JP2000347225A - 表示媒体 - Google Patents

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JP2000347225A
JP2000347225A JP11158508A JP15850899A JP2000347225A JP 2000347225 A JP2000347225 A JP 2000347225A JP 11158508 A JP11158508 A JP 11158508A JP 15850899 A JP15850899 A JP 15850899A JP 2000347225 A JP2000347225 A JP 2000347225A
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幾雄 加藤
Hitoshi Kondo
均 近藤
Mitsunobu Morita
充展 森田
Kyoji Tsutsui
恭治 筒井
Kunio Hayakawa
邦雄 早川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示媒体及びこれに対する書き込み装置の携
帯性を維持したまま、高速書き込みが可能で、しかも表
示媒体を手軽に持ち歩いたり、複数の画像を並べて見る
ことが安価にできる紙の代替となる表示媒体を提供す
る。 【解決手段】 電流又は電圧を作用させることにより視
認状態が変化することが可能な表示箇所を有する面状部
分を有する表示媒体において、該表示箇所をその両側か
ら挟む電極を設け、該両側の電極に電流又は電圧を印加
せしめるための電気配線をそれぞれ設け、該電気配線の
少なくとも一方の側の電気配線が該電気配線を有する基
板に設けられ、該基板が多層電気配線構造を有し、該多
層電気配線の該電極を含まない層部分の電気配線に印加
される電流又は電圧の少なくとも一部分が、該電極を含
む層に印加される電流又は電圧に対応した電気配線構造
を設けたことを特徴とする表示媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電圧又は電流の作
用により可逆的に視認状態を変化させうる表示媒体に関
し、特に書き込み装置を着脱可能とした軽量薄型な表示
を可能とする表示媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】電界の作用により可逆的に視認状態を変
化させうる表示媒体として、液晶、エレクトロクロミッ
ク素子、電気泳動素子等が知られているが、それらを用
いた表示装置の多くは表示媒体が一対の電極基板とその
間に挿入された表示要素からなり、各電極に画像を表示
するための信号を印加する駆動回路が接続されている。
【0003】このような表示装置はマトリックス状の2
次元駆動が容易であるため特にアクティブマトリックス
駆動を採用することにより、高速かつ高解像度の書き込
みが可能であるが、このアクティブ駆動素子への電圧又
は信号の入出力端子の接続部分に縦及び横の配線及び接
続部分が必要であり、表示媒体の実質的な表示部分より
も、表示媒体がかなり大きくなってしまい、小型化が困
難であった。
【0004】このため、表示媒体が大型化し、紙のよう
に手軽に持ち歩いたり、複数枚を並べて見るというよう
な用途には不向きであった。また、表示媒体とアクティ
ブ駆動素子が実質的に分離困難のため、表示媒体自体が
高価でもあった。
【0005】走査線の少ないTN型液晶、応答速度の遅
いSTN型液晶、メモリー性を有するSFLC型液晶、
コレステリック型液晶等に対しては、単純マトリックス
駆動を採用することにより、若干に画質が低下する場合
はあるものの、簡易に安価な大画面の表示を得ることが
できることが知られている(例えば、特開平10−12
3556号公報)。
【0006】しかしながら、紙のように手軽に持ち歩く
ためには、やはり表示画素への電圧又は信号の入出力端
子の接続部分に縦及び横の配線及び接続部分が必要であ
り、表示媒体の実質的な表示部分よりも、表示媒体がか
なり大きくなってしまい、小型化が困難であった。この
ような概念的アイディアに関しては、本出願人が提案し
た特開平9−101864号公報に記載のものがある
が、実際の電極構造、情報入出力構造に関しては、種々
の検討の余地があった。
【0007】上記の素子に対しては、その材料により光
アドレス、熱記録といった方法もあるが、ペン型アドレ
ス以外で電気配線のない光アドレスは、偏向部分に空間
的に表示媒体の幅と同程度の長さが必要であり、これも
また小型化が困難である。熱アドレスも、ペン型アドレ
ス以外は、電気配線が必要であり、これはその抵抗を考
慮すると高精細大画面表示にするには、透明電極レベル
の抵抗で実現することは困難である。
【0008】一方、表示要素を挟む一対の基板の片方は
電極のない絶縁物とし、その外側の表面にイオン照射手
段によりイオン流を照射するなどして電荷を与え、それ
により電界を印加する方式が知られている(例えば、特
開平6−202168号公報)。この方式では表示媒体
が書き込み部と分離しているため手軽に持ち歩いたり、
表示媒体を複数個用意することによって、複数の画像を
並べて見ることが容易にできるが、イオン照射手段を高
密度に2次元配列することが困難であるために書き込み
にはメカニカルな走査が必要となり、書き込み速度が遅
くなるという問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題点を解決し、表示媒体及びこれに対する書き込み装
置の携帯性を維持したまま、高速書き込みが可能で、し
かも表示媒体を手軽に持ち歩いたり、複数の画像を並べ
て見ることが安価にできる紙の代替となる表示媒体を提
供することをその課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討を行った結果、表示箇所への電圧
又は電流印加のための一方の電気配線を基板上に多層配
線構造として設けることにより、上記課題を解決し得る
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】即ち、本発明によれば、電流又は電圧を作
用させることにより視認状態が変化することが可能な表
示箇所を有する面状部分を有する表示媒体において、該
表示箇所をその両側から挟む電極を設け、該両側の電極
に電流又は電圧を印加せしめるための電気配線をそれぞ
れ設け、該電気配線の少なくとも一方の側の電気配線が
該電気配線を有する基板に設けられ、該基板が多層電気
配線構造を有し、該多層電気配線の該電極を含まない層
部分の電気配線に印加される電流又は電圧の少なくとも
一部分が、該電極を含む層に印加される電流又は電圧に
対応した電気配線構造を設けたことを特徴とする表示媒
体が提供される。また、本発明によれば、上記構成にお
いて、該表示箇所に対して単純マトリックス駆動する電
気回路を、該表示媒体と一体又は別に設けたことを特徴
とする表示媒体が提供される。また、本発明によれば、
上記構成において、該視認状態が変化することが可能な
表示箇所に、メモリー効果を有する構造を設けたことを
特徴とする表示媒体が提供される。また、本発明によれ
ば、該基板の多層電気配線構造が複数の基板により構成
されることを特徴とする表示媒体が提供される。また、
本発明によれば、該基板上又はもう一方に設けられた該
電気配線の少なくとも一部が、該表示媒体の面と平行な
方向の端面の一つに整列構造を有し、該整列構造を有す
る電気配線の少なくとも一部分が露出構造を有すること
を特徴とする表示媒体が提供される。また、本発明によ
れば、上記構成において、該基板上に設けられた電気配
線の少なくとも一部が、該表示媒体の面と平行な方向の
端面の一つに整列構造を有し、該もう一方の側の電気配
線の少なくとも一部が、該整列構造を有する端面と同じ
方向の端面に整列構造を有することを特徴とする表示媒
体が提供される。また、本発明によれば、上記構成にお
いて、該電気配線の整列構造に対応して接合及び分離可
能な、電流又は電圧を印加せしめる電気回路を有する手
段を設けたことを特徴とする表示媒体が提供される。ま
た、本発明によれば、上記構成において、該電気配線の
整列構造に接合した該電気回路を有する手段の出力電気
端子の配線幅が、該表示媒体の整列構造を有する電気配
線の幅と異なる構造としたことを特徴とする表示媒体が
提供される。また、本発明によれば、上記構成におい
て、該電気配線の整列構造に接合した該電気回路を有す
る手段の出力電気端子の配線ピッチが、該表示媒体の整
列構造を有する電気配線のピッチと異なる構造としたこ
とを特徴とする表示媒体が提供される。さらに、本発明
によれば、上記構成において、該電気配線の整列構造と
ほぼ同じ形状に、該表示媒体の該表示箇所に対する駆動
電流ないし駆動電圧以外の電流ないし電圧を入出力して
なる別の電気配線の整列構造を設けたことを特徴とする
表示媒体が提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の表示媒体について詳
細に説明する。本発明は、電流又は電圧を作用させるこ
とにより視認状態が変化することが可能な表示箇所を有
する面状部分を有する表示媒体に係るものであり、この
表示箇所をその両側から挟む電極を設け、これら両側の
電極に電流又は電圧を印加せしめるための電気配線をそ
れぞれ設け、この表示箇所の両側の電極に対応した電気
配線の少なくとも一方の側の電気配線が多層電気配線構
造をもつ基板に設けられており、かつこの多層電気配線
の電極を含む層の電気配線と、同一基板上の電極を含ま
ない層の電気配線と間において、印加される電圧又は電
流が、同一の表示箇所に対して対応している部分を有し
ていることにより、電気配線の方向を偏向させることが
できる。
【0013】(従来例)一般には、平面上に任意の画像
を表示可能な表示媒体は、その解像度に相当した大き
さ、ピッチの表示画素から構成され、任意の表示画素の
視認状態を変化させることにより、任意の画像を表示す
ることができる。この表示画素は、表示媒体を垂直方向
から見た場合には上記表示箇所とほぼ同義である。表示
画素の実質的な表示部分を表示箇所としている。この表
示画素は、一般的には垂直座標上で示される座標に対応
して配置されており、フルカラー表示であれば構成基準
色のRGBの3画素が、その用途がOA用であれば水平
方向、その用途がテレビジョン用であれば多角形形状と
いった配列でさらに細かく構成されている。
【0014】この平面的な配列の任意の表示画素に対し
て、電圧又は電流を印加可能とする電気配線は、そのセ
ル構成にもよるが、一般的な対向電極からなる構成で
は、表示画素の表示箇所部分を挟む一方の電極を垂直座
標のどちらかの方向に平行に短冊状に電気配線し、もう
一方の反対側の電極をこれと直交するように短冊状に電
気配線する単純マトリックスとよばれる構成とする。
【0015】また、アクティブマトリックスと呼ばれる
構成では、表示箇所を挟む一方の電極にアクティブ素子
と信号線と走査線を設け、もう一方の反対側の電極を共
通電極とした場合には、信号線を垂直座標のどちらかの
方向に平行に短冊状に電気配線し、走査線をこれと垂直
に短冊状に電気配線する。
【0016】いずれにしても、表示画素からなる表示部
分の端面には、電気配線の整列構造が設けられ、これに
駆動用又は信号出力用のICが、直接又はコネクタ等を
介して設けられる。直接設置の場合には、COG(チッ
プオングラス)、COF(チップオンフィルム)といっ
た方法があり、コネクタ等を介した設置の場合には、ヒ
ートシールコネクタ、異方性導電性ゴム、TAB(テー
プオートメーテッドボンディング)、FPC(フレキシ
ブルプリント回路板)、PCB(プリント回路板)等が
ある。
【0017】しかし、いずれの方法を用いても、そのI
C及びコネクト手段の形状により、座標軸に対応した2
方向に嵩高くなり、表示媒体を小型化することが難しく
なる。また、この表示媒体を、上記の駆動用又は信号出
力用のICと分離可能として、表示媒体のみを紙ライク
に軽量、薄型、高可とう性、書き込み可能等の携帯表示
媒体として用いようとすると、大きくなってしまう。さ
らには、上記の駆動用又は信号出力用のICを含む分離
可能な書き込み用装置の形状が、信号配分可能なICを
分離可能な表示媒体の本体に設けない限り、その電気配
線との電気的接続に座標軸に対応して2方向が必要とな
るために、L形状アングルのような複雑な構造が必要と
なる。
【0018】また、信号配分可能なICを分離可能な表
示媒体の本体に設けることにより、通常の表示装置のよ
うに電源と表示用信号を表示媒体に供給するだけで任意
の画像を表示可能となるが、信号を分配するための配線
も必要になり、また表示媒体がその分、大きく、厚く、
重くなり、さらにはコストも増加する。
【0019】図22、図23、図24は、上記の従来例
の一つを説明する実施概要図である。従来例では、図2
2に示すように、走査線と信号線に対応して、2方向に
電気配線の配列構造が必要であり、この配列に付随し
て、一般的には、COG、COFといった手段の部材、
又はヒートシールコネクタ、ワイヤボンド、マイクロバ
ンプ、導電性接着剤、異方性導電性ゴム、TAB、FP
C、PCB等のコネクタ手段の部材が単独又は複合で設
けられる。また、分離可能な表示媒体とした場合には、
図23に示される、L形状アングル構造の書き込み装置
101が必要となる。図24は、この分離可能な表示媒
体本体自体も、2方向の圧着によるコネクト端子を設け
た場合であり、このコネクト端子の部分が2方向に対し
て表示部分に対して余計な面積を必要とし、表示媒体の
面積自体を大きくしてしまう。一方、セグメント配置等
の場合には、一方向にのみ表示媒体の端面にコネクト端
子を設けることができるが、表示する画像が大いに限定
されてしまう。
【0020】(本発明の実施形態)本発明の一実施形態
を図1〜図5を参照して以下に説明する(請求項1)。
図1〜図5は、本発明による一実施形態の実施概要図で
あり、単純マトリックス構造の例である。図1は表示媒
体の構成要素を示し、図2はこの表示要素を上から見た
図であり、図3は図1のX−X’断面図であり、図4及
び図5は図1の構成要素をさらに詳細に示す図である。
これらの図において、1(1a,1b,1c,1d)は
走査電極2のコネクト端子、2(2a,2b,2c,2
d)は表示箇所を挟んで対向させる走査電極である。1
0(10a,10b,10c,10d)は絶縁膜4の下
に設けられた、コネクト端子1と走査電極2とを接続す
る接続配線であり、走査電極2と多層構造を形成してい
る。3はこれらの走査電極関係の電気配線を設けた基
板、5(5a,5b,5c,5d)は走査電極2のコネ
クト端子1と接続された走査電極スイッチング部分、9
(9a,9b,9c,9d)は表示箇所を挟んで対向さ
せるもう一方の信号電極であり、これらはこの形状のま
ま信号線のコネクト端子でもある。6(6a,6b,6
c,6d)は信号電極9のコネクト端子部分と接続され
た信号電極スイッチング部分、8はこれらの信号電極関
係の電気配線を設けた基板である。これら電気配線は絶
縁膜11で覆われている。7は2つのスイッチング部分
間に設けられた直流又は交流電源である。基板3と基板
8とは表示箇所を構成する表示層を挟んで、図に表され
た部分が対向するように、互いに重ね合わされる。図2
において、16箇所の表示箇所が存在し、12a,12
b,12c,12dはそのうちの同じ走査電極2上の4
箇所で、信号電極9a、走査電極2a間に電圧が印加さ
れていることにより、12aが斜線部として表示されて
いる。図3において、13はスペーサ兼封止部分、14
は表示箇所と同じ表示材料である。上記のコネクト端子
とスイッチング素子との接続部分は、信頼性向上のため
エポキシ樹脂、シリコン高分子樹脂等で被覆されてい
る。
【0021】基板3上には、図4に示すように、走査電
極コネクト端子1(1a〜1d)及び接続配線10(1
0a〜10d)が図示の形態で設けられている。また、
これらの上には、図5に示すように、絶縁膜4を介して
走査電極2(2a〜2d)の電気配線が図示の形態で設
けられている。そしてこれら2つの電気配線は、図4及
び図5の斜線部分でオーミック接触している。
【0022】図2に示されるように、本実施形態の構成
をとることにより、コネクト端子が図の上下方向のみに
配置されることとなり、左右には配置されなくなるの
で、このコネクト端子に接続される駆動用ICの電気回
路等も含めて、表示媒体の平面的な大きさを小さくする
ことができる。
【0023】なお、信号電極を基板8上に設けないで、
アクティブ素子と同時に基板3上に信号電極と走査電極
を設ける場合には、信号電極と走査電極との交差部分が
電気的に接触しないようにするために多層配線構造が必
要なため、少なくともこれらの信号電極と走査電極の電
気配線に関して3層構造をとればよい。また、信号電極
を基板8上に設けないで、対向電極の組み合わせを基板
3上に同時に設けて、水平方向を含む電界を表示箇所に
印加する場合にも、同様に、少なくともこれらの信号電
極と走査電極の電気配線に関して3層構造をとればよ
い。
【0024】本実施形態において用いる基板は、薄い材
料そのものを基板としてもよいが、表示箇所又は表示材
料を含む層そのものを基板として用いて、これに電気配
線を設けてもかまわない。つまり基板自体が表示箇所を
含むもの、又は表示箇所から構成されるものであっても
よい。また、本実施形態では、走査電極を多層構造とし
ているが、信号電極を多層構造としてもよく、また両方
を多層構造としてもよい。
【0025】図6及び図7は、本発明による別の実施形
態の実施概要図であり、多層構造をもつ基板の断面図を
示し、基板の表面と裏面に走査電極関係の電気配線2
a、及び10a〜10dが設けられており、図6の13
は、スルホール構造による表裏の電気配線の接続部分で
あり、図7の14は、基板エッジ部分に導電性ペースト
を印刷塗布したものによる表裏の電気配線の接続部分で
ある。このエッジ部分の導電性材料としては、導電性ペ
ーストに限定されるものではなく、導電性の金属、酸化
物の薄膜を形成してもよく、またワイヤからなる金属部
材を用いてもよい。
【0026】電気配線は、基板上の1つの側に限定され
るものではなく、基板の表裏を用いてもよく、さらには
これらを複合して用いてもよい。また3層以上の多層構
造を、信号電極と走査電極のために用いることも効果的
である。
【0027】本発明の表示箇所は、液晶、エレクトロク
ロミック、電気泳動、有機EL、無機EL、LED等の
電圧又は電流の作用によりその視認性を変化させうるも
のであればよく、また、その表示に電圧又は電流を光、
磁界、熱、圧力等と補助的に使用する場合に対しても同
様に効果的である。
【0028】基板3又は8はガラス、プラスチック等か
らなり、視認側に用いる場合には透明な材質が選ばれ
る。表示媒体の携帯性を向上させるためには、その厚さ
は好ましくは1mm以下、さらには好ましくは0.2m
m以下である。これら基板には、石英ガラス、無アルカ
リガラス、パイレックス、青板ガラス、白板ガラス、さ
らに薄い基板を使用したい場合には、ポリーカーボネー
ト、ポリエステル、ナイロン、ポリイミド等が使用され
る。走査電極関連又は信号電極関連の電気配線は、IT
O、SnO2、ZnO:Al、カーボン等の無機化合
物、ポリアニリン、ポリピロール、ポリアセチレン等の
有機化合物や、又はTa、Mo、W、Cr、Al、C
u、Ag等の金属や、さらにはそれらの複合体又はそれ
らを含有する導電体薄膜からなり、スパッタリング法、
真空蒸着法、CVD法、塗布、印刷、電着、電解等で形
成される。基板8を視認側に用いる場合には、信号電極
9として、ITO、SnO2、ZnO:Al等の透明な
材質が選ばれる。また、絶縁膜4は、0.1〜10ミク
ロンの厚さに形成され、無機化合物、プラスチック等が
用いられ、具体的には、チタン酸バリウム、ポリフッ化
ビニル(PVF)、ポリエチレンテレフタレートエステ
ル(PET)、ポリイミド、テフロン、SiNx、Si
Ox等を用いることができる。
【0029】本発明の表示箇所に対する、電圧又は電流
の印加方法ないし駆動方法としては、セグメント電極に
よる直接印加方式、単純マトリックス方式、TFT、M
IM、プラズマアドレス等によるアクティブマトリック
ス方式等、いろいろあるが、セグメント電極方式はその
表示可能な画像が限定されること、アクティブ方式はそ
の高い画像品質が特徴ではあるが、薄い基板であるプラ
スチックをその形成時の高温プロセス上形成しにくいこ
と、プロセスが複雑でさらに多層構造となり信頼性が低
下しまた高価なことから、単純マトリックス駆動であ
り、複数の信号電極と走査電極を備え、その交差部に画
像信号に応じて表示媒体に電界を印加することのできる
スイッチング素子を有し、それによって前記表示媒体に
画像を表示するように構成された方式が好ましい(請求
項2)。
【0030】本発明の表示媒体における構造としては、
電界の消去後も表示された画像を保持するものであるこ
とを特徴とすることが好ましい(請求項3)。これによ
り、書き込み手段からの画像信号に応じた電圧又は電流
の印加により画像を長時間保持することができ、紙のよ
うな比較的長時間同一内容を保持する静止画を対象とす
る場合には、テレビ放送、インターネット画像、編集中
文書画像等を目的とした高速画像書換えが必要な表示と
異なり、電界の消去後も表示された画像を保持するもの
であることを特徴とすることが好ましい。さらには、単
純マトリックス駆動の場合には、その走査電極数を非常
に大きくすることができ、大画面、かつ高精細の表示を
可能とすることもできる。
【0031】このような構造は、表示媒体に単純マトリ
ックスの構造を、アクティブ素子の構造よりはるかに安
価に作製することができ、かつ信頼性も高いことから、
紙のように曲げたり、複数枚の使用を考慮したときに
は、非常に効果的である。さらには、携帯時において
は、画像の保持に電力を消費しないばかりか、電力表示
媒体が書き込み手段と一体である必要もなくなる。
【0032】電界の消去後も表示された画像を保持でき
る、すなわちメモリー性を有する表示媒体としては、強
誘電性液晶、メモリー性高分子分散型液晶、双安定性コ
レステリック液晶、エレクトロクロミック素子、電気泳
動素子等が挙げられるが、これらに限定されるものでは
なく、光、熱、磁界、圧力等を複合して用いるものでも
よい。
【0033】本発明によるさらに別の実施形態を図8に
基づいて以下に説明する(請求項4)。図8において、
基板17は、電気配線10a〜10dを設けた基板3と
は別体となる基板であり、この基板17上には、走査電
極2aが設けてあり、この基板17を絶縁膜4の上にの
せ、絶縁膜4に接着剤で密着させている。15は、電気
配線10aと電気配線2aを接続する導電性部材であ
り、導電性材料を用いて塗工、印刷、スパッタ等により
形成される。このように、基板上に単層の電気配線のみ
を形成した単純な基板を2枚貼合わせることにより、簡
単に多層構造からなる走査電極を形成することができ
る。
【0034】上記の絶縁膜4は、設けなくてもかまわな
いが、基板との密着性を向上させるため平滑化膜又は表
面改質膜として設けた方が好ましい。さらには、これら
の間に別の層を設けた方が、密着性という点ではより効
果的である。
【0035】また、この構成での製造工程においては、
ポリイミド等の絶縁膜の塗工印刷、加熱工程が不要で、
プロセス的に簡略化することができると同時に、熱膨張
係数の同じ基板を重ねているので、絶縁膜に異種材料を
使用した場合に比べて、基板の潜在応力及び温度変化時
の応力が低減できる。
【0036】本発明によるさらに別の実施形態を図9に
基づいて以下に説明する(請求項5)。図9は、図2の
状態に相当する実施概要図であり、1a〜1dからなる
走査電極のコネクタ端子、及び16a〜16dからなる
信号電極のコネクタ端子が、互いに一方向の反対側に配
列してなるものであり、これらのコネクタ端子は、配線
が接続されておらず、また封止材料等により密封されて
おらず、外部にそのまま露出した構造をとっている。こ
のように、コネクタ端子を未接続状態のまま露出した構
造で表示媒体が単独で成り立つように構成することによ
り、表示媒体を書き込み手段から外して手軽に持ち歩い
たり、表示媒体を複数個用意することによって、紙のよ
うに重ねたり複数の画像を並べて見ることが容易にでき
る。これらの電極は、露出可能な構造であれば構わな
く、通常はカバーで被覆することによりこれらの電極を
保護するとより効果的である。
【0037】また、この露出構造を有する表示媒体とし
ては、すなわちメモリー性を有する表示媒体としては、
強誘電性液晶、メモリー性高分子分散型液晶、双安定性
コレステリック液晶、エレクトロクロミック素子、電気
泳動素子等が特に好ましい。メモリー性を有しない場合
には、表示媒体を単独にすると同時に、消去工程を行う
ことになるので、その用途が限定される。このため、紙
と同様に使用したいときには、表示媒体になんらかのメ
モリー性を保持する電源又は構造を設ける必要がある。
しかしながら、メモリー性を有する場合には、上記の紙
と同様に、特別な手段を設けなくても画像データを保持
することができる。
【0038】本発明によるさらに別の実施形態を図10
〜図13に基づいて以下に説明する(請求項6)。図1
0は、図1の左側の状態に相当する実施概要図であり、
1a〜1dからなる走査電極のコネクタ端子、及び17
a〜17dからなる信号電極のコネクタ端子が、互いに
一方向の同じ側に配列してなるものであり、走査電極2
a〜2dは、基板3上に設けれらた電気配線18a〜1
8dにより、図面の左側片側配列が図面上部の1a〜1
dに偏向されており、また絶縁膜19上には、あらたに
導電性材料からなる配列したコネクタ端子17a〜17
dが設けられている。
【0039】図11は、図1の右側の状態に相当する実
施概要図であり、20a〜20dからなる信号電極が基
板8上に形成されており、この信号電極上部には接続用
のマイクロバンプ21a〜21dが設けてあり、基板3
と基板8とは表示箇所を構成する表示層を挟んで、図の
表面が接するように互いに重ね合わされる。このとき、
コネクタ端子の図面下部とマイクロバンプ21a〜21
dが対応するようになっており、基板8上に設けた信号
電極を基板4上に簡単に接続することができる。
【0040】図12は、表示媒体を上部から見た図であ
り、16個の表示箇所が存在し、22a、22bはその
うちの同じ走査電極上の2箇所であり、信号電極1d、
走査電極17d間に電圧が印加されていることにより、
斜線部22aが表示されている。図13は、図10のY
−Y’断面図である。
【0041】図12、図13に示すように、表示媒体の
走査電極のコネクタ端子からなる配列と、信号電極のコ
ネクタ端子からなる配列は、表示媒体表面の同一方向の
同じ側に位置しており、このため表示媒体本体そのもの
を小型化できる。さらには、これに接続する駆動用IC
等の電気回路をも同一方向の同一側とできるために、さ
らに小型化に対して有利となる。
【0042】さらには、17で示される基板間接続電極
兼コネクタ端子を設けることにより、コネクタ端子の表
面が、走査電極と信号電極とで図の表面となる同一方向
にすることができるので、駆動用ICの接続方向を同じ
とすることができ、表示媒体の厚さ方向に小型化できる
ばかりか、コネクタ端子と駆動用ICとの接続を片側に
接触、圧着すればよい等、非常に簡単に製造できるよう
になる。
【0043】この17で示される基板間接続電極兼コネ
クタ端子には、マイクロバンプ以外も、導電性接着剤、
導電性ペースト、導電性高分子、導電材料と接着剤等を
印刷してもよく、また、はんだ、金属の圧着等の金属接
合を用いて接続してもよい。
【0044】本発明によるさらに別の実施形態を図14
に基づいて以下に説明する(請求項7)。図14におい
て、23は、表示媒体本体と分離可能でかつ駆動用IC
を設けてある表示媒体書き込み部分であり、25a,2
5bはそれぞれ信号電極用、走査電極用の接続用端子で
あり、図示はしていないがバネを含有しており、表示媒
体本体をコ型の隙間に挿入することによりその先端で簡
単に圧着することができ、24a,24bは、裏面の支
え部分である。この表示媒体書き込み部23は、図15
に示すように、表示媒体本体26aを挟むことができ、
また図16に示すように、表示媒体本体とも分離するこ
ともでき、また表示媒体26a〜26cは、図示するよ
うに紙のように簡単に、薄型小型に積層することができ
る。
【0045】また、これらの接合部分は、圧着構造によ
る電気的接続であることが好ましい。圧着により、簡単
に分離、接合可能となるためである。さらには、平面的
な表示媒体本体の端子を、板ばね、コイルばね構造を有
する材料ではさむ構成部材を表示媒体書き込み部に設け
ることが特に好ましい。
【0046】このような分離可能な構造を設けた場合に
は、表示媒体本体及び表示媒体書き込み部を非常に小型
にすることができると同時に、表示媒体本体への画像の
書き込み時に、表示媒体本体と表示媒体書き込み部を一
体として機能させ、このまま視認することができる。ま
た書き込みの後に、表示媒体本体と表示媒体書き込み部
を分離することにより、表示媒体本体を小型、薄型とす
ることにより、紙と同様の曲げる、重ねる、並べる、フ
ァイルする等の扱いができるようになる。
【0047】これらの接続部分には、表示媒体本体又は
表示媒体書き込み部の少なくともどちらかに位置決め機
構及び/又は位置決め検出機構を設けることが効果的で
ある。位置決め機構としては、簡易的に、突き当てによ
る位置決めでもよいが、表示媒体にあらかじめ形成した
パターンを設けて電気的にあるいは光学的に認識するこ
とによりその位置検出をして、これをフィードバックす
ることにより位置をアクティブ、水平2方向、垂直、回
転方向等を変化させて調整することがより好ましい。ま
た、アクティブに調整しなくとも、位置検出の結果を利
用して、表示媒体書き込み部から印加する電圧又は電流
の出力信号を調整、制御して出力することにより、位置
ずれの影響を低減することも好ましい。
【0048】また、これらの接続部分は、平面状の圧着
に限定されるものでなはなく、ソケット方式、差込状の
コネクタ方式、磁気誘導方式、非接触方式等の他の接続
方法を用いてもよい。
【0049】また、図17の25に示すように、表示媒
体書き込み部分は図16の23のようにクリップ状であ
る必要はなく、ボード状を基本形状として表示媒体本体
との接合部分を一部に設けてもよい。
【0050】さらに、これらの表示媒体書き込み部に
は、駆動用のIC以外にも、演算機能、表示機能、記憶
機能、通信機能、入力機能等を備えることにより、小型
のパーソナルコンピュータとして用いることもできる。
また、分離した表示媒体本体は、単に積層するだけでは
なく、雑誌、書籍、新聞紙等のような形態として利用す
ることも効果的である。
【0051】本発明によるさらに別の実施形態を図18
に基づいて以下に説明する(請求項8)。図18は、表
示媒体本体と表示媒体書き込み部との位置ずれを示した
実施概要図であり、図18の26a〜26cは表示媒体
本体の幅1.4a.u.のコネクタ端子であり(電極の
ピッチを2.0a.u.とする)、(a)の位置にある
27a〜27cは、表示媒体書き込み部分の幅0.5
a.u.のコネクタ端子であり、この(a)の位置が位
置ずれ0a.u.の位置であり、(b)の位置にある2
8a〜28cは、表示媒体書き込み部分のコネクタ端子
であり、この(b)の位置が左位置ずれ0.5a.u.
の位置であり、(c)の位置にある29a〜29cは、
表示媒体書き込み部分のコネクタ端子であり、この
(c)の位置が右位置ずれ0.8a.u.(左位置ずれ
1.2a.u.)の位置である。
【0052】図18において、(a)、(b)、(c)
のどの位置ずれの状態であっても、コネクタ端子を接合
することができ、分離した両者を正確にあわせなくとも
+−0.7a.u.の範囲内で、隣接する端子同士が短
絡することなく、かつ表示媒体の端子の抜けが生じるこ
ともなくコネクタ端子同士を接続することができる。さ
らには、絶対的な電気配線の整列を一致させなくても、
相対的にコネクタが接続されていれば、そのまま又は位
置補正をすることにより、表示媒体本体に的確な電圧又
は電流を表示媒体書き込み部から印加することができ
る。
【0053】このように電極の幅が異なる構成とするこ
とにより、電極ピッチの半分以上の位置ずれに対しても
短絡を防止し、かつ簡単に電気的接触を可能とすること
ができるようになる。これは、片方が紙のような表示媒
体本体であるために、その解像度単位での相対的又は絶
対的な位置決めが難しい点を、大幅に簡単にできるよう
にするものである。
【0054】ただし、(c)より位置ずれがわずかに大
きい場合、具体的には0.9〜1.1a.u.の場合に
は、端子26a間の隙間に位置してしまうため、短絡し
ない代わりに、端子同士が接続もできなくなるので、表
示媒体に電圧又は電流が印加できなくなるという欠点も
あり、この点を位置決め方法により調整することが望ま
しい。
【0055】さらには、絶対的な電気配線の整列を一致
させなくても、相対的にコネクタが接続されていれば、
そのまま又は画像情報の位置補正をして、表示媒体本体
に的確な電圧又は電流を表示媒体書き込み部から印加す
ることにより、表示媒体に適性な画像を出力することが
できる。
【0056】本発明によるさらに別の実施形態を図19
に基づいて以下に説明する(請求項9)。図19は、表
示媒体本体と表示媒体書き込み部との位置ずれを示した
実施概要図であり、図19の26a〜26cは表示媒体
本体の幅1.4a.u.のコネクタ端子であり(この電
極のピッチを2.0a.u.とする)、(a)の位置に
ある30a〜30fは、表示媒体書き込み部分の幅0.
5a.u.のコネクタ端子であり(この電極のピッチを
1.0a.u.とする)、この(a)の位置が右位置ず
れ0.5a.u.(左位置ずれ0.5a.u.)の位置
であり、(b)の位置にある31a〜31fは、表示媒
体書き込み部分のコネクタ端子であり、この(b)の位
置が位置ずれ0a.u.の位置である。
【0057】図19において、(a)、(b)のどの位
置ずれの状態であっても、コネクタ端子を接合すること
ができ、分離した両者を正確にあわせなくとも、隣接す
る端子同士が短絡することなく、かつ表示媒体の端子の
抜けが生じることもなくコネクタ端子同士を接続するこ
とができる。また、図18において生じた、26の端子
の隙間にもう一方の電極が配置して電気的接触ができな
くことも、倍の密度の電極を設けてあるために、(b)
に示すように31cが電気的接触できなくても31bが
電気的接触可能なため、これに電圧又は電流を印加する
ことにより、表示媒体本体に電圧又は電流を印加するこ
とができる。また、(a)に示すように、30a、30
bと複数の電極で電気的接触がとれているときには、少
なくとも一方にこれに電圧又は電流を印加することによ
り、表示媒体本体に電圧又は電流を印加することができ
る。これらは、あらかじめ設けた位置検出機構又は表示
媒体書き込み部の電気回路の表示媒体本体からの応答信
号により調整することができる。図19のように、電気
配線のピッチと異なる構造とすることにより、複雑な位
置決めなしに、常に電気的に接続可能でかつ短絡を防止
した表示媒体本体と表示媒体書き込み部の接続ができ
る。
【0058】さらには、絶対的な電気配線の整列を一致
させなくても、相対的にコネクタが接続されていれば、
そのまま又は画像情報の位置補正をすることにより、表
示媒体本体に的確な電圧又は電流を表示媒体書き込み部
から印加することにより、表示媒体に適性な画像を出力
することができる。
【0059】また、これらの電気配線のピッチの比は、
一方が他方の倍数であることが特に好ましい。これは、
複数の端子がきちんともう一方の端子へ一定比、一定の
ずれ量で対応するからである。
【0060】しかしながら、図20に示すように、33
a〜33eは表示媒体本体の幅9/20a.u.のコネ
クタ端子であり(この電極のピッチを2.0a.u.と
する)、位置にある32a〜32fは、表示媒体書き込
み部分の幅7/20a.u.のコネクタ端子であり(こ
の電極のピッチを1.5a.u.とする)、このコネク
ト端子32は、左右に任意にずれても、必ず電気的な接
触を確保してかつ中抜けが生じることはなく、出力する
電気信号を的確に制御することにより短絡を防止するこ
とができる。これらは、幅、ピッチを倍数でない比で構
成しても、上記短絡防止と、電気的接続の確保に効果的
であることを示す。
【0061】本発明によるさらに別の実施形態を図21
に基づいて以下に説明する(請求項10)。図21の3
4a〜34dはセグメント電極であり、金属電極が絶縁
体薄膜で被覆されてなり、35は電気容量の検出回路で
あり、36a,36bは35への電源用配線であり、3
6c,36dは電気容量の検出結果の信号出力端子であ
る。
【0062】表示媒体本体に対する入力情報等を、付加
情報として伝達する電気配線を同時に設けたことによ
り、余分な配線構造を設けることなく、小型薄型化のま
ま表示媒体本体の機能に、単なる表示という機能以外の
ものを付加して、その機能を高めることができる。
【0063】また、これらの整列構造を設けた電気配線
は、電源入力、信号の出力用の端子に限定されるもので
なく、これに限らず電源出力、信号入力用端子であって
もよく、また単にシリアル又はパラレルな画像情報であ
ってもよく、さらには、これらの電気配線が多層構造を
有しているとより効果的である。また、光入出力端子、
磁気入出力端子、あるいは圧力入出力端子を同様の構造
で付加してもかまわない。
【0064】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。
【0065】実施例1 厚さ0.125mmのポリカーボネートフィルムからな
る基板本体上にポリビニルアルコール、エチレンビニル
アルコール共重合体からなるコート層とエポキシ樹脂か
らなるコート層の2層からなるバリア層をコーティング
した後に、さらにその基板本体上にITO薄膜を200
Ω/□以下でスパッタリング法により形成した。これ
に、1a〜1d及び10a〜10dに相当するレジスト
パターンを形成後、塩化第二鉄及び塩酸を含む水溶液で
エッチングした。これに、ポリイミドを溶解した有機溶
液を4の形状に塗布印刷した後、120℃で乾燥させて
約20ミクロンの厚さの絶縁膜を形成した。さらに、こ
の全面にAl薄膜を、真空スパッタリング法により形成
して、これに2a〜2dに相当するレジストパターンを
形成後、りん酸、硝酸及び酢酸を含む水溶液でエッチン
グし、基板3を作製した。この基板3上に、以下のよう
にしてマイクロカプセルを塗工した。
【0066】マイクロカプセルは分散媒と染料と顔料粒
子からなる泳動粒子を基本芯物質として構成されるもの
である。分散媒として、テトラクロロエチレンに0.5
wt.%の青色染料(マクロレックスブルーRR:バイ
エル社)を溶解したものを用い、泳動粒子として、表面
をAlで処理した平均粒径0.21μmの二酸化チタン
(CR60:石原産業(株))を用いた。この粒子とオ
レイン酸を分散媒に各々10wt.%と0.5wt.%
混合して、分散液とした。この分散液を内包するマイク
ロカプセルを以下のように作製した。ゼラチン水溶液と
アラビアゴム水溶液を混合して、50℃に昇温し、水酸
化ナトリウム水溶液を加えてpHを9に調整した。この
中に分散液を加え、攪拌して乳化させる。さらにpHを
4まで徐々に下げて分散液界面にゼラチン/アラビアゴ
ムの濃厚液を析出させた後、温度を下げて皮膜をゲル化
し、グルタールアルデヒド水溶液を加えて硬化させた。
このようにしてゼラチンを壁材とするマイクロカプセル
のスラリーを得た。カプセル径は平均60μmとなるよ
うに乳化条件を制御した。
【0067】塗工は以下のように行った。ポリビニルア
ルコール10%水溶液に等重量の上記マイクロカプセル
スラリーを加えた固形分比50%以上の塗工液をホモジ
ナイザーで攪拌することにより調製し、この塗工液をブ
レードコーターで塗布し、85℃で20分間裏面乾燥さ
せることによりマイクロカプセルとポリビニルアルコー
ルがひとつの層をなす表示材料からなる層を電気配線付
き基板3上に形成した。
【0068】また、同様にしてITO薄膜付きポリカー
ボネート基板をエッチングすることにより電気配線付き
基板8を作製した。これに平滑層として同様にポリイミ
ドからなる薄膜を形成した後、多量の粘着剤を塗布した
上で、電気配線付き基板3と電気配線付き基板8を貼合
わせて表示媒体本体部分とした。さらに、それぞれ走査
電極用と信号電極用のコネクト端子とに単純マトリック
ス駆動用のICをもつPCBとの端子部分とをワイヤボ
ンディングにより接続し、さらに基板3とPCBを固定
したうえで、ワイヤボンディング部分をエポキシ系封止
剤で密封することにより、図2に相当する表示媒体を作
製した。実際には、このPCBにさらに画像情報に対応
して信号を出力するCPUを搭載したボード型の演算装
置を接続せしめた。
【0069】このとき、表示画素の解像度としては、約
50dpiとし、走査電極及び信号電極のピッチを50
dpiとし、表示箇所の電極幅を0.3mmとした。ま
た、表示画素数を50×50とした。このため、表示媒
体の表示部分の実質的な平面の大きさは、約25mm×
約25mmであった。また、1a〜1dのコネクト端子
の長さを約5mmとし、これに接続するPCB上の端子
部分の長さも約5mmとし、この部分のPCBの幅を2
0mmとし、幅は表示媒体の長さ約25mmと同じとな
るように作製した。また、両端の2a〜2dに対応する
長さを2mmとし、この方向の基板の余裕を片側3mm
とした。これにより、電気配線付き基板3の大きさはほ
ぼ35mm×30mmであり、電気配線付き基板8の大
きさもほぼ同様であり、ずらして貼合わせた表示媒体本
体の大きさは35mm×35mmであり、さらに片側に
25mm×5mmのPCBが付随するために、長さ約7
5mm×幅35mm(2625mm2)であり、長さ方
向は長いものの、横方向には、もとの表示媒体の幅25
mmと比較してPCBを含めても35mmと小型の表示
媒体となった。
【0070】上記で作製した表示媒体の特定の表示箇所
に、上面が負になるように10Vの電圧を印加したとこ
ろ、5秒後には、その色の白色が増加し、泳動粒子によ
る視認性の変化が観察できた。さらに、上面が正になる
ように10Vの電圧を印加したところ、5秒後には、そ
の色の青色が増加し、泳動粒子による視認性の変化が観
察できた。この青色は、初期状態の青色と比較して濃い
色であった。また、電圧の印加を停止して観察をつづけ
たところ、白色又は青色のどちらの場合でも、1日以上
その色に変化はなかった。また、特定の表示箇所位以外
に色の変化はなかったが、電圧を印加した表示箇所の周
辺になだらかな色の階調変化が見られ、電界に対して急
峻でない電気泳動表示特有の解像度の低下がみられた
が、50dpiとしては十分なエッジであった(請求項
1、2、3)。
【0071】比較例1 基本的には実施例1の表示媒体の作製方法と同様な作製
方法を用いた。また、構成材料の長さも、実施例1と比
較できるように対応させた。厚さ0.125mmのポリ
カーボネートフィルムからなる基板本体上に、ポリビニ
ルアルコール、エチレンビニルアルコール共重合体から
なるコート層とエポキシ樹脂からなるコート層の2層か
らなるバリア層をコーティングした後、さらにその基板
本体上にITO薄膜を200Ω/□以下でスパッタリン
グ法により形成した。これに図22で示される単純マト
リックス駆動に対応した短冊状電極の形状をレジストパ
ターンを形成後、塩化第二鉄及び塩酸を含む水溶液でエ
ッチングした。これに、ポリイミドを溶解した有機溶液
を所定の形状に塗布印刷した後、120℃で乾燥させて
約20ミクロンの厚さの絶縁膜を形成した。この基板上
に、実施例1と同様にしてマイクロカプセルを塗工し
た。さらに、実施例1と同様にしてITO薄膜付きポリ
カーボネート基板をエッチングすることにより、対向す
る基板を作製した。これにも平滑層として同様にポリイ
ミドからなる薄膜を形成した後、多量の粘着剤を塗布し
た上で、これら2枚の電気配線付き基板を貼合わせた。
さらに、それぞれ走査電極用と信号電極用のコネクト端
子とに単純マトリックス駆動用のICをもつPCBとの
端子部分とをワイヤボンディングにより接続し、さらに
基板とPCBを固定したうえで、ワイヤボンディング部
分をエポキシ系封止剤で密封することにより、比較例の
表示媒体を作製した。実際には、このPCBにさらに画
像情報に対応して信号を出力するCPUを搭載したボー
ド型の演算装置を接続せしめた。
【0072】このとき、表示画素の解像度としては、5
0dpiとし、走査電極及び信号電極のピッチを50d
piとし、表示箇所の電極幅を0.3mmとした。ま
た、表示画素数を50×50とした。このため、表示媒
体の表示部分の実質的な平面の大きさは、約25mm×
約25mmであった。また、1a〜1dに相当する2方
向のコネクト端子の長さを約5mmとし、これに接続す
るPCB上の端子部分の長さも約5mmとし、この部分
のPCBの幅を20mmとし、幅は表示媒体の長さ約2
5mmと同じとなるように作製した。横方向の基板の余
裕を片側3mmとした。これにより、2枚の基板の大き
さはほぼ32mm×30mmであったが、垂直方向に位
置をずらして重ねるため、貼合わせた表示媒体本体の大
きさは33mm×33mmであり、さらに片側に25m
m×25mmのPCBが付随するために、長さ約53m
m×幅53mm(2809mm2)であり、正方形に近
い形状のために面積は比較してそれほど大きくはないも
のの、どちらの方向も、もとの表示媒体の幅25mmと
比較してPCBを含めても53mmと2倍以上の大きさ
となってしまった。
【0073】実施例2 厚さ0.125mmのポリカーボネートフィルムからな
る基板本体上にポリビニルアルコール、エチレンビニル
アルコール共重合体からなるコート層とエポキシ樹脂か
らなるコート層の2層からなるバリア層をコーティング
した後、さらにその基板本体上にITO薄膜を200Ω
/口以下でスパッタリング法により形成した。これに1
a〜1d及び10a〜10dに相当するレジストパター
ンを形成後、塩化第二鉄及び塩酸を含む水溶液でエッチ
ングした。また、基板17として、基板3と同様のIT
O薄膜付きポリカーボネート基板を用い、これに2a〜
2dの基板17上部分に相当するレジストパターンを形
成後、塩化第二鉄及び塩酸を含む水溶液でエッチングし
た。ただし、基板の厚さとしては0.05mmの薄いも
のを用いた。基板17の裏面に2液性エポキシ系接着剤
を塗布した後、基板3と密着させ、基板3と基板17を
一体化した。次に、導電性樹脂塗料を15の部分に塗工
印刷した。この後、この基板上に実施例1と同様にマイ
クロカプセルを塗工し、さらに後の工程は実施例1と同
様にして表示媒体を作製した(請求項4)。
【0074】実施例3 実施例1において、基板3と基板8を貼合わせて表示媒
体本体部分としたものに対して、異方導電性ゴムを用い
て、PCB基板と圧着させて接続するようにした以外は
実施例1と同様にして表示媒体を作製した。このため、
厚さ方向に異方導電性ゴム分とその支持に5mm程度の
大きさの増加が生じたが、それ以外の大きさは同じであ
った。実施例1と同様に、表示媒体の特定の表示箇所
に、上面が負になるように10Vの電圧を印加したとこ
ろ、5秒後には、その色の白色が増加し、泳動粒子によ
る視認性の変化が観察できた状態で、異方性導電性ゴム
をとりはずして、表示媒体本体部分のみにしても、この
特定の表示箇所の視認性は保持されたままであった。ま
た、手で軽く直径50mmの円柱に押し当てて屈曲変形
させてみたが、その視認性に変化はなかった(請求項
5)。
【0075】実施例4 実施例1において、基板3上のレジストパターンを図1
0に対応して、片側から偏向する形状とし、絶縁膜19
の材質は同様にして、Alをエッチングするレジストパ
ターンにあらたに電極17a〜17dの形状を付加して
基板3を作製した。あとは実施例1と同様にしてマイク
ロカプセルを塗工した。また、基板8上のレジストパタ
ーンを図11に対応した形状とした。これらは実際に
は、画素数、解像度、長さ等は実施例1に準じている。
さらに、信号電極21a〜21d上には、高粘性の導電
ペーストを印刷塗布した。これらの2枚の基板を実施例
1と同様に貼合わせて、表示媒体本体部分を作製し、さ
らにPCBを設けた。このとき、1a〜1dのコネクト
端子の長さを約5mmとし、これに接続するPCB上の
端子部分の長さも約5mmとし、17a〜17dのコネ
クト端子の長さを約8mmとした。この8mmのうちの
5mmはPCBとの接続用であり、2mmは反対側の、
1mmは隙間としての余裕分である。さらに、この8m
mのコネクト端子の上下に3mmの余裕分としての隙間
を設けた。これにより、基板3の大きさはほぼ幅35m
m×44mmとなった。これは、実施例1より縦に2m
m長い。基板8の大きさが相対的に小さいため、この基
板3の大きさが表示媒体本体の大きさとなり、これにP
CBを接続するが、PCBは、実施例1の25mm×2
5mmを2個に対して1個となるのが、助長回路部分を
省略できて、40mm×25mmとなるが、基板と15
mm重なるので実質25mm×25mmの増加となり、
付随したPCBを含めた大きさは長さ約79mm×幅3
5mm(2765mm2)となり、実施例1とほぼ同様
に横方向には小型の表示媒体となった。しかも、同一方
向、同一側でPCBを接続できるので、組立作業性が非
常に優れ、表示媒体の3方向を自由に部品を配置できる
ようになった。この表示媒体に手書きをする場合にも、
PCBが邪魔になることはなくなった(請求項6)。
【0076】実施例5 実施例4の表示媒体の配列したコネクタ端子1a〜1
d、17a〜17dに対応したコネクタ端子を形成した
FCPを作製した。これらは実際には、画素数、解像
度、長さ等は実施例1に準じている。このFCPには、
表示媒体の駆動用ICを設けてあり、さらには、実施例
1と同様に、このFCPにさらに画像情報に対応して信
号を出力するCPUを搭載したボード型の演算装置を接
続せしめた。このFCPのコネクタ端子部分と、表示媒
体本体のコネクタ端子1a〜1d、17a〜17dと
を、1対1で正確に位置を決めた後、FCPの裏面にゴ
ムを設けてクリップ構造の部材により強く挟むことによ
り、FCPと表示媒体本体との電気的接続を行った(図
14及び図15に対応した状態)。こののち、実施例1
と同様に、表示媒体の特定の表示箇所に、上面が負にな
るように10Vの電圧を印加したところ、5秒後には、
その色の白色が増加し、泳動粒子による視認性の変化が
観察できた状態で、クリップ構造の部材をとりはずし
て、表示媒体本体部分のみにしても、この特定の表示箇
所の視認性は保持されたままであった。この表示媒体本
体部分は、上部の一方側の部分にしか電極が形成されて
いないため、紙として書き込んだり、めくったりしやす
かった。
【0077】さらに、再びFCPと表示媒体本体との電
気的接続を行って、今度は、表示媒体の特定の表示箇所
に、下面が負になるように10Vの電圧を印加したとこ
ろ、5秒後には、その色の青色が増加し、泳動粒子によ
る視認性の変化が観察できた。さらに、表示媒体の特定
の表示箇所に、上面が負になるように10Vの電圧を印
加したところ、5秒後には、その色の白色が増加し、泳
動粒子による視認性の変化が観察できた状態で、再びク
リップ構造の部材をとりはずして、表示媒体本体部分の
みにしても、この特定の表示箇所の視認性は保持された
ままであった。また、この表示媒体を1日後に観察した
が、その視認性は保持されたままであった。これらの表
示媒体を3枚作製して、上部を単なるクリップで挟んだ
場合には、上部の電極に、通常の頁捲りでは手が触れる
ことがなく、電極が手の油で汚染されることはなかった
(請求項7)。
【0078】比較例2 比較例1における2方向に配列した電極に対応したL字
型のFCPを作製した。あとは、実施例5と同様として
表示媒体を作製した。FCPと表示媒体が一体の場合
は、FCPのために表示媒体の屈曲性が減少した。ま
た、2方向にあるFCPが実施例5の上部だけにあるF
CPと比較して表示媒体に対する頁めくり又は手書き入
力時に邪魔であった。また分離した場合には、電極が2
辺にあるため、一方、特に横方向の電極に手が接触しや
すく、何箇所かが手の油で汚染された。
【0079】実施例6 実施例5において、表示媒体側のコネクト端子の約50
ピッチの0.5mmに対して、この電極幅を0.3mm
とし、FCP側のピッチは同様にして、0.5mmに対
して、この電極幅を0.3mmとした。このとき、位置
合わせが、(+−0.1+n×0.25)mm以内であ
れば(nは整数で相対位置の場合)よい。+−0.1m
mは突き当てによる物理的な位置合わせ精度の範囲とし
ては難しく、FCP側に表示媒体の突き当ての板を設け
ても、短絡する場合が10回に3回くらい生じた。確実
に表示媒体とFCPとの電気的な接続を行うことができ
た。ただし、突き当てを設けず、かつ位置ずれが0.2
4とたまたまなった場合には、短絡は生じないものの、
電気的な接続を行うことはできなかった。しかしなが
ら、上記の短絡や未接続状態が生じた場合においても、
表示媒体を横に手でずらしたり、再度突き合わせること
を繰り返すことによって、電気的な接続も行うことがで
きた。
【0080】実施例7 実施例5において、表示媒体側のコネクト端子の約50
ピッチの0.5mmに対して、この電極幅を0.3mm
とし、FCP側のピッチは同様にして、0.5mmに対
して、この電極幅を0.15mmとした。このとき、位
置合わせが、(+−0.225+n×0.25)mm以
内であれば(nは整数で相対位置の場合))よい。+−
0.225mmは十分に突き当てによる物理的な位置合
わせ精度の範囲内であり、FCP側に表示媒体の突き当
ての板を設けることにより、10回のうち1回も短絡す
ることなく、全て確実に表示媒体とFCPとの電気的な
接続を行うことができた。ただし、突き当てを設けず、
かつ位置ずれが0.24とたまたまなった場合には、短
絡は生じないものの、電気的な接続を行うことはできな
かった。これは、10回のうち2回生じた(請求項
8)。
【0081】実施例8 実施例5において、表示媒体側のコネクト端子の約50
ピッチの0.5mmに対して、この電極幅を0.3mm
とし、FCP側のピッチは同様にして、0.25mmに
対して、この電極幅を0.1mmとした。このとき、位
置合わせは、FCPの特定電極に対しては+−0.3m
m以内で表示媒体の特定電極と接続できるが、実際に
は、表示電極に対してはどの位置にあっても少なくとも
1つ以上のFCPの電極が接続されており、また表示電
極同士が短絡する可能性もない。このため、平行度をあ
る程度目合わせで維持したところ、突き当てなし、10
回のうち1回も短絡することなく、全て確実に表示媒体
とFCPとの電気的な接続を行うことができた。ただ
し、FCPの出力信号同士が干渉又は短絡しないため
に、電気回路の応答内容又はその他の方法により、FC
Pの出力電圧又は電流を表示媒体の電極に対応する必要
があった(請求項9)。
【0082】実施例9 実施例5において、表にITOのパターンを形成した基
板8の裏面に、さらに全面にAl薄膜を、真空スパッタ
リング法により形成して、2本の短冊形状のレジストパ
ターンを形成後、りん酸、硝酸及び酢酸を含む水溶液で
エッチングして基板8を作製した。この短冊形状の端部
は、図21の36a,36bに対応した形状をしてい
る。これらは実際には、画素数、解像度、長さ等は実施
例5に準じているが、横方向だけ、余分に電極を設ける
ために少し基板が長い。また、FCPの一部に、36
a,36bに対応した電極を設けて、17a〜17dと
同時に同様の構造で、FCPと電気的に接続できるよう
にした。さらに、FCP側に、この2点の電極間の抵抗
を検知する回路を設け、この2点の電極間の抵抗が1M
Ω以下の時には、表示媒体のすべての表示箇所に、下面
が負になるように10Vの電圧を印加するようにした。
このとき、表示媒体の特定の表示箇所に、上面が負にな
るように10Vの電圧を印加したところ、5秒後には、
その色の白色が増加し、泳動粒子による視認性の変化が
観察できた。さらに、基板8に設けられたAl電極間が
短絡するように金属棒を接触させたところ、5秒後に
は、その色の青色が増加し、泳動粒子による視認性の変
化が観察できた(請求項10)。
【0083】
【発明の効果】請求項1〜4、6の発明によれば、小
型、薄型、屈曲性のある表示媒体を実現することがで
き、携帯性に優れた紙の代替となる表示媒体ないし表示
装置を提供することができる。請求項5、7の発明によ
れば、小型、薄型、屈曲性のある表示媒体を表示状態を
保持したまま書き込み部分から外すことができるので、
手軽に持ち歩いたり、複数の画像を並べて見たり、重ね
て頁捲りをして見たりすることが容易にできる。請求項
8、9の発明によれば、表示媒体本体と、これと分離可
能な表示媒体書き込み部分との接合時の位置合わせ精度
を低減することができる。請求項10の発明によれば、
表示機能以外の付加機能の入出力を小型で簡単に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施形態の表示媒体の構成要素
を示す説明図である。
【図2】図1の表示媒体を上から見た図である。
【図3】図1のX−X’断面図である。
【図4】図1の構成要素をさらに詳細に示す図である。
【図5】図1の構成要素をさらに詳細に示す図である。
【図6】別の実施形態であり、多層構造をもつ基板の断
面図である。
【図7】別の実施形態であり、多層構造をもつ基板の断
面図である。
【図8】さらに別の実施形態を示す断面図である。
【図9】さらに別の実施形態を示す平面図であり、図2
の状態に相当するものを示す。
【図10】さらに別の実施形態を示す平面図であり、図
1の左側の状態を示す。
【図11】さらに別の実施形態を示す平面図であり、図
1の右側の状態を示す。
【図12】さらに別の実施形態の表示媒体を上から見た
図である。
【図13】図10のY−Y’断面図である。
【図14】さらに別の実施形態の実施概念図である。
【図15】表示媒体書き込み部に表示媒体本体を挟みこ
んだ様子を示す図である。
【図16】表示媒体書き込み部と表示媒体本体が分離し
た様子を示す図である。
【図17】表示媒体書き込み部分の説明図である。
【図18】さらに別の実施形態であり、表示媒体本体と
表示媒体書き込み部との位置ずれを示した概念図であ
る。
【図19】さらに別の実施形態であり、表示媒体本体と
表示媒体書き込み部との位置ずれを示した概念図であ
る。
【図20】表示媒体本体と表示媒体書き込み部との位置
ずれを示した概念図である。
【図21】さらに別の実施形態の表示装置を上から見た
図である。
【図22】従来の表示装置の一例の実施概要図である。
【図23】従来の表示装置の一例の実施概要図である。
【図24】従来の表示装置の一例の実施概要図である。
【符号の説明】
1(1a〜1d) 走査電極のコネクト端子 2(2a〜2d) 走査積極 3 電気配線を設けた基板 4 絶縁膜 5(5a〜5d) 走査電極スイッチング部分 6(6a〜6d) 信号電極スイッチング部分 7 電源 8 電気配線を設けた基板 9(9a〜0d) 信号電極 10(10a〜10d) 接続配線 11 絶縁膜 12(12a〜12d) 表示箇所 13 スペーサ兼封止部分 14 表示箇所と同じ材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 充展 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 筒井 恭治 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 早川 邦雄 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H092 GA17 GA25 GA26 GA29 GA49 GA50 GA51 GA60 JA03 JA24 JA46 JB16 JB22 MA05 MA17 MA32 MA34 NA16 NA25 PA01 QA07 QA10 QA11 QA13 2K001 BA03 BA08 CA02 DA02 DA03 DA04 EA26 5C094 AA15 AA21 AA56 BA09 BA23 BA27 BA49 BA75 BA84 CA19 DA09 DA13 EA03 EA07 EB02 GA10 HA10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電流又は電圧を作用させることにより視
    認状態が変化することが可能な表示箇所を有する面状部
    分を有する表示媒体において、該表示箇所をその両側か
    ら挟む電極を設け、該両側の電極に電流又は電圧を印加
    せしめるための電気配線をそれぞれ設け、該電気配線の
    少なくとも一方の側の電気配線が該電気配線を有する基
    板に設けられ、該基板が多層電気配線構造を有し、該多
    層電気配線の該電極を含まない層部分の電気配線に印加
    される電流又は電圧の少なくとも一部分が、該電極を含
    む層に印加される電流又は電圧に対応した電気配線構造
    を設けたことを特徴とする表示媒体。
  2. 【請求項2】 該表示箇所に対して単純マトリックス駆
    動する電気回路を、該表示媒体と一体又は別に設けたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の表示媒体。
  3. 【請求項3】 該視認状態が変化することが可能な表示
    箇所に、メモリー効果を有する構造を設けたことを特徴
    とする請求項1に記載の表示媒体。
  4. 【請求項4】 該基板の多層電気配線構造が複数の基板
    により構成されることを特徴とする請求項1に記載の表
    示媒体。
  5. 【請求項5】 該基板上又はもう一方に設けられた該電
    気配線の少なくとも一部が、該表示媒体の面と平行な方
    向の端面の一つに整列構造を有し、該整列構造を有する
    電気配線の少なくとも一部分が露出構造を有することを
    特徴とする請求項1に記載の表示媒体。
  6. 【請求項6】 該基板上に設けられた電気配線の少なく
    とも一部が、該表示媒体の面と平行な方向の端面の一つ
    に整列構造を有し、該もう一方の側の電気配線の少なく
    とも一部が、該整列構造を有する端面と同じ方向の端面
    に整列構造を有することを特徴とする請求項1又は5に
    記載の表示媒体。
  7. 【請求項7】 該電気配線の整列構造に対応して接合及
    び分離可能な、電流又は電圧を印加せしめる電気回路を
    有する手段を設けたことを特徴とする請求項5又は6に
    記載の表示媒体。
  8. 【請求項8】 該電気配線の整列構造に接合した該電気
    回路を有する手段の出力電気端子の配線幅が、該表示媒
    体の整列構造を有する電気配線の幅と異なる構造とした
    ことを特徴とする請求項7に記載の表示媒体。
  9. 【請求項9】 該電気配線の整列構造に接合した該電気
    回路を有する手段の出力電気端子の配線ピッチが、該表
    示媒体の整列構造を有する電気配線のピッチと異なる構
    造としたことを特徴とする請求項7に記載の表示媒体。
  10. 【請求項10】 該電気配線の整列構造とほぼ同じ形状
    に、該表示媒体の該表示箇所に対する駆動電流ないし駆
    動電圧以外の電流ないし電圧を入出力してなる別の電気
    配線の整列構造を設けたことを特徴とする請求項7に記
    載の表示媒体。
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