JP2000339025A - 電気負荷の通電制御装置 - Google Patents

電気負荷の通電制御装置

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JP2000339025A
JP2000339025A JP14664999A JP14664999A JP2000339025A JP 2000339025 A JP2000339025 A JP 2000339025A JP 14664999 A JP14664999 A JP 14664999A JP 14664999 A JP14664999 A JP 14664999A JP 2000339025 A JP2000339025 A JP 2000339025A
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detection signal
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Hiroyuki Kawabata
浩之 川端
Shinichi Maeda
真一 前田
Masahide Kajikawa
真秀 梶川
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の電気負荷の電流供給経路に生じた異常を
各電気負荷毎に確実に検出することが可能であり、全体
の構成が簡単でローコストな電気負荷の通電制御装置を
提供する。 【解決手段】各モニタ信号生成回路21,22は、ステ
ップモータ2の各励磁コイル5〜8の通電状態を示す状
態信号A,A/,B,B/のうち、完全に相反する通電
状態とはならない相同士の状態信号について論理和演算
を行い、その演算結果である各モニタ信号CO1,CO
2を生成する。異常検出信号生成回路31は、各モニタ
信号CO1,CO2の論理和演算を行い、その演算結果
である異常検出信号Mを生成する。CPU9は、各出力
回路11〜14へ出力した各制御信号a,a/,b,b
/に基づいて判断される各励磁コイル5〜8の通電状態
と、異常検出信号Mとに基づいて、各励磁コイル5〜8
毎にその電流供給経路の異常の有無を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気負荷の通電制御
装置に係り、詳しくは、複数の電気負荷の通電状態を制
御する際に、各電気負荷の電流供給経路に生じた異常を
検出する機能を備えた電気負荷の通電制御装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば自動車において、通電
制御装置により通電状態(通電/非通電)が制御される
電気負荷は、その一端が車載バッテリのプラス端子また
はマイナス端子(接地端子)に接続され、他端が通電制
御装置の出力端子に接続されている。
【0003】また、通電制御装置内には、バッテリのプ
ラス端子またはマイナス端子と通電制御装置の出力端子
との間に直列に接続された駆動用トランジスタが備えら
れ、その駆動用トランジスタはマイクロコンピュータか
らの制御信号に応じてオン・オフが制御されるようにな
っている。尚、電気負荷の一端がバッテリのプラス端子
に接続されている場合、駆動用トランジスタはバッテリ
のマイナス端子と通電制御装置の出力端子との間に直列
に接続される。また、電気負荷の一端がバッテリのマイ
ナス端子に接続されている場合、駆動用トランジスタは
バッテリのプラス端子と通電制御装置の出力端子との間
に直列に接続される。
【0004】そして、マイクロコンピュータからの制御
信号が電気負荷の通電を示す論理レベルのとき、駆動用
トランジスタがオンして、その駆動用トランジスタによ
り電気負荷に電流が流れる。また、マイクロコンピュー
タからの制御信号が電気負荷の非通電を示す論理レベル
のとき、駆動用トランジスタがオフして、電気負荷への
通電が停止される。このように、マイクロコンピュータ
は、駆動用トランジスタへ出力する制御信号の論理レベ
ルを切り替えることにより、電気負荷の通電状態を制御
している。
【0005】さらに、このように構成された電気負荷の
通電制御装置には、各電気負荷の電流供給経路に生じた
異常を検出する機能が備えられている。すなわち、電気
負荷の抵抗値よりも非常に大きな抵抗値を有する抵抗器
が、駆動用トランジスタに対して並列に接続されてい
る。そして、抵抗器における通電制御装置の出力端子側
の電圧が、電気負荷の実際の通電状態を示すモニタ信号
としてマイクロコンピュータに入力されるようになって
いる。マイクロコンピュータは、駆動用トランジスタへ
出力した制御信号とモニタ信号とを照合することによ
り、各電気負荷の電流供給経路に生じた異常の有無を判
定する。
【0006】例えば、電気負荷の一端がバッテリのプラ
ス端子と接続されている場合、駆動用トランジスタはバ
ッテリのマイナス端子と通電制御装置の出力端子との間
に直列に接続される。この場合、駆動用トランジスタと
並列に接続された抵抗器も、バッテリのマイナス端子と
通電制御装置の出力端子との間に直列に接続される。
【0007】そのため、電気負荷の電流供給経路に異常
が無い場合、駆動用トランジスタのオフ時にはモニタ信
号がハイレベル(ほぼバッテリ電圧)となり、駆動用ト
ランジスタのオン時にはモニタ信号がロウレベル(ほぼ
接地電圧)となる。よって、マイクロコンピュータは、
駆動用トランジスタへ非通電を示す論理レベルの制御信
号を出力しているにもかかわらずモニタ信号がロウレベ
ルの場合、電気負荷と通電制御装置の出力端子とを結ぶ
配線の断線故障、電気負荷自身の断線故障、出力端子が
バッテリのマイナス端子側にショートするショート故障
のいずれかの故障が起こっていることを判定できる。
【0008】また、マイクロコンピュータは、駆動用ト
ランジスタへ通電を示す論理レベルの制御信号を出力し
ているにもかかわらずモニタ信号がハイレベルの場合、
駆動用トランジスタがオフしたままになるオープン故
障、通電制御装置の出力端子がバッテリのプラス端子側
にショートするショート故障のいずれかの故障が起こっ
ていることを判定できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た電気負荷の通電制御装置では、通電状態を制御すべき
電気負荷が複数個(N個)ある場合、その各電気負荷に
それぞれ対応して、駆動用トランジスタとモニタ信号発
生用の抵抗器とをN個ずつ備えることとなる。そして、
マイクロコンピュータからは各駆動用トランジスタへN
個の制御信号が出力され、N個のモニタ信号がマイクロ
コンピュータへ入力されることとなる。よって、マイク
ロコンピュータが入出力すべき信号の数は、電気負荷の
数の2倍となり、電気負荷の数に比例して増大すること
になる。
【0010】しかし、マイクロコンピュータの入出力ポ
ートの数は限られているため、電気負荷の数が増えて入
出力すべき信号の数が多くなると、入出力ポートが不足
する上に、入出力信号の配線本数が増えて部品の実装に
支障をきたすおそれがある。また、電気負荷の数が増え
てモニタ信号の数が多くなると、前記異常判定処理がマ
イクロコンピュータの動作に対して大きな負荷となり、
マイクロコンピュータによる電気負荷の通電制御に支障
をきたすおそれもある。
【0011】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、複数の電気負荷の通電
状態を制御する際に、各電気負荷の電流供給経路に生じ
た異常を各電気負荷毎に確実に検出することが可能であ
り、且つ、全体の構成が簡単でローコストな電気負荷の
通電制御装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1に記載の発明は、出力手段、制御
手段、モニタ信号生成手段、検出信号生成手段、判定手
段を備えている。複数の出力手段は、複数の電気負荷に
それぞれ対応して設けられ、通電を示す論理レベルと非
通電を示す論理レベルとに切り替えられる制御信号に応
じて、当該制御信号が通電を示す論理レベルの時に自己
に対応する電気負荷に電流を流す。制御手段は、前記各
出力手段へ前記制御信号をそれぞれ出力すると共に、そ
の各制御信号の論理レベルを切り替えることにより、前
記各電気負荷の通電状態を制御する。複数のモニタ信号
生成手段は、前記各出力手段による前記各電気負荷の実
際の通電状態を示す状態信号のうち、完全に相反する通
電状態とはならない前記各電気負荷の相同士の状態信号
について論理和演算を行い、その演算結果であるモニタ
信号をそれぞれ生成する。検出信号生成手段は、前記モ
ニタ信号生成手段の生成した前記各モニタ信号の論理和
演算を行い、その演算結果である前記各電気負荷の電流
経路の少なくともいずれか1つの異常の有無を検出する
ための異常検出信号を生成する。判定手段は、前記制御
手段から出力された前記制御信号に基づいて判断される
前記各電気負荷の通電状態と、前記検出信号生成手段に
より生成された異常検出信号とに基づいて、前記各電気
負荷毎にその電流供給経路の異常の有無を判定する。
【0013】従って、本発明によれば、モニタ信号生成
手段により、完全に相反する通電状態とはならない前記
各電気負荷の相同士の状態信号の論理和演算を行い、検
出信号生成手段により、モニタ信号生成手段の生成した
前記各モニタ信号の論理和演算を行って異常検出信号を
生成するため、前記各電気負荷の電流供給経路に異常が
ある場合は異常検出信号の論理レベルが異常のない場合
とは異なる論理レベルに固定されるタイミングが生じ
る。そのため、判定手段により、前記各電気負荷の電流
経路の少なくともいずれか1つの異常の有無を検出する
ことができ、当該異常のある場合は、前記制御手段から
出力された前記制御信号に基づいて判断される前記各電
気負荷の通電状態に基づいて、前記各電気負荷毎にその
電流供給経路の異常の有無を判定することができる。こ
こで、複数の電気負荷に対して1つの異常検出信号が生
成され、判定手段にはその1つの異常検出信号が入力さ
れるだけであるため、各電気負荷毎に異常検出信号を生
成する場合に比べて全体の構成が簡単になることからロ
ーコスト化を図ることができる。
【0014】ところで、請求項2に記載の発明のよう
に、請求項1に記載の電気負荷の通電制御装置におい
て、前記モニタ信号生成手段は、ダイオードから成る論
理和演算回路を備え、各出力手段による前記各電気負荷
の実際の通電状態を示す状態信号のうち、完全に相反す
る通電状態とはならない前記各電気負荷の相同士の状態
信号をそれぞれダイオードを介して合成することにより
前記論理和演算を行うようにしてもよい。
【0015】従って、本発明によれば、例えば、コンパ
レータから成るバッファを用い、前記状態信号と当該コ
ンパレータのしきい値電圧とを当該コンパレータにより
比較することで、当該バッファの出力である前記モニタ
信号を生成する場合、当該コンパレータに入力される状
態信号は、前記ダイオードから成る論理和演算回路によ
り論理和演算が行われた後の状態信号とすればよい。そ
のため、ダイオードから成る論理和演算回路を備えるこ
とにより、前記バッファの数を減らすことが可能にな
り、部品点数が少なくなることから、さらなるローコス
ト化を図ることができる。
【0016】また、請求項3に記載の発明のように、請
求項1または請求項2に記載の電気負荷の通電制御装置
において、前記複数の電気負荷は、ステップモータの各
励磁コイルとしてもよい。ここで、ステップモータの通
電方式として1−2相励磁と2相励磁とを切り替える場
合は、前記制御手段により、前記各出力手段へ出力する
制御信号の論理レベルを、当該通電方式にて予め定めら
れた順序パターンで切り替えるようにすればよい。そし
て、前記モニタ信号生成手段により、ステップモータの
各相における通電状態を示す状態信号のうち、完全に相
反する通電状態とはならない相同士の状態信号について
論理和演算を行い、その演算結果であるモニタ信号をそ
れぞれ生成すればよい。
【0017】尚、以下に述べる発明の実施の形態におい
て、特許請求の範囲または課題を解決するための手段に
記載の「電気負荷」はステップモータ2の各励磁コイル
5〜8に相当し、同じく「出力手段」は出力回路11〜
14に相当し、同じく「制御手段」はCPU9に相当
し、同じく「モニタ信号生成手段」はモニタ信号生成回
路21,22に相当し、同じく「検出信号生成手段」は
異常検出信号生成回路31に相当し、同じく「判定手
段」はCPU9に相当する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図面と共に説明する。図1は、本実施形態の自動
車用電子制御装置(ECU)1の構成を示す回路図であ
る。
【0019】ECU1は、自動車の電子スロットルに用
いられるスロットル制御弁(図示略)の開度を制御する
ためのステップモータ2の通電制御装置であり、各種セ
ンサ(図示略)からのセンサ信号により検出されるエン
ジン(図示略)の運転状態に応じてステップモータ2を
制御するものである。尚、スロットル制御弁の開度によ
ってスプリングの反発力が変化するため、その反発力に
抗してスロットル制御弁を微妙な位置に保持するように
して、スロットル制御弁の開度を精密に制御するには、
ステップモータ2の通電方式として、トルクの大きな2
相励磁と、トルクの小さな1−2相励磁とを組み合わせ
る必要がある。そのため、ECU1は、制御状態によっ
て2相励磁と1−2相励磁とを切り替えるようになって
いる。
【0020】ステップモータには各種形式が存在する
が、低速での振動を低減し、分解能を高めるために、4
つの励磁コイルを備えた4相ステップモータが実用化さ
れており、本実施形態においても4相ステップモータ2
を用いている。図1に示す4相ステップモータ2は、円
筒形の永久磁石から成るロータ3が、円筒形のステータ
4に嵌合されて構成されている。ステータ4の内面には
90゜間隔に4つの極(図示略)が設けられ、各極にそ
れぞれ巻回された巻線により4相の励磁コイル5〜8が
形成されている。
【0021】A相励磁コイル5とB相励磁コイル6とは
直列に接続され、その接続点は車載バッテリ(図示略)
のプラス端子(図示略)に接続されてバッテリ電圧+B
が印加されている。また、Aバー相励磁コイル7とBバ
ー相励磁コイル8とは直列に接続され、その接続点には
バッテリ電圧+Bが印加されている。
【0022】尚、以下の説明文中および図面中では、A
バーを「A/」と表記し、Bバーを「B/」と表記す
る。各励磁コイル5〜8において、バッテリ電圧+Bが
印加されている側とは反対側の端部はそれぞれ、自動車
内の配線(ワイヤーハーネス)を介して、ECU1の各
出力端子O1,O3,O2,O4に接続されている。
【0023】ECU1内において、接地ラインは車載バ
ッテリのマイナス端子(図示略)に接続されている。E
CU1には、マイクロコンピュータ(CPU)9が設け
られている。CPU9は、各種センサからのセンサ信号
に基づいてエンジンの運転状態を検出すると共に、その
検出結果に応じて、ステップモータ2の各励磁コイル5
〜8の通電状態を制御するための各制御信号a,b,a
/,b/を、非通電を示すハイレベルと通電を示すロウ
レベルとに切り替えて出力する。
【0024】ECU1内において、各出力端子O1〜O
4にはそれぞれ各出力回路11〜14が接続されてい
る。尚、各出力回路11〜14の構成は同一であるた
め、図1では、出力回路11の内部構成のみを図示し、
各出力回路12〜14については内部構成の図示を省略
してある。
【0025】出力回路11は、NMOSトランジスタT
3、PNPトランジスタT4、各抵抗器R6〜R9、ツ
ェナーダイオードD4、ダイオードD5から構成されて
いる。トランジスタT3のドレインは出力端子O1とツ
ェナーダイオードD4のカソードとダイオードD5のカ
ソードとに接続され、トランジスタT3のソースは接地
され、トランジスタT3のゲートは抵抗器R6を介して
接地されると共に抵抗器R7を介してトランジスタT4
のコレクタに接続されている。トランジスタT4のエミ
ッタはECU用電源(図示略)に接続されて電圧VCが
印加されると共に抵抗器R8を介してトランジスタT4
のゲートに接続されている。そして、トランジスタT4
のゲートは、抵抗器R9を介してCPU9の出力ポート
に接続され、制御信号aが入力されている。
【0026】このように構成されたA相励磁コイル5用
の出力回路11において、CPU9からの制御信号aが
ロウレベル(A相励磁コイル5の通電を示す論理レベ
ル)のときは、初段トランジスタT4がオン状態となる
ため、駆動用トランジスタT3もオン状態となり、出力
端子O1の電圧(ECU1の出力信号(状態信号))A
がロウレベル(ほぼ接地電圧)になる結果、駆動用トラ
ンジスタT3を介してA相励磁コイル5から接地側へ電
流が引き込まれて流れる。また、CPU9からの制御信
号aがハイレベル(A相励磁コイル5の非通電を示す論
理レベル)のときは、初段トランジスタT4がオフ状態
となるため、駆動用トランジスタT3もオフ状態とな
り、出力端子O1の電圧Aがハイレベル(ほぼバッテリ
電圧+B)になる結果、A相励磁コイル5への通電が停
止する。
【0027】ここで、ダイオードD5は、A相励磁コイ
ル5に生じた負のサージ電圧を吸収するためのフライホ
イールダイオードとして機能する。また、ツェナーダイ
オードD4は、A相励磁コイル5に生じた正のサージ電
圧を吸収するためのフライホイールダイオードとして機
能する。そして、抵抗器R6はトランジスタT3のゲー
トリーク用抵抗器として機能し、抵抗器R8はトランジ
スタT4のベースリーク用抵抗器として機能し、抵抗器
R7はトランジスタT3のゲートに過大な電圧が印加さ
れるのを防止して保護するための保護用抵抗器として機
能し、抵抗器R9はトランジスタT4のベースに過大な
電流が流入するのを防止して保護するための保護用抵抗
器として機能する。
【0028】尚、各出力回路12〜14において、出力
回路11の構成と異なるのは以下の点である。 (1−1)出力端子O1が、各出力回路12〜14に対
応する出力端子O2〜O4に変更される。
【0029】(1−2)CPU9からの制御信号aが、
各出力回路12〜14に対応する制御信号a/,b,b
/に変更される。従って、各出力回路12〜14におい
ても、出力回路11と同様に、CPU9からの制御信号
a/,b,b/に従って、各出力端子O2〜O4の電圧
(ECU1の出力信号(状態信号))A/,B,B/が
制御されることにより、各励磁コイル7,6,8への通
電が制御される。
【0030】ECU1内において、A相励磁コイル5に
接続される出力端子O1とB相励磁コイル6に接続され
る出力端子O3とはモニタ信号生成回路21に接続さ
れ、A/相励磁コイル7に接続される出力端子O2とB
/相励磁コイル8に接続される出力端子O4とはモニタ
信号生成回路22に接続されている。尚、各モニタ信号
生成回路21,22の構成は同一であるため、図1で
は、モニタ信号生成回路21の内部構成のみを図示し、
モニタ信号生成回路22については内部構成の図示を省
略してある。
【0031】モニタ信号生成回路21は、各抵抗器R1
〜R4、コンデンサC1、各ダイオードD1〜D3、バ
ッファBF1から構成されている。ダイオードD1のア
ノードは出力端子O1に接続され、ダイオードD2のア
ノードは出力端子O3に接続され、各ダイオードD1,
D2のカソードは抵抗器R1を介して接地されると共
に、各抵抗器R2,R3を介してバッファBF1の反転
入力端子に接続されている。各抵抗器R2,R3の接続
点は、順方向接続されたダイオードD3を介して車載バ
ッテリのプラス端子に接続されてバッテリ電圧+Bが印
加されると共に、コンデンサC1を介して接地されてい
る。バッファBF1の出力端子は、抵抗器R4を介して
ECU用電源に接続されて電圧VCが印加されている。
そして、バッファBF1の出力端子からは、モニタ信号
生成回路21のモニタ信号CO1が出力される。
【0032】モニタ信号生成回路22において、モニタ
信号生成回路21と異なるのは以下の点である。 (2−1)ダイオードD1(図示略)のアノードが出力
端子O2に接続され、ダイオードD2(図示略)のアノ
ードが出力端子O4に接続されている。
【0033】(2−2)バッファBF1(図示略)の出
力端子からモニタ信号生成回路22のモニタ信号CO2
が出力される。各モニタ信号生成回路21,22の各モ
ニタ信号CO1,CO2は、各NPNトランジスタT
1,T2および抵抗器R5から構成される異常検出信号
生成回路31に入力される。
【0034】各モニタ信号CO1,CO2はそれぞれ各
トランジスタT1,T2のベースに入力され、各トラン
ジスタT1,T2のエミッタは接地され、各トランジス
タT1,T2のコレクタは抵抗器R5を介してECU用
電源に接続されて電圧VCが印加されている。そして、
各トランジスタT1,T2のコレクタからは、異常検出
信号生成回路31の異常検出信号Mが出力される。
【0035】次に、上記のように構成された本実施形態
の動作について説明する。モニタ信号生成回路21にお
いて、各出力端子O1,O3の電圧(ECU1の出力信
号(状態信号))A,Bは、各ダイオードD1,D2か
ら成る論理和回路により論理和演算が行われ、その演算
結果は、各抵抗器R2,R3を介してバッファBF1の
反転入力端子に入力される。
【0036】ここで、バッファBF1はコンパレータに
より構成され、ECU用電源に接続されて電源として電
圧VCが供給され、接地ラインに接続されて片電源動作
を行い、非反転入力端子にはバッテリ電圧+Bの1/2
の電圧+B/2が印加されている。そして、バッファB
F1は、反転入力端子の電圧が非反転入力端子の電圧よ
りも高い場合はロウレベル(接地電圧)の出力信号を生
成し、反転入力端子の電圧が非反転入力端子の電圧より
も低い場合はハイレベル(電圧VC)の出力信号を生成
する。尚、バッファBF1の非反転入力端子に印加され
る電圧+B/2はバッファBF1のしきい値電圧であ
り、当該しきい値電圧は電圧+B/2に限らず、各出力
信号A,B,A/,B/に応じた適宜な値に設定すれば
よい。
【0037】そのため、各出力信号A,Bが共にロウレ
ベル(L)のときにのみ、バッファBF1のモニタ信号
CO1はハイレベル(H)になり、各出力信号A,Bの
少なくともいずれか一方がハイレベルのとき、バッファ
BF1のモニタ信号CO1はロウレベルになる。
【0038】また、モニタ信号生成回路22において、
各出力端子O2,O4の電圧(ECU1の出力信号(状
態信号))A/,B/は、各ダイオードD1,D2から
成る論理和回路により論理和演算が行われ、その演算結
果は、各抵抗器R2,R3を介してバッファBF1の反
転入力端子に入力される。そのため、各出力信号A/,
B/が共にロウレベルのときにのみ、バッファBF1の
モニタ信号CO2はハイレベルになり、各出力信号A
/,B/の少なくともいずれか一方がハイレベルのと
き、バッファBF1のモニタ信号CO2はロウレベルに
なる。
【0039】ここで、抵抗器R2およびコンデンサC1
は、各励磁コイル5〜8に生じたサージ電圧を吸収する
機能を有する。また、ダイオードD3は、各励磁コイル
5〜8に生じたサージ電圧を吸収するためのフライホイ
ールダイオードとして機能する。また、抵抗器R3は、
バッファBF1の反転入力端子に過大な電圧が印加され
るのを防止して保護するための保護用抵抗器として機能
する。そして、抵抗器R4はプルアップ抵抗器として機
能し、バッファBF1のモニタ信号CO1がハイレベル
になるのを確保する。
【0040】ところで、モニタ信号生成回路21におい
て、各ダイオードD1,D2は各出力信号A,Bに対し
て順方向接続されているため、各出力端子O1,O3と
接地間において、各出力回路11,13の各駆動用トラ
ンジスタT3に対し、抵抗器R1は並列に接続されるこ
とになる。そのため、モニタ信号生成回路21におい
て、抵抗器R1の抵抗値を各励磁コイル5,6の抵抗値
よりも非常に大きな値に設定することにより、抵抗器R
1はプルダウン抵抗器として機能し、バッファBF1の
反転入力端子がロウレベルになるのを確保する。
【0041】また、モニタ信号生成回路22において、
各ダイオードD1,D2は各出力信号A/,B/に対し
て順方向接続されているため、各出力端子O2,O4と
接地間において、各出力回路12,14の各駆動用トラ
ンジスタT3に対し、抵抗器R1は並列に接続されるこ
とになる。そのため、モニタ信号生成回路22におい
て、抵抗器R1の抵抗値を各励磁コイル7,8の抵抗値
よりも非常に大きな値に設定することにより、抵抗器R
1はプルダウン抵抗器として機能し、バッファBF1の
反転入力端子がロウレベルになるのを確保する。
【0042】そして、異常検出信号生成回路31におい
て、各NPNトランジスタT1,T2のコレクタが接続
されてワイヤード論理和回路(ワイヤードOR)が構成
され、各モニタ信号生成回路21,22の各モニタ信号
CO1,CO2は、当該ワイヤード論理和回路により論
理和演算が行われ、その演算結果である異常検出信号M
が生成される。そのため、各モニタ信号CO1,CO2
が共にロウレベルのときにのみ、異常検出信号Mはハイ
レベルになり、各モニタ信号CO1,CO2の少なくと
もいずれか一方がハイレベルのとき、異常検出信号Mは
ロウレベルになる。
【0043】CPU9は、異常検出信号生成回路31の
異常検出信号Mに基づいて、各励磁コイル5〜8毎にそ
の電流供給経路に生じた異常の有無を検出する。図2
は、ステップモータ2の通電方式として1−2相励磁を
用いた場合の各出力信号A,A/,B,B/のタイミン
グチャートである。
【0044】図3は、ステップモータ2の通電方式とし
て2相励磁を用いた場合の各出力信号A,A/,B,B
/のタイミングチャートである。尚、図2および図3に
おいて、「ON」が各励磁コイル5〜8の通電を表し、
「OFF」が各励磁コイル5〜8の非通電を表してい
る。
【0045】図2に示すように、ステップモータ2を1
−2相励磁の通電方式で動作させる場合、各励磁コイル
5〜8は、通電状態「0」ではA相励磁コイル5、通電
状態「1」ではA相励磁コイル5およびB相励磁コイル
6、通電状態「2」ではB相励磁コイル6、通電状態
「3」ではB相励磁コイル6およびA/相励磁コイル
7、通電状態「4」ではA/相励磁コイル7、通電状態
「5」ではA/相励磁コイル7およびB/相励磁コイル
8、通電状態「6」ではB/相励磁コイル8、通電状態
「7」ではB/相励磁コイル8およびA相励磁コイル5
にそれぞれ通電され、その後は通電状態「0」〜「7」
が繰り返されるという通電順序パターンで通電されるこ
ととなり、4つの出力信号A,A/,B,B/のうちの
2つ以上の論理レベルが同時に切り替えられることはな
い。ここで、CPU9からの各制御信号a,a/,b,
b/と出力信号A,A/,B,B/とはほぼ同位相であ
るため、4つの制御信号a,a/,b,b/のうちの2
つ以上の論理レベルが同時に切り替えられることはな
い。つまり、各制御信号a,a/,b,b/および各出
力信号A,A/,B,B/は、1つずつ論理レベルが切
り替えられていく。
【0046】図3に示すように、ステップモータ2を2
相励磁の通電方式で動作させる場合、各励磁コイル5〜
8は、通電状態「1」ではA相励磁コイル5およびB相
励磁コイル6、通電状態「3」ではB相励磁コイル6お
よびA/相励磁コイル7、通電状態「5」ではA/相励
磁コイル7およびB/相励磁コイル8、通電状態「7」
ではB/相励磁コイル8およびA相励磁コイル5にそれ
ぞれ通電され、その後は通電状態「1」「3」「5」
「7」が繰り返されるという通電順序パターンで通電さ
れることとなり、4つの出力信号A,A/,B,B/の
うちの2つの論理レベルが同時に互いに異なる状態に切
り替えられる。つまり、出力信号A(制御信号a)と出
力信号A/(制御信号a/)および出力信号B(制御信
号b)と出力信号B/(制御信号b/)とが、同時に互
いに異なる論理レベルに切り替えられることになる。
【0047】図4(a)は、ステップモータ2の通電方
式として1−2相励磁を用いた場合に、A相励磁コイル
5とECU1の出力端子O1とを結ぶ配線の断線故障、
A相励磁コイル5自身の断線故障、出力端子O1が車載
バッテリのマイナス端子側(接地側)にショートするシ
ョート故障のいずれかの故障が起こった後に、当該故障
が回復して正常状態に復帰(正常復帰)したときのタイ
ミングチャートである。
【0048】図4(b)は、ステップモータ2の通電方
式として1−2相励磁を用いた場合に、出力回路11の
駆動用トランジスタT3がオフしたままになるオープン
故障、ECU1の出力端子O1が車載バッテリのプラス
端子側(バッテリ電圧+B側)にショートするショート
故障のいずれかの故障が起こった後に、当該故障が回復
して正常状態に復帰(正常復帰)したときのタイミング
チャートである。
【0049】図5(a)は、ステップモータ2の通電方
式として2相励磁を用いた場合に、A相励磁コイル5と
ECU1の出力端子O1とを結ぶ配線の断線故障、A相
励磁コイル5自身の断線故障、出力端子O1が車載バッ
テリのマイナス端子側(接地側)にショートするショー
ト故障のいずれかの故障が起こった後に、当該故障が回
復して正常状態に復帰(正常復帰)したときのタイミン
グチャートである。
【0050】図5(b)は、ステップモータ2の通電方
式として2相励磁を用いた場合に、出力回路11の駆動
用トランジスタT3がオフしたままになるオープン故
障、ECU1の出力端子O1が車載バッテリのプラス端
子側(バッテリ電圧+B側)にショートするショート故
障のいずれかの故障が起こった後に、当該故障が回復し
て正常状態に復帰(正常復帰)したときのタイミングチ
ャートである。
【0051】尚、図4および図5においては、A相励磁
コイル5の電流供給経路に異常のある場合(故障時)を
実線で図示し、異常の無い場合(正常時)を点線で図示
してある。図2〜図5に示すように、ステップモータ2
の通電方式として1−2相励磁,2相励磁のいずれを用
いた場合でも、A相励磁コイル5の出力信号A(制御信
号a)とB相励磁コイル6の出力信号B(制御信号
b)、A/相励磁コイル7の出力信号A/(制御信号a
/)とB/相励磁コイル8の出力信号B/(制御信号b
/)とはそれぞれ、完全に相反する論理レベルにはなら
ないため、各モニタ信号CO1,CO2の位相はずれる
ことになり、その各モニタ信号CO1,CO2の位相の
ずれに対応した論理レベルの異常検出信号Mが生成され
る。
【0052】図4(a)および図5(a)に示す故障時
には、異常検出信号Mが正常時にはハイレベルであるべ
きときにロウレベルに固定されるタイミングが生じる。
また、図4(b)および図5(b)に示す故障時には、
異常検出信号Mが正常時にはロウレベルであるべきとき
にハイレベルに固定されるタイミングが生じる。
【0053】従って、異常検出信号MをCPU9に取り
込むことにより、CPU9にて、制御信号a,b,a
/,b/の論理レベルに基づいて判断される各励磁コイ
ル5〜8の通電状態と、異常検出信号Mの論理レベルと
に基づいて、各励磁コイル5〜8の電流供給経路のどこ
にどのような故障があるのかを判定することが可能にな
る。
【0054】図6に、ステップモータ2の通電方式とし
て1−2相励磁を用いた場合における、各励磁コイル5
〜8の通電状態と異常検出信号Mの論理レベルとに対応
する異常検出状態(故障内容)を示す。図7に、ステッ
プモータ2の通電方式として2相励磁を用いた場合にお
ける、各励磁コイル5〜8の通電状態と異常検出信号M
の論理レベルとに対応する異常検出状態(故障内容)を
示す。
【0055】尚、図6および図7における通電状態
「0」〜「7」は、図2および図3における通電状態
「0」〜「7」に対応している。通電状態「0」で異常
検出信号Mがロウレベルの場合は、B相励磁コイル6と
ECU1の出力端子O3とを結ぶ配線の断線故障、B相
励磁コイル6自身の断線故障、出力端子O3が車載バッ
テリのマイナス端子側(接地側)にショートするショー
ト故障(GNDショート)のいずれかの故障が起こって
いる。
【0056】通電状態「1」で異常検出信号Mがハイレ
ベルの場合は、A相励磁コイル5またはB相励磁コイル
6に対応する出力回路11または出力回路13の駆動用
トランジスタT3がオフしたままになるオープン故障、
ECU1の出力端子O1または出力端子O3が車載バッ
テリのプラス端子側(バッテリ電圧+B側)にショート
するショート故障(+Bショート)のいずれかの故障が
起こっている。
【0057】通電状態「2」で異常検出信号Mがロウレ
ベルの場合は、A相励磁コイル5とECU1の出力端子
O1とを結ぶ配線の断線故障、A相励磁コイル5自身の
断線故障、出力端子O1が車載バッテリのマイナス端子
側(接地側)にショートするショート故障(GNDショ
ート)のいずれかの故障が起こっている。
【0058】通電状態「3」で異常検出信号Mがロウレ
ベルの場合は、A相励磁コイル5またはB/相励磁コイ
ル8に対応する出力回路11または出力回路14の駆動
用トランジスタT3がオフしたままになるオープン故
障、ECU1の出力端子O1または出力端子O4が車載
バッテリのプラス端子側(バッテリ電圧+B側)にショ
ートするショート故障(+Bショート)のいずれかの故
障が起こっている。
【0059】通電状態「4」で異常検出信号Mがロウレ
ベルの場合は、B/相励磁コイル8とECU1の出力端
子O4とを結ぶ配線の断線故障、B相励磁コイル8自身
の断線故障、出力端子O4が車載バッテリのマイナス端
子側(接地側)にショートするショート故障(GNDシ
ョート)のいずれかの故障が起こっている。
【0060】通電状態「5」で異常検出信号Mがハイレ
ベルの場合は、A/相励磁コイル7またはB/相励磁コ
イル8に対応する出力回路12または出力回路14の駆
動用トランジスタT3がオフしたままになるオープン故
障、ECU1の出力端子O2または出力端子O4が車載
バッテリのプラス端子側(バッテリ電圧+B側)にショ
ートするショート故障(+Bショート)のいずれかの故
障が起こっている。
【0061】通電状態「6」で異常検出信号Mがロウレ
ベルの場合は、A/相励磁コイル7とECU1の出力端
子O2とを結ぶ配線の断線故障、A/相励磁コイル7自
身の断線故障、出力端子O2が車載バッテリのマイナス
端子側(接地側)にショートするショート故障(GND
ショート)のいずれかの故障が起こっている。
【0062】通電状態「7」で異常検出信号Mがロウレ
ベルの場合は、A/相励磁コイル7またはB相励磁コイ
ル6に対応する出力回路12または出力回路13の駆動
用トランジスタT3がオフしたままになるオープン故
障、ECU1の出力端子O2または出力端子O3が車載
バッテリのプラス端子側(バッテリ電圧+B側)にショ
ートするショート故障(+Bショート)のいずれかの故
障が起こっている。
【0063】次に、CPU9の行う判定処理について説
明する。図8は、各励磁コイル5〜8の少なくともいず
れか1つの電流供給経路に異常があるか否かを判定する
異常判定処理を示すフローチャートである。CPU9が
起動すると、内蔵ROMに記録されているプログラムに
従い、コンピュータによる各種演算処理によって、以下
の各ステップの処理を実行する。尚、前記プログラムを
コンピュータで読み取り可能な記録媒体(半導体メモ
リ,ハードディスク,フロッピーディスク,データカー
ド(ICカード,磁気カードなど),光ディスク(CD
−ROM,DVDなど),光磁気ディスク(MDな
ど),相変化ディスク,磁気テープなど)に記録してお
き、当該プログラムを必要に応じてCPU9にロードし
て起動することにより用いるようにしてもよい。
【0064】まず、図8に示すステップ(以下、「S」
と記載する)101において、図6および図7に示すよ
うに、異常検出信号Mの論理レベルが各励磁コイル5〜
8の通電状態に対応しているか否かを判定し、対応して
いる場合(正常時の場合。S101:YES)はS10
2へ移行し、対応していない場合(異常時の場合。S1
01:NO)はS103へ移行する。
【0065】S102において、異常カウンタのカウン
ト値をクリアする。また、S103において、異常カウ
ンタのカウント値をインクリメントする。そして、S1
04において、異常カウンタのカウント値が所定カウン
ト値(例えば、100ms)を下回るか否かを判定し、
下回る場合(S104:YES)はS105へ移行し、
異常カウンタのカウント値が所定カウント値以上の場合
(S104:NO)はS106へ移行する。
【0066】S105において、各励磁コイル5〜8の
少なくともいずれか1つの電流供給経路に異常があるこ
とを表す異常フラグをクリアする。S106において、
異常フラグをセットする。このように、異常判定処理に
おいては、異常検出信号Mの論理レベルが各励磁コイル
5〜8の通電状態に対応しない状態(異常時の状態)が
所定カウント値以上継続した場合には、各励磁コイル5
〜8の少なくともいずれか1つの電流供給経路に異常が
あるとして異常フラグをセットする。
【0067】尚、異常カウンタの前記所定カウント値
(例えば、100ms)は実験的に求めた最適値に設定
すればよい。そして、異常判定処理により、各励磁コイ
ル5〜8の少なくともいずれか1つの電流供給経路に異
常があると判定された後に、図6および図7に示すよう
に、各励磁コイル5〜8の通電状態に基づいて、各励磁
コイル5〜8のどこにどのような故障があるのかを判定
する。
【0068】以上詳述したように、本実施形態によれ
ば、各ダイオードD1,D2から成る論理和回路によ
り、各出力信号A,Bと各出力信号A/,B/との論理
和演算をそれぞれ行い、その各演算結果をそれぞれ各バ
ッファBF1に入力している。そのため、ステップモー
タ2の4相の各励磁コイル5〜8に対して、A相励磁コ
イル5とB相励磁コイル6に対応するモニタ信号生成回
路21と、A/相励磁コイル7とB/相励磁コイル8に
対応するモニタ信号生成回路22との2つのモニタ信号
生成回路を設けるだけでよい。そして、各モニタ信号生
成回路21,22の各モニタ信号CO1.CO2から異
常検出信号Mを生成する異常検出信号生成回路31を設
け、CPU9には、その異常検出信号Mが入力される入
力ポートを1つ設けるだけでよい。そのため、CPU9
に対する異常検出信号の配線本数が増えて部品の実装に
支障をきたすのを防止することができる。また、CPU
9は各励磁コイル5〜8の電流供給経路のどこにどのよ
うな故障があるのかを確実に判定することが可能であ
り、その判定処理は簡単かつ容易であるため、当該判定
処理がCPU9の動作に対して大きな負荷となることは
なく、CPU9によるステップモータ2の通電制御に支
障をきたすこともない。
【0069】従って、本実施形態によれば、ステップモ
ータ2の各励磁コイル5〜8の通電状態を制御する際
に、各励磁コイル5〜8の電流供給経路に生じた異常を
各励磁コイル5〜8毎に確実に検出することが可能であ
り、且つ、全体の構成が簡単でローコストなECU1を
実現することができる。
【0070】そして、本実施形態によれば、ステップモ
ータ2の通電方式の1−2相励磁と2相励磁との両方に
適用可能であるため、自動車のエンジンの吸入空気量を
調節するための電子スロットルに用いられるスロットル
制御弁の開度をステップモータ2で制御する際に、トル
クの大きな2相励磁と、トルクの小さな1−2相励磁と
を組み合わせて、スロットル制御弁の開度を精密に制御
することができる。尚、本発明は上記実施形態に限定さ
れるものではなく、以下のように変更してもよく、その
場合でも、上記実施形態と同等もしくはそれ以上の作用
・効果を得ることができる。
【0071】[1]各モニタ信号生成回路21,22の
構成を、図9に示すように変更してもよい。尚、図9に
おいて、図1に示したのと同じ構成部材については同一
の符号を付してある。図9に示すモニタ信号生成回路2
1,22において、図1に示すモニタ信号生成回路2
1,22と異なるのは以下の点である。
【0072】(A)各出力信号A,A/,B,B/はそ
れぞれ、ダイオードD1,D2を介すことなく、抵抗器
R1〜R4,コンデンサC1,ダイオードD3,バッフ
ァBF1から成る回路へ直接入力されている。 (B)モニタ信号生成回路21において、出力信号A用
のバッファBF1の出力端子と出力信号B用のバッファ
BF1の出力端子とが接続されてワイヤード論理和回路
(ワイヤードOR)が構成され、そのワイヤード論理和
回路による論理和演算結果がモニタ信号CO1となる。
【0073】(C)モニタ信号生成回路22において、
出力信号A/用のバッファBF1(図示略)の出力端子
と出力信号B用のバッファBF1(図示略)の出力端子
とが接続されてワイヤード論理和回路が構成され、その
ワイヤード論理和回路による論理和演算結果がモニタ信
号CO2となる。
【0074】このように構成された図9に示すモニタ信
号生成回路21,22においても、図1に示す実施形態
と同様に各モニタ信号CO1,CO2が生成される。但
し、図9に示す構成では、各ダイオードD1,D2から
成る論理和回路を設けていないため、抵抗器R1〜R
4,コンデンサC1,ダイオードD3,バッファBF1
から成る回路が各出力信号A,A/,B,B/毎に合計
4組分必要であり、図1に示す構成に比べて部品点数が
増えることからコストアップを招くことになる。
【0075】[2]上記実施形態では、各励磁コイル5
〜8の一端にバッテリ電圧+Bが印加されており、各出
力回路11〜14が各励磁コイル5〜8から電流を引き
込む形式(一般に、ロウサイド形式と呼ばれる)をとっ
ている。これに対して、各励磁コイル5〜8の一端を接
地し、各出力回路11〜14から各励磁コイル5〜8へ
電流を流し出す形式(一般に、ハイサイド形式と呼ばれ
る)をとる場合には、プルダウン抵抗器R11,R2
1,R31,R41に代えて、各出力端子O1〜O4と
車載バッテリのプラス端子との間にそれぞれプルアップ
抵抗器を設けるようにすればよい。
【0076】[3]ステップモータ2の各励磁コイル5
〜8の通電制御に限らず、通電状態が制御される各種電
気負荷の通電制御に適用してもよい。この場合、電気負
荷の数に関係なく異常検出信号Mが入力されるCPU9
の入力ポートを1つ設けるだけでよいため、電気負荷の
数が増大するほど、本発明の効果が顕在化することにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施形態の構成を示す回
路図。
【図2】一実施形態の動作を説明するためのタイミング
チャート。
【図3】一実施形態の動作を説明するためのタイミング
チャート。
【図4】一実施形態の動作を説明するためのタイミング
チャート。
【図5】一実施形態の動作を説明するためのタイミング
チャート。
【図6】一実施形態の動作を説明するための図表。
【図7】一実施形態の動作を説明するための図表。
【図8】一実施形態の動作を説明するためのフローチャ
ート。
【図9】本発明を具体化した別の実施形態の構成を示す
回路図。
【符号の説明】
1…自動車用電子制御装置(ECU) 2…ステップモータ 5〜8…励磁コイル 9…マイクロコンピュータ(CPU) 11〜14…
出力回路 21,22…モニタ信号生成回路 31…異常検出信
号生成回路 O1〜O4…出力端子 R1…プルダウン抵抗器 D1,D2…ダイオード T3…駆動用トランジスタ BF1…バッファ
フロントページの続き (72)発明者 梶川 真秀 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 5H004 GA28 GA34 GB12 MA20 MA29 MA36 5H223 AA10 AA19 BB08 CC08 DD03 EE11 EE13 5H580 AA08 BB05 CA12 CB04 CB08 DD01 EE02 HH14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電気負荷にそれぞれ対応して設け
    られ、通電を示す論理レベルと非通電を示す論理レベル
    とに切り替えられる制御信号に応じて、当該制御信号が
    通電を示す論理レベルの時に自己に対応する電気負荷に
    電流を流す複数の出力手段と、 前記各出力手段へ前記制御信号をそれぞれ出力すると共
    に、その各制御信号の論理レベルを切り替えることによ
    り、前記各電気負荷の通電状態を制御する制御手段と、 前記各出力手段による前記各電気負荷の実際の通電状態
    を示す状態信号のうち、完全に相反する通電状態とはな
    らない前記各電気負荷の相同士の状態信号について論理
    和演算を行い、その演算結果であるモニタ信号をそれぞ
    れ生成する複数のモニタ信号生成手段と、 前記モニタ信号生成手段の生成した前記各モニタ信号の
    論理和演算を行い、その演算結果である前記各電気負荷
    の電流経路の少なくともいずれか1つの異常の有無を検
    出するための異常検出信号を生成する検出信号生成手段
    と、 前記制御手段から出力された前記制御信号に基づいて判
    断される前記各電気負荷の通電状態と、前記検出信号生
    成手段により生成された異常検出信号とに基づいて、前
    記各電気負荷毎にその電流供給経路の異常の有無を判定
    する判定手段とを備えたことを特徴とする電気負荷の通
    電制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電気負荷の通電制御装
    置において、 前記モニタ信号生成手段は、ダイオードから成る論理和
    演算回路を備え、各出力手段による前記各電気負荷の実
    際の通電状態を示す状態信号のうち、完全に相反する通
    電状態とはならない前記各電気負荷の相同士の状態信号
    をそれぞれダイオードを介して合成することにより、前
    記論理和演算を行うことを特徴とする電気負荷の通電制
    御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の電気負
    荷の通電制御装置において、 前記複数の電気負荷は、ステップモータの各励磁コイル
    であることを特徴とする電気負荷の通電制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US11081884B2 (en) 2019-07-16 2021-08-03 Fuji Electric Co., Ltd. Semiconductor device

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