JP2000336588A - プラスチック被覆紙原料から良質のセルロース繊維を取り出す方法 - Google Patents

プラスチック被覆紙原料から良質のセルロース繊維を取り出す方法

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JP2000336588A
JP2000336588A JP15343699A JP15343699A JP2000336588A JP 2000336588 A JP2000336588 A JP 2000336588A JP 15343699 A JP15343699 A JP 15343699A JP 15343699 A JP15343699 A JP 15343699A JP 2000336588 A JP2000336588 A JP 2000336588A
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隆志 山口
Eisaku Katori
英作 鹿取
Yutaka Atami
裕 熱海
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 牛乳パック原料に代表されるプラスチック被
覆紙原料から良質のセルロース繊維を取り出す方法を提
供する。 【解決手段】 50〜90℃の温水3が注入されている
ストレーナー付きパルパー2内に原料濃度が5〜30重
量%となるようにプラスチック被覆紙原料1を細片化す
ることなく投入し、該ストレーナー付きパルパー2の運
転を継続しながら、アルカリ薬品4を次に添加する酸化
漂白剤5の漂白効果が好適に発揮されるpH範囲になる
ように添加した後、酸化漂白剤5を酸化電位が0.2〜
1.2ボルトになるように添加する一連のパルパー処理
を短時間で行い、しかる後パルパーストレーナー処理に
よりプラスチックの大部分を除去する工程を経ることに
よってTAPPI−UM2401985による機械パルプの
結束繊維含有量が0〜5%になる状態とした後、引き続
き該プラスチックの大部分を除去したスラリーを除塵,
精選する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、牛乳パックで代表
されるようなプラスチック被覆紙原料からトイレット用
やタオル用等の衛生用紙の製造に使用可能な良質のセル
ロース繊維を取り出す方法であり、プラスチック被覆紙
原料を細片化することなく投入するにも拘らず温水及び
薬品を使用したパルパー処理によりプラスチックの分離
とセルロース繊維の離解,漂白とを行うことにより比較
的簡単な工程で短時間にプラスチック被覆紙原料から良
質のセルロース繊維を取り出す方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】新聞紙,雑誌,事務用紙等の一般古紙
は、従来から抄紙原料として回収して再利用されている
が、牛乳,乳酸飲料,ジュース,紅茶,コーヒー等の液
体用紙パック原料や工程紙の如きプラスチック被覆紙原
料の如くその表面又は表裏面にプラスチックがラミネー
トされている古紙はそのプラスチックが抄紙原料として
は不適であるのでパルプ原料としての再利用の対象とさ
れていなかった。
【0003】しかしながら、前記液体用紙パック原料は
その内部に液体を収納するものであるから、坪量の大き
な板紙が使用されており、しかも丈夫であることが要求
されるために良質なセルロース繊維が使用されているの
で、再利用する動きが近年急速に高まってきている。
【0004】このような液体用紙パック原料に代表され
るようなプラスチック被覆紙原料を回収処理する従来技
術としては、パルパーにこれら古紙原料を水、苛性ソー
ダ、脱墨剤と共に投入し、流送できる程度に破砕して塾
成タワー中で10〜20時間堆積貯留して膨潤化させる
ことによってプラスチック以外のセルロース繊維をパル
プ化させ、次いで除塵,精選工程に流送してプラスチッ
ク片を除去すると共に離解,精選し、インク成分等の不
純物を浮上分離させた後に洗浄し、晒タワーで8〜12
時間漂白殺菌してティッシュペーパー抄造用の原料とす
る方法が特開平6−313285号公報に開示されてい
る。
【0005】しかしながら、この従来技術においては、
以下に示すような種々の欠点があった。 パルパーでの離解は、ストレーナ径が70〜80mmで
離解濃度が5〜10重量%での粗離解のみであるので、
破砕されたプラスチック片のスクリーニング作用がない
ため、後工程で充分なスクリーニングが必要になる。 苛性ソーダ添加の下でのパルパーと塾成タワーとによ
る離解では、プラスチック以外のセルロース繊維の充分
な離解度が得られず、後工程のスクリーニングでのリジ
ェクト率が大きくなる。 スクリーニングの前工程での離解が不充分なため、離
解機能も備えたスクリーン設備での離解作用によりプラ
スチックが細片化されてしまってプラスチックの除去効
率が悪いばかりでなく、セルロース繊維が切断されて微
細繊維が増大するため、抄造された紙は嵩や柔軟性が低
く且つ水切れ性も悪いものとなる。 苛性ソーダと脱墨剤との添加の下に10〜20時間と
いう長時間堆積貯留しなければならないため、セルロー
ス繊維の損傷が大きくなる。 晒タワーで8〜12時間という長時間漂白殺菌するた
め、排水の負荷を増大させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記した如き
従来技術の欠点を解消し、液体用紙パック原料に代表さ
れるプラスチック被覆紙原料からセルロース繊維の損傷
が少なく、トイレット用やタオル用等の衛生用紙の製造
に使用可能なバージンパルプに近い良質のセルロース繊
維を短時間で取り出す方法を提供することを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究の結果、従来技術の欠点は機械的
処理が中心であって且つ古紙原料を細片にして離解して
いるために生じていたことに着目し、軽度の機械的処理
と化学薬品処理とを組み合せ且つプラスチック被覆紙原
料は細片化することなくそのまま投入することによって
プラスチックをなるべく大きいままに分離すると共にセ
ルロース繊維の細片化や切断や損傷を少なくした状態で
セルロース繊維として取り出せば良いことを究明し、5
0〜90℃の温水が注入されているストレーナー付きパ
ルパー内に原料濃度が5〜30重量%となるようにプラ
スチック被覆紙原料を細片化することなく投入し、該ス
トレーナー付きパルパーの運転を継続しながら、アルカ
リ薬品を次に添加する酸化漂白剤の漂白効果が好適に発
揮されるpH範囲になるように添加した後、酸化漂白剤
を酸化電位が0.2〜1.2ボルトになるように添加す
る一連のパルパー処理を短時間で行い、しかる後パルパ
ーストレーナー処理によりプラスチックの大部分を除去
する工程を経ることによってTAPPI−UM240
1985による機械パルプの結束繊維含有量が0〜5%にな
る状態とした後、引き続き該プラスチックの大部分を除
去したスラリーを除塵,精選すれば良いことを究明して
本発明を完成したのである。
【0008】そして、プラスチックの大部分を除去した
スラリーの除塵,精選は、重量異物除去クリーナーと、
粗スクリーンと、細スクリーンと、軽量異物除去クリー
ナーとのクリーナーシリーズでの4段階処理により行う
ことが好ましいことや、この4段階の処理を行う場合に
は粗スクリーンと細スクリーンとのリジェクトを原料回
収設備において離解,精選してプラスチック細片を廃棄
プラスチック細片として排出した後のスラリーを再度重
量異物除去クリーナーに戻してセルロース繊維の回収効
率を高めることが好ましいことや、更にプラスチックの
大部分を除去したスラリーを除塵,精選の後に不純物を
除去するために洗浄を行うことが好ましいことも究明し
たのである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明方法を実
施するのに好適な装置の1実施例を示して本発明に係る
プラスチック被覆紙原料から良質のセルロース繊維を取
り出す方法について説明する。図1は本発明に係るプラ
スチック被覆紙原料から良質のセルロース繊維を取り出
す方法を実施するのに好適な装置の1実施例を示すフロ
ーシートである。
【0010】図面中、1はセルロース繊維を取り出され
るためのプラスチック被覆紙原料であって、市中から回
収された使用済みの牛乳,乳酸飲料,ジュース,紅茶,
コーヒー等の液体用紙パックや、使用済の工程紙や、こ
れらの製造工程において発生した損紙や裁断屑等であ
り、本発明においては別途細片化することなくそのまま
使用される。
【0011】2は比較的小さなプラスチックまで除去回
収ができるように小さなストレーナー径(少なくとも5
0mm以下)のストレーナー付きパルパーであり、このス
トレーナー付きパルパー2内に50〜90℃の温水3を
注入した後に、原料濃度が5〜30重量%となるように
前記プラスチック被覆紙原料1を投入し、ストレーナー
付きパルパー2の運転により攪拌することによってプラ
スチック被覆紙原料1のセルロース繊維に温水3を充分
に浸透させてセルロース繊維とプラスチックとの分離効
果を促進せしめる。この効果は、温水3の温度が50℃
未満ではセルロース繊維をプラスチックから分離させる
のに長時間を要するので好ましくなく、90℃を超えて
もセルロース繊維とプラスチックとの分離効果に大きな
影響はなくエネルギー的に不経済である。好ましい温水
3の温度は60〜80℃である。ここで、ストレーナー
付きパルパー2内に投入されるプラスチック被覆紙原料
1が原料濃度で5〜30重量%でなければならない理由
は、原料濃度で5重量%未満ではストレーナー付きパル
パー2内に投入されたプラスチック被覆紙原料1の原料
濃度が低くてストレーナー付きパルパー2による攪拌作
用によりプラスチック被覆紙原料1が細片化してしまっ
て好ましくなく、また30重量%を超えると原料濃度が
高すぎてストレーナー付きパルパー2の攪拌翼が回転し
なくなる恐れがあるからである。
【0012】4はストレーナー付きパルパー2内でプラ
スチック被覆紙原料1のセルロース繊維に温水3が充分
に浸透した後に、このストレーナー付きパルパー2の運
転を継続している過程において添加されるアルカリ薬品
である。このアルカリ薬品4は、液体用紙パック原料に
広く使用されている紙力増強剤であるポリアミンアミド
エピクロルヒドリン樹脂を脱樹脂してセルロース繊維の
離解とプラスチックからの分離とを促進させる役目を成
さしめると共に、ストレーナー付きパルパー2内の液体
を次に添加する酸化漂白剤の漂白効果が好適に発揮され
るpH範囲になるように調整するために添加されるもの
で、苛性ソーダ,炭酸ソーダ,亜硫酸ソーダ,苛性カリ
等を使用することができる。
【0013】5はアルカリ薬品4が添加されたストレー
ナー付きパルパー2内でこのストレーナー付きパルパー
2の運転を継続している過程において、液体用紙パック
原料のプラスチック表面に印刷されているインクや使用
済み工程紙表面に付着していた汚染物質等が分離してプ
ラスチックから分離されたセルロース繊維に付着して汚
染する現象が発生するのでこの汚染物質を漂白すると共
にその酸化作用によってセルロース繊維の離解を促進さ
せる役目を成す酸化漂白剤であり、その酸化電位が0.
2〜1.2ボルトになる範囲で添加される。このように
酸化漂白剤5の酸化電位が0.2〜1.2ボルトの範囲
であれば、前述したようにアルカリ薬品4が酸化漂白剤
5の漂白効果が好適に発揮されるpH範囲になるように
添加されている場合に、酸化漂白剤5による漂白効果が
有効に発揮できる。
【0014】前記酸化漂白剤5としては、次亜塩素酸カ
ルシウムや次亜塩素酸ソーダや亜塩素酸ソーダの如き塩
素系のものと、酸素やオゾンや過酸化ソーダや過酸化水
素や過酸化炭酸ソーダや過酢酸の如き非塩素系のものの
いずれでも使用可能である。そして、このような酸化漂
白剤5は一般にpH値が大きくなると酸化電位が低くな
る傾向にあり、酸化電位が低ければ漂白作用によってセ
ルロース繊維に与える損傷が少なくなるのでアルカリ薬
品4の添加量は多目にすることが好ましい。
【0015】このような50〜90℃の温水3が注入さ
れているストレーナー付きパルパー2内に原料濃度が5
〜30重量%となるようにプラスチック被覆紙原料1を
細片化することなく投入し、ストレーナー付きパルパー
2の運転を継続しながら、アルカリ薬品を次に添加する
酸化漂白剤5の漂白効果が好適に発揮されるpH範囲に
なるように添加した後、酸化漂白剤5をその酸化電位が
0.2〜1.2ボルトの範囲になるように添加する一連
のパルパー処理を短時間行う。この短時間とは、温水3
の温度や、投入されるプラスチック被覆紙原料1の温水
3に対する濃度や、アルカリ薬品4の種類及び添加量
や、酸化漂白剤5の種類及び添加量によって相違する
が、通常30〜120分程度である。
【0016】しかる後、この一連のパルパー処理に引き
続いて、ストレーナー付きパルパー2内に希釈水を投入
しながら下部のストレーナーからその殆どがセルロース
繊維から成るスラリーを通過させて次の除塵,精選工程
に送る。このパルパーストレーナー処理によりプラスチ
ックの大部分を除去する工程を経ることによって、スト
レーナーを通過したスラリーのTAPPI−UM240
1985による機械パルプの結束繊維含有量が0〜5%にな
る状態となる。このTAPPI−UM2401985による
機械パルプの結束繊維含有量は、実験室用フラットスク
リーン(スクリーンプレート面の大きさ104cm×28.3c
m,スリット幅:0.20mm,スリット数:880,スリット
長:44mm,フラットスクリーン軸の毎分の回転数:15
0,このフラットスクリーン軸に装着されているカムに
は4つの偏心があるので毎分600回往復振動する,偏心
の振動:48mm)を用いて抄紙時に害を及ぼす機械パルプ
中の結束繊維量を測定する方法であり、以下の計算式に
より算出する。 結束繊維含有量(%)=(B÷A)×100 ここで、A:篩別する前の絶乾重量 B:フラットスクリーンで処理した残査の絶乾重量
【0017】またストレーナー付きパルパー2内でセル
ロース繊維と分離されたプラスチックは、その大部分が
ストレーナー付きパルパー2内に投入されたプラスチッ
ク被覆紙原料1の大きさに近い大きさを維持しているの
でストレーナー付きパルパー2の下部のストレーナーを
通過することができず、ストレーナー付きパルパー2の
下部に設けられている別の排出口から廃棄プラスチック
aとして排出される。この廃棄プラスチックaは、全プ
ラスチックの95%程度にまでなるのである。
【0018】このストレーナー付きパルパー2から送り
出されたスラリーを次の除塵,精選工程に送る際に、前
以てサイクロンの如き重量異物除去クリーナー6により
金属片や砂利などの重量異物を除去することが好ましい
が、重量異物が混入する恐れがない場合にはこの重量異
物除去クリーナー6は必要ない。
【0019】次いで、プラスチックの大部分を除去した
スラリーを除塵,精選するのであり、この除塵,精選
は、前記した重量異物除去クリーナー6と、ストレーナ
ー付きパルパー2の下部のストレーナーの径より小径の
丸穴式遠心型の粗スクリーン7と、スリット幅が粗スク
リーン7の丸穴よりも小さな遠心型スリット式の細スク
リーン8と、残ったプラスチックやインクやピッチなど
の軽量異物を廃棄軽量異物cとして除去するためのサイ
クロンの如き軽量異物除去クリーナー10とのクリーナ
ーシリーズでの4段階の処理により行うことが好まし
い。この場合、粗スクリーン7及び細スクリーン8によ
るリジェクトは原料回収設備9において離解,精選し、
プラスチック細片は廃棄プラスチック細片bとして排出
し、プラスチック細片を除去したセルロース繊維は再度
重量異物除去クリーナー6に戻すことによってセルロー
ス繊維の回収効率を高めることが好ましい。
【0020】かくしてストレーナー付きパルパー2の下
部のストレーナーにより大きなプラスチックを除去され
たスラリーから、金属異物等の重量異物や残ったプラス
チックやインクやピッチなどの軽量異物を除去し、除
塵,精選されたセルロース繊維を洗浄機11により付着
している不純物を洗浄除去すれば、良質な抄紙用のセル
ロース繊維12として取り出されるのである。
【0021】以上の工程に要する時間は全工程で約3時
間と非常に短い時間であり、最終工程から取り出したセ
ルロース繊維12を特開平5−98597号において述
べられている方法で測定したカールファクターは例えば
2.1と非常に小さく、またこの取り出したセルロース
繊維のみをパルプ原料として使用してJISP8209
により米坪量60gの紙を抄紙して標準試料と目視比較
により離解度を測定した結果、離解度が非常に進んでい
る100%に近い95%であった。
【0022】
【発明の効果】以上に詳述した如く、本発明に係るプラ
スチック被覆紙原料から良質のセルロース繊維を取り出
す方法は、ストレーナー付きパルパーを運転しながら、
プラスチック被覆紙原料を細片化することなくそのまま
の状態での50〜90℃の温水への浸漬と、アルカリ薬
品,酸化漂白剤の順序での薬品処理という軽度の機械的
処理と化学薬品処理との組合せによって、セルロース繊
維をTAPPI−UM2401985による機械パルプの結
束繊維含有量が0〜5%という高離解状態で大きいまま
のプラスチックから分離して効率良く除去すると共にセ
ルロース繊維を細片化や切断や損傷を少なくした繊維長
の長い状態に維持させることができるばかりでなく、前
記軽度の機械的処理と化学薬品処理との後の除塵,精選
工程を経ることにより残ったプラスチックや異物も除去
されたそのままで直ちにトイレット用やタオル用等の衛
生用紙の製造に使用可能な良質のセルロース繊維として
取り出すことができ、その全処理工程に要する時間も実
働時間が1時間強という非常に短い時間であり、近年省
資源が叫ばれている中でセルロース繊維を高い回収率で
且つプラスチックの混入量が少ない状態で回収して有効
利用することが難しかった牛乳パックで代表されるよう
なプラスチック被覆紙原料を効果的に再利用することを
可能とした方法であり、その工業的価値は非常に大きな
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラスチック被覆紙原料から良質
のセルロース繊維を取り出す方法を実施するのに好適な
装置の1実施例を示すフローシートである。
【符号の説明】
1 プラスチック被覆紙原料 2 ストレーナー付きパルパー 3 温水 4 アルカリ薬品 5 酸化漂白剤 6 重量異物除去クリーナー 7 粗スクリーン 8 細スクリーン 9 原料回収設備 10 軽量異物除去クリーナー 11 洗浄機 12 セルロース繊維 a 廃棄プラスチック b 廃棄プラスチック細片 c 廃棄軽量異物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熱海 裕 東京都新宿区西新宿6−22−1 株式会社 クレシア内 Fターム(参考) 4L055 AA11 AC09 AD06 BA11 BA37 BB04 EA03 EA20 EA34

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 50〜90℃の温水が注入されているス
    トレーナー付きパルパー内に原料濃度が5〜30重量%
    となるようにプラスチック被覆紙原料を細片化すること
    なく投入し、該ストレーナー付きパルパーの運転を継続
    しながら、アルカリ薬品を次に添加する酸化漂白剤の漂
    白効果が好適に発揮されるpH範囲になるように添加し
    た後、酸化漂白剤を酸化電位が0.2〜1.2ボルトに
    なるように添加する一連のパルパー処理を短時間で行
    い、次いでパルパーストレーナー処理によりプラスチッ
    クの大部分を除去する工程を経ることによってTAPP
    I−UM2401985による機械パルプの結束繊維含有量
    が0〜5%になる状態とした後、引き続き該プラスチッ
    クの大部分を除去したスラリーを除塵,精選することを
    特徴とするプラスチック被覆紙原料から良質のセルロー
    ス繊維を取り出す方法。
  2. 【請求項2】 プラスチックの大部分を除去したスラリ
    ーの除塵,精選を、重量異物除去クリーナーと、粗スク
    リーンと、細スクリーンと、軽量異物除去クリーナーと
    のクリーナーシリーズでの4段階処理により行う請求項
    1に記載のプラスチック被覆紙原料から良質のセルロー
    ス繊維を取り出す方法。
  3. 【請求項3】 粗スクリーンと細スクリーンとのリジェ
    クトを、原料回収設備において離解,精選し、プラスチ
    ック細片を廃棄プラスチック細片として排出した後のス
    ラリーを再度重量異物除去クリーナーに戻す請求項2に
    記載のプラスチック被覆紙原料から良質のセルロース繊
    維を取り出す方法。
  4. 【請求項4】 プラスチックの大部分を除去したスラリ
    ーを、除塵,精選の後に洗浄する請求項1から3までの
    いずれか1項に記載のプラスチック被覆紙原料から良質
    のセルロース繊維を取り出す方法。
JP15343699A 1999-06-01 1999-06-01 プラスチック被覆紙原料から良質のセルロース繊維を取り出す方法 Pending JP2000336588A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001159089A (ja) * 1999-11-29 2001-06-12 Crecia Corp プラスチック被覆紙原料から取り出した良質のセルロース繊維を高配合した衛生用紙
JP2016044376A (ja) * 2014-08-26 2016-04-04 日本製紙株式会社 紙コップの再生方法
CN111979813A (zh) * 2020-08-27 2020-11-24 安徽永兴纸业股份有限公司 一种废旧淋膜纸回收制备工艺

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