JP4212980B2 - 皮膚貼着用粘着テープおよびシート - Google Patents

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Description

本発明は、医療分野およびスポーツ分野等において用いられる皮膚貼着用粘着テープおよびシートに関する。詳しくは、医療および衛生材として用いられる救急絆やプラスター、粘着包帯、スポーツおよび整体において体形補強または補正等のテーピングに用いられる皮膚貼着用粘着テープおよびシートに関する。
従来から医療分野およびスポーツ分野等において皮膚貼着用粘着テープおよびシートは、救急絆やプラスター、粘着包帯、テーピング用テープに用いられる。要求特性が特に高いテーピング用テープの特性は、粘着テープを用いて筋肉や関節等の施部を固定することである。固定することによって該当部位を支持、補強、圧迫することにより、痛みおよび怪我の予防、痛みの軽減、治癒を促進する効果がある。テーピングは、薬物治療、手術等の他の治療方法と比べて比較的安価に、しかも手軽に痛みを軽減できる方法である。スポーツ時にも痛みおよび怪我の予防および応急処置にも大きな効力がある。しかし粘着テープは、全面に粘着加工が施されているため、刺激に敏感な関節の内側部位に貼付された場合は違和感を生じたり、不快感を伴う問題点がある。また、自然発汗の多い関節の内側部位に貼付された場合は、この部位の皮膚表面が蒸れて、皮膚刺激が発生する等の問題点がある。さらに効果を高める為に、同じ部位へ数日間の貼付を行ったり、貼替えを繰返すとカブレ、ハレ、赤み等の刺激が発生する。また、このような粘着テープは、本来の貼付機能に加えて、伸縮性、キックバック性、低モジュラス、柔軟性、透湿性、低皮膚刺激性、撥水性等の様々な機能および性能が求められる。さらに一般的に皮膚表面には角質、汗、皮脂、埃等が付着した凹凸面であると共に伸縮および屈曲も有した面である。これらの皮膚に追従することが求められる。ここでテーピング用粘着テープは、伸張されながら貼付されるので、適度な伸びが必要である。また伸びを有するテーピング用粘着テープであっても、経時によって応力が緩和されて緩んでしまう場合もある。このため適度な応力の保持性も要求される。しかし皮膚の動きを拘束されてしまう様な皮膚接着力を有すると粘着テープと皮膚との間で物理的なストレスが生じて貼付部位に皮膚刺激を与え、カブレを生じさせたり、違和感や不快感を与えたりする。また救急絆、粘着包帯、プラスター等の医療衛生材料用テープにおいても、腕および膝の内側等の刺激を受けやすい部位、指先、肘、膝等の屈曲部への貼付性を要求されるため、要求される機能は同様である。
これまでも多くの検討が成されている。特許文献1、特許文献2、特許文献3においては、粘着剤層中にネット層を設けているが、これらは粘着剤層の厚さがネット層の厚さ以上に設定されないと接着性、投錨性が悪くなるため、一般的に糊厚が厚くなり、通気性、透湿性が十分ではない、さらに全体の厚さが厚くなり皮膚に貼付した場合に目立つ、違和感がある等の問題がある。特許文献4においては、基材と基材の間にネットを挟んで三層構造となるため、一般的に通気性、透湿性が十分ではない、基材の厚さが厚くなり皮膚に貼付した場合において目立つ、違和感がある、皮膚の伸縮への追従性、風合いが悪い等の問題がある。特許文献5においては、半凝固状態にある合成樹脂によりネットを圧着して基材を成型するため、合成樹脂の半凝固状態を保つ為に温度制御が必要である。温度制御がバラツクとネットと合成樹脂フィルムの密着が十分では無くなる。また半凝固状態の合成樹脂フィルムを作製する吐出具のギャップのバラツキ、温度のバラツキによるフィルムのバラツキの制御が要求される。さらに温度のバラツキによって厚さの厚薄が生じたり、合成樹脂の分解物の発生およびキャスティングの場合、残存溶媒、合成樹脂中の低分子量物等による匂い、フィルム特性への影響が懸念される。また圧着ロールのバラツキによってネットと合成樹脂フィルムの密着度合いが一定で無くなり、ネットが合成樹脂フィルムに完全に沈込む場合、逆にネットがフィルムから多く飛び出している場合があり、その後の粘着剤層との密着性に影響を与えるため、最終的にテープにした場合に粘着力、投錨力が影響を受ける等の問題がある。
実開平6−81518号公報 特開平7−313546号公報 実開平6−74124号公報 特開平11−70139号公報 特開2002−69397号公報
従来の粘着テープおよびシートにおける上記問題に鑑みて、本発明は、貼付時の屈曲部および皮膚の伸縮に追従できる柔軟性と固定性を有すると共に、皮膚刺激を著しく軽減させることのできる皮膚貼着用粘着テープおよびシートを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、伸縮性を有し、50デニール以下の糸によって構成され、かつ空隙率が60%以上である布、接着剤層、および厚さが3〜25μmであるポリウレタンフィルムがこの順に積層された基材の布面に粘着剤層を積層してなり、自背面接着力が6N/19mm以下である皮膚貼着用粘着テープおよびシートとすることで、貼付時の屈曲部および皮膚の伸縮に追従できる柔軟性と固定性を有すると共に、皮膚刺激を著しく低減させることができることを見い出した。また、本発明者らは、上記の粘着テープおよびシートであって、その面上において互いに直行する2つの方向の一方および他方の方向に対する50%伸張時における引張応力が共に20N/20mm幅以下であり、前記一方および他方の方向への50%伸張を30分間保持した後の応力の減少率、即ち応力緩和性が共に40%以上であり、表面の摩擦が低く、透湿性および防水性を有するものが好ましいことを見いだして、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の通りである。
(1)布、接着剤層、およびポリウレタンフィルムがこの順に積層された基材の布面に、粘着剤層を積層してなる粘着テープまたはシートであって、
前記布は、伸縮性を有し、50デニール以下の糸によって構成され、かつ空隙率が60%以上であり、
前記ポリウレタンフィルムは、厚さが3〜25μmであり、かつ、
当該粘着テープまたはシートの自背面接着力が、6N/19mm以下であることを特徴とする、皮膚貼着用粘着テープまたはシート。
(2)接着剤がウレタン系接着剤である、上記(1)記載の皮膚貼着用粘着テープまたはシート。
(3)布が編物またはネットである、上記(1)または(2)に記載の皮膚貼着用粘着テープまたはシート。
(4)当該粘着テープまたはシートの面上において互いに直行する2つの方向のうちの、一方の方向に対する50%伸張時における当該粘着テープまたはシートの引張応力、および他方の方向に対する50%伸張時における当該粘着テープまたはシートの引張応力が、共に20N/20mm幅以下であり、
前記一方の方向への50%伸張を30分間保持した後の応力の減少率、および前記他方の方向への50%伸張を30分間保持した後の応力の減少率が、共に40%以上である、上記(1)〜(3)のいずれかに記載の皮膚貼着用粘着テープまたはシート。
(5)40℃相対湿度30%における透湿度が200g/m2・24HR以上であり、かつ、25mmΦの面積あたりの水の透過が1分間あたり1g以下である、上記(1)〜(4)のいずれかに記載の皮膚貼着用粘着テープまたはシート。
(6)ポリウレタンフィルム表面の滑り性が3N以下である、上記(1)〜(5)のいずれかに記載の皮膚貼着用粘着テープまたはシート。
本発明の皮膚貼着用粘着テープおよびシートは、貼付時の屈曲部および皮膚の伸縮に追従できる柔軟性と固定性を有し、その結果皮膚への順応性に優れていることを特徴とし、かつ、皮膚刺激を著しく低減させることができるものである。
以下、本発明を詳述する。
本発明の皮膚貼着用粘着テープおよびシート(以下単に本発明の粘着テープおよびシートという。)の基材は、布、接着剤層、およびポリウレタンフィルムがこの順に積層され、前記布は、伸縮性を有し、50デニール以下の糸によって構成され、かつ空隙率が60%以上であり、前記ポリウレタンフィルムは、厚さが3〜25μmであることを特徴とする。
布は、伸縮性を有し、50デニール以下の糸によって構成され、かつ空隙率が60%以上であれば特に限定されず、例えば、織物(織布)、編物(編布)、ネット等が挙げられるが、通気性、透湿性、皮膚追従性、柔軟性等の点から、編物およびネットが好ましい。
布としては、例えば、ナイロン、ポリエステル等を「Sより」、「Zより」等を施した繊維に特殊加工を施して伸縮性を持たせたストレッチヤーン、テックスチヤードヤーン、コンシュゲートヤーンやポリウレタン系弾性糸等の伸縮性の大きい合繊糸を単独で編成した織物および編物地、若しくはこの様な合繊糸とポリエステル繊維や綿、レーヨン、ポリプロピレン、ポリエチレン、セルロース等の伸縮性の小さい繊維を混合して編成した織布および編布等が挙げられる。また編み方としては特に限定されず例えばトリコット編、ラッシェル編、ミラニーズ編を含むタテメリヤスおよび、平型編、円形編を含むヨコメリヤス等が挙げられる。布は、医療および衛生用材料に重要である追従性や固定性等の効果を良好に発揮できる弾性および伸縮性を有するものであり、粘着テープおよびシートの構成で後述の応力緩和性と透湿性および防水性を発現するものが好ましい。布は原材料の種類に制限されることは無い。
布を構成する糸の太さは、通気性や弾性等の観点から、50デニール以下、好ましくは45デニール以下である。また、該糸の太さは、機械的強度の維持、適度な水分輸送能、布と粘着剤層との密着性等の点から、通常5デニール以上である。
布が、伸縮性を有するとは、身体の屈曲部の動きによって、通常、皮膚面は20〜50%伸縮するが、その伸縮に追従できる伸縮性を有することを意味する。
布はその面上において少なくとも1つの方向に伸縮性を有するものであればよいが、皮膚面の伸縮が一方向だけに限らないので、少なくとも2つの方向(特に互いに直行する2つの方向)に伸縮性を有することが好ましく、3つ以上の方向に伸縮性を有することがさらに好ましい。
布の空隙率は、通気性や透湿性を充分に確保するためには、60%以上、好ましくは65%以上である。また、空隙率は、粘着剤層との密着性や布自体の水分輸送性能の維持等の点から、通常90%以下である。
ここに空隙率は、体積基準で算出した値である。
上記の糸の太さ、空隙率を満たすものであれば、布の厚さは特に限定されない。
ポリウレタンフィルム(ポリウレタン層)のウレタンは、エーテル系、エステル系等の一般的なウレタンを用いることができ、特に制限されることは無いが、粘着テープおよびシートの構成で後述のように40℃相対湿度30%の透湿度が200g/m2・24HR以上で、滑り性が3N以下であり、さらに防水性(特に基材の防水性)が1g以下である特性を発現するものが好ましい。
ポリウレタンフィルム(ポリウレタン層)厚は、3μm以上好ましくは5μm以上であり、25μm以下好ましくは20μm以下である。3μm未満では、ポリウレタン層に要求される防水性、耐摩擦性等の機能が十分に得られないため、強度面、防水性が低くなる。また25μmを超えると、ポリウレタン層が厚いために透湿度が十分に得られず、長時間の貼付では蒸れて、かぶれることがある。さらにゴワゴワ感もあり、違和感がある。
接着剤層に用いられる接着剤は、布とポリウレタンフィルムとを接着し得るものであれば特に限定されないが、親和性、通気性、透湿性の維持等の点から、ウレタン系接着剤が好ましい。ウレタン系接着剤としては、ウレタン結合を有する接着剤であれば特に限定されないが、例えばポリエーテル系やポリエステル系のウレタン樹脂からなる接着剤等が挙げられる。
接着剤層(特にウレタン系接着剤層)の乾燥後の厚みは、通常0.05〜8μmであり、好ましくは0.1〜7μmである。
本発明の基材は、例えば、布とポリウレタンフィルムとを、接着剤(特にウレタン系接着剤)をその一方または両方の全面または部分的に塗布し乾燥させた後に熱接着にて積層すること等により製造することができる。
本発明の基材の厚みは、使用部位や基材の特性等によって適宜決定されるものであるが、皮膚への追従性を考慮すると0.05〜1.0mmが好ましく、より好ましくは0.1〜0.8mmである。
本発明の粘着テープおよびシートは、上述の基材の布面に粘着剤層を積層してなるものである。
粘着剤層に用いられる粘着剤としては、一般的な医療および衛生材、テーピング用の粘着テープの分野等で周知、あるいは実用されている種々のものを本発明においても使用することができるが、後に詳述する自背面接着力が6N/19mm以下の特性を再現良く発現させるには、ゲル粘着剤を用いるのが好ましい。ゲル粘着剤とは、特開平6−319793号公報に記載の粘着剤のように液状やペースト状の成分を含有して、粘着剤を不溶化させている粘着剤をいう。
なおゲル粘着剤については特開平6−319793号公報に記載の方法等により製造することができる。
粘着剤としては、例えば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、ビニルエーテル系粘着剤、シリコーン系粘着剤等を用いることができる。さらに必要に応じて粘着付与剤、架橋剤等を添加して粘着特性を調整しても何ら差し支え無い。
上記の粘着剤を自背面接着力が6N/19mm以下となるように自体公知の方法により調整すればよい。
粘着剤層は自体公知の方法により基材の布面に積層させることができるが、例えば、後述のセパレータ(剥離ライナー)の剥離処理面に、粘着剤を塗布して粘着剤層を形成させ、当該粘着剤層表面に基材の布面を貼り合わせる方法等が挙げられる。
布と粘着剤層との投錨力を高めるためには、布は粘着剤層に一部または全部が埋まっている方が好ましい。
粘着剤の塗布形状は特に限定されず、基材の布面の全面に設けてもよく、または部分的に設けてもよい。部分的に設ける場合は、例えばドット状または条状が設けられる。条状の場合、条間空間は、例えば直線状、波状等が挙げられ、あるいはその他の形状であってもよいが、通気路として機能する空間が確保されていることが好ましい。一般的には条間空間の断面積の経時的な変化が少ない波状が好ましいが、使用する粘着剤の特性や本発明の粘着テープおよびシートの使用部位によって適宜決定してよい。さらに必要に応じて、粘着テープおよびシートを穿孔しても何らかまわない。
粘着剤層の乾燥後の厚みは、本発明の粘着テープおよびシートの使用部位や粘着剤等によって適宜決定されるものであるが、20〜100μmが好ましく、より好ましくは40〜60μmである。
本発明の粘着テープおよびシートは、当該粘着テープおよびシートの自背面接着力、即ち当該粘着テープおよびシートの背面即ちポリウレタンフィルム表面に対する粘着力が、6N/19mm以下、好ましくは5.5N/19mm以下であることを特徴とする。また、該自背面接着力は、ラップ貼り(重ね貼り)した際のテープ固定性に影響を与えるので、通常1N/19mm以上である。
前記自背面接着力が6N/19mmを超えると、ラップして貼る場合に、貼り直しを行なう際に、粘着力が強い為、基材が破壊されて防水性が損なわれたり、永久歪が加わって、めくれた状態で貼り合されることがある。また、前記自背面接着力が6N/19mmを超える粘着剤では皮膚への接着性も強く、剥離に際して痛み、赤み等の皮膚刺激が懸念される。
本発明の粘着テープおよびシートにおける基材は、粘着剤層を支持するもので、その適度な伸張度により屈曲部および皮膚の伸縮に追従できる柔軟性と固定性を有すると共に、皮膚刺激を著しく低減する効果を付与するものであるが、係る屈曲部および皮膚の伸縮に追従できる柔軟性と固定性、および皮膚刺激の低減の見地からは、さらに本発明の粘着テープおよびシートにおいて、50%伸張時における引張応力、および50%伸張を30分間保持した後の応力の減少率、即ち応力緩和性が以下の範囲であるものが好ましい。
本発明の粘着テープおよびシートは、当該粘着テープおよびシートの面上において互いに直行する2つの方向のうちの、一方の方向に対する50%伸張時における当該テープまたはシートの引張応力、および他方の方向に対する50%伸張時における当該テープまたはシートの引張応力が共に、20N/20mm幅以下であることが好ましい。より好ましくは、屈曲部の固定性より、19N/20mm幅以下である。また、該引張応力は、皮膚の伸縮や屈曲部に貼付した際の追従性等の観点から、通常1N/20mm幅以上である。
また、本発明の粘着テープおよびシートの前記一方の方向への50%伸張を30分間保持した後の応力の減少率、および前記他方の方向への50%伸張を30分間保持した後の応力の減少率が、共に40%以上であることが好ましい。より好ましくは、屈曲部の固定性より42%以上である。また、該応力の減少率は、皮膚の伸縮や屈曲部に貼付した際の追従性等の観点から、通常70%以下である。
50%伸張時における引張応力が20N/20mm幅を超えると、屈曲部の追従および皮膚の伸縮に伴う追従、特に伸長時の追従が困難になり、柔軟性に問題がある。さらに繰返し使用すると伸長時の抵抗が大きいため皮膚刺激を与える。また50%伸張を30分間保持した後の応力の減少率が40%未満では、伸張時の応力が高くなり、屈曲部および皮膚の伸縮の追従と適度な固定性が困難になる。
上記引張応力および応力緩和性が上記範囲のものは自体公知の方法により得ることができ、具体的には、ポリウレタンフィルムの厚み、材質の調整や布を構成する糸の材質や太さ、空隙率を調整することによって得ることができる。
また、本発明の粘着テープおよびシートは、40℃相対湿度30%の透湿度が、好ましくは200g/m2・24HR以上、さらに好ましくは250g/m2・24HR以上であり、防水性(25mmΦの面積あたり、1分間あたりの水の透過)が好ましくは1g以下、さらに好ましくは0.95g以下である。さらに、本発明の粘着テープおよびシートは、ポリウレタンフィルム表面の滑り性が好ましくは3N以下、さらに好ましくは2.5N以下である。
防水性(特に基材の防水性)が1gを超えると、入浴、水仕事等の水を使用する際に基材に水が浸入し、違和感がある。または粘着剤と皮膚の間に水が介在して粘着テープおよびシートが剥れる場合もある。また基材の凹凸の影響を受けて摩擦が高くなる。滑り性が3Nを超えると表面の滑り性が悪く、衣類と擦れた場合に浮きの原因となりうる。40℃相対湿度30%における透湿度が、200g/m2・24HR未満では、皮膚が蒸れて刺激になることが考えられる
上記防水性および透湿度が上記範囲のものは自体公知の方法により得ることができ、具体的には、ウレタンフィルムの厚み、材質を調整することによって得ることができる。また、上記滑り性が上記範囲のものは自体公知の方法により得ることができ、具体的には、エンボス処理などの表面処理の度合を調整することによって得ることができる。
本発明の粘着テープおよびシートは、粘着剤層の表面の汚染を防ぐために、使用するまで粘着剤層表面をセパレータにて被覆させておくことが好ましい。このセパレータは一般的に皮膚へ貼付する粘着テープおよびシート等に用いられるものを使用することができる。具体的には上質紙、グラシン紙、パーチメント紙等の表面に、シリコーン等の剥離性能を有する剥離剤をコーティングしたものや、上質紙にレジンをアンカーコートしたもの、またはポリエチレンをラミネートしたもの等の表面に、シリコーン等の剥離性能を有する剥離剤をコーティングしたもの等である。
本発明の粘着テープおよびシートの形状は特に限定されず任意の形状とすることができる。
本明細書において、粘着テープおよびシート(試料)の、自背面接着力、50%伸張時における引張応力、50%伸張を30分間保持した後の応力の減少率(応力緩和性)、40℃相対湿度30%における透湿度、ポリウレタンフィルム表面の滑り性および防水性(25mmΦの面積あたり1分間あたりの水の透過)は、以下の条件および方法にて、測定するものである。
「自背面接着力」は、試料を幅19mm×長さ150mmに切出し、この試料をJIS Z0237に準じて、自背面接着力を測定する。
「50%伸張時における引張応力」は、試料を幅20mm×長さ150mmに切出し、100mmの標線を入れ、この試料を引張速度300mm/minで引張り、長さがもとの長さの50%増しとなるまで伸張させた時の引張応力を測定する。
「50%伸張を30分間保持した後の応力の減少率(応力緩和性)」は、試料を幅20mm×長さ150mmに切出し、100mmの標線を入れる。この試料を引張速度300mm/minで引張り、長さがもとの長さの50%増しに達したら直ちに停止する。その状態を30分間保った後の応力を測定する。その30分間保った後の応力と長さがもとの長さの50%増しとなるまで伸張させた時の引張応力の比を%表示したものを応力の減少率(応力緩和性)とする。
「40℃相対湿度30%における透湿度」は、10mlの蒸留水を内径40mm、高さ40mmのガラス製容器に入れ、直径50mmの円形に裁断した皮膚貼付用粘着テープまたはシートを粘着剤層を下向きにして容器の口に貼付、固定し、該粘着テープまたはシートを貼付した容器全体の重量(W3)を測定したのち、これを40℃、相対湿度30%R.H.の恒温恒湿機中に入れ、24時間放置後の重量(W4)を測定し、得られた値を以下の式に代入して算出した値をいう。
透湿度(g/m2・24h・40℃・30%R.H.)=(W3−W4)/(0.02×0.02×π)
「ポリウレタンフィルム表面の滑り性」は、滑り性測定方法のJIS K7125に準じ、次の条件の下で試験を行った場合の動摩擦力の値で表す。即ち、63mm×63mmの滑り片(試料片)を、(1)接触面として綿金巾3号を適用した場合について、滑らせる速度を300mm/分として動摩擦力を測定し、3回測定の平均値(N/63mm×63mm)を滑り性とする。
「防水性(25mmΦの面積あたり1分間あたりの水の透過)」は、口の大きさが、直径25mmΦの円筒形容器の片方の口に試料を密着させ、もう片方の口から100mlの蒸留水をゆっくり入れて、1分間に試料を通過する蒸留水の重量を防水性(g)とする。
以下に本発明の実施例を示し、さらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の応用が可能である。
実施例1
上質紙にポリエチレンをラミネートした面にシリコーン処理を施した剥離ライナーの処理面に、特開平6−319793号公報に基づいて、2−エチルヘキシルアクリレート96重量部およびアクリル酸4重量部からなる混合物を不活性ガス雰囲気下で酢酸エチルによって共重合されたアクリル系ポリマーに、ミリスチン酸オクチルドデシル50重量部、三官能性イソシアネート0.2重量部を添加して得られたアクリル系粘着剤(油性ゲル粘着剤)を乾燥後の厚みが50μmになるように塗布し、この粘着剤層上に支持体(基材)としてポリエステル50デニール糸をスムーズ編された厚さ350μmで伸縮するように編み込んだ伸縮性編布(空隙率60%)に10μmのポリエステル系ウレタンフィルムをドライラミした積層品の編布面を貼合せて本発明の粘着テープを得た。ドライラミの接着剤としてはポリエーテル系ポリウレタン樹脂を用いた。
実施例2
実施例1と同様に、シリコーン処理をした剥離ライナー上に、実施例1と同様にして得た油性ゲル粘着剤を乾燥後の厚みが40μmになるように塗布し、この粘着剤層上に支持体(基材)としてナイロン15デニール糸をスムーズ編された厚さ200μmで伸縮するように編み込んだ伸縮性編布(空隙率65%)に20μmのポリエステル系ウレタンフィルムをドライラミした積層品の編布面を貼合せて本発明の粘着テープを得た。ドライラミの接着剤としては実施例1と同じ接着剤を用いた。
実施例3
実施例1と同様に、シリコーン処理をした剥離ライナー上に、実施例1と同様にして得た油性ゲル粘着剤を乾燥後の厚みが20μmになるように塗布した粘着剤層に条状を設けた。この粘着剤層上に支持体(基材)としてナイロン25デニール糸をスムーズ編された厚さ150μmで伸縮するように編み込んだ伸縮性編布(空隙率60%)に5μmのポリエーテル系ウレタンフィルムをドライラミした積層品の編布面を貼合せて、本発明の粘着テープを得た。ドライラミの接着剤としては実施例1と同じ接着剤を用いた。
比較例1
上質紙にポリエチレンをラミネートした面にシリコーン処理を施した剥離ライナーの処理面に、2−エチルヘキシルアクリレート96重量%、アクリル酸4重量%からなるモノマー混合物を共重合して得られたアクリル系ポリマー100重量部に、三官能性イソシアネート0.2重量部を添加して得られた粘着剤を乾燥後の厚みが80μmになるように塗布し、この粘着剤層上に支持体(基材)として一般にスポーツ用テーピングテープとして知られている厚さ730μmの厚手強撚布を貼合せて粘着テープを得た。本テープは、50%伸張の引張応力が15N/20mm幅である。50%伸張を30分間保持した後の応力の減少率が45%である。防水性が180g/minである。
比較例2
実施例1と同様に、シリコーン処理をした剥離ライナー上に、実施例1と同様にして得た粘着剤を乾燥後の厚みが40μmになるように塗布した粘着剤層に条状を設けた。この粘着剤層上に支持体としてナイロン75デニール糸をスムーズ編された厚さ200μmで伸縮するように編み込んだ伸縮性編布に厚さ30μmのポリエーテル系ウレタンフィルムをドライラミした積層品の編布面を貼合せて、粘着テープを得た。ドライラミの接着剤としては実施例1と同じ接着剤を用いた。
比較例3
実施例1と同様に、シリコーン処理をした剥離ライナー上に、実施例1と同様にして得た粘着剤を乾燥後の厚みが50μmになるように塗布した粘着剤層に条状を設けた。この粘着剤層上に支持体としてナイロン75デニール糸をスムーズ編された厚さ150μmで伸縮するように編み込んだ伸縮性編布を貼合せて、粘着テープを得た。
試験例1
実施例1〜3、および比較例1〜3により得られた各粘着テープ(試料)について自背面接着力、50%伸張時における引張応力、50%伸張を30分間保持した後の応力の減少率(応力緩和性)、透湿度、滑り性および防水性を以下の条件および方法に従って測定した。結果を表1に示す。
・自背面接着力
試料を幅19mm×長さ150mmに切出した。この試料をJIS Z0237に準じて、自背面接着力を測定した。
・50%伸張時における引張応力
試料を幅20mm×長さ150mmに切出し、100mmの標線を入れた。この試料を引張速度300mm/minで引張り、長さがもとの長さの50%増しとなるまで伸張させた時の引張応力を測定した。
・50%伸張を30分間保持した後の応力の減少率(応力緩和性)
試料を幅20mm×長さ150mmに切出し、100mmの標線を入れた。この試料を引張速度300mm/minで引張り、長さがもとの長さの50%増しに達したら直ちに停止した。その状態を30分間保った後の応力を測定した。その30分間保った後の応力と長さがもとの長さの50%増しとなるまで伸張させた時の引張応力の比を%表示したものを応力の減少率(応力緩和性)とした。
・透湿度
10mlの蒸留水を内径40mm、高さ40mmのガラス製容器に入れ、直径50mmの円形に裁断した皮膚貼付用粘着テープまたはシートを粘着剤層を下向きにして容器の口に貼付、固定し、該粘着テープまたはシートを貼付した容器全体の重量(W3)を測定したのち、これを40℃、相対湿度30%R.H.の恒温恒湿機中に入れ、24時間放置後の重量(W4)を測定し、以下の式にて透湿度を算出した。
透湿度(g/m2・24h・40℃・30%R.H.)=(W3−W4)/(0.02×0.02×π)
・滑り性
滑り性測定方法のJIS K7125に準じ、次の条件の下で試験を行った。即ち、63mm×63mmの滑り片(試料片)を、(1)接触面として綿金巾3号を適用した場合について、滑らせる速度を300mm/分として動摩擦力を測定し、3回測定の平均値(N/63mm×63mm)を求めた。
・防水性
口の大きさが、直径25mmΦの円筒形容器の片方の口に試料を密着させた。もう片方の口から100mlの蒸留水をゆっくり入れて、1分間に試料を通過する蒸留水の重量を防水性(g)とした。
Figure 0004212980
試験例2
実施例1〜3、および比較例1〜3を、年齢層30代以上のボランティア20人の膝関節に貼付し、下記の基準によって貼付性評価を行った。
〔装着感〕
装着感については、「非常に快適」「問題なし」「不快に感じる」「非常に不快」の4段階で評価し、相当する人数の結果を表2に記す。上記段階のうち、「非常に快適」「問題なし」を装着感が良好であるとして有効とし、有効率を表2に併記した。
Figure 0004212980
〔皮膚接着性〕
皮膚接着性については、「完全に接着している」「周辺部のみ剥れた」「周辺部から中程まで剥れた」「剥れた」の4段階で評価し、相当する人数の結果を表3に記す。上記段階のうち、「完全に接着している」「周辺部のみ剥れた」を皮膚接着性が良好であるとして有効とし、有効率を表3に併記した。
Figure 0004212980
〔皮膚刺激性〕
皮膚刺激性については、「貼る前と同じ状態」「赤みが1〜2時間で消えた」「赤みが1日で消えた」「かぶれた」の4段階で評価し、相当する人数の結果を表4に記す。上記段階のうち、「貼る前と同じ状態」「赤みが1〜2時間で消えた」を皮膚刺激性が良好であるとして有効とし、有効率を表4に併記した。
Figure 0004212980

Claims (6)

  1. 布、接着剤層、およびポリウレタンフィルムがこの順に積層された基材の布面に、粘着剤層を積層してなる粘着テープまたはシートであって、
    前記布は、伸縮性を有し、50デニール以下の糸によって構成され、かつ空隙率が60%以上であり、
    前記ポリウレタンフィルムは、厚さが3〜25μmであり、かつ、
    当該粘着テープまたはシートの自背面接着力が、6N/19mm以下であることを特徴とする、皮膚貼着用粘着テープまたはシート。
  2. 接着剤がウレタン系接着剤である、請求項1記載の皮膚貼着用粘着テープまたはシート。
  3. 布が編物またはネットである、請求項1または2に記載の皮膚貼着用粘着テープまたはシート。
  4. 当該粘着テープまたはシートの面上において互いに直行する2つの方向のうちの、一方の方向に対する50%伸張時における当該粘着テープまたはシートの引張応力、および他方の方向に対する50%伸張時における当該粘着テープまたはシートの引張応力が、共に20N/20mm幅以下であり、
    前記一方の方向への50%伸張を30分間保持した後の応力の減少率、および前記他方の方向への50%伸張を30分間保持した後の応力の減少率が、共に40%以上である、請求項1〜3のいずれかに記載の皮膚貼着用粘着テープまたはシート。
  5. 40℃相対湿度30%における透湿度が200g/m2・24HR以上であり、かつ、25mmΦの面積あたりの水の透過が1分間あたり1g以下である、請求項1〜4のいずれかに記載の皮膚貼着用粘着テープまたはシート。
  6. ポリウレタンフィルム表面の滑り性が3N以下である、請求項1〜5のいずれかに記載の皮膚貼着用粘着テープまたはシート。
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