JP2000337058A - 電動シャッターの無線信号制御機構 - Google Patents

電動シャッターの無線信号制御機構

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JP2000337058A
JP2000337058A JP11150501A JP15050199A JP2000337058A JP 2000337058 A JP2000337058 A JP 2000337058A JP 11150501 A JP11150501 A JP 11150501A JP 15050199 A JP15050199 A JP 15050199A JP 2000337058 A JP2000337058 A JP 2000337058A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電動シャッターが障害物検知信号を無線で送信
するときに、他からの無線信号を同時受信した場合でも
確実に検知信号によってシャッターを一時停止させるの
無線信号制御機構を提供する。 【解決手段】送信機には、複数の相互に異なるパターン
の送信信号を選択手段によって発生させることができる
発生手段を設け、前記パターンは単位長の送信ワードを
少なくとも2単位長以上送信及び休止する間欠波形と
し、いずれのパターンの送信信号を選択した場合におい
ても、相互の送信信号の干渉時に、相手方送信信号の送
信ワードのいずれかの送信休止中に選択したパターンの
送信信号であることを受信機が読み取ることができる単
位長の送信ワードが出現するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動シャッターを
無線信号によって開閉制御する電動シャッターの無線制
御機構であって、特に障害物検知装置を付設した電動シ
ャッターの無線制御機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、相互に障害物検知装置を装備する
電動シャッターが近接して設置されたような場合や、特
開平8−240086号や実公平8−3673号のよう
にリモコンスイッチと障害物検知装置を電動シャッター
に併用するシステムでは、障害物検知装置同士やリモコ
ンスイッチと障害物検知装置に共に電波、赤外線等の無
線を利用しているものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、たとえ相互の
無線信号の送信コードを変えたとしても、いずれのシャ
ッターの受信機とも、同時受信した場合の双方の無線信
号が干渉することによる弊害を完全に払拭することがで
きず、障害物検知装置の本来の機能が損なわれて受信機
での作動障害となったり、時として受信機が受信コード
が違うと誤判断したり、電池があるにもかかわらず電池
がないと判断する場合も生じていた。特に障害物検知装
置を付設する電動シャッターを併設する場合、共通のフ
ォーマットによる無線信号を送信することが多いため、
前記の弊害は必然的に生じ得るが、同時受信による前記
諸問題を克服するための対応が十分でなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる電動シ
ャッターが障害物検知信号を無線で送信するときに、他
からの無線信号を同時受信した場合の不可避的に生ずる
問題を抜本的に解決することを主目的とするもので、シ
ャッターカーテンの下端に設けた障害物検知装置の障害
物検知センサーの検知に伴う送信機からの送信信号を、
躯体側に設けた受信機で受信して緊急退避作動させるよ
うに構成した電動シャッターにおいて、送信機には、複
数の相互に異なるパターンの送信信号を選択手段によっ
て発生させることができる発生手段を設け、前記パター
ンは単位長の送信ワードを少なくとも2単位長以上送信
及び休止する間欠波形とし、いずれのパターンの送信信
号を選択した場合においても、相互の送信信号の干渉時
に、相手方送信信号の送信ワードのいずれかの送信休止
中に選択したパターンの送信信号であることを受信機が
読み取ることができる単位長の送信ワードが出現するよ
うにしたものである。これによって隣接して同種の障害
物検知装置等を有する電動シャッターが、送信無線信号
が相互に干渉し合っても受信機での受信不能になること
がなく確実に所定の信号を取り入れることができ、リモ
コンスイッチによる無線送信中に障害物検知装置が作動
した場合においても、障害物検知信号を問題なく判別し
て受信することができる。
【0005】次に、本発明の一実施の形態を無線信号が
電波である場合について図面に基づいて説明する。図
1、2において、1は複数連並設された電動シャッター
A、B、2はシャッターカーテン、3はシャッターカー
テン2の下端に設けられる座板、4はシャッターカーテ
ン2を収納するシャッターケース、5は建物の開口両側
に立設されたガイドレール、6は開閉機、7は送信機で
あって送信制御部7a、送信部7bからなり、送信制御
部7aには後記するマイコンにより演算、制御等される
とともに、フォーマットに基づくパターン化の波形の信
号を出力する発生手段7cを内臓している。8は受信機
で、受信部8a、受信制御部8bとからなり、9は開閉
制御部、10は障害物検知センサ、20は通常時のシャ
ッターの開閉用押しボタンスイッチ、30はリモコンス
イッチ、100は床面、51は送信制御部7a等の部材
装置を収納するケースであって、ケース51には電池蓋
52を設け、この電池蓋52内には電池53や後記する
送信信号のパターンのパターン切換スイッチである選択
手段54等が収納されており、電池蓋52を開蓋した場
合、電池53の収納部が臨めると共に、状況に応じて選
択手段54によってパターンを適宜に切換えることがで
きるようになっている。
【0006】そして、前記座板3には前記ケース51が
固定されており、座板3の下面一体には障害物検知セン
サ10が装備されている。この障害物検知センサ10
は、座板3の両側方にも突出してガイドレール5内に内
装される突出部11の下面にまで延設されていて、シャ
ッターカーテン2の下方はもとより、前記ガイドレール
5の案内溝内の障害物をも検知できる。
【0007】障害物検知センサ10と送信制御部7a間
および送信制御部7aと送信部7b間とは、結線されて
おり、障害物検知センサ10が障害物を検知すると図示
しないマイクロスイッチが作動して検知回路を閉成させ
て検知信号を送信制御部7aに送信する。この送信信号
を受けて送信制御部7aでは、発生手段7cにより選択
されたパターンの信号に変調して出力し、送信部7bか
ら受信部8aに向かって送信する。
【0008】受信部8aはシャッターケース4下面に装
着され、該受信部8aは座板3に設けた前記送信部7b
からの信号を受信し、受信制御部8bから開閉制御部9
に対し、シャッターの停止等の指令信号を出力する。ま
た信号受信領域が広く設定されているから、下方からの
信号ばかりでなく、開口部前方等の各方向からの信号も
受信できるようになっている。
【0009】したがって、電動シャッターAの受信部8
a(又は電動シャッターBの受信部8a)は、遠隔制御
を行うリモコンスイッチ41からの電波信号や電動シャ
ッターB(又は電動シャッターA)からの障害物検知電
波信号も同時に受信し得ることとなる。
【0010】次に送信部7aから受信部8aに送信され
るパターン化された送信信号について説明する。図3は
送信信号の送信コードのフォーマットを示す。このフォ
ーマットは、ヘッダー、キーコードと機能コードからな
るデータコード、チェックサム、ストップビットからな
り、このフォーマットが単位長の1ワードとなる。送信
部8aはこのフォーマットの信号を一回につき連続して
数ワードずつ、ある休止期間を空けて間欠的に送信する
パターンになっている。また、データコードのキーコー
ドは送信元の識別コード(IDコード)となっている
が、他の同一のフォーマットの電波と干渉した場合に
は、受信しようとしているフォーマットの1ワードが読
み込めたときにその識別コードを含む1ワードがシャッ
ターの停止等の制御を可能とする固有のコード信号であ
ること受信制御部8bに認識させるようになっている。
この場合の1ワードを読み込みできるか否かはマイコン
制御によるものとし、1ワードの読み込み中に他の(選
択しなかった)パターンの信号を同時受信したときは、
電波の干渉状態になっているから、その1ワードを完全
に読み込むことはできない。また、機能コードは8ビッ
トの並びとし、意味付けとしては、何ワード目の信号で
あるか、パターンの送信機からの信号であるのかパタ
ーンの送信機からの信号であるのか、電池消耗信号で
あるかなどである。
【0011】しかして、本発明の実施の形態では、隣接
する電動シャッターAおよびBにおける障害物検知信号
を相互に同時受信した場合であっても、相互干渉による
不作動を防止するため、図4に例示するように2種類の
パターンを使用する。図の(a)はパターンを、図の
(b)はパターンである。パターンは障害物検知セ
ンサ10のマイクロスイッチが作動したときに4ワード
連続して送信し、つづいて4ワード休止し以降このパタ
ーンの繰り返しが適宜できるようになっている。パター
ンも同様に障害物検知センサ10のマイクロスイッチ
が作動したときに2ワード連続して送信し、つづいて3
ワード休止し以降このパターンを繰り返すようになって
いる。これらのパターンは送信制御部7aに組み込まれ
ているマイコンを介して出力される。電動シャッターA
がパターンを選択した場合には、電動シャッターBは
パターンを選択するものとし、いずれを選択するか
は、選択手段54により行う。
【0012】前記の異なるパターンであるパターン及
びパターンの間欠送信信号間について、いずれのパタ
ーンの送信信号を選択した場合においても、相互の送信
信号の干渉時に、相手方送信信号の送信ワードのいずれ
かの送信休止中に受信機が選択したパターンの送信信号
であることを読み取ることができる単位長の送信ワード
が発生するようにした関係を図5に具体例で示す。図の
(a)は、電動シャッターAが閉鎖中に検知センサ12
が障害物に当接し、パターンの間欠送信信号の送信を
スタートした直後に電動シャッターBが閉鎖を完了し床
面11に当接して検知センサ10がシャッター停止指令
としての間欠送信信号の送信をスタートし、電動シャッ
ターAの受信部8aが両送信信号を受信したことを想定
したものである。
【0013】この両送信信号の送信タイミングでは、電
動シャッターAに着目すれば、パターンの第1ワード
の送信中にパターンの第1ワードを受信部aで受信す
ることになるから、電波の干渉が生じている状態であ
る。パターンの第2及び第3ワードの送信中も干渉状
態が継続して生じている。かかる干渉状態では、受信部
8aから送信された両信号を受信制御部8bでは、パタ
ーンのものであると判別することができない。ところ
パターンの第4ワード目の送信信号は、パターンの
送信がそれ以前に休止中となっていることから、読み込
むことができる。したがって第4ワード目が受信可能に
なる(図4中の○印)。
【0014】一方図の(b)は、電動シャッターBに着
目した場合であって、電動シャッターBが閉鎖中に検知
センサ12が障害物に当接し、パターンの間欠送信信
号の送信をスタートした直後に電動シャッターAが閉鎖
を完了し床面100に当接して検知センサ10がシャッ
ター停止指令としての間欠送信信号の送信をスタート
し、電動シャッターBの受信部8aが両送信信号を受信
したことを想定したものである。前記の電動シャッター
Aの場合と同様に考えれば、図5のように受信部8aは
第6ワード目で始めて受信可能となる。
【0015】ここで、受信制御部8bは、選択しなかっ
たパターンの単位長のワードを非干渉状態で受信したと
しても、読み込みができない固有のキーコード(パター
ンの固有のキーコードになる)が付されているから、
これによってシャッターの停止等の制御がされることは
ない。
【0016】このように複数のパターン化された間欠送
信信号を選択手段54によって選択可能とすることによ
り、その他の実施の形態として、電波式の障害物検知装
置を装備する電動シャッターが併設され、同時に双方の
装置が床面や障害物を検知して間欠送信信号を送信した
ときや、電動シャッターが障害物を検知して電波を間欠
的に送信している間に、そのシャッターをリモコンスイ
ッチ30で制御しようとし、電波を送信したような場合
にあっても、一方はパターンの信号を選択し、他方は
パターンの信号を選択しておけば、たとえ電波の干渉
領域があっても、1ワード分の単位長の送信信号をいず
れかのタイミングで確実に受信することができる。要す
るに本発明は、本来受信すべき無線信号に他の無線信号
を受信して両信号間に干渉状態が生じた場合、双方の間
欠信号間には、異なるパターンの波形間に生ずる送信、
送信停止に伴うタイミングのズレが生じ、このズレによ
って非干渉領域における固有のワードを読み込んで出力
し、シャッターの停止等の制御を行うものである。な
お、本実施の形態の電波信号の代わりに赤外線等を使用
しても良いことはもとよりである。また、パターンの選
択手段54をなくし、パターン、パターンの送信機
として、電動シャッターA、Bにそれぞれ別パターンの
送信機を用いてもよい。
【0017】叙述の如く構成された本発明の実施の形態
において、その作用を説明する。図6のフローチャート
図に示すように、電動シャッターA(パターンを選択
しているものとする。)の降下中に障害物に当接して座
板に設けた障害物検知スイッチ10の作動によって送信
部7aからパターンの間欠送信信号を送信すると、こ
の信号は受信部8aによって受信される。このとき受信
制御部8bでは、受信部8aに他の電波を受信している
か否かを判別する。他の電波が入っていない場合は、パ
ターンの間欠送信信号に基づいてシャッターを停止さ
せる指令をシャッター制御部9に送信し、シャッターの
降下を停止させるとともに所定時間反転上昇させて停止
させる。また他の電波を同時に受信している場合にも、
パターンの間欠送信信号にパターンの識別記号を含
む1ワードを取り込むことができたときに、パターン
の間欠送信信号に基づいてシャッターを停止させる指令
をシャッター制御部9に送信し、シャッターの降下を一
旦停止させるとともに所定時間反転上昇させて停止させ
る。
【0018】一方、電動シャッターAの降下中に障害物
がない場合には、床面100に当接した障害物検知スイ
ッチ10の作動により同様にシャッターを停止させる。
このときの取り込むことができワードが送信後の第1ま
たは第2ワードの場合は、シャッターを停止させるだけ
にとどめるが、ワードが送信後の第3番目以降のもので
ある場合は、シャッターを一旦停止させた後、所定時間
反転上昇させて停止させ、その遅れ時間分シャッターカ
ーテン2の弛みを矯正させるようになっている。
【0019】また、本発明では、異なるパターンの間欠
送信信号を同時受信したときであっても、いずれのパタ
ーン化された送信信号の各ワードは、何番目のワードで
あるのかの情報を予め取り込んでいるため、たとえ受信
で遅れた数ワード目の信号を受信したとしても、その遅
れ時間分、障害物への当接後のシャッターの反転上昇時
間とすることができるように制御されている。したがっ
て、シャッターが障害物を押し過ぎた分、シャッターを
反転上昇させることができる。
【0020】本発明のように複数のパターン化された信
号を選択する方式であっても、最初のワードのみ送信出
力を高めることによって、他から入ってくる目的外のス
プリアス信号を排除することことによって、受信能力を
高めることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】併設された電動シャッターA、Bの外観図であ
る。
【図2】送信機の正面図である。
【図3】送信コードのフォーマットである。
【図4】(a)パターンの波形である。 (b)パターンの波形である。
【図5】(a)パターンを選択した場合の、パターン
との干渉状態図である。 (b)パターンを選択した場合の、パターンとの干
渉状態図である。
【図6】フローチャート図である。
【符号の説明】
1電動シャッター 2シャッターカーテン 3座板 4シャッターケース 5ガイドレール 6開閉機 7送信機 7a発生手段を内臓する送信制御部 7b送信部 8受信機 8a受信部 8b受信制御部 9開閉制御部 10障害物検知センサ 11突出部 20押しボタンスイッチ 30リモコンスイッチ 51ケース 52電池蓋 53電池 54選択手段 100床面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャッターカーテンの下端に設けた障害物
    検知装置の障害物検知センサーの検知に伴う送信機から
    の送信信号を、躯体側に設けた受信機で受信して緊急退
    避作動させるように構成した電動シャッターにおいて、
    送信機には、複数の相互に異なるパターンの送信信号を
    選択手段によって発生させることができる発生手段を設
    け、前記パターンは単位長の送信ワードを少なくとも2
    単位長以上送信及び休止する間欠波形とし、いずれのパ
    ターンの送信信号を選択した場合においても、相互の送
    信信号の干渉時に、相手方送信信号の送信ワードのいず
    れかの送信休止中に選択したパターンの送信信号である
    ことを受信機が読み取ることができる単位長の送信ワー
    ドが出現するようにしたことを特徴とする電動シャッタ
    ーの無線信号制御機構。
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JP2007063922A (ja) * 2005-09-01 2007-03-15 Bunka Shutter Co Ltd 開閉装置状態監視装置及び開閉装置
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