JP2000347357A - レンズ付きフィルムユニットの組立方法、及びレンズ付きフィルムユニット - Google Patents

レンズ付きフィルムユニットの組立方法、及びレンズ付きフィルムユニット

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JP2000347357A
JP2000347357A JP11156336A JP15633699A JP2000347357A JP 2000347357 A JP2000347357 A JP 2000347357A JP 11156336 A JP11156336 A JP 11156336A JP 15633699 A JP15633699 A JP 15633699A JP 2000347357 A JP2000347357 A JP 2000347357A
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aperture
winding
knob
shutter
base plate
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Kyosei Miyata
京静 宮田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻上げノブを偏心させ、且つサイレント巻上
げ機構を加えた巻上げ機構を効率的に組み立てるレンズ
付きフィルムユニットの組立方法。 【解決手段】 パトローネのスプールと係合するスプー
ル回転部材をユニット本体に挿着する工程と、巻上げノ
ブをスプール回転部材と係合させ、スプール回転部材に
対してレンズ付きフィルムユニットの後方に偏心させて
ユニット本体と嵌合させる工程と、巻上げノブと共に回
転可能であり、順回転させたときは逆止爪を押圧して巻
上げノブの突部との係合を解除する解除部と、逆回転さ
せたときは逆止爪と係合して逆回転を阻止する阻止部と
を有する解除部材を巻上げノブの上部に装着する工程と
を備えたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレンズ付きフィルム
ユニットにおける巻上げノブ等やシャッタユニットの組
立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】レンズ付きフィルムユニットにおいて
は、撮影の度に巻上げノブを回転させて露光済みのフィ
ルムをパトローネに収納している。パトローネはユニッ
ト本体に設けたパトローネ室に装填されており、パトロ
ーネ室の上壁に開けた開口部には巻上げノブが嵌合し、
巻上げノブの下部に設けた係合部がパトローネのスプー
ルと係合している。
【0003】また、レンズ付きフィルムユニットにおい
ては巻上げノブの逆回転を防止するための逆止爪が設け
られ、巻上げノブの外周に設けた複数の山形の突部と係
合している。しかし、巻上げノブの回転時に逆止爪が跳
ねる音が耳障りであるので、この音をなくすために巻上
げノブの回転によって同方向に僅かながら回転し、逆止
爪を退避させる解除部材を巻上げノブの上部に設けたレ
ンズ付きフィルムユニットがあり、所謂サイレント巻上
げ機構と称している。
【0004】ストロボ光が到達しない遠景を撮影する
ときでも、より低輝度まで撮影可能なように明るい撮影
レンズを用いたレンズ付きフィルムユニットを本出願人
は提案している。この場合に、従来の如く開放絞りで撮
影すると海岸やスキー場等の高輝度の場所においては露
出過多になるので、絞り切り換えを行うようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】通常のレンズ付きフ
ィルムユニットにおいては、巻上げノブの一部を後カバ
ーに設けた開口部より突出させ、この部所にて巻上げノ
ブを親指にて回転させている。一方、パトローネの形状
は一定であり、遮光等のために後カバーの位置も限定さ
れるので、巻上げノブの一部を後カバーに設けた開口部
より充分に突出させて巻上げ操作を容易にするために
は、巻上げノブの大きさをある程度以上に大きくしなけ
ればならない。しかし、巻上げノブをあまり大きくする
と、前方や側方において前カバー等に当接する恐れがあ
り、また内部スペースにも影響して、レンズ付きフィル
ムユニットの小型化を阻害する。
【0006】そこで、巻上げノブとパトローネのスプー
ルを直に係合させずに、巻上げノブとスプールとの間に
スプール回転部材を設け、スプール回転部材をパトロー
ネに係合させ、且つ巻上げノブをスプール回転部材より
後方に偏心させて係合させることにより、巻上げノブの
回転をスプール回転部材に伝達し、スプール回転部材の
回転をスプールに伝達する構成が発案される。この結
果、巻上げノブをさほど大きくしなくても、巻上げノブ
の一部を後カバーに設けた開口部より充分に突出させ、
巻上げ操作を容易にすることができる。
【0007】本発明は、以上の如く巻上げノブを偏心さ
せ、且つ前述のサイレント巻上げ機構を加えた巻上げ機
構を効率的に組み立てるレンズ付きフィルムユニットの
組立方法を提案することを第1の課題とする。
【0008】前述の如く絞り切り換えが可能なレンズ
付きフィルムユニットにおいては、シャッタ地板にシャ
ッタ羽根と、二つの絞りを有する絞り切換部材を組み込
み、更に絞り切換部材を二方向に付勢するタンブラーバ
ネを掛けた後、撮影レンズ保持枠をシャッタ地板に係着
して、シャッタ羽根、絞り切換部材及びタンブラーバネ
を保持して、シャッタユニットとしている。しかし、こ
の組立途中でタンブラーバネは外れ易く、組立工程が非
効率であった。
【0009】本発明はかかる問題に鑑みてなされたもの
であり、このようなシャッタユニットの組み立てを組立
治具を用いて効率的に行うレンズ付きフィルムユニット
の組立方法、及びレンズ付きフィルムユニットを提案す
ることを第2の課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述の第1の課題は下記
の何れかの手段により解決される。
【0011】露光済みのフィルムを収納するためのパ
トローネを装填するパトローネ室を有するユニット本体
と、前記パトローネ室の上壁に開けた開口部と嵌合して
回転し、前記パトローネのスプールと係合する係合部を
有するスプール回転部材と、該スプール回転部材に対し
てレンズ付きフィルムユニットの後方に偏心して前記ユ
ニット本体と嵌合すると共に、前記スプール回転部材と
係合し、且つ外周に複数の山形の突部を有する巻上げノ
ブと、前記露光済みのフィルムを前記パトローネに収納
するために前記巻上げノブを回転させる順回転に対し
て、前記巻上げノブを逆回転させたときは、前記巻上げ
ノブの突部と係合して前記巻上げノブの逆回転を阻止す
る逆止爪と、前記巻上げノブと共に回転可能であり、前
記巻上げノブと近似した外径の操作部を有し、且つ前記
順回転させたときは前記逆止爪を押圧して前記巻上げノ
ブの突部との係合を解除する解除部と、前記逆回転させ
たときは前記逆止爪と係合して逆回転を阻止する阻止部
とを有する解除部材とを組み立てるレンズ付きフィルム
ユニットの組立方法において、前記スプール回転部材を
前記ユニット本体に挿着する工程と、前記巻上げノブを
前記スプール回転部材と係合させ、前記ユニット本体と
嵌合させる工程と、前記巻上げノブの上部に前記解除部
材を装着する工程とを備えたことを特徴とするレンズ付
きフィルムユニットの組立方法。
【0012】露光済みのフィルムを収納するためのパ
トローネを装填するパトローネ室を有するユニット本体
と、前記パトローネ室の上壁に開けた開口部と嵌合して
回転し、前記パトローネのスプールと係合する係合部を
有するスプール回転部材と、該スプール回転部材に対し
てレンズ付きフィルムユニットの後方に偏心して前記ユ
ニット本体と嵌合すると共に、前記スプール回転部材と
係合し、且つ外周に複数の山形の突部を有する巻上げノ
ブと、前記露光済みのフィルムを前記パトローネに収納
するために前記巻上げノブを回転させる順回転に対し
て、前記巻上げノブを逆回転させたときは、前記巻上げ
ノブの突部と係合して前記巻上げノブの逆回転を阻止す
る逆止爪と、前記巻上げノブと共に回転可能であり、前
記巻上げノブと近似した外径を有し、且つ前記順回転さ
せたときは前記逆止爪を押圧して前記巻上げノブの突部
との係合を解除する解除部と、前記逆回転させたときは
前記逆止爪と係合して逆回転を阻止する阻止部とを有す
る解除部材とを組み立てるレンズ付きフィルムユニット
の組立方法において、前記スプール回転部材を前記ユニ
ット本体に挿着する工程と、予め前記巻上げノブの上部
に前記解除部材を回転自在に係着しておき、前記巻上げ
ノブを前記スプール回転部材と係合させ、前記ユニット
本体と嵌合させる工程とを備えたことを特徴とするレン
ズ付きフィルムユニットの組立方法。
【0013】前述の第2の課題は下記の何れかの手段に
より解決される。
【0014】被写体光をフィルムへ露光する開口部を
有するシャッタ地板と、前記開口部を開閉するシャッタ
羽根と、口径の異なる第1絞りと第2絞りとを有する絞
り切換部材と、前記第1絞りに切り換える方向と前記第
2絞りに切り換える方向との相反する二方向に前記絞り
切換部材を付勢する二方向付勢部材と、前記シャッタ羽
根、前記絞り切換部材及び前記二方向付勢部材を前方か
ら被覆するための被覆部材とを組み立てるレンズ付きフ
ィルムユニットの組立方法であって、組立治具に前記シ
ャッタ地板の後部が摺動する摺動部を設け、前記組立治
具に前記シャッタ地板を載置する工程と、前記シャッタ
地板に立設した支軸に前記シャッタ羽根の貫通孔を挿入
する工程と、前記シャッタ羽根の上から前記シャッタ地
板に立設した支軸に前記絞り切換部材の貫通孔を挿入す
る工程と、前記二方向付勢部材の一端を前記絞り切換部
材に係着し、他端を前記シャッタ地板に係着する工程
と、前記二方向付勢部材を押さえた状態で前記シャッタ
地板を摺動部に沿って摺動させ、前記組立治具に設けた
押さえ部の下方に前記二方向付勢部材の一部を移動させ
る工程と、前記被覆部材を前記シャッタ地板に係着する
工程とを備えたことを特徴とするレンズ付きフィルムユ
ニットの組立方法。
【0015】被写体光をフィルムへ露光する開口部を
有するシャッタ地板と、前記開口部を開閉するシャッタ
羽根と、口径の異なる第1絞りと第2絞りとを有する絞
り切換部材と、前記第1絞りに切り換える方向と前記第
2絞りに切り換える方向との相反する二方向に前記絞り
切換部材を付勢する二方向付勢部材と、前記シャッタ羽
根、前記絞り切換部材及び前記二方向付勢部材を前方か
ら被覆するための被覆部材とを備えたレンズ付きフィル
ムユニットであって、前記二方向付勢部材は、一端に前
記絞り切換部材に設けた第1係着部に係着する第1巻回
部と、他端に前記シャッタ地板に設けた第2係着部に係
着し、且つ前記第1巻回部と巻径の異なる第2巻回部を
有することを特徴とするレンズ付きフィルムユニット。
【0016】被写体光をフィルムへ露光する開口部を
有するシャッタ地板と、前記開口部を開閉するシャッタ
羽根と、口径の異なる第1絞りと第2絞りとを有する絞
り切換部材と、前記第1絞りに切り換える方向と前記第
2絞りに切り換える方向との相反する二方向に前記絞り
切換部材を付勢する二方向付勢部材と、前記シャッタ羽
根、前記絞り切換部材及び前記二方向付勢部材を前方か
ら被覆するための被覆部材とを備えたレンズ付きフィル
ムユニットであって、前記被覆部材が、前記シャッタ地
板への正規な係着状態よりも前記被覆部材が前記シャッ
タ羽根の厚み以上浮いているときは、前記被覆部材によ
る前記シャッタ地板への係着が不能であることを特徴と
するレンズ付きフィルムユニット。
【0017】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]巻上げノブ
を偏心させ、サイレント巻上げ機構を有する巻上げ機構
の組立方法を図1乃至図3を参照して説明する。
【0018】図1は巻上げ機構の分解斜視図、図2は巻
上げ機構の縦断面図、図3は解除部材の上面図である。
【0019】各図において、1は各種の撮影機構を搭載
すると共に、フィルムを保持するユニット本体である。
ユニット本体1のパトローネ室1aにパトローネPを装
填する。
【0020】2はスプール回転部材であり、下部の円筒
部2aの外周壁がパトローネ室1aの上壁1bに設けた
開口部1cと嵌合し、下部中央に設けた係合部2bにて
パトローネPのスプールPaと係合する。
【0021】3はユーザーによりフィルムの巻上げ操作
を行う巻上げノブであり、指掛かりを良好にするために
周知の如く外周に複数の山形の突部3aを有している。
巻上げノブ3は複数の放射状の長孔3bを有し、その何
れかがスプール回転部材2の上部に立設した係合ピン2
cと係合し、下部の内周壁3cにてユニット本体1の円
筒部1dの外周壁と嵌合する。なお、ユニット本体1の
円筒部1dの外周壁は開口部1cよりレンズ付きフィル
ムユニットの後方に偏心している。従って、巻上げノブ
3をさほど大きく形成しなくても、巻上げノブ3の一部
が後カバー8より後方に充分に突出して、巻上げ操作が
容易になる。
【0022】図1においてフィルム巻上げを行うときは
巻上げノブ3を反時計方向に順回転させる。一方、巻上
げノブ3が時計方向に逆回転すると、フィルムのコマ間
隔にバラツキが生じ、撮影済みのコマが重複する恐れが
ある。このために、巻上げノブ3が逆回転しないように
周知の如き逆止爪4を設け、巻上げノブ3を逆回転させ
ようとしたときは逆止爪4の鋭角な先端部4aが巻上げ
ノブ3の山形の突部3aに当接して逆回転を防止してい
る。
【0023】しかし、フィルムを巻上げるために巻上げ
ノブ3を順回転させると、逆止爪4の先端部4aが巻上
げノブ3の山形の突部3aに当接して何度も跳ね上げら
れ、耳障りな音が生ずる。
【0024】この音を解消するため、解除部材5を設け
ている。解除部材5の中央の開口部5aが巻上げノブ3
の上部中央に設けた支軸3dと嵌合していて、解除部材
5は巻上げノブ3の上部にて同心に回転する。従って、
ユーザーが親指で巻上げノブ3を反時計方向の順方向に
回転させようとすると、巻上げノブ3と共に解除部材5
も順方向に僅かに回転する。このとき、解除部材5の左
端に設けた解除部5bが逆止爪4の先端部4aを押圧し
て、巻上げノブ3の山形の突部3aとの当接を解除させ
るので、耳障りな音は発生しない。なお、解除部材5は
逆止爪4を押圧しながらユーザーの親指に対して滑り、
巻上げノブ3の山形の突部3aとの当接を解除させた状
態で停止している。
【0025】また、解除部材5が逆回転して解除部5b
が逆止爪4から退避しないように、阻止部5cを設けて
いる。
【0026】次に、ユニット本体1にスプール回転部材
2、巻上げノブ3及び解除部材5を組み立てる手順につ
いて説明する。
【0027】なお、逆止爪4はユニット本体1と一体に
形成されているものとし、パトローネは全ての組み立て
が終了した後に装填するものとする。
【0028】先ず、スプール回転部材2の円筒部2aを
ユニット本体1の開口部1cに挿入する。円筒部2aの
一部には弾性のある係止爪2dが設けられているので、
係止爪2dがパトローネ室1aの上壁1bに係合し、ス
プール回転部材2はユニット本体1より抜けることがな
い。
【0029】次に、巻上げノブ3を山形の突部3aにて
逆止爪4と係合させると共に、複数の長孔3bの何れか
をスプール回転部材2の係合ピン2cに挿入し、下部の
内周壁3cにてユニット本体1の円筒部1dの外周壁と
嵌合させる。
【0030】続いて、解除部5bと阻止部5cとの間に
逆止爪4の先端部4aが位置するようにして、解除部材
5の開口部5aを巻上げノブ3の支軸3dに挿入するこ
とで、巻上げ機構の組立は終了する。
【0031】なお、支軸3dの上端には複数の抜け止め
3eが設けられ、解除部材5の開口部5aの一部は弾性
部5dにより形成されているので、容易に開口部5aを
支軸3dに挿入することができ、挿入した後は抜けるこ
とがない。図3により明瞭であるが、弾性部5dは弾性
を有する腕部5eにより、開口部5aを拡大する方向に
自在に変形可能である。
【0032】また、解除部材5の開口部5aを巻上げノ
ブ3の支軸3dに挿入し、この後に、解除部材5を回転
させて、解除部5bと阻止部5cとの間に逆止爪4の先
端部4aが位置するように調整してもよい。
【0033】なお、最終工程において前カバー9と後カ
バー8とを装着することによって、巻上げノブ3の支軸
3dの上方向の移動は限定されるので、特に巻上げノブ
3をユニット本体1に係着する必要はない。
【0034】また、予め部組工程にて巻上げノブ3に解
除部材5を回転自在に係着してユニット化しておき、こ
のユニットを上述の如くスプール回転部材2へ装着して
もよい。このとき、解除部材5には大きな切り欠き5f
が設けられているので、切り欠き5fより巻上げノブ3
の長孔3bが見える位置に解除部材5を回転すれば、ス
プール回転部材2への装着が容易となる。
【0035】次に、改めてフィルム巻上げについて説明
する。
【0036】ユーザーが親指の腹を解除部材5の斜面部
5gと巻上げノブ3の山形の突部3aに圧着して反時計
方向に回転させる。このとき、斜面部5gは山形の突部
3aより僅かに突出しているため、解除部材5は前方に
押圧されながら弾性部5dが変形して反時計方向に回転
し、逆止爪4と山形の突部3aとの当接を解除する。そ
して、1コマのフィルム巻上げのために巻上げノブ3を
回転させるが、解除部材5は逆止爪4と山形の突部3a
との当接を解除した状態まで僅かに回転した後に、解除
部材5の下部に突出した図示していない停止ピンが、ユ
ニット本体1に立設した図示していない停止ピンと当接
してそれ以上の回転が阻止され、斜面部5gは親指の腹
に対して滑ることになる。従って、逆止爪4が跳ねる耳
障りな音が発生せず、静かな巻上げが可能となる。
【0037】また、巻上げノブ3が回転すると、長孔3
bによりスプール回転部材2の係合ピン2cを回転させ
るので、スプール回転部材2も回転し、下部の係合部2
bによりスプールPaを回転させ、フィルムをパトロー
ネP内に巻き取ることになる。
【0038】なお、スプール回転部材と巻上げノブに関
して、前述とは逆にスプール回転部材に長孔を設け、巻
上げノブに係合ピンを設けてもよいが、組立効率の点か
らは巻上げノブに長孔を設けた方が係合状態を視認でき
るので好ましい。
【0039】[第2の実施の形態]シャッタユニットの
組立方法を図4乃至図11に基づいて説明する。
【0040】先ず、図4のシャッタユニットの分解斜視
図に基づいてシャッタユニットの構成について説明す
る。
【0041】図4において、11はシャッタ地板であ
り、2枚構成の撮影レンズL1,L2によりフィルム面
に結像する被写体像を透過させる開口部11aが中央に
穿設されている。また、2段の太さの支軸11bが立設
していて、支軸11bの奥にて4カ所が切り欠かれた太
い軸にはシャッタ羽根12の貫通孔12cが嵌合し、支
軸11bの先端の細い軸には二つの絞り孔13a,13
bを有する絞り切換部材13の貫通孔13cが嵌合して
いる。
【0042】従って、シャッタ羽根12と絞り切換部材
13は支軸11bに対して同軸に嵌合している。
【0043】シャッタ羽根12の先端には二股部12b
が設けられ、図示していない巻上げ機構のチャージ部材
の先端が係合している。シャッタレリーズによって該チ
ャージ部材は急速に往復移動し、シャッタ羽根12を反
時計方向に回動させた後、時計方向に回動させることに
よって、開口部11aに対して撮影レンズL1,L2か
らの光束を開閉する。
【0044】14は、撮影レンズL1,L2の光軸に対
して絞り切換部材13の絞り孔13a,13bを何れか
に切り換えるべく、相反する二方向に付勢するねじりコ
イルばねであって、一端14aが絞り切換部材13のば
ね掛けピン13dに係合し、他端14bがシャッタ地板
11のピン11cに係合している。なお、ねじりコイル
ばね14の一端14aの巻径は他端14bの巻径より小
さく、誤って逆に組み立てることを防止している。
【0045】また、絞り切換部材13の下部には係合ピ
ン13eが突出しており、図示していない操作部材に係
合して回動する。
【0046】従って、図4の如く絞り切換部材13が小
絞り13bである状態から係合ピン13eを反時計方向
に回動させると、絞り切換部材13はの付勢力に抗して
反時計方向に回動し、ねじりコイルばね14が死点を越
えると付勢方向が反転するので、ねじりコイルばね14
の付勢力によって反時計方向に回動し続け、大絞りの絞
り孔13aに切り換わる。11dは絞り切換部材13の
ばね掛けピン13dの基部が当接するストッパーであ
る。
【0047】また、絞り切換部材13が大絞り13aで
ある状態から係合ピン13eを時計方向に回動させる
と、絞り切換部材13はねじりコイルばね14の付勢力
に抗して時計方向に回動し、ねじりコイルばね14が死
点を越えると付勢方向が反転するので、ねじりコイルば
ね14の付勢力によって時計方向に回動し続け、図4の
如く小絞りの絞り孔13bに切り換わる。絞り切換部材
13のばね掛けピン13dの基部が当接するストッパー
11eは図5に描いてある。
【0048】このようにばね掛けピン13dの基部、即
ちばね掛け部をストッパーに当接することで、絞り切換
部材13のあおりを小さくして精度良く位置決めを行う
ようにしている。
【0049】その後、撮影レンズ保持枠15をシャッタ
地板11に係着することによってシャッタ羽根12、絞
り切換部材13及びねじりコイルばね14を光軸方向に
所定の間隙を有して回動可能に保持すると共に、略被覆
し開口部11aへの不要光を遮光している。
【0050】このようにしてシャッタユニット10が完
成して、図示していないユニット本体に装着された後、
撮影レンズL1,L2が撮影レンズ保持枠15に挿入さ
れ、更にレンズ押さえ16が撮影レンズ保持枠15に係
合することによって、撮影レンズL1,L2は撮影レン
ズ保持枠15に保持されることになる。
【0051】なお、シャッタ地板11の支軸11b、ピ
ン11cの先端は撮影レンズ保持枠15の裏面に設けた
穴と嵌合し、撮影レンズ保持枠15をシャッタ地板11
に係合させるときの位置決めとなっている。従って、シ
ャッタ地板11の開口部11aと、絞り切換部材13の
絞り孔13a,13bと、撮影レンズ保持枠15に保持
された撮影レンズL1,L2のそれぞれの光軸を精度良
く一致させることができる。
【0052】次に、シャッタユニットの組立方法を図5
乃至図11の斜視図により説明する。
【0053】先ず、図5に示すように、シャッタ地板1
1を組立治具20に載置する。組立治具20にはシャッ
タ地板11の後部に設けた枠部11fを逃げる第1長溝
20aと、シャッタ地板11の後部に設け、ユニット本
体と係合する係合部11gを逃げる第2長溝20bとが
設けられている。係合部11gは両端の対称位置に設け
られ、係合部11gが第2長溝20bに嵌合し案内され
てシャッタ地板11は左方に摺動可能になっている。
【0054】次に、図6に示すように、シャッタ羽根1
2の貫通孔12cをシャッタ地板11の支軸11bに挿
入する。
【0055】続いて、図7に示すように、シャッタ羽根
12の上から絞り切換部材13の貫通孔13cをシャッ
タ地板11の支軸11bに挿入する。
【0056】続いて、図8に示すように、ねじりコイル
ばね14の一端14aを絞り切換部材13のばね掛けピ
ン13dに挿入し、他端14bをシャッタ地板11のピ
ン11cに挿入する。ここで、ねじりコイルばね14は
非常に外れ易いので、略中央の巻線部14cを左手の指
等で押さえておき、右手でシャッタ地板11を左方に摺
動させ、ねじりコイルばね14の巻線部14cを組立治
具20から水平に突出した押さえ部20cの下方に位置
させる。
【0057】この状態を図9に示すが、この状態にする
と、ねじりコイルばね14から手を離してもねじりコイ
ルばね14が外れることがない。
【0058】最後に、図10に示すように、撮影レンズ
保持枠15をシャッタ地板11に装着する。撮影レンズ
保持枠15の右後部にが係止爪15aがあり、シャッタ
地板11の側部の棚11hに係止される。左部において
も同様である。この結果、シャッタ羽根12、絞り切換
部材13及びねじりコイルばね14は前述の如き作動が
可能な適度な余裕を持って撮影レンズ保持枠15によっ
て被覆・保持される。
【0059】なお、誤ってシャッタ羽根12を2枚挿着
してしまうこともあり得るが、このような場合には撮影
レンズ保持枠15が浮いて、係止爪15aが棚11hに
係止されないので、異常であることを容易に判断するこ
とができる。
【0060】次に、このようにして組み立てられたシャ
ッタユニット10において、絞り切換部材13の作動を
検査する検査治具について説明する。
【0061】図11は検査治具30にシャッタユニット
10を載置した図である。組立治具20と同様に検査治
具30においてもシャッタユニット10は左右に摺動可
能である。絞り切換部材13の係合ピン13eの近傍に
は絞り切換部30a,30bが立設している。
【0062】例えば、図11の如く小絞りに切り換わっ
た状態から大絞りに切り換えるときは、シャッタユニッ
ト10を第2長溝30cに沿って左方に摺動させる。す
ると、係合ピン13eが絞り切換部30aの右側壁に当
接し、ねじりコイルばね14の死点を過ぎた時点で係合
ピン13eは絞り切換部30aから離れて反時計方向に
回動する。
【0063】また、大絞りに切り換わった状態から小絞
りに切り換えるときは、シャッタユニット10を右方に
摺動させる。このとき、係合ピン13eは図11の状態
より右方に回動しているが、やがて係合ピン13eが絞
り切換部30bの左側壁に当接し、ねじりコイルばね1
4の死点を過ぎた時点で係合ピン13eは絞り切換部3
0aから離れて時計方向に回動する。
【0064】従って、シャッタユニット10を検査治具
30の上で左右に摺動させるだけで、絞り切換の検査を
行うことができる。
【0065】最後に、特許請求の範囲に用いた用語と実
施の形態に用いた用語との関係を以下に説明する。
【0066】絞り切換部材の第1絞りと第2絞りは、絞
り切換部材13の絞り孔13a,13bに相当するが、
何れの絞り孔であってもよい。
【0067】二方向付勢部材は、ねじりコイルばね14
に相当する。
【0068】被覆部材は、撮影レンズ保持枠15に相当
するが、必ずしも撮影レンズL1,L2を保持する必要
はない。
【0069】組立治具におけるシャッタ地板の後部が摺
動する摺動部は、シャッタ地板11の係合部11gが摺
動する第2長溝20bに相当する。
【0070】絞り切換部材を回動させる回動部は、絞り
切換部材13の係合ピン13eに相当する。また、所定
の治具は検査治具30に相当するが、組立治具20と検
査治具とを共用し、組立治具20に絞り切換部30a,
30bを立設させてもよい。
【0071】第1係着部はばね掛けピン13dに相当
し、第1巻回部は一端14aに相当する。また、第2係
着部はピン11cに相当し、第2巻回部は他端14bに
相当する。
【0072】
【発明の効果】請求項1,3〜8に記載のレンズ付きフ
ィルムユニットの組立方法によれば、各部材を上方から
次々に装着できるので、組み立て作業が容易となり、組
み立て自動化も可能となる。
【0073】請求項2,3〜8に記載のレンズ付きフィ
ルムユニットの組立方法によれば、巻上げノブと解除部
材がユニット化しているので、本工程での組み立て作業
が簡素化し、且つ各部材を上方から次々に装着できるの
で、組み立て作業が容易となり、組み立て自動化も可能
となる。
【0074】請求項9に記載のレンズ付きフィルムユニ
ットの組立方法によれば、組立治具を用いたので最も下
部に位置して土台となるシャッタ地板の姿勢が安定した
状態で組み立てでき、且つ、外れ易い二方向付勢部材を
押さえ部によって押さえた状態で被覆部材を係着できる
ので、組み立て作業効率が向上する。
【0075】請求項10に記載のレンズ付きフィルムユ
ニットの組立方法によれば、組み立てたシャッタユニッ
トを左右に摺動するだけで、簡単に絞り切換部材の絞り
切換え作動を検査することができる。
【0076】請求項11に記載のレンズ付きフィルムユ
ニットの組立方法、請求項13に記載のレンズ付きフィ
ルムユニットによれば、二方向付勢部材の係着位置を誤
ることがないので、二方向付勢部材が確実に作動する。
【0077】請求項12に記載のレンズ付きフィルムユ
ニットの組立方法、請求項14に記載のレンズ付きフィ
ルムユニットによれば、シャッタ羽根を誤って2枚組み
込んでしまうということが生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】巻上げ機構の分解斜視図である。
【図2】巻上げ機構の縦断面図である。
【図3】解除部材の上面図である。
【図4】シャッタユニットの分解斜視図である。
【図5】シャッタ地板を組立治具に載置した状態の斜視
図である。
【図6】シャッタ地板の支軸にシャッタ羽根を挿着した
斜視図である。
【図7】シャッタ地板の支軸に絞り切換部材を挿着した
斜視図である。
【図8】ねじりコイルばねを係着した斜視図である。
【図9】シャッタ地板を摺動し、ねじりコイルばねを押
さえ部によって押さえた斜視図である。
【図10】撮影レンズ保持枠をシャッタ地板に係着した
斜視図である。
【図11】検査治具にシャッタユニットを載置した斜視
図である。
【符号の説明】
Pa スプール 1 ユニット本体 2 スプール回転部材 3 巻上げノブ 4 逆止爪 5 解除部材 L1,L2 撮影レンズ 10 シャッタユニット 11 シャッタ地板 12 シャッタ羽根 13 絞り切換部材 14 ねじりコイルばね 15 撮影レンズ保持枠 20 組立治具 20c 押さえ部 30 検査治具

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光済みのフィルムを収納するためのパ
    トローネを装填するパトローネ室を有するユニット本体
    と、 前記パトローネ室の上壁に開けた開口部と嵌合して回転
    し、前記パトローネのスプールと係合する係合部を有す
    るスプール回転部材と、 該スプール回転部材に対してレンズ付きフィルムユニッ
    トの後方に偏心して前記ユニット本体と嵌合すると共
    に、前記スプール回転部材と係合し、且つ外周に複数の
    山形の突部を有する巻上げノブと、 前記露光済みのフィルムを前記パトローネに収納するた
    めに前記巻上げノブを回転させる順回転に対して、前記
    巻上げノブを逆回転させたときは、前記巻上げノブの突
    部と係合して前記巻上げノブの逆回転を阻止する逆止爪
    と、 前記巻上げノブと共に回転可能であり、前記巻上げノブ
    と近似した外径の操作部を有し、且つ前記順回転させた
    ときは前記逆止爪を押圧して前記巻上げノブの突部との
    係合を解除する解除部と、前記逆回転させたときは前記
    逆止爪と係合して逆回転を阻止する阻止部とを有する解
    除部材とを組み立てるレンズ付きフィルムユニットの組
    立方法において、 前記スプール回転部材を前記ユニット本体に挿着する工
    程と、 前記巻上げノブを前記スプール回転部材と係合させ、前
    記ユニット本体と嵌合させる工程と、 前記巻上げノブの上部に前記解除部材を装着する工程と
    を備えたことを特徴とするレンズ付きフィルムユニット
    の組立方法。
  2. 【請求項2】 露光済みのフィルムを収納するためのパ
    トローネを装填するパトローネ室を有するユニット本体
    と、 前記パトローネ室の上壁に開けた開口部と嵌合して回転
    し、前記パトローネのスプールと係合する係合部を有す
    るスプール回転部材と、 該スプール回転部材に対してレンズ付きフィルムユニッ
    トの後方に偏心して前記ユニット本体と嵌合すると共
    に、前記スプール回転部材と係合し、且つ外周に複数の
    山形の突部を有する巻上げノブと、 前記露光済みのフィルムを前記パトローネに収納するた
    めに前記巻上げノブを回転させる順回転に対して、前記
    巻上げノブを逆回転させたときは、前記巻上げノブの突
    部と係合して前記巻上げノブの逆回転を阻止する逆止爪
    と、 前記巻上げノブと共に回転可能であり、前記巻上げノブ
    と近似した外径を有し、且つ前記順回転させたときは前
    記逆止爪を押圧して前記巻上げノブの突部との係合を解
    除する解除部と、前記逆回転させたときは前記逆止爪と
    係合して逆回転を阻止する阻止部とを有する解除部材と
    を組み立てるレンズ付きフィルムユニットの組立方法に
    おいて、 前記スプール回転部材を前記ユニット本体に挿着する工
    程と、 予め前記巻上げノブの上部に前記解除部材を回転自在に
    係着しておき、前記巻上げノブを前記スプール回転部材
    と係合させ、前記ユニット本体と嵌合させる工程とを備
    えたことを特徴とするレンズ付きフィルムユニットの組
    立方法。
  3. 【請求項3】 前記解除部材を回転させて前記解除部と
    前記阻止部との間に前記逆止爪を位置させる工程を備え
    たことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のレン
    ズ付きフィルムユニットの組立方法。
  4. 【請求項4】 前記スプール回転部材の上部に係合ピン
    を立設し、前記巻上げノブに複数の長孔を設け、前記長
    孔の何れかを前記係合ピンに係合させることを特徴とす
    る請求項1〜3の何れか1項に記載のレンズ付きフィル
    ムユニットの組立方法。
  5. 【請求項5】 前記解除部材を前記巻上げノブに係着し
    た後に前記解除部材を前記巻上げノブに対して適宜回転
    させたとき、前記長孔の何れかを視認可能な切り欠きを
    前記解除部材に設けたことを特徴とする請求項4に記載
    のレンズ付きフィルムユニットの組立方法。
  6. 【請求項6】 前記スプール回転部材における前記ユニ
    ット本体との嵌合部に弾性を有する係止爪を設けて前記
    スプール回転部材の抜け止めとすることを特徴とする請
    求項1〜5の何れか1項に記載のレンズ付きフィルムユ
    ニットの組立方法。
  7. 【請求項7】 前記解除部材の半径を前記巻上げノブの
    半径より僅かに大に形成し、前記巻上げノブの中央に支
    軸を立設し、前記支軸と直交する方向に弾性を有する開
    口部を前記解除部材に設けて、前記支軸に前記開口部を
    嵌合させることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項
    に記載のレンズ付きフィルムユニットの組立方法。
  8. 【請求項8】 前記支軸に前記開口部の抜け止めとなる
    爪を複数個設けたことを特徴とする請求項7に記載のレ
    ンズ付きフィルムユニットの組立方法。
  9. 【請求項9】 被写体光をフィルムへ露光する開口部を
    有するシャッタ地板と、 前記開口部を開閉するシャッタ羽根と、 口径の異なる第1絞りと第2絞りとを有する絞り切換部
    材と、 前記第1絞りに切り換える方向と前記第2絞りに切り換
    える方向との相反する二方向に前記絞り切換部材を付勢
    する二方向付勢部材と、 前記シャッタ羽根、前記絞り切換部材及び前記二方向付
    勢部材を前方から被覆するための被覆部材とを組み立て
    るレンズ付きフィルムユニットの組立方法であって、 組立治具に前記シャッタ地板の後部が摺動する摺動部を
    設け、前記組立治具に前記シャッタ地板を載置する工程
    と、 前記シャッタ地板に立設した支軸に前記シャッタ羽根の
    貫通孔を挿入する工程と、 前記シャッタ羽根の上から前記シャッタ地板に立設した
    支軸に前記絞り切換部材の貫通孔を挿入する工程と、 前記二方向付勢部材の一端を前記絞り切換部材に係着
    し、他端を前記シャッタ地板に係着する工程と、 前記二方向付勢部材を押さえた状態で前記シャッタ地板
    を摺動部に沿って摺動させ、前記組立治具に設けた押さ
    え部の下方に前記二方向付勢部材の一部を移動させる工
    程と、 前記被覆部材を前記シャッタ地板に係着する工程とを備
    えたことを特徴とするレンズ付きフィルムユニットの組
    立方法。
  10. 【請求項10】 前記被覆部材の側壁より前記絞り切換
    部材を回動させる回動部を突出させると共に、所定の治
    具に二つの絞り切換部を突出させ、前記シャッタ地板の
    二方向への摺動に伴って前記回動部を前記絞り切換部の
    何れかと夫々当接させて、前記絞り切換部材を前記第1
    絞りと前記第2絞りとに夫々切り換えることを特徴とす
    る請求項9に記載のレンズ付きフィルムユニットの組立
    方法。
  11. 【請求項11】 前記二方向付勢部材の一端に巻回した
    第1巻回部を前記絞り切換部材に立設した第1ピンに係
    着すると共に、他端に巻回した第2巻回部を前記シャッ
    タ地板に立設した第2ピンに係着し、前記第1巻回部の
    巻径と前記第2巻回部の巻径とを異ならせたことを特徴
    とする請求項9又は請求項10に記載のレンズ付きフィ
    ルムユニットの組立方法。
  12. 【請求項12】 前記被覆部材による前記シャッタ地板
    への正規な係着状態より、前記被覆部材が前記シャッタ
    羽根の厚み以上浮いているときは、前記被覆部材による
    前記シャッタ地板への係着が不能であることを特徴とす
    る請求項9〜11の何れか1項に記載のレンズ付きフィ
    ルムユニットの組立方法。
  13. 【請求項13】 被写体光をフィルムへ露光する開口部
    を有するシャッタ地板と、 前記開口部を開閉するシャッタ羽根と、 口径の異なる第1絞りと第2絞りとを有する絞り切換部
    材と、 前記第1絞りに切り換える方向と前記第2絞りに切り換
    える方向との相反する二方向に前記絞り切換部材を付勢
    する二方向付勢部材と、 前記シャッタ羽根、前記絞り切換部材及び前記二方向付
    勢部材を前方から被覆するための被覆部材とを備えたレ
    ンズ付きフィルムユニットであって、 前記二方向付勢部材は、一端に前記絞り切換部材に設け
    た第1係着部に係着する第1巻回部と、他端に前記シャ
    ッタ地板に設けた第2係着部に係着し、且つ前記第1巻
    回部と巻径の異なる第2巻回部を有することを特徴とす
    るレンズ付きフィルムユニット。
  14. 【請求項14】 被写体光をフィルムへ露光する開口部
    を有するシャッタ地板と、 前記開口部を開閉するシャッタ羽根と、 口径の異なる第1絞りと第2絞りとを有する絞り切換部
    材と、 前記第1絞りに切り換える方向と前記第2絞りに切り換
    える方向との相反する二方向に前記絞り切換部材を付勢
    する二方向付勢部材と、 前記シャッタ羽根、前記絞り切換部材及び前記二方向付
    勢部材を前方から被覆するための被覆部材とを備えたレ
    ンズ付きフィルムユニットであって、 前記被覆部材が、前記シャッタ地板への正規な係着状態
    よりも前記被覆部材が前記シャッタ羽根の厚み以上浮い
    ているときは、前記被覆部材による前記シャッタ地板へ
    の係着が不能であることを特徴とするレンズ付きフィル
    ムユニット。
JP11156336A 1999-06-03 1999-06-03 レンズ付きフィルムユニットの組立方法、及びレンズ付きフィルムユニット Pending JP2000347357A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9713812B1 (en) 2011-09-12 2017-07-25 Organic Energy Corporation Methods and systems for separating and recovering recyclables using a comminution device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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