JP2000344748A - 3−芳香族置換プロピオン酸またはアクリル酸化合物 - Google Patents

3−芳香族置換プロピオン酸またはアクリル酸化合物

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JP2000344748A
JP2000344748A JP2000089964A JP2000089964A JP2000344748A JP 2000344748 A JP2000344748 A JP 2000344748A JP 2000089964 A JP2000089964 A JP 2000089964A JP 2000089964 A JP2000089964 A JP 2000089964A JP 2000344748 A JP2000344748 A JP 2000344748A
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Hiroshi Kitajima
浩 北嶋
Mitsuharu Nakamura
光治 中村
Hiroyoshi Tamagawa
裕喜 玉川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インスリン分泌促進作用とインスリン抵抗性
改善作用を併せ持つ糖尿病治療薬を提供すること。 【解決手段】 一般式(I) 【化1】 (式中、各記号の定義は明細書に記載の通りである。)
により表される3−芳香族置換プロピオン酸またはアク
リル酸化合物ならびにその薬理上許容される塩が上記課
題に合致することを見出した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は血糖低下作用ならび
に脂質低下作用を有し、糖尿病およびその合併症、高脂
血症等の関連疾患の治療薬ならびに予防薬として有用な
新規3−芳香族置換プロピオン酸またはアクリル酸化合
物またはそれらの塩およびその医薬用途に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】糖尿
病の大半を占めるインスリン非依存型糖尿病(NIDD
M)の病態はインスリンの感受性低下(インスリン抵抗
性)とインスリンの分泌不全によって特徴付けられる。
インスリンの感受性低下は代償的なインスリンの分泌を
亢進させ、次第に膵臓β細胞の疲弊に伴うインスリン分
泌不全を引き起こし、インスリン抵抗性と併せて高血糖
状態を示すようになる。かかる高血糖状態はさらにイン
スリンの感受性を低下させ種々の合併症を伴う糖尿病へ
と進行していく。NIDDMの治療には食事療法・運動
療法に加えて糖尿病治療薬が用いられ、さらに病気が進
行するとインスリンの補充療法等が行われる。現在、臨
床上用いられている糖尿病治療薬(血糖降下薬)は大き
く分けると、インスリン分泌を促進させて血糖低下作用
を示すインスリン分泌促進剤とインスリン分泌を介さず
インスリン自体の作用を増強させるインスリン作用増強
薬(インスリン抵抗性改善薬とも呼ばれている)に分類
される。前者の例として、トルブタミド、グリクラジ
ド、グリベンクラミドに代表されるスルホニルウレア剤
は、その作用が持続的で強力であることなどで、低血糖
などの副作用や二次無効などが問題となっている。最
近、非スルホニルウレア構造の速効性インスリン分泌促
進剤(たとえば、セナグリニド、KAD−1229、レ
パグリニド)などが開発されている。一方、後者の例と
してビグアナイド剤(たとえばメトホルミン、ブホルミ
ンなど)やチアゾリジン誘導体(トログリタゾン、ピオ
グリタゾン、ロシグリタゾンなど)等が開発されている
が、場合によりこれら薬剤の併用なども行われる。しか
しながら、既存の薬物のみでは十分な効果が得られない
場合も多く、より高度な血糖管理が可能で、安全性の高
い薬剤の開発が望まれている。発明者らはNIDDMの
病態ならびに既存薬の問題点から、インスリン分泌促進
作用とインスリン抵抗性改善作用を併せ持つ化合物は、
より効果的な血糖管理ができるものと考えた。特開平1
0−7647号公報には、インスリン分泌促進作用とイ
ンスリン抵抗性改善作用を併せ持つ化合物としてチオ尿
素誘導体が開示されているが、本発明の化合物はチオ尿
素構造を有していないことを特徴とするものである。さ
らに、ジャーナル オブ エンドクリノロジー、150
巻(1)、107−111頁(1996年) 〔J.E
ndocrinol.,150(1),107−111
(1996)〕においてインスリン抵抗性改善剤である
ピオグリタゾンにインスリン分泌促進作用のあることが
報告されているが、その作用は十分なものではない。
【0003】一方、種々のカルボン酸誘導体が糖尿治療
薬として有用であることが特許に開示されている。たと
えば、特開平7−149636号および特開平10−2
37049号公報には3−アリール−2−ヒドロキシプ
ロピオン酸誘導体が、WO97/31907号、特表平
7−505647号、特表平8−504199号、特開
平8−325250号、特開平8−325263号、特
開平8−325264号、特開平9−323982号、
特開平9−323967号公報には3−フェニルプロピ
オン酸誘導体が報告されているが、上述の特許には、本
発明の化合物のごときカルボン酸誘導体を示唆する記載
はなく、また、上述の特許に開示されている化合物のい
くつかは、脂肪細胞の分化誘導やグルコースの恒常性に
関与するペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PP
AR−γ)のアゴニストであり、かかる作用はインスリ
ンの作用を増強させることを特徴とし、インスリンの分
泌促進作用を有するものではない。さらに、トログリタ
ゾンに代表されるPPAR−γのアゴニストは、大腸
癌、前立腺癌およびリウマチなどの自己免疫疾患の治療
に有用であることが報告されている。〔Nature
medicine,4(9),1046−1052(1
998);Cancer Reserch,58(1
5),3344−3352(1998);Natur
e,391(6662),82−86(1998)〕。
一方、特表平4−330055号公報には、インスリン
分泌促進剤としてのベンジリデンコハク酸誘導体が、特
開平5−294926号、特開平6−107633号、
特開平6−107635号および特開平6−10764
0号公報にはインスリン分泌促進剤としてのコハク酸誘
導体について報告されているが、いずれも本発明の化合
物のごときカルボン酸を示唆する記載はなく、また直接
的なインスリン抵抗性改善作用に基づく血糖低下作用を
示すものではない。しかるに、本発明は、インスリン分
泌促進作用とインスリン抵抗性改善作用を併せ持つこと
を特徴とする糖尿病治療薬を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】発明者らは上述の課題を
解決する手段として、インスリン分泌促進作用とインス
リン抵抗性改善作用を併せ持つ化合物の探索合成研究を
行い、それらのインスリン分泌促進作用とインスリン抵
抗性改善作用ならびに血糖降下作用を評価した結果、下
記一般式(I)で示される新規3−芳香族置換プロピオ
ン酸またはアクリル酸化合物またはそれらの塩が前記作
用において優れていることを見出し、本発明を完成する
に至った。すなわち、本発明は以下の通りである。一般
式(I)
【0005】
【化3】
【0006】〔式中、R0 は水素または炭素数1〜5の
アルキル基を示す。R1 ,R2 はそれぞれ同一または異
なって、水素または炭素数1〜5のアルキル基を示す
か、あるいは、R1 とR2 は結合して二重結合を形成す
る。R3 は水素、炭素数1〜5のアルキル基またはアラ
ルキル基を示す。R4 は−N(R5 )(R6 )(式中、
5 ,R6 は同一または異なって、水素、アリール、シ
クロアルキルアルキル、炭素数1〜5のアルキル基、炭
素数3〜7のシクロアルキル基またはアラルキル基を示
すか、または隣接する窒素原子と互いに結合してヘテロ
環を形成してもよい。)で表されるアミノ基、環内に1
〜2個の不飽和結合を有することもある2または3環性
縮環状アミノ基またはスピロ環式アミノ基を示す。Aは
−N(R7 )−(R7 は水素または炭素数1〜5のアル
キル基を表す)または−C(R8 )(R9 )−(式中、
8 ,R9 は水素または炭素数1〜5のアルキル基を表
す。)を示す。Arはその環上に少なくとも1つの置換
基を有してもよい芳香族環または芳香族複素環を示す。
Xは結合、酸素、−N(R10)−(式中、R10は水素、
炭素数1〜5のアルキル基またはアリール基を表す)、
−SOm −(式中、mは0〜2を表す)、−CON(R
11)−(式中、R11は水素、炭素数1〜5のアルキル基
またはアリール基を表す)、−N(R12)CO−(式
中、R12は水素、炭素数1〜5のアルキル基またはアリ
ール基を表す)を示す。nは1〜5の整数を示す。Yは
結合、酸素、−N(R13)−(式中、R13は水素、炭素
数1〜5のアルキル基またはアリール基を表す)、−S
Om −(式中、mは0〜2を表す)、−CON(R14
−(式中、R14は水素、炭素数1〜5のアルキル基また
はアリール基を表す)または−N(R15)CO−(式
中、R15は水素、炭素数1〜5のアルキル基またはアリ
ール基を表す)を示す。Zは少なくとも1つの置換基を
有してもよい炭素数1〜5のアルキル基、1〜6個の不
飽和結合を有してもよい炭素数6〜20の炭化水素基、
炭素数3〜7のシクロアルキル基、アラルキル基、アリ
ール基、ヘテロアリール基、またはC(R16)(R17
=N−O−(式中、R16は水素原子または炭素数1〜5
のアルキル基を示し、R17はその環上にヘテロアリール
基を置換してもよいアリール基を表す。)で表されるオ
キシムを示す。〕により表される3−芳香族置換プロピ
オン酸またはアクリル酸化合物ならびにその薬理上許容
される塩、および上記化合物を有効成分として含有する
医薬、特にインスリン分泌促進作用とインスリン抵抗性
改善作用を併せ持つことを特徴とする糖尿病治療薬。一
般式(I)の化合物の具体的な態様としては、次の通り
である。 一般式(I' )
【0007】
【化4】
【0008】〔式中、R1 ,R2 はそれぞれ同一または
異なって、水素または炭素数1〜5基のアルキル基を示
すか、あるいは、R1 とR2 は結合して二重結合を形成
する。R3 は水素、炭素数1〜5のアルキル基またはア
ラルキル基を示す。R4 は−N(R5 )(R6 )(式
中、R5 ,R6 は同一または異なって、水素、アリー
ル、シクロアルキルアルキル、炭素数1〜5のアルキル
基、炭素数3〜7のシクロアルキル基またはアラルキル
基を示すか、または隣接する窒素原子と互いに結合して
ヘテロ環を形成してもよい。)で表されるアミノ基、環
内に1〜2個の不飽和結合を有することもある2または
3環性縮環状アミノ基またはスピロ環式アミノ基を示
す。Xは結合、酸素、−SOm −(式中、mは0〜2を
表す)、−CON(R11)−(式中、R11は水素、炭素
数1〜5のアルキル基またはアリール基を表す)、−N
(R12)CO−(式中、R12は水素、炭素数1〜5のア
ルキル基またはアリール基を表す)を示す。nは1〜5
の整数を示す。Yは結合、酸素、−N(R13)−(式
中、R13は水素、炭素数1〜5のアルキル基またはアリ
ール基を表す)、−CON(R14)−(式中、R14は水
素、炭素数1〜5のアルキル基またはアリール基を表
す)または−N(R15)CO−(式中、R15は水素、炭
素数1〜5のアルキル基またはアリール基を表す)を示
す。Zは1〜6個の不飽和結合を有してもよい炭素数6
〜20の炭化水素基、置換されてもよいアリール基、も
しくは式
【0009】
【化5】
【0010】(式中、EはO、SまたはNHを表す。R
18,R19は同一または異なって水素、ハロゲン、炭素数
1〜5のアルキル基、ハロアルキル基、置換されてもよ
い炭素数3〜7のシクロアルキル基、フェニル基、ピリ
ジル基、チエニル基、モルホリニル、ピペリジニルまた
はピペラジニルを表す。)から選ばれる含窒素複素環基
を示す。〕により表される3−芳香族置換プロピオン酸
またはアクリル酸化合物ならびにその薬理上許容される
塩。
【0011】
【発明の実施の形態】本明細書において、各記号の定義
は次の通りである。R0 〜R3 、R5 〜R19およびZに
おいて、炭素数1〜5のアルキルとは直鎖または分枝鎖
状のアルキルを示し、メチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、イソブチル、第3級ブチル、ペンチ
ル、イソペンチルなどが挙げられ、メチル、エチル、イ
ソプロピルが好ましい。R5 、R6 、R10〜R15、R17
およびZにおいて、アリールとはフェニル、ナフチルが
挙げられ、フェニルが好ましい。R5 、R6 において、
シクロアルキルアルキルとは炭素数3〜7のシクロアル
キルが置換した炭素数1〜4のアルキルを示し、シクロ
プロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロヘキシル
メチル、シクロヘプチルメチル、2−シクロヘキシルエ
チル、3−シクロヘキシルプロピルなどが挙げられる。
3 、R5 、R6 およびZにおいて、アラルキルとはベ
ンジル、2−フェニルエチル、1−フェニルエチル、3
−フェニルプロピルなどを示し、ベンジルが好ましい。
Arにおいて、芳香族環または芳香族複素環とはベンゼ
ン、ナフタレン、ピリジン、チオフェン、フラン、イン
ドール、ベンズオキサゾール、ベンズイソキサゾール、
ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、キノリン、イソキノ
リンなどが挙げられる。Zにおいて、ヘテロアリールと
はピリジル、チエニル、フリル、ピロリル、イミダゾリ
ル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピ
リダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリル、
インドリニル、ベンゾフラニル、2,3−ジヒドロベン
ゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンズオキサゾリル、ベ
ンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、キノリル、イソ
キノリル、キノキサリニル、キナゾリニルなどが挙げら
れ、3−キノリル、2−ベンゾフラニル、2,3−ジヒ
ドロ−7−ベンゾフラニル、2−ベンゾチエニル、2−
インドリル、2−インドリニルなどが好ましく、特にピ
リジル、オキサゾリル、イミダゾリル、ベンズオキサゾ
リルが好ましい。
【0012】R5 、R6 およびZにおいて、炭素数3〜
7のシクロアルキルとはシクロプロピル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどが挙げられ、
シクロヘキシルが好ましい。R5 およびR6 において、
隣接する窒素原子と互いに結合して形成されるヘテロ環
としては1−アジリジニル、1−アゼチジニル、1−ピ
ロリジニル、1−ピペリジニル、1−ピペラジニル、1
−アゼピニル、モルホリノ、チオモルホリノなどが挙げ
られる。
【0013】R4 において、環内に1〜2個の不飽和結
合を有することもある2環性縮環状アミノ基とは、5〜
7員環の環状炭化水素基と5〜6員環の環状アミノ基が
縮合した1〜2個の不飽和結合も有することもある縮環
状のアミノ基を意味し、たとえば、シス−ヘキサヒドロ
イソインドリン−2−イル、トランス−ヘキサヒドロイ
ソインドリン−2−イル、4,5,6,7−テトラヒド
ロイソインドリン−2−イル、トランス−3a,4,
7,7a−テトラヒドロイソインドリン−2−イル、シ
ス−3a,4,7,7a−テトラヒドロイソインドリン
−2−イル、3a,4,5,7a−テトラヒドロイソイ
ンドリン−2−イル、3a,7a−ジヒドロイソインド
リン−2−イル、トランス−ヘキサヒドロインドリン−
1−イル、トランス−3a,4,7,7a−テトラヒド
ロインドリン−1−イル、シス−3a,4,7,7a−
テトラヒドロインドリン−1−イル、3a,6,7,7
a−テトラヒドロインドリン−1−イル、3a,7a−
ジヒドロイソインドリン−1−イル、シス−オクタヒド
ロ−2−ピリンジン−2−イル、トランス−オクタヒド
ロ−2−ピリンジン−2−イル、シス−オクタヒドロ−
1−ピリンジン−1−イル、トランス−オクタヒドロ−
1−ピリンジン−1−イル、シス−2−アザビシクロ
[3,3,0]オクタ−2−イル、トランス−2−アザ
ビシクロ[3,3,0]オクタ−2−イル、シス−3−
アザビシクロ[3,3,0]オクタ−3−イル、1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル、
1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロイソキ
ノリン−2−イル、シス−1,2,3,4,4a,5,
8,8a−オクタヒドロイソキノリン−2−イル、トラ
ンス−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒ
ドロイソキノリン−2−イル、トランス−1,2,3,
4,4a,5,6,8a−オクタヒドロイソキノリン−
2−イル、シス−デカヒドロイソキノリン−2−イル、
トランス−デカヒドロイソキノリン−2−イル、1,
2,3,4,4a,5,6,8a−オクタヒドロキノリ
ン−1−イル、1,2,3,4,5,6,7,8−オク
タヒドロキノリン−1−イル等があげられる。
【0014】R4 において、環内に1〜2個の不飽和結
合を有することもある3環性縮環状アミノ基とは、1〜
2個の不飽和結合も有することもある5〜7員環の環状
炭化水素基と5〜6員環の環状アミノ基が縮合し、その
環状炭化水素基に炭素数1〜2個のアルキレンまたは酸
素原子が架橋してなる縮環状のアミノ基を意味し、たと
えば、エンド−4−アザ−トリシクロ[5.2.1.0
2,6 ]デカ−4−イル、シス−4−アザ−トリシクロ
[5.2.2.02,6 ]ウンデカ−4−イル、エンド−
4−アザ−トリシクロ[5.2.2.02,6 ]ウンデカ
−8−エン−4−イルなどがあげられる。R4 におい
て、スピロ環式アミノ基とは、5〜7員環の環状アミノ
基に5〜7員環のシクロアルキル環または酸素原子が1
〜2個介在する5〜7員環の脂環式複素環がスピロ結合
してなるスピロ環式のアミノ基を意味し、たとえば、2
−アザスピロ[4,4]ノナ−2−イル、2−アザスピ
ロ[4,5]デカ−2−イル、3−アザスピロ[5,
5]ウンデカ−3−イル、3−アザスピロ[5,6]ド
デカ−3−イル、7−アザスピロ[4,5]デカ−7−
イル,8−アザスピロ[4,5]デカ−8−イル,8−
アザ−1−オキサスピロ[4,5]デカ−8−イル、8
−アザ−2−オキサスピロ[4,5]デカ−8−イル、
9−アザ−1−オキサスピロ[5,5]ウンデカ−9−
イル、9−アザ−3−オキサスピロ[5,5]ウンデカ
−9−イル、8−アザ−1,4−ジオキサスピロ[4,
5]デカ−8−イル、9−アザ−1,3−ジオキサスピ
ロ[5,5]ウンデカ−9−イル、9−アザ−1,5−
ジオキサスピロ[5,5]ウンデカ−9−イルなどを挙
げることができる。
【0015】Zにおいて、1〜6個の不飽和結合を有し
てもよい炭素数6〜20の炭化水素とは、ヘキシル、ヘ
プチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデ
シル、1,5−ヘキサジエニル、1−ノネニルなどが挙
げられる。R18,R19において、ハロゲンとは塩素、臭
素、フッ素、ヨウ素を示す。R18,R19において、ハロ
アルキルとは、ハロゲンが置換した炭素数1〜5のアル
キルを示し、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリ
フルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ク
ロロメチル、トリクロロメチルなどが挙げられる。
【0016】「少なくとも1つの置換基を有する」また
は「少なくとも1つの置換基を有してもよい」における
置換基の具体例としては、上述と同定義の炭素数1〜5
のアルキル基、炭素数3〜7のシクロアルキル基、アリ
ール基、ヘテロアリール基、アラルキル基、隣接する窒
素原子と互いに結合して形成されるヘテロ環に加えて、
炭素数1〜5のアルコキシ基(メトキシ、エトキシ、プ
ロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、
第3級ブトキシ、ペンチルオキシ、イソぺンチルオキシ
などの直鎖または分枝鎖状のアルコキシを示し、メトキ
シ、エトキシが好ましく、特にメトキシが好まし
い。)、ハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素);水酸基;ニトロ基;シアノ基;アシル基(ホルミ
ル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソ
ブチリル基、ベンゾイル基、ナフトイル基、トリオイル
基等);メルカプト基;アルキルチオ基(メチルチオ
基、エチルチオ基、プロピルチオ基等);アルキルスル
ホニル基(メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、
プロピルスルホニル基等);アミノ基;アルキルアミノ
基(メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ
基、イソプロピルアミノ基等);ジアルキルアミノ基
(ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピルア
ミノ基、ジイソプロピルアミノ基、メチルエチルアミノ
基等);カルバモイル基;アルキルエステル基(メトキ
シカルボニル基、エトキシカルボニル基、イソプロポキ
シカルボニル基、第3級ブトキシカルボニル基など);
アミド基;スルホンアミド基;ハロアルキル基(トリフ
ルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基な
ど)が挙げられる。
【0017】一般式(I)において、好ましい範囲は次
の通りである。R0 としては、水素が好ましい。R1
2 としては、水素または互いに結合して二重結合を形
成することが好ましい。R3 において好ましいものは水
素、メチルまたはエチル基である。R4 における置換基
として好ましいものは、4−イソプロピルピペリジン−
1−イル、4−第3級ブチルピペリジン−1−イル等の
4−アルキル置換ピペリジン、シス−ヘキサヒドロイソ
インドリン−2−イル、エンド−4−アザ−トリシクロ
[5.2.1.02,6 ]デカ−4−イル、シス−4−ア
ザ−トリシクロ[5.2.2.02,6 ]ウンデカ−4−
イル、エンド−4−アザ−トリシクロ[5.2.2.0
2,6 ]ウンデカ−8−エン−4−イル、8−アザスピロ
[5,5]ウンデカ−8−イルである。Aは−CH2
が好ましい。Arとしてはベンゼン、ナフタレン、また
はピリジンが好ましく、特にベンゼンがよい。
【0018】Xとしては結合、酸素、−SOm −(式
中、mは0〜2を表す)、−CON(R11)−(式中、
11は水素、炭素数1〜5のアルキル基またはアリール
基を表す)または−N(R12)CO−(式中、R12は水
素、炭素数1〜5のアルキル基またはアリール基を表
す)が好ましく、特に結合または酸素原子が好ましい。
nとしては、1〜3が好ましい。Yとしては結合、酸
素、−N(R13)−(式中、R13は水素、炭素数1〜5
のアルキル基またはアリール基を表す)、−CON(R
14)−(式中、R14は水素、炭素数1〜5のアルキル基
またはアリール基を表す)または−N(R15)CO−
(式中、R15は水素、炭素数1〜5のアルキル基または
アリール基を表す)が好ましく、特に、結合、酸素原
子、−N(Me)−,−CON(Me)−が好ましい。
Zにおける好適な置換基は、1〜6個の不飽和結合を有
してもよい炭素数6〜20の炭化水素基(特にヘプチル
基、オクチル基、ノニル基、1,5−ヘキサジエニル
基、1−ノネニル基など)、置換されてもよいアリール
基(特にフェニル)、もしくは式
【0019】
【化6】
【0020】(式中、EはO、SまたはNHを表す。R
18,R19は同一または異なって水素、ハロゲン、炭素数
1〜5のアルキル基、ハロアルキル基、置換されてもよ
い炭素数3〜7のシクロアルキル基、フェニル基、ピリ
ジル基、チエニル基、モルホリニル、ピペリジニルまた
はピペラジニルを表す。)から選ばれる含窒素複素環基
が好ましい。一般式(I)の化合物の医薬上許容される
塩としては、すべての塩を含むが、好ましくは塩酸、硫
酸、硝酸、燐酸、臭化水素酸などの無機酸との塩、酢
酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、乳酸、リ
ンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン
酸、フマル酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸、パモ酸などの有機酸との
塩、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マ
グネシウム、アルミニウム等のアルカリ金属との塩、ピ
ペリジン、ピロリジン、ピペラジン、モルホリン、グア
ニジン、ジシクロヘキシルアミン、ベンザチン、クロロ
プロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチジンジ
アミン、メグルミン、プロカイン等の有機塩基との塩、
アスパラギン酸、グルタミン酸、リジン、アルギニン等
のアミノ酸との塩が挙げられる。本発明において、前記
一般式(I)の化合物が又はその塩の溶媒和物(たとえ
ば水和物)、生体内において代謝されて前記一般式
(I)の化合物のカルボン酸化合物または塩に変換され
るプロドラッグ、または前記一般式(I)の化合物の活
性代謝物も全て含むものである。さらに本発明の化合物
において、その分子内に不斉を有する場合、光学的に純
粋な対掌体、ジアステレオマーあるいはこれらの混合物
のいずれの形態も包含する。
【0021】本発明の化合物(I)は、たとえば下記の
方法によって合成することができるが、その製造方法は
これらに限定されるものではない。 方法1 たとえば、J.Med.Chem.,37,3977
(1994)、Chem.Pharm.Bull.,3
9(6),1440(1991)、WO95/1812
8号公報等に記載の方法に準じて合成される一般式
(2)で表されるアルデヒド(式中、各記号は前記と同
義である。)と一般式(3)で表されるエステル(式
中、各記号は前記と同義である。)を塩基の存在下にて
縮合させることで、一般式(1−a)で表されるエステ
ル化合物を得ることができる(工程1)。さらに本化合
物を加水分解してカルボン酸体(1−b)へと変換する
ことができる(工程2)。
【0022】
【化7】
【0023】工程1は、通常塩基(ナトリウムエトキシ
ド、ナトリウムメトキシド、カリウム第3級ブトキシド
等の金属アルコキシド、トリエチルアミン、ピペリジ
ン、ピロリジン、N−メチルモルホリン、ピリジン、ジ
メチルアニリン、ピペリジニウムアセテート、エチレン
ジアンモニウムジアセテートなどの有機塩基、あるいは
炭酸水素アルカリ、炭酸アルカリ、水酸化アルカリなど
の無機塩基)の存在下、不活性溶媒中、好ましくは−2
0℃から溶媒の還流温度にて行われる。通常これらの反
応は24時間以内に終了する。用いる不活性溶媒として
は、メタノール、エタノール、イソプロパノール、第3
級ブタノールなどのアルコール類、ヘキサン、ベンゼ
ン、トルエンなどの炭化水素類、クロロホルム、ジクロ
ロメタン、ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素
類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテルなどのエーテル類、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセタミドなどのアミド類、
アセトニトリル、ジメチルスルホキシドおよびこれらの
混合溶媒が挙げられ、反応に応じて適宜選択することが
できる。また、必要に応じて生成する水を系外に除去し
ながら行うことにより、その反応が加速されることもあ
る。工程2は、有機合成化学的に公知のエステルのアル
カリ加水分解反応を準用することができる。本反応は、
通常塩基(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの無機塩
基)の存在下、水中、あるいは水と有機溶媒との混合溶
媒中にて、−20℃から溶媒の還流温度にて行われる。
通常これらの反応は24時間以内に終了する。用いる有
機溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロパ
ノール、第3級ブタノールなどのアルコール類、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルアセタミドなどのアミド類、アセ
トニトリル、ジメチルスルホキシドおよびこれらの混合
溶媒が挙げられ、反応に応じて適宜選択することができ
る。 方法2 一般式(I)の化合物中、Aが−C(R8 )(R9 )−
の場合、一般式(2)で表されるアルデヒドと一般式
(4)で表されるこはく酸ジエステル(式中、各記号は
前記と同義である。)を塩基の存在下にて縮合させ(工
程3)、一般式(5)で表されるカルボン酸化合物とし
た後、一般式(6)で表されるアミノ化合物と縮合させ
て(工程4)、一般式(1−c)で表される化合物を得
ることができる。さらに本化合物を加水分解してカルボ
ン酸体へと変換することができる。
【0024】
【化8】
【0025】工程3は、工程1と同じ方法にて行われ
る。工程4は公知のアミド化法あるいはペプチド合成法
などが準用できる。たとえば、カルボジイミド類(N,
N−ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−エチル−3
−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミドな
ど)、ジフェニルホスホリルアジド、カルボニルジイミ
ダゾール、1−ベンゾトリアゾリルオキシトリス(ジメ
チルアミノ)ホスホニウム・ヘキサフルオロホスフェー
ト(Bop試薬)、2−クロロ−N−メチルピリジニウ
ムヨーダイド−トリブチルアミン系(向山法)などの縮
合剤の存在下、不活性溶媒中あるいは無溶媒で、好まし
くは−20℃から80℃にて行われる。通常これらの反
応は24時間以内に終了する。また、カルボン酸を別の
反応性誘導体に変換することによっても合成することが
できる。カルボン酸の反応性誘導体が酸ハライド(酸ク
ロリド、酸ブロミドなど)あるいは酸無水物(対称酸無
水物、低級アルキル炭酸混合酸無水物、アルキルリン酸
混合酸無水物など)の場合、その反応は通常、不活性溶
媒中あるいは無溶媒で、好ましくはトリエチルアミン、
N−メチルモルホリン、ピリジン、ジメチルアニリンな
どの有機塩基あるいは、炭酸水素アルカリ、炭酸アルカ
リ、水酸化アルカリなどの無機塩基の脱酸剤の存在下
に、−20℃から80℃にて行われる。さらに、反応性
誘導体として、いわゆる活性エステル(4−ニトロフェ
ニルエステル、4−クロロベンジルエステル、4−クロ
ロフェニルエステル、コハク酸イミドエステル、ベンゾ
トリアゾールエステル、4−ジメチルスルホニウムフェ
ニルエステルなど)を用いる場合、反応は通常、不活性
溶媒中あるいは無溶媒で−20℃から溶媒の還流温度に
て行われる。以上に述べたアミド化反応に用いられる不
活性溶媒としては、ヘキサン、ベンゼン、トルエンなど
の炭化水素類、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロ
ロエタンなどのハロゲン化炭化水素類、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサンなどのエーテル類、酢酸エステルなど
のエステル類、アセトン、メチルエチルケトンなどのケ
トン類、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコ
ールなどのアルコール類、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセタミドなどのアミド類、アセトニトリル、ジメ
チルスルホキシド、水およびこれらの混合溶媒などがあ
げられ、反応に応じて適宜選択することができる。 方法3 一般式(I)の化合物中、Xが酸素原子を表す場合、一
般式(7)で表される化合物(式中、各記号は前記と同
義である。)を一般式(8−a)で表される化合物(式
中、Lはハロゲン、メタンスルホニルオキシ、パラトル
エンスルホニルオキシ等の脱離基を表す。)もしくは一
般式(8−b)で表されるアルコール体と反応させるこ
とにより一般式(1−d)で表される化合物とすること
ができる。さらに本化合物を加水分解してカルボン酸体
へと変換することができる。
【0026】
【化9】
【0027】化合物(8−a)との反応は、反応を阻害
しない溶媒中、好ましくはトリエチルアミン、N−メチ
ルモルホリン、ピリジン、ジメチルアニリンなどの有機
塩基あるいは、炭酸水素アルカリ、炭酸アルカリ、水酸
化アルカリなどの無機塩基の脱酸剤の存在下−20℃か
ら溶媒の還流温度にて行われる。溶媒として、ヘキサ
ン、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素類、クロロホル
ム、ジクロロメタン、ジクロロエタンなどのハロゲン化
炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエ
ーテル類、酢酸エステルなどのエステル類、アセトン、
メチルエチルケトンなどのケトン類、メタノール、エタ
ノール、イソプロピルアルコールなどのアルコール類、
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセタミドなどのアミ
ド類、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、水およ
びこれらの混合溶媒などがあげられ、反応に応じて適宜
選択することができる。化合物(8−b)との反応は、
トリフェニルホスフィンとアゾジカルボン酸ジエチルエ
ステルまたはアゾジカルボン酸ジイソプロピルエステル
の存在下、反応を阻害しない溶媒中、冷却下ないし室温
にて行われる。この場合の溶媒としてはヘキサン、ベン
ゼン、トルエンなどの炭化水素類、クロロホルム、ジク
ロロメタン、ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素
類、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類
が用いられる。 方法4 一般式(I)の化合物中、Yが−CON(R14)−を表
す場合、一般式(9)で表されるアミノ化合物(式中、
各記号は前記と同義である。)と一般式(10)で表さ
れるカルボン酸またはその反応性誘導体を工程4と同じ
条件にてアミド化反応に付すことによって合成すること
ができる。さらに本化合物を加水分解してカルボン酸体
へと変換することができる。
【0028】
【化10】
【0029】方法5 一般式(I)の化合物中、Yが−N(R13)−で、Zが
アリールまたはヘテロアリール基を表す場合、一般式
(9)で表される化合物(式中、各記号は前記と同義で
ある。)を一般式(11)のハロゲン置換(ヘテロ)ア
リール化合物(式中、Halはハロゲンを表す。)と反
応させることにより合成することができる。さらに本化
合物を加水分解してカルボン酸体へと変換することがで
きる。
【0030】
【化11】
【0031】本反応は、無溶媒ないし反応を阻害しない
溶媒の存在下、好ましくはトリエチルアミン、N−メチ
ルモルホリン、ピリジン、ジメチルアニリンなどの有機
塩基あるいは、炭酸水素アルカリ、炭酸アルカリ、水酸
化アルカリなどの無機塩基の脱酸剤の存在下室温から2
00℃にて行われる。溶媒として、ヘキサン、ベンゼ
ン、トルエンなどの炭化水素類、テトラヒドロフラン、
ジオキサンなどのエーテル類、アセトン、メチルエチル
ケトンなどのケトン類、メタノール、エタノール、イソ
プロピルアルコールなどのアルコール類、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセタミドなどのアミド類、アセト
ニトリル、ジメチルスルホキシド、水およびこれらの混
合溶媒などがあげられ、反応に応じて適宜選択すること
ができる。
【0032】方法6 方法1から方法6にて合成される化合物に関して、置換
基R1 およびR2 が水素である化合物は、一般式(1−
a)、(1−b)、(1−c)、(1−d)、(1−
e)、(1−f)、および(5)で表される化合物の二
重結合を還元することによって合成することができる。
本還元反応は、パラジウム炭素、パラジウム、酸化白
金、ラネーニッケル等の還元触媒の存在下に、常圧ない
し加圧下にて行われる。用いる溶媒としては酢酸、ぎ酸
等の酸類、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、第3級ブタノールなどのアルコール類、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセタミドなどのアミド類、アセトニ
トリル、ジメチルスルホキシドおよびこれらの混合溶媒
が挙げられ、反応に応じて適宜選択することができる。 方法7 一般式(I)で表される化合物中、R1 とR2 が互いに
結合を形成しない場合、一般式(12)で表される化合
物(式中、L' はハロゲン、メタンスルホニルオキシ、
パラトルエンスルホニルオキシ等の脱離基を表し、他記
号は前記と同義である。)を一般式(13)で表される
金属塩(式中、Mはリチウム、ナトリウム、マグネシウ
ム、カリウム等の金属を表し、他記号は前記と同義であ
る。)と反応させることによっても合成することができ
る。本反応は、通常−80℃〜室温の範囲にて、ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、
ジオキサンなどの溶媒中で行われ、これらの反応は24
時間以内に終了する。さらに本化合物を加水分解してカ
ルボン酸体へと変換することができる。
【0033】
【化12】
【0034】方法8 一般式(I)で表される化合物中、Aが−N(R7 )−
の場合、一般式(14)で表される化合物を一般式(1
5)のイソシアネートと反応させるか(工程9)、また
は一般式(16)により表されるアミノ化合物にホスゲ
ン類〔トリクロロメチルクロロホルメート、ビス(トリ
クロロメチル)カルボナートなど〕またはカルボニルジ
イミダゾールを作用させ、次いで一般式(14)のアミ
ノ化合物またはその酸付加塩と反応に付すことにより合
成される(工程10)。反応は、必要に応じて脱酸剤
(トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジ
ン、ジメチルアニリンなどの有機塩基あるいは、炭酸水
素アルカリ、炭酸アルカリ、水酸化アルカリなどの無機
塩基)の存在下に、無溶媒ないし不活性溶媒中、好まし
くは−20℃から80℃にて行われる。通常これらの反
応は24時間以内に終了する。用いる不活性溶媒として
は、ヘキサン、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素類、
クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタンなどの
ハロゲン化炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテルなどの
エーテル類、酢酸エステルなどのエステル類、アセト
ン、メチルエチルケトンなどのケトン類、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセタミドなどのアミド類、アセト
ニトリル、ジメチルスルホキシドおよびこれらの混合溶
媒などが挙げられ、反応に応じて適宜選択することがで
きる。
【0035】
【化13】
【0036】方法9 一般式(I)で表される化合物中、Aが−NH−でか
つ、R1 とR2 が互いに結合を形成しない場合は、文献
(J.Med.Chem.,41, 1297(1998))記載の方法に準じて合
成される一般式(17)のマロン酸エステル体を、クル
チウス転移反応でイソシアナート体へと変換させ、この
ものを単離することなく一般式(25)で表されるアミ
ノ体と反応させることによって一般式(1−i)の化合
物へと導くことができる。
【0037】
【化14】
【0038】工程11は、化合物(17)を反応を阻害
しない溶媒中、トリエチルアミン、N−メチルモルホリ
ン、ピリジン、ジメチルアニリンなどの有機塩基存在
下、−20℃から溶媒の還流温度にてジフェニル燐酸ア
ジドを作用させることにより行うか、化合物(17)の
カルボン酸ハライドもしくは混合酸無水物体を、ナトリ
ウムアジドと作用させ、カルボン酸アジドと変換した後
に、加熱することにより行われる。工程12は、冷却下
ないし溶媒の還流温度で化合物(25)を作用させるこ
とに行うことができる。溶媒として、ヘキサン、ベンゼ
ン、トルエンなどの炭化水素類、クロロホルム、ジクロ
ロメタン、ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素
類、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル
類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセタミドなどの
アミド類、アセトニトリル、ジメチルスルホキシドおよ
びこれらの混合溶媒などがあげられ、反応に応じて適宜
選択することができる。 方法10 本発明の化合物(I)は、さらに一般式(18)で表さ
れるアルデヒドまたはケトンを一般式(19−a)(式
中、Halは塩素、臭素またはヨウ素などのハロゲンを
表し、他の記号は前記と同義である。)で表されるウィ
ッティヒ(Wittig)試薬もしくは一般式(19−
b)(式中、R20は炭素数1〜5のアルキル基を表し、
他の記号は前記と同義である。)で表されるオーナー−
エモンズ(Horner−Emmons)試薬と縮合す
ることによって一般式(1−j)で表される化合物へと
導くことができる。
【0039】
【化15】
【0040】工程13および工程14は、化合物(1
8)とウィッティヒ試薬(19−a)もしくはオーナー
−エモンズ試薬(19−b)を反応を阻害しない溶媒
中、水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、カリウム第3級ブトキシド、炭酸カリウム、ブチ
ルリチウムなどの塩基存在下、−78℃から溶媒の還流
温度にて行われる。溶媒として、ヘキサン、ベンゼン、
トルエンなどの炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオ
キサンなどのエーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセタミドなどのアミド類、アセトニトリル、ジメ
チルスルホキシドおよびこれらの混合溶媒などがあげら
れ、反応に応じて適宜選択することができる。さらに、
方法6と同じ還元反応に付することによりR1 およびR
2 が水素の化合物へと導くことができる。 原料化合物の合成法1 方法3にて用いられる一般式(7)の化合物は、一般式
(20)のアルデヒド(式中、Qは水素または水酸基の
保護基を表し、他記号は前記と同義である。)と一般式
(3)の化合物を方法1に準じて反応するか、一般式
(20)の化合物を一般式(4)のジエステルと方法2
に準じて反応することにより、化合物(21)を得た
後、保護基を除去して得ることができる。本反応の場
合、必ずしもその水酸基を保護する必要はないが、必要
に応じてベンジル基、第3級ブチル基、メトキシメチル
基等の保護基を用い、常法(たとえば、塩酸、トリフル
オロ酢酸などの酸処理、金属触媒(パラジウム、ラネー
ニッケルなど)を用いた水素化分解など)により容易に
脱保護できる。
【0041】
【化16】
【0042】原料化合物の合成法2 方法4にて用いられる一般式(9)の化合物は、一般式
(22)で表されるアミノ基が保護されたアルデヒド
(式中、Q' はアミノ基の保護基を表し、他記号は前記
と同義である。)と一般式(3)の化合物を方法1に準
ずるか、一般式(22)の化合物と一般式(4)のジエ
ステルを方法2に準じることによって合成される一般式
(23−a)の化合物のアミノ保護基を除去することに
よって得ることができる。アミノ保護基としては第3級
ブチルオキシカルボニル基、フタロイル基、(置換)ベ
ンゾイル基、アセチル基、トリフルオロアセチル基、ベ
ンジルオキシカルボニル基などの有機化学上よく用いら
れる保護基を示す。脱保護基は酸(フッ化水素酸、メタ
ンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、塩酸、
臭化水素酸、トリフルオロ酢酸、ギ酸など)による脱保
護、アルカリ金属水酸化物(水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、水酸化バリウムなど)やヒドラジンおよびそ
の水和物などの塩基を用いる脱保護、金属触媒(パラジ
ウム、ラネーニッケルなど)を用いた水素化分解などに
より容易に行うことができる。
【0043】
【化17】
【0044】さらに、原料化合物(9)中、Xが酸素の
化合物は、一般式(7)の化合物と、一般式(24−
a)もしくは一般式(24−b)で表される化合物(式
中、各記号は前記と同義である。)を方法3に準じて化
合物(23−b)とし、アミノ保護基を除去することに
よっても合成できる。
【0045】
【化18】
【0046】このようにして得られる一般式(I)の化
合物は常法により塩酸、硫酸、硝酸、燐酸、臭化水素酸
などの無機酸との塩、酢酸、プロピオン酸、コハク酸、
グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、ア
スコルビン酸、マレイン酸、フマル酸、メタンスルホン
酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、パ
モ酸などの有機酸との塩、リチウム、ナトリウム、カリ
ウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム等のア
ルカリ金属との塩、ピペリジン、ピロリジン、ピペラジ
ン、モルホリン、グアニジン、ジシクロヘキシルアミ
ン、ベンザチン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノ
ールアミン、エチジンジアミン、メグルミン、プロカイ
ン等の有機塩基との塩、アスパラギン酸、グルタミン
酸、リジン、アルギニン等のアミノ酸と処理することに
よりそれらの塩とすることができる。本発明化合物中、
分子内に不斉中心を有する場合には、通常、ラセミ体と
して得られる。ラセミ体は光学的に活性な担体を有する
カラムを用いたクロマトグラフィーなどの常法により光
学異性体に分割することができる。そのような光学異性
体は光学活性な原料化合物を使用することによっても製
造することができる。また、本発明の一般式(I)の化
合物が光学活性なカルボン酸化合物の場合、光学活性な
塩基を用いる分別結晶または光学活性なアルコールやア
ミノ化合物と共有結合によるジアステレオマーとしてク
ロマトグラフィーや結晶化によって精製できる。
【0047】本発明の一般式(I)の化合物はインスリ
ンの分泌促進作用およびインスリン抵抗性改善作用を有
し、すぐれた血糖低下作用および脂質低下作用を示すこ
とから糖尿病および高脂血症の予防または治療薬として
有用であるばかりでなく、糖尿病合併症(網膜症、腎
症、白内障、冠動脈疾患など)や動脈硬化症の予防また
は治療薬としても有用である。さらには、リウマチなど
の自己免疫疾患や癌などの予防または治療薬としても有
用である。本発明の医薬を製するにあたって、一般式
(I)の化合物は治療上有効な量が含有されているのが
好ましく、通常0.1〜500mg程度でよい。当該医
薬はこれら有効成分の他に、医薬上許容されうる担体、
賦形剤、希釈剤、溶解補助剤、崩壊剤、結合剤などと混
合して錠剤、散剤、カプセル剤、注射剤、坐剤、点滴剤
などとすることにより経口的または非経口的に安全に患
者に投与することができる。投与量は、通常1日当たり
成人に対し、経口投与で0.5〜1000mg、静脈投
与で0.1〜500mg程度である。
【0048】
【実施例】以下、原料製造例、実施例、製剤処方例、実
験例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれ
らに限定されるものではない。
【0049】原料製造例1 2−(5−エチル−2−ピリジル)エタノール18.2
gおよびp−トルエンスルホニルクロリド25.1gを
ジクロロメタン0.5Lに溶解し、トリエチルアミン3
3.6mLを加え8時間室温にて放置した。反応液を水
で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去し
た。残渣をアセトニトリル0.5Lに溶解し、N−第3
級ブトキシカルボニル−DL−チロシンメチルエステル
23.7gおよび炭酸カリウム27.7gを加え、一夜
還流した。反応液を濃縮後、水と酢酸エチルに分配し、
有機層を5%クエン酸水溶液および飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣
をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;ヘキサン:酢
酸エチル=1:1〜0:1)で精製し2−(第3級ブト
キシカルボニルアミノ)−3−[4−[2−(5−エチ
ル−2−ピリジル)エトキシ]フェニル]プロピオン酸
メチルエステル20.6gを油状物として得た。得られ
た化合物20.6gをジオキサン20mLに溶解し、4
N塩酸−ジオキサン溶液240mLを加えて、室温にて
5時間放置した。反応液を濃縮後、エーテルを加えて良
く振り混ぜ、溶媒を留去した。この操作を3回繰り返し
2−アミノ−3−[4−[2−(5−エチル−2−ピリ
ジル)エトキシ]フェニル]プロピオン酸メチルエステ
ル塩酸塩19.2gを得た。
【0050】実施例1 2−アミノ−3−[4−[2−(5−エチル−2−ピリ
ジル)エトキシ]フェニル]プロピオン酸メチルエステ
ル2.46gおよびトリエチルアミン1.05mLをテ
トラヒドロフラン(THF)30mLに溶解し、シクロ
ヘキシルイソシアナート0.96mLを室温にて加え、
一夜放置した。反応液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=1
00:1)で精製し2−(3−シクロヘキシルウレイ
ド)−3−[4−[2−(5−エチル−2−ピリジル)
エトキシ]フェニル]プロピオン酸メチルエステル2.
37gを得た。融点120〜122℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.97−1.38(11H,m),1.55−1.8
3(4H,m),2.62(2H,q,J=7.3H
z),2.94−3.07(2H,m),3.20(2
H,t,J=6.6Hz),3.38−3.50(1
H,m),3.69(3H,s),4.30(2H,
t,J=6.6Hz),6.78(2H,d,J=1
1.9Hz),6.99(2H,d,J=11.9H
z),7.17(1H,d,J=7.9Hz),7.4
5(1H,dd,J=2.0,7.9Hz),8.37
(1H,d,J=2.0Hz)。質量分析値(m/z)
453(M+)。 元素分析値:C263534として C(%) H(%) N(%) 実測値 68.60 7.70 9.24 計算値 68.85 7.78 9.26
【0051】実施例2 2−アミノ−3−[4−[2−(5−エチル−2−ピリ
ジル)エトキシ]フェニル]プロピオン酸メチルエステ
ル2.46gおよびトリエチルアミン1.05mLをT
HF30mLに溶解し、N,N’−カルボニルジイミダ
ゾール(CDI)1.21gを氷冷下にて加え、0.5
時間攪拌し、続いてシス−ヘキサヒドロイソインドリン
塩酸塩1.21gを加え、2時間還流した。反応液を濃
縮後、水と酢酸エチルに分配し、有機層を5%クエン酸
水溶液および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロ
マト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=100:
1)で精製し3−[4−[2−(5−エチル−2−ピリ
ジル)エトキシ]フェニル]−2−(シス−ヘキサヒド
ロイソインドリン−2−イルカルボニルアミノ)プロピ
オン酸メチルエステル2.48gを無色油状物として得
た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.21−1.57(11H,m),2.12−2.2
8(2H,m),2.63(2H,q,J=8.9H
z),3.03−3.28(8H,m),3.70(3
H,s),4.32(2H,t,J=6.6Hz),
4.55(1H,d,J=7.9Hz),4.73−
4.80(1H,m),6.82(2H,d,J=8.
6Hz),7.00(2H,d,J=8.6Hz),
7.18(1H,d,J=7.9Hz),7.45(1
H,dd,J=2.0,7.9Hz),8.39(1
H,d,J=2.0Hz)。質量分析値(m/z)47
9(M+)。 得られたエステル化合物2.48gをメタノール70m
Lに溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液6mLを加え
て、一夜放置した。反応液を濃縮後、残渣を水に溶解
し、クエン酸を加えて酸性とした。析出する結晶を濾取
し、含水エタノールから再結晶し3−[4−[2−(5
−エチル−2−ピリジル)エトキシ]フェニル]−2−
(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イルカルボ
ニルアミノ)プロピオン酸1.55gを得た。融点17
4〜176℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.24(3H,t,J=8.9Hz),1.38−
1.53(8H,m),2.12−2.28(2H,
m),2.64(2H,q,J=7.3Hz),3.1
0−3.27(8H,m),4.21(2H,t,J=
7.6Hz),4.66−4.73(1H,m),4.
82(1H,d,J=11.9Hz),6.78(2
H,d,J=8.6Hz),7.11(2H,d,J=
8.6Hz),7.27(1H,d,J=7.9H
z),7.55(1H,dd,J=2.0,7.9H
z),8.39(1H,d,J=2.0Hz)9.85
(1H,brs)。 元素分析値:C273534として C(%) H(%) N(%) 実測値 69.89 7.55 8.98 計算値 69.65 7.58 9.03
【0052】実施例3 2−アミノ−3−[4−[2−(5−エチル−2−ピリ
ジル)エトキシ]フェニル]プロピオン酸メチルエステ
ル2.46gおよびトリエチルアミン1.05mLをT
HF30mLに溶解し、CDI1.21gを氷冷下にて
加え、0.5時間攪拌した。4−第3級ブチルピペリジ
ン塩酸塩1.23gを加え、2時間還流した。反応液を
濃縮後、水と酢酸エチルに分配し、有機層を5%クエン
酸水溶液および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=10
0:1)で精製し2−(4−第3級ブチルピペリジン−
1−イルカルボニルアミノ)−3−[4−[2−(5−
エチル−2−ピリジル)エトキシ]フェニル]プロピオ
ン酸メチルエステル1.97gを得た。融点95〜96
℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.85(9H,s),1.09−1.17(3H,
m),1.25(3H,t,J=7.3Hz),1.6
4−1.70(2H,m),2.59−2.72(4
H,m),3.04(2H,d,J=6.9Hz),
3.22(2H,d,J=7.3Hz),3.70(3
H,s),3.88−4.00(2H,m),4.32
(2H,t,J=6.6Hz),4.69−4.77
(1H,m),4.83(1H,d,J=7.3H
z),6.80−6.84(2H,m),6.96−
7.01(2H,m),7.18(1H,d,J=7.
9Hz),7.45(1H,dd,J=2.0,7.9
Hz),8.39(1H,d,J=2.0Hz)。質量
分析値(m/z)495(M+)。 元素分析値:C294134として C(%) H(%) N(%) 実測値 70.09 8.30 8.48 計算値 70.27 8.34 8.48 得られたエステル化合物1.89gをメタノール50m
Lに溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液5mLを加え
て、6時間放置した。反応液を濃縮後、残渣を水に溶解
し、クエン酸を加えて酸性とした。析出する油状物をク
ロロホルムで抽出し、有機層を水で洗浄後、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をヘキサン−酢
酸エチルから結晶化し2−(4−第3級ブチルピペリジ
ン−1−イルカルボニルアミノ)−3−[4−[2−
(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]フェニル]プ
ロピオン酸1.60gを得た。融点152〜153℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.85(9H,s),1.09−1.16(3H,
m),1.24(3H,t,J=7.3Hz),1.6
3−1.66(2H,m),2.61−2.69(4
H,m),3.10−3.20(2H,m),3.25
(2H,t,J=6.6Hz),3.89−4.02
(2H,m),4.21(2H,t,J=6.6H
z),4.66−4.72(1H,m),5.15(1
H,d,J=6.6Hz),6.77(2H,t、J=
8.6Hz),7.11(2H,t,J=8.6H
z),7.28(1H,d,J=7.9Hz),7.5
7(1H,dd,J=2.0,7.9Hz),8.39
(1H,d,J=2.0Hz),9.94(1H,br
s)。 元素分析値:C283934として C(%) H(%) N(%) 実測値 69.61 8.06 8.66 計算値 69.83 8.16 8.72
【0053】実施例4 2−アミノ−3−[4−[2−(5−エチル−2−ピリ
ジル)エトキシ]フェニル]プロピオン酸メチルエステ
ル1.5gおよびトリエチルアミン0.64mLをTH
F20mLに溶解し、CDI0.74gを氷冷下にて加
え、0.5時間攪拌した。続いて4−イソプロピルピペ
リジン塩酸塩0.75gを加え2時間還流した。反応液
を濃縮後、水と酢酸エチルに分配し、有機層を5%クエ
ン酸水溶液および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
クロマト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=10
0:1)で精製し3−[4−[2−(5−エチル−2−
ピリジル)エトキシ]フェニル]−2−(4−イソプロ
ピルピペリジン−1−イルカルボニルアミノ)プロピオ
ン酸メチルエステル1.97gを得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.86(6H,d,J=6.6Hz),1.12−
1.28(6H,m),1.40−1.50(1H,
m),1.62−1.68(4H,m),2.59−
2.75(4H,m),3.04(2H,d,J=5.
9Hz),3.22(2H,d,J=6.6Hz),
3.70(3H,s),3.84−3.97(2H,
m),4.31(2H,t,J=6.6Hz),4.7
2−4.77(1H,m),4.82(1H,d,J=
7.3Hz),6.80−6.87(2H,m),6.
97−7.00(2H,m),7.18(1H,d,J
=7.9Hz),7.45(1H,dd,J=2.0,
7.9Hz),8.39(1H,d,J=2.0H
z)。質量分析値(m/z)481(M+)。 得られたエステル化合物1.39gをメタノール40m
Lに溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液5mLを加え
て、3時間放置した。反応液を濃縮後、残渣を水に溶解
し、クエン酸を加えて酸性とした。析出する油状物をク
ロロホルムで抽出し、水で洗浄後、硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を留去し、残渣をヘキサン−酢酸エチル
から結晶化し3−[4−[2−(5−エチル−2−ピリ
ジル)エトキシ]フェニル]−2−(4−イソプロピル
ピペリジン−1−イルカルボニルアミノ)プロピオン酸
1.1gを得た。融点113〜115℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.86(6H,d,J=7.3Hz),1.12−
1.27(6H,m),1.40−1.47(1H,
m),1.55−1.64(2H,m),2.61−
2.75(4H,m),3.10−3.20(2H,
m),3.25(2H,d,J=6.0Hz),3.8
6−3.98(2H,m),4.21(2H,t,J=
6.6Hz),4.66−4.72(1H,m),5.
15(1H,d,J=6.6Hz),6.77(2H,
d,J=8.6Hz),7.11(2H,d,J=8.
6Hz),7.28(1H,d,J=7.9Hz),
7.57(1H,dd,J=2.0,7.9Hz),
8.39(1H,d,J=2.0Hz),9.48(1
H,brs)。 元素分析値:C273734として C(%) H(%) N(%) 実測値 68.92 7.81 8.88 計算値 69.35 7.98 8.99
【0054】実施例5 文献(J. Med. Chem. Vol. 41,
1927 (1998))に記載の方法にて合成される
2−(メトキシカルボニル)−3−[4−[2−(5−
メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]
フェニル]プロピオン酸2.05g、ジフェニルリン酸
アジド1.38g、およびトリエチルアミン1.4mL
をベンゼン30mLに溶解し、1時間還流した。反応液
を室温まで戻し、シス−ヘキサヒドロイソインドリン塩
酸塩0.81gを加え、3時間還流した。反応液を酢酸
エチルで希釈し、1N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し
2−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イルカ
ルボニルアミノ)−3−[4−[2−(5−メチル−2
−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]フェニル]
プロピオン酸メチルエステル1.56gを得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.38−1.53(8H,m),2.10−2.26
(2H,m),2.37(3H,s),2.97(2
H,t,J=6.6Hz),3.03−3.35(6
H,m),3.70(3H,s),4.22(2H,
t,J=6.6Hz),4.55(1H,d,J=7.
9Hz),4.69−4.80(1H,m),6.82
(2H,d,J=8.6Hz),7.40−7.44
(3H,m),7.95−7.99(2H,m)。質量
分析値(m/z)531(M+)。 得られたエステル化合物1.56gをメタノール40m
Lに溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液4.4mLを
加えて、3時間放置した。反応液を濃縮後、残渣を水に
溶解し、クエン酸を加えて酸性とした。析出する油状物
をクロロホルムで抽出し、水で洗浄後、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をヘキサン−酢酸エ
チルから結晶化し2−(シス−ヘキサヒドロイソインド
リン−2−イルカルボニルアミノ)−3−[4−[2−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エト
キシ]フェニル]プロピオン酸1.36gを得た。融点
201〜202℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.25−1.55(8H,m),2.10−2.26
(2H,m),2.35(3H,s),2.75−3.
30(8H,m),4.10−4.24(3H,m),
5.95(1H,d,J=8.6Hz),6.83(2
H,d,J=8.6Hz),7.14(2H,d,J=
8.6Hz),7.48−7.52(3H,m),7.
89−7.92(2H,m),12.45(1H,br
s)。 元素分析値:C303535として C(%) H(%) N(%) 実測値 69.35 6.81 8.04 計算値 69.61 7.82 8.12
【0055】実施例6 J.Med.Chem.,Vol.41,1927(1
998)に記載の方法にて合成される3−[4−[2−
(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]フェニル]−
2−(メトキシカルボニル)プロピオン酸3.9g、ジ
フェニルリン酸アジド3.03g、およびトリエチルア
ミン3.1mLをベンゼン60mLに溶解し、1時間還
流した。反応液を室温まで戻し、N−メチルアニリン
1.2mLを加え、5時間還流した。反応液を酢酸エチ
ルで希釈し、1N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:3)で精製し
3−[4−[2−(5−エチル−2−ピリジル)エトキ
シ]フェニル]−2−(3−メチル−3−フェニルウレ
イド)プロピオン酸メチルエステル2.61gを得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.25(3H,t,J=7.3Hz),2.60−
2.68(2H,m),2.83−2.99(2H,
m),3.22(2H,t,J=6.6Hz),3.2
3(3H,s),3.68(3H,s),4.30(2
H,t,J=6.6Hz),4.60−4.70(2
H,m),6.80−6.87(2H,m),6.71
(2H,d,J=8.6Hz),6.82(2H,d,
J=8.6Hz),7.12−7.35(6H,m),
7.46(1H,dd,J=2.0,7.9Hz),
8.41(1H,d,J=2.0Hz)。質量分析値
(m/z)461(M+)。 得られたエステル化合物1.60gをメタノール84m
Lに溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液8.4mLを
加えて、6時間放置した。反応液を濃縮後、残渣を水に
溶解し、クエン酸を加えて酸性とした。析出する油状物
をクロロホルムで抽出し、水で洗浄後、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をヘキサン−酢酸エ
チルから結晶化し3−[4−[2−(5−エチル−2−
ピリジル)エトキシ]フェニル]−2−(3−メチル−
3−フェニルウレイド)プロピオン酸2.23gを得
た。融点169〜170℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.23(3H,t,J=7.3Hz),2.59−
2.68(2H,m),2.99−3.18(2H,
m),3.20(2H,t,J=6.6Hz),3.2
6(3H,s),4.15(2H,t,J=6.6H
z),4.60−4.67(1H,m),4.88(1
H,d,J=6.6Hz),6.67(2H,d,J=
8.6Hz),6.95(2H,d,J=8.6H
z),7.10−7.31(6H,m),7.55(1
H,dd,J=2.0,7.9Hz),8.20(1
H,brs),8.38(1H,d,J=2.0H
z)。質量分析値(m/z)447(M+)。元 素分析値:C262934として C(%) H(%) N(%) 実測値 69.78 6.55 9.28 計算値 69.78 7.53 8.39
【0056】実施例7 3−[4−[2−(5−エチル−2−ピリジル)エトキ
シ]フェニル]−2−(メトキシカルボニル)プロピオ
ン酸3.9g、ジフェニルリン酸アジド3.03g、お
よびトリエチルアミン3.1mLをベンゼン60mLに
溶解し、1時間還流した。反応液を室温まで戻し、N−
メチルシクロヘキシルアミン1.65gを加え、2時間
還流した。酢酸エチルで希釈し、1N塩酸、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=
100:1)で精製し3−[4−[2−(5−エチル−
2−ピリジル)エトキシ]フェニル]−2−(3−メチ
ル−3−シクロヘキシルウレイド)プロピオン酸メチル
エステル2.76gを得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.22−1.35(7H,m),1.55−1.82
(6H,m),2.58−2.66(5H,m),3.
04−3.06(2H,m),3.22(2H,t,J
=6.6Hz),3.71(3H,s),3.77−
3.98(1H,m),4.31(2H,t,J=6.
6Hz),4.70−4.76(2H,m),6.79
−6.85(2H,m),6.97−7.02(2H,
m),7.18(1H,d,J=7.9Hz),7.4
5(1H,dd,J=7.9,2.0Hz),8.39
(1H,d,J=2.0Hz)。質量分析値(m/z)
467(M+)。 得られたエステル化合物2.76gをメタノール100
mLに溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液8.9mL
を加えて、3時間放置した。反応液を濃縮後、残渣を水
に溶解し、クエン酸を加えて酸性とした。析出する油状
物をクロロホルムで抽出し、水で洗浄後、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を留去し、3−[4−[2−(5
−エチル−2−ピリジル)エトキシ]フェニル]−2−
(3−メチル−3−シクロヘキシルウレイド)−プロピ
オン酸1.9gを無色アモルファスとして得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.21−1.38(8H,m),1.56−1.82
(5H,m),2.60−2.69(5H,m),3.
07−3.26(4H,m),3.83−3.89(1
H,m),4.22(2H,t,J=6.6Hz),
4.63−4.70(1H,m),4.97(1H,
d,J=6.6Hz),6.78(2H,d,J=8.
6Hz),7.11(2H,d,J=8.6Hz),
7.27(1H,d,J=7.9Hz),7.55(1
H,dd,J=2.0,7.9Hz),8.39(1
H,d,J=2.0Hz)。
【0057】実施例8 3−[4−[2−(5−エチル−2−ピリジル)エトキ
シ]フェニル]−2−(メトキシカルボニル)プロピオ
ン酸3.9g、ジフェニルリン酸アジド3.03g、お
よびトリエチルアミン3.1mLをベンゼン60mLに
溶解し、1時間還流した。反応液を室温まで戻し、ヘキ
サメチレンイミン1.2mLを加え、2時間還流した。
酢酸エチルで希釈し、1N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマ
ト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=100:
1)で精製し3−[4−[2−(5−エチル−2−ピリ
ジル)エトキシ]フェニル]−2−(ヘキサヒドロアゼ
ピン−1−イルカルボニルアミノ)プロピオン酸メチル
エステル2.15gを得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.24(3H,t,J=7.9Hz),1.42−
1.72(8H,m),2.63(3H,t,J=7.
9Hz),2.95−3.12(2H,m),3.21
(2H,t,J=6.6Hz),3.27−3.42
(4H,m),3.71(3H,s),4.31(2
H,t,J=6.6Hz),4.70−4.80(2
H,m),6.82(2H,d,J=8.6Hz),
7.00(2H,d,J=8.6Hz),7.18(1
H,d,J=7.9Hz),7.45(1H,dd,J
=2.0,7.9Hz),8.39(1H,d,J=
2.0Hz)。質量分析値(m/z)454(M+1)
+ 。 得られたエステル化合物2.14gをメタノール70m
Lに溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液7.1mLを
加えて、3時間放置した。反応液を濃縮後、残渣を水に
溶解し、クエン酸を加えて酸性とした。析出する油状物
をクロロホルムで抽出し、有機層を水で洗浄後、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、3−[4−[2
−(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]フェニル]
−2−(ヘキサヒドロアゼピン−1−イルカルボニルア
ミノ)プロピオン酸1.7gを無色アモルファスとして
得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.24(3H,t,J=7.9Hz),1.43−
1.72(8H,m),2.65(3H,t,J=7.
9Hz),3.11−3.42(8H,m),4.22
(2H,t,J=6.6Hz),4.67−4.73
(1H,m),5.02(1H,d,J=6.6H
z),6.78(2H,d,J=8.6Hz),7.1
1(2H,d,J=8.6Hz),7.55(1H,d
d,J=2.0,7.9Hz),8.39(1H,d,
J=2.0Hz),8.48(1H,brs)。質量分
析値(m/z)439(M+)。
【0058】原料製造例2 エタノール1.5Lに金属ナトリウム52.1gを溶解
した後、こはく酸ジエチル257mLおよびp−ヒドロ
キシベンズアルデヒド126gを加え、16時間還流さ
せた。反応液を濃縮後、残渣を希塩酸と酢酸エチルに分
配し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去し、残渣をジイソプロピルエー
テルから結晶化し、(E)−3−エトキシカルボニル−
4−(4−ヒドロキシフェニル)−3−ブテン酸177
gを褐色粉末結晶として得た。(E)−3−エトキシカ
ルボニル−4−(4−ヒドロキシフェニル)−3−ブテ
ン酸177gをエタノール600mLに溶解し、パラジ
ウム−炭素(10%)10gの存在下、常温常圧の水素
雰囲気下にて6.5時間攪拌した。反応溶液を濾過し、
濾液を濃縮し、3−エトキシカルボニル−4−(4−ヒ
ドロキシフェニル)ブタン酸180gを淡褐色結晶とし
て得た。
【0059】原料製造例3 3−エトキシカルボニル−4−(4−ヒドロキシフェニ
ル)ブタン酸21.2g、シス−ヘキサヒドロイソイン
ドリン塩酸塩13.6gおよびトリエチルアミン37m
Lをジメチルホルムアミド(DMF)400mLに溶解
し、0℃にてBOP試薬39.0gを加えて室温で一夜
攪拌した。反応液を濃縮後、水と酢酸エチルに分配し、
有機層を1N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、お
よび飽和食塩水で洗浄し硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を留去し、残渣をイソプロピルエーテルから結晶化
し4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イ
ル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)メチル−4−オ
キソブタン酸エチルエステルを28.4g得た。
【0060】同様にして、2−(4−ヒドロキシフェニ
ル)メチル−4−オキソ−4−(4−フェニルピペリジ
ン−1−イル)ブタン酸エチルエステル、2−(4−ヒ
ドロキシフェニル)メチル−4−オキソ−4−(1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)ブ
タン酸エチルエステル、4−(8−アザスピロ[4,
5]デカ−8−イル)−2−(4−ヒドロキシフェニ
ル)メチル−4−オキソブタン酸エチルエステル、2−
(4−ヒドロキシフェニル)メチル−4−(4−メチル
ピペリジン−1−イル)−4−オキソブタン酸エチルエ
ステル、2−(4−ヒドロキシフェニル)メチル−4−
オキソ−4−(シス−3a,4,7,7a−テトラヒド
ロイソインドリン−2−イル)ブタン酸エチルエステ
ル、2−(4−ヒドロキシフェニル)メチル−4−(4
−イソプロピルピペリジン−1−イル)−4−オキソブ
タン酸エチルエステル、2−(4−ヒドロキシフェニ
ル)メチル−4−(4−第3級ブチルピペリジン−1−
イル)−4−オキソブタン酸エチルエステル、2−(4
−ヒドロキシフェニル)メチル−4−(N−メチル−シ
クロヘキシルメチルアミノ)−4−オキソブタン酸エチ
ルエステル、2−(4−ヒドロキシフェニル)メチル−
4−(シス−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)
−4−オキソブタン酸エチルエステル、2−(4−ヒド
ロキシフェニル)メチル−4−(N−メチル−シクロヘ
キシルアミノ)−4−オキソブタン酸エチルエステル、
4−(エンド−4−アザ−トリシクロ[5.2.2.0
2.6]ウンデカ−8−エン−4−イル)−2−(4−ヒ
ドロキシフェニル)メチル−4−オキソブタン酸エチル
エステル、4−(シス−4−アザ−トリシクロ[5.
2.2.02. 6]ウンデカ−4−イル)−2−(4−ヒ
ドロキシフェニル)メチル−4−オキソブタン酸エチル
エステル、2−(4−ヒドロキシフェニル)メチル−4
−(3,5−ジメチルピペリジン−1−イル)−4−オ
キソブタン酸エチルエステル、4−(エンド−4−アザ
−トリシクロ[5.2.1.02.6]デカ−4−イル)
−2−(4−ヒドロキシフェニル)メチル−4−オキソ
ブタン酸エチルエステル、2−(4−ヒドロキシフェニ
ル)メチル−4−(シス−3,4−ジメチルピロリジン
−1−イル)−4−オキソブタン酸エチルエステルを得
た。
【0061】原料製造例4 (E)−3−エトキシカルボニル−4−(4−ベンジル
オキシフェニル)−3−ブテン酸3.8g、シス−2,
6−ジメチルピペリジン1.5mLおよびトリエチルア
ミン3.1mLをDMF50mLに溶解し、BOP試薬
5.5gを氷冷下にて加えた。室温で1.5時間攪拌し
た後、反応液を希塩酸水溶液と酢酸エチルに分配し、有
機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;クロ
ロホルム)で精製し(E)−2−[4−(ベンジルオキ
シ)ベンジリデン]−4−(シス−2,6−ジメチルピ
ペリジン−1−イル)−4−オキソ−3−ブテン酸エチ
ルエステル4.2gを黄色油状物として得た。得られた
エステル化合物4.2gをエタノール50mLに溶解
し、パラジウム−炭素(10%)420mgの存在下、
常温常圧の水素雰囲気下にて8時間攪拌した。反応液を
濾過し、濾液を濃縮し、2−(4−ヒドロキシフェニ
ル)メチル−4−(シス−2,6−ジメチルピペリジン
−1−イル)−4−オキソブタン酸エチルエステル3.
2gを淡黄色無定型固体として得た。同様にして、4−
(ジシクロヘキシルアミノ)−2−(4−ヒドロキシフ
ェニル)メチル−4−オキソブタン酸エチルエステルを
得た。
【0062】原料製造例5 (E)−3−エトキシカルボニル−4−(4−ヒドロキ
シフェニル)−3−ブテン酸25.0g、シス−ヘキサ
ヒドロイソインドリン塩酸塩16.2gおよびトリエチ
ルアミン28mLをDMF200mLに溶解し、0℃に
てBOP試薬48.6gを加えて室温にて一夜攪拌し
た。反応液を濃縮後、水と酢酸エチルに分配し、有機層
を1N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、および飽
和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を留去し、イソプロピルエーテルから結晶化し(E)−
4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)
−2−(4−ヒドロキシベンジリデン)−4−オキソブ
タン酸エチルエステルを22.6g得た。
【0063】原料製造例6 エタノール200mLに金属ナトリウム4.2gを溶解
した後、こはく酸ジエチル30mLおよび4−[2−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エト
キシ]ベンズアルデヒド37gを加え、15時間還流し
た。反応液を濃縮後、残渣を希塩酸と酢酸エチルに分配
し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を留去し、残渣を酢酸エチル−ヘキサン
から結晶化し、(E)−3−エトキシカルボニル−4−
[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)エトキシ]フェニル]−3−ブテン酸38.6
gを褐色粉末結晶として得た。
【0064】同様にして、4−ベンジルオキシベンズア
ルデヒドを用いることにより(E)−4−(4−ベンジ
ルオキシフェニル)−3−エトキシカルボニル−3−ブ
テン酸を、4−[2−(1−インドリル)エトキシ]ベ
ンズアルデヒドを用いることにより(E)−3−エトキ
シカルボニル−4−[4−[2−(1−インドリル)エ
トキシ]フェニル]−3−ブテン酸を、4−[2−(N
−メチル−2−ピリジルアミノ)エトキシ]ベンズアル
デヒドを用いることにより(E)−3−エトキシカルボ
ニル−4−[4−[2−(N−メチル−2−ピリジルア
ミノ)エトキシ]フェニル]−3−ブテン酸を、4−
[2−(N−メチル−第3級ブトキシカルボニルアミ
ノ)エトキシ]ベンズアルデヒドを用いることにより
(E)−3−エトキシカルボニル−4−[4−[2−
(N−メチル−第3級ブトキシカルボニルアミノ)エト
キシ]フェニル)−3−ブテン酸を、6−(2−フルオ
ロベンジルオキシ)−2−ナフトアルデヒドを用いるこ
とにより(E)−3−エトキシカルボニル−4−[6−
(2−フルオロベンジルオキシ)−2−ナフチル]−3
−ブテン酸を、4−[3−(5−エチルー2ーピリジ
ル)プロポキシ]ベンズアルデヒドを用いることにより
(E)−3−エトキシカルボニル−4−[4−[3−
(5−エチル−2−ピリジル)プロポキシ]フェニル]
−3−ブテン酸を、4−[3−(5−メチルー2ーピリ
ジル)プロポキシ]ベンズアルデヒドを用いることによ
り(E)−3−エトキシカルボニル−4−[4−[3−
(5−メチル−2−ピリジル)プロポキシ]フェニル]
−3−ブテン酸を、4−[3−(2ーピリジル)プロポ
キシ]ベンズアルデヒドを用いることにより(E)−3
−エトキシカルボニル−4−[4−[3−(2−ピリジ
ル)プロポキシ]フェニル]−3−ブテン酸を、6−
[2−(5−メチルー2−フェニルー4−オキサゾリ
ル)エトキシ]ピリジンー3−カルバルデヒドを用いる
ことにより(E)−3−エトキシカルボニル−4−[6
−[2−(5−メチルー2−フェニルー4−オキサゾリ
ル)エトキシ]―3−ピリジル]−3−ブテン酸を合成
した。
【0065】実施例9 2−(5−エチル−2−ピリジル)エタノール8.46
gおよびp−トルエンスルホニルクロリド11.7gを
ジクロロメタン250mLに溶解し、トリエチルアミン
14.3mLを加え室温にて一夜放置した。反応液を水
で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去し
た。残渣をアセトニトリル250mLに溶解し、4−
(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−2
−(4−ヒドロキシフェニル)メチル−4−オキソブタ
ン酸エチルエステル16.8gおよび炭酸カリウム1
1.6gを加え、一夜還流した。反応液を濃縮後、水と
酢酸エチルに分配し、有機層を5%クエン酸水溶液およ
び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開
溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜0:1)で精製
し2−[4−[2−(5−エチル−2−ピリジル)エト
キシ]フェニル]メチル−4−(シス−ヘキサヒドロイ
ソインドリン−2−イル)−4−オキソブタン酸エチル
エステル12.8gを油状物として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.15−1.26(6H,m),1.27−1.54
(8H,m),2.15−2.30(2H,m),2.
53−2.78(4H,m),2.94(1H,dd,
J=6.6,13.9Hz),3.11−3.44(6
H,m),4.06−4.13(2H,m),4.31
(2H,t,J=6.6Hz),6.81(2H,d,
J=8.6Hz),7.05(2H,d,J=8.6H
z),7.19(1H,d,J=7.9Hz),7.4
4(1H,dd,J=2.0,7.9Hz),8.39
(1H,d,J=2.0Hz)。 得られたエステル化合物11.3gをメタノール300
mLに溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液35mLを
加えて、一夜放置した。反応液を濃縮後、残渣を水に溶
解し、クエン酸を加えて酸性とした。析出する油状物を
酢酸エチルで抽出し、水で洗浄後、硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロ
マト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=25:
1)で精製し2−[4−[2−(5−エチル−2−ピリ
ジル)エトキシ]フェニル]メチル−4−(シス−ヘキ
サヒドロイソインドリン−2−イル)−4−オキソブタ
ン酸8.4gを得た。融点99〜100℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.20−1.64(11H,m),2.07−2.2
8(2H,m),2.36−2.80(5H,m),
3.92−3.50(8H,m),4.28(2H,
t,J=6.6Hz),6.82(2H,d,J=8.
6Hz),7.08(2H,d,J=8.6Hz),
7.19(1H,d,J=7.9Hz),7.48(1
H,dd,J=2.0,7.9Hz),8.40(1
H,d,J=2.0Hz)。 元素分析値:C283624として C(%) H(%) N(%) 実測値 72.37 7.82 6.01 計算値 72.39 7.81 6.03
【0066】原料製造例7 3−(4−ベンジルオキシフェニル)プロピオン酸20
gをTHF300mLに溶解し、トリエチルアミン23
mLを加え、−20℃にてピバロイルクロリド9.1m
LのTHF溶液(50mL)を滴下した。同温度にて1
時間攪拌した後、塩化リチウム3.0gおよび(R)−
4−ベンジル−2−オキサゾリジノン11.5gを加
え、室温まで徐々に昇温した。同温度で3時間攪拌した
後、反応液を水に注ぎ、析出した結晶を濾取し(R)−
4−ベンジル−3−[3−(4−ベンジルオキシフェニ
ル)プロパノイル]−2−オキサゾリジノン21gを白
色粉末結晶として得た。ジイソプロピルアミン8.0m
LおよびTHF250mLの混合溶液に、−78℃にて
ブチルリチウムのヘキサン溶液(15%)32mLを加
えた。同温度にて1時間攪拌した後、(R)−4−ベン
ジル−3−[3−(4−ベンジルオキシフェニル)プロ
パノイル]−2−オキサゾリジノン21gを加えた。同
温度で2時間攪拌した後、ブロモ酢酸 第3級ブチルエ
ステル18.8mLを20分間かけて滴下した。3.5
時間かけて0℃まで昇温し、反応液に飽和塩化アンモニ
ア水を加えた。反応液を濃縮後、残渣に水を加え、酢酸
エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
クロマト(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=4:1)
で精製し((4R)−ベンジル−3−[3−(4−ベン
ジルオキシフェニル)−(2S)−(第3級ブトキシカ
ルボニルメチル)]プロパノイル−2−オキサゾリジノ
ン15.5gを得た。(4R)−ベンジル−3−[3−
(4−ベンジルオキシフェニル)−(2S)−(第3級
ブチルオキシカルボニルメチル)]プロパノイル−2−
オキサゾリジノン14gをエタノール100mLおよび
酢酸100mLに溶解し、パラジウム−炭素(10%)
1.4gの存在下、3気圧の水素雰囲気下にて2.5時
間攪拌した。反応液を濾過し、濾液を濃縮し、残渣にヘ
キサンを加え、析出した結晶を濾取した。シリカゲルカ
ラムクロマト(展開溶媒;クロロホルム)で精製し、ヘ
キサンで再結晶し(4R)−ベンジル−3−[3−(4
−ヒドロキシフェニル)−(2S)−(第3級ブトキシ
カルボニルメチル)]プロパノイル−2−オキサゾリジ
ノン7.6gを白色粉末結晶として得た。
【0067】(4R)−ベンジル−3−[3−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−(2S)−(第3級ブトキシカル
ボニルメチル)]プロパノイル−2−オキサゾリジノン
7.4gを塩化メチレン100mLに溶解し、トリフル
オロ酢酸40mLを0℃で30分間かけて滴下した後、
同温度で3時間攪拌した。反応液を濃縮し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマト(展開溶媒;クロロホルム:メタ
ノール=100:0〜99:1)で精製し4−[(4
R)−ベンジル−2−オキサゾリジノン−3−イル]−
(3S)−(4−ヒドロキシフェニル)メチル−4−オ
キソブタン酸6.8gを白色無定型固体として得た。4
−[(4R)−ベンジル−2−オキサゾリジノン−3−
イル]−(3S)−(4−ヒドロキシフェニル)メチル
−4−オキソブタン酸6.3g、シス−ヘキサヒドロイ
ソインドリン塩酸塩2.7gおよびトリエチルアミン
4.7mLをDMF100mLに溶解し、BOP試薬
8.1gを氷冷下にて加えた。同温度で1時間攪拌した
後、反応液を希塩酸と酢酸エチルに分配し、有機層を飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣
をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;クロロホル
ム)で精製し(4R)−ベンジル−3−[4−(シス−
ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−(2S)−
(4−ヒドロキシフェニル)メチル−4−オキソ]ブタ
ノイル−2−オキサゾリジノン5.0gを得た。トリフ
ェニルホスフィン3.3g、アゾジカルボン酸ジエチル
エステル(DEAD)の40%トルエン溶液5.6gを
THF100mLに溶解し、(4R)−ベンジル−3−
[4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イ
ル)−(2S)−(4−ヒドロキシフェニル)メチル−
4−オキソ]ブタノイル−2−オキサゾリジノン5.0
g、2−(5−エチル−2−ピリジル)エタノール1.
5gおよびトリエチルアミン3.6mLを加え、14時
間室温放置した。反応液を濃縮し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマト(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:
1)で精製し(4R)−ベンジル−3−[4−(シス−
ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−(2S)−
[4−[2−(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]
フェニル]メチル−4−オキソ]ブタノイル−2−オキ
サゾリジノン1.5gを得た。
【0068】実施例10 (4R)−ベンジル−3−[4−(シス−ヘキサヒドロ
イソインドリン−2−イル)−(2S)−[4−[2−
(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]フェニル]メ
チル−4−オキソ]ブタノイル−2−オキサゾリジノン
1.5gを、THF60mLおよび水20mLに溶解
し、30%過酸化水素水1.6mLを室温で加えた。反
応液を0℃に冷却し、水酸化リチウム1水和物0.20
gを加えた。同温度で2時間攪拌した後、反応液に1.
5N亜硫酸ナトリウム水溶液13mLを加えた。反応液
を濃縮後、残渣を水に溶解し、エーテルで洗浄した。水
層をクエン酸で酸性とした後、析出する油状物を酢酸エ
チルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲル
カラムクロマト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール
=100:0〜97:3)で精製し(S)−2−[4−
[2−(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]フェニ
ル]メチル−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン
−2−イル)−4−オキソブタン酸1.08gを白色無
定型固体として得た。 [α]D:+25.2°(c=0.50,CHCl3) 元素分析値:C283624・0.5H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 70.64 7.47 5.77 計算値 71.01 7.87 5.91
【0069】実施例11 製造例7、および実施例10と同様にして(S)−4−
ベンジル−2−オキサゾリジノンを用いて、(R)−2
−[4−[2−(5−エチル−2−ピリジル)エトキ
シ]フェニル]メチル−4−(シス−ヘキサヒドロイソ
インドリン−2−イル)−4−オキソブタン酸を得た。 [α]D:−25.8°(c=0.50,CHCl3) 元素分析値:C283624・0.65H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 70.36 7.44 5.83 計算値 70.61 7.89 5.88
【0070】実施例12 2−(5−エチル−2−ピリジル)エタノール0.51
gおよびp−トルエンスルホニルクロリド0.83gを
ジクロロメタン20mLに溶解し、トリエチルアミン
1.2mLを加え、室温にて8時間放置した。反応液を
水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残
渣をアセトニトリル20mLに溶解し、2−(4−ヒド
ロキシフェニルメチル)−4−(4−フェニルピペリジ
ン−1−イル)−4−オキソブタン酸エチルエステル
1.50gおよび炭酸カリウム0.52gを加え、一夜
還流した。反応液を濃縮後、水と酢酸エチルに分配し、
有機層を5%クエン酸水溶液および飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣
をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;ヘキサン:酢
酸エチル=6:4)で精製し2−[4−[2−(5−エ
チル−2−ピリジル)エトキシ]フェニル]メチル−4
−(4−フェニルピペリジン−1−イル)−4−オキソ
ブタン酸エチルエステル0.80gを油状物として得
た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.13−1.36(6H,m),1.43−1.71
(2H,m),1.79−1.97(2H,m),2.
28−2.42(1H,m),2.50−2.80(6
H,m),2.90−3.30(5H,m),3.80
−3.96(1H,m),4.05−4.20(2H,
m),4.31(2H,t,J=7.3Hz),4.6
5−4.77(1H,m),6.83(2H,d,J=
8.6Hz),7.07(2H,d,J=8.6H
z),7.12−7.35(6H,m),7.44(1
H,dd,J=2.0,7.9Hz),8.39(1
H,d,J=2.0Hz)。質量分析値(m/z)52
8(M+)。 得られたエステル化合物0.80gをメタノール15m
Lに溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液3mLを加え
て、一夜放置した。反応液を濃縮後、残渣を水に溶解
し、クエン酸を加えて酸性とした。析出する油状物をク
ロロホルムで抽出し、水で洗浄後、硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を留去し、2−[4−[2−(5−エチ
ル−2−ピリジル)エトキシ]フェニル]メチル−4−
(4−フェニルピペリジン−1−イル)−4−オキソブ
タン酸0.46gをアモルファスとして得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.26(3H,t,J=7.3Hz),1.40−
1.93(4H,m),2.35−2.87(7H,
m),2.90−3.31(5H,m),3.74−
3.91(1H,m),4.24(2H,t,J=6.
6Hz),4.62−4.82(1H,m),6.81
(2H,d,J=8.6Hz),6.98−7.35
(8H,m),7.49(1H,d,J=7.9H
z),8.42(1H,s),9.46(1H,br
s)。質量分析値(m/z)501(M+1+)。
【0071】実施例13 2−(5−エチル−2−ピリジル)エタノール2.06
gおよびp−トルエンスルホニルクロリド2.71gを
ジクロロメタン50mLに溶解し、トリエチルアミン
2.1mLを加え室温にて8時間放置した。反応液を水
で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残渣
をアセトニトリル50mLに溶解し、2−(4−ヒドロ
キシフェニル)メチル−4−オキソ−4−(1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)ブタン
酸エチルエステル4.54gおよび炭酸カリウム1.7
1gを加え、一夜還流した。反応液を濃縮後、水と酢酸
エチルに分配し、有機層を5%クエン酸水溶液および飽
和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶
媒;ヘキサン:酢酸エチル=6:4)で精製し2−[4
−[2−(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]フェ
ニル]メチル−4−(1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−2−イル)−4−オキソブタン酸エチルエ
ステル1.70gを油状物として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.17(3H,t,J=7.3Hz),1.24(3
H,t,J=7.3Hz),2.31−2.46(1
H,m),2.62(2H,q,J=7.3Hz),
2.67−2.90(4H,m),2.97(1H,d
d,J=6.6,13.9Hz),3.21(2H,
t,J=6.6Hz),3.50−3.87(2H,
m),4.00−4.14(2H,m),4.31(2
H,t,J=6.6Hz),4.43−4.62(2
H,m),4.67(1H,s),6.73−6.86
(2H,m),7.00−7.22(7H,m),7.
44(1H,dd,J=2.0,7.9Hz),8.3
9(1H,d,J=2.0Hz)。質量分析値(m/
z)500(M+)。 得られたエステル化合物1.32gをメタノール30m
Lに溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液2.6mLを
加えて、一夜放置した。反応液を濃縮後、残渣を水に溶
解し、クエン酸を加えて酸性とした。析出する油状物を
クロロホルムで抽出し、水で洗浄後、硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去し、2−[4−[2−(5−エ
チル−2−ピリジル)エトキシ]フェニル]メチル−4
−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−
イル)−4−オキソブタン酸0.87gをアモルファス
として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.20(3H,t,J=7.3Hz),2.40−
2.90(7H,m),3.07(1H,dd,J=
6.6,13.9Hz),3.13−3.30(3H,
m),3.44−3.60(1H,m),3.67−
3.86(1H,m),4.15−4.30(2H,
m),4.49(1H,dd,J=16.0,19.8
Hz),4.69(1H,s),6.75−6.79
(2H,m),6.97−7.23(7H,m),7.
48(1H,dd,J=2.0,6.6Hz),8.4
0(1H,d,J=2.0Hz),9.85(1H,b
rs)。質量分析値(m/z)473(M+1+)。
【0072】実施例14 2−(5−エチル−2−ピリジル)エタノール2.12
gおよびp−トルエンスルホニルクロリド2.81gを
ジクロロメタン60mLに溶解し、トリエチルアミン
2.2mLを加え室温にて一夜放置した。反応液を水で
洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残渣を
アセトニトリル60mLに溶解し、4−(8−アザ−ス
ピロ[4,5]デカ−8−イル)−2−(4−ヒドロキ
シフェニル)メチル−4−オキソブタン酸エチルエステ
ル3.50gおよび炭酸カリウム1.29gを加え、一
夜還流した。反応液を濃縮後、水と酢酸エチルに分配
し、有機層を5%クエン酸水溶液および飽和食塩水で洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残
渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;ヘキサン:
酢酸エチル=7:3)で精製し4−(8−アザ−スピロ
[4,5]デカ−8−イル)−2−[4−[2−(5−
エチル−2−ピリジル)エトキシ]フェニル]メチル−
4−オキソブタン酸エチルエステル0.91gを油状物
として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.17(3H,t,J=7.3Hz),1.24(3
H,t,J=7.3Hz),1.30−1.70(12
H,m),2.31(1H,dd,J=5.3,15.
8Hz),2.54−2.78(4H,m),2.94
(1H,dd,J=6.6,13.2Hz),3.10
−3.60(7H,m),4.00−4.18(2H,
m),4.32(2H,t,J=7.3Hz),6.8
2(2H,d,J=8.6Hz),7.05(2H,
d,J=8.6Hz),7.19(1H,d、J=7.
9Hz),7.45(1H,dd,J=2.0,7.9
Hz),8.39(1H,d,J=2.0Hz)。質量
分析値(m/z)506(M+)。 得られたエステル化合物1.64gをメタノール40m
Lに溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液4mLを加え
て、一夜放置した。反応液を濃縮後、残渣を水に溶解
し、クエン酸を加えて酸性とした。析出する油状物をク
ロロホルムで抽出し、水で洗浄後、硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を留去し、4−(8−アザ−スピロ
[4,5]デカ−8−イル)−2−[4−[2−(5−
エチル−2−ピリジル)エトキシ]フェニル]メチル−
4−オキソブタン酸1.36gをアモルファスとして得
た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.25(3H,t,J=7.3Hz),1.30−
1.73(12H,m),2.46(1H,dd,J=
3.3,16.5Hz),2.53−2.80(4H,
m),3.03−3.65(8H,m),4.(2H,
t,J=6.6Hz),6.81(2H,d,J=8.
6Hz),7.08(2H,d,J=8.6Hz),
7.29(1H,d、J=7.9Hz),7.58(1
H,dd,J=2.0,7.9Hz),8.43(1
H,d,J=2.0Hz)。質量分析値(m/z)47
9(M+1+)。
【0073】実施例15 2−(5−エチル−2−ピリジル)エタノール1.31
gおよびp−トルエンスルホニルクロリド1.73gを
ジクロロメタン50mLに溶解し、トリエチルアミン
2.5mLを加え、室温にて一夜放置した。反応液を水
で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残渣
をアセトニトリル50mLに溶解し、2−(4−ヒドロ
キシフェニル)メチル−4−(4−メチルピペリジン−
1−イル)−4−オキソブタン酸エチルエステル2.6
3gおよび炭酸カリウム1.1gを加え、一夜還流し
た。反応液を濃縮後、水と酢酸エチルに分配し、有機層
を5%クエン酸水溶液および飽和食塩水で洗浄し、硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマト(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル
=6:4)で精製し2−[4−[2−(5−エチル−2
−ピリジル)エトキシ]フェニル]メチル−4−(4−
メチルピペリジン−1−イル)−4−オキソブタン酸エ
チルエステル0.97gを油状物として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.80−1.30(11H,m),1.44−1.7
2(3H,m),2.24−3.00(8H,m),
3.06−3.30(3H,m),3.66−3.80
(1H,m),4.10(2H,t,J=7.3H
z),4.32(2H,t,J=7.3Hz),4.4
3−4.58(1H,m),6.81(2H,d,J=
8.6Hz),7.06(2H,d,J=8.6H
z),7.18(1H,d、J=7.9Hz),7.4
4(1H,dd,J=2.0,7.9Hz),8.39
(1H,d,J=2.0Hz)。質量分析値(m/z)
466(M+)。 得られたエステル化合物0.95gをメタノール20m
Lに溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液4mLを加え
て、室温にて一夜放置した。反応液を濃縮後、残渣を水
に溶解し、クエン酸を加えて酸性とした。析出する油状
物をクロロホルムで抽出し、水で洗浄後、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を留去し、2−[4−[2−(5
−エチル−2−ピリジル)エトキシ]フェニル]メチル
−4−(4−メチルピペリジン−1−イル)−4−オキ
ソブタン酸0.57gをアモルファスとして得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.80−1.15(4H,m),1.24(3H,
t,J=7.3Hz),1.45−1.72(3H,
m),2.39−2.95(6H,m),3.05−
3.28(4H,m),3.54−3.68(1H,
m),4.27(2H,t,J=6.6Hz),4.4
4−4.60(1H,m),6.82(2H,d,J=
8.6Hz),7.09(2H,d,J=8.6H
z),7.20(1H,d、J=7.9Hz),7.4
8(1H,dd,J=2.0,7.9Hz),8.41
(1H,d,J=2.0Hz)。質量分析値(m/z)
439(M+1+)。
【0074】実施例16 2−(5−エチル−2−ピリジル)エタノール3.1g
およびp−トルエンスルホニルクロリド1.9gをジク
ロロメタン40mLに溶解し、トリエチルアミン2.7
mLおよびジメチルアミノピリジン53mgを加え1日
室温にて放置した。反応液を水で洗浄後、硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、濃縮した。残渣をアセトニトリル40m
Lに溶解し、2−(4−ヒドロキシフェニル)メチル−
4−(シス−3a,4,7,7a−テトラヒドロイソイ
ンドリン−2−イル)−4−オキソブタン酸エチル3.
1gおよび炭酸カリウム1.2gを加え、6時間還流し
た。反応液を濃縮後、水と酢酸エチルに分配し、有機層
を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開
溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し2−
[4−[2−(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]
フェニル]メチル−4−(シス−3a,4,7,7a−
テトラヒドロイソインドリン−2−イル)−4−オキソ
ブタン酸エチルエステル0.74gを油状物として得
た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.13−1.32(6H,m),1.75−1.96
(2H,m),2.13−2.43(5H,m),2.
53−2.79(4H,m),2.90−3.53(8
H,m),4.04−4.14(2H,m),4.31
(2H,t,J=6.6Hz),5.57−5.69
(2H,m),6.81(2H,d,J=8.6H
z),7.05(2H,d,J=8.6Hz),7.1
9(1H,d,J=7.9Hz),7.46(1H,d
d,J=2.0,7.9Hz),8.39(1H,d,
J=2.0Hz)。質量分析値(m/z)490
(M+)。 得られたエステル化合物0.74gおよび2N水酸化ナ
トリウム水溶液3.0mLをメタノール20mLに溶解
し、60℃で2時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解し、エーテルで洗浄した。水層をクエン酸で酸
性とした後、析出する油状物を酢酸エチルで抽出し、飽
和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を留去し、残渣をヘキサンから結晶化し、2−[4−
[2−(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]フェニ
ル]メチル−4−(シス−3a,4,7,7a−テトラ
ヒドロイソインドリン−2−イル)−4−オキソブタン
酸0.50gを白色粉末状結晶として得た。融点85〜
90℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.24(3H,t,J=7.6Hz),1.73−
1.95(2H,m),2.12−2.44(5H,
m),2.51−2.82(4H,m),2.90−
3.57(11H,m),4.27(2H,t,J=
6.6Hz),5.55−5.70(2H,m),6.
81(2H,d,J=8.6Hz),7.09(2H,
d,J=8.6Hz),7.35(1H,d,J=7.
9Hz),7.65(1H,dd,J=2.0,7.9
Hz),8.32(1H,d,J=2.0Hz)。質量
分析値(m/z)462(M+)。 元素分析値:C283424・0.5H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 71.46 7.33 5.88 計算値 71.31 7.48 5.94
【0075】実施例17 2−(5−エチル−2−ピリジル)エタノール2.2g
およびメタンスルホニルクロリド1.2mLをジクロロ
メタン50mLに溶解し、トリエチルアミン2.2mL
を加え、室温にて1時間攪拌放置した。反応液を水で洗
浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残渣をア
セトニトリル50mLに溶解し、2−(4−ヒドロキシ
フェニル)メチル−4−(4−イソプロピルピペリジン
−1−イル)−4−オキソブタン酸エチル4.8gおよ
び炭酸カリウム1.8gを加え、6.5時間還流した。
反応液を濃縮後、水と酢酸エチルに分配し、有機層を飽
和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶
媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し2−[4
−[2−(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]フェ
ニル]メチル−4−(4−イソプロピルピペリジン−1
−イル)−4−オキソブタン酸エチルエステル1.22
gを淡黄色油状物として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.78−0.91(6H,m),1.00−1.71
(12H,m),2.24−2.49(2H,m),
2.57−2.99(6H,m),3.09−3.28
(3H,m),3.73−3.86(1H,m),4.
01−4.17(2H,m),4.31(2H,t,J
=6.6Hz),4.52−4.66(1H,m),
6.81(2H,d,J=8.6Hz),7.05(2
H,d,J=8.6Hz),7.23(1H,d,J=
7.9Hz),7.45(1H,dd,J=2.0,
7.9Hz),8.39(1H,d,J=2.0H
z)。質量分析値(m/z)494(M+)。 得られたエステル化合物1.19gおよび2N水酸化ナ
トリウム水溶液4.8mLをメタノール30mLに溶解
し、室温で二日間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を水
に溶解し、エーテルで洗浄した。水層をクエン酸で酸性
とした後、析出する油状物を酢酸エチルで抽出し、飽和
食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;
クロロホルム:メタノール=99:1)で精製し2−
[4−[2−(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]
フェニル]メチル−4−(4−イソプロピルピペリジン
−1−イル)−4−オキソブタン酸0.60gを白色無
定形固体として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.78−0.94(6H,m),0.98−1.30
(6H,m),1.35−1.50(1H,m),1.
57−1.73(2H,m),2.37−2.92(7
H,m),3.03−3.27(4H,m),3.63
−3.77(1H,m),4.27(2H,t,J=
6.6Hz),4.56−4.69(1H,m),6.
81(2H,d,J=7.3Hz),7.09(2H,
d,J=7.3Hz),7.12(1H,d,J=7.
9Hz),7.49(1H,dd,J=2.0,7.9
Hz),8.41(1H,d,J=2.0Hz)。 元素分析値:C283824・0.75H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 70.19 8.38 5.85 計算値 70.04 8.29 5.83
【0076】実施例18 2−(5−エチル−2−ピリジル)エタノール1.4g
およびp−トルエンスルホニルクロリド1.9gをジク
ロロメタン40mLに溶解し、トリエチルアミン2.2
mLおよびジメチルアミノピリジン52mgを加え、室
温にて1日間攪拌放置した。反応液を水で洗浄後、硫酸
マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残渣をアセトニトリ
ル40mLに溶解し、4−(4−第3級ブチルピペリジ
ン−1−イル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)メチ
ル−4−オキソブタン酸エチル3.2gおよび炭酸カリ
ウム1.3gを加え、4.5時間還流した。反応液を濃
縮後、水と酢酸エチルに分配し、有機層を飽和食塩水で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、
残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;クロロホ
ルム)で精製し4−(4−第3級ブチルピペリジン−1
−イル)−2−[4−[2−(5−エチル−2−ピリジ
ル)エトキシ]フェニル]メチル−4−オキソブタン酸
エチルエステル1.3gを淡黄色油状物として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.79−0.92(9H,m),1.02−1.29
(9H,m),1.62−1.94(3H,m),2.
27−2.47(1H,m),2.58−2.99(6
H,m),3.08−3.27(3H,m),3.78
−3.88(1H,m),4.03−4.17(2H,
m),4.32(2H,t,J=6.6Hz),4.5
8−4.69(1H,m),6.81(2H,d,J=
7.9Hz),7.06(2H,d,J=7.9H
z),7.19(1H,d,J=7.9Hz),7.4
6(1H,dd,J=2.0,7.9Hz),8.39
(1H,d,J=2.0Hz)。質量分析値(m/z)
508(M+)。 得られたエステル化合物1.3gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液3.8mLをメタノール50mLに溶解
し、60℃で4時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解し、エーテルで洗浄した。水層をクエン酸で酸
性とした後、析出する油状物を酢酸エチルで抽出し、飽
和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を留去し、4−(4−第3級ブチルピペリジン−1−イ
ル)−2−[4−[2−(5−エチル−2−ピリジル)
エトキシ]フェニル]メチル−4−オキソブタン酸0.
51gを白色無定形固体として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.78−0.89(9H,m),0.95−1.21
(3H,m),1.26(3H,t,J=7.6H
z),1.60−1.74(2H,m),2.37−
2.91(7H,m),3.02−3.18(2H,
m),3.31(2H,t,J=6.6Hz),3.6
6−3.79(1H,m),4.30(2H,t,J=
6.6Hz),4.61−4.71(1H,m),6.
80(2H,d,J=8.3Hz),7.09(2H,
d,J=8.3Hz),7.33(1H,d,J=7.
9Hz),7.58−7.67(1H,m),8.43
(1H,d,J=2.0Hz)。 元素分析値:C294024・H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 69.53 8.35 5.52 計算値 69.85 8.49 5.62
【0077】実施例19 2−(5−エチル−2−ピリジル)エタノール1.4g
およびp−トルエンスルホニルクロリド1.9gをジク
ロロメタン60mLに溶解し、トリエチルアミン1.5
mLおよびジメチルアミノピリジン53mgを加え、室
温にて15時間攪拌放置した。反応液を水で洗浄後、硫
酸マグネシウムで乾燥し溶媒を留去した。残渣をアセト
ニトリル50mLに溶解し、2−(4−ヒドロキシベン
ジリデン)−4−(シス−2,6−ジメチルピペリジン
−1−イル)−4−オキソブタン酸エチル3.0gおよ
び炭酸カリウム2.6gを加え、4時間還流した。反応
液を濃縮後、水と酢酸エチルに分配し、有機層を飽和食
塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留
去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;ク
ロロホルム)で精製し2−[4−[2−(5−エチル−
2−ピリジル)エトキシ]フェニル]メチル−4−(シ
ス−2,6−ジメチルピペリジン−1−イル)−4−オ
キソブタン酸エチルエステル2.6gを淡黄色油状物と
して得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.03−1.30(12H,m),1.40−1.9
3(6H,m),2.22−2.41(1H,m),
2.52−2.78(4H,m),2.87−3.04
(1H,m),3.22(3H,t,J=6.6H
z),3.87−4.17(3H,m),4.32(2
H,t,J=6.6Hz),4.59−4.78(1
H,m),6.82(2H,d,J=8.6Hz),
7.07(2H,d,J=8.6Hz),7.19(1
H,d,J=7.9Hz),7.46(1H,dd,J
=2.0,7.9Hz),8.39(1H,d,J=
2.0Hz)。質量分析値(m/z)480(M+)。 得られたエステル化合物2.6gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液8.1mLをメタノール60mLに溶解
し、60℃で5時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解し、エーテルで洗浄した。水層をクエン酸で酸
性とした後、析出する油状物を酢酸エチルで抽出し、飽
和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を留去し、2−[4−[2−(5−エチル−2−ピリジ
ル)エトキシ]フェニル]メチル−4−(シス−2,6
−ジメチルピペリジン−1−イル)−4−オキソブタン
酸0.66gを白色無定形固体として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.15(6H,d,J=7.3Hz),1.25(3
H,t,J=7.6Hz),1.42−1.83(6
H,m),2.41−2.80(5H,m),3.00
−3.19(2H,m),3.27(2H,t,J=
6.6Hz),3.71−3.93(1H,m),4.
30(2H,t,J=6.3Hz),4.64−4.8
1(1H,m),6.82(2H,d,J=8.6H
z),7.09(2H,d,J=8.6Hz),7.2
5(1H,d,J=7.9Hz),7.54(1H,d
d,J=2.0,7.9Hz),8.41(1H,d,
J=2.0Hz)。質量分析値(m/z)452
(M+)。 元素分析値:C273624・H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 68.68 7.78 5.86 計算値 68.91 8.14 5.95
【0078】実施例20 2−(5−エチル−2−ピリジル)エタノール0.9g
およびp−トルエンスルホニルクロリド1.2gをジク
ロロメタン40mLに溶解し、トリエチルアミン0.9
mLおよびジメチルアミノピリジン34mgを加え、室
温にて15時間攪拌放置した。反応液を水で洗浄後、硫
酸マグネシウムで乾燥し溶媒を留去した。残渣をアセト
ニトリル40mLに溶解し、2−(4−ヒドロキシフェ
ニル)メチル−4−(N−メチル−シクロヘキシルメチ
ルアミノ)−4−オキソブタン酸エチルエステル2.0
gおよび炭酸カリウム1.7gを加え、4時間還流し
た。反応液を濃縮後、水と酢酸エチルに分配し、有機層
を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した
後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
(展開溶媒;クロロホルム)で精製し2−[4−[2−
(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]フェニル]メ
チル−4−(N−メチル−シクロヘキシルメチルアミ
ノ)−4−オキソブタン酸エチルエステル0.75gを
淡黄色油状物として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.71−1.30(10H,m),1.46−2.0
2(8H,m),2.23−2.38(1H,m),
2.58−3.27(12H,m),4.02−4.1
7(2H,m),4.31(2H,dt,J=1.3,
6.6Hz),6.91(2H,d,J=8.6H
z),7.06(2H,d,J=8.6Hz),7.2
0(1H,d,J=7.9Hz),7.46(1H,d
d,J=2.0,7.9Hz),8.39(1H,d,
J=2.0Hz)。質量分析値(m/z)494
(M+)。 得られたエステル化合物0.75gおよび2N水酸化ナ
トリウム水溶液2.3mLをメタノール40mLに溶解
し、60℃で5時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解し、エーテルで洗浄した。水層をクエン酸で酸
性とした後、析出する油状物を酢酸エチルで抽出し、飽
和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶
媒;クロロホルム:メタノール=100:0〜98:
2)で精製し2−[4−[2−(5−エチル−2−ピリ
ジル)エトキシ]フェニル]メチル−4−(N−メチル
−シクロヘキシルメチルアミノ)−4−オキソブタン酸
0.09gを白色無定形固体として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.49−1.78(14H,m),2.38−3.2
8(14H,m),4.26(2H,t,J=6.3H
z),6.82(2H,d,J=8.6Hz),7.0
9(2H,d,J=8.6Hz),7.20(1H,
d,J=7.9Hz),7.48(1H,m),8.4
1(1H,d,J=1.3Hz)。質量分析値(m/
z)467(M+)。 元素分析値:C283824・0.5H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 71.10 8.06 5.94 計算値 70.71 8.26 5.89
【0079】実施例21 2−(5−エチル−2−ピリジル)エタノール1.9g
およびp−トルエンスルホニルクロリド2.6gをジク
ロロメタン60mLに溶解し、トリエチルアミン2.0
mLおよびジメチルアミノピリジン71mgを加え、室
温にて19時間攪拌放置した。反応液を水で洗浄後、硫
酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残渣をアセトニト
リル40mLに溶解し、2−(4−ヒドロキシフェニ
ル)メチル−4−(シス−2,6−ジメチルモルホリン
−4−イル)−4−オキソブタン酸エチルエステル4.
1gおよび炭酸カリウム3.6gを加え、4時間還流し
た。反応液を濃縮後、水と酢酸エチルに分配し、有機層
を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開
溶媒;クロロホルム)で精製し2−[4−[2−(5−
エチル−2−ピリジル)エトキシ]フェニル]メチル−
4−(シス−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)
−4−オキソブタン酸エチルエステル1.3gを無色油
状物として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.08−1.29(12H,m),2.17−2.3
8(2H,m),2.55−2.80(5H,m),
2.95(1H,dd,J=6.6,13.9Hz),
3.10−3.27(3H,m),3.39−3.59
(3H,m),4.03−4.17(2H,m),4.
25−4.43(3H,m),6.83(2H,d,J
=8.6Hz),7.05(2H,d,J=8.6H
z),7.18(1H,d,J=7.9Hz),7.4
5(1H,dd,J=2.0,7.9Hz),8.39
(1H,d,J=2.0Hz)。質量分析値(m/z)
482(M+)。 得られたエステル化合物1.3gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液4.2mLをメタノール50mLに溶解
し、60℃で2.5時間攪拌した。反応液を濃縮後、残
渣を水に溶解し、エーテルで洗浄した。水層をクエン酸
で酸性とした後、析出する油状物を酢酸エチルで抽出
し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=100:0〜
98:2)で精製し2−[4−[2−(5−エチル−2
−ピリジル)エトキシ]フェニル]メチル−4−(シス
−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)−4−オキ
ソブタン酸0.66gを白色無定形固体として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.07−1.30(9H,m),2.20−2.48
(2H,m),2.53−2.86(5H,m),2.
97−3.11(1H,m),3.21(3H,t,J
=6.6Hz),3.37−3.59(3H,m),
4.24(2H,t,J=6.6Hz),4.35−
4.47(1H,m),6.81(2H,d,J=8.
6Hz),7.10(2H,d,J=8.6Hz),
7.22(1H,d,J=7.9Hz),7.50(1
H,dd,J=2.0,7.9Hz),8.42(1
H,d,J=2.0Hz)。質量分析値(m/z)45
4(M+)。 元素分析値:C263425・1.25H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 65.37 7.30 5.77 計算値 65.46 7.71 5.87
【0080】実施例22 2−(5−エチル−2−ピリジル)エタノール2.2g
およびp−トルエンスルホニルクロリド2.8gをジク
ロロメタン60mLに溶解し、トリエチルアミン2.2
mLおよびジメチルアミノピリジン79mgを加え、室
温にて19時間攪拌放置した。反応液を水で洗浄後、硫
酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残渣をアセトニト
リル50mLに溶解し、2−(4−ヒドロキシフェニ
ル)メチル−4−(N−メチル−シクロヘキシルアミ
ノ)−4−オキソブタン酸エチルエステル4.5gおよ
び炭酸カリウム4.0gを加え、4時間還流した。反応
液を濃縮後、水と酢酸エチルに分配し、有機層を飽和食
塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を
留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶
媒;クロロホルム)で精製し2−[4−[2−(5−エ
チル−2−ピリジル)エトキシ]フェニル]メチル−4
−(N−メチル−シクロヘキシルアミノ)−4−オキソ
ブタン酸エチルエステル0.9gを無色油状物として得
た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.96−1.88(18H,m),2.21−2.4
1(1H,m),2.54−2.78(6H,m),
2.87−2.98(1H,m),3.08−3.27
(3H,m),4.00−4.18(2H,m),4.
24−4.46(2H,m),6.82(2H,d,J
=8.6Hz),7.06(2H,d,J=8.6H
z),7.18(1H,d,J=7.9Hz),7.4
5(1H,dd,J=1.3,7.9Hz),8.39
(1H,d,J=1.3Hz)。質量分析値(m/z)
480(M +)。 得られたエステル化合物0.9gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液2.9mLをメタノール50mLに溶解
し、60℃で5時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解し、エーテルで洗浄した。水層をクエン酸で酸
性とした後、析出する油状物を酢酸エチルで抽出し、飽
和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶
媒;クロロホルム)で精製し4−(N−シクロヘキシル
−N−メチルアミノ)−2−[4−[2−(5−エチル
−2−ピリジル)エトキシ]フェニル]メチル−4−オ
キソブタン酸0.12gを白色無定形固体として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.81−1.85(15H,m),2.40−2.8
2(7H,m),3.03−3.37(4H,m),
4.19−4.46(2H,m),6.82(2H,
d,J=8.6Hz),7.09(2H,d,J=8.
6Hz),7.21(1H,d,J=7.9Hz),
7.46−7.56(1H,m),8.41(1H,
m)。質量分析値(m/z)452(M+)。 元素分析値:C273624・0.5H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 70.07 8.26 5.78 計算値 70.25 8.08 6.07
【0081】実施例23 2−(5−エチル−2−ピリジル)エタノール1.9g
およびp−トルエンスルホニルクロリド2.5gをジク
ロロメタン100mLに溶解し、トリエチルアミン3.
2mLおよびジメチルアミノピリジン70mgを加え、
室温にて16時間攪拌放置した。反応液を水で洗浄後、
硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を留去した。残渣をアセ
トニトリル70mLに溶解し、4−ジシクロヘキシルア
ミノ−2−(4−ヒドロキシフェニル)メチル−4−オ
キソ−3−ブタン酸エチルエステル4.8gおよび炭酸
カリウム3.5gを加え、5時間還流した。反応液を濃
縮後、水と酢酸エチルに分配し、有機層を飽和食塩水で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、
残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;クロロホ
ルム)で精製し4−ジシクロヘキシルアミノ−2−[4
−[2−(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]フェ
ニル]メチル−4−オキソブタン酸エチルエステル1.
6gを無色油状物として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.00−1.88(26H,m),2.22−2.4
7(2H,m),2.57−2.78(4H,m),
2.87−2.97(1H,m),3.10−3.45
(4H,m),3.99−4.18(2H,m),4.
31(2H,t,J=6.6Hz)6.81(2H,
d,J=8.6Hz),7.06(2H,d,J=8.
06Hz),7.21(1H,d,J=7.9Hz),
7.50(1H,dd,J=2.0,7.9Hz),
8.39(1H,d,J=2.0Hz)。質量分析値
(m/z)548(M+)。 得られたエステル化合物1.6gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液4.4mLをメタノール50mLに溶解
し、60℃で3.5時間攪拌した。反応液を濃縮後、残
渣を水に溶解し、エーテルで洗浄した。水層をクエン酸
で酸性とした後、析出する油状物を酢酸エチルで抽出
し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
(展開溶媒;クロロホルム)で精製し4−ジシクロヘキ
シルアミノ−2−[4−[2−(5−エチル−2−ピリ
ジル)エトキシ]フェニル]メチル−4−オキソブタン
酸0.90gを無色油状物として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.97−1.83(24H,m),2.45−2.7
7(5H,m),2.97−3.28(5H,m),
4.28(2H,t,J=6.6Hz),6.82(2
H,d,J=8.6Hz),7.08(2H,d,J=
8.6Hz),7.20(1H,d,J=7.9H
z),7.47(1H,dd,J=2.0,7.9H
z),8.40(1H,d,J=2.0Hz)。質量分
析値(m/z)520(M+)。 元素分析値:C324424・0.5H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 72.64 8.59 5.22 計算値 72.56 8.56 5.29
【0082】実施例24 2−(5−エチル−2−ピリジル)エタノール2.6g
およびp−トルエンスルホニルクロリド3.4gをジク
ロロメタン100mLに溶解し、トリエチルアミン2.
6mLおよびジメチルアミノピリジン100mgを加え
15時間室温にて攪拌放置した。反応液を水で洗浄後、
硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を留去した。残渣をアセ
トニトリル50mLに溶解し、4−(エンド−4−アザ
−トリシクロ[5.2.2.02,6]ウンデカ−8−エ
ン−4−イル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)メチ
ル−4−オキソブタン酸エチル6.0gおよび炭酸カリ
ウム4.8gを加え、3時間還流した。反応液を濃縮
後、水と酢酸エチルに分配し、有機層を飽和食塩水で洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;クロ
ロホルム)で精製し4−(エンド−4−アザ−トリシク
ロ[5.2.2.02,6]ウンデカ−8−エン−4−イ
ル)−2−[4−[2−(5−エチル−2−ピリジル)
エトキシ]フェニル]メチル−4−オキソブタン酸エチ
ルエステル1.94gを淡黄色油状物として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.10−1.30(8H,m),1.41−1.52
(2H,m),2.10−2.28(1H,m),2.
37−2.77(8H,m),2.85−3.27(6
H,m),3.41−3.70(2H,m),4.01
−4.13(2H,m),4.27−4.35(2H,
m),6.08−6.26(2H,m),6.80(2
H,d,J=8.6Hz),7.04(2H,d,J=
8.6Hz),7.18(1H,d,J=7.9H
z),7.45(1H,d,J=2.0,7.9H
z),8.39(1H,d,J=2.0Hz)。質量分
析値(m/z)516(M+)。 得られたエステル化合物1.9gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液5.9mLをメタノール50mLに溶解
し、60℃で4時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解し、エーテルで洗浄した。水層をクエン酸で酸
性とした後、析出する油状物を酢酸エチルで抽出し、飽
和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶
媒;クロロホルム:メタノール=100:0〜98:
2)で精製し4−(エンド−4−アザ−トリシクロ
[5.2.2.02,6]ウンデカ−8−エン−4−イ
ル)−2−[4−[2−(5−エチル−2−ピリジル)
エトキシ]フェニル]メチル−4−オキソブタン酸0.
87gを白色無定型固体として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.13−1.53(7H,m),2.28−2.94
(10H,m),3.00−3.41(6H,m),
3.64(1H,dd,J=8.6,12.5Hz),
4.29(2H,t,J=6.6Hz),6.03−
6.28(2H,m),6.82(2H,dd,J=
2.0,8.6Hz),7.06(2H,dd,J=
2.0,8.6Hz),7.20(1H,d,J=7.
3Hz),7.47(1H,dd,J=2.0,7.3
Hz),8.40(1H,d,J=2.0Hz)。 元素分析値:C303624・0.75H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 71.97 7.30 5.56 計算値 71.76 7.53 5.58
【0083】実施例25 2−(5−エチル−2−ピリジル)エタノール2.6g
およびp−トルエンスルホニルクロリド3.4gをジク
ロロメタン100mLに溶解し、トリエチルアミン4.
3mLおよびジメチルアミノピリジン100mgを加え
15時間室温にて攪拌放置した。反応液を水で洗浄後、
硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を留去した。残渣をアセ
トニトリル50mLに溶解し、4−(シス−4−アザ−
トリシクロ[5.2.2.02,6]ウンデカ−4−イ
ル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)メチル−4−オ
キソブタン酸エチルエステル5.9gおよび炭酸カリウ
ム4.7gを加え、4.5時間還流した。反応液を濃縮
後、水と酢酸エチルに分配し、有機層を飽和食塩水で洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残
渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;クロロホル
ム)で精製し4−(シス−4−アザ−トリシクロ[5.
2.2.02,6]ウンデカ−4−イル)−2−[4−
[2−(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]フェニ
ル]メチル−4−オキソブタン酸エチルエステル2.9
gを淡黄色油状物として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.13−1.75(17H,m),2.22−2.5
0(3H,m),3.55−3.83(4H,m),
2.95(1H,dd,J=6.6,13.2Hz),
3.13−3.62(6H,m),4.03−4.17
(2H,m),4.31(2H,t,J=6.6H
z),6.81(2H,d,J=8.6Hz),7.0
6(2H,d,J=8.6Hz),7.18(1H,
d,J=7.9Hz),7.45(1H,dd,J=
2.0,7.9Hz),8.39(1H,d,J=2.
0Hz)。質量分析値(m/z)518(M+)。 得られたエステル化合物2.9gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液8.4mLをメタノール80mLに溶解
し、60℃で2時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解し、エーテルで洗浄した。水層をクエン酸で酸
性とした後、析出する油状物を酢酸エチルで抽出し、飽
和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶
媒;クロロホルム:メタノール=100:0〜98:
2)で精製し4−(シス−4−アザ−トリシクロ[5.
2.2.02,6]ウンデカ−4−イル)−2−[4−
[2−(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]フェニ
ル]メチル−4−オキソブタン酸1.49gを白色無定
型固体として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.14−1.68(14H,m),2.25−2.8
6(7H,m),3.03−3.67(7H,m),
4.26(2H,t,J=6.6Hz),6.81(2
H,d,J=8.6Hz),7.09(2H,d,J=
8.6Hz),7.20(1H,d,J=7.9H
z),7.49(1H,dd,J=2.0,7.9H
z),8.40(1H,m)。質量分析値(m/z)4
90(M+)。 元素分析値:C303824・1.25H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 70.15 7.37 5.46 計算値 70.22 7.96 5.46
【0084】実施例26 2−(5−エチル−2−ピリジル)エタノール2.6g
およびp−トルエンスルホニルクロリド3.4gをジク
ロロメタン100mLに溶解し、トリエチルアミン4.
3mLおよびジメチルアミノピリジン94mgを加え1
5時間室温にて攪拌放置した。反応液を水で洗浄後、硫
酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残渣をアセトニト
リル80mLに溶解し、2−(4−ヒドロキシフェニ
ル)メチル−4−(3,5−ジメチルピペリジン−1−
イル)−4−オキソブタン酸エチルエステル5.3gお
よび炭酸カリウム4.7gを加え、5時間還流した。反
応液を濃縮後、水と酢酸エチルに分配し、有機層を飽和
食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;
クロロホルム)で精製し2−[4−[2−(5−エチル
−2−ピリジル)エトキシ]フェニル]メチル−4−
(3,5−ジメチルピペリジン−1−イル)−4−オキ
ソブタン酸エチルエステル1.14gを無色油状物とし
て得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.64−0.98(7H,m),1.09−1.32
(6H,m),1.37−1.67(2H,m),1.
73−2.10(3H,m),2.27−2.49(2
H,m),2.57−2.79(4H,m),2.87
−3.38(5H,m),4.00−4.17(2H,
m),4.31(2H,t,J=6.6Hz),6.8
1(2H,d,J=8.6Hz),7.06(2H,
d,J=8.6Hz),7.21(1H,d,J=7.
9Hz),7.48(1H,dd,J=2.0,7.9
Hz),8.39(1H,d,J=2.0Hz)。質量
分析値(m/z)480(M+)。 得られたエステル化合物1.1gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液3.5mLをメタノール50mLに溶解
し、60℃で2時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解し、エーテルで洗浄した。水層をクエン酸で酸
性とした後、析出する油状物を酢酸エチルで抽出し、飽
和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶
媒;クロロホルム)で精製し2−[4−[2−(5−エ
チル−2−ピリジル)エトキシ]フェニル]メチル−4
−(3,5−ジメチルピペリジン−1−イル)−4−オ
キソブタン酸0.03gを白色無定型固体として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.64−0.93(7H,m),1.18−1.60
(5H,m),1.72−2.06(3H,m),2.
30−2.77(6H,m),2.91−3.32(5
H,m),4.30(2H,t,J=6.6Hz),
6.82(2H,d,J=8.6Hz),7.08(2
H,d,J=8.6Hz),7.19−7.27(1
H,m),7.47−7.57(1H,m),8.37
−8.45(1H,m)。質量分析値(m/z)452
(M+)。 元素分析値:C273624・0.5H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 70.43 8.10 5.92 計算値 70.25 8.08 6.07
【0085】実施例27 2−(5−エチル−2−ピリジル)エタノール3.2g
およびp−トルエンスルホニルクロリド4.2gをジク
ロロメタン100mLに溶解し、トリエチルアミン5.
3mLおよびジメチルアミノピリジン120mgを加え
18時間室温にて攪拌放置した。反応液を水で洗浄後、
硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を留去した。残渣をアセ
トニトリル80mLに溶解し、4−(エンド−4−アザ
−トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−4−イル)
−2−(4−ヒドロキシフェニル)メチル−4−オキソ
ブタン酸エチルエステル7.1gおよび炭酸カリウム
5.8gを加え、4.5時間還流した。反応液を濃縮
後、水と酢酸エチルに分配し、有機層を飽和食塩水で洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残
渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;クロロホル
ム)で精製し4−(エンド−4−アザ−トリシクロ
[5.2.1.02,6]デカ−4−イル)−2−[4−
[2−(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]フェニ
ル]メチル−4−オキソブタン酸エチルエステル2.2
gを淡黄色油状物として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.07−1.55(12H,m),2.13−2.4
0(2H,m),2.45−2.82(7H,m),
2.89−3.29(6H,m),3.35−3.49
(1H,m),3.80(1H,dd,J=8.6,1
2.5Hz),4.00−4.17(2H,m),4.
31(2H,t,J=6.6Hz),6.81(2H,
d,J=8.6Hz),7.06(2H,d,J=8.
6Hz),7.18(1H,d,J=7.9Hz),
7.45(1H,dd,J=2.0,7.9Hz),
8.39(1H,d,J=2.0Hz)。質量分析値
(m/z)504(M+)。 得られたエステル化合物2.2gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液6.3mLをメタノール50mLに溶解
し、60℃で2時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解し、エーテルで洗浄した。水層をクエン酸で酸
性とした後、析出する油状物を酢酸エチルで抽出し、飽
和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶
媒;クロロホルム)で精製し4−(エンド−4−アザ−
トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−4−イル)
−2−[4−[2−(5−エチル−2−ピリジル)エト
キシ]フェニルメチル]−4−オキソブタン酸0.32
gを白色無定型固体として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.82−1.54(9H,m),2.08−2.27
(2H,m),2.40−2.79(7H,m),2.
98−3.40(7H,m),3.84(1H,d,J
=13.9Hz),4.28(2H,t,J=6.6H
z),6.82(2H,d,J=8.6Hz),7.0
8(2H,d,J=8.6Hz),7.19(1H,
d,J=7.9Hz),7.47(1H,dd,J=
2.0,7.9Hz),8.40(1H,d,J=2.
0Hz)。質量分析値(m/z)476(M+)。 元素分析値:C293624・0.75H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 71.14 7.69 5.63 計算値 71.07 7.71 5.72
【0086】実施例28 2−(5−エチル−2−ピリジル)エタノール3.3g
およびp−トルエンスルホニルクロリド4.4gをジク
ロロメタン100mLに溶解し、トリエチルアミン5.
6mLおよびジメチルアミノピリジン120mgを加え
17時間室温にて攪拌放置した。反応液を水で洗浄後、
硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を留去した。残渣をアセ
トニトリル80mLに溶解し、2−(4−ヒドロキシフ
ェニル)メチル−4−(シス−3,4−ジメチルピロリ
ジン−1−イル)−4−オキソブタン酸エチルエステル
6.8gおよび炭酸カリウム6.1gを加え、4時間還
流した。反応液を濃縮後、水と酢酸エチルに分配し、有
機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
(展開溶媒;クロロホルム)で精製し2−[4−[2−
(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]フェニル]メ
チル−4−(シス−3,4−ジメチルピロリジン−1−
イル)−4−オキソブタン酸エチルエステル1.9gを
淡黄色油状物として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.82−1.01(6H,m),1.18(3H,
t,J=7.0Hz),1.24(3H,t,J=7.
6Hz),2.11−2.35(3H,m),2.49
−2.80(4H,m),2.88−3.27(6H,
m),3.34−3.58(2H,m),4.09(2
H,q,J=6.6Hz),4.31(2H,t,J=
7.3Hz),6.81(2H,d,J=8.6H
z),7.05(2H,d,J=8.6Hz),7.1
8(1H,d,J=7.9Hz),7.45(1H,d
d,J=2.0,7.9Hz),8.39(1H,d,
J=2.0Hz)。質量分析値(m/z)466
(M+)。 得られたエステル化合物1.9gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液6.2mLをメタノール50mLに溶解
し、60℃で3.5時間攪拌した。反応液を濃縮後、残
渣を水に溶解し、エーテルで洗浄した。水層をクエン酸
で酸性とした後、析出する油状物を酢酸エチルで抽出
し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
(展開溶媒;クロロホルム)で精製し2−[4−[2−
(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]フェニルメチ
ル]−4−(シス−3,4−ジメチルピロリジン−1−
イル)−4−オキソブタン酸0.36gを淡黄色無定型
固体として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.81−1.02(6H,m),1.18−1.32
(3H,m),2.10−2.95(8H,m),3.
03−3.32(6H,m),3.44−3.60(1
H,m),4.21−4.33(2H,m),6.82
(2H,d,J=8.6Hz),7.07(2H,d,
J=8.6Hz),7.19(1H,d,J=7.9H
z),7.43−7.52(1H,m),8.37−
8.43(1H,m)。質量分析値(m/z)438
(M+)。 元素分析値:C263424・0.5H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 69.54 7.94 6.19 計算値 69.77 7.88 6.26
【0087】実施例29 フェネチルブロミド1.85gをアセトニトリル50m
Lに溶解し、4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン
−2−イル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)メチル
−4−オキソブタン酸エチルエステル3.59gおよび
炭酸カリウム1.38gを加え、一夜還流した。反応液
を濃縮後、水と酢酸エチルに分配し、有機層を5%クエ
ン酸水溶液および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
クロマト(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=2:1)
で精製し4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−4−オキソ−2−[4−(2−フェニルエト
キシ)フェニル]メチルブタン酸エチルエステル2.3
4gを油状物として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.18(3H,t,J=7.3Hz),1.30−
1.64(8H,m),2.06−2.30(3H,
m),2.52−2.82(2H,m),2.95(1
H,dd,J=6.6,13.9Hz),3.08(2
H,t,J=7.3Hz),3.12−3.47(4
H,m),4.02−4.20(4H,m),6.81
(2H,d,J=8.6Hz),7.07(2H,d,
J=8.6Hz),7.18−7.38(5H,m)。
質量分析値(m/z)463(M+)。 得られたエステル化合物2.15gをメタノール40m
Lに溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液7mLを加え
て、一夜放置した。反応液を濃縮後、残渣を水に溶解
し、塩酸を加えて酸性とした。析出する油状物をクロロ
ホルムで抽出し、水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を留去し、4−(シス−ヘキサヒドロイソイ
ンドリン−2−イル)−4−オキソ−2−[4−(2−
フェニルエトキシ)フェニル]メチルブタン酸1.50
gを得た。融点100〜102℃。 270MHz 1H−NMR(DMSO−d6, pp
m) 1.19−1.62(8H,m),2.00−
2.30(3H,m),2.39−2.47(1H,
m),2.59−3.48(9H,m),4.14(2
H,t,J=6.6Hz),6.84(2H,d,J=
8.6Hz),7.07(2H,d,J=8.6H
z),7.16−7.40(5H,m),12.09
(1H,brs)。質量分析値(m/z)435
(M+)。 元素分析値:C2733NO4として C(%) H(%) N(%) 実測値 74.35 7.68 3.28 計算値 74.45 7.64 3.22
【0088】実施例30 2−シクロヘキシルエタノール0.71gおよびp−ト
ルエンスルホニルクロリド1.14gをジクロロメタン
15mLに溶解し、トリエチルアミン0.98mLを加
え室温にて一夜放置した。反応液を水で洗浄後、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をアセトニ
トリル30mLに溶解し、4−(シス−ヘキサヒドロイ
ソインドリン−2−イル)−2−(4−ヒドロキシフェ
ニル)メチル−4−オキソブタン酸エチルエステル1.
80gおよび炭酸カリウム1.04gを加え、一夜還流
した。反応液を濃縮後、水と酢酸エチルに分配し、有機
層を5%クエン酸水溶液および飽和食塩水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマト(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチ
ル=2:1)で精製し2−[4−(2−シクロヘキシル
エトキシ)フェニル]メチル−4−(シス−ヘキサヒド
ロイソインドリン−2−イル)−4−オキソブタン酸エ
チルエステル2.34gを油状物として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.86−1.06(2H,m),1.12−1.82
(22H,m),2.07−2.32(3H,m),
2.50−2.82(2H,m),2.95(1H,d
d,J=6.6,13.9Hz),3.08−3.47
(5H,m),3.96(2H,t,J=6.6H
z),4.10(2H,q,J=7.3Hz),6.8
0(2H,d,J=8.6Hz),7.07(2H,
d,J=8.6Hz)。質量分析値(m/z)469
(M+)。 得られたエステル化合物1.50gをメタノール30m
Lに溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液5mLを加え
て、一夜放置した。反応液を濃縮後、残渣を水に溶解
し、塩酸を加えて酸性とした。析出する油状物をクロロ
ホルムで抽出し水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去し、4−(シス−ヘキサヒドロイソイン
ドリン−2−イル)−4−オキソ−2−[4−(2−シ
クロヘキシルエトキシ)フェニル]メチルブタン酸1.
19gを得た。融点114〜116℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.86−1.05(2H,m),1.10−1.83
(19H,m),2.07−2.29(2H,m),
2.39−2.47(2H,m),2.62−2.80
(1H,m),2.96(1H,dd,J=5.5,
9.9Hz),3.00−3.49(5H,m),3.
95(2H,t,J=6.6Hz),6.82(2H,
d,J=8.6Hz),7.08(2H,d,J=8.
6Hz),9.60(1H,brs)。質量分析値(m
/z)441(M+)。 元素分析値:C2739NO4として C(%) H(%) N(%) 実測値 73.55 9.08 3.14 計算値 73.43 8.90 3.17
【0089】実施例31 p−トルエンスルホン酸 2−(4−トリフルオロメチ
ルフェニル)エチルエステル3.62gをアセトニトリ
ル60mLに溶解し、4−(シス−ヘキサヒドロイソイ
ンドリン−2−イル)−2−(4−ヒドロキシフェニ
ル)メチル−4−オキソブタン酸エチルエステル3.7
8gおよび炭酸カリウム1.45gを加え、一夜還流し
た。反応液を濃縮後、水と酢酸エチルに分配し、有機層
を5%塩酸および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
クロマト(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=3:2)
で精製し4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−4−オキソ−2−[4−[2−(4−トリフ
ルオロメチルフェニル)エトキシ]フェニル]メチルブ
タン酸エチルエステル2.34gを油状物として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.18(3H,t,J=7.3Hz),1.30−
1.64(8H,m),2.06−2.31(3H,
m),2.52−2.80(2H,m),2.94(1
H,dd,J=6.6,13.2Hz),3.07−
3.45(7H,m),4.12(2H,q,J=7.
3Hz),4.16(2H,q,J=6.6Hz),
6.79(2H,d,J=8.6Hz),7.08(2
H,d,J=8.6Hz),7.46(2H,d,J=
7.9Hz),7.57(2H,d,J=7.9H
z)。質量分析値(m/z)531(M+)。 得られたエステル化合物2.2gをメタノール60mL
に溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液6mLを加え
て、一夜放置した。反応液を濃縮後、残渣を水に溶解
し、塩酸を加えて酸性とした。析出する油状物をクロロ
ホルムで抽出し水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去し、4−(シス−ヘキサヒドロイソイン
ドリン−2−イル)−4−オキソ−2−[4−[2−
(4−トリフルオロメチルフェニル)エトキシ]フェニ
ル]メチルブタン酸1.46gを得た。融点120〜1
22℃。 270MHz 1H−NMR(DMSO−d6,pp
m) 1.14−1.59(8H,m),1.97−
2.30(3H,m),2.38−2.56(1H,
m),2.59−3.00(3H,m),3.07−
3.45(6H,m),4.20(2H,q,J=7.
3Hz),6.84(2H,d,J=8.6Hz),
7.08(2H,d,J=8.6Hz),7.55(2
H,d,J=7.9Hz),7.67(2H,d,J=
7.9Hz),12.10(1H,brs)。質量分析
値(m/z)503(M+)。 元素分析値:C28323NO4として C(%) H(%) N(%) 実測値 66.68 6.49 2.76 計算値 66.79 6.41 2.78
【0090】実施例32 4−トリフルオロメチルベンジルブロミド0.93mL
をアセトニトリル30mLに溶解し、4−(シス−ヘキ
サヒドロイソインドリン−2−イル)−2−(4−ヒド
ロキシフェニル)メチル−4−オキソブタン酸エチルエ
ステル1.80gおよび炭酸カリウム1.38gを加
え、一夜還流した。反応液を濃縮後、水と酢酸エチルに
分配し、有機層を5%塩酸および飽和食塩水で洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマト(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エ
チル=1:1)で精製し4−(シス−ヘキサヒドロイソ
インドリン−2−イル)−4−オキソ−2−[4−
[(4−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]フェ
ニル]メチルブタン酸エチルエステル2.33gを油状
物として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.11−1.21(3H,m),1.29−1.62
(8H,m),2.08−2.33(3H,m),2.
53−2.82(2H,m),2.95(1H,dd,
J=5.6,13.9Hz),3.10−3.46(5
H,m),4.03−4.18(2H,m),5.10
(2H,s),6.88(2H,d,J=8.6H
z),7.10(2H,d,J=8.6Hz),7.5
4(2H,d,J=8.6Hz),7.64(2H,
d,J=8.6Hz)。質量分析値(m/z)517
(M+)。 得られたエステル化合物2.23gをメタノール80m
Lに溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液8.6mLを
加えて、一夜放置した。反応液を濃縮後、残渣を水に溶
解し、クエン酸を加えて酸性とした。析出する油状物を
酢酸エチルで抽出し水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を留去し、4−(シス−ヘキサヒドロイソ
インドリン−2−イル)−4−オキソ−2−[4−
[(4−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]フェ
ニル]メチルブタン酸1.65gを得た。融点125〜
126℃。 270MHz 1H−NMR(DMSO−d6,pp
m) 1.20−1.61(8H,m),2.00−
2.31(3H,m),2.41−3.00(4H,
m),3.10−3.40(4H,m),5.19(2
H,s),6.94(2H,d,J=8.6Hz),
7.11(2H,d,J=8.6Hz),7.66(2
H,d,J=7.9Hz),7.76(2H,d,J=
7.9Hz),12.10(1H,brs)。質量分析
値(m/z)489(M+)。 元素分析値:C27303NO4として C(%) H(%) N(%) 実測値 66.07 6.17 2.89 計算値 66.25 6.18 2.86
【0091】実施例33 p−トルエンスルホン酸 3−(4−トリフルオロメチ
ルフェニル)プロピルエステル3.5gをアセトニトリ
ル60mLに溶解し、4−(シス−ヘキサヒドロイソイ
ンドリン−2−イル)−2−(4−ヒドロキシフェニ
ル)メチル−4−オキソブタン酸エチルエステル2.8
7gおよび炭酸カリウム1.66gを加え、一夜還流し
た。反応液を濃縮後、水と酢酸エチルに分配し、有機層
を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開
溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=3:2)で精製し4−
(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−4
−オキソ−2−[4−[3−(4−トリフルオロメチル
フェニル)プロポキシ]フェニル]メチルブタン酸エチ
ルエステル2.68gを油状物として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.18(3H,t,J=7.9Hz),1.30−
1.65(8H,m),2.05−2.33(5H,
m),2.52−3.00(5H,m),3.11−
3.48(5H,m),3.93(2H,q,J=8.
6Hz),4.10(2H,q,J=7.9Hz),
6.79(2H,d,J=8.6Hz),7.08(2
H,d,J=8.6Hz),7.31(2H,d,J=
7.9Hz),7.54(2H,d,J=7.9H
z)。質量分析値(m/z)545(M+)。 得られたエステル化合物2.58gをメタノール87m
Lに溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液8.7mLを
加えて、一夜放置した。反応液を濃縮後、残渣を水に溶
解し、クエン酸を加えて酸性とした。析出する油状物を
酢酸エチルで抽出し、水で洗浄後、硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を留去し、4−(シス−ヘキサヒドロイ
ソインドリン−2−イル)−4−オキソ−2−[4−
[3−(4−トリフルオロメチルフェニル)プロポキ
シ]フェニル]メチルブタン酸2.20gを得た。融点
124〜125℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.20−1.66(8H,m),2.03−2.30
(5H,m),2.38−2.56(2H,m),2.
64−3.50(8H,m),3.93(2H,q,J
=6.6Hz),6.82(2H,d,J=7.9H
z),7.09(2H,d,J=7.9Hz),7.3
1(2H,d,J=7.9Hz),7.54(2H,
d,J=7.9Hz),12.10(1H,brs)。
質量分析値(m/z)517(M+)。元素分析値:C
29343NO4として C(%) H(%) N(%) 実測値 67.34 6.72 2.73 計算値 67.30 6.62 2.71
【0092】実施例34 (E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−[4−[2−(1−インドリル)エトキ
シ]ベンジリデン]−4−オキソブタン酸エチルエステ
ル2.55gをエタノール50mLに溶解し、10%パ
ラジウム−炭素1gの存在下、室温にて3気圧の水素下
で攪拌した。触媒を濾去後、濾液を濃縮し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマト(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチ
ル=7:3)で精製し4−(シス−ヘキサヒドロイソイ
ンドリン−2−イル)−2−[4−[2−(1−インド
リル)エトキシ]フェニル]メチル−4−オキソブタン
酸エチルエステル1.38gを黄色油状物として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.14−1.20(3H,m),1.25−1.66
(8H,m),2.04−2.30(3H,m),2.
50−2.80(2H,m),2.93(1H,dd,
J=6.6,13.9Hz),3.08−3.50(5
H,m),4.03−4.16(2H,m),4.25
(2H,t,J=6.9Hz),4.51(2H,t,
J=6.9Hz),6.51(1H,d,J=3.3H
z),6.75(2H,d,J=8.6Hz),7.0
0−7.29(5H,m),7.40(1H,d,J=
8.6Hz),7.63(1H,d,J=7.9H
z)。 得られた化合物1.1gをメタノール45mLに溶解
し、2N水酸化ナトリウム水溶液4.5mLを加えて、
一夜放置した。反応液を濃縮後、残渣を水に溶解し、ク
エン酸を加えて酸性とした。析出する油状物を酢酸エチ
ルで抽出し、水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去し、4−(シス−ヘキサヒドロイソイン
ドリン−2−イル)−2−[4−[2−(1−インドリ
ル)エトキシ]フェニル]メチル−4−オキソブタン酸
0.96g得た。融点126〜128℃。 270MHz 1H−NMR(DMSO−d6,pp
m) 1.15−1.60(8H,m),1.96−
2.28(3H,m),2.37−3.45(8H,
m),4.25(2H,t,J=5.3Hz),4.5
5(2H,t,J=5.3Hz),6.44(1H,
d,J=2.6Hz),6.79(2H,d,J=8.
6Hz),6.95−7.18(4H,m),7.41
(1H,d,J=3.3Hz),7.53(1H,d,
J=8.6Hz),12.06(1H,brs)。 元素分析値:C293424・1/4H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 72.92 7.25 5.89 計算値 72.70 7.26 5.89
【0093】実施例35 2−(5−メチル−2−フェニルオキサゾール−4−イ
ル)エタノール1.50gおよびp−トルエンスルホニ
ルクロリド1.54gをジクロロメタン40mLに溶解
し、トリエチルアミン1.24mLを加え室温にて一夜
放置した。反応液を水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾
燥し、溶媒を留去した。残渣をアセトニトリル40mL
に溶解し、4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−
2−イル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)メチル−
4−オキソブタン酸エチルエステル2.21gおよび炭
酸カリウム1.28gを加え、一夜還流した。反応液を
濃縮後、水と酢酸エチルに分配し、有機層を飽和食塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;ヘキ
サン:酢酸エチル=1:1)で精製し4−(シス−ヘキ
サヒドロイソインドリン−2−イル)−2−[4−[2
−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エ
トキシ]フェニル]メチル−4−オキソブタン酸エチル
エステル1.90gを油状物として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.13−1.62(11H,m),2.07−2.3
1(3H,m),2.37(3H,s),2.50−
2.82(2H,m),2.89−3.00(3H,
m),3.08−3.45(5H,m),4.02−
4.17(2H,m),4.22(2H,t,J=6.
6Hz),6.81(2H,d,J=8.6Hz),
7.06(2H,d,J=8.6Hz),7.37−
7.46(3H,m),7.93−8.03(2H,
m)。質量分析値(m/z)544(M+)。 得られたエステル化合物1.9gをメタノール80mL
に溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液7.4mLを加
えて、一夜放置した。反応液を濃縮後、残渣を水に溶解
し、クエン酸を加えて酸性とした。析出する油状物を酢
酸エチルで抽出し、水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマ
ト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=25:1)
で精製し4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−[4−[2−(5−メチル−2−フェニ
ル−4−オキサゾリル)エトキシ]フェニル]メチル−
4−オキソブタン酸1.36gを得た。融点118〜1
20℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.23−1.62(11H,m),2.06−2.2
6(3H,m),2.37(3H,s),2.40−
2.52(2H,m),2.70(1H,dd,J=
9.2,11.9Hz),2.87−3.48(8H,
m),4.21(2H,t,J=6.6Hz),6.8
3(2H,d,J=8.6Hz),7.07(2H,
d,J=8.6Hz),7.32−7.47(3H,
m),7.94−7.99(2H,m)。質量分析値
(m/z)517(M+)。 元素分析値:C313625として C(%) H(%) N(%) 実測値 71.93 7.14 5.42 計算値 72.07 7.02 5.42
【0094】実施例36 2−ピリジンエタノール0.74gおよびp−トルエン
スルホニルクロリド1.24gをジクロロメタン30m
Lに溶解し、トリエチルアミン1.7mLを加え室温に
て一夜放置した。反応液を水で洗浄後、硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、溶媒を留去した。残渣をアセトニトリル3
0mLに溶解し、4−(シス−ヘキサヒドロイソインド
リン−2−イル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)メ
チル−4−オキソブタン酸エチルエステル1.80gお
よび炭酸カリウム1.04gを加え、一夜還流した。反
応液を濃縮後、水と酢酸エチルに分配し、有機層を飽和
食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;
ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し4−(シス−
ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−4−オキソ
−2−[4−[2−(2−ピリジル)エトキシ]フェニ
ル]メチルブタン酸エチルエステル0.60gを油状物
として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.12−1.64(11H,m),2.07−2.3
2(3H,m),2.52−2.81(2H,m),
2.94(1H,dd,J=6.6,13.2Hz),
3.08−3.44(7H,m),4.02−4.17
(2H,m),4.34(2H,t,J=6.6H
z),6.81(2H,d,J=8.6Hz),7.0
6(2H,d,J=8.6Hz),7.10−7.29
(2H,m),7.58−7.67(1H,m),8.
55(1H,d,J=3.6Hz)。質量分析値(m/
z)464(M+)。 得られたエステル化合物0.60gをメタノール30m
Lに溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液2.6mLを
加えて、一夜放置した。反応液を濃縮後、残渣を水に溶
解し、クエン酸を加えて酸性とした。析出する油状物を
酢酸エチルで抽出し水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を留去し、4−(シス−ヘキサヒドロイソ
インドリン−2−イル)−4−オキソ−2−[4−[2
−(2−ピリジル)エトキシ]フェニル]メチルブタン
酸0.34gを得た。融点105〜106℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.23−1.64(8H,m),2.06−2.27
(3H,m),2.36−2.52(2H,m),2.
63−2.79(1H,m),2.89−3.47(8
H,m),4.31(2H,t,J=6.6Hz),
6.82(2H,d,J=8.6Hz),7.08(2
H,d,J=8.6Hz),7.13−7.32(2
H,m),7.59−7.69(1H,m),8.56
(1H,d,J=4.6Hz)。質量分析値(m/z)
436(M+)。 元素分析値:C263224として C(%) H(%) N(%) 実測値 71.27 7.45 6.42 計算値 71.53 7.39 6.42
【0095】原料製造例8 4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)
−2−(4−ヒドロキシフェニル)メチル−4−オキソ
ブタン酸エチルエステル1.80gをDMF10mLに
溶解し、水素化ナトリウム(60%鉱油含有)0.22
gを室温にて加え30分攪拌した。反応液を0℃に冷却
し、メタンスルホン酸2−(N−メチル−第3級ブトキ
シカルボニルアミノ)エチルエステル1.52gを加
え、80℃にて一夜攪拌した。反応液を水と酢酸エチル
に分配し、有機層を5%クエン酸水溶液および飽和食塩
水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;クロ
ロホルム:メタノール=100:1)で精製し4−(シ
ス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−2−
[4−[2−(N−第3級ブトキシカルボニル−N−メ
チルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル−4−オキソ
ブタン酸エチルエステル1.22gを油状物として得
た。得られた化合物1.7gを4N塩酸−ジオキサン溶
液10mLに溶解し、5時間室温にて放置した。反応液
を濃縮後、エーテルを加えて良く振り混ぜ、溶媒を留去
した。この操作を4回繰り返し4−(シス−ヘキサヒド
ロイソインドリン−2−イル)−2−[4−[2−(メ
チルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル−4−オキソ
ブタン酸エチルエステル塩酸塩1.35gを得た。
【0096】実施例37 4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)
−2−[4−[2−(メチルアミノ)エトキシ]フェニ
ル]メチル−4−オキソブタン酸エチルエステル塩酸塩
1.35g、2−クロロベンズオキサゾール0.34m
L、およびトリエチルアミン1.3mLをTHF20m
Lに加え、一夜室温にて攪拌した。析出する結晶を濾過
し、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=50:1)で
精製し4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−
イル)−2−[4−[2−(N−メチル−N−(2−ベ
ンズオキサゾリル)アミノ)エトキシ]フェニル]メチ
ル−4−オキソブタン酸エチルエステル1.58gを油
状物として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.18(3H,t,J=7.3Hz),1.30−
1.64(8H,m),2.06−2.31(3H,
m),2.52−2.80(2H,m),2.94(1
H,dd,J=6.6,13.2Hz),3.07−
3.46(8H,m),3.94(2H,q,J=5.
3Hz),4.03−4.16(2H,m),4.24
(2H,q,J=5.3Hz),6.77−6.81
(2H,m),6.95−7.25(5H,m),7.
35(1H,d,J=7.9Hz)。質量分析値(m/
z)533(M +)。 得られたエステル化合物1.5gをメタノール40mL
に溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液4.2mLを加
えて、一夜放置した。反応液を濃縮後、残渣を水に溶解
し、クエン酸を加えて酸性とした。析出する油状物を酢
酸エチルで抽出し、水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を留去し、4−(シス−ヘキサヒドロイソ
インドリン−2−イル)−2−[4−[2−(N−メチ
ル−N−(2−ベンズオキサゾリル)アミノ)エトキ
シ]フェニル]メチル−4−オキソブタン酸1.13g
を得た。融点150〜152℃。 270MHz 1H−NMR(DMSO−d6,pp
m) 1.19−1.60(8H,m),2.00−
2.27(3H,m),2.37−2.52(2H,
m),2.60−2.98(3H,m),3.05−
3.30(6H,m),3.88(2H,q,J=5.
3Hz),4.22(2H,q,J=5.3Hz),
6.84(2H,t,J=8.6Hz),6.92−
7.15(4H,m),7.27(1H,d,J=7.
3Hz),7.37(1H,d,J=8.9Hz),1
2.10(1H,brs)。 元素分析値:C293535として C(%) H(%) N(%) 実測値 68.46 7.06 8.21 計算値 68.89 6.98 8.31
【0097】実施例38 4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)
−2−[4−[2−(メチルアミノ)エトキシ]フェニ
ル]メチル−4−オキソブタン酸エチルエステル塩酸塩
1.8g、2−クロロピリジン2.5gを120℃にて
一夜攪拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマト(展
開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=7:3)で精製し4−
(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−4
−オキソ−2−[4−[2−(N−メチル−2−ピリジ
ルアミノ)エトキシ]フェニル]メチルブタン酸エチル
エステル1.58gを油状物として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.18(3H,t,J=7.3Hz),1.29−
1.65(8H,m),2.07−2.33(3H,
m),2.51−2.80(2H,m),2.94(1
H,dd,J=6.6,13.9Hz),3.96(2
H,q,J=5.9Hz),4.03−4.18(4
H,m),6.80(2H,d,J=8.6Hz),
7.05(2H,d,J=8.6Hz),7.40−
7.49(1H,m),8.11−8.16(1H,
m)。質量分析値(m/z)493(M+)。 得られたエステル化合物0.55gをメタノール20m
Lに溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液2.0を加え
て、室温にて一夜放置した。反応液を濃縮後、残渣を水
に溶解し、クエン酸を加えて酸性とした。析出する油状
物を酢酸エチルで抽出し、水で洗浄後、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
クロマト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=2
5:1)で精製し4−(シス−ヘキサヒドロイソインド
リン−2−イル)−4−オキソ−2−[4−[2−(N
−メチル−N−(2−ピリジル)アミノ)エトキシ]フ
ェニル]メチルブタン酸100mgを得た。融点117
〜120℃。 270MHz 1H−NMR(DMSO−d6,ppm)
1.20−1.60(8H,m),2.00−2.2
8(3H,m),2.38−2.52(1H,m),
2.66−2.98(3H,m),3.07(3H,
s),3.09−3.36(5H,m),3.89(2
H,q,J=5.9Hz),4.10(2H,q,J=
5.9Hz),6.55−6.65(2H,m),6.
84(2H,t,J=8.6Hz),7.07(1H,
d,J=8.6Hz),7.45−7.52(1H,
m),8.07(1H,dd,J=2.0,5.3H
z),12.10(1H,brs)。 元素分析値:C273535・1/4H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 69.18 7.65 8.87 計算値 68.98 7.61 8.94
【0098】実施例39 4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)
−2−[4−[2−(メチルアミノ)エトキシ]フェニ
ル]メチル−4−オキソブタン酸エチルエステル塩酸塩
1.0g、ペラルゴン酸0.35g、およびトリエチル
アミン1.2mLをDMF10mL溶解し、0℃にてB
OP試薬1.07gを加え、一夜室温にて攪拌した。反
応液を酢酸エチルと水に分配し、有機層を食塩水で洗浄
後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣
をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;ヘキサン:酢
酸エチル=1:2)で精製し4−(シス−ヘキサヒドロ
イソインドリン−2−イル)−2−[4−[2−(N−
メチル−N−ノナノイルアミノ)エトキシ]フェニル]
メチル−4−オキソブタン酸エチルエステル0.61g
を油状物として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.87(3H,t,J=6.6Hz),1.12−
1.70(23H,m),2.10−2.47(5H,
m),2.52−2.83(2H,m),2.87−
3.00(1H,m),3.10−3.44(8H,
m),3.65−3.75(2H,m),4.00−
4.17(4H,m),6.72−6.82(2H,
m),7.01−7.12(2H,m)。質量分析値
(m/z)533(M+)。 得られたエステル化合物0.60gをメタノール15m
Lに溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液1.5mLを
加えて、一夜放置した。反応液を濃縮後、残渣を水に溶
解し、塩酸を加えて酸性とした。析出する油状物を酢酸
エチルで抽出し、水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマト(展開
溶媒;クロロホルム:メタノール=25:1)で精製し
4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)
−2−[4−[2−(N−メチル−N−ノナノイルアミ
ノ)エトキシ]フェニル]メチル−4−オキソブタン酸
0.41gを得た。融点82〜85℃。 270MHz 1H−NMR(DMSO−d6、pp
m) 0.85(3H,t,J=6.6Hz),1.1
0−1.60(20H,m),2.00−2.55(6
H,m),2.60−3.45(10H,m),3.5
1−3.71(2H,m),3.95−4.12(4
H,m),6.84(2H,d,J=8.6Hz),
7.08(2H,d,J=8.6Hz),12.10
(1H,brs)。 元素分析値:C314825・1/4H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 69.94 9.23 5.17 計算値 69.83 9.17 5.25
【0099】実施例40 2−(5−エチル−2−ピリジル)エタノール0.91
g、p−トルエンスルホニルクロリド1.25g、およ
びトリエチルアミン1.7mLをジクロロメタン30m
Lに溶解し一晩放置した。反応液を水で洗浄後、硫酸マ
グネシウムで乾燥し、濃縮した。残渣をアセトニトリル
30mLに溶解し、(E)−4−(シス−ヘキサヒドロ
イソインドリン−2−イル)−2−(4−ヒドロキシベ
ンジリデン)−4−オキソブタン酸エチルエステル1.
79g、炭酸カリウム1.38gを加え、一晩還流し
た。反応液を濃縮後、残渣を水と酢酸エチルに分配し、
有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、
残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒:ヘキサ
ン:酢酸エチル=1.1)により精製し(E)−2−
[4−[2−(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]
ベンジリデン]−4−(シス−ヘキサヒドロイソインド
リン−2−イル)−4−オキソブタン酸エチルエステル
1.09gを得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.20−1.67(14H,m),2.13−2.3
5(2H,m),2.63(2H,q,J=7.9H
z),3.23(2H,t,J=6.6Hz),3.3
6−3.58(6H,m),4.24(2H,q,J=
7.3Hz),4.36(2H,d,J=6.6H
z),6.90(2H,d,J=8.6Hz),7.1
8(1H,d,J=7.9Hz),7.39(2H,
d,J=8.6Hz),7.45(1H,dd,J=
2.0,7.9Hz),7.85(1H,s),8.3
9(1H,d,J=2.0Hz)。質量分析値(m/
z)490(M+)。 得られたエステル化合物1.08gをメタノール30m
Lに溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液3.3mLを
加えて、4時間放置した。反応液を濃縮後、残渣を水に
溶解し、塩酸を加えて酸性とした。析出する油状物を酢
酸エチルで抽出し、水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマト(展
開溶媒;クロロホルム:メタノール=25:1)で精製
し(E)−2−[4−[2−(5−エチル−2−ピリジ
ル)エトキシ]ベンジリデン]−4−(シス−ヘキサヒ
ドロイソインドリン−2−イル)−4−オキソブタン酸
0.80gを得た。融点150〜151℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.25(3H,t,J=7.9Hz),1.28−
1.68(8H,m),2.14−2.36(2H,
m),2.65(2H,q,J=7.9Hz),3.2
7(2H,t,J=6.6Hz),3.31−3.56
(6H,m),4.38(2H,q,J=6.6H
z),4.38(2H,d,J=6.6Hz),6.9
4(2H,d,J=8.6Hz),7.21(1H,
d,J=7.9Hz),7.35(2H,d,J=8.
6Hz),7.50(1H,dd,J=2.0,7.9
Hz),7.84(1H,s),8.48(1H,d,
J=2.0Hz)。質量分析値(m/z)490
(M+)。 元素分析値:C283424として C(%) H(%) N(%) 実測値 72.49 7.36 5.97 計算値 72.70 7.41 6.06
【0100】実施例41 (E)−3−エトキシカルボニル−4−[2−(1−イ
ンドリル)エトキシ]フェニル−3−ブテン酸6.5
g,シス−ヘキサヒドロイソインドリン塩酸塩2.67
g,およびトリエチルアミン6.9mLをDMF65m
Lに溶解し、0℃にてBOP試薬7.66gを加え室温
にて一夜攪拌した。反応液を酢酸エチルと水に分配し、
有機層を5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液、および食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマ
ト(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=3:2)で精製
し(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−
2−イル)−2−[4−[2−(1−インドリル)エト
キシ]ベンジリデン]−4−オキソブタン酸エチルエス
テル4.31gを得た。融点131〜132℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.25−1.70(11H,m),2.04−2.3
8(2H,m),2.30−2.59(6H,m),
4.17−4.33(4H,m),4.53(2H,
t,J=5.9Hz),6.51(1H,d,J=2.
6Hz),6.83(2H,d,J=8.6Hz),
7.05−7.46(6H,m),7.63(1H,
d,J=7.9Hz)7.83(1H,s)。質量分析
値(m/z)500(M+)。 得られた化合物0.73gをエタノール20mLに溶解
し、2N水酸化カリウム水溶液1.5mLを加えて、一
夜還流した。反応液を濃縮後、残渣を水に溶解し、クエ
ン酸を加えて酸性とした。析出する油状物を酢酸エチル
で抽出し、水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を留去し、(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソ
インドリン−2−イル)−2−[4−[2−(1−イン
ドリル)エトキシ]ベンジリデン)−4−オキソブタン
酸0.53g得た。融点154〜156℃。 270MHz 1H−NMR(DMSO−d6,ppm)
1.22−1.69(8H,m),2.07−2.3
3(2H,m),3.14−3.57(6H,m),
4.32(2H,t,J=5.3Hz),4.57(2
H,t,J=5.3Hz),6.44(1H,d,J=
3.3Hz),6.91(2H,d,J=8.6H
z),6.96−7.18(2H,m),7.30−
7.60(5H,m),7.65(1H,s),12.
30(1H,brs)。 元素分析値:C293224として C(%) H(%) N(%) 実測値 73.41 6.82 5.87 計算値 73.70 6.83 5.93
【0101】実施例42 (E)−3−エトキシカルボニル−4−[4−[2−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エト
キシ]フェニル]−3−ブテン酸10g、シス−ヘキサ
ヒドロイソインドリン塩酸塩4.1gおよびトリエチル
アミン6.4mLをDMF200mLに溶解し、BOP
試薬11.2gを0℃にて加えた。同温で3時間攪拌し
た後、反応液を希塩酸と酢酸エチルに分配し、有機層を
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣
をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;ヘキサン:酢
酸エチル=3:2)で精製し(E)−4−(シス−ヘキ
サヒドロイソインドリン−2−イル)−2−[4−[2
−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エ
トキシ]ベンジリデン]−4−オキソブタン酸エチルエ
ステル10.2gをアモルファスとして得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.18−1.70(11H,m),1.93−2.4
5(7H,m),2.98(2H,t,J=6.6H
z),3.35−3.61(4H,m),3.69(2
H,q,J=7.3Hz),4.17−4.33(2
H,m),6.90(2H,d,J=8.6Hz),
7.34−7.50(5H,m),7.85(1H,
s),7.92−8.06(2H,m)。質量分析値
(m/z)542(M+)。 得られたエステル化合物10gおよび2N水酸化ナトリ
ウム水溶液55mLをメタノール300mLに溶解し、
60℃で1.5時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解し、酢酸エチルで洗浄した。水層を希塩酸で酸
性とし、析出する油状物をクロロホルムで抽出し、飽和
食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;
クロロホルム:メタノール=100:0〜97:3)で
精製し(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリ
ン−2−イル)−2−[4−[2−(5−メチル−2−
フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]ベンジリデ
ン]−4−オキソブタン酸5.7gを得た。融点118
〜120℃ 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.30−1.69(8H,m),2.14−2.33
(2H,m),2.38(3H,s),2.99(2
H,t,J=6.6Hz),3.25−3.53(6
H,m),4.26(2H,t,J=6.6Hz),
6.90(2H,d,J=8.6Hz),7.29(2
H,d,J=8.6Hz),7.36−7.48(3
H,m),7.82(1H,s),7.93−8.01
(2H,m)。質量分析値(m/z)515(FA
+)。 元素分析値:C313425として C(%) H(%) N(%) 実測値 72.15 6.67 5.33 計算値 72.35 6.66 5.44
【0102】実施例43 (E)−3−エトキシカルボニル−4−[4−(4−フ
ルオロベンジルオキシ)フェニル]−3−ブテン酸7.
5g、シス−ヘキサヒドロイソインドリン塩酸塩3.0
gおよびトリエチルアミン5.1mLをDMF100m
Lに溶解し、BOP試薬9.0gを氷冷下にて加えた。
同温度で1.5時間攪拌した後、反応液を水と酢酸エチ
ルに分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマト(展開溶媒:ヘキサン:酢酸エチル=2:
1)で精製し(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソイ
ンドリン−2−イル)−2−[4−(4−フルオロベン
ジルオキシ)ベンジリデン]−4−オキソブタン酸エチ
ルエステル6.5gを淡黄色油状物として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.25−1.70(11H,m),2.13−2.3
8(2H,m),3.36−3.72(6H,m),
4.25(2H,q,J=6.6Hz),5.03(2
H,s),6.90−7.13(4H,m),7.33
−7.49(4H,m),7.86(1H,s)。質量
分析値(m/z)464(M+)。 得られたエステル化合物6.5gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液21mLをメタノール100mLに溶解
し、60℃で2.5時間攪拌した。反応液を濃縮後、残
渣を水に溶解し、エーテルで洗浄した。水層をクエン酸
で酸性とし、析出する油状物を酢酸エチルで抽出し、飽
和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を留去し、析出する結晶を濾取し(E)−4−(シス−
ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−2−[4−
(4−フルオロベンジルオキシ)ベンジリデン]−4−
オキソブタン酸3.8gを白色粉末結晶として得た。融
点160〜162℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.31−1.70(8H,m),2.16−2.38
(2H,m),3.30−3.58(6H,m),5.
04(2H,s),6.96(2H,d,J=8.6H
z),7.06(2H,d,J=8.6Hz),7.3
3−7.45(4H,m),7.88(1H,s)。 元素分析値:C2628NO4Fとして C(%) H(%) N(%) 実測値 71.73 6.45 3.10 計算値 71.38 6.45 3.20
【0103】実施例44 p−トルエンスルホン酸 2−(4−トリフルオロメチ
ルフェニル)エチルエステル2.06gをアセトニトリ
ル30mLに溶解し、(E)−4−(シス−ヘキサヒド
ロイソインドリン−2−イル)−2−(4−ヒドロキシ
ベンジリデン)−4−オキソブタン酸エチルエステル
1.79g、炭酸カリウム1.38gを加え、一晩還流
した。反応液を濃縮後、残渣を水と酢酸エチルに分配
し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒:ヘキ
サン:酢酸エチル=1.1)により精製し(E)−4−
(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−4
−オキソ−2−[4−[2−(4−トリフルオロメチル
フェニル)エトキシ]ベンジリデン]ブタン酸エチルエ
ステル1.79gを得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.26(3H,t,J=7.3Hz),1.23−
1.70(8H,m),2.13−2.37(2H,
m),3.15(2H,t,J=6.6Hz),3.3
4−3.60(6H,m),4.16−4.30(4
H,m),6.88(2H,d,J=8.6Hz),
7.40(2H,d,J=7.9Hz),7.42(2
H,d,J=7.9Hz),7.57(2H,d,J=
7.9Hz),7.85(1H,s)。質量分析値(m
/z)529(M+)。 得られたエステル化合物1.79gをメタノール50m
Lに溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液5.0mLを
加えて、60℃で4時間放置した。反応液を濃縮後、残
渣を水に溶解し、塩酸を加えて酸性とした。析出する油
状物を酢酸エチルで抽出し、水で洗浄後、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロ
マト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=25:
1)にて精製し(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソ
インドリン−2−イル)−4−オキソ−2−[4−[2
−(4−トリフルオロメチルフェニル)エトキシ]ベン
ジリデン]ブタン酸1.22gを得た。融点158〜1
59℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.30−1.70(8H,m),2.12−2.37
(2H,m),3.16(2H,t,J=6.6H
z),3.28−3.57(6H,m),4.19(2
H,t,J=6.6Hz),6.88(2H,d,J=
8.6Hz),7.36(2H,d,J=8.6H
z),7.40(2H,d,J=8.6Hz),7.5
7(2H,d,J=7.9Hz),7.86(1H,
s),8.17(1H,brs)。 元素分析値:C28303NO4として C(%) H(%) N(%) 実測値 67.32 5.97 2.74 計算値 67.05 6.03 2.79
【0104】実施例45 (E)−3−エトキシカルボニル−4−[2−(1−イ
ンドリル)エトキシ]フェニル−3−ブテン酸3.5
g,4−第3級ブチルピペリジン塩酸塩1.58g,お
よびトリエチルアミン2.5mLをDMF30mLに溶
解し、0℃にてBOP試薬3.93gを加え一夜攪拌し
た。反応液を酢酸エチルと水に分配し、有機層を食塩水
で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;ヘキ
サン:酢酸エチル=1:1)で精製し(E)−4−(4
−第3級ブチルピペリジン−1−イル)−2−[4−
[2−(1−インドリル)エトキシ]ベンジリデン]−
4−オキソブタン酸エチルエステル2.8gを黄色油状
物として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.87(9H,s),1.05−1.27(3H,
m),1.31(3H,t,J=7.3Hz),1.6
5−1.78(2H,m),2.39−2.56(1
H,m),2.87−3.05(1H,m),3.49
(2H,s),3.86−4.00(1H,m),4.
20−4.29(4H,m),4.52(2H,t,J
=5.3Hz),4.62−4.78(1H,m),
6.51(1H,d,J=3.3Hz),6.82(2
H,d,J=8.6Hz),7.08−7.27(5
H,m),7.40(1H,d,J=8.6Hz),
7.63(1H,d,J=7.9Hz),7.81(1
H,s)。質量分析値(m/z)516(M+)。 得られたエステル化合物2.7gをメタノール80mL
に溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液7.8mLを加
えて、60℃で5時間放置した。反応液を濃縮後、残渣
を水に溶解し、塩酸を加えて酸性とした。析出する油状
物を酢酸エチルで抽出し、水で洗浄後、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマ
ト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=25:1)
で精製し(E)−4−(4−第3級ブチルピペリジン−
1−イル)−2−[4−[2−(1−インドリル)エト
キシ]ベンジリデン]−4−オキソブタン酸0.73g
得た。融点169〜170℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.87(9H,s),1.10−1.30(3H,
m),1.60−1.80(2H,m),2.40−
2.56(1H,m),2.87−3.03(1H,
m),3.50(2H,s),3.82−3.96(1
H,m),4.27(2H,t,J=5.9Hz),
4.52(2H,t,J=5.9Hz),4.63−
4.78(1H,m),6.51(1H,d,J=3.
3Hz),6.82(2H,d,J=8.6Hz),
7.08−7.32(5H,m),7.40(1H,
d,J=8.6Hz),7.63(1H,d,J=7.
9Hz),7.83(1H,s),9.11(1H,b
rs)。 元素分析値:C303624として C(%) H(%) N(%) 実測値 73.74 7.27 5.79 計算値 73.74 7.24 5.73
【0105】実施例46 4−トリフルオロメチルベンジルブロミド0.85mL
をアセトニトリル30mLに溶解し、(E)−4−(シ
ス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−2−
(4−ヒドロキシベンジリデン)−4−オキソブタン酸
エチルエステル1.79g、炭酸カリウム1.38gを
加え、一晩還流した。反応液を濃縮後、残渣を水と酢酸
エチルに分配し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
(展開溶媒:ヘキサン:酢酸エチル=7:3)により精
製し(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン
−2−イル)−4−オキソ−2−[4−(4−トリフル
オロメチルフェニル)メトキシベンジリデン]ブタン酸
エチルエステル1.89gを得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.30−1.70(11H,m),2.14−2.3
7(2H,m),3.35−3.62(6H,m),
4.25(2H,q,J=7.3Hz),5.14(2
H,s),6.95(2H,d,J=8.6Hz),
7.46(2H,d,J=8.6Hz),7.55(2
H,d,J=8.6Hz),7.65(2H,d,J=
7.9Hz),7.86(1H,s)。質量分析値(m
/z)529(M+)。 得られたエステル化合物1.89gをメタノール50m
Lに溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液5.5mLを
加えて、60℃で3時間放置した。反応液を濃縮後、残
渣を水に溶解し、塩酸を加えて酸性とした。析出する油
状物を酢酸エチルで抽出し、水で洗浄後、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロ
マト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=25:
1)で精製し(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソイ
ンドリン−2−イル)−4−オキソ−2−[4−(4−
トリフルオロメチルフェニル)メトキシベンジリデン]
ブタン酸1.59gを得た。融点163〜164℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.30−1.70(8H,m),2.13−2.36
(2H,m),3.30−3.57(6H,m),5.
14(2H,s),6.96(2H,d,J=8.6H
z),7.38(2H,d,J=8.6Hz),7.5
4(2H,d,J=8.6Hz),7.65(2H,
d,J=7.9Hz),7.88(1H,s),8.1
0(1H,brs)。質量分析値(m/z)487(M
+)。 元素分析値:C27283NO4として C(%) H(%) N(%) 実測値 66.11 5.66 2.95 計算値 66.52 5.79 2.87
【0106】実施例47 4−メトキシフェネチルアルコール0.91g、p−ト
ルエンスルホニルクロリド1.25g、およびトリエチ
ルアミン1.7mLをジクロロメタン30mLに溶解し
一晩放置した。反応液を水で洗浄後、硫酸マグネシウム
で乾燥し、濃縮した。残渣をアセトニトリル30mLに
溶解し、(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインド
リン−2−イル)−2−(4−ヒドロキシベンジリデ
ン)−4−オキソブタン酸エチルエステル1.79g、
炭酸カリウム1.38gを加え、一晩還流した。反応液
を濃縮後、残渣を水と酢酸エチルに分配し、有機層を硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマト(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル
=1.1)により精製し(E)−4−(シス−ヘキサヒ
ドロイソインドリン−2−イル)−2−[4−[2−
(4−メトキシフェニル)エトキシ]ベンジリデン]−
4−オキソブタン酸エチルエステル2.4gを得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.30−1.70(11H,m),2.15−2.3
9(2H,m),3.04(2H,t,J=7.3H
z),3.36−3.60(6H,m),3.80(3
H,s),4.14(2H,t,J=7.3Hz),
4.25(2H,q,J=7.3Hz),6.86(2
H,d,J=8.6Hz),6.88(2H,d,J=
8.6Hz),7.20(2H,d,J=8.6H
z),7.41(2H,d,J=8.6Hz),7.8
5(1H,s)。質量分析値(m/z)491
(M+)。 得られたエステル化合物2.4gをメタノール80mL
に溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液7.8mLを加
えて、60℃で4時間放置した。反応液を濃縮後、残渣
を水に溶解し、塩酸を加えて酸性とした。析出する油状
物を酢酸エチルで抽出し、水で洗浄後、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマ
ト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=25:1)
で精製し(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインド
リン−2−イル)−2−[4−[2−(4−メトキシフ
ェニル)エトキシ]ベンジリデン]−4−オキソブタン
酸1.40gを得た。融点141〜142℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.30−1.70(8H,m),2.15−2.37
(2H,m),3.04(2H,t,J=7.3H
z),3.30−3.56(6H,m),3.79(3
H,s),4.14(2H,t,J=7.3Hz),
6.86(2H,d,J=8.6Hz),6.89(2
H,d,J=8.6Hz),7.19(2H,d,J=
8.6Hz),7.35(2H,d,J=8.6H
z),7.87(1H,s),9.10.(1H,br
s)。 元素分析値:C2833NO5として C(%) H(%) N(%) 実測値 72.37 7.07 3.12 計算値 72.55 7.18 3.02
【0107】原料製造例9 エタノール20mLに金属ナトリウム0.42gを溶解
した後、こはく酸ジエチル3.1mLおよび4−[2−
(N−メチル−N−第3級ブトキシカルボニルアミノ)
エトキシ]ベンズアルデヒド3.4gを加え、一夜還流
した。反応液をクエン酸水溶液に注ぎ、析出する油状物
を酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲル
カラムクロマト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール
=100:0〜99:1)で精製し(E)−3−エトキ
シカルボニル−4−[4−[2−(N−メチル−N−第
3級ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]フェニル]
−3−ブテン酸4.3gを褐色油状物として得た。得ら
れたカルボン酸4.3gをシス−ヘキサヒドロイソイン
ドリン塩酸塩1.9gおよびトリエチルアミン2.9m
LをDMF100mLに溶解し、BOP試薬5.1gを
氷冷下にて加えた。同温度で4時間攪拌した後、反応液
を水と酢酸エチルに分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣
をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;クロロホル
ム)で精製し(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソイ
ンドリン−2−イル)−2−[4−[2−(N−メチル
−N−第3級ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]ベ
ンジリデン]−4−オキソブタン酸エチルエステル5.
1gを油状物として得た。得られたエステル化合物5.
1gを4N塩酸−ジオキサン溶液に溶解し、室温で3時
間攪拌した。反応液を濃縮し、(E)−4−(シス−ヘ
キサヒドロイソインドリン−2−イル)−2−[4−
[2−(メチルアミノ)エトキシ]ベンジリデン]−4
−オキソブタン酸エチルエステル塩酸塩4.4gを褐色
無定形晶として得た。
【0108】実施例48 (E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−[4−[2−(メチルアミノ)エトキ
シ]ベンジリデン]−4−オキソブタン酸エチルエステ
ル塩酸塩2.2gおよびトリエチルアミン1.5mLを
THF20mLに溶解し、2−クロロベンズオキサゾー
ル0.74gのTHF溶液(20mL)を0℃にて加え
た。同温度で1.5時間攪拌した後、室温に昇温し、3
時間攪拌した。反応液を濾過し、濾液を濃縮した。残渣
をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;クロロホル
ム)で精製し(E)−2−[4−[2− [N−メチル−
N−(2−ベンズオキサゾリル)アミノ]エトキシ]ベ
ンジリデン)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリ
ン−2−イル)−4−オキソブタン酸エチルエステル
1.5gを淡黄色油状物として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.23−1.68(11H,m),2.14−2.3
8(2H,m),3.32−3.60(9H,m),
3.95(2H,t,J=5.3Hz),4.18−
4.32(4H,m),6.88(2H,d,J=8.
6Hz),7.00(1H,dt,J=1.3,7.9
Hz),7.16(1H,dt,J=1.3,7.9H
z),7.25(2H,d,J=8.6Hz),7.3
5(1H,d,J=7.9Hz),7.44(1H,d
t,J=7.9Hz),7.84(1H,s)。質量分
析値(m/z)531(M+)。 得られたエステル化合物1.5gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液4.2mLをメタノール50mLに溶解
し、60℃で5時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解し、エーテルで洗浄した。水層をクエン酸で酸
性とした後、析出する油状物を酢酸エチルで抽出し、飽
和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を留去し、残渣を酢酸エチルで再結晶し、(E)−2−
[4−[2− [N−メチル−N−(2−ベンズオキサゾ
リル)アミノ]エトキシ]ベンジリデン]−4−(シス
−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−4−オキ
ソブタン酸0.44gを白色粉末結晶として得た。融点
190〜192℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.27−1.68(8H,m),2.14−2.34
(2H,m),3.23−3.54(9H,m),3.
96(2H,t,J=5.3Hz),4.29(2H,
t),6.89(2H,d,J=8.6Hz),7.0
1(1H,dt,J=1.3,7.9Hz),7.16
(1H,dt,J=1.3,7.9Hz),7.22−
7.38(4H,m),7.81(1H,s)。 元素分析値:C293335として C(%) H(%) N(%) 実測値 69.00 6.66 8.33 計算値 69.17 6.66 8.34
【0109】実施例49 (E)−3−エトキシカルボニル−4−[4−[2−
(N−メチル−N−(2−ピリジル)アミノ)エトキ
シ]フェニル]−3−ブテン酸5.1g、シス−ヘキサ
ヒドロイソインドリン塩酸塩2.4gおよびトリエチル
アミン3.6mLをDMF100mLに溶解し、BOP
試薬6.5gを氷冷下にて加えた。同温度で5時間攪拌
した後、反応液を水と酢酸エチルに分配し、有機層を水
および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
(展開溶媒;クロロホルム)で精製し(E)−4−(シ
ス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−2−
[4−[2−(N−メチル−N−(2−ピリジル)アミ
ノ)エトキシ]ベンジリデン]−4−オキソブタン酸エ
チルエステル6.7gを得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.22−1.70(11H,m),2.14−2.3
7(2H,m),3.14(3H,s),3.35−
3.59(6H,m),3.98(2H,t,J=5.
3Hz),4.17−4.30(4H,m),6.48
−6.58(2H,m),6.89(2H,d,J=
8.6Hz),7.35−7.49(3H,m),7.
85(1H,s),8.15(1H,dd,J=1.
3,4,6Hz)。質量分析値(m/z)491
(M+)。 得られたエステル化合物2.5gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液15.2mLをメタノール100mLに溶
解し、60℃で4時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣
を水に溶解した。クエン酸で酸性とした後、析出する油
状物を酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣を酢酸エ
チル−ヘキサンで再結晶し、(E)−4−(シス−ヘキ
サヒドロイソインドリン−2−イル)−2−[4−[2
−(N−メチル−N−(2−ピリジル)アミノ)エトキ
シ]ベンジリデン]−4−オキソブタン酸1.5gを淡
黄色粉末結晶として得た。融点171〜173℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.21−1.69(8H,m),2.13−2.36
(2H,m),3.14(3H,s),3.26−3.
58(6H,m),3.99(2H,t,J=5.9H
z),4.21(2H,t,J=5.9Hz),6.4
8−6.62(2H,m),6.89(2H,d,J=
8.6Hz),7.32(2H,d,J=8.6H
z),7.46(1H,dt,J=2.0,8,6H
z),7.85(1H,s),8.11−8.21(1
H,m)。 元素分析値:C273334として C(%) H(%) N(%) 実測値 69.56 7.19 8.88 計算値 69.95 7.18 9.06
【0110】実施例50 3,4−ジメトキシフェネチルアルコール1.13g、
p−トルエンスルホニルクロリド1.25g、およびト
リエチルアミン1.7mLをジクロロメタン30mLに
溶解し一晩放置した。反応液を水で洗浄後、硫酸マグネ
シウムで乾燥し、濃縮した。残渣をアセトニトリル30
mLに溶解し、(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソ
インドリン−2−イル)−2−(4−ヒドロキシベンジ
リデン)−4−オキソブタン酸エチルエステル1.79
g、炭酸カリウム1.38gを加え、一晩還流した。反
応液を濃縮後、残渣を水と酢酸エチルに分配し、有機層
を硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣を
シリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;ヘキサン:酢酸
エチル=6:4)により精製し(E)−2−[4−[2
−(3,4−ジメトキシフェニル)エトキシ]ベンジリ
デン]−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−4−オキソブタン酸エチルエステル1.37
gを得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.30−1.70(11H,m),2.13−2.3
8(2H,m),3.04(2H,t,J=7.3H
z),3.35−3.61(6H,m),3.86(3
H,s),3.88(3H,s),4.06−4.20
(4H,m),6.76−6.85(3H,m),6.
89(2H,d,J=8.6Hz),7.42(2H,
d,J=8.6Hz),7.86(1H,s)。質量分
析値(m/z)492(M+1+)。 得られたエステル化合物1.37gをメタノール40m
Lに溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液3.9mLを
加えて、4時間放置した。反応液を濃縮後、残渣を水に
溶解し、塩酸を加えて酸性とした。析出する油状物を酢
酸エチルで抽出し、水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマト(展
開溶媒;クロロホルム:メタノール=25:1)で精製
し(E)−2−[4−[2−(3,4−ジメトキシフェ
ニル)エトキシ]ベンジリデン]−4−(シス−ヘキサ
ヒドロイソインドリン−2−イル)−4−オキソブタン
酸0.97gを得た。融点142〜143℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.30−1.70(8H,m),2.15−2.38
(2H,m),3.05(2H,t,J=7.3H
z),3.30−3.62(6H,m),3.87(3
H,s),3.88(3H,s),4.17(2H,
t,J=7.3Hz),6.82(3H,s),6.8
9(2H,d,J=8.6Hz),7.33(2H,
d,J=8.6Hz),7.85(1H,s),9.1
0.(1H,brs)。 元素分析値:C2935NO6として C(%) H(%) N(%) 実測値 70.52 7.26 2.84 計算値 70.57 7.15 2.84
【0111】実施例51 (E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−[4−[2−(メチルアミノ)エトキ
シ]ベンジリデン]−4−オキソブタン酸エチルエステ
ル塩酸塩2.2gおよびトリエチルアミン1.5mLを
THF20mLに溶解し、2−クロロベンズチアゾール
0.81gのTHF溶液(20mL)を0℃にて加え
た、3時間還流した。反応液を濾過し、濾液を濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;クロ
ロホルム)で精製し(E)−4−(シス−ヘキサヒドロ
イソインドリン−2−イル)−2−(4−[2− [N−
メチル−N−(2−ベンズチアゾリル)アミノ]エトキ
シ]ベンジリデン)−4−オキソブタン酸エチルエステ
ル0.66gを褐色油状物として得た。得られたエステ
ル化合物0.66gおよび2N水酸化ナトリウム水溶液
3.6mLをメタノール20mLに溶解し、60℃で4
時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を水に溶解し、ク
エン酸で酸性とした。析出する油状物を酢酸エチルで抽
出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去し、残渣を酢酸エチル−ヘキサンで再結
晶し、(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリ
ン−2−イル)−2−[4−[2− [N−メチル−N−
(2−ベンズチアゾリル)アミノ]エトキシ]ベンジリ
デン]−4−オキソブタン酸0.35gを淡黄色粉末結
晶として得た。融点134〜136℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.22−1.68(8H,m),2.13−2.33
(2H,m),3.30(3H,s),4.01(2
H,t,J=5.3Hz),4.31(2H,t,J=
5.3Hz),6.90(2H,d,J=8.6H
z),7.06(1H,t,J=7.9Hz),7.2
3−7.38(3H,m),7.58(2H,t,J=
9.2Hz),7.84(1H,s)。 元素分析値:C293334Sとして C(%) H(%) N(%) 実測値 66.86 6.47 7.78 計算値 67.03 6.40 8.09
【0112】実施例52 (E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−[4−[2−(メチルアミノ)エトキ
シ]ベンジリデン]−4−オキソブタン酸エチルエステ
ル塩酸塩2.3g、ペラルゴン酸0.81gおよびトリ
エチルアミン1.4mLをTHF30mLに溶解し、B
OP試薬2.3gを氷冷下にて加えた。室温で3時間攪
拌した後、反応液を水と酢酸エチルに分配し、有機層を
飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶
媒;クロロホルム)で精製し(E)−4−(シス−ヘキ
サヒドロイソインドリン−2−イル)−2−[4−[2
−(N−メチル−N−ノナノイルアミノ)エトキシ]ベ
ンジリデン]−4−オキソブタン酸エチルエステル1.
59gを淡黄色油状物として得た。得られたエステル化
合物1.59gおよび2N水酸化ナトリウム水溶液8.
6mLをメタノール50mLに溶解し、60℃で3時間
攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を水に溶解し、クエン
酸で酸性とした。析出する油状物を酢酸エチルで抽出
し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去し、残渣を酢酸エチル−ヘキサンで再結
晶し、(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリ
ン−2−イル)−2−[4−[2−(N−メチル−N−
ノナノイルアミノ)エトキシ]ベンジリデン]−4−オ
キソブタン酸0.76gを淡黄色粉末結晶として得た。
融点90〜92℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.87(3H,t,J=6.6Hz),1.18−
1.74(22H,m),2.14−2.47(4H,
m),3.15(2H,s),3.31−3.57(5
H,s),3.75(2H,t,J=5.3Hz),
4.15(2H,t,J=5.3Hz),6.89(2
H,d,J=8.6Hz),7.36(2H,d,J=
8.6Hz),7.87(1H,s)。 元素分析値:C314625として C(%) H(%) N(%) 実測値 70.68 8.57 5.38 計算値 70.69 8.80 5.32
【0113】実施例53 (E)−3−エトキシカルボニル−4−[6−(2−フ
ルオロフェニル)メトキシ−2−ナフチル]−3−ブテ
ン酸3.0g、シス−ヘキサヒドロイソインドリン塩酸
塩1.31g、およびトリエチルアミン2.3mLをD
MF15mLに溶解し、0℃にてBOP試薬3.57g
を加え、一夜攪拌した。反応液を濃縮後、水と酢酸エチ
ルに分配し、有機層を5%クエン酸、飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液、および飽和食塩水で洗浄し硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマト(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=7:
3)により精製し(E)−2−[6−(2−フルオロフ
ェニル)メトキシナフタレン−2−イルメチレン]−4
−(シス−ヘキサインドリン−2−イル)−4−オキソ
ブタン酸エチルエステルを1.7g得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.30−1.70(11H,m),2.13−2.3
8(2H,m),3.25−3.67(6H,m),
4.29(2H,q,J=7.3Hz),5.26(2
H,s),7.04−7.39(5H,m),7.48
−7.62(2H,m),7.67−7.80(2H,
m),7.87(1H,s),8.03(1H,m)。 得られたエステル化合物1.7gをメタノール50mL
に溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液5.0mLを加
えて、65℃にて4時間放置した。反応液を濃縮後、残
渣を水に溶解し、クエン酸を加えて酸性とした。析出す
る油状物をクロロホルムで抽出し、水で洗浄後、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、酢酸エチルで結
晶化し(E)−2−[6−(2−フルオロフェニル)メ
トキシナフタレン−2−イルメチレン]−4−(シス−
ヘキサインドリン−2−イル)−4−オキソブタン酸
1.11gを得た。融点188〜189℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.30−1.70(8H,m),2.04−2.32
(2H,m),3.15−3.60(6H,m),5.
26(2H,s),7.05−7.45(6H,m),
7.48−7.60(1H,m),7.65−7.78
(3H,m),8.00(1H,m)。 元素分析値:C3030FNO4・1/2H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 72.77 6.14 2.76 計算値 72.56 6.29 2.82
【0114】実施例54 (E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−[4−[2−(メチルアミノ)エトキ
シ]ベンジリデン]−4−オキソブタン酸エチルエステ
ル塩酸塩2.3g、2,3−ジメトキシ安息香酸0.9
3gおよびトリエチルアミン1.4mLをTHF30m
Lに溶解し、BOP試薬2.3gを氷冷下にて加えた。
室温で3時間攪拌した後、反応液を水と酢酸エチルに分
配し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマト(展開溶媒;クロロホルム)で精製し(E)−2
−[4−[2−(N−メチル−N−(2,3−ジメトキ
シベンゾイル)アミノ)エトキシ]ベンジリデン]−4
−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−
4−オキソブタン酸エチルエステル1.75gを淡黄色
油状物として得た。得られたエステル化合物1.75g
および2N水酸化ナトリウム水溶液9.1mLをメタノ
ール50mLに溶解し、60℃で3時間攪拌した。反応
液を濃縮後、残渣を水に溶解し、クエン酸で酸性とし
た。析出する油状物を酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水
で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去
し、残渣を酢酸エチル−ヘキサンで再結晶し、(E)−
4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)
−2−[4−[2−(N−メチル−N−(2,3−ジメ
トキシベンゾイル)アミノ)エトキシ]ベンジリデン]
−4−オキソブタン酸1.1gを白色無定形固体として
得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.20−1.70(8H,m),2.17−2.38
(2H,m),3.01(3H,s),3.22(2
H,s),3.29−3.57(4H,m),3.80
−4.06(8H,m),4.30(2H,t,J=
5.3Hz),6.73−6.98(4H,m),7.
08(1H,t,J=7.9Hz),7.24−7.3
9(2H,m),7.82−7.89(1H,m)。 元素分析値:C313827として C(%) H(%) N(%) 実測値 67.37 7.21 4.75 計算値 67.62 6.96 5.09
【0115】実施例55 (E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−[4−[2−(メチルアミノ)エトキ
シ]ベンジリデン]−4−オキソブタン酸エチル塩酸塩
2.3g、ベンゾ〔b〕チオフェン−2−カルボン酸
0.91gおよびトリエチルアミン1.4mLをTHF
30mLに溶解し、BOP試薬2.3gを氷冷下にて加
えた。室温で5時間攪拌した後、反応液を水と酢酸エチ
ルに分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマト(展開溶媒;クロロホルム)で精製し
(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−[4−[2−(N−メチル−N−ベンゾ
〔b〕チオフェン−2−イルカルボニルアミノ)エトキ
シ]ベンジリデン]−4−オキソブタン酸エチルエステ
ル1.0gを淡黄色無定形固体として得た。得られたエ
ステル化合物1.0gおよび2N水酸化ナトリウム水溶
液5.2mLをメタノール50mLに溶解し、60℃で
6時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を水に溶解し、
クエン酸で酸性とした。析出する油状物を酢酸エチルで
抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を留去し、残渣を酢酸エチル−ヘキサンで再
結晶し、(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインド
リン−2−イル)−2−[4−[2−(N−メチル−N
−ベンゾ〔b〕チオフェン−2−イルカルボニルアミ
ノ)エトキシ]ベンジリデン]−4−オキソブタン酸
0.62gを淡黄色粉末結晶として得た。融点105〜
107℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.31−1.70(8H,m),2.17−2.38
(2H,m),3.20−3.57(9H,m),3.
98(2H,t,J=5.3Hz),4.18−4.3
9(2H,m),6.93(2H,d,J=8.6H
z),7.23−7.47(4H,m),7.55(1
H,s),7.75−7.91(3H,m)。 元素分析値:C313425Sとして C(%) H(%) N(%) 実測値 67.68 6.29 4.92 計算値 68.11 6.27 5.12
【0116】実施例56 p−トルエンスルホン酸 3−(4−トリフルオロメチ
ルフェニル)プロピルエステル2.15gをアセトニト
リル30mLに溶解し、(E)−4−(シス−ヘキサヒ
ドロイソインドリン−2−イル)−2−(4−ヒドロキ
シベンジリデン)−4−オキソブタン酸エチルエステル
1.79g、炭酸カリウム1.38gを加え、一晩還流
した。反応液を濃縮後、残渣を水と酢酸エチルに分配
し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒:ヘキ
サン:酢酸エチル=7:3)により精製し(E)−4−
(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−4
−オキソ−2−[4−[3−(4−トリフルオロメチル
フェニル)プロポキシ]ベンジリデン]ブタン酸エチル
エステル2.17gを得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)1.
30−1.70(11H,m),2.06−2.37
(4H,m),2.88(2H,t,J=7.3H
z),3.35−3.62(6H,m),3.97(2
H,t,J=7.3Hz),4.25(2H,t,J=
7.3Hz),6.88(2H,d,J=8.6H
z),7.32(2H,d,J=8.6Hz),7.4
3(2H,d,J=8.6Hz),7.54(2H,
d,J=7.9Hz),7.86(1H,s)。質量分
析値(m/z)543(M+)。 得られたエステル化合物2.15gをメタノール60m
Lに溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液6.0mLを
加えて、60℃で5時間放置した。反応液を濃縮後、残
渣を水に溶解し、塩酸を加えて酸性とした。析出する油
状物を酢酸エチルで抽出し、水で洗浄後、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロ
マト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=25:
1)で精製し(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソイ
ンドリン−2−イル)−4−オキソ−2−[4−[3−
(4−トリフルオロメチルフェニル)プロポキシ]ベン
ジリデン]ブタン酸1.56gを得た。融点179〜1
80℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.30−1.70(8H,m),2.03−2.36
(4H,m),2.88(2H,t,J=7.3H
z),3.30−3.56(6H,m),3.98(2
H,t,J=7.3Hz),6.89(2H,d,J=
8.6Hz),7.32(2H,d,J=8.6H
z),7.35(2H,d,J=8.6Hz),7.5
4(2H,d,J=7.9Hz),7.86(1H,
s),8.17(1H,brs)。 元素分析値:C29323NO4・0.25H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 66.91 6.19 2.67 計算値 66.97 6.30 2.69
【0117】実施例57 (E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−[4−[2−(メチルアミノ)エトキ
シ]ベンジリデン]−4−オキソブタン酸エチルエステ
ル塩酸塩2.3gおよびトリエチルアミン2.1mLを
THF30mLに溶解し、ベンゾイルクロリド0.59
mLを室温にて加えた。同温で3時間攪拌した後、反応
液を水と酢酸エチルに分配し、有機層を飽和食塩水で洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残
渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;クロロホル
ム)で精製し(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソイ
ンドリン−2−イル)−2−[4−[2− [N−メチル
−N−ベンゾイルアミノ]エトキシ]ベンジリデン]−
4−オキソブタン酸エチルエステル2.1gを褐色油状
物として得た。得られたエステル化合物2.1gおよび
2N水酸化ナトリウム水溶液12.2mLをメタノール
50mLに溶解し、60℃で3時間攪拌した。反応液を
濃縮後、残渣を水に溶解し、クエン酸で酸性とした。析
出する油状物を酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄
後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣
を酢酸エチル−ヘキサンで再結晶し、(E)−4−(シ
ス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−2−
[4−[2− [N−メチル−N−ベンゾイルアミノ]エ
トキシ]ベンジリデン]−4−オキソブタン酸1.17
gを淡黄色粉末結晶として得た。融点124〜126
℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.32−1.71(8H,m),2.17−2.39
(2H,m),3.07−3.23(4H,brs),
4.30−4.58(5H,m),3.88−4.01
(2H,m),4.26−4.38(2H,m),6.
89−7.00(2H,m),7.31−7.49(7
H,m),7.85(1H,s)。 元素分析値:C293425として C(%) H(%) N(%) 実測値 70.73 6.90 5.59 計算値 71.00 6.99 5.71
【0118】実施例58 (E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−[4−[2−(メチルアミノ)エトキ
シ]ベンジリデン]−4−オキソブタン酸エチルエステ
ル塩酸塩2.3gおよびトリエチルアミン2.1mLを
THF30mLに溶解し、シクロヘキサノイルクロリド
0.68mLを室温にて加えた。同温で3時間攪拌した
後、反応液を水と酢酸エチルに分配し、有機層を飽和食
塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留
去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;ク
ロロホルム)で精製し(E)−4−(シス−ヘキサヒド
ロイソインドリン−2−イル)−2−[4−[2−(N
−メチル−N−シクロヘキサノイルアミノ)エトキシ]
ベンジリデン]−4−オキソブタン酸エチルエステル
2.1gを褐色油状物として得た。得られたエステル化
合物2.1gおよび2N水酸化ナトリウム水溶液12.
0mLをメタノール50mLに溶解し、60℃で3時間
攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を水に溶解し、クエン
酸で酸性とした。析出する油状物を酢酸エチルで抽出
し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去し、残渣を酢酸エチル−ヘキサンで再結
晶し、(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリ
ン−2−イル)−2−[4−[2−(N−メチル−N−
シクロヘキサノイルアミノ)エトキシ]ベンジリデン]
−4−オキソブタン酸1.31gを白色粉末結晶として
得た。融点129〜131℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.18−1.88(18H,m),2.17−2.3
9(2H,m),2.41−2.56(1H,m),
3.18(2H,s),3.29−3.58(7H,
m),3.74(2H,t,J=5.3Hz),4.1
4(2H,t,J=5.3Hz),6.89(2H,
d,J=8.6Hz),7.32(2H,d,J=8.
6Hz),7.84(1H,s)。 元素分析値:C294025として C(%) H(%) N(%) 実測値 70.10 7.99 5.51 計算値 70.13 8.12 5.64
【0119】実施例59 (E)−3−エトキシカルボニル−4−[4−[2−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エト
キシ]フェニル]−3−ブテン酸1.5g、4−第3級
ブチルピペリジン塩酸塩0.67gおよびトリエチルア
ミン0.96mLをDMF30mLに溶解し、BOP試
薬1.68gを0℃にて加えた。室温で1時間攪拌した
後、反応液を希塩酸と酢酸エチルに分配し、有機層を飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣
をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;クロロホル
ム:メタノール=100:0〜99.5:0.5)で精
製し(E)−4−(4−第3級ブチルピペリジン−1−
イル)−2−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリル)エトキシ]ベンジリデン]−4−
オキソブタン酸エチルエステル1.4gを黄色無定形固
体として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.87(9H,s),1.12−1.28(3H,
m),1.32(3H,t,J=7.3Hz),1.6
8−1.78(2H,m),2.37(3H,s),
2.45−2.57(1H,m),2.98(3H,
t,J=6.6Hz),3.52(2H,s),3.9
2−4.03(1H,m),4.21−4.31(4
H,m),4.68−4.78(1H,m),6.89
(2H,d,J=8.6Hz),7.31(2H,d,
J=8.6Hz),7.39−7.48(3H,m),
7.83(1H,s),7.94−8.02(2H,
m)。質量分析値(m/z)558(M+)。 得られたエステル化合物1.4gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液7.5mLをメタノール50mLに溶解
し、60℃で2時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解し、クエン酸で酸性とした。析出する油状物を
酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣を酢酸エチル−
ヘキサンで再結晶し、(E)−4−(4−第3級ブチル
ピペリジン−1−イル)−2−[4−[2−(5−メチ
ル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]ベン
ジリデン]−4−オキソブタン酸0.85gを淡黄色粉
末結晶として得た。融点150〜154℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.87(9H,s),1.11−1.29(3H,
m),1.67−1.80(2H,m),2.37(3
H,s),2.46−2.58(1H,m),2.99
(3H,t,J=6.6Hz),3.53(2H,
s),3.87−3.99(1H,m),4.26(2
H,t,J=6.6Hz),4.67−4.78(1
H,m),6.89(2H,d,J=8.6Hz),
7.28(2H,d,J=8.6Hz),7.37−
7.47(3H,m),7.84(1H,s),7.9
3−8.01(2H,m)。 元素分析値:C323825として C(%) H(%) N(%) 実測値 72.23 7.19 5.06 計算値 72.43 7.22 5.28
【0120】実施例60 (E)−3−エトキシカルボニル−4−[4−[2−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エト
キシ]フェニル]−3−ブテン酸1.5g、4−イソプ
ロピルピペリジン塩酸塩0.62gおよびトリエチルア
ミン0.96mLをDMF30mLに溶解し、BOP試
薬1.68gを0℃にて加えた。室温で3.5時間攪拌
した後、反応液を希塩酸と酢酸エチルに分配し、有機層
を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマト(展開溶媒;クロロホルム:メタ
ノール=100:0〜99.5:0.5)で精製し
(E)−4−(4−イソプロピルピペリジン−1−イ
ル)−2−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−
4−オキサゾリル)エトキシ]ベンジリデン]−4−オ
キソブタン酸エチルエステル1.0gを黄色油状物とし
て得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.89(6H,d,J=6.6Hz),1.09−
1.37(6H,m),1.40−1.54(1H,
m),1.63−1.78(2H,m),2.37(3
H,s),2.45−2.60(1H,m),2.98
(3H,t,J=6.6Hz),3.52(2H,
s),3.87−3.99(1H,m),4.17−
4.30(4H,m),4.63−4.75(1H,
m),6.89(2H,d,J=8.6Hz),7.3
1(2H,d,J=8.6Hz),7.36−7.47
(3H,m),7.83(1H,s),7.91−8.
01(2H,m)。質量分析値(m/z)544
(M+)。 得られたエステル化合物1.0gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液5.5mLをメタノール50mLに溶解
し、60℃で2時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解し、クエン酸で酸性とした。析出する油状物を
酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣を酢酸エチル−
イソプロピルエーテルで再結晶し、(E)−4−(4−
イソプロピルピペリジン−1−イル)−2−[4−[2
−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エ
トキシ]ベンジリデン]−4−オキソブタン酸0.46
gを淡黄色粉末結晶として得た。融点110〜112
℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.89(6H,d,J=6.6Hz),1.07−
1.35(3H,m),1.38−1.55(1H,
m),1.62−1.81(2H,m),2.38(3
H,s),2.48−2.63(1H,m),2.99
(3H,t,J=6.6Hz),3.53(2H,
s),3.84−3.96(1H,m),4.26(2
H,t,J=6.6Hz),4.64−4.75(1
H,m),6.89(2H,d,J=8.6Hz),
7.26(2H,d,J=8.6Hz),7.37−
7.48(3H,m),7.83(1H,s),7.9
2−8.03(2H,m)。 元素分析値:C313625・0.75H2Oして C(%) H(%) N(%) 実測値 70.21 6.82 5.01 計算値 70.23 7.13 5.28
【0121】実施例61 p−トルエンスルホン酸 3−(3,5−ジ第3級ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピルエステル2.3
0gをアセトニトリル30mLに溶解し、(E)−4−
(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−2
−(4−ヒドロキシベンジリデン)−4−オキソブタン
酸エチルエステル1.79g、炭酸カリウム2.07g
を加え、一夜還流した。反応液を濃縮後、残渣を水と酢
酸エチルに分配し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
(展開溶媒:ヘキサン:酢酸エチル=1:1)により精
製し(E)−2−[4−[3−(3,5−ジ第3級ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロポキシ]ベンジリデ
ン]−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−
イル)−4−オキソブタン酸エチルエステル2.62g
を得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.30−1.70(29H,m),2.00−2.3
8(4H,m),2.72(2H,t,J=7.3H
z),3.35−3.60(6H,m),3.98(2
H,t,J=7.3Hz),4.25(2H,t,J=
7.3Hz),5.05(1H,s),6.89(2
H,d,J=8.6Hz),6.98(2H,s),
7.42(2H,d,J=8.6Hz),7.87(1
H,s)。 得られたエステル化合物2.60gをメタノール60m
Lに溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液9.0mLを
加えて、5時間放置した。反応液を濃縮後、残渣を水に
溶解し、塩酸を加えて酸性とした。析出する油状物をク
ロロホルムで抽出し、水で洗浄後、硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマト
(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=25:1)で
精製し(E)−2−[4−[3−(3,5−ジ第3級ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロポキシ]ベンジリ
デン]−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−4−オキソ−ブタン酸1.40gを得た。融
点194〜196℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.30−1.70(26H,m),2.00−2.1
4(4H,m),2.18−2.37(2H,m),
2.72(2H,t,J=7.3Hz),3.25−
3.57(6H,m),3.99(2H,t,J=7.
3Hz),5.05(1H,s),6.90(2H,
d,J=8.6Hz),6.99(2H,s),7.3
3(2H,d,J=8.6Hz),7.85(1H,
s)。 元素分析値:C3649NO5・1/4H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 74.55 8.46 2.27 計算値 74.51 8.60 2.41
【0122】実施例62 5−ブロモメチル−4−(4−クロロフェニル)−2−
メチルオキサゾール0.80gおよび(E)−4−(シ
ス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−2−
(4−ヒドロキシベンジリデン)−4−オキソブタン酸
エチル1.0gをアセトニトリル40mLに溶解し、炭
酸カリウム0.85gを加え、3時間還流した。反応液
を水と酢酸エチルに分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣
をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;クロロホル
ム)で精製し(E)−2−[4−[4−(4−クロロフ
ェニル)−2−メチル−5−オキサゾリル]メトキシベ
ンジリデン]−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリ
ン−2−イル)−4−オキソブタン酸エチルエステル
1.52gを黄色油状物として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.29−1.70(11H,m),2.17−2.3
8(2H,m),2.52(3H,s),3.38−
3.63(6H,m),4.25(2H,q,J=7.
2Hz),5.11(2H,s),6.99(2H,
d,J=8.6Hz),7.39(2H,d,J=8.
6Hz),7.48(2H,d,J=8.6Hz),
7.62(2H,d,J=8.6Hz),7.88(1
H,s)。質量分析値(m/z)562(M +)。得ら
れたエステル化合物1.5gおよび2N水酸化ナトリウ
ム水溶液8.0mLをメタノール50mLに溶解し、6
0℃で1.5時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を水
に溶解し、クエン酸で酸性とした。析出する油状物を酢
酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣を酢酸エチル−イ
ソプロピルエーテルで再結晶し、(E)−2−[4−
[4−(4−クロロフェニル)−2−メチル−5−オキ
サゾリル]メトキシベンジリデン]−4−(シス−ヘキ
サヒドロイソインドリン−2−イル)−4−オキソブタ
ン酸0.82gを白色粉末結晶として得た。融点120
〜125℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.32−1.70(8H,m),2.17−2.37
(2H,m),2.53(3H,s),3.34−3.
57(6H,m),5.12(2H,s),7.00
(2H,d,J=8.6Hz),7.33−7.44
(4H,m),7.62(2H,d,J=8.6H
z),7.89(1H,s)。 元素分析値:C303125Cl・H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 64.94 5.86 5.16 計算値 65.15 6.01 5.07
【0123】実施例63 4−(4−クロロフェニル)−5−(3−ヒドロキシプ
ロピル)−2−メチルオキサゾール0.70gおよびト
リエチルアミン0.59mLをジクロロメタン20mL
に溶解し、メタンスルホニルクロリド0.24mLを0
℃にて加え、室温にて16時間攪拌放置した。反応液を
水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残
渣をアセトニトリル50mLに溶解し、(E)−4−
(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−2
−(4−ヒドロキシベンジリデン)−4−オキソブタン
酸エチル1.0gおよび炭酸カリウム0.85gを加
え、3時間還流した。反応液を濃縮後、水と酢酸エチル
に分配し、有機層を0.2N水酸化ナトリウム水溶液お
よび飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去し、(E)−2−(4−[3−[ 4−
(4−クロロフェニル)−2−メチル−5−オキサゾリ
ル] プロポキシ]ベンジリデン)−4−(シス−ヘキサ
ヒドロイソインドリン−2−イル)−4−オキソブタン
酸エチルエステル1.51gを褐色無定形固体として得
た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.23−1.70(11H,m),2.12−2.3
9(4H,m),2.45(3H,s),3.05(2
H,t,J=7.3Hz),3.27−3.57(6
H,m),4.00(2H,t,J=6.6Hz),
4.24(2H,q,J=7.3Hz),6.84(2
H,d,J=8.6Hz),7.29(2H,d,J=
8.6Hz),7.42(2H,d,J=8.6H
z),7.54(2H,d,J=8.6Hz),7.8
6(1H,s)。質量分析値(m/z)590
(M+)。 得られたエステル化合物1.5gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液8.1mLをメタノール50mLに溶解
し、60℃で3時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解し、クエン酸で酸性とした。析出する油状物を
酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=
100:0〜99:1)で精製した。酢酸エチル−イソ
プロピルエーテルで再結晶し、(E)−2−[4−[3
−[ 4−(4−クロロフェニル)−2−メチル−5−オ
キサゾリル]プロポキシ]ベンジリデン]−4−(シス
−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−4−オキ
ソブタン酸0.67gを白色粉末結晶として得た。融点
158〜160℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.31−1.70(8H,m),2.11−2.37
(4H,m),2.46(3H,s),3.05(2
H,t,J=7.3Hz),3.27−3.57(6
H,m),3.47(2H,t,J=6.6Hz),
6.85(2H,d,J=8.6Hz),7.22−
7.39(4H,m),7.54(2H,d,J=8.
6Hz),7.84(1H,s)。 元素分析値:C323525Clとして C(%) H(%) N(%) 実測値 68.00 6.36 4.97 計算値 68.26 6.27 4.98
【0124】実施例64 (E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−[4−[2−(メチルアミノ)エトキ
シ]ベンジリデン]−4−オキソブタン酸エチルエステ
ル塩酸塩2.3g、2−ピリジンカルボン酸0.63g
およびトリエチルアミン1.4mLをTHF30mLに
溶解し、BOP試薬2.3gを氷冷下にて加えた。室温
で3時間攪拌した後、反応液を水と酢酸エチルに分配
し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロ
マト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=100:
0〜98:2)で精製し(E)−4−(シス−ヘキサヒ
ドロイソインドリン−2−イル)−2−[4−[ 2−
[N−メチル−N−(2−ピリジルカルボニル)アミ
ノ]エトキシ]ベンジリデン]−4−オキソブタン酸エ
チルエステル2.16gを淡黄色油状物として得た。得
られたエステル化合物2.1gおよび2N水酸化ナトリ
ウム水溶液12.1mLをメタノール50mLに溶解
し、60℃で6時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解し、クエン酸で酸性とした。析出する油状物を
酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=
100:0〜98:2)で精製し、(E)−4−(シス
−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−2−[4
−[ 2−[N−メチル−N−(2−ピリジルカルボニ
ル)アミノ]エトキシ] ベンジリデン]−4−オキソブ
タン酸0.85gを淡黄色無定形固体として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.30−1.72(8H,m),2.15−2.40
(2H,m),3.18−3.61(9H,m),3.
91(1H,t,J=5.3Hz),3.96(1H,
t,J=5.3Hz),4.22(1H,t,J=5.
3Hz),4.32(1H,t,J=5.3Hz),
6.82(2H,d,J=8.6Hz),6.93(2
H,d,J=8.6Hz),7.23−7.42(3
H,m),7.57−7.87(2H,m),8.59
(1H,dd,J=5.3,17.8Hz)。 元素分析値:C283335・0.75H2Oとして 実測値 66.52 6.92 8.14 計算値 66.58 6.88 8.32
【0125】実施例65 (E)−3−エトキシカルボニル−4−[4−[2−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エト
キシ]フェニル]−3−ブテン酸1.5g、エンド−4
−アザ−トリシクロ[5.2.2.02.6]ウンデカ−
8−エン塩酸塩0.70gおよびトリエチルアミン0.
96mLをDMF30mLに溶解し、BOP試薬1.6
8gを0℃にて加えた。室温で1時間攪拌した後、反応
液を希塩酸と酢酸エチルに分配し、有機層を飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマト(展開溶媒;クロロホルム:メタノー
ル=100:0〜99:1)で精製し(E)−4−(エ
ンド−4−アザ−トリシクロ[5.2.2.02.6]ウ
ンデカ−8−エン−4−イル)−2−[4−[2−(5
−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキ
シ]ベンジリデン]−4−オキソブタン酸エチルエステ
ル1.8gを得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.20−1.37(5H,m),1.42−1.54
(2H,m),2.37(3H,s),2.42−2.
67(4H,m),2.98(2H,t,J=6.6H
z),3.12−3.27(2H,m),3.38(2
H,d,J=5.9Hz),3.62−3.77(2
H,m),4.18−4.30(4H,m),6.18
−6.32(2H,m),6.89(2H,d,J=
8.6Hz),7.29−7.47(5H,m),7.
82(1H,s),7.91−8.02(2H,m)。
質量分析値(m/z)566(M+)。 得られたエステル化合物1.8gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液9.5mLをメタノール50mLに溶解
し、60℃で3時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解し、クエン酸で酸性とした。析出する油状物を
酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=
100:0〜99:1)で精製した。酢酸エチル−イソ
プロピルエーテルで再結晶し、(E)−4−(エンド−
4−アザ−トリシクロ[5.2.2.02,6]ウンデカ
−8−エン−4−イル)−2−[4−[2−(5−メチ
ル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]ベン
ジリデン]−4−オキソブタン酸0.49gを淡黄色粉
末結晶として得た。融点170〜172℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.20−1.33(2H,m),1.42−1.57
(2H,m),2.38(3H,s),2.43−2.
76(4H,m),2.99(2H,t,J=6.6H
z),3.12(1H,dd,J=4.6,13.2H
z),3.24(1H,dd,J=4.6,13.2H
z),3.38(2H,d,J=2.6Hz),3.5
6−3.78(2H,m),4.27(2H,t,J=
6.6Hz),6.17−6.33(2H,m),6.
90(2H,d,J=8.6Hz),7.27(2H,
d,J=8.6Hz),7.37−7.49(3H,
m),7.81(1H,s),7.82−8.04(2
H,m)。 元素分析値:C333425・0.25H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 72.87 6.45 4.98 計算値 72.97 6.40 5.16
【0126】実施例66 (E)−3−エトキシカルボニル−4−[4−[2−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エト
キシ]フェニル]−3−ブテン酸1.5g、シス−4−
アザ−トリシクロ[5.2.2.02,6]ウンデカン塩
酸塩0.71gおよびトリエチルアミン0.96mLを
DMF30mLに溶解し、BOP試薬1.68gを0℃
にて加えた。室温で1.5時間攪拌した後、反応液を希
塩酸と酢酸エチルに分配し、有機層を飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=1
00:0〜99.5:0.5)で精製し(E)−4−
(シス−4−アザ−トリシクロ[5.2.2.02,6
ウンデカ−4−イル)−2−[4−[2−(5−メチル
−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]ベンジ
リデン]−4−オキソブタン酸エチルエステル2.0g
を黄色無定形固体として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.22−1.73(13H,m),2.27−2.5
4(5H,m),2.98(2H,t,J=6.6H
z),6.43−6.76(6H,m),4.17−
4.32(4H,m),6.89(2H,d,J=8.
6Hz),7.31−7.49(5H,m),7.85
(1H,s),7.90−8.05(2H,m)。 得られたエステル化合物2.0gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液10.6mLをメタノール50mLに溶解
し、60℃で3時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解し、クエン酸で酸性とした。析出する油状物を
酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=
100:0〜99:1)で精製した。酢酸エチル−イソ
プロピルエーテルで再結晶し、(E)−4−(シス−4
−アザ−トリシクロ[5.2.2.02,6]ウンデカ−
4−イル)−2−[4−[2−(5−メチル−2−フェ
ニル−4−オキサゾリル)エトキシ]ベンジリデン]−
4−オキソブタン酸0.78gを淡黄色粉末結晶として
得た。融点178〜180℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.33−1.74(10H,m),2.38(3H,
s),2.39−2.54(2H,m),2.99(2
H,t,J=6.6Hz),3.43−3.77(6
H,m),4.26(2H,t,J=6.6Hz),
6.89(2H,d,J=8.6Hz),7.31(2
H,d,J=8.6Hz),7.37−7.49(3
H,m),7.86(1H,s),7.92−8.02
(2H,m)。 元素分析値:C333625・0.25H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 72.54 6.73 4.96 計算値 72.70 6.75 5.14
【0127】実施例67 (E)−3−エトキシカルボニル−4−[4−[2−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エト
キシ]フェニル]−3−ブテン酸1.5g、3−アザ−
スピロ[5.5]ウンデカン塩酸塩0.72gおよびト
リエチルアミン0.96mLをDMF30mLに溶解
し、BOP試薬1.68gを0℃にて加えた。室温で2
時間攪拌した後、反応液を希塩酸と酢酸エチルに分配
し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和
食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;
クロロホルム:メタノール=100:0〜99:1)で
精製し(E)−4−(3−アザ−スピロ[5.5]ウン
デカ−3−イル)−2−[4−[2−(5−メチル−2
−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]ベンジリデ
ン]−4−オキソブタン酸エチルエステル1.7gを黄
色無定形固体として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.25−1.53(17H,m),2.37(3H,
s),2.98(2H,t,J=6.6Hz),3.3
8−3.64(6H,m),4.20−4.31(4
H,m),6.85−6.95(2H,m),7.27
−7.47(5H,m),7.83(1H,s),7.
91−8.01(2H,m)。質量分析値(m/z)5
70(M+)。 得られたエステル化合物1.7gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液8.9mLをメタノール50mLに溶解
し、60℃で1.5時間攪拌した。反応液を濃縮後、残
渣を水に溶解し、クエン酸で酸性とした。析出する油状
物を酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣に酢酸エチ
ル−イソプロピルエーテルを加え、(E)−4−(3−
アザ−スピロ[5.5]ウンデカ−3−イル)−2−
[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)エトキシ]ベンジリデン]−4−オキソブタン
酸0.09gを淡黄色無定形固体として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.28−1.58(14H,m),2.38(3H,
s),2.93−3.07(2H,m),3.37−
3.79(6H,m),4.22−4.37(2H,
m),6.86−7.02(2H,m),7.21−
7.49(5H,m),7.68−7.83(1H,
m),7.92−8.02(2H,m)。 元素分析値:C333825・0.5H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 71.56 6.40 4.15 計算値 71.85 7.13 5.08
【0128】実施例68 (E)−3−エトキシカルボニル−4−[4−[2−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エト
キシ]フェニル]−3−ブテン酸1.5g、N−メチル
−シクロヘキシルアミン塩酸塩0.58gおよびトリエ
チルアミン0.96mLをDMF30mLに溶解し、B
OP試薬1.68gを0℃にて加えた。同温で1時間攪
拌した後、反応液を希塩酸と酢酸エチルに分配し、有機
層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、
(E)−4−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミ
ノ)−2−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−
4−オキサゾリル)エトキシ]ベンジリデン]−4−オ
キソブタン酸エチルエステル1.4gを黄色無定形固体
として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.00−1.89(14H,m),2.37(3H,
s),2.82−3.06(5H,m),3.44−
3.66(2H,m),4.07−4.31(4H,
m),6.82−6.94(2H,m),7.27−
7.48(5H,m),7.79−7.85(1H,
m),7.92−8.05(2H,m)。質量分析値
(m/z)530(M+)。 得られたエステル化合物1.4gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液7.9mLをメタノール50mLに溶解
し、60℃で1時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解し、クエン酸で酸性とした。析出する油状物を
酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣を酢酸エチル−
イソプロピルエーテルで再結晶し、(E)−4−(N−
メチル−N−シクロヘキシルアミノ)−2−[4−[2
−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エ
トキシ]ベンジリデン]−4−オキソブタン酸0.08
gを淡緑色粉末結晶として得た。融点150〜155
℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.00−1.87(11H,m),2.38(3H,
s),2.80−3.07(5H,m),3.47−
3.80(2H,m),4.20−4.40(2H,
m),6.85−7.02(2H,m),7.22−
7.50(5H,m),7.82−7.89(1H,
m),7.94−8.03(2H,m)。 元素分析値:C303425・0.25H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 71.30 6.58 5.01 計算値 71.05 6.86 5.52
【0129】実施例69 (E)−4−クロロメチル−5−メチル−2−フェニル
オキサゾ−ル1.04gをアセトニトリル30mLに溶
解し、2−(4−ヒドロキシベンジリデン)−4−(シ
ス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−4−オ
キソブタン酸エチルエステル1.79g、炭酸カリウム
1.38gを加え、一晩還流した。反応液を濃縮後、残
渣を水と酢酸エチルに分配し、有機層を硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
クロマト(展開溶媒:ヘキサン:酢酸エチル=1:1)
により精製し(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソイ
ンドリン−2−イル)−2−[4−[(5−メチル−2
−フェニル−4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジリデ
ン]−4−オキソブタン酸エチルエステル1.58gを
得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.30−1.70(11H,m),2.15−2.3
7(2H,m),2.44(3H,s),3.35−
3.61(6H,m),4.25(2H,q,J=7.
3Hz),5.01(2H,s),7.02(2H,
d,J=8.6Hz),7.59−7.46(5H,
m),7.86(1H,s),7.98−8.03(2
H,m)。質量分析値(m/z)528(M+)。 得られたエステル化合物1.57gをメタノール45m
Lに溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液4.5mLを
加えて60℃にて3時間放置した。反応液を濃縮後、残
渣を水に溶解し、塩酸を加えて酸性とした。析出する油
状物を酢酸エチルで抽出し、水で洗浄後、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を留去し、酢酸エチルで結晶化し
(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−[4−[(5−メチル−2−フェニル−
4−オキサゾリル)メトキシ]ベンジリデン]−4−オ
キソブタン酸1.24gを得た。融点178〜179
℃。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.30−1.70(8H,m),2.15−2.35
(2H,m),2.44(3H,s),3.00−3.
57(6H,m),5.01(2H,s),7.03
(2H,d,J=8.6Hz),7.37(2H,d,
J=8.6Hz),7.40−7.50(3H,m),
7.86(1H,s),7.98−8.07(2H,
m),9.20(1H,brs)。 元素分析値:C303225として C(%) H(%) N(%) 実測値 71.56 6.47 5.49 計算値 71.98 6.44 5.60
【0130】実施例70 (E)−3−エトキシカルボニル−4−[4−[3−
(5−エチル−2−ピリジル)プロポキシ]フェニル]
−3−ブテン酸3.7g、シス−ヘキサヒドロイソイン
ドリン塩酸塩1.5gおよびトリエチルアミン2.6m
LをDMF30mLに溶解し、1−ヒドロキシベンゾト
リアゾール(HOBt)1.26gおよび1−エチルー
3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩
酸塩(EDCI・HCl)1.79gを0℃にて加え
た。室温で一夜攪拌した後、反応液を希塩酸と酢酸エチ
ルに分配し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液お
よび飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:3)で精製し
(E)−2−[4−[3−(5−エチル−2−ピリジ
ル)プロポキシ]ベンジリデン]−4−(シス−ヘキサ
ヒドロイソインドリン−2−イル)−4−オキソブタン
酸エチルエステル1.69gを淡黄色の油状物として得
た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.20−1.70(14H,m),2.14−2.3
7(4H,m),2.62(2H,q,J=7.3H
z),2.95(2H,t,J=7.3Hz),3.3
4−3.61(6H,m),4.02(2H,t,J=
6.6Hz),4.25(2H,q,J=7.3H
z),6.87(2H,d,J=8.6Hz),7.0
9(2H,d,J=7.9Hz),7.35−7.46
(3H,m),7.86(1H,s),8.38(1
H,d,J=2.6Hz)。質量分析値(m/z)50
4(M+)。 得られたエステル化合物1.68gおよび2N水酸化ナ
トリウム水溶液5mLをメタノール50mLに溶解し、
60℃で5時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を水に
溶解し、酢酸エチルで洗浄した。水層をクエン酸で酸性
とし、析出する油状物をクロロホルムで抽出し、飽和食
塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留
去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;ク
ロロホルム:メタノール=25:1)で精製し(E)−
2−[4−[3−(5−エチル−2−ピリジル)プロポ
キシ]ベンジリデン]−4−(シス−ヘキサヒドロイソ
インドリン−2−イル)−4−オキソブタン酸1.11
gを得た。融点137〜138℃ 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.16−1.69(11H,m),2.12−2.3
6(4H,m),2.64(2H,q,J=7.3H
z),2.99(2H,t,J=7.3Hz),3.3
0−3.60(6H,m),4.03(2H,t,J=
6.6Hz),6.89(2H,d,J=8.6H
z),7.13(1H,d,J=7.9Hz),7.3
6(2H,d,J=8.6Hz),7.47(1H,d
d、J=7.9,2.0Hz),7.85(1H,
s),8.45(1H,d,J=2.0Hz),11.
42(1H,brs)。 元素分析値:C293624・0.25H2Oとして C(%) H(%)N(%) 実測値 72.64 7.39 5.76 計算値 72.40 7.65 5.82
【0131】実施例71 (E)−3−エトキシカルボニル−4−[4−[3−
(5−メチル−2−ピリジル)プロポキシ]フェニル]
−3−ブテン酸3.0g、シス−ヘキサヒドロイソイン
ドリン塩酸塩1.26gおよびトリエチルアミン2.2
mLをDMF30mLに溶解し、HOBt1.06gお
よびEDCI・HCl1.50gを0℃にて加えた。室
温で一夜攪拌した後、反応液を希塩酸と酢酸エチルに分
配し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽
和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶
媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:3)で精製し(E)−
4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)
−2−[4−[3−(5−メチル−2−ピリジル)プロ
ポキシ]ベンジリデン]―4−オキソブタン酸エチルエ
ステル0.77gを淡黄色の油状物として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.20−1.70(11H,m),2.13−2.3
9(7H,m),2.94(2H,t,J=7.3H
z),3.34−3.61(6H,m),4.01(2
H,t,J=6.6Hz),4.25(2H,q,J=
7.3Hz),6.88(2H,d,J=8.6H
z),7.07(1H,d,J=7.9Hz),7.4
1(1H,d,J=7.9Hz),7.41(2H,
d,J=8.6Hz),7.86(1H,s),8.3
6(1H,s)。 得られたエステル化合物0.76gおよび2N水酸化ナ
トリウム水溶液2.3mLをメタノール23mLに溶解
し、60℃で5時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解し、酢酸エチルで洗浄した。水層をクエン酸で
酸性とし、析出する油状物をクロロホルムで抽出し、飽
和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を留去し、残渣を酢酸エチルから再結晶することにより
(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−[4−[3−(5−メチル−2−ピリジ
ル)プロポキシ]ベンジリデン]−4−オキソブタン酸
0.47gを得た。融点157〜158℃ 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.30−1.70(8H,m),2.12−2.37
(7H,m),2.97(2H,t,J=7.3H
z),3.30−3.57(6H,m),4.02(2
H,t,J=6.6Hz),6.88(2H,d,J=
8.6Hz),7.10(1H,d,J=7.9H
z),7.33(2H,d,J=8.6Hz),7.4
4(1H,dd,J=7.9,2.0Hz),7.83
(1H,s),8.42(1H,d、J=2.0),
9.84(1H,brs)。 元素分析値:C283424・0.25H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 72.11 7.415.93 計算値 72.00 7.446.00
【0132】実施例72 (E)−3−エトキシカルボニル−4−[4−[3−
(2−ピリジル)プロポキシ]フェニル]−3−ブテン
酸5.66g、シス−ヘキサヒドロイソインドリン塩酸
塩2.47gおよびトリエチルアミン4.3mLをDM
F50mLに溶解し、HOBt2.07gおよびEDC
I・HCl2.94gを0℃にて加えた。室温で一夜攪
拌した後、反応液を希塩酸と酢酸エチルに分配し、有機
層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、
残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒; 酢酸エ
チル)で精製し(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソ
インドリン−2−イル)−2−[4−[3−(2−ピリ
ジル)プロポキシ]ベンジリデン]―4−オキソブタン
酸エチルエステル2.7gを淡黄色の油状物として得
た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.30−1.70(11H,m),2.13−2.3
8(4H,m),2.99(2H,t,J=7.3H
z),3.33−3.60(6H,m),4.03(2
H,t,J=6.6Hz),4.25(2H,q,J=
6.6Hz),6.87(2H,d,J=8.6H
z),7.08−7.21(2H,m),7.41(2
H,d,J=8.6Hz),7.53−7.64(1
H,m),7.86(1H,s),8.50(1H,
d,J=4.0Hz)。 得られたエステル化合物2.7gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液8.5mLをメタノール85mLに溶解
し、60℃で5時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解し、酢酸エチルで洗浄した。水層をクエン酸で
酸性とし、析出する油状物をクロロホルムで抽出し、飽
和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶
媒;クロロホルム:メタノール=25:1)で精製し
(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−[4−[3−(2−ピリジル)プロポキ
シ]ベンジリデン]―4−オキソブタン酸2.4gを得
た。融点 110〜112℃ 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.25−1.70(8H,m),2.11−2.38
(4H,m),3.02(2H,t,J=7.3H
z),3.30−3.59(6H,m),4.03(2
H,t,J=7.3Hz),6.89(2H,d,J=
8.6Hz),7.10−7。15(2H,m),7.
35(2H,d,J=8.6Hz),7.56−7.6
7(1H,m),7.85(1H,s),8.60(1
H,d、J=1.3Hz),10.10(1H,br
s)。 元素分析値:C273224として C(%) H(%) N(%) 実測値 72.37 7.266.08 計算値 72.30 7.196.25
【0133】実施例73 (E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−(4−ヒドロキシベンジリデン)−4−
オキソブタン酸エチルエステル0.71g、トリフェニ
ルホスフィン0.66g、ジエチルアゾジカルボキシラ
ート1.1gをTHF20mLに溶解し、室温にて2−
(2−シクロヘキシル−5−メチル−4−オキサゾリ
ル)エタノール0.42gおよびトリエチルアミン0.
70mLを加え、24時間攪拌した。反応液を濃縮後、
残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;ヘキサ
ン:酢酸エチル=1:1)で精製することにより(E)
−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イ
ル)−2−[4−[2−(2−シクロヘキシル−5−メ
チル−4−オキサゾリル)エトキシ]ベンジリデン]−
4−オキソブタン酸エチルエステル0.35gを無色油
状物として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.15−1.86(21H,m),1.96−2.0
8(2H,m),2.15−2.38(4H,m),
2.62−2.75(1H,m),2.87(2H,
t,J=6.7Hz),3.34−3.61(5H,
m),4.08−4.30(4H,m),6.86(2
H,d,J=8.6Hz),7.39(2H,d,J=
8.6Hz),7.85(1H,s)。 得られたエステル化合物0.34gおよび2N水酸化ナ
トリウム水溶液1.9mLをメタノール10mLに溶解
し、60℃で5時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解し、クエン酸を加え、析出する油状物を酢酸エ
チルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去し、(E)−4−(シス−ヘキ
サヒドロイソインドリン−2−イル)−2−[4−[2
−(2−シクロヘキシル−5−メチル−4−オキサゾリ
ル)エトキシ]ベンジリデン]−4−オキソブタン酸
0.20gを白色無定形固体として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.18−1.88(18H,m),1.97−2.0
9(2H,m),2.17−2.37(4H,m),
2.63−2.77(1H,m),2.89(2H,
t,J=6.7Hz),3.26−3.53(5H,
m),4.18(2H,t,J=6.7Hz),6.8
8(2H,d,J=8.6Hz),7.28(2H,
d,J=8.6Hz),7.81(1H,s)。 元素分析値:C314025・0.5H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 70.32 7.745.02 計算値 70.30 7.805.29
【0134】実施例74 (E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−(4−ヒドロキシベンジリデン)−4−
オキソブタン酸エチルエステル0.63g、トリフェニ
ルホスフィン0.58g、ジエチルアゾジカルボキシラ
ート0.96gをTHF20mLに溶解し、室温にて2
−[5−メチル−2−(4−ピリジル)−4−オキサゾ
リル]エタノール0.36gおよびトリエチルアミン
0.61mLを加え、24時間攪拌した。反応液を濃縮
後、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;酢酸
エチル)で精製することにより(E)−4−(シス−ヘ
キサヒドロイソインドリン−2−イル)−2−[4−
[2−[5−メチル−2−(4−ピリジル)−4−オキ
サゾリル]エトキシ]ベンジリデン]−4−オキソブタ
ン酸エチルエステル0.26gを淡黄色無定形固体とし
て得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.17−1.69(11H,m),1.77−2.0
3(1H,brs),2.16−2.38(3H,
m),2.41(3H,s),3.00(2H,t,J
=6.7Hz),3.35−3.60(4H,m),
4.18−4.31(4H,m),6.89(2H,
d,J=8.6Hz),7.42(2H,d,J=8.
6Hz),7.82(2H,d,J=6.3Hz),
7.85(1H,s)8.69(2H,d,J=6.3
Hz)。 得られたエステル化合物0.25gおよび2N水酸化ナ
トリウム水溶液1.4mLをメタノール10mLに溶解
し、60℃で2時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解し、クエン酸を加え、析出する油状物を酢酸エ
チルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去し、残渣を酢酸エチルに溶解し
これにヘキサンを加え析出する固形物を濾取することに
より(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン
−2−イル)−2−[4−[2−[5−メチル−2−
(4−ピリジル)−4−オキサゾリル]エトキシ]ベン
ジリデン]−4−オキソブタン酸0.14gを白色粉末
結晶として得た。融点103〜105℃ 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.22−1.70(8H,m),2.15−2.36
(2H,m),2.42(3H,s),3.01(2
H,t,J=6.7Hz),3.25−3.53(6
H,m),4.27(2H,t,J=6.7Hz),
6.90(2H,d,J=8.6Hz),7.30(2
H,d,J=8.6Hz),7.78−7.87(3
H,m),8.71(2H,d,J=6.3Hz)。 元素分析値:C303335・0.5H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 68.80 6.507.86 計算値 68.68 6.538.01
【0135】実施例75 (E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−(4−ヒドロキシベンジリデン)−4−
オキソブタン酸エチルエステル1.43g、トリフェニ
ルホスフィン1.31g、ジエチルアゾジカルボキシラ
ート2.2gをTHF40mLに溶解し、室温にて2−
[5−メチル−2−(1−メチルシクロヘキシル)−4
−オキサゾリル]エタノール0.89gおよびトリエチ
ルアミン1.4mLを加え、19時間攪拌した。反応液
を濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶
媒;ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製することに
より(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン
−2−イル)−2−[4−[2−[5−メチル−2−
(1−メチルシクロヘキシル)−4−オキサゾリル]エ
トキシ]ベンジリデン]−4−オキソブタン酸エチルエ
ステル1.48gを無色油状物として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.18−1.70(23H,m),2.02−2.3
5(6H,m),2.89(2H,t,J=6.7H
z),3.32−3.59(6H,m),4.06−
4.29(4H,m),6.87(2H,d,J=8.
6Hz),7.40(2H,d,J=8.6Hz),
7.85(1H,s)。 得られたエステル化合物1.47gおよび2N水酸化ナ
トリウム水溶液1.4mLをメタノール10mLに溶解
し、60℃で3時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解し、クエン酸を加え、析出する油状物を酢酸エ
チルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=95:
5)で精製することにより(E)−4−(シス−ヘキサ
ヒドロイソインドリン−2−イル)−2−[4−[2−
[5−メチル−2−(1−メチルシクロヘキシル)−4
−オキサゾリル]エトキシ]ベンジリデン]−4−オキ
ソブタン酸0.19gを黄色無定形固体として得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.14−1.62(20H,m),1.97−2.0
8(3H,m),2.23(3H,s),2.88(2
H,t,J=6.7Hz),3.13−3.60(6
H,m),4.08−4.21(2H,m),6.74
−6.88(2H,m),7.09−7.29(2H,
m),7.70−7.82(1H,m)。 元素分析値:C324225・1.2H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 68.97 7.715.09 計算値 69.09 8.045.04
【0136】実施例76 3−(3−ピリジル)プロパノール0.82g、p−ト
ルエンスルホニルクロリド1.25g、およびトリエチ
ルアミン1.4mLをジクロロメタン30mLに溶解し
一晩放置した。反応液を水で洗浄後、硫酸マグネシウム
で乾燥し、濃縮した。残渣をアセトニトリル30mLに
溶解し、(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインド
リン−2−イル)−2−(4−ヒドロキシベンジリデ
ン)−4−オキソブタン酸エチルエステル1.79g、
炭酸カリウム1.38gを加え、一晩還流した。反応液
を濃縮後、残渣を水と酢酸エチルに分配し、有機層を硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマト(展開溶媒:ヘキサン:酢酸エチ
ル=1.1)により精製し(E)−4−(シス−ヘキサ
ヒドロイソインドリン−2−イル)−2−[4−[3−
(3−ピリジル)プロポキシ]ベンジリデン]−4−オ
キソブタン酸エチルエステル1.2gを得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.30−1.70(11H,m),2.06−2.3
6(4H,m),2.83(2H,t,J=7.3H
z),3.37−3.61(6H,m),3.99(2
H,t,J=6.6Hz),4.25(2H,q,J=
7.3Hz),6.88(2H,d,J=8.6H
z),7.22(1H,dd,J=4.6,7.9H
z), 7.43(2H,d,J=8.6Hz),7.
52−7.56(1H,m),7.87(1H,s),
8.46(1H,dd,J=2.0,4.6Hz),
8.49(1H,d,J=2.0Hz)。 得られたエステル化合物1.2gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液3.8mLをメタノール40mLに溶解
し、60℃で5時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解しクエン酸で酸性とし、析出する油状物をクロ
ロホルムで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=2
5:1)で精製し(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイ
ソインドリン−2−イル)−2−[4−[3−(3−ピ
リジル)プロポキシ]ベンジリデン]−4−オキソブタ
ン酸0.65gを得た。融点 103〜105℃ 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.30−1.70(8H,m),2.04−2.37
(4H,m),2.85(2H,t,J=7.3H
z),3.29−3.58(6H,m),3.99(2
H,t,J=5.9Hz),6.88(2H,d,J=
8.6Hz),7.26(1H,dd,J=4.6,
6.6Hz), 7.37(2H,d,J=8.6H
z),7.56(1H,dd,J=2.0,7.9H
z),7.88(1H,s),8.48(1H,dd,
J=2.0,5.3Hz),8.48(1H,d,J=
2.0Hz)。 元素分析値:C273224として C(%) H(%) N(%) 実測値 72.22 7.276.18 計算値 72.30 7.196.25
【0137】実施例77 3−(4−ピリジル)プロパノール0.82g、p−ト
ルエンスルホニルクロリド1.25g、およびトリエチ
ルアミン1.4mLをジクロロメタン30mLに溶解し
一晩放置した。反応液を水で洗浄後、硫酸マグネシウム
で乾燥し、濃縮した。残渣をアセトニトリル30mLに
溶解し、(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインド
リン−2−イル)−2−(4−ヒドロキシベンジリデ
ン)−4−オキソブタン酸エチルエステル1.79g、
炭酸カリウム1.38gを加え、一晩還流した。反応液
を濃縮後、残渣を水と酢酸エチルに分配し、有機層を硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマト(展開溶媒:ヘキサン:酢酸エチ
ル=1.1)により精製し(E)−4−(シス−ヘキサ
ヒドロイソインドリン−2−イル)−2−[4−[3−
(4−ピリジル)プロポキシ]ベンジリデン]−4−オ
キソブタン酸エチルエステル0.6gを得た。 270MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.30−1.70(11H,m),2.06−2.3
6(4H,m),2.83(2H,t,J=7.9H
z),3.33−3.62(6H,m),3.98(2
H,t,J=6.6Hz),4.25(2H,q,J=
7.3Hz),6.87(2H,d,J=8.6H
z),7.15(2H,d,J=5.3Hz), 7.
44(2H,d,J=8.6Hz),7.86(1H,
s),8.51(2H,d,J=5.3Hz)。 得られたエステル化合物0.6gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液1.9mLをメタノール20mLに溶解
し、60℃で5時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解しクエン酸で酸性とし。析出する油状物をクロ
ロホルムで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=2
5:1)で精製し(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイ
ソインドリン−2−イル)−2−[4−[3−(4−ピ
リジル)プロポキシ]ベンジリデン]−4−オキソブタ
ン酸0.65gを得た。融点186〜188℃ 270MHz 1H−NMR(DMSO−d6,ppm)
1.20−1.70(8H,m),1.96−2.3
3(4H,m),2.76(2H,t,J=7.3H
z),3.15−3.57(6H,m),4.01(2
H,t,J=7.3Hz),4.25(2H,q,J=
7.3Hz),6.96(2H,d,J=8.6H
z),7.27(2H,d,J=5.9Hz), 7.
39(2H,d,J=8.6Hz),7.68(1H,
s),8.46(2H,d,J=5.9Hz),12.
38(1H,brs)。 元素分析値:C273224として C(%) H(%) N(%) 実測値 72.01 7.186.09 計算値 72.30 7.196.25
【0138】実施例78 (E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−(4−ヒドロキシベンジリデン)−4−
オキソブタン酸エチルエステル1.78g、トリフェニ
ルホスフィン1.64g、ジエチルアゾジカルボキシラ
ート1.09gをTHF25mLに溶解し、室温にて3
−(2−ピペリジノフェニル)プロパノール1.1gの
THF溶液(10mL)を加え、3時間攪拌した。反応
液を濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶
媒;ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製することに
より(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン
−2−イル)−4−オキソ−2−[4−[3−(ピペリ
ジノフェニル)プロポキシ]ベンジリデン]ブタン酸エ
チルエステル1.62gを無色油状物として得た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.30−1.72(17H,m),2.07−2.3
6(4H,m),2.75−2.90(6H,m),
4.00(2H,t,J=6.4Hz),4.25(2
H,q,J=7.3Hz),6.88(2H,d,J=
8.6Hz),6.94−7.21(4H,m),
7.42(2H,d,J=8.6Hz)、7.87(1
H,s)。 得られたエステル化合物1.6gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液8.6mLをメタノール50mLに溶解
し、60℃で4時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解し、クエン酸を加え、析出する油状物をクロロ
ホルムで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
クロマト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=2
5:1)で精製し(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイ
ソインドリン−2−イル)−4−オキソ−2−[4−
[3−(ピペリジノフェニル)プロポキシ]ベンジリデ
ン]ブタン酸0.921gを得た。融点167〜168
℃ 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.30−1.72(14H,m),2.07−2.3
6(4H,m),2.64−2.88(6H,m),
3.28−3.58(6H,m),4.00(2H,
t,J=6.4Hz),6.89(2H,d,J=8.
6Hz),6.96−7.25(4H,m),7.10
(2H,d,J=8.6Hz),7.84(1H,
s)。 元素分析値:C334224として C(%) H(%) N(%) 実測値 74.36 7.915.15 計算値 74.69 7.985.28
【0139】実施例79 (E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−(4−ヒドロキシベンジリデン)−4−
オキソブタン酸エチルエステル1.80g、トリフェニ
ルホスフィン1.64g、ジエチルアゾジカルボキシラ
ート1.09gをTHF50mLに溶解し、室温にて2
−(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾリル)エタ
ノール1.1gおよびトリエチルアミン1.74mLを
加え、4時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣をNH−
シリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;ヘキサン:酢酸
エチル=2:1)で精製することにより(E)−4−
(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−2
−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−チア
ゾリル)エトキシ]ベンジリデン]−4−オキソブタン
酸エチルエステル1.9gを白色無定形固体として得
た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.21−1.68(11H,m),2.13−2.3
5(2H,m),2.44(3H,s),3.28(2
H,t,J=6.7Hz),3.45−3.54(6
H,m),4.27(2H,q,J=7.1Hz),
4.34(2H,t,J=6.7Hz),6.90(2
H,d,J=8.6Hz),7.28−7.42(5
H,m), 7.83−7.87(3H,m)。 得られたエステル化合物1.9gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液10mLをメタノール50mLに溶解し、
60℃で4時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を水に
溶解し、クエン酸を加え、析出する油状物を酢酸エチル
で抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を留去し、残渣にイソプロピルエーテルを
加え析出する固形物を濾取することにより((E)−4
−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−
2−[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−チ
アゾリル)エトキシ]ベンジリデン]−4−オキソブタ
ン酸1.15gを淡黄色粉末結晶として得た。融点 1
24〜125℃ 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.31−1.68(8H,m),2.13−2.33
(2H,m),2.45(3H,s),3.20(2
H,t,J=6.7Hz),3.30−3.56(6
H,m),4.35(2H,t,J=6.7Hz),
6.90(2H,d,J=8.6Hz),7.32−
7.45(5H,m), 7.83−7.91(3H,
m)。 元素分析値:C313424S・0.2H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 69.73 6.595.12 計算値 70.16 6.465.28
【0140】実施例80 (E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−(4−ヒドロキシベンジリデン)−4−
オキソブタン酸エチルエステル1.0g、トリフェニル
ホスフィン0.95g、ジエチルアゾジカルボキシラー
ト0.63gをTHF30mLに溶解し、室温にて2−
[5−メチル−2−(3−ピリジル)−4−オキサゾリ
ル]エタノール0.6gおよびトリエチルアミン1.0
mLを加え、24時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣
をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;酢酸エチル)
で精製することにより(E)−4−(シス−ヘキサヒド
ロイソインドリン−2−イル)−2−[4−[2−[5
−メチル−2−(3−ピリジル)−4−オキサゾリル]
エトキシ]ベンジリデン]−4−オキソブタン酸エチル
エステル0.64gを無色油状物として得た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.25−1.69(11H,m),2.16−2.3
7(2H,m),2.40(3H,s),2.99(2
H,t,J=6.7Hz),3.36−3.60(6
H,m),4.19−4.31(4H,m),6.90
(2H,d,J=8.6Hz),7.36(1H,d
d,J=0.6,3.1Hz),7.42(2H,d,
J=8.6Hz),7.86(1H,s), 8.23
(1H,dt,J=2.0,8.0Hz),8.63
(1H,dd,J=1.7,4.8Hz),9.20−
9.21(1H,m)。 得られたエステル化合物0.64gおよび2N水酸化ナ
トリウム水溶液3.5mLをメタノール15mLに溶解
し、60℃で5時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解し、クエン酸を加え、析出する油状物を酢酸エ
チルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去し、残渣を酢酸エチルに溶解し
8N−HCl/ジオキサン0.2mLを加え、析出する
固形物を濾取することにより(E)−4−(シス−ヘキ
サヒドロイソインドリン−2−イル)−2−[4−[2
−[5−メチル−2−(3−ピリジル)−4−オキサゾ
リル]エトキシ]ベンジリデン]−4−オキソブタン酸
0.48gを白色粉末結晶として得た。融点114〜1
16℃ 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.25−1.69(8H,m),2.16−2.37
(2H,m),2.40(3H,s),2.99(2
H,t,J=6.7Hz),3.36−3.60(6
H,m),4.19−4.31(2H,m),6.90
(2H,d,J=8.6Hz),7.36(1H,d
d,J=0.6,3.1Hz),7.42(2H,d,
J=8.6Hz),7.86(1H,s), 8.23
(1H,dt,J=2.0,8.0Hz),8.63
(1H,dd,J=1.7,4.8Hz),9.20−
9.21(1H,m)。 元素分析値:C303335・HCl・0.5H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 64.50 6.277.37 計算値 65.27 6.217.61
【0141】実施例81 (E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−(4−ヒドロキシベンジリデン)−4−
オキソブタン酸エチルエステル1.80g、トリフェニ
ルホスフィン1.64g、ジエチルアゾジカルボキシラ
ート1.09gをTHF50mLに溶解し、室温にて2
−[5−メチル−2−(モルホリン−4−イル)−4−
チアゾリル]エタノール1.1gおよびトリエチルアミ
ン1.74mLを加え、19時間攪拌した。反応液を濃
縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;ヘ
キサン:酢酸エチル=2:3)で精製することにより
(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−[4−[2−[5−メチル−2−(モル
ホリン−4−イル)−4−チアゾリル]エトキシ]ベン
ジリデン]−4−オキソブタン酸エチルエステル1.2
gを白色無定形固体として得た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.23−1.62(11H,m),2.18−2.3
4(5H,m),2.95(2H,t,J=6.7H
z),3.35−3.59(10H,m),3.78
(4H,t,J=4.7Hz),4.20−4.28
(4H,m),6.89(2H,d,J=8.6H
z),7.41(2H,d,J=8.6Hz),7.8
6(1H,s)。 得られたエステル化合物1.2gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液6.3mLをメタノール30mLに溶解
し、60℃で8時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解し、クエン酸を加え、析出する油状物を酢酸エ
チルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=98:
2)で精製することにより(E)−4−(シス−ヘキサ
ヒドロイソインドリン−2−イル)−2−[4−[2−
[5−メチル−2−(モルホリン−4−イル)−4−チ
アゾリル]エトキシ]ベンジリデン]−4−オキソブタ
ン酸0.22gを白色無定形固体として得た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.40−1.61(8H,m),2.20−2.32
(5H,m),2.97(2H,t,J=6.7H
z),3.34−3.53(10H,m),3.80
(4H,t,J=4.7Hz),4.22(2H,t,
J=6.7Hz),6.89(2H,d,J=8.6H
z),7.35(2H,d,J=8.6Hz),7.8
7(1H,s)。 元素分析値:C293735S・0.25H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 63.94 7.037.39 計算値 64.01 6.957.72
【0142】実施例82 (E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−(4−ヒドロキシベンジリデン)−4−
オキソブタン酸エチルエステル1.80g、トリフェニ
ルホスフィン1.64g、ジエチルアゾジカルボキシラ
ート1.09gをTHF50mLに溶解し、室温にて2
−[5−メチル−2−(4−メチルピペラジン−1−イ
ル)−4−チアゾリル]エタノール1.21gおよびト
リエチルアミン1.74mLを加え、21時間攪拌し
た。反応液を濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマト
(展開溶媒;酢酸エチル)で精製することにより、
(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−[4−[2−[5−メチル−2−(4−
メチルピペラジン−1−イル)−4−チアゾリル]エト
キシ]ベンジリデン]−4−オキソブタン酸エチルエス
テル1.63gを無色油状物として得た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.21−1.68(11H,m),2.17−2.3
7(10H,m),2.50(4H,t,J=5.1H
z),2.95(2H,t,J=6.7Hz),3.3
6−3.51(10H,m),4.17−4.29(4
H,m),6.89(2H,d,J=8.6Hz),
7.40(2H,d,J=8.6Hz),7.86(1
H,s)。 得られたエステル化合物1.6gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液8.3mLをメタノール40mLに溶解
し、60℃で2時間攪拌した。反応液に酢酸0.95m
Lを加えこれを濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマ
ト(展開溶媒;酢酸エチル:メタノール=1:1)で精
製した.溶媒を留去し、残渣を酢酸エチルに溶解し8N
−HCl/ジオキサン0.2mLを加え析出する固形物
を濾取することにより(E)−4−(シス−ヘキサヒド
ロイソインドリン−2−イル)−2−[4−[2−[5
−メチル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−
4−チアゾリル]エトキシ]ベンジリデン]−4−オキ
ソブタン酸0.54gを白色粉末結晶として得た。融点
163〜165℃ 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.12−1.51(8H,m),1.91−2.12
(2H,m),2.23(3H,s),2.33(3
H,s),2.50(4H,t,J=5.1Hz),
2.95(2H,t,J=6.7Hz),3.17−
3.52(10H,m),4.13(2H,t,J=
6.7Hz),6.72(2H,d,J=8.6H
z),7.09(2H,d,J=8.6Hz),7.6
5(1H,s)。 元素分析値:C304044S・4HClとして C(%) H(%) N(%) 実測値 51.89 6.227.89 計算値 51.58 6.358.02
【0143】実施例83 (E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−(4−ヒドロキシベンジリデン)−4−
オキソブタン酸エチルエステル2.0g、トリフェニル
ホスフィン1.9g、ジエチルアゾジカルボキシラート
1.3gをTHF60mLに溶解し、室温にて2−[5
−メチル−2−(2−ピリジル)−4−オキサゾリル]
エタノール1.2gおよびトリエチルアミン2.0mL
を加え、21時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣をシ
リカゲルカラムクロマト(展開溶媒;酢酸エチル)で精
製することにより(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイ
ソインドリン−2−イル)−2−[4−[2−[5−メ
チル−2−(2−ピリジル)−4−オキサゾリル]エト
キシ]ベンジリデン]−4−オキソブタン酸エチルエス
テル2.0gを白色無定形固体として得た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.28−1.67(11H,m),2.17−2.3
6(2H,m),2.43(3H,s),3.02(2
H,t,J=6.7Hz),3.36−3.59(6
H,m),4.19−4.32(4H,m),6.89
(2H,d,J=8.6Hz),7.28−7.34
(1H,m),7.40(2H,d,J=8.6H
z),7.78(1H,dt,J=1.6,7.9H
z),7.85(1H,s) 8.04(1H,d,J
=7.9Hz),8.70(1H,d,J=4.6H
z)。 得られたエステル化合物2.0gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液11mLをメタノール60mLに溶解し、
60℃で1時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を水に
溶解し、クエン酸を加え、析出する油状物を酢酸エチル
で抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を留去し、残渣を酢酸エチルに溶解し8N
−HCl/ジオキサンを加え析出する固形物を濾取する
ことにより(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソイン
ドリン−2−イル)−2−[4−[2−[5−メチル−
2−(2−ピリジル)−4−オキサゾリル]エトキシ]
ベンジリデン]−4−オキソブタン酸1.22gを淡黄
色無定形固体として得た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.21−1.63(8H,m),2.06−2.32
(2H,m),2.42(3H,s),3.00(2
H,t,J=6.7Hz),3.19−3.55(6
H,m),4.28(2H,t,J=6.7Hz),
6.99(2H,d,J=8.6Hz),7.40(2
H,d,J=8.6Hz),7.56−7.66(1
H,m),7.69(1H,s),8.04−8.16
(1H,brs),8.71(1H,d,J=4.6H
z)。
【0144】実施例84 (E)−3−エトキシカルボニル−4−[6−[2−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エト
キシ]―3−ピリジル]−3−ブテン酸4.44g、シ
ス−ヘキサヒドロイソインドリン塩酸塩1.65gおよ
びトリエチルアミン4.2mLをDMF40mLに溶解
し、 HOBt1.72gおよびEDCI・HCl2.
15gを0℃にて加えた。室温で一夜攪拌した後、反応
液をクエン酸水溶液と酢酸エチルに分配し、有機層を飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣
をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;ヘキサン:
酢酸エチル=1:1)で精製し(E)−4−(シス−ヘ
キサヒドロイソインドリン−2−イル)−2−[[6−
[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)エトキシ]−3−ピリジル]メチレン]−4−オキ
ソブタン酸エチルエステル4.8gをアモルファスとし
て得た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.30−1.70(11H,m),2.15−2.3
7(5H,m),2.99(2H,t,J=6.8H
z),3.37−3.61(6H,m),4.26(2
H,q,J=7.1Hz),4.59(2H,t、J=
6.8Hz),6.72(2H,d,J=8.6H
z),7.34−7.46(3H,m),7.77−
7.83(2H,m),7.94−8.02(2H,
m),8.24(1H,d,J=2.4Hz)。 得られたエステル化合物2.02gおよび2N水酸化ナ
トリウム水溶液5.6mLをメタノール56mLに溶解
し、60℃で5時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解し、ジイソプロピルエーテルで洗浄した。水層
をクエン酸で酸性とし、析出する油状物をクロロホルム
で抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマ
ト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=25:1)
で精製し、(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソイン
ドリン−2−イル)−2−[[6−[2−(5−メチル
−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ]−―3
−ピリジル]メチレン]−4−オキソブタン酸1.97
gを得た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.20−1.64(8H,m),2.05−2.37
(5H,m),2.48−2.54(2H,m),2.
95(2H,t,J=6.7Hz),3.19−3.5
7(6H,m),4.54(2H,q,J=6.7H
z),6.87(1H,d,J=6.3Hz),7.4
3−7.56(3H,m),768(1H,s),7.
83(1H,dd,J=2.3,6.3Hz),7.8
7−7。96(2H,m),8.29(1H,d,J=
2.4Hz)。
【0145】実施例85 (E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−[4−[2−(N−メチルアミノ)エト
キシ)フェニル]メチル−4−オキソブタン酸エチルエ
ステル塩酸塩1.8g、n−デカン酸0.76g、トリ
エチルアミン1.1mLをTHF40mL溶解し、0℃
にてBop試薬1.9gを加え、同温にて1時間攪拌し
た。反応液を酢酸エチルと水に分配し、有機層を食塩水
で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧
濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト(展
開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:2)で精製するこ
とにより(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインド
リン−2−イル)−2−[4−[2−(N−メチルデカ
ノイルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル−4−オキ
ソブタン酸エチルエステル1.25gを無色油状物とし
て得た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.87(3H,t,J=5.6Hz),1.19−
1.72(25H,m),2.17−2.47(4H,
m),3.00,3.14(3H,s×2),3.36
−3.61(6H,m),3.74(2H,t,J=
6.7Hz),4.06−4.18(2H,m),4.
24(2H,q,J=7.1Hz),6.83−6.9
1(2H,m),7.37−7.47(2H,m),
7.83,7.85(1H,s×2)。 得られたエステル化合物1.2gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液6.3mLをメタノール40mLに溶解
し、60℃で3時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解し、クエン酸を加え、析出する油状物を酢酸エ
チルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマト(展開溶媒;酢酸エチル:メタノール=97:
3)で精製することにより(E)−4−(シス−ヘキサ
ヒドロイソインドリン−2−イル)−2−[4−[2−
(N−メチルデカノイルアミノ)エトキシ]フェニル]
メチル−4−オキソブタン酸0.16gを白色無定形固
体として得た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.87(3H,t,J=5.6Hz),1.18−
1.72(22H,m),2.19−2.47(4H,
m),3.01,3.15(3H,s×2),3.30
−3.57(6H,m),3.75(2H,t,J=
6.7Hz),4.06−4.18(2H,m),6.
84−6.93(2H,m),7.29−7.38(2
H,m),7.85,7.86(1H,s×2)。 元素分析値:C324825・0.5H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 69.56 9.295.20 計算値 69.91 8.985.10
【0146】実施例86 (E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−[4−[2−(N−メチルアミノ)エト
キシ)フェニル]メチル−4−オキソブタン酸エチルエ
ステル塩酸塩1.8g、n−ウンデカン酸0.82g、
トリエチルアミン1.1mLをTHF40mL溶解し、
0℃にてBop試薬1.9gを加え、同温にて1時間攪
拌した。反応液を酢酸エチルと水に分配し、有機層を食
塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を
減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:2)で精製す
ることにより(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソイ
ンドリン−2−イル)−2−[4−[2−(N−メチル
ウンデカノイルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル−
4−オキソブタン酸エチルエステル2.2gを淡黄色油
状物として得た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.87(3H,t,J=5.6Hz),1.18−
1.70(27H,m),2.16−2.47(4H,
m),3.01,3.14(3H,s×2),3.36
−3.60(6H,m),3.74(2H,t,J=
6.7Hz),4.06−4.18(2H,m),4.
24(2H,q,J=7.1Hz),6.83−6.9
1(2H,m),7.37−7.46(2H,m),
7.83,7.85(1H,s×2)。 得られたエステル化合物2.2gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液11.3mLをメタノール60mLに溶解
し、60℃で3時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解し、クエン酸を加え、析出する油状物を酢酸エ
チルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマト(展開溶媒;酢酸エチル:メタノール=97:
3)で精製することにより(E)−4−(シス−ヘキサ
ヒドロイソインドリン−2−イル)−2−[4−[2−
(N−メチルウンデカノイルアミノ)エトキシ]フェニ
ル]メチル−4−オキソブタン酸0.23gを白色無定
形固体として得た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.87(3H,t,J=5.6Hz),1.18−
1.73(24H,m),2.16−2.48(4H,
m),3.01,3.15(3H,s×2),3.30
−3.57(6H,m),3.75(2H,t,J=
6.7Hz),4.06−4.19(2H,m),6.
84−6.93(2H,m),7.32−7.41(2
H,m),7.85−7.90(1H,brs)。 元素分析値:C335025・0.75H2Oとして C(%) H(% N(%) 実測値 69.85 9.275.08 計算値 69.75 9.134.93
【0147】実施例87 (E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−[4−[2−(N−メチルアミノ)エト
キシ)フェニル]メチル−4−オキソブタン酸エチルエ
ステル塩酸塩1.8g、2−ベンゾフランカルボン酸
0.71g、トリエチルアミン1.1mLをTHF40
mL溶解し、0℃にてBop試薬1.9gを加え、同温
にて4時間攪拌した。反応液を酢酸エチルと水に分配
し、有機層を食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥
させた。溶媒を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマト(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=
1:1)で精製することにより(E)−4−(シス−ヘ
キサヒドロイソインドリン−2−イル)−2−[4−
[2−(N−メチル−2−ベンゾ[b]フランカルボキ
サミド)エトキシ]フェニル]メチル−4−オキソブタ
ン酸エチルエステル1.75gを淡黄色無定形固体とし
て得た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.28−1.68(11H,m),2.17−2.3
6(2H,m),3.20−3.60(9H,m),
3.90−4.07(2H,m),4.19−4.33
(4H,m),6.90(2H,d,J=8.6H
z),7.25−7.55(5H,m),7.65(2
H,d,J=8.6Hz),7.85(1H,s)。 得られたエステル化合物1.7gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液9.1mLをメタノール60mLに溶解
し、60℃で3時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解し、クエン酸を加え、析出する油状物を酢酸エ
チルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマト(展開溶媒;酢酸エチル:メタノール=97:
3)で精製することにより(E)−4−(シス−ヘキサ
ヒドロイソインドリン−2−イル)−2−[4−[2−
(N−メチル−2−ベンゾ[b]フランカルボキサミ
ド)エトキシ]フェニル]メチル−4−オキソブタン酸
0.39gを白色無定形固体として得た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.31−1.69(8H,m),2.17−2.37
(2H,m),3.19−3.52(9H,m),3.
92−4.17(2H,m),4.30(2H,t,J
=6.7Hz),6.83−6.97(2H,m),
7.24−7.57(5H,m),7.66(2H,
d,J=8.6Hz),7.85(1H,s)。 元素分析値:C313426・H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 68.13 6.594.98 計算値 67.87 6.615.11
【0148】実施例88 (E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−[4−[2−(N−メチルアミノ)エト
キシ)フェニル]メチル−4−オキソブタン酸エチルエ
ステル塩酸塩1.8g、n−オクタン酸0.63g、ト
リエチルアミン1.1mLをTHF40mL溶解し、0
℃にてBop試薬1.9gを加え、同温にて5時間攪拌
した。反応液を酢酸エチルと水に分配し、有機層を食塩
水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減
圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製す
ることにより(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソイ
ンドリン−2−イル)−2−[4−[2−(N−メチル
オクタノイルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル−4
−オキソブタン酸エチルエステル1.62gを黄色油状
物として得た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.83−0.93(3H,m),1.21−1.72
(21H,m),2.18−2.46(4H,m),
3.01,3.14(3H,s×2),3.36−3.
61(6H,m),3.75(2H,t,J=6.7H
z),4.06−4.18(2H,m),4.25(2
H,q,J=7.1Hz),6.84−6.92(2
H,m),7.38−7.47(2H,m),7.84
−7.88(1H,brs)。 得られたエステル化合物1.6gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液8.9mLをメタノール60mLに溶解
し、60℃で3時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解し、クエン酸を加え、析出する油状物を酢酸エ
チルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマト(展開溶媒;酢酸エチル:メタノール=98:
2)で精製することにより(E)−4−(シス−ヘキサ
ヒドロイソインドリン−2−イル)−2−[4−[2−
(N−メチルオクタノイルアミノ)エトキシ]フェニ
ル]メチル−4−オキソブタン酸0.38gを白色無定
形固体として得た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.83−0.93(3H,m),1.20−1.72
(21H,m),2.18−2.48(4H,m),
3.01,3.15(3H,s×2),3.30−3.
57(6H,m),3.75(2H,t,J=6.7H
z),4.07−4.18(2H,m),6.84−
6.93(2H,m),7.31−7.41(2H,
m),7.86,7.87(1H,s×2)。 元素分析値:C304425・0.25H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 69.52 8.735.40 計算値 69.67 8.675.42
【0149】実施例89 (E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−[4−[2−(N−メチルアミノ)エト
キシ)フェニル]メチル−4−オキソブタン酸エチルエ
ステル塩酸塩1.8g、3−フェニルプロピオン酸0.
60g、トリエチルアミン1.1mLをTHF40mL
溶解し、0℃にてBop試薬1.9gを加え、室温にて
19時間攪拌した。反応液を酢酸エチルと水に分配し、
有機層を食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥させ
た。溶媒を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマト(展開溶媒;酢酸エチル)で精製することに
より(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン
−2−イル)−2−[4−[2−[N−メチル(3−フ
ェニルプロピオニル)アミノ]エトキシ]フェニル]メ
チル−4−オキソブタン酸エチルエステル1.66gを
黄色油状物として得た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.29−1.69(11H,m),2.18−2.3
7(2H,m),2.58−2.78(2H,m),
2.92−3.08(5H,m),3.37−3.78
(8H,m),4.10−4.18(2H,m),4.
25(2H,q,J=7.1Hz),6.78−6.9
1(2H,m),7.14−7.32(5H,m),
7.43(2H,d,J=8.6Hz),7.86(1
H,s)。 得られたエステル化合物1.6gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液8.8mLをメタノール60mLに溶解
し、60℃で2時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解し、クエン酸を加え、析出する油状物を酢酸エ
チルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去し、残渣にヘキサンを加え析出
する固形物を濾取することにより(E)−4−(シス−
ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−2−[4−
[2−[N−メチル(3−フェニルプロピオニル)アミ
ノ]エトキシ]フェニル]メチル−4−オキソブタン酸
1.02gを白色粉末結晶として得た。融点98〜99
℃ 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.40−1.77(8H,m),2.27−2.43
(2H,m),2.67−2.87(2H,m),2.
99−3.17(5H,m),3.35−3.53(6
H,m),3.74,3.83(2H,t×2,J=
7.1Hz ),4.09,4.21(2H,t×2,
J=7.1Hz )6.89,6.95(2H, d×
2,J=8.6Hz ),7.22−7.43(7H,
m),7.90(1H,s)。 元素分析値:C313825・0.25H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 71.21 7.375.28 計算値 71.17 7.475.35
【0150】実施例90 (E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−[4−[2−(N−メチルアミノ)エト
キシ)フェニル]メチル−4−オキソブタン酸エチルエ
ステル塩酸塩1.8g、n−ヘプタン酸0.52g、ト
リエチルアミン1.1mLをTHF40mL溶解し、0
℃にてBop試薬1.9gを加え、室温にて19時間攪
拌した。反応液を酢酸エチルと水に分配し、有機層を食
塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を
減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
(展開溶媒;酢酸エチル)で精製することにより(E)
−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イ
ル)−2−[4−[2−(N−メチルヘプタノイルアミ
ノ)エトキシ]フェニル]メチル−4−オキソブタン酸
エチルエステル1.64gを淡黄色油状物として得た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.83−0.93(3H,m),1.24−1.71
(19H,m),2.17−2.47(4H,m),
3.00,3.14(3H,s×2),3.38−3.
61(6H,m),3.75(2H,t,J=6.7H
z),4.07−4.18(2H,m),4.25(2
H,q,J=7.1Hz),6.84−6.92(2
H,m),7.38−7.47(2H,m),7.84
−7.88(1H,brs)。 得られたエステル化合物1.6gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液9.1mLをメタノール60mLに溶解
し、60℃で2時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解し、クエン酸を加え、析出する油状物を酢酸エ
チルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去し、残渣にヘキサンを加え析出
する固形物を濾取することにより(E)−4−(シス−
ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−2−[4−
[2−(N−メチルヘプタノイルアミノ)エトキシ]フ
ェニル]メチル−4−オキソブタン酸1.20gを淡黄
色粉末結晶として得た。融点84〜85℃ 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
0.88−1.00(3H,m),1.30−1.79
(16H,m),2.23−2.52(4H,m),
3.07,3.21(3H,s×2),3.38−3.
61(6H,m),3.75−3.87(2H,m),
4.12−4.25(2H,m),6.91−6.99
(2H,m),7.38−7.47(2H,m),7.
93,7.94(1H,s×2)。 元素分析値:C304425・0.25H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 69.02 8.425.48 計算値 69.22 8.515.58
【0151】原料製造例9 (E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−(4−ヒドロキシベンジリデン)−4−
オキソブタン酸エチルエステル10.7g、炭酸カリウ
ム8.28g、ブロモ酢酸ターシャリーブチルエステル
4.9mLをアセトニトリル150mLに溶解し、一夜
還流した。反応液を濃縮後、水と酢酸エチルに分配し、
有機層を5%クエン酸水溶液および飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣
をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;ヘキサン:酢
酸エチル=1:1)で精製し、(E)−4−(シス−ヘ
キサヒドロイソインドリン−2−イル)−2−(4−t
ert−ブトキシカルボニルメトキシベンジリデン)−
4−オキソブタン酸エチルエステル13.6gを油状物
として得た。得られたエステル化合物13.6gをジク
ロロメタン130mLに溶解し,トリフルオロ酢酸80
mLを加え,室温にて一夜放置した。反応液を濃縮後、
ジイソプロピルエーテルから結晶化させて(E)−4−
[2−エトキシカルボニル−4−(シス−ヘキサヒドロ
イソインドリン−2−イル)−4−オキソー1−ブテニ
ル]フェノキシ酢酸10.2gを得た。
【0152】実施例91 (E)−4−[2−エトキシカルボニル−−(シス−ヘ
キサヒドロイソインドリン−2−イル)−4−オキソ−
ー1−ブテニル]フェノキシ酢酸1.04gとフェネチ
ルアミン0.32mLをDMF10mLに溶解し、HO
Bt0.42gおよびEDCI・HCl0.53gを0
℃にて加えた。室温で一夜攪拌した後、反応液を希塩酸
と酢酸エチルに分配し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマト(展開溶媒; 酢酸エチル)で精製し(E)−4
−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−
4−オキソ−2−[4−[(2−フェネチルカルバモイ
ル)メトキシ]ベンジリデン]ブタン酸エチルエステル
1.2gを無色の油状物として得た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.30−1.65(11H,m),2.18−2.3
6(2H,m),2.84(2H,t,J=7.0H
z),3.38−3.63(8H,m),4.26(2
H,q,J=7.1Hz),4.48(2H,s),
6.55−6.63(1H,m),6.85(2H,
d,J=8.6Hz),7.13−7.33(5H,
m),7.46(2H,d,J=8.6Hz),7.8
6(1H,s)。 得られたエステル化合物1.2gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液3.5mLをメタノール35mLに溶解
し、60℃で5時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水とクロロホルムに分配し、有機飽和食塩水で洗浄後、
硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマト(展開溶媒;クロロホルム:メ
タノール=25:1)で精製し(E)−4−(シス−ヘ
キサヒドロイソインドリン−2−イル)−4−オキソ−
2−[4−[(2−フェネチルカルバモイル)メトキ
シ]ベンジリデン]ブタン酸0.89gを得た。融点1
54〜155℃ 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.32−1.70(8H,m),2.15−2.37
(2H,m),2.85(2H,t,J=7.0H
z),3.28−3.70(6H,m),4.49(2
H,s),6.57(1H,brs),6.86(2
H,d,J=8.6Hz),7.13−7.33(5
H,m),7.37(2H,d,J=8.6Hz),
7.85(1H,s)。 元素分析値:C293425として C(%) H(%) N(%) 実測値 70.73 6.935.59 計算値 71.0 6.99 5.71
【0153】実施例92 (E)−4−[2−エトキシカルボニル−4−(シス−
ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−4−オキソ
−1−ブテニル]フェノキシ酢酸1.04gとN−メチ
ルフェネチルアミン0.36mLをDMF10mLに溶
解し、HOBt0.42gおよびEDCI・HCl0.
53gを0℃にて加えた。室温で一夜攪拌した後、反応
液を希塩酸と酢酸エチルに分配し、有機層を飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマト(展開溶媒; クロロホルム:メタノ
ール=50:1)で精製し(E)−4−(シス−ヘキサ
ヒドロイソインドリン−2−イル)−2−[4−[[N
−メチル−N−(2−フェニルエチル)カルバモイル]
メトキシ]ベンジリデン]−4−オキソブタン酸エチル
エステル1.5gを無色の油状物として得た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.30−1.70(11H,m),2.15−2.3
7(2H,m),2.82−3.02(6H,m),
3.36−3.65(7H,m) 4.26(2H,
q,J=7.1Hz),4.36(2H,s),6.7
4−6.92(2H,m),7.14−7.46(7
H,m),7.86(1H,s)。 得られたエステル化合物1.5gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液3.7mLをメタノール37mLに溶解
し、60℃で5時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
希塩酸とクロロホルムに分配し、有機層を飽和食塩水で
洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、
残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;クロロホ
ルム:メタノール=25:1)で精製し(E)−4−
(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−2
−[4−[[N−メチル−N−(2−フェニルエチル)
カルバモイル]メトキシ]ベンジリデン]−4−オキソ
ブタン酸0.81gを得た。融点165〜166℃ 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.30−1.70(8H,m),2.16−2.37
(2H,m),2.80−3.04(5H,m),3.
28−3.67(8H,m),4.48(3H,s),
6.73−6.94(2H,m),7.14−7.38
(7H,m),7.86(1H,s)。 元素分析値:C303625として C(%) H(% N(%) 実測値 71.38 7.075.47 計算値 71.40 7.195.55
【0154】実施例93 (E)−4−[2−エトキシカルボニル−4−(シス−
ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−4−オキソ
−1−ブテニル]フェノキシ酢酸1.04gとベンジル
アミン0.27mLをDMF5mLに溶解し、HOBt
0.42gおよびEDCI・HCl0.53gを0℃に
て加えた。室温で一夜攪拌した後、反応液を希塩酸と酢
酸エチルに分配し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマ
ト(展開溶媒; 酢酸エチル)で精製し(E)−2−
[4−[(ベンジルカルバモイル)メトキシ]ベンジリ
デン]−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−4−オキソブタン酸エチルエステル1.0g
を無色の油状物として得た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.32−1.70(11H,m),2.14−2.3
7(2H,m),3.35−3.60(6H,m),
4.25(2H,q,J=7.1Hz),4.53−
4.59(4H,m),6.87−6.96(3H,
m),7.24−7.37(5H,m),7.46(2
H,d,J=8.6Hz),7.86(1H,s)。 得られたエステル化合物1.0gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液3.0mLをメタノール30mLに溶解
し、60℃で5時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水とクロロホルムに分配し、有機飽和食塩水で洗浄後、
硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマト(展開溶媒;クロロホルム:メ
タノール=25:1)で精製し(E)−2−[4−
[(ベンジルカルバモイル)メトキシ]ベンジリデン]
−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イ
ル)−4−オキソブタン酸0.76gを得た。融点18
1〜183℃ 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.32−1.70(8H,m),2.16−2.37
(2H,m),3.29−3.56(6H,m),4.
32−4.60(4H,m),6.84−6.96(3
H,m),7.23−7.42(7H,m),7.86
(1H,s)。 元素分析値:C283225として C(%) H(%) N(%) 実測値 70.42 6.725.88 計算値 70.57 6.795.88
【0155】実施例94 (E)−4−[2−エトキシカルボニル−4−(シス−
ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−4−オキソ
−1−ブテニル]フェノキシ酢酸1.04gとN−メチ
ルベンジルアミン0.32mLをDMF5mLに溶解
し、HOBt0.42gおよびEDCI・HCl0.5
3gを0℃にて加えた。室温で一夜攪拌した後、反応液
を希塩酸と酢酸エチルに分配し、有機層を飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲル
カラムクロマト(展開溶媒; クロロホルム:メタノー
ル=50:1)で精製し(E)−4−(シス−ヘキサヒ
ドロイソインドリン−2−イル)−2−[4−[(N−
メチルベンジルカルバモイル)メトキシ]ベンジリデ
ン]−4−オキソブタン酸エチルエステル1.25gを
無色の油状物として得た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.28−1.70(11H,m),2.14−2.3
7(2H,m),2.95 and 2.98(3H,
s),3.35−3.61(6H,m),4.27−
4.30(2H,m),4.60 and 4.62
(2H,s),4.76 and 4.78(2H,
s),6.83−7.00(2H,m),7.14−
7.48(7H,m),7.84 and 7.87
(1H,s)。 得られたエステル化合物1.25gおよび2N水酸化ナ
トリウム水溶液3.6mLをメタノール36mLに溶解
し、60℃で5時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水とクロロホルムに分配し、有機飽和食塩水で洗浄後、
硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマト(展開溶媒;クロロホルム:メ
タノール=25:1)で精製し(E)−4−(シス−ヘ
キサヒドロイソインドリン−2−イル)−2−[4−
[(N−メチルベンジルカルバモイル)メトキシ]ベン
ジリデン]−4−オキソブタン酸0.76gを得た。融
点145〜146℃ 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.30−1.70(8H,m),2.16−2.37
(2H,m),2.97 and 2.99(3H,
s),3.27−3.57(6H,m),4.60 a
nd 4.62(2H,s),4.77 and 4.
79(2H,s),6.84−7.02(2H,m),
7.16−7.40(7H,m),7.83 and
7.86(1H,s)。 元素分析値:C293425として C(%) H(%) N(%) 実測値 70.74 6.975.61 計算値 71.00 6.995.71
【0156】実施例95 (E)−4−[2−エトキシカルボニル−4−(シス−
ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−4−オキソ
−1−ブテニル]フェノキシ酢酸1.04gとN−メチ
ルアニリン0.27mLをDMF5mLに溶解し、HO
Bt0.42gおよびEDCI・HCl0.53gを0
℃にて加えた。室温で一夜攪拌した後、反応液を希塩酸
と酢酸エチルに分配し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマト(展開溶媒; クロロホルム:メタノール=5
0:1)で精製し(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイ
ソインドリン−2−イル)−2−[4−[(N−メチル
フェニルカルバモイル)メトキシ]ベンジリデン]−4
−オキソブタン酸エチルエステル1.16gを無色の油
状物として得た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.27−1.70(11H,m),2.15−2.3
7(2H,m),3.28−3.60(9H,m),
4.24(2H,q,J=7.1Hz),4.21(2
H,s),6.77(2H,d,J=8.6Hz),
7.22−7.50(7H,m),7.83(1H,
s)。 得られたエステル化合物1.15gおよび2N水酸化ナ
トリウム水溶液3.5mLをメタノール35mLに溶解
し、60℃で5時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水とクロロホルムに分配し、有機飽和食塩水で洗浄後、
硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマト(展開溶媒;クロロホルム:メ
タノール=25:1)で精製し(E)−4−(シス−ヘ
キサヒドロイソインドリン−2−イル)ー2−[4−
[(N−メチルフェニルカルバモイル)メトキシ]ベン
ジリデン]−4−オキソブタン酸0.26gを得た。融
点143〜144℃ 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.30−1.70(8H,m),2.15−2.36
(2H,m),3.28−3.57(9H,m),4.
24(2H,s),4.21(2H,s),6.78
(2H,d,J=8.6Hz),7.22−7.52
(7H,m),7.83(1H,s)。 元素分析値:C283225として C(%) H(%) N(%) 実測値 70.32 6.655.76 計算値 70.57 6。775.88
【0157】実施例96 (E)−4−[2−エトキシカルボニル−4−(シス−
ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−4−オキソ
−1−ブテニル]フェノキシ酢酸1.04gと3−フェ
ニルプロピルアミン0.36mLをDMF10mLに溶
解し、HOBt0.42gおよびEDCI・HCl0.
53gを0℃にて加えた。室温で一夜攪拌した後、反応
液を希塩酸と酢酸エチルに分配し、有機層を飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマト(展開溶媒; 酢酸エチル)で精製し
(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−―4−オキソ−2−[4−[(3−フェニル
プロピルカルバモイル)メトキシ]ベンジリデン]ブタ
ン酸エチルエステル1.4gを無色の油状物として得
た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.28−1.70(11H,m),1.80−1.9
5(2H,m),2.17−2.37(2H,m),
2.64(2H,t,J=7.4Hz),3.34−
3.60(8H,m),4.25(2H,q,J=7.
1Hz),4.48(2H,s),6.48−6.57
(1H,m),6.91(2H,d,J=8.6H
z),7.12−7.33(5H,m),7.48(2
H,d,J=8.6Hz),7.86(1H,s)。 得られたエステル化合物1.4gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液3.7mLをメタノール37mLに溶解
し、60℃で5時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水とクロロホルムに分配し、有機飽和食塩水で洗浄後、
硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマト(展開溶媒;クロロホルム:メ
タノール=25:1)で精製し(E)−4−(シス−ヘ
キサヒドロイソインドリン−2−イル)−4−オキソ−
2−[4−[(3−フェニルプロピルカルバモイル)メ
トキシ]ベンジリデン]ブタン酸0.91gを得た。融
点115〜116℃ 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.30−1.70(8H,m),1.72−1.96
(2H,m),2.17−2.36(2H,m),2.
65(2H,t,J=7.4Hz),3.28−3.5
7(8H,m),4.49(2H,s),6.43−
6.57(1H,m),6.92(2H,d,J=8.
6Hz),7.09−7.31(5H,m),7.39
(2H,d,J=8.6Hz),7.85(1H,
s)。 元素分析値:C303625として C(%) H(%) N(%) 実測値 71.23 7.055.49 計算値 71.40 7.195.55
【0158】実施例97 (E)−4−[2−エトキシカルボニル−4−(シス−
ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−4−オキソ
−1−ブテニル]フェノキシ酢酸1.04gとアニリン
0.23mLをDMF5mLに溶解し、HOBt0.4
2gおよびEDCI・HCl0.53gを0℃にて加え
た。室温で一夜攪拌した後、反応液を希塩酸と酢酸エチ
ルに分配し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液お
よび飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
(展開溶媒; クロロホルム:メタノール=50:1)
で精製し(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインド
リン−2−イル)−4−オキソ−2−[4−[(フェニ
ルカルバモイル)メトキシ]ベンジリデン]ブタン酸エ
チルエステル1.17gを無色の油状物として得た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.28−1.70(11H,m),2.14−2.4
8(2H,m),3.37−3.62(6H,m),
4.25(2H,q,J=7.1Hz),4.63(2
H,s),6.99(2H,d,J=8.6Hz),
7.12−7.40(3H,m),7.51(2H,
d,J=8.6Hz),7.55−7.63(2H,
m)7.87(1H,s),8.26(1H,br
s)。 得られたエステル化合物1.17gおよび2N水酸化ナ
トリウム水溶液3.7mLをメタノール37mLに溶解
し、60℃で5時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水とクロロホルムに分配し、有機飽和食塩水で洗浄後、
硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマト(展開溶媒;クロロホルム:メ
タノール=25:1)で精製し(E)−4−(シス−ヘ
キサヒドロイソインドリン−2−イル)−4−オキソ−
2−[4−[(フェニルカルバモイル)メトキシ]ベン
ジリデン]ブタン酸0.26gを得た。融点173〜1
74℃ 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.30−1.70(8H,m),2.15−2.36
(2H,m),3.30−3.58(6H,m),4.
63(2H,s),7.01(2H,d,J=8.6H
z),7.12−7.47(5H,m),7.56−
7.62(2H,m)7.87(1H,s),8.25
(1H,s)。 元素分析値:C273025として C(%) H(%) N(%) 実測値 69.95 6.486.02 計算値 70.11 6。546.06
【0159】原料製造例10 (E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−(4−ヒドロキシベンジリデン)−4−
オキソブタン酸エチルエステル10.7g、炭酸カリウ
ム8.28g、4−ブロモブタン酸エチルエステル6.
44gをアセトニトリル150mLに溶解し、一夜還流
した。反応液を濃縮後、水と酢酸エチルに分配し、有機
層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製
し、(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン
−2−イル)−2−[4−(4−エトキシカルボニルプ
ロポキシ)ベンジリデン]−4−オキソブタン酸エチル
エステル14gを油状物として得た。得られたエステル
化合物をエタノール300mLに溶解し,1N水酸化ナ
トリウム水溶液30mLを加え,室温にて一夜放置し
た。反応液を濃縮後、残渣を水に溶解しイソプロピルエ
ーテルで洗浄後、1N塩酸を加えて酸性とした。析出す
る油状物をクロロホルムで抽出し、有機層を硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=
50:1)で精製し、(E)−4−[4−[2−エトキ
シカルボニル−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリ
ン−2−イル)−4−オキソ−1−ブテニル]フェノキ
シ]ブタン酸8.4gを得た。 実施例98 (E)−4−[4−[2−エトキシカルボニルー4−
(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−4
−オキソ−1−ブテニル]フェノキシ]ブタン酸1.0
9gとベンジルアミン0.27mLをDMF10mLに
溶解し、HOBt0.42gおよびEDCI・HCl
0.53gを0℃にて加えた。室温で一夜攪拌した後、
反応液を希塩酸と酢酸エチルに分配し、有機層を飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマト(展開溶媒; クロロホルム:メ
タノール=50:1)で精製し(E)−2−[4−[3
−(ベンジルカルバモイル)プロポキシ]ベンジリデ
ン]−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−
イル)−4−オキソブタン酸エチルエステル1.3gを
無色の油状物として得た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.28−1.70(11H,m),2.08−2.3
7(4H,m),2.43(2H,t,J=7.2H
z),3.35−3.61(6H,m),4.02(2
H,t,J=5.9Hz),4.25(2H,q,J=
7.1Hz),4.43(1H,s),4.45(1
H,s),5.80−5.97(1H,m),6.83
(2H,d,J=8.6Hz),7.22−7.40
(5H,m),7.40(2H,d,J=8.6H
z),7.86(1H,s)。 得られたエステル化合物1.3gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液3.7mLをメタノール37mLに溶解
し、60℃で5時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
1N塩酸とクロロホルムに分配し、有機層を有機飽和食
塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留
去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;ク
ロロホルム:メタノール=25:1)で精製し(E)−
2−[4−[3−(ベンジルカルバモイル)プロポキ
シ]ベンジリデン]−4−(シス−ヘキサヒドロイソイ
ンドリン−2−イル)−4−オキソブタン酸0.62g
を得た。融点188〜190℃ 300MHz 1H−NMR(DMSO−d6,pp
m) 1.22−1.70(8H,m),1.88−
2.40(6H,m),3.16−3.55(6H,
m),4.00(2H,t,J=6.3Hz),4.2
6(1H,s),4.28(1H,s),6.95(2
H,d,J=8.6Hz),7.14−7.32(5
H,m),7.38(2H,d,J=8.6Hz),
7.67(1H,s),8.38(1H,t,J=5.
5Hz),12.37(1H,brs)。 元素分析値:C303625・0.25H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 70.83 7.085.37 計算値 70.77 7.235.50
【0160】実施例99 (E)−4−[4−[2−エトキシカルボニル−4−
(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−4
−オキソ−1−ブテニル]フェノキシ]ブタン酸1.2
1gとアニリン0.25mLをDMF10mLに溶解
し、HOBt0.46gおよびEDCI・HCl0.5
8gを0℃にて加えた。室温で一夜攪拌した後、反応液
を希塩酸と酢酸エチルに分配し、有機層を飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲル
カラムクロマト(展開溶媒; クロロホルム:メタノー
ル=50:1)で精製し(E)−4−(シス−ヘキサヒ
ドロイソインドリン−2−イル)−4−オキソ−2−
[4−[3−(フェニルカルバモイル)プロポキシ]ベ
ンジリデン]ブタン酸エチルエステル1.1gを淡黄色
の油状物として得た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.33−1.70(11H,m),2.10−2.3
7(4H,m),2.55(2H,t,J=7.2H
z),3.34−3.62(6H,m),3.96(2
H,t,J=6.0Hz),4.19(2H,q,J=
7.1Hz),6.82(2H,d,J=8.6H
z),7.03−7.34(3H,m),7.37(2
H,d,J=8.6Hz),7.51(2H,d,J=
7.8Hz),7.85(1H,s),7.97(1
H,s)。 得られたエステル化合物1.1gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液3.2mLをメタノール32mLに溶解
し、60℃で5時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
1N塩酸とクロロホルムに分配し、有機層を有機飽和食
塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留
去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;ク
ロロホルム:メタノール=25:1)で精製し(E)−
4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)
−4−オキソ−2−[4−[3−(フェニルカルバモイ
ル)プロポキシ]ベンジリデン]ブタン酸0.87gを
得た。融点204〜206℃ 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)1H
−NMR(DMSO−d 6,ppm) 1.22−1.
65(8H,m),2.04(2H,t,J=6.8H
z),2.10−2.33(2H,m),3.16−
3.56(6H,m),4.06(2H,t,J=6.
3Hz),6.92−7.06(3H,m),7.22
−7.43(4H,m),7.59(2H,d,J=
7.6Hz),7.67(1H,s),9.93(1
H,s),12.37(1H,brs)。 元素分析値:C293425・0.5H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 69.93 6.865.46 計算値 69.72 7.065.61
【0161】実施例100 (E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−[4−[2−(N−メチルアミノ)エト
キシ)フェニル]メチル−4−オキソブタン酸エチルエ
ステル塩酸塩1.8g、キノリン−2−カルボン酸0.
52g、トリエチルアミン1.1mLをTHF40mL
溶解し、0℃にてHOBt0.75gおよびEDCI・
HCl0.94gを加え、室温にて19時間攪拌した。
反応液を酢酸エチルと水に分配し、有機層を飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄後、硫酸マ
グネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧濃縮し、得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;酢酸エチ
ル)で精製することにより(E)−4−(シス−ヘキサ
ヒドロイソインドリン−2−イル)−2−[4−[2−
[N−メチル(キノリン−2−イルカルボニル)アミ
ノ]エトキシ]フェニル]メチル−4−オキソブタン酸
エチルエステル2.0gを白色無定形固体として得た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.29−1.68(11H,m),2.17−2.3
7(2H,m),3.30,3.32(3H,s×
2),3.36−3.61(6H,m),4.02(2
H,t,J=6.7Hz),4.20−4.41(4
H,m),6.81,6.96(2H,d×2,J=
8.6Hz),7.38,7.45(2H,d×2,J
=8.6Hz),7.57−7.89(5H,m),
8.09(1H,dd,J=8.4,19.0Hz),
8.26(1H,d,J=8.4Hz)。 得られたエステル化合物1.6gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液9.1mLをメタノール60mLに溶解
し、60℃で2時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解し、クエン酸を加え、析出する油状物を酢酸エ
チルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=95:
5)で精製し(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソイ
ンドリン−2−イル)−2−[4−[2−[N−メチル
(キノリン−2−イルカルボニル)アミノ]エトキシ]
フェニル]メチル−4−オキソブタン酸1.20gを白
色無定形固体として得た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.30−1.69(8H,m),2.17−2.37
(2H,m),3.27−3.56(9H,m),4.
02(2H,t,J=6.7Hz),4.29,4.3
8(4H,t×2,J=6.7Hz),6.81,6.
96(2H,d×2,J=8.6Hz),7.30,
7.37(2H,d×2,J=8.6Hz),7.57
−7.89(5H,m),8.09(1H,dd,J=
8.4,19.0Hz),8.27(1H,d,J=
8.4Hz)。 元素分析値:C323535・0.75H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 69.43 6.877.19 計算値 69.23 6.637.57
【0162】実施例101 特開平9−48779号公報に記載の方法にて合成され
る2−[[(1−フェニルエチリデン)アミノ]オキ
シ]エタノール0.50g、メタンスルホニルクロリド
0.23mL、およびトリエチルアミン0.46mLを
ジクロロメタン20mLに溶解し一晩放置した。反応液
を水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。
残渣をアセトニトリル20mLに溶解し、(E)−4−
(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−2
−(4−ヒドロキシベンジリデン)−4−オキソブタン
酸エチルエステル1.0g、炭酸カリウム0.77gを
加え、一晩還流した。反応液を濃縮後、残渣を水と酢酸
エチルに分配し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
(展開溶媒:ヘキサン:酢酸エチル=2:1)により精
製し(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン
−2−イル)−4−オキソ−2−[4−[2−[[(1
−フェニルエチリデン)アミノ]オキシ]エトキシ]ベ
ンジリデン]−ブタン酸エチルエステル0.9gを得
た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.30−1.70(11H,m),2.15−2.3
7(5H,m),3.34−3.60(6H,m),
4.30(2H,q,J=5.0Hz),4.54(2
H,t,J=5.0Hz),6.95(2H,d,J=
8.6Hz),7.32−7.46(5H,m),7.
59−7.68(2H,m),7.86(1H,s)。 得られたエステル化合物0.9gおよび1N水酸化ナト
リウム水溶液5.2mLをメタノール25mLに溶解
し、60℃で4時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解しクエン酸で酸性とし、析出する油状物をクロ
ロホルムで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=2
5:1)で精製し(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイ
ソインドリン−2−イル)−4−オキソ−2−[4−
[2−[[(1−フェニルエチリデン)アミノ]オキ
シ]エトキシ]ベンジリデン]−ブタン酸0.67gを
得た。融点177〜178℃ 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.30−1.70(8H,m),2.16−2.36
(5H,m),3.25−3.57(6H,m),4.
30(2H,q,J=5.0Hz),4.54(2H,
t,J=5.0Hz),6.96(2H,d,J=8.
6Hz),7.30(2H,d,J=8.6Hz),
7.33−7.46(3H,m),7.59−7.68
(2H,m),7.82(1H,s)。 元素分析値:C293425・0.25H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 70.55 6.965.59 計算値 70.35 7.025.66
【0163】実施例102 2−[[[1−(2−ピリジル)エチリデン]アミノ]
オキシ]エタノール1.8g、メタンスルホニルクロリ
ド1.3g、およびトリエチルアミン1.7mLをジク
ロロメタン50mLに溶解し一晩放置した。反応液を水
で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残渣
をアセトニトリル100mLに溶解し、(E)−4−
(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−2
−(4−ヒドロキシベンジリデン)−4−オキソブタン
酸エチルエステル3.6g、炭酸カリウム1.7gを加
え、一晩還流した。反応液を濃縮後、残渣を水と酢酸エ
チルに分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲル
カラムクロマト(展開溶媒:ヘキサン:酢酸エチル=
2:1)により精製し(E)−4−(シス−ヘキサヒド
ロイソインドリン−2−イル)ー4−オキソ−2−[4
−[2−[[[1−(2−ピリジル)エチリデン]アミ
ノ]オキシ]エトキシ]ベンジリデン]−ブタン酸エチ
ルエステル4.2gを淡黄色油状物として得た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.32−1.72(11H,m),2.20−2.4
2(5H,m),3.40−3.53(6H,m),
4.24−4.38(4H,m),4.62(2H,
t,J=6.7Hz),7.00(2H,d,J=8.
6Hz),7.28−7.34(1H,m),7.47
(2H,d,J=8.6Hz),7.71(1H,d
t,J=1.8,7.7Hz),7.90−7.97
(2H,m),8.62−8.67(1H,m)。 得られたエステル化合物4.2gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液24mLをメタノール200mLに溶解
し、60℃で3時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解しクエン酸で酸性とし、析出する油状物を酢酸
エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を留去し、析出する固形物を濾取す
ることにより(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソイ
ンドリン−2−イル)−4−オキソ−2−[4−[2−
[[[1−(2−ピリジル)エチリデン]アミノ]オキ
シ]エトキシ]ベンジリデン]−ブタン酸2.8gを白
色粉末結晶として得た。融点 155〜157℃ 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)1.
48−1.74(8H,m),2.25−2.43(5
H,m),3.37−3.60(6H,m),4.38
(2H,t,J=6.7Hz),4.65(2H,t,
J=6.7Hz),7.02(2H,d,J=8.6H
z),7.30−7.37(1H,m),7.40(2
H,d,J=8.6Hz),7.74(1H,dt,J
=1.8,7.7Hz),7.90−7.98(2H,
m),8.66−8.69(1H,m)。 元素分析値:C283335として C(%) H(%) N(%) 実測値 68.11 6.758.48 計算値 68.41 6.778.55
【0164】実施例103 特開平9−48779号公報に記載の方法にて合成され
る2−[[(フェニルメチレン)アミノ]オキシ]エタ
ノール1.7g、メタンスルホニルクロリド1.4g、
およびトリエチルアミン2.2mLをジクロロメタン5
0mLに溶解し一晩放置した。反応液を水で洗浄後、硫
酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残渣をアセトニト
リル100mLに溶解し、(E)−4−(シス−ヘキサ
ヒドロイソインドリン−2−イル)−2−(4−ヒドロ
キシベンジリデン)−4−オキソブタン酸エチルエステ
ル2.9g、炭酸カリウム2.2gを加え、6時間還流
した。反応液を濃縮後、残渣を水と酢酸エチルに分配
し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロ
マト(展開溶媒:ヘキサン:酢酸エチル=1:1)によ
り精製し(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインド
リン−2−イル)ー4−オキソ−2−[4−[2−
[[(フェニルメチレン)アミノ]オキシ]エトキシ]
ベンジリデン]−ブタン酸エチルエステル2.8gを淡
黄色油状物として得た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.36−1.73(11H,m),2.22−2.4
3(2H,m),3.41−3.57(6H,m),
4.27−4.39(4H,m),4.58(2H,
t,J=6.7Hz),7.00(2H,d,J=8.
6Hz),7.40−7.52(5H,m),7.60
−7.67(2H,m),7.93(1H,s),8.
20(1H,s)。 得られたエステル化合物2.8gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液17mLをメタノール170mLに溶解
し、60℃で3時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解しクエン酸で酸性とし、析出する油状物をクロ
ロホルムで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を留去し、析出する固形物を濾取
することにより(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソ
インドリン−2−イル)−4−オキソ−2−[4−[2
−[[(フェニルメチレン)アミノ]オキシ]エトキ
シ]ベンジリデン]−ブタン酸1.75gを白色粉末結
晶として得た。融点137〜139℃ 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)1.
39−1.77(8H,m),2.28−2.41(2
H,m),3.32−3.53(6H,m),4.36
(2H,t,J=6.7Hz),4.59(2H,t,
J=6.7Hz),7.02(2H,d,J=8.6H
z),7.32−7.38(2H,m),7.42−
7.48(3H,m),7.62−7.68(2H,
m),7.87(1H,s),8.21(1H,s)。 元素分析値:C283225として C(%) H(%) N(%) 実測値 70.35 6.8 5.75 計算値 70.57 6.775.88
【0165】実施例104 2−[[[フェニル(2−ピリジル)メチレン]アミ
ノ]オキシ]エタノール2.6g、メタンスルホニルク
ロリド1.5g、およびトリエチルアミン2.2mLを
ジクロロメタン50mLに溶解し一晩放置した。反応液
を水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。
残渣をアセトニトリル100mLに溶解し、(E)−4
−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)−
2−(4−ヒドロキシベンジリデン)−4−オキソブタ
ン酸エチルエステル3.9g、炭酸カリウム3.0gを
加え、5時間還流した。反応液を濃縮後、残渣を水と酢
酸エチルに分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマト(展開溶媒:ヘキサン:酢酸エチル
=1:1)により精製し(E)−4−(シス−ヘキサヒ
ドロイソインドリン−2−イル)−4−オキソ−2−
[4−[2−[[[フェニル(2−ピリジル)メチレ
ン]アミノ]オキシ]エトキシ]ベンジリデン]−ブタ
ン酸エチルエステル4.0gを淡黄色油状物として得
た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.35−1.80(11H,m),2.23−2.4
3(2H,m),3.42−3.67(6H,m),
4.28−4.41(4H,m),4.65(2H,
t,J=6.7Hz),6.98(2H,d,J=8.
6Hz),7.31−7.55(8H,m),7.71
−7.82(2H,m),7.93(1H,s),8.
67−8.72(1H,m)。 得られたエステル化合物4.0gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液21mLをメタノール210mLに溶解
し、60℃で3時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解しクエン酸で酸性とし、析出する油状物をクロ
ロホルムで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマト(展開溶媒:クロロホルム:メタノール=9
8:2)により精製し、(E)−4−(シス−ヘキサヒ
ドロイソインドリン−2−イル)−4−オキソ−2−
[4−[2−[[[フェニル(2−ピリジル)メチレ
ン]アミノ]オキシ]エトキシ]ベンジリデン]−ブタ
ン酸1.80gを白色粉末結晶として得た。融点112
〜114℃ 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.30−1.68(8H,m),2.17−2.33
(2H,m),3.28−3.57(6H,m),4.
31(2H,t,J=6.7Hz),4.59(2H,
t,J=6.7Hz),6.92(2H,d,J=8.
6Hz),7.26−7.49(8H,m),7.63
−7.75(2H,m),7.83(1H,s),8.
61−8.68(1H,m)。 元素分析値:C333535として C(%) H(%) N(%) 実測値 71.43 6.387.46 計算値 71.59 6.377.59
【0166】実施例105 (E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−(4−ヒドロキシベンジリデン)−4−
オキソブタン酸エチルエステル1.7g、トリフェニル
ホスフィン1.6g、ジエチルアゾジカルボキシラート
1.1gをTHF30mLに溶解し、室温にて(5−メ
チル−2−(2−ジメチルアミノフェニル)−4−オキ
サゾリル)エタノール1.2gおよびトリエチルアミン
1.7mLを加え、27時間攪拌した。反応液を濃縮
後、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒;ヘキ
サン:酢酸エチル=3:2)で精製することにより
(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2
−イル)−2−[4−[2−[5−メチル−2−(2−
ジメチルアミノフェニル)−4−オキサゾリル]エトキ
シ]ベンジリデン]−4−オキソブタン酸エチルエステ
ル1.4gを無色油状物として得た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.28−1.69(11H,m),2.18−2.3
9(5H,m),2.71(6H,s),3.00(2
H,t,J=6.7Hz),3.36−3.60(6
H,m),4.20−4.33(4H,m),6.87
−7.03(4H,m),7.27−7.35(1H,
m),7.41(2H,d,J=8.6Hz),7.6
9(1H,dd,J=1.7,7.7Hz),7.86
(1H,s)。 得られたエステル化合物1.4gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液7.2mLをメタノール70mLに溶解
し、60℃で5時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解し、クエン酸を加え、析出する油状物を酢酸エ
チルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=98:
2)で精製し(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソイ
ンドリン−2−イル)−2−[4−[2−[5−メチル
−2−(2−ジメチルアミノフェニル)−4−オキサゾ
リル]エトキシ]ベンジリデン]−4−オキソブタン酸
0.75gを淡黄色無定形固体として得た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.31−1.67(8H,m),2.16−2.33
(2H,m),2.38(3H,s),2.87(6
H,brs),3.03(2H,t,J=6.7H
z),3.30−3.54(6H,m),4.31(2
H,t,J=6.7Hz),6.90(2H,d,J=
8.6Hz),6.99−7.11(2H,m),7.
29−7.42(3H,m),7.73−7.78(1
H,m),7.84(1H,s)。 元素分析値:C333935・1.5H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 67.64 6.866.92 計算値 67.79 7.247.19
【0167】実施例106 特開平9−48779号公報に記載の方法にて合成され
る2−[[[1−(3−ピリジル)エチリデン]アミ
ノ]オキシ]エタノール1.0g、メタンスルホニルク
ロリド0.7g、およびトリエチルアミン0.93mL
をジクロロメタン40mLに溶解し一晩放置した。反応
液を水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮し
た。残渣をアセトニトリル60mLに溶解し、(E)−
4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン−2−イル)
−2−(4−ヒドロキシベンジリデン)−4−オキソブ
タン酸エチルエステル2.0g、炭酸カリウム1.5g
を加え、一晩還流した。反応液を濃縮後、残渣を水と酢
酸エチルに分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマト(展開溶媒:酢酸エチル)により精
製し(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインドリン
−2−イル)−4−オキソ−2−[4−[2−[[[1
−(3−ピリジル)エチリデン]アミノ]オキシ]エト
キシ]ベンジリデン]−ブタン酸エチルエステル2.5
gを褐色油状物として得た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.35−1.74(11H,m),2.22−2.4
2(5H,m),3.42−3.67(6H,m),
4.27−4.39(4H,m),4.62(2H,
t,J=6.7Hz),7.00(2H,d,J=8.
6Hz),7.33−7.39(1H,m),7.49
(2H,d,J=8.6Hz),7.92(1H,
s),8.01(1H,dt,J=1.6,8.0H
z),8.65(1H,dd,J=1.6,4.8H
z),8.93(1H,dd,J=0.5,2.1H
z)。 得られたエステル化合物2.5gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液14.5mLをメタノール150mLに溶
解し、60℃で3時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣
を水に溶解しクエン酸で酸性とし、析出する油状物を酢
酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を留去し、析出する固形物を濾取
することにより(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソ
インドリン−2−イル)−4−オキソ−2−[4−[2
−[[[1−(3−ピリジル)エチリデン]アミノ]オ
キシ]エトキシ]ベンジリデン]−ブタン酸1.72g
を淡黄色粉末結晶として得た。融点120〜122℃ 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.37−1.75(8H,m),2.23−2.42
(5H,m),3.38−3.63(6H,m),4.
37(2H,t,J=6.7Hz),4.63(2H,
t,J=6.7Hz),7.02(2H,d,J=8.
6Hz),7.37−7.48(3H,m),7.94
(1H,s),8.05(1H,dt,J=1.6,
8.0Hz),8.68(1H,dd,J=1.6,
4.8Hz),8.96(1H,dd,J=0.5,
2.1Hz)。 元素分析値:C283335・0.25H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 67.70 6.618.24 計算値 67.79 6.818.47
【0168】実施例107 特開平9−48779号公報に記載の方法にて合成され
る2−[[[1−[4−(2−ピリジル)フェニル]エ
チリデン]アミノ]オキシ]エタノール0.90g、メ
タンスルホニルクロリド0.44g、およびトリエチル
アミン0.59mLをジクロロメタン40mLに溶解し
一晩放置した。反応液を水で洗浄後、硫酸マグネシウム
で乾燥し、濃縮した。残渣をアセトニトリル40mLに
溶解し、(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイソインド
リン−2−イル)−2−(4−ヒドロキシベンジリデ
ン)−4−オキソブタン酸エチルエステル1.3g、炭
酸カリウム1.0gを加え、一晩還流した。反応液を濃
縮後、残渣を水と酢酸エチルに分配し、有機層を飽和食
塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留
去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶媒:酢
酸エチル)により精製し(E)−4−(シス−ヘキサヒ
ドロイソインドリン−2−イル)−4−オキソ−2−
[4−[2−[[[1−[4−(2−ピリジル)フェニ
ル]エチリデン]アミノ]オキシ]エトキシ]ベンジリ
デン]−ブタン酸エチルエステル1.7gを褐色油状物
として得た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.34−1.74(11H,m),2.21−2.4
1(5H,m),3.41−3.66(6H,m),
4.31(2H,q,J=7.1Hz),4.38(2
H,t,J=6.7Hz),4.63(2H,t,J=
6.7Hz),7.02(2H,d,J=8.6H
z),7.28−7.33(1H,m),7.49(2
H,d,J=8.6Hz),7.79−7.87(4
H,m),7.93(1H,s),8.04−8.11
(2H,m),8.74−8.78(1H,m)。 得られたエステル化合物1.7gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液8.6mLをメタノール100mLに溶解
し、60℃で3時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解しクエン酸で酸性とし、析出する油状物を酢酸
エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
クロマト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=9
8:2)で精製し(E)−4−(シス−ヘキサヒドロイ
ソインドリン−2−イル)−4−オキソ−2−[4−
[2−[[[1−[4−(2−ピリジル)フェニル]エ
チリデン]アミノ]オキシ]エトキシ]ベンジリデン]
−ブタン酸1.19gを白色粉末結晶として得た。融点
133〜135℃ 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.31−1.69(8H,m),2.17−2.35
(5H,m),3.29−3.57(6H,m),4.
32(2H,t,J=6.7Hz),4.57(2H,
t,J=6.7Hz),6.97(2H,d,J=8.
6Hz),7.23−7.30(1H,m),7.34
(2H,d,J=8.6Hz),7.73−7.82
(4H,m),7.86(1H,s),7.97−8.
04(2H,m),8.70−8.76(1H,m)。 元素分析値:C283335・0.5C482として C(%) H(%) N(%) 実測値 70.76 6.756.79 計算値 70.68 6.766.87
【0169】実施例108 2−[[[1−(2−ピリジル)エチリデン]アミノ]
オキシ]エタノール0.76g、メタンスルホニルクロ
リド0.53g、およびトリエチルアミン0.71mL
をジクロロメタン30mLに溶解し一晩放置した。反応
液を水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮し
た。残渣をアセトニトリル60mLに溶解し、(E)−
4−(アゾナン−1−イル)−2−(4−ヒドロキシベ
ンジリデン)−4−オキソブタン酸エチルエステル1.
5g、炭酸カリウム1.2gを加え、一晩還流した。反
応液を濃縮後、残渣を水と酢酸エチルに分配し、有機層
を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開
溶媒:ヘキサン:酢酸エチル=3:1)により精製し
(E)−4−(アゾナン−1−イル)−4−オキソ−2
−[4−[2−[[[1−(2−ピリジル)エチリデ
ン]アミノ]オキシ]エトキシ]ベンジリデン]−ブタ
ン酸エチルエステル1.6gを淡黄色油状物として得
た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.38(3H,t,J=7.1Hz),1.57−
1.94(12H,m),2.41(3H,s),3.
50−3.55(6H,m),4.27−4.41(4
H,m),4.64(2H,t,J=6.7Hz),
7.00(2H,d,J=8.6Hz),7.29−
7.37(1H,m),7.41(2H,d,J=8.
6Hz),7.69−7.77(1H,m),7.89
−7.98(2H,m),8.64−8.69(1H,
m)。 得られたエステル化合物1.6gおよび2N水酸化ナト
リウム水溶液9.2mLをメタノール92mLに溶解
し、60℃で3時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を
水に溶解しクエン酸で酸性とし、析出する油状物を酢酸
エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
クロマト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=9
7:3)で精製し(E)−4−(アゾナン−1−イル)
−4−オキソ−2−[4−[2−[[[1−(2−ピリ
ジル)エチリデン]アミノ]オキシ]エトキシ]ベンジ
リデン]−ブタン酸1.6gを白色無定形固体として得
た。 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.52−1.95(12H,m),2.42(3H,
s),3.44−3.67(6H,m),4.38(2
H,t,J=6.7Hz),4.65(2H,t,J=
6.7Hz),7.02(2H,d,J=8.6H
z),7.31−7.42(3H,m),7.75(1
H,dt,J=1.7,7.7Hz),7.92−7.
99(2H,m),8.66−8.72(1H,m)。 元素分析値:C283535・0.5H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 66.90 6.978.27 計算値 66.91 7.228.36
【0170】実施例109 (E)−4−(アゾナン−1−イル)−2−(4−ヒド
ロキシベンジリデン)−4−オキソブタン酸エチルエス
テル12.4g、トリフェニルホスフィン11.3g、
ジエチルアゾジカルボキシラート7.5gをTHF20
0mLに溶解し、室温にて2−(5−メチル−2−フェ
ニル−4−オキサゾリル)エタノール7.0gおよびト
リエチルアミン12mLを加え、2時間攪拌した。反応
液を濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマト(展開溶
媒;ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製することに
より(E)−4−(アゾナン−1−イル)−2−[4−
[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ル)エトキシ]ベンジリデン]−4−オキソブタン酸エ
チルエステル11.2gを無色油状物として得た。得ら
れたエステル化合物11.2gおよび2N水酸化ナトリ
ウム水溶液62mLをメタノール620mLに溶解し、
60℃で3時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を水に
溶解し、クエン酸を加え、析出する油状物を酢酸エチル
で抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマ
ト(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=97:3)
で精製し(E)−4−(アゾナン−1−イル)−2−
[4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)エトキシ]ベンジリデン]−4−オキソブタン
酸7.6gを白色粉末結晶として得た。融点149〜1
51℃ 300MHz 1H−NMR(CDCl3,ppm)
1.46−1.88(12H,m),2.37(3H,
s),2.99(2H,t,J=6.7Hz),3.4
0−3.60(6H,m),4.26(2H,t,J=
6.7Hz),6.89(2H,d,J=8.6H
z),7.31(2H,d,J=8.6Hz),7.3
8−7.47(3H,m),7.89(1H,s),
7.95−8.01(2H,m)。 元素分析値:C313625として C(%) H(%) N(%) 実測値 72.42 7.0 5.31 計算値 72.07 7.025.42
【0171】上記の原料製造例および実施例で得られる
化合物の構造式は下記化19−化34に示す通りであ
る。
【0172】
【化19】
【0173】
【化20】
【0174】
【化21】
【0175】
【化22】
【0176】
【化23】
【0177】
【化24】
【0178】
【化25】
【0179】
【化26】
【0180】
【化27】
【0181】
【化28】
【0182】
【化29】
【0183】
【化30】
【0184】
【化31】
【0185】
【化32】
【0186】
【化33】
【0187】
【化34】
【0188】実施例1の化合物0.5部、乳糖25部、
結晶セルロース35部およびコーンスターチ3部とをよ
く混和したのち、コーンスターチ2部で製した結合剤と
よく練合した。この練合物を16メッシュで篩過し、オ
ーブン中50℃で乾燥後、24メッシュで篩過する。こ
こに得た練合粉体とコーンスターチ8部、結晶セルロー
ス11部およびタルク9部とをよく混合したのち、圧搾
打錠して1錠当たり有効成分0.5mg含有の錠剤を得
た。 製剤処方例2 実施例1の化合物1.0mgと塩化ナトリウム9.0m
gを注射用水にて溶解し、濾過して発熱物質を除去し、
濾液を無菌下にアンプルに移し、殺菌後、溶融密封する
ことにより有効成分1.0mg含有注射剤を得た。
【0189】実験例1:HIT−T15細胞(膵β細胞
株)に対するインスリン分泌促進作用 HIT−T15細胞(5×106細胞/mL)を、4穴
培養プレ−トで10%牛胎児血清を含む培地(RPMI
1640)を用いて3日間インキュベ−タ−内(37
℃、5%CO2)で培養した。細胞を0.2% ウシ血
清アルブミン(BSA)を含むKrebs−Ringe
r bicarbonate buffer(0.2%
BSA/KRBB)で2回洗浄後、37℃、30分間
プレインキュベ−トした。ついで16.7 mmol/
Lのグルコ−スと試験化合物を含む0.2% BSA/
KRBBで37℃、60分間インキュベ−トした。細胞
上清を回収し、エンザイムイムノアッセイキット(レビ
スインスリンキット、シバヤギ)でインスリン量を定量
した。化合物群のインスリン分泌量はセナグリニド(1
0μmol/L)によるインスリン分泌量を100%と
した時の相対活性で表した(表1)。
【0190】実験例2:3T3−L1細胞(脂肪細胞
株)に対する脂肪細胞分化促進作用(インスリン抵抗性
改善作用) 3T3−L1細胞(1×104細胞/mL)を、24穴
コラ−ゲンコ−トプレ−トで10%牛胎児血清を含むダ
ルベッコ改変イ−グル培地(DMEM)を用いてコンフ
ルエントになるまでインキュベーター内(37℃、5%
CO2)で培養した。培地を吸引除去し、10μg/m
Lインスリン、2.5μg/mLデキサメタゾンおよび
0.5mmol/L 3−イソブチル−1−メチルキサ
ンチンを含むDMEMで2日間培養後、インスリンを加
えたDMEMに替えてさらに2日間培養し、その後DM
EMのみで4〜5日間培養を続けた。試験化合物は分化
開始時より添加した。細胞をリン酸緩衝液で2回洗浄
後、ソニケーションにより細胞を破砕し、液中のトリグ
リセライド量をトリグリセライドE−テストワコー(和
光純薬)を用いて定量した。化合物群のトリグリセライ
ド増加量はピオグリタゾン(1μmol/L)によるト
リグリセライド量を100%とした時の相対活性で表し
た(表1)。
【0191】 表1 化合物 インスリン分泌促進作用 脂肪細胞分化促進作(実施例番号) (%) (%) 42 145 103 65 110 84 66 119 85 67 97 92 69 140 94 ピオグリタゾン 10 100 セナグリニド 100 6
【0192】実験例3:糖尿病動物(GKラット)にお
ける血糖低下作用(糖負荷試験) 一晩(約16時間)絶食処置した雄性GKラットに、
0.5%ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPM
C)に懸濁した化合物を経口投与した。5分後にブドウ
糖(1g/kg)を経口投与し、投与後30分、60
分、120分および180分後に採血した。血液は尾静
脈より採取し、小型電極式血糖測定機器アントセンスII
(バイエル・三共)を用いて血糖値を測定した。
【0193】実験例4:Zucker fattyラッ
トにおける血糖低下作用(糖負荷試験) 雄性Zucker fattyラットに、0.5%HP
MCに懸濁した化合物を7日間反復経口投与した。一晩
絶食処置後、ブドウ糖(2g/kg)を経口投与し、投
与後30分、60分、120分および180分後に採血
した。血液は尾静脈より採取し、小型電極式血糖測定機
器アントセンスII(バイエル・三共)を用いて血糖値を
測定した。
【0194】
【発明の効果】本発明の一般式(I)の化合物はインス
リンの分泌促進作用およびインスリン抵抗性改善作用を
有し、すぐれた血糖低下作用および脂質低下作用を示す
ことから糖尿病及び高脂血症の予防または治療薬として
有用であるばかりでなく、糖尿病合併症(例えば網膜
症、腎症、白内障、冠動脈疾患など)や動脈硬化症の予
防または治療薬としても有用である。さらには、リウマ
チなどの自己免疫疾患や癌などの予防または治療薬とし
ても有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/423 A61K 31/423 31/427 31/427 31/428 31/428 31/44 31/44 31/4427 31/4427 31/4439 31/4439 31/444 31/444 31/454 31/454 31/4545 31/4545 31/4709 31/4709 31/4725 31/4725 31/496 31/496 31/5377 31/5377 31/55 31/55 A61P 3/10 A61P 3/10 9/10 101 9/10 101 19/02 19/02 35/00 35/00 37/02 37/02 C07D 209/44 C07D 209/44 263/32 263/32 401/12 401/12 405/12 405/12 409/12 409/12 413/12 413/12 413/14 413/14 417/12 417/12 Fターム(参考) 4C055 AA01 BA02 BA16 BB04 BB10 BB11 CA02 CA05 CA06 DA01 4C056 AA01 AB01 AC02 AD01 AE03 BA03 BA07 BA08 BB01 BC01 4C063 AA01 AA03 BB07 BB08 CC03 CC06 CC07 CC08 CC10 CC12 CC17 CC52 CC54 CC62 CC76 CC94 DD07 DD10 DD12 DD14 DD15 DD19 DD20 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 BC10 BC17 BC21 BC28 BC30 BC33 BC69 BC70 BC73 BC82 BC84 GA01 GA02 GA04 GA07 GA08 GA09 GA10 MA01 MA04 NA14 ZA45 ZA96 ZB07 ZB15 ZB26 ZC03 ZC35 4C204 BB01 CB04 DB01 EB01 FB20 GB01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 〔式中、R0 は水素または炭素数1〜5のアルキル基を
    示す。R1 ,R2 はそれぞれ同一または異なって、水素
    または炭素数1〜5のアルキル基を示すか、あるいは、
    1 とR2 は結合して二重結合を形成する。R3 は水
    素、炭素数1〜5のアルキル基またはアラルキル基を示
    す。R4 は−N(R5 )(R6 )(式中、R5 ,R6
    同一または異なって、水素、アリール、シクロアルキル
    アルキル、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数3〜7の
    シクロアルキル基またはアラルキル基を示すか、または
    隣接する窒素原子と互いに結合してヘテロ環を形成して
    もよい。)で表されるアミノ基、環内に1〜2個の不飽
    和結合を有することもある2または3環性縮環状アミノ
    基またはスピロ環式アミノ基を示す。Aは−N(R7
    −(R7 は水素または炭素数1〜5のアルキル基を表
    す)または−C(R8 )(R9 )−(式中、R8 ,R9
    は水素または炭素数1〜5のアルキル基を表す。)を示
    す。Arはその環上に少なくとも1つの置換基を有して
    もよい芳香族環または芳香族複素環を示す。Xは結合、
    酸素、−N(R10)−(式中、R10は水素、炭素数1〜
    5のアルキル基またはアリール基を表す)、−SOm −
    (式中、mは0〜2を表す)、−CON(R11)−(式
    中、R11は水素、炭素数1〜5のアルキル基またはアリ
    ール基を表す)、−N(R12)CO−(式中、R12は水
    素、炭素数1〜5のアルキル基またはアリール基を表
    す)を示す。nは1〜5の整数を示す。Yは結合、酸
    素、−N(R13)−(式中、R13は水素、炭素数1〜5
    のアルキル基またはアリール基を表す)、−SOm −
    (式中、mは0〜2を表す)、−CON(R14)−(式
    中、R14は水素、炭素数1〜5のアルキル基またはアリ
    ール基を表す)または−N(R15)CO−(式中、R15
    は水素、炭素数1〜5のアルキル基またはアリール基を
    表す)を示す。Zは少なくとも1つの置換基を有しても
    よい炭素数1〜5のアルキル基、1〜6個の不飽和結合
    を有してもよい炭素数6〜20の炭化水素基、炭素数3
    〜7のシクロアルキル基、アラルキル基、アリール基、
    ヘテロアリール基、またはC(R16)(R17)=N−O
    −(式中、R16は水素原子または炭素数1〜5のアルキ
    ル基を示し、R17はその環上にヘテロアリール基を置換
    してもよいアリール基を表す。)で表されるオキシムを
    示す。〕により表される3−芳香族置換プロピオン酸ま
    たはアクリル酸化合物ならびにその薬理上許容される
    塩。
  2. 【請求項2】 AがCH2 である請求項1記載の化合
    物。
  3. 【請求項3】 Arがベンゼンである請求項1記載の化
    合物。
  4. 【請求項4】 Xが結合、酸素、−SOm −(式中、m
    は0〜2を表す)、−CON(R11)−(式中、R11
    水素、炭素数1〜5のアルキル基またはアリール基を表
    す)または−N(R12)CO−(式中、R12は水素、炭
    素数1〜5のアルキル基またはアリール基を表す)であ
    る請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】 Yが結合、酸素、−N(R13)−(式
    中、R13は水素、炭素数1〜5のアルキル基またはアリ
    ール基を表す)、−CON(R14)−(式中、R 14は水
    素、炭素数1〜5のアルキル基またはアリール基を表
    す)または−N(R 15)CO−(式中、R15は水素、炭
    素数1〜5のアルキル基またはアリール基を表す)であ
    る請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】 Zが1〜6個の不飽和結合を有してもよ
    い炭素数6〜20の炭化水素基、置換されてもよいアリ
    ール基、もしくは式 【化2】 (式中、EはO、SまたはNHを表す。R18,R19は同
    一または異なって水素、ハロゲン、炭素数1〜5のアル
    キル基、ハロアルキル基、置換されてもよい炭素数3〜
    7のシクロアルキル基、フェニル基、ピリジル基、チエ
    ニル基、モルホリニル、ピペリジニルまたはピペラジニ
    ルを表す。)から選ばれる含窒素複素環基である請求項
    1記載の化合物。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の3−芳香族置換プロピ
    オン酸またはアクリル酸化合物ならびにその薬理上許容
    される塩を含有する医薬。
  8. 【請求項8】 糖尿病治療薬である請求項7記載の医
    薬。
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