JP2000354297A - 圧電型スピーカ - Google Patents

圧電型スピーカ

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JP2000354297A JP11202128A JP20212899A JP2000354297A JP 2000354297 A JP2000354297 A JP 2000354297A JP 11202128 A JP11202128 A JP 11202128A JP 20212899 A JP20212899 A JP 20212899A JP 2000354297 A JP2000354297 A JP 2000354297A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で可聴周波数帯域を遥かに超えた
超高域まで良好に再生することのできるスピーカ装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】 圧電素子と振動板をフレームより個々に
固定支持するとともに、振動板の中央部に連結固定され
た圧電素子を駆動することにより圧電素子を振動させて
その振動を振動板に伝えて振動板を振動させて振動板か
ら音響放射するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電型スピーカに
関し、特に超高域再生に用いられる圧電型スピーカに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、スピーカ装置の高域再生に用いら
れるスピーカ(ツイータ)としてダイナミック型スピー
カや圧電型スピーカが知られている。
【0003】ダイナミック型スピーカは、例えばコーン
形状を有する振動板に固定された駆動コイルを磁気回路
の磁気空隙内に配し、磁気空隙内の直流磁界によって得
られるコイルの電磁駆動力を機械振動として振動板に伝
えることにより、振動板がこの機械振動を音響変換して
放音することができる。
【0004】ダイナミック型スピーカは構造が簡単であ
り、容易に作製でき、高域再生用のスピーカとして用い
れば、20kHzまでの可聴周波数帯域をほぼ再生する
ことができるため、可聴周波数帯域におけるオーディオ
信号を良好に再生する必要がある音楽再生用のHi−F
iスピーカ装置を始めとして、車載用スピーカ装置や携
帯用音響再生装置のスピーカ装置に広く用いられてい
る。
【0005】また図5は従来の圧電型スピーカの一例を
示す主要部概略断面構造図である。図5において、圧電
型スピーカP0は、厚さの薄い樹脂等からなるコーン振
動板100のコーンつけねが円盤状の圧電素子101の
略中央に固着され、さらにコーン振動板100の周縁が
金属や硬質樹脂等からなる片側が閉じた円筒形状のフレ
ーム102の開口側の端面に固着されることにより、圧
電素子101がコーン振動板100自体が有する弾性に
よって弾性支持されている。圧電素子101はロッシェ
ル塩やチタン酸バリウムなどの圧電物質による圧電効果
を利用した容量性のインピーダンスからなる圧電振動子
であり、ここでは円盤状のバイモルフ型の構造を有す
る。
【0006】従って、この圧電素子101の入力端に接
続される外部入力端子にオーディオ信号に応じた電圧E
を印加することにより、円盤状の圧電素子101の周縁
を振動固定端とする圧電物質全体が半径方向に伸び縮み
することにより円盤の中心軸方向に沿って振動するの
で、コーン振動板100に支持された圧電素子101の
この振動を駆動源としてコーン振動板100が駆動され
ることにより当該コーン振動板から音響放射が行われ
る。
【0007】このように圧電型スピーカP0はダイナミ
ック型スピーカと同様に構造が簡単であり、容易に作製
でき、高域再生用のスピーカとして用いられる。なお圧
電型スピーカP0は、圧電素子101がコーン振動板1
00と共に振動するので、周縁が固定されたコーン振動
板100の質量に圧電素子101の質量を加えたものが
振動系の質量となる。
【0008】また、スピーカ装置にオーディオ信号を供
給するためのオーディオソース側においては、使用者が
音楽再生を楽しむためにはオーディオソースに記録され
た記録信号は20Hz〜20kHzの可聴周波数帯域が
再生可能な信号であることが望ましく、これに対応して
上記可聴周波数帯域内の再生音圧周波数特性をフラット
にすることのできる音楽再生用のCD(コンパクトディ
スク)がオーディオソースとして実用に供されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、現実には、
生の演奏音楽には可聴周波数帯域を超える超高域成分が
含まれる場合が多いことから、近年、オーディオソース
やスピーカ装置を用いた再生装置によってより原音に忠
実に音楽再生するためには可聴周波数帯域を超える超高
域成分も含めて音楽再生する必要があるとの見方がなさ
れつつある。
【0010】上記に対応してオーディオソース側では、
可聴周波数帯域を遥かに超えた100kHz近くの超高
域成分まで再生可能な音楽再生用の光ディスクが検討さ
れている。そのため、上記光ディスクの記録信号を良好
に再生する上で、スピーカ装置側においてもツイータは
超高域まで再生できることが望ましい。
【0011】上述したダイナミック型スピーカを用いて
高い周波数帯域(高音域)まで再生するには、高域限界
周波数(fH)を高くして質量制御領域を超高域まで拡
大する必要がある。高域限界周波数は以下に示す式、 fH=(1/2π)×((1/m1+1/m2)Sh)
1/2 によって表される。
【0012】ここで、m1は振動板の質量であり、m2
はコイルの質量である。また、Shはいわゆる振動板の
コーンつけね付近のスチフネスであり、以下に示す式、 Sh=πEhcosθ/sinθ によって表される。
【0013】ここで、Eはヤング率であり、hはコーン
つけねの厚さであり、θはコーンつけねの半頂角であ
る。
【0014】この式からわかるように、高域限界周波数
は、振動板やコイルの質量が小さいほど高くなるので、
振動板の口径を小さくすると共に、コーンのつけね付近
のスチフネスをできるだけ大きく、また、コイルの質量
をできるだけ小さくするほうがダイナミック型スピーカ
の高音域における再生周波数帯域を拡大する場合に有利
となる。
【0015】しかし、従来のダイナミック型スピーカで
は、Sh、m1、m2、はいずれもその値に限りがあ
り、高域限界周波数を超高域まで高くして再生周波数帯
域の高域限界側を100kHz近くまで拡大することが
極めて困難であった。
【0016】また、ダイナミック型スピーカは、高域限
界周波数以上では、振動板が分割振動しながら音響放射
する分割振動領域となり、この領域では、振動板は円周
方向に分割振動することによりコーンつけね付近の領域
のみがコイルと共に振動するので、振動系の質量に含ま
れる振動板の質量がその分軽くなり高域感度が上がり、
再生周波数帯域の高域が少し伸びることとなるが、その
場合においても振動系の質量には音響放射に直接寄与す
ることのないコイルの全質量が依然として含まれるので
その分感度が上がらず、その結果、高い音圧レベルを得
るには限界があった。
【0017】また、上述したダイナミック型スピーカ
は、周波数が高くなるにつれてコイルのインダクタンス
が上昇するので超高域では十分な音圧レベルが得られな
い。
【0018】このように、ダイナミック型スピーカで
は、可聴周波数帯域を超える超高域ではコイルのインダ
クタンスが上昇するため入力側からみたインピーダンス
が増加し大きな駆動力が得られないことと、振動板やコ
イル等による振動系の軽量化(特にコイルの軽量化)に
限界があることから高域限界周波数を超高域まで伸ばす
ことができないといった問題がある。
【0019】また、ダイナミック型スピーカの特殊な例
として金属箔からなる振動板を直流磁界内に配して直接
電流を流して電磁駆動させる全面駆動型のリボンツイー
タがある。これは振動板が即ちコイルをなしているの
で、振動系を軽量にすることができ、また、超高域にお
けるインダクタンスの上昇も抑えることができるので再
生周波数帯域を超高域まで伸ばすことが可能であるが、
振動板を配するための広い磁気空隙を有する磁気回路が
必要となる。その結果、振動板を駆動させるために必要
な駆動力を得るための磁束密度を空隙内に確保するため
には振動板に比して巨大な磁石が必要となり、その結
果、ツイータとしては極めて高価なものとなってしま
う。
【0020】また、上述した圧電型スピーカはダイナミ
ック型スピーカと異なり振動系にコイルを用いていない
ので、超高域においてインダクタンスの上昇はなく、ま
た、振動系にコイルを用いていない分コーンつけねの半
頂角θを小さくすることが容易な為、その点では超高域
再生する上では有利であるが、スピーカ動作時には、圧
電素子が振動中のコーン振動板に常に弾性支持された状
態にあるので、高域限界周波数はダイナミック型スピー
カと同様にコーン振動板の質量と圧電素子の質量全体に
よって規制されてしまう。そのため、高域限界周波数を
超高域まで高くして再生周波数帯域の高域限界側を10
0kHz近くまで拡大することが極めて困難であった。
【0021】本発明は、上述の問題点に鑑みなされたも
のであり、簡単な構造で可聴周波数帯域を遥かに超えた
超高域まで良好に再生することのできるスピーカ装置を
提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
振動板に連結固定された圧電素子を駆動する圧電型スピ
ーカにおいて、圧電素子がフレームに対して移動可能と
なるように圧電素子の一方の電極をフレームに対して連
結固定することを特徴とする。
【0023】また請求項2記載の発明は、フレームに対
し移動自在に支持された振動板と、該振動板の中央部に
連結固定された圧電素子とを有する圧電型スピーカにお
いて圧電素子の周囲から引き出される一方の電極をフレ
ームに対して連結固定することを特徴とする。
【0024】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは2に記載の圧電型スピーカにおいて、フレームの底
面には圧電素子と共に共振回路を構成する一対の空芯コ
イルが固定され、一対の空芯コイルの一方の空芯コイル
に圧電素子の電極が接続固定されて連結固定されること
を特徴とする。
【0025】また、請求項4記載の発明は、フレーム
と、該フレームに弾性部材を介して連結支持された振動
板と、該振動板に連結固定された圧電素子とを有し、圧
電素子を駆動することにより振動板を振動して音響放射
する圧電型スピーカであって圧電素子はその一部がフレ
ームに連結固定されることにより該フレームに固定支持
されることを特徴とする。
【0026】また、請求項5記載の発明は、請求項4に
記載の圧電型スピーカにおいて、フレームの底面には圧
電素子と共に共振回路を構成する一対の空芯コイルが固
定され、圧電素子は、一対の空芯コイルの一方の空芯コ
イルに圧電素子の電極が接続固定されることにより、空
芯コイルを介して該フレームに固定支持されることをを
特徴とする。
【0027】また請求項6記載の発明は、請求項4又は
5記載の圧電型スピーカにおいて、弾性部材は、粘着剤
からなることを特徴とする。
【0028】また、請求項7記載の発明は、請求項4又
は5又は6記載の圧電型スピーカにおいて、圧電素子
は、円盤状のバイモルフ型圧電素子からなることを特徴
とする。
【0029】また、請求項8記載の発明は、請求項7記
載の圧電型スピーカにおいて、圧電素子は、円盤の一方
面の略中央部分に振動板が連結固定され、円盤の周縁が
フレームに固定支持されることを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適な実施の形態
について図をもとに以下に説明する。
【0031】図1は、本発明の第1の実施形態における
圧電型スピーカP1の概略構造図である。なお、図1に
おいて、圧電型スピーカP1の各構成中、先の図5で示
した構成部分と同等の部分については同一の符号を付し
てあり、ここでは、その詳細な説明は重複するので省略
する。
【0032】圧電型スピーカP1は、圧電素子101
と、コーン振動板1と、空芯コイル2と、弾性部材3
と、フレーム102を備えて構成される。
【0033】コーン振動板1は、樹脂により形成された
厚さの薄いコーン形状の振動板であり、その周縁がフレ
ーム102の開口側の端面に弾性部材3を介してフレー
ム102に連結支持される。
【0034】また、コーン振動板1の中央部に形成され
たコーンのつけねの先端部分は、圧電素子101の一方
面の略中央部分に固着されている。これにより圧電素子
101がコーン振動板1の中央部のコーンのつけねの先
端部分に連結固定される。コーン振動板1は、その中心
軸Xが圧電素子101の一方面に対し垂直となるように
コーンのつけねの先端部分が該圧電素子101に連結し
ている。
【0035】また、コーン振動板1は、コーンつけねの
半頂角θが極めて小さいため、上記先端部分と圧電素子
101とは互いに微小な面積で連結固定される。また、
コーン振動板1の周縁とフレーム102の開口側の端面
とを連結する弾性部材3は、適度な弾性と制振性を有す
るゲル状の樹脂からなる粘着剤(ダンプ剤)からなる。
【0036】圧電素子101は、その周縁が略円筒の固
定形状からなる空芯コイル2の円筒上部に固定されてい
る。又空芯コイル2の円筒下部はフレーム102の底面
に固定されている。
【0037】以上により、フレーム102は、空芯コイ
ル2を介して圧電素子101の周縁を固定支持すること
により圧電素子101全体を支持するとともに、コーン
振動板1の周縁を弾性部材3を介して連結支持すること
によりコーン振動板1全体を支持している。
【0038】図2は、圧電素子101と空芯コイル2の
接続回路図を示している。図2に示すように、空芯コイ
ル2は、1次側のコイルと2次側のコイルが概ね1対2
の巻数比で同軸円筒状に巻かれてトランス結合された一
対の空芯コイルであり、1次側のコイル両端が外部入力
端子に接続され、2次側のコイルの両端に圧電素子10
1が接続される。空芯コイル2は2次側のコイルと圧電
素子101が例えば20kHzの共振周波数を有する共
振回路を構成する。
【0039】また、空芯コイル2は、ステップアップト
ランスでもあり、2次側の高インピーダンスを1次側の
コイルによって4〜8オーム程度の圧電型スピーカP1
の公称入力インピーダンスに整合させている。なお、上
述したように、圧電素子101は、圧電素子101の周
縁が空芯コイル2の円筒上部に固定されることでフレー
ム102に固定支持されるように構成したので、圧電素
子101の電極を空芯コイル2の2次側のコイルに短い
リード線によって接続することができるので、リード線
の配線による抵抗損失が少なくて済む。
【0040】次に、圧電型スピーカP1の動作について
説明する。先ず、圧電型スピーカP1の外部端子にオー
ディオ信号に応じた入力電圧Eを印加すると、空芯コイ
ル2の1次側に入力電圧Eが加えられ、その結果、コイ
ル巻き数比に応じた電圧が空芯コイル2の2次側に発生
し、これにより圧電素子101が駆動される。
【0041】圧電素子101は、周縁の振動固定端が空
芯コイル2によって固定されたまま駆動電圧に応じて圧
電物質全体が半径方向に伸び縮みすることにより円盤の
中心軸方向に沿って振動する。その結果、圧電素子10
1の一方面の略中央部分に固着されたコーンつけねの先
端部分がこの振動により駆動されてコーン振動板1が振
動し、コーン振動板1から音響放射される。
【0042】この場合に、圧電素子101はその周縁が
空芯コイル2を介してフレーム102に固定支持されて
いるのでコーン振動板1が振動中には、圧電素子101
の殆どの質量が空芯コイル2を介してフレーム102に
固定支持されることとなるので、振動系の質量は、殆ど
コーン振動板1の質量に等しくなる。そのため、高域限
界周波数(fH)を従来よりもはるかに高くすることが
できる。また、振動系の質量が殆ど圧電素子101の質
量分だけ軽量となることにより音圧レベルも増す。これ
により、再生周波数帯域の高域限界側を100kHz近
くまで拡大することができる。
【0043】また、コーン振動板1はその周縁が粘着性
を有する弾性部材3を介してフレーム102に固定され
ているので、コーン振動板1が可聴周波数帯域を超える
超高域において振動板内を中央部から周縁に向かって伝
播する振動の周縁における反射を弾性部材3が制振する
ことができる。その結果、超高域における再生音圧周波
数特性に極端なピークディップを生じること無く良好に
再生することができる。
【0044】又、コーン振動板1は、その周縁が粘着性
を有する弾性部材3を介してフレーム102に固定され
ているので、フレーム102中心軸X方向に適度な粘性
を有して移動自在に支持されるため、圧電素子101が
駆動されて振動する場合の圧電素子101の振幅を抑圧
することなくコーン振動板1の振幅として伝えることが
できる。その結果、圧電型スピーカP1は、圧電素子1
01を駆動する場合の振幅ロスを生じないので感度が上
がるので、高い音圧レベルを得ることができる。
【0045】図3は、圧電型スピーカP1の超高域にお
ける中心軸X状における再生音圧周波数特性を従来の圧
電型スピーカP0のそれとの比較のもとに示した図であ
る。図中、横軸は対数軸による周波数(kHz)を示
し、縦軸は音圧レベル(dB)を示している。図中の実
線が圧電型スピーカP1の特性を示し、点線が圧電型ス
ピーカP0の特性を示している。
【0046】同図からわかるように、圧電型スピーカP
1は圧電型スピーカP0に比べ同一入力における音圧レ
ベルが高く、高域限界周波数(fH)も100kHz近
くまで伸びていることがわかる。その結果、再生周波数
帯域の高域限界側が100kHz近くまで拡大する。
【0047】尚、上述した実施形態では、圧電素子10
1は、その周縁がフレーム102の底面に固定された空
芯コイル2の円筒上部に固定されることにより、圧電素
子101全体が空芯コイル2を介してフレーム102に
固定支持されるようにしたが、本発明は、これにかぎら
ず、例えば、圧電素子101の周縁に引き出された一方
の電極に空芯コイル2を連結固定されることにより、圧
電素子101全体が空芯コイル2を介してフレーム10
2に固定支持されるようにしても良い。
【0048】図4は、本発明における圧電型スピーカの
圧電素子101を空芯コイル2の一方の空芯コイル(2
次側のコイル)連結固定した一例を示した図であり、こ
の例では、圧電素子101の断面中央に配された一方の
電極(負電極)が他方の2つの正電極及び圧電物質のよ
りも大きな直径を有して引き出されて形成されており、
負電極の周縁が空芯コイル2に固定されている。これに
より、圧電素子101全体が空芯コイル2を介してフレ
ーム102に固定支持される。
【0049】又、本発明では、圧電素子101は必ずし
も空芯コイル2を介してフレーム102に固定支持され
る必要は無く、フレーム102が圧電素子101の周縁
を直接固定支持するようにしても良い。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、圧電素子と振動板をフ
レームより個々に固定支持するとともに、振動板の中央
部に連結固定された圧電素子を駆動することにより圧電
素子を振動させてその振動を振動板に伝えて振動板を振
動させて振動板から音響放射するようにしたので、振動
系の質量は、ほぼ圧電素子の質量分だけ軽くなり、殆ど
振動板の質量に等しくなるので、従って、音圧レベルが
上がると共に、高域限界周波数が100kHz付近の超
高域まで伸びるので、再生周波数帯域の高域限界側が1
00kHz近くまで拡大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における圧電型スピー
カP1の概略構造図である。
【図2】圧電素子101と空芯コイル2の接続回路図で
ある。
【図3】圧電型スピーカP1の超高域における中心軸X
状における再生音圧周波数特性を従来の圧電型スピーカ
P0のそれとの比較のもとに示した図である。
【図4】本発明における圧電型スピーカの圧電素子を空
芯コイルの一方の空芯コイル(2次側のコイル)に連結
固定した一例を示した図である。
【図5】従来の圧電型スピーカの一例を示す主要部概略
断面構造図である。
【符号の説明】
1・・・・・コーン振動板 2・・・・・空芯コイル 3・・・・・弾性部材 101・・・・・圧電素子 102・・・・・フレーム

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動板に連結固定された圧電素子を駆動
    する圧電型スピーカにおいて、前記圧電素子がフレーム
    に対して移動可能となるように前記圧電素子の一方の電
    極を前記フレームに対して連結固定することを特徴とす
    る圧電型スピーカ。
  2. 【請求項2】 フレームに対し移動自在に支持された振
    動板と、該振動板の中央部に連結固定された圧電素子と
    を有する圧電型スピーカにおいて、 前記圧電素子の周囲から引き出される一方の電極を前記
    フレームに対して連結固定することを特徴とする圧電型
    スピーカ。
  3. 【請求項3】 前記フレームの底面には前記圧電素子と
    共に共振回路を構成する一対の空芯コイルが固定され、
    前記一対の空芯コイルの一方の空芯コイルに前記圧電素
    子の電極が接続されて連結固定されることを特徴とする
    請求項1または2に記載の圧電型スピーカ。
  4. 【請求項4】 フレームと、該フレームに弾性部材を介
    して連結支持された振動板と、該振動板に連結固定され
    た圧電素子とを有し、前記圧電素子を駆動することによ
    り前記振動板を振動して音響放射する圧電型スピーカで
    あって、 前記圧電素子はその一部が前記フレームに連結固定され
    ることにより該フレームに固定支持されることを特徴と
    する圧電型スピーカ。
  5. 【請求項5】 前記フレームの底面には前記圧電素子と
    共に共振回路を構成する一対の空芯コイルが固定され、
    前記圧電素子は、前記一対の空芯コイルの一方の空芯コ
    イルに前記圧電素子の電極が接続固定されることによ
    り、前記空芯コイルを介して該フレームに固定支持され
    ることを特徴とする請求項4に記載の圧電型スピーカ。
  6. 【請求項6】 前記弾性部材は、粘着剤からなることを
    特徴とする請求項4又は5記載の圧電型スピーカ。
  7. 【請求項7】 前記圧電素子は、円盤状のバイモルフ型
    圧電素子からなることを特徴とする請求項4又は5又は
    6記載の圧電型スピーカ。
  8. 【請求項8】 前記圧電素子は、円盤の一方面の略中央
    部分に前記振動板が連結固定され、前記円盤の周縁が前
    記フレームに固定支持されることを特徴とする請求項7
    記載の圧電型スピーカ。
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