JP2019055690A - ワイパーブレード - Google Patents

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晃一 島崎
Koichi Shimazaki
晃一 島崎
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Abstract

【課題】 ワイパーアームからの押圧力が弱い場合でも、払拭部が適切な倒れ角で傾くことができるようにしたワイパーブレードを提供することを目的とする。【解決手段】 ワイパーブレード1のブレード部3において、本体部21と払拭部22を連結する連結部23に、他の部分よりも幅の狭い幅狭部24を設け、連結部23を幅狭部24において屈曲し易くすることにより、払拭作業時に払拭部22が適切に倒れ得るようにする。連結部23の側面23Aには湾曲形状を設け、連結部24の幅は、幅狭部24に向けてなだらかに変化するようにする。【選択図】 図3

Description

本発明は、車両用ワイパー装置に備えられるワイパーブレードに関する。
自動車等の車両用のワイパー装置に備えられるワイパーブレードは、例えばゴム製の長尺払拭部材を備え、この払拭部材により車両のガラス面等の被払拭面を払拭するようになっている。図8には、このような従来のワイパーブレードにおける払拭部材であるブレード部100の断面形状(長手方向に直交する断面形状)を示す。図示されるように、払拭部材100は、ワイパーブレードの支持部(図示せず)に支持される本体部101と、被払拭面を払拭する部分である払拭部102と、本体部101と払拭部102を連結する連結部103とを備えている。
連結部103は、本体部101及び払拭部102よりも幅が狭い部分となっている。これにより、払拭時にブレード部100がその長手方向と直交する方向(図8の左右方向)に動くと、連結部103が左右に屈曲する結果、払拭部102が払拭の進行方向に傾き、スムーズで安定した払拭がなされるようになっている。
特許第5596107号 特許第5639671号
ところで、このようなワイパーブレードによる払拭作業時において、ワイパーアームからワイパーブレードに作用する押圧力が小さな場合であっても払拭部102に十分な傾き(倒れ角)を確保するためには、連結部103の幅を出来るだけ狭くして、連結部103を屈曲し易くする必要がある。しかしながら、その一方で、成形時における切断等を防止するため、ブレード部100の連結部103の幅を小さくするのには限界がある。このため、押圧力の大きさが不十分な場合には、払拭部102の適切な倒れ角が確保できず、スムーズな払拭が行なえないことがあった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、ワイパーアームからの押圧力が弱い場合でも、払拭部が適切な倒れ角で傾くことができるようにしたワイパーブレードを提供することを目的とする。
本発明では、支持部と、前記支持部に支持される払拭部材とを備えたワイパーブレードにおいて、前記払拭部材は、ワイパーブレードの支持部に保持される本体部と、被払拭面を払拭する払拭部と、前記本体部と前記払拭部を連結する連結部とを備え、前記連結部の一部に、前記連結部の他の部分よりも、長手方向と直交する方向の幅が小さな幅狭部を設けた。
前記幅狭部は、前記連結部の長手方向の全長にわたって形成されていてもよい。
前記幅狭部は、前記連結部の前記本体部側と前記払拭部側の中間に形成されていてもよい。
前記幅狭部は、前記連結部の前記本体部に隣接する端部又は前記払拭部に隣接する端部に設けられていてもよい。
前記連結部の側面は、湾曲形状を有していてもよい。
前記幅狭部は、前記連結部の側面の長手方向の少なくとも一部を切り欠いて形成されていてもよい。
前記幅狭部は、前記連結部の長手方向に並んで複数形成されていてもよい。
本発明によれば、ワイパーブレード(例えばワイパーブレード1)において、払拭部材(例えばブレード部3、30、40、50)の連結部(例えば連結部23、33、43、53)に、他の部分よりも幅の狭い幅狭部(例えば幅狭部24、34、44、54)を設けたので、連結部の全体には十分な強度が確保される一方で、幅狭部において連結部は容易に屈曲することができるので、ワイパーブレードによる払拭作業時に、ワイパーアームからの押圧力が弱い場合でも、払拭部材の払拭部(例えば払拭部22、32、42、52)は適切な倒れ角で傾き、スムーズで安定した払拭を行うことができる。
また、幅狭部をブレード部の長手方向の全長にわたって設けるようにすれば、連結部は、幅狭部において安定して屈曲するので、安定した払拭を行うことができる。
また、連結部の側面(例えば側面23A、43A)に湾曲形状(R形状)を持たせれば、連結部の幅は、幅狭部に向けてなだらかに変化していくので、連結部に適切な強度を確保できる。
また、連結部の側面(例えば側面53A)に、長手方向に並んだ複数の幅狭部(例えば幅狭部54)を設けるようにすれば、各幅狭部の間には、幅の広い部分が配置されることになるので、連結部の切断が適切に防止される。
本発明の第1実施形態におけるワイパーブレードを示す側面図である。 同じくワイパーブレードを示す正面図である。 本発明の第1実施形態におけるブレード部の一部を示す断面図である。 本発明の第2実施形態におけるブレード部の一部を示す断面図である。 本発明の第3実施形態におけるブレード部の一部を示す断面図である。 本発明の第4実施形態におけるブレード部の一部を示す断面図であり、長手方向に直交する断面を示す。 同じくブレード部の一部を示す断面図であり、長手方向の断面を示す。 従来のワイパーブレードにおける払拭部材を示す断面図である。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施形態について説明する。
図1には、本発明の第1実施形態におけるワイパーブレード1の全体構成を示す。図示されるように、ワイパーブレード1は、複数のレバーから構成される支持部2と、支持部2により支持される払拭部材であるブレード部3とを備えている。
支持部2は、長手方向の中央に配置されたプライマリレバー11と、プライマリレバー11の両端部に回動可能に連結された2本のセカンダリレバー12と、両側のセカンダリレバー12の内向きの端部に回動可能にそれぞれ連結されたヨークレバー13とを備えている。セカンダリレバー12の外向きの端部及びヨークレバー13の両端部は、ブレード部3を支持するための爪部14となっている。プライマリレバー11の長手方向中央付近には、ワイパーアーム(図示せず)と結合のための結合部11Aが設けられている。
ブレード部3は、例えばゴム製の長尺部材であり、ワイパーブレード1の最下端に配置されている。ワイパーブレード1の使用時には、ブレード部2は被払拭面上に接触状態で配置され、ワイパーブレード1が被払拭面に沿って動かされることにより、被払拭面が払拭される。
図2にも示されるように、ブレード部3は、支持部2側に配置される本体部21と、被払拭部側に配置される払拭部22と、本体部21と払拭部22を連結する連結部23とを備えている。本体部21、払拭部22及び連結部23は、いずれもブレード部3の長手方向の全長にわたって延びている。
本体部21の両側側面21Aには、支持部2の爪部14が係合する溝部21Bが、長手方向全長にわたって形成されている。払拭部22は、先細りとなった下端部22Aを備え、下端部22Aにおいて被払拭面を払拭するようになっている。
連結部23は、本体部21及び払拭部22に比較して幅が狭い部分なっている。これにより、払拭時にワイパーブレード1が長手方向と直交する方向に動かされると、連結部23が屈曲することにより、ブレード部2の払拭部22が左右方向に倒れ、適切な払拭がなされるようになっている。
図3には、ブレード部3の一部の断面図(長手方向に直交する方向の断面)を示す。図示されるように、連結部23の両側の側面23Aは、湾曲したR形状を有しており、連結部23の上下方向の中央部分は、横幅W1が他の部分(例えば下端部の横幅W2)よりも狭くなった幅狭部24となっている。この場合、幅狭部24は、連結部23の全長にわたって延在している。
このような構成により、連結部23は、幅狭部24において安定して容易に屈曲し、ブレード部3の払拭部22が適切に倒れることができるので、スムーズで安定した払拭を行うことができる。また、連結部23の各所における幅は、幅狭部24に向けてなだらかに変化して行くので、連結部23には適切な強度が確保される。
図4には、本発明の第2実施形態におけるブレード部30の断面図を示す。なお、本実施形態は、上記第1実施形態と比較して、連結部33の形状が異なるだけで、他の構成は共通である。
図示されるように、本実施形態の連結部33は、本体部31側の上端部から払拭部32側の下端部に向けて末広がりのテーパ形状を有しており、連結部33の上端部が、最も幅の小さな幅狭部34となっている。これにより、連結部33は、幅狭部34において安定して容易に屈曲し、払拭部32は適切に倒れた状態となることができるので、スムーズで安定した払拭を行うことができる。
図5には、本発明の第3実施形態におけるブレード部40の断面図を示す。本実施形態においては、上記第2実施形態のブレード部40と同様に、連結部43の上端部に幅狭部44が設けられているが、連結部43の両側の側面43AがR形状となっている点で、上記第2実施形態と異なっている。これにより、連結部43の幅は、幅狭部44に向けてなだらかに変化するので、連結部43の強度が高められるようになっている。
図6及び図7には、本発明の第3実施形態におけるブレード部50を示す。なお、図6は、ブレード部50の長手方向と直交する断面を、図7は、ブレード部50の長手方向の断面をそれぞれ示している。また、図7においては、連結部53以外の構成の図示は両略されている。
図示されるように、本実施形態のブレード部50の連結部53の両側側面53Aには、本体部51から払拭部52に至る矩形の複数の切り欠きが、長手方向に並んで形成されている。これにより、切り欠きが存在する複数の部分が、幅の小さな幅狭部54となっている。このように、連結部53の長手方向の少なくとも一部に幅狭部54を設けることにより、連結部53を、必要な強度を保ちつつ、屈曲し易いものとできる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明に含まれる形態は、上記のような態様に限られるものではなく、ブレード部の連結部に幅狭部が形成されるものであれば、任意の形態を採用することができる。例えば、上記第2、第3の実施形態において、幅狭部を連結部の払拭部側下端部に設けるようにしてもよい。
1 ワイパーブレード
2 支持部
3 ブレード部
11 プライマリレバー
11A 結合部
12 セカンダリレバー
13 ヨークレバー
14 爪部
21 本体部
21A 本体部の側面
21B 溝部
22 払拭部
22A 払拭部の先端部
23 連結部
23A 連結部の側面
24 幅狭部
30 ブレード部
31 ブレード部の本体部
32 ブレード部の払拭部
33 ブレード部の連結部
34 幅狭部
40 ブレード部
41 ブレード部の本体部
42 ブレード部の払拭部
43 ブレード部の連結部
43A 連結部の側面
44 幅狭部
50 ブレード部
51 ブレード部の本体部
52 ブレード部の払拭部
53 ブレード部の連結部
54 幅狭部

Claims (7)

  1. 支持部と、前記支持部に支持される払拭部材とを備えたワイパーブレードにおいて、
    前記払拭部材は、ワイパーブレードの支持部に保持される本体部と、被払拭面を払拭する払拭部と、前記本体部と前記払拭部を連結する連結部とを備え、
    前記連結部の一部に、前記連結部の他の部分よりも、長手方向と直交する方向の幅が小さな幅狭部を設けたワイパーブレード。
  2. 前記幅狭部は、前記連結部の長手方向の全長にわたって形成されている請求項1に記載のワイパーブレード。
  3. 前記幅狭部は、前記連結部の前記本体部側と前記払拭部側の中間に形成されている請求項2に記載のワイパーブレード。
  4. 前記幅狭部は、前記連結部の前記本体部に隣接する端部又は前記払拭部に隣接する端部に設けられている請求項3に記載のワイパーブレード。
  5. 前記連結部の側面は、湾曲形状を有している請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のワイパーブレード。
  6. 前記幅狭部は、前記連結部の側面の長手方向の少なくとも一部を切り欠いて形成されている請求項1に記載のワイパーブレード。
  7. 前記幅狭部は、前記連結部の長手方向に並んで複数形成されている請求項6に記載のワイパーブレード。
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