JP2000337413A - ブレーキノイズ防止装置 - Google Patents

ブレーキノイズ防止装置

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JP2000337413A
JP2000337413A JP11153224A JP15322499A JP2000337413A JP 2000337413 A JP2000337413 A JP 2000337413A JP 11153224 A JP11153224 A JP 11153224A JP 15322499 A JP15322499 A JP 15322499A JP 2000337413 A JP2000337413 A JP 2000337413A
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JP
Japan
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brake
pad
vibration
noise
brake noise
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JP11153224A
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English (en)
Inventor
Kyo Murayama
経 村山
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Akebono Brake Industry Co Ltd
Original Assignee
Akebono Brake Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ブレーキ作動時、ブレーキ力を脈動させること
によりブレーキ振動の発生を抑制できるブレーキノイズ
防止装置を提供する。 【解決手段】ブレーキ作動時、加振装置により所定周波
数でブレーキ力を脈動させることを特徴とするブレーキ
ノイズ防止装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体式自動変速機
を備えた車両において、クリープ走行時に発生するクリ
ープグローン(以下ブレーキノイズと言う)を防止でき
るブレーキノイズ防止装置に関するものであり、特に、
ブレーキ作動時にペダル操作フィーリングとして運転者
が感じることのない周波数で常にブレーキ力を脈動させ
ることによりブレーキ鳴きの原因であるブレーキ振動の
発生を抑制できるブレーキノイズ防止装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、ディスクブレーキの鳴きを止
めるために、鳴きの原因であるブレーキ振動を能動的な
方法で抑える制振装置が知られている(特開平9−21
436号)。この装置は、パッドからブレーキ振動を検
出する振動検出手段を2個設け、さらに、パッドにブレ
ーキ振動を打ち消す方向の振動を加える加振手段を2個
設け、振動検出手段から得られた検出振動の和を基にし
てブレーキ振動を打ち消すための加振信号を作り、この
信号で2個の加振手段を振動させてブレーキ振動を減衰
させる構成となっている。そして、振動検出手段あるい
は加振手段を複数とすることにより大サイズディスクブ
レーキのブレーキ振動をこれまで以上に小さくして鳴き
の抑制効果を高めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したブ
レーキ鳴きの原因を図4を参照して詳しく説明すると、
図においてペダル踏力が減少し、ブレーキ圧が減少して
ゆくとこれに従ってブレーキトルクが減少し駆動トルク
とバランスする近傍(A点)においてディスクブレーキ
装置のブレーキパッドの摩擦材においてエネルギーを蓄
えながらブレーキパッドの摩擦材に弾性変形が発生し、
発進時のブレーキトルク変化が図に示すように大きくな
る。ここでブレーキパッドの摩擦材の弾性変形によって
蓄えられたエネルギー(ブレーキパッドの摩擦力の一
部)がブレーキ圧の漸減的な低下によりあるポイント
(B点)で一気に開放され駆動トルクとブレーキトルク
の差(F1)が大きくなりブレーキパッドに加振力が発
生する。その後B1、B2等の時間を経て再び発進時の
ブレーキトルク変化が図中F2、F3に示すように大き
くなり、その度にブレーキパッド内の弾性変形エネルギ
ーが開放され、所謂ブレーキパッドとロータとの間のス
ティックスリップ現象となる。こうした周期的な力の変
動によってブレーキ廻りあるいはサスペンション廻りに
振動が発生し、これがブレーキノイズの発生原因とな
る。
【0004】そこで本発明は、ペダル踏力が減少して行
く経過の中でブレーキパッドの摩擦材の弾性変形による
エネルギーがパッド内に蓄えられることを防止し、ブレ
ーキパッドとロータに過度のスティックスリップ現象が
生じないように、ブレーキトルクに対してブレーキ作動
時に常にベダル操作フィーリングとして運転者が感じる
ことのない周波数によって脈動を与えることによりブレ
ーキノイズの発生を防止するブレーキノイズ防止装置を
提供し、上記問題点を解決することを目的とする。
【0005】本発明は、車両走行中に、ブレーキ作動を
すると、直ちに、ブレーキトルクに対してベダル操作フ
ィーリングとして運転者が感じることのない周波数の脈
動を常時与えることにより、ブレーキパッド内に弾性変
形によるエネルギーの蓄積が行われないようにしてブレ
ーキノイズ発生を防止する。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明が採用
した技術解決手段は、ブレーキ作動時、所定周波数でブ
レーキ力を脈動させることを特徴とするブレーキノイズ
防止装置であり、前記所定周波数は500Hz以上であ
ることを特徴とする請求項1に記載のブレーキノイズ防
止装置である。
【0007】
【実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実施の形
態を説明すると、図1は本ブレーキノイズ防止装置を1
側(例えば後輪側)ブレーキ系統内に配置した全体構成
図であり、図2はブレーキ信号にたいしてホイールシリ
ンダ液圧を脈動させる状態の説明図である。
【0008】図1において、1はブレーキ操作部材とし
てのブレーキぺダル、1aはブレーキペダルの踏み込み
を検出するブレーキスイッチ、2はブレーキ倍力装置と
してのブレーキブースタ、3はマスターシリンダ(M/
C)、4、4は分岐された各配管内に配置された加振装
置、6、7は各配管に接続されたホイールシリンダ、8
は電子制御装置、9は車輪速度センサ、10はトルクセ
ンサ、11は振動センサであり、マスターシリンダ3、
加振装置4、ホイールシリンダ6、7は配管12、1
3、14で接続され、ブレーキスイッチ1a、各センサ
9、10、11は電子制御装置8に電気的に接続されて
いる。
【0009】加振装置4は、シリンダ4a内に液室4d
を区画するピストン4bと、このピストン4bに振動を
与える振動装置4c(例えば公知の圧電素子等)とを備
え、ピストン4bに振動を与える信号が電子制御装置8
から出力されると、圧電素子等の振動装置4cが振動を
開始し、ピストン4bが小刻みに振動する構成となって
いる。
【0010】このブレーキノイズ防止装置では、ブレー
キぺダル1を踏み込むと、マスターシリンダ3で発生し
た液圧が、ホイールシリンダ6に流入してブレーキを作
動する。またブレーキぺダル1を開放するとホイールシ
リンダ6内のブレーキ液はホールドバルブ4を経てマス
ターシリンダに還流しブレーキが開放される。そして、
上記ブレーキペダル1の踏み込みが行われている時は、
その状態がブレーキスイッチ1aから電子制御装置8に
入力され、電子制御装置8は加振装置4の圧電素子4c
を作動して加振装置4内のピストン4bに人間が感じる
ことのない周波数の振動を与える。この結果、液室4d
内のブレーキ液はピストン4bにより脈動され(図2参
照)、この脈動がホイールシリンダ6、7に伝達され、
ブレーキパッドが脈動してパッド内に弾性変形によるエ
ネルギーの蓄積が行わることが防止され、ブレーキノイ
ズの発生を確実に防止することができる。なお、ペダル
操作フィーリングとして運転者が感じることのない周波
数の振動とは例えば、500Hz程度の振動が好まし
い。
【0011】上記実施形態ではブレーキ作動時は常にブ
レーキパッドを脈動しているが、車輪速度センサ9、ト
ルクセンサ10、振動センサ11からの信号により、ブ
レーキノイズが発生状態を検出し、ブレーキノイズが発
生している間のみ加振装置4を作動してブレーキ液圧に
脈動を与え、ブレーキノイズの発生を防止することもで
きる。以下、ブレーキノイズが発生した時のブレーキノ
イズ検出方法について図3に示すフローチャートを参照
して説明する。ブレーキノイズは前述したように車両停
止からブレーキペダルを徐々に放して発進しようとする
時に発生する。このため、図3においてブレーキノイズ
検出の制御が開始されると、ステップS1においてブレ
ーキスイッチ1aがON(ブレーキペダルが操作された
状態)か否を判断し、ブレーキスイッチがONの時はス
テップS2に進んで車輪速度センサ9から車両速度Vを
取り込み、この車両速度Vが基準速度K(例えば5km
/h)以下(V≦K)であるか否かを判断する。この状
態の時には実際には車両は極ゆっくりと動いている。ス
テップS2において車両速度V≦基準速度Kを満たして
いるとステップS3に進みグローンフラグがONである
か否を判断する。ここで、グローンフラグは制御フロー
開始時点では初期化されOFF状態となっているため、
制御開始直後ではステップS3はNOと判断される。
【0012】グローンフラグがNOと判断されると、ス
テップS4に進み振動センサ11からの入力値、即ちキ
ャリパー振動が所定値(たとえば1G)以上であるか否
を判断する。そして、キャリパー振動が所定値以上の時
にはステップS5に進み、今度はブレーキトルクセンサ
からの入力値、即ちブレーキトルク変化が所定値(たと
えば1500kgfm/sec)以上であるか否を判断
し、所定値以上の時にはステップS6に進んでグローン
フラグをONにし再びステップS1に戻る。こうして上
記判断によって、まず、ブレーキノイズが発生している
と判断する。またステップS4、ステップS5において
否の判断がなされるとブレーキノイズは発生していない
と判断してステップS1に戻る。
【0013】ステップS6を経てステップS1に戻った
後、ステップS1、ステップS2、ステップS3でYE
Sの判断がなされると、ステップS7に進み、ステップ
S7ではキャリパーの振動が所定値(例えば0.5G)
以下であるか否を判断する。ステップS7でキャリパー
の振動が所定値(例えば0.5G)以下になっていない
時は、ブレーキノイズが発生中であると判断しステップ
S1に戻り本制御フローを繰り返す。またキャリパーの
振動が所定値以下の時にはステップS8に進み、今度は
ブレーキトルク変化が所定値(たとえば0.5kgfm
/sec)以下であるか否を判断し、所定値以下になっ
ていない時は、まだブレーキノイズが発生していると判
断してステップS1に戻り本制御フローを繰り返す。ま
たステップS8でブレーキトルク変化が所定値(たとえ
ば0.5kgfm/sec)以下の時は、ブレーキノイ
ズの発生が無くなったと判断し、ステップS9に進んで
グローンフラグをOFFにし、本プログラムが終了す
る。この判断では、ブレーキノイズはキャリパーの振動
が所定値(例えば0.5G)以下であり、かつ、ブレー
キトルク変化が所定値(たとえば0.5kgfm/se
c)以下の時にはブレーキノイズは解消されたとしてグ
ローンフラグをOFFとする。また、ステップS1、ス
テップS2でNOの判断の時はブレーキノイズが発生し
ていないとしてステップS9に進みグローンフラグをO
FFとし制御フローをはじめから繰り返す。
【0014】以上にように本制御フローでは、制御フロ
ーが開始された直後にキャリパー振動が1G以上であ
り、かつ、ブレーキトルク変化が1500kgfm/s
ec以上の時にはブレーキノイズが発生していると判断
し、その後はキャリパー振動が0.5G以下で、かつ、
ブレーキトルク変化が0.5kgfm/sec以下にな
るまでは、ブレーキノイズが発生し続けていると判断
し、グローンフラグをONにしつづけブレーキノイズ発
生中と判断する。こうしてブレーキノイズ発生を検出す
る。
【0015】そして上記のフローにしたがってブレーキ
ノイズ発生を検出している間、図1に示す加振装置4の
圧電素子4cを作動して加振装置4内のピストン4b
に、ペダル操作フィーリングとして運転者が感じること
のない周波数の振動を与える。この結果、液室4d内の
ブレーキ液はピストン4bにより脈動され、この脈動が
ホイールシリンダ6、7に伝達され、ブレーキパッドが
脈動してパッド内に弾性変形によるエネルギーの蓄積が
行わることがなくなり、ブレーキノイズの発生を確実に
防止することができる。
【0016】なお、上記の例では加振装置によってパッ
ドを脈動させているが、従来公知のアンチロック制御装
置内のディケイバルブ、ホールドバルブを開閉させるこ
とによりパッドに脈動を与えることもできる。即ち、ホ
ールドバルブを閉じた状態でディケイバルブを所定時間
(t)開き、その後ホールドバルブを開き、かつディケ
イバルブを閉じることを繰り返えすことでより大きなブ
レーキ圧の脈動を得ることができる。さらに、空気圧で
作動するブレーキ装置にも本発明を適用できる。
【0017】
【発明の効果】以上詳細に述べた如く本発明によれば、
加振装置を作動してブレーキ圧を脈動状態とすることに
より、ブレーキパッドとロータとの間に生じる過度のス
ティックスリップ現象を確実に抑制でき、ブレーキノイ
ズの発生を防止できるという優れた作用効果を奏するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるブレーキノイズ防止装置の全体
構成図である。
【図2】ブレーキ信号によりホイールシリンダ液圧に脈
動を与える状態を説明する図である。
【図3】ブレーキノイズ検出のための制御フローチャー
トである。
【図4】ブレーキノイズ発生の状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 ブレーキ操作部材(ブレーキぺダル) 1a ブレーキスイッチ 2 ブレーキブースタ 3 マスターシリンダ 4 加振装置 6、7 ホイールシリンダ 8 電子制御装置 9 車輪速度センサ 10 トルクセンサ 11 振動センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブレーキ作動時、所定周波数でブレーキ力
    を脈動させることを特徴とするブレーキノイズ防止装
    置。
  2. 【請求項2】前記所定周波数は500Hz以上であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のブレーキノイズ防止装
    置。
JP11153224A 1999-06-01 1999-06-01 ブレーキノイズ防止装置 Withdrawn JP2000337413A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102004013427B4 (de) * 2003-03-19 2008-07-31 Advics Co., Ltd., Kariya Fahrzeugbremssystem zum Verringern von Bremsgeräuschen
JP2012513903A (ja) * 2008-12-31 2012-06-21 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 摩擦溶接振動品質モニタリング・システム

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102004013427B4 (de) * 2003-03-19 2008-07-31 Advics Co., Ltd., Kariya Fahrzeugbremssystem zum Verringern von Bremsgeräuschen
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Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060801