JP2000348359A - 光学部品、2軸アクチュエータ及びこれを用いた光ディスク装置 - Google Patents

光学部品、2軸アクチュエータ及びこれを用いた光ディスク装置

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JP2000348359A
JP2000348359A JP11159702A JP15970299A JP2000348359A JP 2000348359 A JP2000348359 A JP 2000348359A JP 11159702 A JP11159702 A JP 11159702A JP 15970299 A JP15970299 A JP 15970299A JP 2000348359 A JP2000348359 A JP 2000348359A
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Japan
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objective lens
optical
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gate
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JP11159702A
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Yoshio Fukazawa
宣雄 深澤
Masaaki Yamaguchi
政明 山口
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂成形により一体に形成され、光学的有効
部分と被支持部とを有する光学部品において、成形時の
ゲートの位置を工夫することにより、光学特性が優れ、
また、機械特性が優れた光学部品を得る。 【解決手段】 対物レンズ2(光学的有効部分)と該対
物レンズのホルダ3(被支持部)とが透明な樹脂材料で
一体に成形された光学部品1であって、全体の形状が軸
対称な形状をしており、成形時のゲート11を上記対称
軸S上に設けてかつ樹脂の射出方向を対称軸方向にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な光学部品、2
軸アクチュエータ及びこれらを用いた光ディスク装置に
関する。詳しくは、樹脂成形により一体に形成され、光
学的有効部分と被支持部とを有する光学部品に関し、そ
の成形時のゲートの位置を工夫することにより、光学特
性の優れた光学部品を得る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】対物レンズのような光学部品を樹脂成形
により製造することが行われている。従来、このような
対物レンズは単品で成形され、これを保持するホルダは
別個に成形され、該ホルダに対して対物レンズを接着し
て対物レンズアッシーを作成して光学部品とし、該光学
部品を、例えば、光ディスク装置の2軸アクチュエータ
に組み付けるのが一般的であった。
【0003】そして、上記対物レンズのような回転対称
形状の光学部品を樹脂成形する場合、そのゲート位置を
どこに配置しても、光学部品としてはその光学特性が同
等なものが成形される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、このような光学
部品を、製造工程の簡略化、製造コストの削減などの目
的からその被支持部(ホルダ)を対物レンズ(光学的有
効部分)と一体に形成することが考えられている。
【0005】ところで、上記対物レンズ(光学的有効部
分)と被支持部(ホルダ)とから成る光学部品のように
その形状が回転対称形状でなく軸対称のものにあって
は、これらを樹脂成形により一体に成形しようとする場
合、その成形時のゲート位置を光学部品の形状の対称性
を無視して成形すると、成形金型のキャビティ内の樹脂
の流れ、キャビティへの樹脂の充填性、保圧力の伝達
性、製品内の残留歪み等に不均一が生じ、もともと回転
対称性が求められる光学的有効部分(レンズ部分等)の
光学特性に悪影響が生じたり、また、左右対称性が求め
られる被支持部の機械特性にも悪影響が生じるという問
題がある。
【0006】そこで、本発明は、上記した事情に鑑み、
樹脂成形により一体に形成され、光学的有効部分と被支
持部とを有する光学部品において、成形時のゲートの位
置を工夫することにより、光学特性が優れ、また、機械
特性が優れた光学部品を得ることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明光学部品は、上記
した課題を解決するために、光学的有効部分と該光学的
有効部分の被支持部とが透明な樹脂材料で一体に成形さ
れた光学部品であって、全体の形状が軸対称な形状をし
ており、成形時のゲートを上記対称軸上に設けてかつ樹
脂の射出方向を対称軸方向にしたものである。
【0008】従って、本発明光学部品にあっては、成形
金型のキャビティ内の樹脂の流れ、キャビティへの樹脂
の充填性、保圧力の伝達性、製品内の残留歪み等の均一
性を保つことができ、光学的有効部分の光学特性及び被
支持部の機械特性が良好な光学部品を提供することがで
きる。
【0009】また、本発明2軸アクチュエータにあって
は、光源から出射されたレーザ光を集光して光学記録媒
体の情報記録面に照射すると共に該情報記録面で反射さ
れたレーザ光を光検出器に導く対物レンズと、該対物レ
ンズを保持するホルダとを有し、該ホルダを支持すると
ともに上記対物レンズを上記光学記録媒体の情報記録面
に対してフォーカシング方向及びトラッキング方向に移
動させるための2軸アクチュエータであって、上記対物
レンズ及びホルダを透明な樹脂材料で一体に成形すると
共に、対物レンズ及びホルダの全体の形状が軸対称に形
成されており、これらの成形時のゲートを上記対称軸上
に設けてかつ樹脂の射出方向を対称軸方向にしたもので
ある。
【0010】従って、本発明2軸アクチュエータにあっ
ては、光学的有効部分としての対物レンズの光学特性及
びその被支持部の機械特性を良好な光学部品にすること
ができ、よって、光学特性に優れた2軸アクチュエータ
を提供することができる。
【0011】更に、本発明光ディスク装置にあっては、
光源から出射されたレーザ光を集光して光学記録媒体の
情報記録面に照射すると共に該情報記録面で反射された
レーザ光を光検出器に導く対物レンズと、該対物レンズ
を保持するホルダとを有し、該ホルダを支持するととも
に上記対物レンズを上記光学記録媒体の情報記録面に対
してフォーカシング方向及びトラッキング方向に移動さ
せるための2軸アクチュエータを備えた光ディスク装置
であって、上記対物レンズ及びホルダを透明な樹脂材料
で一体に成形すると共に、対物レンズ及びホルダの全体
の形状が軸対称に形成されており、これらの成形時のゲ
ートを上記対称軸上に設けてかつ樹脂の射出方向を対称
軸方向にしたものである。
【0012】従って、本発明光ディスク装置にあって
は、光学的有効部分としての対物レンズの光学特性及び
その被支持部の機械特性を良好な光学部品にすることが
でき、よって、光学特性に優れた光ディスク装置を提供
することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明光学部品、2軸ア
クチュエータ及びこれらを用いた光ディスク装置の実施
の形態を添付図面を参照して説明する。
【0014】図1は、本発明光学部品を光ディスク装置
の2軸アクチュエータにより2軸方向に可動自在された
対物レンズに適用したものである。
【0015】光学部品1は、光学的有効部分を為す対物
レンズ2と、該対物レンズ2を保持するとともに他の部
材と連結するための被支持部を為すホルダ3とが、透明
な合成樹脂材料により一体に成形されている(図1、図
2参照)。
【0016】ホルダ3は、円筒状のレンズ支持部3a
と、該レンズ支持部3aの外周面の互いに対向する部位
から上記対物レンズ2の光軸と直交する方向の突出する
一対の肩部3b、3bと、該肩部3b、3bから互いに
平行で上記対物レンズ2の光軸に対して直交する方向に
突出された係合部3c、3cとを有し、該ホルダ3は全
体として、係合部3c、3cの延びる方向と平行でかつ
上記対物レンズ2の光軸に直交する軸に対して軸対称形
状を呈する(図1、図2、図5参照)。
【0017】また、上記係合部3c、3cの先端部には
それぞれ互いに反対方向に延びる係合ピン4、4、・・
・が一体に設けられ、これら係合ピン4、4は同一軸心
上に形成されており、その軸心線は上記対物レンズ2の
光軸と平行になるようになっている。
【0018】このような対物レンズ2及びホルダ3は透
明な合成樹脂材料、例えば、日本合成ゴム株式会社製の
レンズ用素材「ゼオネックス(Zeonex):商品名」により
一体に形成される。
【0019】図3及び図4は、上記対物レンズ2及びホ
ルダ3を樹脂成形するための成形金型5を示す。
【0020】成形金型5は、上金型6と下金型7とから
成り、両金型6、7を型締めすることにより、上記対物
レンズ2とホルダ3を構成する部分に対応するキャビテ
ィ7と、溶融樹脂9の湯道であるランナー10及び湯口
であるゲート11とが形成される(図3、図4参照)。
【0021】ランナー10及びゲート11は、対物レン
ズ2及びホルダ3の上記対称軸S上に形成されており、
よって、ゲート11からキャビティ7内に射出される溶
融樹脂9の射出方向は、対称軸Sと一致している。
【0022】また、ランナー10及びゲート11は上記
係合部3c、3cが形成される側と反対側に形成されて
おり、よって、ホルダ一体レンズ1からゲート11及び
ランナー10を切除するときに、上記係合部3c、3c
が邪魔になることはなく、自動化を図ることができる。
即ち、ホルダ一体レンズ1からゲート11及びランナー
10を切除する場合、エンドミル等を用いることがで
き、かかる工程の自動化を容易に実現することができ
る。
【0023】そして、溶融樹脂9を射出すると、ランナ
ー10、ゲート11を通してキャビティ7内に溶融樹脂
9が流入し、このとき、ランナー及8びゲート11が上
記対称軸S上であるため、溶融樹脂9はキャビティ7に
対しては軸対称な状態で流入する(図3参照)。
【0024】そのため、キャビティ7への溶融樹脂9の
充填性、保圧力の伝達性に関して軸対称を保持すること
ができ、また、成形された光学部品(以下、「ホルダ一
体レンズ」という。)1内の残留歪みについても均一性
を保つことができ、特に、光学的有効部分である対物レ
ンズ2の光学特性及び被支持部であるホルダ3の機械特
性を良好にすることができる(図3参照)。
【0025】また、上記のようにゲート11が形成され
た部位は対物レンズ1(光学的有効部分)の外周部にお
ける肉厚方向のほぼ中央部となっているため、キャビテ
ィ7内に流入する溶融樹脂9の流れを妨げるものがな
く、対物レンズ2(光学的有効部分)を構成するキャビ
ティ7内にスムーズに溶融樹脂9が流入するようになっ
ている(図4参照)。
【0026】このようなホルダ一体レンズ1は、光学デ
ィスク装置の2軸アクチュエータ13の可動部14の一
部を為す(図5、図8参照)。
【0027】即ち、2軸アクチュエータ13は、可動部
14と、固定部15と、該固定部15に対して可動部1
4を2軸方向に可動自在に支持するサスペンション1
6、16、・・・と、可動部14を駆動するための磁気
駆動部17とから成り、上記対物レンズ2及びホルダ3
は可動部14の一部を構成する(図8参照)。
【0028】可動部14は、上記ホルダ一体レンズ1
と、磁気駆動部17を構成する駆動コイル18、19、
19が巻回されるボビン20とから成り、該ボビン20
に上記ホルダ3の係合部3c、3cが支持されることに
より構成される(図5参照)。
【0029】可動部14のボビン20は、略四角形の角
筒体をなすボビン本体20aと、このボビン本体20a
の一面側に突出する左右の係合片20b、20b、・・
・を有し、左右の係合片20b、20b、・・・はそれ
ぞれ上下一対とされていて、合計4個の係合片20b、
20b、・・・が設けられている。これら係合片20
b、20b、・・・には、側方に開口するスリット状の
係合溝21、21、・・・がそれぞれ設けられており、
これらの係合溝21、21、・・・には、上述した係合
ピン4、4がそれぞれ係合される。
【0030】このボビン20のボビン本体20aには、
フォーカス駆動用コイル18と一対のトラッキング駆動
用コイル19、19とがそれぞれ適宜回数巻き付けるよ
うにして装着されている。即ち、フォーカス駆動用コイ
ル18は、ボビン本体20aの外周面において対物レン
ズ2の光軸方向と直交する方向に巻回されている。そし
て、ボビン本体20aの左右の係合片20b、20b、
・・・が設けられた一辺においては、上下の係合片20
b、20b間にフォーカス駆動用コイル18の一部が通
過している(図5参照)。
【0031】また、一対のトラッキング駆動用コイル1
9、19は、ボビン本体20aの左右の係合片20b、
20b、・・・が設けられた各角部において、フォーカ
ス駆動用コイル18の外側に巻回されている。即ち、一
方のトラッキング駆動用コイル19は、一方の上下の係
合片20b、20bの内側において、係合片側の一辺と
これに略直交する一辺との間に巻回されている。また、
他方のトラッキング駆動用コイル19は、他方の上下の
係合片20b、20bの内側において、係合片側の一辺
とこれに略直交する他辺との間に巻回されている(図5
参照)。
【0032】これらフォーカス駆動用コイル18及び一
対のトラッキング駆動用コイル19、19の始端部及び
終端部は、ボビン20に設けたホールド部22、22、
・・・に巻付けられている。このホールド部22、2
2、・・・は、ボビン本体20aの左右の係合片20
b、20b、・・・の近傍においてこれらと直交する方
向に突出する突起として左右に2個ずつ合計4箇所に設
けられている。これらのホールド部22、22、・・・
に巻かれた後、各駆動コィル18、19、19の始端部
及び終端部は、支持部材としての4本のサスペンション
ワイヤ16、16、・・・の一端にそれぞれ各別に巻か
れ、はんだ付け等の固着手段により固定されて通電可能
に構成される(図8参照)。
【0033】4本のサスペンションワイヤ16、16
は、2本ずつが上下方向に所定の間隔をあけてホルダ一
体レンズ1の両側に配置されている。これらサスペンシ
ョンワイヤ16、16は、導電性に優れていると共に、
適度に可撓性を有する材料で形成されている。このよう
なサスペンションワイヤ16、16の材質としては、例
えば、リン青銅が好適であるが、他の金属を使用できる
ことは勿論であり、また金属以外にも、例えば、プラス
チックに金属粉末を混ぜて導電性を付与したプラスチッ
クロッド等を用いることもできる。
【0034】また、各サスペンションワイヤ16、1
6、・・・の他端は、対物レンズ2とは反対側に延出さ
れて、固定部15としてのプリント配線基板26の透孔
に挿通され、その配線パターンにはんだ付けにて接続さ
れて固定されている。
【0035】そして、可動部14は、図5に示すよう
に、予めフォーカス駆動用コイル18及び一対のトラッ
キング駆動用コイル19、19が巻かれたボビン20
に、対物レンズ2とホルダ3とが一体に設けられたホル
ダ一体レンズ1を組み付けることにより構成される。
【0036】この場合は、まず、ホルダ3の左右の係合
部3c、3cをボビン20の左右の上下係合片20b、
20b、・・・間にそれぞれ挿入し、図5及び図6に示
すように、上下の係合ピン4、4、・・・を上下の係合
片20b、20b、・・・の係合溝22、22、・・・
にそれぞれ係合させる。その後、各係合ピン4、4の先
端部を熱により融解してかしめ23を行い、レンズ合体
ボビン24を構成する。このかしめ23に代えで、接着
剤を用いて係合ピン4、4と係合片20b、20b、・
・・とを接着して、レンズ合体ボビン24を構成するよ
うにしてもよい。
【0037】これにより、簡単な構造でありながら、ホ
ルダ一体レンズ1とボビン20とを確実かつ強固に結合
して、全体としての剛性が高いレンズ合体ボビン24を
製造することができる。
【0038】固定部15は、2軸アクチュエータ13の
ベースとなるアクチュエータベース25と該アクチュエ
ータベース25の一端部に立設されたプリント配線基板
26とから成り、アクチュエータベース25は磁性材料
で形成されている(図7参照)。
【0039】アクチュエータベース25は、図7等に示
すように、四角形の枠状に形成されたベース本体25a
と、このベース本体25aの後半分を折り曲げて立ち上
げるように形成した立壁部25bと、ベース本体25a
の両側部に連続して設けた取付部25c、25cとを有
している。このベース本体25aの立壁部25bに対向
する辺の内外両側縁を切起して立ち上げることにより、
互いに所定の間隔をあけて対向設置された一対のヨーク
27、27が形成されている。そして、一対のヨーク2
7、27のうち、内側に位置するヨーク27の、外側に
位置するヨーク27に対向する面には、マグネット28
が接着剤等の固着手段によっで固定されている。
【0040】このアクチュエータベース25の立壁部2
5bには、プリント配線基板26をねじ止めするための
ねじ穴が設けられ、左右の取付部25c、25cには挿
通穴及び切欠き部と位置決め穴とが設けられている。こ
のプリント配線基板26は、ベース部材としてのアクチ
ュエータベース25の立壁部25bに固定ねじ等の固着
手段によって固定されている。そして、立壁部25bと
プリント配線基板26との間にはワイヤ受け板29が挟
持されて一体的に固定されている(図8参照)。
【0041】ワイヤ受け板29は横方向に長い板材から
なり、その長手方向の両端部には、断面コ字状をなすワ
イヤ受部29a、29aがそれぞれ設けられている。各
ワイヤ受部29a、29aにはシリコン系ゲル材30、
30が保持されていて、各シリコン系ゲル材30、30
を上下2本のサスペンションワイヤ16及び16がそれ
ぞれ貫通している(図8参照)。このシリコン系ゲル材
30の粘性によって各サスペンションワイヤ16、1
6、・・・がワイヤ受部29a、29aに弾性的に支持
され、フォーカスサーボ及びトラッキングサーボの制御
性能の向上が図られている。
【0042】このような構成を有する2軸アクチュエー
タ13は、例えば、図9及び図10に示すように、ディ
スクプレーヤの光ディスク装置31に使用される光学ピ
ックアップ装置32の対物レンズ2の駆動装置として用
いることができる。この光ディスク装置31は、光学ブ
ロックである光学ピックアップ装置32と、この光学ピ
ックアップ装置32を移動可能に支持するシャーシ33
と、このシャーシ33に搭載されたディスク回転駆動機
構34等を備えて構成されている。
【0043】光学ピックアップ装置32は、ディスク回
転駆動機構34に対して接近及び離反可能に支持された
スライドベース35を有し、このスライドベース35に
2軸アクチュエータ13が搭載されている。更に、スラ
イドベース35には、光源としてのレーザ光を発射する
半導体レーザ及びディスクから反射されてきたレーザ光
を受光する光検出器等を備えた光学系機構が内蔵されて
いる。この光学系機構の光学系の光路が、スライドベー
ス35の表面側に露出される対物レンズ2側に導通され
る。
【0044】この対物レンズ2を有する2軸アクチュエ
ータ13は、スライドベース35に装着されるカバー部
材36で覆われており、このカバー部材36の上面部に
は対物レンズ2に対応して開口窓36aが形成されてい
る。この開口窓36aから露出される対物レンズ2に光
学ディスクの情報記録面が対向され、対物レンズ2によ
り集光されたレーザ光が情報記録面に照射される(図9
参照)。
【0045】また、スライドベース35の一方の側部に
は、貫通孔を有する一対の支持アーム37、37が所定
の間隔をあけて設けられ、他方の側部には、略コ字状を
なす案内溝を有する案内アーム38が設けられている。
そして、一対の支持アーム37、37の貫通孔には送り
ねじ軸39が挿通され、案内アーム38の案内溝には、
送りねじ軸39と平行に配置されたガイド軸40が挿通
されている。送りねじ軸39には、支持アーム37、3
7間においてねじ係合部材41が螺合されており、この
ねじ係合部材41はスライドベース35に固定されてい
る(図10参照)。
【0046】送りねじ軸39は、その基端部において歯
車減速機構42を介して送りモータ43に動力伝達可能
に連結されており、この送りモータ43の駆動力が伝達
されて回転駆動されることにより、スライドベース35
が移動される。即ち、送りねじ軸39の正逆回転の方向
に応じて光学ピックアップ装置32が、ディスク回転駆
動機構34に対して接近及び離反する方向に移動される
(図9、図10参照)。
【0047】また、ディスク回転駆動機構34は、シャ
ーシ33に固定されたスピンドルモータ44と、このス
ピンドルモータ44の回転軸に固定されたディスクテー
ブル45等から構成されている。このディスクテーブル
45上にチャッキングされる光学ディスクの情報記録面
に対して光学ピックアップ装置32を、その内周から外
周に向かって移動させることにより、情報記録面に予め
記録されている情報信号の読み出しが行われる。
【0048】しかして、このような光ディスク装置31
にあっては、その対物レンズ2とそのホルダ3とを一体
にかつ軸対称形状に形成し、しかも、成形時のゲート1
1を対称軸S上に設けて、また、樹脂の射出方向を対称
軸S方向にしたので、光学特性に優れ、また、対物レン
ズ2をボビン20に支持するための被支持部であるホル
ダ3の機械特性も良好にすることができる。
【0049】尚、上記した実施の形態において示した各
部の形状及び構造は、何れも本発明を実施するに際して
行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これら
によって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されること
があってはならないものである。
【0050】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明光学部品は、光学的有効部分と該光学的有効
部分の被支持部とが透明な樹脂材料で一体に成形された
光学部品であって、全体の形状が軸対称な形状をしてお
り、成形時のゲートを上記対称軸上に設けてかつ樹脂の
射出方向を対称軸方向にしたことを特徴とする。
【0051】従って、本発明光学部品にあっては、成形
金型のキャビティ内の樹脂の流れ、キャビティへの樹脂
の充填性、保圧力の伝達性、製品内の残留歪み等の均一
性を保つことができ、光学的有効部分の光学特性及び被
支持部の機械特性が良好な光学部品を提供することがで
きる。
【0052】請求項2に記載した発明にあっては、光学
的有効部分が対物レンズで、その被支持部がホルダであ
るようにしたので、光学特性が優れ、かつ、機械特性が
良好なホルダ一体レンズを提供することができる。
【0053】請求項3に記載した発明にあっては、ゲー
トをホルダが延びる方向と反対側に設けたので、ゲート
を切除するときにホルダが邪魔にならず、製造工程の自
動化を図ることができる。
【0054】請求項4及び請求項5に記載した発明にあ
っては、対物レンズの外周部の光軸方向における厚さの
ほぼ中央部に上記ゲートを対応させて形成したので、対
物レンズを成形するためのキャビティ内に流入する溶融
樹脂の流れを妨げることがなく、更に、材質の対物レン
ズとして均一性を保つことができ、光学特性をより優れ
たものにすることができる。
【0055】また、本発明2軸アクチュエータにあって
は、光源から出射されたレーザ光を集光して光学記録媒
体の情報記録面に照射すると共に該情報記録面で反射さ
れたレーザ光を光検出器に導く対物レンズと、該対物レ
ンズを保持するホルダとを有し、該ホルダを支持すると
ともに上記対物レンズを上記光学記録媒体の情報記録面
に対してフォーカシング方向及びトラッキング方向に移
動させるための2軸アクチュエータであって、上記対物
レンズ及びホルダを透明な樹脂材料で一体に成形すると
共に、対物レンズ及びホルダの全体の形状が軸対称に形
成されており、これらの成形時のゲートを上記対称軸上
に設けてかつ樹脂の射出方向を対称軸方向にしたことを
特徴とする。
【0056】従って、本発明2軸アクチュエータにあっ
ては、光学的有効部分としての対物レンズの光学特性及
びその被支持部の機械特性を良好な光学部品にすること
ができ、よって、光学特性に優れた2軸アクチュエータ
を提供することができる。
【0057】更に、本発明光ディスク装置にあっては、
光源から出射されたレーザ光を集光して光学記録媒体の
情報記録面に照射すると共に該情報記録面で反射された
レーザ光を光検出器に導く対物レンズと、該対物レンズ
を保持するホルダとを有し、該ホルダを支持するととも
に上記対物レンズを上記光学記録媒体の情報記録面に対
してフォーカシング方向及びトラッキング方向に移動さ
せるための2軸アクチュエータを備えた光ディスク装置
であって、上記対物レンズ及びホルダを透明な樹脂材料
で一体に成形すると共に、対物レンズ及びホルダの全体
の形状が軸対称に形成されており、これらの成形時のゲ
ートを上記対称軸上に設けてかつ樹脂の射出方向を対称
軸方向にしたことを特徴とする。
【0058】従って、本発明光ディスク装置にあって
は、光学的有効部分としての対物レンズの光学特性及び
その被支持部の機械特性を良好な光学部品にすることが
でき、よって、光学特性に優れた光ディスク装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2と共に本発明光学部品を対物レンズに適用
した実施の形態を示すものであり、本図はランナー及び
ゲートを切除する前の状態の対物レンズの概略平面図で
ある。
【図2】ランナー及びゲートを切除する前の状態の対物
レンズの概略断面図である。
【図3】図4と共に対物レンズの成形金型を示すもので
あり、本図は水平方向に切断した状態を示す概略断面図
である。
【図4】垂直方向に切断した状態を示す概略断面図であ
る。
【図5】図6乃至図8と共に本発明2軸アクチュエータ
の実施の形態を示すもので、本図はレンズ合体ボビンを
分解して示す斜視図である。
【図6】ホルダ一体レンズの中央垂直縦断面図である。
【図7】アクチュエータベースの斜視図である。
【図8】2軸アクチュエータの全体の斜視図である。
【図9】図10と共に本発明光ディスク装置の実施の形
態を示すもので、本図は平面図である。
【図10】底面図である。
【符号の説明】
1…ホルダ一体レンズ(光学部品)、2…対物レンズ
(光学的有効部分)、3…ホルダ(被支持部)、S…対
称軸、11…ゲート、31…光ディスク装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年7月1日(1999.7.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】このような対物レンズ2及びホルダ3は透
明な合成樹脂材料、例えば、日本ゼオン株式会社製のレ
ンズ用素材「ゼオネックス(Zeonex):商品名」により一
体に形成される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F202 AH74 AH79 CA11 CB01 CK06 5D118 AA06 AA23 BA01 BB02 CD02 CD03 DC03 EE05 EF01 5D119 AA05 AA38 BA01 DA01 DA05 JA43 JC04 JC06 NA05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的有効部分と該光学的有効部分の被
    支持部とが透明な樹脂材料で一体に成形された光学部品
    であって、 全体の形状が軸対称な形状をしており、 成形時のゲートを上記対称軸上に設けてかつ樹脂の射出
    方向を対称軸方向にしたことを特徴とする光学部品。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した光学部品であって、 光学的有効部分が対物レンズであり、その被支持部がホ
    ルダであることを特徴とする光学部品。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載した光学部品であって、 ゲートをホルダが延びる方向と反対側に設けたことを特
    徴とする光学部品。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載した光学部品であって、 対物レンズの外周部の光軸方向における厚さのほぼ中央
    部に上記ゲートが対応して形成されたことを特徴とする
    光学部品。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載した光学部品であって、 対物レンズの外周部の光軸方向における厚さのほぼ中央
    部に上記ゲートが対応して形成されたことを特徴とする
    光学部品。
  6. 【請求項6】 光源から出射されたレーザ光を集光して
    光学記録媒体の情報記録面に照射すると共に該情報記録
    面で反射されたレーザ光を光検出器に導く対物レンズ
    と、該対物レンズを保持するホルダとを有し、該ホルダ
    を支持するとともに上記対物レンズを上記光学記録媒体
    の情報記録面に対してフォーカシング方向及びトラッキ
    ング方向に移動させるための2軸アクチュエータであっ
    て、上記対物レンズ及びホルダを透明な樹脂材料で一体
    に成形すると共に、対物レンズ及びホルダの全体の形状
    が軸対称に形成されており、 これらの成形時のゲートを上記対称軸上に設けてかつ樹
    脂の射出方向を対称軸方向にしたことを特徴とする2軸
    アクチュエータ。
  7. 【請求項7】 光源から出射されたレーザ光を集光して
    光学記録媒体の情報記録面に照射すると共に該情報記録
    面で反射されたレーザ光を光検出器に導く対物レンズ
    と、該対物レンズを保持するホルダとを有し、該ホルダ
    を支持するとともに上記対物レンズを上記光学記録媒体
    の情報記録面に対してフォーカシング方向及びトラッキ
    ング方向に移動させるための2軸アクチュエータを備え
    た光ディスク装置であって、 上記対物レンズ及びホルダを透明な樹脂材料で一体に成
    形すると共に、対物レンズ及びホルダの全体の形状が軸
    対称に形成されており、 これらの成形時のゲートを上記対称軸上に設けてかつ樹
    脂の射出方向を対称軸方向にしたことを特徴とする光デ
    ィスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003043349A (ja) * 2001-08-03 2003-02-13 Konica Corp 光ピックアップレンズ

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