JP4200415B2 - 光学ピックアップ及びディスクドライブ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光学ピックアップ及びこれを備えたディスクドライブ装置に関する。詳しくは、発光素子から照射されたレーザー光を立ち上げミラー及び対物レンズを介してディスク状記録媒体の記録面に照射する光学ピックアップ及びこれを備えたディスクドライブ装置についての技術分野に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ディスク等のディスク状記録媒体に対して情報信号の記録や再生を行うディスクドライブ装置があり、このようなディスクドライブ装置にあっては、情報信号の記録や再生をする際に、光学ピックアップの移動ベースに支持された2軸アクチュエーターを動作させて対物レンズのフォーカシング調整及びトラッキング調整を行うようにしている。
【0003】
2軸アクチュエーターにあっては、磁気回路の配置や駆動方式等の違いによって種々のタイプが存在し、例えば、磁気回路が対物レンズを挟んで立ち上げミラーに入射されるレーザー光の光軸方向に離間して配置されるタイプの2軸アクチュエーターがある。
【0004】
このような2軸アクチュエーターの従来のものの一例を以下に示す(図9参照)。
【0005】
2軸アクチュエーターaは、移動ベースに固定された固定部bと該固定部bに対してディスク状記録媒体の記録面に離接する方向であるフォーカシング方向及びディスク状記録媒体の半径方向であるトラッキング方向に移動される可動部cとを備えている。
【0006】
可動部cはワイヤー状のバネ部材d、d、・・・によって中空に保持されるように固定部bに支持されている。可動部cには対物レンズeが保持されていると共にフォーカシングコイルf及びトラッキングコイルg、g、・・・が巻回されている。
【0007】
移動ベースには図示しない発光素子(半導体レーザー)から照射されたレーザー光を立ち上げて対物レンズeに導く立ち上げミラーhが取り付けられており、該立ち上げミラーhは対物レンズeの下方に位置されている。
【0008】
移動ベースには磁性金属材料によって形成されたベース部i、iが取り付けられており、該ベース部i、iは発光素子から立ち上げミラーhに入射されるレーザー光の光軸方向に離間して配置されている。ベース部iは、移動ベースに取り付けられた被取付部jと該被取付部jの両端部からそれぞれ上方へ突出されたヨーク片k、lとから成る。
【0009】
外側のヨーク片k、kには、対向する面にそれぞれマグネットm、mが固定されており、ヨーク片k、kはそれぞれ対物レンズeを挟んで反対側に位置され可動部cの外側に配置されている。内側のヨーク片l、lは、それぞれ対物レンズeを挟んで反対側に位置されヨーク片k、k間に配置されている。
【0010】
以上のように、2軸アクチュエーターaにあっては、ベース部i、iとマグネットm、mとを有する2つの磁気回路が構成される。
【0011】
2軸アクチュエーターaにあっては、発光素子から照射され立ち上げミラーhに入射されるレーザー光の光路を確保するために、ベース部i、iが立ち上げミラーhの上方に位置されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来の2軸アクチュエーターaにあっては、一方のベース部iが立ち上げミラーhに入射されるレーザー光の光路を遮ることがないようにしてレーザー光の光路を確保するために、ベース部i、iが立ち上げミラーhの上方に位置されている。
【0013】
従って、ベース部i、iを立ち上げミラーhの上方に位置させる分、光学ピックアップの厚みが厚くなってしまい、光学ピックアップが大型となってしまうという問題がある。
【0014】
そこで、本発明光学ピックアップ及びディスクドライブ装置は、上記した問題点を克服し、磁気回路が立ち上げミラーに入射されるレーザー光の光軸方向に離間して配置されるタイプの2軸アクチュエーターを有する光学ピックアップの薄型化を図ることを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明光学ピックアップは、上記した課題を解決するために、ディスクテーブルに装着されるディスク状記録媒体の半径方向へ移動自在に支持された移動ベースと、対物レンズを有しディスク状記録媒体の記録面に対するレーザー光のフォーカシング調整及びトラッキング調整を行う2軸アクチュエーターとを設け、該2軸アクチュエーターに、移動ベースに固定された固定部と、対物レンズを保持すると共にフォーカシングコイル及びトラッキングコイルを有しディスク状記録媒体の記録面に離接する方向であるフォーカシング方向及びディスク状記録媒体の半径方向であるトラッキング方向へ固定部に対して動作される可動部と、対物レンズを挟んで立ち上げミラーに入射されるレーザー光の光軸方向に離間して配置された一対のヨーク片を有し該一対のヨーク片にそれぞれマグネットが取り付けられると共に磁性金属材料によって形成されたベース部とを有し、上記ベース部の一方のヨーク片に、上記立ち上げミラーに入射されるレーザー光の光路となる開口部を形成し、該開口部の上側開口縁が上記マグネットの下端と略一致するものである。
【0016】
また、本発明ディスクドライブ装置は、上記した課題を解決するために、光学ピックアップに、ディスクテーブルに装着されるディスク状記録媒体の半径方向へ移動自在に支持された移動ベースと、対物レンズを有しディスク状記録媒体の記録面に対するレーザー光のフォーカシング調整及びトラッキング調整を行う2軸アクチュエーターとを設け、該2軸アクチュエーターに、移動ベースに固定された固定部と、対物レンズを保持すると共にフォーカシングコイル及びトラッキングコイルを有しディスク状記録媒体の記録面に離接する方向であるフォーカシング方向及びディスク状記録媒体の半径方向であるトラッキング方向へ固定部に対して動作される可動部と、対物レンズを挟んで立ち上げミラーに入射されるレーザー光の光軸方向に離間して配置された一対のヨーク片を有し該一対のヨーク片にそれぞれマグネットが取り付けられると共に磁性金属材料によって形成されたベース部とを有し、上記ベース部の一方のヨーク片に、上記立ち上げミラーに入射されるレーザー光の光路となる開口部を形成し、該開口部の上側開口縁が上記マグネットの下端と略一致するものである。
【0017】
従って、本発明光学ピックアップ及びディスクドライブ装置にあっては、ベース部の一方のヨーク片に形成した開口部によってレーザー光の光路が確保されるとともに、ヨーク片に取り付けられたマグネットがレーザー光の光路を遮ることもなくなるため、立ち上げミラーをベース部から離間させて配置する必要がない。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明光学ピックアップ及びディスクドライブ装置の実施の形態を添付図面に従って説明する。
【0019】
ディスクドライブ装置1は、外筐2内に所要の各部材及び各機構が配置されて成り(図1参照)、外筐2には図示しないディスク挿入口が形成されている。
【0020】
外筐2内には図示しないシャーシが配置され、該シャーシに取り付けられたスピンドルモーターのモーター軸にディスクテーブル3が固定されている。
【0021】
シャーシには、平行なガイド軸4、5が取り付けられると共に図示しない送りモーターによって回転される図示しないリードスクリューが支持されている。
【0022】
光学ピックアップ6は、移動ベース7と該移動ベース7に設けられた所要の光学部品と移動ベース7上に支持された2軸アクチュエーター8とを有し、移動ベース7の両端部に設けられた軸受部7a、7bがそれぞれガイド軸4、5に摺動自在に支持されている(図1参照)。移動ベース7に設けられた図示しないナット部材がリードスクリューに螺合され、送りモーターによってリードスクリューが回転されるとナット部材がリードスクリューの回転方向に応じた方向へ送られ、光学ピックアップ6がディスクテーブル3に装着されるディスク状記録媒体100の半径方向へ移動される。
【0023】
2軸アクチュエーター8は移動ベース7上に固定された固定部9と該固定部9に対して動作される可動部10と移動ベース7上に設けられたベース部材11とから成る(図2乃至図6参照)。
【0024】
可動部10は対物レンズ12とフォーカシングコイル13及びトラッキングコイル14、14、・・・が巻回されたコイルボビン15とを有している(図4及び図5参照)。
【0025】
コイルボビン15には周方向に離間して4つの巻回部15a、15a、・・・が設けられ、該巻回部15a、15a、・・・はコイルボビン15の周面から略前方又は略後方に突出されている。フォーカシングコイル13はコイルボビン15の周面に巻回されており、トラッキングコイル14、14、・・・はコイルボビン15の巻回部15a、15a、・・・にそれぞれ巻回されている。
【0026】
コイルボビン15の前端部には、下方に開口された切欠部15bが形成されている(図4及び図5参照)。切欠部15bの上側開口縁は、巻回されたフォーカシングコイル13の下端と略一致されている。
【0027】
可動部10は4本の金属製のワイヤー状を為すバネ部材16、16、17、17を介して中空に位置するように支持され、該バネ部材16、16、17、17は固定部9の両側面部と可動部10の両側面部とに上下に離間して2本ずつが取り付けられている(図2及び図3参照)。一方の側面側に取り付けられたバネ部材16、16と他方の側面側に取り付けられたバネ部材17、17は、可動部10から固定部9に近づくに従って互いの間隔が広がるように平面で見てハの字状に配置されている(図2及び図3参照)。
【0028】
可動部10は、フォーカシングコイル13に流れる電流の向きに応じた方向へ固定部9に対してディスク状記録媒体100の記録面に離接する方向であるフォーカシング方向へ動作され、トラッキングコイル14、14、・・・に流れる電流の向きに応じた方向へ固定部9に対してディスク状記録媒体100の半径方向であるトラッキング方向へ動作される。
【0029】
ベース部材11は磁性金属材料から成り、移動ベース7に取り付けられた被取付部11aと該被取付部11aの前後方向における両端部から上方へ突出されたヨーク片11b、11cとが一体に形成されて成る(図6参照)。ヨーク片11b、11cには、対向する面にそれぞれマグネット18、18が固定されており、ヨーク片11b、11cはそれぞれ可動部10を挟んで前後に配置されている(図2及び図3参照)。
【0030】
以上のように、2軸アクチュエーター8にあっては、ヨーク片11bとマグネット18、ヨーク片11cとマグネット18を含む2つの磁気回路が構成される。
【0031】
ベース部材11には、ヨーク片11bから被取付部11aに亘る部分に開口部19が形成され、該開口部19はヨーク片11bに形成された光通過部19aと被取付部11aに形成されたミラー配置部19bとから成る(図2及び図6参照)。
【0032】
光通過部19aは下方に開口され、上側開口縁がヨーク片11bに取り付けられたマグネット18の下端に一致されている(図7参照)。光通過部19aには図示しない発光素子(半導体レーザー)から出射されるレーザー光を平行光束とするコリメーターレンズ20が配置されている(図2、図6及び図7参照)。
【0033】
このように、ベース部材11に開口部19を形成し、該開口部19にコリメーターレンズ20を配置することにより、2軸アクチュエーター8の外側にコリメーターレンズ20の専用の配置スペースを確保する必要がなく、光学ピックアップ6の小型化を図ることができる。
【0034】
コリメーターレンズ20は円板形状の上端部及び下端部が切断されて上面及び下面が平面に形成され、その分、高さが低くされている(図6参照)。従って、コリメーターレンズ20が小型化であり、2軸アクチュエーター8の薄型化を図ることができる。
【0035】
開口部19のミラー配置部19bは前方に開口され、該ミラー配置部19bに移動ベース7に取り付けられた立ち上げミラー21が対物レンズ12の下方に位置するように配置されている(図6及び図7参照)。
【0036】
以上のように構成されたディスクドライブ装置1において、スピンドルモーターの回転に伴ってディスクテーブル3が回転されると、該ディスクテーブル3に装着されたディスク状記録媒体100が回転され、同時に、光学ピックアップ6がディスク状記録媒体100の半径方向へ移動されてディスク状記録媒体100に対する記録動作又は再生動作が行われる。
【0037】
この記録動作及び再生動作において、移動ベース7に設けられた発光素子から出射されたレーザー光が所定の各光学部品及びコリメーターレンズ20を介して立ち上げミラー21に入射され、入射されたレーザー光Pが立ち上げミラー21で立ち上げられ対物レンズ12を介してディスク状記録媒体100の記録面に照射される(図7参照)。このとき駆動電流がフォーカシングコイル13及びトラッキングコイル14、14、・・・に供給され、レーザー光がディスク状記録媒体100の記録面の記録トラック上に集光するようにフォーカシング調整及びトラッキング調整が為される。
【0038】
以上に記載した通り、2軸アクチュエーター8にあっては、ベース部材11に開口部19を形成しレーザー光の光路を確保すると共に立ち上げミラー21の配置スペースを確保しているため、立ち上げミラー21の上方にベース部材11を配置する必要がなく、その分、2軸アクチュエーター8の薄型化を図ることができる。
【0039】
また、可動部10のコイルボビン15に切欠部15bを形成しているため、該切欠部15bを発光素子から照射され立ち上げミラー21に入射されるレーザー光の光路の一部として用いることができ、2軸アクチュエーター8の一層の薄型化を図ることができる。
【0040】
2軸アクチュエーター8にあっては、上記したように、ベース部材11のヨーク片11bから被取付部11aに亘る部分に開口部19が形成されている。従って、ヨーク片11b側の駆動力がヨーク片11c側の駆動力より弱くなるため、バネ部材16、16、17、17がバネ力を発揮していない慣性領域においては、可動部10がヨーク片11b側の一点を中心としてA―A方向へ回動運動される(図3参照)。
【0041】
一方、バネ部材16、16、17、17がバネ力を発揮するバネ領域においては、バネ部材16、16、17、17が平行に配置されているときには、可動部10がB―B方向へ並進運動されるため(図3参照)、慣性領域における回動運動とバネ値領域における並進運動とのゲイン差により、上下方向に延びる仮想軸を考えたときに、その軸回り方向に可動部10が回転する所謂ヨーイングが発生し位相変動が生じてしまう。
【0042】
そこで、2軸アクチュエーター8にあっては、上記したように、バネ部材16、16とバネ部材17、17とを、可動部10から固定部9に近づくに従って互いの間隔が広がるように平面で見てハの字状に配置することにより、バネ領域においても慣性領域と同様に可動部10を回動動作させ、ヨーイングによる位相変動を解消するようにしている。従って、2軸アクチュエーター8の良好な感度を確保することができ、2軸アクチュエーター8の動作の信頼性を向上させることができる。
【0043】
図8は、バネ部材16、16とバネ部材17、17とを、可動部10から固定部9に近づくに従って互いの間隔が広がるように配置した2軸アクチュエーター8の可動部10をトラッキング方向へ動作させたときの、周波数応答(ゲインと周波数との関係及び位相と周波数との関係)を示したグラフ図である。破線は、開口部19を形成しバネ部材16、16、17、17を平行に配置した2軸アクチュエーターについてのデーターである。
【0044】
図8に示すように、バネ部材16、16、17、17を平行に配置した2軸アクチュエーターにおいては、C領域において共振が発生しD領域においてヨーイングが発生しているが、2軸アクチュエーター8においてはこれらの不具合が発生していない。
【0045】
上記した実施の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【0046】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、本発明光学ピックアップは、ディスクテーブルに装着されるディスク状記録媒体の半径方向へ移動すると共に発光素子から照射されたレーザー光を立ち上げミラー及び対物レンズを介してディスク状記録媒体の記録面に照射する光学ピックアップであって、ディスクテーブルに装着されるディスク状記録媒体の半径方向へ移動自在に支持された移動ベースと、対物レンズを有しディスク状記録媒体の記録面に対するレーザー光のフォーカシング調整及びトラッキング調整を行う2軸アクチュエーターとを備え、該2軸アクチュエーターは、移動ベースに固定された固定部と、対物レンズを保持すると共にフォーカシングコイル及びトラッキングコイルを有しディスク状記録媒体の記録面に離接する方向であるフォーカシング方向及びディスク状記録媒体の半径方向であるトラッキング方向へ固定部に対して動作される可動部と、対物レンズを挟んで立ち上げミラーに入射されるレーザー光の光軸方向に離間して配置された一対のヨーク片を有し該一対のヨーク片にそれぞれマグネットが取り付けられると共に磁性金属材料によって形成されたベース部とを有し、上記ベース部の一方のヨーク片に、上記立ち上げミラーに入射されるレーザー光の光路となる開口部を形成し、該開口部の上側開口縁が上記マグネットの下端と略一致することを特徴とする。
【0047】
従って、ベース部の一方のヨーク片に形成した開口部によってレーザー光の光路が確保されるとともに、ヨーク片に取り付けられたマグネットがレーザー光の光路を遮ることもなくなるため、立ち上げミラーをベース部から離間させて配置する必要がなく、その分、光学ピックアップの薄型化を図ることができる。
【0048】
請求項2に記載した発明にあっては、上記可動部に立ち上げミラーに入射されるレーザー光の光路となる切欠部を該切欠部がフォーカシングコイルの下端と略一致するように形成したので、光学ピックアップの一層の薄型化を図ることができる。
【0049】
請求項3に記載した発明にあっては、上記2軸アクチュエーターの可動部の両側面部と固定部の両側面部とをそれぞれワイヤー状のバネ部材によって連結し、一方の側面部を連結するバネ部材と他方の側面部を連結するバネ部材との間隔を、ヨーク片の開口部及び可動部の切欠部を有しない側の磁気回路に向かうに従って広げるようにしたので、バネ領域においても慣性領域と同様に可動部が回動動作され、ヨーイングによる位相変動が解消されるため、2軸アクチュエーターの良好な感度を確保することができ、光学ピックアップの動作の信頼性を向上させることができる。
【0050】
請求項4に記載した発明にあっては、上記ヨーク片に形成した開口部にコリメーターレンズを配置したので、2軸アクチュエーターの外側にコリメーターレンズの専用の配置スペースを確保する必要がなく、光学ピックアップの小型化を図ることができる。
【0051】
請求項5に記載した発明にあっては、上記コリメーターレンズの対物レンズを透過されるレーザー光の光軸方向における少なくとも一端部を切断したので、コリメーターレンズが小型となり、光学ピックアップの薄型化を図ることができる。
【0052】
また、本発明ディスクドライブ装置は、ディスク状記録媒体が装着されて回転されるディスクテーブルと、該ディスクテーブルに装着されるディスク状記録媒体の半径方向へ移動すると共に発光素子から照射されたレーザー光を立ち上げミラー及び対物レンズを介してディスク状記録媒体の記録面に照射する光学ピックアップとを備えたディスクドライブ装置であって、上記光学ピックアップは、ディスクテーブルに装着されるディスク状記録媒体の半径方向へ移動自在に支持された移動ベースと、対物レンズを有しディスク状記録媒体の記録面に対するレーザー光のフォーカシング調整及びトラッキング調整を行う2軸アクチュエーターとを備え、該2軸アクチュエーターは、移動ベースに固定された固定部と、対物レンズを保持すると共にフォーカシングコイル及びトラッキングコイルを有しディスク状記録媒体の記録面に離接する方向であるフォーカシング方向及びディスク状記録媒体の半径方向であるトラッキング方向へ固定部に対して動作される可動部と、対物レンズを挟んで立ち上げミラーに入射されるレーザー光の光軸方向に離間して配置された一対のヨーク片を有し該一対のヨーク片にそれぞれマグネットが取り付けられると共に磁性金属材料によって形成されたベース部とを有し、上記ベース部の一方のヨーク片に、上記立ち上げミラーに入射されるレーザー光の光路となる開口部を形成し、該開口部の上側開口縁が上記マグネットの下端と略一致することを特徴とする。
【0053】
従って、ベース部の一方のヨーク片に形成した開口部によってレーザー光の光路が確保されるとともに、ヨーク片に取り付けられたマグネットがレーザー光の光路を遮ることもなくなるため、立ち上げミラーをベース部から離間させて配置する必要がなく、その分、ディスクドライブ装置の薄型化を図ることができる。
【0054】
請求項7に記載した発明にあっては、上記可動部に立ち上げミラーに入射されるレーザー光の光路となる切欠部を該切欠部がフォーカシングコイルの下端と略一致するように形成したので、ディスクドライブ装置の一層の薄型化を図ることができる。
【0055】
請求項8に記載した発明にあっては、上記2軸アクチュエーターの可動部の両側面部と固定部の両側面部とをそれぞれワイヤー状のバネ部材によって連結し、一方の側面部を連結するバネ部材と他方の側面部を連結するバネ部材との間隔を、ヨーク片の開口部及び可動部の切欠部を有しない側の磁気回路に向かうに従って広げるようにしたので、バネ領域においても慣性領域と同様に可動部が回動動作され、ヨーイングによる位相変動が解消されるため、2軸アクチュエーターの良好な感度を確保することができ、ディスクドライブ装置の動作の信頼性を向上させることができる。
【0056】
請求項9に記載した発明にあっては、上記ヨーク片に形成した開口部にコリメーターレンズを配置したので、2軸アクチュエーターの外側にコリメーターレンズの専用の配置スペースを確保する必要がなく、ディスクドライブ装置の小型化を図ることができる。
【0057】
請求項10に記載した発明にあっては、上記コリメーターレンズの対物レンズを透過されるレーザー光の光軸方向における少なくとも一端部を切断したので、コリメーターレンズが小型となり、ディスクドライブ装置の薄型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図8と共に本発明光学ピックアップ及びディスクドライブ装置の実施の形態を示すものであり、本図はディスクドライブ装置の概略平面図である。
【図2】2軸アクチュエーターの拡大斜視図である。
【図3】2軸アクチュエーターの拡大平面図である。
【図4】2軸アクチュエーターの可動部を示す拡大斜視図である。
【図5】2軸アクチュエーターの可動部を図4とは別の方向から見た状態で示す拡大斜視図である。
【図6】ベース部材と立ち上げミラー及びコリメーターレンズとの位置関係を示す拡大斜視図である。
【図7】ベース部材と立ち上げミラーとコリメーターレンズの位置関係を示す拡大断面図である。
【図8】2軸アクチュエーターの可動部をトラッキング方向へ動作させたときの周波数応答を示すグラフ図である。
【図9】従来の2軸アクチュエーターを示す概略側面図である。
【符号の説明】
1…ディスクドライブ装置、3…ディスクテーブル、6…光学ピックアップ、7…移動ベース、8…2軸アクチュエーター、9…固定部、10…可動部、11…ベース部材(ベース部)、11b…ヨーク片、11c…ヨーク片、12…対物レンズ、13…フォーカシングコイル、14…トラッキングコイル、15b…切欠部、16…バネ部材、17…バネ部材、18…マグネット、19…開口部、20…コリメーターレンズ、21…立ち上げミラー、100…ディスク状記録媒体

Claims (10)

  1. ディスクテーブルに装着されるディスク状記録媒体の半径方向へ移動すると共に発光素子から照射されたレーザー光を立ち上げミラー及び対物レンズを介してディスク状記録媒体の記録面に照射する光学ピックアップであって、
    ディスクテーブルに装着されるディスク状記録媒体の半径方向へ移動自在に支持された移動ベースと、
    対物レンズを有しディスク状記録媒体の記録面に対するレーザー光のフォーカシング調整及びトラッキング調整を行う2軸アクチュエーターとを備え、
    該2軸アクチュエーターは、
    移動ベースに固定された固定部と、
    対物レンズを保持すると共にフォーカシングコイル及びトラッキングコイルを有しディスク状記録媒体の記録面に離接する方向であるフォーカシング方向及びディスク状記録媒体の半径方向であるトラッキング方向へ固定部に対して動作される可動部と、
    対物レンズを挟んで立ち上げミラーに入射されるレーザー光の光軸方向に離間して配置された一対のヨーク片を有し該一対のヨーク片にそれぞれマグネットが取り付けられると共に磁性金属材料によって形成されたベース部とを有し、
    上記ベース部の一方のヨーク片に、上記立ち上げミラーに入射されるレーザー光の光路となる開口部を形成し、該開口部の上側開口縁が上記マグネットの下端と略一致する
    ことを特徴とする光学ピックアップ。
  2. 上記可動部に、上記立ち上げミラーに入射されるレーザー光の光路となる切欠部を該切欠部が上記フォーカシングコイルの下端と略一致するように形成した
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学ピックアップ。
  3. 上記2軸アクチュエーターの可動部の両側面部と固定部の両側面部とをそれぞれワイヤー状のバネ部材によって連結し、
    一方の側面部を連結するバネ部材と他方の側面部を連結するバネ部材との間隔を、上記ヨーク片の開口部及び上記可動部の切欠部を有しない側の磁気回路に向かうに従って広げるようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学ピックアップ。
  4. 上記ヨーク片に形成した開口部にコリメーターレンズを配置した
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学ピックアップ。
  5. 上記コリメーターレンズの対物レンズを透過されるレーザー光の光軸方向における少なくとも一端部を切断した
    ことを特徴とする請求項4に記載の光学ピックアップ。
  6. ディスク状記録媒体が装着されて回転されるディスクテーブルと、該ディスクテーブルに装着されるディスク状記録媒体の半径方向へ移動すると共に発光素子から照射されたレーザー光を立ち上げミラー及び対物レンズを介してディスク状記録媒体の記録面に照射する光学ピックアップとを備えたディスクドライブ装置であって、
    上記光学ピックアップは、
    ディスクテーブルに装着されるディスク状記録媒体の半径方向へ移動自在に支持された移動ベースと、
    対物レンズを有しディスク状記録媒体の記録面に対するレーザー光のフォーカシング調整及びトラッキング調整を行う2軸アクチュエーターとを備え、
    該2軸アクチュエーターは、
    移動ベースに固定された固定部と、
    対物レンズを保持すると共にフォーカシングコイル及びトラッキングコイルを有しディスク状記録媒体の記録面に離接する方向であるフォーカシング方向及びディスク状記録媒体の半径方向であるトラッキング方向へ固定部に対して動作される可動部と、
    対物レンズを挟んで立ち上げミラーに入射されるレーザー光の光軸方向に離間して配置された一対のヨーク片を有し該一対のヨーク片にそれぞれマグネットが取り付けられると共に磁性金属材料によって形成されたベース部とを有し、
    上記ベース部の一方のヨーク片に、上記立ち上げミラーに入射されるレーザー光の光路となる開口部を形成し、該開口部の上側開口縁が上記マグネットの下端と略一致する
    ことを特徴とするディスクドライブ装置。
  7. 上記可動部に、上記立ち上げミラーに入射されるレーザー光の光路となる切欠部を該切欠部が上記フォーカシングコイルの下端と略一致するように形成した
    ことを特徴とする請求項6に記載のディスクドライブ装置。
  8. 上記2軸アクチュエーターの可動部の両側面部と固定部の両側面部とをそれぞれワイヤー状のバネ部材によって連結し、
    一方の側面部を連結するバネ部材と他方の側面部を連結するバネ部材との間隔を、上記ヨーク片の開口部及び上記可動部の切欠部を有しない側の磁気回路に向かうに従って広げるようにした
    ことを特徴とする請求項6に記載のディスクドライブ装置。
  9. 上記ヨーク片に形成した開口部にコリメーターレンズを配置した
    ことを特徴とする請求項6に記載のディスクドライブ装置。
  10. 上記コリメーターレンズの対物レンズを透過されるレーザー光の光軸方向における少なくとも一端部を切断した
    ことを特徴とする請求項9に記載のディスクドライブ装置。
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