JP2000351354A - 車載用画像記録システムにおける蓄画作動装置 - Google Patents

車載用画像記録システムにおける蓄画作動装置

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JP2000351354A
JP2000351354A JP2000131804A JP2000131804A JP2000351354A JP 2000351354 A JP2000351354 A JP 2000351354A JP 2000131804 A JP2000131804 A JP 2000131804A JP 2000131804 A JP2000131804 A JP 2000131804A JP 2000351354 A JP2000351354 A JP 2000351354A
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Tamaki Ohashi
環 大橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 万一自車が事故に遭遇したとき、その事故の
解明に有効な自車の運行状況を記録する車載用画像記録
システムにおける蓄画作動装置を提供する。 【解決手段】 画像記録手段4をエンジン作動検知手段
15からのエンジン作動信号aにより作動する回路に、
操作手段16bにより人為的にON,OFF操作される
切換手段16aを接続し、この切換手段16aのOFF
状態をエンジン作動信号aによりON状態に自動復帰可
能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願は、運転者自身が運転す
る自動車(以下単に自車という)の動き及びその周辺の
状況を、自車の一部と自車の動きに関連する路面および
外景とを写すように取り付けられた撮像手段によって撮
像して、自車の動きを画像情報として記録し、運転者に
自分の運転状況が全て記録されることを自覚させること
で安全運転をうながすとともに、万一に自動車事故に遭
遇した場合でも、前記画像情報の記録により、事故の瞬
間及びその直前における自車の動きを証明し、事故の原
因究明に大きく役立たせることができるので、運転者自
身に安全運転の遂行の重要性を意識づけることを目的と
した車載用画像記録システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来自動車が事故に遭遇した場合の事故
発生前の一定時間から事故発生までの状況を記録して事
故原因の解析資料に供するための自動車運行状況記録方
法およびその実施装置は例えば特開平5−2059号公
報において公知である。
【0003】即ち、特開平5−20592号公報(以下
公知例という)に示されるものは、ダッシュボード部分
や車外のラジエータグリル近傍などの自動車前方位置
に、その前方における外景を画像情報として入力する画
像入力装置を備え、さらにこの画像入力装置を、エンジ
ンの始動により作動し、エンジンの停止信号によりその
作動を停止するように構成されると共に、時刻、車速及
び自動車の加速・減速データのうち少なくとも一つのデ
ータが入力されるように構成された制御装置と、該制御
装置からの出力データを記録する記録装置とを備えて成
るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで今日自動車
は、人間生活上近来全く不可欠の必需用具であるが、反
対に殺人凶器ともなり、年間自動車事故に依る死者は世
界中で数万人以上と推定され、それに関連してケガする
人はその数十倍とも推定出来る。それ程自動車運転は恐
ろしい危険を有するものであるため、これの運転には法
で定められた免許を与えて制限しているが、一旦免許を
有した者は、運転の都度どのような状況下で自動車を運
転しているかについては、只法律が有るのみで、法規の
遵守をしているか否かだけでは安全運転をしている証明
とはなり得ない所に現在の自動車事故の増加が有ると言
っても過言ではない。
【0005】この問題について、本願発明者は経験上か
ら以下のように思料する。即ち、今や自動車は人類の日
常生活と一体不可欠の時代に来ている。従って自動車事
故の起きない交通ルールが求められるが、現状では自動
車運転の法規をいくら厳しくしても、運転者の考え方が
安全運転よりも先を急ぐという気持ちが優先している状
態では、自動車事故を減少するという方向は全く望めな
い。
【0006】自動車に乗り一旦運転を始めると、誰でも
ガラリと人格が変わるとまで言われている。このこと
は、ドア一枚で車内が密閉され外部とのコミュニケーシ
ョンが断たれてしまうことで、運転者自身が精神的に閉
鎖的になる所に在るとも言われているので、自動車外の
教室で、いくら道路交通法規の講習を繰り返しても、自
動車の運転はできるようになるが、運転の仕方、運転の
善し悪しは運転者本人のマナーに依存するので自動車事
故は簡単に減少しない。
【0007】そして、万一に自動車事故が発生した場合
には、事故後になってその事故の原因究明をすることに
なることから、事故現場での原因究明には、当事者の証
言が重視されるため、事故に不慣れな者または被害者で
ありながら死亡した場合は、その被害者がむしろ事故の
原因者にされるケースが多くあるように感じる。残念な
ことにどのような運転をしていたかを明確に証明する手
段がないことから、加害者の側が真実を証言するのでは
なく言い逃れしたほうが得であるというような風潮さえ
生まれてくる。
【0008】自動車事故が皆無になることは、万人が願
っていることであり、往々にして「この車は法規を守っ
て運転しています」とか、「高速道で八十キロ以下で運
転しています」とか、「遵法運転車ですからどうぞお先
に」とかの文言が車体の一部に書いて有る車を見掛けま
すが、もし、この様な自ら安全運転を宣言している車が
事故に関係し、しかも自分の側に事故に対する手落ちが
全く無いとしても、本当にそう言う運転がされているか
どうかは監視装置もなければ、それをどう証明出来るか
である。
【0009】自動車事故の原因は、最後に止まった位置
やそれぞれの関係車輌の向き具合や、それぞれの車のキ
ズ跡また路面に残されたタイヤの跡などの状況証拠で判
断されるが、実際上は、それだけでは、事故の本当の原
因解明には不充分であり、場合によっては、原因が全く
分からぬ状況の形になることさえ有る。それ故、事故の
時全く非の打ち所の無い安全運転を行っていたとして
も、それが証明できなければ単なる言い逃れにしか取ら
れず、その結果、重大な事故の原因者にされてしまう様
なことも想定される。ましてや真実被害者で有った場合
でも、死亡してしまった後に検証の結果で加害者にされ
ても、釈明の方法が無く、遺族が多額の賠償金の請求を
受けるという憂き目に落とされることも想定される。
【0010】ところで、自動車が事故に遭遇する態様に
ついて検討するに、例えば交叉点において自車が一時停
止している状態で他人が運転している自動車(以下他車
という)が右折または左折して接触事故を起こし、或い
は支線から本線に侵入すべく、その分岐地点で一時停止
している状態で本線を走行中の他車と接触事故を起こ
し、或いは、自車が、直進している状態で他車が側方か
ら近接して接触事故を起こした場合において、自車が事
故時に真実一時停止中であったか或いは真実直進中であ
ったかが事故発生原因の究明に極めて重要であることは
明らかなところである。
【0011】そこで、事故に遭遇した場合に最も重要と
なるのは、事故の瞬間及びその直前における自車の動き
である。即ち自車が一時停止していたか或いは直進して
いたかを明らかにするのは、路面に対する自車の動きで
あり、この事実は、自車の車体の一部と自車の動きに関
連する路面、および、自車の車体の一部と前方、後方ま
たは側方の路面および外景との関係の記録によって担保
される。
【0012】ところが、すでに述べた従来公知の構成に
よれば、画像入力装置は、ダッシュボード部分や車外の
ラジェターグリル近傍などに設けて、専ら自動車の前方
における外景を撮像する構成のものである。
【0013】即ち、上記した公知例の場合、撮像手段は
走行路面の一部を撮像可能であるとしても、車両の外景
の状況変化を概括的に捉えて自車に対する対象物の関係
を把握する思想のものであって、運転中は常時自車の動
きを監視する役目をはたしたり、自車を運転する運転者
自身の運転の仕方を取り締まるということはできない。
万一に自車が事故に遭遇した場合にも、自車の直接的な
事故乃至その事故に基因して続いて発生する二次的事故
などにおいて、極めて重要な証となる自車の動きを明瞭
に証明する資料としては極めて不充分で信頼性の乏しい
ものであった。
【0014】さらに、上記した従来構成のものは、画像
記録手段をエンジンの始動信号により作動し、エンジン
の停止信号によりその作動を停止する構成であるので、
例えば、買い物や飲食のためにエンジンを停止して一時
的に自車から離れている間に車内の荷物が盗難に遭遇し
たり或いは車体が損壊を受けたり、さらには、エンジン
を停止した一時停車中における接触事故や衝突事故との
関係を解明することができないという不都合を有し、こ
のことは、また如何に性能の高い画像記録システムが存
在したとしてもその信頼性に著しく欠くという不都合を
有する。
【0015】そこで上記した点に鑑み、本願車載用画像
記録システムは、自車の車体の一部と自車の動きに関連
する路面および外景を写すように取り付けられた撮像手
段(以下カメラという)により自車の動きを少なくも運
転中は常に記録することで自車を監視する役目をはた
し、自車を運転する運転者自身の運転の仕方を取り締ま
ることを第一の目的にしたものである。
【0016】従って、自車に本システムを装備し、適時
カメラの作動点検をすると共に、運転中は常に本システ
ムを作動させておくことで、カメラにより自車の車体の
一部と車体直下の近傍の路面および自車の車体の一部と
自車の前方、後方または側方の路面および外景とを写す
ことによって、運転者自身の運転状況が微に入り細に入
り常に監視されていることから、運転者自身が本システ
ムの監視の基に運転していることになり、これを運転者
自身が意識して間違いの無い安全運転を常に心掛けるこ
とになる。
【0017】そして本願は、上記したように自動車の運
転中は、常に自車の動きを監視記録する装置であり、万
一の事故時に、其の記録が重要な証拠として残すことを
目的としたもので有るから、万一の事故時に装置に不具
合なことが有り、目的としての記録が不満足な状態の発
生を防ぐためには、可能な限り自車の運転時に常時装置
の点検をすることは重要なことである。
【0018】従って、各カメラが正常に作動しているか
否かの作動点検が最重要の課題であり、常に作動点検は
繰り返し行う必要がある。例えば、この監視装置は、運
転開始前に作動点検を必ずやることと決めてあったとし
ても、忘れずにその都度行うことはなかなか出来るもの
ではなく、いつどこででも容易で簡単に作動点検ができ
る必要がある。
【0019】そこで本願は、カメラの方向がズレていた
り、泥や雨によりカメラのレンズが汚れていたり、断線
などカメラ自体の故障等々があって、万一の事故が発生
したときに、故障を知らなかったとか、あとで蓄画され
ていなかったということがないように、常にシステムの
作動各カメラの点検確認をすることを目的として、運転
中に交差点での左右の確認をしたり、車庫入れの時の後
方を見たりして点検をするための表示機能を備えたシス
テムである。
【0020】即ち本願システムでは、作動点検用の表示
手段を車内に設け、適時カメラの作動試験を行える機能
を備えている。例えば交差点等において簡単に操作パネ
ルに触れるだけで、瞬時に任意のカメラの画像を切り換
えて表示に表示することで、運転の安全確認を行いなが
ら常に作動試験を行える。つまり、これから点検をする
のだという意識をもつことなく、通常の運転中に必然的
に点検をしていることになる。
【0021】このように、本願は、非常に簡単で常に点
検を行える機能を有したシステムである。従って、本願
システムを装備することで、車の運転中が常に遵法と安
全運転に終始することになる。自動車事故の減少にはこ
のことが一番大切なことである。
【0022】また、万一事故に遭遇した場合でも自ら安
全運転をして自車の車体の一部と車体直下の近傍路面お
よび自車の車体の一部と前方、後方または側方の路面お
よび外景とを写すことで、自車の動きの一部始終が確実
に記録された本システムにより、自己の運転の正当性が
証明できることから、安心感をもって運転をすることが
できる。従って多額の費用を負担しても、人命に代え難
いことから、本システムを装備することで、本当の意味
での安全運転宣言車となり、これが通常化することによ
り、安全運転の徹底がはかられて、自動車事故の著しい
減少をもたらすものを期待するところである。この本シ
ステムが、全部の車に装着されれば、自動車事故はこの
世の中から全く消えてなくなると言っても過言ではな
い。これが、本システムの最終の目的である。
【0023】
【課題を解決するための手段】そこで、本願は、上記し
た従来のものの不都合を解消するために、自車の車体の
一部と、自車の動きに関連する路面および外景とを撮像
する撮像手段と、該撮像手段の画像を蓄画する画像記録
手段と、人為的操作により、前記画像記録手段を作動状
態と停止状態とに制御する制御手段と、エンジンの作動
およびその停止を検知して作動信号および停止信号をそ
れぞれ出力するエンジンの作動検知手段とを有し、前記
制御手段を、エンジンの停止信号により、前記画像記録
手段の作動状態を停止状態に自動復帰させ、また、エン
ジンの作動信号により、前記画像記録手段の停止状態を
作動状態に自動復帰させることを特徴とするものであ
る。
【0024】また、上記において、人為的操作により、
任意に時間の設定が可能であって、設定された時間画像
記録手段を作動する時間設定手段を備えて成るものであ
り、好ましくは、時間設定手段が、設定手段と、エンジ
ン停止信号により作動を開始して、設定された時間画像
記録手段の作動状態を保持する保持手段とから成る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本願発明の実
施の態様を詳述する。本願は、自動車の種類としては、
大型自動車、普通自動車、小型自動車、軽自動車及び特
殊自動車などがあるがこれら全てを包含し、運転者自身
が運転するこれらの自動車を以下自車Pという。
【0026】図1において、横長方形状の輪郭線P′は
自車P(普通自動車)の車体を直上から平行光線により
投影した輪郭を示し、また輪郭線P′で囲まれた交叉斜
線で示す領域Aは自車Pの直下に相当し、さらに輪郭線
P′の外側の一方向斜線で示す領域Bは自車Pの車体直
下の近傍を示している。
【0027】図2及び3は、撮像手段1としてビデオカ
メラ、ディジタル電子カメラなどに用いられるCCDカ
メラから成る主に自車Pの車体の一部と自車の動きに関
連する路面、好ましくは自車Pの直下の近傍の路面(以
下同じ)とを撮像する路面視カメラ1a〜1d、自車P
の車体の一部と、前方の路面および外景を撮像する前方
向視カメラ1e、および自車Pの車体の一部と、後方の
路面および外景を撮像する後方向視カメラ1fとを有す
る。
【0028】路面視カメラ1a、1bは自車Pのルーフ
上面前方の左右側部に下向きに対称に取り付けて、自車
Pの車体の一部および車体左右側部の近傍領域の路面を
撮像可能とし、また、路面視カメラ1c、1dをルーフ
上面後方の左右側部に下向きに対称に取り付けて、自車
Pの車体の一部および車体左右側部の近傍領域の路面を
撮像可能とし、また路面視カメラ1aと1cおよび1b
と1dは、車体左右側部の近傍領域の路面をそれぞれ一
部重複して撮像可能となっている。
【0029】さらに、方向視カメラ1eを、自車Pの例
えば車内天井前方の左右幅の中央位置に、前方を指向す
るように取り付け、自車Pの車体のフロント一部および
前方向に広がる路面および外景を撮像可能とし、また、
方向視カメラ1fを、自車Pの車内天井後方の左右幅の
中央位置に後方を指向するように取り付け、リアー部お
よび後方向に広がる路面および外景を撮像可能とした場
合の平面図及び側面図を示している。
【0030】このように、例えば路肩,ガードレール,
道路標示、風景などを含む自車Pの周囲を自車の車体の
一部とともに撮像範囲としており、これら各カメラによ
って自車Pと車体直下の近傍路面との関係のみならず自
車Pとその運転環境を同時に撮像することができ、この
ことはまた、自車Pが万一の事故に遭遇したときの事故
現場における仔細な情報や事故に遭遇するまでの自車P
の動きを記録して、事故の公正な解明資料に提供するこ
とができる。しかも、カメラがカラーであるときは、車
線の色や信号機の色も識別でき、事故発生原因の有力な
証拠となる画像を記録することができる。
【0031】なお図中V字状に開く矢印は、カメラの撮
像の方向と範囲を示し、また、Dは路面視カメラにより
撮像する路面の領域を示している。
【0032】そして、図におけるV字状に開く矢印で示
す領域は、カメラ画角を約60°とした場合を示してい
るが、約この画角に限定されるものではなく、配置場所
からの車体近傍の鮮明さや視界範囲、取付時の調整の簡
便さや車体振動による経時的ズレを考慮すると、50°
〜85°の範囲が有効である。またカメラの画角が広い
場合には、近くのものが広く写り、画角が狭い場合には
遠くの物が大きく撮せるので、それぞれカメラの取付場
所によって必要な画角で配置される。
【0033】また、本願は、少なくも自車Pの車体の一
部と、自車の動きに関連する路面とを撮像する、つまり
自車Pの車体の一部と、車体直下の近傍路面および自車
Pの車体の一部と前方、後方または側方の路面と外景の
関係を写すカメラの配置であるからどこに取り付けたカ
メラの場合でも、自車Pの車体の一部が入るのは当然で
ある。なお、自車Pの車体の一部と車体直下の近傍路面
および自車Pの車体の一部と前方、後方または側方の路
面と外景との関係を撮像する他の方法としては、自車P
の本体側面から突出しているサイドミラーに、路面視カ
メラ1a、1bを設けてもよい。
【0034】また図示しないが、路面視カメラ1a〜1
dは、レンズ前面が汚れた場合に洗浄する機能が備えら
れていてもよく、またさらに、防水された保護ケースに
納められ、撮像方向がケース内または外から調整可能で
ある場合も含む。
【0035】図4は、撮像手段1と、蓄画作動装置3
と、画像記録手段4と、表示手段5と、日時記録手段6
とから成る本願画像記録システムの構成を示している。
【0036】撮像手段1により撮像した画像は、画像記
録手段(フイルム、ビデオテープ、光,磁気ディスク、
半導体メモリーなどの記録媒体を用いた装置)4の記録
部8に蓄画される。またこの画像記録手段4に、撮像手
段1により撮像した画像に撮像日時を同時に記録するた
めの日時記録手段6が設けてある。
【0037】画像記録手段4は撮像手段1(1a〜1
f)によりそれぞれ撮像された各画像をそれぞれ蓄画す
る2組の記録部8a〜8fと、8a′〜8f′とから成
り、この画像記録手段4は、例えば自動車が事故に遭遇
した場合でも破損する惧れの少ない例えば後部座席の下
部に備えた筐体で内蔵される。そして、画像記録手段4
は蓄画作動装置3の作動信号によって作動制御される。
【0038】また画像記録手段4のうち、一方の組の記
録部8a〜8fは、取り出し交換が容易で、運搬などに
比較的便利な筐体に納められており、また他方の組の記
録部8a′〜8f′は、破損に強く、機械的強度に優れ
た保護筐体に納められ、かつ、外気を遮断した若干減圧
された状態の構造となっている。なお本願発明におい
て、画像記録手段4は上記に限定されるものではなく、
その時代に最も適合した方式を採用することは当然のこ
とである。
【0039】さらにまた、撮像手段1の作動を点検する
表示手段5は、選択手段9と、2個のディスプレー10
a、10bと、合成アダプタ11とから成り、これが運
転者の最も見易い例えばダッシュボード上に設置され
る。
【0040】この表示手段は、カメラの方向がズレてい
たり、泥や雨によりカメラのレンズが汚れていたり、断
線やカメラ自体の故障等があって、万一事故が発生した
ときに故障を知らなかったとか、あとで蓄画されていな
かったということがないように常にシステムの作動や各
カメラの点検確認をすることを目的としており、またこ
れによって、運転中に交差点での左右の確認をしたり、
車庫入れの時の後方を見たりすることができる。
【0041】即ち、本願発明では、作動点検用の表示手
段を車内に設け、適時カメラの作動試験を行える機能を
備えている。例えば交差点等において、簡単に操作パネ
ルに触れるだけで、瞬時に任意のカメラの画像を切り換
えて表示手段5に表示することで、運転の安全確認を行
いながら常に作動試験を行える。つまり、これからを点
検をするのだという意識をもつことなく、通常の運転中
に必然的に点検をすることができる。
【0042】そして、この表示手段5は、選択手段9を
操作することにより、各カメラによってそれぞれ撮像さ
れた画像、または、合成アダプタ11にて一画面に合成
された画像、または、テレビ画像またはナビゲーション
画像をいづれかの画像をディスプレー10a、10bに
表示する。
【0043】図5は、蓄画作動装置3の詳図であって、
エンジンの作動中または停止中にかかわらず人為的操作
により、画像記録手段4の作動状態を停止状態に、また
停止状態を作動状態に制御することを可能とした第1実
施例を示している。
【0044】即ち、前記蓄画作動装置3は、例えばエン
ジンの回転計の動作回路を利用して、エンジンの作動開
始及び作動停止を検知するエンジン作動検知手段15
と、画像記録手段4の作動を制御する制御手段16から
成り、この制御手段16は、人為的操作により例えば車
内のダッシュボード上の操作パネルに設けられて、1操
作毎にON,OFF信号を発生するプッシュ/プッシュ
型のスイッチからなる操作手段16bと、このプッシュ
/プッシュ操作によって、作動状態となるON位置と、
停止状態となるOFF位置とに交互に切り換えられて、
画像記録手段4を蓄画状態と蓄画停止状態とに制御する
切換手段16aとから成る。
【0045】前記切換手段16aは、それがOFF状態
にあるとき、エンジン作動検知手段15からのエンジン
作動信号aの入力によって作動状態であるON位置に切
り換えられて、ON信号即ち蓄画開始信号を発生し、ま
た、それが、ON状態にあるとき、エンジンの作動停止
により、エンジン作動検知手段15からのエンジン停止
信号bの入力により、停止状態であるOFF位置に切り
換えられ、ON信号を断つ自動復帰制御機能を有するも
のである。
【0046】しかして、エンジン停止中で切換手段16
aが停止状態になっている蓄画停止状態から、エンジン
が例えばエンジンキーにより作動しエンジン回転計が作
動すると、エンジン作動検知手段15からのエンジン作
動信号aが切換手段16aに入力して、これを停止状態
のOFF位置から作動状態のON位置に切り換わり、O
N信号を発生し、撮像手段1が作動するとともに、画像
記録手段4が作動して撮像手段1である各カメラによっ
て撮像された画像、即ち自車Pの車体の一部と自車の動
きに関連する路面および外景画像を、記録部8a乃至8
fおよび8a′乃至8f′に日時記録手段6による日時
情報と共に蓄画する蓄画状態となる。
【0047】そして、走行中において、交差点等で、例
えばダッシュボードに備えた表示手段5の選択手段9で
ある操作パネルに触れることにより、瞬時に任意のカメ
ラの画像に切り換えられてディスプレー10a、10b
に表示され、これにより、運転の安全確認を行える。
【0048】即ち、表示手段5の選択手段9を操作する
ことにより、各カメラによってそれぞれ撮像された画
像、または合成アダプタ11にて一画面に合成された画
像、またはテレビ画像またはナビゲーション画像のいづ
れかの画像がディスプレー10a、10bに表示され
る。
【0049】例えば図2に示すカメラを、図4のカメラ
に対応させると、運転中において、左折する時に自車P
のルーフの前方左位置に取り付けられた路面視カメラ1
aおよび自車Pのルーフの後方左位置に取り付けられた
路面視カメラ1cの撮像画像を、前記選択手段9の選択
操作により、ディスプレー10a、10bに、それぞれ
表示して、車体の近傍路面の安全確認を行うことで、常
に本システムの写り具合や故障がないかを点検確認する
ことができる。
【0050】またこの他に、合成アダプタ11により一
画面に合成された画像を選択表示すれば、全カメラの作
動状態を一瞬に確認できるので、個々に選択する手間も
なく運転中でも安全である。このように、これから点検
をするのだという意識をもつことなく通常の運転中に必
然的に点検をすることができる極めて重要な機能であ
る。
【0051】さらに画像記録手段4の各記録部に蓄画さ
れる各画像に、日時記録手段6の日時情報が共通に蓄画
されていることにより、万一の事故の後で検証等におい
て、日時の特定のみならず、複数の画像を選んで再生し
たときに、それぞれの画像に時間的ずれが生じた場合で
も、これを日時情報に合わせて時間のずれが無いように
容易に調整を行うことができる。
【0052】このようにして、撮像手段1はエンジンの
作動中撮像を継続し、その画像は、画像記録手段4に蓄
画される。
【0053】そして、この状態においてエンジンを停止
すると、エンジン作動検知手段15からのエンジン停止
信号bが発生し、これによって切換手段16aが停止状
態のOFF位置に自動復帰するので、ON信号が断たれ
る。
【0054】このことによって、撮像手段1は撮像を停
止し、また画像記録手段4の蓄画が停止する。そして、
この状態から、エンジンを再始動すると、エンジン作動
検知手段15からのエンジン作動信号aにより再び切換
手段16aは作動状態のON位置に切り換えられ、ON
信号を発生し、前述同様に蓄画が開始される。
【0055】また、エンジンの再始動により画像の記録
は、その以前の蓄画停止状態から続いて蓄画開始され、
例えば、磁気テープによる蓄画方法では、複数の磁気テ
ープを用い、蓄画中の磁気テープの終端付近で、次の磁
気テープに同じく蓄画を開始して一定時間両テープに同
一画像を蓄画することにより、画像情報が途切れること
なく蓄画する方式がとられる。この状態のタイムチャー
トを示せば図6における(イ)の通りである。図中Hは
蓄画レベルを、またLは蓄画停止レベルを示す。
【0056】しかして、自車Pが万一事故に遭遇したと
き、画像記録手段4の記録部8から全てのもしくは必要
とされる部分の磁気テープを引き出して再生し、事故原
因の解明の資料に供するものである。
【0057】上記において、仮に自車Pが事故により大
破したり或いは燃えた場合でも、画像記録手段4の記録
部8は、機械的強度にすぐれた保護ボックス内に収めら
れていれば、事故原因の解明を支障無く達成することが
できる。
【0058】なお、停車中等で蓄画を停止している時
に、すでに蓄画された画像情報をダッシュボードのディ
スプレー10a、10bに再生表示することで、正常に
蓄画されているかなど本システムの作動点検を行えるこ
とは勿論である。
【0059】そして、すでに述べたように、エンジン作
動中では、画像記録手段4は常時蓄画状態となってお
り、この状態から例えば運転者や同乗者の都合など、所
望に応じてその蓄画状態を一時的に停止したい場合に、
操作手段16bをプッシュ操作すると、切換手段16a
が作動状態のON位置からOFF位置に切り換わり、蓄
画作動信号であるON信号が断たれ、画像記録手段4が
動作停止し、蓄画を停止する。
【0060】そしてこの蓄画停止状態は、操作手段16
bを再度操作することにより、切換手段16aがON位
置に切り換わり、画像記録手段4に作動信号であるON
信号が送られ、蓄画が再開される。
【0061】また、この操作手段16bを操作した蓄画
停止状態で、エンジンを停止すると、切換手段16aを
OFF位置に自動復帰させるエンジン停止信号bがエン
ジン作動検知手段15から送られるが、すでにOFF位
置になっているので、そのままの状態を維持する。
【0062】そして、次のエンジン始動により、該切換
手段16aの停止状態は、エンジン作動信号aにより作
動状態に自動復帰するので、これにより、切換手段16
aがON位置に切り換わって、画像記録手段4に、作動
信号であるON信号が送られて、蓄画が再開される。
【0063】また、エンジンの作動が停止し、従って、
画像記録手段4の蓄画状態も停止している状態の切換手
段16aのOFF状態において、操作手段16bを操作
すると、切換手段16aがOFF位置からON位置に切
換って、ON信号を発生し、そのON信号により、画像
記録手段4が蓄画状態となり、この蓄画状態は、操作手
段16bを再度操作してOFF位置に切換わるまで維持
される。これをタイムチャートで示せば図6における
(ロ)の通りである。
【0064】この操作によれば、例えば食事や買い物の
ために、駐車場に駐車してエンジンを止めて、一時的に
自動車から離れている間に盗難や、接触事故などに遭遇
した場合において、その事故に遭遇した状況を画像によ
り画像記録手段4に蓄画できるので、その事故の解明な
どに有効に作用する。
【0065】また、上記において、買い物などから戻っ
てきて、操作手段16bを再度操作することなく、つま
り、切換手段16aが作動状態のON位置に切換った蓄
画状態のままで、再びエンジンの作動を開始すると、エ
ンジン作動信号aが切換手段16aに送られるが、すで
にON位置となっているため、そのまま蓄画は継続され
る。
【0066】このように、エンジンの作動、停止の状態
にかかわらず、単一の切換手段によって蓄画の任意制御
が行えるので、構造や操作上の簡便さは大きい。
【0067】また、図7は、エンジン作動信号a乃至停
止信号bにより自動復帰される制御手段16とは独立し
て、画像記録手段4を人為的操作により任意時間制御す
る手段を備えた第2の実施例を示しており、具体的に
は、任意に作動時間を設定可能な時間設定手段19aを
設け、これによって設定時間丈蓄画制御するもので、時
間設定手段19aは例えば0時間、1時間、2時間、4
時間、8時間、16時間、24時間及びエンドレスの各
設定素子19bを有しており、従って、上記した任意の
設定素子19bの例えば操作パネルで1時間を示すマー
ク「1」を選択操作すると、エンジンの作動中乃至その
停止中の如何に不拘、その操作時から設定した1時間
丈、制御手段16と独立して、その作動信号cが画像記
録手段4に出力され蓄画をすることができる。
【0068】つまり、エンジンを停止するときや、その
停止前後などに、任意の時間例えば自車Pを離れる或い
は休息する予定時間に合わせて画像記録手段4の作動を
任意に設定できる。この状態のタイムチャートを示せば
図6における(ハ)の通りである。
【0069】また図8は、図7において、時間設定手段
19aの設定素子19bをエンジン停止前に操作したと
き、当該設定時間を記憶保持し、エンジン停止信号bに
より作動を開始して、その設定時間丈作動信号cを出力
して、画像記録手段4をエンジン停止後作動する記憶保
持手段19cを有して成る場合の第3の実施例を示して
いる。
【0070】従って、エンジン作動中において、上記し
た任意の設定素子19bの例えば操作パネルで2時間を
示すマーク「2」を選択操作すると、その2時間の設定
時間は、記憶保持手段19cにおいて記憶される。
【0071】この状態でエンジンが停止し、エンジン停
止信号bが記憶保持手段19cに入力すると、該手段1
9cが作動して作動信号cを出力し、エンジンの停止後
も当該設定時間即ち2時間丈画像記録手段4は作動状態
を継続する。この状態のタイムチャートを示せば図6に
おける(ニ)の通りである。
【0072】従って図7および図8に示す構成によれ
ば、例えば食事や買い物などのために自動車から一時的
に離れる概略の時間を想定して、その時間に見合う設定
時間を予め選択することにより、エンジンの停止後にお
いても、画像記録手段4を一定時間作動することがで
き、特に図8に示す構成によれば、設定時間がエンジン
停止後から開始されて、正確な時間の設定ができるとい
う利点を有する。なお、図8の構成において、エンジン
停止後に設定素子19bを操作すれば、図7に示す第3
実施例と、その作動と等しくなる。
【0073】なお、時間設定手段19aは、すでに設定
した時間を設定仕直したい場合に対応できるように構成
され、設定手段19bを押し直しすることにより最後に
押された設定時間が優先される。
【0074】例えば操作パネルのマーク「2」を押し2
時間が設定された後「1」を押せば1時間が設定される
ので時間の変更が容易である。
【0075】また、第7図および第8図における時間設
定による蓄画作動中において、設定素子19bのうち、
例えばマーク「1」を「0」に押し直すことにより0時
間を設定することができる。つまり、「0」を押すこと
により蓄画を停止することができる。上記によれば
「0」表示を「停止」表示に換えて停止釦としてもよ
い。
【0076】また、エンジン停止中の時間設定された蓄
画作動中において、エンジンを作動すれば、時間設定に
よる作動は、その時点でキャンセルされ、その作動信号
cは停止し、そして、エンジン作動検知手段15からの
エンジン作動信号aにより切換手段16aが作動状態と
なり、そのON信号により画像記録手段4が作動され蓄
画は継続される。
【0077】このように、上記実施例によれば、蓄画状
態は、エンジン作動中から停止後も引き続き設定時間丈
維持され、従って、例えば買い物や飲食のために、自車
Pを駐車場に駐車して、運転手が自車Pから一時的に離
れた場合でも、また走行途中において、エンジンを停止
して、一時的に休息している場合でも、エンジンが停止
してから設定時間自車Pの周辺の状況を撮像し、これが
蓄画され、これによって、例えば駐車中において、車内
の盗難に遭遇したり、或いは車体が損壊を受けたり、さ
らには、接触事故や追突事故に遭遇した場合の状況を記
録することができる。
【0078】図9は、図5において制御手段16に代え
て、音声認識による制御手段20を備えた場合の第4の
実施例を示している。
【0079】この構成によれば、エンジンの作動による
エンジン作動信号aにより、切換手段20aが作動状態
であるON位置に切り換えられ、そのON信号により画
像記録手段4が蓄画状態となる。
【0080】この状態において、使用者が例えば「停
止」或いは「ストップ」の音声を発生したとき、この音
声を音声認識手段20bが認識し、その認識信号によっ
て、切換手段20aは、ON位置から停止状態のOFF
位置に切り換わって、ON信号が断たれ蓄画が停止す
る。
【0081】また、この蓄画状態が停止している状態か
ら、例えば「開始」或いは「スタート」の音声を発した
とき、この音声を音声認識手段20bが認識し、その認
識信号によって切換手段20aは、OFF位置からON
位置に切り換わって、ON信号が画像記録手段4に送ら
れ蓄画状態は再開する。
【0082】そして、切換手段20aが作動状態の蓄画
動作中において、「スタート」と発声しても、切換手段
20aがON位置からOFF位置に切り換わらないよう
にしてあることはもちろんである。
【0083】なお、図示されていないが、以上の各実施
例において、人為的操作による蓄画の作動および停止状
態を表示する機能が、例えば操作パネルに備えられてい
ることは、確認や誤操作の防止面でも有効なことであ
る。
【0084】以上の実施例のように、自車Pの車体の一
部と、自車Pの動きに関連する路面および外景とが、自
車Pのエンジン作動時からその停止まで、また人為的操
作によりエンジン作動状態にかかわりなく設定時間丈、
また任意に仔細に記録される構成であるから、自車Pの
動きを明確に把握することができ、自車Pが事故に遭遇
したときの事故原因を公正に釈明する資料を提供するこ
とができる。
【0085】即ち、自車Pの車体の一部と、自車Pの動
きに関連する路面および外景とが撮像されることは、路
面の変化との関係で自車の動きが明確にわかる重要な証
明となり得る。
【0086】このことは、従来のように、自車の走行方
向の周囲の外景などを撮像する装置では、事故の様子が
撮像されたとしても、事故の相手の車(他車)及びその
周囲の画像は記録されるが、事故の瞬間およびその直前
における自車と車体直下の近傍の路面との関係が記録さ
れていないので、自車の動きの証明には有効ではない
し、また運転者自身の運転状況を監視するという機能は
なく、この点から本願システムは極めて有効なものであ
る。
【0087】また、路面視カメラが車体の高い取付位置
にあることにより、車体の一部を含み、自車の車体直下
の近傍路面の広い領域を撮像することができる。
【0088】さらに、路面の悪い道路または対向車や並
走車により泥等が巻き上げられた場合でもカメラへ付着
する影響が少なく最も有効である。
【0089】そして、運転中必要に応じて撮像画像を表
示でき、自車の運転状況を運転者自身が安全確認を行う
ことで、常に本システムの撮像手段の作動状態について
表示される画像の写り具合で、劣化や故障また撮像方向
のずれがあれば直ちにわかるので、不測の事故について
も、前もって対処することができ、システムの正確度を
高めることができる安全な運転指向を可能にする。ま
た、複数のカメラにより、同時刻に撮像される画像を一
画面に集合して、画像全部の表示により、瞬時に各カメ
ラの作動点検を行えるので、運転中に安全に確認でき、
さらにシステムを小型にできて車内の配置も自由にでき
る。
【0090】また、車体に配置したカメラ毎に、その撮
像された画像をそのまま蓄画する構成により、ケーブル
の引き回しも簡単で、システム全体の構成も簡単で小
型、安価にできる。
【0091】さらにまた、撮像の日時の記録によりその
日時が特定ができ、万一の事故に遭遇した場合の事故原
因解明に際し、各蓄画画像に共通の日時が付加されてい
るので、必要とされる任意の画像を正確に時間のずれ無
く容易に合成表示を行えるばかりでなく、再生中におい
て、表示される日時のずれなどからわかる各記録部相互
間の機械的バラツキを容易に補正することができる。
【0092】上記実施例は、撮像手段1として、6台の
カメラを設けた場合を示したが、カメラの台数はこれに
限定されるものではなく、車体の形状や大きさなどによ
り取付条件が換わるため、適宜に車体の周囲を網羅して
重複撮像する範囲はあっても死角が生じることのないよ
うに設けられるのはもちろんである。
【0093】即ち、取り付けるカメラの増加により取付
位置が増える場合のみならず、同一位置に異なる指向方
向のカメラを配置する場合、画角の異なるカメラを配置
する場合、夜視用カメラを昼間用カメラと並設する場合
または同じカメラを予備に並設する場合等も全て本願の
システムに包含される。
【0094】なお、これまでの各実施例において、撮像
された画像に付加される情報は日時情報のみではなく、
運行に係わる車速度や停止及び方向指示の各信号、その
他カメラにマイクを備えて、事故の場合の衝撃音、ブレ
ーキの音、横断歩道のチャイムの音、クラクション、車
内外の音等も並行して付加されることも可能である。こ
れらの情報は、たとえ事故によりカメラが破損したり車
体に対して目的以外の方向を向いてしまったとしても、
後日必ず、自車Pの運転の正当性の証明の手助けとなる
ものである。
【0095】
【発明の効果】以上のように、本願発明によれば、自車
の車体の一部と自車の動きに関連する路面および外景を
撮像する撮像手段により捉えて、自車の運転状況を、エ
ンジンの作動開始から停止まで、自動的に仔細に蓄画記
録し、またエンジン作動状態にかかわりなく、任意に設
定時間蓄画し、また、任意に蓄画の再開、停止制御をす
ることを簡単な構造で可能としたものであるから、接触
事故などにおいて、最も重視される自車の車体の一部と
該自車の動きに関連する路面および外景を撮像して、こ
れらを蓄画することができるので、その蓄画画像の再生
により、自車の動きを正確に立証することができる。こ
のことは、自車が安全な運転を行なっているか否かを立
証することにもなるので、運転者の運転マナーが担保さ
れて、交通事故の減少にも大きく役立つという利点を有
する。
【0096】そして、本願システムを自車に装備するこ
とにより、運転者自からの安全運転を律すると共に、安
全運転を宣言したことの証明でもあり、万が一事故に遭
遇した場合でも、自車の安全運転が立証できるので、安
心感が得られ、自動車事故の減少に極めて有効である。
このように、安全運転には不可欠なシステムであるか
ら、全ての自動車に装備されることが通常化することに
よって、日本国内は勿論、世界各国においても自動車事
故の減少に加速がつくのである。
【0086】そして、本願発明は詳記したように、エン
ジンを停止して、自車から一時的に離れた場合におい
て、車内の盗難や器物損壊に遭遇したり或いは衝突事故
や接触事故に遭遇した場合でも、その前後における状況
を蓄画することができて、事故解明に重要な資料とする
ことができる。
【0098】そして、請求項2記載の発明によれば、画
像記録手段の作動を任意に時間設定して制御することが
できて、操作上大変便利である。
【0099】また、請求項3記載の発明によれば、エン
ジン停止後の画像記録を任意に時間設定された時間継続
して行うことができるので、エンジンを停止して自車か
ら一時的に離れた場合において、自車の周辺の状況を継
続して蓄画することができて、不知の事故解明に重要な
資料とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自車の直下及び其の近傍を示す図
【図2】自車の平面図
【図3】自車の側面図
【図4】画像記録システムの構成図
【図5】蓄画作動装置の構成を示す実施図
【図6】作動状態のタイムチャートを示す図
【図7】蓄画作動装置の構成を示す第2の実施図
【図8】蓄画作動装置の構成を示す第3の実施図
【図9】蓄画作動装置の構成を示す第4の実施図
【符号の説明】
1 撮像手段 3 蓄画作動装置 4 画像記録手段 5 表示手段 6 日時記録手段 15 エンジン作動検知手段 16 制御手段 16a 切換手段 19a 時間設定手段 16b 操作手段 19b 選択手段 19c 記録保持手段 20b 音声認識手段 a エンジン作動信号 b エンジン停止信号 c 作動信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 19/02 501 G11B 19/02 501A 19/16 501 19/16 501E H04N 5/76 H04N 5/76 Z 7/18 7/18 J

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車の車体の一部と、自車の動きに関連
    する路面および外景とを撮像する撮像手段と、該撮像手
    段の画像を蓄画する画像記録手段と、人為的操作によ
    り、前記画像記録手段を作動状態と停止状態とに制御す
    る制御手段と、エンジンの作動およびその停止を検知し
    て作動信号および停止信号をそれぞれ出力するエンジン
    の作動検知手段とを有し、前記制御手段を、エンジンの
    停止信号により、前記画像記録手段の作動状態を停止状
    態に、自動復帰させ、また、エンジンの作動信号によ
    り、前記画像記録手段の停止状態を作動状態に自動復帰
    させることを特徴とする車載用画像記録システムにおけ
    る蓄画作動装置。
  2. 【請求項2】 人為的操作により、任意に時間の設定が
    可能であって、設定された時間画像記録手段を作動する
    時間設定手段を備えて成る請求項1記載の車載用画像記
    録システムにおける蓄画作動装置。
  3. 【請求項3】 時間設定手段が、設定手段と、エンジン
    停止信号により作動を開始して、設定された時間画像記
    録手段の作動状態を保持する保持手段とから成る請求項
    2記載の車載用画像記録システムにおける蓄画作動装
    置。
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