JP2000343667A - 化粧シート及び化粧材 - Google Patents

化粧シート及び化粧材

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JP2000343667A
JP2000343667A JP15897299A JP15897299A JP2000343667A JP 2000343667 A JP2000343667 A JP 2000343667A JP 15897299 A JP15897299 A JP 15897299A JP 15897299 A JP15897299 A JP 15897299A JP 2000343667 A JP2000343667 A JP 2000343667A
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decorative
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JP15897299A
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Yoji Masuda
洋史 増田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着色基材シー上に印刷形成した絵柄層の上
に、更に透明樹脂シートを保護層として積層する事な
く、実質的な耐摩耗性を得る。 【解決手段】 化粧シートSは、着色基材シート1の表
側に絵柄層2を有し、表側から見た化粧シートが呈する
色に対する着色基材シートの少なくとも表側の色を、常
用光源D65下のL* * * 表色系に於ける色差ΔE*
が10以下で且つ明度差ΔL* が±7の範囲内とする。
着色基材シートはポリオレフィン系樹脂シート等を使用
する。絵柄層上に塗工形成した保護塗膜層3を設けても
良い。化粧材は、この化粧シートを基材に積層した構成
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の内装や外
装、建具、家具、乗物内装等の表面装飾等に用いられる
化粧シートに関する。特に、着色基材シー上に印刷等で
形成した絵柄層の上に更に保護層として透明樹脂シート
を積層する事なく、そまままで若しくはコーティング仕
上げを施す化粧シートとして、実質的に優れた耐摩耗性
や耐擦傷性が得られ化粧シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の上記の様な用途に用いる化粧シー
トとしては、例えば、塩化ビニル樹脂シート等からなる
着色基材シートを用い、これに着色インキで絵柄層等を
印刷形成する等していた。なお、基材シートに着色シー
トを用いるのは、その上に形成する絵柄層の印刷時の色
数をその分減らして、コストを減らせる為である。た
だ、絵柄層が着色基材シート上で露出したままでは、傷
付けられたりした時に、絵柄層が削り取られ、下地の着
色基材シートが露出して、傷等が目立ち外観不良となり
易い。すなわち、従来は一般的に着色基材シートには、
絵柄層の色よりも淡く(色濃度が薄く)且つ明度が高い
色〔大抵の場合、絵柄のうちハイライト部(一番色濃度
が薄い所)よりも色濃度が薄く明るい(例えば明度差Δ
* が15以上〕)の着色基材シートを用いて、この着
色基材シート上に絵柄層で色を乗せて、色を濃く且つ明
度を暗くする方向で、化粧シートとしての色を出して行
く事が多かった。この為、極度の摩耗、不意の擦り傷等
により、絵柄層が部分的に削り取られて欠損すると、下
地の着色基材シートの淡く明るい色が露出する事なるの
で、傷が目立つ訳であった。なお、本発明で「色」と
は、色相、彩度及び明度の3属性から表される色のこと
である。
【0003】傷が目立つと、化粧シートを貼着して得ら
れる製品の価値自体は喪失するか、又は、多大な労力を
かけて傷等の補修を行わなければならなかった。特に、
化粧シート単体では無く、該化粧シートを貼着する等し
て得られる最終製品、例えば、ドア枠、幅木、回縁、ド
ア等の建材加工製品等の最終製品では、その商品価値が
化粧シート単体に比べて格段に高くなっており、傷が付
いた場合にそれを廃棄扱いするのは損失が著く大きかっ
た。従って、一般的には傷が付いた場合、(1)補修す
る、(2)B級品(割引品)扱いとする、(3)不良品
として廃棄する、のいずれかの道を辿った。
【0004】この様な事もあって、実際には、絵柄層の
上に更に保護層として、透明な樹脂シートを貼り合わせ
た構成の化粧シートとする事が多かった。なお、樹脂シ
ートの貼り合わせは、熱融着で行いその貼り合わせと同
時に該樹脂シートの表面に凹凸模様をエンボス加工で賦
形してしまう、所謂ダブリングエンボス加工法(特公昭
58−14312号公報等参照)によって、更に凹凸模
様付きの化粧シートとする事も多々有った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、保護層
に樹脂シートを用いた化粧シートは、樹脂シートの厚み
によって、多少の傷でも絵柄層までは削り取られず傷は
目立たないが、樹脂シートの材料コスト、及び樹脂シー
トの積層加工に伴う加工コストにより、化粧シートの価
格アップは避けられなかった。そこで、本発明の課題
は、樹脂シートによる保護層の積層が無く、少々の傷付
き等で絵柄層が欠損しても、その部分が目立ち難い化粧
シートを提供することである。また、この様な化粧シー
トを使用した化粧材を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の化粧シートでは、着色基材シートの表側に
絵柄層を有する化粧シートにおいて、表側から見た化粧
シートが呈する色に対する着色基材シートの少なくとも
表側の色を、常用光源D65下のL* * * 表色系に於
ける色差ΔE* が10以下で且つ明度差ΔL* が±7の
範囲内となる様な構成とした。この様な構成を採用する
事によって、安価な構成を採用した化粧シートで、たと
え絵柄層の傷付き等で着色基材シートが露出しても、露
出部分が目立ちにくくなり、補修したり、B級品扱いと
したり、或は、使用できずに廃棄処分にしたりする事
を、軽減できる。
【0007】また、本発明の化粧シートは、上記化粧シ
ートにおいて、更に、着色基材シートが、ポリオレフィ
ン系樹脂からなる樹脂シートである構成とした。その結
果、着色基材シートに従来一般的であった塩化ビニル樹
脂シートなどの塩素含有の樹脂シートを使用する場合に
比べて環境対応のシートになる。
【0008】また、本発明の化粧シートは、上記いずれ
かの化粧シートにおいて、更に、絵柄層の上に、透明又
は半透明の保護塗膜層を有する構成とした。その結果、
保護層ではあるが樹脂シートの貼り付けによらない塗膜
層であるために、その形成にコストもかからずに、樹脂
シートによる保護層に比べて、安価な化粧シートにでき
る。そして、この保護塗膜層によって、絵柄層はより傷
付き難くなる。
【0009】また、本発明の化粧シートは、上記化粧シ
ートにおいて、更に、保護塗膜層が電離放射線硬化性樹
脂からなる構成とした。その結果、傷付きや摩耗に極め
て耐性の有る保護塗膜層となる。
【0010】また、本発明の化粧シートは、上記いずれ
かの化粧シートにおいて、更に、凹凸模様が形成されて
いる構成とした。その結果、より意匠感に優れた化粧シ
ートにできる。
【0011】また、本発明の化粧材は、上記いずれかの
化粧シートが、絵柄層に対して着色基材シート側で、基
材に貼着されてなる構成とした。この様な構成とする事
によって、化粧材は安価で且つ傷付きも目立ち難い化粧
材となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の化粧シート及び化粧材について、実施の形態を説明
する。なお、図1及び図2は本発明の化粧シートの形態
例の幾つかを例示する断面図、図3は化粧シートの絵柄
層に傷等で発生した絵柄欠損部を概念的に説明する断面
図、図4は本発明の化粧材の或る一形態を例示する断面
図である。
【0013】〔概要〕先ず、本発明の化粧シートSは、
図1(A)の例示する如く着色基材シート1の表側に絵
柄層2を有する構成の化粧シートについて、表側から見
た化粧シートSが呈する色に対して、着色基材シート1
の少なくとも表側の色を、常用光源D 65で測定したL*
* * 表色系に於ける色差ΔE* 及び明度差ΔL*
ついて、色差ΔE* が10以下で且つ明度差ΔL* が±
7の範囲内(−7≦ΔL* ≦+7)とした化粧シートで
ある。
【0014】なお、常用光源D65は、JIS Z 87
23(1988)で規定する照明に用いる光源であり、
測色用の標準の光D65に相対分光分布が近似する常用光
源である。近似の対象となる標準の光D65は、相関色温
度が約6504Kの光で、昼光で照明される物体色を表
示する場合に用いられる。
【0015】また、L* * * 表色系に於ける色差Δ
* 及び明度差ΔL* は、CIE(国際照明委員会)で
1976年に推奨された表色系と色差公式である。ま
た、この色差ΔE* 及び明度差ΔL* は、色差表示方法
として、JIS Z 8730(1980)で、L*
* * 表色系による色差と明度差としても規格化されて
いる。またこのL* * * 表色系も、JIS Z 8
729(1980)でも規格化されている。なお、L*
* * 表色系は、立体的な座標系の表色系で、知覚的
にほぼ均等な歩度を持つ色空間の一つである。
【0016】ところで、色差ΔE* 自体には負数は無い
が、明度差ΔL* には負数もある。そして、ここでの明
度差ΔL* とは、化粧シートの色(の明度)を基準とし
た着色基材シートの色(の明度)である。従って例え
ば、明度差ΔL* が負数の場合は、着色基材シートが化
粧シートよりも暗いと言う事である。
【0017】なお、色差ΔE* は、Δa* 及びΔb*
分と共にΔL* 成分もその算出に使用され、色差ΔE*
中には明度差ΔL* 成分が入っている訳であるが、本発
明が規定する如く、実際には色差ΔE* だけで着色基材
シートの色を(化粧シートの色に対して)規定するので
は無く、更にこれに、明度差ΔL* も加えて規定する事
によって、傷等が目立ち難い、より好ましい結果が得ら
れる(後述表1参照)。
【0018】ところで、本発明にて、着色基材シートの
色差として比較対象とする色は、絵柄層自体では無く、
表側から見た化粧シートが呈する色である。これは、実
際に化粧シートの外観として観察される色は、絵柄層の
みの呈する色の事もあり得るが(絵柄層がその全面で完
全に不透明で下地の着色基材シートの色が全く反映され
ない場合)、通常は既に従来技術欄で述べた如く、着色
基材シートの色も活かして最終的な柄の色を出すので、
絵柄層の柄パターンの間や絵柄層自体を透過して着色基
材シートの色が見える事になり、その色が絵柄層自体が
呈する色と合わさって、最終的な化粧シートとしての柄
の色に反映されるからである。なお、本発明の化粧シー
トでは、着色基材シートに対して絵柄層が積層されてい
る方の側を表側として、化粧シートはこの表側から観察
される。従って、裏側から見た化粧シートが呈する色は
本発明では意味が無く、表側から見た化粧シートが呈す
る色が、色差及び明度差の基準として意味がある。
【0019】一方、着色基材シートの色は、通常は該シ
ートは単層構成の着色された樹脂シートであり、この様
な場合には、着色基材シートの色は、全厚みで同じ色で
ある。すなわち、この場合には、本発明が規定する着色
基材シートの少なくとも表側の色とは、着色基材シート
が全厚みで同色で有する色の事になる。しかし、着色基
材シートが、例えば、無着色樹脂シートの表側とする面
に着色樹脂シートを積層した2層構成の着色基材シート
であれば、着色基材シートの色はその全厚みで同じ色で
は無い。化粧シートの色に関係するのは、表側に積層さ
れた着色樹脂シートの色である。この様な事もあるの
で、本発明では、着色基材シートの色について、該着色
基材シートの少なくとも表側の色を規定するのである。
但し、着色基材シートがその表側に例えば極薄い(例え
ば1μm位)着色層を有し、着色層の下まで削られると
露出する着色基材シートの色が異なる様では、削り取ら
れる深さによって着色基材シートの色が異なり露出部の
色が安定しない。すなわち、削り取られる深さが少し変
化すると、着色基材シートの色が異なり、露出部の目立
ち易さがそれぞれ(の深さ)で異なる。従って、削り取
られる深さが多少変化しても、着色基材シートの露出部
の色が安定する様に、着色基材シートの表側はある程度
以上の厚みの層として均一又は略均一な色を有する事が
好ましい。有る程度の厚みとは、例えば単層の樹脂シー
トを着色基材シートに用いる場合の厚みで良く、用途に
よるが例えば20μm以上である。
【0020】また、表側から見た化粧シートが呈する色
において、特別な場合として、絵柄層の柄が全面ベタ柄
の場合であれば、化粧シートの任意の微小部分(例えば
縦横各1cmの正方形等)のどこの色も同じである。し
かし、実際には絵柄層はパターン状の柄を表す事が多
く、その部分部分で、厳密には色が異なる。また、あま
りに微小部分の色について考えても、それが、化粧シー
トが使用される用途で通常に観察される距離から見て、
パターンが視認できない程の微小部分となっては意味が
無い。従って、化粧シート(或いはそれが適用された化
粧材)の用途や、絵柄層の柄を考慮して、例えば、次の
や、或いはの如く、化粧シートの色として把握す
る領域を適宜選択する。
【0021】化粧シートの色として、化粧シートの全
面積について平均した色を採用する。 化粧シートの色として、化粧シートの全面積の絵柄の
中で、最も面積の広いパターン部分の色(或いはその中
で平均した色)を採用する。 着色基材シートの色が暗く感じる色の場合には、化粧
シートの色として、化粧シートの全面積の絵柄の中で、
最も明度が明るい部分の色を採用する。また、逆に着色
基材シートの色が明るく感じる色の場合には、化粧シー
トの色としては最も明度が暗い部分の色を採用する。
【0022】なお、上記の場合にて、全面積的な平均
的な色を求める方法としては、絵柄の十分広い領域、例
えば、印刷版の版面の全面積に対応する化粧シートの部
分を測色して、平均すれば良い。或いは、1つ版面の中
に1単位の単位絵柄が複数ある場合には(例えば、縦方
向に2単位分、横方向に2単位分で合計4単位の単位絵
柄が一つの版面に有る等)、1単位の単位絵柄に対応す
る化粧シートの部分を測色して、平均すれば良い。ま
た、上記の場合では、絵柄層を主体として表される化
粧シートの絵柄のパターンの中で、一番面積の広いパタ
ーンの色を部分的に測色すれば良い。また、該広いパタ
ーンの中で色が異なる場合には、それらの色を平均化す
れば良い。また、上記の場合では、絵柄層の中で、最
も明度が明るい部分のパターンの色を部分的に測色すれ
ば良い。また、該パターンの中で色が異なる場合には、
それらの色を平均化すれば良い。なお、明度には、前述
の明度L* を使用すれば良い。
【0023】以上の様に、本発明では、着色基材シート
の色を化粧シートの色に対して、特定の色差及び明度差
関係を満足させて、傷付き等が目立ち難くしてある。図
3の断面図は、本発明の化粧シートSにて、絵柄層2等
の着色基材シート1上の層に傷等で発生した絵柄欠損部
6を、概念的に説明する説明図である。なお、同図の化
粧シートSは、着色基材シート1の表側に、着色ベタ層
21と柄層22とからなる絵柄層2が形成され、更にそ
の上に保護塗膜層3が形成された構成の化粧シートであ
る。そして、絵柄欠損部6は、保護塗膜層3、絵柄層2
の全層を削り取り、着色基材シート1の表側の一部も削
り取り、着色基材シート1の内部まで達している。この
為、化粧シートSの外観としては、絵柄欠損部6にて、
着色基材シート1が露出し、該露出部分では着色基材シ
ートの色が認識され、その他の部分では、絵柄層2等に
よって表される化粧シートSの色が認識され、これら色
の差が絵柄欠損部6をどの程度目立ち易くするか、或い
は目立ち難くするかに、影響する事になる。そして、本
発明は、これら色の差を、着色基材シートの色として、
上述の色差ΔE* 及び明度差ΔL* を規定する事で、絵
柄欠損部6を、目立ち難くしたものである。
【0024】以下、本発明の化粧シートと化粧材の層構
成について更に説明する。
【0025】〔層構成概要〕本発明の化粧シートは、着
色基材シートの表側とする側に絵柄層を有し、上記した
特定の色差及び明度差関係を満足する化粧シートであれ
ば、その層構成は、基本的には特に制限はない。但し、
この特定の色差及び明度差関係は、絵柄層が欠損して着
色基材シートが露出した絵柄欠損部を目立たない様にす
る為であり、この特徴を有効に生かせるのは、絵柄層上
に保護層等の層が何も無い構成の化粧シートである。す
なわち、図1(A)に示す構成の化粧シートSである。
しかし、図1(B)で例示する化粧シートSの如く、保
護層として保護塗膜層3があっても良い〔図3も参
照〕。保護塗膜層によって、あまりコストをかけずに、
より傷付き等に強い化粧シートにできる。また、図1
(C)で例示する化粧シートSの如く、凹凸模様4が形
成されていても良い。凹凸模様4によって、より高意匠
の化粧シートとなる。また、図2で例示する化粧シート
Sの如く、絵柄層2は、通常は着色ベタ層21とその上
のパターンを有する柄層22から構成する。また、裏面
側には必要に応じ適宜、基材接着用プライマー層5を設
ける事もある。
【0026】〔着色基材シート〕着色基材シート1とし
ては、有色の基材シートであれば、基本的には特に制限
は無い。着色は通常は基材色(及びその表面模様)を隠
蔽する不透明着色とするが、基材色(及びその表面模
様)が邪魔にならない場合には、透明着色でも良い。こ
の様な着色基材シートとしては、例えば、樹脂や金属の
シート(フィルム)や紙、布等の単体又はこれらの積層
体が使用できる。着色基材シートの材質は特に制限は無
いが、例えば樹脂の場合は、塩化ビニル樹脂、アクリル
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリプロ
ピレン等のオレフィン系樹脂、ABS(アクリロニトリ
ル−ブタジエン−スチレン共重合体)樹脂、セルロース
系樹脂等が使用され、金属ではアルミニウム、銅、ステ
レンレス、鉄等が使用され、紙では、薄葉紙、クラフト
紙、チタン紙、上質紙、コート紙等が使用され、布では
ポリエステル繊維等の有機繊維やガラス繊維等の無機繊
維を用いた織布、不織布等が使用される。これらは、例
えば樹脂シートの場合では、上記樹脂は単独或いは2種
以上混合使用しても良い。また、材質の異なるシート同
士の積層体(例えば樹脂シートと布や紙等)積層体でも
良い なお、着色基材シートの厚さは特に制限は無いが、通常
は20〜500μm程度である。
【0027】ところで、着色基材シートとしては、特に
地球環境問題の観点から、これらの中でも、廃棄燃焼時
に塩化水素ガス等の有毒ガス発生の無い点で、ポリオレ
フィン系樹脂は好ましい材料の一つである。そこで、次
に、着色基材シートに用い得るポリオレフィン系樹脂に
ついて説明する。
【0028】ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチ
レン(低密度、又は高密度)、ポリプロピレン、ポリメ
チルペンテン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重
合体、プロピレン−ブテン共重合体等の高結晶質の非エ
ラストマーポリオレフィン系樹脂、或いは各種のオレフ
ィン系熱可塑性エラストマーが用いられる。オレフィン
系熱可塑性エラストマーとしては、例えば下記のものが
使用できる。
【0029】上記オレフィン系熱可塑性エラストマーと
しては、例えば下記のものが使用できる。
【0030】(1)特公平6−23278号公報記載
の、(A) ソフトセグメントとして、数平均分子量Mnが
25,000以上、且つ、重量平均分子量Mwと数平均
分子量Mnとの比Mw/Mn≦7の沸騰ヘプタンに可溶
なアタクチックポリプロピレン10〜90重量%と、
(B) ハードセグメントとして、メルトインデックスが
0.1〜4g/10分の沸騰ヘプタン不溶性のアイソタ
クチックポリプロピレン90〜10重量%、との混合物
からなる軟質ポリプロピレン。
【0031】この種のオレフィン系熱可塑性エラストマ
ーの中でも、所謂「ネッキング」を生じ難く、加熱、加
圧により各種形状に成形したりエンボス加工する際に適
性良好なものとしては、アイソタクチックポリプロピレ
ンとアタクチックポリプロピレンとの混合割合が、アタ
クチックポリプロピレンの重量比で5重量%以上50重
量%以下のものである。ポリプロピレン系のオレフィン
系熱可塑性エラストマー自体は既に公知のものである
が、包装容器等従来公知の用途に用いられる場合は、強
度を重視する為に、ソフトセグメントとなるアタクチッ
クポリプロピレンの重量比が5重量%未満のものが専ら
使用されていた。しかしながら、三次元形状、乃至凹凸
形状に成形したりエンボス加工するという新規な用途に
これを適用しようとすると、前記の如くネッキングを生
じて良好な加工が不可能であった。そこで、従来の組成
の設計とは逆に、ポリプロピレン系のオレフィン系熱可
塑性エラストマーに於いて、アタクチックポリプロピレ
ンの重量比を5重量%以上とする、エンボス加工した
り、三次元形状、乃至凹凸形状の物品表面形状に成形す
る際のネッキングによる不均一なシートの変形、及びそ
の結果としての皺、絵柄の歪み等の欠点を解消する事が
できる。特にアタクチックポリプロピレンの重量比が2
0重量%以上の場合が良好である。一方、アタクチック
ポリプロピレンの重量比が増加し過ぎると、シート自体
が変形し易くなり、シートを印刷機に通したときにシー
トが変形し、絵柄が歪んだり、多色刷りの場合に見当が
合わなくなる等の不良が発生し易くなる。また、成形時
にも破れ易くなる為に好ましくない。アタクチックポリ
プロピレンの重量比の上限としては、輪転グラビア印刷
等の通常の輪転印刷機を用いて絵柄層を印刷し、また、
シートのエンボス加工、真空成形、Vカット加工、射出
成形同時ラミネート等を採用する場合は50重量%以
下、より好ましくは40重量%以下である。
【0032】(2)エチレン−プロピレン−ブテン共重
合体樹脂からなる熱可塑性エラストマー。ここで、その
ブテンとして、1−ブテン、2−ブテン、イソブチレン
の3種の構造異性体のいずれも用いることができる。共
重合体としては、ランダム共重合体で、非晶質の部分を
一部含む上記エチレン−プロピレン−ブテン共重合体の
好ましい具体例としては次の(i) 〜(iii) が挙げられ
る。 (i) 特開平9−111055号公報記載のもの。これ
は、エチレン、プロピレン及びブテンの三元共重合体に
よるランダム共重合体である。単量体成分の重量比はプ
ロピレンが90重量%以上とする。メルトフローレート
は、230℃、2.16kgで1〜50g/10分のも
のが好適である。そして、このような三元ランダム共重
合体100重量部に対して、燐酸アリールエステル化合
物を主成分とする透明造核剤を0.01〜50重量部、
炭素数12〜22の脂肪酸アミド0.003〜0.3重
量部を熔融混練してなるものである。 (ii)特開平5−77371号公報記載のもの。これは、
エチレン、プロピレン、1−ブテンの三元共重合体であ
って、プロピレン成分含有率が50重量%以上の非晶質
重合体20〜100重量%に、結晶質ポリプロピレンを
80〜0重量%添加してなるものである。 (iii) 特開平7−316358号公報記載のもの。これ
は、エチレン、プロピレン、1−ブテンの三元共重合体
であって、プロピレン及び/又は1−ブテンの含有率が
50重量%以上の低結晶質重合体20〜100重量%に
対して、アイソタクチックポリプロピレン等の結晶質ポ
リオレフィン80〜0重量%を混合した組成物に対し
て、N−アシルアミノ酸アミン塩、N−アシルアミノ酸
エステル等の油ゲル化剤を0.5重量%添加してなるも
のである。
【0033】なお、エチレン−プロピレン−ブテン共重
合体樹脂は、単独で用いても良いし、上記(i) 〜(iii)
に必要に応じ更に他のポリオレフィン系樹脂を混合して
用いても良い。
【0034】(3)特公昭53−21021号公報記載
の如き、(A) ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチ
ルペンテン等のオレフィン重合体(結晶性高分子)をハ
ードセグメントとし、これに(B) 部分架橋したエチレン
−プロピレン共重合体ゴム、不飽和エチレン−プロピレ
ン−非共役ジエン三元共重合体ゴム等のモノオレフィン
共重合体ゴムをソフトセグメントとし、これらを均一に
配合し混合してなるオレフィン系エラストマー。なお、
モノオレフィンゴム/オレフィン重合体=50/50〜
90/10(重量比)の割合で混合する。
【0035】(4)特公昭53−34210号公報等に
記載の如き、(B) 未架橋モノオレフィン共重合体ゴム
(ソフトセグメント)と、(A) オレフィン系共重合体
(結晶性、ハードセグメント)と架橋剤とを混合し、加
熱し剪断応力を加えつつ動的に部分架橋させてなるオレ
フィン系エラストマー。なお、(B) モノオレフィンゴム
/(A) オレフィン系共重合体=60/40〜80/20
(重量比)である。
【0036】(5)特公昭56−15741号公報等に
記載の如き、(A) アイソタクチックポリプロピレン、プ
ロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−ブテン−1
共重合体等のペルオキシドと混合・加熱すると分子量を
減じ、流動性を増すペルオキシド分解型オレフィン重合
体(ハードセグメント)と、(B) エチレン−プロピレン
共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−非共役ジエン三
元共重合体ゴム等のペルオキシドと混合・加熱すること
により、架橋して流動性が減じるペルオキシド架橋型モ
ノオレフィン共重合体ゴム(ソフトセグメント)、(C)
ポリイソブチレン、ブチルゴム等のペルオキシドと混合
・加熱しても架橋せず、流動性が不変の、ペルオキシド
非架橋型炭化水素ゴム(ソフトセグメント兼流動性改質
成分)、及び(D) パラフィン系、ナフテン系、芳香族系
等の鉱物油系軟化剤、とを混合し、有機ペルオキシドの
存在下で動的に熱処理してなるオレフィン系エラストマ
ー。なお、(A) が90〜40重量部、(B) が10〜60
重量部で、(A) +(B) =100重量部として、これに、
(C) 及び/又は(D) が5〜100重量部の配合比とな
る。
【0037】(6)特開平2−139232号公報に記
載の如き、エチレン−スチレン−ブチレン共重合体から
なるオレフィン系熱可塑性エラストマー。
【0038】(7)極性基として水酸基又は/及びカル
ボキシル基を持たせた、上記(1)から(6)のオレフ
ィン系熱可塑性エラストマー。例えば、エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体等のグラフト重合で水酸基を、ま
た、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の共重合体で
カルボキシル基を導入したオレフィン系熱可塑性エラス
トマーを用いる。これら水酸基、カルボキシル基はどち
らか一方、又は両方を併用してもよく、これら極性基
は、絵柄層、基材接着用プライマー層等の他の層との接
着性を向上させる作用を持つ。
【0039】なお、上記のようなポリオレフィン系樹脂
は、カレンダー法、インフレーション法、Tダイ押し出
し法等の成膜方法によって、シート(フィルム)とする
ことができる。
【0040】これらポリオレフィン系樹脂シート或いは
前記したその他の樹脂等による樹脂シートは、延伸シー
ト、未延伸シートのいずれでも使用可能であるが、Vカ
ット加工等の成形適性は未延伸シートの方が良好であ
る。また、樹脂シートには、必要に応じ、着色剤、充填
剤、発泡剤、難燃剤、滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、光安定剤等の各種の添加剤を添加する。
【0041】なお、着色基材シートへの絵柄層等の密着
向上が必要な場合、例えばポリオレフィン系樹脂シート
を使用する場合には、必要に応じ適宜、その片面又は両
面に、コロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処理、易
接着層の形成等の易接着処理を行っても良い。
【0042】樹脂シートを着色された着色基材シートと
するには、公知の着色剤を樹脂シート中へ添加して着色
(不透明又は透明着色)すれば良い。なお、通常は、化
粧シートを貼着する基材の色を隠蔽する為に、不透明着
色とする事が多い。
【0043】上記着色剤は、例えば、チタン白、亜鉛
華、弁柄、朱、群青、コバルトブルー、チタン黄、黄
鉛、カーボンブラック等の無機顔料、イソインドリノ
ン、ハンザイエローA、キナクリドン、パーマネントレ
ッド4R、フタロシアニンブルー、インダスレンブルー
RS、アニリンブラック等の有機顔料(或いは染料も含
む)、アルミニウム、真鍮、等の金属顔料、二酸化チタ
ン被覆雲母、塩基性炭酸鉛等の箔粉からなる真珠光沢
(パール)顔料等である。これらは、粉末、或いは鱗片
状箔片として添加、分散せしめられる。
【0044】〔絵柄層〕絵柄層2は、グラビア印刷、シ
ルクスクリーン印刷、オフセット印刷、電子写真複写、
手描(例えば筆描等)等の従来公知の印刷等による形成
方法及び材料で絵柄を形成した層である。また、絵柄層
のうち、着色ベタ層は、グラビアコート、ロールコート
等の公知の塗工法によって塗料で形成する事もできる。
絵柄層の絵柄は、用途に合わせて、例えば木目模様、石
目模様、布目模様、タイル調模様、煉瓦調模様、皮絞模
様、文字、幾何学模様、全面ベタ等を用いる。絵柄層を
形成する為のインキ(又は塗料)は、一般的なインキ
(又は塗料)同様に、バインダー等からなるビヒクル、
顔料や染料等の着色剤、これに適宜加える各種添加剤か
らなる。バインダーに用いる樹脂は、例えば、アクリル
樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル
樹脂、セルロース系樹脂、ポリウレタン樹脂等の単体又
はこれらを含む混合物を用いる。着色剤としては、例え
ば、上記着色基材シートのところで列記した如き着色剤
を用いる。
【0045】なお、絵柄層2としては、図2に例示の化
粧シートSの如く、着色ベタ層21と柄パターンを有す
る柄層22とからなる構成とする事が多い。この時、着
色ベタ層には、白色を用いて絵柄としてのハイライト部
を表現する事もできる。この着色ベタ層は、着色基材シ
ートに比べれば厚みが薄く、傷付きに対しては、着色ベ
タ層を通過して(着色ベタ層を欠損させて)下の層の着
色基材シートまで露出する様になるので、絵柄欠損部の
目立ち難さに影響を与えずに、ハイライト部を表現した
り絵柄の色を整えたりするのに利用できる。その結果、
絵柄欠損部での着色基材シートの露出を極めて目立ち難
くする効果が有る。
【0046】〔保護塗膜層〕保護塗膜層3は、化粧シー
トの表面の全面に透明又は半透明の層として、必要に応
じ適宜設ける。また、保護塗膜層は着色(着色透明又は
着色半透明)されていても良い。なお、半透明とは視覚
的に全くの透明では無いが、下の絵柄層を透視できる程
度以上の透明性を言う。そして、本発明の保護塗膜層は
保護層の一種ではあるが、樹脂シートの貼り付けによら
ない塗工によって形成する塗膜層である為に、その形成
にコストもかからずに、樹脂シートによる保護層に比べ
て、安価な化粧シートにできる。樹脂シートによる保護
層は、一般に塗工による保護塗膜層よりも厚みを厚くし
易いが、本発明の化粧シートでは、傷付き等による絵柄
欠損部が目立ち難いので、保護層の厚みはその分薄くす
る事が可能で、塗工形成した保護塗膜層でも実用的な絵
柄層の保護効果が得られる事になる。そして、この保護
塗膜層によって、絵柄層はより傷付き難くなる。なお、
保護塗膜層中には、必要に応じて、シリカ等の艶消し剤
を添加して艶を調整しても良い。すなわち、保護塗膜層
は、保護機能の他に、艶調整、塗装感等の意匠性付与を
兼用する層としても良い。
【0047】保護塗膜層は、適宜樹脂からなる塗料を用
いて、グラビアコート、ロールコート等の公知の塗工法
で形成すれば良い。保護塗膜層に用いる樹脂の種類は、
要求される表面物性に応じて選択する。例えば、特に耐
摩耗性、耐汚染性を要する場合は、ウレタンアクリレー
ト、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート
等からなる電離放射線硬化性樹脂、エポキシ樹脂、ウレ
タン樹脂、シリコーン樹脂等の熱硬化性樹脂、ポリ4フ
ッ化エチレン、ホリフッ化ビニリデン等のフッ素樹脂を
用いると良い。また、耐候性を要する場合は、ポリ4フ
ッ化エチレン、ホリフッ化ビニリデン等のフッ素樹脂、
ポリメタクリル酸メチル等のアクリル樹脂、シリコーン
樹脂等を用いると良い。なかでも、電離放射線硬化性樹
脂を使用すれば、傷付きに極めて耐性を有する保護塗膜
層にできる点で好ましい。
【0048】上記電離放射線硬化性樹脂としては、具体
的には、分子中にラジカル重合性不飽和結合、又はカチ
オン重合性官能基を有する、プレポリマー(所謂オリゴ
マーも包含する)及び/又はモノマーを適宜混合した、
電離放射線により硬化可能な組成物が好ましくは用いら
れる。なお、ここで電離放射線とは、電磁波又は荷電粒
子線のうち分子を重合あるいは架橋し得るエネルギーを
有するものを意味し、通常、紫外線(UV)又は電子線
(EB)が用いられる。
【0049】硬質塗膜を形成する電離放射線硬化性樹脂
は、具体的には、分子中に(メタ)アクリロイル基、
(メタ)アクリロイルオキシ基等のラジカル重合性不飽
和基、エポキシ基等のカチオン重合性官能基等を有する
化合物からなる。また、ポリエンとポリチオールとの組
み合わせによるポリエン/チオール系のプレポリマーも
用いられる。これらプレポリマー又はモノマーは単体又
は複数種を混合して用いる。なお、例えば(メタ)アク
リロイル基とは、アクリロイル基又はメタクリロイル基
の意味である。
【0050】ラジカル重合性不飽和基を有するプレポリ
マーの例としては、ポリエステル(メタ)アクリレー
ト、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)
アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、トリア
ジン(メタ)アクリレート、シリコーン(メタ)アクリ
レート等が使用できる。分子量としては、通常250〜
100,000程度のものが用いられる。
【0051】ラジカル重合性不飽和基を有する単官能モ
ノマーの例として、(メタ)アクリレート化合物の単官
能モノマーとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレ
ート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、フェ
ノキシエチル(メタ)アクリレート等がある。ラジカル
重合性不飽和基を有する多官能モノマーの例としては、
ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチール
プロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプ
ロパンエチレンオキサイドトリ(メタ)アクリレート、
ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、
ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等
がある。
【0052】カチオン重合性官能基を有するプレポリマ
ーの例としては、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボ
ラック型エポキシ化合物等のエポキシ系樹脂、脂肪酸系
ビニルエーテル、芳香族系ビニルエーテル等のビニルエ
ーテル系樹脂のプレポリマーがある。
【0053】チオールとしては、トリメチロールプロパ
ントリチオグリコレート、ペンタエリスリトールテトラ
チオグリコレート等のポリチオールがある。また、ポリ
エンとしては、ジオールとジイソシアネートによるポリ
ウレタンの両端にアリルアルコールを付加したもの等が
ある。
【0054】紫外線又は可視光線にて硬化させる場合に
は、電離放射線硬化性樹脂中に光重合開始剤を添加す
る。ラジカル重合性不飽和基を有する樹脂系の場合は、
光重合開始剤として、アセトフェノン類、ベンゾフェノ
ン類、チオキサントン類、ベンゾイン、ベンゾインメチ
ルエーテル類を単独又は混合して用いることができる。
また、カチオン重合性官能基を有する樹脂系の場合は、
光重合開始剤として、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族ス
ルホニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、メタロセン化合
物、ベンゾインスルホン酸エステル等を単独又は混合物
として用いることができる。なお、これらの光重合開始
剤の添加量としては、電離放射線硬化性樹脂100重量
部に対して、0.1〜10重量部程度である。
【0055】上記電離放射線硬化性樹脂には更に必要に
応じて、各種添加剤を添加する。これらの添加剤として
は、例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢
酸ビニル、アクリル樹脂、セルロース系樹脂等の熱硬化
性樹脂、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、シリカ、アル
ミナ等の微粉末からなる体質顔料(充填剤)、染料、顔
料等の着色剤等がある。
【0056】なお、紫外線源としては、超高圧水銀灯、
高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク灯、ブラック
ライト、メタルハライドランプ等の光源が使用できる。
紫外線の波長としては通常190〜380nmの波長域
が主として用いられる。電子線源としては、コッククロ
フトワルトン型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶
縁コア変圧器型、或いは、直線型、ダイナミトロン型、
高周波型等の各種電子線加速器を用い、100〜100
0keV、好ましくは、100〜300keVのエネル
ギーをもつ電子を照射するものを使用できる。
【0057】〔凹凸模様〕凹凸模様4は、表現するべき
意匠等に応じて、適宜、ヘアライン加工、サンドブラス
ト加工、エンボス加工等により形成する。凹凸模様4を
設ける事によって、より高意匠な化粧シートが可能とな
る。凹凸模様の形成は、例えば、エンボス加工では、熱
プレス方式の枚葉又は輪転式エンボス機を用いて、着色
基材シートが加熱軟化された状態で、着色基材シートの
面、或いは絵柄層、透明塗膜層等が形成済の面に対し
て、エンボス版を押圧して形成する。凹凸模様4は、通
常は化粧シートの表側面が凹凸となる様に形成するが、
化粧シートの内部(着色基材シートに形成さた凹凸模様
の凹凸が、保護塗膜層で完全に埋め尽くされた凹凸模様
等)でも良い。また、化粧シート表面を凹凸とする場
合、凹凸模様は透明塗膜層のみ、或いは着色基材シート
にまで達する凹凸模様等とする。具体的には、例えば樹
脂シートからなる着色基材シートに絵柄層を形成したシ
ートの絵柄層の上から、熱圧によるエンボスで凹凸模様
を形成し、その後、該凹凸模様の凹凸が埋まらない程度
の厚みで保護塗膜層を形成する。
【0058】凹凸模様4が表現する凹凸の模様として
は、例えばと、木目板導管溝、石板表面凹凸(花崗岩劈
開面等)、布表面テクスチュア、梨地、砂目、ヘアライ
ン、万線条溝等である。また、凹凸模様はこれらの組み
合わせでも良い。なお、図示はしないが、更に必要に応
じて、凹凸模様の凹部に公知のワイピング法(特公昭5
8−14312号公報等参照)によって、着色インキを
充填して着色部を形成することもできる。着色インキに
は例えば前記絵柄層のインキと同様の物が可能である。
但し、耐磨耗性の点で、2液硬化型ウレタン樹脂をバイ
ンダーとする物が好ましい。
【0059】〔基材接着用プライマー層〕なお、図2の
断面図で例示される化粧シートSの如く、その裏面に基
材接着用プライマー層5を設けても良い。基材接着用プ
ライマー層5は、化粧シートSを、その被着体となる基
材に接着剤を介して貼着する際に、接着剤との接着性を
付与又は補助する層である。基材接着用プライマー層
は、公知のプライマー剤の中から、着色基材シート、接
着剤及び基材の材質に応じて適宜選択して、形成すれば
良い。例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系、ウ
レタン樹脂系、ウレタン樹脂とニトロセルロース樹脂と
の混合系等からなる樹脂層として、基材接着用プライマ
ー層は形成する。また、基材接着用プライマー層の形成
は、グラビア印刷、ロールコート等の公知の印刷又は塗
工法で形成すれば良い。
【0060】なお、図示はしないが、接着剤自体を、基
材接着用プライマー層が形成済み又は未形成の化粧シー
トの裏面に施して、接着剤層を裏面に有する化粧シート
としても良い。接着剤層には、公知の接着剤の中から着
色基材シート(或いは基材接着用プライマー層)及び基
材の材質に応じて適宜選択した接着剤を使用すれば良
い。例えば、酢酸ビニル樹脂、ポリアミド、ウレタン樹
脂等からなる接着剤を使用すれば良い。なお、接着剤層
の形成は、グラビア印刷、ロールコート等の公知の印刷
又は塗工法で形成すれば良い。
【0061】〔化粧材〕本発明の化粧材は、図4の断面
図で例示される化粧材Dの如く、上述の本発明の化粧シ
ートSを、(その着色基材シート側で)被着体である基
材7の表面に積層した構成の化粧材である。なお、図4
では、基材7と化粧シートS間に適宜介在させる接着剤
層の図示は省略してある。この場合の接着剤層は、化粧
シートの一構成要素として供給される場合もあるし、基
材側に施す事で供給される場合もある。
【0062】〔基材〕本発明の化粧シートの被着体とし
ての基材、或いは、本発明の化粧材に於ける基材7とし
ては、材質及び形状に特に制限は無く、例えば次の様な
基材を使用できる。また、基材は、各種素材の平板、曲
面板等の板材、立体形状物品、シート(或いはフィル
ム)等である。
【0063】例えば、板材の幾つかを例示すれば、木材
単板、木材合板、パーティクルボード、MDF(中密度
繊維板)等の木質板、石膏板、石膏スラグ板等の石膏系
板、或いは、ケイ酸カルシウム板、石綿スレート板、軽
量気泡コンクリート(ALC)、中空押し出しセメント
板、パルプセメント板、石綿セメント板、木片セメント
板、硝子繊維強化コンクリート板等の繊維強化セメント
板等の非陶磁器窯業板、或いは、陶器、磁器、セッ器、
土器、硝子、琺瑯等のセラミックス板、或いは、鉄板、
亜鉛メッキ鋼板、ポリ塩化ビニルゾル塗工鋼板、アルミ
ニウム板、銅板等の金属板、或いは、樹脂板としては、
ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹
脂、ポリメタクリル酸メチル、ホリアクリル酸メチル、
ポリメタクリル酸エチル等のアクリル樹脂、ポリ塩化ビ
ニル、ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−
スチレン共重合体(ABS樹脂)等からなる熱可塑性樹
脂板、フェノール樹脂、尿素樹脂、不飽和ポリエステル
樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂等か
らなる熱硬化性樹脂板、フェノール樹脂、尿素樹脂、不
飽和ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、
メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂等の樹脂を硝子
繊維不織布、布帛、紙、その他各種繊維質基材に含浸硬
化して複合化した所謂FRP板等がある。
【0064】〔化粧シートの基材への積層方法〕これら
の各種基材への化粧シートの積層方法としては、例えば
接着剤を間に介して板状基材に加圧ローラーで加圧し
て積層する方法、特公昭50−19132号公報、特
公昭43−27488号公報等に記載される様に、化粧
シートを射出成形の雌雄両金型間に配置した後、溶融樹
脂を型内に射出充填し、樹脂成型品の成形と同時にその
表面に化粧シートを接着積層する、所謂射出成形同時ラ
ミネート方法、特公昭56−45768号公報、特公
昭60−58014号公報等に記載される様に、成形品
等の立体形状物品の表面に化粧シートを、間に接着剤を
介して対向又は載置し、立体形状物品側からの真空吸引
による圧力差により化粧シートを立体形状物品の表面に
積層する、所謂真空プレス積層方法、特公昭61−5
895号公報、特公平3−2666号公報等に記載され
るように、円柱、多角柱等の柱状基材の長軸方向に、化
粧シートを間に接着剤を介して供給しつつ、複数の向き
の異なるローラーにより、柱状基材を構成する複数の側
面に順次化粧シートを加圧接着して積層してゆく、所謂
ラッピング加工方法が有る。
【0065】なお、化粧シートを積層して化粧板とした
物に対する更なる加工法としては、実公大15−311
22号公報、特開昭48−47972号公報に記載され
る様に、まず化粧シートを板状基材に間に接着剤を介し
て積層して化粧板とし、化粧シートとは反対側の面に、
化粧シートと板状基材との界面に到達する、断面がV字
状、又はU字状溝を切削し、次いで該溝内に接着剤を塗
布した上で該溝を折り曲げ箱体又は柱状体を成形する所
謂、Vカット又はUカット加工法等がある。
【0066】〔化粧シート及び化粧材の用途〕本発明の
化粧シート及び化粧材は、必要に応じて所定の成形加工
等を施して、各種用途に用いる。例えば、壁、天井、床
等建築物の内装、窓枠、扉、手摺等の建具の表面化粧、
家具又は弱電・OA機器のキャビネットの表面化粧、自
動車、電車、航空機、船舶等の乗物内装、窓硝子の化粧
等である。基材が板材の化粧材は、化粧板等として使用
される。
【0067】
【実施例】以下、本発明の化粧シートを実施例により更
に説明する。
【0068】〔化粧シート〕着色基材シートは8配色、
絵柄層は5配色で、これらの掛け合わせで合計で40種
類の化粧シートを作製して、色差及び明度差と傷付きの
目立ち難さを評価した。
【0069】図2の如き層構成の化粧シートSを次の様
にして作製した。着色基材シート1としては、着色剤の
添加で着色したポリプロピレン系樹脂からなる厚さ80
μmの樹脂シートを8色分用意した。各着色基材シート
の色は、表1中でA〜Hのアルファベットで表す。な
お、これら8配色の着色基材シートは、全て茶系の色で
ある。また、表1中、着色基材シートの色は、AからH
に向かって順に明度は明るくなる。
【0070】上記の8配色の着色基材シートのそれぞれ
に対して、配色(柄は3種類)が異なる5種類の絵柄の
絵柄層2を印刷して、評価用に合計40種類の化粧シー
トを作製した。絵柄は、表1の如く柄番号1〜5で、順
に濃色オーク柄、中間色オーク柄、淡色オーク柄、淡色
メイプル柄、淡色ヒノキ柄である。なお、濃色オーク
柄、中間色オーク柄及び淡色オーク柄は同一のパターン
の柄で、印刷色を変えて配色を変えた柄である。絵柄層
の印刷は、上記それぞれの着色基材シートの印刷面にコ
ロナ放電処理を施した後、グラビア印刷機を用いて、ウ
レタン系グラビアインキで絵柄のハイライト部に合わせ
た白色顔料入りの着色ベタ層21を先ず印刷し、その上
に更に、アクリルウレタン系グラビアインキの多色刷り
でパターン柄の柄層22の印刷を行い、着色ベタ層21
及び柄層22からなる絵柄層2を形成した。
【0071】また、同時に、着色基材シートの絵柄層の
非印刷面側(裏側)に、木質基材用の基材接着プライマ
ー層5として、ウレタン樹脂とニトロセルロース樹脂の
混合樹脂系のプライマー剤を固形分2g/m2 となるよ
うに塗工して形成した。
【0072】次に、絵柄層2の上に、リバースロールコ
ータを用いて、ウレタンアクリレートオリゴマーと熱可
塑性ウレタン樹脂との混合樹脂系からなる透明な電離放
射線硬化性樹脂塗料を、固形分20g/m2 になるよに
塗工し、電子線照射装置を用いて、3Mrad(加速電
圧125keV)にて、塗料を硬化させ、保護塗膜層3
を形成した。
【0073】更に、この保護塗膜層3の上から、ロール
エンボス装置を用いて熱圧を与えて、木目導管溝の凹凸
模様4を化粧シート表面に賦形して、評価用の40種類
の化粧シートを得た。
【0074】〔化粧材〕上記で得られた各々の化粧シー
トを、基材として厚さ4mmのラワン合板に、ウレタン
変性エマルション接着剤を塗工した後、ラミネートし
て、化粧シートが基材表面に積層された化粧材として、
40種類の化粧シート合板を得た。
【0075】〔絵柄層の絵柄欠損部の再現〕上記で得ら
れた40種類の各々の化粧シート合板について、JAS
特殊合板摩耗B試験に準じて、200回転の摩耗試験を
行って、保護塗膜層、柄層及び着色ベタ層からなる絵柄
層、更には着色基材シートが露出するに至る部分までの
絵柄欠損部6を人為的に作った〔図3参照〕。なお、2
00回転程度では、着色基材シートの全厚みが欠損し更
に基材のラワン合板に至るまでの欠損は起こらない。
【0076】〔絵柄欠損部の露見判定〕上記で得られ
た、各々の化粧シート合板の摩耗試験体について、常用
光源D65(光量2000ルクス)下にて、垂直に立てた
ものを正面から1m離れた場所より目視観察を行い、摩
耗試験による絵柄欠損部が目立たないものは良好
「○」、絵柄欠損部が目立ち不良となるものは、その絵
柄欠損部が濃く見えるものは「濃」、逆に絵柄欠損部が
淡く見えるものは「淡」として評価判定し、表1の判定
行に示した。
【0077】〔印刷色と原反色の色差測定〕着色基材シ
ートの色の、絵柄層等による化粧シートの色に対する色
差測定は次の様にして行った。光源には、常用光源D65
を用いて、色差計にはミノルタ株式会社製の色彩色差計
CR−300を用いて、表色系はL* * * 表色系を
用いて、色差ΔE* と明度差ΔL* を測定した。表1
中、絵柄層の列に記載されているL* 、a* 、及びb*
の値は、化粧シートとした時の各柄が目標とする色であ
る目標色である。なお、厳密には着色基材シートの色の
違いが化粧シートの色に微妙に反映される為に、同じ柄
でも化粧シートに於いては完全に同一の色とはならない
が、目標色はその柄の色の目安として示してある。
【0078】〔結果の考察〕以上により、表1の如き結
果が得られた。すなわち、表1中において、評価の判定
で「○」印を付けているものについて、色差データ(Δ
* )に着目した場合、全てΔE* ≦10であり、且つ
明度差ΔL* ≦±7(−7≦ΔL* ≦+7)となってい
る(本発明の実施例に相当)。ところが、「○」印を付
けていないものにも、ΔE* 或いはΔL* の何方か一方
が上記不等号を満足するものはあるが、ΔE* 及びΔL
* の両方で上記不等号を満足してはいない(本発明の比
較例に相当)。なお、表1では、上記不等号を満足する
ΔE* は、その部分を共通の柄となる行単位で、着色基
材シートの色が異なる場合も纏めて太枠で囲い表示して
ある。また、同様に、上記不等号を満足するΔL* も上
記不等号を満足する部分を太枠で囲い表示してある。こ
の事より、絵柄欠損部の目立ち難さには、全体としての
視的感覚(これは色差ΔE* の値の大小に近いと思われ
る)もさる事ながら、印刷色(実際には化粧シートの
色)と原反色(すなわち、着色基材シートの色)との明
度差ΔL* も大きく影響している事が分かる。従って、
印刷色(化粧シートとしての色)と原反色(着色基材シ
ートの色)とについて、色差ΔE* を特定範囲内に収め
ると共に、更に明度差ΔL* も特定範囲内に収めると、
好ましい結果が得られる事になる。
【0079】
【表1】
【0080】
【発明の効果】本発明の化粧シートによれば、単に着
色基材シート上に絵柄層を形成したのみの安価な構成で
あっても、傷付き等で絵柄層が欠損して着色基材シート
が露出した部分が目立ち難く外観不良となり難くい。こ
の為、実質的に優れた耐摩耗性や耐擦傷性が得られる。
この為、化粧シートを積層して製品価値が上がった最終
製品に於いて、それを補修したり、B級品扱いとした
り、或は、使用できずに廃棄処分にしたりする事を、軽
減できる。 また、着色基材シートにポリオレフィン系樹脂の樹脂
シートを使用すれば、、塩化ビニル樹脂シートが使用さ
れていないので、環境対応の化粧シートにもなる。 また、絵柄層上に保護塗膜層を設ければ、この保護層
には樹脂シートを使用しない塗工による層の為に安価に
保護層を設けられる上、上記の効果により多少の傷で
も目立たない為、その分保護層を薄くしても必要な保護
効果が得られ、実質的に優れた耐摩耗性や耐擦傷性を安
価に付与できる。 また、保護塗膜層を、電離放射線硬化性樹脂から構成
すれば、傷付きに極めて耐性が有り、より効果的な保護
塗膜層と出来る。 また、凹凸模様を形成して化粧シートとすれば、より
意匠感に優れた化粧シートにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧シートの形態例の幾つかを例示す
る断面図。
【図2】本発明の化粧シートの別の形態例の幾つかを例
示する断面図。
【図3】化粧シートに傷等で発生した絵柄欠損部を概念
的に説明する断面図。
【図4】本発明の化粧材の或る一形態を例示する断面
図。
【符号の説明】
1 着色基材シート 2 絵柄層 21 着色ベタ層 22 柄層 3 保護塗膜層 4 凹凸模様 5 基材接着用プライマー層 6 絵柄欠損部 7 基材 D 化粧材 S 化粧シート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色基材シートの表側に絵柄層を有する
    化粧シートにおいて、 表側から見た化粧シートが呈する色に対する着色基材シ
    ートの少なくとも表側の色を、常用光源D65下のL*
    * * 表色系に於ける色差ΔE* が10以下で且つ明度
    差ΔL* が±7の範囲内とした、化粧シート。
  2. 【請求項2】 着色基材シートが、ポリオレフィン系樹
    脂からなる樹脂シートである、請求項1記載の化粧シー
    ト。
  3. 【請求項3】 絵柄層の上に、透明又は半透明の保護塗
    膜層を有する、請求項1又は2記載の化粧シート。
  4. 【請求項4】 保護塗膜層が電離放射線硬化性樹脂から
    なる、請求項3記載の化粧シート。
  5. 【請求項5】 凹凸模様が形成されている、請求項1〜
    4のいずれか1項に記載の化粧シート。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の化
    粧シートが、絵柄層に対して着色基材シート側で、基材
    に貼着されてなる化粧材。
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