JPH0838544A - 適合性絆創膏 - Google Patents

適合性絆創膏

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JPH0838544A
JPH0838544A JP10782495A JP10782495A JPH0838544A JP H0838544 A JPH0838544 A JP H0838544A JP 10782495 A JP10782495 A JP 10782495A JP 10782495 A JP10782495 A JP 10782495A JP H0838544 A JPH0838544 A JP H0838544A
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JP
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adhesive
skin
bandage
backing
foam
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Application number
JP10782495A
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English (en)
Inventor
George B Finley
ジョージ・ビー・フィンレー
Marlon S Catalano
マーロン・エス・カタラノ
Ian Davis
イアン・デーヴィス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Johnson and Johnson Consumer Inc
Original Assignee
Johnson and Johnson Consumer Products Inc
Johnson and Johnson Consumer Companies LLC
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は非常に適合性であり、さらに着用者
の動きにより生じる力を受けた後もその形を維持するの
に十分な程弾性である使い捨て絆創膏製品を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 その適合性により、本発明の絆創膏の製造に
おいて、あまり強力でない接着剤を使用することがで
き、また接着剤の量を少なくすることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽症および重症の皮膚
の創傷、刺激およびすりむけのための使い捨て絆創膏お
よび包帯に関する。さらに詳しくは、本発明は非常に柔
軟で着用者の皮膚に適合し得る使い捨て絆創膏に関す
る。これらは着用者に快適さを与え、また比較的少ない
量の接着剤および/またはあまり強力でない接着剤を使
用して絆創膏と皮膚の接着を維持することができる。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】長
年、使い捨て絆創膏は切り傷およびすり傷の治療を補助
する目的で販売されている。これらは創傷をそれが治る
間カバーし、保護する働きをする。このような使い捨て
絆創膏は支持体および創傷を保護するカバーとして働く
裏材料;切り傷またはすり傷を覆うパッド;および裏材
料上に付着される接着剤組成物を含んでいる。接着剤組
成物はパッドを裏材料に接着させ、また露出した部分は
裏材料を創傷領域の周囲の皮膚に接着させる。しかしな
がら、このような絆創膏の使用には固有の問題が幾つか
ある。第1に、着用者はしばしば指、肘および膝関節の
ようなより頻繁に動く皮膚領域に擦過傷を有する。これ
により絆創膏はそれを変形しようとする力が加えられ
る。この変形はしばしば、絆創膏の皮膚からの分離をも
たらす。第2に、この分離を防ごうとして、絆創膏は幾
分強力な接着剤組成物を用いて作られている。これらは
敏感な皮膚を刺激しがちであり、また着用者から取り除
く時に皮膚を傷つけることもある。
【0003】長年にわたって、使い捨て絆創膏製品の商
用態様において様々な変更および改良がなされている。
例えば、裏材料は着用者の皮膚および動きに対してより
容易に適合する絆創膏を製造するために、ビニルフィル
ム、軟質の織物、さらにはフォームから作られている。
しかしながら、これまでの試みは皮膚にしっかり接着し
たままで動きに容易に適合する絆創膏を消費者に提供し
ていない。
【0004】例えば、米国特許第3,025,854号
(Scholl、1962年)は、フィルム支持体およびパッ
ドの付いた、ガーゼというよりむしろフォームを有する
絆創膏を開示している。しかしながら、この構造は必ず
しも適当な通気を創傷に与えない。
【0005】米国特許第3,113,568号(Robin
s、1963年)において、密接に編まれた網状遮断層
を持つ吸収性パッドを含有する“収れん性”絆創膏を開
示している。網状遮断層は創傷の止血および癒合を促進
する凝血を助けるためのものである。本特許はこのよう
な遮断層が連続気泡ポリウレタンフォームで構成される
ことを示唆している。
【0006】米国特許第3,949,742号(Nowako
wski、1976年)は、非孔質のセグメントポリウレタ
ン裏材料の薄層が凝塊形成の網状フォームの薄層に粘着
的に固定された透明で薄い軟質のラミネートで構成され
る医用包帯を開示している。裏材料層は非孔質であり、
非常に薄いものである。
【0007】米国特許第4,733,659号(Edenba
umら、1988年)は、液体浸透性で軟質の熱可塑性親
水性フォームの単一シートから製造された使い捨て絆創
膏を開示している。フォームは多孔性感圧接着剤が積層
される。フォームラミネートは創傷と接触する部分を除
いて、全体として圧縮される。
【0008】米国特許第4,730,611号(Lamb、
1988年)は、創傷と接触する親水性面および創傷と
離れた所に面する疎水性面を有するポリウレタンフォー
ムで構成される包帯を開示している。パッドはパッドよ
り大きい多孔性不織繊維シート上に配置される。それは
パッドの疎水性面と接触する面上に接着剤を有し、それ
より包帯は親水性面および創傷との接触に使用される接
着剤をあらわにする。パッドおよび接着剤の早めの露出
を防止するため非粘着性の除去可能なカバーがシートの
接着剤面上に配置される。この包帯は軽症の切り傷およ
びすりむけにおいて容易に使用できない。非常に複雑な
構造を持つという欠点を有する。
【0009】米国特許第4,341,209号(Schaa
r、1982年)は、光沢がある滑らかな石目で低摩擦
の非付着性表面、および吸収性パッドに付着される感圧
接着剤を有するコーチング−付着性裏面を有する、低密
度のポリエチレン独立気泡フォーム裏シートを含有する
感圧接着絆創膏を開示している。ポリエチレンフォーム
は、通常、可塑剤を含有するビニルフィルムの代わりと
なるものである。それはビニルと同じ材料特性を有す
る。
【0010】米国特許第4,377,159号(Hanse
n、1983年)は、キャリヤーテープに付着された圧
縮性の弾性材料の実質的に三角形または長方形のプリズ
ム形部分を有する圧力絆創膏を開示している。テープは
追加的な適合性を与えないであろう。
【0011】米国特許第5,160,328号(Cartme
llら、1992年)に記載されているもののようなヒド
ロゲル絆創膏はポリウレタンヒドロゲル材料を含有する
ことができるが、これもまたこのような絆創膏に使用さ
れる裏材料の適合性を改善しない。
【0012】米国特許第5,203,764号(Libbey
ら、1993年)は、創傷の手当てをするための、水硬
化性イソシアネート機能ポリウレタンプレポリマー樹脂
を含浸させたadcフォームシートから製造された連続
気泡フォームパッドの使用を開示している。パッドはま
た、矯正パッドとして機能し得る。
【0013】米国特許第5,264,218号(Rogozi
nski、1993年)は、半浸透性の透明なポリウレタン
および多数の同心性ポリエチレンフォームリングまたは
ディスクを含有する、創傷または皮膚潰瘍のための包帯
を開示している。
【0014】しかしながら、従来技術の特許の何れも、
適合性が高く、さらに接着剤の量が少なくても着用者の
皮膚にしっかりと付着し続ける使い捨て絆創膏製品を提
案または開示していない。
【0015】本出願は、1994年4月8日に出願され
た「適合性絆創膏」という名称の米国特許出願番号08
/225171の一部継続出願である。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は高適合性の使い
捨て絆創膏に関する。さらに詳しくは、本発明は適合性
裏材料、接着剤層および創傷をカバーする部分で構成さ
れる高適合性の使い捨て絆創膏に関する。
【0017】好ましくは、裏材料は着用者の皮膚に非常
に適合し得るフォームまたは織物支持体で構成される。
適合性は様々な方法で、特に応力/歪率により測定する
ことができる。本発明の製品の応力/歪率は比較的低
く、すなわち単位歪あたりの応力度が低い。本発明の製
品の応力/歪関係は20%歪で約0.5ポンド/インチ
〜50%歪で約1.5ポンド/インチの範囲である。
【0018】本発明の製品において有用な接着剤組成物
は好ましくは臨床的に生体適合性であることが、または
着用者の皮膚と適合し得ることがわかっている感圧接着
剤である。本発明の製品においては、着用者の皮膚との
接着を維持するために必要な接着剤組成物の量は従来よ
り少なくすることができる。さらに、あまり強力でない
接着剤を使用することができる。これは、本発明の製品
が着用者の皮膚と一緒に容易に曲がり、動くためであ
り、また通常、絆創膏を皮膚から引き離してしまうこの
ような動きに対抗する力を出さないためである。有利に
は、これにより本発明の製品は着用者の皮膚をあまり刺
激せず、また除去による皮膚の損傷を防止することがで
きる。
【0019】本発明の製品の吸収性パッドは好ましく
は、創傷それ自体と接触するための創傷−放出部分、お
よびその中に創傷の滲出物を吸収し、含有することので
きる吸収性部分で構成される。
【0020】本発明の製品は少なくとも3つの要素、す
なわち本発明の絆創膏の、創傷をカバーする部分を保護
する裏材料;創傷と接触し、創傷の滲出物の貯蔵所とな
る、製品の創傷をカバーする部分;および製品を創傷の
まわりの所定の位置に保持する接着剤組成物を含有す
る。本発明の絆創膏の態様は図1、2および3に示され
る。図1において、絆創膏10は本発明の一態様の、除
去可能な使い捨て絆創膏である。絆創膏10は裏材料2
0、接着剤層30および吸収性パッド40で構成され
る。裏材料20は好ましくは、本発明の絆創膏に適当な
適合性を与えるポリマーフォームまたは織物材料で構成
される。より好ましくは、裏材料20は独立気泡ポリ塩
化ビニルフォームまたはフィルム;ポリエチレンフォー
ムまたはフィルム;あるいはポリウレタンフォームまた
はフィルムで構成される。本発明の製品においては、適
当な性質を有する不織布、例えばクラトン繊維を含有す
るもののようなメルトブローン、あるいはすべて天然も
しくは合成セルロース繊維または当業者に知られている
他の繊維から作られたスパンボンドが有用である。裏材
料は着用時にすべての方向において適合性および強度を
与えるため、すべての方向において同一のまたは同様の
ストレッチ性および回復性を有する必要がある。
【0021】裏材料20は最も好ましくは、約30ポン
ド/フィート3 の密度を有し、好ましくは厚さが約20
ミルである可塑化ポリ塩化ビニルフォームである。本発
明の製品の裏材料は本発明の所望の性質を有する絆創膏
を製造するため、柔軟性および弾性を有する必要があ
る。好ましくは、本発明の製品において有用なポリ塩化
ビニルフォームの密度は約25〜約35ポンド/フィー
3 であり、厚さは約15〜約25ミルである。ビニル
フィルムのような従来の裏材料と比較して、フォームの
厚さもまた外力から創傷を保護するクッション作用を与
える。
【0022】疎水性または不透湿性フォームが使用され
る場合、フォームは創傷の周りの皮膚領域から水分を排
出する手段として小さな孔をあける必要がある。当業者
によく知られているように絆創膏の孔あけは、たまった
水分にさらされることにより皮膚がふやけるのを防ぐ助
けになる。
【0023】接着剤組成物30は好ましくは感圧性の生
体適合性接着剤である。好ましくは、それは水性または
溶液型アクリレートのゴム系接着剤、合成ゴム系接着
剤、あるいはシリコーン接着剤である。より好ましく
は、それはポリビニルエステル系アクリル接着剤であ
る。本発明の製品において有用な接着剤は比較的低い作
用を有する、すなわちこれらのスチールとの接着強さは
従来から使用されている接着剤と比較して低いが、これ
らは本発明の裏材料と組合せて使用された場合、十分に
皮膚と接着する。例えば、スチールとの接着強さは約4
オンス/インチ〜約12オンス/インチである。本発明
の製品において有用な接着剤は伝統的な絆創膏で使用さ
れているものであってもよいが、その塗布量はより低い
量、すなわち約20g/m2 〜約40g/m2 、より好
ましくは約25g/m2 〜約35g/m2 、そして最も
好ましくは約30g/m2 である。
【0024】吸収性パッド40は好ましくは、創傷−放
出表面および吸収性体を含有する貼合せまたは積層パッ
ドである。好ましくは、自然な癒合過程を妨げることな
くまたは傷口を再び広げることなく、癒合した創傷から
容易に除去できるように設計された創傷−放出表面は当
業者に知られているポリエチレンネット材料などから作
られる。好ましくは、吸収性パッド40の吸収性体は天
然または合成の、吸収性および/またはヒートシール可
能な繊維材料、例えば綿、レーヨン、ポリプロピレン−
ブレンドなどからなる群から選択される繊維で作られた
織または不織パッドである。最も好ましくは、吸収性パ
ッド40の吸収性体は創傷−放出表面と熱で貼合せるこ
とのできる90%ポリプロピレン−10%レーヨンブレ
ンドから作られる。吸収性体は放射または超音波エネル
ギーを使用して創傷−放出表面と貼合せることができ、
またはこれらは創傷−放出表面を着用者の皮膚と接触す
る絆創膏の面にさらして互いに折り重なることができ
る。図2および3は本発明の使い捨て絆創膏の別の態様
を示すが、これらは様々な形および大きさで製造するこ
とができ、図2および3に示されているものに限定され
ない。
【0025】好ましくは、本発明の製品は十分に適合性
であるため、着用者の皮膚に快適に付着し、また強力に
接着することなく除去できるようにくっついている。し
かしながら、これらはその形を維持し、そして皮膚また
は体の動きから加えられた力が取り除かれた時にほぼ原
形に戻るのに十分な程弾性でなければならない。これら
は体および皮膚の動きにより生じる力の範囲内で体に容
易に適合する必要があり、また関節に加えられた時にこ
れらが受ける力に耐えることができなければならず、さ
らにこれら自体動いたり、または過剰の圧力を加えたり
してはならない。
【0026】本発明の裏材料および製品において望まし
い特性は、本発明の絆創膏を所定の歪にさらすのに必要
な力(ポンド/インチ)および製品の緩和により回復す
るエネルギーに関して測定することができる。破断点引
張強さおよび伸びもまた、本発明の製品の有用な尺度で
ある。次の手順に従って行った試験から得られたデータ
を図4〜7に示す。
【0027】力 体 歪 歪に関する力は次のようにして測定することができる:
本発明の製品を70°Fおよび相対湿度65%において
24時間、TAPPI標準により状態調整する。製品を
2.5インチのゲージ長さでインストロン試験機のクラ
ンプに配置する。次に、製品を連続的に5インチ/分の
速度で全歪の20%、50%および100%に伸長す
る。絆創膏製品を伸長するのに必要な力をそれぞれの値
で測定し、試料の幅に対して正規化する。好ましくは、
20%歪のために必要な力は約0.2〜約0.7ポンド
/インチであり、50%歪では約1.2〜約1.8ポン
ド/インチである。
【0028】回復エネルギー 回復エネルギー、すなわち荷重エネルギーと無荷重エネ
ルギーの比は本発明の製品の他の重要な特性である。こ
のパラメーターは様々な歪からの絆創膏の緩和により回
復するエネルギーの量の尺度となる。本発明の製品で測
定されるこのパラメーターの値は比較的高く、それによ
り確実に絆創膏は使用中、ずっと変形しない。好ましく
は、回復エネルギーは20%歪で約60%〜約70%で
あり、そして50%歪で約40%〜約50%である。絆
創膏は使用中に許容量の弾性を与えるために比較的多量
のエネルギーを保持する。
【0029】引張破断強さ 本発明の製品の引張破断強さは本発明の製品の適合性条
件の別の有用な尺度である。引張破断強さは次のように
して測定することができる:連続して増加する荷重を試
料の縦方向に加え、破断試験を行う。破断荷重に対する
値を試験機のスケール、ダイヤルまたは記録紙から観測
する。試料を23℃および相対湿度50%において4時
間、TAPPI必要条件下で状態調整する。試料をイン
ストロン試験機の2つのクランプの間に保持し、引張ク
ランプの均一な動きにより歪ませる。初期ゲージ長さは
2インチである引張クランプは破断時間が10秒である
製品に関して20インチ/分の速度を有する。破断時間
が10秒未満である場合、引張速度を破断時間が10秒
となるように修正する。本発明の製品の平均破断力は約
3.5〜約6ポンド/インチである。好ましくは、それ
は約4〜約5ポンド/インチである。
【0030】最大伸び 最大伸びは適合性の別の尺度である。本発明の製品は十
分に適合性であるため、破断することなく高い百分率の
伸びを示す。最大伸びは上記の破断強さ試験に記載され
ているものと同じ装置を使用して測定することができ
る。しかしながら、製品を破断するのに必要な力を測定
するのではなく、破断点で伸びた製品の長さを測定す
る。本発明の製品は製品の原長の少なくとも約150
%、好ましくは少なくとも約200%の最大伸びを有す
る。これにより確実に製品は着用時にそれが動いたり、
位置を変えたりするにつれて、皮膚の状態に適合する。
【0031】本発明の製品は製造中に裏材料の適合性お
よび強度を保持するような方法で製造する必要がある。
使い捨て絆創膏製品は一般に巻取材を使用して製造され
る。好ましくは、本発明の絆創膏は裏材料の特性を保持
するため、裏材料が最終製品の他の要素と分離されるよ
うに組立てられる。これは裏材料を吸収性パッドが裏材
料に接着される場所に到達する前に加速する真空ドラム
のようなロール上で実施することにより行うことができ
る。これは裏材料の供給と吸収性パッドの供給との間に
所定量の“ゆるみ”を与え、裏材料を伸長することなく
その弾性を保持する。したがって、裏材料は製品の他の
要素の走行速度より僅かに速く走行させることにより組
立前に緩和する必要がある。接着剤は好ましくはトラン
スファー塗布により裏材料に塗布されるが、ドクターブ
レードを使用して塗りつけることもできる。好ましくは
ラミネートされた吸収性パッドは接着剤を用いて裏材料
に接着される。好ましくは、製品はその後ホットピンを
使用して孔あけされる。本発明の製品の製造法は199
4年4月8日に本願と同時に出願され、共に譲渡された
共同未決米国特許出願番号224922号(参考文献と
して本明細書に組込まれる)に記載されている。
【0032】本発明の製品は本発明の使い捨て絆創膏を
創傷または刺激部分の上にのせ、裏材料の接着面を押し
て着用者の皮膚にしっかり付着させることにより使用さ
れ得る。傷口が開いている場合、吸収性パッドは創傷の
滲出物を吸収し、それが着用者の皮膚および/または衣
服にまでにじむのを防止する。さらに、皮膚に貼る前に
医薬を直接パッドにつけることもできる。
【0033】
【実施例】
実施例1.使い捨て絆創膏を本発明の方法に従って製造
した。裏材料は30ポンド/フィート3 の密度および2
0ミルの厚さを有する独立気泡可塑化ポリ塩化ビニルフ
ォームである。裏材料はアクリル接着剤で塗布すること
ができた。Avery Dennison社から入手できるAvery EF
3508を約30g/m2 の量でフォームに塗布した。
90%ポリプロピレン−10%レーヨンブレンドで構成
される吸収性パッドを透明なポリエチレンネットの片側
に積層した。ストリップ形の絆創膏を所望の絆創膏の全
長と等しい幅を有する連続裏材料のロールから製造し
た。吸収性パッド材料は所望のパッドの領域と等しい幅
を有する。裏材料はその移動速度が僅かに増加する真空
ドラムにより供給した。真空ドラムの流れに沿って、裏
材料の速度を裏材料の弾性が保持されるように落とし
た。次に、吸収性パッド材料を緩和した基礎材料に施し
た。吸収性パッド材料をその後、ホットピンを使用して
孔明けした。着用者の皮膚に貼る前の露出した接着剤を
保護するために、表面タブを使い捨て絆創膏の露出領域
に配置した。表面タブは片側に13ポンド/連のポリエ
チレンおよびAkrosil G9COシリコーン剥離塗料を塗
布した40ポンド/連のさらし延伸紙から作ったが、当
業者に知られている剥離可能な材料を用いて作ることも
できる。
【0034】実施例2.実施例1に記載の方法に従って
製造した使い捨て絆創膏をこれらが着用者の皮膚の所定
の位置にとどまるかどうか確かめるため、次の方法に従
って試験した。6個の本発明の使い捨て絆創膏を24歳
の人間の被験者の両手の人差し指および中指の指関節と
上腕の背面に貼った。被験者の通常の活動または入浴習
慣について制限しなかった。被験者に絆創膏を24時間
つけさせた。24時間後、被験者を検査したところ、本
発明の絆創膏がそのまま残っており、許容されるように
被験者に接着されたことが確認された。
【0035】実施例3.実施例1に記載の方法に従って
製造した絆創膏を最大力対歪、荷重エネルギー対歪、回
復エネルギー、引張破断強さおよび伸び試験に付した。
他の製品もまた試験した。製品AおよびCは可塑化ポリ
塩化ビニルフォームから実施例1の方法に従って製造し
た本発明の製品である。製品AおよびBの裏材料は30
ポンド/フィート3 の密度および20ミルの厚さを有す
る。製品Bの裏材料は30ポンド/フィート3 の密度お
よび20ミルの厚さを有するが、製品AおよびCで使用
したフォームより堅いポリ塩化ビニルフォームである。
製品Dはビニル裏材料を有する、Johnson & Johnson Co
nsumer Products 社から入手できるバンド−エイド(登
録商標)という名の付いた薄いストリップの絆創膏であ
る。製品Eは織物裏材料を有する、Johnson & Johnson
Consumer Products 社から入手できるバンド−エイド
(登録商標)という名の付いた軟質織物の絆創膏であ
る。製品Fはポリ塩化ビニルフォーム裏材料を有する、
3M社から入手できるアクティブストリップ軟質フォー
ムの絆創膏である。
【0036】試験を上記の方法に従って行った。最大力
対歪試験の結果を図4に示す。表を見てわかるように、
製品AおよびCの歪(%)に対する最大力の相対値はか
なり低かった。これはその絆創膏を曲げるまたは変形す
るのに必要な力は他の絆創膏と比べて低かったことを示
している。このことは本発明に従って使用される絆創膏
が許容できる程変形性であるかどうかの確認において重
要である。
【0037】回復エネルギー試験の結果を図5に示す。
本試験は絆創膏を所定の歪にさらす力の除去により回復
するエネルギーの量を測定する。本試験の結果は、特に
より低い歪において製品AおよびCの回復エネルギーが
高く、また他の試験製品と比べて100%歪においてで
さえ高いままであることを示している。
【0038】上記の手順に従って、引張破断強さを試験
した。本試験の結果を図6に示す。本発明の製品の引張
破断強さは約3.5〜5ポンド/インチである。したが
って、これらの製品の裏材料は製造工程中に緩和または
支持されない場合、その工程の力を受けると破断してし
まう。この工程は比較的低い破断強さを有する裏材料の
使用を可能にする。
【0039】製品A〜Fの伸び率もまた試験した。その
結果を図7に示す。本発明の製品は他の製品よりも高い
伸び率、例えば253%および152%を示す。伸び試
験は20インチ/分の引張速度を使用して行ったが、製
品Eの場合だけ引張速度は12インチ/分であった。本
発明の製品の高い伸び率はこれらが明らかに高度の適合
性を有することを示している。
【0040】本発明の製品に関する前記の説明から、本
発明の精神および範囲を越えない別の態様および等価構
造を案出することができる。したがって、本発明の製品
は本明細書で特定的に開示されたものに限定されない。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
適合性裏材料、接着剤層および創傷をカバーする部分で
構成される高適合性の使い捨て絆創膏が提供される。本
発明の製品は着用者に快適さを与え、また接着剤の量が
少なくても、あまり強力でない接着剤を使用しても着用
者の皮膚にしっかりと付着し続ける。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って製造された使い捨て絆創膏の底
面図。
【図2】本発明に従って製造された使い捨て絆創膏の底
面図。
【図3】本発明に従って製造された使い捨て絆創膏の底
面図。
【図4】幾つかの絆創膏の最大力対歪を測定する試験で
得られたデータを示す図。
【図5】幾つかの絆創膏の回復エネルギー対歪を測定す
る試験で得られたデータを示す図。
【図6】幾つかの絆創膏の引張破断強さを測定する試験
で得られたデータを示す図。
【図7】幾つかの絆創膏の最大伸びを測定する試験で得
られたデータを示す図。
フロントページの続き (72)発明者 ジョージ・ビー・フィンレー アメリカ合衆国、19067 ペンシルバニア 州、ヤードレー、レキシントン・ドライブ 1366 (72)発明者 マーロン・エス・カタラノ アメリカ合衆国、08820 ニュージャージ ー州、エディソン、ボックスウッド・サー クル 13 (72)発明者 イアン・デーヴィス アメリカ合衆国、08801 ニュージャージ ー州、アナデール、グリーンブライアー・ レーン 3

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 適合性裏材料、接着剤層および吸収性パ
    ッドからなり、容易に変形し、その原形に戻ることので
    きる使い捨て絆創膏。
JP10782495A 1994-04-11 1995-04-10 適合性絆創膏 Pending JPH0838544A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US22613494A 1994-04-11 1994-04-11
US226134 1994-04-11

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0838544A true JPH0838544A (ja) 1996-02-13

Family

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