JP2000343608A - 鋼管ライニング用塩化ビニル系樹脂管の製造方法 - Google Patents

鋼管ライニング用塩化ビニル系樹脂管の製造方法

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JP2000343608A
JP2000343608A JP11162737A JP16273799A JP2000343608A JP 2000343608 A JP2000343608 A JP 2000343608A JP 11162737 A JP11162737 A JP 11162737A JP 16273799 A JP16273799 A JP 16273799A JP 2000343608 A JP2000343608 A JP 2000343608A
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Japan
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vinyl chloride
pipe
resin pipe
chloride resin
steel pipe
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JP11162737A
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Inventor
Yoshiaki Kitagawa
喜明 北川
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業環境が良好で、生産性の高い、鋼管ライ
ニング用塩化ビニル系樹脂管の製造方法を提供するこ
と。 【解決手段】 押出成形直後の余熱を保持した状態の塩
化ビニル系樹脂管の外周面に、クロスヘッドダイを用い
てホットメルト接着剤を塗布する鋼管ライニング用塩化
ビニル系樹脂管の製造方法であり、例えば、塩化ビニル
のホモポリマーからなる樹脂を、押出機1と呼び径10
0A用の金型2とを経て吐出させた後、冷却水槽3に浸
漬搬入させ、肉厚2.0mmの塩化ビニル樹脂管7の外
周面の温度を40〜80℃(例えば60℃)に制御し、
この樹脂管7に対してクロスヘッドダイ4から、SBS
系ホットメルト接着剤を供給・塗布し、厚さ約100μ
mの接着剤層を形成し、引取り機6によって定尺に切断
して個々の、接着剤層が形成された塩化ビニル樹脂管を
得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鋼管の内面を塩
化ビニル系樹脂で被覆した塩化ビニル系樹脂ライニング
管に用いるための、鋼管ライニング用塩化ビニル系樹脂
管の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、鋼管の内周面に耐食性の優れ
た塩化ビニル樹脂がライニングされた複合管が多方面に
使用されている。この様な複合管の製造方法として、例
えば、先ず押出し成形方法によって、塩化ビニル樹脂を
押出成形機から吐出させて賦形し冷却した後、適宜長さ
に切断して得た塩化ビニル樹脂管を用意して、管の一本
毎に鋼管用の接着剤を塗布し、その後、この接着剤を塗
布した塩化ビニル樹脂管を鋼管に挿入して複合一体化す
る方法が採られていた。この際、一般に、鋼管ライニン
グ用塩化ビニル系樹脂管に用いられる接着剤としては、
常温では接着力を発現しないので鋼管内への挿入作業が
円滑になされる一方、その後の加熱により十分な接着力
を発現し得る点で、スチレン−ブタジエン−スチレンブ
ロック共重合体(以下、SBSと記載する)系接着剤、
アクリル系接着剤等のホットメルト接着剤が用いられて
いた。
【0003】しかし、この方法では、一本毎の塩化ビニ
ル樹脂管の外周面を、ホットメルト接着剤を適用するの
に好適な温度に迄加熱するのは、装置が大がかりになる
割には生産性が悪いため、常温下の塩化ビニル樹脂管に
対し、加熱溶融したホットメルト接着剤を塗布していた
が、塩化ビニル樹脂管と接着剤との密着性が不十分なた
め、鋼管に挿入する際に接着剤が剥離するという問題が
生じていた。
【0004】このような問題を解決するために、ホット
メルト接着剤を適用する前に、塩化ビニル樹脂管に対し
て溶剤系プライマーを塗布・乾燥していたが、プライマ
ーの乾燥が不十分な場合は、それがライニング時に揮発
して、やはり、塩化ビニル樹脂管が剥離する他、溶剤系
プライマーの使用そのものが、人体に悪影響を及ぼすの
で、作業環境上好ましくないという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記従来
の鋼管ライニング用塩化ビニル樹脂管に接着剤を塗布す
る際の問題点に鑑み、作業環境が良好で、生産性の高
い、鋼管ライニング用塩化ビニル系樹脂管の製造方法を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために、押出成形直後の余熱を保持した状態の
塩化ビニル系樹脂管の外周面に、クロスヘッドダイを用
いてホットメルト接着剤を塗布する鋼管ライニング用塩
化ビニル系樹脂管の製造方法を提供する。
【0007】上記塩化ビニル系樹脂管の材質は、塩化ビ
ニルのホモポリマーの他、塩素化塩化ビニル樹脂が挙げ
られる。更に、塩化ビニルと、塩化ビニルと共重合可能
な、例えばオレフィン系モノマー、ビニルエステル類、
(メタ)アクリル酸エステル類等の少量のモノマーとの
共重合体も挙げることができる。塩化ビニル系樹脂管は
加熱膨張性であるのが、鋼管ライニング用として好まし
い。この加熱膨張性の付与は、例えば、塩化ビニル樹脂
管の押出し成形時に、金型から吐出直後の高温時の外形
を鋼管の内径よりも大きくしておいて、冷却固化時の外
形を金属管の内径よりも小さくすることにより、再加熱
時に概ね元の外径にまで復元し得る特性を付与すること
により行われる。
【0008】上記ホットメルト接着剤の種類は特に限定
されず、SBS系接着剤、アクリル系接着剤等が挙げら
れるが、充分な接着強度が得られるという点でSBS系
接着剤が好ましく用いられる。
【0009】上記押出成形直後の余熱を保持した状態と
は、塩化ビニル系樹脂管の外周面が、ホットメルト接着
剤の供給を受けた際に、溶融状態のホットメルト接着剤
を急激に冷却することなく、所定の接着力の発現を可能
とする温度状態を言い、塩化ビニル系樹脂及び塗布する
接着剤の種類によっても異なるが、例えば、SBS系接
着剤を用いる場合は、通常、塩化ビニル系樹脂管の外周
面の温度が40〜80℃、好ましくは50〜70℃程度
である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明を、図面を参照し
ながら説明する。図1は、この発明の製造方法を実施す
る際に用いて好適な装置を示す模式的ブロック図であ
る。押出機1に供給された塩化ビニル系樹脂は、所望サ
イズの管形状に適合した金型2から吐出され管形状に賦
形された状態で冷却水槽3に搬入される。その後、冷却
水槽3から搬出されてクロスヘッドダイ4に供給される
ときの塩化ビニル系樹脂管7の外周面の温度が、例え
ば、40〜80℃になる様に、冷却水槽3の水温、長
さ、搬出速度等が設定される。
【0011】ホットメルト接着剤は、塩化ビニル系樹脂
管7の進行方向に対して約90度の角度を保って、クロ
スヘッドダイ4から、通常140〜160℃の温度で供
給されると同時に、塩化ビニル系樹脂管7の進行方向に
沿って外周面を被覆する如く塗布する。接着剤の厚さ
は、通常、20〜200μm程度とされる。この発明に
よって得られた、接着剤層形成塩化ビニル系樹脂管が供
される鋼管としては、特に限定されるものではなく、例
えば、水道用亜鉛めっき鋼管等が用いられる。
【0012】(作用)この発明では、塩化ビニル系樹脂
管が押出成形直後の余熱を保持した状態のときに、クロ
スヘッドダイから、塩化ビニル系樹脂管の外周面に対し
て効率的にホットメルト接着剤を供給することにより、
溶融状態のホットメルト接着剤が急激に冷却されること
なく、塩化ビニル系樹脂管の外周面に塗布されるので、
所定の接着力の発現が可能となる。このため、溶剤系プ
ライマーを用いなくても、塩化ビニル系樹脂管を鋼管に
挿入する際に接着剤層が剥離したり、挿入した後の管端
部に、塩化ビニル系樹脂管への接着剤の密着不良に起因
する隙間が生じたりすることもなく、連続的に、高い生
産性をもって、接着剤層が形成された鋼管ライニング用
塩化ビニル系樹脂管を製造し得る。
【0013】(実施例1)塩化ビニルのホモポリマーか
らなる樹脂を用い、押出機1から120Kg/時間の押
出量で押出し、呼び径100A用の金型2から吐出した
後、冷却水槽3(水温15℃)に浸漬搬入させた。この
とき、金型2から吐出直後の高温時の賦形管の外径を後
に挿入する鋼管の内径よりも僅かに大きくしておいて、
冷却水槽3から搬出した冷却固化時の外径を鋼管の内径
よりも小さくすることにより、加熱膨張性を付与してお
いた。
【0014】冷却水槽3を通して塩化ビニル樹脂管7の
外周面の温度を60℃に制御したとき、外径は103m
m、肉厚2.0mmであり、この塩化ビニル系樹脂管7
に対して、接着剤供給用押出機8からスクリュー9を介
してホットメルト接着剤をクロスヘッドダイ4に供給
し、更にクロスヘッドダイ4からSBS系ホットメルト
接着剤を温度150℃で供給・塗布し、厚さ約100μ
mの接着剤層を形成し、引取り機5によって引取りつ
つ、切断機6によって定尺に切断して個々の、塩化ビニ
ル樹脂管を得た。この、接着剤層形成塩化ビニル樹脂管
を、内径106mmの鋼管に挿入してライニング管を得
たところ、塩化ビニル樹脂管の剥がれは無く、ライニン
グ管として良好な特性を示した。
【0015】
【発明の効果】この発明は、押出成形直後の余熱を保持
した状態の塩化ビニル系樹脂管の外周面に、クロスヘッ
ドダイを用いてホットメルト接着剤を塗布するので、溶
剤系プライマーを使用する必要がなく、作業環境が良好
であると共に、高い生産性をもって、鋼管ライニング用
塩化ビニル系樹脂管を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の鋼管ライニング用塩化ビニル系樹脂
管の製造方法を実施する際に用いて好適な装置を示す模
式的ブロック図である。
【符号の説明】
1 押出機 2 金型 4 クロスヘッドダイ 7 塩化ビニル系樹脂管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 9:00 23:00 C08L 27:06

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出成形直後の余熱を保持した状態の塩
    化ビニル系樹脂管の外周面に、クロスヘッドダイを用い
    てホットメルト接着剤を塗布することを特徴とする鋼管
    ライニング用塩化ビニル系樹脂管の製造方法。
JP11162737A 1999-06-09 1999-06-09 鋼管ライニング用塩化ビニル系樹脂管の製造方法 Pending JP2000343608A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105802064A (zh) * 2016-04-08 2016-07-27 苏州新区华士达工程塑胶有限公司 一种具有高硬度的塑料管件组合物

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