JP2000355207A - 自動車用アルミニューム合金製懸架部材の製造方法 - Google Patents
自動車用アルミニューム合金製懸架部材の製造方法Info
- Publication number
- JP2000355207A JP2000355207A JP11167056A JP16705699A JP2000355207A JP 2000355207 A JP2000355207 A JP 2000355207A JP 11167056 A JP11167056 A JP 11167056A JP 16705699 A JP16705699 A JP 16705699A JP 2000355207 A JP2000355207 A JP 2000355207A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fitting
- aluminum alloy
- end member
- suspension member
- arm member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000000725 suspension Substances 0.000 title claims abstract description 31
- 229910000838 Al alloy Inorganic materials 0.000 title claims abstract description 28
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims abstract description 16
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims abstract description 17
- 238000000034 method Methods 0.000 claims abstract description 8
- 230000000452 restraining effect Effects 0.000 abstract 1
- 238000005304 joining Methods 0.000 description 10
- 239000000463 material Substances 0.000 description 7
- 241001247986 Calotropis procera Species 0.000 description 6
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 238000005242 forging Methods 0.000 description 5
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 4
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 4
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 3
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 3
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 1
- 238000005728 strengthening Methods 0.000 description 1
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 1
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 1
- 239000013585 weight reducing agent Substances 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2204/00—Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
- B60G2204/40—Auxiliary suspension parts; Adjustment of suspensions
- B60G2204/41—Elastic mounts, e.g. bushings
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2206/00—Indexing codes related to the manufacturing of suspensions: constructional features, the materials used, procedures or tools
- B60G2206/01—Constructional features of suspension elements, e.g. arms, dampers, springs
- B60G2206/012—Hollow or tubular elements
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2206/00—Indexing codes related to the manufacturing of suspensions: constructional features, the materials used, procedures or tools
- B60G2206/01—Constructional features of suspension elements, e.g. arms, dampers, springs
- B60G2206/10—Constructional features of arms
- B60G2206/11—Constructional features of arms the arm being a radius or track or torque or steering rod or stabiliser end link
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2206/00—Indexing codes related to the manufacturing of suspensions: constructional features, the materials used, procedures or tools
- B60G2206/01—Constructional features of suspension elements, e.g. arms, dampers, springs
- B60G2206/80—Manufacturing procedures
- B60G2206/82—Joining
- B60G2206/8209—Joining by deformation
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2206/00—Indexing codes related to the manufacturing of suspensions: constructional features, the materials used, procedures or tools
- B60G2206/01—Constructional features of suspension elements, e.g. arms, dampers, springs
- B60G2206/80—Manufacturing procedures
- B60G2206/83—Punching
Landscapes
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 コスト増を極力抑えながら，強度，耐久性等
においても信頼性を確保し得る自動車用のアルミニュー
ム合金製懸架部材の製造方法を提供する。 【解決手段】 アルミニューム合金製の棒状アーム部材
２の端部に，アルミニューム合金製のエンド部材３を結
合してなる懸架部材を製造するに当り，アーム部材２及
びエンド部材３に，互いに嵌合し得る嵌合筒部５及び嵌
合軸部４をそれぞれ形成すると共に，その嵌合軸部４の
外周面に複数の凹部６を形成し，これら嵌合筒部５及び
嵌合軸部４の嵌合状態で，嵌合筒部５の凹部６に対応す
る部分を外周から加圧して，嵌合筒部５の内周面に凹部
６に充填される突起７を形成する。
においても信頼性を確保し得る自動車用のアルミニュー
ム合金製懸架部材の製造方法を提供する。 【解決手段】 アルミニューム合金製の棒状アーム部材
２の端部に，アルミニューム合金製のエンド部材３を結
合してなる懸架部材を製造するに当り，アーム部材２及
びエンド部材３に，互いに嵌合し得る嵌合筒部５及び嵌
合軸部４をそれぞれ形成すると共に，その嵌合軸部４の
外周面に複数の凹部６を形成し，これら嵌合筒部５及び
嵌合軸部４の嵌合状態で，嵌合筒部５の凹部６に対応す
る部分を外周から加圧して，嵌合筒部５の内周面に凹部
６に充填される突起７を形成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は，自動車用懸架部
材，特に，アルミニューム合金製の棒状アーム部材の端
部に，アルミニューム合金製のエンド部材を結合してな
る軽量な自動車用アルミニューム合金製懸架部材の製造
方法に関する。
材，特に，アルミニューム合金製の棒状アーム部材の端
部に，アルミニューム合金製のエンド部材を結合してな
る軽量な自動車用アルミニューム合金製懸架部材の製造
方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来一般の自動車用懸架部材は，何れも
鉄製のアーム部材及びエンド部材を相互に溶接して製造
されている。
鉄製のアーム部材及びエンド部材を相互に溶接して製造
されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の自動車用懸架部
材は，鉄製であるため，その軽量化には或る限界があ
る。そこで，自動車用懸架部材の軽量化を一層図るべ
く，懸架部材全体を，アルミニューム合金の熱間鍛造に
より成形することが知られているが，そうしたものは強
度，耐久性等において信頼性を確保し得るものゝ，その
製造には大規模な鍛造設備を必要とすることから，大幅
なコスト増を免れない。
材は，鉄製であるため，その軽量化には或る限界があ
る。そこで，自動車用懸架部材の軽量化を一層図るべ
く，懸架部材全体を，アルミニューム合金の熱間鍛造に
より成形することが知られているが，そうしたものは強
度，耐久性等において信頼性を確保し得るものゝ，その
製造には大規模な鍛造設備を必要とすることから，大幅
なコスト増を免れない。
【０００４】本発明は，かゝる事情に鑑みてなされたも
ので，コスト増を極力抑えながら，強度，耐久性等にお
いても信頼性を確保し得る自動車用アルミニューム合金
製懸架部材の製造方法を提供することを目的とする。
ので，コスト増を極力抑えながら，強度，耐久性等にお
いても信頼性を確保し得る自動車用アルミニューム合金
製懸架部材の製造方法を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に，本発明は，アルミニューム合金製の棒状アーム部材
の端部に，アルミニューム合金製のエンド部材を結合し
てなる自動車用懸架部材を製造するに当たって，アーム
部材及びエンド部材の一方と他方に，互いに嵌合し得る
嵌合筒部と嵌合軸部をそれぞれ形成すると共に，その嵌
合軸部の外周面に複数の凹部を形成し，これら嵌合筒部
及び嵌合軸部の嵌合状態で，嵌合筒部の前記凹部に対応
する部分を外周から加圧して，嵌合筒部の内周面に前記
凹部に充填される突起を形成することを特徴とする。
に，本発明は，アルミニューム合金製の棒状アーム部材
の端部に，アルミニューム合金製のエンド部材を結合し
てなる自動車用懸架部材を製造するに当たって，アーム
部材及びエンド部材の一方と他方に，互いに嵌合し得る
嵌合筒部と嵌合軸部をそれぞれ形成すると共に，その嵌
合軸部の外周面に複数の凹部を形成し，これら嵌合筒部
及び嵌合軸部の嵌合状態で，嵌合筒部の前記凹部に対応
する部分を外周から加圧して，嵌合筒部の内周面に前記
凹部に充填される突起を形成することを特徴とする。
【０００６】この特徴によれば，特にアーム部材は比較
的安価なアルミニューム合金のパイプもしくは丸棒から
得られので，懸架部材の軽量化を確保しつゝコストの低
減を図ることができる。
的安価なアルミニューム合金のパイプもしくは丸棒から
得られので，懸架部材の軽量化を確保しつゝコストの低
減を図ることができる。
【０００７】また，アーム部材及びエンド部材の結合
は，外周面に凹部を形成した嵌合軸部を嵌合筒部に嵌合
した後，嵌合筒部の前記凹部に対応する部分を外周から
加圧して，嵌合筒部の内周面に前記凹部に充填される突
起を形成することにより行われるので，アーム部材及び
エンド部材の結合をガタの無い強固のものとすることが
できる。
は，外周面に凹部を形成した嵌合軸部を嵌合筒部に嵌合
した後，嵌合筒部の前記凹部に対応する部分を外周から
加圧して，嵌合筒部の内周面に前記凹部に充填される突
起を形成することにより行われるので，アーム部材及び
エンド部材の結合をガタの無い強固のものとすることが
できる。
【０００８】しかも，上記結合過程では，溶接のような
高熱を必要しないから，その結合前に各部材に強度及び
耐久性を高めるための熱処理を施しても，結合後，各部
材に性状の変化は起こらず，その強度及び耐久性を確保
することができる。
高熱を必要しないから，その結合前に各部材に強度及び
耐久性を高めるための熱処理を施しても，結合後，各部
材に性状の変化は起こらず，その強度及び耐久性を確保
することができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を，添付図面
に示す本発明の一実施例に基づいて，以下に説明する。
に示す本発明の一実施例に基づいて，以下に説明する。
【００１０】図１〜図６は本発明の第１実施例を示すも
ので，図１はアイ型エンド部材付き懸架部材の正面図，
図２は図１の２−２線断面図，図３は図１の３−３線断
面図，図４は図１の４−４線断面図，図５はアイ型エン
ド部材の製造工程説明図，図６はアーム部材及びエンド
部材の結合工程説明図である。また図７は本発明の第２
実施例を示す，図２に対応した縦断面図，図８は本発明
の第３実施例に係るヨーク型エンド部材付き懸架部材の
要部縦断面図，図９は本発明の第４実施例に係るボール
ジョイント型エンド部材付き懸架部材の要部縦断面図で
ある。
ので，図１はアイ型エンド部材付き懸架部材の正面図，
図２は図１の２−２線断面図，図３は図１の３−３線断
面図，図４は図１の４−４線断面図，図５はアイ型エン
ド部材の製造工程説明図，図６はアーム部材及びエンド
部材の結合工程説明図である。また図７は本発明の第２
実施例を示す，図２に対応した縦断面図，図８は本発明
の第３実施例に係るヨーク型エンド部材付き懸架部材の
要部縦断面図，図９は本発明の第４実施例に係るボール
ジョイント型エンド部材付き懸架部材の要部縦断面図で
ある。
【００１１】先ず，本発明の第１実施例の説明より始め
る。図１〜図４において，本発明により製造される自動
車用懸架部材１は，アルミニューム合金パイプ製のアー
ム部材２と，このアーム部材２の両端部に結合されるア
ルミニューム合金製の一対のエンド部材３，３とから構
成される。各エンド部材３は，一側に嵌合軸部４を一体
に突設したアイ型に成形されており，その嵌合軸部４
は，アーム部材２の端部に形成した嵌合筒部５に嵌合さ
れる。そして，これら嵌合軸部４及び嵌合筒部５は，そ
れらの外周面及び内周面に形成されて互いに密合する多
数の凹部６及び突起７によって強固に結合される。
る。図１〜図４において，本発明により製造される自動
車用懸架部材１は，アルミニューム合金パイプ製のアー
ム部材２と，このアーム部材２の両端部に結合されるア
ルミニューム合金製の一対のエンド部材３，３とから構
成される。各エンド部材３は，一側に嵌合軸部４を一体
に突設したアイ型に成形されており，その嵌合軸部４
は，アーム部材２の端部に形成した嵌合筒部５に嵌合さ
れる。そして，これら嵌合軸部４及び嵌合筒部５は，そ
れらの外周面及び内周面に形成されて互いに密合する多
数の凹部６及び突起７によって強固に結合される。
【００１２】上記多数の凹部６及び突起７は，図３及び
図４に示すように，嵌合軸部４及び嵌合筒部５の周方向
等間隔に並んで軸方向に複数列をなすように配置され，
且つ列間では凹部６及び突起７の位相が互いにずらせて
ある。
図４に示すように，嵌合軸部４及び嵌合筒部５の周方向
等間隔に並んで軸方向に複数列をなすように配置され，
且つ列間では凹部６及び突起７の位相が互いにずらせて
ある。
【００１３】また，各アイ型エンド部材３の内周面に
は，金属製内環８を備えたゴムブッシュ９が直接加硫結
合もしくは接着される。
は，金属製内環８を備えたゴムブッシュ９が直接加硫結
合もしくは接着される。
【００１４】而して，この懸架部材１の使用に当たって
は，一方のエンド部材３の内環８に車体に取付けられる
支持軸が連結され，他方のエンド部材３に車輪支持用ナ
ックルに取付けられる支持軸が連結される。こうして車
体及び車輪間に取付けられた懸架部材１は，衝撃を吸収
しながら車輪の上下動を許容する。
は，一方のエンド部材３の内環８に車体に取付けられる
支持軸が連結され，他方のエンド部材３に車輪支持用ナ
ックルに取付けられる支持軸が連結される。こうして車
体及び車輪間に取付けられた懸架部材１は，衝撃を吸収
しながら車輪の上下動を許容する。
【００１５】さて，上記自動車用懸架部材１の製造方法
について説明する。
について説明する。
【００１６】アイ型エンド部材３の製造に当たっては，
最初に図５（ａ）に示すように，中空膨大部と平板部か
らなるアルミニューム合金製の押し出し成形材Ｍを輪切
り状に切断して，角形軸部を有するエンド部材素材０３
を作り，次に図５（ｂ）に示すように，エンド部材素材
０３の角形軸部に切削加工を施して嵌合軸部４となし，
更にこの嵌合軸部４の所定箇所に凹部６を穿設して，ア
イ型エンド部材３を完成させる。
最初に図５（ａ）に示すように，中空膨大部と平板部か
らなるアルミニューム合金製の押し出し成形材Ｍを輪切
り状に切断して，角形軸部を有するエンド部材素材０３
を作り，次に図５（ｂ）に示すように，エンド部材素材
０３の角形軸部に切削加工を施して嵌合軸部４となし，
更にこの嵌合軸部４の所定箇所に凹部６を穿設して，ア
イ型エンド部材３を完成させる。
【００１７】一方，アーム部材２は，押し出し成形され
たアルミニューム合金製のパイプ（図示せず）を所定寸
法に切断して作る。
たアルミニューム合金製のパイプ（図示せず）を所定寸
法に切断して作る。
【００１８】その後，エンド部材３及びアーム部材２に
は，強度及び耐久性付与のための熱処理を施し，更にそ
の後，エンド部材３の内周面にはゴムブッシュ９を直接
加硫結合もしくは接着する。
は，強度及び耐久性付与のための熱処理を施し，更にそ
の後，エンド部材３の内周面にはゴムブッシュ９を直接
加硫結合もしくは接着する。
【００１９】次に，アーム部材２及びエンド部材３の結
合に当たっては，図６（ａ）に示すように，上記アーム
部材２及びエンド部材３を同軸上に配置し，そして同図
（ｂ）に示すように，アーム部材２の嵌合筒部５内周面
にエンド部材３の嵌合軸部４を所定の深さまで嵌合す
る。望ましくは圧入する。
合に当たっては，図６（ａ）に示すように，上記アーム
部材２及びエンド部材３を同軸上に配置し，そして同図
（ｂ）に示すように，アーム部材２の嵌合筒部５内周面
にエンド部材３の嵌合軸部４を所定の深さまで嵌合す
る。望ましくは圧入する。
【００２０】次いで，同図（ｃ）に示すように，嵌合筒
部５の，嵌合軸部４の各凹部６に対応する部分を，プレ
ス機械を使用してパンチＰにより外周側から順次加圧す
ることにより，各凹部６に充填される突起７を該嵌合筒
部５の内周面に隆起させる。
部５の，嵌合軸部４の各凹部６に対応する部分を，プレ
ス機械を使用してパンチＰにより外周側から順次加圧す
ることにより，各凹部６に充填される突起７を該嵌合筒
部５の内周面に隆起させる。
【００２１】こうして，アーム部材２及びエンド部材３
を結合して，懸架部材１を完成させる。
を結合して，懸架部材１を完成させる。
【００２２】このように，アルミニューム合金製のエン
ド部材３は，比較的安価な押し出し成形材Ｍから製作し
たり，又は小規模な鍛造設備で成形することが可能であ
り，またアルミニューム合金パイプ製のアーム部材２は
押し出し成形材から得られので，何れも安価に得ること
ができ，懸架部材１の軽量化を確保しつゝコストの低減
を図ることができる。
ド部材３は，比較的安価な押し出し成形材Ｍから製作し
たり，又は小規模な鍛造設備で成形することが可能であ
り，またアルミニューム合金パイプ製のアーム部材２は
押し出し成形材から得られので，何れも安価に得ること
ができ，懸架部材１の軽量化を確保しつゝコストの低減
を図ることができる。
【００２３】しかも，アーム部材２及びエンド部材３
は，嵌合筒部５及び嵌合軸部４の嵌合と，多数の凹部６
への多数の突起７の充填とにより結合されるから，それ
らの結合は，ガタの無い強固なものとなり，車輪からの
高荷重に充分耐えることができる。特に，この実施例の
ように，多数の凹部６及び突起７を，嵌合軸部４及び嵌
合筒部５の周方向等間隔に並んで軸方向に複数列をなす
ように配置し，且つ列間では凹部６及び突起７の位相を
互いにずらせておくことは，凹部６及び突起７を嵌合軸
部４及び嵌合筒部５の広い範囲に極力均等分布させるこ
とができ，それらの結合強化を図る上に有効である。
は，嵌合筒部５及び嵌合軸部４の嵌合と，多数の凹部６
への多数の突起７の充填とにより結合されるから，それ
らの結合は，ガタの無い強固なものとなり，車輪からの
高荷重に充分耐えることができる。特に，この実施例の
ように，多数の凹部６及び突起７を，嵌合軸部４及び嵌
合筒部５の周方向等間隔に並んで軸方向に複数列をなす
ように配置し，且つ列間では凹部６及び突起７の位相を
互いにずらせておくことは，凹部６及び突起７を嵌合軸
部４及び嵌合筒部５の広い範囲に極力均等分布させるこ
とができ，それらの結合強化を図る上に有効である。
【００２４】また，アーム部材２及びエンド部材３の結
合過程では，溶接のような高熱を必要しないから，その
結合前に熱処理を行って高めた各部材２，３の強度及び
耐久性等の性状は，結合後も何ら変わらず，これを維持
することができる。
合過程では，溶接のような高熱を必要しないから，その
結合前に熱処理を行って高めた各部材２，３の強度及び
耐久性等の性状は，結合後も何ら変わらず，これを維持
することができる。
【００２５】さらに，アイ型エンド部材３の内周面に
は，これとアーム部材２との結合前にゴムブッシュ９を
直接加硫結合もしくは接着したので，その加硫結合もし
くは接着作業を容易に行うことができると共に，エンド
部材３がゴムブッシュ９の外筒を兼ねることになって，
部品点数を削減し，コストの低減に寄与し得る。同時
に，上述のようにアーム部材２及びエンド部材３の結合
時には，高熱を必要としないから，その結合後でも，ゴ
ムブッシュ９の所期の性状の維持され，耐久性が確保で
きる。
は，これとアーム部材２との結合前にゴムブッシュ９を
直接加硫結合もしくは接着したので，その加硫結合もし
くは接着作業を容易に行うことができると共に，エンド
部材３がゴムブッシュ９の外筒を兼ねることになって，
部品点数を削減し，コストの低減に寄与し得る。同時
に，上述のようにアーム部材２及びエンド部材３の結合
時には，高熱を必要としないから，その結合後でも，ゴ
ムブッシュ９の所期の性状の維持され，耐久性が確保で
きる。
【００２６】次に，図６により本発明の第２実施例につ
いて説明する。
いて説明する。
【００２７】この第２実施例では，アーム部材２を，押
し出し成形されたアルミニューム合金製の丸棒を所定寸
法に切断して製作し，その端部の嵌合軸部４の外周に多
数の凹部６を穿設する。一方，アルミニューム合金製の
アイ型エンド部材３には，その熱間鍛造時，一側に嵌合
筒部５を形成する。そして，この嵌合筒部５にアーム部
材２の嵌合軸部４を嵌合した後，前実施例の場合と同様
に，パンチＰにより嵌合筒部５の外周を加圧して，嵌合
軸部４の各凹部６に充填される突起７を嵌合筒部５内面
に隆起させる。その他の懸架部材１の構成及び製造方法
は前実施例と同様であるので，図中，前実施例と対応す
る部分には同一の参照符号を付して，その説明を省略す
る。
し出し成形されたアルミニューム合金製の丸棒を所定寸
法に切断して製作し，その端部の嵌合軸部４の外周に多
数の凹部６を穿設する。一方，アルミニューム合金製の
アイ型エンド部材３には，その熱間鍛造時，一側に嵌合
筒部５を形成する。そして，この嵌合筒部５にアーム部
材２の嵌合軸部４を嵌合した後，前実施例の場合と同様
に，パンチＰにより嵌合筒部５の外周を加圧して，嵌合
軸部４の各凹部６に充填される突起７を嵌合筒部５内面
に隆起させる。その他の懸架部材１の構成及び製造方法
は前実施例と同様であるので，図中，前実施例と対応す
る部分には同一の参照符号を付して，その説明を省略す
る。
【００２８】図７は本発明の第３実施例を示すもので，
それはエンド部材３をヨーク型に構成した点を除けば，
構成及び製造方法が前記第１実施例と同様であり，図
中，前記第１実施例と対応する部分には同一の参照符号
を付して，その説明を省略する。ヨーク型のエンド部材
３は，先端部に枢軸孔１０を持つ二股部１１の基端に嵌
合軸部４を一体に形成してなるもので，これもアルミニ
ューム合金製押し出し成形材からの製作が可能である。
それはエンド部材３をヨーク型に構成した点を除けば，
構成及び製造方法が前記第１実施例と同様であり，図
中，前記第１実施例と対応する部分には同一の参照符号
を付して，その説明を省略する。ヨーク型のエンド部材
３は，先端部に枢軸孔１０を持つ二股部１１の基端に嵌
合軸部４を一体に形成してなるもので，これもアルミニ
ューム合金製押し出し成形材からの製作が可能である。
【００２９】図８は本発明の第３実施例を示すもので，
それはエンド部材３をボールジョイント型に構成した点
を除けば，懸架部材１の構成及び製造方法は前記第１実
施例と同様であり，図中，前記第１実施例と対応する部
分には同一の参照符号を付して，その説明を省略する。
それはエンド部材３をボールジョイント型に構成した点
を除けば，懸架部材１の構成及び製造方法は前記第１実
施例と同様であり，図中，前記第１実施例と対応する部
分には同一の参照符号を付して，その説明を省略する。
【００３０】ボールジョイント型エンド部材３は，熱間
鍛造で成形されたアルミニューム合金製のエンド部材本
体１３を有する。このエンド部材本体１３の一端にはボ
ールソケット１４が，他端には嵌合軸部４がそれぞれ一
体に形成される。ボールソケット１４には，アルミニュ
ーム合金又は鉄製のボールスタッド１５のボール１５ａ
が合成樹脂製のボールブッシュ１６を介して首振り可能
に嵌合される。
鍛造で成形されたアルミニューム合金製のエンド部材本
体１３を有する。このエンド部材本体１３の一端にはボ
ールソケット１４が，他端には嵌合軸部４がそれぞれ一
体に形成される。ボールソケット１４には，アルミニュ
ーム合金又は鉄製のボールスタッド１５のボール１５ａ
が合成樹脂製のボールブッシュ１６を介して首振り可能
に嵌合される。
【００３１】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく，その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可
能である。例えば，凹部６及び突起７の大きさ，個数及
び配置は，懸架部材１の用途及び性能に応じて種々選定
することができる。
なく，その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可
能である。例えば，凹部６及び突起７の大きさ，個数及
び配置は，懸架部材１の用途及び性能に応じて種々選定
することができる。
【００３２】
【発明の効果】以上のように本発明によれば，アルミニ
ューム合金製の棒状アーム部材の端部に，アルミニュー
ム合金製のエンド部材を結合してなる自動車用懸架部材
を製造するに当たって，アーム部材及びエンド部材の一
方と他方に，互いに嵌合し得る嵌合筒部と嵌合軸部をそ
れぞれ形成すると共に，その嵌合軸部の外周面に複数の
凹部を形成し，これら嵌合筒部及び嵌合軸部の嵌合状態
で，嵌合筒部の前記凹部に対応する部分を外周から加圧
して，嵌合筒部の内周面に前記凹部に充填される突起を
形成するので，特にアーム部材は比較的安価なアルミニ
ューム合金のパイプもしくは丸棒から得られることか
ら，懸架部材の軽量化を確保しつゝコストの低減を図る
ことができる。その上，嵌合軸部の嵌合筒部への圧入
と，嵌合軸部の凹部への嵌合筒部の突起の密合とにより
アーム部材及びエンド部材の結合をガタ無く，強固に行
うことができる。しかも，その結合過程では，溶接のよ
うな高熱を必要しないから，その結合前に各部材に強度
及び耐久性を高めるための熱処理を施しても，結合後も
その強度及び耐久性を確保することができる。
ューム合金製の棒状アーム部材の端部に，アルミニュー
ム合金製のエンド部材を結合してなる自動車用懸架部材
を製造するに当たって，アーム部材及びエンド部材の一
方と他方に，互いに嵌合し得る嵌合筒部と嵌合軸部をそ
れぞれ形成すると共に，その嵌合軸部の外周面に複数の
凹部を形成し，これら嵌合筒部及び嵌合軸部の嵌合状態
で，嵌合筒部の前記凹部に対応する部分を外周から加圧
して，嵌合筒部の内周面に前記凹部に充填される突起を
形成するので，特にアーム部材は比較的安価なアルミニ
ューム合金のパイプもしくは丸棒から得られることか
ら，懸架部材の軽量化を確保しつゝコストの低減を図る
ことができる。その上，嵌合軸部の嵌合筒部への圧入
と，嵌合軸部の凹部への嵌合筒部の突起の密合とにより
アーム部材及びエンド部材の結合をガタ無く，強固に行
うことができる。しかも，その結合過程では，溶接のよ
うな高熱を必要しないから，その結合前に各部材に強度
及び耐久性を高めるための熱処理を施しても，結合後も
その強度及び耐久性を確保することができる。
【図１】本発明の第１実施例に係るアイ型エンド部材付
き懸架部材の正面図。
き懸架部材の正面図。
【図２】図１の２−２線断面図。
【図３】図１の３−３線断面図。
【図４】図１の４−４線断面図。
【図５】図５はアイ型エンド部材の製造工程説明図。
【図６】アーム部材及びエンド部材の結合工程説明図。
【図７】本発明の第２実施例を示す，図２に対応した縦
断面図。
断面図。
【図８】本発明の第３実施例に係るヨーク型エンド部材
付き懸架部材の縦断面図。
付き懸架部材の縦断面図。
【図９】本発明の第４実施例に係るボールジョイント型
エンド部材付き懸架部材の縦断面図。
エンド部材付き懸架部材の縦断面図。
１・・・・・懸架部材 ２・・・・・アーム部材 ３・・・・・エンド部材 ４・・・・・嵌合軸部 ５・・・・・嵌合筒部 ６・・・・・凹部 ７・・・・・突起 ９・・・・・ゴムブッシュ
Claims (1)
- 【請求項１】 アルミニューム合金製の棒状アーム部材
（２）の端部に，アルミニューム合金製のエンド部材
（３）を結合してなる自動車用懸架部材を製造するに当
たって，アーム部材（２）及びエンド部材（３）の一方
と他方に，互いに嵌合し得る嵌合筒部（５）と嵌合軸部
（４）をそれぞれ形成すると共に，その嵌合軸部（４）
の外周面に複数の凹部（６）を形成し，これら嵌合筒部
（５）及び嵌合軸部（４）の嵌合状態で，嵌合筒部
（５）の前記凹部（６）に対応する部分を外周から加圧
して，嵌合筒部（５）の内周面に前記凹部（６）に充填
される突起（７）を形成することを特徴とする，自動車
用アルミニューム合金製懸架部材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11167056A JP2000355207A (ja) | 1999-06-14 | 1999-06-14 | 自動車用アルミニューム合金製懸架部材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11167056A JP2000355207A (ja) | 1999-06-14 | 1999-06-14 | 自動車用アルミニューム合金製懸架部材の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000355207A true JP2000355207A (ja) | 2000-12-26 |
Family
ID=15842592
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11167056A Pending JP2000355207A (ja) | 1999-06-14 | 1999-06-14 | 自動車用アルミニューム合金製懸架部材の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000355207A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011006492A1 (de) * | 2009-07-15 | 2011-01-20 | Zf Friedrichshafen Ag | Zweipunktlenker |
| WO2013167273A3 (de) * | 2012-05-11 | 2014-01-03 | Anvis Deutschland Gmbh | Lager zum elastischen koppeln zweier bauteile |
| CN103753105A (zh) * | 2014-01-23 | 2014-04-30 | 斋藤胜雄 | 一种钢制轴端件与铝制管件的接合方法 |
| CN106029250A (zh) * | 2014-02-20 | 2016-10-12 | 奥林巴斯株式会社 | 管联接体、处理器具及联接方法 |
-
1999
- 1999-06-14 JP JP11167056A patent/JP2000355207A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011006492A1 (de) * | 2009-07-15 | 2011-01-20 | Zf Friedrichshafen Ag | Zweipunktlenker |
| WO2013167273A3 (de) * | 2012-05-11 | 2014-01-03 | Anvis Deutschland Gmbh | Lager zum elastischen koppeln zweier bauteile |
| CN103753105A (zh) * | 2014-01-23 | 2014-04-30 | 斋藤胜雄 | 一种钢制轴端件与铝制管件的接合方法 |
| CN106029250A (zh) * | 2014-02-20 | 2016-10-12 | 奥林巴斯株式会社 | 管联接体、处理器具及联接方法 |
| US10376944B2 (en) | 2014-02-20 | 2019-08-13 | Olympus Corporation | Pipe joining body, treatment tool, and joining method |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US8511698B2 (en) | Suspension system for a vehicle | |
| US6666467B2 (en) | Joint rod for a motor vehicle | |
| EP1934491A2 (en) | Cone adaptor for ball joint studs, tie rods, sway bar links and the like | |
| US6918277B2 (en) | Method of working end part of metallic tube body and metallic tube body, and method of manufacturing vibrationproof bush using the working method and vibrationproof bush | |
| JP2004523364A (ja) | 特に半剛性の車軸用交差部材とアームとの固定方法 | |
| JP2000142051A (ja) | サスペンションアーム | |
| JPS58188712A (ja) | 自動車用リンク及びその製造方法 | |
| US20100025951A1 (en) | Steering knuckle for a motor vehicle | |
| JP2000355207A (ja) | 自動車用アルミニューム合金製懸架部材の製造方法 | |
| JP5595702B2 (ja) | トルクロッド | |
| US11383574B2 (en) | Vehicle twist axle assembly | |
| JP2001113924A (ja) | 自動車の車軸を関節式に構成するための車軸装置およびその製造方法 | |
| JP2006189096A (ja) | トルクロッド | |
| JPH08312636A (ja) | サスペンション部品 | |
| JPS6157419A (ja) | 車両用スタビライザ | |
| US6623363B2 (en) | Universal joint yoke and method of making same | |
| JP4060059B2 (ja) | 自動車用サブフレーム | |
| CN210390880U (zh) | 一种汽车座椅的骨架钢管 | |
| JP2000130485A (ja) | ブッシュとアームとの結合構造 | |
| JP2003034112A (ja) | 自動車サスペンション装置用案内部材の製造方法 | |
| JP3952172B2 (ja) | ステアリングシャフト用軸継手 | |
| JP3925689B2 (ja) | 中空部材 | |
| JPH0392629A (ja) | トルクロッド | |
| JP2000179534A (ja) | アーム | |
| JP2001253382A (ja) | フロントフォーク |