JP2000345199A - 洗濯方法 - Google Patents

洗濯方法

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JP2000345199A
JP2000345199A JP11159626A JP15962699A JP2000345199A JP 2000345199 A JP2000345199 A JP 2000345199A JP 11159626 A JP11159626 A JP 11159626A JP 15962699 A JP15962699 A JP 15962699A JP 2000345199 A JP2000345199 A JP 2000345199A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低浴比でも優れた洗浄力が得られる洗濯方法
を提供する。 【解決手段】 特定のベース顆粒群に特定量の界面活性
剤が担持されてなる洗剤粒子群を含有する粉粒状洗剤で
あって、10℃における電気伝導度法による95%溶解
時間が90秒以下の粉粒状洗剤から調製される洗濯浴と
洗濯物とを、浴比7〜12L/kgで用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は洗濯方法に関する。
【0002】
【従来の技術】粒状洗剤組成物は、消費者の利便性よ
り、高嵩密度化や低使用量化が強く指向されている。し
かし、高嵩密度洗剤組成物は、該組成物を構成する洗剤
粒子の溶解速度が低くなる傾向があることが知られてい
る。また、近年の洗濯機は、環境・エネルギー問題や経
済性への対応から、浴比の低下、攪拌力の低下、洗濯水
の低温化、洗浄時間の短縮化等の傾向にある。これらの
傾向は、いずれも洗剤粒子の溶解速度の遅延ひいては洗
剤組成物の洗浄能力を著しく低下させることから、洗剤
粒子の溶解速度の大幅な向上が切望されている。溶解性
という点では液体洗剤は優れているが、配合上の制約か
ら、泥汚れ、親水性色素汚れ、襟や袖口の皮脂汚れ等に
対する洗浄力が粉粒状洗剤よりも劣ってしまう。
【0003】低攪拌力、短時間の洗浄は、衣類に優しく
損傷の少ない洗濯ができ、また中浴比から低浴比(例え
ば浴比10L/kg未満)の洗浄は、節水の点で有利で
あるが、このような条件で十分な溶解性、分散性を示す
粉粒状洗剤は見出されていなかった。例えば、特表平7
−509267号公報には、150μm未満の粒子10
重量%未満及び1700μmより大きい粒子10重量%
未満を有するベース粉末に、クエン酸ナトリウム、炭酸
水素ナトリウム等の充填剤粒子を有する洗剤組成物が開
示されているが、低浴比、低攪拌力、短時間の洗浄にお
ける洗剤組成物の溶解性や分散性に関する課題を十分に
解決するものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、中浴
比及び/又は低浴比において洗浄力に優れ、粒子溶解性
及び分散性に優れる粉粒状洗剤による洗濯方法を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、水難溶性無機
物と、水溶性ポリマー及び水溶性塩類から選ばれる一種
以上の水溶性成分とを含有してなるベース顆粒群に、該
顆粒群に対して4〜85重量%の界面活性剤が担持され
てなる洗剤粒子群を含有する粉粒状洗剤であって、10
℃における電気伝導度法による95%溶解時間が90秒
以下の粉粒状洗剤(以下、洗剤という)から調製され
る洗濯浴と洗濯物とを、浴比7〜12L/kgで用いる
洗濯方法に関する。
【0006】また、本発明は、嵩密度500g/L以
上、平均粒径150〜900μm、且つ粒径125μm
未満の粒子群の比率が10重量%以下である洗剤粒子群
を含有し、界面活性剤の含有量が4〜40重量%である
粉粒状洗剤であって、10℃における電気伝導度法によ
る95%溶解時間が90秒以下の粉粒状洗剤(以下、洗
剤という)から調製される洗濯浴と洗濯物とを、浴比
7〜12L/kgで用いる洗濯方法に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】洗剤における洗剤粒子群は、ベ
ース顆粒群に界面活性剤が担持されてなる構造である。
ベース顆粒群は、1)水難溶性無機物並びに2)水溶性
ポリマー及び水溶性塩類から選ばれた一種以上の水溶性
成分を含有してなり、特に水溶性ポリマー及び水溶性塩
類のいずれをも含有してなるベース顆粒群が、溶解性及
び粒子強度の点でより好ましい。
【0008】ベース顆粒群の組成中、水難溶性無機物は
好ましくは20〜90重量%、より好ましくは30〜7
5重量%である。水溶性ポリマーは好ましくは2〜30
重量%、より好ましくは3〜20重量%である。水溶性
塩類は好ましくは5〜80重量%、より好ましくは10
〜70重量%である。これらの範囲内であれば、ベース
顆粒の構造は水溶性ポリマー及び/又は水溶性塩類がベ
ース顆粒の内部よりも表面近傍に多く偏在した構造とな
る。かかるベース顆粒は、水中で表面近傍の水溶性成分
が速やかに溶解して、それにより洗剤粒子表面からの洗
剤粒子の崩壊を促進するという溶解挙動を示すために、
高速溶解性に優れた洗剤粒子群を得ることができる。な
お、ベース顆粒の構造の偏在性の確認は、例えば、フー
リエ変換赤外分光法(FT−IR)や光音響分光法(P
AS)を併用する方法(FT−IR/PAS)を用いて
行うことができる。これは、APPLIED SPEC
TROSCPOY vol.47、1311−1316
(1993)の記載に従って、ベース顆粒の表面から深
さ方向における物質の分布状態を解析する方法である。
【0009】水難溶性無機物としては、一次粒子の平均
粒径が0.1〜20μmのものが好ましく、結晶性又は
非晶質のアルミノケイ酸塩、二酸化ケイ素、水和ケイ酸
化合物、パーライト、ベントナイト等の粘土化合物等が
挙げられる。中でも金属イオン封鎖能及び界面活性剤の
吸油能の点で結晶性アルミノケイ酸塩が好ましい。
【0010】水溶性ポリマーとしては、カルボン酸系ポ
リマー、カルボキシメチルセルロース、可溶性澱粉、糖
類等が挙げられる。中でも金属イオン封鎖能、固体汚れ
・粒子汚れの分散能及び再汚染防止能の点で、分子量が
数千〜10万のカルボン酸系ポリマーが好ましい。特
に、アクリル酸−マレイン酸コポリマーの塩とポリアク
リル酸塩が好ましい。
【0011】水溶性塩類としては、炭酸塩、炭酸水素
塩、硫酸塩、亜硫酸塩、硫酸水素塩、塩酸塩、又はリン
酸塩等の水溶性無機塩類や、クエン酸塩やフマル酸塩等
の水溶性有機酸塩が挙げられる。該水溶性塩類を配合す
ることは、該水溶性塩類と水との反応で生じた水和熱、
溶解熱により、洗剤粒子から発生する気泡を熱膨張さ
せ、それにより粒子の崩壊性を促進できる点でより好ま
しい。
【0012】ベース顆粒群に担持させる界面活性剤とし
ては、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、陽イ
オン界面活性剤、両性界面活性剤が挙げられる。陰イオ
ン界面活性剤としては、高級アルコールの硫酸エステル
塩、高級アルコールのエトキシル化物の硫酸エステル
塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、パラフィンスルホ
ン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪
酸塩若しくはそのエステル塩、又は脂肪酸塩等が挙げら
れる。特に、炭素数が10〜18の、より好ましくは1
2〜14の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、炭素数
が10〜20のα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩が
好ましい。非イオン界面活性剤としては、高級アルコー
ルのエチレンオキシド(以下、EOという)付加物、若
しくはEO/プロピレンオキシド(以下、POという)
付加物、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルポリグリ
コシド等が挙げられる。特に炭素数が10〜16のアル
コールのEO1〜10モル付加物が皮脂汚れの除去、耐
硬水性、生分解性の点、及び直鎖アルキルベンゼンスル
ホン酸塩との相性の点で好ましい。両性界面活性剤とし
ては、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸ア
ミノプロピルベタイン等が、陽イオン界面活性剤として
は、モノ(又はジ)長鎖アルキル型第四級アンモニウム
塩等が挙げられる。ベース顆粒群に担持させる界面活性
剤の量は、洗浄力の点で、ベース顆粒群に対して4〜8
5重量%である。ベース顆粒群に陰イオン界面活性剤を
配合させることにより、上記の偏在性を維持しつつ多量
の界面活性剤を配合することができる。
【0013】洗剤には、更に、衣料用洗剤の分野で公
知のビルダー、漂白剤(過炭酸塩、過ホウ酸塩、漂白活
性化剤等)、再汚染防止剤(カルボキシメチルセルロー
ス等)、柔軟化剤、還元剤(亜硫酸塩等)、蛍光増白
剤、抑泡剤(シリコーン等)、香料等を含有させること
ができる。
【0014】また、粒子の流動性及び非ケーキング性向
上の観点から、洗剤の洗剤粒子群と表面被覆剤とを混
合して表面改質を行っても良い。表面被覆剤としては、
アルミノケイ酸塩、ケイ酸カルシウム、二酸化ケイ素、
ベントナイト、タルク、クレイ、非晶質シリカ誘導体、
結晶性シリケート化合物等のシリケート化合物、金属石
鹸、粉末の界面活性剤等の微粉体、カルボキシメチルセ
ルロース、ポリエチレングリコール、ポリアクリル酸ソ
ーダ、アクリル酸とマレイン酸のコポリマー又はその塩
等のポリカルボン酸塩等の水溶性ポリマー、脂肪酸等が
挙げられる。
【0015】洗剤のJIS K 3362により規定
された嵩密度は500g/L以上、好ましくは500〜
1000g/L、より好ましくは600〜1000g/
L、特に好ましくは650〜850g/Lである。洗剤
の、10℃における電気伝導度法による95%溶解時
間は90秒以下、特に75秒以下が好ましい。この95
%溶解時間の測定方法は次の通りである。 〔95%溶解時間の測定方法〕内径105mmの円柱状
の1Lビーカーに10℃の蒸留水1Lを入れ、電気伝導
度計(CM−60V、東亜電波工業社)をセットする。
全長35mm、直径7.5mmの円柱状攪拌子を用いて
550rpmにて攪拌を行う。10℃の試料1gを水の
渦中心に投入する。この時点を0秒として、10秒間隔
で電気伝導度を測定する。継続して2分以上測定値が上
昇しなくなった値を100%溶解値として95%溶解値
を算出する。そしてその値に至るまでに要する時間を9
5%溶解時間とする。なお、攪拌子は科学共栄社、型式
SA−35等が好適例である。
【0016】また、洗剤の水分量は20重量%以下が
好ましく、10重量%以下がより好ましく、5重量%以
下が特に好ましい。
【0017】また、洗剤の平均粒径は、好ましくは1
50〜900μm、より好ましくは180〜600μ
m、更に好ましくは180〜500μmである。洗剤
は、粒径125μm未満の粒子群の比率が全粒子群中1
0重量%以下、更に8重量%以下、特に5重量%以下で
あることが好ましい。また、粒径710μm以上の粒子
群の比率が全粒子群中10重量%以下、更に8重量%以
下、特に5重量%以下であることが好ましい。
【0018】また、洗剤は、目開きが2000μm、
1410μm、1000μm、710μm、500μ
m、355μm、250μm、180μm及び125μ
mの篩で篩い分けしたときの粒度分布の標準偏差を、該
粒度分布の平均値で除して得られるCV値が0.6以下
であることが好ましく、より好ましくは0.5以下、特
に好ましくは0.4以下である。このCV値は、例え
ば、前記9段の篩を目開きが小さいものから順に受け皿
の上に設置し、最上の篩に所定量の洗剤粒子群を載せて
各篩を振動させる等の方法で分級した後、各篩上の残留
粒子群の重量分率から測定した粒度分布を求め、各篩間
の残留粒子群の対数平均と頻度(%)から粒度分布の標
準偏差と平均値を算出し、標準偏差を平均値で除するこ
とにより求められる。
【0019】洗剤中の洗剤粒子群の含有量は、溶解性
及び洗浄性の点で50重量%以上が好ましく、80重量
%以上がより好ましい。
【0020】かかる洗剤粒子群の調製には、まず、ベー
ス顆粒群を構成する成分を含有するスラリーを調製す
る。次いで、スラリーを噴霧乾燥に付してベース顆粒群
を得る。噴霧乾燥により、ベース顆粒群を構成する成分
のうちの水溶性成分が水分の蒸発に伴ってベース顆粒表
面に移動する。他にベース顆粒群は衣料用洗剤の分野で
公知のビルダー、再汚染防止剤、柔軟化材、還元剤、蛍
光増白剤等を含有していてもよい。次いで、得られたベ
ース顆粒群と界面活性剤とを混合機に投入することによ
り、ベース顆粒群に界面活性剤を担持させることができ
る。
【0021】次に洗剤について説明する。洗剤は界
面活性剤を、洗浄力、生産性、ケーキング防止及び流動
性の観点から、4〜40重量%、好ましくは6〜35重
量%、より好ましくは10〜30重量%含有する。界面
活性剤は洗剤で示した陰イオン界面活性剤、非イオン
界面活性剤、両性界面活性剤、陽イオン界面活性剤等が
使用できる。また、洗剤には、洗剤で示した水難溶
性無機物、水溶性ポリマー、水溶性塩類、ビルダー、漂
白剤、再汚染防止剤、柔軟化剤、還元剤、蛍光増白剤、
抑泡剤、香料等を含有させることができる。
【0022】洗剤に含有される洗剤粒子群の、JIS
K 3362により規定された嵩密度は500g/L
以上、好ましくは500〜1000g/L、より好まし
くは600〜1000g/L、特に好ましくは650〜
850g/Lである。洗剤に含有される洗剤粒子群の
平均粒径は、ペースト化による溶解遅延の防止及び洗剤
粒子の溶解性の向上の点で、150〜900μmであ
り、180〜600μmが好ましく、180〜500μ
mがより好ましい。該平均粒径は洗剤の方法で測定さ
れる。洗剤の洗剤粒子群は、粒径125μm未満の粒
子群の比率が10重量%以下、好ましくは8重量%以
下、より好ましくは5重量%以下である。また、710
μm以上の粒径の粒子群の比率が10重量%以下、更に
8重量%以下、特に0重量%であることが好ましい。
【0023】洗剤の、10℃における電気伝導度法に
よる95%溶解時間は90秒以下が好ましい。洗剤の
水分量は20重量%以下が好ましく、10重量%以下が
より好ましく、5重量%以下が特に好ましい。また、洗
剤同様のCV値が好ましく、更に下記の粒度分布の条
件(1)又は(2)を満たすことが好ましい。 (1)粒径180μm以上500μm未満の粒子群が8
5重量%以上である。 (2)粒径180μm以上500μm未満の粒子群が5
0重量%以上85重量%未満であり、粒径500μm以
上の粒子群に対する粒径180μm未満の粒子群の重量
比が0.5以上、好ましくは1.0以上、より好ましく
は1.5以上である。
【0024】洗剤は、例えば水難溶性無機物の一部を
除いた主成分を連続ニーダーを用いて捏和・混合し、得
られた捏和物と残部の水難溶性無機物とを粉砕機に投入
して粉砕することにより得ることができる。そして、得
られた洗剤粒子群を篩い分けすることによって所定の平
均粒径分布を有する洗剤粒子群を得ることができる。な
お、連続ニーダーとしては、例えば、栗本鉄工所製KR
C2型、粉砕機としてはホソカワミクロン製DKASO
6型等が好適例である。また、洗剤は、洗剤粒子群と
なる成分を含有する水性スラリーを噴霧乾燥し、次いで
噴霧乾燥粒子をスクリュー押し出し造粒機等で造粒して
得た造粒粒子群を、ロータリーキルン等でゼオライト、
酵素、結晶性シリケート等と混合し、必要に応じて香料
をスプレーする方法により得た洗剤粒子群を、分級器で
粒度分布を調整することにより得ることができる。
【0025】本発明の洗濯方法は、上記の洗剤又は
から調製される洗濯浴と洗濯物との浴比7〜12L/k
gとして行う。浴比は、洗濯物1kg当たりの洗濯浴の
水量(L)である。洗浄時間は、2〜30分、特に3〜
20分が好ましい。該洗濯浴の温度は3〜60℃、特に
5〜40℃が好ましい。該洗濯浴中の粉粒状洗剤濃度
は、全界面活性剤の濃度として0.01〜0.5重量
%、特に0.01〜0.1重量%が好ましい。本発明の
洗濯方法は洗濯機を用いることが好ましいが、手洗いに
より行うこともできる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、低浴比の洗浄において
も優れた洗浄力が得られる洗濯方法が提供される。
【0027】
【実施例】<製造例1>攪拌翼を有する混合槽に水を加
え、水温が55℃に達した後に、40重量%濃度のアク
リル酸−マレイン酸コポリマー水溶液を添加した。これ
を15分間攪拌した後に、炭酸ナトリウム、硫酸ナトリ
ウム、亜硫酸ナトリウム、蛍光染料を添加した。更に1
5分間攪拌した後に、ゼオライトを添加した。これを3
0分間攪拌してスラリーを得た(スラリーの最終温度は
60℃)。このスラリーを噴霧乾燥塔に供給し、噴霧圧
力25kg/cm2 で塔頂より噴霧を行うことによりベ
ース顆粒群を調製した。得られたベース顆粒群の組成
は、アクリル酸−マレイン酸コポリマー6重量%、炭酸
ナトリウム26重量%、硫酸ナトリウム10重量%、亜
硫酸ナトリウム1.5重量%、蛍光染料0.5重量%、
ゼオライト52重量%、水4重量%であった。なお、ア
クリル酸−マレイン酸コポリマーはナトリウム塩(70
モル%中和)であり、モノマー比はアクリル酸/マレイ
ン酸=3/7(モル比)であった。蛍光染料はチノパー
ルCBS−XとチノパールAMS−GX(何れもチバガ
イギー社)とを1/1の重量比で混合したものを用い
た。ゼオライトは4A型ゼオライト(東ソー社)を用い
た。
【0028】次いで、ベース顆粒群に界面活性剤等を添
加することにより洗剤粒子群を得た。即ち、まず非イオ
ン界面活性剤、陰イオン界面活性剤酸前駆体、ポリエチ
レングリコール、及びアルカリ水溶液を加熱混合して7
0℃の活性剤混合液を得た。活性剤混合液の組成は、非
イオン界面活性剤15重量部、陰イオン界面活性剤15
重量部、ポリエチレングリコール1重量部、水8重量部
であった。なお、非イオン界面活性剤は、アルキル基炭
素数12〜16、平均EO付加モル数6.0のポリオキ
シエチレンアルキルエーテルを用いた。陰イオン界面活
性剤はドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを用い
た。ポリエチレングリコールは平均分子量8500のも
のを用いた。次に、レディゲミキサー(松阪技研社、容
量20L、ジャケット付き)に上記ベース顆粒群100
重量部を投入し、主軸(150rpm)の攪拌を開始し
た。そこに、上記活性剤混合液を3分間で投入し、その
後5分間攪拌を行い、洗剤粒子群を得た。更に、このミ
キサーに結晶性シリケート10重量部と非晶質アルミノ
ケイ酸塩6重量部とを投入し、洗剤粒子群の表面被覆を
行った。なお、結晶性シリケートは粉末SKS−6(ク
ラリアントトクヤマ社)を用いた。非晶質アルミノケイ
酸塩は、Al23=29.6重量%、SiO2=52.
4重量%、Na2O=18.0重量%(1.0Na2O・
Al23・3.1SiO2)の組成のもの(原子吸光分
析及びプラズマ発行分析による)を用いた。また、その
吸油能は285mL/100g、含水分量は11.2重
量%であった。
【0029】次いで、目開き2000μmの篩を用いて
洗剤粒子群を分級し、2000μm未満の粒径の洗剤粒
子群を得た。得られた洗剤粒子群100重量部に酵素
1.5重量部と香料0.5重量部を混合して粉粒状洗剤
を得た。なお、酵素はセルラーゼK(特開昭63−26
4699号公報記載)とリポラーゼ100T(ノボ社
製)を1:1の重量比で混合したものを用いた。分級器
で分級し、表2に表す粒度分布に調整した。また、95
%溶解時間を表2に示す。
【0030】<製造例2>次の方法で表1の配合例の洗
剤粒子群を製造した。表1中のゼオライトの5重量%
分、酵素、香料、及び結晶性シリケート以外の成分で含
水率50%の水性スラリーを調整し、噴霧乾燥を行う。
次いでスクリュー押し出し造粒機により造粒し、洗剤粒
子群を得る。これをロータリーキルンに入れ、ゼオライ
ト5重量%、酵素、結晶性シリケートをブレンドし、同
時に香料をスプレーし最終洗剤粒子群を得た。分級器で
分級し、表2に表した粒度分布の洗剤粒子群からなる粉
粒状洗剤を調製した。また、95%溶解時間を表2に示
す。
【0031】
【表1】
【0032】*1:チノパールCBS−Xとチノパール
AMS−GX(何れもチバガイギー社とを2/1の重量
比で混合したもの。
【0033】
【表2】
【0034】<比較洗剤1:高嵩密度粒状洗剤>直鎖ア
ルキル(炭素数10〜13)ベンゼンスルホン酸カリウ
ム14部、α−スルホ脂肪酸(炭素数14〜16)メチ
ルエステルナトリウム8部、製造例1と同じ非イオン界
面活性剤1部、石鹸(炭素数14〜20)7部、4A型
ゼオライト10部、1号珪酸ナトリウム1部、炭酸ナト
リウム5部、炭酸カリウム16部、芒硝1.1部、亜硫
酸ナトリウム1.5部、ポリアクリル酸ナトリウム(平
均分子量1万)2部、製造例1と同じポリエチレングリ
コール2部、蛍光染料〔チノパールCBS−X(チバガ
イギー社)0.2部、ホワイテックスSA(住友化学
社)0.1部〕を水と混合して固形分48重量%のスラ
リーを調製した(温度65℃)。これを向流式噴霧乾燥
装置を用いて嵩密度約320g/Lの粒子を得た。揮発
分(105℃、2時間の減量)は3%であった。次に、
上記粒子50kg/H、炭酸ナトリウム(重灰)4kg
/H、製造例1と同じ結晶性シリケート粉末1kg/
H、上記非イオン界面活性剤3kg/Hの能力で連続ニ
ーダー(栗本鉄工所(株))に連続的に添加した。ニー
ダー排出口に2軸式押出し機(ペレッターダブル:不二
パウダル社)を設置して、直径約3mmの円柱状ペレッ
トを得た。このペレット100部に対して、解砕助剤と
して粉末ゼオライト(平均粒径約3μm)5部を加えつ
つ、14℃の冷風を通気しながら目開き1.5mmのス
クリーンを取り付けたフィッツミル(ホソカワミクロン
社)により解砕造粒を行った。得られた粒状洗剤は、嵩
密度791g/L、平均粒径605μm、粒径710μ
m以上の粒子群の比率37.4%、125μm未満の粒
子群の比率3.8%、95%溶解時間102秒であっ
た。
【0035】<比較洗剤2:液体洗剤>フルパワーボー
ナス(プロクターアンドギャンブル社)Lot.No.
8287AB。
【0036】実施例 浴比11L/kgで10℃、5分間の洗浄試験を行った
ところ、製造法1及び2の粉粒状洗剤は、何れも比較洗
剤1、2よりも洗浄力に勝っていた。比較洗剤1は布に
粉残留が認められた。洗浄試験の条件は、上記の他は、
特開平10−168485号公報の第14欄第6行以降
に記載の方法に従った。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // D06F 39/02 D06F 39/02 B (72)発明者 西村 弘 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 Fターム(参考) 3B155 AA01 AA21 BB08 CA06 CB06 CB36 GA01 GA27 LB34 4H003 AB19 AC08 BA10 CA18 DA01 EA12 EA16 EA25 EA28 EB30 EB36 EC01 FA07 FA28 FA32

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水難溶性無機物と、水溶性ポリマー及び
    水溶性塩類から選ばれる一種以上の水溶性成分とを含有
    してなるベース顆粒群に、該顆粒群に対して4〜85重
    量%の界面活性剤が担持されてなる洗剤粒子群を含有す
    る粉粒状洗剤であって、10℃における電気伝導度法に
    よる95%溶解時間が90秒以下の粉粒状洗剤から調製
    される洗濯浴と洗濯物とを、浴比7〜12L/kgで用
    いる洗濯方法。
  2. 【請求項2】 嵩密度500g/L以上、平均粒径15
    0〜900μm、且つ粒径125μm未満の粒子群の比
    率が10重量%以下である洗剤粒子群を含有し、界面活
    性剤の含有量が4〜40重量%である粉粒状洗剤であっ
    て、10℃における電気伝導度法による95%溶解時間
    が90秒以下の粉粒状洗剤から調製される洗濯浴と洗濯
    物とを、浴比7〜12L/kgで用いる洗濯方法。
  3. 【請求項3】 粉粒状洗剤が、アルカリ剤及び/又はカ
    ルシウム捕捉剤を8〜50重量%含有する請求項1又は
    2記載の洗濯方法。
  4. 【請求項4】 水難溶性無機物と、水溶性ポリマー及び
    水溶性塩類から選ばれる一種以上の水溶性成分とを含有
    してなるベース顆粒群に、該顆粒群に対して4〜85重
    量%の界面活性剤が担持されてなる洗剤粒子群を含有す
    る粉粒状洗剤であって、10℃における電気伝導度法に
    よる95%溶解時間が90秒以下である、浴比7〜12
    L/kgの洗濯方法に用いられる粉粒状洗剤。
  5. 【請求項5】 嵩密度500g/L以上、平均粒径15
    0〜900μm、且つ粒径125μm未満の粒子群の比
    率が10重量%以下である洗剤粒子群と界面活性剤4〜
    40重量%とを含有する粉粒状洗剤であって、10℃に
    おける電気伝導度法による95%溶解時間が90秒以下
    である、浴比7〜12L/kgの洗濯方法に用いられる
    粉粒状洗剤。
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