JP2000334872A - 通気性を有する積層体、および該積層体の製造方法 - Google Patents

通気性を有する積層体、および該積層体の製造方法

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JP2000334872A
JP2000334872A JP11152489A JP15248999A JP2000334872A JP 2000334872 A JP2000334872 A JP 2000334872A JP 11152489 A JP11152489 A JP 11152489A JP 15248999 A JP15248999 A JP 15248999A JP 2000334872 A JP2000334872 A JP 2000334872A
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cloth
lattice
cloth member
laminate
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JP11152489A
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English (en)
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Toshio Inoue
敏夫 井上
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Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Petrochemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルタとしての能力および強度が安定し、
フィルタとしての寿命が長く、その上、粉砕または分別
しないで廃棄することが可能な積層体を実現する。 【解決手段】 粗格子不織布5が復数段に折り返され、
粗格子不織布5の、折り返された部分同士のそれぞれの
間に複数の微細格子不織布4がそれぞれ挟み込まれて、
それらの微細格子不織布4が積層された状態で保持され
ている。これら複数の微細格子不織布4および粗格子不
織布5から積層体1が構成されることにより、積層体1
全体の目が均一化されるので、積層体1の、フィルタと
しての能力および強度が向上する。また、積層体1の内
部で最も外側に配置された微細格子不織布4が目詰まり
したら、その外側の微細格子不織布4を除去すること
で、積層体1をフィルタとして長期的に使用できる。さ
らに、微細格子不織布4および粗格子不織布5のそれぞ
れの構成材料として共に有機材料が用いられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維層などから構
成された、フィルターなどとして用いられる通気性を有
する積層体、およびその積層体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】不織布は、「フリースと呼ばれる繊維の
集積層を形成する方法(乾式法、湿式法、スパンボンド
法など)」と、「繊維を結合する方法(ケミカルボンド
法、サーマルボンド法、ポイントシール法、ニードルパ
ンチ法、水流絡合法など)」を代表とする方法で製造さ
れるが、いずれの製造方法によっても多孔質構造となる
ために、通気性(ろ過性)の特性を有している。
【0003】この特徴を生かした具体例として、エアフ
ィルタ材料があり、各種ビル空調機器、各種産業空調機
器、クリーンルーム機器、車輌キャビンエアフィルタの
集塵機用各種カートリッジフィルタなどで使用されてい
る。そして、近年の機器の大型化、メンテナンスフリ
ー、健康指向へのニーズの高まりから、高強度、高耐久
性、高衛生性に優れた不織布製のエアフィルターが望ま
れるようになっている。
【0004】なお、上記通気性を有する不織布を利用し
た例として、土木用のドレーン材、複写機のクリーニン
グ材、手術用のマスクおよびガウンをはじめとするメデ
ィカル製品や、貼付薬の基布、衛生材料なども挙げられ
るが、これらの分野でも、上述した同様のニーズの高ま
りがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したような不織布
などの部材から構成された、フィルターなどとして用い
られる通気性を有する積層体においては、粉砕または分
別しないで廃棄できることが望ましく、また、フィルタ
ーとして用いても寿命が長い積層体を実現することが望
ましい。また、そのように積層体を粉砕または分別しな
いで廃棄することを可能にし、積層体の、フィルターと
しての寿命を長くした際にも、フィルターとしての能力
および強度が安定した信頼性の高い積層体を提供する必
要がある。
【0006】本発明の目的は、フィルターとしての能力
および強度が安定していることにより信頼性が高く、ま
た、フィルターとしての寿命も長く、その上、粉砕また
は分別しないで廃棄することが可能な積層体、およびそ
の積層体の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、複数の第1の布部材と、該複数の第1の
布部材が積層されるように前記複数の第1の布部材を保
持する第2の布部材とを有する、通気性を有する積層体
であって、前記第2の布部材が復数段に折り返され、前
記第2の布部材の、折り返された部分同士のそれぞれの
間に前記複数の第1の布部材がそれぞれ挟み込まれて、
それぞれの前記第1の布部材が前記第2の布部材によっ
て保持されている。
【0008】上記の発明では、第2の布部材の、折り返
された部分同士のそれぞれの間に複数の第1の布部材が
それぞれ挟み込まれて複数の第1の布部材が積層される
ことで積層体が構成されていることにより、積層体全体
の目が均一化されるので、この積層体をフィルターとし
て用いる場合に、フィルターとしての能力および強度を
向上させることが可能なうえに、その能力および強度が
安定化し、積層体の信頼性が向上する。また、最も外側
に配置された第1の布部材が目詰まりしたら、その外側
の第1の布部材を除去することにより、その積層体をフ
ィルターとして長期的に使用することができる。このよ
うに、積層体の使用頻度に応じて、複数の第1の布部材
のうち外側のものから順次除去していくことにより、積
層体の、フィルターとしての寿命を長くすることができ
る。また、例えば、第1および第2の布部材のそれぞれ
の構成材料として、ポリエチレン、ポリエステルなどの
有機材料を用いることにより、積層体を粉砕または分別
しないでその積層体を廃棄することが可能となる。
【0009】上記の積層体では、前記複数の第1の布部
材の外側で、前記第2の布部材の、折り返された部分同
士が重なり合っており、前記第2の布部材における前記
第1の布部材の外側で重なり合っている部分同士が接合
されていることが好ましい。
【0010】また、前記第1の布部材が不織布であり、
前記第2の布部材が、前記第1の布部材よりも目の粗い
不織布であることが好ましい。具体的には、前記第1の
布部材が、一方向に配列および延伸された複数の第1の
フィラメントと、前記一方向と略直行する方向に配列お
よび延伸された複数の第2のフィラメントとから構成さ
れた格子状の不織布であってもよい。あるいは、前記第
1の布部材が、一方向に配列および延伸された複数のフ
ィラメントから構成された不織布であってもよい。
【0011】さらに、前記第1の布部材が網状のもので
あり、前記第2の布部材の、前記第1の布部材を介して
隣り合う部分同士が前記第1の布部材の穴を通して接合
されていてもよい。この場合、前記第2の布部材の、前
記第1の布部材を介して隣り合う部分同士が融着によっ
て接合されていることが好ましい。
【0012】さらに、前記第1および第2の布部材が網
状のものであり、前記第2の布部材の、前記第1の布部
材を介して隣り合う部分同士が前記第1の布部材の穴を
通して接合され、かつ、前記第2の布部材の一部を介し
て隣り合う2つの前記第1の布部材同士が前記第2の布
部材の穴を通して接合されていてもよい。この場合、前
記第2の布部材の、前記第1の布部材を介して隣り合う
部分同士、および前記第2の布部材の一部を介して隣り
合う2つの前記第1の布部材同士が超音波融着によって
接合されていることが好ましい。
【0013】さらに、前記第1の布部材の材質として、
第1の融点を有する第1の樹脂、例えばポリエステルが
用いられ、前記第2の布部材の材質として、前記第1の
融点より低い第2の融点を有する第2の樹脂、例えばポ
リエチレンが用いられていることが好ましい。
【0014】また、本発明は、複数の第1の布部材と、
該複数の第1の布部材が積層されるように前記複数の第
1の布部材を保持する第2の布部材とを有する、通気性
を有する積層体の製造方法であって、前記第2の布部材
を復数段に折り返し、前記第2の布部材の、折り返され
た部分同士のそれぞれの間に前記複数の第1の布部材を
それぞれ挟み込む工程を有する。
【0015】さらに、前記第2の布部材の、折り返され
た部分同士のそれぞれの間に前記複数の第1の布部材を
それぞれ挟み込む工程で、前記複数の第1の布部材の外
側で、前記第2の布部材の、折り返された部分同士が重
なり合うように前記複数の第1の布部材をそれぞれ挟み
込み、前記第2の布部材における前記第1の布部材の外
側で重なり合っている部分同士を接合する工程をさらに
有していてもよい。この場合、前記第2の布部材の、重
なり合っている部分同士を融着により接合することが好
ましい。
【0016】さらに、前記第1の布部材として網状のも
のを用い、前記第2の布部材の、前記第1の布部材を介
して隣り合う部分同士を前記第1の布部材の穴を通して
接合する工程をさらに有していてもよい。この場合、前
記第2の布部材の、前記第1の布部材を介して隣り合う
部分同士を融着によって接合することが好ましい。
【0017】さらに、前記第1および第2の布部材とし
て網状のものを用い、前記第2の布部材の、前記第1の
布部材を介して隣り合う部分同士を前記第1の布部材の
穴を通して接合し、かつ、前記第2の布部材の一部を介
して隣り合う2つの前記第1の布部材同士を前記第2の
布部材の穴を通して接合する工程をさらに有していても
よい。この場合、前記第2の布部材の、前記第1の布部
材を介して隣り合う部分同士、および前記第2の布部材
の一部を介して隣り合う2つの前記第1の布部材同士を
超音波融着によって接合することが好ましい。
【0018】さらに、前記第1の布部材の材質として、
第1の融点を有する第1の樹脂、例えばポリエステルを
用い、前記第2の布部材の材質として、前記第1の融点
より低い第2の融点を有する第2の樹脂、例えばポリエ
チレンを用いることが好ましい。
【0019】上記の本発明の積層体の製造方法を用いれ
ば、フィルターとしての寿命を長くすることが可能で、
かつ、フィルターとしての能力および強度を向上させる
ことが可能なうえに、その能力および強度が安定化した
信頼性の高い積層体を製造することができる。また、例
えば、第1および第2の布部材のそれぞれの構成材料と
して、ポリエチレン、ポリエステルなどの有機材料を用
いることにより、粉砕または分別しないで廃棄すること
が可能な積層体を製造することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0021】図1は、本発明の一実施形態の積層体を示
す断面図である。図1に示される本実施形態の積層体1
は、第1の布部材としての複数の微細格子不織布4と、
それら複数の微細格子不織布4を保持する、第2の布部
材としての粗格子不織布5とから構成されている。それ
ぞれの微細格子不織布4は、図2に基づいて後述するよ
うに微細な穴を有する網状のものであり、粗格子不織布
5は、図3に基づいて後述するように微細格子不織布4
よりも目の粗い網状のものである。従って、粗格子不織
布5は、微細格子不織布4の穴よりも大きな穴を有して
いる。粗格子不織布5は復数段に折り返されており、粗
格子不織布5の、折り返された部分を介してそれぞれの
微細格子不織布4が積層されるように、粗格子不織布5
の、折り返された部分同士の間にそれぞれの微細格子不
織布4が挟み込まれている。これにより、復数段に折り
返された粗格子不織布5の内部で、それぞれの微細格子
不織布4が互いに平行な状態で所定の間隔をおいて配置
され、そのような状態を保つようにそれぞれの微細格子
不織布4が粗格子不織布5によって保持されている。本
実施形態の積層体1では、粗格子不織布5の、2重に重
なった部分を介して2つの微細格子不織布4同士が隣り
合うように、それぞれの微細格子不織布4が積層体1の
内部で積層されている。
【0022】積層体1の上面から見て粗格子不織布5
の、微細格子不織布4からはみ出ている部分、すなわち
微細格子不織布4の外側の部分では、粗格子不織布5
の、重なった部分同士が全体的に、あるいは少なくとも
部分的に融着されており、積層体1の形状がシート状に
保持されている。
【0023】微細格子不織布4の材質としては融点が2
67℃のポリエステルが用いられ、粗格子不織布5の材
質としては融点が137℃のポリエチレンが用いられて
いる。従って、微細格子不織布4の材質として、粗格子
不織布5の材質よりも融点が高い、第1の融点を有する
高融点の第1の樹脂が用いられ、粗格子不織布5の材質
として、微細格子不織布4の材質よりも融点が低い、第
2の融点を有する低融点の第2の樹脂が用いられてい
る。
【0024】図2は、図1に示した微細格子不織布4の
一部を拡大して示す平面図であり、図3は、図1に示し
た粗格子不織布5の一部を拡大して示す平面図である。
図4は、図2に示した微細格子不織布4と、図3に示し
た粗格子不織布5とを重ね合わせた状態を示す平面図で
ある。
【0025】図2に示すように微細格子不織布4は、不
織布6a,6bから構成されている。不織布6aは、そ
れぞれがほぼ一方向に配列されて延伸された複数の第1
のフィラメントからなるものであり、不織布7aは、そ
れぞれがほぼ一方向に配列されて延伸された複数の第2
のフィラメント7bからなるものである。第1のフィラ
メントの配列方向と、第2のフィラメント7bの配列方
向とがほぼ直行するように不織布6aと7aとが張り合
わされることで、微細格子不織布4が構成されている。
【0026】第1のフィラメント6bおよび第2のフィ
ラメント7bは長繊維フィラメントである。ここでいう
長繊維フィラメントとは、実質的に長繊維であればよ
く、すなわち平均長さが100mmを越えているものを
いう。また、第1のフィラメント6bおよび第2のフィ
ラメント7bの径が50μm以上では剛直で交絡が不十
分になる。望ましくは30μm以下、さらに望ましくは
25μm以下である。特に強度の強い不織布を目的とす
る場合は、フィラメント径が5μm以上であることが望
ましい。第1のフィラメント6bおよび第2のフィラメ
ント7bの径および長さは、顕微鏡写真により測定す
る。
【0027】不織布6a,7aはそれぞれ、フィラメン
ト同士の間の微小な隙間を部分的に有している。従っ
て、微細格子不織布4は、第1のフィラメント6bと第
2のフィラメント7bとが格子状に重ね合わせられてい
ることにより構成されており、微細な穴を有する網状の
ものとなっている。
【0028】一方、図3に示すように粗格子不織布5
は、微細格子不織布4の第1のフィラメント6bおよび
第2のフィラメント7bの径よりも幅の広い部材によっ
て構成された格子状、すなわち網状のものであり、粗格
子不織布5の格子は、微細格子不織布4の格子よりも粗
くなっている。従って、粗格子不織布5の目は微細格子
不織布4よりも粗くなっており、粗格子不織布5は、微
細格子不織布4の微細な穴よりも大きな穴を複数有して
いる。
【0029】これらの微細格子不織布4および粗格子不
織布5が、図4に示すように重ね合わされるように、粗
格子不織布5の、折り返された部分同士の間に微細格子
不織布4が挟み込まれる。微細格子不織布4および粗格
子不織布5は、それぞれ網状で、通気性を有するもので
あるので、積層体1も通気性を有しており、この積層体
1はフィルターなどとして用いられる。積層体1をフィ
ルターと用いる場合、微細格子不織布4がフィルター格
子となり、粗格子不織布5が、微細格子不織布4を保持
する保持格子となる。
【0030】図5は、図1に示した積層体1を製造する
工程について説明するための側面図である。図6は、粗
格子不織布5の、折り返された部分同士の間に微細格子
不織布4が挟み込まれた状態を示す上面図である。ま
た、図7は、図6に示した状態の粗格子不織布5および
微細格子不織布4の側面図である。
【0031】積層体1を製造する際には、まず、図5に
示すように、粗格子不織布5において積層体1の一方の
端部となる複数の折り返し部21、および積層体2の他
方の端部となる複数の折り返し部22で粗格子不織布5
を復数段に折り返し、粗格子不織布5の、折り返された
部分同士の間に微細格子不織布4を挿入する。粗格子不
織布5を折り返し部21,22で完全に折り返すことに
より、図6および図7に示すように、粗格子不織布5
の、折り返された部分同士の間に微細格子不織布4が挟
み込まれる。本実施形態では、図7に示すように、粗格
子不織布5において、折り返し部22側で開口して折り
返し部21側で閉じている隙間と、それとは反対に折り
返し部21側で開口して折り返し部22側で閉じている
隙間とが交互に配置され、折り返し部21側で閉じてい
るそれぞれの隙間に微細格子不織布4が挟み込まれてい
る。図7に示したように折り返された粗格子不織布5に
おいて、折り返し部22側で閉じているそれぞれの隙間
に微細格子不織布4を挟み込んでもよい。
【0032】図6に示すように、微細格子不織布4の形
状は矩形であり、粗格子不織布5の上面から見て微細格
子不織布4の外側の周囲全体に粗格子不織布5がはみ出
ている。粗格子不織布5の、折り返される前の形状は、
一方向に延びる帯状になっており、粗格子不織布5の長
さは、挟み込まれる微細格子不織布4の枚数に応じて所
定の長さに設定されている。
【0033】図8は、粗格子不織布5における積層体1
の端部となる部分同士を融着する工程について説明する
ための側面図である。
【0034】次に、図7に示した状態から、粗格子不織
布5の、上面から見て微細格子不織布4の外側にはみ出
ている部分で、粗格子不織布5の、重なっている部分同
士を溶着する。図8に示すように、隣接する折り返し部
21同士の互いに重なる部分が溶着部23となり、隣接
する折り返し部22同士の互いに重なる部分や、その折
り返し部22と重なった部分がそれぞれ溶着部24とな
っている。粗格子不織布5における折り返し部21,2
2以外でも、図6に示される側部25,26のそれぞれ
で、粗格子不織布5の、重なっている部分同士が融着さ
れている。このように、粗格子不織布5の上面から見て
粗格子不織布5の、微細格子不織布4からはみ出ている
部分で、粗格子不織布5の、重なった部分同士を全て融
着して、粗格子不織布5における積層体1の端部となる
部分同士を接合する。
【0035】図9は、粗格子不織布5における積層体1
の端部となる部分同士を融着する工程の別の例について
説明するための側面図である。
【0036】本実施形態では、図7に示した状態の粗格
子不織布5おいて、上述したように折り返し部22側で
開口しているそれぞれの隙間に微細格子不織布4が挟み
込まれており、折り返し部21側で開口しているそれぞ
れの隙間には微細格子不織布4が挟み込まれていない。
従って、図9に示すように、粗格子不織布5において、
折り返し部21同士を融着せずに、折り返し部22側の
部分や、側部25,26で重なり合う部分同士のみを融
着してもよい。あるいは、図8および図9で説明したそ
れぞれの融着例において、側部25または26のうちい
ずれか一方の部分で融着が行われ、他方の部分で融着が
行われていなくともよい。これらの溶着方法のうちいず
れかの方法を用いることで、図1に示した積層体1が製
造される。
【0037】さらに、微細格子不織布4および粗格子不
織布5はそれぞれ、図2および図3に基づいて上述した
ように網状のものであるので、積層体1を補強するため
に、粗格子不織布5の、微細格子不織布4を介して隣り
合う部分同士を、その微細格子不織布4の微細な穴を通
して接合してもよい。また、粗格子不織布5の一部を介
して隣り合う2つの微細格子不織布4同士を、その2つ
の微細格子不織布4によって挟まれた粗格子不織布5の
穴を通して接合してもよい。
【0038】図10は、粗格子不織布5の、微細格子不
織布4を介して隣り合う部分同士を、その微細格子不織
布4の微細な穴を通して接合した状態を示す断面図であ
る。図11は、粗格子不織布5の一部を介して隣り合う
2つの微細格子不織布4同士を粗格子不織布5の穴を通
して接合した状態を示す断面図である。図10および図
11では、隣り合う2つの微細格子不織布4の間に挟ま
れた、粗格子不織布5の2重の部分が1つの層として示
されている。
【0039】前述したように微細格子不織布4の材質と
してポリエステルが用いられ、粗格子不織布5の材質と
してポリエチレンが用いられているので、積層体1を1
20℃で5分間予熱後に140℃の温度で1分間加熱圧
縮成形することにより、図10に示すように、粗格子不
織布5の、微細格子不織布4を介して隣り合う部分同士
を微細格子不織布4の穴4aを通して融着することがで
きる。
【0040】また、図11に示すように、粗格子不織布
5の、微細格子不織布4を介して隣り合う部分同士を微
細格子不織布4の穴4aを通して接合し、かつ、粗格子
不織布5の一部を介して隣り合う2つの微細格子不織布
4同士を粗格子不織布5の穴5aを通して接合してもよ
い。このように微細格子不織布4同士を接合し、かつ粗
格子不織布5同士を接合する方法としては、微細格子不
織布4および粗格子不織布5に超音波を当て、それらを
発熱させて溶融接着する、いわゆる超音波融着を用いれ
ばよい。
【0041】以上で説明したように本実施形態の積層体
1では、粗格子不織布5の、折り返された部分同士のそ
れぞれの間に複数の微細格子不織布4がそれぞれ挟み込
まれてそれらの微細格子不織布4が積層されていること
により、微細格子不織布4および粗格子不織布5の互い
の目によって積層体1全体の目が均一化されている。こ
れにより、積層体1の、フィルターとしての能力および
強度が向上するうえに、その能力および強度が安定化す
るので、積層体1の信頼性が向上する。また、積層体1
の内部で最も外側に配置された微細格子不織布4が目詰
まりしたら、その外側の微細格子不織布4を除去するこ
とにより、その積層体1をフィルターとして長期的に使
用することができる。このように、積層体1の使用頻度
に応じて、複数の微細格子不織布4のうち外側のものか
ら順次除去していくことにより、積層体1の、フィルタ
ーとしての寿命を長くすることができる。また、微細格
子不織布4の材質としてポリエステル、粗格子不織布5
の材質としてポリエチレンが用いられ、微細格子不織布
4および粗格子不織布5のそれぞれの構成材料として有
機材料が用いられているので、積層体1を粉砕または分
別しないで積層体1を廃棄することが可能となる。
【0042】図12は、図3に示した粗格子不織布5の
一例であるテープ不織布の構成を示す平面図である。図
12に示すように、テープ不織布50は、縦方向に等間
隔で配列された複数の合成樹脂テープ52と、複数の合
成樹脂テープ52の上面で横方向に等間隔で配列された
複数の合成樹脂テープ54とから構成されている。合成
樹脂テープ52,54としては、一方向に延伸されたも
のを用いることができる。このように構成されたテープ
不織布50を粗格子不織布5として用いてもよい。合成
樹脂テープ52,54はそれぞれ、単層構造のものであ
るが、3層構造のものであってもよい。例えば、合成樹
脂テープ52,54がそれぞれ、低融点樹脂からなる2
つの層の間に、高融点樹脂からなる中間層が形成されて
なるものであってもよい。
【0043】図13は、粗格子不織布5の他の例である
網状部材の構成を示す平面図である。図14は、図13
に示した網状部材を作製するために用いられる合成樹脂
フィルムを示す斜視図である。また、図15は、図13
に示した網状部材を構成する割繊不織布の斜視図であ
る。
【0044】図13に示される網状部材31は割繊不織
布と呼ばれるものであり、この網状部材31は網状の縦
割繊ウエブ32と網状の横割繊ウエブ34とを積層して
なるものである。図14では、縦割繊ウエブ32を作る
途中の段階にある、合成樹脂フィルム32aが示されて
おり、縦割繊ウエブ32は、図14に示すように、縦延
伸されたポリエチレンの合成樹脂フィルム32aに縦方
向に割目36を形成し、その合成樹脂フィルム32aを
横拡幅して作製される。この合成樹脂フィルム32a
は、原反ロールから繰り出された後、縦延伸され、それ
から刃付き割繊具(不図示)によって合成樹脂フィルム
32aに縦方向に長い割目36が所定のパターンで無数
に形成されている。図15に示される縦割繊ウエブ32
は、図14に示した合成樹脂フィルム32aを縦方向L
とは垂直な横方向に拡幅することにより得られる。
【0045】図15に示すように縦割繊ウエブ32で
は、主糸状部分38およびそれと交差する細い斜め糸状
部分38aが概略縦方向Lに、正確には縦方向Lに対し
てわずかに傾斜して延びている。この網状部材31の例
においては、縦割繊ウエブ32がフィルム32h,32
i,32jの3層構造として構成され、中間層のフィル
ム32iが高融点樹脂からなるものであり、両側層のフ
ィルム32h,32jが低融点樹脂からなるものであ
る。
【0046】図13に示すように網状部材31は、縦割
繊ウエブ32と横割繊ウエブ34のそれぞれの繊維の延
びる方向が互いに直交するように構成されている。すな
わち、図13に示される網状部材31の例では、横割繊
ウエブ34は縦割繊ウエブ32と同様の構造であり、縦
割繊ウエブ32の主糸状部分38および斜め糸状部分3
8aと同様な主糸状部分および斜め糸状部分を有する。
そして、縦割繊ウエブ32と横割繊ウエブ34とを積層
する際、横割繊ウエブ34は、横割繊ウエブ34の主糸
状部分および斜め糸状部分がそれぞれ、縦割繊ウエブ3
2の主糸状部分38および斜め糸状部分38aに対して
交差するように配置される。このような構成の網状部材
31としては、出願人によりワリフSS−Tとして商業
的に提供されている割繊不織布を用いることができる。
【0047】図16は、粗格子不織布5の他の例である
網状部材の構成を示す平面図である。図17は、図16
に示した横スリットウエブを作製するために用いられる
合成樹脂フィルムを示す斜視図である。また、図18
は、図16に示した横スリットウエブの斜視図である。
【0048】図16に示される網状部材41は、図15
に示した縦割繊ウエブ32と、横スリットウエブ40と
を積層してなるものである。すなわち、網状部材41
は、図13に示した網状部材31の例において、縦割繊
ウエブ32に対して横割繊ウエブ34の代わりに横スリ
ットウエブ40を積層したものである。
【0049】図17では、横スリットウエブ40を作る
途中の段階にある、合成樹脂フィルム40aが示されて
おり、横スリットウエブ40は、図17に示すようにポ
リエチレンの合成樹脂フィルム40aに横方向にスリッ
ト42を形成し、その合成樹脂フィルム40aを横方向
に延伸して作られる。この合成樹脂フィルム40aは、
原反ロールから繰り出された後、スリット刃を備えた回
転工具(不図示)により縦方向(フィルム搬送方向)L
とは垂直な横方向に千鳥状に配列されたスリット42が
合成樹脂フィルム40aに形成されている。この合成樹
脂フィルム40aを縦方向Lとは垂直な横方向に延伸す
ると、図18に示すような横スリットウエブ40が得ら
れる。
【0050】横スリットウエブ40は、格子状に交差し
つつ概略横方向に延びる糸状部分44を含んでいる。ま
た、この網状部材41の例においては、横スリットウエ
ブ40がフィルム40h,40i,40jの3層構造と
して構成され、中間層のフィルム40iが高融点樹脂か
らなるものであり、両側層のフィルム40h,40jが
低融点樹脂からなるものである。
【0051】図16では、縦割繊ウエブ32の主糸状部
分38や横スリットウエブ40の糸状部分44の大きさ
などの縮尺を変えて網状部分41が示されているが、実
質的に図8とは同等の図である。また、粗格子不織布5
を、直交配置された2つの横スリットウエブ40を積層
してなるものとすることもできる。さらに、図13に示
した網状部材31の縦割繊ウエブ32および横割繊ウエ
ブ34や、図18に示した横スリットウエブ40はそれ
ぞれ3層構造のものであるが、それらのウエブがそれぞ
れ、一枚のフィルムから作製された単層構造のものであ
ってもい。
【0052】さらに、本実施形態のサンドイッチ構造体
1では、コア層2を構成する繊維層として微細格子不織
布4および粗格子不織布5が用いられているが、それら
の不織布の代わりに織布を用いてもよく、微細格子不織
布4の代わりとなる網状の微細格子織布、およびその微
細格子織布と比較して格子が粗くなった、粗格子不織布
5の代わりとなる網状の粗格子織布を用いてコア層を構
成してもよい。
【0053】図19は、粗格子不織布5の代わりに用い
られる網状の織布の一例を示す斜視図である。図19に
示されるテープ織布56が、粗格子不織布5の代わりに
用いられる網状の織布の一例である。テープ織布56
は、縦方向に等間隔で配列された複数の合成樹脂テープ
58と、横方向に等間隔で配列された複数の合成樹脂テ
ープ60とをそれぞれ互いに交互に重ね合わせて構成さ
れたものである。合成樹脂テープ58,60をそれぞ
れ、図13に示した網状部材31の縦割繊ウエブ32お
よび横割繊ウエブ34や、図18に示した横スリットウ
エブ40のように3層構造のものとすることができる
が、それらのテープが単層構造のものであってもい。ま
た、合成樹脂テープ58,60として、一方向に延伸さ
れたものを用いてもよい。
【0054】図20は、図2に示した微細格子不織布4
の代わりに用いられる不織布の一部を拡大して示す平面
図である。図1に示した積層体1では、微細格子不織布
4の代わりに第1の布部材として、図20に示される縦
延伸不織布14を用いてもよい。図20に示すように縦
延伸不織布14は、それぞれがほぼ一方向に配列されて
延伸された複数のフィラメント16bからなり、通気性
を有するものであって、フィラメント16b同士の間に
微細な間隔を有する微細間隔延伸繊維である。フィラメ
ント16bは、微細格子不織布4の第1のフィラメント
6bおよび第2のフィラメント7bと同様な長繊維フィ
ラメントである。縦延伸不織布14の材質、すなわちフ
ィラメント16bの材質としては、ポリエチレンよりも
高融点のポリエステルが用いられている。
【0055】このような縦延伸不織布14を、粗格子不
織布5の、折り返された部分同士の間に挟み込む際に
は、粗格子不織布5の一部を介して隣り合う2つの縦延
伸不織布14同士のフィラメント16bの配列方向が互
いにほぼ直行するようにすれば、積層体1の強度を、あ
る程度確保することができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、複数の第
1の布部材が積層されるように、第2の布部材の、折り
返された部分同士のそれぞれの間に複数の第1の布部材
がそれぞれ挟み込まれて積層体が構成されていることに
より、その積層体の、フィルターとしての能力および強
度を向上させることが可能なうえに、その能力および強
度が安定化するので、積層体の信頼性が向上するという
効果がある。また、その積層体をフィルターとして用い
た場合に、最も外側に配置された第1の布部材が目詰ま
りしたら、その外側の第1の布部材から順次除去してい
くことにより、積層体の、フィルターとしての寿命を長
くすることができる。また、例えば、第1および第2の
布部材のそれぞれの構成材料として、ポリエチレン、ポ
リエステルなどの有機材料を用いることにより、積層体
を粉砕または分別しないでその積層体を廃棄することが
可能となる。
【0057】また、本発明の積層体の製造方法を用いれ
ば、フィルターとしての寿命を長くすることが可能で、
かつ、フィルターとしての能力および強度を向上させる
ことが可能なうえに、その能力および強度が安定化した
信頼性の高い積層体を製造することができる。また、例
えば、第1および第2の布部材のそれぞれの構成材料と
して、ポリエチレン、ポリエステルなどの有機材料を用
いることにより、粉砕または分別しないで廃棄すること
が可能な積層体を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の積層体を示す断面図であ
る。
【図2】図1に示した微細格子不織布の一部を拡大して
示す平面図である。
【図3】図1に示した粗格子不織布の一部を拡大して示
す平面図である。
【図4】図2に示した微細格子不織布と、図3に示した
粗格子不織布とを重ね合わせた状態を示す平面図であ
る。
【図5】図1に示した積層体を製造する工程について説
明するための側面図である。
【図6】粗格子不織布の、折り返された部分同士の間に
微細格子不織布が挟み込まれた状態を示す上面図であ
る。
【図7】図6に示した状態の粗格子不織布および微細格
子不織布の側面図である。
【図8】粗格子不織布における積層体の端部となる部分
同士を融着する工程について説明するための側面図であ
る。
【図9】粗格子不織布における積層体の端部となる部分
同士を融着する工程の別の例について説明するための側
面図である。
【図10】粗格子不織布の、微細格子不織布を介して隣
り合う部分同士を、その微細格子不織布の微細な穴を通
して接合した状態を示す断面図である。
【図11】粗格子不織布の一部を介して隣り合う2つの
微細格子不織布同士を粗格子不織布の穴を通して接合し
た状態を示す断面図である。
【図12】図3に示した粗格子不織布の一例であるテー
プ不織布の構成を示す平面図である。
【図13】図3に示した粗格子不織布の他の例を示す平
面図である。
【図14】図13に示した網状部材を作製するために用
いられる合成樹脂フィルムを示す斜視図である。
【図15】図13に示した網状部材を構成する割繊不織
布の斜視図である。
【図16】図3に示した粗格子不織布の他の例を示す平
面図である。
【図17】図16に示した横スリットウエブを作製する
ために用いられる合成樹脂フィルムを示す斜視図であ
る。
【図18】図16に示した横スリットウエブの斜視図で
ある。
【図19】図3に示した粗格子不織布の代わりに用いら
れる網状の織布の一例を示す斜視図である。
【図20】図2に示した微細格子不織布の代わりに用い
られる不織布の一部を拡大して示す平面図である。
【符号の説明】
1 積層体 4 微細格子不織布 4a、14a 穴 5 粗格子不織布 6a、7a 不織布 6b 第1のフィラメント 7b 第2のフィラメント 16b フィラメント 14 縦延伸不織布 21、22 折り返し部 23、24 融着部 25、26 側部 31、41 網状部材 32 縦割繊ウエブ 32a、40a 合成樹脂フィルム 32h、32i、32j、40h、40i、40j
フィルム 34 横割繊ウエブ 36 割目 38 主糸状部分 38a 斜め糸状部分 40 横スリットウエブ 42 スリット 44 糸状部分 50 テープ不織布 52、54、58、60 合成樹脂テープ 56 テープ織布
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D019 AA01 BA13 BB03 BB10 BD01 CB06 4F100 AK01A AK01B AK01C AK01D AK01E AK04 AK41 BA05 BA07 BA10A BA10E BA22B BA22D BA32 BA42 DB07A DB07C DB07E DC11A DC11B DC11C DC11D DC11E DC15B DC15D DD31 DG01B DG01D DG07A DG07B DG07C DG07D DG07E DG11A DG11B DG11C DG11D DG11E DG15B DG15D EA021 EC032 EH012 EJ162 EJ37B EJ37D EJ462 GB56 JA04A JA04B JA04C JA04D JA04E JD02 JD02A JD02B JD02C JD02D JD02E JK01 JL00 4L047 AA14 AA21 AB03 BA08 BD03 CA05 CA10 CB08 CC12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の第1の布部材と、該複数の第1の
    布部材が積層されるように前記複数の第1の布部材を保
    持する第2の布部材とを有する、通気性を有する積層体
    であって、 前記第2の布部材が復数段に折り返され、前記第2の布
    部材の、折り返された部分同士のそれぞれの間に前記複
    数の第1の布部材がそれぞれ挟み込まれて、それぞれの
    前記第1の布部材が前記第2の布部材によって保持され
    ている積層体。
  2. 【請求項2】 前記複数の第1の布部材の外側で、前記
    第2の布部材の、折り返された部分同士が重なり合って
    おり、前記第2の布部材における前記第1の布部材の外
    側で重なり合っている部分同士が接合されている請求項
    1に記載の積層体。
  3. 【請求項3】 前記第1の布部材が、一方向に配列およ
    び延伸された複数の第1のフィラメントと、前記一方向
    と略直行する方向に配列および延伸された複数の第2の
    フィラメントとから構成された格子状の不織布である請
    求項1または2に記載の積層体。
  4. 【請求項4】 前記第1の布部材が、一方向に配列およ
    び延伸された複数のフィラメントから構成された不織布
    である請求項1または2に記載の積層体。
  5. 【請求項5】 前記第1の布部材が網状のものであり、
    前記第2の布部材の、前記第1の布部材を介して隣り合
    う部分同士が前記第1の布部材の穴を通して接合されて
    いる請求項1〜4のいずれか1項に記載の積層体。
  6. 【請求項6】 前記第2の布部材の、前記第1の布部材
    を介して隣り合う部分同士が融着によって接合されてい
    る請求項5に記載の積層体。
  7. 【請求項7】 前記第1および第2の布部材が網状のも
    のであり、前記第2の布部材の、前記第1の布部材を介
    して隣り合う部分同士が前記第1の布部材の穴を通して
    接合され、かつ、前記第2の布部材の一部を介して隣り
    合う2つの前記第1の布部材同士が前記第2の布部材の
    穴を通して接合されている請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の積層体。
  8. 【請求項8】 前記第2の布部材の、前記第1の布部材
    を介して隣り合う部分同士、および前記第2の布部材の
    一部を介して隣り合う2つの前記第1の布部材同士が超
    音波融着によって接合されている請求項7に記載の積層
    体。
  9. 【請求項9】 前記第1の布部材の材質として、第1の
    融点を有する第1の樹脂が用いられ、前記第2の布部材
    の材質として、前記第1の融点より低い第2の融点を有
    する第2の樹脂が用いられている請求項1〜8のいずれ
    か1項に記載の積層体。
  10. 【請求項10】 複数の第1の布部材と、該複数の第1
    の布部材が積層されるように前記複数の第1の布部材を
    保持する第2の布部材とを有する、通気性を有する積層
    体の製造方法であって、 前記第2の布部材を復数段に折り返し、前記第2の布部
    材の、折り返された部分同士のそれぞれの間に前記複数
    の第1の布部材をそれぞれ挟み込む工程を有する積層体
    の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002144451A (ja) * 2000-11-09 2002-05-21 Nippon Petrochem Co Ltd 網状強化材層で補強された包装材を用いた包装体の製造方法、および前記包装材からなる包装体
JP2008144610A (ja) * 2006-12-06 2008-06-26 Toyo Roki Mfg Co Ltd 内燃機関のエアクリーナ
WO2009034841A1 (ja) * 2007-09-12 2009-03-19 Nippon Oil Corporation 空気浄化用フィルター及び空気浄化用フィルター組立体
WO2018221381A1 (ja) * 2017-06-02 2018-12-06 クラレクラフレックス株式会社 マスク

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