JP2000357382A - 磁気テープカセット - Google Patents

磁気テープカセット

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JP2000357382A
JP2000357382A JP16681599A JP16681599A JP2000357382A JP 2000357382 A JP2000357382 A JP 2000357382A JP 16681599 A JP16681599 A JP 16681599A JP 16681599 A JP16681599 A JP 16681599A JP 2000357382 A JP2000357382 A JP 2000357382A
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magnetic tape
take
winding
cassette
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JP16681599A
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Takanobu Nakane
孝信 中根
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気テープカセットを記録再生装置に装着した
時に巻取ハブを記録再生装置のスピンドル等に精度良く
装着させると共に、巻取ハブに巻回した磁気テープの最
外周部とカセット内壁との干渉を防ぐことができる磁気
テープカセットの提供、および巻取ハブ−記録再生装置
−巻取ハブ間の磁気テープの引出しおよび走行を安定さ
せる磁気テープカセットの提供。 【解決手段】磁気テープが巻回される巻芯と、該巻芯の
両端側に突出する、巻芯より小径の同軸の上端部及び下
端部とを備えた巻取ハブを回転可能に収納し、上ハーフ
と下ハーフとを蓋合わせ状に結合することによりカセッ
トケースを形成する磁気テープカセットであって、巻取
ハブと上下ハーフ間の水平方向のクリアランスを1mm
未満、または巻取ハブと上下ハーフ間の上下方向のクリ
アランスを0.5mm以下とすることにより上記課題を
解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープカセッ
トに係り、特にカセットのテープの巻回位置規制を定め
た磁気テープカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、磁気テープカセットは、
長尺の磁気テープを巻取ハブに巻回し、この磁気テープ
を巻回した巻取ハブを回転可能にカセットケース内に収
納しているものである。例えば、2リールタイプの磁気
テープカセットの場合は、長尺の磁気テープの両端部を
一対の巻取ハブに固定して、磁気テープを両端部からそ
れぞれの巻取ハブに巻回し、上ハーフと下ハーフとを蓋
合わせ状に結合することにより構成したカセットケース
内にこの磁気テープを巻回した一対の巻取ハブを回転可
能に収納して、この一対の巻取ハブの間の磁気テープを
所定の経路を通って張架し、テープデッキ等の記録再生
装置(以下、記録再生装置という)の磁気ヘッドに対応
する位置の磁気テープを張り出させ、この張り出し部分
の磁気テープのみが外部に露出可能となるように構成さ
れている。
【0003】このカセットケースから露出可能となる張
り出し部分の磁気テープには、磁気テープの磁性層面に
手指が接触したり塵埃が付着するのを防止するために、
磁気テープを覆う閉位置と磁気テープを露出させる開位
置との間を揺動し、閉位置に向かってばね付勢されてい
る前面蓋が上ハーフに設けられている。さらに、この磁
気テープの張り出し部分の下側には、記録再生装置に磁
気テープカセットを装填する際に記録再生装置のテープ
ローディング装置が挿入されて磁気テープを磁気ヘッド
に当接させるための開口部が下ハーフの前方下側に設け
られており、この開口部を閉塞するスライダが下ハーフ
の底面に外側から前後方向に摺動可能に設けられてお
り、このスライダによって、下ハーフの底面に設けられ
たリール軸挿入孔も同時に開閉可能となっていて、スラ
イダは、常時、カセットの開口部およびリール軸挿入孔
を閉塞する方向(前方向)にばね付勢されている。
【0004】このような磁気テープカセットを記録再生
装置に装填する際には、磁気テープカセットを記録再生
装置に装填する動作に連動してスライダが後方に摺動す
るとともに前面蓋が開位置に移動し、記録再生装置のテ
ープローディング装置によって磁気テープの張り出し部
分が磁気ヘッドに当接して、磁気テープが記録または再
生可能な位置に配置される。そして、巻取ハブに底面か
ら挿入された記録再生装置のリール軸(スピンドル)が
回転して一方の巻取ハブに磁気テープを巻き取ることに
よって、他方の巻取ハブから繰り出された磁気テープが
磁気ヘッドに当接して移動し、磁気テープに情報を記録
し、あるいは磁気テープから情報を再生するようになっ
ている。
【0005】ところで、従来の磁気テープカセットにお
いて、巻取ハブは上ハーフおよび下ハーフを結合するこ
とにより構成されたカセットケース内に回転可能に収納
されるが、記録再生装置のスピンドルが巻取ハブに確実
に挿入され、巻取ハブとしっかり係合し、巻取ハブを確
実に回転できるように、カセットケースの上下ハーフの
反りや記録再生装置の精度を考慮して、巻取ハブがカセ
ットケース内で水平・上下方向に動けるように充分な遊
動距離が設定され、空間(クリアランス)が保持できる
ようになされている。図5は、従来の磁気テープカセッ
トを巻取ハブの軸方向に、巻取ハブの軸を含むように巻
取ハブを除いて切断し、一方の巻取ハブのみを含む部分
断面図を示したものである。
【0006】図5において、巻取ハブ116の水平方向
に保持されるクリアランスとは、磁気テープが巻回され
る巻芯116aの上部に突出して形成された上端部11
6bと、巻取ハブ116を上ハーフ側から回転可能に支
持し、上ハーフ110に下方向に垂直に立設されたハブ
保持部110bとの間、および巻芯116aの下部に突
出して形成された下端部116cと、巻取ハブ116を
下ハーフ側から回転可能に支持し、下ハーフ112に設
けられたリール軸挿入孔112bの壁を形成するハブ保
持部112fとの間をいう。巻取ハブ116の水平方向
のクリアランスは、巻取ハブ116に巻回された磁気テ
ープ最外周の保護が充分にできる範囲に定められ、記録
再生装置側との干渉・余裕度も含めて1mm超に設定さ
れている。
【0007】また、一方、巻取ハブ116の上下方向に
保持されたクリアランスとは、下ハーフ112を下にし
て磁気テープカセットを載置した際に生じる、巻芯11
6aの上端面と、上ハーフ110に立設されたハブ保持
部110bの下端面との間、および上端部116bの上
端面と上ハーフ110との間をいう。巻取ハブ116の
上下方向のクリアランスは、上下ハーフ110および1
12の反りや、記録再生装置の精度を考慮して、0.7
〜1.3mmに設定されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】近年、小型化された磁
気テープカセットが種々開発され、コンパクトな空間内
により多くの情報を記録する必要が生じてきた。このた
め、幅がより狭く、厚さもより薄い磁気テープが形成さ
れ、使用されるようになってきている。
【0009】従来の磁気テープカセットで採用されてい
る巻取ハブの上下・水平方向のクリアランスは、巻取ハ
ブにカセットケース内で遊動可能な遊び(ガタ)を与え
る。このガタによる衝撃は、DATやDDSのようなリ
ールの上下端にフランジを有さない巻取ハブを使用する
カセットにおいては、上述したようにますます剛性の弱
くなってきた磁気テープのエッジおよびテープの最外周
部にダメージを与え、テープの性能を劣化させ、記録再
生装置内での安定したテープ走行を損わせるという問題
があった。
【0010】また、上述したガタにより、磁気テープカ
セットを記録再生装置に装着した時に巻取ハブが上下ハ
ーフ内で傾くことがあり、磁気テープの高さが安定せ
ず、ハブ−記録再生装置間のテープの引出しおよび走行
に悪影響を与えることがあった。この問題は、最近、磁
気テープカセットの記録再生装置として縦置きタイプの
もの、即ち磁気テープカセットを任意の向きに90度傾
けて使用する装置が多く出回りつつあるため、一層顕著
なものとなってきている。
【0011】また、狭幅かつ薄厚の磁気テープにより多
くの情報を記録するためには、記録密度を高める記録方
式を検討することはもちろんのことであるが、一方で、
カセットケースの限られた空間内に磁気テープをより長
く納めることが求められてきている。従来の磁気テープ
カセットにおいて、巻取ハブに巻回される磁気テープの
長さは、巻取ハブの水平方向に設けられたクリアランス
の分だけガタが生じることを考慮してカセットケース内
に納まる磁気テープ長に限られており、これはより長く
磁気テープを巻くという上述の要求に応えるものではな
かった。
【0012】本発明は、これら従来技術の問題点に鑑み
てなされたものであり、巻取ハブの水平方向の動きを規
制し、磁気テープカセットを記録再生装置に装着した時
に巻取ハブを記録再生装置のスピンドル等に精度良く装
着させると共に、巻取ハブに巻回した磁気テープの最外
周部とカセット内壁との干渉を防ぐことができる磁気テ
ープカセットを提供することを第一の目的とするもので
ある。
【0013】また、本発明は、巻取ハブの上下方向の動
きを規制し、巻取ハブ−記録再生装置−巻取ハブ間の磁
気テープの引出しおよび走行を安定させる磁気テープカ
セットを提供することを第二の目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者は、記録再生装
置側の精度が向上し、装置間の個体差が減少しつつある
こと、記録再生装置側の精度が上がることで、巻取ハブ
−上下ハーフ間の水平・上下方向のクリアランスをより
厳しく規制することが可能となること、および前記クリ
アランスを規制することで上記従来の問題点を一気に解
決できることを見出し、本発明に至ったものである。
【0015】即ち、本発明の第一の態様に係る磁気テー
プカセットは、磁気テープが巻回される巻芯と、この巻
芯の両端側に突出する、巻芯より小径の同軸の上端部お
よび下端部とを備えた巻取ハブと、この上端部の外周面
と当接する円筒内周面を持つハブ保持部を備える上ハー
フと、前記下端部の外周面と当接する円筒内周面を持つ
ハブ保持部を備える下ハーフとを備え、磁気テープを巻
回した前記巻取ハブを回転可能に収納し、前記上ハーフ
と前記下ハーフとを蓋合わせ状に結合することによりカ
セットケースを形成する磁気テープカセットであって、
前記上ハーフのハブ保持部の内径と前記巻取ハブの上端
部の外径との差および前記下ハーフのハブ保持部の内径
と前記巻取ハブの下端部の外径との差が、共に1mm未
満であることを特徴とするものである。ここで、前記磁
気テープの幅が6.5mm以下であり、かつその厚みが
7μm以下であることが好ましい。
【0016】また、本発明の第二の態様に係る磁気テー
プカセットは、磁気テープが巻回される巻芯と、この巻
芯の両端部に突出する、巻芯より小径の同軸の上端部お
よび下端部とを備えた巻取ハブと、磁気テープを巻回し
た前記巻取ハブを回転可能に収納するカセットケースを
構成し、蓋合わせ状に結合された上ハーフおよび下ハー
フとを備えた磁気テープカセットであって、前記下ハー
フを下にして載置した際に生じる、前記巻取ハブの前記
巻芯の上端面と前記上ハーフとの隙間および前記上端部
の上端面と前記上ハーフとの隙間のいずれか一方が0.
5mm以下であることを特徴とするものである。ここ
で、前記磁気テープの幅が6.5mm以下であり、かつ
その厚みが7μm以下であることが好ましく、また、前
記巻芯の上面と前記上ハーフとの隙間が、前記上端部の
上面と前記上ハーフとの隙間より小さいことが好まし
い。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて詳細に説明
する。図1は、本発明に係わる磁気テープカセットの一
実施形態である2リールタイプの磁気テープカセットの
概略の構成を示す分解斜視図であり、図2は、図1の磁
気テープカセット全体を巻取ハブのみ除いてII-II 線に
沿って切断し、一方の巻取ハブのみを含む部分断面図で
ある。
【0018】図1に示すように、本発明の磁気テープカ
セットは、蓋合わせ状に結合されて筐体を構成し、磁気
テープのケース(カセットケース)となる上ハーフ10
と下ハーフ12、下ハーフ12の底面に外側から接して
設けられ、前後方向に摺動可能に装着されたスライダ1
4、および巻取ハブ16に巻回された磁気テープ18と
から主に構成されている。本発明の磁気テープカセット
は、上ハーフおよび下ハーフを蓋合わせ状に結合して構
成したものであり、その内部に磁気テープを巻回した巻
取ハブを回転可能に収納した磁気テープカセットであれ
ばなんでもよく、例えばDDS、DAT等の磁気テープ
カセット、1リールタイプの磁気テープカセットであっ
てもよい。
【0019】磁気テープカセットは、長尺の磁気テープ
18の両端部を一対の巻取ハブ16,16の巻芯16
a,16aに固定して磁気テープ18を両端部からそれ
ぞれの巻芯16a,16aに巻回し、この磁気テープ1
8を巻回した一対の巻取ハブ16,16を回転可能に上
ハーフ10と下ハーフ12とを蓋合わせ状に結合したカ
セットケース内に収納して、この一対の巻取ハブ16,
16の間の磁気テープ18を所定の経路を通って張架
し、図示しない記録再生装置の磁気ヘッドの位置に対応
する磁気テープの張り出し部分18aのみが外部に露出
可能となるように構成されている。
【0020】このカセットケースから露出可能となる張
り出し部分の磁気テープ18aの磁性層面に手指が接触
したり塵埃が付着するのを防止するために、上ハーフ1
0には、ピンによって軸支された前面蓋22が張り出し
部分の磁気テープ18aを覆う閉位置と露出させる開位
置との間を揺動するように設けられている。
【0021】カセットケースは、それぞれ長方形に形成
された上ハーフ10と下ハーフ12とを蓋合わせ状に結
合して形成され、前述したように、磁気テープ18を巻
回した一対の巻取ハブ16,16を回転可能に収納する
ように構成されており、以下に詳述するように、磁気テ
ープ18を保持し、所定の機能を達成するための各種の
構成が収納、保持されている。
【0022】巻取ハブ16には、図2に示すように、磁
気テープ18を巻回する巻芯16aと、巻芯16aの上
端面に突出して歯車状に形成された、巻芯16aより小
径かつ巻芯16aと同軸の上端部16bと、巻芯16a
の下端面に突出して形成された、巻芯16aより小径か
つ巻芯16aと同軸の下端部16cとが設けられてい
る。この上端部16bは歯車をなし、その歯(図示せ
ず)が上ハーフ10に組み込まれたブレーキ部材20の
制動片20aと係合して磁気テープ18の巻き緩み方向
への回転を係止し、非使用時の磁気テープカセットの取
り扱いや運搬における振動や衝撃等によって磁気テープ
18にたるみが生じるのを防止するものであって、一対
の制動片20a,20aが、それぞれ対応する巻取ハブ
16,16の上端部16b,16bの歯車の歯と係合
し、上ハーフ10に設けられた図示しないブレーキばね
によって、ブレーキ部材20が巻取ハブ16に向かって
後方にばね付勢されている。
【0023】このブレーキ部材20は、磁気テープカセ
ットの非使用時には、ブレーキばねの付勢力によって、
制動片20aが上端部16bの歯車の歯に係合して巻取
ハブ16の回転を制止する制止位置にあり、記録再生装
置に装填したときには、前面蓋22が記録再生装置によ
って回動させられて、ブレーキ部材20の左右両端から
前方に細長く伸び、前面蓋22に係合するように設けら
れたブレーキアーム20bが前方に引かれて、制動片2
0aが上端部16bより離脱して、巻取ハブ16の回転
が可能となる解除位置に移動する。
【0024】上ハーフ10は、長方形の形状をした天面
10aを有しており、この天面10aには、巻取ハブ1
6を回転可能に支持する一対のハブ保持部10b,10
bが下方向に垂直に立設されている。
【0025】下ハーフ12は、長方形の形状をした底面
12aを有しており、この底面12aには、記録再生装
置に磁気テープカセットを装填したときに、記録再生装
置から図示しないリール軸を巻取ハブ16に挿入し、巻
取ハブ16を回転駆動するためのリール軸挿入孔12
b,12bと、このリール軸挿入孔12b,12bの壁
を形成し、巻取ハブ16を回転可能に支持するハブ保持
部12f,12fとを有している。さらに、下ハーフ1
2の底面12aは、左右両端から前方に伸びる張出部1
2c,12cを有しており、左右の張出部12c,12
cには、一対の巻取ハブ16,16の間に張架された磁
気テープ18を所定の経路を通ってカセットケース前面
に案内するための円柱状のテープガイド12d,12d
が底面12aから垂直に立設されている。この左右の張
出部12c,12cの間は下ハーフ12の底面12aの
ない空間となっていて、カセットケースの開口部を形成
している。このカセットケースの開口部は、記録再生装
置に磁気テープカセットを装填する際に、記録再生装置
に設けられている図示しないテープローディング装置が
進入するための空間となっている。
【0026】スライダ14は、下ハーフ12の底面12
aに下側から接して設けられた薄い平板状の底面14a
と、この底面14aに設けられた一対のリール軸挿入孔
14b,14bとを有しており、下ハーフ12の側壁1
2eに案内されて前後方向に摺動可能となっている。図
示しないスライダばねに付勢されて前方に移動すること
によって、底面14aで下ハーフ12に設けられたカセ
ットケースの開口部およびリール軸挿入孔12b,12
bを防塵のために閉塞し、後方に移動することによって
カセットケースの開口部を開放し、下ハーフ12の底面
12aに設けられたリール軸挿入孔12b,12bとス
ライダ14の底面14aに設けられたリール軸挿入孔1
4b,14bとの位置が一致して、記録再生装置のテー
プローディング装置およびリール軸が挿入可能となる。
【0027】磁気テープカセットが記録再生装置に装填
する際には、磁気テープカセットを記録再生装置に装填
する動作に連動して、スライダ14の前面に設けられた
リブが押圧されて自動的に後方に移動し、下ハーフ12
の左右の張出部12c,12cの間の開口部が開放され
て、記録再生装置のテープローディング装置が挿入可能
となり、下ハーフ12のリール軸挿入孔12b,12b
とスライダ14のリール軸挿入孔14b,14bの位置
が一致して、記録再生装置のリール軸が挿入可能とな
る。
【0028】巻取ハブ16の下端部16cには、記録再
生装置に設けられたリール軸を挿入して連結し、それぞ
れの巻取ハブ16を回転駆動するリール軸連結孔が設け
られている。このリール軸は、前述したように、スライ
ダ14および下ハーフ12に設けられたリール軸挿入孔
14b,12bを貫通して巻取ハブ16のリール軸連結
孔に挿入され、巻取ハブ16と連結してこれを回転駆動
し、一方の巻取ハブに磁気テープ18を巻き取ることに
よって他方の巻取ハブから繰り出された磁気テープ18
が、磁気テープの張り出し部分18aにおいて記録再生
装置の磁気ヘッドに当接して移動し、磁気テープに情報
を記録し、あるいは磁気テープから情報を再生する。
【0029】次に、図2を参照して、巻取ハブ16と上
下ハーフ10および12間の上下・水平方向に設けたク
リアランスの詳細について説明する。本発明において、
巻取ハブの水平方向のクリアランスとは、上ハーフ10
のハブ保持部10bの内径αと巻取ハブ16の上端部1
6bの外径γとの差α−γ、および下ハーフ12のハブ
保持部12fの内径βと巻取ハブ16の下端部16cの
外径δとの差β−δ、より詳しくは、上ハーフ10に立
設された円筒形のハブ保持部10bの内径αと巻取ハブ
16の上端側に設けられた円筒形の上端部16bの外径
γとの差α−γ、および下ハーフ12に設けられたリー
ル軸挿入孔12bの壁をなすハブ保持部12fの内径β
と巻取ハブ16の下端側に設けられた円筒形の下端部1
6cの外径δとの差β−δを指す。
【0030】即ち、図2中では、差α−γおよび差β−
δが巻取ハブ16と上下ハーフ10および12間の水平
方向のクリアランスを示す。本発明において、巻取ハブ
16の水平方向のクリアランス、即ち差α−γおよび差
β−δのいずれも1mm未満である必要がある。また、
本発明において、上ハーフ10には、その一部分に窓を
形成している上ハーフ10も当然含まれ、ハブ保持部1
0bがその窓の一部分である場合も含まれる。
【0031】従来の磁気テープカセットの設計において
採用していた巻取ハブ−上下ハーフ間の水平方向のクリ
アランスに比べて、本発明の磁気テープカセットが採用
する巻取ハブ16−上下ハーフ10および12間の水平
方向のクリアランスをより厳しくすることで、巻取ハブ
16の水平方向の遊動が少なくなり、その分だけ磁気テ
ープ18をより多く巻取ハブ16に巻けることになる。
ここで、磁気テープ18の幅は6.5mm以下であるこ
とが好ましく、4mm以下であることが更に好ましい。
また、磁気テープ18の厚みは7μm以下であることが
好ましく、更に好ましくは4μm以上、7μm以下であ
る。このような狭幅かつ薄厚の磁気テープに本発明の磁
気テープカセットを適用することにより、より高い効果
をあげることができる。
【0032】本発明の第二の態様に係る磁気テープカセ
ットについて説明する。ここで、本発明の第二の態様に
係る磁気テープカセットは、巻取ハブの上下方向のクリ
アランスに関するものであるため、図2中においてAで
示す部分を拡大して示す図3および図4を参照して以下
に説明する。
【0033】本発明において、巻取ハブの上下方向のク
リアランスとは、下ハーフ12を下にして載置した際に
生じる、巻取ハブ16の巻芯16aの上端面16dと上
ハーフ10との隙間ε、および上端部16bの上端面1
6eと上ハーフ10との隙間ζを指す。
【0034】より詳しくは、下ハーフ12を下にして磁
気テープカセットを載置した際に生じる、巻取ハブ16
の巻芯16aの上端面16dと上ハーフ10に立設され
たハブ保持部10bの下端面10cとの隙間ε、および
巻取ハブ16の上端部16bの上端面16eと上ハーフ
10の下端面10dとの隙間ζを指す。図3および図4
のように、上ハーフ10の内側には通常シート24aが
備えられているため、本発明において、隙間εには、巻
芯16aの上端面16dと、上ハーフ10の内側に備え
られたシート24aとの隙間εも含まれる。また、本発
明において、上ハーフ10には、その一部分に窓を形成
している上ハーフ10も当然含まれ、ハブ保持部10b
がその窓の一部分である場合も含まれる。
【0035】本発明において、巻取ハブの上下方向のク
リアランス、即ち,隙間εおよび隙間ζのいずれか一方
が0.5mm以下である必要がある。また、上ハーフ1
0の樹脂と巻取ハブ16の樹脂とが直接接触し、樹脂が
削れて磁気テープ18の走行不良を発生させないよう
に、上ハーフ10と巻取ハブ16とはシート24aを介
して接触することが好ましく、巻芯16aの上端面16
dと上ハーフ10に立設されたハブ保持部10bの下端
部10cとの隙間εが、巻取ハブ16の上端部16bの
上端面16eと上ハーフ10の下端面10dとの隙間ζ
より小さいことが好ましい。
【0036】ここで、本発明の第一の態様に係る磁気テ
ープカセットと同様の理由から、磁気テープ18の幅は
6.5mm以下であることが好ましく、4mm以下であ
ることが更に好ましい。また、磁気テープ18の厚みは
7μm以下であることが好ましく、更に好ましくは4μ
m以上、7μm以下である。
【0037】なお、巻取ハブ16の下方向の限界位置、
即ち下端限界位置を決める方法として、図3のように、
下端部16cの下端面と下ハーフ12とを当接させる方
法、あるいは、巻取ハブ16の巻芯16aの下端面と下
ハーフ12とを当接させる方法等を採用することができ
る。また、図4のように、巻芯16aまたは下端部16
cと、下ハーフ12の内側に備えたシート24bとを当
接させることにより巻取ハブ16の下端限界位置を決め
てもよい。
【0038】以上、本発明の磁気テープカセットについ
て詳細に説明したが、本発明は、以上の実施形態に限定
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲に
おいて各種の改良や変更を行ってもよいのはもちろんで
ある。
【0039】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の第一の
態様に係る磁気テープカセットによれば、巻取ハブの水
平方向のクリアランスを小さくできるため、巻取ハブの
カセットケース内での遊動可能な遊びが小さくなり、記
録再生装置への装着精度が上がり、不安定な状態でのテ
ープ走行が避けられ、磁気テープカセットの装着および
排出時に磁気テープにダメージを与えることがなく、記
録再生装置内での安定したテープ走行を提供することが
できる。また、カセット内での磁気テープの遊動距離を
最小限にできるため、カセット内でのテープ保護がし易
くなり、より長く磁気テープを巻取ハブに巻き込むこと
が可能となる。
【0040】本発明の第二の態様に係る磁気テープカセ
ットによれば、巻取ハブの上下方向のクリアランスを小
さくできるため、巻取ハブのカセット内での遊動可能な
遊びが小さくなり、磁気テープのエッジに与えるダメー
ジを軽減でき、巻取ハブの位置を安定させ、安定した磁
気テープの高さを保持できることにより、磁気テープカ
セットの記録再生装置への装着および排出時のテープ引
出しおよび収納を精度良く行え、安定した状態でのテー
プ走行が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる磁気テープカセットの一実施
形態の概略の構成を示す分解斜視図である。
【図2】 図1に示す磁気テープカセットの II-II線で
切断した部分断面図であり、本発明の第一の態様に係る
磁気テープカセットを説明する図である。
【図3】 図2に示す磁気テープカセットのA部拡大断
面図であり、本発明の第二の態様に係る磁気テープカセ
ットの一例を説明する図である。
【図4】 図2に示す磁気テープカセットのA部拡大断
面図であり、本発明の第二の態様に係る磁気テープカセ
ットの他の例を説明する図である。
【図5】 従来技術の磁気テープカセットの部分拡大断
面図である。
【符号の説明】
10 上ハーフ 10a 天面 10b (上ハーフの)ハブ保持部 10c 下端面 10d 下端面 12 下ハーフ 12a (下ハーフの)底面 12b (下ハーフの)リール軸挿入孔 12c 張出部 12d テープガイド 12e 側壁 12f (下ハーフの)ハブ保持部 12g 中間壁 14 スライダ 14a (スライダの)底面 14b (スライダの)リール軸挿入孔 16 巻取ハブ 16a 巻芯 16b 上端部 16c 下端部 16d 上端面 16e 上端面 18 磁気テープ 18a 張り出し部分 20 ブレーキ部材 20a 制動片 20b ブレーキアーム 22 前面蓋 24a,24b シート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープが巻回される巻芯と、この巻芯
    の両端側に突出する、巻芯より小径の同軸の上端部およ
    び下端部とを備えた巻取ハブと、この上端部の外周面と
    当接する円筒内周面を持つハブ保持部を備える上ハーフ
    と、前記下端部の外周面と当接する円筒内周面を持つハ
    ブ保持部を備える下ハーフとを備え、磁気テープを巻回
    した前記巻取ハブを回転可能に収納し、前記上ハーフと
    前記下ハーフとを蓋合わせ状に結合することによりカセ
    ットケースを形成する磁気テープカセットであって、 前記上ハーフのハブ保持部の内径と前記巻取ハブの上端
    部の外径との差および前記下ハーフのハブ保持部の内径
    と前記巻取ハブの下端部の外径との差が、共に1mm未
    満であることを特徴とする磁気テープカセット。
  2. 【請求項2】磁気テープが巻回される巻芯と、この巻芯
    の両端部に突出する、巻芯より小径の同軸の上端部およ
    び下端部とを備えた巻取ハブと、磁気テープを巻回した
    前記巻取ハブを回転可能に収納するカセットケースを構
    成し、蓋合わせ状に結合された上ハーフおよび下ハーフ
    とを備えた磁気テープカセットであって、 前記下ハーフを下にして載置した際に生じる、前記巻取
    ハブの前記巻芯の上端面と前記上ハーフとの隙間および
    前記上端部の上端面と前記上ハーフとの隙間のいずれか
    一方が0.5mm以下であることを特徴とする磁気テー
    プカセット。
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