JP2000339294A - 構造物の振動モード計算方法、構造物の振動周波数計算方法、および記録媒体 - Google Patents

構造物の振動モード計算方法、構造物の振動周波数計算方法、および記録媒体

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JP2000339294A
JP2000339294A JP11148946A JP14894699A JP2000339294A JP 2000339294 A JP2000339294 A JP 2000339294A JP 11148946 A JP11148946 A JP 11148946A JP 14894699 A JP14894699 A JP 14894699A JP 2000339294 A JP2000339294 A JP 2000339294A
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vibration
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Motoki Yagawa
元基 矢川
Yuji Aoyama
裕司 青山
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Toyo Communication Equipment Co Ltd
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Toyo Communication Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部分構造合成法を用いて構造物の振動を解析
する際に、従来よりもコンピュータの計算量およびメモ
リの使用量が少なくかつ得られる解の精度も従来よりも
良い計算方法を提供する。 【解決手段】 構造物1の振動解析を部分構造合成法を
用いて計算する際に、各部分構造A、B、C、Dの境界
部A-B、B-C、C-Dに対応させて隣接する2つの部
分構造A、B、C、Dを接続した部分構造接続モデル:
ABモデル、BCモデル、CDモデルを設定し、その各
部分構造接続モデル:ABモデル、BCモデル、CDモ
デルを用いて前記各境界部A-B、B-C、C-Dにおけ
る振動モードあるいは振動周波数を所定の固有値問題を
解くことにより計算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、解析対象領域をい
くつかの部分構造に分割し、各部分構造に有限要素法を
適用して解析を行い、各部分構造間の連結部での条件を
適切に処理することによって、全体構造すなわち解析領
域内での解を求める技術に属し、特に、構造物の振動モ
ードあるいは振動周波数を部分構造合成法を用いて計算
する際のコンピュータの計算量および使用メモリ量を減
らすべく改良した部分構造合成法を用いた計算方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】構造物の振動モードあるいは振動周波数
を求める方法の一つとして有限要素法が知られている。
有限要素法により構造物の振動モードを求める(振動解
析する)手順は、概ね以下のステップa1〜a4で示さ
れる。 a1: 図8に示すように構造物をメッシュ分割し、有
限要素e1〜en(nは構造物1のメッシュ分割した
数)からなる解析モデル1とする。 a2: 有限要素法の定式化によりシステム行列(剛性
行列:Kおよび質量行列:M)を生成する。 a3: システム行列のKおよびMを用いて構成された
次の式(1)の固有値問題を数学的に解く。
【数1】 …(1) なお、式(1)において、xは振動モードを表す変数
(ベクトル値)であり、λは周波数のパラメータを表す
変数であり、λ=ω2、ω=2πf(ωは角周波数、π
は円周率、fは周波数)である。KおよびMは、上記し
たようにそれぞれ剛性行列(システム行列)、質量行列
(システム行列)であることを表す。 a4: 上記式(1)の固有値問題の解から、構造物の
振動モードと振動周波数とを得る。ところで、有限要素
法を用いて構造物の振動モードを得る際に、高い精度の
解を求める場合あるいは構造物の解析モデルの形状が複
雑である場合には、上記ステップa1で行ったメッシュ
分割を細かく行い、各有限要素の大きさをより小さくす
ることが必要になる。ところが、各有限要素の大きさを
小さくすると、メッシュ分割された有限要素の個数が増
加(e1〜enのnが増大した数値となる)する。する
と、上記ステップa2で生成したシステム行列の規模が
大きくなる。その結果、上記ステップa3にて行う固有
値問題を数学的に解く際の、コンピュータにて行われる
計算量およびコンピュータにて使用されるメモリの使用
量が膨大なものになってしまうという問題がある。そこ
で、上記のように有限要素法を用いて構造物の振動解析
をする際に、コンピュータにおける計算量およびメモリ
の使用量を減少させる手段として、部分構造合成法が知
られている。
【0003】部分構造合成法により構造物の振動解析を
行う手順は、概ね以下のステップb1〜b10に従って
行われる。 b1: 図8に示すように構造物をメッシュ分割し、有
限要素e1〜en(nは構造物1のメッシュ分割した
数)からなる解析モデル1とする。 b2: 図9に示すようにステップb1にてメッシュ分
割した解析モデル1を部分構造A〜Dに分割する。図9
(a)は部分構造A〜Dに分割しているがまだ解析モデ
ル1の形態で一体化している状態の全体構造を示す図で
あり、図9(b)は部分構造A〜Dに分割した場合の各
部分構造が個別に分かれた状態を示す図である。また、
図9中にA−Bで示した部分は、部分構造Aと部分構造
Bとの境界部であり、B−Cで示した部分は、部分構造
Bと部分構造Cとの境界部であり、C−Dで示した部分
は、部分構造Cと部分構造Dとの境界部である。 b3: 各部分構造A〜Dについてシステム行列(剛性
行列:Kおよび質量行列:M)を生成する。なお、以下
に記載する説明や数式等の中では、部分構造A中の非境
界部の自由度に関しては「1」を用いて表し、符号には
下付の添え字「1」を付与して表す。部分構造B中の非
境界部の自由度に関しては「3」を用いて表し、符号に
は下付の添え字「3」を付与して表す。部分構造C中の
非境界部の自由度に関しては「5」を用いて表し、符号
には下付の添え字「5」を付与して表す。部分構造D中
の非境界部の自由度に関しては「7」を用いて表し、符
号には下付の添え字「7」を付与して示す。また、部分
構造Aと部分構造Bとの境界部A−Bの自由度に関して
は「2」を用いて表し、符号には下付の添え字「2」を
付与して表す。部分構造Bと部分構造Cとの境界部B−
Cの自由度に関しては「4」を用いて表し、符号には下
付の添え字「4」を付与して表す。部分構造Cと部分構
造Dとの境界部C−Dの自由度に関しては「6」を用い
て表し、符号には下付の添え字「6」を付与して表す。 b4: 各部分構造A〜Dのシステム行列を用いて構成
された次の式(2)の固有値問題を数学的に解く。
【数2】 …(2) なお、式(1)において、xは振動モードを表す変数
(ベクトル値)であり、λは周波数パラメータを表す変
数である。KおよびMは、上記したようにそれぞれ剛性
行列(システム行列)、質量行列(システム行列)であ
ることを表す。また、KおよびMに付与される下付添え
字はステップb3にて説明したように各部分構造A〜D
に関する符号であることを表す。
【0004】b5: 上記式(2)の固有値問題の解か
ら、各部分構造A〜D中の非境界部の振動モードを得
る。得られた各部分構造A〜D中の非境界部の各振動モ
ードをφi(i=1、3、5、7)と表す。すなわち、
部分構造A中の非境界部の振動モードをφ1と表し、部
分構造B中の非境界部の振動モードをφ3と表し、部分
構造C中の非境界部の振動モードをφ5と表し、部分構
造D中の非境界部の振動モードをφ7と表す。 b6: 境界部の振動モードを次の手順により計算す
る。 b6-1: 各部分構造A〜Dについて、非境界部の自
由度を静的縮小により消去する。まず、部分構造Aにお
ける非境界部の自由度(自由度1)を次の式(3)によ
り消去する。
【数3】 …(3) なお、式(3)において、KおよびMは、上記したよう
にそれぞれ剛性行列(システム行列)、質量行列(シス
テム行列)であることを表し、Iは、部分構造Aの単位
行列である。各符号に付与された下付添え字は、関係す
る部分構造の自由度あるいは境界部の自由度を表す。各
符号に括弧付きにて付与された上付添え字A〜Dは、関
係する部分構造を表す。各符号に付与された上付添え字
Tは、転置行列であることを表す。各符号の上部に付与
されたバーは、バーの付与されていない符号が変換され
た新たな符号であることを示す。また、Tは、次の式
(4)のように定義されて変換に用いられる行列であ
る。
【数4】 …(4) なお、式(4)において、Kは、上記したように剛性行
列(システム行列)であることを表す。各符号に付与さ
れた下付添え字は、関係する部分構造の自由度あるいは
境界部の自由度を表す。各符号に付与された上付添え字
「−1」は、行列がインバースしていることを表す。
【0005】b6-2: ステップb6-1と同様にし
て、部分構造Bについて、非境界部の自由度(自由度
3)を次の式(5)および式(6)を用いて静的縮小に
より消去する。
【数5】 …(5)
【数6】 …(6) なお、式(5)および式(6)において用いられた符号
は、上記式(3)および式(4)にてすでに説明したも
のと同一であるため説明を省略する。b6-3: ステ
ップb6-1あるいはb6-2と同様にして、部分構造C
について、非境界部の自由度(自由度5)を次の式
(7)および式(8)を用いて静的縮小により消去す
る。
【数7】 …(7)
【数8】 …(8) なお、式(7)および式(8)において用いられた符号
は、上記式(3)および式(4)にてすでに説明したも
のと同一であるため説明を省略する。
【0006】b6-4: ステップb6-1、b6-2あ
るいはb6-3と同様にして、部分構造Dについて、非
境界部の自由度(自由度7)を次の式(9)および上記
した式(8)を用いて静的縮小により消去する。
【数9】 …(9) なお、式(9)において用いられた符号は、上記式
(3)および式(4)にてすでに説明したものと同一で
あるため説明を省略する。 b6-5: 上記のようにして、式(3)〜式(9)を
用いて、各部分構造A〜Dのシステム行列から各々にお
ける非境界部の自由度1、3、5、7を消去し、各部分
構造A〜Dの境界自由度のみにより構成されるシステム
行列を得たら、そのシステム行列により構成される次の
式(10)の固有値問題を解く。
【数10】 …(10) なお、式(10)において用いられた符号は、式(1)
〜式(4)にてすでに説明したものと同一であるため説
明を省略する。
【0007】b7: 式(10)の固有値問題の解か
ら、各部分構造A〜D間の境界部A-B、B-C、C-D
の振動モードを得る。得られた各部分構造A〜Dの境界
部A-B、B-C、C-Dの各振動変位をφi(i=2、
4、6)と表す。すなわち、部分構造Aと部分構造Bと
の境界部A-Bの振動モードをφ2と表し、部分構造Bと
部分構造Cとの境界部B-Cの振動モードをφ4と表し、
部分構造Cと部分構造Dとの境界部C-Dの振動モード
をφ6と表す。 b8: ステップb5にて得られた各部分構造A〜Dの
非境界部における各振動モードφ1、φ3、φ5、φ7
と、ステップb7にて得られた各部分構造A〜Dの境界
部A-B、B-C、C-Dにおける各振動モードφ2
φ4、φ6、とを用いて、元の全体構造のシステム行列を
座標変換した新たな全体構造のシステム行列を次の式
(11)により生成する。
【数11】 …(11) 式(11)において、SCは、次の式(12)のように
定義されて変換に用いられる行列である。その他の式
(11)において用いられた符号は、上記式(1)〜式
(4)にてすでに説明したものと同一であるため説明を
省略する。
【数12】 …(12) なお、式(12)において用いられた符号は、上記式
(1)〜式(4)および式(11)にてすでに説明した
ものと同一であるため説明を省略する。
【0008】b9: ステップb8にて得られた新たな
全体構造のシステム行列を用いて構成された次の式(1
3)の固有値問題を数学的に解く。
【数13】 …(13) なお、式(13)において、ξは振動モードを表す変数
(ベクトル値)である。その他の式(13)において用
いられた符号は、上記式(1)〜式(4)にてすでに説
明したものと同一であるため説明を省略する。b10:
上記式(13)の固有値問題の解から、全体構造(=
構造物の解析モデル1)の振動モードを得る。
【0009】図10は、従来の部分構造合成法を用いて
構造物の振動モードを計算する方法における概略の処理
を概念的に示した図である。図10(a)は、ステップ
b5にて説明したように、固有値問題の解から各部分構
造A〜Dの非境界部における個別の各振動モードφ1
φ3、φ5、φ7を得た様子を示している。図10(b)
は、ステップ(b7)にて説明したように、固有値問題
の解から各部分構造A〜D間の境界部A-B、B-C、C
-Dにおける個別の各振動モードφ2、φ4、φ6を得た様
子を示している。図10(c)は、ステップb8にて説
明したように、ステップb-5にて得られた各部分構造
A〜Dの非境界部における各振動モードφ1、φ3
φ5、φ7、と、ステップb7にて得られた各部分構造A
〜Dの境界部A-B、B-C、C-Dにおける各振動モー
ドφ2、φ4、φ6、とを新たな全体構造のシステム行列
を生成するために用いていることを示している。図10
(d)は、ステップb8〜b10にて説明したように、
上記各振動モードを用いて元の全体構造のシステム行列
を座標変換した新たな全体構造のシステム行列を生成
し、その新たな全体構造のシステム行列を用いて固有値
問題を解き、その解から全体構造の振動モードを得る様
子を示している。このようにして、有限要素法を用いて
構造物の振動解析をする際に、さらに高い精度の解を求
める場合、あるいは、構造物の解析モデルの形状が複雑
である場合に、上記した部分構造合成法を用いることに
より、コンピュータにおける計算量およびメモリの使用
量の増加を緩和することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、有限要
素法を用いて構造物の振動解析をさらに高精度におこな
おうとする場合、あるいは構造物の解析モデルの形状が
複雑である場合には、例え上記のように部分構造合成法
を用いたとしても、やはり上記ステップ(b-1)で行
ったメッシュ分割を細かく行い、各有限要素の大きさを
より小さくすることが必要になる。したがって、部分構
造合成法によりコンピュータにおける計算量およびメモ
リの使用量の増加が若干緩和されても、全体としてのコ
ンピュータにおける計算量およびメモリの使用量は大き
いままである。さらに、部分構造合成法では近似するこ
とにより解を求めて全体構造の振動モードを得ている
が、従来の部分構造合成法では近似による精度が悪く、
従って、解の精度も悪くなり、得られる振動モードの解
析結果も低精度であった。本発明は、上述した如き従来
の問題を解決するためになされたものであって、部分構
造合成法を用いて構造物の振動を解析する際に、コンピ
ュータの計算量およびメモリの使用量を従来よりも少な
くでき、かつ得られる解の精度についても従来よりも高
めることができる計算方法を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、請求項1に記載された本発明の構造物の振動モード
計算方法は、多数の有限要素にメッシュ分割した構造物
の解析モデルを任意個数の有限要素からなる部分構造に
分割し、有限要素法において用いられる定式化により解
析モデルの全体構造および各部分構造のシステム行列を
生成し、隣接し合う部分構造間の境界部の振動モードお
よび非境界部の振動モードを所定の固有値問題を解くこ
とにより計算し、前記全体構造のシステム行列を前記各
境界部の振動モードおよび非境界部の振動モードを用い
て座標変換することにより新たな全体構造のシステム行
列を生成し、前記新たな全体構造のシステム行列を用い
て前記所定の固有値問題を解くことにより前記構造物の
振動モードを計算する構造物の振動モード計算方法であ
って、前記各境界部に対応させて隣接する2つの部分構
造を接続した部分構造接続モデルを設定し、該部分構造
接続モデルを用いて前記各境界部における振動モードを
所定の固有値問題を解くことにより計算することを特徴
とする。請求項2の本発明は、請求項1に記載された構
造物の振動モード計算方法において、前記新たな全体構
造のシステム行列を生成するための座標変換に用いられ
る各境界部における振動モードは、前記部分構造接続モ
デルにより得られた各境界部における振動モードである
ことを特徴とする。
【0012】請求項3の本発明は、請求項2に記載され
た構造物の振動モード計算方法において、前記新たな全
体構造のシステム行列を生成するための座標変換には、
前記部分構造の振動モードと前記部分構造接続モデルに
より得られた各境界部における振動モードとからなる行
列を用いて座標変換することを特徴とする。請求項4に
記載された構造物の振動モード計算方法では、多数の有
限要素にメッシュ分割した構造物の解析モデルを任意個
数の前記有限要素からなる部分構造に分割し、有限要素
法において用いられる定式化により前記解析モデルの全
体構造および各部分構造のシステム行列を生成し、隣接
し合う部分構造間の境界部の振動周波数および非境界部
の振動周波数とを所定の固有値問題を解くことにより計
算し、前記全体構造のシステム行列を前記各境界部の振
動周波数および非境界部の振動周波数を用いて座標変換
することにより新たな全体構造のシステム行列を生成
し、前記新たな全体構造のシステム行列を用いて前記所
定の固有値問題を解くことにより前記構造物の振動周波
数を計算する構造物の振動周波数計算方法であって、前
記各境界部に対応させて隣接する2つの部分構造を接続
した部分構造接続モデルを設定し、該部分構造接続モデ
ルを用いて前記各境界部における振動周波数を所定の固
有値問題を解くことにより計算することを特徴とする。
請求項5に記載された機械読み取り可能な記録媒体は、
請求項1〜請求項4のいずれかに記載の計算方法を実施
するためのプログラムを記録したものであることを特徴
とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示した実施形態
に基づいて説明する。 [第1の実施の形態]本発明の第1の実施の形態につい
て説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態を示す
部分構造接続モデルの説明図である。図1(a)は構造
物を部分構造A〜Dに分割しているがまだ解析モデル1
の形態で一体化している状態の全体構造を示す図であ
り、図1(b)は部分構造A〜Dに分割した場合の各部
分構造が個別に分かれた状態を示す図であり、図1
(c)は部分構造接続モデル(ABモデル、BCモデ
ル、CDモデル)を示す図である。また、図1中にA−
Bで示した部分は、部分構造Aと部分構造Bとの境界部
であり、B−Cで示した部分は、部分構造Bと部分構造
Cとの境界部であり、C−Dで示した部分は、部分構造
Cと部分構造Dとの境界部である。本実施の形態の部分
構造合成法により構造物の振動解析を行う手順は、概ね
以下のステップc1〜c10に従って行われる。 c1: 図8に示すように構造物をメッシュ分割し、有
限要素e1〜en(nは構造物1のメッシュ分割した
数)からなる解析モデル1とする。 c2: 図1に示すように、ステップc1にてメッシュ
分割した解析モデル1を部分構造A〜Dに分割し、さら
に、隣り合う部分構造どうしにより部分構造接続モデル
(ABモデル、BCモデル、CDモデル)を設定する。 c3: 各部分構造A〜Dについてシステム行列(剛性
行列:Kおよび質量行列:M)を生成する。なお、以下
に記載する説明や数式等の中では、部分構造A、B、
C、D中の非境界部の自由度に関しては、各々「1」、
「3」、「5」、「7」を用いて表し、符号についても
下付の添え字「1」、「3」、「5」、「7」を付与し
て表す。また、部分構造接続モデルのうち、ABモデル
の自由度に関しては「1」、「2」、「3」を用いて表
し、符号についても下付の添え字「1」、「2」、
「3」を付与して表す。BCモデルの自由度に関して
は、「3」、「4」、「5」を用いて表し、符号につい
ても下付の添え字「3」、「4」、「5」を付与して表
す。CDモデルの自由度に関しては、「5」、「6」、
「7」を用いて表し、符号についても下付の添え字
「5」、「6」、「7」を付与して表す。
【0014】c4: 各部分構造A〜Dのシステム行列
を用いて構成された次の式(14)の固有値問題を数学
的に解く。
【数14】 …(14) なお、式(14)において用いられた符号は、上記式
(1)〜式(2)にてすでに説明したものと同一である
ため説明を省略する。 c5: 式(14)の固有値問題の解から、各部分構造
A〜D中の非境界部の振動モードを得る。得られた各部
分構造A〜D中の非境界部の各振動モードをφ i(i=
1、3、5、7)と表す。すなわち、部分構造A中の非
境界部の振動モードをφ(A) 1と表し、部分構造B中の非
境界部の振動モードをφ(B) 3と表し、部分構造C中の非
境界部の振動モードをφ(C) 5と表し、部分構造D中の非
境界部の振動モードをφ(D) 7と表す。 c6: 境界部の振動モードを次の手順により計算す
る。 c6-1: 部分構造接続モデルであるABモデルにつ
いて、次の式(15)の固有値問題を数学的に解く。
【数15】 …(15) なお、式(15)において用いられた符号は、式(1)
〜式(3)にてすでに説明したものと同一であるため説
明を省略する。
【0015】c6-2: ステップc6-1と同様にし
て、部分構造接続モデルであるBCモデルについて、次
の式(16)の固有値問題を数学的に解く。
【数16】 …(16) なお、式(16)において用いられた符号は、上記式
(1)〜式(3)にてすでに説明したものと同一である
ため説明を省略する。
【0016】c6-3: ステップc6-1あるいはc6
-2と同様にして、部分構造接続モデルであるCDモデ
ルについて、次の式(17)の固有値問題を数学的に解
く。
【数17】 …(17) なお、式(17)において用いられた符号は、上記式
(1)〜式(3)にてすでに説明したものと同一である
ため説明を省略する。 c7: 式(15)〜式(17)の固有値問題の解か
ら、各部分構造接続モデル(ABモデル、BCモデル、
CDモデル)の振動モードを得る。得られた各部分構造
接続モデル(ABモデル、BCモデル、CDモデル)の
各振動モードをφ (AB) i(i=1、2、3)、φ
(BC) i(i=3、4、5)、φ(CD) i(i=5、6、7)
と表す。
【0017】c8: ステップc5にて得られた各部分
構造A〜Dの非境界部における各振動モードφ(A) 1、φ
(B) 3、φ(C) 5、φ(D) 7と、ステップc7にて得られた各
部分構造接続モデル(ABモデル、BCモデル、CDモ
デル)における各振動モードφ(AB) i(i=1、2、
3)、φ(BC) i(i=3、4、5)、φ(CD) i(i=5、
6、7)とを用いて、元の全体構造のシステム行列を座
標変換した新たな全体構造のシステム行列を次の式(1
8)により生成する。
【数18】 …(18) なお、式(18)において、Spは、次の式(19)の
ように定義されて変換に用いられる行列である。その他
の式(18)において用いられた符号は、上記式(1)
〜式(4)にてすでに説明したものと同一であるため説
明を省略する。
【数19】 …(19) なお、式(19)において用いられた符号は、上記式
(1)〜式(4)および式(18)にてすでに説明した
ものと同一であるため説明を省略する。
【0018】c9: ステップc8にて得られた新たな
全体構造のシステム行列を用いて構成された次の式(2
0)の固有値問題を数学的に解く。
【数20】 …(20) なお、式(20)において用いられた符号は、式(1
3)にてすでに説明したものと同一であるため説明を省
略する。 c10: 式(20)の固有値問題の解から、全体構造
(=構造物の解析モデル1)の振動モードを得る。
【0019】図2は、第1の実施の形態の部分構造合成
法による構造物の振動モード計算方法における処理の流
れを概念的に示した図である。図2(a)は、上記ステ
ップc5において、固有値問題の解から各部分構造A〜
Dの非境界部における個別の各振動モードφ(A) 1、φ
(B) 3、φ(C) 5、φ(D) 7を得た様子を示している。図2
(b)は、上記ステップc7において、固有値問題の解
から各部分構造接続モデル(ABモデル、BCモデル、
CDモデル)における個別の各振動モードφ(AB) i(i
=1、2、3)、φ(BC) i(i=3、4、5)、φ(CD) i
(i=5、6、7)を得た様子を示している。図2
(c)は、上記ステップc8において、上記ステップc
5にて得られた各部分構造A〜Dの非境界部における各
振動モードφ(A) 1、φ(B) 3、φ(C) 5、φ(D ) 7と、上記ス
テップc7にて得られた各部分構造接続モデル(ABモ
デル、BCモデル、CDモデル)における各振動モード
φ(AB) i(i=1、2、3)、φ(BC ) i(i=3、4、
5)、φ(CD) i(i=5、6、7)、とを新たな全体構
造のシステム行列を生成するために用いていることを示
している。図2(d)は、上記ステップc8〜c10に
て説明したように、上記各振動モードを用いて元の全体
構造のシステム行列を座標変換した新たな全体構造のシ
ステム行列を生成し、その新たな全体構造のシステム行
列を用いて固有値問題を解き、その解から全体構造の振
動モードを得る様子を示している。
【0020】図3は、構造物の振動モードを本実施形態
の部分構造合成法および従来の部分構造合成法により実
際に計算した計算結果の真解に対する誤差を示す図であ
る。図3に示した計算結果は、以下の(a)〜(c)に
示す手順により得られた。 (a) x、y、z寸法が各々450×40×40μm
の水晶板を45×4×4個の立方体形状の有限要素に分
割した解析モデルとする。 (b) 水晶板の解析モデルを150×40×40μm
の3個の部分構造に分割する。 (c) 上記水晶板の解析モデルに、上記従来の部分構
造合成法および上記実施形態の部分構造合成法を適用
し、上記解析モデルの振動モードおよび振動周波数を求
める。 なお、図3における横軸は、解析モデルの振動モードの
次数であり、縦軸は、振動周波数の真値と計算結果との
誤差を示す。図3に示す計算結果から、第1の実施の形
態の部分構造合成法により得られた解(計算結果)の方
が、従来の部分構造合成法により得られた解(計算結
果)に比べて1桁から2桁分だけ精度が向上しているこ
とがわかる。また、本解析モデルの振動解析を計算する
際の演算数は、従来の部分構造合成法では1.55×1
8であったのに対して、この実施の形態の部分構造合
成法では8.44×107であった。この演算数の差
は、高い精度の解を求める場合あるいは構造物の解析モ
デルの形状が複雑である場合等の計算規模が拡大するこ
とに応じて差も拡大する。したがって、計算規模が大き
くなるほど、コンピュータの計算量を減らす点におい
て、この実施の形態の部分構造合成法を用いることが従
来の部分構造合成法を用いることに比べて有利となる。
また、本解析モデルの振動解析を計算する際に使用され
たコンピュータのメモリの使用量としては、この実施の
形態の部分構造合成法を用いた場合、従来の部分構造合
成法を用いた場合とも、3.46Mbytesと等しか
った。しかし、これについては、上記演算数の差は使用
するメモリの差に関係することから、計算規模が増大す
れば、従来の部分構造合成法を用いて計算する場合に必
要となるコンピュータのメモリの使用量は、この実施の
形態の部分構造合成法を用いた場合よりも増大すること
になる。したがって、コンピュータのメモリの使用量を
減らす点においても、この実施の形態の部分構造合成法
を用いることが従来の部分構造合成法を用いることに比
べて有利となる。
【0021】[第2の実施の形態]本発明の第2の実施
の形態について説明する。図4は本発明の第2の実施の
形態を示す説明図である。 第1の実施の形態では、図
1、図2において説明したように、各部分構造A〜Dの
非境界部における個別の各振動モードφ(A) 1、φ(B) 3
φ(C) 5、φ(D) と、各部分構造接続モデル(ABモデ
ル、BCモデル、CDモデル)における個別の各振動モ
ードφ(AB) i(i=1、2、3)、φ(BC) i(i=3、
4、5)、φ(CD) i(i=5、6、7)とを用いて新た
な全体構造のシステム行列を生成しているが、第2の実
施の形態では、これを更に簡略化し、各部分構造接続モ
デル(ABモデル、BCモデル、CDモデル)における
個別の各振動モードφ(AB) i(i=1、2、3)、φ
(BC) i(i=3、4、5)、φ(CD) i(i=5、6、7)
のみを用いて新たな全体構造のシステム行列を生成す
る。すなわち、第2の実施の形態では、第1の実施の形
態と同様にステップc1〜c7に従って各部分構造接続
モデル(ABモデル、BCモデル、CDモデル)におけ
る個別の各振動モードφ(AB) i(i=1、2、3)、φ
(BC) i(i=3、4、5)、φ(CD) i(i=5、6、7)
を求めた後、これらの振動モードφ(AB) i(i=1、
2、3)、φ(BC) i(i=3、4、5)、φ(CD) i(i=
5、6、7)だけを用いて剛性行列(システム行列)K
及び質量行列(システム行列)Mを座標変換することに
より、新たな全体構造のシステム行列を式(21)によ
り生成する(ステップc8)。
【数21】 …(21) 式(21)において、Spは、次の式(22)のように
定義されて変換に用いられる行列である。
【数22】 …(22) 上記ステップc8にて得られた新たな全体構造のシステ
ム行列を用いて構成された次の式(23)の固有値問題
を数学的に解く。
【数23】 …(23) その後、上記式(23)の固有値問題の解から、全体構
造(=構造物の解析モデル1)の振動モードを得る。
【0022】図5は、構造物の振動モードを第2の実施
の形態に係る部分構造合成法により実際に計算した計算
結果の真解に対する誤差を示す図である。図5に示した
計算結果は、以下の(a)〜(c)に示す手順により得
られたものである。 (a) x、y、z寸法が各々1000×100×30
0μmの水晶板を100×10×30個の立方体形状の
有限要素に分割した解析モデルとする。 (b) 水晶板の解析モデルを250×100×300
μmの4個の部分構造に分割する。 (c) 上記水晶板の解析モデルに、この実施の形態の
部分構造合成法をそれぞれ適用し、上記解析モデルの振
動モードおよび振動周波数を求める。 図5における横軸は、解析モデルの振動モードの次数で
あり、縦軸は、振動周波数の真値と計算結果との誤差を
示す。この結果から、高次の振動モードまで10×10
2 以下の良好な精度で解が得られていることがわか
る。ただし、第1の実施の形態の結果(図3)と比較し
て若干精度が低下している。これは新たな全体構造のシ
ステム行列Spが、各部分構造A〜Dの非境界部におけ
る各振動モードφ(A) 1、φ(B) 3、φ(C) 5、φ(D) の要
素を含んでいないことによるものである。このように、
第2の実施の形態では、各部分構造接続モデル(ABモ
デル、BCモデル、CDモデル)における個別の各振動
モードφ(AB) i(i=1、2、3)、φ(BC) i(i=3、
4、5)、φ(CD) i(i=5、6、7)のみを用いて新
たな全体構造のシステム行列を生成しているため、第1
の実施の形態と比べて精度の低下は否めないが、システ
ム行列Spの要素が少ない分だけ計算量を減らすことが
できるため、コンピュータの計算量およびメモリの使用
量を減らす点においては有利であるといえる。
【0023】[第3の実施の形態]図5及び図6は、本
発明の第3の実施の形態を例示する部分構造接続モデル
の説明図である。第1及び第2の実施の形態では、図1
及び図4に示したように、構造物の全体構造1をx方向
にのみ分割した部分構造A〜Dに分割し、各々隣接する
部分構造接続モデル(ABモデル、BCモデル、CDモ
デル)を作成しているが、第3の実施の形態では図5及
び図6に示すようにx方向、y方向及びz方向に様々な
形態で分割する。そして、各分割方向において各々隣接
する部分構造からなる多数の部分構造接続モデルを作成
し、各部分構造の振動モードと、各部分構造接続モデル
を用いて得られる各境界部の振動モードとを計算し、こ
れらの振動モードを用いて剛性行列(システム行列)K
及び質量行列(システム行列)Mを座標変換することに
より、新たな全体構造のシステム行列Spを生成する。
この新たな全体構造のシステム行列Spを用いて構成さ
れた式(式(20)および式(24)に相当)の固有値
問題を数学的に解くことにより、全体構造(=構造物の
解析モデル1)の振動モードを得る。この第3の実施の
形態によれば、第1の実施の形態と比較して計算精度が
向上する。この場合、システム行列Spの構成が複雑で
あるため、計算量については第1の実施の形態の場合よ
りも増大することになるが、従来の計算方法と比較すれ
ば少なくできる。また、第3の実施の形態においても、
第2の実施の形態で説明したように、個々の分割構造の
振動モードを用いず、各部分構造接続モデルの振動モー
ドのみを用いて新たな全体構造のシステム行列Spを生
成すれば、システム行列Spの要素数を減らすことがで
きるので、コンピュータの計算量およびメモリの使用量
を減らすことができる。
【0024】なお、以上の実施の形態は、本発明を概念
的に説明したものであり、解析対象となる構造物は、図
1、図4、図6及び図7に示したような矩形状のものに
限らない。また、第1〜第3の実施の形態は、そのうち
のどれか一つが最も優れているといえるものではなく、
解析対象となる構造物の構造に応じて使い分けたり、計
算量の削減を優先するか計算精度を優先するかに応じて
適宜使い分けたりすればよい。また、上記の実施の形態
に示した計算方法を実施するためのプログラムおよび必
要なデータをCD−ROMや磁気ディスク、磁気テープ
などコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録して
おけば、その記録媒体に含まれるプログラムをコンピュ
ータに読み込ませることで上記の実施の形態に示した計
算方法を実施する装置を実現できる。したがって、記録
媒体によってこれをソフトウエア商品として装置と独立
して容易に配布、販売することができるようになる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は以下のよ
うな優れた効果を奏する。請求項1〜3記載の発明によ
れば、コンピュータの計算量およびメモリの使用量を従
来よりも少なくでき、かつ得られる解の精度についても
従来よりも高めることができる部分構造合成法を用いた
振動モード計算方法を実現できる。請求項4記載の発明
によれば、コンピュータの計算量およびメモリの使用量
を従来よりも少なくでき、かつ得られる解の精度につい
ても従来よりも高めることができる部分構造合成法を用
いた振動周波数計算方法を実現できる。請求項5記載の
発明によれば、記録媒体に含まれるプログラムをコンピ
ュータに読み込ませることで請求項1〜4のいずれかに
記載の計算方法を実施する装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は部分構造A〜Dに分割しているがまだ
解析モデル1の形態で一体化している状態の全体構造を
示す斜視図、(b)は部分構造A〜Dに分割した場合の
各部分構造が個別に分かれた状態を示す斜視図、(c)
は部分構造接続モデル(ABモデル、BCモデル、CD
モデル)を示す斜視図である。
【図2】(a)〜(d)は第1の実施の形態の部分構造
合成法による構造物の振動モード計算方法における処理
の流れを概念的に示した図である。
【図3】構造物の振動モードを第1の実施の形態の部分
構造合成法および従来の部分構造合成法により実際に計
算した計算結果の真解に対する誤差を示す図である。
【図4】(a)は部分構造A〜Dに分割しているがまだ
解析モデル1の形態で一体化している状態の全体構造を
示す斜視図、(b)は部分構造接続モデル(ABモデ
ル、BCモデル、CDモデル)を示す斜視図である。
【図5】構造物の振動モードを第2の実施の形態の部分
構造合成法および従来の部分構造合成法により実際に計
算した計算結果の真解に対する誤差を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態を例示する部分構造
接続モデルの説明図(斜視図)である。
【図7】本発明の第3の実施の形態を例示する部分構造
接続モデルの説明図(平面図)である。
【図8】構造物の解析モデルをメッシュ分割して有限要
素に分けたようすを示す図である。
【図9】(a)は解析モデルを部分構造に分割するよう
すを示す図、(b)は個別の部分構造を示した図であ
る。
【図10】(a)〜(d)は従来の部分構造合成法を用
いて構造物の振動モードを計算する方法における概略の
処理を概念的に示した図である。
【符号の説明】
1・・・構造体の解析モデル(全体構造)、A〜D・・
・部分構造、AB、BC、CD・・・部分構造接続モデ
ル、A-B、B-C、C-D・・・境界部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B046 AA03 JA08 5B056 AA01 BB02 BB95 HH00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の有限要素にメッシュ分割した構造
    物の解析モデルを任意個数の有限要素からなる部分構造
    に分割し、 有限要素法において用いられる定式化により解析モデル
    の全体構造および各部分構造のシステム行列を生成し、
    隣接し合う部分構造間の境界部の振動モードおよび非境
    界部の振動モードを所定の固有値問題を解くことにより
    計算し、前記全体構造のシステム行列を前記各境界部の
    振動モードおよび非境界部の振動モードを用いて座標変
    換することにより新たな全体構造のシステム行列を生成
    し、前記新たな全体構造のシステム行列を用いて前記所
    定の固有値問題を解くことにより前記構造物の振動モー
    ドを計算する構造物の振動モード計算方法であって、 前記各境界部に対応させて隣接する2つの部分構造を接
    続した部分構造接続モデルを設定し、該部分構造接続モ
    デルを用いて前記各境界部における振動モードを所定の
    固有値問題を解くことにより計算することを特徴とする
    構造物の振動モード計算方法。
  2. 【請求項2】 前記新たな全体構造のシステム行列を生
    成するための座標変換に用いられる各境界部における振
    動モードは、前記部分構造接続モデルにより得られた各
    境界部における振動モードであることを特徴とする請求
    項1に記載の構造物の振動モード計算方法。
  3. 【請求項3】 前記新たな全体構造のシステム行列を生
    成するための座標変換には、前記部分構造の振動モード
    と前記部分構造接続モデルにより得られた各境界部にお
    ける振動モードとからなる行列を用いて座標変換するこ
    とを特徴とする請求項2に記載の構造物の振動モード計
    算方法。
  4. 【請求項4】 多数の有限要素にメッシュ分割した構造
    物の解析モデルを任意個数の前記有限要素からなる部分
    構造に分割し、有限要素法において用いられる定式化に
    より前記解析モデルの全体構造および各部分構造のシス
    テム行列を生成し、隣接し合う部分構造間の境界部の振
    動周波数および非境界部の振動周波数とを所定の固有値
    問題を解くことにより計算し、前記全体構造のシステム
    行列を前記各境界部の振動周波数および非境界部の振動
    周波数を用いて座標変換することにより新たな全体構造
    のシステム行列を生成し、前記新たな全体構造のシステ
    ム行列を用いて前記所定の固有値問題を解くことにより
    前記構造物の振動周波数を計算する構造物の振動周波数
    計算方法であって、 前記各境界部に対応させて隣接する2つの部分構造を接
    続した部分構造接続モデルを設定し、該部分構造接続モ
    デルを用いて前記各境界部における振動周波数を所定の
    固有値問題を解くことにより計算することを特徴とする
    構造物の振動周波数計算方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
    計算方法を実施するためのプログラムを記録したことを
    特徴とする機械読み取り可能な記録媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006528347A (ja) * 2003-07-18 2006-12-14 アクチボラゲット エス ケイ エフ ころがり要素軸受に作用する接触力ベクトルを決定するための方法及びそのためのセンサ装置
JP2014160321A (ja) * 2013-02-19 2014-09-04 Msc Software Corp 構造解析装置
WO2021205967A1 (ja) * 2020-04-10 2021-10-14 株式会社日立製作所 階層的縮退行列生成装置

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JP7490431B2 (ja) 2020-04-10 2024-05-27 株式会社日立製作所 階層的縮退行列生成装置

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