JP2000335427A - 段差昇降が可能なキャリア - Google Patents

段差昇降が可能なキャリア

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JP2000335427A
JP2000335427A JP11146829A JP14682999A JP2000335427A JP 2000335427 A JP2000335427 A JP 2000335427A JP 11146829 A JP11146829 A JP 11146829A JP 14682999 A JP14682999 A JP 14682999A JP 2000335427 A JP2000335427 A JP 2000335427A
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carrier
lever
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stairs
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Yoshiyuki Ikushima
義之 生島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 段差の高さ寸法および踏面の奥行き寸法にか
かわらず段差を容易に昇降することができ、重い荷物を
載せたときでも、段差を少ない力で昇降することができ
るようにする。 【解決手段】 キャリア本体10と荷台30を分割し
て、荷台30をキャリア本体10に摺動可能に取り付
け、レバー41からなる制御機構40によって荷台30
のキャリア本体10に対する摺動を制御する構成とす
る。段差を乗り越えるときには、レバー41を下げて、
段差上段面に接した補助車輪21を支点として荷台30
を段差下段面から浮上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲料の入ったケー
ス、プロパンボンベ等、重い荷物を運搬するのに用いて
好適なキャリアに関する。
【0002】
【従来の技術】多数の商品が詰められた箱、多数の飲料
の瓶が入ったケース、または、プロパンボンベなどは、
非常に重いため、作業者が手で持ち上げて運搬するのは
困難である。このような重い荷物を少ない労力で運搬す
るために、一般にキャリアが用いられる。通常のキャリ
アは、荷物を載せるための荷台と、荷台に取り付けられ
た車輪と、荷台を手で持って押すためのアームからな
る。作業者は、キャリアの荷台に荷物を載せ、アームを
持ってキャリアを押すだけで、重たい荷物を容易に運搬
することができる。
【0003】ところが、通常のキャリアは、大きな段差
や階段を昇降することができない。このため、荷物を運
搬する途中に大きな段差や階段がある場合には、通常の
キャリアはあまり役に立たない。
【0004】そこで、大きな段差や階段を昇降すること
を可能にする機構を有するキャリアがいくつか開発さ
れ、一般に使用されている。例えば、このようなキャリ
アは、特開平9−315317号公報、特開平10−2
26337号公報等に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報に
開示されている従来技術によるキャリアは、キャリアを
平面上において移動するときに用いられる主車輪の他
に、階段を昇降するときに用いられる補助車輪を備えて
いる。この補助車輪は、主車輪の取付位置よりも高い位
置に取り付けられている。段差を乗り越えるときには、
作業者は、段差の上段面に補助車輪が接した状態で、段
差を乗り越える方向にキャリア全体を押し上げまたは引
き上げる。一方、階段を上るときには、このような動作
を繰り返し行う。
【0006】しかしながら、このような従来技術による
キャリアでは、主車輪および補助車輪の取付位置(両車
輪の相対的な位置関係)がそれぞれ固定されている。こ
の結果、段差の高さ寸法または階段の各段の高さ寸法が
主車輪と補助車輪との間隔と大きく異なる場合には、そ
の段差または階段を昇降することが困難となるという問
題がある。また、階段の踏面の奥行き寸法が主車輪と補
助車輪よりも小さい場合にも、その階段を昇降すること
が困難となるという問題がある。
【0007】また、従来技術によるキャリアにはさらに
以下のような問題がある。上述したように、従来技術に
よるキャリアを用いて段差を乗り越えるときには、作業
者は、段差を乗り越える方向にキャリア全体を押し上げ
または引き上げなければならない。従って、キャリアに
非常に重い荷物を積んでいる場合には、段差を乗り越え
るために、かなりの力が必要となる。
【0008】本発明は上述した問題に鑑みなされたもの
であり、本発明の目的は、段差の高さ寸法および踏面の
奥行き寸法にかかわらず段差または階段を容易に昇降す
ることができるキャリアを提供することにある。
【0009】また、本発明の他の目的は、非常に重い荷
物を載せたときでも、段差または階段を少ない力で昇降
することができるキャリアを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明によるキャリアは、把手が設けられたキャリ
ア本体と、一方向に伸長する支柱部およびこの支柱部に
固定され荷物を載置するための載置部を有する荷台と、
荷台がキャリア本体に対し一方向に摺動可能となるよう
に、支柱部をキャリア本体に取り付ける取付部と、荷台
の一端側に設けられた主車輪と、キャリア本体の一端側
に設けられ、キャリア本体に対し荷台を摺動させるとき
に地面に接することによって当該キャリア全体を支える
支持部と、キャリア本体に対する荷台の摺動を制御する
制御手段とを備えている。
【0011】本発明によるキャリアを用いて荷物を運搬
するときには、作業者は、主車輪が地面に接するように
キャリアを立てる。これにより、荷台の載置部の面は地
面とほぼ平行または平行からやや傾いた位置となる。ま
た、荷台の支持部の伸長方向(一方向)は、地面に対し
て垂直または垂直からやや傾いた方向となる。
【0012】平面上において荷物を運搬するときには、
作業者は、荷台の載置部に荷物を載せ、把手を持ってキ
ャリア全体を押す。これにより、主車輪が地面上を回転
し、荷物を容易に運搬することができる。
【0013】段差を上がるときには、作業者は、制御手
段を操作し、支持部が段差の上段面に接するようにキャ
リア本体を荷台に対して摺動させる。この段階では、荷
台に設けられた主車輪はまだ段差の下段面に接してい
る。支持部が段差の上段面に接したら、作業者は、さら
に制御手段を操作し、荷台をキャリア本体に対して摺動
させ、荷台を段差の下段面から浮上させる。このとき、
キャリア本体は支持部によって段差上段面上に支持され
ているため、主車輪が段差下段面から離れても、キャリ
ア全体は安定している。続いて、作業者は、段差の下段
面から浮上した主車輪が段差の上段面に接するように、
キャリア全体を進行方向に移動させる。その後、作業者
は、制御手段を操作して、キャリア本体を荷台に対して
摺動させ、支持部を段差上段面から浮上させる。なお、
階段を上がるときには、このような動作を繰り返す。
【0014】段差を下がるときには、作業者は、制御手
段を操作し、支持部が段差の上段面に接するようにキャ
リア本体を荷台に対して摺動させる。この段階では、荷
台に設けられた主車輪はまだ段差の上段面に接してい
る。支持部が段差の上段面に接したら、作業者は、さら
に制御手段を操作し、荷台をキャリア本体に対して摺動
させ、荷台を段差の上段面からやや浮上させる。このと
き、キャリア本体は支持部によって段差上段面上に支持
されているため、主車輪が段差上段面から離れても、キ
ャリア全体は安定している。続いて、作業者は、支持部
が段差上段部の端側に位置するように、キャリア全体を
進行方向に移動させる。その後、その後、作業者は、制
御手段を操作して、主車輪が段差の下段面に接するよう
に、荷台をキャリア本体に対して摺動させる。そして、
作業者は、さらに制御手段を操作して、キャリア本体を
荷台に対して摺動させ、支持部を段差上段面から浮上さ
せる。階段を下るときには、このような動作を繰り返
す。
【0015】また、本発明によるキャリアにおいて、支
持部の先端側に補助車輪を設けてもよい。これにより、
段差の昇降時において、主車輪が地面から浮上したとき
に、キャリア全体を進行方向に容易に移動させることが
できる。
【0016】さらに、本発明のキャリアにおいて、制御
手段を、中間部分がキャリア本体に回動可能に取り付け
られ、一端側が載置部に回動可能に取り付けられ、他端
側が握りとして機能するレバーによって実現することが
できる。例えば、荷台をキャリア本体に対して摺動さ
せ、荷台を地面から浮上させるときには、作業者はレバ
ーの握りを握ってレバーを操作する。これにより、キャ
リア本体に取り付けられたレバーの中間部分が支点とな
り、載置部に取り付けられたレバーの一端側が作用点と
なり、レバーの握りが力点となり、てこの原理によって
荷台を少ない力で浮上させることができる。
【0017】さらに、本発明のキャリアにおいて、一方
向と垂直な線上における主車輪と支持部との距離を調整
する第1調整手段を追加してもよい。キャリアによって
荷物を運搬するとき、一方向(支持部の伸長方向)は、
地面に垂直または垂直からやや傾いた方向であるから、
「一方向と垂直な線上における主車輪と支持部との距
離」は、両車輪間の高さ方向の距離を意味する。両車輪
間の高さ方向の距離を段差の高さ寸法を考慮して調整す
ることにより、段差の高さ寸法に拘わらず段差や階段の
容易な昇降を実現することができる。
【0018】さらに、一方向と平行な線上における主車
輪と支持部との距離を調整する第2調整手段を追加して
もよい。「一方向と平行な線上における主車輪と支持部
との距離」は、両車輪間の水平方向の距離を意味する。
両車輪間の水平方向の距離を階段の踏面の奥行き寸法を
考慮して調整することにより、踏面の奥行き寸法に拘わ
らず階段の容易な昇降を実現することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。
【0020】図1は、本発明の実施形態によるキャリア
1の全体構成を示している。図1に示すように、キャリ
ア1は、キャリア本体10と、荷物を載せるための荷台
30と、キャリア本体10に対する荷台30の摺動を制
御する制御機構40とを備えている。
【0021】図2および図3は、キャリア本体10を示
している。図2に示すように、キャリア本体10は、そ
の側部を構成する一対のフレーム11と、フレーム11
をそれらの上側部分および下側部分でそれぞれ接続する
2本の板状部材12とから構成されている。
【0022】フレーム11は、荷台30の支柱部31を
キャリア本体10に摺動可能に取り付ける機能を有す
る。フレーム11はその横断面形状が略C字状に形成さ
れ、フレーム11の内側面には、支柱部31を摺動可能
に支持するための摺動面11Aが形成されている。
【0023】図3に示すように、キャリア本体10の背
面側には、把手14、一対の支持部16および一対のレ
バー取付部18が設けられている。把手14は、2本の
フレーム11の上側部分に固定されている。支持部16
は、2本のフレーム11の下側部分にそれぞれ設けられ
ている。さらに、各支持部16の先端側には、補助車輪
21が設けられている。各レバー取付部18は2本のフ
レーム11の上下方向中間部分にそれぞれ設けられてい
る。
【0024】図4および図5は、荷台30を示してい
る。図4に示すように、荷台30は、上下方向に伸長す
る支柱部31と、支柱部31の内側に取り付けられた背
面板32と、背面板32の下端部分に固定された載置部
34とを備えている。載置部34は、支柱部31を地面
に対して垂直に立てたとき、載置部34の上面が地面と
ほぼ平行となるように背面板32に固定されている。
【0025】図5に示すように、載置部34の各横側面
には、後述する接続ロッド44を取り付けるための取付
穴34Aが形成されている。載置部34の底面には、一
対の車輪取付部36が設けられており、各車輪取付部3
6の先端側には主車輪38が設けられている。主車輪3
8の直径は、舗装された地面、高さが高くても8センチ
程度の比較的小さな段差のある地面、舗装されていない
が表面が硬質な地面などの上で、作業者がキャリア1を
移動させるのに支障がないように設定され、例えば、1
8センチメートル程度である。一方、キャリア本体10
に設けられた上記補助車輪21の直径は、階段の踏面の
奥行きよりも十分に小さく設定され、例えば、6センチ
メートル程度である。
【0026】図1に示すように、荷台30の支柱部31
は、キャリア本体10のフレーム11の内側に摺動可能
に挿入されている。これにより、支柱部30は、フレー
ム11の内側に形成された摺動面11A上を矢示A方向
にスムーズに摺動する。支柱部30の摺動に伴って、載
置部34は、上下方向に移動する。
【0027】制御機構40は、図1に示すように、一対
のレバー41と、レバー41同士を接続する握りロッド
42と、各レバー41を載置台34に取り付ける一対の
接続ロッド44とを備えている。各レバー41の中間部
41Aは、キャリア本体10のレバー取付部18にピン
またはボルト等を介して回動可能に取り付けられてい
る。各レバー41の下端部41Bは、接続ロッド44の
上端部にピンまたはボルト等を介して回動可能に取り付
けられている。そして、接続ロッド44の下端部は、載
置台34にピンまたはボルト等を介して回動可能に取り
付けられている。なお、接続ロッド44と載置台34と
の接続には、載置台34に形成された取付穴34が用い
られる。握りロッド42は、レバー41を操作するとき
に作業者が握る握りとして機能し、各レバー41の上端
部41Cに固定されている。
【0028】作業者は、握りロッド42を持って、レバ
ー41を矢示B方向に上げ下げすることにより、キャリ
ア本体10に対して荷台30を矢示A方向に持ち上げた
り下ろしたりすることができる。このとき、荷台30に
非常に重い荷物が載っていても、荷台30を少ない力で
持ち上げたり下ろしたりすることができるように、本発
明の実施形態によるキャリア1には、てこの原理が用い
られている。即ち、図6に示すように、作業者が荷台3
0を持ち上げたり下ろしたりするとき、レバー41の中
間部分41Aが支点となり、レバー41の下端部41B
が作用点となり、レバー41の上端部41C(握りロッ
ド42)が力点となり、てこの原理が実行される。作業
者が荷台30を少ない力で持ち上げられるように、中間
部41Aと上端部41Cとの間の距離L2は、中間部4
1Aと下端部41Bとの間の距離L1よりも長い。
【0029】作業者は、このような構成を有するキャリ
ア1を用いることにより、重い荷物を運搬する道のりの
途中に大きな段差があっても、階段があっても、その重
い荷物を容易に運搬することができる。以下、このよう
なキャリア1の動作を説明する。
【0030】平面な地面上において荷物を運搬するとき
には、作業者は、荷台30の載置部34に荷物を載せ、
把手14を持ってキャリア1全体を押す。これにより、
主車輪38が地面上を回転し、荷物を容易に運搬するこ
とができる。
【0031】階段を上がるときには、図6に示すよう
に、まず、作業者は、主車輪38が階段の段差の蹴り上
げ面S3に接する程度にキャリア1を進ませる。そし
て、作業者は、握りロッド42を持ってレバー41を矢
示C方向に下げ、補助車輪21が階段の上段踏面S2に
接するようにキャリア本体10を荷台30に対して矢示
D方向に摺動させる。この段階では、主車輪38はまだ
階段の下段踏面S1に接している。
【0032】補助車輪21が上段踏面S2に接したら、
作業者は、さらにレバー41を下げ、図7に示すように
荷台30をキャリア本体10に対して矢示E方向に摺動
させ、荷台30を下段踏面S1から浮上させる。このと
き、キャリア本体10は支持部16および補助車輪21
によって上段踏面S2上に支持されているため、主車輪
38が下段踏面S1から離れても、キャリア1全体は安
定している。また、主車輪38は、段差の蹴り上げ面S
3に接しているため、荷台30は安定した状態で下段踏
面S1から浮上する。
【0033】続いて、作業者は、図7に示すように、下
段踏面S1から浮上した主車輪38が上段踏面S2に接
するように、キャリア1全体を進行方向Fに移動させ
る。主車輪38が完全に上段踏面S2にのっかった後、
作業者は、レバー41を矢示G方向に上げ、キャリア本
体10を荷台30に対して摺動させ、補助車輪21を上
段踏面S2から浮上させる。そして、作業者は、階段を
上がりきるまで、このような動作を繰り返す。
【0034】階段を下がるときには、作業者は、レバー
41を下げて、補助車輪21が階段の上段踏面S2に接
するようにキャリア本体10を荷台30に対して摺動さ
せる。この段階では、荷台30に設けられた主車輪38
はまだ上段踏面S2に接している。補助車輪21が上段
踏面S2に接したら、作業者は、さらにレバー41を下
げ、荷台30をキャリア本体10に対して摺動させ、荷
台30を上段踏面S2からわずかに浮上させる。このと
き、キャリア本体10は支持部16および補助車輪21
によって上段踏面S2上に支持されているため、主車輪
38が上段踏面S2から離れても、キャリア1全体は安
定している。続いて、作業者は、補助車輪21が上段踏
面S2の端側に位置するように、キャリア1全体を進行
方向(階段を下る方向)に移動させる。その後、作業者
は、レバー41を徐々に上げて、主車輪38が階段の下
段踏面S1に接するように、荷台30をキャリア本体1
0に対してゆっくり摺動させる。そして、作業者は、さ
らにレバー41を上げて、キャリア本体10を荷台30
に対して摺動させ、補助車輪21を上段踏面S2から浮
上させる。作業者は、階段を下りきるまで、このような
動作を繰り返す。
【0035】このように、本発明の実施形態によるキャ
リア1は、キャリア本体10と荷台30を分割し、荷台
30をキャリア本体10に摺動可能に取り付け、レバー
41を有する制御機構40で荷台30の上げ下げを可能
にしている。このため、図6に示すように、階段の段差
の高さ寸法αに応じて荷台30を矢示A方向に上げ下げ
すれば、この段差を容易に乗り越えることができる。従
って、本実施形態によるキャリア1によれば、様々な高
さ寸法を有する段差を容易に乗り越えることができる。
【0036】また、本発明の実施形態によるキャリア1
のキャリア本体10には、支持部16と補助車輪21が
設けられているが、図6に示すように、支持部16は、
キャリア本体10からわずかに突出した形状を有してい
る。また、補助車輪21の直径は比較的小さい。このた
め、たとえ階段の踏面S2の奥行き寸法βが小さくて
も、補助車輪21は確実に踏面S2に接し、図7に示す
ように踏面S2上でキャリア1全体を支えることができ
る。従って、本実施形態によるキャリア1によれば、た
とえ踏面の奥行き寸法が小さくても階段を容易に昇降す
ることができる。
【0037】さらに、本発明の実施形態によるキャリア
1は、てこの原理(レバー41)を用いて荷台30を上
げ下げするため、たとえ荷台30に非常に重い荷物を載
せたとしても、少ない力で荷台30の上げ下げを行うこ
とができる。
【0038】さらに、本発明の実施形態によるキャリア
1は、段差を昇降するための機構を有しているものの、
その構造は簡単であり、キャリア1全体のサイズおよび
重さも、段差昇降機構を有しない通常のキャリアと比較
してあまり増加していない。
【0039】なお、図8に示すように、上述したキャリ
ア1のレバー41’の下端部41’Bに、高さ調整機構
51を設けてもよい。この高さ調整機構51は、レバー
41’の下端部41’Bに複数の取付穴51Aを形成す
ることにより実現することができる。これら取付穴51
Aは、各取付穴51Aからレバー41’の中間部41’
Aまでの距離が一定(L1)となるように配置されてい
る。接続ロッド44の上端部をレバー41’の下端部4
1’Bに接続するときには、複数の取付穴51Aの中か
らいずれか1つの取付穴51Aを選んで接続する。これ
により、キャリア本体10に対する荷台30の矢示A方
向の初期位置を変更することができる。この結果、主車
輪38に対する補助車輪21の高さ位置を変更すること
ができる。例えば、頻繁に昇降する階段の段差の高さ寸
法αよりもやや高い位置に補助車輪21が位置するよう
に、補助車輪21の位置を調整すれば、キャリア1を用
いた階段の昇降をより容易にすることができる。
【0040】また、上述したキャリア1の支持部16に
代えて、図9に示すような長さ調整機構52を設けても
よい。長さ調整機構52は、フレーム11の下端側に位
置し、フレーム11の外側側面に固定されている。長さ
調整機構52は、長さ調整ロッド52Aと、ロッド固定
部52Bと、止めネジ52Cとを備えている。そして、
長さ調整ロッド52Bの先端側に補助車輪21が設けら
れている。キャリア本体10に対する補助車輪21の位
置を変更するときには、止めネジ52Cを緩めて、長さ
調整ロッド52Bを矢示H方向に摺動させればよい。階
段の踏面の奥行き寸法βが大きい場合には、補助車輪2
1をその位置がキャリア本体10から離れる方向に移動
させる。これにより、階段の昇降時において、主車輪3
8を地面から浮上させたとき、キャリア1全体をより安
定させて支えることができるようになる。
【0041】さらに、図10に示すように、各レバー4
1”の上端側に三角スタンド53を設けてもよい。荷物
をキャリア1に載せたり降ろしたりするときには、三角
スタンド53の支持部53Aが地面に接するようにキャ
リア1を倒す。これにより、キャリア1は安定した状態
で地面に置かれるため、荷物の載せ降ろしが容易とな
る。また、荷物を運搬するときには、図10の点線に示
すように三角スタンド53をレバー41”に設けられた
案内溝41”Dに沿って延ばす。これにより、三角スタ
ンド53が荷物運搬時に邪魔になることはない。
【0042】さらに、上述したキャリア1は一対の補助
車輪21を設ける構成としたが、本発明はこれに限ら
ず、補助車輪21を廃止してもよい。また、上述したキ
ャリア1では、制御機構40をレバー41等によって構
成したが、本発明はこれに限らず、制御機構40をチェ
ーン歯車機構または滑車等によって実現してもよい。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したとおり、本発明のキャリア
によれば、段差の高さ寸法および踏面の奥行き寸法にか
かわらず段差または階段を容易に昇降することができ
る。また、本発明のキャリアによれば、非常に重い荷物
を載せたときでも、段差または階段を少ない力で昇降す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態によるキャリアを示す斜視図
である。
【図2】実施形態によるキャリア本体を示す斜視図であ
る。
【図3】図2に示すキャリア本体を示す背面図である。
【図4】実施形態による荷台を示す斜視図である。
【図5】図4に示す荷台の載置部および主車輪を示す正
面図である。
【図6】階段を上がるときの動作を示すキャリアの側面
図である。
【図7】図6に続き階段を上がるときの動作を示すキャ
リアの側面図である。
【図8】本発明の他の実施形態によるキャリアの高さ調
整機構を示す図である。
【図9】本発明の他の実施形態によるキャリアの長さ調
整機構を示す図である。
【図10】本発明の他の実施形態によるキャリアの三角
スタンドを示す図である。
【符号の説明】
1 キャリア 10 キャリア本体 11 フレーム(取付部) 14 把手 16 支持部 21 補助車輪 30 荷台 31 支柱部 34 載置部 38 主車輪 40 制御機構(制御手段) 41 レバー 42 握りロッド(握り) 51 高さ調整機構(第1調整手段) 52 長さ調整機構(第2調整手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 把手が設けられたキャリア本体と、 一方向に伸長する支柱部および前記支柱部に固定され荷
    物を載置するための載置部を有する荷台と、 前記荷台が前記キャリア本体に対し前記一方向に摺動可
    能となるように、前記支柱部を前記キャリア本体に取り
    付ける取付部と、 前記荷台の一端側に設けられた主車輪と、 前記キャリア本体の一端側に設けられ、前記キャリア本
    体に対し前記荷台を摺動させるときに地面に接すること
    によって当該キャリア全体を支える支持部と、 前記キャリア本体に対する前記荷台の摺動を制御する制
    御手段とを備えたキャリア。
  2. 【請求項2】 前記支持部の先端側に補助車輪を設けて
    なる請求項1に記載のキャリア。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、中間部分が前記キャリ
    ア本体に回動可能に取り付けられ、一端側が前記載置部
    に回動可能に取り付けられ、他端側が握りとして機能す
    るレバーからなる請求項1または2に記載のキャリア。
  4. 【請求項4】 前記一方向と垂直な線上における前記主
    車輪と前記支持部との距離を調整する第1調整手段をさ
    らに備えた請求項1ないし3のいずれかに記載のキャリ
    ア。
  5. 【請求項5】 前記一方向と平行な線上における前記主
    車輪と前記支持部との距離を調整する第2調整手段をさ
    らに備えた請求項1ないし4のいずれかに記載のキャリ
    ア。
JP11146829A 1999-05-26 1999-05-26 段差昇降が可能なキャリア Pending JP2000335427A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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AU2008207388B2 (en) * 2007-08-20 2010-05-27 John Briscoe Hand trolley
GR20200100384A (el) * 2020-07-01 2022-02-11 Θεοδωρος Γεωργιου Μπελογιαννης Αυτοκινουμενο καροτσι-αναβατοριο

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