JP2000338056A - 薄状体非破壊検査装置 - Google Patents

薄状体非破壊検査装置

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JP2000338056A
JP2000338056A JP11149020A JP14902099A JP2000338056A JP 2000338056 A JP2000338056 A JP 2000338056A JP 11149020 A JP11149020 A JP 11149020A JP 14902099 A JP14902099 A JP 14902099A JP 2000338056 A JP2000338056 A JP 2000338056A
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rays
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JP11149020A
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Yoshinori Hosokawa
好則 細川
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Horiba Ltd
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Horiba Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率よく、また、被検体を非破壊で検査・観
察することができる薄状体非破壊検査装置を提供する。 【解決手段】 軟X線2を発生する軟X線源1と、前記
軟X線2を通過させる軟X線窓11、12が入口側およ
び出口側に設けられた真空箱9と、前記真空箱9の下流
側に設けられた蛍光体10およびX線像処理装置Cとか
らなり、前記出口側の軟X線窓12と前記蛍光体10と
の間に被検体Sを位置させて検査するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パスポート、有
価証券や紙幣などの検査や、薄状の動植物の生体組織な
どの観察に用いられる薄状体非破壊検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】薄状体を検査する従来の装置の一つに、
図2に示すものがある。19は、軟X線源1からの軟X
線2を通過させる軟X線窓11が設けられた真空箱であ
り、真空箱19の側面に設けられた蓋19’を開けて、
中にX線フィルム20および被検体Sを置いた後、前記
蓋19’を閉じる。そして、開閉弁14および真空ポン
プ15によって前記真空箱19の内部を真空にし、その
真空箱19の軟X線窓11側から軟X線を照射すること
で、被検体Sの検査を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の構成で
は、真空箱19の中にX線フィルム20および被検体S
を置いた後に、真空箱19内を排気して真空にする必要
があることから、検査するたびに、真空処理のための時
間と手間を要し、また、被検体Sを真空状態下に置くこ
とから、被検体Sによっては水分の蒸発などでその性状
が変化し、非破壊で正確な検査や観察を行うことができ
なくなるおそれがあった。
【0004】この発明は上述の事柄に留意してなされた
もので、その目的は、効率よく、また、被検体を非破壊
で検査・観察することが可能な薄状体非破壊検査装置を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の薄状体非破壊検査装置は、軟X線を発生
する軟X線源と、前記軟X線を通過させる軟X線窓が入
口側および出口側に設けられた真空箱と、前記真空箱の
下流側に設けられた蛍光体およびX線像処理装置とから
なり、前記出口側の軟X線窓と前記蛍光体との間に被検
体を位置させて検査するように構成したことを特徴とし
ている。
【0006】上記の構成により、効率よく、また、被検
体の性状をほとんど変えずに検査・観察することができ
る薄状体非破壊検査装置の提供が可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を、図を
参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施例に係
る薄状体非破壊検査装置Dの構成を概略的に示す縦断面
図である。薄状体非破壊検査装置Dは、上流部Aと下流
部BとX線像処理装置Cとから構成されている。上流部
Aは、上流側から順に、軟X線源1と、真空箱9とを有
しており、下流部Bは、上流側から順に、蛍光体10
と、フード17と、カラーカメラ18とを有している。
【0008】軟X線源1は、軟X線2を発散的に発生す
るもので、熱陰極3、対陰極4やウェーネルト円筒5な
どよりなるX線管6をケース7内に設けたものであり、
熱陰極3に電圧を印加したときに熱陰極3から発生する
電子線をウェーネルト円筒5により対陰極4表面で集束
させて軟X線2を発生させ、この軟X線2を前記軟X線
源1の前面側に設けられた軟X線窓8から出射するよう
に構成されている。
【0009】真空箱9は、前記軟X線源1から発散され
る軟X線2を、薄状の被検体S(例えば紙幣)ひいては
その下流側にある蛍光体10全面に対して導くためのも
ので、縦断面形状は、下流側に向かって末広がりとなる
ように、例えば台形に形成されている。より詳しくは、
この真空箱9の、前記軟X線窓8に対向する軟X線2の
入口側およびこれに対向する軟X線2の出口側には、ベ
リリウムやアルミニウムなどの金属薄膜よりなる軟X線
窓11,12が形成され、軟X線2が通過可能となって
いるとともに、側面部分13は、アルミニウムや鉄ある
いはガラスなどからなる内材の外面に鉛やモリブデンな
どX線シールド材を被覆して構成され、全体として密閉
構造となっている。
【0010】前記真空箱9には、開閉弁14および吸引
ポンプ15を有する排気系統16が接続され、適宜の真
空状態になるように構成されている。なお、真空箱9
は、その入口側の軟X線窓11を、軟X線源1の軟X線
窓8に可及的に近づけ、間に形成される空気層が可及的
に薄くなるようにするのがよい。
【0011】蛍光体10は、軟X線2の照射により発光
する。また、この蛍光体10は、光を透過する材料で形
成された窓21により保持されており、この窓21は、
蛍光体10を載置した状態で、前記出口側の軟X線窓1
2と平行になるように適宜の保持手段(図示せず)によ
って保持されている。
【0012】17は、外部の光を遮断するためのフード
で、軟X線2を蛍光体10に照射したときに発生する光
に対して外部の光が悪影響を及ぼさないように外部光を
遮断するためのものである。フード17は、前記窓21
の側方から下流側に向けて設けられ、その縦断面形状
は、下流側に向かって末窄まりとなるように、例えば台
形に形成されている。また、フード17において、前記
窓21の側方に位置する部分は、蛍光体10および窓2
1の周囲を外部から遮光するように形成されている。こ
のフード17は、適宜の保持手段(図示せず)によって
保持される。
【0013】カラーカメラ18としては、例えばカラー
CCDカメラが用いられ、前記フード17の末窄まり部
分に設けられる。また、Cは、このカラーCCDカメラ
18の出力を画像処理するX線像処理装置で、例えば画
像処理機能を有するコンピュータである。
【0014】前記下流部Bには、下流部Bの上流側の面
が、上流部Aの下流側の面に対する接近および離脱が自
在となるように、適宜の移動手段(図示せず)が設けら
れている。なお、このような移動手段を、下流部Bでは
なく上流部Aに設けてもよく、また、上流部Aおよび下
流部Bの両方に設けてもよい。
【0015】次に、上記構成の薄状体非破壊検査装置D
を用いて、被検体S(例えば紙幣)を検査する方法につ
いて説明する。まず、上流部Aと下流部Bの間が適当な
間隔を有する状態にしておき、前記被検体Sを、適宜の
移動手段(例えばベルトコンベアー)によって上流部A
と下流部Bの間に搬入した後、上流部Aと下流部Bを接
近させると、蛍光体10と前記出口側の軟X線窓12の
間に被検体Sが挟持される。そして、開閉弁14および
吸引ポンプ15を適宜に動作させて真空箱9の内部を所
定の真空状態に保つ。この状態で、軟X線源1に所定の
電圧を供給すると、軟X線2が発散的に生じ、軟X線窓
8を経て発散され、入口側の軟X線窓11を経て末広が
り状の真空箱9内に入る。真空箱9の内部は所定の真空
状態に維持されているので、軟X線2は空気などによっ
て吸収されることなく、真空箱9内を末広がり状に進
む。そして、真空箱9内を進んだ軟X線2は、他方の軟
X線窓12を経て、被検体Sおよび蛍光体10に照射さ
れる。
【0016】そして、前記蛍光体10への軟X線2の照
射により発光状態となり、この光が末窄まり状のフード
17内を通ってカラーカメラ18に入射し、前記発光状
態が観察される。そして、この観察された発光状態は、
画像情報としてX線像処理装置Cに入力され、被検体S
が偽造されたものか否かなどが検査される。
【0017】検査が終われば、再び上流部Aと下流部B
の間が適当な間隔を有する状態となるように操作し、被
検体Sを適宜の移動手段で搬出したあと、次の被検体S
を搬入し、同様の方法を繰り返すだけでよい。
【0018】なお、前記被検体Sは、紙幣に限るもので
はなく、例えばパスポートや有価証券、絵などでもよ
い。また、水分を含む薄状の生体組織を用いてもよく、
この場合も非破壊で観察することが可能となる。さら
に、加工食品などを被検体Sとすれば、食品中の異物
(例えばセラミック)を発見することもできる。
【0019】また、軟X線源1として、軟X線2を発散
するものを用いているため、軟X線2を二次元方向に走
査することなく、蛍光体10の全面に照射することがで
き、好都合である。
【0020】なお、上記図1においては、被検体Sを水
平に保持し、その上面から軟X線2を、蛍光体10に照
射するようにしているが、被検体Sを垂直に保持し、水
平方向から軟X線2を、蛍光体10に照射するようにし
てもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の薄状体非
破壊検査装置は、軟X線を発生する軟X線源と、前記軟
X線を通過させる軟X線窓が入口側および出口側に設け
られた真空箱と、前記真空箱の下流側に設けられた蛍光
体およびX線像処理装置とからなり、前記出口側の軟X
線窓と前記蛍光体との間に被検体を位置させて検査する
ように構成したことにより、効率よく、また、被検体を
非破壊で検査・観察することができる薄状体非破壊検査
装置の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る薄状体非破壊検査装置
の構成を概略的に示す縦断面図である。
【図2】従来の薄状体非破壊検査装置の構成を概略的に
示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…軟X線源、2…軟X線、9…真空箱、10…蛍光
体、11…軟X線窓、12…軟X線窓、C…X線像処理
装置、D…薄状体非破壊検査装置、S…被検体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟X線を発生する軟X線源と、前記軟X
    線を通過させる軟X線窓が入口側および出口側に設けら
    れた真空箱と、前記真空箱の下流側に設けられた蛍光体
    およびX線像処理装置とからなり、前記出口側の軟X線
    窓と前記蛍光体との間に被検体を位置させて検査するよ
    うに構成したことを特徴とする薄状体非破壊検査装置。
JP11149020A 1999-05-28 1999-05-28 薄状体非破壊検査装置 Pending JP2000338056A (ja)

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