JP2000337437A - 免震装置 - Google Patents
免震装置Info
- Publication number
- JP2000337437A JP2000337437A JP11180489A JP18048999A JP2000337437A JP 2000337437 A JP2000337437 A JP 2000337437A JP 11180489 A JP11180489 A JP 11180489A JP 18048999 A JP18048999 A JP 18048999A JP 2000337437 A JP2000337437 A JP 2000337437A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fixed
- wire
- lower plate
- slide
- spring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明が解決しようとする課題は、従来の方
法に比べ、構造を簡単にして、安価で、しかもより確実
な免震効果を発揮する免震装置を提供することです。 【解決手段】 ばね要素に工夫を加え、中心付近でのば
ね定数を非常に小さくする機構を取り入れたことによ
り、搭載質量とばね定数で決まる固有振動数を中心付近
で低下させ、その結果地震で発生する搭載物の自励振動
数が低いため発生する加速度を非常に小さくすることが
できました。
法に比べ、構造を簡単にして、安価で、しかもより確実
な免震効果を発揮する免震装置を提供することです。 【解決手段】 ばね要素に工夫を加え、中心付近でのば
ね定数を非常に小さくする機構を取り入れたことによ
り、搭載質量とばね定数で決まる固有振動数を中心付近
で低下させ、その結果地震で発生する搭載物の自励振動
数が低いため発生する加速度を非常に小さくすることが
できました。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、美術品、工芸
品、仏像、銅像、その他貴重品及び住宅等建築物を地震
時の転倒、破壊から守る免震技術に関する分野。
品、仏像、銅像、その他貴重品及び住宅等建築物を地震
時の転倒、破壊から守る免震技術に関する分野。
【0002】
【従来の技術】従来の免震装置は、その機構の中に、ス
ライド機構、ばね要素、ダンピング要素を組み合わせた
ものであります。
ライド機構、ばね要素、ダンピング要素を組み合わせた
ものであります。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来の方法に比べ、構造を簡単にして、安
価で、しかもより確実な免震効果を発揮するものを提供
することです。従来の免震装置で使用されているダンピ
ング要素は構造上複雑であり、高価な素子なので、本機
構ではダンピング素子を必要としない機構としました。
ばね要素に工夫を加え、中心付近でのばね定数を非常に
小さくすることにより、搭載質量とばね定数で決まる固
有振動数を低下させ、その結果発生する搭載物の振動加
速度を非常に小さくすることができました。
する課題は、従来の方法に比べ、構造を簡単にして、安
価で、しかもより確実な免震効果を発揮するものを提供
することです。従来の免震装置で使用されているダンピ
ング要素は構造上複雑であり、高価な素子なので、本機
構ではダンピング素子を必要としない機構としました。
ばね要素に工夫を加え、中心付近でのばね定数を非常に
小さくすることにより、搭載質量とばね定数で決まる固
有振動数を低下させ、その結果発生する搭載物の振動加
速度を非常に小さくすることができました。
【0004】
【課題を解決するための手段】図1〜図5において、上
板(1)、下板(2)2枚の板の間にスライドベアリン
グ(3)等の滑動機器を配し、互いに自由に水平方向に
滑動でき、下板(2)にコイルバネ(8)の一端を固定
し、ばねの他端をばねと直角方向に直線状に移動するス
ライドガイド(7)に固定し、同じスライドガイド
(7)にワイヤー(4)の一端を固定し、ワイヤー
(4)は下板(2)に固定した滑車(6)とワイヤーガ
イド(5)を介して上板(2)にワイヤーの他端を固定
(9)します。図3に示すように地震がきた時に台の下
板(2)が滑り面で滑ります。上下の板の間に水平に取
り付けました2本のコイルバネ(8)が伸びて非線形な
引っ張り力を発生して元の位置にもどろうとします。コ
イルバネ(8)による水平ばね反力Fは
板(1)、下板(2)2枚の板の間にスライドベアリン
グ(3)等の滑動機器を配し、互いに自由に水平方向に
滑動でき、下板(2)にコイルバネ(8)の一端を固定
し、ばねの他端をばねと直角方向に直線状に移動するス
ライドガイド(7)に固定し、同じスライドガイド
(7)にワイヤー(4)の一端を固定し、ワイヤー
(4)は下板(2)に固定した滑車(6)とワイヤーガ
イド(5)を介して上板(2)にワイヤーの他端を固定
(9)します。図3に示すように地震がきた時に台の下
板(2)が滑り面で滑ります。上下の板の間に水平に取
り付けました2本のコイルバネ(8)が伸びて非線形な
引っ張り力を発生して元の位置にもどろうとします。コ
イルバネ(8)による水平ばね反力Fは
【数1】 から計算して図6のようになります。
【0005】
【数1】から計算しますと図6に示すように水平変位量
に対して中央部では小さなもどし力ですが、端に近づく
につれて大きなもどし力が発生します。このため、図8
の固有振動数に示すように中心付近では、固有振動数が
低く搭載物の揺れはゆっくりした振動になり加速度は小
さなものとなります。また、ワイヤーガイド(5)の滑
動面とワイヤー(4)との間の摩擦がありますので適度
なダンピング力が発生して、減衰運動となります。
に対して中央部では小さなもどし力ですが、端に近づく
につれて大きなもどし力が発生します。このため、図8
の固有振動数に示すように中心付近では、固有振動数が
低く搭載物の揺れはゆっくりした振動になり加速度は小
さなものとなります。また、ワイヤーガイド(5)の滑
動面とワイヤー(4)との間の摩擦がありますので適度
なダンピング力が発生して、減衰運動となります。
【0006】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例にもと
づき図面を参照して説明します。図1〜図5において、
上板(1)、下板(2)2枚の板の間にスライドベアリ
ング(3)を配して、互いに自由に水平方向に滑動で
き、下板にコイルバネ(8)の一端を固定し、ばねの他
端をばねと直角方向に直線状に移動するスライドガイド
(7)に固定し、同じスライドガイド(7)にワイヤー
(4)の一端を固定し、ワイヤー(4)は下板(2)に
固定した滑車(6)とワイヤーガイド(5)を介して上
板(2)にワイヤーの他端を固定(9)します。図3、
図5のように360度どちらの方向にでも同様に、端に
動く程、2次曲線的に大きな力で中央に戻ろうとする理
想的な特性が得られます。
づき図面を参照して説明します。図1〜図5において、
上板(1)、下板(2)2枚の板の間にスライドベアリ
ング(3)を配して、互いに自由に水平方向に滑動で
き、下板にコイルバネ(8)の一端を固定し、ばねの他
端をばねと直角方向に直線状に移動するスライドガイド
(7)に固定し、同じスライドガイド(7)にワイヤー
(4)の一端を固定し、ワイヤー(4)は下板(2)に
固定した滑車(6)とワイヤーガイド(5)を介して上
板(2)にワイヤーの他端を固定(9)します。図3、
図5のように360度どちらの方向にでも同様に、端に
動く程、2次曲線的に大きな力で中央に戻ろうとする理
想的な特性が得られます。
【0007】
【実施例】図1に示すように床に水平調整足(10)で
台を水平になるように調節して設置します。搭載物(1
1)を台の上に設置します。地震がきても搭載物(1
1)はわずかな揺れしか発生しません。地震波で実験
し、又、コンピュータシュミレーションでも実証済みで
す。
台を水平になるように調節して設置します。搭載物(1
1)を台の上に設置します。地震がきても搭載物(1
1)はわずかな揺れしか発生しません。地震波で実験
し、又、コンピュータシュミレーションでも実証済みで
す。
【0008】
【発明の効果】地震がきても上板(1)はわずかな揺れ
しか発生しません。貴重な搭載物(11)を、地震災害
から免れさせることができます。
しか発生しません。貴重な搭載物(11)を、地震災害
から免れさせることができます。
【図1】免震装置の全体図である。
【図2】免震装置の下部の免震機構部の上面、詳細図で
ある。
ある。
【図3】免震装置の免震機構部の地震時の動作状況図で
ある。
ある。
【図4】免震装置の免震機構部の正面図である。
【図5】免震装置の下部のワイヤー固定点の地震時の動
作状況図である。
作状況図である。
【図6】水平変位量とばね反力との関係式をグラフ化し
た図である。
た図である。
【図7】水平変位量とばね定数との関係式をグラフ化し
た図である。
た図である。
【図8】地震時における基礎部の水平変位量と搭載物の
固有振動数との関係グラフである。
固有振動数との関係グラフである。
【図9】ばね反力計算の説明図である。
1 免震台上板 2 免震台下板 3 スライドベアリング 4 ワイヤー 5 ワイヤーガイド 6 滑車 7 スライドガイド 8 コイルバネ 9 ワイヤー固定点 10 水平調整足 11 搭載物
Claims (1)
- 【請求項1】 図1〜図5において、上板(1)、下
板(2)2枚の板の間にスライドベアリング(3)等の
滑動機器を配し、互いに自由に水平方向に滑動でき、下
板(2)にコイルバネ(8)の一端を固定し、ばねの他
端をばねと直角方向に直線状に移動するスライドガイド
(7)に固定し、同じスライドガイド(7)にワイヤー
(4)の一端を固定し、ワイヤー(4)は下板(2)に
固定した滑車(6)とワイヤーガイド(5)を介して上
板(1)にワイヤーの他端を固定(9)します。上下2
枚の板の間に上記特徴を持つ機構を2組内在する免震装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11180489A JP2000337437A (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | 免震装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11180489A JP2000337437A (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | 免震装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000337437A true JP2000337437A (ja) | 2000-12-05 |
Family
ID=16084139
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11180489A Pending JP2000337437A (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | 免震装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000337437A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111396498A (zh) * | 2019-12-06 | 2020-07-10 | 浙江运达风电股份有限公司 | 一种风电机组塔架非线性减振装置 |
-
1999
- 1999-05-25 JP JP11180489A patent/JP2000337437A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111396498A (zh) * | 2019-12-06 | 2020-07-10 | 浙江运达风电股份有限公司 | 一种风电机组塔架非线性减振装置 |
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