JP2000343101A - 板厚圧下プレス設備及びその方法 - Google Patents

板厚圧下プレス設備及びその方法

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JP2000343101A
JP2000343101A JP11154593A JP15459399A JP2000343101A JP 2000343101 A JP2000343101 A JP 2000343101A JP 11154593 A JP11154593 A JP 11154593A JP 15459399 A JP15459399 A JP 15459399A JP 2000343101 A JP2000343101 A JP 2000343101A
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史郎 長田
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紀夫 岩波
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Hajime Ishii
肇 石井
Masao Mikami
昌夫 三上
Takashi Nishii
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Satoshi Murata
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚い板厚スラブにループ形状を最小の長さに
容易にかつ迅速に形成でき、ループ形成後の仕上圧延機
群へストレートパスで供給でき、前後装置の成形等の速
度差を調整し解消することができる板厚圧下プレス設備
及びその方法を提供する。 【解決手段】 連続鋳造されたスラブ31を上下一対の
金型32、32を用いて所定の板厚スラブを成形する板
厚厚下プレス33と、板厚厚下プレスの下流側に配置さ
れ搬送される板厚スラブを連続して圧延し所定厚さの圧
延材31´とする仕上圧延機群34との間に配置され、
この間に搬送される厚い板厚スラブにループ形状を形成
するループ形成装置35を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続鋳造設備から
製造されるスラブを、板厚圧下プレスで板厚圧下する際
に仕上圧延機群との成形速度差を緩衝させる板厚圧下プ
レス設備及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、連続鋳造装置で鋳造したスラブの
上流側での板厚圧下を粗圧延機群によらず、板厚圧下プ
レスで行なうものが創案され出願されている(例えば、
特開昭61−235002号)。なお、本出願におい
て、板厚スラブとはプレス成形後のスラブをいう。
【0003】このスラブ成形装置1は、図2に模式図に
示すように、図示しない連続鋳造装置で製造されたスラ
ブ2を、上下一対で夫々圧延ラインPに向かって傾斜部
とそれに連続する平行部を有してスラブ2を所定の板厚
に高圧下する金型3を保持したプレス4と、プレス4の
板厚圧下で生じたスラブ幅端部の形状不良を矯正する溝
付ロール5を有するエッジャー6と、更にその下流に上
下一対の作業ロール7を有する水平圧延機8とから構成
されている。この構成により、プレスでスラブを高圧下
できるので圧延に比べ大きな圧下量が得られ、かつ、プ
レス1台で粗圧延機を5〜6台分を削減できるので、設
備コストの低減と圧延ラインの短縮化等ができる。
【0004】しかし、図2の場合、プレス4での板厚圧
下時の成形速度と、圧延機8での圧延速度、及びその間
の搬送速度が異なるために搬送中のスラブ2を滞留させ
ながら装置間の夫々の速度を調整するための装置(例え
ばループ装置)が設けられていない。このため、調整作
業に手間取るため生産性が低下し、また搬送速度を早く
できないために温度低下を招き高品質の圧延材を得るこ
とができないという問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これに対して、本願出
願人は特願平10−166545号「熱間圧延方法及び
設備」(出願日:平成10年6月15日、未公開)にお
いて、上記プレスと圧延機間にループ装置を配置した圧
延ラインを出願している。
【0006】この熱間圧延設備10は、図3に模式図に
示すように、連続鋳造機11で鋳造されたスラブ12
を、スラブ保加熱炉13で保加熱し、幅圧下プレス14
で所定量に幅圧下し、更に板厚圧下プレス15で所定量
に板厚圧下し、ループ装置16で必要量にわたり滞留さ
せ、縦型圧延機17で幅規制し、仕上圧延機群18で最
終製品の板厚の圧延材19を圧延成形し、ピンチロール
20を介して巻取機21でコイル状に巻取るように圧延
ラインPを構成している。このように圧延ラインP中に
ループ装置16を配置し、上流側の板厚圧下プレス15
での板厚成形速度と下流側の仕上圧延機群18での圧延
成形速度の相違と、更に搬送速度の相違を必要量のルー
プ形状を形成し滞留するループ装置16により調整し
て、これらの速度差を容易に解消し連続的に高速で、圧
延材を製造できる。
【0007】しかし、図3に示すループ装置は、ループ
形状を搬送される板厚スラブの自重で作らせる方式とし
ているため、ループを形成するには相当長いスペースを
必要とし例えば、弾性変形内で板厚の厚いスラブのルー
プ形状を形成するには10数M以上の長さが必要とさ
れ、圧延ラインが延長され設備コストが高くなるという
問題点があった。また、自重でループを形成させるとル
ープ形状に変形したままとなりストレート形状への矯正
が難しく、圧延機群に搬送する際に手当てが必要となっ
てメンテナンスに時間が掛かるという問題点がある。更
に、圧延機群に到達するまでの板厚スラブの温度降下が
大きくなるという問題点もあった。
【0008】本発明は、かかる問題点を解決するために
創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、板
厚の厚いスラブのループ形状を最小の長さで容易かつ迅
速に形成でき、ループ形成後の仕上圧延機群へストレー
トパスで供給でき、前後装置の成形等の速度差を調整し
解消することができる板厚圧下プレス設備及びその方法
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、連続鋳
造されたスラブ(31)を上下一対の金型を用いて所定
の板厚スラブに成形する板厚圧下プレス(33)と、該
板厚圧下プレスの下流側に配置され搬送される板厚スラ
ブを連続して圧延し所定厚さの圧延材とする仕上圧延機
群(34)との間に配置されこの間に搬送される板厚ス
ラブにループ形状を形成させるループ形成装置(35)
を備えたことを特徴とする板厚圧下プレス設備が提供さ
れる。
【0010】本発明の構成によれば、板厚圧下プレスと
仕上圧延機群との間にループ形成装置を配置させたの
で、板厚圧下プレスでの板厚成形速度と下流側の仕上圧
延機群での圧延成形速度の相違と、更に搬送速度の相違
を必要量のループ形状を形成し滞留させて同調させて、
これらの速度差を容易に解消し連続的に高速で、良質の
圧延材を製造できる。また、板厚の厚い(例えば約15
0mm)板厚スラブをループ形状を形成させることがで
きるので、ループ形成長さを短くして圧延ラインの短縮
化できるので設備コストを低減できる。
【0011】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
ループ形成装置(35)は、板厚圧下プレスの下流側に
配置される回転自在な上下ロールからなる第1ピンチロ
ール(40)と、仕上圧延機群の上流側に配置され回転
自在な上下ロールからなる第2ピンチロール(43)
と、第2ピンチロールから搬送されるスラブを仕上圧延
機群に円滑に搬入させる抑えロール(46)と、第1ピ
ンチロールと第2ピンチロールとの間に配置されて搬送
中の板厚スラブに所定量のループ形状を形成せる昇降自
在な搬送ローラかつループテーブル(47)と、からな
る。この構成により、板厚圧下プレスと仕上圧延機間に
通常の圧延ラインPの通板パスラインX上に第1ピンチ
ロールと、搬送ローラとして使用するループテーブル
と、第2ピンチロールと、抑えロールを配置させたの
で、板厚圧下プレスから所定の板厚に成形した板厚スラ
ブの先端部を、順次各装置を使用して仕上圧延機まで迅
速かつ容易に搬送し通板できる。更に、ループテーブル
を搬送ローラとして兼用させたので、通板後の板厚スラ
ブを載置した状態で通板パスラインXから下降させて必
要量のループ形状を迅速かつ容易に形成することができ
る。更に、第2ピンチロールと仕上圧延機間に抑えロー
ルを配置させたので、所定のループ形状に形成された板
厚スラブが、第2ピンチロールにより通板パスラインX
に復帰の際に発生する通板パスラインXからの跳ね上が
りを防止させ、これにより円滑に仕上圧延機群に搬入さ
せることができる。
【0012】更に、本発明の好ましい実施形態によれ
ば、前記第1ピンチロール(40)と第2ピンチロール
(43)は、上ロール(41,44)が上下方向に昇降
して板厚スラブに開閉動作可能にし、かつ下ロール(4
2,45)が圧延ライン方向にオフセット可能に取付ら
れている。この構成により、板厚圧下プレスと仕上圧延
機間に通板された所定厚さ(本実施例では約20mm)
の板厚スラブに対して、前述のループテーブルを通板パ
スラインXからの下降に連動させながら第1ピンチロー
ルの下ロールを圧延ラインP方向の板厚圧下プレス側に
所定量オフセットさせ、同時にこのオフセットする下ロ
ール間で板厚スラブを挟みこんだ状態で上ロールを圧下
させながら所定量下降させて板厚スラブを、通板パスラ
インXから下降させてループの形成を開始することがで
きる。一方、前述のループテーブルの通板パスラインX
からの下降によるループの形成と第1ピンチロールでの
ループの形成により所定量のループ形状が確保されたら
第2ピンチロールの下ロールを圧延ラインP方向の圧延
機群側に所定量オフセットさせ、同時にこのオフセット
する下ロール間で板厚スラブを挟みこんだ状態で上ロー
ルを圧下させながら所定量下降させて板厚スラブを、通
板パスラインXへの復帰と仕上圧延機群への搬送を可能
とする。
【0013】また、本発明によれば、連続鋳造されたス
ラブ(31)を所定の板厚スラブに成形する板厚圧下プ
レス(33)と、板厚スラブを連続して圧延し製品厚さ
の圧延材とする仕上圧延機群(34)との間に配置さ
れ、第1ピンチロール(40)とガイドロール(39)
とループテーブル(47)と第2ピンチロール(43)
と抑えロール(46)とで構成されるループ形成装置
(35)と、を備え、(A)板厚圧下プレス(33)の
上下金型で所定の板厚に成形した板厚スラブの先端部
を、下流側の初め搬送ローラ(49)を圧延パスライン
位置に配したループ形成装置(35)を介して仕上圧延
機群(34)の圧延機に搬送し噛み込ませた後に板厚ス
ラブを停止させ、(B)次に仕上圧延機群と第1及び第
2ピンチロールを停止させた状態で板厚圧下プレスの作
動を再開して板厚スラブを下流側に搬送し、(C)次に
第1ピンチロールの下ロール(42)を板厚圧下プレス
側へオフセットすると共に上ロール(41)を板厚スラ
ブに押圧しながら板スラブを下降させ、更にガイドロー
ル(39)を板厚スラブの上面に押付けてガイドしなが
ら下降させ、同時に第1ピンチロールと連動させてルー
プテーブル(47)を板厚スラブを載置させながら圧延
パスラインから下降させ、これらを連動させながら板厚
スラブにループ形状を形成させ、(D)次にループ形状
の形成度合を確認しながら第2ピンチロールの下ロール
(45)を圧延機群側へオフセットと共に上ロール(4
4)を板厚スラブに押圧しながら下降させ所定のループ
を形成し、かつ第2ピンチロールと連動させて仕上圧延
機群も作動を再開させ、これにより板厚圧下プレス、圧
延機群及び圧下先進量の夫々の成形速度差を緩衝させ
る、ことを特徴とする板厚圧下プレス成形方法が提供さ
れる。
【0014】上述の本発明の方法によれば、板厚圧下プ
レスで所定量の板厚に板厚圧下された板厚スラブの先端
部を、通常の通板パスラインの位置に配置されたループ
形成装置を介して仕上圧延機群の圧延機に搬送できる。
更に、板厚スラブを圧延機の上下の作業ロール間に噛み
込ませた後に、圧延パスラインPを停止させることがで
きる。この状態からループ形成装置を構成する第1ピン
チロールとガイドロールとループテーブルと第2ピンチ
ロールと抑えロールを夫々連動させまた同調させて、通
板パスラインXの下方に厚い板厚スラブのループ形状を
容易かつ迅速に形成させることができる。また、板厚圧
下プレスでの板厚成形速度と仕上圧延機群での圧延成形
速度の相違と、更に搬送速度の相違を必要量のループ形
状を形成し滞留させて同調させて、これらの速度差を容
易に解消し連続的に高速で、良質の圧延材を製造でき
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。図1は、本発明の板厚圧下
プレス設備の全体構成図である。図1において、板厚圧
下プレス用のループ形成設備30は、図示しない連続鋳
造装置で鋳造された中厚(本実施例では例えば最大板厚
約150mm)のスラブ31を、上下一対の金型32を
用いて所定の板厚スラブ(本実施例では約20mm)3
1に成形する板厚圧下プレス33と、該板厚圧下プレス
33の下流側に配置され搬送される板厚スラブ31を連
続して圧延し製品厚さの圧延材31´とする仕上圧延機
群(5〜6台)34と、板厚圧下プレス33と仕上圧延
機群34との間に配置されてこの間に搬送される板厚ス
ラブ31にループ形状を形成させるループ形成装置35
から構成されている。これにより、板厚圧下プレスでの
板厚成形速度と下流側の仕上圧延機群での圧延成形速度
の相違と、更に搬送速度の相違から生じる速度差を、必
要量のループ形状を形成し滞留させて同調させることが
できる。従って、これらの速度差を容易に解消し連続的
に高速で、良質の圧延材を製造できる。また、厚い板厚
スラブをループ形状を形成させることができるので、ル
ープ形成長さを短くして圧延ラインの短縮化できるので
設備コストを低減できる。
【0016】また、ループ形成装置35は、板厚圧下プ
レス33の下流側に配置される回転自在な上下ロール4
1、42とからなる第1ピンチロール40と、第1ピン
チロール40の出側に配置されて昇降自在なガイドロー
ル39と、仕上圧延機群34の上流側に配置され回転自
在な上下ロール44、45からなる第2ピンチロール4
3と、第2ピンチロール43から搬送される板厚スラブ
31を仕上圧延機群34に円滑に搬入させる抑えロール
46と、第1ピンチロール40と第2ピンチロール43
との間に配置されて搬送中の板厚スラブ31に所定量の
ループ形状を形成させる昇降自在な搬送ローラでかつル
ープテーブル47で構成される。
【0017】更に、ループテーブル47は、点線で示す
テーブル本体48の上面に通板パスラインXを構成して
板厚スラブ31を載置して下流側に搬送する回転自在な
複数の搬送ローラ(本図では5本)49を有している。
なお、これらの搬送ローラ49は、ループ形成時には板
厚スラブ31の下降と共に、板厚スラブ31を載置又は
載置しない状態で通板パスラインXからループテーブル
47と実線で示すループ形状を形成して一体的に所定量
下降する。また、ループテーブル47は、テーブル本体
48の下面とピット50内の床面51に取付けられた複
数(本図では2本)の油圧シリンダ52に支持されて昇
降可能となっている。
【0018】この構成により、板厚圧下プレスから所定
の板厚に成形した板厚スラブの先端部を、順次各装置を
使用して仕上圧延機まで迅速かつ容易に搬送し通板でき
る。更に、ループテーブルを搬送ローラとして兼用させ
たので、通板後の板厚スラブを載置した状態で通板パス
ラインXから下降させて必要量のループ形状を迅速かつ
容易に形成させることができる。また、第2ピンチロー
ルと仕上圧延機間に抑えロールを配置させたので、所定
のループ形状に形成された板厚スラブが、第2ピンチロ
ールにより通板パスラインXに復帰の際に発生する通板
パスラインXからの跳ね上がりを防止させ、これにより
円滑に仕上圧延機群に搬入させることができる。また、
第1ピンチロールの出側に昇降自在なガイドロールを配
置し、第1ピンチロールと共働して通板パスラインXに
載置された最初並びにループ形状の形成中の板厚スラブ
の上面から押付けガイドしながら昇降できるので、ルー
プ形状を容易かつ迅速に形成できる。
【0019】また、第1ピンチロール40は、上ロール
41が通板パスラインXに対して上下方向に昇降でき
る。従って、板厚スラブ31に対し圧下すなわち通板パ
スラインXから下方向のピット50に向かってループの
形成と開放を可能としている。る。また下ロールは、圧
延ラインP方向で板厚圧下プレス33に向かって所定量
オフセット可能に取付られている。同様に第2ピンチロ
ール43は、上ロール44が通板パスラインXに対して
上下方向に昇降できる。従って、第1ピンチロール40
とループテーブル47とで形成した板厚スラブ31のル
ーパを、ピット50から通板パスラインXに上方向に下
ロール45と共働して圧下を掛けて引き上げる。また下
ロールは、圧延ラインP方向で仕上圧延機群34に向か
って所定量オフセット可能に取付られている。
【0020】この構成により、板厚圧下プレスと仕上圧
延機間に通板された所定厚さ約20mmの板厚スラブに
対して、前述のループテーブルを通板パスラインXから
の下降に連動させながら第1ピンチロールの下ロールを
圧延ラインP方向の板厚圧下プレス側に所定量オフセッ
トさせ、同時にこのオフセットする下ロール間で板厚ス
ラブを挟みこんだ状態で上ロールを圧下させながら所定
量下降させてて板厚スラブを、通板パスラインXから下
降させてループの形成を開始できる。一方、前述のルー
プテーブルの通板パスラインXからの下降によるループ
の形成と、第1ピンチロールでのループの形成により所
定量のループ形状が確保されたら第2ピンチロールの下
ロールを、圧延ラインP方向の仕上圧延機群側に所定量
オフセットさせ、同時にこのオフセットする下ロール間
で板厚スラブを挟みこんだ状態で上ロールを圧下させな
がら所定量下降させて、板厚スラブを通板パスラインX
への復帰と圧延機群への搬送を可能とする。
【0021】次に、図1の板厚圧下プレス設備30を使
用して本発明の板厚圧下プレス方法を説明する。上述の
板厚圧下プレス33と、仕上圧延機群34と、板厚圧下
プレス33と仕上圧延機群34間に配置される第1ピン
チロール40とガイドロール39とループテーブル47
と第2ピンチロール43と抑えロール46とで構成され
るループ形成装置35とを備え、(1)板厚圧下プレス
33の上下金型32、33で所定の板厚に形成した板厚
スラブ31の先端部を、下流側で通常の圧延パスライン
P位置に配置されたループ形成装置35を介して仕上圧
延機群34の圧延機に搬送し噛み込ませた後に圧延パス
ラインPを停止させ、(2)次に仕上圧延機群34と第
2ピンチロール43を停止させた状態で板厚スラブ31
の運転を再開して板厚スラブを下流側に搬送し、(3)
次に第1ピンチロール40の下ロール42を板厚圧下プ
レス33側へオフセットと共に上ロール41を板厚スラ
ブ31に圧下を掛けながらの下降とガイドロール39を
板厚スラブの上面に押付けてガイドしながら下降させ、
同時に第1ピンチロール40と連動させてループテーブ
ル47を板厚スラブ31を載置させながら圧延パスライ
ンPから下降させ、これらを同調させながら厚い板厚ス
ラブにループ形状を形成させ、(4)次に所定のループ
形状の形成を確認した後に第2ピンチロール43の下ロ
ール45を圧延機群34側へオフセットと共に上ロール
44を板厚スラブ31に圧下を掛けながら下降させ、か
つ第2ピンチロール43と連動させて仕上圧延機群34
も運転を再開させる。従って、板厚圧下プレスと圧延機
群の夫々の成形速度差と搬送速度差を同調させることで
きる。また、ループ形成後の仕上圧延機群へ、曲りのな
い板厚スラブをストレートパスで供給できる。
【0022】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できる
ことは勿論である。
【0023】
【発明の効果】上述したように、本発明の板厚圧下プレ
ス設備及びその方法は、厚い板厚スラブにループ形状を
最小の長さに容易にかつ迅速に形成でき、ループ形成後
の仕上圧延機群へストレートパスで供給でき、前後装置
の成形等の速度差を調整し解消することができる、等の
優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の板厚圧下プレス設備の全体構成図であ
る。
【図2】従来のスラブ成形装置の模式図である。
【図3】本願発明のループ形成装置の熱間圧延設備配置
を示す模式図である。
【符号の説明】
1 スラブ成形装置 2、12、31 スラブ(板厚スラブ) 3、32 金型 4 プレス 5 溝付ロール 6 エッジャー 7 作業ロール 8 水平圧延機 10 熱間圧延設備 11 連続鋳造機 13 スラブ保加熱炉 14 幅圧下プレス 15、33 板厚圧下プレス 16 ループ装置 17 縦型圧延機 18、34 仕上圧延機群 19 圧延材 20 ピンチロール 21 巻取機 30 ループ形成設備 31´ 圧延材 35 ループ形成装置 39 ガイドロール 40 第1ピンチロール 41、44 上ロール 42、45 下ロール 43 第2ピンチロール 46 抑えロール 47 ループテーブル 48 テーブル本体 49 搬送ローラ 50 ピット 51 床面 52 油圧シリンダ P 圧延ライン X 通板パスライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩波 紀夫 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社横浜エンジニアリ ングセンター内 (72)発明者 井出 賢一 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社横浜エンジニアリ ングセンター内 (72)発明者 石井 肇 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社横浜エンジニアリ ングセンター内 (72)発明者 三上 昌夫 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社機械・プラント開 発センター内 (72)発明者 西井 崇 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社機械・プラント開 発センター内 (72)発明者 村田 早登史 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4E002 AB04 AB05 BA01 BB01 BC02 BD01 BD20 CA08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続鋳造されたスラブ(31)を上下一
    対の金型を用いて所定の板厚スラブに成形する板厚圧下
    プレス(33)と、該板厚圧下プレスの下流側に配置さ
    れ搬送される板厚スラブを連続して圧延し所定厚さの圧
    延材とする仕上圧延機群(34)との間に配置されこの
    間に搬送される板厚スラブにループ形状を形成させるル
    ープ形成装置(35)を備えたことを特徴とする板厚圧
    下プレス設備。
  2. 【請求項2】 前記ループ形成装置(35)は、板厚圧
    下プレスの下流側に配置される回転自在な上下ロールか
    らなる第1ピンチロール(40)と、仕上圧延機群の上
    流側に配置され回転自在な上下ロールからなる第2ピン
    チロール(43)と、第2ピンチロールから搬送される
    スラブを仕上圧延機群に円滑に搬入させる抑えロール
    (46)と、第1ピンチロールと第2ピンチロールとの
    間に配置されて搬送中の板厚スラブに所定量のループ形
    状を形成せる昇降自在な搬送ローラかつループテーブル
    (47)と、からなることを特徴とする請求項1に記載
    の板厚圧下プレス設備。
  3. 【請求項3】 前記第1ピンチロール(40)と第2ピ
    ンチロール(43)は、上ロール(41,44)が上下
    方向に昇降して板厚スラブに開閉動作可能にし、かつ下
    ロール(42,45)が圧延ライン方向にオフセット可
    能に取付られている、ことを特徴とする請求項1又は2
    に記載の板厚圧下プレス設備。
  4. 【請求項4】 連続鋳造されたスラブ(31)を所定の
    板厚スラブに成形する板厚圧下プレス(33)と、板厚
    スラブを連続して圧延し製品厚さの圧延材とする仕上圧
    延機群(34)との間に配置され、第1ピンチロール
    (40)とガイドロール(39)とループテーブル(4
    7)と第2ピンチロール(43)と抑えロール(46)
    とで構成されるループ形成装置(35)と、を備え、 (A)板厚圧下プレス(33)の上下金型で所定の板厚
    に成形した板厚スラブの先端部を、下流側の初め搬送ロ
    ーラ(49)を圧延パスライン位置に配したループ形成
    装置(35)を介して仕上圧延機群(34)の圧延機に
    搬送し噛み込ませた後に板厚スラブを停止させ、 (B)次に仕上圧延機群と第1及び第2ピンチロールを
    停止させた状態で板厚圧下プレスの作動を再開して板厚
    スラブを下流側に搬送し、 (C)次に第1ピンチロールの下ロール(42)を板厚
    圧下プレス側へオフセットすると共に上ロール(41)
    を板厚スラブに押圧しながら板スラブを下降させ、更に
    ガイドロール(39)を板厚スラブの上面に押付けてガ
    イドしながら下降させ、同時に第1ピンチロールと連動
    させてループテーブル(47)を板厚スラブを載置させ
    ながら圧延パスラインから下降させ、これらを連動させ
    ながら板厚スラブにループ形状を形成させ、 (D)次にループ形状の形成度合を確認しながら第2ピ
    ンチロールの下ロール(45)を圧延機群側へオフセッ
    トと共に上ロール(44)を板厚スラブに押圧しながら
    下降させ所定のループを形成し、かつ第2ピンチロール
    と連動させて仕上圧延機群も作動を再開させ、これによ
    り板厚圧下プレス、圧延機群及び圧下先進量の夫々の成
    形速度差を緩衝させる、ことを特徴とする板厚圧下プレ
    ス成形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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