JP2000351297A - 液剤塗布器 - Google Patents

液剤塗布器

Info

Publication number
JP2000351297A
JP2000351297A JP11202120A JP20212099A JP2000351297A JP 2000351297 A JP2000351297 A JP 2000351297A JP 11202120 A JP11202120 A JP 11202120A JP 20212099 A JP20212099 A JP 20212099A JP 2000351297 A JP2000351297 A JP 2000351297A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
valve
brush
coating
application
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11202120A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Tamura
政之 田村
Yuji Ishida
裕司 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MARUJIYUU KASEI KK
Original Assignee
MARUJIYUU KASEI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MARUJIYUU KASEI KK filed Critical MARUJIYUU KASEI KK
Priority to JP11202120A priority Critical patent/JP2000351297A/ja
Publication of JP2000351297A publication Critical patent/JP2000351297A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Pens And Brushes (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛束状の塗布先を有する液剤塗布器として、
修正液の如き高粘度の液剤を塗布対象としても塗布時の
使い勝手がよく、掠れや途切れを生じることなく平滑な
塗膜を形成でき、しかも塗布部材が製造容易であって塗
布器全体としての製作コストを低減できるものを提供す
る。 【解決手段】 液剤貯留部10を構成する容器本体1の
口部1aに、刷毛型の塗布部材3Aを保持した筒状の塗
布先ホルダー2が嵌着され、塗布部材3aは座体31に
複数束の刷毛束32…を植毛したものであり、座体31
が塗布先ホルダー2内に配置され、複数束の刷毛束32
…が塗布先ホルダー2の先端開口20で絞られて一束に
合体して外側へ突出してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種液剤を貯留
する容器本体の口部に、刷毛型の塗布部材を保持した塗
布先ホルダーが嵌着された液剤塗布器、特に紙面に表記
された文字等を隠蔽消去する修正液の塗布器として好適
なに関する。
【0002】
【従来技術とその課題】液剤容器に塗布先を一体化した
液剤塗布器として、塗布先が毛を束ねた毛筆状の筆穂か
らなるものがある。これは、液剤貯留部から供給される
液剤を内側から筆穂に浸潤させて塗布するものであり、
筆穂の塗布面への押し付け度合によって塗布幅が変化す
るから、例えば筆記具に適用した場合、毛筆様の書体で
細字から太字まで任意に筆記できる利点がある。
【0003】上記の筆穂は、合成繊維からなる多数本の
毛を束ねて熱処理により一体化すると共に、その基端部
を塗布器の塗布先部の内側で保持できるようにプレスに
よって外側へ拡がった形に固めたものであり、独立部品
として市販され、主として筆ペン等の筆記具やマニキュ
ア等の化粧液塗布器に供されている。
【0004】しかるに、このような筆穂においては、一
般に中心側ほど毛丈を長くして毛筆と同様の先窄み形状
としていることや、毛束の腰が弱いこと等から、筆記具
や化粧液塗布器以外の用途では塗布時の使い勝手が悪
く、とりわけ酸化チタンの如き顔料粒子を高濃度(通常
40重量%以上)で含む修正液のような高粘度の液剤で
は良好な塗布性が得られず、塗膜が盛り上がり状になっ
て乾燥固化に時間を要したり、逆に塗膜の掠れや途切れ
を生じたりし易く、また製造に際して前記毛丈の調整等
に非常に手間がかかるために高価に付くといった難点が
あった。
【0005】この発明は、上述の事情に鑑みて、毛束状
の塗布先を有する液剤塗布器として、修正液の如き高粘
度の液剤を塗布対象としても塗布時の使い勝手がよく、
掠れや途切れを生じることなく平滑な塗膜を形成でき、
しかも塗布部材が製造容易であって塗布器全体としての
製作コストを低減できるものを提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明に係る液剤塗布器は、液剤貯留部を
構成する容器本体の口部に、刷毛型の塗布部材を保持し
た筒状の塗布先ホルダーが嵌着され、前記塗布部材は座
体に複数束の刷毛束を植毛したものであり、その座体が
塗布先ホルダー内に配置されると共に、複数束の刷毛束
が塗布先ホルダーの先端開口で絞られて一束に合体して
外側へ突出してなるものとしている。
【0007】上記の液剤塗布器では、塗布先は刷毛型で
腰が強いため、高粘度の液剤であっても刷毛先で掻き取
りつつ被塗面に塗り拡げる形になり、掠れや途切れを生
じることなく平滑な塗膜を形成できると共に、刷毛全体
を用いた太塗りから刷毛の端を用いた細塗りまで塗布幅
の調整を行える。また、この塗布先は、座体に植毛した
複数束の刷毛束を塗布先ホルダーの先端開口で絞って一
束に合体させるものであるから、該先端開口の形状によ
って刷毛の外形を定めることができ、同じ塗布部材を用
いて丸形、角形、偏平形等の様々な外形の刷毛を構成で
きる。
【0008】請求項2の発明では、上記請求項1の液剤
塗布器において、塗布部材の座体に植毛された複数束の
刷毛束が略同一長さに設定されてなるものとしている。
この場合、塗布先ホルダーの先端開口より突出した刷毛
の先端が揃った形になり、高粘度の液剤の刷毛幅での塗
布をより行い易くなる。
【0009】請求項3の発明は、上記請求項1又は2の
液剤塗布器において、液剤貯留部から塗布部材に至る液
通路に、常時は閉弁状態に保持される弁部が介在すると
共に、この弁部の開弁手段を備えてなるものとしてい
る。この場合、常時は弁部によって塗布部材と液剤貯留
部との間の液通路が閉鎖しており、塗布に要する液が弁
部よりも塗布先側に存在する液剤で賄われるから、塗布
時に滲出過剰になることはない。しかして、塗布先側を
下向きにした状態で開弁させれば、液剤貯留部の液剤が
液通路を通して塗布部材に補給される。
【0010】請求項4の発明は、上記請求項3の液剤塗
布器において、弁部の弁体に突軸部が一体形成され、こ
の突軸部が塗布部材の一束に合体した刷毛中に突入して
なるものとしている。この構成では、弁部が開弁する際
に塗布部材の刷毛中に突入している突軸部の退行移動に
伴って刷毛中に負圧が発生し、この負圧によって液剤が
刷毛中に強制的に吸い込まれると共に、次いで閉弁する
際に突軸部の進行移動に伴って刷毛中に正圧が加わり、
この正圧によって液剤が刷毛中に強制的に押し込まれる
ことになる。
【0011】請求項5の発明は、上記請求項1〜4のい
ずれかの液剤塗布器において、液剤貯留部に、紙面等の
表記を隠蔽消去する修正液が収容されてなるものとして
いる。この場合、刷毛型の塗布先により、紙面等の修正
を要する部分に修正液を塗布して平滑な修正塗膜を形成
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る液剤塗布器
の実施例について、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜5は第一実施例、図6は第二実施例をそれぞれ示
す。
【0013】図1に示すように、第一実施例の液剤塗布
器Aは、内部を液剤貯留部10とするボトル型の容器本
体1、その円筒状の口部1aに外嵌する塗布先ホルダー
2、塗布先ホルダー2の内側に保持された塗布部材3
A、容器本体1の口部1aの内側に嵌着されたばね受け
筒4、容器本体1内に配置した板ばね部材5、塗布先ホ
ルダー2から容器本体1Aにわたる内部に垂直に配置し
た弁軸6A、この弁軸6Aを付勢するコイルスプリング
7、塗布先ホルダー2に嵌着するキャップ8より構成さ
れている。
【0014】容器本体1は、ポリエチレン等の熱可塑性
半硬質合成樹脂のブロー成形物からなり、外周に雄ねじ
11aを設けた口部1aと、それよりも若干径大の円筒
状の首部1bと、胴部1cとで、机上等に立て置きでき
るボトル型に構成されている。また、塗布先ホルダー2
は、硬質合成樹脂成形物からなり、略円錐状の先部2a
と、内側に雌ねじ11bを設けた短筒状の基部2bとの
間に環状段部2cを有しており、基部2bにおいて容器
本体1の口部1aに螺着すると共に、環状段部2cにキ
ャップ8の開口縁が嵌合するようになっている。
【0015】塗布部材3Aは、図4でも示すように、硬
質合成樹脂成形物からなる筒状の座体31の端面に、合
成繊維フィラメントよりなる同じ長さの複数束(図では
4束)の刷毛束32…が中心孔33を囲むように周方向
に等配して植毛されている。そして、座体31は、先細
テーパー状の外周面を有する上筒部31aと中間筒部3
1b及び下筒部31cよりなり、上筒部31aの端面に
開口した中心孔33の内周に、内向きに拡径する環状テ
ーパー面からなる弁座34が形成されており、また中間
筒部31bと下筒部31cとの間にフランジ部35を有
している。しかして、上筒部31aの植毛位置から外れ
た径方向両側には、端面から周面にかけて凹入した一対
の係合溝36,36が形成されている。
【0016】ばね受け筒4は、半硬質合成樹脂成形物か
らなり、図3(イ)でも示すように、外筒部4aと内筒
部4bとが下端側で径方向に沿う帯板状の底板部4cを
介して一体化した二重筒状をなし、底板部4cの両側に
開口部40,40を備えると共に、外筒部4aの下端に
は各々開口部40側へ突出した一対の係止突起41,4
1が形成され、また外筒部4aの上縁にはフランジ部4
2を有している。
【0017】そして、塗布部材3Aの座体31は上筒部
31a及び中間筒部31bを塗布先ホルダー2の内側に
嵌入させ、ばね受け筒4は容器本体1の口部1aの内側
に嵌入させるが、両者のフランジ部35,42は、重な
った状態で容器本体1の口部1aの端面と塗布先ホルダ
ー2の段部2cの内側との間で挟着されることにより、
容器本体1と塗布先ホルダー2との嵌合部を液密封止す
パッキンとして機能している。また、塗布部材3Aの座
体31に植設された刷毛束32…は、該塗布先ホルダー
2の先端開口20で絞られて一束に合体し、先端が揃っ
た刷毛30として外側へ突出している。なお、座体31
の係合溝36,36には、図3(ロ)に示すように、塗
布先ホルダー2の先部2aの内側に設けた係止片21,
21が嵌合している。
【0018】板ばね部材5は、帯状ばね板の中間部を丸
く膨らんでUターンする形に曲成したものであり、対向
する両端部5a,5aにそれぞれ矩形の係止孔50が穿
設されると共に、Uターン部5bに透孔51を有してい
る。しかして、この板ばね部材5は、各係止孔50にば
ね受け筒4の各係止突起41が嵌入した状態で、両端部
5a,5aをばね受け筒4の外筒部4aと弁座筒3の下
筒部3cとの間で挟むことにより、Uターン部5bが容
器本体1の内底側に向き、且つUターンした両側部5
c,5cが容器本体1の胴部1cの内面に近接する配置
形態として、該容器本体1内に止着されている。
【0019】弁軸6Aは、細長い丸棒状の軸本体6aの
前部に、塗布部材3aの座体31に設けた弁座34に対
応する弁体部60と、この弁体部60から前方へ突出す
る突軸部61と、弁体部60の基部側に位置したばね受
けフランジ62とが同心状に一体形成されており、ばね
受けフランジ62とばね受け筒4の底板部4cとの間に
コイルスプリング7を介在した状態で、軸本体6aをば
ね受け筒4の内筒部4bに挿通することにより、該内筒
部4bをガイドとして軸方向摺動自在に、且つ常時はコ
イルスプリング7の弾発力によって弁体部60が弁座3
4に押接する閉弁姿勢に保持されている。しかして、軸
本体6aの後端には係止ピン63が板ばね部材5の透孔
51を通して螺着されており、この係止ピン63の頭が
透孔51の縁部に係合する笠状の係止部63aを構成し
ている。また、突軸部61は、やや先細で図5に示すよ
うに横断面が十字形をなしており、塗布部材3Aの座体
31の中心孔33より突出し、弁軸の閉弁姿勢において
先端が刷毛30の中心に突入している。
【0020】上記構成の液剤塗布器Aでは、容器本体1
の液剤貯留部10に、修正液、各種の筆記具用インキ、
化粧液等の液剤Lを自由流動状態で収容するが、液剤L
が修正液のような沈降性の固形粒子を高濃度で含む場合
には再分散用の攪拌球12(図1参照)を入れる。そし
て、使用に際しては、キャップ8を外して塗布先側を下
向きにし、液剤Lを浸潤させた刷毛30によって紙面等
の被塗面に塗布するが、刷毛30は腰が強い上に刷毛先
が揃っているため、修正液のような高粘度の液剤であっ
ても刷毛先で掻き取りつつ被塗面に塗り拡げる形で塗布
されることになり、掠れや途切れを生じることなく平滑
な塗膜を形成できる。また、塗布幅の刷毛30の全体を
用いた太塗りから刷毛30の端を用いた細塗りまで、塗
布幅の調整を容易に行える。
【0021】しかして、上述のような平滑な塗膜は全体
の乾燥が速く短時間で硬化するから、例えば修正液の場
合では、塗布後に余り時間を置くことなく、塗膜面にボ
ールペン等の筆記具によって訂正文字等を書き込めると
共に、その修正書面上に他の書面等を重ねることがで
き、もって校正作業の能率が向上する。
【0022】また、この第一実施例の液剤塗布器Aで
は、常時は弁座34が閉塞しているため、塗布に伴って
消費される液剤Lは該弁座34よりも塗布先側に存在す
る分によって賄われ、液剤貯留部10内の液剤Lが塗布
先側へ流れ込んで刷毛30に直接浸透することはない。
従って、刷毛30からの滲出過剰によって不要部位まで
液剤Lが塗着されたり、修正液では塗布量過多で乾燥に
時間を要したり、インキでは紙面での滲みを生じたり、
更には塗布先から液剤Lがぼた落ちして被塗面や周面を
汚すといった問題を生じない。
【0023】一方、塗布先側の液剤不足によって塗布の
掠れを生じ始めた際には、塗布先側が下位になる把持姿
勢で容器本体1の胴部1cを指で挟み付けて押圧すれ
ば、図1の仮想線で示すように、内側にある板ばね部材
5は両側部5c,5cの接近にてUターン部5bの位置
が容器本体1の内底側へ近づくように変形し、これに伴
って弁軸6Aがコイルスプリング7の付勢に抗して容器
本体1の内底側へ移動し、もって弁座34が開くため、
液剤貯留部10内の液剤Lが塗布先側に補給される。そ
して、容器本体1の挟圧を止めれば、板ばね部材5は元
の状態に復帰すると共に、弁軸6Aもコイルスプリング
7の蓄力によって元の閉弁位置へ復帰移動し、この過程
で塗布先側への液剤補給量に見合う空気が液剤貯留部1
0内へ流入する。なお、一回の挟圧操作で塗布の掠れが
解消されない場合は、同じ操作を繰り返せばよい。
【0024】なお、上記の実施例構成では、開弁の際に
刷毛30中に突入している突軸部61が退行移動するか
ら、これに伴って刷毛30中に発生する負圧によって液
剤Lが刷毛30中に強制的に吸い込まれ、また次に閉弁
する際には該突軸部61の進行移動に伴って刷毛30中
に正圧が加わり、この正圧によって液剤Lが刷毛30内
に強制的に押し込まれる。従って、使用後の刷毛30が
浸潤していた液剤Lの乾燥硬化によって固まっていて
も、次の使用時に上記の開弁操作を数回行うことによ
り、刷毛30への液剤Lの浸透が著しく促進されるか
ら、硬化していた液剤の結合剤成分が浸透する溶媒成分
によって急速に溶解され、短時間で固まりがほぐれて塗
布可能な状態に戻る。
【0025】図6に示す第二実施例の液剤塗布器Bで
は、容器本体1は、前記第一実施例と同様のブロー成形
物からなるが、胴部1cの周壁対向位置に弧状の膨出部
13,13を有しており、内部に縦長の楕円環状で弾性
を有する硬質合成樹脂成形物からなる可変枠体9が左右
両側部9a,9aを膨出部13,13の内側に嵌合当接
した状態で装填されている。そして、この容器1の口部
1aに嵌着された塗布先ホルダー2内に、塗布部材3B
とバルブユニット14が挿嵌されている。
【0026】塗布部材3Bは、図7(イ)でも示すよう
に、硬質合成樹脂成形物からなる短筒状の座体31の端
面に、同じ長さの複数束(図では4束)の刷毛束32…
が中心孔33を囲むように周方向に等配して植毛されて
いる。そして、座体31は塗布先ホルダー2の先部2a
内に嵌入されており、刷毛束32…は、前記第一実施例
と同様に該塗布先ホルダー2の先端開口20で絞られて
一束に合体し、先端が揃った刷毛30として外側へ突出
している。
【0027】バルブユニット14は、弁ケースを構成す
る長いばね受け筒14aと、その内側嵌合した短い弁座
筒14bと、その内側に配置した弁軸6B及びコイルス
プリング7とからなり、弁座筒14bの内周に内向きフ
ランジ状の弁座34を有すると共に、弁軸6Bの中間部
に鍔状の弁体部60が形成されており、この弁体部60
がコイルスプリング7の付勢によって弁座34に塗布先
側から押接して閉弁するようになっている。そして、弁
軸6Bの下端に突設された突軸部64の先端が可変枠体
9の頂端部に設けた透孔90に遊嵌挿通し、またばね受
け筒14aの上端は塗布部材3Bの座体31の下端に接
している。
【0028】この液剤塗布器Bにおいては、前記第一実
施例の液剤塗布器Aと同様に、容器本体1の液剤貯留部
10に収容した液剤Lを刷毛30によって紙面等の被塗
面に塗布するが、修正液のような高粘度の液剤であって
も掠れや途切れを生じることなく平滑な塗膜を形成でき
ると共に、塗布幅の調整を容易に行える。また、弁部が
常時は閉じているが、容器本体1の両側の膨出部13,
13を指で挟んで押圧することにより、内側の可変枠体
9はより上下に長い楕円形に変形し、その上端が図6の
仮想線で示すように持ち上がり、これに伴って弁軸6B
が塗布先側へ突き出され、弁体部60が弁座34から離
れて開弁する。そして容器1の両側の押圧を止めれば、
可変枠体9が弾性復元力により元の形態に復帰すると共
に、コイルスプリング7の蓄力によって弁軸6Bも閉弁
位置へ戻る。従って、塗布先側の液剤Lが不足した時、
液剤貯留部10の液剤Lを塗布先側へ容易に補給でき
る。
【0029】なお、この発明の液剤塗布器における塗布
先の刷毛30は、座体31に植毛された複数束の刷毛束
32…が塗布先ホルダー2の先端開口20で絞られて一
束に合体して外側へ突出したものであるから、その合体
した外形が塗布先ホルダー2の先端開口20の形によっ
て定まる。例えば、図7(イ)で示す塗布部材3Bを用
いる場合、塗布先ホルダー2の先端開口20が同図
(ロ)で示す丸形であれば刷毛30も通常の丸形の束に
なり、同じく同図(ハ)で示す細長い形であれば広幅塗
布用としての偏平な束になり、また同図(ニ)で示す四
角形であれば角部を利用して細塗りを行い易い四角い束
になる。
【0030】従って、塗布先ホルダー2の先端開口20
の形を変えることにより、同じ塗布部材を用いて塗布用
途に応じた様々な外形の刷毛30を構成できる。しかし
て、このような刷毛型の塗布部材は、従来より歯ブラ
シ、毛髪用ブラシ、洋服ブラシ等の製作に利用されてい
る植毛技術によって安価に製造できる上、既述のように
刷毛30の外形の異なるものに共用できるから、量産に
よるコスト低減も図り得る。
【0031】前記第一及び第二実施例では弁部とその開
弁手段を備えた液剤塗布器を例示したが、この発明は弁
部のない液剤塗布器にも適用できる。しかして、弁部を
有する液剤塗布器においても、弁部の構造及び開弁手段
は例示した以外の様々な構成を採用できる。また、この
発明は、前記実施例のような立て置き可能なボトル型の
塗布器に限らず、容器本体1が長筒状をなす所謂ペンタ
イプの塗布器にも適用可能である。その他、この発明の
液剤塗布器においては、容器本体1及び塗布先ホルダー
2の形状、塗布先ホルダー2における塗布部材の保持構
造、塗布部材の座体31の形状、この座体31に植毛さ
れる刷毛束32…の数と配置等、細部構成については実
施例以外に種々設計変更可能である。
【0032】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、容器本体内に
収容した修正液、各種の筆記具用インキ、化粧液等の液
剤を毛束状の塗布先より滲出させて被塗面に塗布する液
剤塗布器として、座体に植毛された複数束の刷毛束が塗
布先ホルダーの先端開口で絞られて一束に合体して外側
へ突出した刷毛型の塗布先を備え、高粘度の液剤を塗布
対象としても塗布時の使い勝手がよく、掠れや途切れを
生じることなく平滑な塗膜を形成でき、刷毛全体を用い
た太塗りから刷毛の端を用いた細塗りまで塗布幅の調整
を行え、しかも塗布部材が製造容易であって塗布器全体
としての製作コストを低減でき、また同じ塗布部材を用
いて丸形、角形、偏平形等の様々な外形の刷毛を構成で
きるものが提供される。
【0033】請求項2の発明によれば、上記の液剤塗布
器において、塗布先ホルダーの先端開口より突出した刷
毛の先端が揃った形になり、高粘度の液剤の刷毛幅での
塗布をより行い易くなるという利点がある。
【0034】請求項3の発明によれば、上記の液剤塗布
器として、液剤貯留部から塗布部材に至る液通路に常時
は閉じる弁部が介在すると共に、その開弁手段を備える
ことから、塗布時の液が弁部よりも塗布先側に存在する
液剤で賄われて滲出過剰を生じず、且つ塗布に掠れを生
じた際には開弁させて液剤貯留部の液剤を塗布部材に補
給できるものが提供される。
【0035】請求項4の発明によれば、上記の液剤塗布
器において、弁軸の前端に設けた突軸部が塗布部材の刷
毛中に突入配置する構成であり、弁部の開閉に伴う該突
軸部の進退動作によって毛束状の塗布部材に対する液剤
の浸透が著しく促進されるため、使用後の塗布部材の毛
束が液剤の乾燥硬化によって固まっていても、次の使用
時に開弁操作を数回行うことにより、簡単に固まりがほ
ぐれて塗布可能な状態に戻るという利点がある。
【0036】請求項5の発明によれば、特に修正液を塗
布対象とする液剤塗布器として、刷毛型の塗布先によ
り、紙面等の修正を要する部分に塗布して平滑な修正塗
膜を形成でき、この修正塗膜の乾燥が速いため、その塗
膜上に時間を置かずに訂正文字等の書き込みを行えると
共に修正書面上に他の書面等を重ねることができ、もっ
て校正作業の能率を高め得るものが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る第一実施例の液剤塗布器の縦
断側面図である。
【図2】 同液剤塗布器の塗布先側における左半部を閉
弁状態、右半部を開弁状態として示す縦断面図である。
【図3】 同液剤塗布器の塗布先側の横断面を示し、
(イ)は図2のイ−イ線の断面矢視図、(ロ)は図2の
ロ−ロ線の断面矢視図である。
【図4】 同液剤塗布器に使用される刷毛型の塗布部材
の斜視図である。
【図5】 同液剤塗布器に使用される弁軸の正面図であ
る。
【図6】 この発明に係る第二実施例の液剤塗布器にお
ける塗布先側の縦断面図である。
【図7】 この発明の液剤塗布器における塗布先の刷毛
の形態変化を示し、(イ)は塗布部材の斜視図、(ロ)
は塗布先ホルダーの先端開口が円形である場合の塗布先
側の正面図、(ハ)は同先端開口が細長い形である場合
の塗布先側の正面図、(ニ)は同先端開口が四角形であ
る場合の塗布先側の正面図である。
【符号の説明】 1 容器本体 1a 口部 10 液剤貯留部 2 塗布先ホルダー 20 先端開口 3A,3B 塗布部材 30 刷毛 31 座体 32 刷毛束 33 中心孔 34 弁座 5 板ばね部材(開弁手段) 6A,6B 弁軸(弁体) 60 弁体部 61 突軸部 7 コイルスプリング 9 可変枠体(開弁手段) A,B 液剤塗布器 L 液剤
フロントページの続き Fターム(参考) 2C350 GA04 GA11 HA15 HC03 KC04 KD04 KD09 NA23 NC32 NC33 NC39 3E084 AA04 AA12 AA25 AB06 BA01 CA01 DA01 DB13 FA09 FC07 GA08 GB12 LA17 LB02 LD03 LD18 LG01 4F042 FA24 FA30 FA35 FA39

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液剤貯留部を構成する容器本体の口部
    に、刷毛型の塗布部材を保持した筒状の塗布先ホルダー
    が嵌着され、 前記塗布部材は座体に複数束の刷毛束を植毛したもので
    あり、その座体が塗布先ホルダー内に配置されると共
    に、複数束の刷毛束が塗布先ホルダーの先端開口で絞ら
    れて一束に合体して外側へ突出してなる液剤塗布器。
  2. 【請求項2】 塗布部材の座体に植毛された複数束の刷
    毛束が略同一長さに設定されてなる請求項1記載の液剤
    塗布器。
  3. 【請求項3】 液剤貯留部から塗布部材に至る液通路
    に、常時は閉弁状態に保持される弁部が介在すると共
    に、この弁部の開弁手段を備えてなる請求項1又は2に
    記載の液剤塗布器。
  4. 【請求項4】 弁部の弁体に突軸部が一体形成され、こ
    の突軸部が塗布部材の一束に合体した刷毛中に突入して
    なる請求項3記載の液剤塗布器。
  5. 【請求項5】 液剤貯留部に、紙面等の表記を隠蔽消去
    する修正液が収容されてなる請求項1〜4のいずれかに
    記載の液剤塗布器。
JP11202120A 1999-06-10 1999-06-10 液剤塗布器 Pending JP2000351297A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11202120A JP2000351297A (ja) 1999-06-10 1999-06-10 液剤塗布器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11202120A JP2000351297A (ja) 1999-06-10 1999-06-10 液剤塗布器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000351297A true JP2000351297A (ja) 2000-12-19

Family

ID=16452305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11202120A Pending JP2000351297A (ja) 1999-06-10 1999-06-10 液剤塗布器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000351297A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002283786A (ja) * 2001-03-28 2002-10-03 Zebra Pen Corp 筆記具
KR101744679B1 (ko) 2015-06-19 2017-06-08 이종범 화장품 용기

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002283786A (ja) * 2001-03-28 2002-10-03 Zebra Pen Corp 筆記具
KR101744679B1 (ko) 2015-06-19 2017-06-08 이종범 화장품 용기

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6736144B2 (ja) 塗布具
US9211756B2 (en) Liquid applicator device
CN108113171B (zh) 液状化妆品容器
EP2825393B1 (en) Precision liquid applicator
KR20030069118A (ko) 피부에 도포 물질을 도포하도록 고안된 도포 요소를포함하는 도포기
US8215860B2 (en) Cosmetic storage type applicator
JP2000254575A (ja) 液剤塗布器
EP1295543B1 (en) Liquid applicator
JP2004065467A (ja) 高粘度流動性化粧品を塗布するための化粧用具
CN114762553B (zh) 液体化妆品材料容器
JP2000351297A (ja) 液剤塗布器
JPH10235273A (ja) 吐出容器
JP5486296B2 (ja) 塗布具
JP3570075B2 (ja) 塗布具
JP4269104B2 (ja) 塗布具
JP2000351296A (ja) 液剤塗布器
JP6425293B1 (ja) 塗布具
JP3355991B2 (ja) ノック式塗布具
JP7339823B2 (ja) 塗布具
JP2000272291A (ja) 修正液塗布器
JPH064939Y2 (ja) 液体供給体
JP2014037074A (ja) 液体塗布具
JP7224136B2 (ja) 筆記具
JPS638352Y2 (ja)
JP2512055Y2 (ja) 筆穂固定構造