JP2000354546A - 電気調理器 - Google Patents

電気調理器

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JP2000354546A
JP2000354546A JP11169260A JP16926099A JP2000354546A JP 2000354546 A JP2000354546 A JP 2000354546A JP 11169260 A JP11169260 A JP 11169260A JP 16926099 A JP16926099 A JP 16926099A JP 2000354546 A JP2000354546 A JP 2000354546A
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秀和 鈴木
Hiroshi Kuwamura
博志 桑村
Kenji Kimoto
憲志 木本
Ryuji Nagata
隆二 永田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般家庭の食卓で調理時に発生する油煙を除
去しながら調理ができるコンパクトで使用性を向上する
電気調理器を提供することを目的とする。 【解決手段】 略中央に開口穴を有するプレート40
と、その下方に配置したヒーター42と、プレート40
の下方を覆った遮熱板44と、本体内に設けられた空気
通路49と、空気通路中に設けられたフィルター47
と、空気通路中に空気の流れを起こすファン50と、フ
ァン50の下方に設けられたモーター51とを有する電
気調理器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般家庭で、焼き肉
などの調理に用いられる電気調理器に関するものであ
り、とくに家庭の食卓上で使われるコンパクトで使用性
を向上する電気調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術としては、例えば特開平9−
173217号公報に記載している構成が公知であり、
この技術について図12に基づいて説明する。1はプレ
ート、2はプレート1を加熱するための加熱手段、3は
プレート1の吸気口、4はフィルター、5は遮熱板、6
は遠心ファン、7はモーター、8は外装カバー、9は油
煙、10は遮熱板5と外装カバー8との間の送風路であ
り、11は空気吹き出し口である。12は吸い込み空気
であり、13は遠心ファン6からの風の吹き出し方向で
あり、14は吹き出し空気である。
【0003】以上の構成において、加熱手段2に通電す
るとプレート1が加熱される。これによりプレート1上
に置かれた肉等の食材は加熱調理されるが、その際に食
材から出てくる油や調理前にプレート1に塗った油も加
熱され、油煙9が発生する。
【0004】一方、モーター7を運転して遠心ファン6
を回転させると、吸い込み空気12はプレート1の吸気
口3から吸い込まれ、フィルター4を通過して遠心ファ
ン6の羽根の間を通過して8の吹き出し方向に変わり、
送風路10を通って、空気吹き出し口11から吹き出し
空気14としてプレート1上に吹き出される。これによ
り循環送風が発生する。この結果、油煙9は循環送風に
混じり、吸い込み空気12としてプレート1の吸気口3
から吸い込まれ、フィルター4を通過する際に油煙がフ
ィルター4に除去され、空気だけが吹き出し空気14と
して吹き出され、油煙除去ができる。
【0005】また、特開平11−46988号公報に記
載される構成を図13に基づいて説明する。
【0006】20はプレート、21はプレート20の吸
気口、22はプレート20を加熱するためのヒーター、
23はヒーター22を支持し、プレート20の外方を覆
う遮熱板であり、24は吸気口21下方の吸気通路を形
成するフィルターカバー、25はフィルターである。2
6はフィルターの下方のファンであり、ファン26は2
7の軸に取り付けられている。また軸27には28のプ
ーリーAが取り付けられ、29のモーターには30のプ
ーリーBと31の羽根が取り付けられ、プーリーA28
とプーリーB30は32のベルトで連結されている。3
3はボデー、34は遮熱板23とボデー33との間の空
気通路であり、35はプレート20の吸気口21からの
吸い込み空気、36はファン26の吹き出し空気、37
はボデー33の上部のフランジと遮熱板23との間の吹
き出し口であり、38は吹き出し口37からの吹き出し
空気である。
【0007】以上の構成において、ヒーター21により
加熱されたプレート20上で調理を行うと、プレート2
0上から油煙が発生する。一方、モーター29を運転す
るとプーリーA28からベルト32を介してプーリーB
30を取り付けた軸27が回転し、それに伴ってファン
26が回転する。これによりファン26の中央には吸引
力が発生し、プレート20の吸気口から吸い込み空気3
5がフィルター25を通過して、ファン26に入り込
み、その後に吹き出し空気36が発生する。この吹き出
し空気36は空気通路34を通って吹き出し口37から
吸気口21に向かって吹き出し空気38となる。そして
再度、吸気口21から吸い込まれる構成で、循環送風が
形成される。その結果、プレート20上で発生した油煙
の混じった熱風は吸い込み空気35と共に吸気口21か
ら吸気通路に入り込み、油煙はフィルター25で除去さ
れ、熱風は空気通路34を通って吹き出し口37から吹
き出され、油煙除去ができる。またファン26は熱風が
循環する送風路内に設けられているため高温になるが、
モーター29は循環送風路から離れて設けられているた
めに高温にならない。また羽根31によってモーター2
9は冷却されるため、温度上昇しにくい構成になってい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術である特開平9−173217号公報の構成で
は、循環送風路の近傍にモーターが設けているために本
体はコンパクトに構成できるが、熱風が循環送風するた
めにモーターは温度上昇するという課題があった。
【0009】またファンは熱風を吸引して吹き出すため
に高温になり、ファンの熱によってもモーターは高温に
なるという課題があった。
【0010】また、特開平11−46988号公報の構
成の調理器では、モーターが循環送風路から離れている
ため、モーターは高温になることはなく、モーターの性
能が確保できるが、製品はプレートの面積に対して大型
になり、コンパクト化ができないという課題があった。
【0011】本発明はこのような従来の構成が有してい
る課題を解決しようとするもので、製品はコンパクトな
大きさで使いやすく、使う場所の制約をうけにくく、ま
たモーターの性能を確保できる家庭用の調理器を提供す
ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明の一つの手段は、略中央に開口穴を有するプ
レートと、前記プレート下方に配置したヒーターと、前
記プレートの下方を覆った遮熱板と、本体内に設けられ
た空気通路と、前記空気通路中に設けられたフィルター
と、前記空気通路中に空気の流れを起こすファンと、前
記ファンの下方に設けられたモーターとを有する電気調
理器とする。
【0013】これにより本体のコンパクト化ができ、ま
たモーターの側方全周には送風路と遮断した閉空間の遮
熱壁を設けることでモーターは循環する熱風による影響
を受けにくくすることができ、モーターの温度上昇が抑
えられる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
略中央に開口穴を有するプレートと、前記プレート下方
に配置したヒーターと、前記プレートの下方を覆った遮
熱板と、本体内に設けられた空気通路と、前記空気通路
中に設けられたフィルターと、前記空気通路中に空気の
流れを起こすファンと、前記ファンの下方に設けられた
モーターとを有する電気調理器としているので、プレー
トの面積に対してその外方に突出した部分がほとんどな
くなり、本体のコンパクト化が図れる。
【0015】本発明の請求項2記載の発明は、略中央に
開口穴を有するプレートと、前記プレート下方に配置し
たヒーターと、前記プレートの下方を覆った遮熱板と、
本体内に設けられた空気通路と、前記空気通路中に設け
られたフィルターと、前記空気通路中に空気の流れを起
こすファンと、前記ファンを取り付けたモーターと、前
記モーターの周囲に設けられた遮熱壁とを有する電気調
理器としているので、モーターの本体には熱風による影
響を受けにくくなり、それ故に温度上昇を抑えることが
できる。
【0016】本発明の請求項3記載の発明は、モーター
側方の本体外面には開口穴を設けた請求項1または2記
載の電気調理器としているので、熱風が空気通路を通過
することで、閉空間の温度も少しは温度上昇するが、外
気が本体外面の開口穴から閉空間に入り込むことで閉空
間の温度上昇を抑えることができる。また本発明の請求
項4記載の発明は、モーターの外郭ケースを有し、前記
外郭ケースには遮熱壁との閉空間内の側面と前記閉空間
外の上面にそれぞれ開口穴を設けた請求項3記載の電気
調理器としているので、閉空間に入り込んだ外気はモー
ターの外郭ケースの閉空間内の側面の開口穴からモータ
ー内に入り込み、閉空間外の上面の開口穴から排気され
ることでモーター内部を冷却することができ、モーター
の温度上昇を抑え、モーターの性能を確保し、耐久時間
を長くすることができる。
【0017】本発明の請求項5記載の発明は、ファンは
上方の羽根Aと下方の羽根Bを有する請求項1または2
記載の電気調理器としているので、ファンの上方の羽根
Aにより空気通路Aからファンに空気を吸い込み、空気
通路Bに空気を吹き出すと共に、ファンの下方の羽根B
により、モーター近傍の空気を吸い込み、羽根の外方に
吹き出すことができる。これによりモーター近傍に対流
を起こさせ、モーターを冷却できる。
【0018】また、本発明の請求項2記載の発明との組
み合わせではモーターからの吸引力が増すことによっ
て、モーターの外郭ケースの外周やモーター内部を流れ
る外気の量を増やすことができ、モーターの冷却性能を
高めることができる。
【0019】本発明の請求項6記載の発明は、モーター
の外郭ケースを有し、閉空間を形成する上壁端面とモー
ターの外郭ケースとの間には弾性体のパッキンを設けた
請求項1記載の電気調理器としたもので、モーターが振
動しても、振動は弾性体のパッキンで吸収され、ボデー
の閉空間を形成している遮断壁には振動が伝わらない。
【0020】本発明の請求項7記載の発明は、閉空間を
形成する上壁端面と、モーターの外郭ケースとの間に隙
間を設けた請求項1または2または3記載の電気調理器
としたもので、一定の隙間により対流する空気はモータ
ーの外郭ケースの側面近傍を流すことができ、これによ
りモーターの軸受けなどの冷却を行うことができる。ま
た、隙間の大きさは本体構成により多少のバラツキはあ
るが0.5〜8mmの隙間にすると冷却性能は効果が大
きい。
【0021】本発明の請求項8記載の発明は、モーター
軸には樹脂を介在してファンを取り付けた請求項1記載
の電気調理器としたもので、ファンは熱風を吸い込むた
めに高温になるが、ファンは樹脂を介在してモーター軸
に取り付けており、樹脂は低熱伝導性のため、ファンの
熱はモーター軸に伝わりにくく、モーター軸から軸受け
等への熱伝導が抑えられ、温度上昇を抑えることができ
る。また樹脂は金属を一体成形した樹脂にすることで、
モーター軸とのゆるみや熱による変形も防止できる。
【0022】
【実施例】(実施例1)以下本発明の第1の実施例を図
1及び図2を用いて説明する。図1において、40は調
理を行うプレート、41はプレート40中央に設けた吸
気口、42はプレート40を載置して加熱するシーズヒ
ーター、43はシーズヒーター42を支持するヒーター
支持金具、44はヒーター支持金具43を取り付けてプ
レート40の外方を覆う遮熱板A、45は遮熱板Aの外
方を覆う遮熱板B、46は遮熱板A44と遮熱板B45
の中央開口部に設けたフィルター受け網、47はフィル
ター受け網47上に着脱自在に載置するフィルター、4
8は遮熱板A44の中央開口部とプレート40の吸気口
41下方の隙間を埋める着脱可能に載置するフィルター
カバーであり、49は吸気口41下方に形成する空気通
路Aである。50は遮熱板B45下方の遠心ファン、5
1は遠心ファン50を直接取り付けたモーター、52は
本体の外郭を成すボデーである。53はボデー52底面
のモーター51近傍に設けた遮熱壁、54は遮熱壁53
により形成する閉空間である。55は吸気口41から遠
心ファン50への吸い込み空気、56は遮熱板B45と
ボデー52との間で構成する空気通路B、57は遠心フ
ァン50から空気通路Bへの吹き出し空気A、58はボ
デー52上部に吸気口41に向かった形状に設けたフラ
ンジ、59はフランジ58と遮熱板A44の上端部の間
に構成する吹き出し口、60は吹き出し口59からの吹
き出し空気Bである。61は遮熱板B45から離れて設
けた操作基板である。また図2において、ボデー52の
操作基板61を覆う部分には62の操作部がある。
【0023】以上の構成において、シーズヒーター42
を通電してプレート40を加熱させる。このとき、遮熱
板A44はシーズヒーター42の輻射熱や反射熱がプレ
ート40に最も効率よく加熱させる形状になっている。
そして加熱されたプレート40上で焼肉等の調理を行う
とプレート40上に油煙が発生する。
【0024】一方、プレート40の温度設定を高温にす
ると遮熱板A44も高温になるが、遮熱板B45が遮熱
板A44の外方を覆っているため、遮熱板B45の外方
は温度低減ができ、その外郭のボデー52は耐熱性の低
い安価の樹脂材料を用いることができる。また遮熱板B
45は遮熱と反射の効果を維持しつつ、ボデー52と略
相似形状にすることができ、空気通路Bは変化の少ない
形状でスムースな流れを形成できる。プレート40とフ
ィルターカバー48が着脱自在にセットされており、フ
ィルター47の交換も容易に行える。遮熱壁53はボデ
ーの底面に溶着やビス止めなどで固定されており、閉空
間54を形成しているが、閉空間54を設けるためには
事前にモーター51に閉空間54を設けたユニットをボ
デー52に取り付けるなどの構成を用いてもよい。ファ
ンは遠心ファン50を用いているが、シロッコファンで
も同様の性能を確保できる。
【0025】そしてモーター51を運転して遠心ファン
50を回転させると、空気通路Aには遠心ファン51に
向かって吸引力が発生し、吸気口41から吸い込み空気
55が発生するが、この時プレート40上で調理して発
生した油煙の混じった熱気も吸い込み空気55に混じっ
て吸い込まれる。そしてフィルター47を通過する時に
油煙はフィルター47に吸着して、熱風はフィルター4
7を通過して遠心ファン50に吸い込まれる。その後、
遠心ファン50からの吹き出し空気A57として空気通
路B56内を通過し、吹き出し口59から吹き出し空気
B60として吸気口41に向かって吹き出す。さらに吹
き出された空気が再度吸気口41から吸い込まれ、空気
の循環送風が形成される。これのより循環送風に油煙が
吸い込まれて、フィルターに油煙を除去する除煙構成が
成り立つ。
【0026】熱風が循環送風する空気通路は高温になる
が、閉空間は遮熱壁で断熱しているために高温になら
ず、閉空間に接しているモーターの側面も高温になるの
を防止でき、これによりモーターは高温の遠心ファンに
直接取り付けても性能が確保できる。
【0027】ここで、除煙する構成はフランジを吸気口
の方向から離すことで循環しない一方方向の送風構成を
設けることができるが、その際もモーターの高温防止は
同様に実現できる。
【0028】またフィルターは空気通路Aに設けるかわ
りに空気通路Bに設けると、雰囲気温度が低下して耐熱
性の低い材料を用いることができる。
【0029】さらに循環送風する構造部以外には操作に
必要な操作基板や操作部だけにすることができ、本体の
コンパクト化が実現できる。
【0030】(実施例2)図3および図4を用いて本発
明の第2の実施例を説明する。全体の構成の説明は実施
例1と同様なので省略し、異なる部分についてのみを説
明する。
【0031】70のボデーには71のモーターが取り付
けられ、モーター71の側方全周には72の遮熱壁が取
り付けられ、ボデー70、モーター71と遮熱壁72に
よって73の閉空間を形成している。74は閉空間73
の本体外面のボデー70に設けた開口穴、75はモータ
ー71の外郭ケースの閉空間内の側面に設けた通気孔
A、76はモーター71の外郭ケースの閉空間外の上面
に設けた通気孔Bである。77はモーター71に取り付
けたファン、78はファン77からの吹き出し空気であ
る。79は空気の流れる方向である。
【0032】以上の構成において、ファン77を回転さ
れて熱風を送風させると、ファン77近傍は高温にな
り、閉空間73も少しは温度が上昇する。それに伴い、
閉空間73を形成しているモーター71も温度が上昇す
る。しかし本発明の第2の実施例では、閉空間73を形
成している本体外面のボデー70に開口穴74を設けて
いるため、開口穴から外気が閉空間73に入り込み、上
昇した温度の閉空間73は冷却される。さらにファン7
7からの吹き出し空気78の流れによって、ファン77
下方の空気は79の方向に空気が流れる。これによって
モーター71は通気孔A75から通気孔B76に空気が
流れる。この結果、外気がモーター71の内部を流れる
ことにより、モーター71の巻き線等の冷却性能を向上
することができる。
【0033】また、遮熱壁72には断熱材を用いたり、
遮熱壁72自体を二重壁にすると、閉空間の温度上昇が
更に抑えられて効果がある。
【0034】さらに開口穴74の防塵用のフィルター等
を付けると、外気にゴミなどが混じった環境下でも、モ
ーター71の内部にゴミなどが入り込むことがなく、モ
ーター71の性能が確保することができる。
【0035】(実施例3)図5および図6を用いて本発
明の第3の実施例を説明する。全体の構成の説明は実施
例1および2と同様なので省略し、異なる部分について
のみを説明する。
【0036】図5において、80のファンには81の上
方の羽根Aと82の下方の羽根Bが設けている。83は
羽根A81の回転による吹き出し空気A、84は羽根B
82の回転による吹き出し空気B、85はボデー、86
は空気通路B、87はボデー85に設けた開口穴、88
は整流リブである。図6において、89はファン80の
吹き出し空気の方向、90は整流リブの右側の開口穴
A、91は左側の開口穴Bである。
【0037】以上の構成において、ファン80の羽根A
81が回転することにより、油煙除去のためにプレート
上の空気が吸い込まれ、吹き出し空気A83が発生す
る。また羽根B82が回転することにより、モーターの
内部を通過した外気が吸い込まれ、吹き出し空気B84
が発生する。これにより、ファン80に下方の羽根Bを
設けることでモーター内部を通過する外気の風量が増
し、モーターの冷却性能は格段に向上できる。
【0038】また送風を循環する構成にする場合、吹き
出し空気B84の量が増えると循環送風路の中で、空気
通路B86を通過する風量が増えて、スムースな風の流
れができなくなる。そのために空気通路B86を形成す
るボデー85に開口穴87を設けて、吹き出し空気B8
4の量に相当する量を空気通路B86から本体外に風を
吹き出して循環送風量を一定にすることができる。
【0039】ここで開口穴87を設ける位置について、
図6を用いて説明する。ファン80が左回転する場合、
ファン80からの吹き出し空気は89の方向に吹き出
す。また、本体の吹き出し口の全周からムラ無く吹き出
すために整流リブ90を設けている。このとき、開口穴
A90では空気通路B86内の吹き出し空気が本体外に
吹き出す方向に風が流れ、開口穴B91では本体外から
空気通路B86内に入り込む方向に風が流れる。そのた
め、空気通路B86内の空気量を減らしたいときは整流
リブ90の右側に開口穴を設けると減少させることがで
きる。
【0040】(実施例4)図7を用いて本発明の第4の
実施例を説明する。全体の構成の説明は実施例1から実
施例3と同様なので省略し、異なる部分についてのみを
説明する。
【0041】100は本体の外郭を構成するボデー、1
01はボデー100の底面に取り付けたファンベース、
102はモーター、103はモーター102を保持する
モーター支持板であり、ファンベース101に取り付け
ている。104はファンベース101に絞り加工で設け
た遮熱壁、105は遮熱壁104のモーター102を貫
通する穴、106はパッキン、107はモーター支持板
103の開口穴、108はモーター支持板103のパッ
キン105の保持リブである。109はモーター102
に取り付けたファン、110はファンベース101の遮
熱壁104とモーター支持板103とモーター102で
形成する閉空間である。
【0042】以上の構成において、モーター102をモ
ーター支持板103に取り付ける場合、モーター102
に固定用のフランジを設けてビス締めしたり、緩衝材を
挟んで取り付けたりして振動を抑えた固定ができる。フ
ァンベース102は本体の外郭の底面を成すもので、金
属製にすることにより高温時にも熱変形することなく、
またボデー100を樹脂で形成してもファンベース10
1により熱変形を抑えることができる。さらに高温の熱
風をファン109で吸い込んでもファンベース101は
熱変形を抑えることができ、モーター102側方全周の
閉空間110を形成できる。ファンベース101の穴1
05の周端部はモーター102に近接させるとモーター
102の振動により接触して振動音を発生させるが、パ
ッキン106を遮熱壁104と保持リブ108で挟み込
んで取り付けているため、モーター102にはパッキン
106のみ接触し、パッキン106を天然ゴム等の材料
を用いることで振動音を防止できる。
【0043】(実施例5)図8および図9を用いて本発
明の第5の実施例を説明する。全体の構成の説明は実施
例1から実施例3と同様なので省略し、異なる部分につ
いてのみを説明する。
【0044】111は本体の外郭を構成するボデー、1
12はボデー111の底面に取り付けたファンベース、
113はモーター、114はモーター113を保持する
モーター支持板であり、ファンベース112に取り付け
ている。115はモーター支持板114のモーター11
3側方全周の外方の開口穴、116はファンベース11
2に絞り加工で設けた遮熱壁、117は遮熱壁116の
モーター113を貫通する穴、118はモーター113
と穴117との間の隙間、119はモーター113と遮
熱壁116とモーター支持板114で形成する閉空間で
ある。120は閉空間119内のモーター113側面の
通気孔A、121は閉空間119外のモーター113上
面の通気孔B、122はモーター113の軸受け部、1
23はファン、124は開口穴115から入り込み、通
気孔A120と通気孔B121を通過する外気の流れ
A、125は開口穴115から入り込み隙間118を通
過する外気の流れBである。
【0045】以上の構成において、隙間118の幅は
0.5〜8mmになるように穴117を設けると、モー
ター113には内部を通過する外気の流れA124と、
モーター113側面の外側に外気の流れB125ができ
る。また本体の構成により最も効率の良い隙間118の
幅は異なるが、3〜5mmになるようにすると、更に効
率が良くなる。ここで隙間118の幅が大きいと外気の
流れA124ができず、隙間118の幅が小さいと外気
の流れB125ができない。
【0046】ファン123が回転して外気を吸引する力
が発生するときには、外気の流れB125が無くても、
外気の流れA124の送風量は多いのでモーター113
の冷却性能は確保できる。しかしファン123が停止し
ていると共にヒーターの加熱によってモーター113雰
囲気が高温になった場合には、外気の流れA124によ
りモーター113の巻き線が冷却されるが、軸受け部1
22の冷却は不十分である。このため外気の流れA12
4と共に外気の流れB125を設けると、軸受け部12
2も冷却することができる。またこの構成によれば、モ
ーター113雰囲気が高温度でなかった場合には軸受け
部の冷却性能が向上することによって、軸受けの構造は
耐熱性の低い安価な構造を採用することができる。
【0047】(実施例6)図10および図11を用いて
本発明の第6の実施例を説明する。全体の構成の説明は
実施例1から実施例3と同様なので省略し、異なる部分
についてのみを説明する。
【0048】図10において130はモーター、131
はモーター130の軸、132は軸に圧入する樹脂製の
モーターブッシュ、133はモーターブッシュ132に
取り付けたファンである。
【0049】以上の構成において、ファン133が回転
して熱風を吸い込むと、ファン133自体も高温にな
る。ここで、ファンを直接モーターの軸に取り付けると
ファンの熱が軸に伝導して軸も高温になり、軸からモー
ターの巻き線や軸受けも高温になってしまう。しかし本
構成では樹脂製のモーターブッシュ132をファン13
3と軸131の間に介在させているため、ファン133
の熱が軸131にほとんど伝導せず、軸131の温度上
昇を防ぐことができる。
【0050】また図11において、135はモーター、
136はモーター135の軸、137はモーターブッシ
ュであり、モーターブッシュ137は138の金属製の
ブッシュインサートと139の金属製のファン取付板を
樹脂で一体成形で設けている。140はファンである。
【0051】この構成において、軸136には金属製の
ブッシュインサート137を圧入すると高温時もブッシ
ュインサート137が熱変形することがなく、ゆるみが
生じない。またファン139は金属製のファン取付板1
38にネジ締めすると高温時にも固定が弱まることはな
い。またファン取付板138とブッシュインサート13
7は樹脂を介在して固定されているため、ファン取付板
138およびファン139からブッシュインサート13
7への熱伝導もほとんどなく、軸136の温度上昇を防
ぐことができると共に高温時の取付の信頼性も確保でき
る。
【0052】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、プレート
の面積に対してその外方に突出した部分がほとんどなく
なり、本体のコンパクト化が図れる。また、従来のよう
に、ベルトやプーリー等の駆動伝達部品が不要となり、
部品点数が大幅に削減できる。
【0053】請求項2記載の発明によれば、プレートの
温度設定を高温にすると、熱風が循環送風する空気通路
は高温になるが、モーターは遮熱壁で断熱しているため
に高温にならず、モーターの性能が確保できる。これに
よりモーターは高温になるファンに直接取り付けること
ができる。また、モーターの長寿命化が実現できると共
に、作動中のモーターの故障を減少することができる。
【0054】請求項3記載の発明によれば、熱風が空気
通路を通過することで、閉空間の温度も少しは温度上昇
するが、外気が本体外面の開口穴から閉空間に入り込む
ことで閉空間の温度上昇を抑えることができる。それ故
にモーターの温度上昇を抑えることができる。これによ
り、モーターの長寿命化が実現できると共に、作動中の
モーターの故障を減少することができる。
【0055】請求項4記載の発明によれば、閉空間に入
り込んだ外気はモーターの外郭ケースの閉空間内の側面
の開口穴からモーター内に入り込み、閉空間外の上面の
開口穴から排気されることでモーター内部、特に、モー
ターの巻き線等の冷却性能を向上することができる。こ
れにより、モーターの温度上昇を抑え、モーターの性能
を確保し、耐久時間を長くすることができる。
【0056】請求項5記載の発明によれば、モーター近
傍の空気を吸い込み、モーター近傍の熱を除くことがで
きる。また本発明の請求項2記載の発明との組み合わせ
により、モーターからの吸引力が増すことによって、モ
ーターの外郭ケースの外周やモーター内部を流れる外気
の量を増やすことができ、モーターの冷却性能を高める
ことができる。
【0057】請求項6記載の発明によれば、モーターが
最も振動する側面には、振動低減に効果のある弾性体の
パッキンを設けることで振動が吸収され、本体への振動
を防止できる。
【0058】請求項7記載の発明によれば、モーターと
遮熱壁の間に一定の隙間を設けることで、閉空間に入る
外気はモーターの外郭ケースの側面近傍と、モーター内
部に分かれて流れ、モーター内部の巻き線の冷却と共
に、モーターの軸受けを外方から冷却することができ
る。
【0059】請求項8記載の発明によれば、樹脂製のモ
ーターブッシュがファンと軸の間に介在しているため、
ファンの熱が軸にほとんど伝導せず、軸の温度上昇を防
ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の電気調理器の縦断面図
【図2】本発明の第1の実施例の電気調理器の平面図
【図3】本発明の第2の実施例の電気調理器の縦断面図
【図4】本発明の第2の実施例の電気調理器の縦断面の
部分拡大図
【図5】本発明の第3の実施例の電気調理器の縦断面図
【図6】本発明の第3の実施例の電気調理器の部分断面
【図7】本発明の第4の実施例の電気調理器の縦断面の
部分拡大図
【図8】本発明の第5の実施例の電気調理器の縦断面図
【図9】本発明の第5の実施例の電気調理器の縦断面の
部分拡大図
【図10】本発明の第6の実施例の電気調理器の縦断面
の部分拡大図
【図11】本発明の第6の実施例の電気調理器の縦断面
の部分拡大図
【図12】従来の第1例の電気調理器の縦断面図
【図13】従来の第2例の電気調理器の縦断面図
【符号の説明】
40 プレート 41 吸気口 42 シーズヒーター 44 遮熱板A 45 遮熱板B 47 フィルター 49 空気通路A 50 遠心ファン 51 モーター 52 ボデー 53 遮熱壁 54 閉空間 56 空気通路B
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木本 憲志 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 永田 隆二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4B040 CA05 CB20 CB23 CB30 EB03 EB20 ED10 JA06 JA18 NA12 NA16 NA20

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略中央に開口穴を有するプレートと、前
    記プレート下方に配置したヒーターと、前記プレートの
    下方を覆った遮熱板と、本体内に設けられた空気通路
    と、前記空気通路中に設けられたフィルターと、前記空
    気通路中に空気の流れを起こすファンと、前記ファンの
    下方に設けられたモーターとを有する電気調理器。
  2. 【請求項2】 略中央に開口穴を有するプレートと、前
    記プレート下方に配置したヒーターと、前記プレートの
    下方を覆った遮熱板と、本体内に設けられた空気通路
    と、前記空気通路中に設けられたフィルターと、前記空
    気通路中に空気の流れを起こすファンと、前記ファンを
    取り付けたモーターと、前記モーターの周囲に設けられ
    た遮熱壁とを有する電気調理器。
  3. 【請求項3】 モーター側方の本体外面には開口穴を設
    けた請求項1または2記載の電気調理器。
  4. 【請求項4】 モーターの外郭ケースを有し、前記外郭
    ケースには遮熱壁との閉空間内の側面と前記閉空間外の
    上面にそれぞれ開口穴を設けた請求項3記載の電気調理
    器。
  5. 【請求項5】 ファンは上方の羽根Aと下方の羽根Bを
    有する請求項1または2記載の電気調理器。
  6. 【請求項6】 モーターの外郭ケースを有し、閉空間を
    形成する上壁端面とモーターの外郭ケースとの間には弾
    性体のパッキンを設けた請求項1記載の電気調理器。
  7. 【請求項7】 閉空間を形成する上壁端面と、モーター
    の外郭ケースとの間に隙間を設けた請求項1または2ま
    たは3記載の電気調理器。
  8. 【請求項8】 モーター軸には樹脂を介在してファンを
    取り付けた請求項1記載の電気調理器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003100432A (ja) * 2001-09-20 2003-04-04 Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd 誘導加熱調理器
JP2009047320A (ja) * 2007-08-14 2009-03-05 Mitsubishi Electric Corp 調理器
KR102109966B1 (ko) * 2019-12-16 2020-05-13 김보화 직, 간접 열을 동시에 이용하는 복합구이기

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JP2009047320A (ja) * 2007-08-14 2009-03-05 Mitsubishi Electric Corp 調理器
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