〜50回目〕(廃水再使用1〜49回
目) 〔1回目の製造〕と同量の油相(単量体成分4.8重量
部、乳化剤0.27重量部)に対し、廃水(18)−1
の内168重量部を精製せずに再使用し、廃水(18)
−1の内48重量部をpHを10〜11に調整し、再使
用毎にろ過をして使用し、更に、塩化カルシウム1.2
重量部、純水23重量部および過硫酸カリウム0.12
5重量部を加えて水相を調製した。即ち、1回目と同ス
ケールの製造実験を、水相成分として必要な塩化カルシ
ウムおよび純水の合計量の7/10は前回の製造で脱水
した廃水(廃水(18)−1〜(18)−49)を無処
理で再使用し、2/10は前回の製造で脱水した廃水
(廃水(18)−1〜(18)−49)のpHを7〜8
に調整した上、ろ過して使用し、残り1/10は新しい
原料を使って繰返し行った。
【0162】50回の繰返し実験を行っても、廃水に析
出物が蓄積したり、油中水滴型分散相エマルションの安
定性が損なわれたり、圧縮多孔質材料の品質が劣化する
現象が見られなかった。圧縮多孔質材料(18)−2〜
(18)−50を得た。
【0163】得られた圧縮多孔質材料の品質は表3に示
した。表3に各再使用して製造された圧縮多孔質材料の
圧縮強度、孔径分布、油中水滴型高分散相エマルション
の安定性を示し、表4に廃水排出量を示した。
【0164】(実施例19)円筒形容器に、2−エチル
ヘキシルアクリレート3.2重量部、55%ジビニルベ
ンゼン(他成分はp−エチルビニルベンゼン)1.6重
量部からなる単量体成分、および乳化剤としてソルビタ
ンモノオレート0.27重量部を加え均一に溶解して油
相を調製した。一方、塩化カルシウム4.8重量部およ
び過硫酸アンモニウム0.15重量部を純水237重量
部に溶解して水相を調製し、60℃に加温した。油相と
水相を50/1の比率で撹拌器内に連続的に供給して混
合・乳化し、生成した油中水滴型分散相エマルションを
連続的に抜き出して、水平に設置され一定速度で走行す
るベルト上に幅約50cm,厚み約1cmに連続的に供
給した。80〜85℃に制御された重合ゾーンを約1時
間で通過させ、重合した。重合物は続いて減圧・圧縮ロ
ールで脱水・圧縮し、熱風乾燥機で乾燥して厚さ約2m
mの圧縮多孔質材料(19)を得た。
【0165】脱水した廃水(19)は、50℃以上の温
度に保つようにpHを約11に調整し、且つ、遠心分離
機として、シャープレスBD型デカンターP−660B
D(巴工業(株)製、連続式デカンター型遠心分離機)
を用いて、6100rpm、滞留時間30秒の条件で連
続的に析出物を除去して再使用した。即ち、全水相の9
/10に当る量はこのように精製処理し、保温した廃水
を使用し、残りの1/10は新しい塩化カルシウムと純
水を使用して水相を調製して油中水滴型分散相エマルシ
ョンの作成に用いた。
【0166】このようにして廃水を再使用しながら圧縮
多孔質材料を連続的に製造した。約1ヶ月の連続運転の
間油中水滴型分散相エマルションが不安定になる事はな
く、圧縮多孔質材料の品質も表3に示したように劣化が
見られなかった。表3に各再使用して製造された圧縮多
孔質材料の圧縮強度、孔径分布、油中水滴型高分散相エ
マルションの安定性を示し、表4に廃水排出量を示し
た。
【0167】(実施例20)重合温度を87〜93℃と
し、脱水した廃水の温度を80〜85℃に保温するよう
にした他は、実施例19の操作を繰り返して圧縮多孔質
材料(20)を得た。
【0168】(実施例21)円筒形容器に、2−エチル
ヘキシルアクリレート3.2重量部、55%ジビニルベ
ンゼン(他成分はp−エチルビニルベンゼン)1.6重
量部からなる単量体成分、および乳化剤としてソルビタ
ンモノオレート0.27重量部を加え均一に溶解して油
相を調製した。一方、塩化カルシウム4.8重量部およ
び過硫酸カリウム0.125重量部を純水237.6重
量部に溶解して水相を調製し、60℃に加温した。円筒
形容器に撹拌機を取付油相を60℃で撹拌し、これに6
0℃に調温した水相を徐々に添加してW/O=50/1
の安定な油中水滴型分散相エマルションを得た。次いで
円筒形容器から撹拌機を取り出し、油中水滴型分散相エ
マルションを60℃に保って10時間、静置重合して多
孔質架橋重合体を得た。
【0169】次いで、多孔質架橋重合体を10mmの厚
みに切断して多孔質架橋体シートを得、更に穴あきプレ
ートの間で厚さ方向に圧縮且つ減圧吸引しで脱水した。
塩化カルシウムを含む水が約220重量部脱水された。
これを廃水(21)−1とする。脱水・圧縮した多孔質
圧縮シートを熱風乾燥機で重合体1重量部当たりの水分
が0.3重量部となるまで乾燥した。これを圧縮多孔質
材料(21)−1とする。
【0170】〔2回目〕(廃水再使用1回目) 必要な塩化カルシウムと純水の量の9/10に当たる2
16gの廃水(21)−1を三角フラスコに投入後、陰
イオン交換樹脂(三菱化学(株)製;商品名DIAION WA2
IJ)を10.8g加えて1時間撹拌した。続いて、イオ
ン交換樹脂を瀘別後、pHを約11に調整し、新しい塩
化カルシウムと純水とを第1回目の1/10量使用して
1回目の操作を繰り返し、廃水(21)−2および圧縮
多孔質材料(21)−2を得た。
【0171】〔3〜50回目〕(廃水再使用2〜49回
目) 以降2回目と同様の操作を10回まで繰り返した。廃水
(21)−3〜廃水(21)−50および圧縮多孔質材
料(21)−3〜(21)−50を得た。得られた圧縮
多孔質材料(21)−1〜(21)−50の品質は表3
に示したように良好なものであった。また、各回で生成
した油中水滴型高分散相エマルションの安定性も変化が
見られなかった。この様に水を繰り返して使用すること
で、圧縮多孔質材料の原料、単位生産量当たりの排水量
を1/50に低減することができ、廃水処理費用および
環境負荷が軽減された。表3に各再使用して製造された
多孔質材料の圧縮強度、孔径分布、油中水滴型高分散相
エマルションの安定性を示し、表4に廃水排出量を示し
た。
【0172】(比較例3)実施例11の1回目の製造で
は脱水工程で圧縮多孔質材料1重量部当り130重量部
の廃水が出るが、廃水を再使用せず毎回新しい原料を使
って製造を繰り返したところ、多孔質材料の生産量の1
30倍の廃水が排出された。
【0173】(比較例4)実施例14の一回目の製造で
は脱水工程で圧縮多孔質材料1重量部当り43重量部の
廃水が出たが、廃水を再使用せず毎回新しい原料を使っ
て製造を繰り返すと多孔質材料の生産量の43倍の廃水
が排出された。
【0174】廃水を再使用せず実施例11の1回目の製
造を毎回新しい原料を使って繰り返す場合(比較例3と
する)、および、廃水を再使用せず実施例14の1回目
の製造を毎回新しい原料を使って繰り返す場合(比較例
2とする)と、本発明各実施例の廃水排出量との比較を
表4に示す。
【0175】
【表3】
【0176】多孔質材量の評価は、実施例1と同様であ
る。
【0177】
【表4】
【0178】(結果)実施例1〜10の結果から以下の
ことがわかる。
【0179】(1)実施例多孔質材料を脱水する工程で
発生する廃水を再使用して用いるので廃水の排出量が大
幅に低減し、排出の処理コストが低減できるばかりでな
く、環境負荷をも低減できる。
【0180】(2)廃水を無処理で再使用しても多孔質
材料の製造を行うことができ、得られた多孔質材料も使
用に適するものである。実施例1、4および5を比較す
ると、新たな供給水の使用割合が高い程再使用回数が増
加したが、わずか1割の新たな供給水の添加により9回
の再使用が可能であった。
【0181】(3)実施例2と3とを比較すると、廃水
のpH調整のみならず遠心分離操作を行うことで再使用
回数を2倍に増加することができた。
【0182】(4)実施例3と7とを比較すると、pH
および遠心分離に加え、1割の新たな供給水の添加によ
り再使用回数を5倍に増加することができた。また、実
施例6と7との比較により、この傾向は使用する単量体
を変更しても同じであった。
【0183】(6)実施例7と9との比較により、遠心
分離にかえてろ過処理を行っても50回以上の再使用が
可能であった。
【0184】(7)実施例9と10との比較により、廃
水を何れの工程で再使用しても50回以上の再使用が可
能であった。
【0185】また、実施例11〜21および比較例3、
4から、圧縮多孔質材料を脱水する工程で発生する廃水
を再使用して用いるので廃水の排出量が大幅に低減し、
排出の処理コストが低減できるばかりでなく、環境負荷
をも低減できた。また、廃水を無処理で再使用しても圧
縮多孔質材料の製造を行うことができ、得られた圧縮多
孔質材料も使用に適するものである。
【0186】
【発明の効果】本発明によれば、多孔質材料の製造に際
して、油中水滴型高分散相エマルションを形成する水相
に使用した廃水を再使用することで、使用用水量および
廃水量を低減できる。特に、廃水から不純物を除去しp
Hを調整することで、油中水滴型高分散相エマルション
の再形成が容易となる。油中水滴型高分散相エマルショ
ン反応は加熱条件下で行われるため、廃水を冷却するこ
となく再使用すれば、熱経済も優れる。
【0187】本発明では、油中水滴型高分散相エマルシ
ョン形成の際に、湿潤剤を添加することで嵩高い多孔質
材料を容易に圧縮体とするができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 生島 直子 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内 (72)発明者 高橋 和友 大阪府中央区高麗橋4−1−1興銀ビル 株式会社日本触媒内 Fターム(参考) 4J011 LA03 LA04 LA06 LA07 LA10

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油中水滴型高分散相エマルションを形成
    して多孔質材料を製造するに際し、該製造工程で得た廃
    水を該製造工程のいずれかで再使用することを特徴とす
    る多孔質材料の製造方法。
  2. 【請求項2】 該廃水を該油中水滴型高分散相エマルシ
    ョンの形成に再使用することを特徴とする請求項1記載
    の多孔質材料の製造方法。
  3. 【請求項3】 下記第1工程から第3工程を含み、該第
    3工程で得た廃水の少なくとも一部を再使用するもので
    ある多孔質材料の製造方法。第1工程;分子中に1個の
    重合性不飽和基を有する重合性単量体および分子中に少
    なくとも2個の重合性不飽和基を有する架橋性単量体か
    らなる単量体成分、界面活性剤、重合開始剤および水を
    必須成分とする油中水滴型高分散相エマルションを形成
    する工程、 第2工程;該油中水滴型高分散相エマルションに含有さ
    れる単量体成分を重合して多孔質架橋重合体を重合する
    工程、 第3工程;該多孔質架橋重合体の圧縮または脱水により
    廃水と多孔質材料とを得る工程。
  4. 【請求項4】 該多孔質材料を洗浄した後に圧縮または
    脱水により廃水を得る第4工程を含み、該第3工程及び
    /又は該第4工程で得た廃水の少なくとも一部を再使用
    するものである請求項3記載の多孔質材料の製造方法。
  5. 【請求項5】 第4工程に次いで、多孔質材料の湿潤化
    処理、乾燥、切断、薬剤含浸加工のいずれか1以上の処
    理工程である第5工程を行うことを特徴とする請求項4
    記載の多孔質材料の製造方法。
  6. 【請求項6】 該廃水を該第1工程で再使用するもので
    ある請求項3〜5のいずれかに記載の多孔質材料の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 該廃水に含まれる不純物を除去した後に
    再使用する事を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記
    載の多孔質材料の製造方法。
  8. 【請求項8】 該不純物の除去がろ過、遠心分離または
    蒸留によるものである請求項7記載の多孔質材料の製造
    方法。
  9. 【請求項9】 該不純物の除去が、連続遠心分離による
    ものである請求項7記載の多孔質材料の製造方法。
  10. 【請求項10】 該廃水のpHを7以上に調整した後に
    再使用する事を特徴とする請求項1〜9のいずれかに記
    載の多孔質材料の製造方法。
  11. 【請求項11】 該廃水のpHを9〜12に調整した後
    に再使用する事を特徴とする請求項10記載の多孔質材
    料の製造方法。
  12. 【請求項12】 該廃水の再使用時の温度が、25〜1
    00℃であることを特徴とする、請求項1〜11のいず
    れかに記載の多孔質材料の製造方法。
  13. 【請求項13】 該廃水の再使用時の温度が、廃水温度
    と再使用時の温度差が20℃以内であることを特徴とす
    る、請求項1〜11のいずれかに記載の多孔質材料の製
    造方法。
  14. 【請求項14】 第1工程において、該油中水滴型高分
    散相エマルションが更に湿潤剤を含有することを特徴と
    する請求項3〜13のいずれかに記載の多孔質材料の製
    造方法。
  15. 【請求項15】 該湿潤剤が、アルカリ金属またはアル
    カリ土類金属と、塩酸、硫酸または硝酸との水溶性塩で
    あることを特徴とする請求項14記載の多孔質材料の製
    造方法。
  16. 【請求項16】 第1工程において、油中水滴型高分散
    相エマルションを架橋重合して多孔質架橋重合体を得て
    多孔質材料を製造するに際し、該架橋重合後の反応液を
    pH4〜9とすることを特徴とする請求項3〜15のい
    ずれかに記載の多孔質材料の製造方法。
  17. 【請求項17】 該多孔質材料の形態が、圧縮体である
    ことを特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載の多
    孔質材料の製造方法。
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