JP2000343563A - ディスク成形用金型 - Google Patents

ディスク成形用金型

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JP2000343563A
JP2000343563A JP15649099A JP15649099A JP2000343563A JP 2000343563 A JP2000343563 A JP 2000343563A JP 15649099 A JP15649099 A JP 15649099A JP 15649099 A JP15649099 A JP 15649099A JP 2000343563 A JP2000343563 A JP 2000343563A
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Kazuyoshi Miyairi
一喜 宮入
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Nissei Plastic Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポンチによるディスク内周面の成形を円錐台
形に形成した先端部のみにより行うことによって、樹脂
の粉化やバリの発生を防止し、ディスク内周面の鏡面成
形を一層確実なものとなす。 【解決手段】 固定型2側のゲートカット用の凹所6と
対向位置する可動型3側のポンチ7の先端部7aを円錐
台形に形成する。ポンチ7の先端縁と凹所開口縁とによ
りゲート11を形成する。先端部7aの周囲のテーパ角
度を0.2°〜2.0°範囲に設定して、ポンチ後退位
置における先端側面とポンチ穴開口縁とのクリアランス
(a)を10μm 以下に、ゲートカット位置における先
端側面と凹所開口縁とのクリアランス(b)を5〜20
μm に維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、合成樹脂製の情
報記録円盤等のディスク成形に用いられる金型に関する
ものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】通常のディスク成形用
金型は、固定型と可動型とのパーティング面に形成され
たディスク成形用のキャビティと、内端面をキャビティ
面よりも内側に位置させて固定型内に設けたスプルブッ
シュと、その内端面とキャビティ面との間に形成された
ゲートカット用の凹所に、先端部を出入自在に対向位置
させて可動型内に設けたゲートカット用のポンチとから
なる。
【0003】このような金型の課題は、上記凹所の内径
とポンチの外径とが殆ど同一に形成されていることか
ら、突出時の僅かな振れによる偏心によって噛りが生
じ、これがポンチの摩耗原因となって長期の使用に耐え
ず、頻繁な交換が要求されるということにある。
【0004】この噛りはポンチの先端縁を面取りするこ
とによって解決できるとされているが、噛り現象が全く
解消されるというものではなく、また面取りによってポ
ンチ先端縁と凹所内面との間の僅かな隙間が生ずるよう
になり、この隙間に入り込んだ樹脂がポンチ先端の周囲
に付着して粉化し、ポンチにより打抜形成されたディス
ク内周面に移り着いて、スタンパリング行程や保護膜コ
ーティング行程等での不良発生の原因となっている。
【0005】そこで偏心による噛り防止手段として、ポ
ンチの先端部を円錐台形に形成し、ポンチの突き出によ
るカット時に多少の偏心が生じても、テーパー面に働く
樹脂圧により偏心を矯正してポンチ先端の接触及び摩耗
を防止する考案が既になされているが、樹脂圧による偏
心の矯正にはテーパー面の角度を5°〜27°の範囲に
設定することが必要となる。
【0006】しかしながら、そのような角度によるテー
パー面であると、先端部周囲のクリアランスが大きく形
成されて、その部位の樹脂を打ち抜き形成されたディス
ク内縁から切断し難くなるので、円錐台形の先端部を凹
所内に完全に押し入れて凹所開口縁を完全に遮断する必
要がある。またゲートカット時におけるディスク内縁の
成形を、ポンチ周面の転写により行っているため、ゲー
トカットストロークが必然的に長くなるので、ポンチの
振れによる偏心しが起こり易く、ポンチ後退時にはディ
スク内周面がポンチ周面により擦られるのでディスク内
周面の鏡面成形が行い難いなどの新たな課題を有する。
【0007】この発明は上記従来の課題を解決するため
に考えられたものであって、その目的は、ポンチによる
ディスク内周面の成形を円錐台形に形成した先端部のみ
により行うことによって、樹脂の粉化やバリの発生を防
止し、またディスク内周面の鏡面成形を先端部周囲の転
写によって容易に行い得る新たなディスク成形用金型を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的によるこの発明
は、固定型と可動型とのパーティング面に形成されたデ
ィスク成形用のキャビティと、内端面をキャビティ面よ
りも内側に位置させて固定型内に設けたスプルブッシュ
と、その内端面とキャビティ面との間に形成された凹所
の内径よりも先端径を小径に縮径して先端部を円錐台形
に形成し、その先端部を上記凹所に出入自在に対向位置
させて可動型内に設けたゲートカット用のポンチとから
なり、そのポンチの先端部のみを部分的にキャビティ内
に突出位置させて先端縁と凹所開口縁とによりゲートを
形成するにあたり、上記先端部周囲のテーパー角度を
0.2°〜2.0°範囲に設定して、ポンチ後退位置に
おける先端側面とポンチ穴開口縁とのクリアランス
(a)を10μm 以下に、ゲートカット位置における先
端側面と凹所開口縁とのクリアランス(b)を5〜20
μm に維持してなる、というものである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1はエジェクタピン等を省略し
たこの発明のディスク成形用金型の要部を示すものであ
る。図中1はディスク成形用のキャビティで、固定型2
と可動型3とのパーティング面に形成されている。4は
スプルブッシュで、固定型2のキャビティ中央部に穿設
した穴部5に、内端面をキャビティ面よりも内側に位置
させて設けられ、その内端面とキャビティ面との間をゲ
ートカット用の凹所6に形成している。
【0010】7はゲートカット用のポンチで、上記可動
型3のキャビティ中央部に穿設したポンチ穴8に挿入し
て、先端部7aを凹所6に出入自在に対向位置させてあ
る。この先端部7aは、凹所6の内径よりも先端径を小
径に縮径して形成された円錐台形となっており、また先
端部周囲のテーパー角度は0.2°〜2.0°範囲に設
定されて、ポンチ後退位置における先端側面とポンチ穴
開口縁とのクリアランス(a)を10μm 以下に、ゲー
トカット位置における先端側面と凹所開口縁とのクリア
ランス(b)を5〜20μm に維持するようにしてあ
る。
【0011】またポンチ7の後部周囲にはフランジ7b
が一体形成してあり、そのフランジ7bと可動型3の内
室前壁9aとにわたり張設したコイルばね10により、
ポンチ7は該フランジ7bが内室後壁9bと接するとこ
ろまで常に弾圧され、これによりポンチ後端が可動型3
の端面3aからゲートカットストローク(c)分だけ突
出位置すると共に、円錐台形の先端部7aの略半部が部
分的にキャビティ1内に突出位置して、ポンチ先端縁と
凹所開口縁との間に環状のゲート11が生ずるようにし
てある。
【0012】上記ゲートカットストローク(c)は、キ
ャビティ幅(d)によって異なる先端部7aの長さ
(e)により決定される。また先端部7aの長さ(e)
は、図2の下半部に示すように、テーパー面の境界が可
動型3側のキャビティ面と一致する位置を突出限界とし
たときに、先端縁が凹所6の開口内側に入り込んで、上
記クリアランス(b)を形成する範囲の長さに設定され
る。したがつて、上記ゲート11を形成する後退位置で
は、図2の上半部に示すように、ゲートカットストロー
ク分だけ先端部7aは可動型3内に引き込まれた状態と
なって、ポンチ穴8の開口縁内に上記クリアランス
(a)が生ずる。
【0013】このクリアランス(a)は射出充填時に樹
脂溜りとなるが、ゲートカット時のポンチ7の前進移動
によって、クリアランス(a)の樹脂は押し出されるこ
とから樹脂の粉化は起こらない。しかしクリアランス
(a)が10μm 以上であるとディスク内周縁にバリと
なって残る場合が多い。10μm では殆どバリとなるこ
とはないので、そこにクリアランス(a)が生じていて
も特に問題視されるようなことはない。
【0014】上記ゲート11からキャビティ1へ樹脂を
射出充填し、その樹脂が完全に固化する前に、ポンチ7
を先端部7aのテーパー面の境界が、可動型3側のキャ
ビティ面と一致するところまで後端の突出ピン12によ
り突き出すと、ポンチ先端縁が凹所6の開口内まで押し
込まれてゲートカットが行われる。この場合には、先端
部7aの略半部を部分的にキャビティ1内に突出してゲ
ート11を形成したことから、ポンチ7によるゲートカ
ットストロークは最小限で済むので振れによる偏心が難
く、また先端部7aの周囲がテーパー面であることか
ら、ゲートカット後にも先端側面と凹所開口縁との間に
クリアランス(b)が生ずるなどによって噛りが防止さ
れる。
【0015】またクリアランス(b)が生ずるようにし
ても、それが5μm 以下であるとガス逃げ不良や噛りが
生じ、また20μm 以上であるとバリが生じ易くなる
が、テーパー角度が0.2°〜2.0°の範囲に設定さ
れた先端部7aによるゲートカットでは、クリアランス
(b)が5〜20μm に維持されるので上記のような問
題は生じない。
【0016】また成形されたディスク(図は省略)の中
央部は、円錐台形の先端部7aによって円形に打ち抜き
形成されることから、必然的にそこに生ずるディスク内
縁もまたテーパー面に転写形成され、これまでのような
垂直面に形成することはできないが、薄肉のディスクで
はその角度が2.0°以下であれば垂直面と大差なく使
用時に不都合が生ずることもない。
【0017】むしろ、テーパー面のみによる打ち抜き形
成では、ディスク内周面が先端部7aの周面に対して逆
テーパー面(抜き方向のテーパー面))となることか
ら、ポンチ後退による先端部7aの抜出し時に離れ易く
なり、擦れ現象も生ずることもないので、先端部周面の
転写によって鏡面となり、先端部7aの仕上げによって
はハードディスク等で要求されているRmax0.03
程度の鏡面形成も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係わるディスク成形用金型の要部
縦断面図である。
【図2】 同上のゲート形成時とゲートカット時のポン
チの先端位置を示す部分図である。
【図3】 図2のA部の拡大部分図(A)とB部の拡大
部分図である。
【符号の説明】
1 キャビティ 2 固定型 3 可動型 4 スプルブッシュ 6 ゲートカット用の凹所 7 ポンチ 7a ポンチの先端部 8 ポンチ穴 9 フランジ 10 コイルばね 11 ゲート 12 突出ピン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定型と可動型とのパーティング面に形
    成されたディスク成形用のキャビティと、内端面をキャ
    ビティ面よりも内側に位置させて固定型内に設けたスプ
    ルブッシュと、その内端面とキャビティ面との間に形成
    された凹所の内径よりも先端径を小径に縮径して先端部
    を円錐台形に形成し、その先端部を上記凹所に出入自在
    に対向位置させて可動型内に設けたゲートカット用のポ
    ンチとからなり、そのポンチの先端部のみを部分的にキ
    ャビティ内に突出位置させて先端縁と凹所開口縁とによ
    りゲートを形成するにあたり、 上記先端部周囲のテーパー角度を0.2°〜2.0°範
    囲に設定して、ポンチ後退位置における先端側面とポン
    チ穴開口縁とのクリアランス(a)を10μm以下に、
    ゲートカット位置における先端側面と凹所開口縁とのク
    リアランス(b)を5〜20μm に維持してなることを
    特徴とするディスク成形用金型。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110978413A (zh) * 2019-12-28 2020-04-10 况仁鹏 一种热流道用阀针嘴芯结构及含有该结构的热流道系统

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110978413A (zh) * 2019-12-28 2020-04-10 况仁鹏 一种热流道用阀针嘴芯结构及含有该结构的热流道系统
CN110978413B (zh) * 2019-12-28 2021-08-31 况仁鹏 一种热流道用阀针嘴芯结构及含有该结构的热流道系统

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