JP2000349525A - 衛星携帯電話端末装置 - Google Patents

衛星携帯電話端末装置

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JP2000349525A
JP2000349525A JP15909399A JP15909399A JP2000349525A JP 2000349525 A JP2000349525 A JP 2000349525A JP 15909399 A JP15909399 A JP 15909399A JP 15909399 A JP15909399 A JP 15909399A JP 2000349525 A JP2000349525 A JP 2000349525A
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Japan
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antenna
signal
phase
satellite
antennas
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JP15909399A
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Takashi Fukagawa
隆 深川
Makoto Hasegawa
誠 長谷川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衛星携帯電話の端末が、通話時に傾けて使用
される場合にアンテナ指向性の利得のある方向が、アン
テナ雑音温度の大きい地表方面に向かないように指向性
を制御する事により、アンテナの方向を機械的に変える
こと無く品質のよい通話を可能にすることを目的とす
る。 【解決手段】 第1のアンテナ11aおよび第2のアン
テナ11bに接続された移相器12a、12bを切り替
えることにより+60゜または−60゜方向にヌル点を
作るアンテナ指向性を実現し、信号合成手段13により
合成された信号を信号ノイズ比測定手段14が最良と判
定するアンテナ指向性を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として、衛星を利
用した携帯電話システムにおいて指向性の制御を行携帯
端末のアンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】衛星を利用した携帯電話は、端末の位置
に係わらず地球上のどこでも通話が可能なシステムであ
る。しかし、地上系の携帯電話と異なり衛星と端末の距
離が非常に長くまた、端末は携帯するためにアンテナを
大きくすることができないため、端末で受信する信号の
レベルは非常に微小である。
【0003】このため、通常回線設計を行う際にアンテ
ナの指向性パターンおよび天空、地上等の熱雑音を総合
的に考慮したアンテナ雑音温度を考慮することが要求さ
れる。このため、アンテナの指向性パターンには衛星の
仰角方向に利得を持ち、地上方向には利得が小さい円錐
型の指向特性が必要である。また、水平面内は、一様指
向性であることが求められる。一方、携帯端末の利用者
は通常、垂直方向に対して60度程度端末を傾けて利用
することが統計的にわかっている。このため、アンテナ
は機構的に回転できるように筐体に接続され利用者がア
ンテナの先端が天頂を向くように調整するように作られ
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この構成では
必ずしもアンテナが受信感度最良の方向にアンテナの角
度を設定するとは限らず、また端末を右手、左手間で持
ち替えたりする場合に、アンテナの角度設定をやり直す
必要があるなどの問題があった。
【0005】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、衛星携帯端末で利用者が右手、左手のどちらに端
末を持った場合でもアンテナの指向性パターンが、衛星
の仰角方向に利得を持ち、地上方向には利得が小さい円
錐型の指向特性となるようにし、水平面内一様指向性と
を実現するように構成するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、衛星携帯電話の端末に2つの円錐ビームを
持ち、端末の角度に応じて受信信号とノイズの電力比ま
たは傾き角を検出し、その結果に基づいて2つのアンテ
ナのそれぞれの振幅、位相を変化させることにより、と
くに地表方面へのアンテナ指向性利得を小さくさせる。
【0007】これにより、端末利用者が特に意識するこ
となくアンテナの指向性が衛星の方向に向くため、常に
良好な受信特性を得ることが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、人工衛星からの信号を受信する円錐ビームを有する
2つのアンテナと、前記の2つのアンテナに接続される
移相器と、前記移相器の出力を合成する信号合成器と、
筐体の傾き角により変化するノイズの電力に対する受信
信号の電力の大きさの比を測定する信号ノイズ比測定手
段と、前記移相器の位相を切り替えて地表方向のアンテ
ナ利得を小さくすることにより前記信号ノイズ比測定手
段の測定結果の比を大きくする位相制御手段を有するよ
うに構成したものであり、位相制御手段が2つのアンテ
ナの移相器を制御し、アンテナの指向性を衛星に向ける
とともに地表方向のアンテナ利得を小さくするようにア
ンテナ指向性を形成するため、受信信号の信号対ノイズ
比(S/N)が大きくなるという作用を有する。
【0009】本発明の請求項2に記載の発明は、人工衛
星からの信号を受信する円錐ビームを有する2つのアン
テナと、前記の2つのアンテナに接続される移相器と、
前記移相器の出力を合成する信号合成器と、装置の傾き
を検出する傾き検出手段と、前記傾き検出手段の傾き角
に基づいて前記2つのアンテナの合成されたアンテナ指
向性において地表方向の利得が小さくなるように前記移
相器の位相を切り替える位相制御手段を有するように構
成したものであり、傾き検出装置が端末利用者の持ち方
による筐体の傾きを検出して、それに基づき天頂の方向
を検出するため、位相制御手段が2つのアンテナの移相
器を制御し、アンテナの指向性を衛星に向けるとともに
地表方向のアンテナ利得を小さくするようにアンテナ指
向性を形成するという作用を有する。
【0010】本発明の請求項3に記載の発明は、一つの
アンテナを回転させる筐体に格納する回転機構と、他の
一つアンテナを平行移動させて筐体に格納させる平行移
動機構と、二つのアンテナの受信信号を結合する信号結
合手段とを有するように構成されたものであり、人工衛
星からの信号を受信する円錐ビームを有するアンテナが
回転機構と平行移動機構により相ぞれ反対方向にアンテ
ナ指向性が向くことになり、2つのアンテナの合成され
た指向性は全方向に向くという作用を有する。
【0011】本発明の請求項4に記載の発明は、アンテ
ナの回転角とアンテナの位置からアンテナが格納されて
いることを検出する格納状態検出手段を有するように構
成されたものであり、アンテナを格納する待ち受け時と
アンテナを格納しない通話時を判別し、異なるアンテナ
の指向性パターンの合成できるという作用を有する。
【0012】本発明の請求項5に記載の発明は、前記格
納状態検出手段がアンテナが装置筐体に格納されている
ことを検出したときに端末位置登録信号だけを送出しそ
の他の送信信号を送出しないように制御を行う送信制御
手段を有するように構成されたものであり、アンテナ格
納時には必要最小限の端末位置登録信号のみを送出する
ことにより、端末使用者の頭部への電波の影響を最小限
に抑えるという作用を有する。
【0013】本発明の請求項6に記載の発明は、前記ア
ンテナと移相器を電磁結合する結合手段を有するように
構成されたものであり、アンテナの受信信号を低損失で
移相器に伝送するという作用を有する。
【0014】本発明の請求項7に記載の発明は、人工衛
星からの信号を受信する円錐ビームを有する2つのアン
テナと、前記アンテナのそれぞれの受信信号を中間周波
数またはベースバンド信号に周波数変換する周波数変換
手段と、中間周波数またはベースバンド信号をディジタ
ル信号に変換するアナログディジタル変換手段と、ディ
ジタル信号の位相と振幅を数値演算により変化させる演
算処理部と、ノイズの電力に対する受信信号の電力の大
きさの比を測定する信号ノイズ比測定手段と、前記演算
処理部の位相と振幅を変化させて地表方向のアンテナ利
得を小さくすることにより前記信号ノイズ比測定手段の
測定結果の比を大きくする振幅位相制御手段を有するよ
うに構成されたものであり、振幅位相制御手段が、演算
処理によりアンテナの指向性を衛星に向けるとともに地
表方向のアンテナ利得を小さくするようにアンテナ指向
性を形成するため、受信信号の信号対ノイズ比(S/
N)が大きくなるという作用を有する。
【0015】本発明の請求項8に記載の発明は、人工衛
星からの信号を受信する円錐ビームを有する2つのアン
テナと、前記アンテナのそれぞれの受信信号を中間周波
数またはベースバンド信号に周波数変換する周波数変換
手段と、中間周波数またはベースバンド信号をディジタ
ル信号に変換するアナログディジタル変換手段と、ディ
ジタル信号の位相と振幅を数値演算により変化させる演
算処理部と、装置の傾きを検出する傾き検出手段と、前
記傾き検出手段の傾き角に基づいて前記2つのアンテナ
の合成されたアンテナ指向性において地表方向の利得が
小さくなるように前記演算処理部の位相と振幅を変化さ
せるように構成されたものであり、アンテナの指向性を
衛星に向けるとともに地表方向のアンテナ利得を小さく
するようにアンテナ指向性を形成するという作用を有す
る。
【0016】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図11を用いて説明する。
【0017】(実施の形態1)図1は本発明の第1の実
施の形態による衛星携帯電話端末装置のブロック結線図
である。図において、11aは第1のアンテナ、11b
は第2のアンテナ、12aは第1の移相器、12bは第
2の移相器、13は信号合成器、14は信号ノイズ比測
定手段、15は位相制御手段である。
【0018】図2は、衛星携帯電話端末装置の外観図で
ある。図において、21aは第1の円錐ビームを有する
アンテナ、21bは第2の円錐ビームを有するアンテ
ナ、22は筐体である。図3は円錐ビームを有するアン
テナの指向性の具体例である。
【0019】以上のように構成された衛星携帯電話端末
装置について、以下その動作を説明する。人工衛星より
送出された信号は、アンテナは11a、11bにて受信
される。アンテナは図2の21a、21bに示すように
通常天頂方向に指向性利得を持つ円錐ビームを有するヘ
リカルアンテナが用いられ、筐体の上部に取り付けられ
る。2つのアンテナは、筐体の両辺に取り付けられる。
アンテナの単体の特性としては図3のような特性が求め
られる。この具体例の場合仰角30゜以上、すなわち天
頂より60゜隔たった衛星までの信号を受信する。
【0020】一方、一般に端末の利用者が携帯電話端末
を利用して通話をする場合、天頂に対して60゜傾けた
状態にして使用する場合が最も多い。このためこの指向
性を用いた場合、特にアンテナ雑音温度を増加させる地
表方向へアンテナの利得のある方向が向くことになる。
【0021】図3では、60゜傾けた場合30゜より大
きい角度ではアンテナの指向性は地表の方を向く。この
ため、このアンテナが天頂へ向いている場合に比較して
アンテナ雑音温度が大きくなり、ノイズが増大する。こ
こで、本構成では12a、12bの移相器の位相を変化
させ13の信号合成器によりそれらの信号を合成するこ
とによりアンテナの指向性パターンを変化させる。14
の信号ノイズ比測定手段では、筐体の傾き角により変化
するノイズの電力に対する受信信号の電力の大きさの比
を測定するを行いその結果を用いて、15の位相制御手
段は60゜方向にアンテナ指向性のヌル点または利得最
低方向を生じるように、移相器の位相を変化させる。
【0022】図4は移相器の具体例を示す図である。図
において15は位相制御手段、12aは第1の移相器、
12bは第2の移相器、41aは第1の長い伝送線路、
41bは第2の長い伝送線路、42aは第1の短い伝送
線路、42bは第2の短い伝送線路、43aは第1の切
り替え器、43bは第2の切り替え器である。移相器
は、2つの長さの異なる伝送線路を切り替えることによ
り位相を変化させる。位相制御手段15が切り替え器4
3a、43bを切り替えることにより、伝送線路の組と
して、(41a,42a)、(41a、42b)、(4
1b、42a)の3種類を選択することができる。この
結果それぞれの受信信号に対して、アンテナの間隔によ
り決定される位相差±θ、および0゜の3種類に変化さ
せることによりアンテナの合成指向性を変化させること
ができる。
【0023】図5は位相を切り替えたときのアンテナ指
向性の例を示す図である。図において、51は位相差0
゜のときのアンテナ指向性パターン、52は位相差+θ
のときのアンテナ指向性パターン、53は位相差−θの
ときのアンテナ指向性パターンである。筐体の傾き角が
0の場合には51に示す状態が受信信号ノイズ比が最良
になるため、51のアンテナ指向性パターンが選択さ
れ、利用者が通話中には筐体の傾きが60゜となるた
め、地表方向にヌル点または利得が小さくなる指向性が
形成が形成される。これは、利用者が左右どちらかの手
に端末を持つかにより52または53のアンテナ指向性
パターンが形成される。
【0024】以上のように本実施の形態による発明によ
れば、信号ノイズ比測定手段の測定結果に基づいてアン
テナ出力に対して、アンテナの指向性利得が地表面方向
で小さくなるように移相器の位相を変化させるため、ノ
イズを低減して衛星との通信の品質を向上させることが
できる。
【0025】(実施の形態2)図6は本発明の第2の実
施の形態による衛星携帯電話端末装置のブロック結線図
である。図において、61aは第1のアンテナ、61b
は第2のアンテナ、62aは第1の移相器、62bは第
2の移相器、63は信号合成器、64は傾き検出手段、
65は位相制御手段である。以上のように構成された衛
星携帯電話端末装置について、以下その動作を説明す
る。
【0026】人工衛星より送出された信号は、実施の形
態1と同様に天頂方向に指向性利得を持つ円錐ビームを
有するヘリカルアンテナ61a、61bにて受信され
る。傾き検出手段64は、衛星携帯電話端末の利用者の
持ち方や持つ手によって異なるの筐体の傾き角度を検出
する。
【0027】この角度に基づき62a、62bの移相器
の位相を変化させ63の信号合成器によりそれらの信号
を合成することによりアンテナの指向性パターンを変化
させる。65の位相制御手段は60゜方向にアンテナ指
向性のヌル点または利得最低方向を生じるように、移相
器の位相を変化させる。図4は移相器の具体例を示して
いるがこの場合片側の位相をθ側に変化させることによ
りアンテナの合成指向性を変化させることができる。
【0028】以上のように本実施の形態による発明によ
れば、傾き検出手段の傾き角の測定結果に基づいてアン
テナ出力に対して、アンテナの指向性利得が地表面方向
で小さくなるように移相器の位相を変化させるため、ノ
イズを低減して衛星との通信の品質を向上させることが
できる。
【0029】(実施の形態3)図7は本発明の第3の実
施の形態による衛星携帯電話端末装置のブロック結線図
である。図において、71aは第1のアンテナ、71b
は第2のアンテナ、72aは第1の移相器、72bは第
2の移相器、73は信号切り替え手段、74は傾き検出
手段、75は位相制御手段である。図8は本発明の構成
を示す図である。図において、81は筐体、81aは第
1のアンテナ、82bは第2のアンテナである。図9
は、アンテナの指向性を示す図である。図において、9
1は第1のアンテナの指向性、92は第2のアンテナの
指向性である。以上のように構成された衛星携帯電話端
末装置について、以下その動作を説明する。筐体には、
円錐ビームを持つ第1のアンテナ71aと第2のアンテ
ナ71bが取り付けられる。アンテナ格納時は、鞄に入
れて運搬されたり机の上に置かれるなど、筐体の置かれ
る状態は方向は常に異なり、アンテナの指向性は無指向
性に近いことが要求される。
【0030】このため、第1のアンテナ81aは、筐体
にロータリーコネクタを用いて接続される、第2のアン
テナ81bは高周波回路に対してフレキシブルなケーブ
ルを用いて接続されアンテナ展開時とアンテナ収納時は
筐体に対して平行移動できるようにする。それぞれのア
ンテナは同一の円錐ビームを持つため、アンテナ格納時
には第1のアンテナは天頂方面、第2のアンテナは地面
の方向にアンテナの指向性が向くようになる。
【0031】図9にアンテナの指向性の例を示す。第1
のアンテナの指向性91および第2のアンテナの指向性
92はそれぞれ180゜異なる方向に指向性のピークを
持つようになる。それらの指向性は信号切り替え手段に
より時分割で信号の受信が行われるため、無指向性に近
い指向性で受信した場合と同等の効果が得られる。
【0032】(実施の形態4)図10は本発明の第4の
実施の形態による衛星携帯電話端末装置のブロック結線
図である。図において101aは第1のアンテナ、10
1bは第2のアンテナ、102aは第1の周波数変換手
段、102bは第2の周波数変換手段、103aは第1
のアナログディジタル変換手段、103bは第2のアナ
ログディジタル変換手段、104は演算処理部、105
は信号ノイズ比測定手段、106は振幅位相制御手段で
ある。
【0033】以上のように構成された衛星携帯電話端末
装置について、以下その動作を説明する。2つアンテナ
101a、101bから入力した受信信号は同位相のロ
ーカル信号を用いて102a、102bの周波数変換手
段により中間周波数信号に変換される。中間周波数信号
はまた同じタイミングでサンプリングされ103a、1
03bのアナログディジタル変換手段によりディジタル
信号に変換される。104の信号ノイズ比測定手段で
は、筐体の傾き角により変化するノイズの電力に対する
受信信号の電力の大きさの比を測定するを行いその結果
を用いて、106の振幅位相制御手段は60゜方向にア
ンテナ指向性のヌル点または利得最低方向を生じるよう
に、各アンテナの受信信号に乗算する振幅・位相の係数
を決定する。ディジタル信号に変換された各アンテナの
受信信号は104の演算処理部にて、振幅位相制御手段
の決定した係数を乗算して、受信アンテナパターン形成
を行う。
【0034】以上のように本実施の形態による発明によ
れば、信号ノイズ比測定手段の測定結果に基づいてアン
テナ出力に対して、アンテナの指向性利得が地表面方向
で小さくなるようにディジタルデータの演算によって、
受信信号に乗算する振幅位相の係数を変化させるため、
ノイズを低減して衛星との通信の品質を向上させること
ができる。
【0035】(実施の形態5)図11は本発明の第5の
実施の形態による衛星携帯電話端末装置のブロック結線
図である。図において101aは第1のアンテナ、10
1bは第2のアンテナ、102aは第1の周波数変換手
段、102bは第2の周波数変換手段、103aは第1
のアナログディジタル変換手段、103bは第2のアナ
ログディジタル変換手段、104は演算処理部、111
傾き検出手段、106は振幅位相制御手段である。以上
のように構成された衛星携帯電話端末装置について、以
下その動作を説明する。
【0036】人工衛星より送出された信号は、実施の形
態1と同様に天頂方向に指向性利得を持つ円錐ビームを
有するヘリカルアンテナ101a、101bにて受信さ
れる。傾き検出手段111は、衛星携帯電話端末の利用
者の持ち方や持つ手によって異なるの筐体の傾き角度を
検出する。
【0037】この角度の測定結果を用いて、106の振
幅位相制御手段は60゜方向にアンテナ指向性のヌル点
または利得最低方向を生じるように、各アンテナの受信
信号に乗算する振幅・位相の係数を決定する。ディジタ
ル信号に変換された各アンテナの受信信号は104の演
算処理部にて、振幅位相制御手段の決定した係数を乗算
して、受信アンテナパターン形成を行う。
【0038】以上のように本実施の形態による発明によ
れば、傾き検出手段の傾き角の測定結果に基づいてアン
テナ出力に対して、アンテナの指向性利得が地表面方向
で小さくなるようにディジタルデータの演算により受信
信号に乗算する振幅・位相の係数を変化させるため、ノ
イズを低減して衛星との通信の品質を向上させることが
できる。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、端末の利
用者が端末をどちらに持つかに係わらずアンテナの指向
性パターンをノイズを減少させるように決定するため、
衛星からの信号を高品質に受信できるという有利な効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による衛星携帯電話
端末装置のブロック結線図
【図2】衛星携帯電話端末装置の外観図
【図3】円錐ビームを有するアンテナの指向性の具体例
を示す図
【図4】移相器の具体例を示す図
【図5】位相を切り替えたときのアンテナ指向性の例を
示す図
【図6】本発明の第2の実施の形態による衛星携帯電話
端末装置のブロック結線図
【図7】本発明の第3の実施の形態による衛星携帯電話
端末装置のブロック結線図
【図8】本発明の第3の実施の形態による衛星携帯電話
端末装置の概念図
【図9】アンテナの指向性の例を示す図
【図10】本発明の第4の実施の形態による衛星携帯電
話端末装置のブロック結線図
【図11】本発明の第5の実施の形態による衛星携帯電
話端末装置のブロック結線図
【符号の説明】 11a 第1のアンテナ 11b 第2のアンテナ 12a 第1の移相器 12b 第2の移相器 13 信号合成器 14 信号ノイズ比測定手段 15 位相制御手段 64 傾き検出手段 102a 第1の周波数変換手段 102b 第2の周波数変換手段 103a 第1のアナログディジタル変換手段 103b 第2のアナログディジタル変換手段 104 演算処理部 105 信号ノイズ比測定手段 106 振幅位相制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J021 AA02 AB02 DB02 DB03 DB04 EA04 FA05 FA13 FA15 FA17 FA32 GA06 HA05 HA10 5J047 AA01 AA03 AB12 FD01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人工衛星からの信号を受信する円錐ビー
    ムを有する2つのアンテナと、前記の2つのアンテナに
    接続される移相器と、前記移相器の出力を合成する信号
    合成器と、筐体の傾き角により変化するノイズの電力に
    対する受信信号の電力の大きさの比を測定する信号ノイ
    ズ比測定手段と、前記移相器の位相を切り替えて地表方
    向のアンテナ利得を小さくすることにより前記信号ノイ
    ズ比測定手段の測定結果の比を大きくする位相制御手段
    を有することを特徴とする衛星携帯電話端末装置。
  2. 【請求項2】 人工衛星からの信号を受信する円錐ビー
    ムを有する2つのアンテナと、前記の2つのアンテナに
    接続される移相器と、前記移相器の出力を合成する信号
    合成器と、装置の傾きを検出する傾き検出手段と、前記
    傾き検出手段の傾き角に基づいて前記2つのアンテナの
    合成されたアンテナ指向性において地表方向の利得が小
    さくなるように前記移相器の位相を切り替える位相制御
    手段を有することを特徴とする衛星携帯電話端末装置。
  3. 【請求項3】 1つのアンテナを回転させる筐体に格納
    する回転機構と、他の一つアンテナを平行移動させて筐
    体に格納させる平行移動機構と、2つのアンテナの受信
    信号を結合する信号結合手段とを有することを特徴とす
    る請求項1または2の衛星携帯電話端末装置。
  4. 【請求項4】 アンテナの回転角とアンテナの位置から
    アンテナが格納されていることを検出する格納状態検出
    手段を有することを特徴とする請求項3の衛星携帯電話
    端末装置。
  5. 【請求項5】 前記格納状態検出手段がアンテナが装置
    筐体に格納されていることを検出したときに端末位置登
    録信号だけを送出しその他の送信信号を送出しないよう
    に制御を行う送信制御手段を有することを特徴とする請
    求項4の衛星携帯電話端末装置。
  6. 【請求項6】 前記アンテナと移相器を電磁結合する結
    合手段を有する請求項1または2の衛星携帯電話端末装
    置。
  7. 【請求項7】 人工衛星からの信号を受信する円錐ビー
    ムを有する2つのアンテナと、前記アンテナのそれぞれ
    の受信信号を中間周波数またはベースバンド信号に周波
    数変換する周波数変換手段と、中間周波数またはベース
    バンド信号をディジタル信号に変換するアナログディジ
    タル変換手段と、ディジタル信号の位相と振幅を数値演
    算により変化させる演算処理部と、ノイズの電力に対す
    る受信信号の電力の大きさの比を測定する信号ノイズ比
    測定手段と、前記演算処理部の位相と振幅を変化させて
    地表方向のアンテナ利得を小さくすることにより前記信
    号ノイズ比測定手段の測定結果の比を大きくする振幅位
    相制御手段を有することを特徴とする衛星携帯電話端末
    装置。
  8. 【請求項8】 人工衛星からの信号を受信する円錐ビー
    ムを有する2つのアンテナと、前記アンテナのそれぞれ
    の受信信号を中間周波数またはベースバンド信号に周波
    数変換する周波数変換手段と、中間周波数またはベース
    バンド信号をディジタル信号に変換するアナログディジ
    タル変換手段と、ディジタル信号の位相と振幅を数値演
    算により変化させる演算処理部と、装置の傾きを検出す
    る傾き検出手段と、前記傾き検出手段の傾き角に基づい
    て前記2つのアンテナの合成されたアンテナ指向性にお
    いて地表方向の利得が小さくなるように前記演算処理部
    の位相と振幅を変化させることを特徴とする衛星携帯電
    話端末装置。
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