JP2000350787A - 三方活栓 - Google Patents

三方活栓

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JP2000350787A JP11359730A JP35973099A JP2000350787A JP 2000350787 A JP2000350787 A JP 2000350787A JP 11359730 A JP11359730 A JP 11359730A JP 35973099 A JP35973099 A JP 35973099A JP 2000350787 A JP2000350787 A JP 2000350787A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】各分岐管の接続と遮断とを容易に且つ確実に行
い、各分岐管の接続を遮断した状態で安定させることが
できる三方活栓を提供する。 【解決手段】三方活栓1は弁体2と本体3とから形成さ
れている。弁体2は、柱体部4とレバー5を備え、柱体
部4には摺動部6が形成されており、摺動部6の略中央
部には略T字形の通路7が形成されている。柱体部4の
上部には第1大径部8が形成されており、レバー5の方
向に第1係合部9が2箇所設けられている。本体3は、
円筒部13と分岐管14とからなり、円筒部13の外周
には分岐管14として第1導入管15、第2導入管16
及び導出管17とが互いに90゜離間して設けられてい
る。円筒部13の内周面の上方には平面視で正八角形の
第2大径部19が設けられており、分岐管14の方向の
角部が第2係合部20となり、これに隣接する角部が第
3係合部21となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、主に医療の分野
において輸血や点滴等を行う際に使用される三方活栓に
関する。
【0002】
【従来の技術】三方活栓は、特に医療の分野において輸
血や点滴等を行う際に使用されており、例えば、2本の
分岐管から供給される薬液等を1本の分岐管に交互にあ
るいは同時に供給するものである。この三方活栓は、一
般に、少なくとも一端が開放された円筒部の外周面に3
本の分岐管が90゜の角度をもって離間して設けられた
本体と、この本体の円筒部に挿入され内部に略T字形の
通路を有する柱体部を備えた弁体とにより構成されてい
る。そして、この弁体を回動させることにより前記通路
を介して所定の前記分岐管同士を選択的に連通させてい
る。
【0003】このような三方活栓においては、現在どの
分岐管とどの分岐管が連通しているかは、通常前記弁体
の上面に設けられる目印や弁体に設けられるレバーの向
き等で確認することができるようになっている。さら
に、実公平4−29619号、特開平7−236696
号、特開平8−277946号、及び特開平8−285
099号に開示されているように、本体と弁体の双方に
凹状又は凸状に形成された係合部を設け、この係合部が
係合しているときに所定の分岐管と分岐管とが連通する
ように形成したものが知られている。これによれば、使
用者は前記係合部が係合したときは弁体の回動抵抗が変
化するので、各分岐管が正確に連通していることがわか
る。このため、分岐管の接続の確認は、目視のみなら
ず、この係合部の係合及び解除により容易に行うことが
できる旨が開示されている。
【0004】一方、このような三方活栓では、すべての
分岐管の接続を遮断することも望まれている。ここで、
従来の三方活栓を用いてすべての分岐管の接続を遮断す
る場合は、弁体をある接続の状態と別の接続の状態の中
間位置で止めることにより、分岐管の接続を遮断するこ
とが考えられる。
【0005】しかしながら、従来の三方活栓で分岐管の
接続を遮断する場合は、前記弁体を正確に接続位置と接
続位置との中間位置に回動させなければならないが、使
用者は目視によって弁体の回動位置を確認しなければな
らないため、弁体が正確な位置からずれた場合であって
もその状態を認識できない場合もある。これでは、使用
者が各分岐管同士の接続を遮断したつもりであっても、
実際には各分岐管同士が接続されている場合がある。ま
た、各接続位置の中間位置では、前記従来技術において
は各係合部の係合が解除されている状態であるので弁体
の状態が不安定であり、外部からの軽い衝撃によって弁
体が回動されて各分岐管同士が再び接続されてしまうお
それがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、三方活栓の
改良を目的とし、さらに詳しくは前記不都合を解消する
ために、各分岐管の接続と遮断とを容易に且つ確実に行
うことができ、さらに各分岐管の接続を遮断した状態で
安定させることができる三方活栓を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、少なくとも一端が開放された円筒部と、
該円筒部の外周に所定角度離間して設けられ外方に突出
する三本の分岐管とを備え、前記円筒部の内周面と前記
分岐管の内部とを連通してなる本体と、前記円筒部に液
密かつ回動自在に挿設される摺動部を有し、該摺動部の
内部に略T字形の通路を有する柱体部を備えた弁体とか
らなり、該弁体を回動させることにより前記通路を介し
て所定の前記分岐管同士を選択的に連通させる三方活栓
を改良したものである。
【0008】そして、本発明の第1の態様の三方活栓
は、前記柱体部に少なくとも1個の凸状又は凹状の第1
係合部を設け、前記円筒部に少なくとも3個の前記第1
係合部に係合する第2係合部を設け、該一の第2係合部
と他の第2係合部との間に前記第1係合部に係合する第
3係合部を設け、前記第1係合部と前記第2係合部とが
係合された状態で前記通路を介して所定の分岐管同士が
連通された状態となり、前記第1係合部と前記第3係合
部とが係合された状態ですべての前記通路と前記分岐管
とが遮断されることを特徴とする。
【0009】本発明の第1の態様の三方活栓では、前記
第1係合部と前記第2係合部とが係合されたときは、前
記通路を介して所定の分岐管同士が連通された状態とな
る。また、前記第1係合部と前記第3係合部とが係合さ
れたときは、すべての前記通路と前記分岐管とが遮断さ
れ、各分岐管同士の接続が遮断される。従って、本発明
の三方活栓においては、所定の分岐管同士を連通する場
合だけでなく、各分岐管同士の接続を遮断する場合も、
前記本体に対する前記弁体の回動位置が前記各係合部に
より定められるので、各分岐管同士の接続と遮断とを確
実に行うことができる。また、各係合部が係合すること
により、前記弁体を回動するときの抵抗が変化するの
で、前記弁体の操作を行う人は、前記分岐管の接続と遮
断とを容易に感知することができる。さらに、前記第1
係合部と前記第3係合部とが係合している状態で各分岐
管の接続が遮断されるので、この各分岐管の接続が遮断
された状態を安定して保持することができる。
【0010】また、第1の態様において、前記柱体部の
外周面に凸状の前記第1係合部を形成し、該第1係合部
に対応する前記円筒部の内周面を各角部間の中心角がそ
れぞれ45゜である略正八角形に形成し、前記分岐管を
それぞれ前記八角形の角部に対応して90゜離間して設
け、該分岐管に対応する前記八角形の角部を前記第2係
合部とし、該第2係合部に隣接する角部を前記第3係合
部とすると共に、前記第2係合部を前記第1係合部の突
出量に対応した深さに形成し、該第3係合部を前記第2
係合部よりも若干浅く形成することが好ましい。
【0011】これによれば、前記第2係合部及び第3係
合部は、前記円筒部の内周面に設けられた略正八角形の
角部として形成されている。また、略正八角形に形成さ
れた前記円筒部の内周面の各分岐管に対応する角部を第
2係合部とし、この第2係合部と隣接する角部を第3係
合部としている。本発明の三方活栓によれば、前記弁体
を回動することにより、前記柱体部の外周面に形成され
た前記第1係合部が前記第2係合部及び前記第3係合部
と交互に係合されるため、各分岐管同士の接続と遮断と
が交互に行われる。従って、使用者が本発明の三方活栓
を使用して輸液等を行っている際に、輸液等を停止する
必要が生じたときは、前記第2係合部に係合している前
記第1係合部を、隣接する前記第3係合部に係合するよ
うに前記弁体を45゜だけ回動させればよいので、容易
に各分岐管同士の接続を遮断して輸液等を停止させるこ
とができる。
【0012】また、前記第1係合部は前記弁体の回動に
より円状に移動するのに対し、前記第2係合部と前記第
3係合部とを備えた前記円筒部の内周面は略正八角形で
あるので、前記第1係合部が前記第2係合部及び前記第
3係合部にあるときは弁体の回動の際の抵抗が小さい。
一方、前記第1係合部を前記第2係合部と前記第3係合
部との中間位置に移動させると、弁体の回動の際の抵抗
が大きくなる。従って、使用者は、前記弁体の回動操作
を行うときは、このような弁体の回動抵抗の変化により
各係合部の係合状態を知ることができるので、各分岐管
の接続と遮断とを容易に、且つ確実に行うことができ
る。
【0013】さらに、前記2係合部は前記第1係合部に
対応する深さに形成され、前記第3係合部は前記第2係
合部よりも若干浅く形成されている。このため、前記第
1係合部と前記第3係合部が係合しているときは、前記
第1係合部が前記第2係合部と前記第3係合部との中間
位置にあるときよりも回動抵抗は小さくなるが、前記第
2係合部に係合されているときよりも若干回動抵抗が大
きくなる。従って、使用者が弁体を回動させたときは、
前記第2係合部と前記第3係合部との回動抵抗の相違に
よって、各分岐管が接続されているか、あるいは遮断さ
れているかを認識することができる。
【0014】本発明の第2の態様の三方活栓は、前記柱
体部の外周面を各角部間の中心角がそれぞれ45゜であ
る略正八角形に形成して第1係合部とし、該第1係合部
に対応する前記円筒部の内周面を各角部間の中心角がそ
れぞれ45゜である略正八角形に形成して第2係合部と
し、前記分岐管をそれぞれ90゜離間して設け、前記第
1係合部と前記第2係合部とが所定の角度で係合した状
態で前記通路を介して所定の分岐管同士が連通された状
態となり、この状態から前記弁体を前記本体に対して4
5゜回動した状態ですべての前記通路と前記分岐管とが
遮断されることを特徴とする。
【0015】前記第1係合部及び第2係合部がそれぞれ
略正八角形に形成されており、前記第1係合部と第2係
合部とは8箇所の面で係合することになるため、前記第
1係合部と第2係合部とが確実に係合される。従って、
前記弁体と前記本体との位置決めを確実に行うことがで
きるため、第2の態様の三方活栓においても、前記第1
の態様と同様に、各分岐管の接続と遮断とを容易に且つ
確実に行うことができ、さらに各分岐管の接続を遮断し
た状態で安定させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の三方活栓の実施形
態について、図1乃至図10を参照して説明する。図1
は本発明の第1の実施形態の三方活栓の説明的分解斜視
図、図2は第1の実施形態の三方活栓の弁体を示す底面
図、図3は第1の実施形態の三方活栓の本体を示す平面
図、図4は第1の実施形態の三方活栓の説明的断面図、
図5は弁体の方向と分岐管の接続状態とを示す説明図、
図6は図5の状態における第1係合部と第2及び第3係
合部との関係を示す説明図、図7は本発明の他の実施形
態における各係合部の状態を示す説明図、図8は本発明
の第2の実施形態における弁体を示す説明図、図9は第
2の実施形態の本体を示す平面図、図10は第2の実施
形態における第1係合部と第2係合部との係合状態を示
す説明図である。
【0017】本発明の第1の実施形態の三方活栓1は、
図1に示すように、弁体2と本体3とから形成されてい
る。弁体2は、図1に示すように、柱体部4とレバー5
とにより形成され、柱体部4には本体3の内周面と摺動
する摺動部6が形成されており、摺動部6の略中央部に
は平面視で略T字形の通路7が形成されている。また、
柱体部4の上部には摺動部6よりも大径に形成された第
1大径部8が形成されている。この第1大径部8には、
図2に示すように、レバー5が設けられている方向に半
円柱状に突出した第1係合部9が180゜離間して2箇
所に設けられている。また、柱体部4の下部には、後述
する本体3の円筒部13の下端面と係合して弁体2の抜
け止めを行う係止部10が設けられている。レバー5
は、柱体部4と一体となってその上端部につば部11を
介して形成されており、その上面には、通路7の方向を
示す矢印12が設けられている。また、本実施形態で
は、図4に示すように、柱体部4は通路7が設けられて
いる箇所を除いて筒状に形成されている。
【0018】本体3は、図1及び図3に示すように、円
筒部13と分岐管14とから形成されている。円筒部1
3の外周には、分岐管14として第1導入管15、第2
導入管16及び導出管17とが平面視で互いに90゜離
間して設けられており、それぞれその内部が円筒部13
の内周面の摺動部18と連通している。円筒部13の内
周面の上方には平面視で正八角形の第2大径部19が設
けられており、この第2大径部19の角部の内、分岐管
14が設けられている方向の角部が第2係合部20とな
っており、この第2係合部20に隣接する角部が第3係
合部21となっている。
【0019】上記構成からなる弁体2を本体3に挿入す
ると、図4に示すように、それぞれの摺動部6,18が
当接する。本実施形態においては、各摺動部6,18を
それぞれ下方に向かって若干縮径させてテーパ状に形成
している。また、第1大径部8は第2大径部19内に挿
入され、第1係合部9が第2係合部20あるいは第3係
合部21に係合する。また、第1大径部8の上端部に設
けられているつば部11が円筒部13の上端部と当接す
ると共に、弁体2の下端部に設けられた係止部10が円
筒部13の下端から突出する。この係止部10は、円筒
部13の下端部よりも若干大径に形成されているので、
弁体2が本体3から抜け出さないように形成されてい
る。このように、本実施形態においては、弁体2の柱体
部4が、本体3の円筒部13に液密且つ回動自在に挿設
されている。
【0020】本実施形態では、第1係合部9は柱体部4
の第1大径部18に設けられており、第2係合部20及
び第3係合部21は円筒部13の内周面の第2大径部1
9に設けられているため、各係合部9,20,21の係
合及びその解除は、柱体部4の摺動部6と円筒部13の
摺動部18との摺動面とは別個の位置で行われる。従っ
て、弁体2を操作して所定の分岐管同士の接続と遮断を
行った場合に、摺動部6,18の摺動面に対して前記各
係合部9,20,21の係合とその解除による影響が及
ばないようにしている。また、弁体2の柱体部4が筒状
に形成されており、第1係合部9の内側は中空となって
いるので、第1係合部9と第2係合部20あるいは第3
係合部21との係合が解除されても、第1係合部9が内
側に撓むので、柱体部4の摺動部6と円筒部13の摺動
部18との摺動部分からの液漏れが生じない。
【0021】次に、本実施形態の三方活栓1の作動につ
いて説明する。まず、図5(a)に示すようにレバー5
が第1導入管15の方向に向けられているときは、図6
(a)に示すように通路7によって第2導入管16と導
出管17とが連通されている。また、使用者は、レバー
5の上面に設けられている矢印12により、第2導入管
16と導出管17とが連通されていることが認識でき
る。このとき、第1係合部9は、第1導入管15及び導
出管17の方向に設けられている第2係合部20に係合
しており、レバー5は、通路7と第2導入管16及び導
出管17とが確実に連通する位置に安定して保持され
る。
【0022】この状態から、図5(b)に示すようにレ
バー5を反時計回りに45゜回動させると、図6(b)
に示すように通路7がすべて円筒部13の摺動部18に
遮断されるため、通路7と分岐管14との連通が遮断さ
れる。このとき、第1係合部9は、第1導入管15と第
2導入管16との間及びその対角線上に設けられている
第3係合部に係合するため、使用者はレバー5が第1導
入管15と第2導入管16の中間位置に来たことが確認
できると共に、レバー5はその位置で安定して保持され
る。また、使用者は、レバー5及びその上面に設けられ
ている矢印12が分岐管14の方向とは異なる方向に向
いていることが確認できるので、各分岐管14同士の接
続が遮断されていることが確認できる。
【0023】また、この状態から図5(c)に示すよう
にレバー5を反時計回りに45゜回動させると、図6
(c)に示すように通路7によって第1導入管15と導
出管17とが連通される。このとき、第1係合部9は、
第2導入管16及びその対角線上に設けられている第2
係合部20に係合するため、使用者はレバー5が適切な
位置に来たことが確認できると共に、レバー5は通路7
と第1導入管15及び導出管17とが確実に連通する位
置に安定して保持される。また、使用者は、レバー5の
上面に設けられている矢印12により、第1導入管15
と導出管17とが連通されていることが認識できる。
尚、この図5(c)の状態からレバー5を180゜回動
させると、第1導入管15と第2導入管16とが導出管
17と連通される(図示せず)。
【0024】このように、本実施形態の三方活栓1によ
れば、レバー5によって弁体2を回動させることにより
各分岐管14の接続と遮断とを交互に行うことができ、
その操作を容易に且つ確実に行うことができる。
【0025】次に、本発明の三方活栓の第1の態様の他
の実施形態について説明する。本実施形態の三方活栓
は、図7に示すように、円筒部13に設けられている第
2大径部19aが、平面視で正八角形ではなく、第2係
合部20aに比べて第3係合部21aが若干内側に設け
られた変形の八角形となっている。尚、その他の構成は
上記実施形態と同様であるので同一の符号を付して詳細
な説明は省略する。
【0026】本実施形態の三方活栓では、図7(a)に
示すように、第2導入管16と導出管17とが連通され
ているときは、第1係合部9は第2係合部20aと係合
している。この第2係合部20aは、上記実施形態にお
ける第2係合部20と同様の構成であるため、図7
(a)の状態では弁体2の回動抵抗は小さい。
【0027】次に、図7(a)の状態からレバー5を反
時計回りに45゜回動させると、図7(b)に示すよう
に、第1係合部9は第3係合部21aと係合する。この
状態では、第1係合部9が第2係合部20aと第3係合
部21aとの中間位置にあるときよりも回動抵抗は小さ
いが、第3係合部21aが第2係合部20aよりも若干
内側に設けられているため、第2係合部20aに係合さ
れているときよりも若干回動抵抗が大きくなる。
【0028】従って、使用者が弁体2を回動させたとき
は、レバー5や矢印12の目視による確認だけでなく、
第2係合部20aと第3係合部21aとの回動抵抗の相
違によって、各分岐管が接続されているか、あるいは遮
断されているかを認識することができる。
【0029】尚、上記第1の実施形態では、第1係合部
9を凸状とし、第2係合部20,20a及び第3係合部
21,21aとを凹状としているが、これに限らず、第
1係合部を凹状とし、第2係合部及び第3係合部とを凸
状としてもよい。
【0030】また、上記実施形態では、第1係合部9を
柱体部4上方の外周面に設けており、第2係合部20,
20a及び第3係合部21,21aを円筒部13上方の
内周面に設けているが、これに限らず、他の箇所に各係
合部を設けてもよい。例えば、第1係合部を柱体部4下
方の外周面に設け、第2及び第3係合部を円筒部13下
方の内周面に設けても良い。また、上記実施形態におけ
る弁体2のフランジ部11の下面に第1係合部を設け、
このフランジ部11の下端部と摺動する本体3の円筒部
13の上面に第2及び第3係合部を設けても良い。ある
いは、上記実施形態において図4における係止部10上
面と円筒部13の下面とが摺動する箇所に第1、第2及
び第3係合部を設けても良い。また、上記実施形態のフ
ランジ部11を円筒部13上方の外周面を覆うように図
4において外方且つ下方向に延設して円筒部13と対向
する面に第1係合部を設け、円筒部13上方の外周面に
第2及び第3係合部を設けても良い。
【0031】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。図8は第2の実施形態における弁体2を示す説
明図、図9は第2の実施形態における本体3を示す平面
図、図10は第2の実施形態における第1係合部9bと
第2係合部との係合状態を示す説明図である。尚、本実
施形態において上記第1の実施形態と同様の構成を有す
るものについては同様の符号を付して詳細な説明は省略
する。
【0032】本発明の第2の実施形態の三方活栓は、図
8に示す弁体2と図9に示す本体3とから形成されてい
る。本実施形態においては、図8のA−A線断面図に示
すように、弁体2に形成されている第1大径部8bの外
周を平面視で略正八角形にすることで第1係合部9bを
形成しており、第1係合部9bの角部9cは円弧状に面
取り加工がなされている。また、角部9cと角部9cと
の間は平面部9dとなっている。また、図9に示すよう
に、第2大径部19bの内周を平面視で略正八角形にす
ることで第2係合部20bを形成している。この第2係
合部20bは、角部20cと平面部20dとから形成さ
れている。尚、本実施形態では、図8に示すように、弁
体2にはレバー5が三方向に設けられており、各レバー
5の上面にはそれぞれ矢印12が設けられている。
【0033】本実施形態の三方活栓では、レバー5が図
10(a)において上方向、右方向及び下方向に向けら
れているときは、分岐管14のうち、第2導入管16と
導出管17とが連通されている。このとき、第1係合部
9bの角部9cと第2係合部20bの角部20cとがそ
れぞれ係合し、第1係合部9bの平面部9dは、第2係
合部20bの平面部20dと当接している。このため、
レバー5は、通路7と第2導入管16及び導出管17と
が確実に連通する位置に安定して保持される。
【0034】次に、図10(a)の状態からレバー5を
反時計回りに45゜回動させると、図10(b)に示す
ように、レバー5が左斜め上方向、右斜め上方向、及び
右斜め下方向に向けられ、通路7がすべて円筒部13の
摺動部18に遮断されるため、通路7と分岐管14との
連通が遮断される。このとき、第1係合部9bの角部9
cと第2係合部20bの角部20cとがそれぞれ係合
し、第1係合部9bの平面部9dが、第2係合部20b
の平面部20dと当接している。このため、レバー5
は、通路7と分岐管14との連通が確実に遮断される位
置に安定して保持される。
【0035】このように、本実施形態の三方活栓によれ
ば、通路7と分岐管14とが連通する位置においても、
連通が遮断される位置においても弁体2が本体3に安定
して保持されるため、通路7と分岐管14との接続及び
遮断を確実に行うことができる。
【0036】尚、本実施形態では、レバー5を三方に設
けているので、使用者は各分岐管が接続されているか、
あるいは遮断されているかを認識することができる。ま
た、第1係合部9bの角部9cの面取りの大きさを変化
させることにより弁体2と本体3との回動抵抗を調節す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態の三方活栓の説明的
分解斜視図。
【図2】 第1の実施形態の三方活栓の弁体を示す底面
図。
【図3】 第1の実施形態の三方活栓の本体を示す平面
図。
【図4】 第1の実施形態の三方活栓の説明的断面図。
【図5】 第1の実施形態における弁体の方向と分岐管
の接続状態とを示す説明図。
【図6】 図5の状態における第1係合部と第2及び第
3係合部との関係を示す説明図。
【図7】 本発明の他の実施形態の各係合部の状態を示
す説明図。
【図8】 本発明の第2の実施形態における弁体を示す
説明図。
【図9】 第2の実施形態の本体を示す平面図。
【図10】 第2の実施形態における第1係合部と第2
係合部との係合状態を示す説明図。
【符号の説明】
1…三方活栓、2…弁体、3…本体、4…柱体部、6…
摺動部、7…通路、9…第1係合部、13…円筒部、1
4(15,16,17)…分岐管、20…第2係合部、
21…第3係合部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一端が開放された円筒部と、該
    円筒部の外周に所定角度離間して設けられ外方に突出す
    る三本の分岐管とを備え、前記円筒部の内周面と前記分
    岐管の内部とを連通してなる本体と、前記円筒部に液密
    かつ回動自在に挿設される摺動部を有し、該摺動部の内
    部に略T字形の通路を有する柱体部を備えた弁体とから
    なり、該弁体を回動させることにより前記通路を介して
    所定の前記分岐管同士を選択的に連通させる三方活栓に
    おいて、 前記柱体部に少なくとも1個の凸状又は凹状の第1係合
    部を設け、前記円筒部に少なくとも3個の前記第1係合
    部に係合する第2係合部を設け、該一の第2係合部と他
    の第2係合部との間に前記第1係合部に係合する第3係
    合部を設け、 前記第1係合部と前記第2係合部とが係合された状態で
    前記通路を介して所定の分岐管同士が連通された状態と
    なり、前記第1係合部と前記第3係合部とが係合された
    状態ですべての前記通路と前記分岐管とが遮断されるこ
    とを特徴とする三方活栓。
  2. 【請求項2】前記柱体部の外周面に凸状の前記第1係合
    部を形成し、該第1係合部に対応する前記円筒部の内周
    面を各角部間の中心角がそれぞれ45゜である略正八角
    形に形成し、前記分岐管をそれぞれ前記八角形の角部に
    対応して90゜離間して設け、該分岐管に対応する前記
    八角形の角部を前記第2係合部とし、該第2係合部に隣
    接する角部を前記第3係合部とすると共に、前記第2係
    合部を前記第1係合部の突出量に対応した深さに形成
    し、該第3係合部を前記第2係合部よりも若干浅く形成
    したことを特徴とする請求項1に記載の三方活栓。
  3. 【請求項3】少なくとも一端が開放された円筒部と、該
    円筒部の外周に所定角度離間して設けられ外方に突出す
    る三本の分岐管とを備え、前記円筒部の内周面と前記分
    岐管の内部とを連通してなる本体と、前記円筒部に液密
    かつ回動自在に挿設される摺動部を有し、該摺動部の内
    部に略T字形の通路を有する柱体部を備えた弁体とから
    なり、該弁体を回動させることにより前記通路を介して
    所定の前記分岐管同士を選択的に連通させる三方活栓に
    おいて、 前記柱体部の外周面を各角部間の中心角がそれぞれ45
    ゜である略正八角形に形成して第1係合部とし、該第1
    係合部に対応する前記円筒部の内周面を各角部間の中心
    角がそれぞれ45゜である略正八角形に形成して第2係
    合部とし、前記分岐管をそれぞれ90゜離間して設け、 前記第1係合部と前記第2係合部とが所定の角度で係合
    した状態で前記通路を介して所定の分岐管同士が連通さ
    れた状態となり、この状態から前記弁体を前記本体に対
    して45゜回動した状態ですべての前記通路と前記分岐
    管とが遮断されることを特徴とする三方活栓。
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