JP2000342027A - 田植機 - Google Patents

田植機

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JP2000342027A
JP2000342027A JP11160036A JP16003699A JP2000342027A JP 2000342027 A JP2000342027 A JP 2000342027A JP 11160036 A JP11160036 A JP 11160036A JP 16003699 A JP16003699 A JP 16003699A JP 2000342027 A JP2000342027 A JP 2000342027A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 田植機の小型化、軽量化を図ること。 【解決手段】 本発明では、走行機体(2) の後部に植付
機(3) を昇降可能に配設し、走行機体(2) は、エンジン
にミッションケース(21)を連動連結し、同ミッションケ
ース(21)にリヤアクスルケース(27)を連動連結し、同リ
ヤアクスルケース(27)に左右一対の後車輪(28,29) を連
動連結してなる田植機において、リヤアクスルケース(2
7)は、ミッションケース(21)に左右一対の中空状の連結
体(32,33) を連設し、各連結体(32,33) の内部に連動軸
(37,38) を回動自在に収容し、同連動軸(37,38) によっ
てミッションケース(21)と後車輪(28,29) とを連動連結
すべく構成することとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、田植機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の田植機は、自走可能な走行機体の
後部に植付機を昇降可能に配設していた。
【0003】そして、走行機体は、機体フレームの上部
にエンジンを配設する一方、同エンジンにミッションケ
ースを連動連設し、同ミッションケースの後部にリヤア
クスルケースの基端部を機体後方へ向けた状態で連動連
設し、同リヤアクスルケースの後端部に左右一対の後車
輪を連動連結していた。
【0004】リヤアクスルケースは、アルミダイキャス
ト製の左右一対のケーシングから構成し、しかも、走行
機体の左右中央部に配置していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
田植機にあっては、リヤアクスルケースの構造が複雑な
ものとなっており、部品点数が多く、組立作業に時間を
要し、また、重量が重くなってしまうおそれがあった。
【0006】また、走行機体の左右中央部にリヤアクス
ルケースが位置していたため、走行機体と植付機とを連
動連結する植付連動機構や、昇降機構を構成する昇降シ
リンダー等とリヤアクスルケースとが干渉しないように
しなければならず、植付連動機構や昇降シリンダー等の
配置の自由度が低く、田植機のコンパクト化が図れない
おそれがあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、ミ
ッションケースに左右一対の中空状の連結体を連設し、
各連結体の内部に連動軸を回動自在に収容し、同連動軸
によってミッションケースと後車輪とを連動連結するよ
うにリヤアクスルケースを構成することとした。
【0008】また、ミッションケースに左右一対の連結
体を左右幅方向に間隔を開けた状態でそれぞれ連設する
こととした。
【0009】また、ミッションケースに左右一対の連結
体の前端部をそれぞれ連設するとともに、同連結体の後
端部の間に、後車輪を支持するための後車輪支持体を架
設することとした。
【0010】また、機体フレームにミッションケースを
連結するとともに、機体フレームの後端部と連結体の後
端部との間に後部フレームを連設して、機体フレームと
連結体と後部フレームとによって側面視で略三角形状の
トラス構造部を形成することとした。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係る田植機は、走行機体
の後部に植付機を昇降可能に配設し、走行機体は、エン
ジンにミッションケースを連動連結し、同ミッションケ
ースにリヤアクスルケースを連動連結し、同リヤアクス
ルケースに左右一対の後車輪を連動連結したものであ
る。
【0012】しかも、ミッションケースに左右一対の中
空状の連結体を連設し、各連結体の内部に連動軸を回動
自在に収容し、同連動軸によってミッションケースと後
車輪とを連動連結するようにリヤアクスルケースを構成
したものである。
【0013】そのため、リヤアクスルケースの構造を簡
単なものとして、組立作業性を向上させることができる
ものである。
【0014】また、中空状の連結体を用いているため、
部品コストを低減することができるとともに、軽量化を
図ることができ、また、リヤアクスルケースの最低地上
高を高くすることができ、走行時にリヤアクスルケース
に障害物が衝突することが少なくなり、リヤアクスルケ
ースの破損を防止することができるものである。
【0015】特に、ミッションケースに左右一対の連結
体を左右幅方向に間隔を開けた状態でそれぞれ連設する
ことにより、左右の連結体の間に、走行機体と植付機と
を連動連結するための植付連動機構や、昇降機構を構成
する昇降シリンダー等を配設することができ、植付連動
機構や昇降シリンダー等の配置の自由度が高くなり、田
植機のコンパクト化を図ることができるものである。
【0016】しかも、ミッションケースに左右一対の連
結体の前端部をそれぞれ連設するとともに、同連結体の
後端部の間に、後車輪を支持するための後車輪支持体を
架設することにより、リヤアクスルケースの剛性を高く
することができ、リヤアクスルケースの長寿命化を図る
ことができるものである。
【0017】更には、機体フレームにミッションケース
を連結するとともに、機体フレームの後端部と連結体の
後端部との間に後部フレームを連設して、機体フレーム
と連結体と後部フレームとによって側面視で略三角形状
のトラス構造部を形成することにより、走行機体の剛性
を高めることができるものである。
【0018】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0019】本発明に係る田植機1は、図1に示すよう
に、自走可能に構成した走行機体2の後部に植付機3を
昇降機構4を介して昇降可能に連設している。
【0020】走行機体2は、図1に示すように、機体フ
レーム5の下部に走行部6を配設する一方、機体フレー
ム5の前側上部に原動機部7を配設し、同原動機部7の
後方位置に運転操作部8を配設している。
【0021】機体フレーム5は、図1〜図3に示すよう
に、前後方向に向けて伸延させるとともに後部を上方へ
向けて折曲した左右一対のメイン体9,10と、同メイン体
9,10の前端部間に架設した前部体11とから平面視で略コ
字状に形成している。図中、12は左右のメイン体9,10の
前部間に架設した接続体、13はエンジン載置台、14は正
面視門型状の座席支持体である。
【0022】また、機体フレーム5は、図1〜図3に示
すように、メイン体9,10 の後端部に、前高後低の傾斜
状に伸延させた左右部体15,16 と、同左右部体15,16 の
上端部間に架設した後部体17とから背面視で略門型に形
成した後部フレーム18を連設している。19は左右部体1
5,16 の間に架設した接続体である。
【0023】原動機部7は、図1〜図3に示すように、
機体フレーム5のエンジン載置台13の上部に原動機とし
てのエンジン(図示省略)を配設する一方、機体フレー
ム5の中途下部に変速機としてのミッションケース21を
配設し、エンジンとミッションケース21とを連動連結し
ている。図中、22はボンネットである。
【0024】走行部6は、図1〜図3に示すように、ミ
ッションケース21の左右側部に左右一対の前車輪23,24
をフロントアクスルケース25,26 を介して連動連結して
いる。
【0025】また、走行部6は、図1〜図3に示すよう
に、ミッションケース21にリヤアクスルケース27を連動
連設し、同リヤアクスルケース27の後端部に左右一対の
後車輪28,29 をそれぞれ連動連結している。図中、30,3
1 は後車軸である。
【0026】リヤアクスルケース27は、図1〜図3に示
すように、ミッションケース21の左右側部に左右一対の
中空状の連結体32,33 の前端部を左右幅方向に間隔を開
けた状態で、かつ、機体後方へ向けて伸延させた状態で
それぞれ連設し、同連結体32,33 の後端部間に後車輪支
持体34を左右幅方向に伸延させた状態で架設し、同後車
輪支持体34の左右端上部に左右部体15,16 の下端部を取
付けて、機体フレーム5のメイン体9,10と連結体32,33
と後部フレーム18の左右部体15,16 とによって側面視で
略三角形状のトラス構造部20を形成している。図中、3
5,36 は接続体である。
【0027】また、リヤアクスルケース27は、連結体3
2,33 の内部に連動軸37,38 を回動自在にそれぞれ収容
する一方、後車輪支持体34の左右端部で左右一対の後車
軸30,31 を回動自在に支持しており、ミッションケース
21の左右側部から機体外側方へ向けて突出したミッショ
ン出力軸41,42 に連動軸37,38 の前端部を連動連結し、
同連動軸37,38 の後端部に後車軸30,31 の基端部を連動
連結し、同後車軸30,31の先端部に左右の後車輪28,29
を取付けて、エンジンの動力を後車輪28,29 へと伝達す
るようにしている。
【0028】このように、本実施例では、ミッションケ
ース21に左右一対の中空状の連結体32,33 を連設し、各
連結体32,33 の内部に連動軸37,38 を回動自在に収容
し、同連動軸37,38 によってミッションケース21と後車
輪28,29 とを連動連結しているため、リヤアクスルケー
ス27の構造を簡単なものとして、組立作業性を向上させ
ることができる。
【0029】しかも、中空状の連結体32,33 を用いてい
るため、部品コストを低減することができるとともに、
軽量化を図ることができ、また、リヤアクスルケース27
の最低地上高を高くすることができ、走行時にリヤアク
スルケースに障害物が衝突することが少なくなり、リヤ
アクスルケース27の破損を防止することができる。
【0030】また、本実施例では、ミッションケース21
に左右一対の連結体32,33 を左右幅方向に間隔を開けた
状態でそれぞれ連設しているため、左右の連結体32,33
の間に、後述するような走行機体2と植付機3とを連動
連結するための植付連動機構43や、昇降機構4を構成す
る昇降シリンダー44或いは施肥装置等を配設することが
でき、植付連動機構43や昇降シリンダー44等の配置の自
由度が高くなり、田植機1のコンパクト化を図ることが
できる。
【0031】さらに、本実施例では、ミッションケース
21に左右一対の連結体32,33 の前端部をそれぞれ連設す
るとともに、同連結体32,33 の後端部の間に、後車輪2
8,29を支持するための後車輪支持体34を架設しているた
め、リヤアクスルケース27の剛性を高くすることがで
き、リヤアクスルケース27の故障を防止して長寿命化を
図ることができる。
【0032】また、本実施例では、機体フレーム5にミ
ッションケース21を連結するとともに、機体フレーム5
の後端部と連結体32,33 の後端部との間に後部フレーム
18を連設して、機体フレーム5と連結体32,33 と後部フ
レーム18とによって側面視で略三角形状のトラス構造部
20を形成しているため、走行機体2の剛性を高めること
ができる。
【0033】運転操作部8は、図1に示すように、ボン
ネット22の頂部にステアリングホイール45を回動自在に
配設し、同ステアリングホイール45の直後方位置に座席
46を配設し、同座席46の左右側方位置に変速レバーや昇
降レバー等の各種操作部材(図示省略)を配設してい
る。図中、47はケーシング体である。
【0034】昇降機構4は、図1に示すように、後述す
る植付機3に設けた支持体48の左右基端部と機体フレー
ム5の左右部体15,16 の中途部との間に左右一対の下側
支持桿49,49 をそれぞれ上下回動自在に取付ける一方、
支持体48の中途部と左右部体15,16 の上部との間に左右
一対の上側支持桿50,50 をそれぞれ上下回動自在に取付
けて、上側支持桿50,50 と下側支持桿49,49 とで平行リ
ンクを構成し、更には、下側支持桿49,49 の前端部にク
ランク桿51,51 の基端部を連設し、同クランク桿51,51
の先端部とメイン体9,10間に架設した接続体(図示省
略)との間に油圧式の昇降シリンダー44を配設し、同昇
降シリンダー44の先端部にクランク桿51,51 の先端部を
連動連結している。
【0035】そして、昇降シリンダー44を伸張させるこ
とにより、植付機3を降下させ、一方、昇降シリンダー
44を短縮させることにより、植付機3を上昇させるよう
にしている。
【0036】植付機3は、図1〜図3に示すように、昇
降機構4の後部に支持体48を連結し、同支持体48の下部
に植付フレーム52を取付け、同植付フレーム52の上部に
苗載台53を前高後低の傾斜状に載設している。図中、54
はフロートである。
【0037】植付フレーム52は、図1〜図3に示すよう
に、左右幅方向に伸延させた円筒状の前側支持体55と、
同前側支持体55の左右端部に、後端部を後方に向けて伸
延させた左右一対の円筒状の左右側支持体56,57 とから
平面視で略門型に形成している。
【0038】また、植付フレーム52は、左右側支持体5
6,57 の後端部に左右一対の植付機構58,59 をそれぞれ
取付けており、走行機体2の原動機部7と植付機構58,5
9 とを植付連動機構43を介して連動連結している。図
中、60,61 はブラケット、62,63は左右側支持体56,57
の後端部に左右幅方向に伸延させた状態でそれぞれ連設
した後端部体である。
【0039】植付連動機構43は、ミッションケース21の
後側上部に駆動軸64を後方に向けて連動連結し、同駆動
軸64にPTO軸65の前端部を連動連結し、同PTO軸65
の後端部に植付フレーム52の内部に収容した連動軸(図
示省略)を連動連結して、エンジンの動力をミッション
ケース21、駆動軸64、PTO軸65を介して連動軸へ伝達
し、更には、連動軸から植付機構58,58,59,59 へと伝達
して、4個の植付機構58,58,59,59 によって苗載台53の
上部に載置した苗を4条同時に田面に植え付けるように
している。
【0040】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0041】(1)本発明では、ミッションケースに左
右一対の中空状の連結体を連設し、各連結体の内部に連
動軸を回動自在に収容し、同連動軸によってミッション
ケースと後車輪とを連動連結するようにリヤアクスルケ
ースを構成することにより、リヤアクスルケースの構造
を簡単なものとして、組立作業性を向上させることがで
きる。
【0042】また、中空状の連結体を用いているため、
部品コストを低減することができるとともに、軽量化を
図ることができ、また、リヤアクスルケースの最低地上
高を高くすることができ、走行時にリヤアクスルケース
に障害物が衝突することが少なくなり、リヤアクスルケ
ースの破損を防止することができる。
【0043】(2)本発明では、ミッションケースに左
右一対の連結体を左右幅方向に間隔を開けた状態でそれ
ぞれ連設しているため、左右の連結体の間に、走行機体
と植付機とを連動連結するための植付連動機構や、昇降
機構を構成する昇降シリンダー等を配設することがで
き、植付連動機構や昇降シリンダー等の配置の自由度が
高くなり、田植機のコンパクト化を図ることができる。
【0044】(3)本発明では、ミッションケースに左
右一対の連結体の前端部をそれぞれ連設するとともに、
同連結体の後端部の間に、後車輪を支持するための後車
輪支持体を架設しているため、リヤアクスルケースの剛
性を高くすることができ、リヤアクスルケースの長寿命
化を図ることができる。
【0045】(4)本発明では、機体フレームにミッシ
ョンケースを連結するとともに、機体フレームの後端部
と連結体の後端部との間に後部フレームを連設して、機
体フレームと連結体と後部フレームとによって側面視で
略三角形状のトラス構造部を形成しているため、走行機
体の剛性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る田植機を示す左側面図。
【図2】リヤアクスルケースを示す平面図。
【図3】同断面平面図。
【符号の説明】
1 田植機 2 走行機体 3 植付機 4 昇降機構 5 機体フレーム 6 走行部 7 原動機部 8 運転操作部 18 後部フレーム 20 トラス構造部 21 ミッションケース 27 リヤアクスルケース 28,29 後車輪 32,33 連結体 34 後車輪支持体 37,38 連動軸 43 植付連動機構 44 昇降シリンダー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体(2) の後部に植付機(3) を昇降
    可能に配設し、走行機体(2) は、エンジンにミッション
    ケース(21)を連動連結し、同ミッションケース(21)にリ
    ヤアクスルケース(27)を連動連結し、同リヤアクスルケ
    ース(27)に左右一対の後車輪(28,29) を連動連結してな
    る田植機において、 リヤアクスルケース(27)は、ミッションケース(21)に左
    右一対の中空状の連結体(32,33) を連設し、各連結体(3
    2,33) の内部に連動軸(37,38) を回動自在に収容し、同
    連動軸(37,38) によってミッションケース(21)と後車輪
    (28,29) とを連動連結すべく構成したことを特徴とする
    田植機。
  2. 【請求項2】 ミッションケース(21)に左右一対の連結
    体(32,33) を左右幅方向に間隔を開けた状態でそれぞれ
    連設したことを特徴とする請求項1記載の田植機。
  3. 【請求項3】 ミッションケース(21)に左右一対の連結
    体(32,33) の前端部をそれぞれ連設するとともに、同連
    結体(32,33) の後端部の間に、後車輪(28,29) を支持す
    るための後車輪支持体(34)を架設したことを特徴とする
    請求項1又は請求項2記載の田植機。
  4. 【請求項4】 機体フレーム(5) にミッションケース(2
    1)を連結するとともに、機体フレーム(5) の後端部と連
    結体(32,33) の後端部との間に後部フレーム(18)を連設
    して、機体フレーム(5) と連結体(32,33) と後部フレー
    ム(18)とによって側面視で略三角形状のトラス構造部(2
    0)を形成したことを特徴とする請求項1〜請求項3のい
    ずれかに記載の田植機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002335709A (ja) * 2001-05-21 2002-11-26 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 田植機
JP2007089417A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Kubota Corp 乗用水田作業機

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