JP2015161270A - エンジン制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バッテリ電圧の低下によって制御部がリセットされてもエンジンが自動停止中であったか否かを示すフラグ情報を保持できると共に、既に不揮発性メモリに保持されている制御データをフラグ情報として保持できるエンジン制御装置を提供する。【解決手段】エンジン制御装置10は、エンジンを制御するために必要な制御データを保持する記憶部14と、第1のコンデンサC1を含む瞬断判定回路11と、第2のコンデンサC2を含む保持回路12と、第1のコンデンサC1及び第2のコンデンサC2の電圧状態に基づいてエンジンを制御する制御部13と、を備え、制御部13は、第2のコンデンサC2の電圧が記憶部14に保持されている制御データに応じた電圧になるように第2のコンデンサC2を充放電する。【選択図】図1

Description

本発明は、エンジン制御装置に関し、特に、車両のエンジンを制御するエンジン制御装置に関する。
近年、排気ガスの低減及び燃料消費の抑制を図るために、信号待ち等で所定のエンジン停止条件が成立した場合には、エンジンを自動停止させる車両が実用化されている。このような車両では、エンジンが自動停止状態にあるときにアクセルが操作されると、エンジンが自動再始動される。
また、このようなエンジンの自動停止機能を備えた車両では、エンジンの自動停止中に前照灯等の燈火類が使用されていると、バッテリの蓄電量が急激に低下することが懸念される。このため、エンジンの自動停止状態が所定時間以上継続している場合には、燈火類を自動的に減光又は消灯させる技術が提案されている。
一方で、自動二輪車、スクータ、モペット等の鞍乗り型車両においては、周囲の車両からの視認性向上のために、エンジンの自動停止時においても前照灯や尾灯を点灯させておくことが望ましい。ところが、鞍乗り型車両のバッテリの容量は四輪車のバッテリの容量に比べて小さいため、エンジンの自動停止中の燈火類の使用によってバッテリの蓄電量が低下しやすい。
このようにバッテリの蓄電量が低下した状態でエンジンの自動再始動のためにスタータモータが駆動されると、バッテリ電圧の低下(瞬断)によってエンジン制御装置内の中央演算処理装置(CPU)がリセットされる場合がある。このため、リセット後にバッテリ電圧が回復してCPUが再起動されたときに適切なエンジン制御を行うために、リセット発生時におけるエンジンの制御状態が自動停止状態であったのか否かを判定することが好ましい。
かかる状況下で、自動停止状態からの復帰時に瞬断によるリセットが発生したか否かを判定する構成が提案されている。
具体的には、特許文献1は、車両の制御方法及び電子制御装置に関し、不揮発性メモリに学習値等の制御データを随時記憶し、不揮発性メモリに記憶された制御データに基づいて自動停止状態からの復帰時に瞬断によるリセットが発生したか否かを判定する構成を開示する。
また、特許文献2は、制御装置及び制御方法に関し、エンジンの制御状態が自動停止状態である場合に充電されるコンデンサの電圧に基づいて、自動停止状態からの復帰時に瞬断によるリセットが発生したか否かを判定する構成を開示する。
特開2006−328965号公報 特開2012−036869号公報
しかしながら、本発明者の検討によれば、特許文献1記載の構成においては、不揮発性メモリにはデータの書き換え回数に制限があり、データの書き換え頻度が高い場合には、その書き換え回数の制限を短期間で超えてしまう傾向が考えられる。そして、不揮発性メモリの書き換え回数が制限を超えると、不揮発性メモリがデータ書き換え不能な状態になる又は不揮発性メモリの書き込み深度が低下するために、保持された制御データの信頼性が低下する傾向が考えられる。
また、特許文献2記載の構成においては、エンジンの自動停止時における瞬断によるCPUのリセットしか判定することができず、エンジンの自動停止時以外のタイミングにおける瞬断によるCPUのリセットを判定することができないと考えられる。また、1つのコンデンサと1つの充放電ポートとの組み合わせでは1つの情報しか保存できないため、より多くの情報を保存するためにはコンデンサ又は充放電ポートを増やさなければならず、コストアップになる傾向が考えられる。
本発明は、以上の検討を経てなされたものであり、バッテリ電圧の低下によって制御部がリセットされてもエンジンが自動停止中であったか否かを示すフラグ情報を保持できると共に、既に不揮発性メモリに保持されている制御データをフラグ情報として保持できるエンジン制御装置を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するべく、本発明は、車両のエンジンを制御するエンジン制御装置であって、前記エンジンを制御するために必要な制御データを保持自在な不揮発性メモリと、第1のコンデンサを含む瞬断判定回路と、第2のコンデンサを含む保持回路と、前記第1のコンデンサの電圧状態及び前記第2のコンデンサの電圧状態に基づいて前記エンジンを制御自在な制御部と、を備え、前記制御部は、前記第2のコンデンサの電圧が前記不揮発性メモリに保持されている制御データに応じた電圧になるように前記第2のコンデンサを充放電することを第1の局面とする。
また、本発明は、第1の局面に加えて、前記制御データは、前記エンジンの制御に関する学習データであり、前記制御部は、低電圧リセットから再起動されて、前記第1のコンデンサの電圧が第1の閾値電圧以上である場合には、前記エンジンが自動停止状態であるときに前記制御部に前記低電圧リセットが発生したと判定すると共に、前記第2のコンデンサの電圧に基づいて前記学習データの学習状態を判定して、その判定結果に応じて前記学習データの取得を制御することを第2の局面とする。
また、本発明は、第2の局面に加えて、前記瞬断判定回路は、前記第1のコンデンサを第1の時定数で充放電させる第1の抵抗器を含み、前記保持回路は、前記第2のコンデンサを前記第1の時定数以上の第2の時定数で充放電させる第2の抵抗器を含むことを第3の局面とする。
また、本発明は、第3の局面に加えて、前記制御部は、前記第2のコンデンサの電圧が前記学習データの前記学習状態に応じた電圧になるようにPWM制御によって前記第2のコンデンサを充放電することを第4の局面とする。
以上の本発明の第1の局面にかかるエンジン制御装置によれば、エンジンを制御するために必要な制御データを保持自在な不揮発性メモリと、第1のコンデンサを含む瞬断判定回路と、第2のコンデンサを含む保持回路と、第1のコンデンサの電圧状態及び第2のコンデンサの電圧状態に基づいてエンジンを制御自在な制御部と、を備え、制御部が、第2のコンデンサの電圧が不揮発性メモリに保持されている制御データに応じた電圧になるよ
うに第2のコンデンサを充放電するものであるため、バッテリ電圧の低下によってCPUがリセットされてもエンジンが自動停止中であったか否かを示すフラグ情報を保持できると共に、既に不揮発性メモリに保持されている制御データをフラグ情報として保持することができる。特に、このような構成によれば、不揮発性メモリを利用しない態様で瞬断時に保持したい制御データを保持することができる。また、不揮発性メモリに保持したい他の制御データに関する不揮発性メモリの書き換え可能回数を増加させることができる。また、瞬断時に制御データを保持するためだけに不揮発性メモリを実装する必要が無くなるので、コストダウンを図ることができる。また、非自動停止時の瞬断からの復帰起動も、自動停止時の復帰起動と区別して判別することができる。更に、1つのコンデンサと1つの充放電ポートで多数の情報を保持できるためコストダウンを図ることができる。
また、本発明の第2の局面にかかるエンジン制御装置によれば、制御データが、エンジンの制御に関する学習データであり、制御部が、エンジンが低電圧リセットから再起動されて、第1のコンデンサの電圧が第1の閾値電圧以上である場合には、エンジンが自動停止状態であるときにエンジンに低電圧リセットが発生したと判定すると共に、第2のコンデンサの電圧に基づいて学習データの学習状態を判定して、その判定結果に応じて学習データの取得を制御するものであるため、スロットル全閉値、アイドルエアコントロールバルブ(IACV)の基準値、及び負圧センサ(PB)レス補正係数等の学習値が瞬断前に学習済みであったか否かを判断することができるため、再学習の処理時間と不揮発性メモリへの再度の書き込みとを削減することができる。
また、本発明の第3の局面にかかるエンジン制御装置によれば、瞬断判定回路が、第1のコンデンサを第1の時定数で充放電させる第1の抵抗器を含み、保持回路が、第2のコンデンサを第1の時定数以上の第2の時定数で充放電させる第2の抵抗器を含むものであるため、1つのコンデンサと1つの充放電ポートで多数の情報を確実に保持することができる。
また、本発明の第4の局面にかかるエンジン制御装置によれば、制御部が、第2のコンデンサの電圧が学習データの学習状態に応じた電圧になるようにPWM制御によって第2のコンデンサを充放電するものであるため、1つのコンデンサと1つの充放電ポートで多数の情報をより精度よく保持することができる。
図1(a)は、本発明の実施形態におけるエンジン制御装置の構成を示す回路図であり、図1(b)は、本実施形態におけるエンジン制御装置の変形例を示す回路図である。なお、図1(b)では、便宜上、その内部構造のみを示す。 図2(a)は、本実施形態におけるエンジン制御装置の瞬断判定回路及び保持回路に対応して設けられた第1及び第2のコンデンサの各々の放電特性を説明するための経時的な特性図であり、図2(b)は、本実施形態におけるエンジン制御装置の保持回路に設けられた第2のコンデンサについての閾値電圧とデータ保持時間との関係を示す対応図であり、また、図2(c)は、本実施形態におけるエンジン制御装置の保持回路に設けられた第2のコンデンサについての入力ポートの電圧と出力ポートのデューティとの関係を示す経時的な特性図である。 図3(a)は、本実施形態におけるエンジン制御装置が実行する復帰処理の流れを示すフローチャートであり、図3(b)は、本実施形態におけるエンジン制御装置が実行する瞬断時の復帰処理における第1及び第2のコンデンサの各々の入力ポート電圧及び出力ポート電圧とエンジンの制御状態との関係を示すタイミングチャートであり、図3(c)は、本実施形態におけるエンジン制御装置の保持回路に設けられた第2のコンデンサの入力ポート電圧とエンジンの制御状態との関係を示す対応図であり、また、図3(d)は、本実施形態におけるエンジン制御装置が実行する通常時の復帰処理における第1及び第2のコンデンサの各々の入力ポート電圧及び出力ポート電圧とエンジンの制御状態との関係を示すタイミングチャートである。 図4(a)は、本実施形態におけるエンジン制御装置が実行する通常処理の流れを示すフローチャートであり、図4(b)は、本実施形態におけるエンジン制御装置が実行する通常処理における第1及び第2のコンデンサの各々の入力ポート電圧及び出力ポート電圧とエンジンの制御状態との関係を示すタイミングチャートであり、図4(c)は、本実施形態におけるエンジン制御装置の保持回路に設けられた第2のコンデンサの出力ポート電圧のデューティ及び閾値電圧とエンジンの制御状態との関係を示す対応図である。
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施形態におけるエンジン制御装置につき、詳細に説明する。
〔エンジン制御装置の構成〕
まず、図1(a)を参照して、本実施形態におけるエンジン制御装置の構成につき、詳細に説明する。
図1(a)は、本実施形態におけるエンジン制御装置の構成を示す回路図である。
図1(a)に示すように、本実施形態におけるエンジン制御装置10は、自動二輪車、スクータ、モペット等の鞍乗り型車両に搭載され、瞬断判定回路11、保持回路12、制御部13、及び記憶部14を備えている。
瞬断判定回路11は、第1の抵抗器R1と第1のコンデンサC1との直列回路によって構成されている。第1の抵抗器R1は制御部13の出力ポート13Dに接続され、第1のコンデンサC2は接地されている。第1の抵抗器R1と第1のコンデンサC1との相互接続点は、制御部13の入力ポート13Aに接続されている。このため、第1のコンデンサC1の端子間の電圧V1が入力ポート13Aに印加される。第1のコンデンサC1は第1の抵抗器R1を介して第1の時定数で充放電される。
保持回路12は、第2の抵抗器R2と第2のコンデンサC2との直列回路によって構成されている。第2の抵抗器R2は制御部13の出力ポート13Bに接続され、第2のコンデンサC2は接地されている。第2の抵抗器R2と第2のコンデンサC2との相互接続点は、制御部13の入力ポート13Cに接続されている。このため、第2のコンデンサC2の端子間の電圧V2が入力ポート13Cに印加される。第2のコンデンサC2は、第2の抵抗器R2を介して第1の時定数以上、より好ましくは第1の時定数より大きい第2の時定数で充放電される。
制御部13は、中央演算処理装置(CPU)によって構成されている。制御部13は、第1及び第2のコンデンサC1、C2を充放電すると共に、第1及び第2のコンデンサC1、C2の電圧状態に基づいてエンジンを制御する。制御部13の入力ポート13A、13Cの入力インピーダンスは、第1の抵抗器R1及び第2の抵抗器R2の抵抗値に比べて十分大きく、実質的に無限大と考えることができる。
記憶部14は、典型的にはフラッシュメモリ等の半導体メモリである不揮発性メモリによって構成されている。記憶部14は、エンジンを制御するために必要となる学習データ等の制御データを保持する。制御データについては後述する。
エンジン制御装置10が搭載されている車両の車速、冷却水温、エンジン回転数、自動
停止制御選択スイッチ、バッテリ電圧等の情報はエンジン制御装置10に入力される。自動停止選択スイッチは、運転者がエンジンの自動停止機能を有効又は無効にするかを選択するためのものである。エンジン制御装置10は、現在のエンジンの制御状態に基づいて、スタータ20及びエンジン21を制御する。
〔第1及び第2のコンデンサの充放電特性〕
次に、図2を参照して、第1及び第2のコンデンサC1、C2の充放電特性について説明する。
図2(a)は、本実施形態におけるエンジン制御装置の瞬断判定回路及び保持回路に対応して設けられた第1及び第2のコンデンサの各々の放電特性を説明するための経時的な特性図である。図2(b)は、本実施形態におけるエンジン制御装置の保持回路に設けられた第2のコンデンサについての閾値電圧とデータ保持時間との関係を示す対応図である。また、図2(c)は、本実施形態におけるエンジン制御装置の保持回路に設けられた第2のコンデンサについての入力ポートの電圧と出力ポートのデューティとの関係を示す経時的な特性図である。
図2(a)に示すように、第1のコンデンサC1の入力ポート電圧V1が電圧Vddであるときに電源電圧がIGPONからIGPOFFに切り替わってオフになった場合には、第1のコンデンサC1の入力ポート電圧V1は時間(瞬断判定時間)Ts1で電圧Vddから閾値電圧Vd1まで低下する。同様に、第2のコンデンサC2の入力ポート電圧V2が閾値電圧Vd2_nであるときに電源電圧がIGPONからIGPOFFに切り替わってオフになった場合には、第2のコンデンサC2の入力ポート電圧V2はデータ保持時間Ts2_n(≧Ts1)で閾値電圧Vd2_nから閾値電圧Vd2_n+1まで低下する。
ここで、本実施形態におけるnは0を含む自然数であり、例えばn=0〜7とした場合には、第2のコンデンサC2の閾値電圧Vd2_nとデータ保持時間Ts2_nとの関係は、図2(b)に示すように8通りの組み合わせになる。つまり、データ保持時間Ts2_nが瞬断判定時間Ts1以上になるように第1及び第2のコンデンサC1、C2の放電特性を各々の時定数により設定することによって、電源電圧がオフになった場合であってもそれ以前のエンジンの制御状態に関するデータを第2のコンデンサC2の入力ポート電圧V2のn+1通りの値として保持することができる。
また、第2のコンデンサC2はPWM(Pulse−Width Modulation)制御によってデューティD_nで充放電される。例えば、図2(c)に示すように、第2のコンデンサC2をデューティD_0で充電している場合は第2のコンデンサC2の入力ポート電圧はVd2_0となる。同様に、第2のコンデンサC2をデューティD_1で充電している場合は第2のコンデンサC2の入力ポート電圧はVd2_1となり、第2のコンデンサC2をデューティD_3で充電している場合は第2のコンデンサC2の入力ポート電圧はVd2_3となる。なお、図2(c)に示す時間t=t1〜t2、t4〜t5の時間帯はデューティ変更時の電圧移行時間を示す。
このような構成を有するエンジン制御装置10は、車両に搭載されたバッテリの電圧(バッテリ電圧)の低下によって制御部13がリセットされてもエンジンが自動停止中であったか否かを示すフラグ情報を保持すると共に、既に記憶部14に保持されている制御データをフラグ情報として保持する。以下、図3を参照して、本実施形態におけるエンジン制御装置10が実行する復帰処理の流れについて説明する。
〔復帰処理〕
図3(a)は、本実施形態におけるエンジン制御装置が実行する復帰処理の流れを示すフローチャートである。図3(b)は、本実施形態におけるエンジン制御装置が実行する瞬断時の復帰処理における第1及び第2のコンデンサの各々の入力ポート電圧及び出力ポート電圧とエンジンの制御状態との関係を示すタイミングチャートである。図3(c)は、本実施形態におけるエンジン制御装置の保持回路に設けられた第2のコンデンサの入力ポート電圧とエンジンの制御状態との関係を示す対応図である。また、図3(d)は、本実施形態におけるエンジン制御装置が実行する通常時の復帰処理における第1及び第2のコンデンサの各々の入力ポート電圧及び出力ポート電圧とエンジンの制御状態との関係を示すタイミングチャートである。
図3(a)のフローチャートに示すように、本実施形態の復帰処理は、バッテリ電圧の低下によって制御部13がリセットされた後にバッテリ電圧が回復したタイミングで開始となり、復帰処理はステップS1の処理に進む。
ここで、図3(b)及び図3(d)においては、バッテリ電圧である電源電圧がIGPONからIGPOFFに切り替わってオフになった時刻t0の後にIGPONに回復した時刻t1で、このような復帰処理が開始される。
ステップS1の処理では、制御部13が、入力ポート13Aを介して第1のコンデンサC1の入力ポート電圧V1を読み込む。これにより、ステップS1の処理は完了し、復帰処理はステップS2の処理に進む。
ステップS2の処理では、制御部13が、ステップS1の処理において読み込まれた第1のコンデンサC1の入力ポート電圧V1が閾値電圧Vd1以上であるか否かを判別する。判別の結果、第1のコンデンサC1の入力ポート電圧V1が閾値電圧Vd1以上である場合には、制御部13は、瞬断発生時における復帰処理と判断し、復帰処理をステップS3の処理に進める。一方で、第1のコンデンサC1の入力ポート電圧V1が閾値電圧Vd1未満である場合には、制御部13は、通常時の復帰処理と判断し、復帰処理をステップS7の処理に進める。
ここで、バッテリ電圧の回復時に第1のコンデンサC1の入力ポート電圧V1が閾値電圧Vd1以上であると判別される状態は、図3(b)の時刻t1から時刻t2までの期間に示され、一方で、バッテリ電圧の回復時に第1のコンデンサC1の入力ポート電圧V1が閾値電圧Vd1未満である状態は、図3(d)の時刻t1から時刻t2までの期間に示される。
ステップS3の処理では、制御部13が、入力ポート13Cを介して第2のコンデンサC2の入力ポート電圧V2を読み込む。これにより、ステップS3の処理は完了し、復帰処理はステップS4の処理に進む。
ステップS4の処理では、制御部13が、図3(c)に示すような第2のコンデンサC2の入力ポート電圧V2とエンジンの制御状態との関係を示す対応図の内容をテーブルの態様でバッテリ電圧の低下以前に予め記憶部14に記憶していたデータから、ステップS3の処理によって読み込まれた第2のコンデンサC2の入力ポート電圧V2に対応するバッテリ電圧の低下以前のエンジンの制御状態のデータを読み出す。本実施形態では、エンジンの制御状態を示すデータは、エンジンの学習値A〜Cを学習済みであるか否かを示すフラグ情報によって構成されている。学習値としては、スロットル全閉値、アイドルエアコントロールバルブ(IACV)の基準値、及び負圧(PB)センサレス補正係数等を例示することができる。但し、このようなエンジンの制御状態を示すデータは、nの個数を増加して情報量を増やしたエンジンの学習内容自体であってもよい。
そして、制御部13は、このように読み出したエンジンの制御状態のデータに基づいてバッテリ電圧の低下以前(前回)のエンジンの制御状態を決定し、それを復帰時のエンジンの制御状態として設定する。これにより、ステップS4の処理は完了し、復帰処理はステップS5の処理に進む。
ここで、図3(b)においては、第2のコンデンサC2の入力ポート電圧V2が閾値電圧Vd2_3以上閾値電圧Vd2_2未満であることから、制御部13は、図3(c)に示すテーブルに基づいて前回のエンジンの制御状態は学習値Bが学習済みの状態であると決定し、復帰時のエンジンの制御状態を学習値Bが学習済みの状態(学習値A、Cを学習させ、学習値Bを学習させない状態)に設定する。
また、ステップS4の処理までの処理は、図3(b)においては、時刻t=t2までに完了し、時刻t=t0から時刻t=t2までの期間では、入力ポート13B及び出力ポート13Cは、各々ハイインピーダンスHi−Z状態にデフォルトで切り替わって維持されている。また、かかる期間では、エンジンの制御状態はリセットされている。
ステップS5の処理では、制御部13が、出力ポート13Dを介して第1のコンデンサC1をその電圧がVddに復帰するように充電する。これにより、ステップS5の処理は完了し、復帰処理はステップS6の処理に進む。
ここで、図3(b)においては、制御部13が出力ポート13Dを介して第1のコンデンサC1の充電を開始するタイミングは、時刻t2に示される。
ステップS6の処理では、制御部13が、ステップS4の処理で決定したエンジンの制御状態に応じた電圧となるように、出力ポート13Bを介して第2のコンデンサC2をPWM制御によって充電する。これにより、ステップS6の処理は完了し、復帰処理はステップS14の処理に進む。
ここで、図3(b)においては、時刻t2で、制御部13が、復帰時のエンジンの制御状態を学習値Bが学習済みの状態に設定することができるように、出力ポート13Bを介して、第2のコンデンサC2の出力ポート電圧のデューティをデューティD_2として第2のコンデンサC2をPWM制御によって充電し始める。
ステップS7の処理では、制御部13が、エンジンの制御状態の学習値を消去して、学習値無に設定する。これにより、ステップS7の処理は完了し、復帰処理はステップS8の処理に進む。
ここで、図3(d)においては、制御部13がエンジンの制御状態の学習値を消去して学習値無に設定し始めるタイミングは、時刻t2に示され、時刻t=t0から時刻t=t2までの期間では、エンジンの制御状態はリセットされている。
ステップS8の処理では、制御部13が、第1のコンデンサC1の出力ポート電圧を放電させる。このように制御部13が第1のコンデンサC1の出力ポート電圧を放電させる理由は、第2のコンデンサC2の電圧を変更しているときに瞬断が発生するような場合に、変更途中である第2のコンデンサC2の電圧V2を読み込んでしまう事態の発生を防ぐためである。これにより、ステップS8の処理は完了し、復帰処理はステップS9の処理に進む。なお、図3(d)においては、便宜上、かかる放電期間の図示を省略している。
ステップS9の処理では、制御部13が、入力ポート13Aを介して第1のコンデンサ
C1の入力ポート電圧V1が閾値電圧Vd1未満に維持されていることを念のため確認する。そして、制御部13は、第1のコンデンサC1の入力ポート電圧V1が閾値電圧Vd1未満になっていることが確認できた場合には、復帰処理をステップS10の処理に進める。
ステップS10の処理では、制御部13が、出力ポート13Dの機能を出力ポート機能から入力ポート機能に切り換えることによって出力ポート13DをハイインピーダンスHi−Z状態に設定することにより、第1のコンデンサC1の入力ポート電圧V1を保持する。これにより、ステップS10の処理は完了し、復帰処理はステップS11の処理に進む。
ここで、図3(d)においては、制御部13が、第1のコンデンサC1の入力ポート電圧V1が閾値電圧Vd1未満に維持されていることの確認を終了した後で、出力ポート13DをハイインピーダンスHi−Z状態に設定し始めるタイミングは、時刻t2に示され、時刻t=t0から時刻t=t2までの期間では、出力ポート13Dは、ハイインピーダンスHi−Z状態にデフォルトで切り替わって維持されている。
ステップS11の処理では、制御部13が、ステップS7の処理で設定したエンジンの制御状態に応じた電圧になるように、出力ポート13Bを介して第2のコンデンサC2をPWM制御によって充電する。これにより、ステップS11の処理は完了し、復帰処理はステップS12の処理に進む。
ここで、図3(d)においては、時刻t=t2で、制御部13が、復帰時のエンジンの制御状態を学習値無の状態に設定することができるように、出力ポート13Bを介して、第2のコンデンサC2の出力ポート電圧のデューティをデューティD_0として第2のコンデンサC2をPWM制御によって充電し始める。また、時刻t=t0から時刻t=t2までの期間では、出力ポート13Bは、ハイインピーダンスHi−Z状態にデフォルトで切り替わって維持されている。
ステップS12の処理では、制御部13が、第2のコンデンサC2の入力ポート電圧V2が閾値電圧Vd2_0以上になったか否か判別する。そして、制御部13は、第2のコンデンサC2の入力ポート電圧V2が閾値電圧Vd2_0以上になったタイミングで復帰処理をステップS13の処理に進める。
ステップS13の処理では、制御部13が、出力ポート13Dの機能を入力ポート機能から出力ポート機能に戻し、出力ポート13Dを介して第1のコンデンサC1をその電圧がVddに復帰するように充電する。これにより、ステップS13の処理は完了し、復帰処理はステップS14の処理に進む。
ここで、図3(d)においては、時刻t=t3で、制御部13が、第2のコンデンサC2の入力ポート電圧V2が閾値電圧Vd2_0に到達したと判別し、出力ポート13Dの機能を入力ポート機能から出力ポート機能に戻し、出力ポート13Dを介して第1のコンデンサC1を充電し始める。
ステップS14の処理では、制御部13が、後述する通常処理を実行する。これにより、ステップS14の処理は完了し、復帰処理は完了する。
〔通常処理〕
次に、図4を参照して、以上の復帰処理のステップS14のタイミングで実行される通常処理の流れについて説明する。
図4(a)は、本実施形態におけるエンジン制御装置が実行する通常処理の流れを示すフローチャートである。図4(b)は、本実施形態におけるエンジン制御装置が実行する通常処理における第1及び第2のコンデンサの各々の入力ポート電圧及び出力ポート電圧とエンジンの制御状態との関係を示すタイミングチャートである。また、図4(c)は、本実施形態におけるエンジン制御装置の保持回路に設けられた第2のコンデンサの出力ポート電圧のデューティ及び閾値電圧とエンジンの制御状態との関係を示す対応図である。
図4(a)のフローチャートに示すように、本実施形態の通常処理は、図3(a)に示すステップS6又はステップS13の処理が完了したステップS14のタイミングで開始となり、通常処理はステップS21の処理に進む。通常処理は、所定の制御周期毎に繰り返し実行される。
ステップS21の処理では、制御部13が、エンジンの制御状態に変更があったか否かを判別する。判別の結果、エンジンの制御状態に変更がなかった場合には、制御部13は通常処理を終了する。一方で、エンジンの制御状態に変更があった場合には、制御部13は通常処理をステップS22の処理に進める。
ここで、図4(b)においては、時刻t=t0のタイミングで、エンジンの制御状態が学習値無の状態から学習値Aを学習済みの状態に変更され、時刻t=t3において、エンジンの制御状態が学習値Aを学習済みの状態から学習値A及び学習値Bを学習済みの状態に変更されている。
ステップS22の処理では、制御部13が、第1のコンデンサC1の出力ポート電圧を放電させる。このように制御部13が第1のコンデンサC1の出力ポート電圧を放電させる理由は、第2のコンデンサC2の電圧を変更しているときに瞬断が発生するような場合に、変更途中である第2のコンデンサC2の電圧V2を読み込んでしまう事態の発生を防ぐためである。これにより、ステップS22の処理は完了し、通常処理はステップS23の処理に進む。
ここで、図4(b)においては、時刻t=t0及び時刻t=t3のタイミングで、制御部13が第1のコンデンサC1の出力ポート電圧を放電させ始めている。
ステップS23の処理では、制御部13が、入力ポート13Aを介して第1のコンデンサC1の入力ポート電圧V1が閾値電圧Vd1未満になったか否かを判別する。そして、制御部13は、第1のコンデンサC1の入力ポート電圧V1が閾値電圧Vd1未満になったタイミングで通常処理をステップS24の処理に進める。
ここで、図4(b)においては、時刻t=t1及び時刻t=t4のタイミングで、第1のコンデンサC1の入力ポート電圧V1が閾値電圧Vd1を下回り始めている。
ステップS24の処理では、制御部13が、出力ポート13Dの機能を出力ポート機能から入力ポート機能に切り換えることによって出力ポート13DをハイインピーダンスHi−Z状態に設定することにより、第1のコンデンサC1の入力ポート電圧V1を保持する。これにより、ステップS24の処理は完了し、通常処理はステップS25の処理に進む。
ここで、図4(b)においては、制御部13が、第1のコンデンサC1の入力ポート電圧V1が閾値電圧Vd1未満になったことの確認を終了した後で、出力ポート13DをハイインピーダンスHi−Z状態に設定し始めるタイミングは、時刻t=t1及び時刻t=
t4に示される。
ステップS25の処理では、制御部13が、出力ポート13Bを介してエンジンの制御状態に応じた電圧となるように第2のコンデンサC2をPWM制御によって充電する。これにより、ステップS25の処理は完了し、通常処理はステップS26の処理に進む。
ここで、図4(b)においては、時刻t=t1及び時刻t=t4のタイミングで、制御部13は、図4(c)に示す第2のコンデンサC2の出力ポート電圧のデューティ及び閾値電圧とエンジンの制御状態との関係を示すテーブルから変更後のエンジンの制御状態に対応する第2のコンデンサC2の出力ポート電圧のデューティ及び閾値電圧を読み出し、読み出されたデューティ及び閾値電圧に基づいて第2のコンデンサC2を充電する。詳しくは、エンジンの制御状態が学習値無の状態から学習値Aを学習済みの状態に変更され、かつ、第1のコンデンサC1の入力ポート電圧V1が閾値電圧Vd1未満になったことの確認が終了した後で、出力ポート13DをハイインピーダンスHi−Z状態に設定した時刻t=t1のタイミングで、制御部13は、第2のコンデンサC2の出力ポート電圧のデューティをデューティD_0からデューティD_1に変更する。同様に、エンジンの制御状態が学習値Aを学習済みの状態から学習値A及び学習値Bを学習済みの状態に変更され、かつ、第1のコンデンサC1の入力ポート電圧V1が閾値電圧Vd1未満になったことの確認が終了した後で、出力ポート13DをハイインピーダンスHi−Z状態に設定した時刻t=t4のタイミングで、制御部13は、第2のコンデンサC2の出力ポート電圧のデューティをデューティD_1からデューティD_3に変更する。
ステップS26の処理では、制御部13が、第2のコンデンサC2の入力ポート電圧V2がエンジンの制御状態に応じた閾値電圧に到達したか否か判別する。具体的には、エンジンの制御状態が学習値無の状態から学習値Aを学習済みの状態に変更された場合には、制御部13は、第2のコンデンサC2の入力ポート電圧V2が閾値電圧Vd2_1に到達したか否か判別する。同様に、エンジンの制御状態が学習値Aを学習済みの状態から学習値A及び学習値Bを学習済みの状態に変更された場合には、制御部13は、第2のコンデンサC2の入力ポート電圧V2が閾値電圧Vd2_3に到達したか否か判別する。そして、制御部13は、第2のコンデンサC2の電圧がエンジンの制御状態に応じた閾値電圧に到達したタイミングで通常処理をステップS27の処理に進める。
ここで、図4(b)においては、第2のコンデンサC2の入力ポート電圧V2が閾値電圧Vd2_1に到達するのは、時刻t=t2のタイミングであり、第2のコンデンサC2の入力ポート電圧V2が閾値電圧Vd2_3に到達するのは、時刻t=t5のタイミングである。
ステップS27の処理では、制御部13が、出力ポート13Dの機能を入力ポート機能から出力ポート機能に戻し、出力ポート13Dを介して第1のコンデンサC1をその電圧がVddに復帰するように充電する。これにより、ステップS13の処理は完了し、復帰処理はステップS24の処理に戻る。
ここで、図4(b)においては、時刻t=t2及び時刻t=t5のタイミングで、制御部13が、出力ポート13Dの機能を入力ポート機能から出力ポート機能に戻し、出力ポート13Dを介して第1のコンデンサC1をその電圧がVddに復帰するように充電し始める。
〔変形例〕
最後に、図1(b)を参照して、図1(a)に示すエンジン制御装置10の変形例の構成について説明する。
図1(b)は、本実施形態におけるエンジン制御装置の変形例を示す回路図である。なお、図1(b)では、便宜上、その内部構造のみを示す。
エンジン制御装置10に供給されている電源が遮断された場合には、制御部13の入力ポート13A、13Cが接地電位に落ちる場合がある。この場合には、入力ポート13Aの入力インピーダンスが第1の抵抗器R1と同等かそれより低いと、第1のコンデンサC1の放電の時定数が入力ポート13Aの入力インピーダンスの影響を受けてしまう。
そこで、本変形例では、図1(b)に示すように、第1の抵抗器R1と第1のコンデンサC1との相互接続点が第3の抵抗器R3を介して入力ポート13Aに接続され、第2の抵抗器R2と第2のコンデンサC2との相互接続点が第4の抵抗器R4を介して入力ポート13Cに接続されている。
第3の抵抗器R3は、第1の抵抗器R1と第1のコンデンサC1との相互接続点から入力ポート13Aを見た時の実効的な入力インピーダンスを高く維持する機能を有する。同様に、第4の抵抗器R4は、第2の抵抗器R2と第2のコンデンサC2との相互接続点から入力ポート13Cを見た時の実効的な入力インピーダンスを高く維持する機能を有する。
但し、エンジン制御装置10に供給されている電源が遮断された状態でも入力ポート13A、13Cがハイインピーダンス状態を維持できる場合には、図1(a)に示したように、第1の抵抗器R1と第1のコンデンサC1との相互接続点を入力ポート13Aに直結してもよい。同様に、第2の抵抗器R2と第2のコンデンサC2との相互接続点を入力ポート13Cに直結してもよい。
以上の説明から明らかなように、本実施形態におけるエンジン制御装置10は、エンジンを制御するために必要な制御データを保持する記憶部14と、第1のコンデンサC1を含む瞬断判定回路11と、第2のコンデンサC2を含む保持回路12と、第1のコンデンサC1及び第2のコンデンサC2の各々の電圧状態に基づいてエンジンを制御する制御部13と、を備え、制御部13は、第2のコンデンサC2の電圧が記憶部14に保持されている制御データに応じた電圧になるように第2のコンデンサC2を充放電する。
このような構成によれば、不揮発性メモリである記憶部14を利用しない態様で瞬断時に保持したい制御データを保持することができる。また、記憶部14に保持したい他の制御データに関する記憶部14の書き換え可能回数を増加させることができる。また、瞬断時に制御データを保持するためだけに不揮発性メモリを実装する必要が無くなるので、コストダウンを図ることができる。また、非自動停止時の瞬断からの復帰起動も、自動停止時の復帰起動と区別して判別することができる。更に、1つのコンデンサと1つの充放電ポートで多数の情報を保持することができるためコストダウンを図ることができる。また更に、スロットル全閉値、アイドルエアコントロールバルブ(IACV)の基準値、及び負圧センサ(PB)レス補正係数等の学習値が瞬断前に学習済みであったか否かを判断することができるため、再学習の処理時間と記憶部14への再度の書き込みとを削減することができる。
このように、本実施形態におけるエンジン制御装置10によれば、バッテリ電圧の低下によって制御部13がリセットされてもエンジンが自動停止中であったか否かを示すフラグ情報を保持できると共に、既に記憶部14に保持されている制御データをフラグ情報として保持することができる。
なお、本発明は、部材の種類、形状、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
以上のように、本発明は、バッテリ電圧の低下によって制御部がリセットされてもエンジンが自動停止中であったか否かを示すフラグ情報を保持できると共に、既に不揮発性メモリに保持されている制御データをフラグ情報として保持できるエンジン制御装置を提供することができるものであり、その汎用普遍的な性格から鞍乗り型車両に広く適用され得るものと期待される。
10…エンジン制御装置
11…瞬断判定回路
12…保持回路
13…制御部
13A、13C…入力ポート
13B、13D…出力ポート
14…記憶部
15…電源線
20…スタータ
21…エンジン
C1…第1のコンデンサ
C2…第2のコンデンサ
R1…第1の抵抗器
R2…第2の抵抗器

Claims (4)

  1. 車両のエンジンを制御するエンジン制御装置であって、
    前記エンジンを制御するために必要な制御データを保持自在な不揮発性メモリと、
    第1のコンデンサを含む瞬断判定回路と、
    第2のコンデンサを含む保持回路と、
    前記第1のコンデンサの電圧状態及び前記第2のコンデンサの電圧状態に基づいて前記エンジンを制御自在な制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記第2のコンデンサの電圧が前記不揮発性メモリに保持されている制御データに応じた電圧になるように前記第2のコンデンサを充放電することを特徴とするエンジン制御装置。
  2. 前記制御データは、前記エンジンの制御に関する学習データであり、前記制御部は、低電圧リセットから再起動されて、前記第1のコンデンサの電圧が第1の閾値電圧以上である場合には、前記エンジンが自動停止状態であるときに前記制御部に前記低電圧リセットが発生したと判定すると共に、前記第2のコンデンサの電圧に基づいて前記学習データの学習状態を判定して、その判定結果に応じて前記学習データの取得を制御することを特徴とする請求項1に記載のエンジン制御装置。
  3. 前記瞬断判定回路は、前記第1のコンデンサを第1の時定数で充放電させる第1の抵抗器を含み、前記保持回路は、前記第2のコンデンサを前記第1の時定数以上の第2の時定数で充放電させる第2の抵抗器を含むことを特徴とする請求項2に記載のエンジン制御装置。
  4. 前記制御部は、前記第2のコンデンサの電圧が前記学習データの前記学習状態に応じた電圧になるようにPWM制御によって前記第2のコンデンサを充放電することを特徴とする請求項3に記載のエンジン制御装置。
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