JP2000335376A - ワイパブレードラバー - Google Patents

ワイパブレードラバー

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JP2000335376A
JP2000335376A JP11146844A JP14684499A JP2000335376A JP 2000335376 A JP2000335376 A JP 2000335376A JP 11146844 A JP11146844 A JP 11146844A JP 14684499 A JP14684499 A JP 14684499A JP 2000335376 A JP2000335376 A JP 2000335376A
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neck
lip
wiper blade
neck portion
blade rubber
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JP11146844A
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English (en)
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Kazumitsu Moriya
和満 守屋
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Asmo Co Ltd
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Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 払拭性を確保しつつ、反転音を効果的に軽減
できるワイパブレードラバーを提供する。 【解決手段】 ネック部11に傾斜抵抗部としての凸部
12を形成する。ネック部11において、ブレード取付
部9とリップ部10との付け根は最小幅W1となってお
り、凸部12の幅W2との間にはW2>W1の関係が成
り立っている。リップ部10が反転傾倒するときには、
凸部12の剛性によりリップ部10の反転力は大きく傾
倒するに連れて大きく減衰するようになる。ネック部1
1は最小幅W1部分で曲がり易く、払拭角(最大傾角)
βは容易に得られるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等のガラスを
払拭するワイパ装置のワイパブレードラバーに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図7に示すように、この種のワイパ装置
は、モータ(図示せず)の回転力によって往復揺動する
ワイパアーム51と、その先端に取付けられるワイパブ
レード52とを備えている。ワイパブレード52には車
のフロントガラスなどを払拭するワイパブレードラバー
53が取付けられている。
【0003】図8(a)及び(b)に示すように、ワイ
パブレードラバー53はゴム製であり、ワイパブレード
52に取付けられるブレード取付部54と、ガラス面G
などを払拭する断面略三角形状のリップ部55と、ブレ
ード取付部54とリップ部55を連結するネック部56
とを備えている。ワイパブレードラバー53の使用時に
は図8(b)に示すように、リップ部55はネック部5
6が曲がることによりその肩部55bがブレード取付部
54の下面54aに当接するまで傾倒して、リップ部5
5の先端55aの変形を含めてガラス面Gに対して所定
の払拭角βを有した状態になる。ワイパアーム51が上
死点及び下死点において反転する度に、リップ部55の
傾倒する向きはネック部56を基点として、図8(b)
の傾倒向きとその反対の傾倒向きとの間で反転する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来のワイパブレードラバー53では、ネック部56の幅
が一定で小さいものであったため、リップ部55が傾倒
向きを反転させるときにその反転の慣性力によってガラ
ス面Gから飛び跳ね、リップ部55の先端55aがガラ
ス面Gを叩いて音が発生する。さらに、ネック部56の
剛性が弱かったため、反転時にリップ部55の肩部55
bがブレード取付部54の下面54aに勢いよく当たっ
て音が生じていた。
【0005】以上のような反転音を防止するため、ネッ
ク部56を幅方向に厚くして剛性を高めたものにする
と、リップ部55が傾倒し難くなって必要な払拭角βが
得られなくなる場合が生じ易くなり、払拭性が悪化す
る。さらに、ネック部56の剛性が大きくなりすぎて、
払拭角βとなるように曲がるまでにネック部56に過剰
な負荷がかかることとなり、ネック部56にへたりなど
の損傷が起き易いという不具合が生じる。
【0006】また、特開平5−97014号公報には、
ブレード取付部54とリップ部55との間隔を狭くし、
かつ肩部55bにその剛性を低下させる切欠部を形成し
て、反転時におけるブレード取付部54とリップ部55
の衝突を軽減させて反転音を抑制する方法が開示されて
いる。しかし、このワイパブレードラバーによっても、
反転時にリップ部55がガラス面Gから飛び跳ねること
は防止できず、反転音の問題は十分には解消されていな
い。
【0007】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、払拭性を確保しつつ、反転音
を効果的に軽減できるワイパブレードラバーを提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め請求項1に記載の発明では、ワイパブレードに取付け
られるブレード取付部と、該ブレード取付部にネック部
を介して連結されたリップ部とを備えたワイパブレード
ラバーにおいて、前記リップ部が前記ブレード取付部に
対して傾倒する際の傾斜角が大きくなるに連れて、前記
ネック部の曲げ抵抗が増大する傾斜抵抗部を前記ネック
部に設けたことを要旨とする。
【0009】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記傾斜抵抗部は、前記ネック部の
幅方向に厚肉に形成された凸部であることを要旨とす
る。請求項3に記載の発明では、請求項1又は請求項2
に記載の発明において、前記ネック部は、前記ブレード
取付部の付け根において最小厚さとなっていることを要
旨とする。
【0010】請求項4に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、前記ネック部は、ブレ
ード取付部の付け根及びリップ部の付け根において最小
厚さとなっていることを要旨とする。
【0011】請求項5に記載の発明では、請求項1〜4
のうちいずれか一項に記載の発明において、前記ネック
部には前記凸部が前記ネック部の連設方向に複数形成さ
れていることを要旨とする。
【0012】請求項6に記載の発明では、請求項5に記
載の発明において、前記凸部は、襞部であることを要旨
とする。 (作用)請求項1に記載の発明によれば、ネック部は曲
がるに連れて傾斜抵抗部により曲げ抵抗が増大して曲が
り難くなるので、反転時においてリップ部がガラス面か
ら飛び跳ねることが防止される。また、ネック部が曲が
り難くなることによってリップ部がブレード取付部に当
たるときの勢いが軽減される。さらに、ネック部は曲が
り始めのとき(曲がり角度の小さいとき)曲がり易くな
っているので、リップ部が容易に傾倒して所定の払拭角
が得られて払拭性が確保される。以上の結果、払拭性を
確保した状態で反転音が軽減される。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加えて、凸部によって曲げ抵抗が
増大され、その凸部以外の薄肉部分によってネック部は
曲がり始めのときに曲がり易くなる。また、ネック部は
凸部以外の薄肉部分で曲がり易いので、厚肉の凸部を設
けても凸部に過剰な負荷がかかることが低減される。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、ネック部は
ブレード取付部の付け根部分で曲がり易くなっているの
で、一層容易に払拭角が得られるとともに、ネック部の
最小厚さ部分以外の部位の剛性により反転傾倒時の過剰
な勢いが軽減される。
【0015】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、ネック部は
ブレード取付部とリップ部との両付け根で曲がり易くな
っているので、一層容易に払拭角が得られるとともに、
その中間部分の凸部により反転傾倒時の過剰な勢いが軽
減される。
【0016】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜4のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加えて、
ブレード取付部とリップ部との間の限られた距離の範囲
内に複数の凸部が配置されるので、反転時にネック部が
曲がるに連れて凸部同士が接触したり、凸部がブレード
と取付部の下面に当接したり、凸部がリップ部の上面に
当接する。従って、リップ部の反転傾倒時の勢いは、リ
ップ部の肩部がブレード取付部に当たる以前に一層軽減
される。よって、反転音が一層軽減される。
【0017】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
に記載の発明の作用に加えて、凸部は襞部であるので、
ネック部が曲がったときその襞部によって曲げに対する
反転抵抗が生じる。また、リップ部がブレード取付部に
当たったときに生じる振動は、その襞部によって一層吸
収される。この振動吸収作用は複数であるときさらに高
まる。よって、反転音が一層軽減される。
【0018】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
具体化した第1実施形態を図1及び図2に従って説明す
る。
【0019】図2に示すように、車両などに使用される
ワイパ装置は、ワイパアーム1と、そのワイパアーム1
の先端に回動可能に連結されたワイパブレード2とを備
えている。ワイパブレード2は、ワイパアーム1の先端
に連結されたプライマリーレバー3と、そのプライマリ
ーレバー3の両端に回動可能に連結されたセカンダリー
レバー4とを備えている。セカンダリーレバー4の一端
にはヨーク5が回動可能に連結されている。ヨーク5の
先端及びセカンダリーレバー4の他端には内側に対向す
るように屈曲して延出する爪部6,7がそれぞれ形成さ
れ、この爪部6,7にワイパブレードラバー8が連結さ
れている。
【0020】図1(a)はワイパブレードラバーの正面
図であって、図1(b)は爪部7及びバッキングBの断
面をとったワイパブレードラバーの使用状態を示す正面
図である。図1(a)及び(b)に示すように、ワイパ
ブレードラバー8はゴム製であって、各爪部6,7に組
付けられるブレード取付部9と、ガラス面を払拭するリ
ップ部10と、ブレード取付部9とリップ部10とを連
結するネック部11とを備えている。ブレード取付部9
は、その上部に断面積が大きくなって各爪部6,7に係
止される係止部9aを有している。係止部9aには、両
側(図1では左右)に溝部9bが形成され、この溝部9
bにバッキングBが組付けられている。ブレード取付部
9の下部には両側(図1では左右)に延出する倒れ角保
持部9cが形成されている。
【0021】リップ部10は断面略三角形状に形成さ
れ、ネック部11が曲がっていない図1(a)に示す正
立状態においてリップ部10の上面が倒れ角保持部9c
と平行になっている。リップ部10の上部には左右に延
出する肩部10aが形成され、リップ部10の下部には
下方に延出する払拭部10bが形成されている。図1
(b)に示すように、ネック部11が折れ曲がって払拭
部10bとガラス面Gとのなす角が所定の払拭角βとな
るとき、リップ部10の肩部10aは倒れ角保持部9c
に当接する。このとき、払拭部10bも根元で多少曲が
った状態となる。
【0022】図1(a)に示すように、ネック部11は
幅方向(図1では左右方向)の中央に位置し、ブレード
取付部9及びリップ部10を一体に連結している。ネッ
ク部11の中間部には、幅方向両側で断面三角形状に突
出した傾斜抵抗部としての凸部12がワイパブレードラ
バー8の長手方向全域に亘って形成されている。ネック
部11において、ブレード取付部9の付け根及びリップ
部10の付け根の幅は共に幅W1あって、凸部12の幅
をW2とすると、W2>W1の関係が成り立っている。
さらに、付け根の幅W1が最小幅となっている。ネック
部11の高さhは払拭角βが得られるように設定され、
従来(図8)とほぼ同じ値である。
【0023】また、ネック部11は上下両端の付け根の
部位において払拭部10bの幅よりも小さい幅W1を有
していることによってこの付け根部分で曲がり易く、ネ
ック部11の剛性は払拭部10bの曲げ剛性よりも小さ
く設定されている。また、ネック部11は大きな幅W2
の凸部12において大きな剛性を有している。なお、ワ
イパブレードラバー8は軸線Aにおいて左右対称となっ
ている。
【0024】次に前記のように構成されたワイパブレー
ドラバー8の作用を説明する。ワイパアーム1は外部駆
動源によってガラス面Gに沿って揺動し、ワイパブレー
ドラバー8はそのリップ部10がガラス面G上に当接し
た状態で往復動して水などを払拭する。そして、ワイパ
アーム1が上死点または下死点に位置する反転時には、
ワイパブレードラバー8のリップ部10が図1(b)の
実線に示す傾倒状態から、同図の二点鎖線に示す傾倒状
態に反転する。このとき、矢印X方向に慣性力が働い
て、リップ部10がガラス面Gから浮き上がる方向の力
(以下、反転力という)がかかる。しかし、ネック部1
1に凸部12が形成されていることによって、ネック部
11が曲がるに連れて曲げ抵抗が増大する。即ち、リッ
プ部10の傾斜角(軸線Aに対する傾斜角)が大きくな
るに連れてその傾動を妨げる傾斜抵抗が大きくなる。
【0025】このように、ネック部11が曲がるに連れ
てネック部11の曲げ抵抗が増大する構造であるので、
反転時に、リップ部10がブレード取付部9に向かう反
転力はネック部11が曲がるに連れて小さくなり、肩部
10aが倒れ角保持部9cに当接する際にはその勢いが
相対的に弱まる。従って、リップ部10がガラス面Gか
ら飛び跳ねず、払拭部10bはガラス面Gに接した状態
を維持する。よって、リップ部10がガラス面Gを叩く
音が防止される。また、肩部10aが倒れ角保持部9c
に当接するときの当たり具合は比較的軽いものとなる。
よって、リップ部10の肩部10aがブレード取付部9
の倒れ角保持部9cに当たるときの打突音が軽減され、
リップ部10からガラス面Gに伝播する加振力は軽減さ
れる。
【0026】また、ネック部11の幅をただ単に一定に
厚くするのではなく、その付け根部分を小さな幅W1と
したことによって、リップ部10の傾倒角が小さいうち
は傾斜抵抗は小さくネック部11が曲がり易くなってい
るので、払拭角βは容易に得られることとなる。その結
果、払拭性は確保される。さらに、ネック部11を一定
の大きな幅に厚くして剛性を高めた場合と比べ、ネック
部11は付け根部分で大きく曲がり、厚肉の凸部12で
はあまり曲がる必要がなく凸部12に過度の応力がかか
らないので、ネック部11の耐久性が高くなる。以上の
結果、ワイパブレードラバー8の払拭性及びネック部1
1の耐久性を確保した状態で、反転音が効果的に軽減さ
れた車両用ワイパ装置とすることが可能となる。
【0027】従って、この実施の形態では以下のような
効果を得ることができる。 (1) ネック部11の幅を単に大きくするのではな
く、凸部12を形成して付け根部分の幅を小さくした。
従って、ネック部11の傾斜抵抗が小さいときは曲がり
易いので、払拭角βが容易に得られるとともに、ネック
部11が曲がるに連れてその曲げ抵抗は徐々に増大して
リップ部10が傾倒するときの反転力が急速に弱まる。
よって、リップ部10の反転時に払拭部10bがガラス
面Gから飛び跳ねることを防止でき、肩部10aが倒れ
角保持部9cに当たるときの打突音を軽減することがで
きる。その結果、ワイパブレードラバー8の払拭性を確
保した状態で、反転音を軽減できる。
【0028】(2) ネック部11の付け根が曲がり易
くなるので、ネック部11の凸部12に過大な応力がか
からず、ネック部11の耐久性を確保できる。 (3) ネック部11において、ブレード取付部9とリ
ップ部10との両方の付け根が最小幅となっているの
で、払拭角βを容易に得ることができる。
【0029】(4) ネック部は11は左右対称形状で
あるので、ワイパブレードラバー8の往動及び復動で共
に高い反転音軽減効果を得ることができる。 (第2実施形態)次に第2実施形態を図3に従って説明
する。この実施形態ではネック部11の形状が前記第1
実施形態と異なっており、他の構成は同じである。
【0030】ネック部11には、傾斜抵抗部としての断
面半円形状の凸部21が軸線Cにおいて左右対称に、か
つ連設方向(上下方向)に2組形成されている。ワイパ
ブレードラバー8は軸線Cにおいて左右対称形状となっ
ている。ネック部11において、図3に示すように凸部
21の形成されていない部分の幅をW3、凸部21の幅
をW4とすると、W4>W3の関係が成り立っている。
また、ブレード取付部9とリップ部10との付け根は最
小幅W3となっている。
【0031】この実施形態では、図3(b)に示すよう
に、リップ部10が反転するときに、2つの凸部21に
よって剛性の大きな部分が設けられて、リップ部10の
傾斜抵抗がその傾斜角が大きくなるに連れて大きくな
る。それに加え、肩部10aが倒れ角保持部9cに当接
する以前に、2つの凸部21,21同士、又は上側の凸
部21と倒れ角保持部9c、下側の凸部21と肩部10
aが接触することによって、ネック部11の傾斜抵抗が
大きくなり、反転力は一層減衰される。よって、リップ
部10の反転時の加振力が大きく軽減される。従って、
リップ部10の払拭性及びネック部11の耐久性を確保
した状態で、払拭部10bがガラス面Gから離間するこ
とが一層防止され、肩部10aが倒れ角保持部9cに当
たって生じる打突音が一層軽減される。その結果、反転
音が一層軽減される。
【0032】この構成においても前記実施の形態の
(1)〜(4)に記載の効果と同様に、ワイパブレード
ラバー8の払拭性、及びネック部11の耐久性を確保し
た状態での反転音の軽減効果が得られる他に、次の効果
が得られる。
【0033】(5) リップ部10の肩部10aがブレ
ード取付部9の倒れ角保持部9cに当接する以前に、倒
れ角保持部9c、凸部21、肩部10aがそれぞれ接触
することによって、ネック部11が曲がるに連れてその
傾斜抵抗が一層大きくなって反転力が弱まるので、反転
音を一層軽減できる。
【0034】なお、実施形態は前記に限定されるもので
はなく、例えば、次のように変更してもよい。・ネック
部11の形状は前記各実施形態に限定されない。すなわ
ち、ネック部11が曲がるに連れて、その曲げ抵抗が徐
々に大きくなっていくものであればよい。例えば、図4
に示すように、ネック部11の下部に上部よりも幅の大
きな段状の凸部31を形成してもよい。このようにして
も、第1実施形態の効果と同様の効果を得ることができ
る。
【0035】また、図5に示すように、ネック部11に
切欠部41を形成して厚肉の凸部42を形成するように
してもよい。このようにすると、リップ部11を積極的
に傾倒させることができる。
【0036】また、図6に示すように、ネック部11の
幅が比較的小さなものに凸部としての襞部43を形成し
てもよい。このようにすると、襞部によってネック部1
1の曲げに反発する反転抵抗が生じるので、リップ部1
0にかかる矢印X方向の反転力を減衰できる。また、肩
部10aが倒れ角保持部9cに当たって生じる加振力を
襞部43によって吸収できる。さらに、襞部43を複数
設けたので、加振力による振動も一層吸収できる。以上
の結果、反転音を一層軽減できる。
【0037】・前記第1実施形態において、ネック部1
1に形成された凸部12は断面三角形状に限定されず、
断面半円形状でもよい。また、前記第2実施形態におい
て、ネック部11の左右に形成された凸部21は半円形
状に限定されず、断面三角形状でもよい。
【0038】・前記第2実施形態において、ネック部1
1の連設方向(上下方向)における凸部21の個数は適
宜設定できる。 ・各凸部21,31,41,42はワイパブレードラバ
ー8の長手方向全域に形成されることに限定されず、長
手方向に間欠的に形成してもよい。
【0039】・ワイパブレードラバー8は左右対称形状
に限定されず、左右で異なる形状のものであってよい。 ・前記各実施形態では車両用のワイパ装置としたが、車
両用以外のワイパ装置にも採用できる。
【0040】前記実施形態及び別例から把握できる請求
項以外の技術的思想について、以下にその効果とともに
記載する。 (1)請求項1〜6のいずれかにおいて、前記ネック部
は、その連設方向において不連続な幅を有した形状とな
っている。この構成によっても、払拭性を確保しつつ反
転音を軽減できる。
【0041】(2)請求項1〜6のいずれかにおいて、
前記ネック部は、左右対称となっている。この構成によ
れば、ワイパブレードラバーの往動及び復動で共に高い
反転音軽減効果を得ることができる。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明によれば、ネック部に傾斜抵抗部を設けたので、リッ
プ部が反転時に被払拭面から飛び跳ねることを防止でき
るとともに、ブレード取付部とリップ部の衝突を軽減で
き、払拭性を確保しつつ反転音を軽減できる。
【0043】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、凸部以外の薄肉部分で曲
げ応力が吸収されるので、凸部に過大な負荷をかけ難く
することができ、ネック部の耐久性を確保できる。
【0044】請求項3及び4に記載の発明によれば、請
求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、リップ部は
傾倒し易くなっているので、リップ部は容易に払拭角を
得ることができる。
【0045】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜4のうちいずれかに記載の発明の効果に加えて、ネッ
ク部が曲がるに連れて、凸部同士、凸部と取付部、又は
凸部とリップ部が接触するので、ネック部の曲げ抵抗は
大きく曲がるにつれて増大することとなり、ネック部の
反転力吸収性を高め、反転音の軽減効果を一層高めるこ
とができる。
【0046】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
に記載の発明の効果に加えて、襞部によって反転力吸収
性は一層高まるとともに、リップ部がブレード取付部に
当たったときに生じる振動の吸収性を高めることができ
るので、反転音を一層軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は第1実施形態におけるブレードラバ
ーの正面図、(b)は同じくブレードラバーの使用状態
を示す正面図。
【図2】 ワイパ装置の側面図。
【図3】 (a)は第2実施形態におけるブレードラバ
ーの正面図、(b)は同じくブレードラバーの使用状態
を示す正面図。
【図4】 別例のブレードラバーの正面図。
【図5】 他の別例のブレードラバーの正面図。
【図6】 他の別例のブレードラバーの正面図。
【図7】 従来のワイパ装置の側面図。
【図8】 (a)は従来のブレードラバーの正面図、
(b)は同じくブレードラバーの使用状態を示す正面
図。
【符号の説明】
2…ワイパブレード、8…ワイパブレードラバー、9…
ブレード取付部、10…リップ部、11…ネック部、1
2…傾斜抵抗部としての凸部、21…傾斜抵抗部として
の凸部、31…傾斜抵抗部としての凸部、42…傾斜抵
抗部としての凸部、43…傾斜抵抗部及び凸部としての
襞部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイパブレード(2)に取付けられるブ
    レード取付部(9)と、該ブレード取付部(9)にネッ
    ク部(11)を介して連結されたリップ部(10)とを
    備えたワイパブレードラバー(8)において、 前記リップ部(10)が前記ブレード取付部(9)に対
    して傾倒する際の傾斜角が大きくなるに連れて、前記ネ
    ック部(11)の曲げ抵抗が増大する傾斜抵抗部(1
    2,21,31,42,43)を前記ネック部(11)
    に設けたことを特徴とするワイパブレードラバー。
  2. 【請求項2】 前記傾斜抵抗部は、前記ネック部(1
    1)の幅方向に厚肉に形成された凸部(12,21,3
    1,42,43)であることを特徴とする請求項1に記
    載のワイパブレードラバー。
  3. 【請求項3】 前記ネック部(11)は、前記ブレード
    取付部(9)の付け根において最小厚さとなっているこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のワイパブ
    レードラバー。
  4. 【請求項4】 前記ネック部(11)は、ブレード取付
    部(9)の付け根及びリップ部(10)の付け根におい
    て最小厚さとなっていることを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載のワイパブレードラバー。
  5. 【請求項5】 前記ネック部(11)には前記凸部(2
    1,31,42,43)が前記ネック部(11)の連設
    方向に複数形成されていることを特徴とする請求項2〜
    4のうちいずれか一項に記載のワイパブレードラバー。
  6. 【請求項6】 前記凸部は、襞部(43)であることを
    特徴とする請求項5に記載のワイパブレードラバー。
JP11146844A 1999-05-26 1999-05-26 ワイパブレードラバー Pending JP2000335376A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008534385A (ja) * 2005-04-08 2008-08-28 プジョー シトロエン オートモビル エス アー 改良されたワイパーのスクレーパおよびそのようなスクレーパを備えるワイパーブレード
US7836542B2 (en) 2004-10-14 2010-11-23 Robert Bosch Gmbh Wiper blade
JP2019055690A (ja) * 2017-09-21 2019-04-11 日本ワイパブレード株式会社 ワイパーブレード

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