JP2000344820A - エチレン系重合体製造用触媒、その製造方法及びエチレン系重合体の製造方法 - Google Patents
エチレン系重合体製造用触媒、その製造方法及びエチレン系重合体の製造方法Info
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Abstract
の通り)で示される3価有機クロム化合物および無機酸
化物固体から成り、所望によりさらに有機アルミニウム
から成るエチレン系重合体用触媒およびその触媒を使用
するエチレン系重合体の製造方法。 【化1】 【効果】 本発明による3価有機クロム化合物を用いる
触媒は、経時劣化を起こさず、活性が著しく向上し、α
−オレフィンと共重合することにより、エチレン系重合
体を効率よく製造できる。
Description
造用触媒およびその触媒を使用するエチレン系重合体の
製造方法に関する。さらに詳しくは、3価有機クロム化
合物を用いる新規なエチレン系重合体製造用触媒および
その触媒を用いるエチレン系重合体の製造方法に関す
る。
持して得られるエチレン系重合体製造用触媒は、クロム
化合物を無機酸化物固体に担持後、空気または酸素など
の非還元性雰囲気中で賦活活性化を行なうことにより得
られるいわゆるフィリップス触媒とは異なり、水素によ
る分子量調節が可能であること、得られるエチレン系重
合体の分子量分布が狭いことなど、独自の性能を有する
ことはよく知られている。例えば、ビス(シクロペンタ
ジエニル)クロム(II)をシリカなどに担持したいわゆ
るクロモセン触媒(特公昭45-40902号、特公昭50-32110
号、特公昭49-21433号、特公昭50-68985号、特公昭52-3
1226号、特公昭58-25323号、特公昭56-15807号、特公平
5-5841号、特公平6-96612号、特表平8-512339号)、ジ
クメンクロム(0)をシリカなどに担持した触媒(特公
昭47-16647号、特開昭57-133103号)、ビス(インデニ
ル)クロム(II)またはビス(フルオレニル)クロム
(II)をシリカなどに担持した触媒(特公昭55-8086
号)、(ペンタメチルシクロペンタジエニル)(2−メ
チルペンタジエニル)クロム(II)をシリカなどに担持
した触媒(特開平3-93804号)、π−アリルクロム(I
I)をシリカなどに担持した触媒(特公昭47-13002号、
特公昭47-26429号)、テトラネオペンチルクロム(IV)
をシリカなどに担持した触媒(特公昭51-8757号)、テ
トラキス(ビシクロヘプチル)クロム(IV)をシリカな
どに担持した触媒(特開昭47-16590号)、オクタキス
(アルキルシリル)テトラクロム(II)複核錯体をシリ
カなどに担持した触媒(特開昭61-57606号)などが挙げ
られる。これらの触媒において用いる有機クロム化合物
は、そのクロム原子の価数が0価、2価または4価のも
のであり、3価の有機クロム化合物を用いる例は少な
い。
担持して得られるエチレン系重合体製造用触媒として
は、トリス(ビシクロヘプチル)クロム(III)をシリ
カに担持した触媒(特開昭47-17753号)がある。この触
媒の場合、3価有機クロム化合物であるトリス(ビシク
ロヘプチル)クロム(III)は熱および/または光に対
して不安定で分解しやすく、シリカに担持して触媒とし
た後でも活性の経時劣化を起こして保管ができず、安定
した品質の触媒およびエチレン系重合体を得るのが難し
い。またシクロペンタジエニルクロム(III)ヒドロカ
ルビル化合物をシリカなどの無機担体上に担持した成分
とアルキルアルミニウム化合物からなる触媒(特許第27
59016号公報、特開平7-502783号、WO96-27621、WO96-23
006)が知られている。この触媒の場合、経時劣化はし
にくいものの、触媒当たりの活性およびクロム原子当た
りの活性が非常に低く、工業的に用いるには経済性が非
常に悪くコストがかかる。また、得られるポリマー中の
触媒残分が多いために、製品が着色し、劣化が促進され
るなどの悪影響を及ぼす。さらにこの触媒は、1−ブテ
ン、1−ヘキセン等のα−オレフィンが共重合しにくい
ため、エチレン系重合体の密度が制御が困難であり、非
常に限定された高い密度の製品しか製造できないという
大きな欠点を有する。従って上記の3価有機クロム化合
物を無機酸化物固体に担持して得られるエチレン系重合
体製造用触媒は実用的に問題があった。
は上記問題点を解消し、3価有機クロム化合物を用いる
触媒であって、経時劣化を起こさず、活性が向上し、α
−オレフィンと共重合するエチレン系重合体製造用触媒
およびその触媒を用いるエチレン系重合体の効率的製造
方法を提供することにある。
に鑑みて鋭意検討した結果、特定の3価有機クロム化合
物および無機酸化物固体から成る触媒、あるいは特定の
3価有機クロム化合物、無機酸化物固体および有機アル
ミニウムから成る触媒を用いることによって前記課題を
解決した。すなわち、本発明は、 1) 一般式(1)
各々水素原子、炭素原子数1〜18のアルキル基または
炭素原子数6〜18のアリール基、炭素原子数1〜18
のアルキル基または炭素原子数6〜18のアリール基で
置換されたシリル基を表わすが、R1〜R3は同時に水素
原子を表わさない。またR1〜R3のうち2つが連結され
て環を形成していてもよい。)で示される3価有機クロ
ム化合物および無機酸化物固体からなるエチレン系重合
体製造用触媒、 2) 一般式(1)で示される3価有機クロム化合物を
無機酸化物固体に担持して得られる前記1記載のエチレ
ン系重合体製造用触媒、 3) 一般式(1)で示される3価有機クロム化合物を
無機酸化物固体に対し、クロム原子として0.01〜10%
担持させて得られる前記2記載のエチレン系重合体製造
用触媒、 4) 一般式(1)で示される3価有機クロム化合物
が、一般式(3)
水素原子、炭素原子数1〜18のアルキル基または炭素
原子数6〜18のアリール基、炭素原子数1〜18のア
ルキル基または炭素原子数6〜18のアリール基で置換
されたシリル基を表わすが、R5およびR6は同時に水素
原子を表わさない。またR5およびR6が連結されて環を
形成していてもよい。)で示される3価有機クロム化合
物である前記1記載のエチレン系重合体製造用触媒、 5) 一般式(3)で示される3価有機クロム化合物
が、一般式(4)
原子数1〜18のアルキル基または炭素原子数6〜18
のアリール基を表わす。またR7およびR8が連結されて
環を形成していてもよい。)で示される3価有機クロム
化合物である前記4記載のエチレン系重合体製造用触
媒、 6) 一般式(1)
す。)で示される3価有機クロム化合物、無機酸化物固
体および一般式(2)
各々炭素原子数1〜18のアルキル基を表わし、複数存
在するXは、同一でも異なってよく、各々ハロゲン原
子、アルコキシ基、シロキシ基、または水素原子を表わ
し、nは1〜3の整数である。)で示される有機アルミ
ニウムからなるエチレン系重合体製造用触媒、 7) 一般式(1)で示される3価有機クロム化合物を
無機酸化物固体に担持後、得られた固体触媒成分を一般
式(2)で示される有機アルミニウムと反応させて得ら
れる前記6記載のエチレン系重合体製造用触媒、 8) 一般式(1)で示される3価有機クロム化合物を
無機酸化物固体に対し、クロム原子として0.01〜10%
担持させ、得られた固体触媒成分を一般式(2)で示さ
れる有機アルミニウムとアルミニウム原子/クロム原子
のモル比が1〜1000の割合になるように反応させて得ら
れる前記7記載のエチレン系重合体製造用触媒、 9) 一般式(1)で示される3価有機クロム化合物
が、一般式(3)
す。)で示される3価有機クロム化合物である前記6記
載のエチレン系重合体製造用触媒、 10) 一般式(3)で示される3価有機クロム化合物
が、一般式(4)
す。)で示される3価有機クロム化合物である前記9記
載のエチレン系重合体製造用触媒、 11) 前記1ないし5のいずれかに記載のエチレン系
重合体製造用触媒を用いることを特徴とするエチレン系
重合体の製造方法、および 12) 前記6ないし10のいずれかに記載のエチレン
系重合体製造用触媒を用いることを特徴とするエチレン
系重合体の製造方法を用いることを特徴とするエチレン
系重合体の製造方法を提供する。
の方法で使用する第一の触媒成分は、一般式(1)で示
される3価有機クロム化合物である。
は炭素原子数1〜18のアルキル基または炭素原子数6
〜18のアリール基、炭素原子数1〜18のアルキル置
換シリル基または炭素原子数6〜18のアリール置換シ
リル基であり、同一であっても異なっていてもよいが、
R1〜R3は同時に水素原子を表わさない。またR1〜R3
のうち2つが連結されて環を形成していてもよい。
としてはメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピ
ル、n−ブチル、t−ブチル、シクロペンチル、シクロ
ヘキシル、ベンジル、ジメチルフェニルメチル、メチル
ジフェニルメチル、トリフェニルメチルなどが、アリー
ル基としてはフェニル、トリル、キシリル、メシチル、
ナフチル、インデニルなどが、アルキル置換シリル基と
してはトリメチルシリル、トリエチルシリル、トリイソ
プロピルシリル、トリt−ブチルシリル、トリシクロヘ
キシルシリル、などが、アリール置換シリル基としては
トリフェニルシリル、トリトリルシリル、トリキシリル
シリル、トリメシチルシリル、ジメチルフェニルシリ
ル、ジフェニルメチルシリル、R1〜R3のうち2つが連
結されて環を形成している場合には、シクロペンチル、
シクロヘキシル、2,2,5,5−テトラメチル−2,
5−ジシラシクロペンチル、2,2,6,6−テトラメ
チル−2,6−ジシラシクロヘキシルなどが挙げられ
る。
合物の具体例としては、トリス[ビス(アルキル)メチ
ル]クロム(III)、トリス[ビス(アリール)メチ
ル]クロム(III)、トリス[ビス(アルキル置換シリ
ル)メチル]クロム(III)、トリス[ビス(アリール
置換シリル)メチル]クロム(III)、トリス[トリス
(アルキル)メチル]クロム(III)、トリス[トリス
(アリール)メチル]クロム(III)、トリス[トリス
(アルキル置換シリル)メチル]クロム(III)、トリ
ス[トリス(アリール置換シリル)メチル]クロム(II
I)などが挙げられ、さらに具体的には、トリス[ビス
(トリメチルシリル)メチル]クロム(III)、トリス
[トリス(トリメチルシリル)メチル]クロム(II
I)、トリス[ビス(トリエチルシリル)メチル]クロ
ム(III)、トリス[トリス(トリエチルシリル)メチ
ル]クロム(III)、トリス[ビス(トリn−プロピル
シリル)メチル]クロム(III)、トリス[トリス(ト
リn−プロピルシリル)メチル]クロム(III)、トリ
ス[ビス(トリイソプロピルシリル)メチル]クロム
(III)、トリス[トリス(トリイソプロピルシリル)
メチル]クロム(III)、トリス[ビス(トリn−ブチ
ルシリル)メチル]クロム(III)、トリス[トリス
(トリn−ブチルシリル)メチル]クロム(III)、ト
リス[ビス(トリイソブチルシリル)メチル]クロム
(III)、トリス[トリス(トリイソブチルシリル)メ
チル]クロム(III)、トリス[ビス(トリt−ブチル
シリル)メチル]クロム(III)、トリス[トリス(ト
リt−ブチルシリル)メチル]クロム(III)、
ル)エチル]クロム(III)、トリス[1,1−ビス
(トリメチルシリル)プロピル]クロム(III)、トリ
ス[1,1−ビス(トリメチルシリル)−2−メチルプ
ロピル]クロム(III)、トリス[1,1−ビス(トリ
メチルシリル)ブチル]クロム(III)、トリス[{ビ
ス(トリメチルシリル)フェニル}メチル]クロム(II
I)、トリス[{ビス(トリメチルシリル)シクロヘキ
シル}メチル]クロム(III)、
ル)エチル]クロム(III)、トリス[1,1−ビス
(トリエチルシリル)プロピル]クロム(III)、トリ
ス[1,1−ビス(トリエチルシリル)−2−メチルプ
ロピル]クロム(III)、トリス[1,1−ビス(トリ
エチルシリル)ブチル]クロム(III)、トリス[{ビ
ス(トリエチルシリル)フェニル}メチル]クロム(II
I)、トリス[{ビス(トリエチルシリル)シクロヘキ
シル}メチル]クロム(III)、
シリル)エチル]クロム(III)、トリス[1,1−ビ
ス(トリn−プロピルシリル)プロピル]クロム(II
I)、トリス[1,1−ビス(トリn−プロピルシリ
ル)−2−メチルプロピル]クロム(III)、トリス
[1,1−ビス(トリn−プロピルシリル)ブチル]ク
ロム(III)、トリス[{ビス(トリn−プロピルシリ
ル)フェニル}メチル]クロム(III)、トリス[{ビ
ス(トリn−プロピルシリル)シクロヘキシル}メチ
ル]クロム(III)、
シリル)エチル]クロム(III)、トリス[1,1−ビ
ス(トリイソプロピルシリル)プロピル]クロム(II
I)、トリス[1,1−ビス(トリイソプロピルシリ
ル)−2−メチルプロピル]クロム(III)、トリス
[1,1−ビス(トリイソプロピルシリル)ブチル]ク
ロム(III)、トリス[{ビス(トリイソプロピルシリ
ル)フェニル}メチル]クロム(III)、トリス[{ビ
ス(トリイソプロピルシリル)シクロヘキシル}メチ
ル]クロム(III)、
I)、トリス(トリt−ブチルメチル)クロム(III)、
トリス(ジt−ヘプチルメチル)クロム(III)、トリ
ス(トリt−ヘプチルメチル)クロム(III)、トリス
(4,4,6,6−テトラn−プロピル−5−ノニル)
クロム(III)、トリス(4,4,5,6,6−ペンタ
n−プロピル−5−ノニル)クロム(III)、トリス
(2,6−ジメチル−3,5−ジイソプロピル−4−ヘ
プチル)クロム(III)、トリス(2,6−ジメチル−
3,4,5−トリイソプロピル−4−ヘプチル)クロム
(III)、
ル−3−ペンチル)クロム(III)、トリス(3−エチ
ル−2,2,5,5−テトラメチル−3−ペンチル)ク
ロム(III)、トリス(3−イソプロピル−2,2,
5,5−テトラメチル−3−ペンチル)クロム(II
I)、トリス(3−n−プロピル−2,2,5,5−テ
トラメチル−3−ペンチル)クロム(III)、トリス
(3−フェニル−2,2,5,5−テトラメチル−3−
ペンチル)クロム(III)、トリス(3−シクロヘキシ
ル−2,2,5,5−テトラメチル−3−ペンチル)ク
ロム(III)、トリス(4−メチル−2,2,5,5−
テトラエチル−4−ヘプチル)クロム(III)、トリス
(2,2,4,5,5−ペンタエチル−4−ヘプチル)
クロム(III)、トリス(4−イソプロピル−2,2,
5,5−テトラエチル−4−ヘプチル)クロム(II
I)、トリス(4−フェニル−2,2,5,5−テトラ
エチル−4−ヘプチル)クロム(III)、トリス(4−
シクロヘキシル−2,2,5,5−テトラエチル−4−
ヘプチル)クロム(III)、トリス(1−フェニルエチ
ル)クロム(III)、トリス(1−トリルエチル)クロ
ム(III)、トリス(1−キシリルエチル)クロム(II
I)、トリス(1−メシチルエチル)クロム(III)、ト
リス(2−フェニル−2−プロピル)クロム(III)、
トリス(2−トリル−2−プロピル)クロム(III)、
トリス(2−キシリル−2−プロピル)クロム(II
I)、トリス(2−メシチル−2−プロピル)クロム(I
II)、トリス(ジフェニルメチル)クロム(III)、ト
リス(ジトリルメチル)クロム(III)、トリス(ジキ
シリルメチル)クロム(III)、トリス(ジメシチルメ
チル)クロム(III)、トリス(1,1−ジフェニルエ
チル)クロム(III)、トリス(1,1−ジトリルエチ
ル)クロム(III)、トリス(1,1−ジキシリルエチ
ル)クロム(III)、トリス(1,1−ジメシチルエチ
ル)クロム(III)
シル)クロム(III)、トリス(1−トリエチルシリル
シクロヘキシル)クロム(III)、トリス(1−トリブ
チルシリルシクロヘキシル)クロム(III)、トリス
(1−トリフェニルシリルシクロヘキシル)クロム(II
I)、トリス(1−t−ブチルシクロヘキシル)クロム
(III)、トリス(1−トリエチルメチルシクロヘキシ
ル)クロム(III)、トリス(1−トリブチルメチルシ
クロヘキシル)クロム(III)、トリス(1−トリフェ
ニルメチルシクロヘキシル)クロム(III)、
チル)クロム(III)、トリス(1−トリエチルシリル
シクロペンチル)クロム(III)、トリス(1−トリブ
チルシリルシクロペンチル)クロム(III)、トリス
(1−トリフェニルシリルシクロペンチル)クロム(II
I)、トリス(1−t−ブチルシクロペンチル)クロム
(III)、トリス(1−トリエチルメチルシクロペンチ
ル)クロム(III)、トリス(1−トリブチルメチルシ
クロペンチル)クロム(III)、トリス(1−トリフェ
ニルメチルシクロペンチル)クロム(III)、
I)、トリス(トリメチルシリルジフェニルメチル)ク
ロム(III)、トリス(トリエチルシリルジフェニルメ
チル)クロム(III)、トリス(トリブチルシリルジフ
ェニルメチル)クロム(III)、トリス(トリフェニル
シリルジフェニルメチル)クロム(III)、トリス(t
−ブチルジフェニル)クロム(III)、トリス(1,1
−ジフェニル−2,2−ジメチル−1−プロピル)クロ
ム(III)、トリス(1,1−ジフェニル−2,2−ジ
エチル−1−ブチル)クロム(III)、トリス(1,
1,2,2,2−ペンタフェニル−1−エチル)クロム
(III)、
チル)クロム(III)、トリス(ビストリエチルシリル
フェニルメチル)クロム(III)、トリス(ビストリブ
チルシリルフェニルメチル)クロム(III)、トリス
(ビストリフェニルシリルフェニルメチル)クロム(II
I)、トリス(ジt−ブチルフェニルメチル)クロム(I
II)、トリス[ビス(ジメチルフェニルシリル)メチ
ル]クロム(III)、トリス[トリス(ジメチルフェニ
ルシリル)メチル]クロム(III)、トリス[ビス(ジ
フェニルメチルシリル)メチル]クロム(III)、トリ
ス[トリス(ジフェニルメチルシリル)メチル]クロム
(III)、トリス[ビス(トリフェニルシリル)メチ
ル]クロム(III)、トリス[トリス(トリフェニルシ
リル)メチル]クロム(III)、トリス(2,2,5,
5−テトラメチル−2,5−ジシラシクロペンチル)ク
ロム(III)、トリス(2,2,6,6−テトラメチル
−2,6−ジシラシクロヘキシル)クロム(III)など
が挙げられる。
シリル)メチル]クロム(III)、トリス[ビス(トリ
エチルシリル)メチル]クロム(III)、トリス[ビス
(トリn−プロピルシリル)メチル]クロム(III)、
トリス[ビス(トリイソプロピルシリル)メチル]クロ
ム(III)、トリス[ビス(トリn−ブチルシリル)メ
チル]クロム(III)、トリス[ビス(トリイソブチル
シリル)メチル]クロム(III)、トリス[ビス(トリ
t−ブチルシリル)メチル]クロム(III)、トリス
(ジt−ブチルメチル)クロム(III)、トリス(ジt
−ヘプチルメチル)クロム(III)、トリス(4,4,
6,6−テトラn−プロピル−5−ノニル)クロム(II
I)、トリス(2,6−ジメチル−3,5−ジイソプロ
ピル−4−ヘプチル)クロム(III)、トリス(1−フ
ェニルエチル)クロム(III)、トリス(1−トリルエ
チル)クロム(III)、トリス(1−キシリルエチル)
クロム(III)、トリス(1−メシチルエチル)クロム
(III)、トリス(ジフェニルメチル)クロム(III)、
トリス(ジトリルメチル)クロム(III)、トリス(ジ
キシリルメチル)クロム(III)、トリス(ジメシチル
メチル)クロム(III)、トリス[ビス(ジメチルフェ
ニルシリル)メチル]クロム(III)、トリス[ビス
(ジフェニルメチルシリル)メチル]クロム(III)、
トリス[ビス(トリフェニルシリル)メチル]クロム
(III)、トリス(2,2,5,5−テトラメチル−
2,5−ジシラシクロペンチル)クロム(III)、トリ
ス(2,2,6,6−テトラメチル−2,6−ジシラシ
クロヘキシル)クロム(III)が好ましく、とりわけ中
でもトリス[ビス(トリメチルシリル)メチル]クロム
(III)、トリス[ビス(トリエチルシリル)メチル]
クロム(III)、トリス[ビス(トリn−プロピルシリ
ル)メチル]クロム(III)、トリス[ビス(トリイソ
プロピルシリル)メチル]クロム(III)、トリス[ビ
ス(トリn−ブチルシリル)メチル]クロム(III)、
トリス[ビス(トリイソブチルシリル)メチル]クロム
(III)、トリス[ビス(トリt−ブチルシリル)メチ
ル]クロム(III)、トリス[ビス(ジメチルフェニル
シリル)メチル]クロム(III)、トリス[ビス(ジフ
ェニルメチルシリル)メチル]クロム(III)、トリス
[ビス(トリフェニルシリル)メチル]クロム(II
I)、トリス(2,2,5,5−テトラメチル−2,5
−ジシラシクロペンチル)クロム(III)、トリス
(2,2,6,6−テトラメチル−2,6−ジシラシク
ロヘキシル)クロム(III)が好ましい。
律表第2、4、13または14族の金属の酸化物であ
る。具体的には、マグネシア、チタニア、ジルコニア、
シリカ、アルミナ、シリカ−アルミナ、シリカ−チタニ
ア、シリカ−ジルコニア、リン酸アルミニウムまたはこ
れらの混合物等が挙げられる。リン酸アルミニウムは形
式上はリン酸塩であるが、酸化物としての性質を有す
る。これらの中で好ましいのはシリカ−アルミナ、およ
びシリカである。
比表面積が50〜1000m2/g、好ましくは200〜8
00m2/g、細孔体積が0.5〜3.0m2/g、好ましくは
0.7〜2.5m2/g、平均粒径が10〜200μm、好ま
しくは30〜150μmの範囲のものが用いられる。
着した水分を除去し、焼成しておくことが望ましい。無
機酸化物固体の焼成は、通常モレキュラーシーブ流通
下、乾燥した窒素ガス気流中で、4)〜6)に記載した
ように触媒と有機アルミニウムを反応させる場合には1
00℃〜900℃、好ましくは200℃〜800℃の温
度範囲で、1)〜3)に記載したように触媒と有機アル
ミニウムを反応させない場合には400℃〜900℃、
好ましくは450℃〜850℃、さらに好ましくは50
0℃〜800℃の温度範囲で、30分〜48時間、好ま
しくは2時間〜36時間、さらに好ましくは5時間〜2
4時間行なわれる。充分な量の窒素ガスを供給し無機酸
化物固体を流動状態において乾燥させることが好まし
い。また、チタネート類やフッ素含有塩類等を添加して
焼成し、得られるエチレン系重合体の分子量分布や共重
合性を制御する公知の方法を併用してもよい。
クロム化合物と無機酸化物固体を化学的に反応させて調
製する。具体的には、(A)予め合成した3価有機クロ
ム化合物を無機酸化物固体に担持させて触媒とする方
法、(B)無機酸化物固体存在下で3価有機クロム化合
物を合成後担持する方法のいずれの方法で行なっても良
いが、(A)の方法が好ましい。
される3価有機クロム化合物の合成方法としては、三塩
化クロムのような三ハロゲン化クロム、または三塩化ク
ロムのテトラヒドロフラン錯体CrCl3・3THF
を、テトラヒドロフランのようなエーテル系溶媒中で、
例えばビス(トリメチルシリル)メチルリチウムのよう
なアルキルアルカリ金属塩と、アルキルアルカリ金属/
クロムモル比=3となるように反応させて得るのが一般
的である。その際、たとえば三塩化クロムとビス(トリ
メチルシリル)メチルリチウムとの反応の場合にはハロ
ゲン化アルカリ金属として塩化リチウムが析出するが、
ろ過によりこの析出塩を除去し、さらに再結晶等の操作
により目的とする3価有機クロム化合物を単離する。単
離せずに、上記ハロゲン化アルカリ金属除去後、減圧下
エーテル系溶媒を除去し、ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン、デカン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キ
シレンのような不活性炭化水素溶媒に溶解し3価有機ク
ロム化合物の生成物としてもよい。
担持するにあたっては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン、デカン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キ
シレンなどのような不活性炭化水素中で行なう。無機酸
化物固体あたりの溶媒量は任意の量を用いることができ
る。無機酸化物固体に対するクロム原子の担持量は0.01
〜10%、好ましくは0.03〜5%、反応温度は−78℃
〜溶媒の沸点、好ましくは−20℃〜60℃、反応時間
は10分〜48時間、好ましくは30分〜24時間であ
る。担持反応後、溶媒を減圧下で除去する方法、または
ろ過によって分離する方法により流動性の良い触媒が得
られる。
式(2)
ハロゲン原子、アルコキシ基、シロキシ基、水素原子で
あり、同一であっても異なっていてもよく、nは1〜3
を示す。)で示される有機アルミニウムと反応させて用
いることもできる。
としては、トリアルキルアルミニウム、ジアルキルアル
ミニウムハライド、ジアルキルアルミニウムアルコキシ
ド、アルキルアルミニウムジハライド、アルキルアルミ
ニウムジアルコキシド、ジアルキルアルミニウムハイド
ライド、シロキシアラン等が挙げられる。
は、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウ
ム、トリn−ブチルアルミニウム、トリイソブチルアル
ミニウム、トリヘキシルアルミニウム、トリオクチルア
ルミニウム等が挙げられ、中でもトリメチルアルミニウ
ム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニ
ウムが好ましい。
としては、ジメチルアルミニウムクロライド、ジエチル
アルミニウムクロライド、ジイソブチルアルミニウムク
ロライド等が挙げられ、中でもジエチルアルミニウムク
ロライドが好ましい。
体例としては、ジメチルアルミニウムメトキシド、ジメ
チルアルミニウムエトキシド、ジメチルアルミニウムイ
ソプロポキシド、ジメチルアルミニウムn−ブトキシ
ド、ジメチルアルミニウムイソブトキシド、ジエチルア
ルミニウムエトキシド、ジエチルアルミニウムイソプロ
ポキシド、ジエチルアルミニウムn−ブトキシド、ジエ
チルアルミニウムイソブトキシド、ジイソブチルアルミ
ニウムエトキシド、ジイソブチルアルミニウムイソプロ
ポキシド、ジイソブチルアルミニウムn−ブトキシド、
ジイソブチルアルミニウムイソブトキシド、ジn−ヘキ
シルアルミニウムエトキシド、ジn−ヘキシルアルミニ
ウムイソプロポキシド、ジn−ヘキシルアルミニウムn
−ブトキシド、ジn−ヘキシルアルミニウムイソブトキ
シド等が挙げられ、中でもジエチルアルミニウムエトキ
シドが好ましい。
としては、メチルアルミニウムジクロライド、エチルア
ルミニウムジクロライド、イソブチルアルミニウムジク
ロライド等が挙げられ、中でもエチルアルミニウムジク
ロライドが好ましい。
体例としては、メチルアルミニウムジメトキシド、メチ
ルアルミニウムジエトキシド、メチルアルミニウムジイ
ソプロポキシド、メチルアルミニウムジn−ブトキシ
ド、メチルアルミニウムジイソブトキシド、エチルアル
ミニウムジエトキシド、エチルアルミニウムジイソプロ
ポキシド、エチルアルミニウムジn−ブトキシド、エチ
ルアルミニウムジイソブトキシド、イソブチルアルミニ
ウムジエトキシド、イソブチルアルミニウムジイソプロ
ポキシド、イソブチルアルミニウムジn−ブトキシド、
イソブチルアルミニウムジイソブトキシド、n−ヘキシ
ルアルミニウムジエトキシド、n−ヘキシルアルミニウ
ムジイソプロポキシド、n−ヘキシルアルミニウムジn
−ブトキシド、n−ヘキシルアルミニウムジイソブトキ
シド等が挙げられ、中でもエチルアルミニウムジエトキ
シドが好ましい。
体例としては、ジメチルアルミニウムハイドライド、ジ
エチルアルミニウムハイドライド、ジn−ブチルアルミ
ニウムハイドライド、ジイソブチルアルミニウムハイド
ライド、ジn−ヘキシルアルミニウムハイドライド等が
挙げられ、中でもジエチルアルミニウムハイドライドが
好ましい。
担持した触媒に有機アルミニウムを反応させる方法とし
ては、(C)触媒に有機アルミニウムを担持する方法、
および(D)モノマーの存在または不存在下重合時に有
機アルミニウムを接触させる方法が好ましい。担持また
は重合時に接触させる有機アルミニウムの量は、アルミ
ニウム原子とクロム原子のモル比が1〜1000、好ましく
は5〜300となる量が用いられる。
ンタン、ヘキサン、ヘプタン、デカン、シクロヘキサ
ン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどのような不活性
炭化水素中で行なう。触媒あたりの溶媒量は任意の量を
用いることができる。担持反応温度は−78℃〜溶媒の
沸点、好ましくは−20℃〜60℃、また反応時間は1
0分〜48時間、好ましくは30分〜24時間である。
担持反応後、溶媒を減圧下で除去する方法、またはろ過
により分離する方法によって流動性の良いさらさらの粉
末とした後に重合に用いることができるし、溶媒を除去
せずにそのまま重合反応器に導入することもできる。
重合体の製造を実施するには、スラリー重合、溶液重合
のような液相重合法、あるいは気相重合法などで行なう
ことができる。液相重合法は通常炭化水素溶媒中で実施
されるが、炭化水素溶媒としてはプロパン、ブタン、イ
ソブタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、ベン
ゼン、トルエン、キシレンなどの不活性炭化水素の単独
または混合物が用いられる。気相重合法は不活性ガス共
存下にて、流動床、撹拌床等の通常知られる重合法を採
用でき、場合により重合熱除去の媒体を共存させる、い
わゆるコンデンシングモードを採用することもできる。
液相または気相重合における重合温度は、一般には0〜
300℃であり、実用的には20〜200℃である。反
応器中の触媒濃度およびエチレン圧は重合を進行させる
のに十分なものであれば任意の濃度および圧力でよい。
また、分子量調節のために重合系内に水素などを共存さ
せることができる。
プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−
1−ペンテン、1−オクテンなどのα−オレフィンを単
独または2種類以上反応器中に導入して共重合させるこ
ともできる。また、反応器を一つ用いてエチレン系重合
体を製造する単段重合だけでなく、分子量分布を広げる
ために少なくとも二つの反応器を連結させて多段重合を
行うこともできる。本発明の方法を実施することによっ
て、経時劣化を起こさず、活性が高く、α−オレフィン
と共重合する3価有機クロム化合物を用いる触媒におい
て、エチレン系重合体を効率よく得ることができる。
をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に
限定されるものではない。実施例および比較例において
採用した物性測定方法は以下の通りである。 a)ハイロードメルトフローレート JIS K−7210(1996年版)の表1、条件7に従い、
温度190℃、21.6Kg荷重における測定値をHLMF
Rとして示した。 b)密度 JIS K−7112(1996年版)に従い測定した。
[CH(SiMe3)2])の合成 J. Chem. Soc. Dalton, 2268 (1976)に記載された方法
に従って、ビス(トリメチルシリル)メチルリチウムを
合成した。すなわち、予め窒素で置換した200mlの
フラスコに、金属リチウム1.10g(158mmol)を
入れ、ジエチルエーテル40mlを加えスラリーとし
た。氷浴で0〜3℃に冷却後、ビス(トリメチルシリ
ル)クロロメタン(Aldrich社製)5.01g(5.6ml、2
5.7mmol)をジエチルエーテル10mlに希釈した
溶液を滴下した。滴下終了後、反応溶液を室温まで戻
し、さらに還流下12時間撹拌した。その後副生した塩
化リチウムの沈殿と過剰の金属リチウムをグラスフィル
ターでろ過して除去した。得られた溶液のアルキルリチ
ウム濃度は0.533mol/リットルであった。
メチル]クロム(III)(Cr[CH(SiM
e3)2]3)の合成 J. Chem. Soc. Dalton, 734 (1977)に記載された方法に
従って、トリス[ビス(トリメチルシリル)メチル]ク
ロム(III)を合成した。すなわち、予め窒素で置換し
た100mlのフラスコに、無水三塩化クロム0.48g
(3.03mmol)(ナカライテスク製)を入れ、ジエチ
ルエーテル50mlを加えスラリーとした。ドライアイ
ス−アルコール浴で冷却後、上記(1)で合成したビス
(トリメチルシリル)メチルリチウムのジエチルエーテ
ル溶液17.1ml(9.09mmol)を1時間かけて滴下し
た。滴下終了後、反応溶液を室温まで戻し2時間撹拌し
た。塩化リチウムの沈殿が生成した。その後、減圧下溶
媒を完全に除去し、得られた濃緑色の塊にヘキサン80
mlを加えこれを溶解し、遠心分離後上澄み溶液だけを
集めた。溶液のクロム濃度を測定すると、0.0538mol
/リットル、2.80g/リットルであった。
で24時間焼成した富士シリシア社製CARiACT
P−3グレードのシリカ(平均粒径35μm、比表面積
720m2/g、細孔体積1.2cm3/g)3.0gを入れ、
ヘキサン30mlを加えスラリーとした。上記(2)で
得られた3価有機クロム化合物のヘキサン溶液2.15ml
(クロム原子担持量=0.20%)を添加し、45℃で2時
間撹拌した。引き続き、トリエチルアルミニウム(東ソ
ー・アクゾ社製)の1.0mol/リットル−ヘキサン溶
液0.58ml(アルミニウム原子/クロム原子モル比=
5)を添加し、45℃で2時間撹拌した。減圧下で溶媒
を除去し、さらさらの自由流動性(free flowing)の触
媒を得た。
ソブタン0.6リットルおよび(3)で得た触媒0.12gを
仕込み、内温を100℃まで昇温した。ついでエチレン
を圧入し、エチレン分圧を1.4MPaとなるように保ち
ながら、1時間重合を行なった。ついで内容ガスを系外
に放出して重合を終結させた。120gのポリエチレン
が得られた。触媒1g当たり、重合時間1時間、エチレ
ン1MPa当たりの重合活性は710g/g・hr・M
Paであった。また、クロム原子1ミリモル当たり、重
合時間1時間当たり、エチレン1MPa当たりの重合活
性は18,600g/mmol−Cr・hr・MPaであっ
た。物性測定結果を表1に示す。
リル)メチル]クロム(III)の担持反応終了後、減圧
下で溶媒を除去し、自由流動性の固体成分を得た後、こ
の固体成分0.12gをオートクレーブに投入し、重合時に
トリエチルアルミニウムをアルミニウム原子/クロム原
子モル比=5になるようにエチレンの加圧によって添加
して重合を行なった。その結果、118gのポリエチレ
ンが得られた。触媒1g当たり、重合時間1時間当たり
の重合活性は700g/g・hr・MPaであった。ま
た、クロム原子1ミリモル当たり、重合時間1時間当た
り、エチレン1MPa当たりの重合活性は18,300g/m
mol−Cr・hr・MPaであった。物性測定結果を
表1に示す。
富士シリシア社製CARiACT P−3グレードのシ
リカの代わりに650℃で24時間焼成したCARiA
CT P−3グレードのシリカを用いた以外は、全て実
施例1と同様に触媒を調製し、重合を行なった。その結
果、104gのポリエチレンが得られた。触媒1g当た
り、重合時間1時間当たりの重合活性は620g/g・
hr・MPaであった。また、クロム原子1ミリモル当
たり、重合時間1時間当たり、エチレン1MPa当たり
の重合活性は16,100g/mmol−Cr・hr・MPa
であった。物性測定結果を表1に示す。
富士シリシア社製CARiACT P−3グレードのシ
リカの代わりに、650℃で24時間焼成した富士シリ
シア社製CARiACT P−3グレードのシリカにト
リス[ビス(トリメチルシリル)メチル]クロム(II
I)を担持させ、その後、有機アルミニウムを添加せず
に減圧下で溶媒を除去して触媒とした以外は全て実施例
1と同様に触媒を調製し、重合を行なった。その結果、
102gのポリエチレンが得られた。触媒1g当たり、
重合時間1時間当たりの重合活性は610g/g・hr
・MPaであった。また、クロム原子1ミリモル当た
り、重合時間1時間当たり、エチレン1MPa当たりの
重合活性は15,900g/mmol−Cr・hr・MPaで
あった。物性測定結果を表1に示す。
リル)メチル]クロム(III)の溶液の添加量を5.37m
l(クロム原子担持量=0.50%)、トリエチルアルミニ
ウムの添加量を1.44ml(アルミニウム/クロムモル比
=5)とした以外は、全て実施例1と同様に触媒を調製
し、重合を行なった。その結果、183gのポリエチレ
ンが得られた。触媒1g当たり、重合時間1時間当たり
の重合活性は1,090g/g・hr・MPaであった。ま
た、クロム原子1ミリモル当たり、重合時間1時間当た
り、エチレン1MPa当たりの重合活性は11,300g/m
mol−Cr・hr・MPaであった。物性測定結果を
表1に示す。
富士シリシア社製CARiACT P−3グレードのシ
リカの代わりに、650℃で24時間焼成した富士シリ
シア社製CARiACT P−3グレードのシリカを用
い、トリス[ビス(トリメチルシリル)メチル]クロム
(III)の溶液の添加量を5.37ml(クロム原子担持量
=0.50%)とし、クロム化合物の担持後に有機アルミニ
ウムを添加せずに減圧下で溶媒を除去して触媒とした以
外は、全て実施例1と同様に触媒を調製し、重合を行な
った。その結果、195gのポリエチレンが得られた。
触媒1g当たり、重合時間1時間当たりの重合活性は1,
160g/g・hr・MPaであった。また、クロム原子
1ミリモル当たり、重合時間1時間当たり、エチレン1
MPa当たりの重合活性は12,100g/mmol−Cr・
hr・MPaであった。物性測定結果を表1に示す。
外は、全て実施例1と同様に重合を行なった。その結
果、102gのポリエチレンが得られた。触媒1g当た
り、重合時間1時間当たりの重合活性は610g/g・
hr・MPaであった。また、クロム原子1ミリモル当
たり、重合時間1時間当たり、エチレン1MPa当たり
の重合活性は15,800g/mmol−Cr・hr・MPa
であった。物性測定結果を表1に示す。
は、全て実施例1と同様に重合を行なった。その結果、
76gのポリエチレンが得られた。触媒1g当たり、重
合時間1時間当たりの重合活性は450g/g・hr・
MPaであった。また、クロム原子1ミリモル当たり、
重合時間1時間当たり、エチレン1MPa当たりの重合
活性は11,700g/mmol−Cr・hr・MPaであっ
た。物性測定結果を表1に示す。
るのと同様の、流動床型式の垂直振動型反応器(容量1
50cm3、直径50mm、振動速度420回/分(7
Hz)、振動距離6cm)を作り気相重合を行なった。
予め窒素置換した反応器に、実施例1(3)で得た触媒
100mgを窒素雰囲気下でアンプルに封入したものを
入れ、97℃まで加熱してから0.5MPaのエチレンを
圧入した後、振動を開始してアンプルを割ることによっ
て重合を開始した。反応器内のエチレンの圧力を維持す
るように、フレキシブル継手を経由して必要に応じてエ
チレンを送給した。100℃で1時間、重合反応を行な
ったのちエチレン送給を中止し、反応器を室温まで冷却
せしめ、ガス抜きし、内容物を取り出した。その結果、
33gのポリエチレンが得られた。触媒1g当たり、重
合時間1時間当たりの重合活性は660g/g・hr・
MPaであった。また、クロム原子1ミリモル当たり、
重合時間1時間当たり、エチレン1MPa当たりの重合
活性は17,200g/mmol−Cr・hr・MPaであっ
た。物性測定結果を表1に示す。
を行なった。その結果、28gのポリエチレンが得られ
た。触媒1g当たり、重合時間1時間当たりの重合活性
は560g/g・hr・MPaであった。また、クロム
原子1ミリモル当たり、重合時間1時間当たり、エチレ
ン1MPa当たりの重合活性は14,600g/mmol−C
r・hr・MPaであった。物性測定結果を表1に示
す。
レンで加圧導入し、共重合を行なった以外は、全て実施
例1と同様に重合を行なった。その結果、106gのポ
リエチレンが得られた。触媒1g当たり、重合時間1時
間当たりの重合活性は630g/g・hr・MPaであ
った。また、クロム原子1ミリモル当たり、重合時間1
時間当たり、エチレン1MPa当たりの重合活性は16,4
00g/mmol−Cr・hr・MPaであった。物性測
定結果を表1に示す。
ヘキセン10mlをエチレンで加圧導入し、共重合を行
なった以外は、全て実施例1と同様に重合を行なった。
その結果、81gのポリエチレンが得られた。触媒1g
当たり、重合時間1時間当たりの重合活性は480g/
g・hr・MPaであった。また、クロム原子1ミリモ
ル当たり、重合時間1時間当たり、エチレン1MPa当
たりの重合活性は12,500g/mmol−Cr・hr・M
Paであった。物性測定結果を表1に示す。
アンプルに封入し、50℃の恒温槽中で2週間保管し
た。その後恒温槽から取り出し、全て実施例1と同様に
重合を行った。その結果、118gのポリエチレンが得
られた。触媒1g当たり、重合時間1時間当たりの重合
活性は700g/g・hr・MPaであった。また、ク
ロム原子1ミリモル当たり、重合時間1時間当たり、エ
チレン1MPa当たりの重合活性は18,300g/mmol
−Cr・hr・MPaであった。物性測定結果を表1に
示す。実施例1の場合と同様の性能であり、経時劣化は
起こさなかった。
ルリチウムと三塩化クロムのテトラヒドロフラン錯体と
の反応により、トリス(4−カンフィル)クロム(II
I)を合成した。トリス[ビス(トリメチルシリル)メ
チル]クロム(III)の代わりに、この化合物のヘキサ
ン溶液をクロム原子担持量が1.0%になるようにシリカ
に添加した以外は全て実施例1と同様の条件で触媒を調
製し重合を行なった。その結果、105gのポリエチレ
ンが得られた。触媒1g当たり、重合時間1時間当たり
の重合活性は630g/g・hr・MPaであった。ま
た、クロム原子1ミリモル当たり、重合時間1時間当た
り、エチレン1MPa当たりの重合活性は3,300g/m
mol−Cr・hr・MPaであった。物性測定結果を
表1に示す。
アンプルに封入し、50℃の恒温槽中で2週間保管し
た。その後恒温槽から取り出し、全て実施例1と同様に
重合を行った。その結果、5.7gのポリエチレンが得ら
れた。触媒1g当たり、重合時間1時間当たりの重合活
性は34g/g・hr・MPaであった。また、クロム
原子1ミリモル当たり、重合時間1時間当たり、エチレ
ン1MPa当たりの重合活性は880g/mmol−C
r・hr・MPaであった。比較例1の場合に比べ、熱
による経時劣化を起こして著しく活性が低下し、物性測
定を行なえなかった。
ンタメチルシクロペンタジエニル)(ジメチル)(テト
ラヒドロフラン)クロム(III)Cp*CrMe 2(TH
F)を合成した。トリス[ビス(トリメチルシリル)メ
チル]クロム(III)の代わりに、この化合物のヘキサ
ン溶液をクロム原子担持量が0.5%になるようにシリカ
に添加した以外は全て実施例1と同様の条件で触媒を調
製し重合を行なった。その結果、12gのポリエチレン
が得られた。触媒1g当たり、重合時間1時間当たりの
重合活性は71g/g・hr・MPaであった。また、
クロム原子1ミリモル当たり、重合時間1時間当たり、
エチレン1MPa当たりの重合活性は740g/mmo
l−Cr・hr・MPaであった。物性測定結果を表1
に示す。
ンで加圧導入して共重合を行った以外は全て実施例1と
同様の条件で重合を行なった。その結果、13gのポリ
エチレンが得られた。触媒1g当たり、重合時間1時間
当たりの重合活性は77g/g・hr・MPaであっ
た。また、クロム原子1ミリモル当たり、重合時間1時
間当たり、エチレン1MPa当たりの重合活性は800
g/mmol−Cr・hr・MPaであった。物性測定
結果を表1に示す。比較例3の場合と比べ、密度がほと
んど変化しておらず、共重合性が著しく低いことがわか
る。
媒に比べて、本発明の触媒は経時劣化を起こさず、活性
が著しく向上し、α−オレフィンも共重合することによ
り、エチレン系重合体を効率よく工業的に有利に製造す
ることができる。
フローチャート図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、R1、R2及びR3は同一でも異なってもよく、
各々水素原子、炭素原子数1〜18のアルキル基または
炭素原子数6〜18のアリール基、炭素原子数1〜18
のアルキル基または炭素原子数6〜18のアリール基で
置換されたシリル基を表わすが、R1〜R3は同時に水素
原子を表わさない。またR1〜R3のうち2つが連結され
て環を形成していてもよい。)で示される3価有機クロ
ム化合物および無機酸化物固体からなるエチレン系重合
体製造用触媒。 - 【請求項2】 一般式(1)で示される3価有機クロム
化合物を無機酸化物固体に担持して得られる請求項1記
載のエチレン系重合体製造用触媒。 - 【請求項3】 一般式(1)で示される3価有機クロム
化合物を無機酸化物固体に対し、クロム原子として0.01
〜10%担持させて得られる請求項2記載のエチレン系
重合体製造用触媒。 - 【請求項4】 一般式(1)で示される3価有機クロム
化合物が、一般式(3) 【化2】 (式中、R5およびR6は同一でも異なってもよく、各々
水素原子、炭素原子数1〜18のアルキル基または炭素
原子数6〜18のアリール基、炭素原子数1〜18のア
ルキル基または炭素原子数6〜18のアリール基で置換
されたシリル基を表わすが、R5およびR6は同時に水素
原子を表わさない。またR5およびR6が連結されて環を
形成していてもよい。)で示される3価有機クロム化合
物である請求項1記載のエチレン系重合体製造用触媒。 - 【請求項5】 一般式(3)で示される3価有機クロム
化合物が、一般式(4) 【化3】 (式中、R7およびR8は同一でも異なってもよく、炭素
原子数1〜18のアルキル基または炭素原子数6〜18
のアリール基を表わす。またR7およびR8が連結されて
環を形成していてもよい。)で示される3価有機クロム
化合物である請求項4記載のエチレン系重合体製造用触
媒。 - 【請求項6】 一般式(1) 【化4】 (式中、R1〜R3は請求項1の記載と同じ意味を表わ
す。)で示される3価有機クロム化合物、無機酸化物固
体および一般式(2) 【化5】 (式中、複数存在するR4は同一でも異なってもよく、
各々炭素原子数1〜18のアルキル基を表わし、複数存
在するXは、同一でも異なってよく、各々ハロゲン原
子、アルコキシ基、シロキシ基、または水素原子を表わ
し、nは1〜3の整数である。)で示される有機アルミ
ニウムからなるエチレン系重合体製造用触媒。 - 【請求項7】 一般式(1)で示される3価有機クロム
化合物を無機酸化物固体に担持後、得られた固体触媒成
分を一般式(2)で示される有機アルミニウムと反応さ
せて得られる請求項6記載のエチレン系重合体製造用触
媒。 - 【請求項8】 一般式(1)で示される3価有機クロム
化合物を無機酸化物固体に対し、クロム原子として0.01
〜10%担持させ、得られた固体触媒成分を一般式
(2)で示される有機アルミニウムとアルミニウム原子
/クロム原子のモル比が1〜1000の割合になるように反
応させて得られる請求項7記載のエチレン系重合体製造
用触媒。 - 【請求項9】 一般式(1)で示される3価有機クロム
化合物が、一般式(3) 【化6】 (式中、R5およびR6は請求項4の記載と同じ意味を表
わす。)で示される3価有機クロム化合物である請求項
6記載のエチレン系重合体製造用触媒。 - 【請求項10】 一般式(3)で示される3価有機クロ
ム化合物が、一般式(4) 【化7】 (式中、R7およびR8は請求項5の記載と同じ意味を表
わす。)で示される3価有機クロム化合物である請求項
9記載のエチレン系重合体製造用触媒。 - 【請求項11】 請求項1ないし5のいずれかに記載の
エチレン系重合体製造用触媒を用いることを特徴とする
エチレン系重合体の製造方法。 - 【請求項12】 請求項6ないし10のいずれかに記載
のエチレン系重合体製造用触媒を用いることを特徴とす
るエチレン系重合体の製造方法。
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