JP2000336386A - 亜鉛を含まない連続可変トランスミッション流体 - Google Patents

亜鉛を含まない連続可変トランスミッション流体

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JP2000336386A
JP2000336386A JP2000157570A JP2000157570A JP2000336386A JP 2000336386 A JP2000336386 A JP 2000336386A JP 2000157570 A JP2000157570 A JP 2000157570A JP 2000157570 A JP2000157570 A JP 2000157570A JP 2000336386 A JP2000336386 A JP 2000336386A
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F Watts Raymond
エフ ワッツ レイモンド
M Richard Catherine
エム リチャード キャサリン
Ueda Yukio
ウエダ ユキオ
Makoto Maeda
誠 前田
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貴朗 石川
Yoshie Arakawa
慶江 荒川
Yasuhiro Murakami
靖宏 村上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スチールベルト連続式可変トランスミッショ
ン(CVT)を潤滑するための組成物および方法を提供する
こと。 【解決手段】 連続可変トランスミッションを潤滑する
ための組成物であって、以下の成分を含む: (1)亜鉛を
含まない多量の潤滑油、および(2) 以下の成分を含む、
有効量の性能強化添加剤の組合わせを含有し、該組み合
わせは、以下の成分を含む: (a) ポリイソブテニルサク
シンイミド無灰分散剤と、(b)有機ホスフィットと、(c)
該組成物中のCaを、約500ppm(重量基準)未満とするよ
うな量の、カルシウム過塩基性フェナート洗浄剤と、
(d) 以下の成分: (i)一種以上のサクシンイミド、(ii)
一種以上のエトキシル化アミンを含む摩擦改良剤と、
(e) 長鎖カルボン酸の一級アミド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スチールベルト連
続式可変トランスミッション(CVT)を潤滑するための組
成物および方法に関する。より詳しくは、本発明は、従
来のトランスミッション流体に対して、高い低温摩擦特
性を示す、連続式可変トランスミッション流体として有
用な、亜鉛を含まない潤滑組成物に関するものである。
【0002】
【技術的背景】より燃料効率のよい自動車を開発しよう
との、たゆまない研究は、多くの製造業者による、連続
式可変トランスミッションの開発へと導いた。連続可変
トランスミッションと従来の自動トランスミッションと
の間の主な違いは、自動トランスミッションが、速度変
換を達成するのに、遊星歯車装置群を使用しているのに
対して、連続式可変トランスミッションが、速度変換の
ためにプーリー群とベルトとを使用している点にある。
従来の自動トランスミッションは、通常3、4または5つ
の決められた減速比、即ち「速度」、例えば5-速自動変速
機構を有している。このトランスミッションの作動系
は、エンジン回転数rpm、対地速度およびスロットル位
置に基づいて、適当な減速比、即ち速度を選択する。連
続式可変トランスミッションにおいては、ドライビング
(driving)およびドリブンプーリー上の、該駆動ベルト
の相対的な移動径を変更することによって、決められた
範囲内で、殆ど無限数の減速比を達成することができ
る。
【0003】このCVTにおける決定的なメカニズムは、
バリエータ(variator)である。このバリエータは、2個
のスチールプーリーと、1個のスチールベルトとで構成
される。該プーリーは、開閉可能であって、これにより
該ベルトは種々の径にて運動できる。該ドライビングプ
ーリーが、完全に開放され(僅かな径のベルト運動)、か
つ該ドリブンプーリーが完全に閉じられた(大きな径の
ベルト運動)場合には、極めて高い減速比が達成され(低
い対地速度を生じる)。逆に、該ドライビングプーリー
が、完全に閉じられ(大きな径のベルト運動)、かつ該ド
リブンプーリーが完全に開放された(僅かな径のベルト
運動)場合には、入力速度を越える出力速度の増加が達
成され(高い対地速度を発生する)。この設計の新規性
は、該ベルトがスチール製であることにある。2つの型
のCVTトランスミッションが存在する。その一つの設計
において、該ベルトは、「押され」もしくは圧縮されて、
動力を伝達し、またもう一つの設計では、V-ベルトにお
いてより一般的であるように、該ベルトは引張られる。
これら2つの設計において、スチールベルトは、スチー
ルプーリーと接触した状態で使用され、潤滑要件はこれ
ら両設計型に対して同等である。
【0004】CVTトランスミッションにおいて使用され
る潤滑剤に対しては、2つの決定的な要件がある。即
ち、(1) 摩耗の制御および(2)摩擦の制御である。スチ
ール間摩擦係数は、極めて低く、例えば0.03〜0.15程度
となる傾向があるので、極めて高い閉鎖力(closing for
ce)が、該プーリー側に掛かり、該ベルトの摺動を回避
する。該ベルトのあらゆる滑りが、破局的な摩耗を生
じ、これは迅速な破損に導く。これらプーリーは、厳密
な限界を生じさせ、最適の動作を可能とするために、高
精度の表面仕上げに付されている。これら表面の如何な
る摩耗も許されない。従って、適当な潤滑剤は、優れた
摩耗制御性をもつ必要がある。該ベルト-プーリー界面
の摩擦特性も、重要なものである。エンジンから躯動輪
への、高いトルクの伝達中の、該ベルトの滑りを防止す
るために、摩擦は極めて高いものである必要がある。し
かし、高すぎる静摩擦係数は、該ベルトの「滑り-粘着(s
lip-stick)」挙動を引き起こし、これは自動車の乗員空
間における、可聴音および振動の発生に導く。
【0005】上記のように、高すぎる静、即ち低速摩擦
係数をもつ流体も、同様に、該トランスミッションにお
いて、滑り-粘着挙動を引き起こす。CVTを使用する目的
は、改善された燃料効率を持つ自動車の製造にあるの
で、これらはしばしば、滑りトルクコンバータクラッチ
に取り付けられる。滑りトルクコンバータクラッチを使
用して可能となる、燃料効率のゲインは、十分に文献に
記載されている(参考文献1)。滑り-粘着挙動は、潤滑剤
によって防止されていない場合には、それ自体、該ベル
トにおけるホイッスル音または該滑りトルクコンバータ
クラッチの振動として現れる。この滑りトルクコンバー
タクラッチまたはバリエータにおける滑り-粘着挙動を
首尾良く防止するためには、潤滑剤が、低摺動速度にお
ける摩擦を首尾良く制御できることが必須である。より
具体的には、該潤滑剤は、低摺動速度において、滑り-
粘着のない摩擦環境をもたらす必要がある。この摩擦特
性は、摩擦対速度の関係、即ちこの系のdμ/dV[速度(V)
の変動に伴う、摩擦係数(μ)の変動]を計算することに
より決定され、ここで該系は、使用されている該潤滑剤
および摩擦物質として規定される。滑り-粘着挙動を首
尾良く制御するためには、上記の関係、即ちdμ/dVは正
でなくてはならず、即ち該摩擦係数は、摺動スピードま
たは速度の増大に伴って、常に増大する必要がある。更
に、該dμ/dVが正であればあるほど、該潤滑剤は、滑り
-粘着挙動に対して、より高い安全性の限界をもたら
す。
【0006】自動車におけるトランスミッションは、周
囲温度の広い範囲に渡り使用されるので、ある温度にお
いて正のdμ/dVをもつだけでなく、広い範囲の温度に渡
ってもこれが正であることが、該潤滑剤にとって重要で
ある。本発明で扱おうとしているのは、流体性能のこの
特徴、即ち広い温度範囲に渡る、より具体的には約40℃
の範囲の、より低い温度における、dμ/dVの調節であ
る。従来から、適正な程度の潤滑をもたらし、かつベル
トとプーリーとの間に十分な摩擦を可能とし、結果とし
てエンジンからの高いトルクを伝達する際の、該ベルト
の滑りを回避する、連続可変トランスミッション流体を
処方する試みがなされてきた。このような潤滑流体の一
つは、1998年9月11日付けで公開された、WO98/39400に
記載されており、この特許は、潤滑組成物を記載してお
り、該組成物は、(1) 多量の潤滑油、および(2) 有効量
の性能強化添加剤の組合わせを含む混合物を含有し、該
組み合わせは、(a) 無灰洗浄剤、(b) 金属洗浄剤、(c)
有機ホスフィット、(d) 有機ホスフェートのアミン塩お
よび(e) 一種以上の摩擦改善剤、例えばアミド摩擦改良
剤、サクシンイミド摩擦改良剤およびエトキシル化アミ
ン摩擦改良剤を含有する。これについては、1998年5月1
2日に配布された、US-A-5750477 (Sumiejski等)をも参
照のこと。これを本発明の参考文献とする。しかし、こ
れら潤滑剤は、特に低温におけるdμ/dVの制御を扱って
いない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題およびその解決手段】我
々は、今や、連続可変トランスミッションにおいて、ス
チール-スチールプーリー系と、滑りトルクコンバータ
クラッチとの組み合わせにより生じる、困難な潤滑に関
する問題を解決する、固有の添加剤と摩擦改良剤との組
み合わせを見出した。特に、本発明者等は、固有の亜鉛
を含まない連続可変トランスミッション(CVT)流体を発
見したが、該流体は低温(例えば、40℃)において、実質
的に改善された摩擦特性(dμ/dV)を示す。即ち、本発明
の潤滑剤は、高いスチール-スチール摩擦係数を与える
その能力、および広い温度範囲に渡り正のdμ/dVを維持
するその能力のために、CVT用途において特に適してい
る。作動温度範囲におけるこの改良は、該添加剤に、長
鎖カルボン酸の一級アミドを添加することによって達成
される。
【0008】本発明は、連続可変トランスミッションを
潤滑するための組成物および方法に関し、該組成物は以
下の成分を含む: (1)亜鉛を含まない多量の潤滑油、および(2) 以下の成
分を含む、有効量の性能強化添加剤の組合わせを含有
し、該組み合わせは、以下の成分: (a) ポリイソブテニルサクシンイミド無灰分散剤と、
(b)有機ホスフィットと、(c) 該組成物中のCaを、約500
ppm(重量基準)未満とするような量の、カルシウム過塩
基性フェナート洗浄剤と、(d) 以下の成分: (1)一種以上のサクシンイミド、(2) 一種以上のエトキ
シル化アミンを含む摩擦改良剤と、(e) 長鎖カルボン酸
の一級アミドとを含む。
【0009】該長鎖カルボン酸の一級アミドは、以下の
構造によって表される: RCONH2 ここで、Rは炭素原子数12〜24、より好ましくは16〜20
のアルケニル基であり、また最も好ましくはC17アルケ
ニル基である。好ましい該一級アミドはオレアミドであ
る。該一級アミドは、好ましくは、完全に処方された潤
滑油組成物の重量%を基準として、約0.001〜1.0重量%な
る範囲の量、最も好ましくは0.1重量%なる量で存在す
る。本発明の更なる態様は、本発明の該流体組成物を含
む、連続式可変自動トランスミッション装置を含む。
【0010】
【発明の実施の形態】スチール-スチール摩擦バリエー
タおよび滑りトルクコンバータクラッチシステムを備え
た、CVTトランスミッションの潤滑は、単純なものでは
ない。これは、該バリエータに高いスチール-スチール
摩擦を与え、しかも該トルクコンバータクラッチに優れ
た紙-スチール摩擦を与えるという、固有の問題を提示
する。これら以外の要件は、該流体が、広い動作温度範
囲に渡って、正のdμ/dVをもつことである。従って、該
摩擦改良剤系は、広い温度範囲に渡って、該スチール-
スチール摩擦および該紙-スチール摩擦を、極めて高精
度で制御するように選択されなければならない。
【0011】1. 潤滑油 本発明において有用な潤滑油は、天然潤滑油、合成潤滑
油およびその混合物から誘導される。一般的に、これら
天然および合成潤滑油両者は、各々約1〜約100mm2/s (c
St)なる範囲の、100℃における動粘度をもつが、典型的
な用途は、100℃において約2〜約8 mm2/s (cSt)なる範
囲の粘度をもつべきことが要求されるであろう。天然潤
滑油は、動物オイル、植物油(例えば、ひまし油および
ラード油)、石油、鉱物油、および石炭またはシェール
から誘導されたオイルを含む。好ましい天然潤滑油は、
鉱物油である。
【0012】適当な鉱物油は、全ての通常の鉱物油基礎
原料(basestocks)を含む。これは、化学構造においてナ
フテン系またはパラフィン系のオイルを含む。オイル
は、従来の方法によって、酸、アルカリ、およびクレー
またはその他の試薬、例えば塩化アルミニウムを使用し
て精製され、あるいは例えばフェノール、二酸化硫黄、
フルフラール、ジクロロジエチルエーテル等の溶媒によ
る、溶媒抽出によって製造される、抽出油であってもよ
い。該オイルは、ハイドロトリーティングまたはハイド
ロファイニング、冷却または接触脱ワックス法による脱
ワックス処理、もしくはハイドロクラッキング処理する
ことができる。この無機オイルは天然の粗製源から生成
することができ、あるいは異性化ワックス材料、あるい
はその他の精製工程の残留物で構成されていてもよい。
典型的な無機オイルは、2.0 mm2/s (cSt)〜8.0 mm2/s
(cSt)なる範囲の、100℃における動粘度をもつであろ
う。好ましい無機オイルは、2〜6 mm2/s (cSt)なる範囲
の動粘度を有し、また最も好ましいものは、3〜5 mm2/s
(cSt)なる範囲の100℃における粘度をもつものであ
る。
【0013】合成潤滑油は、炭化水素油およびハロ-置
換炭化水素油、例えばオリゴマー化、ポリマー化、およ
び共重合化オレフィン(例えば、ポリブチレン、ポリプ
ロピレン、プロピレン-イソブチレンコポリマー、塩化
ポリラクテン、ポリ(1-ヘキセン)、ポリ(1-オクテン)、
ポリ(1-デセン)等、およびその混合物)、アルキルベン
ゼン(例えば、ドデシルベンゼン、テトラデシルベンゼ
ン、ジノニルベンゼン、ジ(2-エチルヘキシル)ベンゼン
等)、ポリフェニル(例えば、ビフェニル、ターフェニ
ル、アルキル化ポリフェニル等)、およびアルキル化ジ
フェニルエーテル、アルキル化ジフェニルスルフィド、
並びにその誘導体、類似体および同族体等を包含する。
合成オイルのこの組の好ましいオイルは、α-オレフィ
ンのオリゴマー、特に1-デセンのオリゴマーである。
【0014】もう一つの適当な組の合成潤滑油は、ジカ
ルボン酸(例えば、フタール酸、琥珀酸、アルキル琥珀
酸およびアルケニル琥珀酸、マレイン酸、アゼライン
酸、スベリン酸、セバシン酸、フマール酸、アジピン
酸、リノール酸ダイマー、マロン酸、アルキルマロン
酸、アルケニルマロン酸等)と、種々のアルコール(例え
ば、ブチルアルコール、ヘキシルアルコール、ドデシル
アルコール、2-エチルヘキシルアルコール、エチレング
リコール、ジエチレングリコールモノエーテル、プロピ
レングリコール等)とのエステルを包含する。これらエ
ステルの具体的な例は、ジブチルアジペート、ジ(2-エ
チルヘキシル)セバケート、ジ-n-ヘキシルフマレート、
ジオクチルセバケート、ジイソオクチルアゼレート、ジ
イソデシルアゼレート、ジオクチルフタレート、ジデシ
ルフタレート、ジエイコシルセバケート、リノール酸ダ
イマーの2-エチルヘキシルジエステル、および1モルの
セバシン酸と2モルのテトラエチレングリコールおよび2
モルの2-エチルヘキサン酸等との反応によって生成され
る複合エステルを含む。合成オイルのこの組の好ましい
型のオイルは、C4〜C12アルコールのアジペートであ
る。合成潤滑油として有用なエステルは、またC5〜C12
モノカルボン酸と、ポリオールまたはポリオールエーテ
ル、例えばネオペンチルグリコール、トリメチロールプ
ロパンペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトー
ル、トリペンタエリスリトール等とから作成されたもの
をも包含する。
【0015】該潤滑油は、精製、再精製オイルまたはそ
の混合物から誘導することができる。未精製のオイル
は、天然源または合成源(例えば、石炭、シェール、ま
たはタールサンドビチューメン)から、更に精製または
処理することなしに、直接得られる。未精製オイルの例
は、レトルト操作から直接得られるシェールオイル、蒸
留により直接得られる石油、エステル化工程から直接得
られるエステルオイルを含み、その各々は次いで更に処
理することなしに使用される。精製オイルは、これが1
または2段階の精製工程において処理されて、1以上のそ
の特性が改善されていること以外は、該未精製オイルと
類似する。適当な精製法は、蒸留、ハイドロトリーティ
ング、脱ワックス化、溶媒抽出、酸または塩基抽出、濾
過およびパーコレーションを含み、これら精製法の全て
は、当業者には公知である。再精製オイルは、該精製オ
イルを得るのに利用したものと同様な工程で、使用済み
オイルを処理することによって得られる。これらの再精
製オイルは、また再生または再処理オイルとしても知ら
れ、しばしば使用済みの添加剤およびオイルの分解生成
物を除去するための技術によって、付随的に処理され
る。しかし、該潤滑油が天然および合成潤滑油の混合物
(即ち、部分的に合成油である場合、該部分的な合成油
成分の選択は、種々変更することができ、特に有用な組
合わせは、無機オイルと、ポリ-α-オレフィン(PAO)、
特に1-デセンのオリゴマーを含む。
【0016】2. 添加剤組成a. ポリイソブテニルサクシンイミド分散剤 本発明において有用な無灰分散剤は、ポリイソブテニル
琥珀酸無水物とアルキレンポリアミン、例えばトリエチ
レンテトラミンまたはテトラエチレンペンタミンとから
形成されるポリイソブテニルサクシンイミドであり、こ
こで該ポリイソブテニル置換基は、700〜1200(好ましく
は、900〜1100)の範囲の数平均分子量をもつポリイソブ
テンから誘導される。広範囲のアルケニルサクシンイミ
ドから幾つかの分散剤を選択することによって、改善さ
れた摩擦特性を持つ流体が得られることを見出した。最
も好ましい本発明の分散剤は、該ポリイソブテン置換基
が、約950原子質量単位なる分子量を有するものであ
り、その塩基性窒素含有部分は、ポリアミン(PAM)であ
り、かつ該分散剤は硼素化剤で後処理されている。本発
明の該無灰分散剤は、任意の有効量で使用できる。しか
し、これらは、典型的には最終的な潤滑剤中に、約0.1
〜10.0質量%、好ましくは約0.5〜7.0%および最も好まし
くは約2.0〜約5.0%なる量で使用される。
【0017】b. 有機ホスフィット 本発明の添加剤系の第二成分は、有機ホスフィットであ
る。本発明において有用な該有機ホスフィットは、以下
の一般的構造式Iで示される、モノ-およびジ-ヒドロカ
ルビルホスフィットである:
【0018】
【化3】
【0019】ここで、Rはヒドロカルビル基であり、R1
はヒドロカルビル基または水素原子であり、Rまたは R1
はチオエーテル基(CH2-S-CH2) を含む。本明細書で使用
する「ヒドロカルビル基」とは、該分子の残りの部分に直
接結合した1個の炭素原子を有し、かつ本発明の範囲内
において支配的に炭化水素特性を持つ基を意味する。こ
のような基は、以下のようなものを含む: (1) 炭化水素
基、即ち脂肪族、脂環式(例えば、シクロアルキルまた
はシクロアルケニル)、芳香族基、アルカリール基、等
並びにリングが該分子の他の部分を介して完成されてい
る環式基。(2) 置換炭化水素基、即ち本発明の範囲内に
おいて、該基の支配的な炭化水素特性を変更することの
ない、炭化水素以外の置換基を含む基。当業者は、当然
適当な置換基に気付くであろう。その例は、ハロゲン、
ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アルコキシ、アシル、等
である。(3) ヘテロ基、即ち本発明の範囲内において支
配的に炭化水素特性を示すが、炭素原子で構成される連
鎖またはリング内に、炭素以外の原子を含む基。適当な
ヘテロ原子は、当業者には明らかであろうが、その例は
窒素、酸素および硫黄を包含する。
【0020】構造式Iにおいて、RまたはR1は、アルキル
基であり、該アルキル基はC4〜C20、好ましくはC6
C18、最も好ましくはC8〜C16アルキル基である。このよ
うな基は、当業者には公知である。その例は、メチル、
エチル、オクチル、デシル、オクタデシル、シクロヘキ
シルおよびフェニル等である。RまたはR1は、また独立
に変えることができる。上記のように、RおよびR1は、
アルキルまたはアラルキルであり得、これらは直鎖また
は分岐鎖であり得、また該アリール基はフェニルまたは
置換フェニル基であり得る。これらRおよびR1は、飽和
または不飽和であり得、またS、NまたはO等のヘテロ原
子を含むこともできる。これらの好ましい物質は、該ジ
アルキルホスフィット(構造式I)である。該RおよびR1
は、好ましくは1個の硫黄原子を含む、C4〜C18の直鎖ア
ルキル基である。最も好ましいものは、デシル、ウンデ
シル、3-チアウンデシル、ペンタデシルおよび3-チアペ
ンタデシル基である。構造式Iのホスフィットは、個々
にまたは混合物として使用することができる。本発明の
好ましい態様は、米国特許第5,185,090号および同第5,2
42,612号に記載されている、混合アルキルホスフィット
の使用である。任意の有効量の該有機ホスフィットを、
本発明の利点を達成するために使用できるが、典型的に
は、これらの有効量は、該最終的な流体において、0.01
〜5.0質量%なる範囲内にあるであろう。好ましくは、該
流体の処理率は、0.2%〜3.0%、および最も好ましくは0.
3%〜1.0%の範囲内であろう。
【0021】以下に、代表的な混合有機ホスフィットの
製造例を与える。製造例P-1-A : 燐-および硫黄-含有反応生成物を、還流
冷却器、攪拌棒および窒素ガス吹き込み器を備えた丸底
4つ口フラスコに、194 g(1モル)のジブチルハイドロジ
ェンホスフィットを入れることにより、調製した。この
フラスコを窒素ガスでフラッシングし、密封し、該攪拌
装置を作動させた。このジブチルハイドロジェンホスフ
ィットを真空下(-90 KPa)で150℃に加熱した。該フラス
コ内の温度を150℃に維持し、一方で190 g(1モル)のヒ
ドロキシエチル-n-オクチルスルフィドを、約1時間に渡
り添加した。この添加中に、約35mlのブチルアルコール
を、冷却トラップ内のオーバーヘッドとして回収した。
該ヒドロキシエチル-n-オクチルスルフィドの添加完了
後、約1時間加熱を続けた。その間に、追加のブチルア
ルコールは、発生しなかった。この反応混合物を冷却
し、燐および硫黄について分析した。この最終生成物
は、115なるTANを有し、また8.4%の燐および9.1%の硫黄
を含んでいた。
【0022】c. カルシウム過塩基性フェナート洗浄剤 本発明の組成物の該カルシウム-含有過塩基性フェナー
ト洗浄剤は、1種以上のアルキルフェノールおよび特に
好ましい硫酸化アルキルフェノールのカルシウム塩であ
る。金属洗浄剤に関連する用語「過塩基性」とは、該金属
が、該有機基よりも化学量論的に多量に存在する、金属
塩を表すのに使用される。この過塩基性塩を調製するの
に一般的に使用される方法は、酸の無機オイル溶液と、
化学量論的に過剰量の金属中和剤、例えば金属酸化物、
水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩、または硫化物とを、約50
℃なる温度にて加熱し、得られる生成物を濾過する工程
を含む。大過剰の金属の配合に役立つ、該中和工程にお
ける「プロモータ」の使用も、公知である。このプロモー
タとして有用な化合物の例は、フェノール系物質、例え
ばフェノール、ナフトール、アルキルフェノール、チオ
フェノール、硫酸アルキルフェノール、およびホルムア
ルデヒドとフェノール系物質との縮合生成物; アルコー
ル、例えばメタノール、2-プロパノール、オクタノー
ル、セロソルブアルコール、カルビトールアルコール、
エチレングリコール、ステアリルアルコール、およびシ
クロヘキシルアルコール; およびアミン、例えばアニリ
ン、フェニレンジアミン、フェノチアジン、フェニル-
β-ナフチルアミン、およびドデシルアミンを含む。特
に有効な該塩基性塩の調製方法は、酸と過剰量の塩基性
アルカリ土類金属中和剤と少なくとも1種のアルコール
とを混合する工程、および60〜200℃等の高温にて該混
合物を炭酸塩化する工程を含む。過塩基性洗浄剤は、15
0またはそれ以上、例えば250-450の範囲の、TBN (全塩
基数; ASTM D-2896)を有する。
【0023】任意の有効量の該カルシウムフェナート過
塩基性洗浄剤を使用して、本発明の利点を達成できる
が、典型的な有効量は、該最終的な流体において、0.01
〜5.0質量%なる範囲であろう。該流体における好ましい
処理率は、該最終的なオイルのカルシウム含量を、500
ppm(重量基準)とするような、0.05〜3.0質量%、および
最も好ましくは0.1〜1.0質量%なる範囲であろう。d. 摩
擦改良剤 (1) サクシンイミド 本発明の組成物において少なくとも1種存在する、本発
明のサクシンイミド摩擦改良剤は、以下の構造IIを有す
る:
【0024】
【化4】
【0025】該構造IIにおいて、R7はC6〜C30アルキル
基であり、z=1〜10である。該構造IIで示される摩擦改
良剤を形成するための、該アルケニル琥珀酸無水物出発
物質は、2つの型の何れかのものであり得る。これら2つ
の型は、琥珀酸部分に対するアルキル側鎖の結合の点で
異なっている。第一の型において、該アルキル基は、出
発オレフィンにおける一級炭素原子を介して結合してお
り、従って該琥珀酸部分に隣接する該炭素原子は、2級
炭素原子となる。該第二の型において、該結合は、該出
発オレフィンにおける2級炭素原子を介してなされ、従
ってこれらの物質は、分岐または異性化側鎖をもつ。従
って、該琥珀酸部分に隣接する該炭素原子は、当然3級
炭素原子となる。2級炭素原子を介して結合した、以下
の構造IIIによって示される、該第一の型のアルケニル
琥珀酸無水物は、単にα-オレフィン、即ち末端不飽和
オレフィンを、無水マレイン酸と共に加熱することによ
り調製される。これら物質の例は、n-デセニル琥珀酸無
水物、テトラデセニル琥珀酸無水物、n-オクタデセニル
琥珀酸無水物、テトラプロペニル琥珀酸無水物等を包含
する。
【0026】
【化5】
【0027】この構造IIIにおいて、RはC3〜C27アルキ
ル基である。3級炭素原子を介して結合した、該第二の
型のアルケニル琥珀酸無水物は、内部不飽和オレフィン
と無水マレイン酸とから製造する。内部オレフィンは、
末端不飽和以外のオレフィンであり、従って以下の部
分: H2C=CH-を含んでいない。これらの内部オレフィン
は、該反応混合物自体内に組み込むことができ、あるい
はα-オレフィンを、高温において異性化触媒に暴露す
ることによって、その場で製造できる。このような物質
の製造法は、米国特許第3,382,172号に記載されてい
る。この異性化されたアルケニル置換琥珀酸無水物は、
以下の構造IVで示される化合物である:
【0028】
【化6】
【0029】ここで、xおよびyは夫々独立に整数を表
し、その和は1〜30の範囲にある。好ましい無水琥珀酸
は、線状α-オレフィンの酸性触媒による異性化および
これに続く無水マレイン酸との反応により製造される。
好ましいα-オレフィンの例は、1-オクテン、1-デセ
ン、1-ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-
オクタデセン、1-エイコサデセン、またはその混合物で
ある。記載した生成物は、また同一の炭素原子数8〜20
を有する内部オレフィンから製造することも可能であ
る。本発明にとって好ましい物質は、1-テトラデセン(x
+y=9)、1-ヘキサデセン(x+y=11)および1-オクタデセン
(x+y=13)またはその混合物から製造したものである。次
いで、このアルケニル琥珀酸無水物を、更に以下の構造
Vをもつポリアミンと反応させる:
【0030】
【化7】
【0031】ここで、zは1〜10、好ましくは1〜3の整数
である。本発明の好ましいサクシンイミド摩擦改良剤
は、異性化アルケニル琥珀酸無水物と、ジエチレントリ
アミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペン
タミンまたはその混合物との反応により得られる生成物
である。最も好ましい生成物は、テトラエチレンペンタ
ミンを使用して調製される。このアルケニル琥珀酸無水
物は、典型的にはモル比2:1にて、該アミンと反応さ
れ、これら両1級アミンをサクシンイミドに転化する。
しばしば僅かに過剰の異性化アルケニル琥珀酸無水物を
使用して、全ての1級アミンを、確実に反応させる。こ
の反応の生成物は、上記構造IIで示される化合物であ
る。これら2つの型のサクシンイミド摩擦改良剤は、夫
々独立にまたは組合わせとして使用できる。構造IIで示
されるジサクシンイミドは、当分野で公知の、任意の数
の技術によって、後処理または更に加工することができ
る。これら方法は、硼酸処理(boration)、マレイン酸処
理(maleation)、および無機酸、例えば燐酸、亜燐酸お
よび硫酸による酸処理を含むが、これらに限定されな
い。これら方法の説明は、例えば米国特許第3,254,025
号、同第3,502,677号、同第4,686,054号および同第4,85
7,214号において見出すことができる。
【0032】該サクシンイミド改良剤のもう一つの有用
な誘導体は、上記構造II、IIIおよびIVの該アルケニル
基が、水素化されて、その飽和アルキル類似体を形成し
ているものである。オレフィンと無水マレイン酸との縮
合生成物の飽和処理は、該アミンとの反応の前後に行う
ことができる。これら構造II、IIIおよびIVの飽和され
た誘導体も、同様に前に記載したように後処理に付すこ
とができる。構造IIの化合物およびその誘導体を、任意
の有効な量で使用して、本発明の利点を達成できるが、
典型的には、これら有効量は、該完成された流体の、0.
01〜10重量%、好ましくは0.05〜7重量%、最も好ましく
は0.1〜5重量%なる範囲内にあろう。構造IIで示される
化合物の製造法の例を、以下に与える。
【0033】製造例FM-2-A: 機械的攪拌装置、窒素ガス
掃気装置、ディーンシュターク(DeanStarke)トラップお
よび冷却器を備えた1Lの丸底フラスコに、352 g (1.00
モル)のイソオクタデセニル琥珀酸無水物(ディキシーケ
ミカル社(Dixie Chemical Co.) から入手したODSA)を装
入した。低流量での窒素ガス掃気を開始し、攪拌器を作
動させ、かつ該材料を130℃に加熱した。即座に、87 g
(0.46モル)の市販のテトラエチレンペンタミンを、該加
熱し攪拌したイソオクタデセニル琥珀酸無水物に、浸漬
管を介して徐々に添加した。この混合物の温度を150℃
に高め、この温度にて2時間維持した。この加熱期間
中、8 mlの水(理論収率の〜50%)を、該ディーンシュタ
ークトラップ中に集めた。このフラスコを冷却して、生
成物を得、この生成物を秤量し、かつ分析した。収量:
427 g;窒素含有率: 7.2%。製造例FM-2-B : 製造例FM-2-Aの手順を繰り返した。但
し、以下の物質を、以下の量で使用した: 458 g (1.3モ
ル)のイソオクタデセニル琥珀酸無水物および61.5g (0.
6モル)のジエチレントリアミン。除去された水は、11ml
であった。収量: 505 g; 窒素含有率: 4.97%。
【0034】(2) エトキシル化アミン 本発明の流体中に少なくとも1種存在する、エトキシル
化アミン摩擦改良剤は、以下の構造VIで示される化合物
である: R8-X-(CH2)x-N(CH2 CH2OH)2 ここで、R8はC6〜C28アルキル基であり、XはO、Sまたは
CH2であり、およびx=1〜6である。アルコキシル化アミ
ンは、本発明で使用するのに特に適した型の摩擦改良剤
である。好ましいアミン化合物は、組み合わせた全体と
しての炭素原子数約18〜約30を有する。特に好ましい態
様において、この型の摩擦改良剤は、構造VIにより特徴
付けられ、ここでXは酸素原子を表し、R8は全体として1
8個の炭素原子を含み、またx=3である。Xが酸素原子で
あり、かつxが3である場合、該アミン化合物の製造は、
例えば多段工程によって行われ、該工程においては、触
媒の存在下で、アルカノールをまず不飽和ニトリル、例
えばアクリロニトリルと反応させて、エーテルニトリル
中間体を形成する。次いで、この中間体を、好ましくは
白金黒またはラニーニッケル等の、公知の水添触媒の存
在下で、水添処理して、エーテルアミンを形成する。次
に、このエーテルアミンを、アルカリ触媒の存在下で、
公知の方法によって、約90-150℃なる範囲の温度にて、
アルキレンオキシドと反応させる。
【0035】Xが硫黄原子であり、かつxが1である場合
には、該アミン摩擦改良剤化合物は、例えば長鎖α-オ
レフィンとβ-ヒドロキシエチルメルカプタン等のヒド
ロキシアルキルメルカプタンとの間で、公知のフリーラ
ジカル反応を行い、長鎖アルキルヒドロキシアルキルス
ルフィドを形成することによって、製造できる。次に、
この長鎖アルキルヒドロキシアルキルスルフィドを、低
温にて塩化チオニルと混合し、次いで約40℃に加熱し
て、長鎖アルキルクロロアルキルスルフィドを形成す
る。次いで、この長鎖アルキルクロロアルキルスルフィ
ドをジアルカノールアミン、例えばジエタノールアミン
と反応させ、必要ならば、アルカリ触媒の存在下で、10
0℃近傍の温度にて、エチレンオキシド等のアルキレン
オキシドと反応させて、所定のアミン化合物を生成す
る。この種の方法は、当分野で公知であり、例えば米国
特許第3,705,139号に記載されている。Xが酸素原子であ
り、かつxが1である場合、該当するアミン摩擦改良剤
は、当分野において周知であり、例えば米国特許第3,18
6,946号、同第4,170,560号、同第4,231,883号、同第4,4
09,000号および同第3,711,406号に記載されている。
【0036】適当なアミン化合物の例は、以下に列挙す
るものを含むが、これらに制限されない:N,N-ビス(2-
ヒドロキシエチル)-n-ドデシルアミン、N,N-ビス(2-ヒ
ドロキシエチル)-1-メチルトリデセニルアミン、N,N-ビ
ス(2-ヒドロキシエチル)-ヘキサデシルアミン、N,N-ビ
ス(2-ヒドロキシエチル)-オクタデシルアミン、N,N-ビ
ス(2-ヒドロキシエチル)-オクタデセニルアミン、N,N-
ビス(2-ヒドロキシエチル)-オレイルアミン、N-(2-ヒド
ロキシエチル)-N-(ヒドロキシエトキシエチル)-n-ドデ
シルアミン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)-n-ドデシ
ルオキシエチルアミン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)
-ドデシルチオエチルアミン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエ
チル)-ドデシルチオプロピルアミン、N,N-ビス(2-ヒド
ロキシエチル)-ヘキサデシルオキシプロピルアミン、N,
N-ビス(2-ヒドロキシエチル)-ヘキサデシルチオプロピ
ルアミン、N-2-ヒドロキシエチル-N-[N',N'-ビス(2-ヒ
ドロキシエチル)-エチルアミン]-オクタデシルアミンお
よびN-2-ヒドロキシエチル-N-[N',N'-ビス(2-ヒドロキ
シエチル)-エチルアミン]-ステアリルアミン。最も好ま
しい添加剤は、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)-ヘキサ
デシルオキシプロピルアミンであり、これは商品名E-22
-S-2として、トマケミカル社(Tomah Chemical Co.)によ
り市販されている。これらアミン化合物は、そのまま使
用できるが、硼素化合物、例えば酸化硼素、ハロゲン化
硼素、メタボレート、硼酸、またはモノ-、ジ-およびト
リアルキルボレート等との付加生成物または反応生成物
として使用することも可能である。このような付加生成
物または反応生成物は、例えば以下の構造式によって表
すことができる:
【0037】
【化8】
【0038】ここで、R8、Xおよびxは、前に構造VIにつ
いて定義したものと同一であり、またR9は水素原子また
はアルキル基である。これらエトキシル化アミン摩擦改
良剤は、本発明の組成物中に、その重量基準で、0.01〜
1.0重量%、好ましくは0.05〜0.75重量%、最も好ましく
は0.1〜0.5重量%なる範囲の量で存在する。e. 1級アミド 長鎖カルボン酸の1級アミドは、以下の構造: RCONH2
より表され、ここでRは炭素原子数約12〜24、好ましく
は16〜20のアルキルまたはアルケニル基であり、最も好
ましくはC17アルケニル基である。このましい1級アミド
は、オレアミドである。オレアミドは、完全に処方され
たオイル組成物の重量%を基準として、約0.001〜0.50重
量%なる量で存在し、最も好ましくは0.1重量%なる量で
存在する。当分野において公知のその他の添加剤は、本
発明の動力伝達流体に添加することができる。これら添
加剤は、分散剤、摩耗防止剤、腐食防止剤、金属洗浄
剤、極圧添加剤等を包含する。このような添加剤は、例
えばC.V. Smalheer & R. Kennedy Smithの文献: 「潤滑
添加剤(Lubricant Additives)」, 1967, pp. 1-11および
米国特許第4,105,571号に記載されている。CVTFにおけ
るこれら添加剤の代表的な添加量を、以下にまとめる。
【0039】
【表1】
【0040】本発明のこれら添加剤の組合わせは、その
他の望ましい潤滑油添加剤と組み合わせて、濃厚物を形
成することができる。典型的には、この濃厚物の該活性
成分濃度(a.i.)は、該濃厚物の20〜90重量%、好ましく
は25〜80重量%、最も好ましくは35〜75重量%の範囲内で
あろう。該濃厚物の残部は、典型的は潤滑油または溶剤
で構成される、希釈剤である。
【0041】
【実施例】以下の実施例は、特許請求された本発明の具
体的な例示として与えられる。しかし、本発明はこれら
実施例に示されたこれら具体的な詳細により限定される
ものではないと理解すべきである。全ての「部」および
「%」は、特に述べない限り、重量基準である。 実施例 本発明の利点を例示するために、2種の流体を調製し
た。流体1は、本発明の要件を完全に満たすものであ
り、また流体1Cは、長鎖カルボン酸の1級アミド(オレア
ミド)を含まない点を除き、流体1と等価である。流体1C
は、比較例として調製されたものである。流体1および1
Cの組成を以下の表2に与える。
【0042】
【表2】表2: テスト流体の組成 *: 基本流体は、潤滑油基礎原料、粘度改良剤およびそ
の他の添加剤を含む。
【0043】実施例1: 改善された低温摩擦特性 低温における本発明の組成物の改善された摩擦特性を明
らかにするために、該流体1および流体1C両者の摩擦特
性を、低速摩擦装置(Low Velocity Friction Apparatu
s)を使用して評価した。この装置は、摩擦の温度依存
性、並びにトランスミッション潤滑剤の摩擦(dμ/dV)
の、速度依存性を測定するのに、一般的に使用されてい
る。このテストの結果は、図1および図2に見ることがで
きる。図1は、老化前(新鮮な流体)の、40℃および150℃
両者における、該2種の潤滑剤に関する、摩擦対速度曲
線を示す。流体1および流体1Cに関する、これら2つのグ
ラフにおいて、許容されるdμ/dV特性が、150℃におい
て示された。ここで、「許容される」とは、速度の増加に
伴って常に増加する摩擦係数(正のdμ/dV)として定義さ
れる。より厳密な検査は、この点に関連して、流体1が
より良好であり、150℃においてさえ流体1Cよりも優れ
ていることを明らかにした。これら2つの流体における
この決定的な違いは、40℃において生じる。流体1は、4
0℃において極めて良好な摩擦対速度の関係を有してい
るが、流体1Cに関する該40℃における曲線は、全く不十
分なものである。この曲線は、約0.001および0.1 m/sの
間に、急峻な傾斜をもち、また約0.2〜2.5 m/sの範囲に
平坦な摩擦対速度の関係を有している。流体1Cに関する
動摩擦のレベルも、2.5 m/sにおいて、流体1の0.141に
対して、0.132と極めて低い。より高い動摩擦が極めて
望ましい。というのは、これがより高い正のdμ/dVに導
くからである。図2は、これら2種の流体を150℃にて3時
間老化させた後の、同一のデータを示すグラフである。
今回は、流体1に関する40℃における摩擦対速度曲線
は、より一層正となり、本質的に理想的な曲線であった
が、改善されてはいるものの、流体1Cに関するこの曲線
は、依然として僅かに負の値である。以下の表3は、老
化前後の両者における、これら2種の潤滑剤に関する、
該dμ/dV値を与えており、ここでdμ/dVは、[(μ@2.0m
/s - μ@0.1m/s)/1.9m/s]×100として定義されてい
る。
【0044】
【表3】表3: 摩擦対速度特性; dμ/dV - 0.1〜2.0m/s
×1000
【0045】この簡単な実験は、長鎖カルボン酸の1級
アミドを含む本発明の組成物が、このアミドを含まない
こと以外同等な潤滑剤と比較して、優れた摩擦特性を持
つCVT潤滑剤を与えることを示している。表3に見られる
ように、流体1は、特に低温において、流体1Cよりも高
いdμ/dVを有している。実施例2 : 改善された耐振動耐久性 耐振動耐久性は、ATFまたはCVT流体の摩擦特性の、寿命
の重要な尺度である。本実施例においては、流体1の該
耐振動耐久性を、一般的なCVT工場充填潤滑剤である、
基準流体の耐振動耐久性と比較する。これら両流体を、
JASO(日本自動車標準機構(Japanese Automotive Standa
rds Organization)) 耐振動耐久性測定手順を利用し
て、評価した。この手順においては、流体プール内で、
スチールプレートに対して摩擦ディスクを走行させるこ
とにより、該流体を老化させる。予め規定した間隔で、
種々の摺動速度における摩擦係数を測定する。速度は1
分当たりの回転数(rpm)として規定され、また該摩擦係
数はμrpm(例えば、μ1)として報告される。この報告さ
れたパラメータは、1 rpmにおける摩擦係数対50rpmにお
ける摩擦係数の比(μ150)または摩擦比である。この
比を種々の温度にて報告し、その最も重要な温度は40℃
である。図3は、流体1および該基準流体に関する、テス
ト時間に対する、40℃における該μ150をプロットし
たものである。1未満の摩擦比は、正のdμ/dVに等価で
あり、かつ合格値であると考えられる。1を越える摩擦
比は、不合格であると考えられ、かつクラッチ振動を伴
う自動車に関連付けられている。図3は、本発明の生成
物である流体1が、このテストにおいて、約105時間の耐
振動耐久性(1未満の比)を有し、一方該基準流体が、出
発時点において本質的に不合格であることを示してい
る。このデータを以下の表4にまとめた。
【0046】
【表4】表4: 40℃における耐振動耐久性
【0047】本実施例は、長鎖カルボン酸の1級アミド
を含む、本発明の製品が新鮮な流体において優れた摩擦
制御性を与えるばかりでなく、長期間に及ぶ摩擦制御性
をももたらすことを示している。実施例3 : スチール-スチール摩擦特性 CVTにおいては、バリエータにおける潤滑剤の、摩擦対
速度特性(dμ/dV)も極めて重要である。この潤滑剤は、
該スチール-スチール界面において良好なdμ/dVをも
ち、結果としてベルトにおける粘着および滑りを防止す
る必要があり、該粘着および滑りは、それ自体トランス
ミッションにおけるノイズとして現れる。流体1および
基準流体を、スチール-スチール摩擦テストにおいて評
価して、スチール-スチール界面における、その摩擦対
速度特性を測定した。このテストは、標準的なティムケ
ン(Timken)テストリングおよびCVTベルトエレメントを
備えた、ファレックスモデル(Falex Model) 1テスト装
置を用いて行った。このCVTベルトエレメントを、10kg
の負荷と共に該テストリングに装填し、該リングを一定
速度で回転させた。各速度において、摩擦係数を測定し
た。このデータから、該dμ/dVを決定した。図4は、40
℃におけるこのテストの結果を示す。該基準流体は、テ
ストした速度範囲全体に渡り、-0.16なるdμ/dVの値を
有しており、一方本発明の製品、即ち流体1は、0に等し
いdμ/dVの値を有していた。流体1は摩擦の摺動速度依
存性を示さず、このことは望ましいものと考えられ、一
方該基準流体は負のdμ/dVを有しており、これは該バリ
エータにおける粘着-滑り挙動を、極めて起こり易いも
のとする。このデータを以下の表5にまとめた。
【0048】
【表5】表5: 40℃におけるスチール-スチールdμ/dV
【0049】ここでも、長鎖カルボン酸の1級アミドを
含む、本発明の製品は、40℃における優れた摩擦挙動を
示した。実施例4 流体1を、モデル(Model) SR20DEエンジンと適合させ
た、日産自動車K.K.のモデル(Model) REOF6A連続式可変
トランスミッション(Continuously Variable Transmiss
ion)に組み込んだ。このドライブトレイン(drivetrain)
を、エネルギー吸収動力計と組み合わせて、1340 kgの
自動車における動作をシミュレートした。次に、このド
ライブトレインを、通常の自動車の動作における220,00
0 kmに等価なものとするために、200 NMの負荷の下で運
転した。このテスト手順の終了時点において、該トラン
スミッションは、正常に動作していた。このトランスミ
ッションを分解し、検査し、優れた状態にあることを確
認した。本発明の具体的な特徴および実施例を、説明の
便宜のためにのみここに提示したが、本発明によるその
他の態様は、本発明の上記利点を示すように処方でき
る。当業者には、これらその他の態様は、本明細書の教
示から認識されるであろうし、また本発明の特許請求の
範囲に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1のaおよびbは、老化前(新鮮な流体)の、40
℃および150℃両者における、2種の潤滑剤に関する、摩
擦対速度曲線を示すグラフである。
【図2】図2のaおよびbは、老化後(老化流体)の、40℃
および150℃両者における、2種の潤滑剤に関する、摩擦
対速度曲線を示すグラフである。
【図3】改良された耐振動耐久性を示すグラフである。
【図4】スチール-スチール摩擦テストの結果を示すグ
ラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10M 137/02 C10M 137/02 159/22 159/22 159/24 159/24 // C10N 10:04 20:04 30:08 40:04 (72)発明者 レイモンド エフ ワッツ アメリカ合衆国 ニュージャージー州 07853 ロング ヴァリー オックスフォ ード レーン 7 (72)発明者 キャサリン エム リチャード アメリカ合衆国 ニュージャージー州 08820 エディソン ヒースストーン ド ライヴ 1 (72)発明者 ユキオ ウエダ シンガポール 258685 シャングリ ラ レジデンシズ レディーヒル ロード 1 エイ−03−10 (72)発明者 前田 誠 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 石川 貴朗 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 荒川 慶江 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 村上 靖宏 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続可変トランスミッションの潤滑用
    の、亜鉛を含まない潤滑組成物であって、(1) 多量の潤
    滑油、および(2) 以下の成分を含む、有効量の、性能強
    化添加剤の組合わせ: (a)ポリイソブテニルサクシンイミド無灰分散剤と、こ
    こでポリイソブテニル基は、700-1200の範囲のMnを有す
    る、 (b) 以下の構造を持つ少なくとも一種の有機ホスフィッ
    トと、 【化1】 ここで、Rはヒドロカルビル基であり、R1はヒドロカル
    ビル基または水素原子であり、Rまたは R1はチオエーテ
    ル基を含む、 (c) 該流体中の全カルシウム量を、約500ppm未満とする
    ような濃度のカルシウム過塩基性フェナート洗浄剤と、 (d) 以下の成分: (1) 以下の構造を持つ一種以上のサクシンイミド: 【化2】 ここで、R7はC6乃至C30アルキル基であり、z=1〜10であ
    る、および(2) 一種以上のエトキシル化アミンを含む摩
    擦改良剤と、 (e) 長鎖カルボン酸の一級アミド、の混合物を含むこと
    を特徴とする、上記潤滑組成物。
  2. 【請求項2】 該一級アミドが以下の一般的構造: RCONH2 ここで、Rは炭素原子数12〜24のアルケニル基である、
    で表され、かつ約0.001〜1.0重量%なる範囲の量で存在
    する、請求項1記載の潤滑組成物。
  3. 【請求項3】 該一級アミドが0.001〜0.5重量%なる範囲
    の量で存在する、オレアミドである、請求項2記載の潤
    滑組成物。
  4. 【請求項4】 該エトキシル化アミンが、以下の構造: R8-X-(CH2)x-N(CH2CH2OH)2 ここで、R8はC6〜C28アルキル基であり、XはO、Sまたは
    CH2であり、かつx=1〜6である、をもつ請求項1記載の潤
    滑組成物。
  5. 【請求項5】 該有機ホスフィットが、3-チアペンチ
    ル、3-チアヘプチル、3-チアウンデシル、および3-チア
    ペンタデシル基からなる群から選択されるR基をもつ、
    請求項1記載の潤滑組成物。
  6. 【請求項6】 該摩擦改良剤が、該エトキシル化アミン
    であり、そこでXは酸素原子であり、R8は全体で18個の
    炭素原子を有し、かつx=3である、請求項4記載の潤滑組
    成物。
  7. 【請求項7】 該エトキシル化アミンが、N,N-ビス(2-ヒ
    ドロキシエチル)ヘキサデシルオキシプロピルアミンで
    ある、請求項6記載の潤滑組成物。
  8. 【請求項8】 該潤滑油が、合成基油を含む、請求項1記
    載の潤滑組成物。
  9. 【請求項9】 該カルシウム洗浄剤が、カルシウム硫酸
    化フェナートである、請求項1記載の潤滑組成物。
  10. 【請求項10】 該請求項1記載の潤滑組成物を含む、連
    続可変トランスミッション装置。
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