JP2000335875A - 吊り具及びパネル - Google Patents

吊り具及びパネル

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JP2000335875A
JP2000335875A JP11148213A JP14821399A JP2000335875A JP 2000335875 A JP2000335875 A JP 2000335875A JP 11148213 A JP11148213 A JP 11148213A JP 14821399 A JP14821399 A JP 14821399A JP 2000335875 A JP2000335875 A JP 2000335875A
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Japan
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panel
lever
hanging
pin
hanging device
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JP11148213A
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English (en)
Inventor
Masaru Nishijima
大 西島
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パネルの上端部を両側から確実に保持するこ
とができるとともに、パネルの上端面部に吊り下げ荷重
が集中して、そのパネルの上端面部が損傷するおそれこ
とを防止することができる吊り具、及びその吊り具の使
用に適したパネルを提供する。 【解決手段】 第1レバー22と第2レバー23とをそ
れらの上部において回動可能に連結する。第1レバー2
2にはパネル27の一側面の横穴30に挿入されるピン
25を突設する。第2レバー23にはパネル27の他側
面に当接する当接部26を設ける。第1レバー22と第
2レバー23との少なくとも一方には、吊り下げのため
の吊り部32,33を設ける。パネル27の内部には横
穴30内に進入したピン25の上面に接触する荷重受け
ロッド31を架設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば住宅等の
建築物に用いられるパネルを吊り下げるための吊り具、
及びその吊り具を使用するのに適したパネルに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の吊り具としては、例えば
図11に示すような構成のものが知られている。この従
来構成の吊り具61では、吊り棒62がパネル63の上
端面に形成された縦穴64に挿入されるようになってい
る。吊り棒62の側部にはほぼ逆L字状の押え部65が
突設され、吊り棒62がパネル63の縦穴64に挿入さ
れたとき、この押え部65がパネル63の側面に近接配
置されるようになっている。
【0003】前記吊り棒62の下端には係止体66が回
動可能に取り付けられ、吊れ棒62の側部に設けられた
操作レバー67の操作により、垂直位置と水平位置とに
回動配置される。そして、係止体66が垂直位置に配置
された状態で、吊り棒62がパネル63の縦穴64に挿
入された後、係止体66が水平位置に回動されることに
より、吊り棒62が縦穴64から抜け止めされる。
【0004】前記吊り棒62の上端にはリング状の吊り
リング68が取り付けられている。そして、この吊りリ
ング68にはクレーン等のフック69が係合され、この
状態でクレーン等により、吊り具61を介してパネル6
3が吊り下げられるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
吊り具においては、パネル63の上端面の縦穴64に吊
り棒62が挿入された状態で、パネル63が吊り下げら
れるようになっている。このため、パネル63の保持が
不確実であるとともに、パネル63の上端部に吊り下げ
荷重が集中して、そのパネル63の上端部を損傷するお
それがあるという問題があった。
【0006】また、パネル63に対して吊り具61を着
脱する際に、吊り棒62をパネル63の縦穴64に挿入
または離脱させるとともに、操作レバー67の操作によ
り、係止体66を垂直位置と水平位置との間で回動させ
る必要がある。このため、パネル63に対する吊り具6
1の着脱作業が面倒で時間がかかるという問題もあっ
た。
【0007】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その主たる
目的は、パネルの上端部を両側から確実に保持すること
ができるとともに、パネルの上端部に吊り下げ荷重が集
中して、そのパネルの上端面部が損傷するおそれことを
防止することができる吊り具を提供することにある。
【0008】この発明のその上の目的は、パネルの上端
部に対して、簡単な操作で短時間に着脱することができ
る吊り具を提供することにある。この発明のその他の目
的は、吊り具を使用して安定状態で吊り下げることがで
きるパネルを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の吊り具の発明では、パネル27
の一側面の横穴30に挿入されるピン25を有する第1
レバー22と、パネル27の他側面に当接する当接部2
6を有する第2レバー23とをそれらの上部において回
動可能に連結するとともに、少なくとも一方のレバー2
2,23に吊り下げのための吊り部32,33を設けた
ことを特徴とするものである。
【0010】このような本発明においては、第1レバー
22と第2レバー23との間にパネル27を保持した状
態で、吊り部32,33を吊り下げたとき、両レバー2
2,23の先端部に閉じる方向の回動力が作用する。こ
のため、両レバー22,23によりパネル27の上端部
を両側から確実に保持することができる。また、パネル
の上端面の縦穴に吊り棒を挿入するようにした従来の吊
り具とは異なって、パネル27の上端面部に吊り下げ荷
重が集中することはなく、そのパネル27の上端面部が
損傷するおそれことを防止することがもきる。
【0011】さらに、パネル27に吊り具21を着脱す
る際には、第1レバー22及び第2レバー23を回動さ
せるとともに、第1レバー22のピン25をパネル27
の側面の横穴30に挿入または離脱させればよい。この
ため、吊り具21をパネル27の上端部に対して、簡単
な操作で短時間に着脱することができる。
【0012】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の吊り具において、当接部26は弾性材26aよりな
ることを特徴とするものである。このようにすれば、当
接部26がパネル27の側面に圧接されても、そのパネ
ル27の側面が損傷するおそれを防止することができ
る。
【0013】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は2に記載の吊り具において、当接部26は回転可能な
ローラよりなることを特徴とするものである。このよう
にすれば、パネル27の厚さが異なる場合でも、すなわ
ち当接部26を有する第2レバー23の回動角度が異な
る場合でも、あるいは、パネル27の側面に凹凸が形成
されていても、ローラよりなる当接部26の外周面がパ
ネル27の側面に確実に当接して、パネル27を強固に
保持することができる。
【0014】請求項4に記載の発明では、請求項1〜3
のいずれかに記載の吊り具において、第1レバー22と
第2レバー23との間には、それらのレバー22,23
間の回動量を拡大するための拡大手段を設けたことを特
徴とするものである。
【0015】このようにすれば、第1レバー22と第2
レバー23とを大きく開閉回動させることができて、両
レバー22,23間へのパネル27の着脱作業を一層容
易に行うことができる。
【0016】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の吊り具において、拡大手段はリンク機構41よりな
ることを特徴とするものである。このようにすれば、拡
大手段の構造が簡単であるとともに、両レバー22,2
3を大きく開閉回動させることができる。
【0017】請求項6に記載の発明では、請求項1〜5
のいずれかに記載の吊り具において、第1レバー22に
第3レバー36をその中間部において回動可能に支持
し、その第3レバー36の一端には回動操作のための操
作部36aを、他端には回動操作によりパネル27を押
圧して前記ピン25を横穴30から離脱させる押圧部3
6bを設けたことを特徴とするものである。
【0018】このようにすれば、第3レバー36を回動
操作したとき、押圧部36bがパネル27を押圧して、
第1レバー22のピン25がパネル27の横穴30から
離脱される。このため、吊り具21をパネル27の上端
から容易に取り外すことができる。
【0019】請求項7に記載の発明では、請求項1〜6
のいずれかに記載の吊り具において、第1レバー22と
第2レバー23との間には、両レバー22,23が開放
回動されるのを規制するための規制手段を設けたことを
特徴とするものである。
【0020】このようにすれば、パネル27の吊り下げ
時に、第1レバー22と第2レバー23とが無闇に開放
回動されて、パネル27が保持状態から開放されるおそ
れを防止することができる。
【0021】請求項8に記載の発明では、請求項7に記
載の吊り具において、規制手段はラチェット機構46で
あることを特徴とするものである。このようにすれば、
規制手段の構成が簡単であるとともに、両レバー22,
23が開放回動されるのを確実に規制することができ
る。
【0022】請求項9に記載の発明では、請求項8に記
載の吊り具において、ラチェット機構46は、ラチェッ
ト48とラチェットホイール47とよりなり、それらの
うちの一方を第1レバー22に、他方を第3レバー36
の操作部36aの近傍に設けたことを特徴とするもので
ある。
【0023】このようにすれば、第3レバー36を回動
操作したとき、ラチェット機構46のラチェット48と
ラチェットホイール47との係合が解離されて、両レバ
ー22,23が開放回動の規制状態から解除される。こ
のため、ラチェット機構46の解離操作を別に行う必要
がなく、吊り具21をパネル27の上端から容易に取り
外すことができる。
【0024】請求項10に記載の発明では、パネル27
の一側面の横穴30に挿入されるピン51を有し、吊り
下げ可能な吊り部50と、その吊り部50に設けられ、
パネル27の他側面に若干の間隔をおいて対向してピン
51からのパネル27の離脱を防止する離脱防止部54
とを備えたことを特徴とするものである。
【0025】このような本発明によれば、吊り部50の
ピン51をパネル27の横穴30に挿入するとともに、
離脱防止部54によりピン51からのパネル27の離脱
を防止した状態で、パネル27の上端部を両側から確実
に保持することができる。また、パネル27の上端の縦
穴に吊り棒を挿入するようにした従来の吊り具とは異な
って、パネル27の上端部に吊り下げ荷重が集中するこ
とはなく、そのパネル27の上端面部が損傷するおそれ
ことを防止することがもきる。
【0026】請求項11に記載の発明では、請求項10
に記載の吊り具において、離脱防止部54をパネル27
の厚さ方向に位置変更可能にしたことを特徴とするもの
である。
【0027】このようにすれば、パネル27の厚さが変
化した場合でも、離脱防止部54の位置を変更して容易
に対応することができる。請求項12に記載の発明で
は、請求項10または11に記載の吊り具において、吊
り部はパネル27の上端面を押える押え部55を有する
ことを特徴とするものである。
【0028】このようにすれば、押え部55によりパネ
ル27の上端面が押えられて、パネル27が吊り下げ時
に無闇に揺動したりするおそれを防止することができ
る。請求項13に記載のパネルの発明では、外周縁の近
傍に横穴30を設けるとともに、その横穴30内に進入
した吊り具21のピン25の上面に接触する荷重受けロ
ッド31を内部に架設したことを特徴とするものであ
る。
【0029】このような本発明によれば、横穴30内に
進入した吊り具21のピン25が荷重受けロッド31に
接触した状態で、吊り具21を介してパネル27が吊り
下げられたとき、吊り下げ荷重が荷重受けロッド36で
受け止められる。このため、パネル27の吊り下げ時
に、横穴30の部分に吊り下げ荷重が集中することはな
く、吊り具21を使用して安定状態で吊り下げることが
できるとともに、パネル27の損傷を防止できる。
【0030】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下に、この
発明の第1の実施形態を、図1〜図3に基づいて説明す
る。
【0031】図1及び図2に示すように、この実施形態
の吊り具21は、正面形ほぼ逆L字状をなす第1レバー
22と、同じく正面形ほぼ逆L字状をなす枠状の第2レ
バー23とを、それらの上部において第1レバー22上
の支持突起22aを介して、支持ボルト24により回動
可能に連結して構成されている。第1レバー22の下部
内面にはピン25が突設されている。第2レバー23の
下端にはローラよりなる当接部26が回転可能に支持さ
れ、その外周面にはゴム等の弾性材26aが嵌着されて
いる。
【0032】一方、前記吊り具21にて吊り下げられる
パネル27は、枠材28の両側面に側面板29を固定し
て構成されている。一方の側面板の29の上部付近には
横穴30が形成され、その横穴30に近接するように、
パネル27の内部には金属製の荷重受けロッド31が架
設固定されている。
【0033】そして、パネル27の上部に吊り具21を
装着する際には、第1レバー22のピン25がパネル2
7の一側面の横穴30に挿入されて、そのピン25の外
周上面が荷重受けロッド31に接触される。また、この
ピン25の反対側において、第2レバー23の当接部2
6がパネル27の他側面に当接される。
【0034】前記吊り具21の第1レバー22及び第2
レバー23の上部にはリング状の吊り部32,33が突
設され、これらの吊り部32,33には吊りリング34
が挿通されている。そして、パネル27の上部に吊り具
21を装着した状態で、この吊りリング34にクレーン
等のフック35を係合させ、吊り具21を介してパネル
27を吊り下げるようになっている。
【0035】図1〜図3に示すように、前記第1レバー
22には枠状の第3レバー36がその中間部において支
持ボルト37により回動可能に支持されている。この第
3レバー36は図示しないバネにより時計方向に回動付
勢され、通常は第3レバー36の側面に突設されたスト
ッパ38により、図1及び図2に示す垂直位置に保持さ
れるようになっている。
【0036】前記第3レバー36の上端には回動操作の
ための操作部36aが設けられ、この操作部36aには
操作紐39が取り付けられる。第3レバー36の両側下
端には一対の押圧部36bが設けられ、図3に示すよう
に、第3レバー36が回動操作されたとき、これらの押
圧部36bがパネル27の側面を押圧して、その反力で
第1レバー22のピン25をパネル27の横穴30から
離脱させるようになっている。
【0037】次に、前記のように構成された吊り具及び
パネルの作用を説明する。さて、この吊り具21をパネ
ル27の上端部に装着する際には、第1レバー22と第
2レバー23とを開放回動させ、この状態で第1レバー
22のピン25をパネル27の一側面の横穴30に挿入
する。この場合、横穴30内に進入したピン25の外周
上面が、パネル27内の荷重受けロッド31に接触す
る。
【0038】その後、第2レバー23を第1レバー22
に対して閉鎖方向へ自重または操作により回動させる
と、図2に示すように、ピン25の反対側において、第
2レバー23の当接部26がパネル27の他側面に当接
される。従って、パネル27に対して吊り具21を簡単
なワンタッチ操作にて、容易かつ短時間に装着すること
ができる。
【0039】次いで、吊りリング34にクレーン等のフ
ック35を掛けて、両レバー22,23上の吊り部3
2,33を吊り上げると、両レバー22,23が下端部
を閉じる方向に回動されて、両レバー22,23間でパ
ネル27が両側から強固に挟着保持される。そして、こ
の状態でクレーン等により吊り具21を介してパネル2
7が吊り下げられる。この場合、吊り下げ荷重がパネル
27の上端部に集中することなく、荷重受けロッド31
によって受け止められるため、パネル27の上端面部が
吊り下げ荷重にて損傷するおそれはない。
【0040】このように、パネル27を所定箇所まで吊
り下げ運搬した後、吊りリング34からクレーン等のフ
ック35を取り外す。その後、操作紐39の引っ張り操
作により、第3レバー36が図示しないバネの付勢力に
抗して垂直状態から回動されると、図3に示すように、
その押圧部36bがパネル27の側面を押圧して、その
反力により第1レバー22がパネル27の側面から離間
する方向に相対移動される。
【0041】これにより、第1レバー22のピン25が
パネル27の横穴30から離脱されるとともに、第2レ
バー23が第1レバー22に対して開放回動される。従
って、この状態で吊り具21をパネル27の上端部から
上方へ容易に取り外すことができる。
【0042】(第2の実施形態)次に、この発明の第2
の実施形態を、前記第1の実施形態と異なる部分を中心
に説明する。以下の各実施形態においては、主に、第1
の実施形態と異なる部分について説明する。
【0043】さて、この第2の実施形態においては、図
4〜図6に示すように、第1レバー22と第2レバー2
3との間に、拡大手段としてのリンク機構41が介装さ
れ、このリンク機構41により両レバー22,23間の
回動量が拡大されるようになっている。
【0044】前記リンク機構41は、第1レバー22上
の支持突起22aに回動可能に支持された一対の第1リ
ンク42と、第1レバー23の上部に回動可能に支持さ
れた一対の第2リンク43と、それらの第1リンク42
及び第2リンク43の先端部間の連結部に回転可能に連
結された連結リンク44とを備えている。そして、連結
リンク44の端部に吊り部としての吊りリング34が取
り付けられている。
【0045】従って、この2の実施形態においても、前
述した第1の実施形態の場合と同様に、吊り具21をパ
ネル27の上端部に対して、簡単な操作にて容易に装着
または取り外しすることができる。また、この吊り具2
1の装着状態でパネル27を吊り下げる際には、パネル
27の上端部を両レバー22,23間で両側から確実に
挟着保持することができるとともに、パネル27の上端
面部に吊り下げ荷重が集中するのを防止することができ
る。
【0046】さらに、この第2の実施形態では、パネル
27の上端部に吊り具21を着脱する際に、リンク機構
41を介して第1レバー22と第2レバー23との間の
回動量が拡大される。すなわち、図6図に実線で示すよ
うに、両レバー22,23間が開放された状態で、第1
レバー22のピン25をパネル27の横穴30に挿入し
た後、吊りリング34が吊り上げられると、両レバー2
2,23がリンク機構41を介して回動量を拡大して閉
鎖方向に回動される。また、両レバー22,23が図6
に鎖線で示す当接位置から実線で示す開放位置に回動さ
れる際にも、同様にして両レバー22,23間の回動量
が拡大される。従って、両レバー22,23間へのパネ
ル27の着脱作業を一層容易に行うことができる。
【0047】(第3の実施形態)次に、この発明の第3
の実施形態を説明する。さて、この第3の実施形態にお
いては、図7及び図8に示すように、第1レバー22上
の支持突起22a間に支持軸24aが回動可能に架設支
持されている。支持軸24aには第2レバー23が一体
回動可能に固定され、その第2レバー23の端部には吊
り部としての吊りリング34が取り付けられている。第
1レバー22と第2レバー23との間には、規制手段と
してのラチェット機構46が介装され、このラチェット
機構46により両レバー22,23の開放回動が規制さ
れるようになっている。
【0048】前記ラチェット機構46は、第2レバー2
3と一体回動するように支持軸24aに固定されたラチ
ェットホイール47と、第3レバー36の操作部36a
の近傍に回動可能に取り付けられたラチェット48とを
備えている。そして、このラチェット48が図示しない
バネによりラチェットホイール47と噛み合う方向に回
動付勢され、第1レバー22に対する第2レバー23の
開放回動が規制されて、閉鎖方向への回動のみが許容さ
れるようになっている。
【0049】また、ラチェット48がその一部に突設さ
れた操作部48aの操作により、図7及び図8の反時計
方向に回動されたとき、及び第3レバー36が同図の反
時計方向に回動操作されたときには、ラチェット48が
ラチェットホイール47から離脱される。これにより、
第1レバー22に対する第2レバー23の開放回動が許
容されるようになっている。
【0050】さらに、この実施形態では、第2レバー2
3の下端に正面形ほぼ横U字状の当接部26が固定さ
れ、その外周面にはゴム等の弾性材26aが設けられて
いる。また、第3レバー36の下端部間にはロッドより
なる押圧部36bが架設され、第3レバー36の回動操
作時に、この押圧部36bがパネル27の側面を押圧す
るようになっている。
【0051】従って、この3の実施形態においても、前
述した第1の実施形態の場合と同様に、パネル27の上
端部に対する吊り具21の着脱作業を容易に行うことが
できる。また、この吊り具21の装着状態で、パネル2
7をその上端面部に吊り下げ荷重が集中することなく、
両レバー22,23により両側から挟着保持して吊り下
げ運搬することができる。
【0052】さらに、この第3の実施形態では、パネル
27上に吊り具21を装着した状態において、ラチェッ
ト機構46により、第1レバー22に対する第2レバー
23の開放回動が規制されている。従って、吊り具21
を介してパネル27を吊り下げる際に、第1レバー22
と第2レバー23とが無闇に開放回動されることはな
く、パネル27が両レバー22,23間の挟着保持状態
から開放されるおそれを防止することができる。
【0053】しかも、第3レバー36の回動操作によ
り、第1レバー22のピン25がパネル27の横穴30
が離脱される際には、ラチェット機構46のラチェット
48がラチェットホイール47から解離されて、両レバ
ー22,23が開放回動の規制状態から解除される。従
って、ラチェット機構46の解離操作を別に行う必要が
なく、吊り具21をパネル27の上端から容易に取り外
すことができる。
【0054】(第4の実施形態)次に、この発明の第4
の実施形態を説明する。さて、この第4の実施形態の吊
り具21においては、図9及び図10に示すように、吊
り部としての吊り具本体50が正面形ほぼ逆L字状に形
成されている。吊り具本体50の下端内面にはパネル2
7の一側面の横穴30に挿入されるピン51が突設さ
れ、上面にはクレーン等のフック35に係止可能な係止
部52が突設されている。
【0055】前記吊り具本体50の上面には一対の挿入
筒53がパネル27の厚さ方向へ位置をずらして突設さ
れ、これらの挿入筒53には離脱防止部としての離脱防
止ピン54が選択的に挿入されている。そして、この離
脱防止ピン54の下端部がパネル27の他側面に若干の
間隔をおいて対向配置されることにより、ピン51から
のパネル27の離脱が防止されるようになっている。
【0056】前記吊り具本体50の内面には押え部55
が突設されている。そして、ピン51がパネル27の横
穴30に挿入されたとき、この押え部55によりパネル
27の上端面が押えられるようになっている。
【0057】さて、この吊り具21をパネル27の上端
部に装着する場合には、吊り具本体50のピン51をパ
ネル27の横穴30に挿入すると、そのピン51の外周
上面がパネル27内の荷重受けロッド31に接触する。
このとき、押え部55によりパネル27の上端面が押え
られて、パネル27の上下方向への移動が規制される。
【0058】この場合、パネル27の厚さに応じて、い
ずれか一方の挿入筒53を選択し、その挿入筒53に離
脱防止ピン54を挿入すると、その下端部がパネル27
の他側面に若干の間隔をおいて対向配置される。これに
より、パネル27の厚さ方向への所定以上の移動が規制
されて、ピン51からのパネル27の離脱が防止され
る。
【0059】この状態で、係止部52にクレーン等のフ
ック35を係止して、パネル27を吊り下げれば、パネ
ル27を側面から保持した状態で、その上端面部に吊り
下げ荷重が集中することなく、安定状態で運搬すること
ができる。また、このパネル27の吊り下げ運搬時に
は、パネル27の上端面が押え部55により押えられて
いるため、パネル27が無闇に揺動したりするおそれは
ない。
【0060】(変更例)なお、この実施形態は、次のよ
うに変更して具体化することも可能である。 ・ 前記第1及び第2の実施形態において、第1レバー
22と第2レバー23とのいずれか一方に吊り部を設け
ること。
【0061】・ 前記第3の実施形態において、ラチェ
ット機構46のラチェトホイール47を第3レバー36
側に設け、ラチェット48を第2レバー23側に設ける
こと。
【0062】・ 前記第4の実施形態において、離脱防
止ピン54を選択的に挿入するための3個以上の複数の
挿入筒53を、吊り具本体50上にパネル27の厚さ方
向へ位置をずらして配設すること。
【0063】・ 前記各実施形態において、パネル27
内の荷重受けロッド31を硬質の合成樹脂により形成す
ること。
【0064】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明によれば、パネルの上端部を両側から確実に保持する
ことができるとともに、パネルの上端面部に吊り下げ荷
重が集中して、そのパネルの上端面部が損傷するおそれ
ことを防止することができる。また、吊り具をパネルの
上端部に対して、簡単な操作で短時間に着脱することが
できる。
【0065】請求項2に記載の発明によれば、当接部が
パネルの側面に圧接されても、そのパネルの側面が損傷
するおそれを防止することができる。請求項3に記載の
発明によれば、パネルの厚さが変化した場合でも、ロー
ラよりなる当接部の外周面がパネルの側面に確実に当接
して、パネルを強固に保持することができる。
【0066】請求項4に記載の発明によれば、第1レバ
ーと第2レバーとを大きく開閉回動させることができ
て、両レバー間へのパネルの着脱作業を一層容易に行う
ことができる。
【0067】請求項5に記載の発明によれば、拡大手段
の構造が簡単であるとともに、両レバーを大きく開閉回
動させることができる。請求項6に記載の発明によれ
ば、第3レバーの回動操作により、ピンがパネルの横穴
から離脱されて、吊り具をパネルの上端から容易に取り
外すことができる。
【0068】請求項7に記載の発明によれば、パネルの
吊り下げ時に、第1レバーと第2レバーとが無闇に開放
回動されて、パネルが保持状態から開放されるおそれを
防止することができる。
【0069】請求項8に記載の発明によれば、規制手段
の構成が簡単であるとともに、両レバーが開放回動され
るのを確実に規制することができる。請求項9に記載の
発明によれば、ラチェット機構の解離操作を別に行う必
要がなく、吊り具をパネルの上端から容易に取り外すこ
とができる。
【0070】請求項10に記載の発明によれば、パネル
の上端部を両側から確実に保持することができるととも
に、パネルの上端面部に吊り下げ荷重が集中して、その
パネルの上端面部が損傷するおそれことを防止すること
ができる。
【0071】請求項11に記載の発明によれば、パネル
の厚さが変化した場合でも、離脱防止部の位置を変更し
て容易に対応することができる。請求項12に記載の発
明によれば、押え部によりパネルの上端面が押えられ
て、パネルが吊り下げ時に無闇に揺動するおそれを防止
することができる。
【0072】請求項13に記載の発明によれば、吊り具
を使用してパネルを吊り下げたとき、横穴の部分に吊り
下げ荷重が集中するのを防止することができて、その吊
り下げを安定状態で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態の吊り具を示す斜視図。
【図2】 図1の吊り具をパネルに装着した状態を示す
部分断面図。
【図3】 図2の吊り具の開放動作状態を示す部分断面
図。
【図4】 第2の実施形態の吊り具を示す斜視図。
【図5】 図4の吊り具の開放動作状態を示す斜視図。
【図6】 図4の吊り具をパネルに装着した状態を示す
部分断面図。
【図7】 第3の実施形態の吊り具を示す斜視図。
【図8】 図7の吊り具をパネルに装着した状態を示す
部分断面図。
【図9】 第4の実施形態の吊り具をパネルに装着した
状態を示す部分断面図。
【図10】 図9の吊り具の平面図。
【図11】 従来の吊り具をパネルに装着した状態を示
す部分断面図。
【符号の説明】
21…吊り具、22…第1レバー、23…第2レバー、
24…支持ボルト、25…ピン、26…当接部、26a
…弾性材、27…パネル、30…横穴、31…荷重受け
ロッド、32,33…吊り部、34…吊りリング、36
…第3レバー、36a…操作部、36b…押圧部、37
…支持ボルト、41…拡大手段を構成するリンク機構、
42…第1リンク、43…第2リンク、44…連結リン
ク、46…規制手段を構成するラチェット機構、47…
ラチェットホイール、48…ラチェット、50…吊り部
としての吊り具本体、51…ピン、53…挿入筒、54
…離脱防止部としての離脱防止ピン、55…押え部。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネルの一側面の横穴に挿入されるピン
    を有する第1レバーと、パネルの他側面に当接する当接
    部を有する第2レバーとをそれらの上部において回動可
    能に連結するとともに、少なくとも一方のレバーに吊り
    下げのための吊り部を設けたことを特徴とする吊り具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の吊り具において、当接
    部は弾性材よりなることを特徴とする吊り具。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の吊り具におい
    て、当接部は回転可能なローラよりなることを特徴とす
    る吊り具。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の吊り具
    において、第1レバーと第2レバーとの間には、それら
    のレバー間の回動量を拡大するための拡大手段を設けた
    ことを特徴とする吊り具。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の吊り具において、拡大
    手段はリンク機構よりなることを特徴とする吊り具。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の吊り具
    において、第1レバーに第3レバーをその中間部におい
    て回動可能に支持し、その第3レバーの一端には回動操
    作のための操作部を、他端には回動操作によりパネルを
    押圧して前記ピンを横穴から離脱させる押圧部を設けた
    ことを特徴とする吊り具。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の吊り具
    において、第1レバーと第2レバーとの間には、両レバ
    ーが開放回動されるのを規制するための規制手段を設け
    たことを特徴とする吊り具。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の吊り具において、規制
    手段はラチェット機構であることを特徴とする吊り具。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の吊り具において、ラチ
    ェット機構は、ラチェットとラチェットホイールとより
    なり、それらのうちの一方を第1レバーに、他方を第3
    レバーの操作部の近傍に設けたことを特徴とする吊り
    具。
  10. 【請求項10】 パネルの一側面の横穴に挿入されるピ
    ンを有し、吊り下げ可能な吊り部と、その吊り部に設け
    られ、パネルの他側面に若干の間隔をおいて対向してピ
    ンからのパネルの離脱を防止する離脱防止部とを備えた
    ことを特徴とする吊り具。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の吊り具において、
    離脱防止部をパネルの厚さ方向に位置変更可能にしたこ
    とを特徴とする吊り具。
  12. 【請求項12】 請求項10または11に記載の吊り具
    において、吊り部はパネルの上端面を押える押え部を有
    することを特徴とする吊り具。
  13. 【請求項13】 外周縁の近傍に横穴を設けるととも
    に、その横穴内に進入した吊り具のピンの上面に接触す
    る荷重受けロッドを内部に架設したことを特徴とするパ
    ネル。
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