JP2000163774A - 光学ヘッドアクチュエータおよびその製造方法 - Google Patents

光学ヘッドアクチュエータおよびその製造方法

Info

Publication number
JP2000163774A
JP2000163774A JP10340196A JP34019698A JP2000163774A JP 2000163774 A JP2000163774 A JP 2000163774A JP 10340196 A JP10340196 A JP 10340196A JP 34019698 A JP34019698 A JP 34019698A JP 2000163774 A JP2000163774 A JP 2000163774A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
objective lens
optical head
lens holder
elastic
head actuator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10340196A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000163774A5 (ja
Inventor
Hideo Okuma
英生 大熊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP10340196A priority Critical patent/JP2000163774A/ja
Publication of JP2000163774A publication Critical patent/JP2000163774A/ja
Publication of JP2000163774A5 publication Critical patent/JP2000163774A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスク、光磁気ディスク等の円盤状光学
記録媒体に対応の光学ヘッドの対物レンズを駆動するア
クチュエータにおいて、保持する対物レンズの傾きを保
証し、また、製造時の金型構造および成形工程を簡単化
する。 【解決手段】 光学ヘッドアクチュエータとしての対物
レンズ2軸アクチュエータ21の対物レンズ22を保持
するレンズホルダ23をサスペンション部材29である
長手方向にコンプライアンスを有する4本の弾性線材2
1 ,292 ,293 ,294 により対物レンズ22を
中心として平面的に両持ち支持する構成として、レンズ
ホルダ23をフォーカス方向およびトラッキング方向に
駆動させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク、光磁
気ディスク等の円盤状光学記録媒体に対して記録再生を
行う光学式情報記録再生装置に用いられる光学ヘッドア
クチュエータおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光学式情報記録再生装置(以下、光学デ
ィスク装置という)は、回転駆動される光ディスク、光
磁気ディスク等の円盤状光学記録媒体(以下、光学ディ
スクという)に対して、光学ピックアップ装置によりレ
ーザ光を照射し、また、反射させてこの反射光を受光
し、情報の記録再生装置を行うように構成されている。
【0003】このように構成される光学ディスク装置に
おいては、光学ディスクが反っていると、回転に伴って
光学ディスク面と光学ピックアップ装置の対物レンズと
の距離が変動してフォーカスずれが発生し、また、光学
ディスクの回転が偏心しているとトラッキングずれが発
生することになる。このようなフォーカスずれやトラッ
キングずれを補正するために、光学ピックアップ装置の
対物レンズは、光学ディスクの記録又は再生時に、光学
ディスクの記録面に対して垂直な対物レンズの光軸方向
(フォーカス方向)および記録面に対して平行な半径方
向(トラッキング方向)の2軸方向に移動駆動される。
【0004】この対物レンズの2軸方向の移動駆動は、
駆動装置である図9に示すような2軸アクチュエータに
より行われる。この図9に示す2軸アクチュエータ1
は、対物レンズ2を略中央に保持するレンズホルダ3
と、4本の垂直方向および水平方向に平行な金属線4
a,4b,4c,4dからなるサスペンション4(な
お、金属線4dは図に表われない)によってレンズホル
ダ3をフォーカス方向Fおよびトラッキング方向Tに可
動状態で支持するサスペンションホルダ5と、磁石6と
共に磁気回路を形成するヨーク7とを備えている。レン
ズホルダ3はコイルボビンを兼ねて、外周側壁にはフォ
ーカスコイル8が巻回されており、磁気回路の磁石6と
対向するレンズホルダ3のトラッキング方向Tと直交す
る方向のジッタ方向Jの両側壁にはトラッキングコイル
9がそれぞれ2個ずつ固着されている。
【0005】また、レンズホルダ3のトラッキング方向
Tの両側壁にはサスペンション部材4の取付け部材10
が配設されている。この取付け部材10はサスペンショ
ン部材4を構成する金属線4a,4b,4c,4dに対
応して取付けブロック10a,10b,10c,10d
に分割されており(なお、取付けブロック10dは図に
表われない)、この取付けブロック10a〜10dに金
属線4a〜4dの一端がそれぞれ固定され、この金属線
10a〜10dの他端はサスペンションホルダ5を貫通
してピックアップベース11に固定されている。ここ
で、サスペンションホルダ5の金属線貫通部には、金属
線10a〜10dの共振を抑制するための粘弾性材12
が封入されている。
【0006】サスペンションホルダ5とヨーク7は、ピ
ックアップベース13に固定されて、ヨーク7には起立
する内ヨーク14と外ヨーク15とが設けられている。
この外ヨーク15に磁石6が固定されて磁気回路が形成
され、内ヨーク14は、磁石6と同じトラッキング方向
Tの幅を有しており、この磁石6と内外ヨーク14,1
5とから形成される磁気回路は、ジッタ方向Jに所定間
隔で形成されて、この両磁気回路の内ヨーク14は、レ
ンズホルダ3にトラッキングコイル9の固着側両側壁に
それぞれ平行して形成されているヨーク孔16に挿通さ
れている。
【0007】このような構成される2軸アクチュエータ
1においては、磁石6とヨーク7とによって形成される
磁気回路と、この磁気回路の空隙中に位置するフォーカ
スコイル8とによりフォーカス方向Fに駆動力を持つ動
電型変換器が構成され、また、磁気回路と、磁気回路の
空隙中に位置するトラッキングコイル9とによりトラッ
キング方向Tに駆動力を持つ動電型変換器が構成されて
いる。そして対物レンズ2を保持したレンズホルダ3
は、フォーカスコイル8に流れる電流に応じてサスペン
ション部材4の金属線4a〜4dの弾性力に抗してフォ
ーカス方向Fに並進運動し、また、トラッキングコイル
9に流れる電流に応じて金属線4a〜4dの弾性力に抗
してトラッキング方向Tに並進運動する。このようにし
て、レンズホルダ3は、対物レンズ2と一体にフォーカ
ス駆動およびトラッキング駆動されて、対物レンズ2を
通してレーザ光が回転駆動される光学ディスクの所定位
置にスポット照射され記録又は再生が行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように構成される
光学ピックアップ装置の対物レンズ2軸アクチュエータ
においては、レンズホルダをサスペンション部材により
支持する際に、その組立精度は、フォーカス駆動および
トラッキング駆動時の対物レンズの傾きに影響を及ぼす
ため、前述のようにサスペンション部材の4本の金属線
は、レンズホルダとサスペンションホルダとの間に立体
的にかつ平行、すなわち、フォーカス方向およびトラッ
キング方向に垂直に正確に配置する必要があるが、要求
精度の実現が困難である。このため、サスペンションホ
ルダをピックアップベースに固着する際の対物レンズの
傾き調整(チルト調整)に手数を要し、組立作業が煩雑
化し作業能率が低下する原因になっている。
【0009】また、この2軸アクチュエータの組立の高
精度化のためにレンズホルダとサスペンション部材であ
る4本の金属線とをアウトサート成形等により一体成形
して連結する方法も用いられているが、この4本の金属
線はレンズホルダに対して立体配置であるため、この一
体成形においては、成形キャビティを有する成形金型の
他に金属線の間隔を保持して押えるスライドコアが必要
であり、金型構造およびその成形作業が複雑化し、コス
ト高になる原因になっている。
【0010】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
で、レンズホルダとこれを弾性支持する弾性支持部材と
してのサスペンション部材との位置関係の高精度化を可
能とし、レンズホルダとサスペンション部材との一体成
形における金型構成およびその成形作業の簡略化を可能
とした光学ピックアップ等の光学ヘッドアクチュエータ
およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明による光学ヘッドアクチュエータは、対物レン
ズを保持するレンズホルダを長手方向にコンプライアン
スを有する弾性支持部材により対物レンズを中心として
平面的に両持ち支持し、レンズホルダを対物レンズの光
軸方向およびこれに垂直な方向で弾性支持部材の長手方
向と直交する方向に駆動させるように構成したものであ
る。
【0012】前記構成において、弾性支持部材は、4本
の弾性線材により形成し、この各弾性線材にクランク状
屈折部を形成することにより、各弾性線材に長手方向の
コンプライアンスをもたせるように構成することができ
る。
【0013】このように構成される光学ヘッドアクチュ
エータは、レンズホルダが弾性支持部材により対物レン
ズを中心に平面的に両持ち支持されるので、対物レンズ
は傾きが保証されて安定して支持され、所定の方向に確
実に駆動される。
【0014】そして、この構成において弾性支持部材
を、長手方向にコンプライアンスをもたせた4本の弾性
線材により形成することによりレンズホルダの駆動が一
層円滑に行えることになる。
【0015】また、本発明は前記光学ヘッドアクチュエ
ータの製造方法であって、前記弾性支持部材を長手方向
にコンプライアンスを有する複数の弾性線材として平板
材によりリードフレーム状に同時に形成し、レンズホル
ダが弾性線材により対物レンズを中心として平面的に両
持ち支持されるように弾性線材とレンズホルダを一体成
形するものである。
【0016】前記光学ヘッドアクチュエータの製造方法
において、複数の弾性線材は、弾性および導電性を保有
する金属薄板材により端部側に変形可能なクランク状屈
折部を設けてリードフレーム状に同時に形成することが
できる。
【0017】この光学ヘッドアクチュエータの製造方法
によれば、レンズホルダに対する各弾性線材の位置関係
が高精度化されてレンズホルダに保持される対物レンズ
の傾きが確実に保証される。また、弾性線材とレンズホ
ルダとの一体成形は、金型にスライドコア等のコア部材
を用いることなく、固定側金型と可動側金型のみにより
成形できて金型構造が簡単化されると共に成形工程も簡
単化される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図8を参照して説明する。図1は本発明に係る光学ヘ
ッドアクチュエータの一例の斜視図を示し、図2は図1
に示す光学ヘッドアクチュエータの一部切除した分解斜
視図を示す。
【0019】この図1〜図4において、光学ヘッドアク
チュエータとしての対物レンズ2軸アクチュエータの全
体を符号21で示す。この2軸アクチュエータ21にお
いて、対物レンズ22を略中央に保持するレンズホルダ
23は軽量で耐衝撃性を有する樹脂材により平面視四辺
形状に成形されるもので、駆動用コイルの巻線ボビンを
兼用しており、このレンズホルダ23の外周壁に第1の
巻線溝部23aが形成されて対物レンズ22の光軸を中
心としてフォーカスコイル24が巻装され、一方向に相
対する両外側壁にはそれぞれ一対の巻線枠部23b1
23b2 及び23b3 ,23b4 が所要間隔を置いて形
成されてトラッキングコイル25が2つに分別まきされ
て巻装されている。また、このレンズホルダ23にはト
ラッキングコイル25の巻装側の両外側壁にそれぞれ平
行してヨーク孔26が形成されている。
【0020】このように構成されるレンズホルダ23
は、サスペンション取付け部材(以下、サス取付け部材
という)27に嵌合固着されて一体化されている。この
サス取付け部材27は、レンズホルダ23と同様の樹脂
材により成形されるもので、対物レンズ22と光軸方向
に対応する円形開口28が形成された基板部27aの両
側部に、レンズホルダ23のトラッキングコイル25の
巻装側の両外側壁と直交する方向に相対する両外側壁に
対応してそれぞれ一対の取付けブロック27b1,27
2 および27b3 ,27b4 が所要の間隙を隔てて立
上げ形成されている。このサス取付け部材27に対する
レンズホルダ23の固着は、取付けブロック27b1
27b2 および27b3 ,27b4 にレンズホルダ23
のトラッキングコイル25が巻装されない側の外側壁の
中央部を対応させると共に基板部27aの円形開口28
に対物レンズ22を対応させた状態で嵌合して例えば紫
外線硬化形接着剤等の接着剤により固着してレンズホル
ダ23とサス取付け部材27とを一体化する。
【0021】このようにレンズホルダ23と一体化され
るサス取付け部材27に弾性支持部材としてのサスペン
ション部材29が取付けられている。この実施の形態に
おけるサスペンション部材29は平面的に形成されてレ
ンズホルダ23を両側より支持するように構成されてい
る。
【0022】すなわち、サスペンション部材29は、ベ
リリウム銅等の弾性および導電性を保有する金属薄板材
により形成される4本の弾性線材291 ,292 ,29
3 ,294 により構成されて、この各線材291 〜29
4 は、レンズホルダ23に対する同一平行面において、
一端をサス取付け部材27の各取付けブロック27b 1
〜27b4 に固定してトラッキング方向Tと直交する方
向であるジッタ方向Jの前方向および後方向に延出、す
なわち、取付けブロック27b1 と27b3 に固定され
る線材291 と293 は前方向に、取付けブロック27
2 と27b4に固定される弾性線材292 と294
後方向に延出されている。そして、このサスペンション
部材29の各弾性線材291 〜294 はジッタ方向Jに
コンプライアンスを有するように他端部側にクランク状
屈折部29a1 ,29a2 ,29a3 ,29a4 を設け
てあり、他端にはそれぞれ端子片部29b1 ,29
2 ,29b3 ,29b4 が形成されて、この端子片部
29b1 〜29b4 の端縁に端子29c1 ,29c2
29c3 ,29c4 が突出形成されている。
【0023】そして、このサスペンション部材29の各
弾性線材291 〜294 は他端部である端子片部29b
1 〜29b4 においてサスペンションホルダ(以下サス
ホルダという)30に固定されている。このサスホルダ
30は、前述したレンズホルダ23と同様の樹脂材によ
り成形されるもので、四辺形の枠状でこのジッタ方向J
において対向する辺部30a,30b間にサスペンショ
ン部材29の各弾性線材291 〜294 を固定、すなわ
ち、一方の辺部30aには弾性線材291 ,293 を、
他方の辺部30bには弾性線材292 ,294 をそれぞ
れ端子片部29b1 ,29b3 および29b2 ,29b
4 においてインサート固定されてそれぞれの端子29c
1 ,29c3 は一方の辺部30aの外面側に、端子29
2 ,29c4 は他方の辺部30bの外面側に突出され
ている。また、サスホルダ30の弾性線材291 〜29
4 を固定する辺部30a,30bの内面側にそれぞれの
弾性線材291 〜294 に対応してダンピングボックス
31を配置して、弾性線材291 〜294 の端部を非接
触で挿入し、シリコーンゲル等のダンピング材を充填す
る構造としている。
【0024】このようにして、この実施の形態において
は、レンズホルダ23は、対物レンズ22を中心として
平面的に配置され、ジッタ方向Jにコンプライアンスを
有するサスペンション部材29の弾性線材291 〜29
4 により両側より両持ち状に支持されて対物レンズ22
は安定して保持され、傾きが保証される。
【0025】また、この実施の形態においては、レンズ
ホルダ23に巻装されるフォーカスコイル24およびト
ラッキングコイル25に対して一対の略U字状ヨーク3
2と磁石33とにより磁気回路34が構成されている。
それぞれのヨーク32は外側ヨーク部32aと内側ヨー
ク32bを有し、外側ヨーク部32aの内面側に磁石3
3が固定され、この磁石32は内側ヨーク部32bと対
向しており、そして、この内側ヨーク部32bはレンズ
ホルダ23に形成されているそれぞれのヨーク孔26に
挿通される。
【0026】以上のように、レンズホルダ23をサスペ
ンション部材29を介して支持するサスホルダ30およ
び磁気回路34を磁石33と共に構成するヨーク32を
ピックアップベース(図示せず)に固定することによ
り、この実施の形態の2軸アクチュエータ21が構成さ
れる。
【0027】このように構成されるこの実施の形態の2
軸アクチュエータ21においても、前述した2軸アクチ
ュエータと同様に、ヨーク32と磁石33とによって形
成される磁気回路34と、この磁気空隙中に位置するフ
ォーカスコイル24とによりフォーカス方向Fに駆動力
を持つ動電型変換器が構成され、また磁気回路34と、
この磁気空隙中に位置するトラッキングコイル25とに
よりトラッキング方向Tに駆動力を持つ動電型変換器が
構成されている。そして、対物レンズ22を保持したレ
ンズホルダ23にはフォーカスコイル24に流れる電流
に応じてフォーカス方向Fの駆動力が作用するが、サス
ペンション部材29の各弾性線材291〜294 は、図
5に示すようにクランク状屈折部29a1 〜29a4
ジッタ方向Jに直角な部分が変形すると共にクランク状
屈折部29a1 〜29a4 の全体の角度が変わることに
より図6に示すようにフォーカス方向Fに並進運動す
る。また、レンズホルダ23は、トラッキングコイル2
5に流れる電流に応じてトラッキング方向Tの駆動力が
作用するとサスペンション部材29の各弾性線材29 1
〜294 は、図7に示すようにクランク状屈折部29a
1 〜29a4 の角度はほとんど変化されない状態で他の
部分は湾曲変形しトラッキング方向Tに並進運動する。
【0028】このようにしてレンズホルダ23は、対物
レンズ22と一体にフォーカス駆動およびトラッキング
駆動されて、対物レンズ22を通してレーザ光が回転駆
動される光学ディスクの所定位置にスポット照射され記
録又は再生が行われる。
【0029】以上のように、この実施の形態の2軸アク
チュエータ21は、レンズホルダ23を支持するサスペ
ンション部材29は平面的に配置するので、薄型化が可
能になる。また、レンズホルダ23は、サスペンション
部材29を構成するジッタ方向Jにコンプライアンスを
有する弾性線材291 〜294 により両側より両持ち状
に支持されるため対物レンズ22は安定して正確に保持
されて傾きが保証され、傾き調整(チルト調整)が容易
に行える。そして、サスペンション部材29の各弾性線
材291 〜294 は、一部分、特にサスホルダ30に対
する固定端近傍にクランク状屈折部29a1 〜29a4
を形成するだけで所要のコンプライアンスを保有させる
ことができて構成が簡単である。
【0030】次に、本発明のもう一つの実施の形態であ
る前述した2軸アクチュエータ21の製造方法について
説明する。
【0031】この実施の形態の製造方法は、サスペンシ
ョン部材29の形成において、このサスペンション部材
29は平面的配置であるため平板材により、プレス加工
やエッチング加工により弾性線材291 〜294 を同時
に形成し、サス取付け部材27およびサスホルダ30を
アウトサート成形するものである。
【0032】すなわち、この実施の形態の製造方法は、
図8に示すように、例えば、ベリリウム銅等の弾性およ
び導電性を保有する金属薄板材35により、サスペンシ
ョン部材29を形成するクランク状屈折部29a1 〜2
9a4 を有する弾性線材29 1 〜294 およびこの弾性
線材291 〜294 の端部側の端子片部29b1 〜29
2 、端子29c1 〜29c4 をリードフレーム状に一
体に、例えばホトエッチング加工により形成する。この
場合、弾性線材291 と292 および弾性線材293
294 はそれぞれ連続して形成され、このサスペンショ
ン部材29は、金属平板材35に複数形成、いわゆる複
数取りされる。
【0033】このように、サスペンション部材29は、
平面配置で金属薄板材35によりプレス加工やホトエッ
チング加工により弾性線材291 〜294 を同時にリー
ドフレーム状に形成できると共に弾性線材291 〜29
4 間の位置精度も高精度化できる。
【0034】このようにして、弾性線材291 〜294
から成るサスペンション部材29をリードフレーム状に
形成した後、弾性線材291 〜294 の所定位置、すな
わち、連続する弾性線材291 と292 および293
294 の中間部に位置してサス取付け部材27を、その
取付けブロック27b1 ,27b2 および27b3 ,2
7b4 をそれぞれ弾性線材291 ,292 および2
3 ,294 側に対応させて、また、弾性線材291
294 の端部である端子片部29b1 〜29b4 に対応
する位置から弾性線材291 〜294 を所定間隔で平面
状に囲繞する位置にサスホルダ30をそれぞれ軽量で耐
衝撃性を有する樹脂材によりアウトサート成形により一
体成形する。
【0035】このサスペンション部材29とサス取付け
部材27およびサスホルダ30との一体成形は、サスペ
ンション部材29が一枚の金属薄板材35より平面状に
形成されていることにより、下型(固定側金型)と上型
(可動側金型)との二つの金型により行うことができ
て、金型構造が簡単化されると共に、成形工程も簡単化
されて成形を容易に行える。
【0036】以上のように、リードフレーム状に形成し
たサスペンション部材29にサス取付け部材27および
サスホルダ30をアウトサート成形した後、対物レンズ
22を保持固定し、フォーカスコイル24およびトラッ
キングコイル25を巻装したレンズホルダ23をサス取
付け部材27に嵌合して前述のように、例えば紫外線硬
化形接着剤等の接着剤により接着してサス取付け部材2
7と一体化する。
【0037】その後、サスペンション部材29を金属薄
板材35の残存枠部35aから切離す。すなわち、金属
薄板材35の残存枠部35aと弾性線材291 〜294
の端子片部29b1 〜29b4 とを連結する連結部35
1 〜35b4 および弾性線材291 ,292 および2
3 ,294 の中間部との連結部35c1 ,35c2
切断する。そして、この切断の際、サス取付け部材27
の取付けブロック27b1 と27b2 の間および27b
3 と27b4 の間における弾性線材291 と292 の連
続部および弾性線材293 と294 と連続部を切断除去
する。この弾性線材291 ,292 間および293 ,2
4 間を切断除去することにより、弾性線材291 〜2
4 はフォーカスコイル24およびトラッキングコイル
25への給電線として使用できる。
【0038】このようにして、サスペンション部材29
を金属薄板材35の残存枠部35aから切離すことによ
り、2軸アクチュエータ21が製造される。
【0039】以上のようにして製造される対物レンズ2
2の2軸アクチュエータ21は、サスペンション部材2
9の各弾性線材291 〜294 の位置関係が高精度化さ
れると共に、この弾性線材291 〜294 とレンズホル
ダ23を保持固定するサス取付け部材27およびサスホ
ルダ30との一体成形の金型にスライドコア等のコア部
材を配することなく、金型構造が簡単で、成形を容易に
行え、コストの低減化が可能になり、高精度で安価な2
軸アクチュエータを提供できる。
【0040】以上本発明の実施の形態を説明したが、本
発明はこの実施の形態に限定されるものではなく、本発
明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるものであ
る。
【0041】例えば、前述した実施の形態においてはサ
スペンション部材の弾性線材はジッタ方向へのコンプラ
イアンスを有するようにクランク状屈折部を形成してあ
るが、これに限定されることなく、ジッタ方向へコンプ
ライアンス、すなわち、所要の自由度をもたせることが
できる形状或いは、構造とすることができるものであ
る。
【0042】また、レンズホルダの形状、サスペンショ
ンホルダの形状等は、任意に変更できるものである。
【0043】そして、本発明の実施の形態においては、
ムービングコイル(MC)型の2軸アクチュエータを図
示し、説明したが、本発明は、レンズホルダにマグネッ
トを取付けピックアップベース側にフォーカスコイル、
トラッキングコイルを配設するムービングマグネット
(MM)型の対物レンズ駆動装置(2軸アクチュエー
タ)にも適用できるものである。このムービングマグネ
ット(MM)型の2軸アクチュエータの場合は、サスペ
ンション部材の弾性線材は、レンズホルダに対してジッ
タ方向の両側に連続した状態にしておくことになる。
【0044】なお、本発明の光学ヘッドアクチュエータ
は、光学ピックアップの対物レンズを駆動する対物レン
ズ駆動装置として用いるものに限るものではなく、他の
光学系駆動装置に適用できるものである。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明による光学ヘッドア
クチュエータは、対物レンズを保持するレンズホルダを
長手方向にコンプライアンスを有する弾性支持部材によ
り対物レンズを中心に平面的に両持ち支持し、レンズホ
ルダを対物レンズの光軸方向およびこれに垂直な方向で
弾性支持部材の長手方向と直交する方向に駆動させる様
に構成したことにより、対物レンズは安定して支持され
て傾きが確実に保証されて、対物レンズの光軸方向を所
要点方向に常に正確に向けることができ、また、レンズ
ホルダを支持する弾性支持部材は平面的に配置されるこ
とにより光学ヘッドアクチュエータの薄型化が可能にな
り、この光学ヘッドアクチュエータを備える光学系装置
全体を薄型に構成することができ、特に光ディスク装置
の光学ピックアップに用いてその効果が大である。
【0046】また、前述した構成において、弾性支持部
材を4本の弾性線材により形成し、この各弾性線材にク
ランク状屈折部を形成することにより、各弾性線材はク
ランク状屈折部の変形により長手方向にコンプライアン
スを持つことになり、レンズホルダの前述した所要方向
の安定した駆動動作を実現できる。
【0047】また、本発明の光学ヘッドアクチュエータ
の製造方法によれば、前述した弾性支持部材の長手方向
にコンプライアンスを有する各弾性線材を弾性および導
電性を保有する金属薄板材によりリードフレーム状に同
時に形成し、この弾性線材に対してレンズホルダを、対
物レンズを中心として平面的に両持ち支持されるように
樹脂材により一体成形するのでレンズホルダに対する各
弾性線材の位置関係が高精度化されてレンズホルダに保
持される対物レンズの傾きが確実に保証される。
【0048】また、この成形においては、金型にスライ
ドコア等のコア部を用いることなく、固定側金型と可動
側金型のみにより成形されるので金型構造が簡単化され
ると共に、成形工程も簡単化されてコストの低減化が可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光学ヘッドアクチュエータの一例
の斜視図である。
【図2】図1に示す光学ヘッドアクチュエータの一部切
除した分解斜視図である。
【図3】図1に示す光学ヘッドアクチュエータの平面図
である。
【図4】図1に示す光学ヘッドアクチュエータの一部切
除した側面図である。
【図5】図1に示す光学ヘッドアクチュエータのフォー
カス駆動動作における平面図である。
【図6】図1に示す光学ヘッドアクチュエータのフォー
カス駆動動作における一部切除した側面図である。
【図7】図1に示す光学ヘッドアクチュエータのトラッ
キング駆動動作における平面図である。
【図8】図1に示す光学ヘッドアクチュエータの製造工
程を説明するサスペンション部材の平面図である。
【図9】従来の対物レンズアクチュエータの斜視図であ
る。
【符号の説明】
21‥‥対物レンズ2軸アクチュエータ、22‥‥対物
レンズ、23‥‥レンズホルダ、24‥‥フォーカスコ
イル、25‥‥トラッキングコイル、26‥‥ヨーク
孔、27‥‥サスペンション取付け部材、29‥‥サス
ペンション部材、291 〜294 ‥‥弾性線材、30‥
‥サスペンションホルダ、32‥‥ヨーク、33‥‥磁
石、34‥‥磁気回路、35‥‥金属薄板材、35a‥
‥残存枠部、35b1 〜35b4 ,35c1 ,35c2
‥‥連結部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズを保持するレンズホルダを長
    手方向にコンプライアンスを有する弾性支持部材により
    前記対物レンズを中心として平面的に両持ち支持し、 前記レンズホルダを前記対物レンズの光軸方向およびこ
    れに垂直な方向で前記弾性支持部材の長手方向と直交す
    る方向に駆動させるようにしたことを特徴とする光学ヘ
    ッドアクチュエータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光学ヘッドアクチュエ
    ータにおいて、 前記弾性支持部材は、4本の弾性線材により形成し、こ
    の各弾性線材にクランク状屈折部を形成することによ
    り、前記各弾性線材に長手方向のコンプライアンスを持
    たせるようにしたことを特徴とする光学ヘッドアクチュ
    エータ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の光学ヘッドアクチュエ
    ータの製造方法であって、 前記弾性支持部材を長手方向にコンプライアンスを有す
    る複数の弾性線材として平板材によりリードフレーム状
    に同時に形成し、 前記レンズホルダが前記弾性線材により前記対物レンズ
    を中心として平面的に両持ち支持されるように前記弾性
    線材と前記レンズホルダを一体成形することを特徴とす
    る光学ヘッドアクチュエータの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の光学ヘッドアクチュエ
    ータの製造方法において、 前記複数の弾性線材は、弾性および導電性を保有する金
    属薄板材により端部側に変形可能なクランク状屈折部を
    設けてリードフレーム状に同時に形成することを特徴と
    する光学ヘッドアクチュエータの製造方法。
JP10340196A 1998-11-30 1998-11-30 光学ヘッドアクチュエータおよびその製造方法 Pending JP2000163774A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10340196A JP2000163774A (ja) 1998-11-30 1998-11-30 光学ヘッドアクチュエータおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10340196A JP2000163774A (ja) 1998-11-30 1998-11-30 光学ヘッドアクチュエータおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000163774A true JP2000163774A (ja) 2000-06-16
JP2000163774A5 JP2000163774A5 (ja) 2006-01-12

Family

ID=18334636

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10340196A Pending JP2000163774A (ja) 1998-11-30 1998-11-30 光学ヘッドアクチュエータおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000163774A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1369854A2 (en) * 2002-06-06 2003-12-10 Ricoh Company, Ltd. Objective lens drive apparatus, optical pickup device, and optical disk drive
CN100378823C (zh) * 2004-01-14 2008-04-02 Lg电子有限公司 光读写设备
EP2226801A1 (en) 2009-03-02 2010-09-08 Thomson Licensing SA Actuator for accessing moving storage media and drive having the actuator
EP2270784A3 (en) * 2004-01-14 2011-05-04 LG Electronics, Inc. Actuator of optical pick-up device

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1369854A2 (en) * 2002-06-06 2003-12-10 Ricoh Company, Ltd. Objective lens drive apparatus, optical pickup device, and optical disk drive
EP1369854A3 (en) * 2002-06-06 2007-03-07 Ricoh Company, Ltd. Objective lens drive apparatus, optical pickup device, and optical disk drive
US7287264B2 (en) 2002-06-06 2007-10-23 Ricoh Company, Ltd. Objective lens drive apparatus with objective lens portion movable along support member axial direction
CN100378823C (zh) * 2004-01-14 2008-04-02 Lg电子有限公司 光读写设备
US7907479B2 (en) 2004-01-14 2011-03-15 Ionosep X Holdings L.L.C. Optical pickup actuator in writing and reading device
EP2270784A3 (en) * 2004-01-14 2011-05-04 LG Electronics, Inc. Actuator of optical pick-up device
EP2226801A1 (en) 2009-03-02 2010-09-08 Thomson Licensing SA Actuator for accessing moving storage media and drive having the actuator

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3888821B2 (ja) ピックアップ装置及びその製造方法
EP1124226B1 (en) Lens drive device and method for manufacturing the same
US5521762A (en) Method for producing an objective lens actuator having elastic supports
JP3995857B2 (ja) ディスクプレーヤのレンズ駆動装置
US6404728B1 (en) Apparatus and method for driving objective lens
EP1124225A2 (en) Lens driving apparatus for optical disc player and printed circuit board coils for it
KR100702636B1 (ko) 2축 액추에이터, 광학 부품 및 광학 디스크 장치
CN1216374C (zh) 透镜驱动装置及其制造方法和使用该装置的光拾取器
JP3821105B2 (ja) 光学手段駆動装置
JP2000163774A (ja) 光学ヘッドアクチュエータおよびその製造方法
JPH09190644A (ja) レンズ駆動装置及びその製造方法
JP2000163773A (ja) 光学ヘッドアクチュエータ
US7870572B2 (en) Objective lens driving apparatus, assembling method thereof and optical head
JP2001021783A (ja) 光学部品、2軸アクチュエータ及びこれらを用いた光ディスク装置
JP3567310B2 (ja) 光ヘッド装置
JP2002260255A (ja) 対物レンズ駆動装置及び光学ピックアップ装置
JP2000163774A5 (ja)
JP2000163773A5 (ja)
JP3530693B2 (ja) 対物レンズ駆動装置
JPH10289455A (ja) 対物レンズ駆動装置及びその製造方法
JP4686626B2 (ja) レンズ駆動装置
KR100310061B1 (ko) 광학식 픽업장치 및 그 제조방법
JPH07176074A (ja) 2軸アクチュエータの製造方法
JP2006277853A (ja) 対物レンズ駆動装置とその製造方法
JP2001319343A (ja) 光ピックアップ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051118

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070424

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070625

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070717

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070907

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070926

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20071026