JP2000343638A - 伸縮性積層材及びサポーター - Google Patents

伸縮性積層材及びサポーター

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JP2000343638A
JP2000343638A JP11158544A JP15854499A JP2000343638A JP 2000343638 A JP2000343638 A JP 2000343638A JP 11158544 A JP11158544 A JP 11158544A JP 15854499 A JP15854499 A JP 15854499A JP 2000343638 A JP2000343638 A JP 2000343638A
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Hideo Sakai
秀雄 酒井
Takahiro Otaguro
隆浩 大田黒
Noriko Suzuki
徳子 鈴木
Toshinobu Kashiwada
利信 柏田
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水に濡れても伸縮性の変化率が低く、且つ、
使用後の回復率が高い伸縮性積層材及び身体部圧迫用の
サポーターを提供すること。 【解決手段】 少なくとも一方向に伸展性を有する2枚
の織布又は不織布の間に弾性薄膜材が挟まれ相互接着に
て積層一体化してなる伸縮性積層材、及び伸縮性積層材
を適宜の寸法に裁断したものであって、伸縮性の変化率
が10%未満で、且つ伸張後の回復率が90%以上であ
るサポーター。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伸縮性積層材及び
サポーターに関し、特に身体部に巻き付けて水や浴湯に
濡れても伸縮性が低下しない伸縮性積層材及び身体部圧
迫用のサポーターに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、身体部に巻き付けるサポーターの
素材としては、糸状ゴムを織り込んだ織布を利用した
肘、膝、脚部などに用いるものが市販されている。これ
は運動などで障害を負った身体部分を保護する目的にも
用いられている。例えば、特開平9−56743号公報
や特開平9−56744号公報では、運動中、長時間使
用してもずれずに使用可能で、かつ肘や膝などの曲げ伸
ばしが自由に行えるサポーターやふくらはぎ部分と大腿
部分に装着・固定できるサポーターが提案されている。
また近年、エステ分野において各種サポーターが使われ
ている。これは手軽に身体部分を圧迫し、痩身引き締め
を目的としたものである。
【0003】従来のサポーター素材は、いずれも綿繊
維、アクリル繊維、ナイロン、ポリウレタン、毛等の
(混紡)繊維糸にゴム糸を織り込み伸縮性を持たせた織
布で作成されている。このような素材からなるサポータ
ーは、ゴム糸の織り込み量が比較的少なく引っ張ると細
く伸びてごわつくし、水の浸透で伸縮性がなくなる欠点
がある。特に入浴時に使用できる形態になっておらず、
浴湯に濡れると伸縮性が維持できないし、使用後の伸縮
性が回復しにくい。また連続使用に対して耐久性が低
く、使用後に乾燥しにくい等の欠点があり入浴中に使用
するには不十分であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、かかる欠点の
ない特に入浴用に好適な身体部圧迫用サポーター及びそ
の素材の開発が望まれていた。かかる現状に鑑み、本発
明は、特に水に濡れても伸縮性の変化率が低く、且つ、
使用後の回復率が高い伸縮性積層材及び身体部圧迫用の
サポーターを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために種々検討の結果、ゴム等の弾性薄膜材
を少なくとも一方向に伸展できる2枚の織布や不織布で
挟み適宜の接着手段で積層一体化した伸縮性積層材によ
って上記課題を解決できることを見出し本発明を完成し
た。即ち、本発明の請求項1記載の発明は、少なくとも
一方向に伸展性を有する2枚の織布や不織布の間に弾性
薄膜材が挟まれ相互接着により積層一体化してなること
を特徴とする伸縮性積層材である。
【0006】また請求項2記載の発明は、請求項1に記
載の伸縮性積層材を適宜の寸法に裁断したものであっ
て、伸縮性の変化率が10%未満で、且つ伸張後の回復
率が90%以上であるサポーターである。なお、上記サ
ポーターにおける留め具は織布又は不織布表面の任意の
場所に着脱自在な面ファスナーを設ける構成とすること
が好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。本発明の伸縮性積層材は、弾性薄膜材が少
なくとも一方向に伸展できる2枚の織布や不織布で挟ま
れ接着して積層一体化したものである。ここで、少なく
とも一方向に伸展できるとは、縦又は横だけの一方向に
だけ伸縮可能なもの、縦横の二方向に伸縮可能なもの、
或いは縦横の二方向の他に斜め等の任意の方向に伸縮可
能なもののいずれをも含むものとする。それはサポータ
ー等に利用する場合に伸展方向に伸ばして身体部の圧迫
用として機能させるためである。なお、本発明で弾性薄
膜材を挟む織布や不織布とは、それぞれ同一織布又は不
織布に限定されず、片方が織布で他方が不織布であって
もよい。またそれぞれ同一材質のものだけに限定され
ず、任意の各種加工・材質のものの組み合わせからなっ
ていてもよいものとする。
【0008】このような織布又は不織布としては、例え
ば、捲縮加工を施した糸(繊維)からなる織布や不織
布、布を縮ませたクレープ、編物(例えば、ニット、メ
リヤス、トリコット、ジャージイ等)、或いは繊維集合
体から糸の段階を経ず直接、機械的、熱的、化学的な手
段を用いて部分的に自己接着または交絡させて布状とし
た不織布等が挙げられる。
【0009】本発明で使用するこれら織布又は不織布
は、目付で10〜300g/m2好ましくは10〜10
0g/m2、また伸縮率(伸び率)試験はJIS L1096 に
準拠)は110〜360%、好ましくは150〜340
%のものである。ここで伸縮率(伸び率)とはJIS-
L-1096 に準拠し、幅5cm、長さ20cmの試験片を
つかみ間隔10cm、引張速度30cm/分で引っ張り
破断するまでの原反の伸びを、つかみ間隔10cmに対
する割合(%)で示したものをいう。その他に特に限定
するものではないが用いる繊維径(デニール)は3〜2
5デニール、好ましくは8〜20デニールが望ましく、
また引張強度(引張試験はJIS L1096 に準拠)は0.7
〜12.5(Kg/5cm)で好ましくは0.9〜6.
0(Kg/5cm)が望ましい。。
【0010】特に捲縮加工を施した糸(繊維)からなる
クレープ、編物等は任意の方向に伸縮可能である。また
繊維方向が一定方向に揃った状態で紡糸直後に自己接着
させたスパンボンド法による不織布の場合には、繊維方
向には伸縮性は低いが、繊維方向と直角方向への伸縮性
が容易であり好ましい。なお不織布の場合、繊維方向が
ランダム方向で繊維相互が絡み合って強固に接着してい
ると縦横両方向等への伸縮性が起こり難い。したがって
部分接着の程度を弱くすることで伸縮性を持たせること
もできる。
【0011】本発明では、織布又は不織布が弾性薄膜材
と相互接着により積層一体化することで弾性薄膜材の伸
縮性と共働されてサポーター等の用途に応じた所定の伸
縮性が発揮される。この場合、サポーター等の取り扱い
を容易にし、また肌当たりをよくするため、或いは弾性
薄膜材との熱接着等を確実にするためには繊維中に少な
くとも熱可塑性繊維を含むことが望ましい。ここで熱可
塑性繊維としては、ポリオレフイン(例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン)、ポリエステル(たとえばポリエ
チレンテレフタレート:PET)、ナイロン、アクリ
ル、アクリレート、アセテート、ポリウレタン、スチレ
ン系エラストマー、ポリアミド、ハロゲン含有ポリビニ
ル、ゴム系などから選ばれた一種又は二種以上を用いる
ことができる。
【0012】用いる繊維は、単成分繊維でも、複合繊維
でも良い、複合の繊維形態は、二種以上の芯鞘構造、外
力や溶剤処理による分割繊維などが挙げられる。特にポ
リオレフイン、ポリウレタンのスパンボンド不織布が好
ましい。不織布を構成する繊維径は、5〜100μm、
好ましくは10〜50μmが望ましい。本発明に使用さ
れる織布又は不織布には、天然系繊維や合成系繊維等が
使用できるが、好ましくは前記した熱可塑性繊維を少な
くとも30%以上、好ましくは50%以上含むものが望
ましい。30%以下だと、ゴム等の弾性薄膜材との熱圧
着等による接着が困難になり、通常の接着剤をバインダ
ーとして介さなければ接着できない。しかし、通常の接
着剤を用いると浴湯中で剥がれたり安全性上肌に好まし
くない等、使用できる接着剤が限られてくる。
【0013】特に本発明に用いられる伸縮性不織布とし
ては、伸縮性を有するものであれば特に制限はない。例
えばポリオレフイン、ポリウレタン、ポリエステル、ナ
イロン等のスパンボンド不織布を伸縮加工したものを挙
げることができる。具体的には、ポリオレフイン、ポリ
ウレタンのスパンボンド不織布、ポリエチレンテレフタ
レート(PET)系潜在捲縮繊維を加熱して伸縮性を付
与した不織布、スチレン系エラストマーのメルトブロー
不織布などを挙げることができる。目付としては、15
〜80g/m2が好ましく20〜60g/m2がさらに好
ましい。80g/m2を越えると風合いが硬くなり着用
感が低下し、15g/m2未満であると不織布の強度が
不足する。
【0014】弾性薄膜材は、縦横斜め等の任意の方向に
伸縮や伸展が自在なもの、又は一方向だけに伸展自在な
ものであって、サポーターに適度な伸縮性を与えるため
に必要である。弾性薄膜材の厚さは10μm以上が好ま
しく、より好適には10〜100μmの範囲が望まし
い。この場合の伸縮率(伸び率)は150〜700%、
好ましくは200〜500%程度であることが好まし
い。
【0015】ここで弾性薄膜材としては、特に制限はな
いが、例えばオレフィン系(TPO)、ポリエステル系
(TPEE)、ポリアミド(TPAE)、塩化ビニル系
(TPVC)等の熱可塑性エラストマー、ポリウレタン
樹脂、合成ゴム配合ポリオレフイン、エラスティックポ
リオレフイン(EPO)、スチレン系エラストマー、メ
タロセン触媒を用いて共重合させたエチレン・α-オレ
フィン系共重合体樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン(L
LDPE)と低密度ポリエチレン(LDPE)とをブレ
ンドした組成物、低密度(LD)/直鎖状低密度(L
L)/低密度(LD)等の多層フイルムからなるフイル
ム等を挙げることができる。
【0016】特にオレフィン系(ポリエチレン、LLD
PE)、スチレン系エラストマー、ゴム等のフイルムや
シートが好ましく使用される。好ましいゴムとしては主
に合成ゴム系が挙げられる。例えば、スチレンブタジエ
ンゴム(SBR),ブタジエンゴム(BR)、イソプレ
ンゴム(IR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロ
ニトリルブタジエンゴム(NBR,NIR,NBIR)
等のジエン系ゴムや、スチレンプロピレンゴム(EP
M,EPDM)、ウレタンゴム(U)、シリコーンゴム
(Q)等の非ジエン系ゴム等を原料としたものが使用で
きる。
【0017】特に好ましくは、スチレン−ブタジエンゴ
ム(SBR)、ポリスチレン系エラストマー、ポリエチ
レンからなるフイルムを主成分とする薄膜材で5〜15
0μmの厚さのものが好ましい。この厚さより薄いと、
伸展させたときの強度が足りないため、破れてしまう。
また、150μmより厚いと伸展させて巻き付けると
き、強い力が必要となり取り扱い(巻き易さ)に問題が
ある。好ましくは10〜70μmである。
【0018】弾性薄膜材と前記した織布や不織布との積
層一体化法については、特に規定されるものではない。
例えば、弾性薄膜材を織布や不織布層で挟み各接着面に
適宜の浴湯中で剥がれにくい接着剤を塗布した状態で加
圧接着させて積層一体化させるか、或いは連続的に弾性
薄膜材フイルムと織布や不織布層の3層を加熱した加圧
ローラーに通して加圧融着させて積層一体化させる通常
の熱ラミネート加工にて積層一体化させてもよい。いず
れの場合でも、弾性フイルムを中心に3層が相互に接着
し積層一体化していることが望ましい。但し、織布や不
織布の伸展方向への伸縮性を妨げるようなエンボス処理
などはしてはいけない。
【0019】本発明の伸縮性積層材は、そのままで、或
いは適宜所定の幅に裁断することによって、身体部圧迫
用サポーター、包帯、薬剤を塗布するパップ剤用基布材
等の手軽に身体部分を圧迫し得る素材として好適に利用
することができる。特に身体部圧迫用に使用するサポー
ターは、この伸縮性積層材の最も伸縮性の大きい方向の
少なくとも一端部に適宜の留め具を設けたものである。
例えば、縦方向だけに伸展しやすいスパンボンド不織布
を使用した伸縮性積層シートの場合には、縦方向と直角
な横方向に所定の幅で裁断することで横方向に伸展しや
すいサポーターが得られる。
【0020】この場合、適当な大きさに裁断して身体の
部分に巻き付けるものであるが、その両端又は一端部に
必要により留め具を具備することができる。留め具とし
てはヒモやテープで縛る、ボタン、フックで留めるなど
種々に考えられるが、着脱の容易な面ファスナー、特に
メカニカルフック(3M社製)は不織布表面の任意の場
所に留めることができ、サポーターでの圧迫強さを自由
に設定でき、浴湯中でも固定が容易であるため好適であ
る。
【0021】このとき不織布としてはスパンボンド不織
布が着脱が容易で耐久性もあるので好ましい。本発明の
サポーターとしては、特に伸縮性の変化率が10%未満
で、且つ伸張後の回復率が90%以上が好ましい。伸縮
性の変化率が10%を越えるとシートの外観が悪くなる
点と使用性が低下する点で好ましくない。また伸張後の
回復率が90%以下の場合にはシートの外観の劣化と使
用性が低下する点で好ましくない。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。なお下記の実施例と比較例で使用したサポータ
ーシート素材の性能試験と評価基準は下記によった。 (1)サポーターシート素材の性能試験 伸縮性の変化率%(浴湯中での伸縮性維持性能) サポーターシート素材(20×5cm)の一端を水槽の
底に固定し、他端をバネばかりで上方に引く。1Kg重の
力で引き上げたところで固定し、水槽に42℃の湯を張
り、10分後はかりの目盛りを読み下記式で伸縮性の変
化率(%)を求めて評価する。 伸縮性の変化率(%)={(10分後におけるシートの
長さ)−(初期シートの長さ)}/(初期シートの長
さ)×100 ○:変化率10%未満のもの、 △:変化率10〜20%のもの、 ×:変化率20%超のもの、
【0023】伸張後の回復率(%) 上記の伸縮性変化の検討後、負荷を解いてから水槽か
ら取り出し、風乾してシート長さを測定し、下記式の伸
張後の変化率を求めてから初期値(長さ)への伸張後の
回復率(%)を求めて評価する。 ・伸張後の変化率(%)={(乾燥後におけるシートの
長さ)−(初期シートの長さ)}/(初期シートの長
さ)×100 ・伸張後の回復率(%)=100−伸張後の変化率
(%) ○:伸張後の回復率90%以上 △:伸張後の回復率80〜90% ×:伸張後の回復率80%未満
【0024】耐久性 上記と風乾を10回繰り返した後、シート長さを測定
し初期と比べた変化率を測定する。 ○:変化率10%未満のもの、 △:変化率10〜20%のもの、 ×:変化率20%超のもの ・外観変化については、 ○:変化がないか軽微なもの △:軽度〜中度のもの ×:明確に破壊したもの
【0025】乾燥性 十分に水で濡らした後、20℃、50%RHの環境下で
放置し、乾燥しやすさを下記の要領で官能評価する。 ○:乾燥が早い(3時間以内)、 △:中程度(12時間以内)、 ×:遅い(12時間超)
【0026】実施例1〜4、比較例1〜3 サポーターの構成として、表1に示すように上層と下層
に不織布として目付(g/m2)の異なる各種のスパン
ボンド、スパンレース等を選択し、また中層に各種の弾
性フイルムを選択して熱ラミネート加工して融着し積層
一体化させることで、構成幅100cmからなる長尺の
伸縮性積層シートを得た。この伸縮性積層シートを繊維
方向と直角方向に平行に幅5cmで裁断して、長さ20
cmのサポーターシート素材を得た。このサポーターシ
ート素材の性能を前記した試験方法で評価した結果を表
1に示す。但し表1の実施例3のレーヨン/PET・P
E(50%)スパンレースとは、レーヨン/PETが1
/1からなる50%とPE50%の混紡からなるスパン
レースを意味する。
【0027】
【表1】
【0028】実施例5 実施例1で得られた長尺の伸縮性積層シートを繊維方向
と直角方向に平行に幅20cmで長さ70cmに裁断
し、一端部に留め具としてメカニカルフック(3M社
製)を接着剤にて具備させてサポーターを得た。このサ
ポーターによる痩身効果を下記要領で測定した。 ・健常人(女性;23〜28歳、n=5)の平均値を求
めた。 ・30日間、1日1回、15分の入浴に際して、本発明
のサポーター(20×70cm)を大腿部(片足)に巻
き付けメカニカルフックにより装着し固定した。 ・大腿部周囲長さの変化を未使用の場合と比較した結果
を下記表2に示す。
【0029】
【表2】
【0030】実施例6 実施例5で使用したものと同じサポーターによる血圧変
動抑制効果を下記要領で測定した。 ・健常人(男性;26〜39歳、n=5)の平均値を求
めた。 ・42℃の湯に浸かった時の最低血圧の血圧変動を測
定。入浴前(A)、入浴10分後(B)、出浴直後
(C)の血圧(拡張期圧)を下記の要領で測定する。:
予め3日間サポーターを使用せず、カジュアル値を測
定。その後、3日間で、入浴前の値を測定した後、両大
腿部に本発明のサポーター(20×70cm)を巻き、
メカニカルフックで固定後、入浴し測定した。 ・測定値はそれぞれ3日分の平均値を求めた結果を表3
に示す。表3の結果から明らかなように、本発明のサポ
ーターは出浴時の血圧変動による一過性の貧血の防止効
果等が期待できる。
【0031】
【表3】
【0032】
【発明の効果】本発明のサポーターは、弾性薄膜材が少
なくとも一方向に伸縮性を有する2枚の織布や不織布で
挟まれ相互に接着し積層一体化した構造からなるため
に、弾性薄膜材による伸縮性が2枚の織布や不織布との
面接触で保護されていることから、水中で使用中であっ
ても防水性を発揮して水の浸透を防止し、且つ、水に濡
れてもラップ作用で伸縮性が低下せず、使用後の伸縮性
も回復しやすい。さらに連続使用に対して耐久性が高
く、使用後に乾燥しやすいこと等からエステ分野におけ
る各種サポーターとして好適である。特にこのエステ分
野に使用の場合、浴場中での物理的サポーティング作
用によるより高い痩身効果、ラップ作用によるスキン
ケア剤などの(予め使用部位に塗布した)の効果増強、
出浴時の血圧変動による一過性の貧血の防止効果等が
期待できる。
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 徳子 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 柏田 利信 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AJ04 AK04 AK41 BA03 BA06 BA10A BA10B DG12A DG12B DG15A DG15B GB87 JK07 JK07C JK08 JK08A JK08B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方向に伸展性を有する2枚
    の織布や不織布の間に弾性薄膜材が挟まれ相互接着にて
    積層一体化してなることを特徴とする伸縮性積層材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の伸縮性積層材を適宜の
    寸法に裁断したものであって、伸縮性の変化率が10%
    未満で、且つ伸張後の回復率が90%以上であるサポー
    ター。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008522682A (ja) * 2004-12-13 2008-07-03 ローマン ウント ラウシェル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンデイトゲゼルシャフト 支持包帯を製造するための材料

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