JP2000353373A - 磁気テープカセット - Google Patents

磁気テープカセット

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JP2000353373A
JP2000353373A JP11163493A JP16349399A JP2000353373A JP 2000353373 A JP2000353373 A JP 2000353373A JP 11163493 A JP11163493 A JP 11163493A JP 16349399 A JP16349399 A JP 16349399A JP 2000353373 A JP2000353373 A JP 2000353373A
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magnetic tape
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JP11163493A
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English (en)
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Takanobu Nakane
孝信 中根
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】巻取ハブの上端限界位置を規制し、巻取ハブの
位置および巻取ハブに巻回された磁気テープの高さを安
定させると同時に、磁気テープカセットの輸送時等に巻
取ハブのまわりに設けたクリアランスゆえに生じるガタ
による衝撃から巻取ハブおよび磁気テープを保護するこ
とを可能とする磁気テープカセット、さらには巻取ハブ
を一定方向に付勢することにより巻取ハブの位置および
磁気テープの高さを更に安定させることを可能とする磁
気テープカセットの提供。 【解決手段】磁気テープを巻回した巻取ハブを回転可能
に収納し、上ハーフと下ハーフとを蓋合わせ状に結合す
ることによりカセットケースを形成する磁気テープカセ
ットであって、互いに当接する前記上ハーフ及び前記巻
取ハブの少なくとも一方の当接部を弾性体又はこの弾性
体を内挿させた部材で構成することにより上記課題を解
決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープカセッ
トに係り、特にカセットのテープの巻回位置規制を定め
た磁気テープカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】フランジなしリールを使用したカセット
で、特にオーディオテープカセットのようなカセット両
面使用構造ではない、例えば、DAT、DDS等の磁気
テープカセットは、上ハーフと、該上ハーフに結合され
てケース本体を構成する下ハーフと、下ハーフの底面お
よび側面に沿って摺動自在に嵌装されたスライダとを有
し、ケース本体内に磁気テープを巻回した一対の巻取ハ
ブを回転可能に収納するものである。
【0003】例えば、2リールタイプの磁気テープカセ
ットの場合は、長尺の磁気テープの両端部を一対の巻取
ハブに固定して、磁気テープを両端部からそれぞれの巻
取ハブに巻回し、この磁気テープを巻回した一対の巻取
ハブを回転可能にカセットケース内に収納して、この一
対の巻取ハブの間の磁気テープを所定の経路を通って張
架し、テープデッキ等の記録再生装置(以下、記録再生
装置という)の磁気ヘッドに対応する位置の磁気テープ
を張り出させ、この張り出し部分の磁気テープのみが外
部に露出可能となるように構成されている。
【0004】このカセットケースから露出可能となる張
り出し部分の磁気テープには、磁気テープの磁性層面に
手指が接触したり塵埃が付着するのを防止するために、
磁気テープを覆う閉位置と磁気テープを露出させる開位
置との間を揺動し、閉位置に向かってばね付勢されてい
る前面蓋が上ハーフに設けられている。さらに、この磁
気テープの張り出し部分の下側には、記録再生装置に磁
気テープカセットを装填する際に記録再生装置のテープ
ローディング装置が挿入されて磁気テープを磁気ヘッド
に当接させるための開口部が下ハーフの前方下側に設け
られており、この開口部を閉塞するスライダが下ハーフ
の底面に外側から前後方向に摺動可能に設けられてお
り、このスライダによって、下ハーフの底面に設けられ
たリール軸挿入孔も同時に開閉可能となっていて、スラ
イダは、常時、カセットの開口部およびリール軸挿入孔
を閉塞する方向(前方向)にばね付勢されている。
【0005】このような磁気テープカセットを記録再生
装置に装填する際には、磁気テープカセットを記録再生
装置に装填する動作に連動してスライダが後方に摺動す
るとともに前面蓋が開位置に移動し、記録再生装置のテ
ープローディング装置によって磁気テープの張り出し部
分が磁気ヘッドに当接して、磁気テープが記録または再
生可能な位置に配置される。そして、巻取ハブに底面か
ら挿入された記録再生装置のリール軸が回転して一方の
巻取ハブに磁気テープを巻き取ることによって、他方の
巻取ハブから繰り出された磁気テープが磁気ヘッドに当
接して移動し、磁気テープに情報を記録し、あるいは磁
気テープから情報を再生するようになっている。
【0006】ところで、フランジなしリールを使用した
従来の磁気テープカセットにおいて、巻取ハブは、上ハ
ーフおよび下ハーフを結合することにより構成されたカ
セットケース内に回転可能に収納されるが、この巻取ハ
ブは、巻取ハブと下ハーフとを当接させることにより巻
取ハブの下端限界位置を規制する方法が提案され、実施
されていた。図7は、従来の磁気テープカセットを、巻
取ハブの軸方向に巻取ハブの軸を含むように巻取ハブを
除いて切断し、一方の巻取ハブの一部を含む部分断面図
である。以下、巻取ハブの下端限界位置を規制する従来
の方法について、図7を参照して説明する。
【0007】巻取ハブの下端限界位置を規制する方法と
しては、従来、磁気テープが巻回される巻取ハブ116
の巻芯116aの下端面と、下ハーフ112または下ハ
ーフ112の内面に備えたシート124bとを当接させ
ることにより、巻取ハブ116の下端限界位置を決める
方法、例えば、図7のように、巻取ハブ116の巻芯1
16aの下端面に下方向に設けられた突出部と下ハーフ
112の内面に備えたシート124bとを当接させる方
法、あるいは、巻芯116aの下端面に突出して形成さ
れた、巻芯116aより小径かつ巻芯116aと同軸の
下端部116cの下端面と、下ハーフ112または下ハ
ーフ112の内面に備えたシート124bとを当接させ
ることにより、巻取ハブ116の下端限界位置を決める
方法などが取られている。
【0008】一方で、巻取ハブ116の上端限界位置に
関しては、記録再生装置のリール軸が巻取ハブに挿入さ
れ、巻取ハブと係合して、巻取ハブを確実に回転できる
ように、カセットケースの上下ハーフの反りや記録再生
装置の精度を考慮して、巻取ハブがカセットケース内で
上下方向に動けるように充分な遊動距離が設定され、空
間(クリアランス)が保持できるようになっていた。
【0009】即ち、巻芯116aの上端面と、上ハーフ
110に下方に立設され、巻取ハブ116を回転可能に
支持するハブ保持部110bの下端面との間、および巻
芯116aの上端面に突出して形成された、巻芯116
aより小径かつ巻芯116aと同軸の上端部116bの
上端面と上ハーフ110との間には、巻取ハブ116の
上下方向のクリアランスが設定されており、これは、磁
気テープカセットを平置き状態で使われることを前提と
して設計されたものであった。
【0010】つまり、巻取ハブ116の上下方向の動き
を規制する、即ち、上端限界位置を規制する方法は確立
されていなかった。更には巻取ハブ116の動きを規制
し、一定のテープ高さでテープ走行させ、あるいは保管
することができなかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のリールの上下端
にフランジを有しない磁気テープカセットの設計で採用
されている巻取ハブの上下方向のクリアランスは、巻取
ハブの水平方向に設けてあるクリアランスと相まって、
巻取ハブにカセットケース内で遊動可能な遊び(ガタ)
を与える。このガタによる衝撃に対し、従来の磁気テー
プカセットは何ら手当てを施しておらず、ガタによる衝
撃は巻取ハブにダメージを与えるばかりでなく、磁気テ
ープの上下エッジにダメージを与え、充分なテープの性
能を得ることができない。近年の磁気テープカセットの
高密度化に伴い、幅がより狭く、厚さもより薄い磁気テ
ープが形成され、使用されるようになってきているた
め、磁気テープの剛性がますます低くなってきており、
このガタがテープに与えるダメージの問題はもはや無視
できない問題となってきている。
【0012】また、巻取ハブの位置が安定しないため、
磁気テープの高さも安定せず、記録再生装置側のテープ
引出・走行ガイドとの平行・垂直性が損なわれ、安定し
たテープ走行に支障をきたしていた。この問題は、最
近、磁気テープカセットの記録再生装置として縦置きタ
イプのもの、即ち磁気テープカセットを任意の向きに9
0度傾けて使用する装置が使われだしてきているため、
一層顕著なものとなってきている。
【0013】本発明は、これら従来技術の問題点に鑑み
てなされたものであり、巻取ハブの上下方向に遊動する
距離を規制し、巻取ハブの位置および巻取ハブに巻回さ
れた磁気テープの高さを安定させると同時に、磁気テー
プカセットの輸送時等に巻取ハブのまわりに設けたクリ
アランスゆえに生じるガタによる衝撃から巻取ハブおよ
び磁気テープを保護することを可能とする磁気テープカ
セットを提供することを第一の目的とするものである。
本発明は、上述の目的と併せて、巻取ハブを一定方向に
付勢することを可能とし、巻取ハブの位置および磁気テ
ープの高さを更に安定させ、安定したテープ走行を可能
とする磁気テープカセットを提供することを第二の目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者は、巻取ハブお
よび上ハーフの少なくとも一方の当接部に弾性体を備え
ることにより、巻取ハブの上端限界位置を規制できると
同時に、磁気テープカセット輸送時等に生じるガタから
磁気テープを効果的に保護することができること、ま
た、巻取ハブおよび上ハーフの少なくとも一方の当接部
に弾性体を内挿させた部材を備えることで、巻取ハブを
一定方向に付勢でき、巻取ハブの位置および磁気テープ
の高さが更に安定することを見出し、本発明に至ったも
のである。
【0015】即ち、本発明の第一の態様に係る磁気テー
プカセットは、磁気テープを巻回した巻取ハブを回転可
能に収納し、上ハーフと下ハーフとを蓋合わせ状に結合
することによりカセットケースを形成する磁気テープカ
セットであって、互いに当接する前記上ハーフおよび前
記巻取ハブの少なくとも一方の当接部を弾性体で構成し
たことを特徴としている。また、本発明の第二の態様に
係る磁気テープカセットは、磁気テープを巻回した巻取
ハブを回転可能に収納し、上ハーフと下ハーフとを蓋合
わせ状に結合することによりカセットケースを形成する
磁気テープカセットであって、互いに当接する前記上ハ
ーフおよび前記巻取ハブの少なくとも一方の当接部を弾
性体を内挿させた部材で構成したことを特徴としてい
る。この際、前記当接部を前記弾性体を内挿する部材で
構成し、この当接部の前記上ハーフと前記巻取ハブとの
当接面を、前記上ハーフまたは前記巻取ハブと同材質の
材料により構成することもできる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の磁気テープカセッ
トを添付の図面に示す好適実施の形態に基づいて詳細に
説明する。
【0017】図1は、本発明に係わる磁気テープカセッ
トの一実施形態である2リールタイプの磁気テープカセ
ットの概略の構成を示す分解斜視図であり、図2は、図
1の磁気テープカセット全体を II-II線に沿って切断
し、一方の巻取ハブのみを含む部分断面図である。
【0018】図1に示すように、本発明の磁気テープカ
セットは、蓋合わせ状に結合されて筐体を構成し、磁気
テープのケース(カセットケース)となる上ハーフ10
と下ハーフ12、下ハーフ12の底面に外側から接して
設けられ、前後方向に摺動可能に装着されたスライダ1
4、および両端部を巻取ハブ16に巻回された磁気テー
プ18とから主に構成されている。本発明の磁気テープ
カセットは、上ハーフおよび下ハーフを蓋合わせ状に結
合して構成したものであり、その内部に磁気テープを巻
回し、リールの上下端にフランジを有さない巻取ハブを
回転可能に収納した磁気テープカセットであればなんで
もよく、例えばDDS、DAT等の磁気テープカセッ
ト、1リールタイプの磁気テープカセットであってもよ
い。
【0019】磁気テープカセットは、長尺の磁気テープ
18の両端部を一対の巻取ハブ16,16の巻芯16
a,16aに固定して磁気テープ18を両端部からそれ
ぞれの巻芯16a,16aに巻回し、この磁気テープ1
8を巻回した一対の巻取ハブ16,16を回転可能に上
ハーフ10と下ハーフ12とを蓋合わせ状に結合したカ
セットケース内に収納して、この一対の巻取ハブ16,
16の間の磁気テープ18を所定の経路を通って張架
し、図示しない記録再生装置の磁気ヘッドの位置に対応
する磁気テープの張り出し部分18aのみが外部に露出
可能となるように構成されている。
【0020】このカセットケースから露出可能となる張
り出し部分の磁気テープ18aの磁性層面に手指が接触
したり塵埃が付着するのを防止するために、上ハーフ1
0には、ピンによって軸支された前面蓋22が張り出し
部分の磁気テープ18aを覆う閉位置と露出させる開位
置との間を揺動するように設けられている。
【0021】カセットケースは、それぞれ長方形に形成
された上ハーフ10と下ハーフ12とを蓋合わせ状に結
合して形成され、前述したように、磁気テープ18を巻
回した一対の巻取ハブ16,16を回転可能に収納する
ように構成されており、以下に詳述するように、磁気テ
ープ18を保持し、所定の機能を達成するための各種の
構成が収納、保持されている。
【0022】巻取ハブ16には、図2に示すように、磁
気テープ18を巻回する巻芯16aと、巻芯16aの上
端面に突出して歯車状に形成された、巻芯16aより小
径かつ巻芯16aと同軸の上端部16bと、巻芯16a
の下端面に突出して形成された、巻芯16aより小径か
つ巻芯16aと同軸の下端部16cとが設けられてい
る。この上端部16bは歯車をなし、その歯(図示せ
ず)が上ハーフ10に組み込まれたブレーキ部材20の
制動片20aと係合して磁気テープ18の巻き緩み方向
への回転を係止し、非使用時の磁気テープカセットの取
り扱いや運搬における振動や衝撃等によって磁気テープ
18にたるみが生じるのを防止するものであって、一対
の制動片20a,20aが、それぞれ対応する巻取ハブ
16,16の上端部16b,16bの歯車の歯と係合
し、上ハーフ10に設けられた図示しないブレーキばね
によって、ブレーキ部材20が巻取ハブ16に向かって
後方にばね付勢されている。
【0023】このブレーキ部材20は、磁気テープカセ
ットの非使用時には、ブレーキばねの付勢力によって、
制動片20aが上端部16bの歯車の歯に係合して巻取
ハブ16の回転を制止する制止位置にあり、記録再生装
置に装填したときには、前面蓋22が記録再生装置によ
って回動させられて、ブレーキ部材20の左右両端から
前方に細長く伸び、前面蓋22に係合するように設けら
れたブレーキアーム20bが前方に引かれて、制動片2
0aが上端部16bより離脱して、巻取ハブ16の回転
が可能となる解除位置に移動する。
【0024】上ハーフ10は、長方形の形状をした天面
10aを有しており、この天面10aには、巻取ハブ1
6を回転可能に支持する一対のハブ保持部10b,10
bが下方向に垂直に立設されている。
【0025】下ハーフ12は、長方形の形状をした底面
12aを有しており、この底面12aには、記録再生装
置に磁気テープカセットを装填したときに、記録再生装
置から図示しないリール軸を巻取ハブ16に挿入し、巻
取ハブ16を回転駆動するためのリール軸挿入孔12
b,12bと、このリール軸挿入孔12b,12bの壁
を形成し、巻取ハブ16を回転可能に支持するハブ保持
部12f,12fとを有している。さらに、下ハーフ1
2の底面12aは、左右両端から前方に伸びる張出部1
2c,12cを有しており、左右の張出部12c,12
cには、一対の巻取ハブ16,16の間に張架された磁
気テープ18を所定の経路を通ってカセットケース前面
に案内するための円柱状のテープガイド12d,12d
が底面12aから垂直に立設されている。この左右の張
出部12c,12cの間は下ハーフ12の底面12aの
ない空間となっていて、カセットケースの開口部を形成
している。このカセットケースの開口部は、記録再生装
置に磁気テープカセットを装填する際に、記録再生装置
に設けられている図示しないテープローディング装置が
進入するための空間となっている。
【0026】スライダ14は、下ハーフ12の底面12
aに下側から接して設けられた薄い平板状の底面14a
と、この底面14aに設けられた一対のリール軸挿入孔
14b,14bとを有しており、下ハーフ12の側壁1
2eに案内されて前後方向に摺動可能となっている。図
示しないスライダばねに付勢されて前方に移動すること
によって、底面14aで下ハーフ12に設けられたカセ
ットケースの開口部およびリール軸挿入孔12b,12
bを防塵のために閉塞し、後方に移動することによって
カセットケースの開口部を開放し、下ハーフ12の底面
12aに設けられたリール軸挿入孔12b,12bとス
ライダ14の底面14aに設けられたリール軸挿入孔1
4b,14bとの位置が一致して、記録再生装置のテー
プローディング装置およびリール軸が挿入可能となる。
【0027】磁気テープカセットが記録再生装置に装填
する際には、磁気テープカセットを記録再生装置に装填
する動作に連動して、スライダ14の前面に設けられた
リブが押圧されて自動的に後方に移動し、下ハーフ12
の左右の張出部12c,12cの間の開口部が開放され
て、記録再生装置のテープローディング装置が挿入可能
となり、下ハーフ12のリール軸挿入孔12b,12b
とスライダ14のリール軸挿入孔14b,14bの位置
が一致して、記録再生装置のリール軸が挿入可能とな
る。
【0028】巻取ハブ16の下端部16cには、記録再
生装置に設けられたリール軸を挿入して連結し、それぞ
れの巻取ハブ16を回転駆動するリール軸連結孔が設け
られている。このリール軸は、前述したように、スライ
ダ14および下ハーフ12に設けられたリール軸挿入孔
14b,12bを貫通して巻取ハブ16のリール軸連結
孔に挿入され、巻取ハブ16と連結してこれを回転駆動
し、一方の巻取ハブに磁気テープ18を巻き取ることに
よって他方の巻取ハブから繰り出された磁気テープ18
が、磁気テープの張り出し部分18aにおいて記録再生
装置の磁気ヘッドに当接して移動し、磁気テープに情報
を記録し、あるいは磁気テープから情報を再生する。
【0029】次に、本発明の特徴である巻取ハブ16の
上端限界位置の規制について、図面に基づいて詳細に説
明する。図3から図6は、図2の磁気テープカセットの
断面図のうち、Aで示す部分の拡大図である。
【0030】本発明の第一の態様に係る磁気テープカセ
ットにおいて、互いに当接する巻取ハブ16および上ハ
ーフ10の少なくとも一方の当接部が弾性体で構成され
ている。以下、図3から図5を用いて本発明の第一の態
様に係る磁気テープカセットについて詳細に説明する。
【0031】本発明において、「互いに当接する巻取ハ
ブおよび上ハーフの当接部」とは、下ハーフ12を下に
して磁気テープカセットを載置した時に巻取ハブ16が
位置する場所から、上下ハーフ10および12を動かさ
ずに巻取ハブ16のみを上方向に動かした際に、最初に
巻取ハブ16と上ハーフ10とが直接当接する、または
上ハーフ10の内面に備えてあるシート24aを介して
巻取ハブ16と上ハーフ10とが当接する、巻取ハブ1
6および上ハーフ10の一部分をいう。また、本発明に
おいて、上ハーフ10には、その一部分に窓を形成して
いる上ハーフ10も含まれ、巻取ハブ16と窓とが当接
する場合も当然含む。また、この当接部には、巻取ハブ
16を上下ハーフ10および12内で水平方向に動かし
た際に巻取ハブ16と上ハーフ10とが当接する部分も
含まれる。
【0032】上述のような方法で巻取ハブ16と上ハー
フ10とが当接する場合に、互いに当接する巻取ハブ1
6および上ハーフ10の表面を当接面という。
【0033】即ち、図3および図4においては、上ハー
フ10側の当接部10eとはハブ保持部10bを指し、
巻取ハブ16側の当接部16eとは巻芯16aの上部あ
るいは巻芯16aの上部に設けた突起部16d、および
円筒形をなす上端部16bの外周部を指すことになる。
また、上ハーフ10側の当接面10fとは、ハブ保持部
10bの下端面、および円筒形をなすハブ保持部10b
の内周面を指し、巻取ハブ16側の当接面16fとは、
巻芯16aの上端面あるいは巻芯16aの上部に設けた
突起部16dの上端面、および上端部16bの外周面を
指す。
【0034】図3においては、弾性体30は、上ハーフ
10側の当接部10eであるハブ保持部10bの一部に
当接面10fも含むように設けられているが、弾性体3
0は、ハブ保持部10bの全体に設けられていてもよ
く、上ハーフ10の天面10aおよび上ハーフ10の外
面まで及んでいてもよい。
【0035】図4において、弾性体30は、巻取ハブ1
6側の当接部16eである突起部16dに当接面16f
も含むように設けてられているが、弾性体30は突起部
16dの一部に設けられていても良く、また、巻芯16
aにまで及んでいてもよく、また巻芯16aにのみ設け
られていてもよい。また、巻芯16aに突起部16dが
設けられていない場合は、巻取ハブ16側の当接面16
fである巻芯16aの上端面を含むように巻芯16aに
弾性体30が設けられていてもよい。また、当接面10
fおよび16f間には図3および図4に示すようにシー
ト24aを介在させてもよい。
【0036】弾性体30は、図3の状態のように、磁気
テープカセットを下ハーフ12を下にして載置し、巻取
ハブ16が下端限界位置にいる状態で、当接面10fお
よび16f間のクリアランスが0.5mm以下となるよ
うに設けられていることが好ましい。
【0037】図5においては、上ハーフ10側の当接部
10eとは円筒形をなすハブ保持部10bに囲まれた上
ハーフ10の一部、およびハブ保持部10bの内周部を
指し、巻取ハブ16側の当接部16eとは上端部16b
の上部、および上端部16bの外周部を指すことにな
る。また、上ハーフ10側の当接面10fとは、ハブ保
持部10bに囲まれた天面10aの一部、および円筒形
をなすハブ保持部10bの内周面を指し、巻取ハブ16
側の当接面16fとは、上端部16bの上端面、および
上端部16bの外周面を指す。
【0038】図5においては、弾性体30は、上ハーフ
10側の当接部10e、即ち、ハブ保持部10bに囲ま
れた上ハーフ10の一部に、当接面10fを含むように
設けられている。弾性体30は、ハブ保持部10bに囲
まれた上ハーフ10の一部に限られず、上ハーフ10全
体に及んでいてもよい。また、弾性体30は、巻取ハブ
16側の当接部16e、即ち、上端部16bの上部に当
接面16fを含むように設けられてもよい。この際、前
述したように、上端部16bの歯車の図示しない歯が、
上ハーフ10に組み込まれたブレーキ部材20の制動片
20aと係合して磁気テープ18の巻き緩み方向への回
転を係止するという機能を損なわない範囲で、弾性体3
0は、上端部16bの上部のみならず、上端部16bの
中心部、巻芯10a、下端部16cにまで及んでいても
良い。
【0039】弾性体30は、巻取ハブ16が下端限界位
置にいる状態で、当接面10fおよび16f間のクリア
ランスが0.5mm以下となるように設けられているこ
とが好ましい。
【0040】次に、本発明の第二の態様に係る磁気テー
プカセットについて図6を用いて説明する。本発明の第
二の態様に係る磁気テープカセットは、互いに当接する
巻取ハブ16および上ハーフ10の少なくとも一方の当
接部が弾性体を内挿させた部材で構成されている。な
お、「互いに当接する巻取ハブおよび上ハーフの当接
部」の意味、および「当接面」の意味は、本発明の第一
の態様において説明したのと同様の意味を有する。上ハ
ーフ10には、その一部分に窓を形成している上ハーフ
10も含まれることも、本発明の第一の態様と同様であ
る。
【0041】図6のように、弾性体30は当接部10e
に当接面10fを含まないように設けられるが、ここ
で、弾性体30の設け方は当接面10fを含まないとい
う点以外は第一の態様で説明したと同様である。即ち、
弾性体30は、上ハーフ10側の当接部10eおよび巻
取ハブ16側の当接部16eの少なくとも一方に、当接
面10fまたは16fを含まないように設けられていれ
ばよく、当接面10fまたは16fを含まないように設
けられているという点を除けば、弾性体30の設け方は
第一の態様で説明したと同様である。
【0042】ここで、上ハーフ10および巻取ハブ16
の当接面10fおよび16f間の摩擦、またはシート2
4aを介した当接面10fおよび16f間の摩擦が最小
限になるように、当接面10fまたは当接面16fを含
む部分は上ハーフ10または巻取ハブ16と同材質の材
料により構成されていることが好ましい。
【0043】また、巻取ハブ16が下端限界位置にいる
状態で、当接面10fおよび16f間のクリアランスは
0.5mm以下であることが好ましく、更に好ましくは
0.2mm以下、もっとも好ましくは当接面10fおよ
び16fを接触させ、または当接部10eまたは16e
に内挿させた弾性体30により、当接面10fおよび1
6fを互いに付勢させ、クリアランスを0とすることが
できる。
【0044】本発明の第一および第二の態様に係る磁気
テープカセットにおいて、巻取ハブ16の左右方向のク
リアランスを規制するため、ハブ保持部16bの内周部
である当接部10eを弾性体により構成してもよく、ま
た弾性体を内挿させた部材により構成させてもよい。
【0045】本発明の第一および第二の態様に係る磁気
テープカセットにおいて、弾性体30として、弾性のあ
る材料であれば何でも使用することができ、例えば、ポ
リウレタン等のウレタン系、発泡ポリスチレン等のスチ
レン系、ポリエステル系、フッ素系、オレフィン系、ポ
リアミド系等の熱可塑性エラストマー等を好ましく使用
することができる。
【0046】巻取ハブ16−上下ハーフ10および12
間のガタによる衝撃から、巻取ハブ16および磁気テー
プ18を効果的に保護するという観点から、また、本発
明の第二の態様においては、上ハーフ10および巻取ハ
ブ16間の付勢力を適切にするという観点から、弾性体
30は、1〜10gf程度のばね力を有していることが
好ましい。
【0047】本発明の第一の態様に係る磁気テープカセ
ットにおいて、当接部10eおよび16eの少なくとも
一方が弾性体30により構成されていれば、弾性体30
の設け方に制限はなく、当接部10eまたは16eその
ものを弾性体30とすることにより構成することもで
き、上ハーフ10または巻取ハブ16を成型する際に弾
性体30を含ませて成型することもできる。また、弾性
体30を上ハーフ10または巻取ハブ16に接着剤等を
介して貼り付けることにより当接部10eまたは16e
を構成することもでき、また、弾性体30を上ハーフ1
0または巻取ハブ16と係合させることにより当接部1
0eまたは16eを構成することもできる。
【0048】本発明の第二の態様に係る磁気テープカセ
ットも同様に、当接部10eおよび16eの少なくとも
一方は弾性体30を内挿させた部材により構成されてい
れば、弾性体30を内挿させた部材の設け方に制限はな
く、当接部10eまたは16eそのものを弾性体30と
し、当接面10fまたは16fを含む部材を接着剤等に
より貼り付けることで構成することもでき、上ハーフ1
0または巻取ハブ16を成型する際に弾性体30を含ま
せて成型することもできる。また、弾性体30を内挿さ
せた部材を上ハーフ10または巻取ハブ16に接着剤等
で貼り付けることにより当接部10eまたは16eを構
成することもでき、また、弾性体30を内挿させた部材
を上ハーフ10または巻取ハブ16と係合させることに
より当接部10eまたは16eを構成することもでき
る。
【0049】本発明の第一および第二の態様に係る磁気
テープカセットにおいて、磁気テープカセットの使用・
保管・輸送に際し、巻取ハブ16が上ハーフ10に当接
しても、巻取ハブ16および上ハーフ10の少なくとも
一方の当接部に設けた弾性体30により衝撃を和らげる
ことができる。本発明の第二の態様に係る磁気テープカ
セットにおいて、巻取ハブ16と上ハーフ10とが互い
に付勢することにより、巻取ハブ16の位置が安定し、
それに伴い、磁気テープ18の高さも安定する。
【0050】以上、本発明の磁気テープカセットについ
て詳細に説明したが、本発明は上記実施形態には限定さ
れず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の
改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
【0051】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の第一の
態様に係る磁気テープカセットによれば、カセットケー
ス内の巻取ハブの遊動距離を最小限に設定することがで
き、磁気テープカセットの使用時、輸送時および保管時
におけるテープ保護が確実にできる。本発明の第二の態
様に係る磁気テープカセットによれば、上記の効果に加
えて、巻取ハブの位置および巻取ハブに巻回された磁気
テープの高さを安定させることができ、これにより記録
再生装置内での安定したテープ走行を確保できる。ま
た、巻取ハブの位置を安定させることにより、巻取ハブ
の水平方向のガタが減少するため、より多くの磁気テー
プを巻取ハブに巻くことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る磁気テープカセットの一実施形
態の概略の構成を示す分解斜視図である。
【図2】 図1に示す磁気テープカセットの II-II線で
切断した部分断面図である。
【図3】 図2に示す第一の態様に係る磁気テープカセ
ットの一例の構成を示すA部拡大断面図である。
【図4】 図2に示す第一の態様に係る磁気テープカセ
ットの他の例の構成を示すA部拡大断面図である。
【図5】 図2に示す第一の態様に係る磁気テープカセ
ットの他の例の構成を示すA部拡大断面図である。
【図6】 図2に示す第二の態様に係る磁気テープカセ
ットの他の例の構成を示すA部拡大断面図である。
【図7】 従来技術の磁気テープカセットの部分拡大断
面図である。
【符号の説明】
10 上ハーフ 10a 天面 10b (上ハーフの)ハブ保持部 10e (上ハーフの)当接部 10f (上ハーフの)当接面 12 下ハーフ 12a (下ハーフの)底面 12b (下ハーフの)リール軸挿入孔 12c 張出部 12d テープガイド 12e 側壁 12f (下ハーフの)ハブ保持部 12g 中間壁 14 スライダ 14a (スライダの)底面 14b (スライダの)リール軸挿入孔 16 巻取ハブ 16a 巻芯 16b 上端部 16c 下端部 16d 突出部 16e (巻取ハブの)当接部 16f (巻取ハブの)当接面 18 磁気テープ 18a 張り出し部分 20 ブレーキ部材 20a 制動片 20b ブレーキアーム 22 前面蓋 24a,24b シート 30 弾性体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープを巻回した巻取ハブを回転可能
    に収納し、上ハーフと下ハーフとを蓋合わせ状に結合す
    ることによりカセットケースを形成する磁気テープカセ
    ットであって、 互いに当接する前記上ハーフおよび前記巻取ハブの少な
    くとも一方の当接部を弾性体で構成したことを特徴とす
    る磁気テープカセット。
  2. 【請求項2】磁気テープを巻回した巻取ハブを回転可能
    に収納し、上ハーフと下ハーフとを蓋合わせ状に結合す
    ることによりカセットケースを形成する磁気テープカセ
    ットであって、 互いに当接する前記上ハーフおよび前記巻取ハブの少な
    くとも一方の当接部を、弾性体を内挿させた部材で構成
    したことを特徴とする磁気テープカセット。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005056544A (ja) * 2004-03-31 2005-03-03 Fuji Photo Film Co Ltd 記録テープカートリッジ

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JP4544894B2 (ja) * 2004-03-31 2010-09-15 富士フイルム株式会社 記録テープカートリッジ

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