JP2000337360A - ジャーナル軸受 - Google Patents

ジャーナル軸受

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JP2000337360A
JP2000337360A JP11146982A JP14698299A JP2000337360A JP 2000337360 A JP2000337360 A JP 2000337360A JP 11146982 A JP11146982 A JP 11146982A JP 14698299 A JP14698299 A JP 14698299A JP 2000337360 A JP2000337360 A JP 2000337360A
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JP
Japan
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oil
groove
bearing
oil groove
lubricating oil
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JP11146982A
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Takero Makino
武朗 牧野
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/02Parts of sliding-contact bearings
    • F16C33/04Brasses; Bushes; Linings
    • F16C33/06Sliding surface mainly made of metal
    • F16C33/10Construction relative to lubrication
    • F16C33/1025Construction relative to lubrication with liquid, e.g. oil, as lubricant
    • F16C33/1045Details of supply of the liquid to the bearing
    • F16C33/105Conditioning, e.g. metering, cooling, filtering
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C17/00Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement
    • F16C17/02Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for radial load only
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2360/00Engines or pumps
    • F16C2360/23Gas turbine engines
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回転軸の回転による潤滑油の流動を積極的に利
用して、軸受本体の内部の固形異物を軸受本体の外部へ
と積極的に排出するジャーナル軸受を提供する。 【解決手段】ジャーナル軸受1は、回転軸3を回転自在
に支持して、ハウジング4の内部に回転不可能に固定さ
れる筒形の軸受本体2を備える。本体2は、その外側と
内側とを貫通する給油孔9、本体2の内周部において給
油孔9と連続する油溝11、および本体2の軸方向両端
と油溝11とに開放するチャンファ14を有している。
回転軸3の回転による潤滑油の流動する向きの下流側に
位置する油溝11の下流側溝縁12を、傾斜または湾曲
させて、給油孔9に向けて突出する山形状に形成する。
油溝11内の固形異物を、溝縁12の傾きで下流側隅部
13に案内され、この隅部13からチャンファ14を経
て流出する潤滑油とともに本体2の外へ排出することを
特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ターボエ
ンジンに用いられる過給機などの軸回転を伴なう回転機
械のジャーナル軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】回転機械の回転軸を回転自在に支持する
ジャーナル軸受の構造の一例について、その概略を図4
および図5に基づいて説明する。
【0003】回転軸102が貫通された円筒形のジャー
ナル軸受101は、ハウジング103の内部に収納され
ている。ジャーナル軸受101の外側には、この軸受1
01の回転を防止するための回転止めピン104が取り
付けられ、このピン104をハウジング103の内側に
形成されているピン穴105に嵌合することにより、ジ
ャーナル軸受101は回転止めされる。潤滑油は、図示
しないオイルタンクより、給油通路106を通してジャ
ーナル軸受101の内部に導入される。このとき、潤滑
油は、ジャーナル軸受101とハウジング103との間
に設けられている環状溝107に一旦満たされる。その
後、潤滑油は、ジャーナル軸受101をその直径方向に
おいて互いに対向するように貫通して設けられている2
つの給油孔108を通して、ジャーナル軸受101の内
部へと導入される。これら2つの給油孔108のそれぞ
れの内側端部には、ジャーナル軸受101の内部に供給
された潤滑油を、ジャーナル軸受101の幅方向略全長
にわたって広げるための略長方形状の油溝109が設け
られている。図5に示すように、油溝109のそれぞれ
の周方向に沿った両側溝縁の中間部には、それらの溝縁
に対して垂直にチャンファ110が設けられ、これらの
チャンファ110の他端部は軸受ジャーナル101の軸
方向の両端に開放されている。これらのチャンファ11
0によって、回転軸102を滑らかに回転させるために
必要な最低油量以上の潤滑油をジャーナル軸受101の
内部に導入できるとともに、最低油量を超える潤滑油を
ジャーナル軸受101の内部から外部に排出できる。こ
れにより、回転軸102の回転運動によって生じる熱を
除去し、ジャーナル軸受101の内部を冷却できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、潤滑油は、
その内部に含まれている固形異物などをフィルタなどに
よって予め除去された後、給油通路106を介して軸受
ジャーナル101の内部に導入される。ところが、例え
ば、船舶用のターボエンジンに用いられる過給機では、
燃焼残さなどの固形異物がジャーナル軸受101の内部
に潤滑油とともに混入するおそれがある。ジャーナル軸
受101の内部に前述のような固形異物が潤滑油ととも
に混入した場合、回転軸102の回転運動によって、固
形異物は、油溝109の内部に導入された後、余剰潤滑
油とともにチャンファ110からジャーナル軸受101
の外部へと排出される。しかし、図4および図5に示す
ような構造からなる前述のジャーナル軸受では、油溝1
09の内部に導入された固形異物一部は、その大部分が
ジャーナル軸受101と回転軸102との間の軸受隙間
111に噛み込まれる。
【0005】詳しく説明すると、ジャーナル軸受101
の内部において、図4および図5に示すように、回転軸
102が矢印Xで示す向きに回転すると、その回転する
向きに沿って矢印Yで示す向きの潤滑油の循環流が発生
する。ところで、略長方形状の油溝109は、その内部
に油溝109から2つのチャンファ110を通して軸受
本体の外側に流出する以上の量の潤滑油を溜めているた
め、油溝109の隅部、特に潤滑油循環流の下流側に位
置する隅部では潤滑油が澱む。そのため、油溝109の
内部に入り込んだ固形異物は、その隅部に滞留する。こ
の滞留量が所定の量を超えると、その分が潤滑油循環流
によって油溝109から流れ出して軸受隙間111に噛
み込まれる。
【0006】このような固形異物の噛み込みにより、ジ
ャーナル軸受101および回転軸102はともに傷付け
られるおそれがある。
【0007】よって、本発明が解決しようとする課題
は、潤滑油に混入した固形異物による傷付きを防止でき
るジャーナル軸受を得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】よって、前記課題を解決
するために、本発明に係るジャーナル軸受は、回転軸を
回転自在に支持する筒形の軸受本体と、この軸受本体を
その外側と内側とにわたって貫通して設けられ、前記外
側から内側に潤滑油を供給する給油孔と、この給油孔と
連続して前記軸受本体の内周面に凹まされて設けられ、
前記回転軸の回転により前記軸受本体の内周面上に前記
潤滑油を広げる油溝と、この油溝の隅部のうち少なくと
も下流側隅部と前記軸受本体の軸方向両端とに開放して
前記軸受本体の内周面に凹まされて設けられ、前記油溝
内の前記潤滑油を前記軸受本体の外側に排出するチャン
ファとを具備することを特徴とするものである。
【0009】また、本発明を実施するにあたり、前記油
溝の前記下流側溝縁を、傾斜または湾曲させて、前記給
油孔に向けて突出する山形状に形成した構成とするとよ
い。
【0010】また、本発明を実施するにあたり、前記油
溝の上流側溝縁を、傾斜または湾曲させて、前記給油孔
から遠ざかる向きに突出する山形状に形成した構成とす
るとよい。
【0011】また、本発明を実施するにあたり、前記油
溝の下流側において、少なくとも1本の山形状の補助油
溝が、前記下流側溝縁に沿って前記軸受本体の内周面に
凹まされて設けられた構成とするとよい。
【0012】また、本発明を実施するにあたり、前記チ
ャンファは、前記下流側溝縁の傾きに沿って斜めに形成
した構成とするとよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
に係るジャーナル軸受1を、図1に基づいて説明する。
なお、図4は共通断面であるので必要により参照する。
【0014】ジャーナル軸受1は、円筒形に形成されて
いる軸受本体2によって、この本体2を貫通した回転軸
3を回転自在に支持している。軸受本体2は、中空のハ
ウジング4の内部に、互いに軸線が一致するように格納
されている。軸受本体2の外周部には、回転軸3の回転
によって軸受本体2が回転しないように、回転止めピン
5が一体に取り付けられている。それとともに、ハウジ
ング4の内周部には、ハウジング4の内部に軸受本体2
を格納したときに、回転止めピン5と対向する位置に、
回転止めピン5が嵌合するピン穴6が設けられている。
回転止めピン5がピン穴6に嵌合することによって、回
転軸3が回転しても、軸受本体2は回転しない。
【0015】また、ハウジング4の内周部には、ハウジ
ング4の内部に軸受本体2を格納したときに、軸受本体
2の軸方向中央部をその外側から全周にわたって囲む環
状溝7が設けられている。この環状溝7に連通して、ハ
ウジング4には給油通路8が設けられている。この給油
通路8は、ハウジング4の外部に設けられている図示し
ない給油タンクと接続されている。これにより、潤滑油
は、給油通路8を介して、一旦、給油タンクから環状溝
7の内部に供給される。このとき、潤滑油の内部に含ま
れる図示しない固形異物はその殆どが、潤滑油が環状溝
7の内部に供給される前に、図示しないフィルタによっ
て取り除かれる。
【0016】軸受本体2には、その軸方向中央部に位置
し、かつ、軸受本体2の外側と内側とを貫通して給油孔
9が2箇所に設けられている。これら給油孔9は環状溝
7に連通している。軸受本体2の内周部には、油溝11
が内周面から凹まされて設けられて、その中央に位置し
て給油孔9の出口側開口部10が連通されている。な
お、図1において、給油孔9および油溝11はともに、
一方だけを図示する。前述のように、一旦、環状溝7の
内部に供給された潤滑油は、回転軸3の回転による油溝
11の内部に生じる静圧、および潤滑油自体の粘性によ
って、給油孔9を介して出口側開口部10から油溝11
の内部に供給される。その後、油溝11の内部に供給さ
れた潤滑油は、回転軸3の回転によって、軸受本体2の
内周面上に沿って、延ばされて広げられる。
【0017】この油溝11が有する溝縁のうち、後述す
る潤滑油循環流の流れる向きの下流側に位置する下流側
溝縁12は、出口側開口部10付近の下流側から、軸受
本体2の軸方向に沿った両端に向けて、出口側開口部1
0付近側がより上流側に位置し、両端側のそれぞれがよ
り下流側に位置するように、V字形に傾斜をつけられて
形成されている。言い換えれば、油溝11の下流側溝縁
12は、給油孔9に向けて突出するように傾斜する山形
状に形成されている。このように、油溝11の下流側溝
縁12を、潤滑油の流れる向きに沿うように、かつ軸受
本体2の軸方向の中央部が頂部になるように山形状に形
成することによって、油溝11の内部において、その下
流側溝縁12の傾きをガイドとして潤滑油循環流が上流
側から下流側に向かって滑らかに流動できる。なお、下
流側溝縁12は、図1において上向きに凸となる湾曲面
によって、給油孔9に向けて突出するように傾斜する山
形状に形成してもよい。
【0018】また、軸受本体2の内周部には、油溝11
と軸受本体2の軸方向に沿った両端とを接続するよう
に、油溝11の下流側隅部13から、油溝11の下流側
溝縁12の傾斜に沿って、この下流側溝縁12の上流側
に連続して、チャンファ14が内周面から凹まされて設
けられている。このように、チャンファ14を、下流側
隅部13から油溝11の下流側溝縁12に沿って設けた
ことによって、油溝11の内部において上流側から下流
側に向かって流動してきた潤滑油は、下流側隅部13に
おいて澱むことなく、チャンファ14を経由して、軸受
本体2の内側から外側へ容易に流れ出ることができる。
【0019】次に、ジャーナル軸受1の内部の潤滑油の
作用について説明する。
【0020】軸受本体2と回転軸3との間の軸受隙間1
5には、回転軸3の回転運動に必要な最低量の潤滑油が
満たされている。軸受本体2の内側において、回転軸3
が、図1の手前側から奥側に向かって、図1および図4
中矢印Xで示す向きに回転すると、この回転軸3の回転
に伴ない軸受本体2の内側においては、潤滑油が、図1
の手前側から奥側に向かって、図1中矢印Yで示す向き
に沿って流動(潤滑油循環流)する。また、このとき、
軸受本体2と回転中の回転軸3とが互いに摩耗し合い、
それらの両方から図示しない摩耗かすが発生する。摩耗
かすは、潤滑油とともに軸受隙間15を軸受本体2の内
周面に沿って流動するうちに、やがて油溝11に補足さ
れる。また、同様にして、フィルタでろ過しきれずに、
潤滑油に含まれた固形異物も、潤滑油とともに軸受隙間
15を流動するうちに、やがて油溝11に補足される。
このようにして、油溝11に捕捉された摩耗かすおよび
固形異物などは、油溝11の内部において、流動してい
る潤滑油の流れに乗って、油溝11の上流側から下流側
へと運ばれる。潤滑油の流動によって油溝11の下流側
に集められた摩耗かすおよび固形異物などは、下流側溝
縁12の傾きにより円滑に案内されて、下流側隅部13
に澱んで滞留することなく、この隅部13に開放してい
るチャンファ14に導入された後、図1中矢印Zで示す
向きに沿って、チャンファ14を経て、潤滑油とともに
軸受本体2の内側から外側へと排出される。
【0021】以上説明したように、潤滑油の流れる向き
に沿うようにV字形に形成された下流側溝縁12を有す
る油溝11、およびこの油溝11の下流側隅部13から
下流側溝縁12に沿って設けられたチャンファ14を有
するジャーナル軸受1によれば、潤滑油の流動によっ
て、油溝11の内部に溜まった固形異物などを、潤滑油
とともにチャンファ14を介して軸受本体2の内側から
外側へと積極的に排出できる。したがって、軸受隙間1
5への固形異物などの侵入を防ぎ、回転中の回転軸3と
軸受本体2との傷付きを防止できる。
【0022】次に、本発明の第2の実施の形態に係るジ
ャーナル軸受21を、図2に基づいて説明する。
【0023】この第2実施形態のジャーナル軸受21
は、油溝22の形状が、前述の第1実施形態のジャーナ
ル軸受1の油溝11と異なっているだけで、その他の構
成、作用、および効果はすべて同じである。よって、そ
の異なっている部分だけについて説明し、その他のすべ
ての説明は省略する。また、図面についても、本実施形
態の油溝22の特徴をよく理解することのできる図面の
みを示し、この図2において、前述の第1実施形態と同
一部分には同一符号を付してある。
【0024】本実施形態のジャーナル軸受21の油溝2
2は、その溝縁が滑らかな曲線で構成されている。以
下、詳しく説明する。この油溝22が有する、潤滑油の
流れる向きの下流側に位置する下流側溝縁23は、出口
側開口部10付近の下流側から、軸受本体2の軸方向に
沿った両端に向けて、出口側開口部10付近側がより上
流側に位置し、両端側のそれぞれがより下流側に位置す
るように、滑らかな曲線で山形に傾斜をつけられて形成
されている。言い換えれば、下流側溝縁23は給油孔9
に向けて突出するように山形状に形成されている。それ
とともに、潤滑油の流れる向きの上流側に位置する油溝
22の上流側溝縁24も、出口側開口部10付近の上流
側から、軸受本体2の軸方向に沿った両端に向けて、出
口側開口部10付近側がより上流側に位置し、両端側の
それぞれがより下流側に位置するように、滑らかな曲線
で山形に傾斜をつけられて形成されている。言い換えれ
ば、油溝22の上流側溝縁24は、給油孔9から遠ざか
る向きに突出するように湾曲させられて山形状に形成さ
れている。また、軸受本体2の軸方向の両端付近におい
て、上流側溝縁24の両端が下流側溝縁23の両端に接
近するように、下流側溝縁23よりも大きい曲率で上流
側溝縁24は形成されている。このように、油溝22の
下流側溝縁23および上流側溝縁24を、潤滑油の流れ
る向きに沿うように、かつ軸受本体の軸方向の中央部が
頂部になるように滑らかな曲線で山形に形成することに
よって、油溝22の内部に、その上流側から潤滑油が流
れ込み易くなるとともに、油溝22の内部において、潤
滑油が上流側から下流側に向かってより滑らかに流動で
きる。また、油溝22の内部には、上下両溝縁23,2
4が合わさる部分を除いて隅部がないので、油溝22の
内部において潤滑油が澱むことがない。
【0025】また、軸受本体2の内周には、油溝22と
軸受本体2の軸方向両端とに開放するチャンファ14
が、下流側溝縁23および上流側溝縁24の合流部分に
連続し、かつ、油溝22の下流側溝縁23の傾斜に沿っ
て、凹まされて設けられている。このように、チャンフ
ァ14を、下流側溝縁23および上流側溝縁24のそれ
ぞれの両端の合流部分から、油溝11の下流側溝縁23
に沿って設けたことによって、油溝22の内部において
上流側から下流側に向かって流動してきた潤滑油を、油
溝22の内部の隅部で澱ませることなく、チャンファ1
4を経由して、軸受本体2の外側へより滑らかに流出さ
せることができる。
【0026】この第2実施形態のジャーナル軸受21
は、以上説明した点以外は、すべて第1実施形態のジャ
ーナル軸受1と同じであるので、この第2実施形態のジ
ャーナル軸受21を用いることにより、本発明の課題を
解決できるのは勿論であるが、前記形状の油溝22を備
えた第2実施形態は、以下の点で優れている。
【0027】油溝22の溝縁を、その下流側溝縁23だ
けでなく、上流側溝縁24も、潤滑油の流動する向きに
沿うように、滑らか曲線で山形に形成した。これによっ
て、油溝22の上流側にも隅部がなくなり、油溝22の
内部には、潤滑油の流れが澱む場所が少なくできる。そ
して、潤滑油の流動によって、油溝22の内部に溜まっ
た固形異物などを、潤滑油とともにチャンファ14を介
して軸受本体2の内側から外側へとより積極的に排出で
きるので、軸受隙間15への固形異物などの侵入を防
ぎ、回転中の回転軸3と軸受本体2との傷付きを防止で
きる。
【0028】次に、本発明の第3の実施の形態に係るジ
ャーナル軸受31を、図3に基づいて説明する。
【0029】この第3実施形態のジャーナル軸受31
は、これが有する軸受本体2の内周部の形状が、前述の
第1実施形態の軸受本体2の内周部と異なっているだけ
で、その他の構成、作用、および効果はすべて同じであ
る。よって、その異なっている部分だけについて説明
し、その他のすべての説明は省略する。また、図面につ
いても、本実施形態のジャーナル軸受31が有する軸受
本体2の内周部の特徴をよく理解することのできる図面
のみを示し、この図3において、前述の第1実施形態と
同一部分には同一符号を付してある。
【0030】本実施形態のジャーナル軸受31が有する
軸受本体2の内周部には、油溝11に沿って、補助油溝
32が少なくとも1つ(図3に示す例においては複数)
形成されている。以下、詳しく説明する。油溝11の下
流側溝縁12に沿って、その下流側に連続して、軸受隙
間15に潤滑油の油膜が形成可能な程度に、油溝11よ
りも幅が狭く、深さが浅い補助油溝32を軸受本体2の
内周面から凹ませて複数形成する。また、これらの補助
油溝32は、それぞれが独立して、軸受本体2の軸方向
両端に開放するように形成されている。
【0031】この第3実施形態のジャーナル軸受31
は、以上説明した点以外は、すべて第1実施形態のジャ
ーナル軸受1と同じであるので、この第3実施形態のジ
ャーナル軸受31を用いることにより、本発明の課題を
解決できるのは勿論であるが、前記形状の補助油溝32
を備えた第3実施形態は、以下の点で優れている。
【0032】回転軸3の回転速度が大きくなると、油溝
11から排出される潤滑油の量よりも、油溝11に供給
される潤滑油の量が大きくなる。それに伴なって、潤滑
油とともに油溝11の内部に侵入する固形異物などの量
も増大する。このとき、油溝11で捕捉しきれなかった
固形異物を、油溝11に連続して設けた複数の補助油溝
32によって容易に捕捉して、図3中矢印Aで示す向き
に沿って、軸受本体2の内側から外側へと排出できる。
よって、潤滑油の流動によって、油溝11の内部に溜ま
った固形異物などを、潤滑油とともにチャンファ14を
介して軸受本体2の内側から外側へと積極的に排出でき
る。それとともに、回転軸3が高速で回転しても、油溝
11で捕捉しきれなかった固形異物などを、潤滑油とと
もに複数の補助油溝32を介して軸受本体2の内側から
外側へと積極的に排出できる。
【0033】なお、本発明は、前記第1〜第3の実施の
形態には制約されない。例えば、油溝11の下流側溝縁
12および補助油溝32の山形形状、および深さは、軸
受隙間15に潤滑油の油膜が形成可能な程度であれば、
任意の大きさに形成できる。また、補助油溝32は、前
記第2実施形態に適用できる他、軸受本体2の内周部に
おいて、その複数箇所に設けられた油溝11を除くすべ
ての内周面状に形成しても構わない。油溝11を除く軸
受本体2の内周面上の全てを補助油溝32で覆うことに
よって、さらに固形異物などの捕捉率を高めることがで
きる。また、補助油溝32は、軸受本体2の内周部にお
いて、その複数箇所に設けられた下流側溝縁23および
上流側溝縁24が滑らかな曲線で形成された油溝22を
除くすべての内周面状に形成しても構わない。油溝22
の下流側溝縁23および上流側溝縁24に沿うように、
滑らかな曲線で補助油溝32を形成して、油溝22を除
く軸受本体2の内周面上の全てを補助油溝32で覆うこ
とによって、固形異物などの捕捉率を極めて高めること
ができる。また、略長方形状の舟形の油溝の各隅部のそ
れぞれにチャンファを連通して設けることによって、各
隅部での澱みをなくすとともに、固形異物の流出を促し
て、本発明の課題を解決しても構わない。
【0034】
【発明の効果】本発明に係るジャーナル軸受によれば、
軸受本体の内側に設けた油溝の隅部に開放してチャンフ
ァを設け、隅部から潤滑油を流出させ、隅部での潤滑油
の澱みをなくしたので、この潤滑油の流動を積極的に利
用して、軸受本体の内部に溜まる固形異物を、潤滑油と
ともにチャンファに通して軸受本体の外側へと積極的に
排出できる。したがって、軸受隙間への固形異物などの
侵入を防ぎ、回転中の回転軸と軸受本体との傷付きを防
止できる。
【0035】また、油溝の下流側溝縁を傾斜または湾曲
させて、給油孔に向けて突出する山形状に形成したジャ
ーナル軸受によれば、油溝の内部の潤滑油の循環流をこ
の溝の下流側溝縁の傾きに沿って流動させ、油溝の下流
側隅部に溜まろうとする固形異物を、潤滑油とともにチ
ャンファに通して滞ることなく軸受本体の外部へとより
積極的に排出できる。したがって、軸受隙間への固形異
物などの侵入を防ぎ、回転中の回転軸と軸受本体との傷
付きを防止できる。
【0036】また、油溝の上流側溝縁を傾斜または湾曲
させて、給油孔から遠ざかる向きに突出する山形状に形
成したジャーナル軸受によれば、上流側溝縁と下流側溝
縁との合流部分以外は、油溝はすべて滑らかな曲線およ
び曲面で形成されているとともに、上流側溝縁と下流側
溝縁との合流部分はチャンファに接続しているので、油
溝の中には潤滑油の循環流の澱みが殆ど生じない。しか
も、油溝の内部の潤滑油の循環流をこの溝の下流側溝縁
の傾きに沿って滑らかに流動させるとともに、前記合流
部分に溜まろうとする固形異物を、潤滑油とともにチャ
ンファを通して滞ることなく軸受本体の外部へとさらに
積極的に排出できる。したがって、軸受隙間への固形異
物などの侵入を防ぎ、回転中の回転軸と軸受本体との傷
付きを防止できる。
【0037】また、油溝の下流側溝縁の下流側におい
て、少なくとも1本の山形状の補助油溝が、油溝の下流
側溝縁に沿って軸受本体の内周面に凹まされて設けられ
たジャーナル軸受によれば、補助油溝においても軸受本
体の内部の固形異物を確実に捕捉できる。よって、軸受
本体の内部の固形異物を潤滑油とともに軸受本体の外部
へとより積極的に排出して、軸受隙間への固形異物など
の侵入を防ぎ、回転中の回転軸と軸受本体との傷付きを
防止できる。
【0038】また、チャンファを軸受本体の軸方向に対
して斜めに設けたジャーナル軸受によれば、潤滑油が油
溝の隅部からより流出し易くなり、それに伴ない固形異
物の軸受本体外への排出能力を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るジャーナル軸
受装置を示す断面図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るジャーナル軸
受装置を示す断面図。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係るジャーナル軸
受装置を示す断面図。
【図4】従来のジャーナル軸受装置を示す断面図。
【図5】図4中W―W線に沿って示す断面図。
【符号の説明】
1…ジャーナル軸受 2…軸受本体 3…回転軸 9…給油孔 11…油溝 12…下流側溝縁 13…下流側隅部 14…チャンファ 21…ジャーナル軸受 22…油溝 23…下流側溝縁 24…上流側溝縁 31…ジャーナル軸受 32…補助油溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を回転自在に支持する筒形の軸受
    本体と、 この軸受本体をその外側と内側とにわたって貫通して設
    けられ、前記外側から内側に潤滑油を供給する給油孔
    と、 この給油孔と連続して前記軸受本体の内周面に凹まされ
    て設けられ、前記回転軸の回転により前記軸受本体の内
    周面上に前記潤滑油を広げる油溝と、 この油溝の隅部のうち少なくとも下流側隅部と前記軸受
    本体の軸方向両端とに開放して前記軸受本体の内周面に
    凹まされて設けられ、前記油溝内の前記潤滑油を前記軸
    受本体の外側に排出するチャンファとを具備することを
    特徴とするジャーナル軸受。
  2. 【請求項2】 前記油溝の前記下流側溝縁を、傾斜また
    は湾曲させて、前記給油孔に向けて突出する山形状に形
    成したことを特徴とする請求項1に記載のジャーナル軸
    受。
  3. 【請求項3】 前記油溝の上流側溝縁を、傾斜または湾
    曲させて、前記給油孔から遠ざかる向きに突出する山形
    状に形成したことを特徴とする請求項2に記載のジャー
    ナル軸受。
  4. 【請求項4】 前記油溝の下流側において、少なくとも
    1本の山形状の補助油溝が、前記下流側溝縁に沿って前
    記軸受本体の内周面に凹まされて設けられたことを特徴
    とする請求項2または3に記載のジャーナル軸受。
  5. 【請求項5】 前記チャンファを、前記下流側溝縁の傾
    きに沿って斜めに形成したことを特徴とする請求項2〜
    4のうちのいずれか1項に記載のジャーナル軸受。
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