JP2000345629A - 床構造 - Google Patents

床構造

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JP2000345629A
JP2000345629A JP11161067A JP16106799A JP2000345629A JP 2000345629 A JP2000345629 A JP 2000345629A JP 11161067 A JP11161067 A JP 11161067A JP 16106799 A JP16106799 A JP 16106799A JP 2000345629 A JP2000345629 A JP 2000345629A
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Koji Shibata
孝次 柴田
Hidekazu Neichi
英一 根市
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 病気やアレルギーの原因となる有害物を発生
させることのない床構造を提供すること。 【解決手段】 床構造1は、コンクリート製の基床2の
上面に、ポリエチレンシート3を敷設し、その上面にシ
リカゲル層4を積層して、さらにシリカゲル層4の上面
に畳5を敷設した構造になっている。シリカゲル層4の
中には、チオスルファト銀錯塩をシリカゲルに担持させ
てなる抗菌剤、および有機アミン化合物をシリカゲルに
担持させてなる浄化剤が含まれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋内における床構
造に関する。
【0002】
【従来の技術、および発明が解決しようとする課題】近
年、家屋が密閉性の高い構造になってきていることもあ
って、屋内で繁殖したカビや雑菌、あるいは、建材から
揮発する有機化合物などに原因があると思われる病気や
アレルギーが増えている。このような病気やアレルギー
の原因となる有害物は、家屋内の様々な場所で発生する
可能性があるが、床も代表的な発生源の一つであると考
えられる。
【0003】例えば、畳やカーペット等の床用表層材
は、頻繁に剥がされることはないため、床用表層材の裏
ではカビや雑菌が繁殖しやすく、そのカビや雑菌の一部
が飛散するようなことがあれば、屋内の衛生状態が悪く
なり、これが病気やアレルギーを引き起こす原因にな
る。また、上記床用表層材や床用表層材の下にある基床
部分には、各種合板や新建材などが多用されているた
め、それらに使われている接着剤や塗料の中から、ホル
ムアルデヒド、ベンゼン、トルエン、キシレン、アルコ
ール類等の有機化合物が揮発することがあり、これらも
病気やアレルギーを引き起こす原因になる。
【0004】このような問題に対し、従来は、窓を開け
て屋内の空気を入れ換える、空気清浄機を使って屋内の
空気を浄化する、といった対策をとることはあった。し
かし、上記のような空気の入れ換えは、既に汚れてしま
った屋内の空気を屋外へ放出しているだけであり、ま
た、空気清浄機も、汚れてしまった屋内の空気を浄化し
ているだけであり、どちらの対策も、屋内の空気が汚れ
るのを未然に防止するものではなかった。
【0005】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、病気やアレルギーの原因
となる有害物を発生させることのない床構造を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段、および発明の効果】以
下、上記目的を達成するためになされた本発明の特徴に
ついて詳述する。まず、請求項1に記載の床構造は、基
床の上に粒状のシリカゲルを積層してシリカゲル層を形
成するとともに、該シリカゲル層の上に床用表層材を敷
設して構成された床構造であって、チオスルファト銀錯
塩をシリカゲルに担持させてなる抗菌剤が、前記シリカ
ゲル層の中に含まれていることを特徴とする。
【0007】この床構造において、基床は、上面側に床
用表層材を敷設するために、家屋に作り付けられている
部分であり、例えば、コンクリート、モルタル、レン
ガ、床用鋼板、木材などによって作られる。シリカゲル
層は、上述の通り、粒状のシリカゲルを積層してなるも
ので、シリカゲルのタイプは、A型シリカゲル、B型シ
リカゲルのどちらでもよく、あるいはこれら以外のタイ
プのシリカゲルでもよい。これらのシリカゲルは、一種
を単独で採用してもよいし、二種以上を混合して利用し
てもよい。また、粒状のシリカゲルであれば、破砕状の
ものでも球状のものでもよい。粒度は、通常、10〜4
0メッシュのものが適当であり、特に、10〜20メッ
シュのものと20〜40メッシュのものを適当な割合で
混合して使用すると、比較的大きいシリカゲル粒子の隙
間に小さいシリカゲル粒子が充填されて、適度な締まり
感と通気性の双方が確保されるので望ましい。
【0008】床用表層材は、基床の上に敷設されるもの
で、例えば、畳、カーペット、マット、フローリングブ
ロック(フローリングパネル)などである。この床用表
層材は、基床に対して固定されるものであってもよく、
基床に対して固定することなく設置されるものであって
もよい。
【0009】抗菌剤は、上記シリカゲル層の中に混入さ
れている。この抗菌剤は、抗菌成分である銀をチオスル
ファト銀錯塩のかたちにしてシリカゲルに担持させたも
のである。チオスルファト銀錯塩をシリカゲルに担持さ
せる方法は特に限定されるものではなく、例えば、チオ
スルファト銀錯塩の溶液中にシリカゲルを入れて攪拌し
たあと分離して乾燥してもよいし、チオスルファト銀錯
塩の溶液をシリカゲルにスプレーしたあと乾燥してもよ
い。また、チオスルファト銀錯塩を単にシリカゲルに担
持させてあるだけでもよいが、チオスルファト銀錯塩を
シリカゲルに担持させた上で、さらにシリカゲルでコー
ティングを施しておくと、チオスルファト銀錯塩がごく
微量ずつ表面にしみ出すようになって、抗菌性能が長期
間にわたって持続するので望ましい。
【0010】以上のように構成された床構造によれば、
基床と床用表層材との間にシリカゲル層があるので、基
床と床用表層材との間に湿気がたまらなくなり、これだ
けでも、カビや雑菌が繁殖しにくい環境になる。しか
も、シリカゲル層には上述の如き抗菌剤が含まれている
ので、万一、カビや雑菌が発生するようなことがあって
も、抗菌剤に含まれる銀の作用によってカビや雑菌は死
滅する。
【0011】したがって、基床と床用表層材との間でカ
ビや雑菌が繁殖することはなくなり、屋内環境が、清潔
で健康的なものとなる。次に、請求項2に記載の床構造
は、基床の上に粒状のシリカゲルを積層してシリカゲル
層を形成するとともに、該シリカゲル層の上に床用表層
材を敷設して構成された床構造であって、有機アミン化
合物をシリカゲルに担持させてなる浄化剤が、前記シリ
カゲル層の中に含まれていることを特徴とする。
【0012】この床構造において、基床および床用表層
材については、上記請求項1に記載の床構造と同じでよ
い。また、シリカゲル層についても、積層するシリカゲ
ルのタイプ、粒度等は、上記請求項1に記載の床構造と
同じでよい。但し、有機アミン化合物をシリカゲルに担
持させてなる浄化剤が、上記シリカゲル層の中に混入し
てある点が、上記請求項1に記載の床構造とは異なる。
【0013】有機アミン化合物としては、1級〜3級の
有機アミン類、又は、アミン系シラン類を利用すると好
ましい。これら有機アミン類及びアミン系シラン類は、
シリカゲル表面のシラノール基と化学結合(水素結合)
するため、一旦担持されたアミン類はシリカゲル表面か
ら容易に外れることはない。特に、アミン系シラン類は
その結合力が強いため、シリカゲル表面から一層外れに
くい。
【0014】有機アミン類としては、モノ(又はジ、ト
リ)アルカノールアミン類、モノ(又はジ、トリ)アル
キルアミン類、アルキルアミノアルキルアミン類、アル
キレンジアミン類、モノ(又はジ、トリ)アルコキシア
ルキルアミン類、モノ(又はジ、トリ)アリールアミン
類、あるいは、アミノ基を有するヘテロ環化合物などが
挙げられる。このうち、沸点が100℃以上のもの又は
空気中での蒸気圧の低いものを用いることが有機アミン
類自身の臭気を抑えるために好ましく、例えば、モノエ
タノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノール
アミン、2−エチルヘキシルアミン、3−ジエチルアミ
ノプロピルアミン、ジエチルヘキシルアミン、3−ジブ
チルアミノプロピルアミン、テトラメチルエチレンジア
ミン、3−メチルアミノプロピルアミン、3−メトキシ
プロピルアミン、アニリン、アミノピリジンなどが好ま
しい。
【0015】アミン系シラン類としては、シラン上の置
換基の一つに窒素が含まれている化合物であればよく、
例えば、4−アミノブチルジメチルメトキシシラン、4
−アミノブチルトリエトキシシラン、{N−(2−アミ
ノエチル)アミノメチル}フェネチルトリメトキシシラ
ン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメ
チルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3
−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミ
ノエチル)−3−アミノプロピルトリス(2−エチルヘ
キソキシ)シラン、N−(6−アミノヘキシル)アミノ
プロピルトリメトキシシラン、3−(1−アミノプロポ
キシ)−3,3−ジメチル−1−プロペニルトリメトキ
シシラン、3−アミノプロピルトリス(メトキシエトキ
シエトキシ)シラン、3−アミノプロピルジメチルエト
キシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラ
ン、3−アミノプロピルジイソプロピルエトキシシラ
ン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルト
リス(トリメチルシロキシ)シランなどが挙げられる。
【0016】有機アミン化合物をシリカゲルに担持させ
る方法は特に限定されるものではなく、例えば、有機ア
ミン化合物の溶液中にシリカゲルを入れて攪拌したあと
分離して乾燥してもよいし、有機アミン化合物の溶液を
シリカゲルにスプレーしたあと乾燥してもよい。
【0017】以上のように構成された床構造によれば、
基床と床用表層材との間にシリカゲル層があるので、基
床や床用表層材から発散される各種揮発性物質がシリカ
ゲル層に吸着されるようになり、これだけでも、余計な
臭気や有害物質が屋内に発散しなくなる。しかも、シリ
カゲル層には上述の如き浄化剤が含まれているので、ア
ミン基と化学反応する有機化合物(例えば、ホルムアル
デヒドに代表されるアルデヒド類)を不可逆的に吸着す
る。
【0018】したがって、屋内へは有害な有機化合物が
発散しなくなり、屋内環境が、清潔で健康的なものとな
る。次に、請求項3に記載の床構造は、基床の上に粒状
のシリカゲルを積層してシリカゲル層を形成するととも
に、該シリカゲル層の上に床用表層材を敷設して構成さ
れた床構造であって、チオスルファト銀錯塩をシリカゲ
ルに担持させてなる抗菌剤、および有機アミン化合物を
シリカゲルに担持させてなる浄化剤が、前記シリカゲル
層の中に含まれていることを特徴とする。
【0019】この床構造は、上記請求項1に記載の構成
と上記請求項2に記載の構成を兼ね備えた床構造に相当
し、基床、床用表層材、シリカゲル層、抗菌剤について
は、上記請求項1に記載の床構造と同じでよい。また、
浄化剤については、上記請求項2に記載の床構造と同じ
でよい。
【0020】以上のように構成された床構造によれば、
上記請求項1および請求項2に記載の床構造について説
明した通りの作用、効果を奏するので、基床と床用表層
材との間でカビや雑菌が繁殖することはなくなり、しか
も、屋内へは有害な有機化合物が発散しなくなるので、
屋内環境が、清潔で健康的なものとなる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
一例を挙げて説明する。床構造1は、図1に示すよう
に、コンクリート製の基床2の上面に、ポリエチレンシ
ート3を敷設し、その上面にシリカゲル層4を積層し
て、さらにシリカゲル層4の上面に畳5を敷設した構造
になっている。
【0022】シリカゲル層4は、10〜20重量部のA
型シリカゲル(粒度10〜40メッシュ)と、70〜8
5重量部のB型シリカゲル(粒度10〜40メッシュ)
と、2〜5重量部の抗菌剤(商品名:シルウェルB0
3、富士シリシア化学株式会社製、粒度10〜40メッ
シュ)と、2〜5重量部の浄化剤(商品名:NBM1
5、富士シリシア化学株式会社製、粒度10〜40メッ
シュ)との混合物からなり、本実施形態においては、シ
リカゲル層4の厚さが約5mmとなっている。
【0023】上記シリカゲル層4に含まれる抗菌剤は、
チオスルファト銀錯塩をシリカゲルに担持させてなるも
のである。この抗菌剤の抗菌性を調べるため、次のよう
な試験を行った。大腸菌を普通寒天培地で37℃、24
時間培養後、滅菌リン酸緩衝生理食塩水に菌体を浮遊さ
せ、約106 CFU(コロニーフォーメーションユニッ
ト)/mlになるように調製した。1/50濃度の普通
ブイヨン培地100mlに下記試料1〜4を10g加
え、上記大腸菌液を0.1ml滴下し、37℃で振とう
培養した。そして、0時間後、6時間後、24時間後
に、それぞれ1mlの菌液を採取して別のシャーレにま
き、普通寒天培地を用いた混釈平板培養法(37℃,1
日間)により測定し、1ml当りのCFU値(単位:CF
U/SiO210g/ml)に換算した。試行回数は2回である。試
験結果は、表1の通りとなった。
【0024】
【表1】
【0025】表1から明らかなように、上記抗菌剤の抗
菌効果は非常に高く、わずか0.5重量%の添加でも、
優れた抗菌性が得られることが分かる。したがって、上
記床構造1において、シリカゲル層4およびシリカゲル
層4に接触している部分では、カビや雑菌が繁殖するこ
とはない。
【0026】また、上記シリカゲル層4に含まれる浄化
剤は、有機アミン化合物をシリカゲルに担持させてなる
ものである。この浄化剤の吸着能を調べるため、次のよ
うな試験を行った。上記浄化剤(試料5)と通常のシリ
カゲル(試料6)を、それぞれクロマトグラフィーカラ
ム(8φ×300mmガラスカラム)に充填し、ホルマ
リン水蒸気(ホルムアルデヒド:1000ppm、流
量:500ml/min)を通して、カラムから流出す
る気体中のホルムアルデヒド濃度が急激に上昇するまで
の時間(破過時間)と、ホルムアルデヒドの吸着量を測
定した。試験結果は、表2の通りとなった。
【0027】
【表2】
【0028】表2から明らかなように、上記浄化剤は、
通常のシリカゲルに比べ、はるかに多くのホルムアルデ
ヒドを吸着することが分かる。ホルムアルデヒドは、浄
化剤表面に存在するアミン基と化学反応して、化学吸着
(不可逆吸着)するので、浄化剤からホルムアルデヒド
が脱着することはなく、吸着済みのホルムアルデヒドが
屋内の汚染原因になることはない。なお、ホルムアルデ
ヒド以外の有機化合物であっても、アミン基と化学反応
するものであれば、この浄化剤に吸着されることにな
る。
【0029】以上の説明から明らかなように、この床構
造1によれば、基床2と畳5との間にシリカゲル層4が
あるので、基床2と畳5との間に湿気がたまらなくな
り、これだけでも、カビや雑菌が繁殖しにくい環境にな
る。しかも、シリカゲル層4には上記抗菌剤が含まれて
いるので、万一、カビや雑菌が発生するようなことがあ
っても、抗菌剤に含まれる銀の作用によってカビや雑菌
は死滅する。
【0030】また、上記床構造1によれば、基床2と畳
5との間にシリカゲル層4があるので、基床2や畳5か
ら発散される各種揮発性物質がシリカゲル層4に吸着さ
れるようになり、これだけでも、余計な臭気や有害物質
が屋内に発散しなくなる。しかも、シリカゲル層4には
上記浄化剤が含まれているので、有機化合物、特に、ホ
ルムアルデヒドに代表されるアルデヒド類が不可逆的に
吸着される。
【0031】つまり、この床構造1によれば、基床2と
畳5との間でカビや雑菌が繁殖することはなく、しか
も、屋内へは有害な有機化合物が発散しなくなるので、
屋内環境がきわめて清潔で健康的なものとなる。以上、
本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記
以外の形態でも実施可能であり、上記の具体的形態に限
定されるものではない。
【0032】例えば、上記床構造1において、シリカゲ
ル層4には、抗菌剤と浄化剤の双方が混入してあった
が、抗菌性能だけを高めれば足りる場合には、抗菌剤だ
けを混入してもよく、また、有機化合物の除去性能だけ
を高めれば足りる場合には、浄化剤だけを混入してもよ
い。
【0033】また、上記床構造1においては、床用表層
材として畳5を採用していたが、畳以外の床用表層材を
採用する場合に本発明を適用してもよく、具体的には、
カーペット、マット、フローリングブロックなどを敷設
する場合に、本発明の構成を採用すると所期の効果を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 床構造の一例を示す従断面図である。
【符号の説明】
1・・・床構造、2・・・基床、3・・・ポリエチレン
シート、4・・・シリカゲル層、5・・・畳。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DH12 DH13 FA12 GA03 GA12 HA01 HA04 HA16 HB02 HC01 HC04 HC11 HD11 JD00 JD15 KA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基床の上に粒状のシリカゲルを積層してシ
    リカゲル層を形成するとともに、該シリカゲル層の上に
    床用表層材を敷設して構成された床構造であって、 チオスルファト銀錯塩をシリカゲルに担持させてなる抗
    菌剤が、前記シリカゲル層の中に含まれていることを特
    徴とする床構造。
  2. 【請求項2】基床の上に粒状のシリカゲルを積層してシ
    リカゲル層を形成するとともに、該シリカゲル層の上に
    床用表層材を敷設して構成された床構造であって、 有機アミン化合物をシリカゲルに担持させてなる浄化剤
    が、前記シリカゲル層の中に含まれていることを特徴と
    する床構造。
  3. 【請求項3】基床の上に粒状のシリカゲルを積層してシ
    リカゲル層を形成するとともに、該シリカゲル層の上に
    床用表層材を敷設して構成された床構造であって、 チオスルファト銀錯塩をシリカゲルに担持させてなる抗
    菌剤、および有機アミン化合物をシリカゲルに担持させ
    てなる浄化剤が、前記シリカゲル層の中に含まれている
    ことを特徴とする床構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009228340A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Daiken Corp 畳表及びその製造方法
CN109750815A (zh) * 2019-02-28 2019-05-14 南京美高美新材料有限公司 复合地板

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