JP2000339397A - 2次元情報読取装置 - Google Patents

2次元情報読取装置

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JP2000339397A JP11149664A JP14966499A JP2000339397A JP 2000339397 A JP2000339397 A JP 2000339397A JP 11149664 A JP11149664 A JP 11149664A JP 14966499 A JP14966499 A JP 14966499A JP 2000339397 A JP2000339397 A JP 2000339397A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペン型の2次元情報読取装置において、装置
を鉛筆持ちした状態で読取対象となる情報の位置を容易
に把握でき、しかも、被写体にて鏡面反射した光の影響
を受けることなく情報を正確に読み取ることができるよ
うにする。 【解決手段】 読取装置は、ペン型のケース10内に、
画像読取用のレンズ14及びイメージセンサ12を備え
る。センサ12は、受光面がケース10の中心軸Aと直
交するように配置され、レンズ14は、光学的中心軸B
がケースの中心軸A及びセンサ12の受光面に対して所
定角度で傾斜するよう配置される。従って、レンズ14
は、センサ12の受光面に対して、受光面よりも上方の
被写体像を結像させることになり、読取時には、人差し
指がケース上方の操作スイッチ20に当たるように装置
を鉛筆持ちして開口部2を被写体に対向させれば、使用
者は、手に邪魔されることなく2次元コードの位置を把
握できる。また、レンズ14の傾斜によって被写体から
の鏡面反射光がセンサ12に入射するのを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用者が鉛筆持ち
できるように長尺状に形成された、所謂ペン型の2次元
情報読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、ドット或いは図形を2次元的に配置した2次元コー
ドや文字等の2次元情報を光学的に読み取る装置の一つ
として、使用者が鉛筆持ちできるようにペン型に形成さ
れた2次元情報読取装置が知られている(特開平6−1
62243号公報,特開平10−187873号公報等
参照)。
【0003】この読取装置は、先端が開口した長尺状
(換言すればぺン形状)のケース内に、その開口部側か
ら順に、画像取込用のレンズ、2次元情報撮像用のイメ
ージセンサ、イメージセンサを動作させて画像信号を取
り込む制御回路、等を収納することにより、2次元情報
の読取時に、使用者がケースを鉛筆持ちして、ケース先
端の開口部を自由に位置調整できるようにしたものであ
る。
【0004】従って、この種の読取装置によれば、読取
対象となる2次元情報の面積が小さい場合であっても、
ケース先端の開口部を極めて簡単に2次元情報に相対さ
せることができ、2次元情報読取時の操作性を高めるこ
とができる。ところで、この種の読取装置を用いて2次
元情報を読み取る際には、使用者は、通常、ケース周囲
の直線部分を目安にして、読取装置を被写体に相対させ
る。このため、従来の読取装置においては、特開平10
−187873号公報に開示されているように、イメー
ジセンサの受光面に被写体の像を結像させるレンズの光
学的中心軸がケースの長手方向の中心軸と一致するよう
に構成するのが一般的である。
【0005】しかし、このようにレンズの光学的中心軸
をケースの長手方向の中心軸と一致させると、ケースを
鉛筆持ちした際に、ケースの開口部側(先端側)に位置
する2次元情報が見難くなり、使用者は、ケースの開口
部と読取対象となる2次元情報との相対位置を把握する
ために、鉛筆持ちしたケースの先端部分を横方向から覗
き込まなければならず、肩や首に負担がかかるという問
題があった。
【0006】また、特開平6−162243号公報に開
示されているように、2次元情報を読み取る際の操作性
を向上するために、レンズからイメージセンサに至る光
学系を収納したケースの先端部分を、制御回路等を収納
したケースの本体部分に対して屈曲できるように構成し
たり、或いは、ケースの長手方向の中心軸に対して、開
口部の開口面を所定角度で傾斜させたものも知られてい
る。
【0007】つまり、この読取装置では、水平に配置さ
れた被写体から2次元情報を読み取る際に、使用者が指
で把持するケースの本体部分を使用者側に倒すことで、
手首を捻ることなく、開口部と2次元情報とを相対させ
ることができるようにしている。
【0008】しかし、この読取装置では、2次元情報が
形成された被写体が水平に配置されている場合には、手
首に負担をかけることなく、開口部を2次元情報に相対
させることができるが、例えば、積み上げられた段ボー
ルの側面に印刷された2次元情報を読み取る場合等、2
次元情報が形成された被写体が上下方向に配置されてい
るような場合には、却って使い難くなるという問題があ
る。
【0009】また、この読取装置でも、ケースを鉛筆持
ちすると、その開口部がケースを把持した手で隠れてし
まうので、開口部を2次元情報に相対させるには、レン
ズの光学的中心軸をケースの長手方向の中心軸と一致さ
せた場合と同様、鉛筆持ちしたケースを横方向から覗き
込まなければならず、肩や首に負担がかかるという問題
は解消できない。
【0010】また更に、従来の2次元情報読取装置で
は、イメージセンサにて被写体像を歪なく撮像できるよ
うにするために、レンズの光学的中心軸を開口部の開口
面に対して直交させ、しかも、イメージセンサを、その
受光面が開口部の開口面と平行となるように配置してい
る。このため、被写体表面で鏡面反射した光(以下、鏡
面反射光ともいう)によって、受光面に正常な被写体像
が形成されず、2次元情報の読取精度が悪くなることが
あった。
【0011】特に、被写体に対して読取用の光を照射す
るために発光ダイオード等の発光素子を備えた読取装置
では、光沢紙などを用いた場合、被写体から2次元情報
を読み取る際に、発光素子から出射した光が被写体にて
そのまま鏡面反射してイメージセンサの受光面に入射し
てしまい、2次元情報を全く読み取ることができない場
合がある。
【0012】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、ペン型の2次元情報読取装置において、装置
を鉛筆持ちした状態で読取対象となる2次元情報の位置
を容易に配置することができ、しかも、被写体にて鏡面
反射した光の影響を受けることなく2次元情報を正確に
読み取ることができるようにすることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】かかる目
的を達成するためになされた請求項1記載の2次元情報
読取装置においては、前述した従来装置と同様、使用者
が鉛筆持ちできるように長尺状に形成されたケース内
に、ケース先端の開口部側から、レンズ,イメージセン
サ,読取制御手段が順に収納される。そして、ケース内
には、イメージセンサが、受光面が開口部を向き、しか
も、ケースの長手方向中心軸と直交するように配置さ
れ、レンズが、光学的中心軸がケースの長手方向中心軸
及びイメージセンサの受光面に対して夫々所定角度で傾
斜するように配置される。
【0014】ここで、イメージセンサの受光面がケース
の長手方向中心軸と直交するように配置するのは、被写
体から2次元情報を読み取る際に、当該読取装置を、ケ
ース周囲の直線部分が被写体に直交するように配置すれ
ば、イメージセンサの受光面と被写体とが平行となっ
て、レンズを介してイメージセンサの受光面に形成され
る被写体の画像が歪むことのないようにするためであ
る。
【0015】つまり、既述したように、本発明のような
長尺状(換言すればペン型)の2次元情報読取装置を用
いて2次元情報を読み取る際には、使用者は、通常、ケ
ース周囲の直線部分を目安にして、ケース先端の開口部
を被写体に相対させることから、本発明では、ケース周
囲の直線部分を目安に、ケースを被写体に対して直交す
るように配置すれば、イメージセンサの受光面に被写体
(換言すれば2次元情報)の画像が歪なく結像するよう
にしているのである。
【0016】また、本発明では、従来のように、レンズ
を、その光学的中心軸がイメージセンサの受光面に直交
するように配置するのではなく、その光学的中心軸が、
イメージセンサの受光面,延いては、ケースの長手方向
中心軸に対して、所定角度で傾斜するように配置してい
るが、これは、被写体に形成された2次元情報を読み取
るために、当該読取装置を、ケースが被写体に対して直
交するように配置した際に、イメージセンサの受光面に
結像される2次元画像が、被写体においてケースの開口
部と対向する中心位置からレンズの光学的中心軸の傾斜
分だけずれた位置の画像となるようにするためである。
【0017】つまり、本発明では、上記のようにレンズ
を配置することにより、当該読取装置を鉛筆持ちして2
次元情報を読み取る際、ケース周囲の側壁の内、レンズ
の光学的中心軸とイメージセンサの受光面とがなす角度
が小さくなる側の側壁に、人差し指を当てることで、当
該読取装置にて読取可能な2次元情報が、鉛筆持ちした
手に隠れてしまうことがないようにしているのである。
【0018】よって本発明の2次元情報読取装置によれ
ば、当該読取装置を鉛筆持ちして2次元情報を読み取る
際に、使用者は、読取対象となる2次元情報の位置を、
鉛筆持ちした読取装置の後方から目視で確認することが
できるようになる。つまり、本発明によれば、従来のよ
うに、ケースの開口部と読取対象となる2次元情報との
相対位置を把握するために、鉛筆持ちしたケースの先端
部分を横方向から覗き込む必要がなく、使用者は、自然
な姿勢で所望の2次元情報の読取操作を行うことがで
き、従来装置に比べて、2次元情報読取時の操作性を向
上できる。
【0019】また、本発明の2次元情報読取装置によれ
ば、ケース周囲の直線部分を目安にしてケースを被写体
に対して直交するように配置した際、レンズの光学的中
心軸は、被写体に対しても所定角度で傾斜することにな
るので、2次元情報読取時に、被写体にて鏡面反射した
光(鏡面反射光)がレンズを介してイメージセンサの受
光面に入射することを防止できる。よって、被写体から
の鏡面反射光によって、2次元情報の読取精度が低下す
るのを防止することができる。
【0020】ここで、ケース先端に形成される開口部の
開口面は、例えば、ケース内のレンズと平行になるよう
に形成してもよいが、特に、請求項2に記載のように、
ケースの長手方向の中心軸と直交するように(換言すれ
ばケース内のイメージセンサの受光面と平行となるよう
に)形成すれば、当該読取装置を、2次元情報が形成さ
れた被写体に相対させる際に、ケースの側壁だけでな
く、開口部の開口面を目安にすることができる。
【0021】このため、例えば、ケースの側壁に持ちや
すくするための凹凸を設けたり、開口部が形成される先
端側が細くなるように、ケースの外壁をその中心軸に対
して傾斜させたとしても、使用者は、開口部の開口面を
目安に、当該読取装置を、ケースの中心軸が被写体と直
交するように配置することができるようになり、2次元
情報読取時の操作性をより向上することができる。
【0022】次に、ケース内部に収納される読取制御手
段は、外部からの読取指令に従いイメージセンサを駆動
して撮像信号を取り込み、この撮像信号から2次元情報
を復元したり、撮像信号或いは復元した2次元情報を外
部のホストコンピュータへ送信したりするためのもので
あるが、読取制御手段にこうした動作を実行させるに
は、外部から読取指令を入力する必要がある。この読取
指令は、例えば、通信線を介して接続されたホストコン
ピュータ側から入力するようにしてもよいが、本発明の
2次元情報読取装置は、使用者が鉛筆持ちできるように
したものであるため、読取制御手段に対する読取指令も
手動操作で入力できるようにすることが望ましい。
【0023】そして、このためには、外部操作によって
読取指令を入力するための操作スイッチを設けることに
なるが、このように操作スイッチを設ける際には、請求
項3記載のように、操作スイッチを、ケース周囲の側壁
の内、レンズの光学的中心軸とイメージセンサの受光面
とがなす角度が小さくなる側の側壁に配置するとよい。
【0024】つまり、このようにすれば、2次元情報を
読み取るために使用者が当該読取装置を鉛筆持ちする際
に、人差し指を操作スイッチの上に載せるようにするこ
とで、上述したように、読取対象となる2次元情報の位
置を、鉛筆持ちした読取装置の後方から目視で確認する
ことができるようになり、しかも、人差し指で操作スイ
ッチを容易に操作することができるようになる。
【0025】また次に、本発明の2次元情報読取装置
は、前述した従来装置のように、2次元情報が形成され
た被写体に対して画像読取用の光を照射する発光手段
を、ケース内に収納することもできる。そして、このよ
うにケース内に発光手段を収納する場合には、請求項4
記載のように、発光手段から照射される光の中心軸(以
下、光軸ともいう)がケースの長手方向中心軸に対して
傾斜し、しかも、その傾斜角度が、レンズの光学的中心
軸のケースの長手方向中心軸に対する傾斜角度と同じか
それよりも大きくなるようにするとよい。
【0026】つまり、このように発光手段の光軸の傾斜
角度を、レンズの光学的中心軸の傾斜角度と同じかそれ
よりも大きくすれば、発光手段からの照射光の被写体へ
の入射角度を大きくすることができ、その照射光が光沢
のある被写体にて鏡面反射しても、その鏡面反射光が、
レンズを介してイメージセンサの受光面に入射するのを
防止し、被写体からの鏡面反射光によって2次元情報の
読取精度が低下するのを防止できる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面と共
に説明する。図1は、本発明が適用された実施例の2次
元コード読取装置を横方向から見た状態での全体構成を
表す概略構成図である。
【0028】図1に示すように、本実施例の2次元コー
ド読取装置は、商品のパッケージやタグ或いはコード表
等からなる被写体の表面に形成(印刷)された面積の小
さな2次元コードを読み取るためのものであり、使用者
が鉛筆持ちできるように全体が長尺状(ペン型)に形成
され、その長手方向一端に画像取込用の開口部2が形成
されたケース10を備える。
【0029】そして、ケース10の後端からは、外部の
ホストコンピュータに接続するための信号線Lが引き出
されており、ケース10は、信号線Lが引き出された後
端から先端寄りの中央部分にかけては、同径の筒状に形
成されているが、開口部2が形成された先端側は、図に
示す上方の側壁を、ケース10の長手方向中心軸Aに沿
って後端側から真っ直ぐに延ばし、図に示す下方の側壁
を、その側壁の延長線上でケース10の長手方向中心軸
Aと交差するように傾斜させることで、開口部2側程細
くなるように形成されている。
【0030】また、ケース10内には、上記のように筒
状に形成された本体部4と、この本体部4から開口部2
側に至る先端部6との境界位置に、受光面を開口部2側
に向けて、CCD等の撮像素子を2次元的に配置したイ
メージセンサ12が収納されている。尚、このイメージ
センサ12は、その受光面が、ケース10(詳しくは本
体部4)の中心軸Aに対して直交するように、ケース1
0内に固定されている。
【0031】そして、ケース10の先端部6内には、開
口部2から外部の被写体に形成された2次元コードの画
像を取り込み、イメージセンサ12の受光面に結像させ
るレンズ14、及び、開口部2との対向位置に配置され
た被写体に対して画像読取用の光(例えば赤外光)を照
射する発光手段としての発光ダイオード16が収納され
ている。
【0032】また、イメージセンサ12よりも後方の本
体部4内には、外部から入力される読取指令に従い、発
光ダイオード16及びイメージセンサ12を駆動して、
イメージセンサ12から、レンズ14を介して受光面に
結像された2次元画像を表す画像信号を取り込み、その
取り込んだ画像信号に基づき、被写体に形成された2次
元コードを復元する、読取制御手段としての読取制御部
18が収納されている。
【0033】また、イメージセンサ12が収納されたケ
ース10の本体部4と先端部6との境界付近で、本体部
4から先端部6にかけて側壁が真っ直ぐに延びたケース
10の上方位置には、読取制御部18に対して2次元コ
ードの読取指令を入力するための操作スイッチ20が配
置され、その操作用の押しボタンが、ケース10の側壁
から突出されている。尚、以下の説明においては、この
操作スイッチ20が設けられたケース10の側壁側を上
方向、操作スイッチ20とは反対側のケース10の側壁
側を下方向として説明する。
【0034】ここで、レンズ14は、被写体からの反射
光を集光して、イメージセンサの受光面に被写体像を結
像させるものであり、実際には、一般的なカメラのレン
ズのように複数枚のレンズの組み合わせにて構成されて
いる。そして、レンズ14は、その光学的中心軸Bが、
ケース10(詳しくは本体部4)の長手方向の中心軸A
及びイメージセンサの受光面に対して、夫々、所定角度
で傾斜し、且つ、中心軸Bの延長線が、ケース10の開
口部2よりも先端側で、ケース10の上方の側壁(本体
部4から先端部6にかけて真っ直ぐに延びた側壁)の延
長線と交わるように、ケース10の先端部6内に固定さ
れている。
【0035】また、発光ダイオード16は、ケース10
の先端部6において、レンズ14よりも開口部2側で、
且つ、レンズ14の光学的中心軸Bよりも下方に配置さ
れている。そして、図2に示すように、発光ダイオード
16の光軸Cは、レンズ14の光学的中心軸Bと同様、
ケース(詳しくは本体部4)の中心軸Aに対して傾斜し
ており、その上下方向の傾斜角度は、レンズ14の光学
的中心軸Bよりも更に大きく、開口部2側ではより上方
に傾斜している。
【0036】このように構成された本実施例の2次元コ
ード読取装置においては、使用者が操作スイッチ20の
押しボタンを押下すると、読取制御部18に読取指令が
入力され、読取制御部18は、この読取指令に従い、被
写体像の取り込み、2次元コードの復元、といった2次
元コード読取のための制御処理を実行し、得られた情報
を内部の記憶媒体(RAM等)に記憶するか、或いは信
号線Lを介して外部のホストコンピュータに送信する。
【0037】このため、本実施例の2次元コード読取装
置を用いて2次元コードを読み取る際には、使用者は、
ケース10の開口部2を2次元コードが形成された被写
体に向け、操作スイッチ20を操作するだけでよいので
あるが、その読取時には、レンズ14を介して、イメー
ジセンサ12の受光面に、読取対象となる2次元コード
全体の像を形成させる必要があり、このためには、使用
者は、被写体上の2次元コードの位置を把握し、それを
読みとれる位置に当該読取装置を配置しなければならな
い。
【0038】そして、従来のペン型の読取装置では、2
次元コードを読み取るために使用者が読取装置を鉛筆持
ちすると、被写体上の2次元コードが使用者の手で隠れ
てしまいうことから、使用者は、読取装置の開口部付近
を横から覗き込んで、2次元コードと開口部との相対位
置を確認する必要があったが、本実施例の2次元コード
読取装置では、開口部2付近を横から覗き込むというよ
うな作業を行うことなく、自然な姿勢で2次元コードを
読み取ることができるようになる。
【0039】即ち、本実施例の2次元コード読取装置を
用いて2次元コードを読み取る際には、まず、操作スイ
ッチ20の押しボタンに人差し指が当たるように、操作
スイッチ20が配置されたケース10の側壁を上方に向
けて、ケース10全体を鉛筆持ちする。そして、ケース
10の側壁の直線部分を目安にして、ケース10の長手
方向中心軸Aが被写体に対して直交するように、当該読
取装置を被写体に近づけ、鉛筆持ちした人差し指の先端
に位置する開口部2の上端縁を見ながら、その上端縁が
被写体に形成された2次元コードに重なるように読取装
置を配置し、最後に、人差し指で操作スイッチ20を操
作する。
【0040】つまり、本実施例では、レンズ14がイメ
ージセンサ12の受光面に対して傾斜して配置されてお
り、レンズ14は、イメージセンサ12の受光面に対し
て、ケース10の中心軸Aよりも上方に位置する被写体
像を結像させることから、図1に示すように、使用者
は、鉛筆持ちした読取装置の後方から開口部2の上端部
分を見ることにより、当該装置による2次元コードの読
取位置を把握できる。
【0041】従って、上記のように、その読取位置に2
次元コードが入るように読取装置を配置し、操作スイッ
チ20を操作すれば、読取装置に対して、所望の2次元
コードを読み取らせることができるようになるのであ
る。よって、本実施例の2次元コード読取装置によれ
ば、2次元コードを読み取る際、使用者は、従来装置の
ように、鉛筆持ちした読取装置の横方向から開口部付近
を覗き込む必要がなく、自然な姿勢で所望の2次元コー
ドの読取操作を行うことができ、従来装置に比べて2次
元コード読取時の操作性を向上できる。
【0042】また、上記のように、ケース10の側壁の
直線部分を目安にして、当該読取装置を被写体に対して
直交するように配置すれば、被写体の表面(2次元コー
ド記録面)と、イメージセンサ12の受光面とが平行に
なるため、イメージセンサ12の受光面には、レンズ1
4を介して、被写体に形成された2次元コードの像を歪
なく形成させることができる。
【0043】よって、本実施例の2次元コード読取装置
によれば、イメージセンサ12の受光面に対してレンズ
14を傾斜させているにもかかわらず、イメージセンサ
12の受光面に結像された画像の歪によって2次元コー
ドの読取精度が低下するのを防止することができる。
【0044】また更に、上記のように当該読取装置を被
写体に対して直交するように配置すれば、レンズ14の
光学的中心軸は、被写体の表面(2次元コード記録面)
に対しても所定角度で傾斜することになるので、被写体
表面で鏡面反射した光(鏡面反射光)がレンズ14を介
してイメージセンサ12の受光面に入射するのを防止で
きる。
【0045】特に、本実施例では、被写体に光を照射
し、その反射光から2次元コードを読み取るために、ケ
ース10の先端部6に発光ダイオード16を設けている
が、この発光ダイオード16の光軸Cを、レンズ14の
光学的中心軸Bよりも更に上方に傾けているので、発光
ダイオード16からの照射光が被写体表面で鏡面反射し
たとしても、その鏡面反射光がレンズ14を通ってイメ
ージセンサ12の受光面に入射するのを防止できる。
【0046】よって、本実施例の2次元コード読取装置
によれば、被写体での鏡面反射によって2次元コードの
読取精度が低下するのを防止し、2次元コードの読取精
度を向上できる。以上、本発明の一実施例について説明
したが、本発明は、上記実施例に限定されるものではな
く、種々の態様を採ることができる。
【0047】例えば、上記実施例では、ケース10は単
に筒状のものとして説明したが、ケース10の表面に
は、鉛筆持ちした際に指が収まる窪みや突起等の把持補
助手段を設けてもよい。このようにすれば、使用者は、
ケース10を鉛筆持ちした際に、ケース10をしっかり
と把持することができるようになり、2次元コード読取
時の操作性をより向上することができる。
【0048】また、上記実施例では、2次元コードの読
取時に被写体を照射する発光手段として、発光ダイオー
ドを用いるものとして説明したが、発光手段としては、
イメージセンサ12の露光不足を解消し得る光を照射で
きるものであればよく、電球等であっても利用できる。
【0049】また上記実施例では、商品のパッケージや
タグ等に形成された2次元コードを読み取る装置につい
て説明したが、文字や図形等、コード化されていない2
次元情報を読み取る2次元情報読取装置であっても、本
発明を適用して上記実施例と同様の効果を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の2次元コード読取装置の全体構成を
表す概略構成図である。
【図2】 2次元コード読取装置の先端部に組み込まれ
た光学系の構成及びその光軸を表す説明図である。
【符号の説明】
10…ケース(2…開口部、4…本体部、6…先端
部)、12…イメージセンサ、14…レンズ、16…発
光ダイオード、18…読取制御部、20…操作スイッ
チ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用者が鉛筆持ちできるように長尺状に
    形成され、且つ、長手方向一端側に開口部が形成された
    ケースと、 受光面が前記開口部を向き、且つ前記ケースの長手方向
    中心軸とほぼ直交するよう前記ケースに内蔵され、受光
    面に結像された周囲の2次元画像に対応した撮像信号を
    発生するイメージセンサと、 前記ケースの前記イメージセンサよりも前記開口部側に
    内蔵され、前記イメージセンサの受光面に外部の被写体
    像を結像させるレンズと、 前記イメージセンサの前記開口部側とは反対側の前記ケ
    ースに内蔵され、外部からの読取指令に従い前記イメー
    ジセンサを駆動して前記撮像信号を取り込む読取制御手
    段と、 を備えた2次元情報読取装置であって、 前記レンズの光学的中心軸が、前記ケースの長手方向中
    心軸及び前記イメージセンサの受光面に対して、夫々、
    所定角度で傾斜するよう、前記レンズを前記ケース内に
    配置したことを特徴とする2次元情報読取装置。
  2. 【請求項2】 前記開口部の開口面が前記ケースの長手
    方向の中心軸とほぼ直交するよう、前記ケースを形成し
    たことを特徴とする請求項1記載の2次元情報読取装
    置。
  3. 【請求項3】 前記読取制御手段に対して外部操作によ
    って読取指令を入力するための操作スイッチを備え、 該操作スイッチを、前記ケース周囲の側壁の内、前記レ
    ンズの光学的中心軸と前記イメージセンサの受光面とが
    なす角度が小さくなる側の側壁に配置したことを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載の2次元情報読取装置。
  4. 【請求項4】 前記被写体に画像読取用の光を照射する
    発光手段を備え、 該発光手段から照射される光の中心軸が前記ケースの長
    手方向中心軸に対して傾斜し、しかも、該傾斜角度が、
    前記レンズの光学的中心軸の前記ケースの長手方向中心
    軸に対する傾斜角度とほぼ同じかそれよりも大きくなる
    ように、前記発光手段を前記ケースに内蔵したことを特
    徴とする請求項1〜請求項3いずれか記載の2次元情報
    読取装置。
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