JP2000350068A

JP2000350068A - ビデオカメラ

Info

Publication number: JP2000350068A
Application number: JP11153550A
Authority: JP
Inventors: Hideki Haijima; 秀樹朏島; Makoto Okamoto; 良岡本
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1999-06-01
Filing date: 1999-06-01
Publication date: 2000-12-15

Abstract

(57)【要約】【課題】光学フィルタをフロントパネルの前方側から
交換することができる上に、撮像素子ホルダを廃止でき
るようにすること。【解決手段】光学フィルタ前面側支持部材３２と光学
フィルタ後面側支持部材３４との間で光学フィルタ３３
を前後両側から支持し、光学フィルタ前面側支持部材３
２をフロントパネル３の前面３ａに脱着可能に取り付け
るようにして、光学フィルタ３３をフロントパネル３の
開口部１０内に脱着可能に取り付けたもの。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ＦＡ（フ
ァクトリーオートメーション）装置等に搭載するための
ＣＣＤビデオカメラ等に適用するのに最適なビデオカメ
ラに関し、特に、撮像素子アッセンブリの光学フィルタ
取付装置の技術分野に属するものである。

【０００２】

【従来の技術】図６に示すように、従来からビデオカメ
ラの一例であるＣＣＤビデオカメラ１の筐体であるカメ
ラ筐体２は、外装部品を構成しているフロントパネル３
と、リアパネル４と、シャーシを兼用するボトムカバー
５と、トップカバー６を複数のネジ７によって相互に締
結して角筒型に構成されている。そして、フロントパネ
ル３はダイカスト部品等の鋳造部品で構成されていて、
そのフロントパネル３の前面３ａにはレンズマウント部
８が形成されていて、リアパネル４には入出力端子９や
プリセット用スイッチ類やボリューム類等の複数の調整
用電子部品等が取り付けられている。

【０００３】そして、図７に示すように、カメラ筐体２
の内部で、フロントパネル３のレンズマウント部８の中
央に形成されている開口部１０の後方位置には撮像素子
アッセンブリ１１が組み込まれていて、この撮像素子ア
ッセンブリ１１は、光軸Ｐに沿って前方側から後方側に
かけて直列状に並べられて組み立てられる光学フィルタ
押え部材１２と、光学フィルタ１３と、ダストカバー１
４と、撮像素子ホルダ１５と、ＣＣＤである撮像素子１
６と、撮像素子裏板１７とからなる６つの部品で構成さ
れている。そして、光学フィルタ押え部材１２は合成樹
脂等のモールド部品で構成され、ダストカバー１４は軟
質合成樹脂やゴム等の弾性部材で構成され、撮像素子ホ
ルダ１５はダイカスト部品等の鋳造部品で構成されてい
る。

【０００４】そして、従来は、ＣＣＤビデオカメラ１の
製造時の組立工程では、まず、撮像素子１６を撮像素子
裏板１７の前面に接着等にて固定し、その撮像素子裏板
１７に後方から挿通した一対のネジ１８を撮像素子ホル
ダ１５の後面に締結して、撮像素子１６を撮像素子ホル
ダ１５の後面に固定する。次に、ダストカバー１４の前
面の円形状の凹部１９内に円板状の光学フィルタ１３を
前方から嵌合して位置決めし、撮像素子ホルダ１５の前
面に一体成形した一対のネジ止め用ボス２０をダストカ
バー１４に後方から挿通し、光学フィルタ押え部材１２
に前方から挿通した一対のネジを撮像素子ホルダ１５の
前面の一対のネジ止め用ボス２０に前方から締結するよ
うにして、その光学フィルタ押え部材１２で光学フィル
タ１３の前面の外周を前方から押え込むようにしてダス
トカバー１４と一緒に撮像素子ホルダ１５の前面に共締
めして固定する。この時、ダストカバー１４が弾性部材
の弾性力によって撮像素子１６のガラス面の前面の外周
に密着されて、そのガラス面に対するダストのシールを
行う。そして、このようにして光学フィルタ１３と撮像
素子１６を撮像素子ホルダ１５の前後両面に一体に固定
した後、その撮像素子ホルダ１５に後方から挿通した一
対のネジ２２をフロントパネル３の内面である後面３ｂ
に締結するが、この際、調整用スペーサ（図示せず）を
介して光軸Ｐに対する撮像素子１６の位置調整を行いな
がら、撮像素子ホルダ１５によって光学フィルタ１３と
撮像素子１６をフロントパネル３の後面３ａに固定して
いる。

【０００５】ところで、特に、ＦＡ装置等の振動が激し
い機械設備等に搭載されるＣＣＤビデオカメラ１に関し
ては、外部振動によって撮像素子１６の位置ずれが発生
しないように、スペーサ等の調整部品を用いて撮像素子
１６の位置調整しながら、この撮像素子１６を光軸Ｐ上
の最適な位置に強固に固定する必要がある。そして、撮
像素子１６の位置調整時には、その撮像素子１６の幾度
かの脱着操作も必要とになることから、ＣＣＤビデオカ
メラ１の製造時の組立工程では、上記したように、光学
フィルタ１３を有する撮像素子アッセンブリ１１をフロ
ントパネル３の後面３ｂに後方から脱着可能に取り付け
る方式が有効である。しかし、光学フィルタ１３等は使
用者の用途により任意に交換できることが望ましいた
め、使用時においては、カメラ筐体２をいちいち分解し
ないくても、光学フィルタ１３等を簡単に交換すること
ができるように、これら光学フィルタ１３等をフロント
パネル３の開口部１０の前方から脱着することができる
構造が望まれている。そこで、従来は、図７に示すよう
に、フロントパネル３のレンズマウント部８内に形成さ
れている開口部１０の内径寸法を光学フィルタ１３及び
ダストカバー１４の外径寸法より大きくして、一対のネ
ジ２１をその開口部１０内に配置させることにより、使
用時には、ドライバー等の工具をフロントパネル３のレ
ンズマウント部８の前方からその開口部１０内に挿入し
て一対のネジ２１を脱着するようにして、光学フィルタ
１３及びダストカバー１４をその開口部１０を通してフ
ロントパネル３の前方から脱着することができるように
構成していた。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来は、上記
の構造を満足するために、ダイカスト部品で構成された
撮像素子ホルダ１５をフロントパネル３の後面３ｂに一
対のネジ２２によって締結し、その撮像素子ホルダ１５
を取付け基準にして、その撮像素子ホルダ１５の後面側
に撮像素子１６を脱着可能にネジ止めする一方、その撮
像素子ホルダ１５の前面側に光学フィルタ１３及びダス
トカバー１４を脱着可能にネジ止めする構造を採用して
いる。

【０００７】従って、従来は、撮像素子１６、光学フィ
ルタ１３及びダストカバー１４をカメラ筐体２内に組み
立てる上で、撮像素子ホルダ１５が必要不可欠な構成要
素となっており、しかも、この撮像素子ホルダ１５はダ
イカスト部品等の鋳造部品で製作されているために、こ
の撮像素子ホルダ１５を製作する上での金型作製費と部
品製作費が高くつくと言う問題があった。また、光学フ
ィルタ１３及びダストカバー１４をフロントパネル３の
開口部１０を通して前方側から脱着するためには、その
開口部１０の内径寸法を光学フィルタ１３及びダストカ
バー１４の外径寸法より大きくしなければならず、その
開口部１０を通してカメラ筐体２内にダストが侵入し易
く、防塵性が低くなると言う問題があった。また、ドラ
イバー等の工具をレンズマウント部８の前方から開口部
１０内の奥に挿入してネジ２１を脱着しながら、その開
口部１０の奥にある光学フィルタ押え部材１２、光学フ
ィルタ１３及びダストカバー１４を脱着する作業は、作
業性が悪かった。更に、撮像素子ホルダ１５の前後両面
に撮像素子１６、光学フィルタ１３及びダストカバー１
４を取り付ける構造は、撮像素子アッセンブリ１１全体
の光軸Ｐ方向の長さが長くなり、ＣＣＤビデオカメラ１
の小型化及び軽量化が制限されてしまうと言う問題があ
った。

【０００８】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、光学フィルタをフロントパネルの
前方側から簡単に交換することができる上に、撮像素子
ホルダを廃止することができるようにしたビデオカメラ
を提供することを目的としている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のビデオカメラは、フロントパネルの前面に
脱着可能に取り付けられる光学フィルタ前面側支持部材
によって撮像素子アッセンブリの光学フィルタをフロン
トパネルに前方から脱着可能に取り付けるようにした光
学フィルタ取付装置を備えたものである。上記のように
構成された本発明のビデオカメラの光学フィルタ取付装
置は、フロントパネルの前面に脱着可能に取り付けられ
た光学フィルタ前面側支持部材で撮像素子アッセンブリ
の光学フィルタをフロントパネルに前方から脱着可能に
取り付けるので、光学フィルタを取り付けるための撮像
素子ホルダを廃止することが可能である。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明を適用したＣＣＤビ
デオカメラの実施の形態を図１〜図５を参照して説明す
る。なお、図６及び図７と同一構造部には同一の符号を
付して説明の重複を省く。まず、図１及び図２は第１の
実施形態における撮像素子アッセンブリ３１と光学フィ
ルタ取付装置４１を示したものであって、このＣＣＤビ
デオカメラ１の撮像素子アッセンブリ３１は前方側から
後方側にかけて光軸Ｐに沿って直列状に並べて組み立て
られる光学フィルタ前面側支持部材３２と、光学フィル
タ３３と、光学フィルタ後面側支持部材３４と、撮像素
子３５及び撮像素子裏板３６とからなる５つの部品で構
成されている。そして、光学フィルタ前面側支持部材３
２は合成樹脂等のモールド部品で円形のリング状に構成
され、光学フィルタ後面側支持部材３４は軟質合成樹脂
やゴム等の弾性部材で角型のリング状に構成されてい
て、この光学フィルタ後面側支持部材３４はダイカスト
カバーを兼用している。そして、光学フィルタ前面側支
持部材３２及び光学フィルタ後面側支持部材３４の外径
寸法はフロントパネル３の開口部１０の内径寸法より大
径に構成されていて、これら光学フィルタ前面側支持部
材３２及び光学フィルタ後面側支持部材３３の対向面で
ある後面３２ａ及び前面３４ａには円板状の光学フィル
タ３３の外周を位置決めするためのそれぞれ複数、例え
ばそれぞれ３つの位置決め部３７、３８が一体成形され
ている。なお、これらの位置決め部３７、３８は光学フ
ィルタ３３の外周に沿った円弧状の凸部に形成されてい
る。

【００１１】そして、製造時の組立工程では、まず、光
学フィルタ前面側支持部材３２をフロントパネル３のレ
ンズマウント部８内に前方から挿入して、その光学フィ
ルタ前面側支持部材３２の後面の３つの位置決め部３７
を開口部１０内の外周位置に前方側から挿入する。そし
て、この光学フィルタ前面側支持部材３２の外周に前方
側から挿通した一対のネジ３９をフロントパネル３の前
面３ａに締結するようにして、その光学フィルタ前面側
支持部材３２をフロントパネル３の前面３ａに脱着可能
に取り付ける。次に、光学フィルタ３３をフロントパネ
ル３の後方側から開口部１０内に挿入して、その光学フ
ィルタ３３を光学フィルタ前面側支持部材３２の３つの
位置決め部３７の内側に嵌合させる。次に、光学フィル
タ後面側支持部材３４をやはりフロントパネル３の後方
側から挿入して、その前面の３つの位置決め部３８を光
学フィルタ３３の外周位置で開口部１０内の外周位置に
後方側から挿入して、光学フィルタ前面側支持部材３２
と光学フィルタ後面側支持部材３４のそれぞれ３つの位
置決め部３７、３８で光学フィルタ３３の外周を位置規
制することにより、その光学フィルタ３３の光軸Ｐに対
する直角方向の位置決めを高精度に行える。そして、最
後に、撮像素子３５を撮像素子裏板３６の前面に接着等
にて一体に結合した状態で、その撮像素子裏板３６に後
方側から挿通した一対のネジ４０をフロントパネル３の
後面３ｂに後方側から締結するようにして、弾性部材で
構成されている光学フィルタ後面側支持部材３４を撮像
素子３５によって後方側からフロントパネル３の後面３
ｂに押圧するようにし、かつ、調整用スペーサで撮像素
子３５の光軸Ｐ上の位置を調整しながら、光学フィルタ
後面側支持部材３４を共締めするようにして撮像素子３
５をフロントパネル３の後面３ｂに脱着可能に取り付け
る。そして、光学フィルタ後面側支持部材３４をその弾
性力によって撮像素子３５のガラス面の前面の外周に密
着させて、そのガラス面に対するダストのシールを行
う。

【００１２】従って、本発明の光学フィルタ取付装置４
１は、光学フィルタ前面側支持部材３２と光学フィルタ
後面側支持部材３４との２つの部品のみで構成されてい
て、図７に示した従来例で必要であった撮像素子ホルダ
１５は廃止（不要）することができる。そして、ダイカ
スト部品等の鋳造部品で構成されている撮像素子ホルダ
１５を廃止することにより、その撮像素子ホルダ１５を
作製するための金型作製費及び部品作製費を削減できる
と共に、部品点数及び組立工数の削減による大幅なコス
トダウンを実現できる。また、撮像素子ホルダ１５の廃
止により、撮像素子アッセンブリ３１全体の光軸Ｐ方向
の長さを短くすることができ、カメラ筐体２、即ち、Ｃ
ＣＤビデオカメラ１の小型化及び軽量化を実現すること
ができる。

【００１３】それでいて、この光学フィルタ取付装置４
１は、フロントパネル３の前後両面３ａ、３ｂに前後両
方向から脱着可能に取り付けたモールド部品等で構成さ
れている光学フィルタ前面側支持部材３２と弾性部材で
構成されている光学フィルタ後面側支持部材３４との間
で光学フィルタ３３を前後両方向から弾性的に挟み込む
ようにして、その光学フィルタ３３をフロントパネル３
の開口部１０内に位置決めして固定するように構成され
ている。従って、製造時の組立工程では、撮像素子アッ
センブリ３１をフロントパネル３の後面３ｂに後方側か
ら組み立てるようにすることを満足することができ、使
用時には、ネジ３９を取り外して、光学フィルタ前面側
支持部材３２をフロントパネル３の前方へ取り外すこと
によって、光学フィルタ３３をフロントパネル３の前方
側から自由に交換できるようにすることも満足すること
ができる。しかも、ドライバー等の工具をフロントパネ
ル３に形成されている深さが浅いレンズマウント部８内
に浅く挿入するだけで、ネジ３９の締結及び離脱の操作
を行えるので、図７に示した従来例のように、ドライバ
ー等の工具をフロントパネル３のレンズマウント部８か
ら開口部１０の後方位置まで深く挿入してネジ２１の締
結及び離脱の操作を行うものに比べて、光学フィルタ３
３の交換作業を簡単に行える。また、フロントパネル３
の開口部１０の内径寸法より大径の光学フィルタ前面側
支持部材３２と、光学フィルタ３３及び弾性部材で構成
された光学フィルタ後面側支持部材３４によってその開
口部１０を完全密封することができるので、開口部１０
からカメラ筐体２内へのダストの侵入を防止することが
できて、高い防塵性を確保できる。

【００１４】そして、この光学フィルタ取付装置４１に
よれば、図１の（Ｂ）に示すように、光学フィルタ３３
の板厚が１ｍｍ以下と薄い場合には、図２の（Ａ）
（Ｂ）に示すように、光学フィルタ前面側支持部材３２
の後面３２ａ及び光学フィルタ後面側支持部材３４の前
面３４ａに一体成形しているそれぞれ３つの位置決め部
３７、３８の位相を互いに１８０°ずらせておくことに
より、図１の（Ａ）に示すように、これらの位置決め部
３７、３８を光軸Ｐ方向から相互に突き合わせることな
く開口部１０内に前後両側方から挿入して、光学フィル
タ３３の板厚をこれらの位置決め部３７、３８の光軸Ｐ
方向の高さに利用するようにして、これらの位置決め部
３７、３８で光学フィルタ３３の外周を高精度に位置決
めすることができる。なお、この際、図１の（Ａ）に示
すように、それぞれ３つの位置決め部３７、３８の内周
にテーパ面３７ａ、３８ａを形成しておくことによっ
て、これらの位置決め部３７、３８によって光学フィル
タ３３の外周の位置決めを行う際に、これらのテーパ面
３７ａ、３８ａを光学フィルタ３３の外周に光軸Ｐ方向
で、かつ、互いに反対方向から押圧させるようにして、
これらのテーパ面３７ａ、３８ａによる自動調芯機能に
より、光学フィルタ３３を光軸Ｐ上に自動調芯すること
ができて、光学フィルタ３３の組立及び交換作業等の作
業性をより一層向上することができる。

【００１５】次に、図３は第２の実施形態における光学
フィルタ取付装置４１を示したものであって、光学フィ
ルタ３３の板厚が１ｍｍ以上と厚い場合を示している。
この場合には、光学フィルタ前面側支持部材３２及び光
学フィルタ後面側支持部材３４の複数の位置決め部３
７、３８の位相を同じにしても、これらの位置決め部３
７、３８を開口部１０内に前後両側方から挿入した時
に、光学フィルタ３３の板厚を利用するようにして、こ
れらの位置決め部３７、３８を光軸Ｐ方向から対向させ
ることができて、これらの位置決め部３７、３８で光学
フィルタの外周を前後両側方から均等で、かつ、高精度
に位置決めすることができる。

【００１６】次に、図４は第３の実施形態における光学
フィルタ取付装置４１を示したものであって、この場合
は、フロントパネル３の前面３ａで、開口部１０の外周
に凹部４２を形成し、この凹部４２内に光学フィルタ後
面側支持部材３４及び光学フィルタ３３を前方側から順
次挿入し、最後に、光学フィルタ前面側支持部材３２を
フロントパネル３の前面３ａに一対のネジ３９によって
締結することにより、フロントパネル３の前面３ａ側に
て、光学フィルタ前面側支持部材３２と光学フィルタ後
面側支持部材３４との間で光学フィルタ３３を前後両側
方から挟み込むようにしてフロントパネル３に脱着可能
に取り付けたものである。従って、この場合には、光学
フィルタ３３及びダイカストカバーを兼用する光学フィ
ルタ後面側支持部材３４の２つの部品をフロントパネル
３の前面３ａ側から簡単に交換することが可能である。
但し、この場合には、光学フィルタ後面側支持部材３４
の後端部であるダストシール部３４ａを開口部１０の後
方へ突出させて撮像素子３５のガラス面の外周に弾性的
に密着させる必要がある。

【００１７】ところで、上述した光学フィルタ取付装置
４１の第１、第２及び第３の実施形態によれば、モール
ド部品等で構成された光学フィルタ前面側支持部材３２
と弾性部材で構成された光学フィルタ後面側支持部材３
４との間で光学フィルタ３３を前後両側方から弾性的に
挟み込むと共に、これらの複数の位置決め部３７、３８
によって光学フィルタ３３の外周を規制するようにし
て、光学フィルタ３３の光軸Ｐに対する直角方向の位置
決めを高精度に行っている。従って、ガラス板で構成さ
れている光学フィルタ３３がフロントパネル３等の金属
部品やその他の硬質部品に全く接触されておらず、この
ＣＣＤビデオカメラ１をＦＡ装置等の振動等の過酷な環
境下で使用しても、光学フィルタ３３がその金属部品や
その他の硬質部品に接触して、摩耗、削れ、破れ等が発
生する懸念が全くない。従って、ＦＡ装置等への搭載の
ように振動等の過酷な環境下での使用に最適なＣＣＤビ
デオカメラ１を実現することができる。

【００１８】次に、図５は第４の実施形態における光学
フィルタ取付装置４１を示したものであって、この場合
には、光学フィルタ前面側支持部材３２及び光学フィル
タ後面側支持部材３４の複数の位置決め部３７、３８を
廃止して、光学フィルタ３３の外周をフロントパネル３
の開口部１０の内周面で位置決めするようにし、光学フ
ィルタ前面側支持部材３２とその弾性部材で構成されて
いる光学フィルタ後面側支持部材３４との間で、その光
学フィルタ後面側支持部材３４の弾性力を利用して光学
フィルタ３３を前後両側から弾性的に挟み付けるように
してフロントパネル３に前後両方向に脱着可能に取り付
けたものである。従って、この場合は、フロントパネル
３の開口部１０が光学フィルタ３３の位置決め部にに構
成されていて、光学フィルタ前面側支持部材３２及び光
学フィルタ後面側フィルタ支持部材３４の複数の位置決
め部３７、３８を廃止したことにより、これら光学フィ
ルタ前面側支持部材３２及び光学フィルタ後面側支持部
材３４の構造がシンプルになり、これらの部品作製費を
低減できる上に、光学フィルタ３３をフロントパネル３
の開口部１０でより一層高精度に位置決めすることがで
きる。

【００１９】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記した実施の形態に限定されることな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能で
ある。例えば、本発明は、ＣＣＤビデオカメラに限定さ
れることなく、その他の各種のビデオカメラに適用可能
である。

【００２０】

【発明の効果】以上のように構成された本発明のビデオ
カメラは、次のような効果を奏することができる。

【００２１】請求項１は、フロントパネルの前面に脱着
可能に取り付けられた光学フィルタ前面側支持部材で撮
像素子アッセンブリの光学フィルタをフロントパネルに
前方から脱着可能に取り付けるようにして、光学フィル
タを取り付けるための撮像素子ホルダを廃止することを
可能にしたので、撮像素子ホルダの廃止による大幅なコ
ストダウン、ビデオカメラの小型化、軽量化や防塵性の
向上を実現できる。それでいて、製造時の組立工程及び
使用時での光学フィルタのフロントパネル前方側からの
交換を簡単に行える。

【００２２】請求項２は、フロントパネルの前面側に脱
着可能に取り付けられる光学フィルタ前面側支持部材
と、フロントパネルの後面側に脱着可能に取り付けられ
る光学フィルタ後面側支持部材とによって光学フィルタ
を前後両側から支持するようにしてフロントパネルの開
口部内に前後両方向から脱着可能に挿入して取り付ける
ことができるようにしたので、製造時の組立工程時には
光学フィルタを撮像素子等と一緒にフロントパネルの後
方側から脱着可能に取り付け、使用時には光学フィルタ
をフロントパネルの前方側から交換することができる機
能を確保した上で、撮像素子ホルダの廃止による大幅な
コストダウン、ビデオカメラの小型化、軽量化や防塵性
の向上を実現できる。

【００２３】請求項３は、光学フィルタの前後両側を支
持する光学フィルタ前面側支持部材及び光学フィルタ後
面側支持部材をフロントパネルの前面に脱着可能に取り
付けたので、撮像素子ホルダの廃止による大幅なコスト
ダウン、ビデオカメラの小型化、軽量化や防塵性の向上
を実現できる上に、使用時に光学フィルタと一緒にダス
トカバーを兼用する光学フィルタ後面側支持部材もフロ
ントパネルの前面側から簡単に交換することができる。

【００２４】請求項４は、フロントパネルの開口部を光
学フィルタの光軸方向に対する直角方向の位置決め部に
構成しているので、構造がシンプルであり、かつ、光学
フィルタを高精度に位置決めすることができる。

【００２５】請求項５は、光学フィルタ前面側支持部材
又は光学フィルタ後面側支持部材の少なくとも一方に光
学フィルタの光軸方向に対する直角方向の位置決め部を
設けたので、例えば、ＦＡ装置への搭載等のように振動
等間の過酷な環境下での使用に対応することができる。

【００２６】請求項６は、光学フィルタ前面側支持部材
及び光学フィルタ後面側支持部材の両方に光学フィルタ
の光軸方向に対する直角方向の位置決め部を設け、か
つ、これらの位置決め部の位相を互いにずらせたので、
板厚の薄い光学フィルタも高精度に位置決めすることが
できる。

【００２７】請求項７は、少なくとも光学フィルタ後面
側支持部材を弾性部材で構成したので、この光学フィル
タ後面側支持部材を撮像素子に対するダストカバーに兼
用することができ、例えば、ＦＡ装置等への搭載のよう
に振動等の過酷な環境下での使用により一層対応し易く
なる。

【００２８】請求項８は、撮像素子アッセンブリの撮像
素子をフロンとパネルの後面に撮像素子裏板によって直
接脱着可能に取付けたので、従来撮像素子を取り付ける
ために必要であった撮像素子ホルダを廃止して、ビデオ
カメラの大幅なコストダウン、小型化及び軽量化を実現
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用したＣＣＤビデオカメラの第１の
実施形態を説明する分解斜視図及び要部の断面図であ
る。

【図２】同上の第１の実施形態における光学フィルタ前
面側支持部材の後面及び光学フィルタ後面側支持部材の
前面を説明する平面図である。

【図３】同上の第２の実施形態を説明する断面図であ
る。

【図４】同上の第３の実施形態を説明する断面図であ
る。

【図５】同上の第４の実施形態を説明する分解斜視図及
び要部の断面図である。

【図６】ＣＣＤビデオカメラの斜視図である。

【図７】従来の撮像素子アッセンブリを説明する分解斜
視図である。

【符号の説明】

１はビデオカメラであるＣＣＤビデオカメラ、２はカメ
ラ筐体、３はフロントパネル、３ａはフロントパネルの
前面、３ｂはフロントパネルの後面、１０は開口部、３
１は撮像素子アッセンブリ、３２は光学フィルタ前面側
支持部材、３３は光学フィルタ、３４は光学フィルタ後
面側支持部材、３７、３８は位置決め部、４１は光学フ
ィルタ取付装置である。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】フロントパネルの前面にレンズマウント部
が形成されたカメラ筐体と、上記カメラ筐体の内部に組み込まれた撮像素子アッセン
ブリとを備えたビデオカメラにおいて、上記フロントパネルの前面に脱着可能に取り付けられる
光学フィルタ前面側支持部材によって上記撮像素子アッ
センブリの光学フィルタをそのフロントパネルの前方か
ら脱着可能に取り付けるようにした光学フィルタ取付装
置を備えたことを特徴とするビデオカメラ。
【請求項２】フロントパネルの前面にレンズマウント部
が形成されたカメラ筐体と、上記カメラ筐体の内部に組み込まれた撮像素子アッセン
ブリとを備えたビデオカメラにおいて、上記フロントパネルに形成されて上記撮像素子アッセン
ブリの光学フィルタが前後両方向から脱着可能に挿入さ
れた開口部と、上記フロントパネルの後面に脱着可能に取り付けられる
上記撮像素子アッセンブリの撮像素子と一緒にそのフロ
ントパネルの後面に脱着可能に締結されて、上記光学フ
ィルタの後面側を支持する光学フィルタ後面側支持部材
と、上記フロントパネルの前面に脱着可能に取り付けられて
上記光学フィルタの前面側を支持する光学フィルタ前面
側支持部材とを有する光学フィルタ取付装置を備えたこ
とを特徴とするビデオカメラ。
【請求項３】フロントパネルの前面にレンズマウント部
が形成されたカメラ筐体と、上記カメラ筐体の内部に組み込まれた撮像素子アッセン
ブリとを備えたビデオカメラにおいて、上記撮像素子アッセンブリの光学フィルタの前後両側を
支持する光学フィルタ前面側支持部材及び光学フィルタ
後面側支持部材を有し、これら光学フィルタ前面側支持部材及び光学フィルタ後
面側支持部材を上記フロントパネルの前面に脱着可能に
取り付けた光学フィルタ取付装置を備えたことを特徴と
するビデオカメラ。
【請求項４】請求項１又は請求項２又は請求項３に記載
のビデオカメラにおいて、上記フロントパネルの開口部が上記光学フィルタの光軸
方向に対する直角方向の位置決め部に構成されているこ
とを特徴とするビデオカメラ。
【請求項５】請求項１又は請求項２又は請求項３に記載
のビデオカメラにおいて、上記光学フィルタ前面側支持部材又は上記光学フィルタ
後面側支持部材の少なくとも一方に上記光学フィルタの
光軸方向に対する直角方向の位置決め部を備えたことを
特徴とするビデオカメラ。
【請求項６】請求項５に記載のビデオカメラにおいて、上記光学フィルタ前面側支持部材及び上記光学フィルタ
後面側支持部材の両方に光学フィルタの光軸方向に対す
る直角方向の位置決め部を形成し、かつ、これら両方の
位置決め部材の位相を互いにずらせたことを特徴とする
ビデオカメラ。
【請求項７】請求項２又は請求項３に記載のビデオカメ
ラにおいて、少なくとも上記光学フィルタ後面側支持部材を弾性部材
で構成したことを特徴とするビデオカメラ。
【請求項８】請求項１又は請求項２又は請求項３又は請
求項４又は請求項５又は請求項６又は請求項７に記載の
ビデオカメラにおいて、上記撮像素子アッセンブリの撮像素子を上記フロントパ
ネルの後面に撮像素子裏板によって直接脱着可能に取り
付けたことを特徴とするビデオカメラ。