JP2000343735A - 熱昇華型プリンタ - Google Patents
熱昇華型プリンタInfo
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- JP2000343735A JP2000343735A JP15740799A JP15740799A JP2000343735A JP 2000343735 A JP2000343735 A JP 2000343735A JP 15740799 A JP15740799 A JP 15740799A JP 15740799 A JP15740799 A JP 15740799A JP 2000343735 A JP2000343735 A JP 2000343735A
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Abstract
塗布された各色の領域の先端又は終端を特殊なマーク等
を用いずに検出する。 【解決手段】 インクリボン40の搬送方向に直交する
同一直線上に2組の発光素子51a,52a及び受光素
子51b,52bで構成されたインクリボンセンサ50
を配置し、第1発光素子51aからイエロー(Y)の光
を発光させ、第2発光素子52aからマゼンタ(M)の
光を発光させる。各発光素子51a,52aから出力さ
れた光のうち一部はインクリボン40に塗布されたイン
クにより吸収され、また色によりそれぞれ吸収する色が
異なるので、2つの受光素子51b,52bの出力レベ
ルの組み合わせから、現在通過中の領域のインクの色を
識別する。また、2つの受光素子の出力の変化した時点
を検出することにより、インクリボン40上の各領域の
先端及び終端を検出する。
Description
におけるインクリボン上の各色の領域の位置検出に関す
る。
記載さた従来の熱昇華型プリンタのインクリボン上の各
色の領域の位置検出機構を図6に示す。用紙1はプラテ
ン2の外周部に巻き付けられており、矢印Aで示す方向
に回転される。一方、インクリボン4はサーマルヘッド
3及びプラテン2と対向する位置において、用紙1と同
方向でかつ同速度となるように、矢印Bで示す方向に搬
送される。
の幅方向とほぼ同じ長さにわたって、発熱素子を直線状
に配列したものである。各発熱素子には、画像をイエロ
ー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)の三原色に
分解した色信号が供給されている。色信号に応じて各発
熱素子が発熱及び非発熱のいずれかの状態をとることに
より、インクリボン上に塗布されたインクのうち、発熱
した発熱素子に対向する部分のインクが昇華し、用紙1
に付着することにより画像が形成される。
ルム上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン
(C)の各色の染料インクを順に塗布したものである。
イエロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)の各
色の領域4Y、4M及び4Cは、それぞれプリントされ
る画像の最大寸法(幅及び長さ)とほぼ同じ寸法を有し
ている。
ンクリボン4上の各色の領域4Y、4M及び4Cの先端
とを位置合わせする必要がある。そのため、インクリボ
ン4の両側端部近傍で、かつ各色の領域4Y、4M及び
4Cの先端又は終端近傍には、インクリボン4上の各色
の領域4Y、4M及び4Cの先端又は終端の位置検出用
の、他の部分と反射率の異なるマーク4a及び4bが設
けられている。
ボン4の両側端部近傍に対向する位置には、例えば発光
素子及び受光素子を含むセンサ5及び6が設けられてい
る。センサ5及び6に対向する部分をマーク4a及び4
bが通過すると、センサ5及び6の出力信号(例えば電
圧)が変化する。従って、センサ5及び6の出力信号の
変化を検出することにより、インクリボン4上の各色の
領域4Y、4M及び4Cの先端又は終端の位置を検出す
ることができる。また、マーク4a及び4bの大きさや
相対的な位置の組み合わせにより、サーマルヘッド3の
前方を通過中の領域の色を識別することができる。
来例によれば、インクリボン4の両側端部にマーク4a
及び4bを設けているため、インクリボン4の幅がプリ
ントされる画像の幅よりも広くならざるを得ず、プリン
タ自体の幅が広くなると言う問題点を有していた。ま
た、マーク4a及び4bとして、白又は黒等の他の部分
と反射率の極端に異なるインクを塗布したり、あるいは
金属薄膜等を貼付しなければならず、インクリボン自体
の製造工程が複雑となり、コストアップにつながるとい
う問題点を有していた。
ており、使用済みの部分は別のリールに巻き取られる
が、2つのリールに巻回された未使用部分と使用済み部
分の割合が随時変化するため、負荷変動によりインクリ
ボン4の搬送速度が変化し、インクリボン4の各色の領
域4Y、4M及び4Cと用紙1の相対的な位置がずれる
可能性がある。従って、上記従来例のようにインクリボ
ン4上の各色の領域4Y、4M及び4Cの先端又は終端
の位置を検出するだけでは、プリント中における各色の
領域4Y、4M及び4Cと用紙1の相対的な位置ずれを
検出することができなかった。そのため、特にインクリ
ボンの搬送速度が速く、所定の色の画像形成が終わらな
いうちに次の色の領域が到達した場合、本来の色と異な
る色のインクでプリントしてしまうという問題点を有し
ていた。
ためになされたものであり、インクリボンの両側端部近
傍にマークを設けることなくインクリボン上の各色の領
域の先端及び終端の位置を検出することが可能であり、
かつ現在サーマルヘッドに対向する位置を通過中のイン
クの色を識別することが可能な熱昇華型プリンタを提供
することを目的としている。
め、本発明の熱昇華型プリンタは、インクリボンを挟ん
で対向する発光素子及び受光素子を含む2組のセンサを
具備し、各発光素子はそれぞれインクリボン上の所定領
域ごとに順に塗布された三原色から選択された2色のう
ちのいずれか1色を発光し、各受光素子はそれぞれ対向
する発光素子から出力されインクリボンを透過した光を
受光することを特徴とする。
と三原色から選択された2色のうちのいずれか1色のフ
ィルタを具備するように構成してもよい。
布された三原色と補色関係にある三原色のうち、前記1
色を構成する2色の光源を具備するように構成してもよ
い。
インクリボンを挟んで対向する少なくとも1つの発光素
子及び2つの受光素子を含むセンサを具備し、発光素子
は白色光を発光し、受光素子の受光面にそれぞれインク
リボン上の所定領域ごとに順に塗布された三原色から選
択された2色のうちのいずれか1色を吸収するフィルタ
を設け、各受光素子はそれぞれ発光素子から出力されイ
ンクリボンを透過した光を受光することを特徴とする。
定領域ごとに前記三原色及び三原色以外の色のインクを
塗布したものであってもよい。
から、インクリボン上に塗布されたそれぞれ色の異なる
領域の先端及び/又は終端を検出するように構成しても
よい。
み合わせから、現在センサに対向する位置を通過中の領
域のインクの色を識別するように構成してもよい。
施形態について説明する。図1は本実施形態に係る熱昇
華型プリンタの構成を示す断面図であり、図2はその主
要部の構成を示す斜視図である。
本体100の外部で、かつ図中右手に位置する用紙トレ
イ11から供給され、一点鎖線で示す用紙搬送路101
に沿って搬送される。プリンタ本体100の内部で、か
つ用紙トレイ11の近傍には、用紙トレイ11から用紙
10を取り出し、用紙搬送路101に沿って供給するた
めの給紙ローラ12及び給紙モータを含む給紙ローラ駆
動機構13が設けられている。用紙搬送路のうち、給紙
ローラ12とプラテン20との間には、給紙ローラ12
により用紙カセット1から取り出された用紙10をプラ
テン20に搬送するための用紙搬送ローラ14及び搬送
モータを含む搬送ローラ駆動機構15が設けられてい
る。
プリンタ本体のほぼ中央部に設けられており、用紙10
及びインクリボン40を介して互いに対向するように設
けられている。また、サーマルヘッド30には、プラテ
ン20に対してサーマルヘッド30を上下させるための
サーマルヘッド上下モータを含むサーマルヘッド駆動機
構31が設けられている。
示すように、インクリボンカセット110(サーマルヘ
ッド30を除く)が装着されている。インクリボンカセ
ット110の内部において、インクリボン40の未使用
部分はリール41に巻回されており、サーマルヘッド3
0により昇華された使用済み部分はリール42に巻き取
られる。また、プリンタ本体100側には、インクリボ
ンカセット110中のリール42を駆動するためのギヤ
43及びインクリボン搬送ローラ44等と係合し、それ
らを駆動するためのリボン巻取りモータを含むインクリ
ボン巻き取り機構45が設けられている。
左側に、用紙搬送路101に沿って搬送される。一方、
インクリボン40は、矢印Yで示す用に図中左側から右
側に搬送される。従って、用紙10を一旦サーマルヘッ
ド20の左側に搬送した後、右側に逆送する際にプリン
トを行う。そのため、プリントの際、矢印Xで示すよう
にプラテン20とサーマルヘッド30との間で用紙10
を少なくとも3往復(後述するように、本実施形態では
4往復)搬送させる必要がある。
傍で、かつインクリボン40の搬送方向の下流側には、
インクリボン40上に塗布されたインクの各色の領域を
識別し、かつその先端または終端を検出するためのイン
クリボンセンサ50が設けられている。インクリボンセ
ンサ50の詳細については後述する。
りも左側には、プリントされた用紙10をプリンタ本体
の外部に排出するための排紙ローラ16及び排紙モータ
を含む排紙ローラ駆動機構17、プリントされた用紙1
0を所定サイズに切断するためのカッタ18及びカッタ
駆動モータを含むカッタ駆動機構19及び用紙10の排
出を検出するための排紙センサ21等が設けられてい
る。
矩形領域40Y、40M、40C及び40Lには、イエ
ロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びオーバ
ーレイ(OL:無色透明)のインクが順に塗布されてい
る。各矩形領域40Y、40M、40C及び40Lの幅
及び長さは、それぞれこのプリンタでプリント可能な画
像又は用紙の最大サイズよりも若干大きめに設定されて
いる。図2から明らかなように、インクリボン40の両
側端部にマーク等は設けられていない。
51a,52a及び受光素子51b,52bを含み、第
1発光素子51aと第1受光素子51b及び第2発光素
子52aと第2受光素子52bが、それぞれインクリボ
ン40を介して対向するように配置されている。また、
第1発光素子51aと第2発光素子52a及び第1受光
素子51bと第2受光素子52bは、それぞれインクリ
ボン40の搬送方向に直交する同一直線上に配列されて
いる。
イエロー(Y)のフィルタを装着したものであり、グリ
ーン(G)及びレッド(R)の光を出力する。また、第
2発光素子52aは、例えば白色光源にマゼンタ(M)
のフィルタを装着したものであり、ブルー(B)及びレ
ッド(R)の光を出力する。第1及び第2受光素子51
b及び52bは、それぞれ可視光領域で感度が連続的で
あればよく、必ずしも感度分布が一様である必要はな
い。後述するように、インクリボンセンサ50に対向す
る位置をインクリボン40の各色の矩形領域40Y、4
0M、40C及び40Lが通過する際、第1及び第2受
光素子51b及び52bの出力が所定の閾値以上か以下
かに識別できればよい。
色の矩形領域40Y、40M、40C及び40Lの先端
及び後端の検出及びサーマルヘッド30に対向する位置
を通過中の領域の色の識別原理について説明する。
れていない状態でのインクリボンセンサ50を示す。前
述のように、インクリボンセンサ50の第1発光素子5
1aは、白色光源にイエロー(Y)のフィルタを装着し
たものである。イエロー(Y)のフィルタはブルー
(B)の光を吸収するため、第1発光素子51aからは
グリーン(G)とレッド(R)の混合した光が出力され
る。同様に、第2発光素子52aは、白色光源にマゼン
タ(M)のフィルタを装着したものである。マゼンタ
(M)のフィルタはグリーン(G)の光を吸収するた
め、第2発光素子52aからはブルー(B)とレッド
(R)の混合した光が出力される。
対向する位置をインクリボン40のイエロー(Y)の領
域40Yが通過する時の状態を示す。前述のように、イ
エロー(Y)のインクはブルー(B)の光を吸収するた
め、第2発光素子52aからの出力光のうち、ブルー
(B)の光はイエロー(Y)のインクに吸収され、第2
受光素子52bには到達しない。一方、第1発光素子5
1aからの出力光に含まれるグリーン(G)及びレッド
(R)の光はイエロー(Y)のインクによっては吸収さ
れないので、そのまま第1受光素子51bに到達する。
対向する位置をインクリボン40のマゼンタ(M)の領
域40Mが通過する時の状態を示す。前述のように、マ
ゼンタ(M)のインクはグリーン(G)の光を吸収する
ため、第1発光素子51aからの出力光のうち、グリー
ン(G)の光はマゼンタ(M)のインクに吸収され、第
1受光素子51bには到達しない。一方、第2発光素子
52aからの出力光に含まれるブルー(B)及びレッド
(R)の光はマゼンタ(M)のインクによっては吸収さ
れないので、そのまま第2受光素子52bに到達する。
対向する位置をインクリボン40のシアン(C)の領域
40Cが通過する時の状態を示す。シアン(C)のイン
クはレッド(R)の光を吸収するため、第1発光素子5
1a及び第2発光素子52aからの出力光のうち、レッ
ド(R)の光はシアン(C)のインクに吸収され、第1
受光素子51b及び第2受光素子52bには到達しな
い。
対向する位置をインクリボン40のオーバーレイ(O
L)の領域40Lが通過する時の状態を示す。オーバー
レイ(OL)のインクは無色透明であり、ほとんど光を
吸収しないため、第1発光素子51a及び第2発光素子
52aからの出力光はそのまま第1受光素子51b及び
第2受光素子52bに到達する。
の出力の変化を示すタイミングチャートを図4に示す。
インクリボンセンサ50に対向する位置をインクリボン
40のイエロー(Y)の領域40Yが通過していると
き、第1受光素子51bにはグリーン(G)及びレッド
(R)の光が入射するので、第1受光素子51bはレベ
ル2の信号(例えば電圧:以下同様)を出力する。一
方、第2受光素子52bにはレッド(R)の光のみが入
射するので、第2受光素子52bはレベル1の信号を出
力する。ここで、第1受光素子51bと第2受光素子5
2bの出力の変化を識別するために、閾値をレベル1と
レベル2の間(例えば1.5)に設定する。そうする
と、第1受光素子51bの出力は「ハイ」又は「1」と
なり、第2受光素子52bの出力は「ロー」又は「0」
となる。
インクリボン40のマゼンタ(M)の領域40Mが通過
しているとき、第1受光素子51bにはレッド(R)の
光のみが入射するので、第1受光素子51bはレベル1
の信号を出力する。一方、第2受光素子52bにはブル
ー(B)及びレッド(R)の光が入射するので、第2受
光素子52bはレベル2の信号を出力する。第1受光素
子51bの出力は「ロー」又は「0」となり、第2受光
素子52bの出力は「ハイ」又は「1」となる。
インクリボン40のシアン(C)の領域40Cが通過し
ているとき、第1受光素子51bにはグリーン(G)の
光のみが入射するので、第1受光素子51bはレベル1
の信号を出力する。一方、第2受光素子52bにはブル
ー(B)の光のみが入射するので、第2受光素子52b
もレベル1の信号を出力する。第1受光素子51bの出
力は「ロー」又は「0」となり、第2受光素子52bの
出力も「ロー」又は「0」となる。
インクリボン40のオーバーレイ(OL)の領域40L
が通過しているとき、第1受光素子51bにはグリーン
(G)及びレッド(R)の光が入射するので、第1受光
素子51bはレベル2の信号を出力する。一方、第2受
光素子52bにはブルー(B)及びレッド(R)の光が
入射するので、第2受光素子52bはレベル2の信号を
出力する。第1受光素子51bの出力は「ハイ」又は
「1」となり、第2受光素子52bの出力も「ハイ」又
は「1」となる。
受光素子52bの出力をモニタすることにより、インク
リボンセンサ50に対向する位置を現在通過中の領域の
インクの色を識別することができる。また、第1受光素
子51bと第2受光素子52bの出力の変化した時点を
検出することにより、インクリボン40上の各矩形領域
40Y、40M、40C及び40Lの先端及び終端を検
出することが可能となる。
て説明する。上記各モータのオン/オフのタイミングチ
ャートを図5に示す。まず、プリント動作を開始する
と、制御装置60は、インクリボン40上のイエロー
(Y)の矩形領域40Yの先端がインクリボンセンサ5
0に対向する位置に達するまでリボン巻き取りモータを
駆動し、インクリボン40を初期位置に停止される。な
お、サーマルヘッド30は、最初上方に持ち上げられて
おり、プラテン20との間にはインクリボン40及び用
紙10の搬送を妨げない程度の十分な隙間が形成されて
いるものとする。
一旦プラテン20とサーマルヘッド30とが向する位置
(印字位置)を越えて図中左側に達するまで給紙モータ
及び搬送モータを駆動し、用紙10の終端が印字位置に
達した時点で停止させる。なお、図1には示していない
が、用紙10の先端及び終端を検出するために、インク
リボンセンサ50とは別個の用紙センサが設けられてい
る。
40のイエロー(Y)の矩形領域40Yの先端とがほぼ
一致している(実際には、印字位置とインクリボンセン
サ50の位置のずれ量だけ、インクリボン40の矩形領
域の方が用紙10よりもはみ出している)ので、プリン
ト開始可能状態にある。そこで、制御装置60は、サー
マルヘッド上下モータを正転駆動し、サーマルヘッド3
0を下降させ、プラテン20に所定の圧力で圧接させ
る。
ータを駆動すると共に搬送モータを逆転駆動し、インク
リボン40と用紙10とをほぼ同じ速度で、図中左側か
ら右側に搬送する。これと並行して、制御装置60はサ
ーマルヘッド30にイエローの画像データを供給する。
サーマルヘッド30の発熱素子が発熱すると、それに対
向する部分のインクが昇華し用紙10に付着するので、
用紙10上にイエローの画像が形成される。
ると、制御装置60は、サーマルヘッド上下モータを逆
転駆動し、サーマルヘッド30を上昇させる。その後、
制御装置60は、インクリボンセンサ50によりマゼン
タ(M)の矩形領域40Mの先端を検出するまでリボン
巻き取りモータを駆動する。また、用紙10の終端が印
字位置に達するまで搬送モータを正転させる。この操作
により、用紙10上にマゼンタの画像形成が可能とな
る。制御装置60は、上記動作をマゼンタ(M)、シア
ン(C)及びオーバーレイ(OL:無色透明)の各色に
ついて繰り返し、用紙10上のカラー画像を形成する。
と、制御装置60は、サーマルヘッド上下モータを逆転
駆動してサーマルヘッド30を上昇させるとともに、搬
送モータ及び排紙モータを駆動して、用紙10をプリン
タ本体100から排出するように、図1中左側に搬送す
る。なお、必要に応じてカッタ駆動モータを制御し、用
紙10を所定サイズに切断する。そして、排紙センサ2
1が用紙10の終端の通過を検出すると、全ての動作を
終了する。なお、用紙10は、あらかじめ所定サイズに
切断されたものであってもよいし、連続したものであっ
てもよい。
るリール41及び42の負荷変動による影響について説
明する。前述のように、インクリボン40上の各色の矩
形領域40Y、40M、40C及び40Lは、それぞれ
このプリンタでプリント可能な用紙サイズよりも若干大
きくなるように設定されている。従って、プリント中の
インクリボン40の搬送速度が若干変化しても通常は特
に問題は生じない。また、インクリボン40の搬送速度
が用紙10の搬送速度よりも遅い場合、インクリボン4
0のうち一度使用された部分の一部が次のラインのプリ
ントに使用されるため、一部に色の薄い部分や色の抜け
の部分が発生する。その結果、プリントされた画像の画
質が若干劣化するものの、鑑賞に堪えないほどには劣化
しない。ところが、インクリボン40の搬送速度が用紙
10の搬送速度よりも遅い場合、例えばイエローの画像
を形成し終わらないうちにイエローの矩形領域40Yが
リール42に巻き取られてしまい、本来イエローのイン
クでプリントしなければならない部分が、次のマゼンタ
のインクでプリントされてしまう。この現象を放置する
と、マゼンタのインクでプリントしなければならない部
分が、さらに次のシアンのインクでプリントされてしま
う。最後に、シアンのインクでプリントしなければなら
ない部分の最後の方は、インクがなくなってしまう。そ
の結果、できあがったプリントは本来の色調とは全く異
なったものとなり、鑑賞に堪えないものとなってしま
う。
ボンセンサ50は、単にインクリボン40上の各色の矩
形領域40Y、40M、40C及び40Lの先端及び終
端を検出するだけでなく、現在インクリボンセンサ50
に対向する位置を通過中の領域の色を認識することがで
きる。従って、例えばイエローのインクでプリントして
いる最中に、イエロー(Y)の矩形領域40Yが全てリ
ール42に巻き取られてしまい、マゼンタ(M)の矩形
領域40Mがインクリボンセンサ50に対向する位置を
通過すると、インクリボンセンサ50からの出力が変化
するので、制御装置60は、イエロー(Y)の矩形領域
40Yを使い切ったことを認識することができる。
形領域を使い切ったことを認識すると、プリントを中止
するとともに、警告音等を発生してユーザーに注意を喚
起すればよい。あるいは、プリントを中止し、プリント
に失敗した用紙10を排出すると共に、未使用の部分の
インクリボン40を巻き取り、新たにプリントをやり直
すことも可能である。
0の各矩形領域に塗布するインクの三原色としてイエロ
ー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)を用いた
が、これに限定されるものではなく、その他の三原色、
例えばレッド(R)、グリーン(G)及びブルー(B)
等を用いてもよい。
ンサ50の位置として、サーマルヘッド30とプラテン
20とが対向するプリント位置近傍で、かつインクリボ
ン40の搬送方向の下流側に設けたが、これに限定され
るものではなく、例えばインクリボン40が用紙10か
ら離れた後の位置であってもよい。
51aと第2発光素子52a及び第1受光素子51bと
第2受光素子52bをそれぞれ、インクリボン40の搬
送方向に直交する方向で、かつ同一直線上に配置した
が、これに限定されるものではない。例えば、第1受光
素子51b及び第2受光素子52bのいずれかの出力の
変化を基準として、インクリボン40上の各矩形領域4
0Y、40M、40C及び40Lの先端又は終端を判断
すればよく、各発光素子と受光素子の位置は同一直線上
でなくてもよい。
光素子51a及び第2発光素子52aとして、白色光源
にそれぞれイエロー(Y)及びマゼンタ(M)のフィル
タを装着したものを用いたが、フィルタの色はこれに限
定されるものではなく、インクリボン上に塗布される三
原色のうちから2色を選択し、選択した2色のうちのい
ずれか1色のフィルタをそれぞれ白色光源に装着すれば
よい。あるいは、光源を白色光源とし、受光素子側にフ
ィルタを設けてもよい。その場合、単一光源であっても
よい。
光素子51a及び第2発光素子52aとして、白色光源
にそれぞれ、インクリボン上の所定領域ごとに順に塗布
された三原色から選択された2色のうちのいずれか1
色、例えばイエロー(Y)及びマゼンタ(M)のフィル
タを装着したものを用いたが、発光素子51a及び52
aの構成はこれに限定されるものではなく、インクリボ
ン上に塗布された三原色(Y、M及びC)と補色関係に
ある三原色(R、G及びB)のうち、前記1色を構成す
る2色、例えばグリーン(G)とレッド(R)の光源
(発光ダイオード等)を組み合わせたもの及びブルー
(B)とレッド(R)の光源を組み合わせたものを用い
てもよい。
インクの外に無色透明のオーバーレイ(OL)領域を設
けたが、これに限定されるものではなく、オーバーレイ
領域はなくてもよい。あるいは、オーバーレイ領域の代
わりにブラックのインクを塗布したブラック領域を設け
てもよい。その場合、ブラックのインクはほとんど光を
透過させないので、受光素子51及び52bの出力判別
の閾値を2段階に設定してもよい。
51aと第1受光素子51b及び第2発光素子52aと
第2受光素子52bをそれぞれインクリボン40を挟ん
で対向するように配置し、インクリボン40を透過した
光を検出するように構成したが、これに限定されるのも
ではない。もし可能であれば、第1発光素子51aと第
2発光素子51b及び第2発光素子52aと第2受光素
子52bをそれぞれインクリボン40に対して同じ側
で、かつインクリボン表面からの反射光が入射する位置
に配置し、インクリボン40からの反射光を検出するよ
うに構成してもよい。
プリンタによれば、インクリボンを挟んで対向する発光
素子及び受光素子を含む2組のセンサを具備し、各発光
素子はそれぞれインクリボン上の所定領域ごとに順に塗
布された三原色(例えば、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)及びシアン(C))から選択された2色のうちの
いずれか1色(例えば、イエロー(Y)及びマゼンタ
(M))を発光し、各受光素子はそれぞれ対向する発光
素子から出力されインクリボンを透過した光を受光する
ので、各発光素子から出力された光のうち一部はインク
リボンに塗布されたインクにより吸収され、受光素子に
は入射しない。また、各インクは、それぞれ吸収する色
が異なるので、2つの受光素子の出力をモニタすること
により、それらの出力レベルの組み合わせから、現在セ
ンサに対向する位置を通過中の領域のインクの色を識別
することが可能となる。さらに、2つの受光素子の出力
の変化した時点を検出することにより、インクリボン上
の各所定領域の先端及び終端を検出することが可能とな
る。
ーク等を設ける必要がないので、インクリボンの幅及び
プリンタの幅を狭くすることが可能となる。さらに、イ
ンクリボンに三原色以外の色のインクを塗布したり、あ
るいは金属薄膜を貼付する必要がないので、インクリボ
ンの製造工程が簡単になり、コストダウンをはかること
ができる。
布された各領域をモニタしているので、何らかの原因で
インクリボンの搬送速度が変化した場合であっても、誤
って本来の色とは違う色でプリントすることを防止する
ことが可能となる。
の構成を示す断面図である。
視図である。
が装填されていない状態でのセンサを示す図、(b)は
センサに対向する位置をインクリボンのイエロー(Y)
の領域が通過する時の状態を示す図、(c)はセンサに
対向する位置をマゼンタ(M)の領域が通過する時の状
態を示す図、(d)はセンサに対向する位置をシアン
(C)の領域が通過する時の状態を示す図、(e)はセ
ンサに対向する位置をオーバーレイ(OL)の領域が通
過する時の状態を示す図である。
の変化を示すタイミングチャートである。
のタイミングチャートである。
各色の領域の位置検出機構を示す図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 インクリボンを挟んで対向する発光素子
及び受光素子を含む2組のセンサを具備し、各発光素子
はそれぞれインクリボン上の所定領域ごとに順に塗布さ
れた三原色から選択された2色のうちのいずれか1色を
発光し、各受光素子はそれぞれ対向する発光素子から出
力されインクリボンを透過した光を受光することを特徴
とする熱昇華型プリンタ。 - 【請求項2】 発光素子は、白色光源と三原色から選択
された2色のうちのいずれか1色のフィルタを具備する
ことを特徴とする請求項1記載の熱昇華型プリンタ。 - 【請求項3】 発光素子は、インクリボン上に塗布され
た三原色と補色関係にある三原色のうち、前記1色を構
成する2色の光源を具備することを特徴とする請求項1
記載の熱昇華型プリンタ。 - 【請求項4】 インクリボンを挟んで対向する少なくと
も1つの発光素子及び2つの受光素子を含むセンサを具
備し、発光素子は白色光を発光し、受光素子の受光面に
それぞれインクリボン上の所定領域ごとに順に塗布され
た三原色から選択された2色のうちのいずれか1色を吸
収するフィルタを設け、各受光素子はそれぞれ発光素子
から出力されインクリボンを透過した光を受光すること
を特徴とする熱昇華型プリンタ。 - 【請求項5】 インクリボンは、所定領域ごとに前記三
原色及び三原色以外の色のインクを塗布したものである
ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の熱
昇華型プリンタ。 - 【請求項6】 2つの受光素子の出力レベルの変化か
ら、インクリボン上に塗布されたそれぞれ色の異なる領
域の先端及び/又は終端を検出することを特徴とする請
求項1から5のいずれかに記載の熱昇華型プリンタ。 - 【請求項7】 2つの受光素子の出力レベルの組み合わ
せから、現在センサに対向する位置を通過中の領域のイ
ンクの色を識別することを特徴とする請求項1から6の
いずれかに記載の熱昇華型プリンタ。
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---|---|---|---|
JP15740799A JP3546763B2 (ja) | 1999-06-04 | 1999-06-04 | 熱昇華型プリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP15740799A JP3546763B2 (ja) | 1999-06-04 | 1999-06-04 | 熱昇華型プリンタ |
Publications (2)
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---|---|
JP2000343735A true JP2000343735A (ja) | 2000-12-12 |
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Family
ID=15648964
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15740799A Expired - Lifetime JP3546763B2 (ja) | 1999-06-04 | 1999-06-04 | 熱昇華型プリンタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3546763B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7787153B2 (en) | 2005-12-22 | 2010-08-31 | Sony Corporation | Image forming apparatus and image forming method |
US8520263B2 (en) | 2005-12-22 | 2013-08-27 | Sony Corporation | Image forming apparatus and image forming method |
WO2019155991A1 (ja) * | 2018-02-09 | 2019-08-15 | 日本電産サンキョー株式会社 | インクリボンの色判定装置、印刷装置、インクリボンの色判定方法 |
-
1999
- 1999-06-04 JP JP15740799A patent/JP3546763B2/ja not_active Expired - Lifetime
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CN111683817A (zh) * | 2018-02-09 | 2020-09-18 | 日本电产三协株式会社 | 墨带颜色判定装置、印刷装置、墨带的颜色判定方法 |
JP7011482B2 (ja) | 2018-02-09 | 2022-01-26 | 日本電産サンキョー株式会社 | インクリボンの色判定装置、印刷装置、インクリボンの色判定方法 |
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---|---|
JP3546763B2 (ja) | 2004-07-28 |
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