JP2000347620A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP2000347620A
JP2000347620A JP11161814A JP16181499A JP2000347620A JP 2000347620 A JP2000347620 A JP 2000347620A JP 11161814 A JP11161814 A JP 11161814A JP 16181499 A JP16181499 A JP 16181499A JP 2000347620 A JP2000347620 A JP 2000347620A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アドレッシングにおける行選択を複雑化するこ
となく、隣接したデータ電極間の静電容量の充電に費や
す電力を低減することを目的とする。 【解決手段】フィールドを輝度の重み付けをした複数の
サブフィールドに置き換え、サブフィールド単位でセル
の発光の要否を設定して階調表示を行う表示装置100
において、複数のサブフィールドのうちの重みの昇順に
選定された1個以上のサブフィールドに対して、特定の
画像バターンを平滑化するモルフォロジー演算処理を行
う空間フィルタ62を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2値の発光制御に
よって中間調を再現する表示装置に関する。表示パネル
はCRTに代わるデバイスとして各種分野で用いられて
いる。例えばPDP(Plasma Display Panel:プラズマ
ディスプレイパネル)は、40インチを越える大型画面
の壁掛けテレビジョン受像機として商品化されている。
表示パネルにおいては、大型化や高精細化により画素数
が増加するにつれて消費電力が増大しており、駆動デバ
イスの負担軽減及び発熱対策の上でも消費電力の低減が
重要課題となっている。
【0002】
【従来の技術】表示パネルは、行選択のためのスキャン
電極群と列選択のためのデータ電極群とからなる電極マ
トリクスを有し、行単位のアドレッシングによって表示
内容を設定する。設定のためのアドレス期間は行数と同
数個の行選択期間に分割され、各スキャン電極はいずれ
か1つの行選択期間に所定電位にバイアスされてアクテ
ィブとなる。この行選択に同期して、全てのデータ電極
から並列に1行分の表示データが出力される。データ電
極の電位制御の最も一般的な方法は、電位の異なる複数
の電源出力端子のそれぞれとデータ電極との間にスイッ
チング素子を設け、行選択に同期したパルス信号でスイ
ッチング素子を制御して電源出力端子とデータ電極とを
電気的に接続し又は切り離す方法である。
【0003】PDPにおいて、中間調の再現はセル(表
示素子)毎に1フィールドの放電回数を階調レベルに応
じて設定することにより行われる。カラー表示は階調表
示の一種であって、表示色は3原色の輝度の組合せによ
って決まる。本明細書における“フィールド”とは、時
系列の画像表示の単位画像である。すなわち、テレビジ
ョンの場合にはインタレース形式のフレームの各フィー
ルドを意味し、コンピュータ出力に代表されるノンイン
タレース形式(1対1インタレース形式とみなせる)の
場合にはフレームそのものを意味する。
【0004】PDPの階調表示方法として、1フィール
ドを輝度の重み付けをした複数のサブフィールドで構成
し、サブフィールド単位の点灯の有無の組合せ(これを
サブフィールド表現と呼称する)によって1フィールド
の総放電回数を設定する方法が広く知られている。“輝
度の重み”は、入力画像の各画素に対してその階調レベ
ルに応じてどのサブフィールドを点灯の対象として選ぶ
かを決めるための数値(通常は最小値を1とする整数で
表される)である。例えば、サブフィールド数を8と
し、重みが2n (n=0,1,2,3…)で表されるい
わゆる“バイナリーの重み付け”を行えば、階調レベル
が「0」〜「255」の256階調の表示が可能であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来においては、隣接
したデータ電極間の静電容量の充放電に費やす無駄な電
力が大きいという問題があった。アドレッシングにおけ
る電位変化の回数をみると、スキャン電極では行選択時
のみに電位が変化するのに対して、データ電極では頻繁
に電位が変化する(全面均一色などの特別な表示の場合
を除く)。したがって、データ電極群においては、隣接
電極間に電位差が生じて電極間容量を充放電する状態が
多数回発生する。
【0006】アドレッシングにおける電力消費の低減策
として、表示データに応じて行選択の順序を切り換える
ことにより、データ電極の電位変化の回数を低減する適
応型アドレス法がある。しかし、この方法を用いると、
スキャン電極の駆動回路が複雑になってしまう。また、
順序の選択肢の最大個数は行数Nの階乗(N!)であ
り、最適の行選択順序を求めるための演算が膨大であ
る。
【0007】本発明は、アドレッシングにおける行選択
を複雑化することなく、隣接したデータ電極間の静電容
量の充放電に費やす電力を低減することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明においては、モル
フォロジー演算を適用したフィルタリングによってサブ
フィールドの平滑化を行う。モルフォロジー演算によれ
ば、画像(サブフィールド)のうちの特定パターン部分
を選択的に平滑化し、他の部分の画質劣化(空間周波数
の低下)の小さいフィルタリングを実現することができ
る。
【0009】アドレッシングにおける消費電力が大きい
画像パターンは、市松(チェック)パターンである。原
理的には、上下左右の隣接するセルどうしで点灯/非点
灯の設定が異なる“セル千鳥”と呼称するパターンでの
消費電力が最大である。また、少なくとも3個のセルで
1画素を構成するカラー表示では、上下左右の隣接する
画素どうしで点灯/非点灯の設定が異なる“ドット千
鳥”と呼称するパターンの出現確率が大きい。セル千鳥
及びドット千鳥では、空間周波数が高く、空間的な輝度
変化がステップ状で且つその振幅が大きい。
【0010】通常の使用条件の視距離では、セル千鳥及
びドット千鳥が認知されることはほとんどない。また、
視覚のマスキング効果により、ステップの振幅(つまり
点灯セルの輝度)が多少ずれても目立たない。これらの
ことから、輝度の重みの小さいサブフィールドにおい
て、セル千鳥及びドット千鳥を平滑化しても、視覚的に
は画質は変わらない。平滑化によって、電位の異なる電
極間の数、及びアドレス期間における各電極の電位変化
の回数が減少する。
【0011】請求項1の発明の装置は、フィールドを輝
度の重み付けをした複数のサブフィールドに置き換え、
サブフィールド単位でセルの発光の要否を設定して階調
表示を行う表示装置であって、前記複数のサブフィール
ドのうちの重みの昇順に選定された1個以上のサブフィ
ールドに対して、特定の画像パターンを平滑化するモル
フォロジー演算処理を行う空間フィルタを備えている。
【0012】請求項2の発明の表示装置において、前記
空間フィルタは、アドレッシングにおける電圧印加の対
象である選択セルの集合と予め設定された特定の集合と
のミンコフスキー和、ミンコフスキー差、又はこれらの
組合せで表される画像変換を行う。
【0013】請求項3の発明の表示装置は、前記空間フ
ィルタによる処理の有効性を判定する判定部と、前記判
定部の判定結果に従って、前記空間フィルタによって処
理を受けた後のサブフィールド及び処理を受ける以前の
サブフィールドのどちらか一方を、表示対象として選択
するセレクタと、を備えている。
【0014】請求項4の発明の表示装置において、前記
判定部は、前記空間フィルタによって処理を受けた後の
サブフィールドについて、選択セル又はそれ以外のセル
である非選択セルの数をカウントし、カウント値と閾値
との大小関係を判定結果として出力する。
【0015】請求項5の発明の表示装置において、画面
の1画素は行方向に並ぶ3個のセルで構成され、前記空
間フィルタは、処理対象のサブフィールドを、当該サブ
フィールドとそれを列方向にセルピッチの奇数倍の距離
だけ平行移動した画像との積集合又は和集合で表される
画像に変換する。
【0016】請求項6の発明の表示装置において、前記
空間フィルタは、第1画像パターンを平滑化するモルフ
ォロジー演算処理を行う第1演算部と、第2画像パター
ンを平滑化するモルフォロジー演算処理を行う第2演算
部とを有し、前記判定部は、前記第1演算部による処理
の有効性と前記第2演算部による処理の有効性との大小
を判定し、前記セレクタは、前記判定回路の判定結果に
従って、前記第1演算部によって処理を受けた後のサブ
フィールド、前記第2演算部によって処理を受けた後の
サブフィールド、及び前記空間フィルタによる処理を受
ける以前のサブフィールドのいずれかを表示対象として
選択する。
【0017】請求項7の発明の表示装置において、画面
の1画素は発光色の異なる複数のセルで構成され、前記
第1画像パターンは、行方向に隣接するセルどうしの発
光の要否が異なり、かつ列方向に隣接するセルどうしの
発光の要否が異なるセル千鳥パターンであり、前記第2
画像パターンは、行方向に隣接する画素どうしの発光の
要否が異なり、かつ列方向に隣接する画素どうしの発光
の要否が異なるドット千鳥パターンである。
【0018】請求項8の発明の表示装置において、前記
第1演算部は、処理対象のサブフィールドを、当該サブ
フィールドとそれを行方向にセルピッチの奇数倍の距離
だけ平行移動した画像との積集合又は和集合で表される
画像に変換し、前記第2演算部は、処理対象のサブフィ
ールドを、当該サブフィールドとそれを行方向に画素ピ
ッチの奇数倍の距離だけ平行移動した画像との積集合又
は和集合で表される画像に変換する。
【0019】請求項9の発明の表示装置において、前記
第1演算部は、処理対象のサブフィールドを、当該サブ
フィールドとそれを行方向にセルピッチの奇数倍の距離
だけ平行移動した画像との和集合と、当該サブフィール
ドとそれを列方向にセルピッチの奇数倍の距離だけ平行
移動した画像との和集合と、の積集合で表される画像に
変換し、前記第2演算部は、処理対象のサブフィールド
を、当該サブフィールドとそれを行方向に画素ピッチの
奇数倍の距離だけ平行移動した画像との和集合と、当該
サブフィールドとそれを列方向に画素ピッチの奇数倍の
距離だけ平行移動した画像との和集合と、の積集合で表
される画像に変換する。
【0020】請求項10の発明の表示装置において、前
記空間フィルタは、処理対象として選定されたサブフィ
ールドを領域分割して得られた複数の部分画像毎にモル
フォロジー演算処理を行い、前記判定部は、前記部分画
像毎に前記空間フィルタによる処理の有効性を判定し、
前記セレクタは、前記部分画像毎に表示対象を選択す
る。
【0021】請求項11の発明の表示装置は、セルに電
力を供給する駆動回路における電力消費に係わる物理量
を検出し、その検出量が閾値を越える状態のときのみ
に、前記空間フィルタによる処理を受けたサブフィール
ドを表示する。
【0022】請求項12の発明の表示装置は、前記検出
量に応じて、1フィールドにおける前記空間フィルタに
よる処理の対象とするサブフィールドの数を増減する。
【0023】
【発明の実施の形態】[表示装置の概要] 〔全体構成〕図1は本発明に係る表示装置の概略図であ
る。
【0024】表示装置100は、M列N行の画面をもつ
AC型のPDP1と、縦横に並ぶセルを選択的に点灯さ
せるためのドライブユニット50とから構成されてお
り、壁掛け式テレビジョン受像機、コンピュータシステ
ムのモニターなどとして利用される。
【0025】PDP1は、点灯維持放電(表示放電とも
いう)を生じさせるための主電極X,Yが平行配置さ
れ、各セルにおいて主電極X,Yとアドレス電極Aとが
交差する3電極面放電構造をもつ。主電極X,Yは画面
の行方向(水平方向)に延び、これらのうちの主電極Y
はアドレッシングに際して行選択のためのスキャン電極
として用いられる。アドレス電極Aは列方向(垂直方
向)に延びており、列選択のためのデータ電極として用
いられる。
【0026】ドライブユニット50は、コントローラ5
1、データ処理回路52、電源回路53、Xドライバ回
路56、Yドライバ回路57、及びアドレスドライバ回
路29を有している。データ処理回路52は、画像デー
タを一時的に記憶するメモリ61と、本発明に特有の空
間フィルタ62とを備えている。ドライブユニット50
にはTVチューナ、コンピュータなどの外部装置から
R,G,Bの3色の輝度レベルを示す1画素当たり8×
3ビットの多値画像データであるフィールドデータDf
が、各種の同期信号とともに入力される。
【0027】フィールドデータDfは、メモリ61に一
旦格納された後、階調表示のためのサブフィールドデー
タDsfに変換される。サブフィールドデータDsf
は、m個のサブフィールドを表す1セル当たりmビット
の画像データであり、輝度の重みが大きいサブフィール
ドを表す上位データD1と、重みの小さいサブフィール
ドを表す下位データD2とからなる。サブフィールドは
解像度M×Nの2値画像である。サブフィールドデータ
Dsfの各ビットの値は、該当する1つのサブフィール
ドにおけるセルの点灯の要否を示す情報、厳密にはアド
レス放電の要否を示す情報である。上位データD1がそ
のままメモリ61からアドレスドライバ回路59へ転送
されるのに対し、下位データD2は空間フィルタ62を
経由してアドレスドライバ回路59へ転送される。空間
フィルタ62は、モルフォロジー演算を適用した平滑化
(フィルタリング)を行う。
【0028】Xドライバ回路56は、画面を列方向に分
割した区画群のそれぞれに1つずつ対応する複数のX共
通ドライバからなる。各X共通ドライバは、1つの区画
内の主電極Xの電位を一括に制御する。Yドライバ回路
57は、スキャンドライバと複数のY共通ドライバとか
らなる。スキャンドライバはアドレッシングにおける行
選択のための電位制御手段である。各Y共通ドライバ
は、1つの区画内の主電極Yの電位を一括に制御する。
また、アドレスドライバ回路59は、シリアル転送で入
力されたサブフィールドデータDsfに基づいて、計M
本のアドレス電極(データ電極)Aの電位を制御する。
これらドライバ回路には電源回路53から図示しない配
線導体を介して所定の電力が供給される。
【0029】〔パネル構造〕図2は本発明に係るPDP
の内部構造を示す分解斜視図である。PDP1では、前
面側基板構体10の基材であるガラス基板11の内面
に、行毎に一対ずつ主電極X,Yが配列されている。行
は画面ESにおける水平方向のセル列である。主電極
X,Yは、それぞれが透明導電膜41と金属膜(バス導
体)42とからなり、誘電体層17で被覆されている。
誘電体層17の表面にはマグネシア(MgO)からなる
保護膜18が設けられている。アドレス電極Aは、背面
側基板構体20の基材であるガラス基板21の内面に配
列されており、誘電体層24によって被覆されている。
誘電体層24の上には、平面視直線帯状の隔壁29が各
アドレス電極Aの間に1つずつ設けられている。これら
の隔壁29によって放電空間30が行方向にサブピクセ
ル毎に区画され、かつ放電空間30の間隙寸法が規定さ
れている。そして、アドレス電極Aの上方及び隔壁29
の側面を含めて背面側の内面を被覆するように、カラー
表示のためのR,G,Bの3色の蛍光体層28R,28
G,28Bが設けられている。表示の1画素(ピクセ
ル)は行方向に並ぶ3個のサブピクセルで構成される。
各サブピクセル内の構造体がセル(表示素子)である。
放電空間30には主成分のネオンにキセノンを混合した
放電ガスが充填されており、蛍光体層28R,28G,
28Bは放電時にキセノンが放つ紫外線によって局部的
に励起されて発光する。隔壁29の配置パターンがスト
ライプパターンであることから、放電空間30のうちの
各列に対応した部分は全ての行に跨がって列方向に連続
している。
【0030】〔フィールド構成〕図3は駆動シーケンス
の一例を示す図である。同図では、主電極X,Yの参照
符号には対応する行の配列順位を示す文字(1,2…
N)を添え、アドレス電極Aの参照符号には対応する列
の配列順位を示す文字(1〜M)を添えてある。
【0031】テレビジョン映像の表示においては、2値
の点灯制御によって階調再現を行うために、入力画像で
ある時系列の各フィールドf(参照符号の添字は表示順
位を表す)を例えば8個のサブフレームsf1,sf
2,sf3,sf4,sf5,sf6,sf7,sf8
に分割する。すなわち、フレームを構成する各フィール
ドfを8個のサブフレームsf1〜sf8の集合に置き
換える。なお、コンピュータ出力などのノンインタレー
ス形式の画像を再生する場合には、各フレームを8分割
する。そして、これらサブフィールドsf1〜sf8に
おける輝度の相対比率がおおよそ1:2:4:8:1
6:32:64:128となるように重み付けをして各
サブフィールドsf1〜sf8の点灯維持放電の回数を
設定する。サブフィールド単位の点灯/非点灯の組合せ
でRGBの各色毎に256段階の輝度設定を行うことが
できるので、表示可能な色の数は2563 となる。例示
では、サブフィールドsf1〜sf8の表示順序が輝度
の重みの昇順であるが、これに限るものではない。例え
ば、重みの大きいサブフィールドsf8をフィールド期
間の中央に配置するといった最適化を行うことができ
る。また、バイナリーの重み付けに限らず、複数のサブ
フィールドに同一の重みを与える“冗長性のある重み付
け”を採用することもできる。
【0032】〔駆動シーケンス〕各サブフィールドsf
1〜sf8に割り当てるサブフィールド期間は、画面の
帯電分布を一様化する準備期間TR、表示内容に応じた
帯電分布を形成するアドレス期間TA、及び階調レベル
に応じた輝度を確保するために点灯状態を維持するサス
テイン期間TSからなる。準備期間TR及びアドレス期
間TAの長さは輝度の重みに係わらず一定であるが、サ
ステイン期間TSの長さは輝度の重みが大きいほど長
い。つまり、1つのフィールドfに対応する8個のサブ
フィールド期間の長さは互いに異なる。
【0033】駆動波形については振幅、極性、及びタイ
ミングを種々変更することが可能であり、図3の波形は
一例である。ここでは書込み形式のアドレッシングを行
うものとして、サブフィールド毎に繰り返される駆動シ
ーケンスを説明する。
【0034】(アドレッシング準備)準備期間TRにお
いては、全ての主電極X1 〜XN に一斉に波高値Vrの
パルスPrを印加する。同時に全てのアドレス電極A1
〜AM に主電極X1 〜XN との間の放電を防止するため
のパルスPraを印加する。パルスPrの印加により画
面全体で主電極間の面放電が生じる。そして、パルスP
rの立下がりで過剰の壁電荷による自己放電が生じて壁
電荷がほぼ完全に消失する。
【0035】(アドレッシング)アドレス期間TAにお
いては、点灯すべきセルのみに点灯維持に必要な壁電荷
を形成する。以下、点灯すべきセルを便宜的に“点灯セ
ル”といい、他のセルを“非点灯セル”という。全ての
主電極X1 〜XN 及び全ての主電極Y1 〜YN を所定電
位Va,−Vcにバイアスした状態で、行選択期間(1
行分のスキャン時間)Ty毎に選択行に対応した1つの
主電極YにスキャンパルスPyを印加する。これと同時
に点灯セルに対応したアドレス電極Aのみにアドレスパ
ルスPaを印加する。つまり、選択行のM列分のサブフ
ィールドデータDsfに基づいてアドレス電極A1 〜A
M の電位を0又はVaに制御する。点灯セルでは主電極
Yとアドレス電極Aとの間の放電が生じ、それがトリガ
となって主電極間の面放電が生じる。これら一連の放電
がアドレス放電である。アドレス放電により所望の壁電
荷が形成される。
【0036】なお、消去アドレス形式の場合は、準備期
間TRで全面を均一に帯電させておき、非点灯セルのみ
でアドレス放電を生じさせて不要の壁電荷を消去し、点
灯セルに壁電荷を残すようにする。ここで、“選択セ
ル”を「アドレス放電を生じさせるセル(アドレス電極
Aを電位Vaにバイアスするセル)」と定義する。そし
て、サブフィールドデータDsfのビットについて、選
択セルを示す値を「1」、非選択セルを示す値を「0」
とする。アドレス形式と選択セルとの対応関係を表1に
示す。
【0037】
【表1】
【0038】(点灯維持)サステイン期間TSにおいて
は、不要の放電を防止するために全てのアドレス電極A
1 〜AM を電位Vaにバイアスする。そして、主電極Y
1 〜YN と主電極X1 〜XN とに交互にサステインパル
スPsを印加する。サステインパルスPsの波高値Vs
は放電開始電圧より低いので、壁電圧が重畳しなければ
放電は生じない。したがって、アドレス期間TAに壁電
荷が形成された点灯セルのみで、サステインパルスPs
の印加毎に面放電が生じる。このとき、放電ガスが紫外
線を放ち、セル内の蛍光体が紫外線で励起されて発光す
る。[本発明に特有のデータ処理]以下、アドレッシン
グにおける電力消費の低減方法を説明する。
【0039】〔ドライバの状態検出〕図4はアドレスド
ライバ回路の概略図である。図4(a)は全体構成を示
し、図4(b)は1個のドライバ群に対応する部分の構
成を示している。図において、同一機能の構成要素には
配列順位を示す小文字を添えた同一の数字列を参照符号
として付してある。ただし、以下の説明において、配列
順位の区別する必要がないときには添字を省略すること
がある。
【0040】ここで、PDP1の画面をSXGA仕様
(1024×1280画素)とする。色再現のために1
画素は水平方向に並ぶ3個のサブピクセルで構成され、
各サブピクセルに1本のアドレス電極Aが対応付けられ
るので、アドレス電極Aの総数Mは3840(=128
0×3)である。本例では3840本のアドレス電極A
1 〜A3840の電位が計60個のドライバ92によって制
御される。各ドライバ92は集積回路デバイスであり、
図4(b)のように64本のアドレス電極Aの制御を受
け持つ。60個のドライバ92は10個ずつ計6個のド
ライバ群911 〜916 に区分され、ドライバ群911
〜916 のそれぞれに対して1個ずつ、つまり640本
のアドレス電極Aに1個の割合でセンサ931 〜936
が設けられている。アドレスドライバ回路59は、60
個のドライバ92と6個のセンサ93とで構成されてい
る。ドライバ92は、コントローラ51からの制御信号
SLに従ってサブフィールドデータDsfをラッチす
る。
【0041】センサ93は、アドレス電極Aに付随する
電極間容量CA の充放電及びアドレス放電による電力消
費に係わる物理量を検出する。物理量の具体例として
は、電位Vaの電源ラインから10個のドライバ92へ
流れる駆動電流の総量、及びドライバ群31の装着面の
温度がある。電流及び温度のどちらか一方のみを検出し
てもよい。センサ93による検出値は、状態信号S93
としてデータ処理回路52へ送られ、サブフィールドに
対する平滑化の要否判断に用いられる。
【0042】〔セル千鳥パターン及びドット千鳥パター
ン〕図5は特定の画像パターンの例を示す図である。P
DP1では隔壁パターンがストライプ状であるので、セ
ルは行列の各方向に直線状に並ぶ。そして、1画素を構
成するR,G,Bの3個のセルは行方向に並ぶ。セル千
鳥パターンは、図5(a)のように上下左右に隣接する
セルどうしの一方が選択セルで他方が非選択セルとなる
パターンである。セル千鳥パターンでは、行列両方向の
1セル置きのセルどうしは選択セルどうし又は非選択セ
ルどうしとなる。ドット千鳥パターンは、図5(b)の
ように上下左右に隣接する画素どうしの一方が選択セル
のみで構成され、他方が非選択セルのみで構成されるパ
ターンである。ドット千鳥パターンでは、列方向につい
てはセル千鳥と同じく1セル置き、行方向については5
セル置きのセルどうしが選択セルどうし又は非選択セル
どうしとなる。これらのパターンでは、アドレッシング
の行走査毎にアドレス電極間の容量CA の充放電をする
必要があり、ドライバ92の内部での消費電力が増大す
る。
【0043】〔データ処理回路の構成例〕図6はデータ
処理回路のブロック図である。メモリ61は、データ変
換部64によって生成されたサブフィールドデータDs
fを記憶する。サブフィールドsf1〜sf8の表示の
進行に合わせて、メモリコントローラ63は、次に表示
すべきサブフィールドを表すサブフィールドデータDs
fをメモリ61から読み出してセレクタ66へ送るとと
もに、適時に下位データD2を読み出して空間フィルタ
62へ送る。本例において、下位データD2は、重みが
最も小さいサブフィールドsf1と2番目に小さいサブ
フィールドsf2とに対応したデータである。
【0044】空間フィルタ62は、セル千鳥パターンを
平滑化する第1演算部621と、ドット千鳥パターンを
平滑化する第2演算部622とからなる。下位データD
2は、第1演算部621及び第2演算部622の双方に
入力される。第1演算部621は処理後の下位データD
21をセレクタ66へ出力し、第1演算部621も処理
後の下位データD22をセレクタ66へ出力する。下位
データD21,D21は判定部65にも送られる。
【0045】判定部65は、出力コントローラ650と
2個のカウンタ651,652とを有する。カウンタ6
51は、サブフィールド毎に、第1演算部621からの
下位データD21のうちの選択セルを示すビット又は非
選択セルを示すビットの数をカウントする。同様にカウ
ンタ652は、第2演算部622からの下位データD2
2のうちの値「1」のビット又は値「0」のビットの数
をカウントする。出力コントローラ650は、カウンタ
651,652のカウント出力と予め設定された閾値と
の比較、及びカウント出力どうしの比較によって、各演
算部のフィルタリングが有効であるか、有効であればど
ちらがより有効であるかをサブフィールド毎に判定す
る。そして、出力コントローラ650は判定の結果に応
じてセレクタ66を制御する。
【0046】サブフィールドsf1において、セル千鳥
パターンの割合が設定値以上で且つドット千鳥パターン
の割合よりも大きい場合は、第1演算部621からの下
位データD21が選択され、ドット千鳥パターンの割合
が設定値以上で且つセル千鳥パターンの割合よりも大き
い場合は、第2演算部622からの下位データD22が
選択される。サブフィールドsf2においても同様の選
択が行われる。セル千鳥パターンの割合及びドット千鳥
パターンの割合がともに設定値に満たない場合は、メモ
リ61からの下位データD2が出力として選択される。
フィルタリングによる省電効果が小さいからである。
【0047】セレクタ66の動作により、アドレスドラ
イバ回路59には、1フィールド分の表示データとし
て、サブフィールドsf1,sf2の一方又は両方を平
滑化したサブフィールドデータDsf’、又はデータ変
換部64によって生成されたままのサブフィールドデー
タDsfがアドレスドライバ回路59へ転送される。サ
ブフィールドデータDsf’によれば、平滑化によって
選択セルと非選択セルとの隣接箇所が減少した分だけ、
電極間容量CA の充放電に費やす電力を低減することが
できる。
【0048】ところで、空間フィルタ62に入力される
データは、1セルにつき1ビットのサブフィールドデー
タである。このため、第1演算部621及び第2演算部
622は、1ビットのAND,ORといった単純な論理
回路で構成することができる。また、隣接セル間のみの
演算であるので、パイプライン処理を行うフィルタとは
違って、空間フィルタ62は大きなメモリを必要とせず
小規模な回路となる。
【0049】〔空間フィルタの稼働制御〕本実施形態で
は、サブフィールドデータDsf’とサブフィールドデ
ータDsfとの切換えは、アドレスドライバ回路59の
負担が比較的に大きいときに限定的に行われる。すなわ
ち、出力コントローラ650は、アドレスドライバ回路
59からの状態信号S93に基づいて、平滑化の要否を
判断する。その際、物理量の検出値として、計6個のセ
ンサ93の出力のうちの代表値(例えば最大値)を選ん
でもよいし、平均値を算出して用いてもよい。動画表示
であっても、フィールド毎に表示内容が大きく変わるこ
とは稀であり、数秒分程度のフィールドの内容が似通っ
ているのが通常である。したがって、駆動電流が閾値を
越えたことを検出した時点から一定期間にわたって平滑
化を行えば、省電が可能である。また、温度が閾値を越
える状態のときに、できるだけ昇温を抑える上で平滑化
は有効である。出力コントローラ650は、平滑化が不
要と判断した場合に、以後に必要と判断するまで空間フ
ィルタ62を休止状態とし、セレクタ66に対してメモ
リ61からのデータの選択を指示する。休止により、電
力消費及び発熱が低減される。
【0050】なお、アドレスドライバ回路59の状態に
係わらず、常に空間フィルタ62を稼働させてもよい。
また、センサ93を省略し、表示データの切換えを恒常
的に行ってもよい。
【0051】〔フィルタリング対象の選定の変形例〕全
てのサブフィールドsf1〜sf8に対して平滑化を行
うことが可能である。ただし、輝度の重みが大きいほ
ど、平滑化が目立ってしまうので、重みの小さい1〜3
個程度のサブフィールドのみを平滑化の対象に選定する
のが好ましい。状態信号S93に基づいて、アドレスド
ライバ回路59の負担増大に合わせて重みの昇順にフィ
ルタリング対象を増加させ、負担減少に合わせて重みの
降順にフィルタリング対象を減少させるといった、自動
選定変更が可能である。操作スイッチを設けて手動で選
定を切り換える構成もある。
【0052】〔モルフォロジー演算〕モルフォロジー演
算とは、多次元空間における集合論として展開されるモ
ルフォロジーを2次元画像に適用した画像処理の手法で
あり、処理対象の画像と“構造要素”との集合演算であ
る。構造要素と呼称される有界集合の選定により、種々
のフィルタリングを実現できる。数学的定義について
は、例えば「モルフォロジー」(小畑秀文 著,コロナ
社)に詳しく記載されている。ここでは、基本となるミ
ンコフスキー和及びミンコフスキー差を簡単に説明す
る。
【0053】図7はミンコフスキー和及びミンコフスキ
ー差の説明図である。縦横に並ぶセルからなる画面にx
y座標系を当てはめる。第1行第1列のセルの中心を座
標系の原点とする。セルの位置を座標(x,y)で表す
ものとする。
【0054】図7において、原画像(サブフィールド)
は4個の選択セル(要素)からなる集合Aである。構造
要素は、2個の要素からなる集合Bである。集合Bの要
素を原点からのベクトルと考える。
【0055】ミンコフスキー和は、集合Aを集合Bの各
要素によって平行移動した集合(画像)の和集合であ
る。すなわち、図示の例では、集合Bの各要素の座標が
(0,0)、(0,−1)であるので、原点から原点へ
移動量0の平行移動をした原画像(つまり、元のまま)
と、原画像を−y方向に1だけ移動させた画像との和集
合がミンコフスキー和となる。ミンコフスキー差は、集
合Aを集合Bの各要素によって平行移動した集合(画
像)の積集合である。このように選択セルを集合の要素
とする場合、ミンコフスキー和では選択セルが増大する
平滑化となり、ミンコフスキー差では選択セルが減少す
る平滑化となる。
【0056】図8は平滑化の第1例を示す図である。空
間フィルタ62は、原画像であるサブフィールドsf1
とそれを列方向に1行だけ移動させた画像sf1bとを
重ね合わせた画像sf1cを出力する。回路構成として
は、注目行とその次の行の下位データD2の論理和をビ
ット毎に求めればよい。この処理結果は、構造要素とし
て座標が(0,0),(0,−1)の要素からなる集合
を用いたミンコフスキー和に相当する。
【0057】図示のとおり、原画像のうちのセル千鳥パ
ターンの領域が平滑化される。セル千鳥パターンの領域
が大きいほど選択セルが増加するので、選択セルの数を
カウンタ651,652でカウントすることにより、処
理の有効性を判定すればよい。例示はミンコフスキー和
であるが、ミンコフスキー差を適用しても省電化の上で
ミンコフスキー和と同様の度合いの平滑化が可能であ
る。アドレッシングの省電の観点では、選択セルの増加
よりも非選択セルの増加の方が好ましい。ただし、消去
アドレスの場合には背景輝度を低減してコントラストを
高める上で、選択セルの増加が好ましい。本来は非点灯
であるセルを点灯させるよりも、点灯セルを非点灯とす
る方が高品位となる。書込みアドレスの場合には、ミン
コフスキー差が好適となる。
【0058】列方向の平行移動による平滑化はドット千
鳥パターンにもセル千鳥パターンと同様に有効であるの
で、必ずしもドット千鳥パターンとセル千鳥パターンと
を区別する必要はない。したがって、図8の平滑化を行
う場合、第2演算部622及びカウンタ652の省略が
可能である。
【0059】構造要素の変形例を表2に示す。なお、変
形例においても、ミンコフスキー和及びミンコフスキー
差のどちらで平滑化の度合いは同様である。
【0060】
【表2】
【0061】表2の行方向の平行移動による平滑化で
は、セル千鳥パターンとドット千鳥パターンとで異なる
処理を行うことになり、第1演算部621と第2演算部
622とで処理結果が異なる。したがって、ミンコフス
キー和の場合は選択セルの多い方(非選択セルの少ない
方)を、ミンコフスキー差の場合は非選択セルの多い方
を出力として選択すればよい。
【0062】図9は平滑化の第2例を示す図である。第
2例は、ミンコフスキー和とミンコフスキー差とを組み
合わせた処理を行うものである。
【0063】原画像sf1とそれを列方向に移動させた
画像sf1bとを重ね合わせた画像sf1cでは、行方
向の直線情報が消失している。一方、原画像sf1とそ
れを行方向に移動させた画像sf1dとを重ね合わせた
画像sf1eでは、列方向の直線情報が消失している。
そこで、本例では、画像sf1cと画像sf1eとの共
通部分である画像sf1fを生成する。この処理結果
は、構造要素として座標が(0,0),(0,−1)の
要素からなる集合を用いたミンコフスキー和と、座標が
(0,0),(2k−1,0)の要素からなる集合を用
いたミンコフスキー和との積集合に相当する(kは0を
含む整数)。ただし、ミンコフスキー差とミンコフスキ
ー差との和集合を求める処理でも同様の平滑効果があ
る。
【0064】〔分割画面毎の平滑化〕図10は画面の領
域分割の例を示す図である。画面ESを複数の領域に分
割し、領域毎に平滑化及びその有効性の判定とを行うこ
とにより、セル千鳥でもドット千鳥でもない部分の解像
度が低下したり色相がずれたりする影響を小さくするこ
とができる。
【0065】図10(a)のように、各ドライバ群91
が駆動を受け持つ領域E毎に平滑化を行えば、個々のド
ライバ群91の負荷状態をアドレス制御に反映させるこ
とができる。図10(b)のように、さらに各領域Eを
複数の領域eに分割してもよい。
【0066】
【発明の効果】請求項1乃至請求項12の発明によれ
ば、アドレッシングにおける行選択を複雑化することな
く、隣接したデータ電極間の静電容量の充放電に費やす
電力を低減することができる。本発明の空間フィルタは
従来の装置に簡易な回路を付加するだけで実現すること
ができるので、安価にて電力低減機能をもつ表示装置が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表示装置の概略図である。
【図2】本発明に係るPDPの内部構造を示す分解斜視
図である。
【図3】駆動シーケンスの一例を示す図である。
【図4】アドレスドライバ回路の概略図である。
【図5】特定の画像パターンの例を示す図である。
【図6】データ処理回路のブロック図である。
【図7】ミンコフスキー和及びミンコフスキー差の説明
図である。
【図8】平滑化の第1例を示す図である。
【図9】平滑化の第2例を示す図である。
【図10】画面の領域分割の例を示す図である。
【符号の説明】
100 表示装置 f フィールド sf1〜8 サブフィールド 52 データ処理回路 62 空間フィルタ 65 判定部 66 セレクタ D21,D22 処理後のサブフィールド ES 画面 621 第1演算部 622 第2演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C080 AA05 BB05 CC03 DD22 DD26 EE19 EE29 GG08 JJ01 JJ02 JJ04 JJ06 KK02 KK43

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィールドを輝度の重み付けをした複数の
    サブフィールドに置き換え、サブフィールド単位でセル
    の発光の要否を設定して階調表示を行う表示装置であっ
    て、 前記複数のサブフィールドのうちの重みの昇順に選定さ
    れた1個以上のサブフィールドに対して、特定の画像パ
    ターンを平滑化するモルフォロジー演算処理を行う空間
    フィルタを備えたことを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】前記空間フィルタは、アドレッシングにお
    ける電圧印加の対象である選択セルの集合と予め設定さ
    れた特定の集合とのミンコフスキー和、ミンコフスキー
    差、又はこれらの組合せで表される画像変換を行う請求
    項1記載の表示装置。
  3. 【請求項3】前記空間フィルタによる処理の有効性を判
    定する判定部と、 前記判定部の判定結果に従って、前記空間フィルタによ
    って処理を受けた後のサブフィールド及び処理を受ける
    以前のサブフィールドのどちらか一方を、表示対象とし
    て選択するセレクタと、を備えた請求項1又は請求項2
    記載の表示装置。
  4. 【請求項4】前記判定部は、前記空間フィルタによって
    処理を受けた後のサブフィールドについて、選択セル又
    はそれ以外のセルである非選択セルの数をカウントし、
    カウント値と閾値との大小関係を判定結果として出力す
    る請求項3記載の表示装置。
  5. 【請求項5】1画素が行方向に並ぶ3個のセルで構成さ
    れる画面を有し、 前記空間フィルタは、処理対象のサブフィールドを、当
    該サブフィールドとそれを列方向にセルピッチの奇数倍
    の距離だけ平行移動した画像との積集合又は和集合で表
    される画像に変換する請求項1乃至請求項4のいずれか
    に記載の表示装置。
  6. 【請求項6】前記空間フィルタは、第1画像パターンを
    平滑化するモルフォロジー演算処理を行う第1演算部
    と、第2画像パターンを平滑化するモルフォロジー演算
    処理を行う第2演算部とを有し、 前記判定部は、前記第1演算部による処理の有効性と前
    記第2演算部による処理の有効性との大小を判定し、 前記セレクタは、前記判定回路の判定結果に従って、前
    記第1演算部によって処理を受けた後のサブフィール
    ド、前記第2演算部によって処理を受けた後のサブフィ
    ールド、及び前記空間フィルタによる処理を受ける以前
    のサブフィールドのいずれかを表示対象として選択する
    請求項3又は請求項4記載の表示装置。
  7. 【請求項7】1画素が発光色の異なる複数のセルで構成
    される画面を有し、 前記第1画像パターンは、行方向に隣接するセルどうし
    の発光の要否が異なり、かつ列方向に隣接するセルどう
    しの発光の要否が異なるセル千鳥パターンであり、 前記第2画像パターンは、行方向に隣接する画素どうし
    の発光の要否が異なり、かつ列方向に隣接する画素どう
    しの発光の要否が異なるドット千鳥パターンである請求
    項6記載の表示装置。
  8. 【請求項8】前記第1演算部は、処理対象のサブフィー
    ルドを、当該サブフィールドとそれを行方向にセルピッ
    チの奇数倍の距離だけ平行移動した画像との積集合又は
    和集合で表される画像に変換し、 前記第2演算部は、処理対象のサブフィールドを、当該
    サブフィールドとそれを行方向に画素ピッチの奇数倍の
    距離だけ平行移動した画像との積集合又は和集合で表さ
    れる画像に変換する請求項7記載の表示装置。
  9. 【請求項9】前記第1演算部は、処理対象のサブフィー
    ルドを、当該サブフィールドとそれを行方向にセルピッ
    チの奇数倍の距離だけ平行移動した画像との和集合と、
    当該サブフィールドとそれを列方向にセルピッチの奇数
    倍の距離だけ平行移動した画像との和集合と、の積集合
    で表される画像に変換し、 前記第2演算部は、処理対象のサブフィールドを、当該
    サブフィールドとそれを行方向に画素ピッチの奇数倍の
    距離だけ平行移動した画像との和集合と、当該サブフィ
    ールドとそれを列方向に画素ピッチの奇数倍の距離だけ
    平行移動した画像との和集合と、の積集合で表される画
    像に変換する請求項7記載の表示装置。
  10. 【請求項10】前記空間フィルタは、処理対象として選
    定されたサブフィールドを領域分割して得られた複数の
    部分画像毎にモルフォロジー演算処理を行い、 前記判定部は、前記部分画像毎に前記空間フィルタによ
    る処理の有効性を判定し、 前記セレクタは、前記部分画像毎に表示対象を選択する
    請求項3乃至請求項9のいずれかに記載の表示装置。
  11. 【請求項11】セルに電力を供給する駆動回路における
    電力消費に係わる物理量を検出し、その検出量が閾値を
    越える状態のときのみに、前記空間フィルタによる処理
    を受けたサブフィールドを表示する請求項1乃至請求項
    10のいずれかに記載の表示装置。
  12. 【請求項12】前記検出量に応じて、1フィールドにお
    ける前記空間フィルタによる処理の対象とするサブフィ
    ールドの数を増減する請求項11記載の表示装置
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