JP2000353390A - 電子制御装置 - Google Patents

電子制御装置

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JP2000353390A
JP2000353390A JP16261199A JP16261199A JP2000353390A JP 2000353390 A JP2000353390 A JP 2000353390A JP 16261199 A JP16261199 A JP 16261199A JP 16261199 A JP16261199 A JP 16261199A JP 2000353390 A JP2000353390 A JP 2000353390A
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Japan
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voltage
data
electronic control
control device
ram
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JP16261199A
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Shinichi Ito
真一 伊藤
Akihiro Yanagisawa
章裕 柳沢
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Denso Corp
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メインリレー制御を行うことなく、確実に不
揮発性メモリにデータを確保することができる電子制御
装置を提供すること。 【解決手段】 ステップ100にて、+B電圧及び+B
B電圧をマイコン5に入力する。ステップ110では、
++BB電圧と+B電圧の差(偏差)を求め、この偏差
が所定値V0以上か否かを判定する。ステップ120で
は、+B電圧のみの低下が検出されてからの経過時間t
を測定する。ステップ130では、経過時間tが所定の
判定時間T以上であるか否かを判定する。ステップ14
0では、RAM5dに記憶されている例えば走行距離の
データを、EEPROM11に書き換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車の走
行距離のデータなどを確実に記憶することができる電子
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば自動車のエンジン制御
を行うために、マイクロコンピュータを中心とする電子
制御装置(ECU)が使用されている。このECUで
は、各種のデータを記憶するためのメモリとして、RA
M、EEPROMなどが採用されている。このうち、R
AMは電源供給されていないとデータが保証されないメ
モリであり、また、EEPROMは電源が切られた場合
でもデータの保持が可能な不揮発性メモリである。
【0003】ところで、前記ECUにおいては、ECU
からメインリレーに信号線を接続し、メインリレーをオ
フをするタイミングを調節するメインリレー制御を行う
ものがある。ここで、メインリレーは、バッテリとEC
Uの間に設けられ、イグニッションキー(IGキー)の
操作により電源を遮断するスイッチである。
【0004】また、メインリレー制御とは、IGキーを
オフしても所定時間ECUに電源供給するためのもので
あり、この所定時間内に不揮発性メモリのデータを書き
換えるなどの電源遮断前の処理を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たメインリレー制御を行うためには、メインリレー制御
用の信号線の配線や回路等の特別な構成が必要であるの
で、ECUの種類によっては、コネクタ端子数の不足や
回路の制約上などの理由により、メインリレー制御を設
定できないことがあった。
【0006】更に、これとは別の問題として、EEPR
OMには書き換えの保証回数に制限があるので、例えば
IGキーのオフ時のみに書き換えを許可するなど、EE
PROMの書き換え回数を限定するために、何等かの対
策をとることが必要であった。
【0007】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、メインリレー制御を行う
ことなく、確実に不揮発性メモリにデータを確保するこ
とができる電子制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】(1)請
求項1の発明は、電源によりバックアップされたRAM
と、電源供給がされない場合にも記憶内容を保持するこ
とができる書き換え可能な不揮発性メモリと、を備え、
前記RAMに記憶するデータを前記不揮発性メモリに書
き換えることができる電子制御装置であって、前記電子
制御装置にメインリレーを介して入力される+B電圧及
び前記電子制御装置にメインリレーを介さずに入力され
る+BB電圧を検出する電圧検出手段と、該電圧検出手
段によって検出された前記+B電圧と前記+BB電圧と
に基づいて、前記+B電圧のみが、所定の作動電圧の範
囲内で低下したか否かを判定する電圧判定手段と、前記
電圧判定手段により、前記電圧の条件が満たされたと判
断された場合には、前記RAMに記憶するデータを前記
不揮発性メモリに書き換えるデータ書換手段と、を備え
たことを特徴とする電子制御装置を要旨とする。
【0009】本発明では、+B電圧及び+BB電圧を検
出し、所定の作動電圧の範囲内(不揮発性メモリに書き
込むことができる電圧範囲内の例えばマイクロコンピュ
ータの動作保証電圧以上)において、+B電圧のみが低
下したか否かを判定する。そして、この電圧の条件が満
たされた場合には、RAMに記憶するデータを不揮発性
メモリに書き換える。
【0010】つまり、イグニッションキー(IGキー)
の操作により、イグニッションスイッチ(IGスイッ
チ)がオフとなった場合には、メインリレーもオフとな
るので、メインリレーのある回路の+B電圧は徐々に低
下するが、メインリレーがない回路(例えばバッテリか
ら直接に電源電圧が供給される回路)の+BB電圧は低
下しない。よって、本発明では、この+B電圧と+BB
電圧とを比較することにより、IGスイッチのオフ時を
検出するのである。
【0011】従って、+B電圧がIGスイッチのオフが
確認できるほど低下し、しかも、その低下の範囲が不揮
発性メモリへの書き換えが可能な電圧の場合には、RA
Mに記憶するデータを不揮発性メモリに書き換えるので
ある。これにより、本発明では、メインリレー制御を行
わなくても、即ちメインリレー制御のための特別な信号
線や回路を使用しなくても、IGスイッチのオフ時に
は、RAMのデータを確実に不揮発性メモリに記憶する
ことができるという顕著な効果を奏する。
【0012】(2)請求項2の発明は、前記電圧判定手
段は、前記+B電圧と前記+BB電圧との偏差を演算
し、その値が所定値以上かを判定する手段であり、前記
データ書換手段は、前記偏差が所定値以上の場合に、前
記RAMに記憶するデータを前記不揮発性メモリに書き
換えることを特徴とする前記請求項1に記載の電子制御
装置を要旨とする。
【0013】本発明は、前記請求項1の発明を例示した
ものである。ここでは、+B電圧と+BB電圧との偏差
を演算し、その値が所定値以上かを判定し、この偏差が
所定値以上の場合に、RAMに記憶するデータを不揮発
性メモリに書き換える。これにより、+B電圧のみの低
下を容易に検出できる。
【0014】(3)請求項3の発明は、前記電圧判定手
段は、前記+B電圧のみが所定の判定電圧より低下した
かを判定する手段であり、前記データ書換手段は、前記
+B電圧のみが所定の判定電圧より低下した場合に、前
記RAMに記憶するデータを前記不揮発性メモリに書き
換えることを特徴とする前記請求項1に記載の電子制御
装置を要旨とする。
【0015】本発明は、前記請求項1の発明を例示した
ものである。ここでは、+B電圧のみが所定の判定電圧
より低下したかを判定し(従って、+BB電圧は所定の
判定電圧より低下していない)、+B電圧のみが所定の
判定電圧より低下した場合に、RAMに記憶するデータ
を不揮発性メモリに書き換える。これにより、+B電圧
のみの低下を確実に検出できる。
【0016】(4)請求項4の発明は、更に、前記電圧
判定手段により前記+B電圧のみが低下したと判定され
てからの経過時間が、所定の判定時間以上経過したかを
判定する時間判定手段を備え、前記データ書換手段は、
前記経過時間が前記判定時間以上の場合に、前記RAM
に記憶するデータを前記不揮発性メモリに書き換えるこ
とを特徴とする前記請求項1〜3のいずれかに記載の電
子制御装置を要旨とする。
【0017】本発明では、電圧判定手段だけではなく、
時間判定手段を備えており、この時間判定手段により、
+B電圧が低下してから所定の判定時間以上経過したか
を判定している。これにより、+B電圧の瞬間的な変動
等を排除し、+B電圧の低下をより確実に判定すること
ができる。
【0018】(5)請求項5の発明は、前記データ書換
手段によりデータを書き換える場合には、前記経過時間
と前記+B電圧とをチェックし、前記経過時間が所定の
終了時間以内及び/又は前記+B電圧が前記作動電圧の
範囲内で所定の終了電圧以上という条件が満たされてい
る間、前記データの書き換えを実施することを特徴とす
る前記請求項4に記載の電子制御装置を要旨とする。
【0019】本発明は、実際に、RAMのデータを不揮
発性メモリに書き込む際のチェック事項を例示したもの
である。つまり、IGスイッチのオフ時に、RAMのデ
ータを不揮発性メモリに書き換える場合には、書き換え
を開始する時点では、書き換え条件(例えばマイクロコ
ンピュータの動作保証電圧以上)をクリアしていたとし
ても、時間経過に従って+B電圧は徐々に低下してゆく
ので、常に、データを書き込むことができるか否かをチ
ェックする必要がある。
【0020】従って、本発明では、書き換えが開始され
てから、+B電圧の低下開始からの経過時間と+B電圧
とをチェックし、経過時間が所定の終了時間以内という
条件や、+B電圧が作動電圧の範囲内で所定の終了電圧
以上(例えばマイクロコンピュータの動作保証電圧以
上)という条件が満たされているか否かをチェックする
のである。
【0021】ここで、条件が満たされている場合には、
書き換えを継続することができる。一方、条件が満たさ
れなくなった場合には、すぐに、実際に不揮発性メモリ
へのデータの書き換えができなくなるので、その前に、
データの一部しか書き込まれていない場合でも、例えば
書き換え動作を終了する等の処理を行うことができる。
これにより、不揮発性メモリの書き換え途中での電圧低
下による不揮発性メモリへの悪影響(例えば不揮発性メ
モリの長期間に亘る不活性化等)を回避することができ
る。
【0022】(6)請求項6の発明は、前データ書換手
段は、前記RAMに記憶されたデータの中で常時記録・
保持すべきデータのみを選択し、その最新の値を前記不
揮発性メモリに書き換えることを特徴とする前記請求項
1〜5のいずれかに記載の電子制御装置を要旨とする。
【0023】これにより、不揮発性メモリには、必要で
且つ最新のデータが記憶されることになる。(7)請求
項7の発明は、前記電子制御装置は、車載の装置であ
り、前記データ書換手段により書き込まれるデータは、
少なくとも車両の走行距離のデータであることを特徴と
する前記請求項1〜6のいずれかに記載の電子制御装置
を要旨とする。
【0024】本発明は、電子制御装置が車載の装置であ
ること、書き込まれるデータが少なくとも車両の走行距
離のデータであることを例示したものである。これによ
り、車両の制御に必要なデータは、IGスイッチがオフ
されても確実に記憶されるので、バッテリが外された場
合でもデータを保持でき、長期間にわたる車両の使用に
おいても、車両の制御を常に好適に実施することが可能
になる。
【0025】尚、ここで、「RAMに記憶するデータを
不揮発性メモリに書き換える」とは、「RAMに記憶し
ているデータを不揮発性メモリに書き込んで記憶するこ
と」を意味する。例えば既に不揮発性メモリに同様なデ
ータ(走行距離等)が記憶されている場合には、そのデ
ータを書き換える(更新する)ことにより新たなデータ
を記憶することができる。また、例えば不揮発性メモリ
に同様なデータが記憶されていない場合には、そのまま
新たなデータを書き込んで記憶することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本発明の電子制御装置の実
施の形態の例(実施例)について、図面に基づいて説明
する。 (実施例1) a)まず、本実施例の車両のエンジン制御に用いられる
電子制御装置の基本構成について説明する。
【0027】本実施例のエンジン制御用の電子制御装置
(以下単にエンジンECUと記す)は、マイクロコンピ
ュータ(マイコン)を中心に構成された装置であり、後
に詳述する様に、メインリレー自体は備えているが、い
わゆるメインリレー制御を行うことなく、EEPROM
へのデータの書き換えの制御等を行うものである。
【0028】図1に示す様に、エンジンECU1は、バ
ッテリ3から電圧を受ける構成を有し、マイコン5、メ
イン電源回路7、サブ電源回路9、EEPROM11な
どを備えている。以下詳細に説明する。前記バッテリ3
からは、メインリレー13を介して、メイン電源回路7
に所定の電圧(+B電圧)が供給される。
【0029】このメインリレー13とは、図示しないイ
グニッションキー(IGキー)の操作により、イグニッ
ションスイッチ(IGスイッチ)15がオン(ON)・
オフ(OFF)された場合に、リレーが作動して、+B
電圧を供給する回路(+B回路)17を開閉するもので
ある。具体的には、IGスイッチ15がONの場合に
は、バッテリ3からメイン電源回路7に到る+B回路1
7を閉じ、IGスイッチ15がOFFの場合には、+B
回路17を開くものである。
【0030】従って、メイン電源回路7は、IGスイッ
チ15がONの場合にのみ、バッテリ3からメインリレ
ー13を介して+B電圧の供給を受け、所定の電圧(V
om)を、マイコン5及びEEPROM11に供給す
る。一方、前記+B回路17とは別に、前記バッテリ3
からは、メインリレー13を介さずに、+BB回路19
により、サブ電源回路9に所定の電圧(+BB電圧)が
供給される。
【0031】従って、サブ電源回路9は、IGスイッチ
15がOFFの場合でも、常時バッテリ3から直接に+
BB電圧の供給を受け、所定の電圧(Vos)を、マイ
コン5に供給し、これにより、RAM5dは、IGスイ
ッチ15がOFFでも、その内容を保持することができ
る。
【0032】また、前記マイコン5は、アナログ信号を
デジタル信号に変換するA/D変換部5a、各種の演算
処理を行なうCPU5b、制御プログラム等を記憶して
いるROM5c、データを一時的に記憶するRAM5d
等を備えている。このうち、A/D変換部5aは、入力
された前記+B電圧及び+BB電圧をデジタル値に変換
するA/Dコンバータである。
【0033】尚、RAM5dは、前述の如く、IGスイ
ッチ15がOFFでも内容を保持できるが、バッテリ3
交換時などでバッテリ3が外されると+BB電圧は消失
してしまうので、RAM5dの内容は消えてしまう。前
記EEPROM11は、メイン電源及びサブ電源がダウ
ンしても、内容(例えば走行距離のデータ)を保持する
ことができる不揮発性メモリである。尚、このEEPR
OM11のデータ書き換え回数には、通常、所定の制限
がある。
【0034】そして、前記マイコン5は、メイン電源回
路7からの電圧(Vom)及びサブ電源回路9からの電
圧(Vos)を受け、EEPROM11は、メイン電源
回路7からの電圧(Vom)を受けている。また、マイ
コン5は、後述する方法で、IGスイッチ15がONか
らOFFに切り換えられたことを検出し、その場合に
は、RAM5dに記憶された走行距離のデータ等をEE
PROM11に書き込むことができる。
【0035】また、上述した図1の構成において、IG
スイッチ15が、IGキーの操作によりONとされるこ
とで、エンジンECU1が起動する。更に、IGキー
が、IGスイッチ15のスタータ(ST)位置まで回さ
れると、図示しないスタータのモータが駆動されて、ク
ランキングが開始され、エンジンが始動する。
【0036】更に、エンジンの作動中においては、エン
ジンECU1は、エンジン回転数信号NE、車速信号S
PD等の車両の作動信号や、吸気管圧力信号PIM、ア
クセル開度信号TA、冷却水温信号THW等のセンサ信
号を取り込んで、例えば図示しない点火プラグによる点
火制御、インジェクタによる燃料噴射制御等のための制
御信号を出力する。
【0037】b)次に、本実施例の要部であるEEPR
OM11へのデータの書き換え処理について説明する。
ここでは、IGスイッチ15が、IGキーの操作によ
り、OFFからONに切り換えれられると、エンジンE
CU1が始動し、4ms毎に本処理が実行される。
【0038】図2のフローチャートに示す様に、まずス
テップ100にて、+B電圧(Vom)及び+BB電圧
(Vos)をマイコン5に入力し、A/D変換部5aに
て、デジタル値(A/D値)に変換する。続くステップ
110では、++BB電圧と+B電圧の差(偏差)を求
め、この偏差が所定値V0以上か否かを判定する。ここ
で肯定判断されると、+B電圧のみが低下しているとみ
なしてステップ120に進み、一方否定判断されると一
旦本処理を終了する。
【0039】ステップ120では、+B電圧のみの低下
が検出されてからの経過時間tを測定する処理を行う。
続くステップ130では、経過時間tが所定の判定時間
T以上であるか否かを判定する。尚、判定時間Tは、コ
ンデンサ21の容量により決まる値である。ここで肯定
判断されるとステップ140に進み、一方否定判断され
ると前記ステップ100に戻る。
【0040】尚、ここで経過時間tの判定を行うのは、
+B電圧の一時的な変動を排除して+B電圧のみの低下
を確実に判定するためである。ステップ140では、R
AM5dに記憶されている例えば走行距離のデータを、
EEPROM11に書き込む処理、即ちEEPROM1
1に既に記憶されていたデータを更新して書き換える処
理を行って、一旦本処理を終了する。
【0041】尚、この書き換えるデータは、(車両の制
御や整備等において)記憶することが必要であるとして
選択された最新のデータである。 c)次に、上述した処理に伴う動作を、図3及び図4の
タイミングチャートに基づいて説明する。
【0042】図3に示す様に、時刻t1にて、IGスイ
ッチ15がONされると、メインリレー13を介して、
+B電圧が0Vから14Vに上昇する。尚、+BB電圧
は、バッテリ3の接続により常時14Vに維持されてい
る。次に、時刻t2にて、IGスイッチ15がOFFさ
れると、メインリレー13が遮断されるので、+B電圧
は14Vから0Vに次第に低下してゆく。尚、+BB電
圧は、この場合も変化しない。
【0043】ここで、時刻t2における変化を、図3の
拡大図である図4を用いて説明する。図4に示す様に、
時刻t2にて、IGスイッチ15がOFFされると、+
B電圧は次第に低下してゆく。
【0044】そして、+B電圧のみの低下を+BB電圧
と+B電圧の偏差により検出すると(時刻t3)、その
検出時刻t3からの経過時間tを測定する。この経過時
間tが判定時間T以上となった場合(時刻t4)には、
ROM5dのデータをEEPROM11に書き込む処理
を開始する。
【0045】続いて、EEPROM11に書き込む処理
が継続され、時刻t5にて書き換えが終了する。尚、本
実施例では、所定の終了時間以内に書き込めるデータに
絞ってEEPROM11に書き込んでいるが、前記経過
時間の判定だけでなく、更に、+B電圧がマイクロコン
ピュータ5の動作保証電圧以上か、経過時間が所定の終
了時間以内かをチェックし、両条件が満たされた場合に
のみ、EEPROM11への書き込むを許可するように
してもよい。
【0046】この様に、本実施例では、+BB電圧と+
B電圧の偏差を検出し、その偏差が所定値V0以上とな
った場合には、+B電圧のみが低下したと判断してい
る。そして、+B電圧のみが低下してからの経過時間t
を測定し、経過時間tが判定時間T以上経過した場合に
は、IGスイッチ15がOFFされたと見なして、RA
M5dに記憶するデータをEEPROM11に書き込む
処理を行っている。尚、この判定の期間では、+B電圧
は、マイクロコンピュータ5の作動電圧の範囲内であ
る。
【0047】従って、従来のメインリレー制御を行って
EEPROM11にデータを書き込む処理が不要である
ので、メインリレー制御に必要な信号線の配線や回路が
不要であり、構成が簡易化されるという利点がある。よ
って、コネクタ端子数の不足や回路の制約上などの理由
により、メインリレー制御を設定できない装置であって
も、確実にEEPROM11にデータを書き込むことが
できる。
【0048】また、確実にEEPROM11にデータを
書き込むことができるのであるから、バッテリが外れる
などの状態になった時でも、データは消失することがな
い。更に、EEPROM11には書き換えの保証回数に
制限があるが、本実施例では、IGスイッチ15のOF
F時のみに書き換えを許可するので、EEPROM11
の書き換え回数が過度に増加することがなく、常に確実
にEEPROM11にデータを書き込むことができる。
【0049】また、EEPROM11に書き込むデータ
は予め、+B電圧がマイクロコンピュータ5の動作保証
電圧(例えば4.5V)より低下する前に書き込むこと
ができるように絞られているので、その点からも、デー
タの書き込みを確実に行うことができる。
【0050】尚、前記ステップ100の処理が「電圧検
出手段」に、ステップ110の処理が「電圧判定手段」
に、ステップ120,130の処理が「時間判定手段」
に、ステップ140の処理が「データ書換手段」に、各
々相当する。 (実施例2)次に、実施例2について説明するが、前記
実施例1と同様な箇所の説明は省略する。
【0051】本実施例は、前記実施例1とは、EEPR
OMへのデータの書き換えを許可する条件が異なってい
る。図5のフローチャートに示す様に、まずステップ2
00にて、+B電圧(Vom)及び+BB電圧(Vo
s)をマイコン5に入力し、A/D変換部5aにて、デ
ジタル値(A/D値)に変換する。
【0052】続くステップ210では、+B電圧が所定
の判定電圧V1以上か否かを判定する。尚、例えば通常
のバッテリ電圧が14Vの場合には、例えば10Vを判
定電圧とする。ここで肯定判断されると、一旦本処理を
終了し、一方否定判断されると、+B電圧が低下したと
見なしてステップ220に進む。
【0053】ステップ220では、前記+B電圧と同様
に、+BB電圧が所定の判定電圧V1(例えば10V)
以上か否かを判定する。ここで肯定判断されると、+B
B電圧は低下していないとみなしてステップ130に進
み、一方否定判断されると、+BB電圧が低下したと見
なして、一旦本処理を終了する。
【0054】つまり、前記ステップ210で否定判断さ
れ、且つステップ220で肯定判断された場合には、+
B電圧が低下し且つ+BB電圧が低下していない状態、
即ち+B電圧のみが低下した状態であるので、この様な
場合には、IGスイッチ15がONからOFFに切り換
えられたと判断するのである。
【0055】ステップ230では、+B電圧の低下が検
出されてからの経過時間tを測定する処理を行う。続く
ステップ240では、経過時間tが所定の判定時間T以
上であるか否かを判定する。ここで肯定判断されるとス
テップ250に進み、一方否定判断されると前記ステッ
プ100に戻る。
【0056】ステップ250では、RAM5dに記憶さ
れている例えば走行距離のデータを、EEPROM11
に書き込む処理を行って、一旦本処理を終了する。この
様に、本実施例では、+B電圧及び+BB電圧を検出
し、このうち+B電圧のみが、マイクロコンピュータ5
の作動電圧の範囲内にて、判定電圧V1より低下したか
否かを判定し、この判定電圧V1より低下した経過時間
tが、判定時間T以上経過した場合には、IGスイッチ
15がOFFされたと見なして、RAM5dに記憶する
データをEEPROM11に書き込む処理を行ってい
る。
【0057】尚、この判定の期間では、+B電圧は、マ
イクロコンピュータの作動電圧の範囲内である。従っ
て、本実施例では、前記実施例1と同様な効果を奏する
とともに、+B電圧及び+BB電圧の両電圧をチェック
しているので、+B電圧のみの低下をより確実に検出で
きるという利点がある。
【0058】尚、前記ステップ200の処理が「電圧検
出手段」に、ステップ210,220の処理が「電圧判
定手段」に、ステップ230,240の処理が「時間判
定手段」に、ステップ250の処理が「データ書換手
段」に、各々相当する。 (実施例3)次に、実施例3について説明するが、前記
実施例1と同様な箇所の説明は省略する。
【0059】本実施例では、コンデンサの容量を、前記
実施例1のものより大きくすることを特徴とする。この
構成により、メインリレー13がOFFされた場合に
は、図6に示す様に、本実施例における+B電圧の低下
の速度(実線参照)は、前記実施例1(破線参照)より
緩やかになる。
【0060】そのため、前記実施例1でのEEPROM
11への書き換え可能な時間Aより、本実施例での書き
換え可能時間Bの方が長くなるので、前記実施例1より
多くのデータをEEPROM11に書き込むことができ
るという効果がある。尚、本発明は前記実施例になんら
限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲にお
いて種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の電子制御装置の概略構成を示す説
明図である。
【図2】 実施例1のEEPROMへのデータの書き換
え処理を示すフローチャートである。
【図3】 実施例1の電圧等の変化を示すタイミングチ
ャートである。
【図4】 実施例1のIGスイッチのOFF時の+B電
圧の変化を示すタイミングチャートである。
【図5】 実施例2のEEPROMへのデータの書き換
え処理を示すフローチャートである。
【図6】 実施例3のIGスイッチのOFF時の+B電
圧の変化を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】 1…電子制御装置(エンジンECU) 3…バッテリ 5…マイクロコンピュータ(マイコン) 5a…A/D変換部 5d…RAM 11…EEPROM 12…イグニッションスイッチ(IGスイッチ)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源によりバックアップされたRAM
    と、 電源供給がされない場合にも記憶内容を保持することが
    できる書き換え可能な不揮発性メモリと、 を備え、前記RAMに記憶するデータを前記不揮発性メ
    モリに書き換えることができる電子制御装置であって、 前記電子制御装置にメインリレーを介して入力される+
    B電圧及び前記電子制御装置にメインリレーを介さずに
    入力される+BB電圧を検出する電圧検出手段と、 該電圧検出手段によって検出された前記+B電圧と前記
    +BB電圧とに基づいて、前記+B電圧のみが、所定の
    作動電圧の範囲内で低下したか否かを判定する電圧判定
    手段と、 前記電圧判定手段により、前記電圧の条件が満たされた
    と判断された場合には、前記RAMに記憶するデータを
    前記不揮発性メモリに書き換えるデータ書換手段と、 を備えたことを特徴とする電子制御装置。
  2. 【請求項2】 前記電圧判定手段は、前記+B電圧と前
    記+BB電圧との偏差を演算し、その値が所定値以上か
    を判定する手段であり、 前記データ書換手段は、前記偏差が所定値以上の場合
    に、前記RAMに記憶するデータを前記不揮発性メモリ
    に書き換えることを特徴とする前記請求項1に記載の電
    子制御装置。
  3. 【請求項3】 前記電圧判定手段は、前記+B電圧のみ
    が所定の判定電圧より低下したかを判定する手段であ
    り、 前記データ書換手段は、前記+B電圧のみが所定の判定
    電圧より低下した場合に、前記RAMに記憶するデータ
    を前記不揮発性メモリに書き換えることを特徴とする前
    記請求項1に記載の電子制御装置。
  4. 【請求項4】 更に、前記電圧判定手段により前記+B
    電圧のみが低下したと判定されてからの経過時間が、所
    定の判定時間以上経過したかを判定する時間判定手段を
    備え、 前記データ書換手段は、前記経過時間が前記判定時間以
    上の場合に、前記RAMに記憶するデータを前記不揮発
    性メモリに書き換えることを特徴とする前記請求項1〜
    3のいずれかに記載の電子制御装置。
  5. 【請求項5】 前記データ書換手段によってデータを書
    き換える場合には、前記経過時間と前記+B電圧とをチ
    ェックし、前記経過時間が所定の終了時間以内及び/又
    は前記+B電圧が前記作動電圧の範囲内で所定の終了電
    圧以上という条件が満たされている間、前記データの書
    き換えを実施することを特徴とする前記請求項4に記載
    の電子制御装置。
  6. 【請求項6】 前データ書換手段は、前記RAMに記憶
    されたデータの中で常時記録・保持すべきデータのみを
    選択し、その最新の値を前記不揮発性メモリに書き換え
    ることを特徴とする前記請求項1〜5のいずれかに記載
    の電子制御装置。
  7. 【請求項7】 前記電子制御装置は、車載の装置であ
    り、前記データ書換手段により書き込まれるデータは、
    少なくとも車両の走行距離のデータであることを特徴と
    する前記請求項1〜6のいずれかに記載の電子制御装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7460601B2 (en) 2001-10-30 2008-12-02 Panasonic Corporation Video data transmitting/receiving method and video monitor system
JP2015161270A (ja) * 2014-02-28 2015-09-07 株式会社ケーヒン エンジン制御装置

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