JP2000339755A - 多層型光ディスク - Google Patents
多層型光ディスクInfo
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- JP2000339755A JP2000339755A JP11145468A JP14546899A JP2000339755A JP 2000339755 A JP2000339755 A JP 2000339755A JP 11145468 A JP11145468 A JP 11145468A JP 14546899 A JP14546899 A JP 14546899A JP 2000339755 A JP2000339755 A JP 2000339755A
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- Japan
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- optical disc
- recording
- signal
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数の信号記録膜を有するとともに、記録信
号の記録再生が可能であり、十分な再生特性を備える。 【解決手段】 グルーブ2bが形成された基板2上に、
第1の信号記録膜3と第2の信号記録膜5とを、中間層
4を介して積層する。第1の信号記録膜3及び第2の信
号記録膜5は、Seを含有する相変化材料によって形成
されている信号記録層(13,22)と、この信号記録
膜(13,22)の反射率を調整するエンハンス層(1
1,15,16,20,24)と、信号記録層(13,
22)の結晶化を促進する結晶化促進層(12,14,
21,23)とを備えて構成する。
号の記録再生が可能であり、十分な再生特性を備える。 【解決手段】 グルーブ2bが形成された基板2上に、
第1の信号記録膜3と第2の信号記録膜5とを、中間層
4を介して積層する。第1の信号記録膜3及び第2の信
号記録膜5は、Seを含有する相変化材料によって形成
されている信号記録層(13,22)と、この信号記録
膜(13,22)の反射率を調整するエンハンス層(1
1,15,16,20,24)と、信号記録層(13,
22)の結晶化を促進する結晶化促進層(12,14,
21,23)とを備えて構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2層以上の信号記
録膜が積層されてなり、各信号記録膜がそれぞれ相変化
材料によって形成された信号記録層を備える構成とされ
た多層型光ディスクに関する。
録膜が積層されてなり、各信号記録膜がそれぞれ相変化
材料によって形成された信号記録層を備える構成とされ
た多層型光ディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】情報信号が記録される記録媒体として、
光学的に記録及び/又は再生(以下、記録再生とい
う。)がなされる光ディスクがある。光ディスクには、
例えば、情報信号に対応したピット列が形成されてなる
再生専用光ディスクや、情報信号の書き換え又は追記が
可能な光磁気ディスク及び相変化型光ディスク等があ
る。
光学的に記録及び/又は再生(以下、記録再生とい
う。)がなされる光ディスクがある。光ディスクには、
例えば、情報信号に対応したピット列が形成されてなる
再生専用光ディスクや、情報信号の書き換え又は追記が
可能な光磁気ディスク及び相変化型光ディスク等があ
る。
【0003】光ディスクは、基板上に信号記録膜が薄膜
状に形成されており、記録再生装置によってレーザ光を
照射されることによって、この信号記録膜に対して記録
再生が行われる。また、基板上には、トラックに沿って
連続的に形成された溝であるグルーブや、トラックに沿
って多数のピットが並べられたピット列が、所定のトラ
ックピッチにてスパイラル状又は同心円状に形成されて
いる。そして、光ディスクは、グルーブやピット列に沿
ってレーザ光を照射されることによって、記録再生が行
われる構成とされている。
状に形成されており、記録再生装置によってレーザ光を
照射されることによって、この信号記録膜に対して記録
再生が行われる。また、基板上には、トラックに沿って
連続的に形成された溝であるグルーブや、トラックに沿
って多数のピットが並べられたピット列が、所定のトラ
ックピッチにてスパイラル状又は同心円状に形成されて
いる。そして、光ディスクは、グルーブやピット列に沿
ってレーザ光を照射されることによって、記録再生が行
われる構成とされている。
【0004】このような光ディスクの規格のひとつに、
DVD(Digital Versatile Disc)がある。DVDで
は、信号記録膜を1層だけ備える1層型DVDで4.7
GB、信号記録膜を2層備える2層型DVDで8.5G
Bの記憶容量を有する光ディスクが実現されている。D
VDは、従来から広く利用されている光ディスクの規格
であるCD(Compact Disc)と同等の外形状を有しなが
ら、このCDの数倍〜十数倍の記憶容量を有しているこ
とから、大容量化に対応した光ディスクとしての利用が
期待されている。
DVD(Digital Versatile Disc)がある。DVDで
は、信号記録膜を1層だけ備える1層型DVDで4.7
GB、信号記録膜を2層備える2層型DVDで8.5G
Bの記憶容量を有する光ディスクが実現されている。D
VDは、従来から広く利用されている光ディスクの規格
であるCD(Compact Disc)と同等の外形状を有しなが
ら、このCDの数倍〜十数倍の記憶容量を有しているこ
とから、大容量化に対応した光ディスクとしての利用が
期待されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したD
VDは、信号記録膜にピット列が形成された再生専用光
ディスクである。このDVDを作製する際には、記録信
号に対応したピット列と反転した凹凸形状を有するスタ
ンパを用いて、射出成形法によって作製した基板上に、
信号記録膜等を構成する各層を成膜する。スタンパの作
製は高コストであるため、DVDを作製する前には、こ
のDVDと同等の再生特性を有する記録再生が可能な光
ディスクを用いて試作ディスクを作製し、記録内容や再
生動作に不具合が生じないことを検証することが必要と
なる。
VDは、信号記録膜にピット列が形成された再生専用光
ディスクである。このDVDを作製する際には、記録信
号に対応したピット列と反転した凹凸形状を有するスタ
ンパを用いて、射出成形法によって作製した基板上に、
信号記録膜等を構成する各層を成膜する。スタンパの作
製は高コストであるため、DVDを作製する前には、こ
のDVDと同等の再生特性を有する記録再生が可能な光
ディスクを用いて試作ディスクを作製し、記録内容や再
生動作に不具合が生じないことを検証することが必要と
なる。
【0006】このとき、1層型DVDの検証には、DV
D−Rと称される規格の光ディスクが用いられている。
DVD−Rは、信号記録膜に対する書き込みが1回だけ
可能な追記型の光ディスクであり、信号記録膜にシアニ
ンやフタロシアニン等の有機色素材料により構成された
色剤層が備えられて構成されている。
D−Rと称される規格の光ディスクが用いられている。
DVD−Rは、信号記録膜に対する書き込みが1回だけ
可能な追記型の光ディスクであり、信号記録膜にシアニ
ンやフタロシアニン等の有機色素材料により構成された
色剤層が備えられて構成されている。
【0007】ところが、2層型DVDの検証を行うため
には、2層の信号記録膜を有し、記録信号の追記が可能
であるとともに、DVD規格の再生特性を満たす光ディ
スクが必要となる。従来は、このような光ディスクが存
在しておらず、スタンパを用いて2層型DVDの製造後
に初めて検証を行うことが可能であった。したがって、
検証の結果、記録内容や再生動作に不具合が認められる
と、スタンパを新たに作り直す必要が生じ、2層型DV
Dの製造が高コスト化してしまうといった問題があっ
た。
には、2層の信号記録膜を有し、記録信号の追記が可能
であるとともに、DVD規格の再生特性を満たす光ディ
スクが必要となる。従来は、このような光ディスクが存
在しておらず、スタンパを用いて2層型DVDの製造後
に初めて検証を行うことが可能であった。したがって、
検証の結果、記録内容や再生動作に不具合が認められる
と、スタンパを新たに作り直す必要が生じ、2層型DV
Dの製造が高コスト化してしまうといった問題があっ
た。
【0008】そこで、本発明では、複数の信号記録膜を
有するとともに、記録信号の記録再生が可能であり、例
えば再生専用のDVDプレイヤーに対して用いた場合で
あっても、十分な再生特性を有する多層型光ディスクを
提供することを目的とする。
有するとともに、記録信号の記録再生が可能であり、例
えば再生専用のDVDプレイヤーに対して用いた場合で
あっても、十分な再生特性を有する多層型光ディスクを
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る多層型光デ
ィスクは、所定の凹凸パターンが形成された基板上に、
2層以上の信号記録膜が透明層を介して積層されてなる
多層型光ディスクである。上記各信号記録膜は、それぞ
れ、Seを含有する相変化材料によって形成されている
信号記録層と、当該信号記録膜の反射率を調整するエン
ハンス層と、上記信号記録層の結晶化を促進する結晶化
促進層とを備える。
ィスクは、所定の凹凸パターンが形成された基板上に、
2層以上の信号記録膜が透明層を介して積層されてなる
多層型光ディスクである。上記各信号記録膜は、それぞ
れ、Seを含有する相変化材料によって形成されている
信号記録層と、当該信号記録膜の反射率を調整するエン
ハンス層と、上記信号記録層の結晶化を促進する結晶化
促進層とを備える。
【0010】以上のように構成された多層型光ディスク
は、2層以上設けられた信号記録膜のそれぞれにSeを
含有する相変化材料によって形成された信号記録層を有
していることによって、これら信号記録膜の反射率及び
透過率を調整することができ、各信号記録層に対して記
録信号の記録再生が可能であるとともに、結晶化促進層
を備えていることによって十分な再生特性を有する。
は、2層以上設けられた信号記録膜のそれぞれにSeを
含有する相変化材料によって形成された信号記録層を有
していることによって、これら信号記録膜の反射率及び
透過率を調整することができ、各信号記録層に対して記
録信号の記録再生が可能であるとともに、結晶化促進層
を備えていることによって十分な再生特性を有する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、先
ず、本発明に係る多層型光ディスクの第1の実施の形態
として、図1に示すような多層型光ディスク1について
説明することとする。なお、以下の説明で用いる図面で
は、特徴的な部位を明確に表すために拡大して示してい
る場合があり、多層型光ディスク1を構成する各層の厚
さの比率が実際と異なる場合がある。
て、図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、先
ず、本発明に係る多層型光ディスクの第1の実施の形態
として、図1に示すような多層型光ディスク1について
説明することとする。なお、以下の説明で用いる図面で
は、特徴的な部位を明確に表すために拡大して示してい
る場合があり、多層型光ディスク1を構成する各層の厚
さの比率が実際と異なる場合がある。
【0012】多層型光ディスク1は、図1に示すよう
に、所定の凹凸パターンが形成された基板2上に、第1
の信号記録膜3と、中間層4と、第2の信号記録膜5
と、光透過層6とが順次積層された構造とされている。
に、所定の凹凸パターンが形成された基板2上に、第1
の信号記録膜3と、中間層4と、第2の信号記録膜5
と、光透過層6とが順次積層された構造とされている。
【0013】多層型光ディスク1は、例えばディスクカ
ートリッジ(図示せず。)に収納されて、記録再生装置
(図示せず。)に対して着脱自在に用いられる。なお、
多層型光ディスク1は、ディスクカートリッジに収納さ
れずに用いるとしてもよいし、記録再生装置と一体に構
成されていてもよい。
ートリッジ(図示せず。)に収納されて、記録再生装置
(図示せず。)に対して着脱自在に用いられる。なお、
多層型光ディスク1は、ディスクカートリッジに収納さ
れずに用いるとしてもよいし、記録再生装置と一体に構
成されていてもよい。
【0014】多層型光ディスク1は、記録再生を行う際
に、記録再生装置によって光透過層6の外方に臨む主面
6a側からレーザ光が入射され、このレーザ光が第1の
信号記録膜3又は第2の信号記録膜5に向けて照射され
る。そして、多層型光ディスク1では、このレーザ光に
より、第1の信号記録膜3又は第2の信号記録膜5に対
して、いわゆる相変化記録方式によって記録信号の記録
再生が行われる構成とされている。
に、記録再生装置によって光透過層6の外方に臨む主面
6a側からレーザ光が入射され、このレーザ光が第1の
信号記録膜3又は第2の信号記録膜5に向けて照射され
る。そして、多層型光ディスク1では、このレーザ光に
より、第1の信号記録膜3又は第2の信号記録膜5に対
して、いわゆる相変化記録方式によって記録信号の記録
再生が行われる構成とされている。
【0015】具体的には、多層型光ディスク1は、記録
信号を記録される際に、記録再生装置によって所定の出
力のレーザ光が光透過層6の外方に臨む主面6aから入
射され、第1の信号記録膜3又は第2の信号記録膜5に
対して照射される。これにより、いずれか一方の信号記
録膜は、レーザ光の照射位置で融点温度以上に昇温され
る。その後、この信号記録膜は、冷却されて、この位置
で非晶質状態となる。多層型光ディスク1では、記録信
号に応じて、非晶質状態とされた部位、すなわち、記録
マークを形成されることによって、記録信号を記録す
る。
信号を記録される際に、記録再生装置によって所定の出
力のレーザ光が光透過層6の外方に臨む主面6aから入
射され、第1の信号記録膜3又は第2の信号記録膜5に
対して照射される。これにより、いずれか一方の信号記
録膜は、レーザ光の照射位置で融点温度以上に昇温され
る。その後、この信号記録膜は、冷却されて、この位置
で非晶質状態となる。多層型光ディスク1では、記録信
号に応じて、非晶質状態とされた部位、すなわち、記録
マークを形成されることによって、記録信号を記録す
る。
【0016】また、多層型光ディスク1は、信号記録膜
に記録された記録信号を消去される際に、記録時よりも
弱い出力のレーザ光を照射され、この照射位置で信号記
録膜が結晶化温度以上且つ融点温度以下に昇温される。
これにより、この信号記録膜は、この照射位置で、照射
前の状態に依らずに結晶状態となる。なお、多層型光デ
ィスク1では、このような記録信号の消去を信号記録膜
の全面にわたって行われることで、信号記録膜の全面が
結晶状態に初期化される。
に記録された記録信号を消去される際に、記録時よりも
弱い出力のレーザ光を照射され、この照射位置で信号記
録膜が結晶化温度以上且つ融点温度以下に昇温される。
これにより、この信号記録膜は、この照射位置で、照射
前の状態に依らずに結晶状態となる。なお、多層型光デ
ィスク1では、このような記録信号の消去を信号記録膜
の全面にわたって行われることで、信号記録膜の全面が
結晶状態に初期化される。
【0017】さらに、多層型光ディスク1は、信号記録
膜に記録された記録信号を再生される際に、記録信号の
消去時よりもさらに弱い出力のレーザ光を照射される。
このとき、記録再生装置は、このレーザ光が信号記録膜
に反射して戻ってくる戻り光を検出し、レーザ光の照射
位置で信号記録膜が結晶状態であるか非晶質状態である
かにより反射率が異なることを利用して記録マークを読
み取り、記録信号を再生する。
膜に記録された記録信号を再生される際に、記録信号の
消去時よりもさらに弱い出力のレーザ光を照射される。
このとき、記録再生装置は、このレーザ光が信号記録膜
に反射して戻ってくる戻り光を検出し、レーザ光の照射
位置で信号記録膜が結晶状態であるか非晶質状態である
かにより反射率が異なることを利用して記録マークを読
み取り、記録信号を再生する。
【0018】なお、上述の記録再生の説明では、信号記
録膜に対して記録信号に対応した記録マークが形成され
るとしたが、実際の多層型光ディスク1では、信号記録
膜に配設された後述する信号記録層に対して記録マーク
が形成される。また、多層型光ディスク1は、上述した
ように、記録信号の書き換えが繰り返し可能な光ディス
クとされてもよいし、記録信号を1回だけ書き込むこと
が可能な追記型の光ディスクとされてもよい。
録膜に対して記録信号に対応した記録マークが形成され
るとしたが、実際の多層型光ディスク1では、信号記録
膜に配設された後述する信号記録層に対して記録マーク
が形成される。また、多層型光ディスク1は、上述した
ように、記録信号の書き換えが繰り返し可能な光ディス
クとされてもよいし、記録信号を1回だけ書き込むこと
が可能な追記型の光ディスクとされてもよい。
【0019】基板2は、硬質材料によって、全体略円板
形状に形成されている。基板2を形成する材料として
は、例えば、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポ
リオレフィン樹脂、エポキシ樹脂等の各種樹脂材料や、
合成石英ガラス等のガラス材料を用いることができる。
また、アルミニウムやステンレス合金等の各種金属材料
を用いてもよい。
形状に形成されている。基板2を形成する材料として
は、例えば、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポ
リオレフィン樹脂、エポキシ樹脂等の各種樹脂材料や、
合成石英ガラス等のガラス材料を用いることができる。
また、アルミニウムやステンレス合金等の各種金属材料
を用いてもよい。
【0020】また、基板2には、各層が積層形成される
側の主面2aに、溝状のグルーブ2bが形成されてい
る。グルーブ2bは、所定のトラックピッチで、基板2
の主面2aに対してスパイラル状又は同心円状に形成さ
れている。多層型光ディスク1では、基板2の主面2a
に形成されたグルーブ2bの凹凸形状が、この主面2a
上に積層された第1の信号記録膜3及び第2の信号記録
膜5に転写されており、グルーブ2bに沿って円周方向
にトラックが構成され、このトラックに沿って第1の信
号記録膜3又は第2の信号記録膜5に対して記録再生が
行われる構成とされている。
側の主面2aに、溝状のグルーブ2bが形成されてい
る。グルーブ2bは、所定のトラックピッチで、基板2
の主面2aに対してスパイラル状又は同心円状に形成さ
れている。多層型光ディスク1では、基板2の主面2a
に形成されたグルーブ2bの凹凸形状が、この主面2a
上に積層された第1の信号記録膜3及び第2の信号記録
膜5に転写されており、グルーブ2bに沿って円周方向
にトラックが構成され、このトラックに沿って第1の信
号記録膜3又は第2の信号記録膜5に対して記録再生が
行われる構成とされている。
【0021】なお、多層型光ディスク1では、基板2に
形成されたグルーブ2bの凹凸形状が第1の信号記録膜
3だけに転写された構成とし、中間層4の第2の信号記
録膜5側の主面に別の溝形状でグルーブを形成すること
によって、この中間層4に形成されたグルーブの凹凸形
状が第2の信号記録膜5に転写されるとしてもよい。こ
れにより、第1の信号記録膜3と第2の信号記録膜5と
は、互いに異なる凹凸形状でグルーブを構成することが
できる。
形成されたグルーブ2bの凹凸形状が第1の信号記録膜
3だけに転写された構成とし、中間層4の第2の信号記
録膜5側の主面に別の溝形状でグルーブを形成すること
によって、この中間層4に形成されたグルーブの凹凸形
状が第2の信号記録膜5に転写されるとしてもよい。こ
れにより、第1の信号記録膜3と第2の信号記録膜5と
は、互いに異なる凹凸形状でグルーブを構成することが
できる。
【0022】中間層4及び光透過層6は、記録再生を行
うために入射されるレーザ光に対して透光性を有する硬
質材料によって、それぞれ、第1の信号記録膜3及び第
2の信号記録膜5上に薄膜状に形成されている。中間層
4及び光透過層6を形成する材料としては、例えば、ア
クリル酸系紫外線硬化樹脂等の各種紫外線硬化樹脂や、
ポリカーボネートシート、ポリオレフィンシート等の樹
脂シート等を用いることができる。
うために入射されるレーザ光に対して透光性を有する硬
質材料によって、それぞれ、第1の信号記録膜3及び第
2の信号記録膜5上に薄膜状に形成されている。中間層
4及び光透過層6を形成する材料としては、例えば、ア
クリル酸系紫外線硬化樹脂等の各種紫外線硬化樹脂や、
ポリカーボネートシート、ポリオレフィンシート等の樹
脂シート等を用いることができる。
【0023】多層型光ディスク1では、光透過層6の主
面6aからレーザ光を入射される構成とされている。こ
れにより、例えば、記録信号の高密度化に対応するため
に、記録再生装置の対物レンズの開口数NAを大きくし
たり、短波長であるレーザ光によって記録再生を行う場
合であっても、光透過層6の厚さを調整することによっ
て、安定して確実に記録再生を行うことができる。この
とき、光透過層6の厚さは、10μm以上、177μm
以下であることが望ましい。10μmを下回る場合に
は、光透過層6の下層に形成されている第2の信号記録
膜5に、外的要因によって傷が生じたり、酸化されるな
どして劣化が生じたりする虞がある。また、177μm
を超える場合には、高記録密度化に対応して十分な記録
再生特性を得ることが困難となる。
面6aからレーザ光を入射される構成とされている。こ
れにより、例えば、記録信号の高密度化に対応するため
に、記録再生装置の対物レンズの開口数NAを大きくし
たり、短波長であるレーザ光によって記録再生を行う場
合であっても、光透過層6の厚さを調整することによっ
て、安定して確実に記録再生を行うことができる。この
とき、光透過層6の厚さは、10μm以上、177μm
以下であることが望ましい。10μmを下回る場合に
は、光透過層6の下層に形成されている第2の信号記録
膜5に、外的要因によって傷が生じたり、酸化されるな
どして劣化が生じたりする虞がある。また、177μm
を超える場合には、高記録密度化に対応して十分な記録
再生特性を得ることが困難となる。
【0024】第1の信号記録膜3は、基板2側から、光
反射層10と、第1のエンハンス層11と、第1の結晶
化促進層12と、第1の信号記録層13と、第2の結晶
化促進層14と、第2のエンハンス層15と、第3のエ
ンハンス層16とが順次積層された構成とされている。
反射層10と、第1のエンハンス層11と、第1の結晶
化促進層12と、第1の信号記録層13と、第2の結晶
化促進層14と、第2のエンハンス層15と、第3のエ
ンハンス層16とが順次積層された構成とされている。
【0025】また、第2の信号記録膜5は、中間層4側
から、第4のエンハンス層20と、第3の結晶化促進層
21と、第2の信号記録層22と、第4の結晶化促進層
23と、第5のエンハンス層24とが順次積層された構
成とされている。
から、第4のエンハンス層20と、第3の結晶化促進層
21と、第2の信号記録層22と、第4の結晶化促進層
23と、第5のエンハンス層24とが順次積層された構
成とされている。
【0026】光反射層10は、光透過層6側から入射さ
れたレーザ光を反射する反射層としての機能を有してい
る。これにより、多層型光ディスク1では、入射された
レーザ光を反射して、記録マークを記録再生装置によっ
て読み取ることができるとともに、記録時におけるレー
ザ光の利用効率を向上することができる。光反射層10
を形成する材料としては、例えば、Al,Au,Ag,
Cu等の非鉄金属元素又はその化合物を単独で、或いは
複合させて用いることが望ましい。
れたレーザ光を反射する反射層としての機能を有してい
る。これにより、多層型光ディスク1では、入射された
レーザ光を反射して、記録マークを記録再生装置によっ
て読み取ることができるとともに、記録時におけるレー
ザ光の利用効率を向上することができる。光反射層10
を形成する材料としては、例えば、Al,Au,Ag,
Cu等の非鉄金属元素又はその化合物を単独で、或いは
複合させて用いることが望ましい。
【0027】第1のエンハンス層11、第2のエンハン
ス層12、第3のエンハンス層13、第4のエンハンス
層14及び第5のエンハンス層15は、第1の信号記録
膜3及び第2の信号記録膜5の反射率をそれぞれ調整す
る機能を有している。多層型光ディスク1は、これらエ
ンハンス層が第1の信号記録膜3及び第2の信号記録膜
5に配設されていることによって、各信号記録膜が所望
の反射率を有するように調整することができる。したが
って、多層型光ディスク1は、例えば、光ディスクの規
格のひとつであるDVDに要求される反射率を満足する
ように、第1の信号記録膜3及び第2の信号記録膜5の
反射率を調整することにより、DVD規格に対応した書
き換え型若しくは追記型の光ディスクとして利用するこ
とができる。
ス層12、第3のエンハンス層13、第4のエンハンス
層14及び第5のエンハンス層15は、第1の信号記録
膜3及び第2の信号記録膜5の反射率をそれぞれ調整す
る機能を有している。多層型光ディスク1は、これらエ
ンハンス層が第1の信号記録膜3及び第2の信号記録膜
5に配設されていることによって、各信号記録膜が所望
の反射率を有するように調整することができる。したが
って、多層型光ディスク1は、例えば、光ディスクの規
格のひとつであるDVDに要求される反射率を満足する
ように、第1の信号記録膜3及び第2の信号記録膜5の
反射率を調整することにより、DVD規格に対応した書
き換え型若しくは追記型の光ディスクとして利用するこ
とができる。
【0028】これらのエンハンス層を形成する材料とし
ては、例えば、ZnS,ZnS−SiO2,SiO2,M
gF等を単独で又は複合して用いることができる。
ては、例えば、ZnS,ZnS−SiO2,SiO2,M
gF等を単独で又は複合して用いることができる。
【0029】第1の結晶化促進層12、第2の結晶化促
進層14、第3の結晶化促進層21、及び第4の結晶化
促進層23は、第1の信号記録膜3及び第2の信号記録
膜5における第1の信号記録層13及び第2の信号記録
層22の結晶化を促進する機能を有している。以下で
は、これら結晶化促進層の機能を具体的に説明する。
進層14、第3の結晶化促進層21、及び第4の結晶化
促進層23は、第1の信号記録膜3及び第2の信号記録
膜5における第1の信号記録層13及び第2の信号記録
層22の結晶化を促進する機能を有している。以下で
は、これら結晶化促進層の機能を具体的に説明する。
【0030】多層型光ディスク1では、各信号記録層が
他の各層に挟まれているため、非晶質状態から結晶状態
へ進行する際の核生成が、各信号記録層とそれを挟む層
との界面で生じやすい。この核生成の生じ易さは、界面
での物理的あるいは化学的性質によって大きく影響を受
けることが知られている。したがって、信号記録層の結
晶化速度を制御するためには、各信号記録層を挟む界面
の状態を制御することにより、結晶核の生成頻度を制御
することが有効である。
他の各層に挟まれているため、非晶質状態から結晶状態
へ進行する際の核生成が、各信号記録層とそれを挟む層
との界面で生じやすい。この核生成の生じ易さは、界面
での物理的あるいは化学的性質によって大きく影響を受
けることが知られている。したがって、信号記録層の結
晶化速度を制御するためには、各信号記録層を挟む界面
の状態を制御することにより、結晶核の生成頻度を制御
することが有効である。
【0031】そこで、本発明では、各信号記録層に接す
るように結晶化促進層を設けることによって、結晶核の
生成頻度を制御している。すなわち、結晶化促進層が信
号記録層に接していることによって、この信号記録層に
おける結晶核の生成が促進され、結晶化速度を高めるこ
とができる。これにより、多層型光ディスク1は、高転
送レートにおいても十分なオーバーライト消去比が得ら
れ、良好なジッター値を得ることにつながる。したがっ
て、多層型光ディスク1では、第1の信号記録層13及
び第2の信号記録層22に対して、安定して高速に記録
マークを形成することができ、高速で確実な記録動作を
行うことができる。
るように結晶化促進層を設けることによって、結晶核の
生成頻度を制御している。すなわち、結晶化促進層が信
号記録層に接していることによって、この信号記録層に
おける結晶核の生成が促進され、結晶化速度を高めるこ
とができる。これにより、多層型光ディスク1は、高転
送レートにおいても十分なオーバーライト消去比が得ら
れ、良好なジッター値を得ることにつながる。したがっ
て、多層型光ディスク1では、第1の信号記録層13及
び第2の信号記録層22に対して、安定して高速に記録
マークを形成することができ、高速で確実な記録動作を
行うことができる。
【0032】これら結晶化促進層を形成する材料として
は、エンハンス層としての働きを兼ねたものであっても
よい。例えば、エンハンス層にZnS−SiO2混合物
を用い、信号記録層と接する面に結晶化を促進する層を
別に設けてもよいし、エンハンス層として、結晶化を促
進する材料を用いてもよい。すなわち、信号記録層に接
して、以下に示すような結晶化を促進する材料からなる
結晶化促進層が接してさえいれば、エンハンス層の有
無、あるいはエンハンス層に用いる材料の種類は問わな
い。
は、エンハンス層としての働きを兼ねたものであっても
よい。例えば、エンハンス層にZnS−SiO2混合物
を用い、信号記録層と接する面に結晶化を促進する層を
別に設けてもよいし、エンハンス層として、結晶化を促
進する材料を用いてもよい。すなわち、信号記録層に接
して、以下に示すような結晶化を促進する材料からなる
結晶化促進層が接してさえいれば、エンハンス層の有
無、あるいはエンハンス層に用いる材料の種類は問わな
い。
【0033】また、信号記録層は、結晶化促進層が信号
記録層の少なくとも一方の面に接していれば、結晶化促
進層を有さない場合と比較して結晶化速度が向上するこ
とがわかっている。ただし、信号記録層の両面に接する
ように結晶化促進層を設けた場合に、より大きな結晶化
促進効果を得ることができる。
記録層の少なくとも一方の面に接していれば、結晶化促
進層を有さない場合と比較して結晶化速度が向上するこ
とがわかっている。ただし、信号記録層の両面に接する
ように結晶化促進層を設けた場合に、より大きな結晶化
促進効果を得ることができる。
【0034】結晶化を促進する材料としては、従来から
光記録媒体に誘電体層(エンハンス層)として用いられ
ている材料で、レーザ光の波長に対して消衰係数kの値
が0.3以下程度の材料のうち、硫化物を除くものがい
ずれも機能することがわかっている。例えば、Al,S
i,Ta,Ti,Zr,Nb,Mg,B,Zn,Pb,
Ca,La,Ge等の金属および半金属等の元素の窒化
物、酸化物、炭化物、フッ化物、窒酸化物、窒炭化物、
酸炭化物等からなる層、及びこれらを主成分とする層で
ある。
光記録媒体に誘電体層(エンハンス層)として用いられ
ている材料で、レーザ光の波長に対して消衰係数kの値
が0.3以下程度の材料のうち、硫化物を除くものがい
ずれも機能することがわかっている。例えば、Al,S
i,Ta,Ti,Zr,Nb,Mg,B,Zn,Pb,
Ca,La,Ge等の金属および半金属等の元素の窒化
物、酸化物、炭化物、フッ化物、窒酸化物、窒炭化物、
酸炭化物等からなる層、及びこれらを主成分とする層で
ある。
【0035】具体的には、AlNx(0.5≦x≦
1)、特にAlN、Al2O3-x(0≦x≦1)、特にA
l2O3、Si3N4-x(0≦x≦1)、特にSi3N4、S
iOx(1≦x≦2)、特にSiO2、SiO、MgO、
Y2O3、MgAl2O4、TiOx(1≦x≦2)、特に
TiO2、BaTiO3、StTiO3、Ta2O5-x(0
≦x≦1)、特にTa2O5、GeOx(1≦x≦2)、
SiC、Ge−N、Ge−N−O、Si−N−O、Ca
F2、LaF、MgF2、NaF、ThF4等からなる
層、及びこれらを主成分とする層が結晶化促進の機能を
有する。あるいはこれらの混合物、例えばAlN−Si
O2からなる層も同様に結晶化を促進する機能を有す
る。
1)、特にAlN、Al2O3-x(0≦x≦1)、特にA
l2O3、Si3N4-x(0≦x≦1)、特にSi3N4、S
iOx(1≦x≦2)、特にSiO2、SiO、MgO、
Y2O3、MgAl2O4、TiOx(1≦x≦2)、特に
TiO2、BaTiO3、StTiO3、Ta2O5-x(0
≦x≦1)、特にTa2O5、GeOx(1≦x≦2)、
SiC、Ge−N、Ge−N−O、Si−N−O、Ca
F2、LaF、MgF2、NaF、ThF4等からなる
層、及びこれらを主成分とする層が結晶化促進の機能を
有する。あるいはこれらの混合物、例えばAlN−Si
O2からなる層も同様に結晶化を促進する機能を有す
る。
【0036】しかしながら、これらの材料は、結晶化促
進機能が十分ではなく、厳しい条件のもとでは十分に良
好な信号特性を得ることができない。
進機能が十分ではなく、厳しい条件のもとでは十分に良
好な信号特性を得ることができない。
【0037】したがって、これらの結晶化を促進する機
能を有する材料の中で、特にSi−C、Si−C−O、
Si−C−H、Si−C−H−O、Si−N−O、Si
−N−H、Si−N−H−O、Si−C−N、Si−C
−N−O、Si−C−N−H、Si−C−N−H−O、
Si−O−Hのいずれかの材料を結晶化促進層として用
いることが望ましい。例えば、Si−C、Si3N4、S
iO2、AlN、Al2O3等、あるいはこれらを主成分
とし、酸素や水素、窒素等の元素を導入した材料等が挙
げられる。
能を有する材料の中で、特にSi−C、Si−C−O、
Si−C−H、Si−C−H−O、Si−N−O、Si
−N−H、Si−N−H−O、Si−C−N、Si−C
−N−O、Si−C−N−H、Si−C−N−H−O、
Si−O−Hのいずれかの材料を結晶化促進層として用
いることが望ましい。例えば、Si−C、Si3N4、S
iO2、AlN、Al2O3等、あるいはこれらを主成分
とし、酸素や水素、窒素等の元素を導入した材料等が挙
げられる。
【0038】第1の信号記録層13及び第2の信号記録
層22は、Seを含有する相変化材料によって形成され
ている。これにより、多層型光ディスク1では、これら
信号記録層の反射率を向上させることができ、記録信号
に応じた記録マークを第1の信号記録層13及び第2の
信号記録層22に形成された記録マークを、記録再生装
置によって安定して確実に読み取ることができる光ディ
スクとすることができる。これにより、多層型光ディス
ク1は、安定して確実に記録再生を行うことが可能な、
大容量の書き換え型光ディスクとして用いることができ
る。
層22は、Seを含有する相変化材料によって形成され
ている。これにより、多層型光ディスク1では、これら
信号記録層の反射率を向上させることができ、記録信号
に応じた記録マークを第1の信号記録層13及び第2の
信号記録層22に形成された記録マークを、記録再生装
置によって安定して確実に読み取ることができる光ディ
スクとすることができる。これにより、多層型光ディス
ク1は、安定して確実に記録再生を行うことが可能な、
大容量の書き換え型光ディスクとして用いることができ
る。
【0039】これら信号記録層を形成する材料として
は、例えば、InSe,SbSe,SbTe等の二元合
金、InSbSe,InSbSe等の三元合金、GeS
bSeTe等の四元合金、AgInSbSeTe等の五
元合金を用いることができる。また、これら合金の窒化
物や酸化物を用いることができる。
は、例えば、InSe,SbSe,SbTe等の二元合
金、InSbSe,InSbSe等の三元合金、GeS
bSeTe等の四元合金、AgInSbSeTe等の五
元合金を用いることができる。また、これら合金の窒化
物や酸化物を用いることができる。
【0040】また、これら信号記録層を形成する材料の
うち、Seの含有量は、1mol%以上、50mol%
以下であることが望ましい。Seの含有量が1mol%
未満である場合には、透過率の向上効果を十分に得るこ
とができず、50mol%を超える場合には、この信号
記録層に対して安定して良好な形状の記録マークを形成
することが困難となってしまう。
うち、Seの含有量は、1mol%以上、50mol%
以下であることが望ましい。Seの含有量が1mol%
未満である場合には、透過率の向上効果を十分に得るこ
とができず、50mol%を超える場合には、この信号
記録層に対して安定して良好な形状の記録マークを形成
することが困難となってしまう。
【0041】また、信号記録層は、一度だけ記録信号の
書き込みが可能である組成の相変化材料によって形成し
てもよい。これにより、多層型光ディスク1は、安定し
て確実な記録再生を行うことが可能な、大容量の追記型
光ディスクとして用いることができる。また、多層型光
ディスク1は、信号記録層を2層備えていることから、
2層型DVDを作製する際の検証用の光ディスクとして
用いることができる。
書き込みが可能である組成の相変化材料によって形成し
てもよい。これにより、多層型光ディスク1は、安定し
て確実な記録再生を行うことが可能な、大容量の追記型
光ディスクとして用いることができる。また、多層型光
ディスク1は、信号記録層を2層備えていることから、
2層型DVDを作製する際の検証用の光ディスクとして
用いることができる。
【0042】また、信号記録層は、相変化材料の初期状
態が非晶質状態とされるとともに、記録マークが形成さ
れた部位が結晶状態とされるように構成されることが望
ましい。これにより、多層型光ディスク1では、記録動
作を開始する以前に信号記録層を結晶状態に初期化する
作業が不要となり、高速な記録動作を行うことができ
る。
態が非晶質状態とされるとともに、記録マークが形成さ
れた部位が結晶状態とされるように構成されることが望
ましい。これにより、多層型光ディスク1では、記録動
作を開始する以前に信号記録層を結晶状態に初期化する
作業が不要となり、高速な記録動作を行うことができ
る。
【0043】このとき、記録マークが形成されて相変化
材料が結晶状態とされた部位は、記録マークが形成され
ずに相変化材料が非晶質状態のままである部位よりも、
記録再生に用いられるレーザ光に対する反射率が大きい
ことが望ましい。これにより、記録再生装置は、照射し
たレーザ光が多層型光ディスク1の信号記録層に反射し
て戻ってきた戻り光の強度の変化を検出し、記録マーク
を読み取ることができる。また、上述とは逆に、結晶状
態とされた部位は、非晶質状態のままである部位より
も、レーザ光に対する反射率が小さくてもよい。これに
よっても、記録再生装置は、同様にして戻り光の強度の
変化から記録マークを読み取ることができる。
材料が結晶状態とされた部位は、記録マークが形成され
ずに相変化材料が非晶質状態のままである部位よりも、
記録再生に用いられるレーザ光に対する反射率が大きい
ことが望ましい。これにより、記録再生装置は、照射し
たレーザ光が多層型光ディスク1の信号記録層に反射し
て戻ってきた戻り光の強度の変化を検出し、記録マーク
を読み取ることができる。また、上述とは逆に、結晶状
態とされた部位は、非晶質状態のままである部位より
も、レーザ光に対する反射率が小さくてもよい。これに
よっても、記録再生装置は、同様にして戻り光の強度の
変化から記録マークを読み取ることができる。
【0044】以上のように構成された多層型光ディスク
1は、2層の信号記録膜を備え、各信号記録膜がSeを
含有する相変化材料によって形成されている信号記録層
と、この信号記録層の反射率を調整するエンハンス層
と、信号記録層の結晶化を促進する結晶化促進層とを備
えて構成されている。そのため、多層型光ディスク1
は、記録再生特性が所望とする光ディスクの規格を満足
するように設計することが容易となる。したがって、例
えば、再生専用の2層型DVDと同等の再生特性を有す
るように作製して、この2層型DVDの検証用の光ディ
スクとして用いることが可能となる。これにより、再生
専用の2層型DVDを製造する際に、多層型光ディスク
1を用いて記録内容や再生動作を検証することによっ
て、スタンパを何度も作り直すことが不要となり、2層
型DVDの製造コストを低減することができる。
1は、2層の信号記録膜を備え、各信号記録膜がSeを
含有する相変化材料によって形成されている信号記録層
と、この信号記録層の反射率を調整するエンハンス層
と、信号記録層の結晶化を促進する結晶化促進層とを備
えて構成されている。そのため、多層型光ディスク1
は、記録再生特性が所望とする光ディスクの規格を満足
するように設計することが容易となる。したがって、例
えば、再生専用の2層型DVDと同等の再生特性を有す
るように作製して、この2層型DVDの検証用の光ディ
スクとして用いることが可能となる。これにより、再生
専用の2層型DVDを製造する際に、多層型光ディスク
1を用いて記録内容や再生動作を検証することによっ
て、スタンパを何度も作り直すことが不要となり、2層
型DVDの製造コストを低減することができる。
【0045】なお、多層型光ディスク1では、記録再生
に用いるレーザ光が光透過層6側からレーザ光を入射さ
れるとしたが、本発明は、このような構成に限定される
ものではなく、基板側からレーザ光が入射されるとして
もよい。以下では、このような多層型光ディスクの一例
として、図2に示すような多層型光ディスク30につい
て説明する。なお、以下の説明では、上述した多層型光
ディスク1と同一又は同等の部位についての説明を省略
し、図2において図1と同一の符号を付すこととする。
に用いるレーザ光が光透過層6側からレーザ光を入射さ
れるとしたが、本発明は、このような構成に限定される
ものではなく、基板側からレーザ光が入射されるとして
もよい。以下では、このような多層型光ディスクの一例
として、図2に示すような多層型光ディスク30につい
て説明する。なお、以下の説明では、上述した多層型光
ディスク1と同一又は同等の部位についての説明を省略
し、図2において図1と同一の符号を付すこととする。
【0046】多層型光ディスク30は、図2に示すよう
に、第1の基板31と第2の基板32とを有している。
第1の基板31は、その主面31aに所定の凹凸パター
ンで溝状のグルーブ31bが形成されているとともに、
主面31a上に第1の信号記録膜3が形成されている。
また、第2の基板32は、その主面32aに所定の凹凸
パターンで溝状のグルーブ32bが形成されているとと
もに、主面32a上に第2の信号記録膜5が形成されて
いる。そして、多層型光ディスク30は、第1の基板3
1と第2の基板32とが、第1の信号記録膜3及び第2
の信号記録膜5側で、中間層4を介して貼り合わされて
構成されている。
に、第1の基板31と第2の基板32とを有している。
第1の基板31は、その主面31aに所定の凹凸パター
ンで溝状のグルーブ31bが形成されているとともに、
主面31a上に第1の信号記録膜3が形成されている。
また、第2の基板32は、その主面32aに所定の凹凸
パターンで溝状のグルーブ32bが形成されているとと
もに、主面32a上に第2の信号記録膜5が形成されて
いる。そして、多層型光ディスク30は、第1の基板3
1と第2の基板32とが、第1の信号記録膜3及び第2
の信号記録膜5側で、中間層4を介して貼り合わされて
構成されている。
【0047】また、第1の基板31及び第2の基板32
は、記録再生を行うために照射されるレーザ光に対して
透光性を有する硬質材料によって形成されている。多層
型光ディスク30では、例えば、第2の基板32の外方
に臨む主面32c側からレーザ光が入射されることによ
って、第1の信号記録膜3又は第2の信号記録膜5に対
して記録信号に応じた記録マークが形成される。
は、記録再生を行うために照射されるレーザ光に対して
透光性を有する硬質材料によって形成されている。多層
型光ディスク30では、例えば、第2の基板32の外方
に臨む主面32c側からレーザ光が入射されることによ
って、第1の信号記録膜3又は第2の信号記録膜5に対
して記録信号に応じた記録マークが形成される。
【0048】多層型光ディスク30では、上述したよう
に、硬質材料によって形成された第1の基板31及び第
2の基板32によって信号記録膜が挟持された構成とさ
れていることによって、傷や劣化に対する信号記録膜の
耐久性を向上させることができる。
に、硬質材料によって形成された第1の基板31及び第
2の基板32によって信号記録膜が挟持された構成とさ
れていることによって、傷や劣化に対する信号記録膜の
耐久性を向上させることができる。
【0049】なお、多層型光ディスク30は、第1の信
号記録膜3及び第2の信号記録膜5に対して記録再生を
行う際に、第1の基板31及び第2の基板32の外方に
臨む主面からそれぞれレーザ光を照射する構成とし、い
わゆる両面記録再生式の光ディスクとする構成としても
よい。
号記録膜3及び第2の信号記録膜5に対して記録再生を
行う際に、第1の基板31及び第2の基板32の外方に
臨む主面からそれぞれレーザ光を照射する構成とし、い
わゆる両面記録再生式の光ディスクとする構成としても
よい。
【0050】また、本発明に係る多層型光ディスクは、
上述したような信号記録膜の層構成に限定されるもので
はなく、エンハンス層や結晶化促進層を適宜配設するこ
とによって所望とする記録再生特性を有するように構成
されればよい。以下では、上述とは異なる層構成を有す
る多層型光ディスクの一例として、図3に示すように、
結晶化促進層を備えずに構成された多層型光ディスク4
0について説明する。なお、以下の説明では、上述した
多層型光ディスク30と同一又は同等の部位についての
説明を省略し、図3において図2と同一の符号を付すこ
ととする。
上述したような信号記録膜の層構成に限定されるもので
はなく、エンハンス層や結晶化促進層を適宜配設するこ
とによって所望とする記録再生特性を有するように構成
されればよい。以下では、上述とは異なる層構成を有す
る多層型光ディスクの一例として、図3に示すように、
結晶化促進層を備えずに構成された多層型光ディスク4
0について説明する。なお、以下の説明では、上述した
多層型光ディスク30と同一又は同等の部位についての
説明を省略し、図3において図2と同一の符号を付すこ
ととする。
【0051】多層型光ディスク40は、図3に示すよう
に、上述した多層型光ディスク30と略同等な構成とさ
れている。すなわち、多層型光ディスク40は、第1の
基板31と第2の基板32とが、第1の信号記録膜3及
び第2の信号記録膜5側で、中間層4を介して貼り合わ
されて構成されている。
に、上述した多層型光ディスク30と略同等な構成とさ
れている。すなわち、多層型光ディスク40は、第1の
基板31と第2の基板32とが、第1の信号記録膜3及
び第2の信号記録膜5側で、中間層4を介して貼り合わ
されて構成されている。
【0052】多層型光ディスク40において、第1の信
号記録膜3は、第1の基板31側から、光反射層10
と、第1のエンハンス層41と、第1の信号記録層13
と、第2のエンハンス層42と、第3のエンハンス層4
3と、第4のエンハンス層44とが順次積層された構成
とされている。また、第2の信号記録膜5は、中間層4
側から、第5のエンハンス層45と、第2の信号記録層
22と、第6のエンハンス層46とが順次積層された構
成とされている。
号記録膜3は、第1の基板31側から、光反射層10
と、第1のエンハンス層41と、第1の信号記録層13
と、第2のエンハンス層42と、第3のエンハンス層4
3と、第4のエンハンス層44とが順次積層された構成
とされている。また、第2の信号記録膜5は、中間層4
側から、第5のエンハンス層45と、第2の信号記録層
22と、第6のエンハンス層46とが順次積層された構
成とされている。
【0053】また、多層型光ディスク40では、上述し
た多層型光ディスク30と同様に、例えば、第2の基板
32の外方に臨む主面32c側からレーザ光が入射され
ることによって、第1の信号記録膜3又は第2の信号記
録膜5に対して記録信号に応じた記録マークが形成され
る。
た多層型光ディスク30と同様に、例えば、第2の基板
32の外方に臨む主面32c側からレーザ光が入射され
ることによって、第1の信号記録膜3又は第2の信号記
録膜5に対して記録信号に応じた記録マークが形成され
る。
【0054】多層型光ディスク40では、第1の信号記
録膜3及び第2の信号記録膜5の層構成が、上述した多
層型光ディスク1と異なる構成とされている。このよう
に、本発明に係る多層型光ディスクは、信号記録膜に対
して、エンハンス層、結晶化促進層及び信号記録層を適
宜配設することによって、所望とする記録再生特性を有
するように、信号記録膜の層構成や各層の膜厚等を決定
すればよい。
録膜3及び第2の信号記録膜5の層構成が、上述した多
層型光ディスク1と異なる構成とされている。このよう
に、本発明に係る多層型光ディスクは、信号記録膜に対
して、エンハンス層、結晶化促進層及び信号記録層を適
宜配設することによって、所望とする記録再生特性を有
するように、信号記録膜の層構成や各層の膜厚等を決定
すればよい。
【0055】また、本発明に係る多層型光ディスクは、
信号記録膜を2層だけ備える構成に限定されるものでは
なく、例えば、上述した多層型光ディスク1を2枚用意
して光透過層6同士で貼り合わせ、基板2側からそれぞ
れの第1の信号記録膜3及び第2の信号記録膜5に対し
て記録再生を行う、いわゆる両面記録再生式の構成とし
た光ディスクであってもよい。これにより、多層型光デ
ィスクは、4層の信号記録膜を備える光ディスクとな
る。
信号記録膜を2層だけ備える構成に限定されるものでは
なく、例えば、上述した多層型光ディスク1を2枚用意
して光透過層6同士で貼り合わせ、基板2側からそれぞ
れの第1の信号記録膜3及び第2の信号記録膜5に対し
て記録再生を行う、いわゆる両面記録再生式の構成とし
た光ディスクであってもよい。これにより、多層型光デ
ィスクは、4層の信号記録膜を備える光ディスクとな
る。
【0056】
【実施例】次に、本発明に係る多層型光ディスクを実際
に作製し、記録再生時のジッターを測定した場合につい
て説明する。
に作製し、記録再生時のジッターを測定した場合につい
て説明する。
【0057】実施例1 実施例1では、上述した多層型光ディスク1と同様の構
成によって多層型光ディスクを作製した。このとき、先
ず、厚さ1.2mm、直径12cmで略円板形状を呈す
るポリカーボネイト製の基板2を用意し、この基板2上
に0.45μmのトラックピッチでグルーブを形成し
た。次に、基板2上に、第1の信号記録膜3を構成する
各層を順次スパッタリング法によって成膜した。このと
き、光反射層10、第1のエンハンス層11、第1の結
晶化促進層12、第1の信号記録層13、第2の結晶化
促進層14、第2のエンハンス層15及び第3のエンハ
ンス層16は、それぞれ、Al、ZnS−SiO2混合
物、Si3N4、Seの含有量が8mol%程度であるG
eSbSeTe合金、Si3N4、SiO2、ZnS−S
iO2混合物によって成膜した。
成によって多層型光ディスクを作製した。このとき、先
ず、厚さ1.2mm、直径12cmで略円板形状を呈す
るポリカーボネイト製の基板2を用意し、この基板2上
に0.45μmのトラックピッチでグルーブを形成し
た。次に、基板2上に、第1の信号記録膜3を構成する
各層を順次スパッタリング法によって成膜した。このと
き、光反射層10、第1のエンハンス層11、第1の結
晶化促進層12、第1の信号記録層13、第2の結晶化
促進層14、第2のエンハンス層15及び第3のエンハ
ンス層16は、それぞれ、Al、ZnS−SiO2混合
物、Si3N4、Seの含有量が8mol%程度であるG
eSbSeTe合金、Si3N4、SiO2、ZnS−S
iO2混合物によって成膜した。
【0058】次に、第1の信号記録膜3上に、アクリル
酸系紫外線硬化樹脂からなる中間層4をスピンコートに
より塗布し、紫外線ランプの光を照射することによっ
て、この中間層4を硬化させた。次に、硬化した中間層
4上に、0.45μmのトラックピッチでグルーブを形
成し、第2の信号記録膜5を構成する各層をスパッタリ
ング法によって成膜した。このとき、第4のエンハンス
層20、第3の結晶化促進層21、第2の信号記録層2
22,第4の結晶化促進層23及び第5のエンハンス層
24は、それぞれ、ZnS−SiO2混合物、Si
3N4、Seの含有量が8%程度であるGeSbSeTe
合金、Si3N4、ZnS−SiO2混合物をスパッタリ
ング法によって成膜した。
酸系紫外線硬化樹脂からなる中間層4をスピンコートに
より塗布し、紫外線ランプの光を照射することによっ
て、この中間層4を硬化させた。次に、硬化した中間層
4上に、0.45μmのトラックピッチでグルーブを形
成し、第2の信号記録膜5を構成する各層をスパッタリ
ング法によって成膜した。このとき、第4のエンハンス
層20、第3の結晶化促進層21、第2の信号記録層2
22,第4の結晶化促進層23及び第5のエンハンス層
24は、それぞれ、ZnS−SiO2混合物、Si
3N4、Seの含有量が8%程度であるGeSbSeTe
合金、Si3N4、ZnS−SiO2混合物をスパッタリ
ング法によって成膜した。
【0059】次に、第2の信号記録膜5上に、アクリル
酸系樹脂からなる光透過層6をスピンコートにより塗布
し、紫外線ランプの光を照射することによって、この光
透過層6を硬化させた。
酸系樹脂からなる光透過層6をスピンコートにより塗布
し、紫外線ランプの光を照射することによって、この光
透過層6を硬化させた。
【0060】以上のように作製した多層型光ディスクに
対して、記録再生装置によって記録再生を行った。この
とき、記録再生装置には、対物レンズの開口数NAが
0.85であり、レーザ光の波長が650nmである光
学系を有し、多層型光ディスクの2層の信号記録膜に対
して別々に記録信号の記録再生を行うことができる装置
を用いた。また、記録再生にあたっては、記録マークの
長さを1ビットあたり0.23μmとし、線速度を10
m/sとした。
対して、記録再生装置によって記録再生を行った。この
とき、記録再生装置には、対物レンズの開口数NAが
0.85であり、レーザ光の波長が650nmである光
学系を有し、多層型光ディスクの2層の信号記録膜に対
して別々に記録信号の記録再生を行うことができる装置
を用いた。また、記録再生にあたっては、記録マークの
長さを1ビットあたり0.23μmとし、線速度を10
m/sとした。
【0061】実施例1の多層型光ディスクについて、記
録再生時のジッターを測定した結果、ジッターは10%
未満であった。また、この実施例1の多層型光ディスク
は、2層の信号記録膜の合計記憶容量が17GBであっ
た。
録再生時のジッターを測定した結果、ジッターは10%
未満であった。また、この実施例1の多層型光ディスク
は、2層の信号記録膜の合計記憶容量が17GBであっ
た。
【0062】ところで、実施例1の多層型光ディスクを
2層型DVDの検証用として用いる場合を考えると、こ
の多層型光ディスクは、2層型DVDの規格を満たす再
生特性を備えている必要がある。そこで、この実施例1
の多層型光ディスクからの戻り光を測定した結果、再生
の対象とする信号記録膜が結晶状態にあるときの反射率
Rcが20.4%であり、非晶質状態にあるときの反射
率Raが6.9%であった。これは、2層型DVDの変
調度の規格であるRc/Ra>2.5を十分に満足する
結果であった。
2層型DVDの検証用として用いる場合を考えると、こ
の多層型光ディスクは、2層型DVDの規格を満たす再
生特性を備えている必要がある。そこで、この実施例1
の多層型光ディスクからの戻り光を測定した結果、再生
の対象とする信号記録膜が結晶状態にあるときの反射率
Rcが20.4%であり、非晶質状態にあるときの反射
率Raが6.9%であった。これは、2層型DVDの変
調度の規格であるRc/Ra>2.5を十分に満足する
結果であった。
【0063】また、この実施例1の多層型光ディスクと
比較するために、各信号記録膜の信号記録層をSeを含
有しないGeSbTe合金によって成膜した他は、実施
例1と同様にして作製した多層型光ディスクを作製し、
その戻り光を測定した。その結果、この比較用の多層型
光ディスクは、Raが10.7%であり、Rcが20.
1%であった。これは、2層型DVDの変調度の規格を
満足しない。
比較するために、各信号記録膜の信号記録層をSeを含
有しないGeSbTe合金によって成膜した他は、実施
例1と同様にして作製した多層型光ディスクを作製し、
その戻り光を測定した。その結果、この比較用の多層型
光ディスクは、Raが10.7%であり、Rcが20.
1%であった。これは、2層型DVDの変調度の規格を
満足しない。
【0064】したがって、実施例1の多層型光ディスク
は、信号記録層がSeを含有する相変化材料によって形
成されていることによって、十分な記録再生特性を得る
ことができていることがわかる。
は、信号記録層がSeを含有する相変化材料によって形
成されていることによって、十分な記録再生特性を得る
ことができていることがわかる。
【0065】また、実施例1の多層型光ディスクが、そ
の信号記録膜中に結晶化促進層を有していることの効果
を確認するために、基板2と同様な基板上に、第1のエ
ンハンス層、信号記録層、第2のエンハンス層を、それ
ぞれZnS−SiO2混合物、Seの含有量が8mol
%程度であるGeSbSeTe合金、ZnS−SiO2
混合物によって順次成膜し、記録再生装置を用いて信号
記録層を結晶状態にする初期化動作を行った。その結
果、この場合における信号記録層は、十分な結晶化速度
を得ることができず、初期化が不十分であった。
の信号記録膜中に結晶化促進層を有していることの効果
を確認するために、基板2と同様な基板上に、第1のエ
ンハンス層、信号記録層、第2のエンハンス層を、それ
ぞれZnS−SiO2混合物、Seの含有量が8mol
%程度であるGeSbSeTe合金、ZnS−SiO2
混合物によって順次成膜し、記録再生装置を用いて信号
記録層を結晶状態にする初期化動作を行った。その結
果、この場合における信号記録層は、十分な結晶化速度
を得ることができず、初期化が不十分であった。
【0066】一方、実施例1の多層型光ディスクは、第
1の信号記録膜3及び第2の信号記録膜5に対して、そ
れぞれ結晶化促進層が配設されていることから、各信号
記録層の結晶化速度が向上されており、記録再生装置に
よる初期化動作を良好に行うことができた。
1の信号記録膜3及び第2の信号記録膜5に対して、そ
れぞれ結晶化促進層が配設されていることから、各信号
記録層の結晶化速度が向上されており、記録再生装置に
よる初期化動作を良好に行うことができた。
【0067】以上の結果から、実施例1の多層型光ディ
スクは、2層の信号記録膜を有していることにより、記
録及び再生が可能な大容量の光ディスクとして用いるこ
とができるとともに、安定して確実な記録再生を行うこ
とができるといえる。
スクは、2層の信号記録膜を有していることにより、記
録及び再生が可能な大容量の光ディスクとして用いるこ
とができるとともに、安定して確実な記録再生を行うこ
とができるといえる。
【0068】実施例2 実施例2では、上述した多層型光ディスク30と同様の
構成によって多層型光ディスクを作製した。このとき、
先ず、厚さ0.6mm、直径12cmで略円板形状を呈
するポリカーボネイト製の第1の基板31を用意し、こ
の第1の基板31上に0.74μmのトラックピッチで
グルーブを形成した。次に、上述した実施例1の場合と
同様にして、第1の基板31上に、第1の信号記録膜3
を構成する各層を順次スパッタリング法によって成膜し
た。
構成によって多層型光ディスクを作製した。このとき、
先ず、厚さ0.6mm、直径12cmで略円板形状を呈
するポリカーボネイト製の第1の基板31を用意し、こ
の第1の基板31上に0.74μmのトラックピッチで
グルーブを形成した。次に、上述した実施例1の場合と
同様にして、第1の基板31上に、第1の信号記録膜3
を構成する各層を順次スパッタリング法によって成膜し
た。
【0069】また、第1の基板31と同様な第2の基板
32を用意し、この第2の基板32上に0.74μmの
トラックピッチでグルーブを形成した。次に、上述した
実施例1の場合と同様にして、第2の基板32上に、第
2の信号記録膜5を構成する各層を順次スパッタリング
法によって成膜した。
32を用意し、この第2の基板32上に0.74μmの
トラックピッチでグルーブを形成した。次に、上述した
実施例1の場合と同様にして、第2の基板32上に、第
2の信号記録膜5を構成する各層を順次スパッタリング
法によって成膜した。
【0070】次に、第1の基板31上に、アクリル酸系
紫外線硬化樹脂からなる中間層4をスピンコートにより
55μmの厚さで塗布し、この中間層4を介して第1の
基板31と第2の基板32とを信号記録膜側で貼り合わ
せた。そして、紫外線ランプの光を照射することによっ
て、この中間層4を硬化させた。
紫外線硬化樹脂からなる中間層4をスピンコートにより
55μmの厚さで塗布し、この中間層4を介して第1の
基板31と第2の基板32とを信号記録膜側で貼り合わ
せた。そして、紫外線ランプの光を照射することによっ
て、この中間層4を硬化させた。
【0071】以上のように作製した多層型光ディスクに
対して、実施例1の場合と同様にして記録再生装置によ
り記録再生を行った。ただし、この実施例2では、対物
レンズの開口数NAが0.60である記録再生装置を用
い、記録マークの長さを1ビットあたり0.308μm
とし、線速度を11.7m/sとした。
対して、実施例1の場合と同様にして記録再生装置によ
り記録再生を行った。ただし、この実施例2では、対物
レンズの開口数NAが0.60である記録再生装置を用
い、記録マークの長さを1ビットあたり0.308μm
とし、線速度を11.7m/sとした。
【0072】実施例2の多層型光ディスクについて、記
録再生時のジッターを測定した結果、ジッターは10%
未満であった。また、この実施例2の多層型光ディスク
は、2層の信号記録膜の合計記憶容量が8.5GBであ
った。
録再生時のジッターを測定した結果、ジッターは10%
未満であった。また、この実施例2の多層型光ディスク
は、2層の信号記録膜の合計記憶容量が8.5GBであ
った。
【0073】以上の結果から、実施例2の多層型光ディ
スクは、実施例1の場合と同様に、信号の記録及び再生
が可能な大容量の光ディスクとして用いることができる
とともに、安定して確実な記録再生を行うことができる
といえる。
スクは、実施例1の場合と同様に、信号の記録及び再生
が可能な大容量の光ディスクとして用いることができる
とともに、安定して確実な記録再生を行うことができる
といえる。
【0074】実施例3 実施例3では、上述した多層型光ディスク40と同様の
構成によって多層型光ディスクを作製した。このとき、
先ず、厚さ0.6mm、直径12cmで略円板形状を呈
するポリカーボネイト製の第1の基板31を用意し、こ
の第1の基板上に、0.74μmのトラックピッチでグ
ルーブを形成した。次に、第1の基板31上に、第1の
信号記録膜3を構成する各層を順次スパッタリング法に
よって成膜した。このとき、光反射層10、第1のエン
ハンス層41、第1の信号記録層13、第2のエンハン
ス層42、第3のエンハンス層43及び第4のエンハン
ス層44は、それぞれ、それぞれ、Al、ZnS−Si
O2混合物、Seの含有量が8mol%程度であるGe
SbSeTe合金、ZnS−SiO2混合物、SiO2、
ZnS−SiO2混合物によって成膜した。
構成によって多層型光ディスクを作製した。このとき、
先ず、厚さ0.6mm、直径12cmで略円板形状を呈
するポリカーボネイト製の第1の基板31を用意し、こ
の第1の基板上に、0.74μmのトラックピッチでグ
ルーブを形成した。次に、第1の基板31上に、第1の
信号記録膜3を構成する各層を順次スパッタリング法に
よって成膜した。このとき、光反射層10、第1のエン
ハンス層41、第1の信号記録層13、第2のエンハン
ス層42、第3のエンハンス層43及び第4のエンハン
ス層44は、それぞれ、それぞれ、Al、ZnS−Si
O2混合物、Seの含有量が8mol%程度であるGe
SbSeTe合金、ZnS−SiO2混合物、SiO2、
ZnS−SiO2混合物によって成膜した。
【0075】また、第1の基板31と同様な第2の基板
32を用意し、この第2の基板32上に0.74μmの
トラックピッチでグルーブを形成した。次に、この第2
の基板32上に、第2の信号記録膜5を構成する各層を
順次スパッタリング法によって成膜した。このとき、第
5のエンハンス層45、第2の信号記録層22及び第6
のエンハンス層46は、それぞれ、ZnS−SiO2混
合物、Seの含有量が8mol%程度であるGeSbS
eTe合金、ZnS−SiO2混合物によって成膜し
た。次に、上述した実施例2の場合と同様にして、第1
の基板31と第2の基板32とを、中間層4を介して貼
り合わせた。
32を用意し、この第2の基板32上に0.74μmの
トラックピッチでグルーブを形成した。次に、この第2
の基板32上に、第2の信号記録膜5を構成する各層を
順次スパッタリング法によって成膜した。このとき、第
5のエンハンス層45、第2の信号記録層22及び第6
のエンハンス層46は、それぞれ、ZnS−SiO2混
合物、Seの含有量が8mol%程度であるGeSbS
eTe合金、ZnS−SiO2混合物によって成膜し
た。次に、上述した実施例2の場合と同様にして、第1
の基板31と第2の基板32とを、中間層4を介して貼
り合わせた。
【0076】以上のように作製した多層型光ディスクに
対して、実施例2の場合と同様にして記録再生装置によ
り記録再生を行った。ただし、この実施例3では、記録
再生時の線速度を7.8m/sとした。
対して、実施例2の場合と同様にして記録再生装置によ
り記録再生を行った。ただし、この実施例3では、記録
再生時の線速度を7.8m/sとした。
【0077】実施例3の多層型光ディスクについて、記
録再生時のジッターを測定した結果、ジッターは10%
未満であった。また、この実施例3の多層型光ディスク
は、2層の信号記録膜の合計記憶容量が8.5GBであ
った。
録再生時のジッターを測定した結果、ジッターは10%
未満であった。また、この実施例3の多層型光ディスク
は、2層の信号記録膜の合計記憶容量が8.5GBであ
った。
【0078】以上の結果から、実施例3の多層型光ディ
スクは、実施例1及び実施例2の場合と同様に、信号の
記録及び再生が可能な大容量の光ディスクとして用いる
ことができるとともに、安定して確実な記録再生を行う
ことができるといえる。
スクは、実施例1及び実施例2の場合と同様に、信号の
記録及び再生が可能な大容量の光ディスクとして用いる
ことができるとともに、安定して確実な記録再生を行う
ことができるといえる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る多層
型光ディスクは、2層以上設けられた信号記録膜に対し
て、それぞれ記録信号の書き換え又は追記が可能である
とともに、十分な再生特性を有する。したがって、本発
明に係る多層型光ディスクによって、安定して記録再生
を行うことが可能な大容量の光ディスクを実現すること
ができる。また、2層型DVDの検証を行う際に、本発
明に係る多層型光ディスクを用いることにより、スタン
パを用いて実際に2層型DVDを作製する必要がなくな
る。そのため、検証により記録内容や再生動作に不具合
が認められた場合でもスタンパを作り直す必要がなくな
り、2層型DVDを低コストで製造することが可能とな
る。
型光ディスクは、2層以上設けられた信号記録膜に対し
て、それぞれ記録信号の書き換え又は追記が可能である
とともに、十分な再生特性を有する。したがって、本発
明に係る多層型光ディスクによって、安定して記録再生
を行うことが可能な大容量の光ディスクを実現すること
ができる。また、2層型DVDの検証を行う際に、本発
明に係る多層型光ディスクを用いることにより、スタン
パを用いて実際に2層型DVDを作製する必要がなくな
る。そのため、検証により記録内容や再生動作に不具合
が認められた場合でもスタンパを作り直す必要がなくな
り、2層型DVDを低コストで製造することが可能とな
る。
【図1】本発明に係る多層型光ディスクの一構成例を示
す要部拡大断面図である。
す要部拡大断面図である。
【図2】同多層型光ディスクの別の構成例を示す要部拡
大断面図である。
大断面図である。
【図3】同多層型光ディスクのさらに別の構成例を示す
要部拡大断面図である。
要部拡大断面図である。
1 多層型光ディスク、2 基板、2b グルーブ、3
第1の信号記録膜、4 中間層、5 第2の信号記録
膜、6 光透過層、10 光反射層、11 第1のエン
ハンス層、12 第1の結晶化促進層、13 第1の信
号記録層、14第2の結晶化促進層、15 第2のエン
ハンス層、16 第3のエンハンス層、20 第4のエ
ンハンス層、21 第3の結晶化促進層、22 第2の
信号記録層、23 第4の結晶化促進層、24 第5の
エンハンス層
第1の信号記録膜、4 中間層、5 第2の信号記録
膜、6 光透過層、10 光反射層、11 第1のエン
ハンス層、12 第1の結晶化促進層、13 第1の信
号記録層、14第2の結晶化促進層、15 第2のエン
ハンス層、16 第3のエンハンス層、20 第4のエ
ンハンス層、21 第3の結晶化促進層、22 第2の
信号記録層、23 第4の結晶化促進層、24 第5の
エンハンス層
Claims (11)
- 【請求項1】 所定の凹凸パターンが形成された基板上
に、2層以上の信号記録膜が透明層を介して積層されて
なる多層型光ディスクであって、 上記各信号記録膜は、それぞれ、Seを含有する相変化
材料によって形成されている信号記録層と、当該信号記
録膜の反射率を調整するエンハンス層と、上記信号記録
層の結晶化を促進する結晶化促進層とを備えることを特
徴とする多層型光ディスク。 - 【請求項2】 上記信号記録層は、一度だけ記録信号の
書き込みが可能であることを特徴とする請求項1記載の
多層型光ディスク。 - 【請求項3】 上記信号記録層は、相変化材料の初期状
態が非晶質状態とされるとともに、この相変化材料が記
録信号に応じたパターンで結晶状態とされることによっ
て記録信号の書き込みが行われることを特徴とする請求
項1記載の多層型光ディスク。 - 【請求項4】 上記信号記録層は、記録再生を行うため
に照射されるレーザ光に対する反射率が、相変化材料が
非晶質状態とされている非晶質部と、結晶状態とされた
結晶部とで異なる値を示すことを特徴とする請求項3記
載の多層型光ディスク。 - 【請求項5】 上記信号記録層におけるSeの含有量
は、1mol%以上、50mol%以下であることを特
徴とする請求項1記載の多層型光ディスク。 - 【請求項6】 上記信号記録層を構成する相変化材料
は、InSe,SbSe,SbTeの二元合金、InS
bSe,InSbSeの三元合金、GeSbSeTeの
四元合金、AgInSbSeTeの五元合金、又は、こ
れら合金の窒化物若しくは酸化物から選ばれる材料であ
ることを特徴とする請求項1記載の多層型光ディスク。 - 【請求項7】 上記エンハンス層を構成する材料は、Z
nS,ZnS−SiO2,SiO2,MgF2から選ばれ
る少なくとも1種であることを特徴とする請求項1記載
の多層型光ディスク。 - 【請求項8】 上記結晶化促進層を構成する材料は、S
iC,Si3N4,SiCN,SiO2,SiN,Al
N,Al2O3から選ばれる少なくとも1種であることを
特徴とする請求項1記載の多層型光ディスク。 - 【請求項9】 上記基板は、記録再生を行うために照射
されるレーザ光に対して透光性を有するとともに、 上記レーザ光が上記基板側から上記信号記録層に向けて
入射されることにより、この信号記録層に対して記録及
び/又は再生が行われることを特徴とする請求項1記載
の多層型光ディスク。 - 【請求項10】 上記信号記録層上には、記録再生を行
うために照射されるレーザ光に対して透光性を有する光
透過層が形成されているとともに、 上記レーザ光が上記光透過層側から上記信号記録層に向
けて入射されることにより、この信号記録層に対して記
録再生が行われることを特徴とする請求項1記載の多層
型光ディスク。 - 【請求項11】 上記光透過層の厚さは、10μm以
上、177μm以下であることを特徴とする請求項10
記載の多層型光ディスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11145468A JP2000339755A (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | 多層型光ディスク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11145468A JP2000339755A (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | 多層型光ディスク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000339755A true JP2000339755A (ja) | 2000-12-08 |
Family
ID=15385948
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11145468A Pending JP2000339755A (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | 多層型光ディスク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000339755A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SG94806A1 (en) * | 2001-04-17 | 2003-03-18 | Inst Data Storage | Data storage media |
-
1999
- 1999-05-25 JP JP11145468A patent/JP2000339755A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SG94806A1 (en) * | 2001-04-17 | 2003-03-18 | Inst Data Storage | Data storage media |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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