JP2000345916A - 気体燃料噴射装置 - Google Patents

気体燃料噴射装置

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JP2000345916A
JP2000345916A JP11156549A JP15654999A JP2000345916A JP 2000345916 A JP2000345916 A JP 2000345916A JP 11156549 A JP11156549 A JP 11156549A JP 15654999 A JP15654999 A JP 15654999A JP 2000345916 A JP2000345916 A JP 2000345916A
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gaseous fuel
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Susumu Kojima
進 小島
Keiso Takeda
啓壮 武田
Nobuhiko Koga
伸彦 古賀
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Toyota Motor Corp
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    • F02D19/02Controlling engines characterised by their use of non-liquid fuels, pluralities of fuels, or non-fuel substances added to the combustible mixtures peculiar to engines working with gaseous fuels
    • F02D19/025Failure diagnosis or prevention; Safety measures; Testing
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】極低温による噴射弁の固着を解消できる気体燃
料噴射装置を提供すること。 【解決手段】駆動ソレノイドの駆動力で弁体を弁座から
離すことにより気体燃料通路を開いて気体燃料を噴射す
る燃料噴射機構と、駆動力を発生させるための電流を駆
動ソレノイドに供給して気体燃料通路の開閉を制御する
噴射制御手段とを備えた気体燃料噴射装置において、駆
動ソレノイドに交流電流を供給する交流電流供給手段を
備えており、弁体が磁性体で構成されると共に、駆動ソ
レノイドに電流が供給されたときに形成される磁路の一
部を形成するようにその弁体が配置されていることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関に気体燃
料を噴射する燃料噴射機構を含む気体燃料噴射装置に関
するものである。特に、燃料噴射機構内において噴射弁
を構成する弁座と弁体が凍結したときの開弁不良を解消
することができる気体燃料噴射装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】特開平8−144859号公報には、内
燃機関(エンジン)に気体燃料を供給する燃料供給装置
が開示されている。この従来装置は、燃料噴射機構(イ
ンジェクタ)における噴射弁の開弁動作特性の向上、特
に、極低温始動時の開弁動作特性の向上を図ろうとする
ものである。
【0003】燃料タンク内の気体燃料中には不純物とし
てのミスト状のオイル等が含まれている。このオイル
は、気体燃料を燃料タンクに高圧充填する際に混入して
しまうものであり、気体燃料が燃料噴射機構内の噴射弁
を通過する際に、噴射弁を構成する弁体と弁座との接触
部に少しずつ付着してゆく。
【0004】極低温始動時にはこの付着オイルの粘性が
高くなって固化し、弁体と弁座とが互いに張り付いて開
弁不良になることがある。
【0005】上記従来技術ではこれを防止するために、
エンジン始動時において、予め設定した噴射弁の固着条
件を満たしたときには、インジェクタのリフト荷重に影
響を与えるピーク電流値を高くすることにより、リフト
荷重を通常よりも大きくする制御を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ピーク電流値
の増大には限界があり、たとえば、極低温の環境の中で
閉じた状態が長時間継続した場合などは、凍結による弁
体と弁座の張り付きが強固となり、これを解除できない
ことがあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の気体燃料噴射装
置はこのような課題を解決するためになされたものであ
り、駆動ソレノイドの駆動力で弁体を弁座から離すこと
により気体燃料通路を開いて気体燃料を噴射する燃料噴
射機構と、駆動力を発生させるための電流を駆動ソレノ
イドに供給して気体燃料通路の開閉を制御する噴射制御
手段とを備えた気体燃料噴射装置において、駆動ソレノ
イドに交流電流を供給する交流電流供給手段を備えてお
り、弁体が磁性体で構成されると共に、駆動ソレノイド
に電流が供給されたときに形成される磁路の一部を形成
するようにその弁体が配置されていることを特徴とす
る。
【0008】交流電流供給手段から駆動ソレノイドに交
流電流が供給されると、そのときに形成される磁路中に
弁体が配置されているため、弁体内に電磁誘導作用によ
る渦電流が発生する。そして、この渦電流に基づくジュ
ール熱が発生し、弁体が内部から加熱される。したがっ
て、弁体と弁座とが付着オイルの凍結により固着してい
るときに駆動ソレノイドに交流電流を供給すれば、固化
したオイルが解凍して弁体と弁座の固着を解消できる。
【0009】この発明によれば、噴射制御手段から与え
られる電流により噴射弁を開閉する駆動ソレノイドを利
用して固着部を加熱するものであるため、専用の加熱手
段を設けることなく噴射弁固着部の加熱ができる。
【0010】弁体と弁座とが固着しているか否かを検出
する固着検出手段をさらに備え、交流電流供給手段は固
着検出手段が固着を検出したときに交流電流を駆動ソレ
ノイドに供給することが望ましい。
【0011】噴射弁の固着は、付着オイル等の特性にも
よるが、およそ−35℃以下という極低温において生じ
る。このような極低温は地域的に見ても、あるいは季節
的に見ても極限られた状況において起こるものであり、
日常的に多発する現象ではない。そこで、固着検出手段
で固着を検出したときのみ、駆動ソレノイドに交流電流
を供給して固着部を加熱すれば、無用な加熱処理を避け
ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明の気体燃料噴射装置
の一実施形態を示す図であり、図2は図1の気体燃料噴
射装置を含む天然ガスエンジン用の天然ガス供給システ
ムを示す図である。
【0013】はじめに、図2を用いて天然ガス供給シス
テムの全体構成を説明する。なお、この図に示される天
然ガス供給システムおよび天然ガスエンジンは車両に搭
載されるものであり、この天然ガスエンジンが車両走行
の駆動源となる。
【0014】天然ガスエンジン10は天然ガスを燃料と
して駆動する4気筒の内燃機関であり、各気筒にそれぞ
れ天然ガスを噴射する燃料噴射機構(インジェクタ)1
1が設けられている。天然ガスは燃料タンク12内に圧
縮貯蔵されており、タンク元弁13、レギュレータ遮断
弁15、レギュレータ14、デリバリ遮断弁16および
デリバリパイプ17を介して、各インジェクタ11に供
給される。
【0015】タンク元弁13、レギュレータ遮断弁15
およびデリバリ遮断弁16は、それぞれ電磁バルブで構
成されており、通電により開弁される常閉バルブであ
る。
【0016】タンク元弁13、レギュレータ遮断弁1
5、レギュレータ14、デリバリ遮断弁16およびイン
ジェクタ11は、電子制御装置(ECU)18により制
御される。
【0017】エンジン10が駆動している間は、タンク
元弁13、レギュレータ遮断弁15およびデリバリ遮断
弁16は開弁されており、燃料タンク12の高圧天然ガ
スは、レギュレータ14によりインジェクタ11におい
て最適な燃料噴射を行うことができる燃圧、たとえば8
kgf/平方センチメートルに減圧される。
【0018】ECU18は、エンジン10の点火制御お
よびインジェクタ11の噴射弁開閉制御を行い、エンジ
ン駆動時の燃料噴射タイミングおよび燃料噴射量の調整
を含めてエンジン10の全体制御を行う。また、エンジ
ン始動時における噴射弁の凍結を解消するための加熱制
御を行う。
【0019】ECU18は、このような各種の制御を行
うために、各種センサから必要な情報を得ている。水温
センサ7はエンジン冷却水の水温を検出するものであ
り、吸気温センサ8はエンジン吸気温度を検出するもの
であり、回転センサ9はエンジン回転数を検出するもの
である。また、圧力センサ17aはデリバリパイプ17
内の天然ガスの圧力を検出するものであり、温度センサ
17bはデリバリパイプ17内の天然ガスの温度を検出
するものである。
【0020】図1にはインジェクタ11の内部構造、お
よびECU18の一部の構成が示されている。インジェ
クタ本体21の下端にはバルブボディー23が固定され
ている。バルブボディー23は、中央に噴射口27が形
成され上面が弁座28となっている。
【0021】バルブボディー23の上方には弁座28と
の組み合わせにより噴射弁を構成する弁体22が配置さ
ている。弁体22は板バネ32を介してインジェクタ本
体21にフローティング状態で取り付けられている。す
なわち、弁体22はインジェクタ本体21に直接的には
接触しておらず、板バネ32のたわみにより上下に限り
わずかに揺動可能となっている。
【0022】この弁体22はスプリング24によって常
時下方に押圧されている。弁体22の下面には環状の凹
溝が形成されており、その凹溝内にゴム製のシール25
が焼き付けられている。
【0023】弁体22の上方にはソレノイドコイル26
が巻回されたコア本体33が配置されており、このコア
本体33はインジェクタ本体21に固定されている。イ
ンジェクタ本体21、コア本体33および弁体22はい
ずれも磁性ステンレスで構成されているため、ソレノイ
ドコイル26に電流が流れると、インジェクタ本体2
1、コア本体33および弁体22を通る磁路がソレノイ
ドコイル26を囲むように形成される。
【0024】ここで、噴射メカニズムを簡単に説明す
る。
【0025】ECU18内に構成された噴射制御手段3
5から切換手段37およびコネクタ34を介してソレノ
イドコイル26に開弁のための電流が供給されると、上
述したようにソレノイドコイル26の外側に磁路が形成
される。このとき、弁体22の上面とコア本体33の下
面との間に形成される磁界(磁路の一部)によって弁体
22とコア本体33との間に吸引力が生じ、弁体22が
スプリング24に抗して上方に引き上げられる。これに
より、シールゴム25と弁座28の間に隙間が形成され
る。
【0026】一方、レギュレータ14により噴射に最適
な圧力(8kgf/平方センチメートル)まで減圧され
たデリバリパイプ17内の天然ガスは、インジェクタ1
1の上方から供給され、コア本体33の中央部および弁
体22の中央部を通り、弁体22の下部に水平方向に形
成された通路29を経て空間30に到達している。その
ため、シールゴム25と弁座28の間に隙間が形成され
た瞬間、天然ガスは噴射口27から噴射される。
【0027】ところで、燃料タンク12内に天然ガスを
高圧で充填する際に混入したミスト状のオイルは、噴射
動作を継続するうちにシールゴム25および弁座28の
それぞれの表面に付着してしまう。一方、エンジン停止
中はこのオイルの付着したシールゴム25と弁座28と
がスプリング24の押圧力により互いに圧着状態にあ
る。そのため、外気温度が−35℃以下となるような極
寒冷地等では付着オイルが固化して両者が互いに固着し
た状態になってしまうことがある。
【0028】このような状態でエンジン始動を行う場
合、弁体22にかかっている燃圧とシールゴム25およ
び弁座28の固着力とに抗して弁体22を引き上げなけ
ればならず、通常のソレノイドコイルの吸引力では開弁
が困難となることがあった。
【0029】本実施形態の気体燃料噴射装置では、この
ような極低温始動時の噴射弁動作の不具合を解決するた
めに、ソレノイドコイル26へ交流電流を流すことによ
り弁体22内に渦電流を生じさせて弁体22自体を発熱
させ、これによって固着を解除する。交流電流は、EC
U18内に設けられた交流電流供給手段36から切換手
段37、コネクタ34を介してソレノイドコイル26に
与えられる。なお、切換手段37は噴射制御手段35ま
たは交流電流供給手段36のいずれかを選択的にコネク
タ14に接続するためのスイッチである。
【0030】交流電流供給手段36は、図3に示すよう
なプラスマイナス矩形波の交番電圧を印加する手段であ
り、この交番電圧をコネクタ34に印加することにより
ソレノイドコイル26に交流電流を供給する。
【0031】図4は、交番電圧と弁体22の温度上昇率
との関係についての実験結果を示すグラフである。横軸
に印加交番電圧、縦軸に一分間当たりの温度上昇率をと
っている。このグラフから、印加交番電圧の増加に伴っ
て温度上昇率が増加し、温度上昇率の増加率も印加交番
電圧の増加と共に増加していることがわかる。
【0032】なお、インジェクタ本体21およびコア本
体33中にも磁路が形成され渦電流が生じるが、その温
度上昇は弁体22に比べて遙かに低いことがわかった。
交番電圧印加によって弁体22がインジェクタ本体21
およびコア本体33に比べて効率よく温度上昇するの
は、体積がインジェクタ本体21あるいはコア本体33
に対して十分に小さいことによるものと推測できる。
【0033】図5は印加交番電圧に対する消費電力を示
すグラフであり、図4と対比してみると、交番電圧が大
きくなるほど、弁体の温度上昇に関する電力効率が向上
することがわかる。
【0034】ソレノイドコイル26に交流電流を供給し
て弁体22を加熱する必要があるのは、極低温によるオ
イル固化のために弁体22が弁座28に固着していると
きである。そこで、固着が検出されたときだけ、弁体2
2の加熱を行えばよい。
【0035】図6は、エンジン始動時に、弁体加熱を実
行する際の手順を示すフローチャートである。イグニッ
ションキー19が操作されて、イグニッションがオン状
態(IG−ON)となると、ステップS60〜ステップ
S62において、デリバリパイプ17における天然ガス
の温度が設定値0よりも大きいか否か、エンジンの冷却
水温が設定値1より大きいか否か、さらには、エンジン
の吸気温度が設定値2よりも大きいか否かが順に判断さ
れる。
【0036】設定値0は、噴射弁の固着が想定される燃
料温を理論的あるいは経験的に予め求めたものである。
設定値1は、噴射弁の固着が想定される水温を理論的あ
るいは経験的に予め求めたものである。設定値2は、噴
射弁の固着が想定される吸気温を理論的あるいは経験的
に予め求めたものである。
【0037】ステップS62で肯定されれば、ほぼ確実
に噴射弁は固着していないと認定することができ、加熱
処理を行うことなくこのフローを終了する(ステップS
67)。
【0038】ステップS60〜ステップS62のいずれ
かにおいて否定されたときには、ステップS63に移行
してエンジン回転数が設定値3よりも大きいか否かが判
断される。設定値3はエンジンの始動判定を行う回転数
であり、ステップS63で否定されたときは、始動が未
だできていないということであり、噴射弁が固着してい
る可能性があることを意味する。
【0039】噴射弁が固着している可能性がある場合に
は、ソレノイドコイル26に交流電流を供給して弁体2
2を加熱する必要がある。しかし、本実施形態ではソレ
ノイドコイル26への交流電流供給と開弁のための駆動
電流供給とを切換手段37により択一的に実行するよう
に構成されているので、駆動電流が供給されていないと
きを選んで交流電流を供給する必要がある。
【0040】そこで、ステップS63で否定され、噴射
弁が固着している可能性があると判断されたときには、
ステップS64に移行し、まず、インジェクタ駆動信号
がオンしているか否かが判断される。
【0041】インジェクタ駆動信号がオンのときには、
噴射制御手段35から切換手段37を介して噴射弁を開
くための駆動電流がソレノイドコイル26に供給されて
いるため、交番電圧の印加は休止され(ステップS6
5)、インジェクタ駆動信号がオフのときに限り、ステ
ップS66に進んで交番電圧が印加される。
【0042】このステップS64〜ステップS66は、
ステップS63でエンジン回転数が設定値3を越えるま
で繰り返し実行され、エンジン回転数が設定値3を越え
たときにステップS67へ移行して噴射弁の加熱処理が
終了する。
【0043】この処理フローでは、エンジンの冷却水
温、吸気温および燃料温度に基づいて噴射弁が固着して
いるか否かを判断したが、いずれか一つまたは二つを判
断基準としても良い。また、これらのように検出温度に
よる判断に代えて、デリバリパイプ17内の燃圧から噴
射弁の固着を判断することもできる。
【0044】図7は、デリバリパイプ17内の燃圧から
噴射弁の固着を判断して、弁体加熱を行うときのフロー
チャートを示す。
【0045】イグニッションキー19の操作によりイグ
ニッションがオン状態となると(ステップS70)、ス
テップS71に進んで、インジェクタ駆動信号がオンの
ときのデリバリパイプ17内の燃圧を示す値Pfon、
およびインジェクタ駆動信号がオフのときのデリバリパ
イプ17内の燃圧を示す値Pfoffをそれぞれクリア
して零にする。
【0046】続いて、ステップS72においてインジェ
クタ駆動信号がオン状態か否かを判断する。オン状態で
あればステップS73に進んで、圧力センサ17aで検
出された燃圧値Pfを読み込み、それをオン時燃圧値P
fonとする。その後、オフ時燃圧値Pfoffが零で
ないか否かを判断し、零あれば、インジェクタ駆動信号
の状態判断処理であるステップS72に戻る。
【0047】ステップS72でインジェクタ駆動信号が
オフ状態であると判断されると、ステップS75に進ん
で検出燃圧値Pfを読み込み、それをオフ時燃圧値Pf
offとする。その後、オン時燃圧値Pfonが零でな
いか否かを判断し、零あれば、インジェクタ駆動信号の
状態判断処理であるステップS72に戻る。
【0048】以上のステップS72からステップS76
までの処理を行うことにより、オン時燃圧値Pfonと
オフ時燃圧値Pfoffが得られたら、ステップS77
において、オン時燃圧値Pfonとオフ時燃圧値Pfo
ffとの差燃圧ΔPfを求める。そして、ステップS7
8で差燃圧ΔPfを設定値4と比較する。
【0049】噴射弁が固着していなければ、インジェク
タ駆動信号がオンしたとき、すなわち、噴射弁が開いた
ときに、デリバリパイプ内燃圧Pfが瞬間的に低くな
る。したがって、ステップS77で算出した差燃圧ΔP
fが所定値以上となる。
【0050】一方、噴射弁が固着していれば、インジェ
クタ駆動信号がオンしてもデリバリパイプ内燃圧Pfは
変化しない。したがって、差燃圧ΔPfは零または零に
近い値となる。
【0051】そこで、ステップS78では、設定値4を
噴射弁が正常動作しているときの平均的な差燃圧ΔPf
と零との中間にある適当な値をしきい値として予め設定
しておき、ステップS77で求めた差燃圧ΔPfが設定
値4よりも大きいときには固着が生じていないと判断
し、交番電圧印加による弁体加熱を行わずにこのフロー
を終了する。
【0052】差燃圧ΔPfが設定値4以下であれば、ス
テップS79に移行する。ステップS79〜ステップS
82までの処理は、図6のステップS63〜ステップS
66までと同じである。したがって、ここでは詳細な説
明は省くが、要するに、インジェクタ駆動信号がオフの
ときに交番電圧を印加して弁体加熱を行い、エンジン回
転数が設定値3を越えたら固着が解消されたものと判断
してこのフローを終了する。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明の気体燃料噴射装
置によれば、噴射弁の開閉駆動力を与えるための駆動ソ
レノイドに交流電流を供給することにより弁体を直接加
熱することができるので、極低温に起因する噴射弁の固
着を、専用ヒータ等を付加することなく速やかに解消す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である気体燃料噴射装置の
構成を示す図。
【図2】図1の気体燃料噴射装置を含む天然ガス供給シ
ステムを示す図。
【図3】交流電流供給手段36によりソレノイドコイル
26に与えられる交番電圧の波形図。
【図4】交番電圧と弁体の温度上昇率の関係を示すグラ
フ。
【図5】交番電圧と消費電力との関係を示すグラフ。
【図6】弁体加熱処理の一例を示すフローチャート。
【図7】弁体加熱処理の他の例を示すフローチャート。
【符号の説明】
7…水温センサ、8…吸気温センサ、9…回転センサ、
10…天然ガスエンジン、11…インジェクタ、17…
デリバリパイプ、17a…圧力センサ、18…ECU、
21…インジェクタ本体、22…弁体、25…シールゴ
ム、26…ソレノイドコイル、28…弁座、33…コア
本体、35…噴射制御手段、36…交流電流供給手段、
切換手段…37。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02B 43/00 F02B 43/00 A F02D 41/20 330 F02D 41/20 330 41/22 325 41/22 325M F02M 51/00 F02M 51/00 A 51/02 51/06 M 51/06 53/04 J 53/04 61/04 G 61/04 51/02 A (72)発明者 古賀 伸彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3G066 AB05 BA00 CC11 CC20 CD22 CD25 CD26 CE26 CE31 DA01 DB01 DC09 DC11 DC13 DC14 DC15 DC18 3G301 HA22 JA00 JB02 JB07 JB09 LB01 LC01 LC10 NA08 PA10Z PB01Z PB03B PB03Z PB06B PE01Z PE08Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動ソレノイドの駆動力で弁体を弁座から
    離すことにより気体燃料通路を開いて気体燃料を噴射す
    る燃料噴射機構と、前記駆動力を発生させるための電流
    を前記駆動ソレノイドに供給して気体燃料通路の開閉を
    制御する噴射制御手段とを備えた気体燃料噴射装置にお
    いて、 前記駆動ソレノイドに交流電流を供給する交流電流供給
    手段を備え、 前記弁体は磁性体で構成されると共に、前記駆動ソレノ
    イドに電流が供給されたときに形成される磁路の一部を
    形成するように配置されていることを特徴とする気体燃
    料噴射装置。
  2. 【請求項2】前記駆動ソレノイドの前記駆動力は前記弁
    体に直接的に与えられるものであることを特徴とする請
    求項1に記載の気体燃料噴射装置。
  3. 【請求項3】前記弁体と前記弁座とが固着しているか否
    かを検出する固着検出手段を備え、前記交流電流供給手
    段は前記固着検出手段が固着を検出したときに交流電流
    を前記駆動ソレノイドに供給することを特徴とする請求
    項1また2のいずれかに記載の気体燃料噴射装置。
  4. 【請求項4】前記固着検出手段は前記弁体の温度と関連
    する要素または噴射燃料量に関連する要素の検出手段で
    あることを特徴とする請求項3に記載の気体燃料噴射装
    置。
  5. 【請求項5】前記弁体の温度と関連する要素が、前記気
    体燃料の供給を受ける内燃機関の冷却水温、前記内燃機
    関の吸気温度または燃料温度であることを特徴とする請
    求項4に記載の気体燃料噴射装置。
  6. 【請求項6】前記噴射燃料量に関連する要素が、前記気
    体燃料通路における気体燃料圧力であることを特徴とす
    る請求項4に記載の気体燃料噴射装置。
JP11156549A 1999-06-03 1999-06-03 気体燃料噴射装置 Pending JP2000345916A (ja)

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